JP3515925B2 - 耐食性皮膜、耐食性Al合金材及び耐食性皮膜の形成法 - Google Patents

耐食性皮膜、耐食性Al合金材及び耐食性皮膜の形成法

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JP3515925B2 JP10451799A JP10451799A JP3515925B2 JP 3515925 B2 JP3515925 B2 JP 3515925B2 JP 10451799 A JP10451799 A JP 10451799A JP 10451799 A JP10451799 A JP 10451799A JP 3515925 B2 JP3515925 B2 JP 3515925B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、含Siアルミニウ
ム合金(特に4000系のAl合金)あるいはこれを用
いた部材に優れた耐食性を与えるための表面処理技術の
改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】Al合金の耐食性改善手段としてはクロ
メート処理法が周知であり、この方法は、特に1000
系や3000系などのAl合金に対する有効な耐食性改
善法として汎用されている。ところがクロメート処理
は、処理浴中にフッ化物イオンやクロム酸イオンが含ま
れるため環境負荷が大きく、これら環境に有害なイオン
を用いない処理法(非クロメート処理法)についても種
々の提案が見られる。
【0003】たとえば特開昭54−145337号公報
には、Li塩処理法やMg塩処理法などが、また特開平
8−144063号公報には過マンガン酸塩処理法が報
告されている。
【0004】他方、4000系Al合金を対象とする場
合は、環境問題を無視したとしてもクロメート処理では
満足のいく耐食性が得られていない。その理由は次の様
に考えられる。即ち、4000系Al合金の表面には晶
出Si相とAl相が共存しており、皮膜形成に際しSi
相はAl相に比べて処理液に溶解し難いことから、Si
相上に形成される皮膜はAl相上に形成される皮膜に比
べて薄くなり、実使用環境下でSi相をカソードとして
Al相がアノード溶解するためと考えられる。Li塩処
理の如き非クロメート処理においても、同様の理由で4
000系合金に対しては耐食皮膜が不均一になるため十
分な耐食性が得られ難い。
【0005】一方、過マンガン酸塩を用いた酸化マンガ
ン皮膜では、過マンガン酸イオンの還元反応によって皮
膜形成が行われるため、4000系Al合金では共晶S
i部で皮膜形成が選択的に進行してAl相上での皮膜形
成が不十分になり、十分な耐食性が得られ難い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の様な事
情に着目してなされたものであって、その目的は、環境
に有害なイオンを含まない処理液を使用し、4000系
Al合金に代表されるSi含有Al合金の如く表面にA
l相とSi相が共存するAl合金に対しても均一な耐食
皮膜の形成を可能とし、晶出Si等によって生じるカソ
ード反応を抑制すると共にAl相の溶出を阻止すること
により、クロメート皮膜と同等以上の耐食性を付与する
ことのできる技術を確立することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すること
のできた本発明の耐食性皮膜は、共晶Si相を有するA
l合金上に形成された耐食性皮膜であって、該皮膜は酸
化マンガン主体の皮膜Aと、Alを含有する難溶性皮膜
Bの2相からなり、上記皮膜Aは共晶Si相上に形成さ
れ、上記皮膜BはAl合金の共晶Al相上に形成されて
いるところに要旨がある。ここで難溶性皮膜とは、その
溶解度がpH5〜8の範囲において2×10-3モル/L
以下であるものをいい、りん酸アルミニウム等が含まれ
る。
【0008】本発明の上記耐食性皮膜において、前記皮
膜Aは、Mnを下記式(1)を満たす原子分率で含有す
るものが好ましく、 0.3≦Mn/(Mn+O)≦0.5……(1) 一方、前記皮膜Bとして特に好ましいのは、LiとAl
の複合酸化物を主体とする難溶性皮膜Bx、または珪酸
含有水酸化アルミニウムを主体とする難溶性皮膜Byで
ある。
【0009】上記難溶性皮膜Bxとして特に好ましいの
は、Liを下記式(2)を満たす原子比率で含有し、 0.2≦Li/(Li+Al+O)≦0.3……(2) 或いは更に、Si,Mg,Caから選ばれる少なくとも
1種の元素を、下記式(3)を満たす原子分率で含有す
るものであり、 0.01≦M/(Al+Li+O+M)≦0.05……(3) (但し、MはSi,Mg,Caから選ばれる少なくとも
1種を表わす) また前記難溶性皮膜Byとして特に好ましいのは、Si
を下記式(4)を満たす原子比率で含有するものである。 0.01≦Si/(Si+Al+O)≦0.1……(4)。
【0010】更に上記皮膜A,B中に、他の元素として
Moを下記式(5)を満たす原子比率で含有するもの
は、一段と優れた耐食性を示すものとなるので好まし
い。 0.001≦Mo/(Si+Al+O+Mo)≦0.005……(5)。
【0011】そして、上記皮膜A及び皮膜Bの好ましい
膜厚は50nm以上であり、この耐食性皮膜は、特に4
000系Al合金に対して優れた防食性能を発揮する。
従って、上記耐食性皮膜で表面被覆され耐食性の高めら
れたAl合金材も本発明の対象となる。
【0012】また本発明の方法は、上記耐食性皮膜をA
l合金材表面に効率よく形成することのできる方法を特
定するもので、第1の方法は、表面に共晶Si相を有す
るAl合金材を、0.001〜0.5モルの過マンガン
酸イオンと0.1〜0.2モルのLiイオンを含み、或
いは更に他の成分としてSi,Mg,Caから選ばれる
少なくとも1種の元素の塩を0.001〜0.5モルの
範囲で含有し、pHが6〜11である、好ましくは液温
20〜80℃の溶液に浸漬することによって、耐食性皮
膜を形成するところに要旨がある。
【0013】また第2の方法は、表面に共晶Si相を有
するAl合金材を、0.001〜0.5モルの過マンガ
ン酸イオンと0.0005〜0.05モルの珪酸イオン
を含み、pHが12〜13である、好ましくは液温20
〜80℃の溶液に浸漬するところに要旨がある。
【0014】上記第1,2の方法を実施する際に、処理
液中に更に他の成分としてMoの塩を0.001〜0.
5モルの範囲で含有させれば、一段と優れた耐食性皮膜
が形成される。そして、これらの方法は、通常のAl合
金の他、熱処理によってろう付けされるAl合金材に対
しても極めて有効に活用できる。
【0015】
【発明の実施の形態】先に述べた如く、特に4000系
Al合金の耐食性を高めるには、その表面に共存する共
晶Si相と共晶Al相の両方を均一に被覆することが必
要となる。他方、従来のLi塩処理法では、Alの溶解
を抑制して皮膜形成を均一化することにより耐食性が高
められるとの報告もみられるが、この場合は皮膜形成速
度が小さいため、十分な耐食性を発揮するに足る厚さの
皮膜を形成するのに長時間を要し、実用性を欠く。
【0016】本発明では、処理時における共晶Si相上
でのカソード還元反応による酸化マンガン皮膜の形成
と、そのカソード反応に対応して、共晶Al相上で生じ
るAl溶解による処理液pHの低下と処理液中に含まれ
るイオンとの反応によるAl含有難溶性皮膜の形成を組
合わせ、Al合金表面におけるAl相とSi相の両方に
耐食性皮膜を効率よく形成可能にし、表面全体の耐食性
を高めることに成功したものである。
【0017】このとき、共晶Al相上に形成されるAl
含有難溶性皮膜の具体例としては、Liイオンとの反応
によって生成するLiH(AlO22を主体とする難溶
性皮膜Bx、またはSiイオンとの反応によって生成す
る珪酸含有水酸化アルミニウムを主体とする難溶性皮膜
Byが挙げられ、これらの皮膜Bx,Byは、何れもp
H5〜8の室温(25℃)における溶解速度が2×10
-3モル/L以下を示し、優れた耐食性を発揮する。
【0018】このとき、上記難溶性皮膜Bxを構成する
LiとAlの複合酸化物皮膜中にSi、Mg、Caなど
のイオンを共存させると、例えばSiは皮膜から溶出し
珪酸イオンとなってAl腐食のインヒビターとして作用
し、またMg,Caは皮膜中で難溶解性の酸化物を形成
して耐食性を一層高める作用を発揮する。そしてこうし
た作用は、4000系Al合金に限らず、その組織に共
晶Si相が存在するAl合金に対して同様に発揮され
る。
【0019】また、上記難溶性皮膜Byを構成する珪酸
含有水酸化アルミニウムは、珪酸イオンが処理液中でイ
ンヒビターとして作用すると共に、Al相から溶出した
Alが水酸化アルミニウム皮膜を形成する際にその皮膜
中に珪酸を取り込むことにより、高耐食性を示す皮膜と
なる。
【0020】上記皮膜A,Bを形成する際に、処理液中
に更にMo酸イオンを含有させておくと、該皮膜A,B
中にMo酸化物が取り込まれ、皮膜の耐食性は一段と高
められるので好ましい。
【0021】この様に本発明では、共晶Si相を有する
Al合金表面の共晶Si相上に酸化マンガン主体の耐食
性皮膜Aを形成し、共晶Al相上にはAl含有難溶性皮
膜B、好ましくはLiとAlの複合酸化物あるいは珪酸
含有水酸化アルミニウムを主体とする耐食性皮膜が形成
されているところに基本的特徴を有しているが、以下、
これら耐食性皮膜のより好ましい構成や形成法などにつ
いて説明する。
【0022】まず、上記耐食性皮膜A,B中のMnやL
i、Si等の好ましい原子分率を定めた理由について述
べる。
【0023】まず前記式(1)で規定する如く、皮膜A
内におけるMnの原子分率[Mn/(Mn+O)]を
0.3〜0.5の範囲に定めた理由は次の通りである。
即ち上記Mn原子分率が0.3未満では、Si相上の酸
化Mn皮膜中におけるMn酸化物以外の酸化物の混入量
が多くなって耐食性が損なわれ、逆に0.5を超えるも
のでは、理論上非酸化状態の金属Mnが含有されること
となり、耐食性が却って害される。皮膜Aの耐食性を実
用規模でより有効に発揮させるためのより好ましいMn
原子分率の下限は0.35、より好ましい上限は0.4
5である。
【0024】次に前記式(2)で規定する如く、難溶性
皮膜Bxとして形成されるLi・Al複合酸化物におけ
るLiの原子分率[Li/(Al+Li+O)]を0.
2〜0.3の範囲に定めた理由は次の通りである。即ち
上記Li原子分率が0.2未満では、皮膜がAl(O
H)3主体となる他、十分な肉厚の皮膜が形成され難く
なるため耐食性不足となり、逆に0.3を超えると、皮
膜中にLiOHやLi2CO3の如き溶解性物質が混入す
ることになり、満足な耐食性を示さなくなる。
【0025】また前記式(3)で規定する如く、Si,
Mg,Caから選ばれる少なくとも1種の元素の原子分
率[M/(Al+Li+O+M)](但し、MはSi,
Mg,Caから選ばれる少なくとも1種を表わす)を
0.01〜0.05の範囲に定めた理由は、この原子分
率が0.01未満では上記各元素の添加効果が有意に認
められず、一方、それら元素の添加効果はほぼ0.05
で飽和するからである。
【0026】また、前記式(4)で規定する如く、難溶性
皮膜Byとして形成される珪酸含有水酸化アルミニウム
におけるSiの原子分率[Si/(Si+Al+O)]
を0.01〜0.1の範囲に定めた理由は、次の通りで
ある。即ちSi原子分率が0.01未満では、珪酸含有
量不足で皮膜がAl(OH)3主体となって満足のいく
耐食性が得られ難くなり、逆に0.1を超えると、処理
皮膜表面に白粉が生じて外観不良となる。
【0027】更に前記式(5)で規定する如く、前記皮
膜A,B中のMoの原子分率[Mo/(Mn+Al+S
i+O+Mo)]を0.001〜0.005の範囲に定
めたのは、0.001未満では皮膜中にMoを含有させ
たことの効果が有意に発揮されず、またMo含有の効果
は0.005で飽和するからである。
【0028】上記皮膜A,B(Bx、By)による腐食
防止効果をより確実に発揮させるには、各皮膜A,Bの
厚さを夫々50nm以上、より好ましくは65nm以上
にするのがよく、50nm未満では耐食性が不足気味と
なり、Clイオンなどにより局所的に皮膜が破壊され、
却って深い孔食を生じ易くなる傾向が生じてくる。
【0029】次に、上記耐食性皮膜を効率よく形成する
ための方法について説明する。
【0030】上記耐食性皮膜を形成するに当たっては、
被処理Al合金材表面における共晶Si相上でのカソー
ド還元反応による酸化マンガン皮膜の形成と、そのカソ
ード反応に対応して生じるAl溶解による処理液pHの
低下と処理液中Liイオンとの反応によるLiH(Al
22の形成、或いはSiイオンとの反応による珪酸含
有水酸化アルミニウムの形成との組合せによって、共晶
Si相,共晶Al相双方の表面に皮膜を効率よく形成し
得る様にしたもので、共晶Si相上のカソード反応と共
晶Al相上のアノード反応をバランスさせることによ
り、皮膜形成速度を低下させることなくAl合金材表面
の前記2相を耐食性皮膜で均一に被覆できる。
【0031】この時、Li・Al複合酸化物皮膜を形成
する際の処理液中に更にSi,Mg,Caから選ばれる
イオンを適量含有させ、それらの酸化物がLi・Al複
合酸化物皮膜中に取り込まれる様にすれば、形成される
耐食性皮膜の耐食性は一段と高められる。
【0032】また、上記皮膜A,Bを形成するための処
理液に適量のMoイオンを含有させれば、上記皮膜A,
B中にMo酸化物が取り込まれ、一層の耐食性向上を果
たすことができる。
【0033】上記耐食性皮膜の形成に使用する処理浴
は、次に示す如く単一の処理浴であるから、クロメート
処理の如き従来法との置換が容易であり、しかも最終の
Al合金成形品にも適用可能で、更には処理浴中には有
害イオンが含まれていないため環境汚染を起こす恐れも
ない。
【0034】次に、耐食性皮膜の好ましい形成条件につ
いて詳細に説明する。
【0035】まず処理液中の過マンガン酸イオン濃度は
0.001〜0.5モルの範囲に設定するのがよく、
0.001モル未満では共晶Si相上で十分な量の酸化
マンガン皮膜が形成されず、カソード反応を抑制できな
い。しかも共晶Al相の溶解が不十分となるため、生成
するLi・Al複合酸化物皮膜または珪酸含有水酸化ア
ルミニウム皮膜も薄くなり、腐食環境中でAlの溶解を
十分に抑制できない。一方、過マンガン酸イオン濃度が
0.5モルを超えると、酸化マンガン皮膜にクラック等
が生じ易くなり却って耐食性が低下してくる。過マンガ
ン酸イオン濃度のより好ましい下限は0.01モル、よ
り好ましい上限は0.05モルである。
【0036】次に、上記皮膜Aと共に難溶性皮膜Bxを
形成する際に使用する処理液中のLiイオン濃度は0.
1〜0.2モルの範囲とすべきであり、0.1モル未満
ではAl相上で不溶性のLiH(AlO22皮膜が形成
されず、Si相上のみに酸化Mn皮膜が形成されてAl
の溶解が抑制できず、十分な耐食性が得られなくなる。
一方、Liイオン濃度が0.2モルを超えると、Al相
上に形成される皮膜内にLiOHやLi2CO3などの溶
解性Li塩が混入し耐食性が低下してくる。
【0037】難溶性皮膜Bxを形成する際に、処理浴中
に混入させてもよいSi,Mg,Caから選ばれる元素
の塩による前述した作用効果を有効に発揮させるための
好ましい添加量は、上記各元素のイオン量の総和で0.
001〜0.5モルの範囲であり、0.001モル未満
では前述した効果が有意に現れず、また0.5モルを超
えて含有させてもそれ以上の効果は発揮されない。これ
らイオンのより好ましい含有率の下限は0.005モ
ル、より好ましい上限は0.5モルである。
【0038】上記皮膜AおよびBx形成のための処理条
件も重要であり、処理浴のpHを6〜11の範囲に調整
しなければならず、処理浴のpHが6未満では、Al相
の溶解が不十分で耐食皮膜の形成が進行せず、一方pH
がllを超えると、耐食皮膜の形成速度に比べてAl相
の溶解速度が大きくなり、皮膜が不均一となる。なお処
理浴温度は20〜80℃の範囲が好ましく、20℃未満
では皮膜形成速度が非常に遅くなるので実用的でなく、
また浴温が上昇するにつれて皮膜形成速度は高まるが、
80℃を超えるとAl相のエッチング速度が大きくなっ
て均一な皮膜形成が困難になる。
【0039】均一な耐食性皮膜A,Bxを短時間で効率
よく形成する上でより好ましい処理浴pHの下限は7.
0、より好ましい上限は10.5、より好ましい処理浴
温度の下限は40℃、より好ましい上限は70℃であ
る。皮膜形成に要する時間は、皮膜形成条件(各イオン
の濃度やpH、温度など)によって変わってくるので一
律に規定することはできないが通常は1〜20分の範囲
が採用される。
【0040】次に、上記皮膜Aと共に難溶性皮膜Byを
形成する際に使用する処理液中の珪酸イオン濃度は0.
0005〜0.05モルの範囲内で調整すべきであり、
0.0005モル未満ではAl相上の皮膜中に十分な量
の珪酸が混入せず、満足のいく耐食性が得られ難くな
り、一方、珪酸イオン濃度が0.05モルを超えると、
珪酸のインヒビターとしての作用が強くなり過ぎて耐食
性皮膜が形成され難くなる。共晶Al相上により効率よ
く難溶性の珪酸含有水酸化アルミニウム皮膜を形成させ
る上でより好ましい珪酸イオン濃度は0.001モル以
上、0.005モル以下である。
【0041】上記皮膜AおよびByを形成するための好
ましい処理浴のpHは12〜13の範囲であり、pHが
12未満では、珪酸イオンのインヒビター効果が強過ぎ
るためAl相の溶解が不十分で耐食皮膜の形成が進行せ
ず、一方pHがl3を超えると、水酸化アルミニウムお
よび酸化マンガンの溶解度が高くなるため耐食性皮膜が
形成されなくなる。処理温度や処理時間については、前
述したのと同じ理由で好ましくは20〜80℃の範囲で
通常1〜20分の範囲から選択される。
【0042】また、上記皮膜A,B中に適量のMoを含
有させて耐食性を更に高める際に、処理液中に添加され
るMo塩の量は0.001モル以上、より好ましくは
0.01モル以上で、0.5モル以下、より好ましくは
0.1モル以下であり、0.001モル未満では耐食性
向上に有効な量のMoを耐食皮膜中へ混入させることが
できず、また0.5モルを超えてもそれ以上の耐食性向
上効果が得られないので無駄である。尚Mo塩として
は、例えばNaMoO3,KMoO3などが一般的に使用
される。
【0043】以上述べた様に本発明によれば、共晶Si
相を有するAl合金表面の共晶Si相上に酸化マンガン
主体の耐食性皮膜が形成され、共晶Al相上にはLi・
Alの複合酸化物を主体とする難溶性性皮膜または珪酸
含有水酸化アルミニウム主体の難溶性皮膜が形成され、
全体として優れた耐食性を与えたところに特徴を有して
いるので、表面に共晶Si相とAl相が共存する全ての
Al合金が対象となり、またその形状や構造等にも一切
制限がなく、前述した如きろう付け用のAl合金製の熱
交換器用ブレージングシート等の他、Al−Si系鋳物
用合金を用いたケーシング類等の耐食性改善に有効に活
用できる。
【0044】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明をより具体的に
説明するが、本発明はもとより下記実施例によって制限
を受けるものではなく、前・後記の趣旨に適合し得る範
囲で適当に変更を加えて実施することも可能であり、そ
れらはいずれも本発明の技術的範囲に包含される。
【0045】実施例1 心材A3003合金の両面に、ろう材BA4004合金
をクラッドしたブレージングシートをろう付け熱処理し
た後、アルカリ脱脂(日本パーカライジング社製商品名
「ファインクリーナー315」に70℃で5分浸漬)→
酸洗(15%硝酸酸洗、室温で30秒浸漬)し、表1に
示した処理条件で耐食性皮膜を形成した後、塩水噴霧→
湿潤→乾燥を1サイクルとするCCT試験を行って耐食
性を評価した。得られた皮膜の組成、皮膜厚さ及びCC
T試験300サイクル終了後の孔食深さを表2に示す。
【0046】
【表1】
【0047】
【表2】
【0048】表1,2からも明らかな様に、本発明で定
める好適条件で処理した番号1〜5では、従来法である
クロメート処理(番号44)に比べて孔食深さが減少し
ている。一方、過マンガン酸塩単独またはLi塩単独処
理(番号6、7)では均一な被覆が得られず、孔食深さ
は無処理材(番号43)と殆ど変わらない。また皮膜厚
さが50nm未満のもの(番号13)および、皮膜中の
Mn原子分率[Mn/(Mn+O)]、Li原子分率
[Li/(Al+Li+O)]が好適範囲を外れるもの
(8〜12)では、孔食探さがクロメート処理材(4
4)とほぼ程度であり、十分な改質効果が認められな
い。
【0049】実施例2 心材A3003合金の両面にろう材BA4004合金を
クラツドしたブレージングシートをろう付け熱処理した
後、アルカリ脱脂(日本パーカライジング社製商品名
「ファインクリーナー315」に70℃で5分浸漬)→
酸洗(15%硝酸酸洗、室温で30秒浸漬)し、表3に
示した処理条件で耐食性皮膜を形成した後、皮膜厚さを
測定し、上記と同様にして塩水噴霧→湿潤→乾燥を1サ
イクルとするCCT試験により耐食性を評価した。結果
を表4に示す。
【0050】
【表3】
【0051】
【表4】
【0052】表3,4からも明らかである様に、過マン
ガン酸イオン濃度が0.001モル未満の処理液を使用
したもの(番号14,18)、または0.5モルを超え
る処理液を使用したもの(番号16,17,20)で
は、孔食深さがクロメート処理材(番号44)と同程度
で改質効果が認められず、Liイオン濃度が0.1モル
未満の処理液を使用したもの(番号14,15,1
6)、または0.2モルを超える処理液を使用したもの
(番号18,19,20)も、同様に耐食性改善効果が
十分でない。
【0053】更に、処理温度が20℃未満(番号21〜
25)では、60分間の処理を行っても十分な厚さの耐
食性皮膜が形成されず、また80℃を超える高温になる
と(番号26〜31)Al相上の皮膜厚さが薄く、しか
もSi相上の皮膜にクラックが生じて耐食性改善効果が
乏しくなっている。
【0054】また処理浴のpHが6未満(番号32〜3
6)、またはpHが11超(番号37〜42)では、耐
食皮膜の形成速度に比べてAl相の溶解速度が大きくな
り、耐食皮膜が不均一となって耐食性改質効果が乏しく
なる。
【0055】実施例3 心材A3003合金の両面にろう材BA4004合金を
クラツドしたブレージングシートをろう付け熱処理した
後、アルカリ脱脂(日本パーカライジング社製商品名
「ファインクリーナー315」に70℃で5分浸漬)→
酸洗(15%硝酸酸洗、室温で30秒浸漬)し、表5に
示した処理条件で耐食性皮膜を形成した後、塩水噴霧→
湿潤→乾燥を1サイクルとするCCT試験を行って耐食
性を評価した。得られた皮膜の組成、皮膜厚さ及びCC
T試験300サイクル終了後の孔食深さを表6に示す。
【0056】
【表5】
【0057】
【表6】
【0058】表5,6からも明らかである様に、適量の
SiO4 -を添加した処理液を用いた例(番号46〜4
8)では、無添加のものに比べて孔食深さが減少してい
ることがわかる。
【0059】これに対し、Si/(Al+Li+O+S
i)が0.001未満(番号45)では、Si添加の効
果が有意に現れておらず、また0.05超(番号49)
では、耐食性改善効果が蝕和しており、しかも皮膜形成
速度が減少するため同様の耐食性を得るには長時間の処
理が必要となる。
【0060】MgイオンやCaイオンを添加した場合
も、上記Si添加の場合とほぼ同様の傾向が得られてい
る。
【0061】実施例4 心材A3003合金の両面に、ろう材BA4004合金
をクラッドしたブレージングシートをろう付け熱処理し
た後、アルカリ脱脂(日本パーカライジング社製商品名
「ファインクリーナー315」に70℃で5分浸漬)→
酸洗(15%硝酸酸洗、室温で30秒浸漬)し、表7に
示した処理条件で耐食性皮膜を形成した後、カソード分
極および塩水噴霧→湿潤→乾燥を1サイクルとするCC
T試験を行って耐食性を評価した。得られた皮膜の組
成、皮膜厚さ及びCCT試験300サイクル終了後の孔
食深さを表8に示す。
【0062】
【表7】
【0063】
【表8】
【0064】表7,8からも明らかな様に、本発明で定
める好適条件で処理した番号60〜64では、従来法で
あるクロメート処理(番号44)に比べて孔食深さが減
少している。一方、実質的に過マンガン酸塩単独(珪酸
イオン不足)または珪酸塩単独処理(番号65,66)
では均一な被覆が得られず、孔食深さは無処理材(番号
43)と殆ど変わらない。また皮膜厚さが50nm未満
のもの(番号69,72)および、皮膜中のMn原子分
率[Mn/(Mn+O)]、Si原子分率[Si/(A
l+Si+O)]が好適範囲を外れるもの(67,6
8,70,71)では、孔食探さがクロメート処理材
(44)とほぼ程度であり、十分な改質効果が認められ
ない。
【0065】実施例5 心材A3003合金の両面にろう材BA4004合金を
クラツドしたブレージングシートをろう付け熱処理した
後、アルカリ脱脂(日本パーカライジング社製商品名
「ファインクリーナー315」に70℃で5分浸漬)→
酸洗(15%硝酸酸洗、室温で30秒浸漬)し、表9に
示した処理条件で耐食性皮膜を形成した後、皮膜厚さを
測定し、上記と同様にして塩水噴霧→湿潤→乾燥を1サ
イクルとするCCT試験により耐食性を評価した。結果
を表10に示す。
【0066】
【表9】
【0067】
【表10】
【0068】表9,10からも明らかである様に、珪酸
イオン濃度が0.0005モル未満の処理液を使用した
もの(番号74〜75)では、過マンガン酸イオン濃度
の如何を問わずAl相上の難溶性皮膜が厚さ不足で十分
な耐食性が得られておらず、また過マンガン酸イオン濃
度が0.5モルを超える処理液を使用したもの(番号7
5,76)では、Si相上の皮膜が厚くなり過ぎて表面
にクラックが生じ、耐食性が十分に改善されない。
【0069】また、珪酸イオン濃度が0.05モルを超
える処理液を使用したもの(番号77〜80)では、S
iのインヒビター作用によってAl相上の耐食性皮膜厚
さが十分に上がらず、処理温度が低いもの(番号81〜
85)では、Si相上およびAl相上の何れの皮膜も薄
く、耐食性が十分でない。一方、処理温度が高すぎる例
(番号86〜91)では、Si相上の耐食性皮膜が厚く
なり過ぎて表面にクラックが発生し、満足な耐食性が得
られていない。
【0070】更に、処理液のpHが12未満または13
超では、いずれの場合も特にAl相上の難溶性皮膜の形
成が進まず、満足のいく耐食性が得られ難いことが分か
る。
【0071】実施例7 心材A3003合金の両面にろう材BA4004合金を
クラッドしたブレージングシートをろう付け熱処理した
後、アルカリ脱脂(日本パーカライジング社製商品名
「ファインクリーナー315」に70℃で5分浸漬)→
酸洗(15%硝酸酸洗、室温で30秒浸漬)し、表11
に示した処理条件で耐食性皮膜を形成した後、塩水噴霧
→湿潤→乾燥を1サイクルとするCCT試験を行って耐
食性を評価した。得られた皮膜の組成、皮膜厚さ及びC
CT試験300サイクル終了後の孔食深さを表12に示
す。
【0072】
【表11】
【0073】
【表12】
【0074】表11,12からも明らかである様に、適
量のMo(例えばNaMoO3など)を添加した処理液
を使用し、耐食性皮膜中に適正原子比率のMoを含有さ
せたもの(番号104〜106)では、Mo含有量が適
正範囲を外れるもの(番号103,107)に比べて明
らかに孔食深さが減少していることがわかる。
【0075】
【発明の効果】本発明は以上の様に構成されており、適
量の過マンガン酸イオンとLiイオンまた珪酸イオンを
含む処理液を使用することにより、従来法(クロメート
法など)では均一な耐食皮膜の形成が困難であった40
00系Al合金に対しても、晶出Si相およびAl相の
両方に均一に耐食性皮膜を効率よく形成し得ることにな
った。従って、例えば表面に4000系Al合金がクラ
ツドされたブレージングシートを用いた部品(たとえ
ば、自動車用エバボレータなど)等を最終製品に組み上
げた後でも、簡単な表面処理で耐食性を改善できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C23C 22/56 C23C 22/82 F28F 19/06

Claims (15)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 共晶Si相を有する4000系Al合金
    上に形成された耐食性皮膜であって、該皮膜は酸化マン
    ガン主体の皮膜Aと、Alを含有する難溶性皮膜Bの2
    相からなり、上記皮膜Aは共晶Si相上に形成され、上
    記皮膜BはAl合金の共晶Al相上に形成されているこ
    とを特徴とする耐食性皮膜。
  2. 【請求項2】 前記皮膜Aは、Mnを下記式(1)を満
    たす原子分率で含有するものである請求項1に記載の耐
    食性皮膜。 0.3≦Mn/(Mn+O)≦0.5……(1)
  3. 【請求項3】 前記皮膜Bは、LiとAlの複合酸化物
    を主体とするものである請求項1または2に記載の耐食
    性皮膜。
  4. 【請求項4】 前記皮膜Bは、Liを下記式(2)を満た
    す原子比率で含有するものである請求項3に記載の耐食
    性皮膜。 0.2≦Li/(Li+Al+O)≦0.3……(2)
  5. 【請求項5】 前記皮膜Bは、更にSi,Mg,Caか
    ら選ばれる少なくとも1種の元素を、下記式(3)を満
    たす原子分率で含有する請求項4に記載の耐食性皮膜。 0.01≦M/(Al+Li+O+M)≦0.05……(3) (但し、MはSi,Mg,Caから選ばれる少なくとも
    1種を表わす)
  6. 【請求項6】 前記皮膜Bは、珪酸含有水酸化アルミニ
    ウムを主体とするものである請求項1または2に記載の
    耐食性皮膜。
  7. 【請求項7】 前記皮膜Bは、Siを下記式(4)を満た
    す原子比率で含有するものである請求項6に記載の耐食
    性皮膜。 0.01≦Si/(Si+Al+O)≦0.1……(4)
  8. 【請求項8】 前記皮膜A,B中に、Moが下記式
    (5)を満たす原子比率で含まれている請求項1〜7の
    いずれかに記載の耐食性皮膜。 0.001≦Mo/(Mn+Al+Si+O+Mo)≦0.005……(5)
  9. 【請求項9】 前記皮膜A及び皮膜Bの各膜厚が50n
    m以上である請求項1〜8のいずれかに記載の耐食性皮
    膜。
  10. 【請求項10】 表面に共晶Si相を有する4000系
    Al合金材が、前記請求項1〜のいずれかに記載の耐
    食性皮膜で被覆されていることを特徴とする耐食性Al
    合金材。
  11. 【請求項11】 表面に共晶Si相を有する4000系
    Al合金材を、0.001〜0.5モルの過マンガン酸
    イオンと0.1〜0.2モルのLiイオンを含み、pH
    が6〜11の溶液に浸漬することを特徴とする耐食性皮
    膜の形成法。
  12. 【請求項12】 前記溶液が、更に他の成分としてS
    i,Mg,Caから選ばれる少なくとも1種の元素の塩
    を0.001〜0.5モルの範囲で含有する請求項11
    に記載の耐食性皮膜の形成法。
  13. 【請求項13】 表面に共晶Si相を有する4000系
    Al合金材を、0.001〜0.5モルの過マンガン酸
    イオンと0.0005〜0.05モルの珪酸イオンを含
    み、pHが12〜13の溶液に浸漬することを特徴とす
    る耐食性皮膜の形成法。
  14. 【請求項14】 前記溶液が、更に他の成分としてMo
    の塩を0.001〜0.5モルの範囲で含有する請求項
    11〜13のいずれかに記載の耐食性皮膜の形成法。
  15. 【請求項15】 前記Al合金材が、熱処理によってろ
    う付けされたものである請求項11〜14に記載の耐食
    性皮膜の形成法。
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