JP3515675B2 - 同期整流回路 - Google Patents
同期整流回路Info
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Description
コンバータに関するもので特に2次側にMOSFETを
使用した同期整流回路に関する。
において、整流ダイオードをMOSFETに置き換えた
同期整流回路は、導通状態での電圧降下が低減出来るた
め回路の効率を向上できる利点がある。図5は同期整流
回路を用いた一石フォワードコンバータの従来例であ
る。3は主スイッチ素子、2はトランス、4は整流用M
OSFET、6は転流用MOSFET、8はチョークコ
イル、1は入力コンデンサ、9は出力コンデンサであ
る。整流及び転流用MOSFET4と6にはそれぞれ内
蔵されている寄生ダイオードを5及び7で図示されてい
る。
トで、1次側の主スイッチ素子3の導通期間(t1)に
はトランス2を経由して、1次側の入力コンデンサ1か
ら出力コンデンサ9へ電力が伝送される。このときトラ
ンス2の2次巻線に発生した電圧が整流用MOSFET
4を導通させ、チョークコイル8に電磁エネルギーを蓄
積しながら出力コンデンサ9に所定の出力電圧を発生さ
せる。次に主スイッチ素子3が遮断されると、トランス
に蓄えられた励磁エネルギーは主スイッチ素子3の出力
容量、転流用MOSFET6の入力容量等の間で共振電
圧が発生する。
T6は導通し、同時に整流用MOSFET4は遮断す
る。この動作によりチョークコイル8に蓄積されていた
電磁エネルギーは転流用MOSFET6を経由して出力
コンデンサ9に放出される。しかし共振電圧は期間t2
で終了してしまい、なおかつ共振電圧が交流電圧である
ために転流用MOSFET6が導通出来る期間は共振電
圧が転流用MOSFET6のゲートスレショールド電圧
Vth以上となる△t2の期間のみで、残りの△t1,△t
3及びt3の期間は転流用MOSFET6は遮断され、チ
ョークコイル8に残った上記電磁エネルギーは寄生ダイ
オード7を通って出力コンデンサ9に放出される。
の遮断期間にチョークコイル8の上記電磁エネルギーを
放出する転流用MOSFET6の導通期間が、上記共振
電圧の発生期間の一部△t2だけであり、残りの上記電
磁エネルギーはそれ以外の期間△t1と△t3+t3に転
流用MOSFET6の寄生ダイオード7を経由して放出
されるため、上記ダイオードの順方向電圧VFによる電
力損失が大きい。
を図7に示す。この従来例は特開昭55−66281で
明らかにされている如く、上述の第1の従来の同期整流
回路の諸要素に対して転流用MOSFET6のゲートが
チョークコイル8に設けられた補助巻線8Bによって駆
動される。なお図7においては整流MOSFETとして
P型MOSを使っているので、回路構成が図5と若干異
なるが、機能は変わらないので同一機能部分は同一符号
を付してある。
ている如く、主スイッチ素子3のオン/オフ動作に連動
して正又は負の電圧を発生するので、この電圧波形を極
性反転すると転流用MOSFET6をドライブするのに
最適な短形波のスイッチング波形が得られる。更に図7
の方法によればトランスのリセット時の共振電圧を利用
しないので、図6に示す様な転流用MOSFET6のオ
ン時にゲートスレショールドに達する迄の遅れ時間△t
1が無くなるので、この分ダイオードに流すことによる
ロスが少なくなること、及びトランスの励磁インダクタ
ンスと回路の寄生容量によって決まる共振電圧の周期t
2が転流用MOSFET6の入力容量分減るので短く出
来る利点がある。これにより変換周波数を上げることが
可能で、より小型化が達成出来るメリットがある。
例は主スイッチ素子3のオフしている全期間(t2+t
3)に亘って転流用MOSFETを導通でき、なおかつ
共振周期を短かくできる等の利点があるが、この方式で
も以下に述べる不具合のため実際にはほとんど使われて
いない。第1はチョークコイル8の補助巻線8Bに発生
する電圧が正から負に変化するため、電圧の変化中△V
Lが大きく、これによる転流用MOSFET6の駆動ロ
スはC(△VL)2fとなるので、正から0迄の変化に比
べるとロスは4倍近く多くなる。
用MOSFET6がオフする時、そのゲート電荷をチョ
ークコイル8の補助巻線8Bを経由してソース側に流す
と、転流用MOSFET6のターンオフ時間tOFFのた
めに遅れが生じ、前記MOSFET6はすぐにはオフで
きない。しかし電流用MOSFET4又はダイオード5
には直ちに電流が流れるので、ほぼtOFF時間の間、転
流用MOSFET6と整流用MOSFET4又はダイオ
ード5を通ってトランス2次を短絡する電流が流れ、過
大なロスが発生する。この時、過電流保護機能等を備え
たDC−DCコンバータでは、保護機能が働いて、正常
に動作出来なくなる恐れがある。
効率の高い一石フォワードコンバータを提供することを
目的とする。
に本発明は少なくとも第1の巻線および第2の巻線を有
するトランスの第1の巻線に主スイッチ素子及びその駆
動回路を接続し、第2の巻線に整流用素子、転流用素子
および出力フィルタとしてチョークコイルとコンデンサ
を接続し、前記整流用素子と転流用素子としてMOSF
ETを使用し、前記主スイッチ素子のオン/オフにより
前記トランスに発生する電圧により前記MOSFETを
オン/オフさせるようにした一石フォワードコンバータ
において、前記転流用素子に対してはこれをオンするた
めの駆動回路と、オフするための制御(放電)回路を別
々に設けて、駆動回路は前記チョークコイルに付加され
た補助巻線からダイオードを経由して転流用素子にオン
信号を加え、制御回路は主スイッチ素子に同期して動作
する制御スイッチを介して整流用素子とトランス2次巻
線との接続点に接続して、転流用素子をオフする手段を
設けたことを特徴とするものである。
ゲートの駆動エネルギーとしてチョークコイルの励磁エ
ネルギーを利用すると共に、制御(放電)手段として制
御スイッチを使って、ゲート電荷を強制的に放電するこ
とにより転流用MOSFET起因する短絡電流を押さえ
ることが出来る。
る。図1は本発明によるフォワードコンバータのMOS
FET同期整流回路の第1の実施例を示す回路図であ
る。2つのMOSFET4、6のソースが共通である直
列回路をMOSFET4、6のドレインが接続されるよ
うに主トランスの2次巻線2Bと並列に接続し、転流用
MOSFET6のドレインとソース間に出力コンデンサ
9とチョークコイル8から構成される出力フィルタ回路
を接続する。転流用FET6のゲートには、このFET
6をオンするための駆動回路11とオフするための制御
(放電)回路13を接続する。駆動回路11はチョーク
コイル8に巻かれた補助巻線8Bとダイオード12を図
示した極性で接続する。
て動作するMOSFETで構成した制御用FET15を
有し、この制御用FET15のドレインに制御用FET
15の寄生ダイオード(図示していない)を流れる電流
を阻止するためのダイオード16を接続し、制御用FE
T15のソースを転流用MOSFET6のソースに接続
してある。制御用FET15は主スイッチ素子3のオン
動作に同期してオンする様に接がれているので、同時に
転流用MOSFET6のゲート電荷を放電し、オフさせ
るようにしてある。トランスの2次巻線2B間にコンデ
ンサ17と抵抗18の直列回路を設置し、その中点から
制御FET15のゲート信号を得るようにしてある。
用いて説明する。主スイッチ素子3がオンからオフに移
行すると、トランス2には共振電圧がt’2の期間発生
する。この期間t’2は転流用MOSFET6の入力容
量Cissが寄与しないため、図6に示した共振電圧発
生期間t2よりも小さい。主スイッチ素子がオフしてい
る期間(t’2+t’3)にチョークコイル8の補助巻線
8Bに発生した電圧により、転流用MOSFET6が導
通するので、チョークコイルに蓄積された電磁エネルギ
ーは前記FET6を通って出力コンデンサ9に放出され
る。次に主スイッチ素子3がオフからオンに移行する
と、直ちに制御スイッチ14がオンして転流用MOSF
ET6のゲート電荷を急速に放電することが出来る。
ード5は転流用MOSFET6のゲート電荷が残ってい
る間は電流が流れられないので、転流用MOSFET6
と、整流用MOSFET4又はダイオード5が同時にオ
ンして短絡電流を流すことはない。従って図1の実施例
回路では転流用MOSFET6のゲートをチョークコイ
ル8の補助巻線2Bの電圧で駆動しているにもかかわら
ず、転流用MOSFET6のオフ時に発生する過大なロ
スを防ぐことができ、且つダイオード12によって負電
圧が前記MOSFETのゲートにかかるのを防止してい
るので転流用MOSFET6を最適な電圧で駆動出来
る。また、トランスの2次巻線2B間にコンデンサ17
と抵抗18の直列回路を設置し、その中点から制御FE
T15のゲート信号を得ることによって、トランスから
みた制御FETの入力容量分を小さくすることが出来
る。
スイッチ素子にMOSFETを使った時の具体的回路例
である。20は主スイッチ素子としてのMOSFET、
21はコンデンサ、22はパルストランス、23はMO
SFETの駆動信号源である。制御FET15のゲート
信号を、パルストランス22とコンデンサ21を経由し
てMOSFETの駆動信号源から供給することにより、
トランス2の共振電圧発生期間は転流用FET6及び制
御FET15の入力容量の影響を全く受けないので、変
換周波数より高周波化が可能である。
図中STは可飽和トランスで、制御用MOSFET15
のゲート信号を主スイッチ素子3の電流から供給するよ
うにしたものである。
クコイルに補助巻線を巻回しこの補助巻線に発生した電
圧で転流用MOSFETを駆動する同期整流方式で、転
流用MOSFETをオフするための制御(放電)回路を
別に設けることにより、前記FETの動作遅れによって
起こるトランス2次側の短絡電流を回避し、本来のチョ
ークコイル駆動方式のメリットである、転流期間全域に
亘るMOSFETの導通が可能になり、効率の低下を防
げる。更にトランスのリセットに要する共振電圧発生期
間を短く出来るので、変換周波数を上げることができ、
小型化に対して有効な手段となる。
と抵抗の直列回路を設置し、その中点から制御FETの
ゲート信号を得ることによって、トランスからみた制御
FETの入力容量分を小さくすることが出来る。
トランスとコンデンサを経由してMOSFETの駆動信
号源から供給することにより、トランスの共振電圧発生
期間は転流用FET及び制御FETの入力容量の影響を
全く受けないので、変換周波数より高周波化が可能であ
る。
トランスで主スイッチ素子の電流供給することにより、
トランスの共振電圧発生期間は転流用FET及び制御F
ETの入力容量の影響を全く受けないので、変換周波数
より高周波化が可能である。
路である。
形を示す波形図である。
路である。
ある。
形図である。
ある。
Claims (3)
- 【請求項1】トランスの1次巻線に主スイッチ素子を接
続し、前記トランスの2次巻線に並列にソース共通の整
流用MOSFETと転流用MOSFETの直列回路を接
続し、整流出力をチョークコイルと出力コンデンサで平
滑するようにした同期整流回路において、前記チョーク
コイルに補助巻線を巻回し、該補助巻線の一部をダイオ
ードに介して前記転流用MOSFETのゲートに接続す
ると共に、該転流用MOSFETのゲートと前記整流用
MOSFETのドレイン間に前記主スイッチ素子と同期
して動作するMOSFETで構成した制御スイッチを設
けてあり、前記トランスの2次巻線間に並列にコンデン
サと抵抗の直列回路を接続し、前記コンデンサと抵抗の
接続点にMOSFETのゲートを接続したことを特徴と
する同期整流回路。 - 【請求項2】トランスの1次巻線に主スイッチ素子を接
続し、前記トランスの2次巻線に並列にソース共通の整
流用MOSFETと転流用MOSFETの直列回路を接
続し、整流出力をチョークコイルと出力コンデンサで平
滑するようにした同期整流回路において、前記チョーク
コイルに補助巻線を巻回し、該補助巻線の一部をダイオ
ードに介して前記転流用MOSFETのゲートに接続す
ると共に、該転流用MOSFETのゲートと前記整流用
MOSFETのドレイン間に前記主スイッチ素子と同期
して動作するMOSFETで構成した制御スイッチを設
けてあり、前記制御スイッチのゲート信号を主スイッチ
素子の電流を駆動源とする可飽和トランスから供給する
ようにしたことを特徴とする同期整流回路。 - 【請求項3】トランスの1次巻線に主スイッチ素子を接
続し、前記トランスの2次巻線に並列にソース共通の整
流用MOSFETと転流用MOSFETの直列回路を接
続し、整流出力をチョークコイルと出力コンデンサで平
滑するようにした同期整流回路において、前記チョーク
コイルに補助巻線を巻回し、該補助巻線の一部をダイオ
ードに介して前記転流用MOSFETのゲートに接続す
ると共に、該転流用MOSFETのゲートと前記整流用
MOSFETのドレイン間に前記主スイッチ素子と同期
して動作するMOSFETで構成した制御スイッチを設
けてあり、前記主スイッチ素子の駆動用パルストランス
を設け、前記パルストランスの駆動信号源により前記制
御スイッチを駆動するようにしたことを特徴とする同期
整流回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03844497A JP3515675B2 (ja) | 1997-02-06 | 1997-02-06 | 同期整流回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03844497A JP3515675B2 (ja) | 1997-02-06 | 1997-02-06 | 同期整流回路 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH10225114A JPH10225114A (ja) | 1998-08-21 |
JP3515675B2 true JP3515675B2 (ja) | 2004-04-05 |
Family
ID=12525476
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP03844497A Expired - Lifetime JP3515675B2 (ja) | 1997-02-06 | 1997-02-06 | 同期整流回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3515675B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
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-
1997
- 1997-02-06 JP JP03844497A patent/JP3515675B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10225114A (ja) | 1998-08-21 |
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