JP3515513B2 - カス取り装置 - Google Patents

カス取り装置

Info

Publication number
JP3515513B2
JP3515513B2 JP2000335714A JP2000335714A JP3515513B2 JP 3515513 B2 JP3515513 B2 JP 3515513B2 JP 2000335714 A JP2000335714 A JP 2000335714A JP 2000335714 A JP2000335714 A JP 2000335714A JP 3515513 B2 JP3515513 B2 JP 3515513B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pin
scrap
pins
product
sheet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2000335714A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002144293A (ja
Inventor
忠二 柳本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Laserck Corp
Original Assignee
Laserck Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Laserck Corp filed Critical Laserck Corp
Priority to JP2000335714A priority Critical patent/JP3515513B2/ja
Publication of JP2002144293A publication Critical patent/JP2002144293A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3515513B2 publication Critical patent/JP3515513B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Details Of Cutting Devices (AREA)
  • Perforating, Stamping-Out Or Severing By Means Other Than Cutting (AREA)
  • Making Paper Articles (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カス取り装置に
する。
【0002】
【従来の技術】従来、煙草の紙箱(ケース)やお菓子・
キャラメルの紙箱(ケース)等を製作する際に、図9又
は図11に示すような複数の製品部12…が左右・前後方向
───図9・図11では左右・上下方向───に並んで配
設された被打ち抜き用シート11から、多数のピンP(4
6, 47)…によって、打ち抜き線(境界線)Eから、打
ち抜いて(分離して)、作っている。
【0003】左右方向には、隣り合う製品部12, 12が切
断線48にて分離されるように接しているが、上下方向に
は、隣り合う製品部12, 12が所定間隙部Mをもって配設
されている。
【0004】ところで、ピンPの配置は、図9と図10の
場合は、千鳥状であり、図11と図12の場合は、格子状を
示す。図9と図11に於て、多数のピンPの内で、細い線
で描いた小円は、製品部12を押圧する製品用ピン46を示
し、太線で描いた小円は、カス用ピン47を示す。
【0005】そして、従来、図9と図11に示す如く、平
面的に見て、ピンP(46, 47)の左右方向と、被打ち抜
き用シート11の左右方向とを、完全に一致───相互に
平行に配置───させていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】同一面積の被打ち抜き
用シート11から、できるだけ多数の製品部12…を得るた
め───即ち、歩止りを良くするため───上記間隙部
Mを小さく設定する必要があり、この間隙部Mを、打ち
抜き線(境界線)Eに干渉することなく押圧するカス用
ピン47の本数が、不足する(過小となる)という問題を
生じた。
【0007】図9にあっては、上段の間隙部Mでは、3
個ずつのピン47, 47, 47がまばらに存在し、かつ、下段
の間隙部Mでは、3個・3個・5個というようにピン47
…がまばらに存在しているに、過ぎず、このような、ま
ばらな存在では、細幅帯状にカス部13を打ち抜くことが
難しくなる。即ち、打ち抜き線(境界線)Eに沿って、
カス部13を製品部12から、美しく、分離できないで、不
良品が生ずる。
【0008】そこで、本発明は、(前後方向寸法が微小
な)間隙部Mに、比較的左右方向に小ピッチにてカス用
ピン47…が存在することを可能として、間隙部Mのカス
部13を、美しく確実に、被打ち抜き用シート11から分離
することができるカス取り装置を提供することを、目的
とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係るカス取り装置は、複数の製品部が左右
・前後方向に並んで配設された被打ち抜き用シートに対
して、該被打ち抜き用シートから上記製品部とカス部と
を分離するように平面視左右・前後方向に千鳥状又は格
子状に配設されかつ上記シートの上記製品部に対応する
テンプレートにより上下の退避位置と作業位置とに区別
される多数の打ち抜きピンの内の少なくとも上記シート
の上記カス部に対応するカス用ピンが、平面的に見て所
定傾斜角度で傾斜して配置されているものである。
【0010】また、被打ち抜き用シートから製品部とカ
ス部とを分離するように平面視左右・前後方向に千鳥状
又は格子状に配設された多数の打ち抜きピンと、該打ち
抜きピンを上下の退避位置と作業位置とに区別するため
のテンプレートの内の少なくとも上記シートの上記カス
部に対応するカス用ピン形成用のテンプレートを、平面
的に見て相対的に所定傾斜角度で傾斜させて配置したも
のである
【0011】
【発明の実施の形態】下、本発明の実施の形態を示す
図面に基づき、本発明を詳説する。
【0012】カス取り装置とカス取り方法の全体の基本
的な構成の一例の概略説明を、まず、述べる。図13と図
14と図15に例示するような昇降駆動される上型1と下型
2を備えた装置が用いられる。
【0013】3は、上型1に上下動・固定可能に保持さ
れた打ち抜き用上型ピン(以下、上型ピンという)、4
は、下型2に上下動・固定可能に保持された打ち抜き用
下型ピン(以下、下型ピンという)であり、その上型1
及び下型2は、ガイドロッド5,6に案内されて、駆動
装置(図示省略)によって、昇降駆動される。また、7
は製品部用第1テンプレート、8は製品部用第2テンプ
レートで、その両テンプレート7,8は、ガイドロッド
9,10に案内されて、駆動装置(図示省略)によって、
上型1と下型2に対して、昇降駆動される。上記上型ピ
ン3及び下型ピン4を合わせてピンPと呼ぶ。
【0014】このような構成により、図13から図14及び
図17に示すように、製品部用第1テンプレート7を上昇
させることにより、上記上型ピン3の中、被打ち抜き用
シート11(図1,図3,図5,図7参照)の製品部12に
対応するテンプレート本体71(図17参照)に当接する製
品部対応ピン31を、シート11の打ち抜き線Eと干渉する
干渉ピン151 と共に、上方退避位置18に移動させ、製品
部12と干渉しないカス用ピン17のみを、上型1の作業位
置28に残すことができる。即ち、このカス用ピン17は、
図1,図3,図5,図7に示した打ち抜き線(境界線)
Eと干渉せず、カス部13とのみ対応する。また、干渉ピ
ン151 は、この打ち抜き線Eに干渉するピンである。
【0015】一方、カス部用テンプレート8を図13から
図14及び図18のように上昇させることにより下型ピン4
の中、シート11のカス部13に対応するカス部対応ピン41
を、シート11の打ち抜き線Eと干渉する干渉ピン152 と
共に、下方退避位置に残したままで、打ち抜き線Eと干
渉しない製品用ピン16のみを、(上方突出状として)下
型2の作業位置29に移動させる。
【0016】第2テンプレート8の場合(図18参照)
は、そのテンプレート本体81は、第1テンプレート7の
テンプレート本体71(図17参照)よりも、一まわり小型
に作成されねばならない。言い換えると、第2テンプレ
ート8のテンプレート本体81は、打ち抜き線Eに干渉す
るピンを避ける必要があるので、第1テンプレート7の
テンプレート本体71よりも、小さな形状(面積)とな
る。
【0017】このように、シート11の製品部12とカス部
13の双方に干渉する───つまり、打ち抜き線Eに干渉
する───干渉ピン15(151,152)を、それぞれ、(上型
1の)上方退避位置18と、(下型2の)下方退避位置19
とに、分離した状態に退避させた状態下で、図15に示す
ように、複数枚のシート11を、製品用ピン16の上に積層
状態に載置して、上型1を下降等によって上型1と下型
2とを相対的に接近させれば、製品部12(打ち抜き線
E)と干渉しないカス用ピン17、及び、カス部13(打ち
抜き線E)と干渉しない製品用ピン16との共働によっ
て、シート11のカス部13を、製品部12から分離除去する
ことができ、疵のない製品部12を、少ない作業工程で、
能率よく得ることができる。
【0018】また、図15中、26,26は、シート11の端部
が垂れ下がらないように、受け止めるための端受部材
で、シート11が、カス用ピン17から衝撃を受けると、そ
の下部が外方に転回して、シート11の端部から外れるよ
うになっている。
【0019】全体について、より詳しく説明すると、上
型1は、例えば、図16及び図16のX−X線矢視相当の断
面図である図17に示すように、多数のピン孔H1 …が形
成された2枚のピンボードB1 ,B1 を、互いに相対的
にスライド可能となるように重ね合わせて成る。そのピ
ン孔H1 は、大小異なる内径のものが交互に配列され、
その平均径は、比較的小さく設定され、かつ、その各ピ
ン孔H1 の間隔が比較的に細かく設定されている。な
お、図17にて、42は、上型ピン3の上昇限度を設定する
ための停止リングである。
【0020】このように、各ピン孔H1 ,H1 …に嵌合
する上型ピン3の平均径を、比較的小さく設定すること
により、製品部12(及びカス部13) の微小な隙間や小孔
等々の複雑な形状に柔軟に対応することができ、打ち抜
き精度が顕著に向上する。
【0021】上型1の各ピン孔H1 ,H1 ……に嵌合す
る上型ピン3は、その上部と下部に、それぞれ、各ピン
孔H1 ,H1 に係止させるための切欠溝21,22が形成さ
れており、両ピンボードB1 ,B1 をスライドさせるこ
とにより、上部の切欠溝21又は下部の切欠溝22を、それ
ぞれ段違いになったピン孔H1 ,H1 …に一度に係止さ
せ、各上型ピン3を、上方退避位置18又は作業位置28
(図14又は図15参照)に確実に保持することができる。
なお、上側に配置されるピンボードB1 のピン孔H1
は、大きいピン孔H1 と小さいピン孔H1 に、上型ピン
3の切欠溝21,22を、一度に隙間なく係止させることが
できるように、外方(スライド方向)に突出する逃げ孔
部Sを設けている(図16参照)。
【0022】初期状態では、上型ピン3は、図13に示す
ように、上部の切欠溝21が、両ピンボードB1 ,B1
ピン孔H1 ,H1 に係止されて吊り下げられた状態とな
っており、その上型ピン3の各下端が、水平に揃うよう
に、上型ピン3の上部に対応する位置決め部材(図示省
略)が設けられている。そして、前述したように、図17
に示すように、製品部用テンプレート7を上昇させる
と、製品部対応ピン31が干渉ピン151 と共に、上方退避
位置18に移動し、下部の切欠溝22が、両ピンボード
1 ,B1 のピン孔H1 ,H1 に係止される。
【0023】一方、下型2は、図18と図16に示すよう
に、上型1と同様の構成である。つまり、多数のピン孔
1 …が形成された2枚のピンボードB1 ,B1 を、互
いに相対的にスライド可能となるように重ね合わせて成
り、そのピン孔H1 は、大小異なる内径のものが交互に
配列され、その平均径は、比較的大きく設定され、か
つ、その各ピン孔H1 の間隔が比較的に粗く設定されて
いる。
【0024】このように、各ピン孔H1 の間隔を比較的
に粗く設定することにより、ピンボードB1 ,B1 の剛
性と強度の向上を図るのが容易となる。この下型2に形
成されるピン孔H1 は、その一部乃至全体が、上記上型
1に形成されるピン孔H1 の一部乃至全体と、平面視に
て非対応位置に配設されている。なお、図示は省略する
が、上側に配置されるピンボードB1 のピン孔H1
は、上型1のピンボードB1 と同様の逃げ孔部を設けて
いる(図16参照)。
【0025】また、各ピン孔H1 …に嵌合する下型ピン
4の平均径を、比較的大きく設定することにより、製品
部12を広い表面積で支持することができるため、製品部
12への疵付きを防止することができる。
【0026】その下型2の各ピン孔H1 …に嵌合する下
型ピン4も、上型ピン3と同様に、その上部と下部に、
それぞれ、切欠溝21,22が形成されている。
【0027】そして、前述したように、製品部用第2テ
ンプレート8によって押し上げられると、図14に示すよ
うに、カス部対応ピン41が干渉ピン152 と共に、下方退
避位置19に残り、かつ、(打ち抜き線Eと干渉しない)
製品用ピン16のみを作業位置29に移動して、下方の切欠
溝22が、両ピンボードB1 ,B1 の段違いになったピン
孔H1 ,H1 …に係止されるようになっている。
【0028】図1,図3,図5,図7は、打ち抜き加工
の対象となるシート11の一例を示し、このシート11は、
別途、設けられている切断工程で、製品部12とカス部13
の境界線(実線で示す)に、既に、打ち抜き線Eが予め
施されたものである。なお、破線14は折り曲げ箇所を示
す。
【0029】製品部用第1・第2テンプレート7,8
は、(図示省略したが、)例えば、シート11の製品部12
に対応するテンプレート本体71,81を、蝶番等で開閉自
在に(又は相互に着脱自在に)接続された一対のピンボ
ード間に挾持させるように構成され、その両ピンボード
には、上型1・下型2のピンボードB1 のピン孔H1
と同一の配列パターンのピン孔が形成され、両ピンボー
ドを閉じて、その間に、テンプレート本体71,81を挟ん
だ状態として、ガイドロッド9,10に取付けた支持枠3
5,36(図13参照)に保持させて使用する。なお、第1
・第2テンプレート7,8の接続・連結・固着・構造
は、蝶番に限定されず、設計変更自由であり、嵌合凹凸
部又は嵌合ガイドピン部等にて、着脱自在に重ね合わせ
る構造とするも、自由である。
【0030】図18は、打ち抜き加工が終了した後に、製
品部12を搬出するための装置の説明図で、下型ピン4の
下部には、下型2の下側のピンボードB1 の下面に当接
する停止リング42が付設され、その上昇限度を規制でき
るようになっており、カス部13と分離された製品部12
は、その上昇限度位置つまり(下型2の)作業位置29に
ある製品用ピン16の上に載置されている。
【0031】そして、その製品部12が、搬出装置(詳細
の図示は省略)の熊手状に形成された搬出アーム27によ
って、持ち上げられ、外部に搬出される。その搬出アー
ム27は、例えば、油圧又は空圧の駆動源と電動駆動源と
の組み合わせ等により、水平方向の伸縮動作と共に、上
下方向の昇降動作が可能なように構成されていればよ
い。即ち、矢印F方向に差込んだ後に、矢印G方向に上
昇させて後、矢印Fと反対方向へ搬出させる。
【0032】なお、全体の構成として、上述の図13〜図
18以外にも設計変更自由である。例えば、上型1と第1
テンプレート7とは、接近させるために、両者が昇降し
ても、又は、いずれか一方が昇降しても、良い。また、
下型についても、下型2と第2テンプレート8とは、接
近させるために、両者が昇降しても、又は、いずれか一
方が昇降しても、良い。また、第2テンプレート8をネ
ガとして───つまり製品部12と対応させずに逆にカス
部13の形状に対応させて───下型2よりも上方の位置
に配設して、カス用ピンを押し下げるようにしても自由
であり、あるいは、上型ピン3と下型ピン4とを上下に
2組用いずに、1組として、これを、上型1と下型2と
で、相互に、受け渡す構造としても、良い。
【0033】なお、図13〜図14の構成による利点につい
て述べておけば、打ち抜き線Eに干渉する干渉ピン151
を上方退避位置18に、打ち抜き線Eに干渉する干渉ピン
152 を下方退避位置19に、それぞれ分離して退避させる
ことにより、シート11の製品部12と干渉しないカス用ピ
ン17のみを上型1の作業位置28に残すと共に、シート11
のカス部13と干渉しない製品用ピン16のみを下型2の作
業位置29に残して、シート11のカス部13を製品部12から
分離状に打ち抜くので、製品部12に疵を付けることな
く、カス部13を、製品部12から、少ない作業工程で、能
率よく、打ち抜き分離除去することができるという利点
がある。
【0034】また、ピンボードB1 ,B1 を、互いに相
対的にスライドさせることにより、上型ピン3及び下型
ピン4を、一度に係止させることができ、各作業位置2
8,29及び上方退避位置18、下方退避位置19等への両ピ
ン3,4の保持を迅速確実なものとすることができ、打
ち抜き作業の能率が向上するという利点がある。
【0035】しかして、図1は第1の実施の形態を示す
説明用平面図であって、複数の製品部12…が左右方向に
は切断線48を介して連続状に並設され、かつ、前後方向
(図1の上下方向)には小さな間隙部Mを介して配設さ
れた被打ち抜き用シート11、及び、この被打ち抜き用シ
ート11からカス部13を分離するために左右・前後方向に
千鳥状に配設された多数の打ち抜きピンP…を、平面的
に見て相対的に傾斜して対応させ、これによって、図9
の従来例と比較して、小さな前後幅寸法の間隙部Mに、
左右方向に短いピッチで(但しランダムに)カス用ピン
17…が(太い小円で示すように)対応できて、打ち抜き
線Eから、美しくかつ確実に、間隙部Mのカス部13を、
分離(打ち抜き)可能となる。
【0036】この図1のピンP…としては、図13〜図18
の場合には、上型ピン3…が相当し、要するに、少なく
ともカス用ピン17…が、平面的に見て打ち抜き用シート
11と、所定傾斜角度θで、相対的に傾斜して対応する。
【0037】図2は、そのようなピンP…(上型ピン3
…)の拡大図であるが、その左右1ピッチ毎に、右上り
に1mmずつ、位置をずらせた配置とした場合で、前記の
傾斜角度θは 2.364°に選定した場合を例示する。
【0038】図1と図2、及び、図14と図17とを、対応
すれば判るように、多数のピンP(3)…の内で、カス
用ピン17…のみを、下方へ突出させた作業位置とするた
めに、(カス用ピン形成用の)第1テンプレート7が使
用される。従って、このカス用ピン形成用の第1テンプ
レート7と、多数の打ち抜きピンP(3)とを、平面的
に見て相対的に傾斜して対応させると、言い換えても良
い。
【0039】前記傾斜角度θとしては、1°〜12°の範
囲が好適である。好ましくは、 1.5°〜9°の範囲とす
る。後述の図4ではθが 4.731°の場合を示す。図1の
上段の間隙部Mには、25個カス用ピン17…が、かつ、下
段の間隙部Mには、24個のカス用ピン17…が、適当な左
右方向(幅方向)のピッチで配設できることを示し、従
来の図9では、上段・下段の間隙部Mに、各々9個、11
個のカス用ピン47…が存在するのに比べて、著しく増加
していることが、明らかであり、前者では、(細長い帯
状の)カス部13の間隙部Mを、確実に打ち抜きができる
のに対し、後者では難しいことが、判る。
【0040】次に、図3と図4は、他の実施の形態であ
り、既述の図1と図2に各々対応する。この図3と図4
に於て、相対的な所定傾斜角度θを、増加して、θ=
4.731°としている。このとき、左右方向の1ピッチに
対して、2mmずつ前後方向にピン位置をずらせて、配設
した。それ以外の構成は、図1と図2の場合と同様であ
るので説明省略する。そして、この図3と図4の場合に
も、間隙部Mに適切なピッチ(間隔)をもって、多くの
ピンP(カス用ピン17)が、存在する。
【0041】次に、図5と図6は、別の実施の形態を示
し、既述の図1と図2に各々対応する。この図5と図6
に於て、打ち抜きピンP(カス用ピン17)…の配置は、
平面的に見て格子状とされる点で、図1と図2と相違し
ている。左右方向の1ピッチに対して、1mmずつ前後方
向にピン位置をずらせて、ピンP…を配設し、傾斜角度
θは、 4.096°である。
【0042】この図5と図6は、従来例を示した図11と
図12に対応するもので、図5の上段・下段の各間隙部M
には、カス用ピン17…は、18個,22個ずつ配設可能であ
ることを示し、これに対し、図11の従来の上段・下段の
間隙部Mに於ては、カス用ピン47…の数は、各々、8
個,11個である点と比べれば、著しく増加していること
が、明らかとなる。
【0043】図7と図8は、さらに別の実施の形態を示
し、打ち抜きピンP(カス用ピン17)…の配置は、図5
と図6と同様に格子状配設である。そして、左右方向の
1ピッチに対して、2mmずつ前後方向位置をずらせて、
ピンP…を配置し、傾斜角度θは、 8.213°と大きく設
定した。
【0044】この図7の上段・下段の各間隙部Mには、
カス用ピン17…は、27個,24個ずつ存在している。これ
に対し、図11の従来の上段・下段の間隙部Mでは、カス
用ピン47…の数は、各々、8個,11個である。このよう
に、本発明の実施の形態では、著しく増加できているこ
とを、示す。
【0045】なお、傾斜角度θとして、1°〜12°が好
適であり、好ましくは、 1.5°〜9°の範囲にした理由
は、下限値未満であると、従来の図9〜図12と大差がな
くなるからであり、逆に、上限値を越すと、間隙部Mへ
の配設個数は、それ程には増加せず、かつ、相対的に傾
斜して、打ち抜き用シート11又はテンプレート7と、ピ
ンP(カス用ピン17)とを、配置させるのが、難しくな
るためである。
【0046】なお、図1〜図8に於て、ピンP…の径を
同一とした場合を例示したが、これを、径の相違する2
種、又は、それ以上の種類のものを配置するも、自由で
ある。
【0047】
【発明の効果】本発明は上述の構成により、次のような
著大な効果を奏する。即ち、被打ち抜き用シート11に於
て、製品部12と製品部12との間に形成された小さな間隙
部Mに、対応するカス用ピン17…の数が、従来よりも増
加可能となり、かつ、そのピッチ(間隔)も小さくなる
ので、確実に間隙部Mのカス部13を、美しく打ち抜い
て、シート11から分離できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態を説明するために示した
平面説明図である。
【図2】図1の要部拡大説明図である。
【図3】他の実施の形態を説明するための平面図であ
る。
【図4】図3の要部拡大説明図である。
【図5】別の実施の形態を説明するための平面図であ
る。
【図6】図5の要部拡大説明図である。
【図7】さらに別の実施の形態を説明するための平面図
である。
【図8】図7の要部拡大説明図である。
【図9】従来例を示す平面説明図である。
【図10】図9の要部拡大説明図である。
【図11】他の従来例を示す平面説明図である。
【図12】図11の要部拡大説明図である。
【図13】カス取り装置の主要な構成を示す全体正面図
である。
【図14】製品部用第1・第2テンプレートを上下に移
動させた状態の正面図である。
【図15】シートを製品用ピンに載せた状態の正面図で
ある。
【図16】ピンボードにピンを係止させた状態の平面図
である。
【図17】上型ピンの係止状態を示す上型の断面図であ
る。
【図18】下型ピンの係止状態及び搬出装置の説明図で
ある。
【符号の説明】
1 上型 2 下型 3 打ち抜き用上型ピン 4 打ち抜き用下型ピン 7 製品部用第1テンプレート 8 製品部用第2テンプレート 11 被打ち抜き用シート 12 製品部 13 カス部 16 製品用ピン 17 カス用ピン 18 上方退避位置 28 作業位置 E 打ち抜き線 M 間隙部 P ピン θ 所定傾斜角度
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B26F 1/44 B26D 7/18 B31B 1/14 301 B31B 3/14

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の製品部12…が左右・前後方向に並
    んで配設された被打ち抜き用シート11に対して、該被打
    ち抜き用シート11から上記製品部12とカス部13とを分離
    するように平面視左右・前後方向に千鳥状又は格子状に
    配設されかつ上記シート 11 の上記製品部 12 に対応するテ
    ンプレートにより上下の退避位置と作業位置とに区別さ
    れる多数の打ち抜きピンP…の内の少なくとも上記シー
    11 の上記カス部 13 に対応するカス用ピン17…が、平面
    的に見て所定傾斜角度θで傾斜して配置されていること
    を特徴とするカス取り装置。
  2. 【請求項2】 被打ち抜き用シート11から製品部12とカ
    ス部13とを分離するように平面視左右・前後方向に千鳥
    状又は格子状に配設された多数の打ち抜きピンP…と、
    該打ち抜きピンPを上下の退避位置と作業位置とに区別
    するためのテンプレート7,8の内の少なくとも上記シ
    ート 11 の上記カス部 13 に対応するカス用ピン17…形成用
    のテンプレートを、平面的に見て相対的に所定傾斜角度
    θで傾斜させて配置したことを特徴とするカス取り装
JP2000335714A 2000-11-02 2000-11-02 カス取り装置 Expired - Lifetime JP3515513B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000335714A JP3515513B2 (ja) 2000-11-02 2000-11-02 カス取り装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000335714A JP3515513B2 (ja) 2000-11-02 2000-11-02 カス取り装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002144293A JP2002144293A (ja) 2002-05-21
JP3515513B2 true JP3515513B2 (ja) 2004-04-05

Family

ID=18811412

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000335714A Expired - Lifetime JP3515513B2 (ja) 2000-11-02 2000-11-02 カス取り装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3515513B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7100913B1 (ja) 2021-01-06 2022-07-14 株式会社レザック カス取り装置

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3068976U (ja) 1999-11-15 2000-05-26 株式会社レザック カス取り装置

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3068976U (ja) 1999-11-15 2000-05-26 株式会社レザック カス取り装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2002144293A (ja) 2002-05-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7578223B2 (en) Modular die press assembly
JP4531450B2 (ja) 板紙及び段ボール用打ち抜き機
CA2153860C (en) Movable upper tool for the separation of the blanks from a sheet which is processed by a press that manufactures packages
JP3515513B2 (ja) カス取り装置
JP3497123B2 (ja) カス取り方法及びカス取り装置
JP3459236B2 (ja) カス取り装置
US2258070A (en) Punch press
JP6209571B2 (ja) ピン分離テンプレートおよびピン分離テンプレートの製造方法
JP3337397B2 (ja) ピンボード式カス取り機の押圧ピンの分離方法およびその装置
JP3905431B2 (ja) カス取り装置
JP3068976U (ja) カス取り装置
JP3462455B2 (ja) カス取り方法及びカス取り装置
JP3462437B2 (ja) カス取り装置
JPS6117640B2 (ja)
JP2013010168A (ja) カス取り装置
CN216732039U (zh) 一种印刷品印刷装订用打孔装置
JP7100913B1 (ja) カス取り装置
CN214083084U (zh) 一种纸盒生产用钻孔设备
JP4315645B2 (ja) チューブ状体切断装置、及びチューブ状体切断方法
JP2774366B2 (ja) ブランク打抜方法、その装置及びシステム
JP3098786U (ja) 紙器の穴抜き用雌型及び該穴抜き用雌型を用いた穴抜き装置
SU1655775A1 (ru) Устройство дл перфорировани листовых заготовок пр моугольной формы
JP5384560B2 (ja) カス取り装置用ピン
GB2293129A (en) Punching device
JP2787004B2 (ja) 紙器打抜装置における打抜屑の外脱装置

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040106

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040115

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3515513

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090123

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090123

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100123

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100123

Year of fee payment: 6

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100123

Year of fee payment: 6

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100123

Year of fee payment: 6

R370 Written measure of declining of transfer procedure

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R370

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100123

Year of fee payment: 6

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100123

Year of fee payment: 6

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110123

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120123

Year of fee payment: 8

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130123

Year of fee payment: 9

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140123

Year of fee payment: 10

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term