JP3514813B2 - 記憶装置およびその情報書込み方法 - Google Patents
記憶装置およびその情報書込み方法Info
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Description
dom Access Memory)等に好適な記憶装置に係り、より
詳細にはメモリセルとして負性微分特性およびしきい値
特性を有しているRHET(Resonant-tunneling Hot E
lectron Transistor;共鳴トンネリング・ホットエレク
トロン・トランジスタ)やRBT(Resonance Bipolar
Transistor;共鳴トンネリング・バイポーラ・トランジ
スタ)等のトランジスタを用いた記憶装置およびその情
報書込み方法に関する。近年、半導体メモリの大規模化
が進み、今日では64MbのDRAM(Dynamic Random
Access Memory )や16MbのSRAMの開発が試みら
れている。しかしながら、現状のメモリセル構造では高
密度化に限界があり、より高密度化が可能な新規な半導
体メモリセルの開発が望まれている。
記憶するためのFET(Field Effect Transistor)の
接合容量を利用したコンデンサとこのコンデンサに対す
る情報の書き込み、読み出しを行うためのFETから構
成されている。また、SRAMは、フリップフロップ形
のメモリセル構造からなり、通常6個のFETを用いて
構成されている。
Mのメモリセルは少なくとも6個分のFETの面積を必
要とし、微細化を進めるには限界がある。本発明の目的
は、より少ない素子数で、小さな面積で構成することが
可能である、同一出願人による特願平4−256702
号明細書にて提案した記憶装置において、メモリセルと
同一構造をもつ行アドレス信号線ドライバーを付加し、
メモリセルや周辺回路の設計を容易に行える記憶装置お
よびその情報書込み方法を提供することにある。
信号線(Ax)と、一対の列アドレス信号線(Ay1,Ay
2)と、前記行アドレス信号線(Ax)と前記列アドレス
信号線(Ay1,Ay2)との交差部に設けられたメモリセ
ル(MC)と、前記行アドレス信号線(Ax)の一方の
端に設けられた行アドレス信号線ドライバー(BD)と
を有し、前記メモリセル(MC)は、1つのコレクタ電
極(C)および2つのエミッタ電極(E1,E2)を有し
て負性微分特性を示すダブルエミッタ構造のメモリトラ
ンジスタ(Tr)からなり、前記メモリトランジスタ
(Tr)の一方のエミッタ電極(E1)が低電位側である
前記列アドレス信号線の一方(Ay1)に接続され、他方
のエミッタ電極(E2)が高電位側である前記列アドレ
ス信号線の他方(Ay2)に接続され、且つ前記メモリト
ランジスタ(Tr)のコレクタ電極(C)が行アドレス
信号線(Ax)に接続され、前記行アドレス信号線ドラ
イバー(BD)は、1つのコレクタ電極(CBD)および
面積の小さいエミッタ電極(EBD1)と面積の大きいエ
ミッタ電極(EBD2)を有して負性微分特性を示すダブ
ルエミッタ構造のドライバートランジスタ(BDTr)
からなり、前記ドライバートランジスタ(BDTr)の
前記面積の小さいエミッタ電極(EBD1)が接地され、
且つ前記ドライバートランジスタ(BDTr)のコレク
タ電極(CBD)が行アドレス信号線(Ax)に接続され
ていることを特徴とする記憶装置により達成される。ま
た、行アドレス信号線(Ax)と、一対の列アドレス信
号線(Ay1,Ay2)と、前記行アドレス信号線(Ax)
と前記列アドレス信号線(Ay1,Ay2)との交差部に設
けられたメモリセル(MC)と、前記行アドレス信号線
(Ax)の一方の端に接続された第1の行アドレス信号
線ドライバー(BD1)と第2の行アドレス信号線ドラ
イバー(BD2)とを有し、前記メモリセル(MC)
は、1つのコレクタ電極(C)および2つのエミッタ電
極(E1,E2)を有して負性微分特性を示すダブルエミ
ッタ構造のメモリトランジスタ(Tr)からなり、前記
メモリトランジスタ(Tr)の一方のエミッタ電極(E
1)が低電位側である前記列アドレス信号線の一方(Ay
1)に接続され、他方のエミッタ電極(E2)が高電位側
である前記列アドレス信号線の他方(Ay2)に接続さ
れ、且つ前記トランジスタ(Tr)のコレクタ電極
(C)が行アドレス信号線(Ax)に接続され、前記第
1の行アドレス信号線ドライバー(BD1)は、1つの
コレクタ電極(CBD1)および面積の小さいエミッタ電
極(EBD11)と面積の大きいエミッタ電極(EBD21)を
有して負性微分特性を示すダブルエミッタ構造をもつ第
1のドライバートランジスタ(BDTr1)からなり、前
記第1のドライバートランジスタ(BDTr1)の前記面
積の小さいエミッタ電極(EBD11)が接地され、且つ前
記第1のドライバートランジスタ(BDTr1)のコレク
タ電極(CBD1)が行アドレス信号線(Ax)に接続さ
れ、前記第2の行アドレス信号線ドライバー(BD2)
は、前記第1の行アドレス信号線ドライバーと等しく、
1つのコレクタ電極(CBD2)および面積の小さいエミ
ッタ電極(EBD12)と面積の大きいエミッタ電極(EBD
22)を有して負性微分特性を示すダブルエミッタ構造を
もつ第2のドライバートランジスタ(BDTr2)からな
り、前記第2のドライバートランジスタ(BDTr2)の
前記面積の小さいエミッタ電極(EBD12)が接地され、
且つ前記第2のドライバートランジスタ(BDTr)の
コレクタ電極(CBD2)が行アドレス信号線(Ax)に接
続されていることを特徴とする記憶装置により達成され
る。また、上述した記憶装置において、更に、前記ドラ
イバートランジスタ(BDTr)のベース電流を制御す
るゲート制御信号線(SbBD)を有し、前記行アドレス
信号線ドライバー(BD)は、一方の前記エミッタ電極
(EBD1)に設けた、印加される電圧により前記エミッ
タ電極(EBD1)の実効的な面積を変化するゲート(GB
D)を更に有し、前記ゲート(GBD)が前記ゲート制御
信号線(SbBD)に接続されていることを特徴とする記
憶装置により達成される。また、上述した記憶装置にお
いて、更に、前記ドライバートランジスタ(BDTr)
のベース電流を制御するゲート制御信号線(SbBD)を
有し、前記第1の行アドレス信号線ドライバー(BD
1)は、一方の前記エミッタ電極(EBD11)に設けた、
印加される電圧により前記エミッタ電極(EBD11)の実
効的な面積を変化するゲート(GBD1)を更に有し、前
記ゲート(GBD1)が前記ゲート制御信号線(SbBD1)
に接続されており、前記第2の行アドレス信号線ドライ
バー(BD2)は、一方のエミッタ電極(EBD12)に設
けた、印加される電圧により前記エミッタ電極(EBD1
2)の実効的な面積を変化するゲート(GBD2)を更に有
し、前記ゲート(GBD2)が前記ゲート制御信号線(S
bBD2)に接続されていることを特徴とする記憶装置に
より達成される。また、上述した記憶装置において、更
に、スタンバイ信号線(Sb)を有し、前記メモリセル
(MC)は、印加される電圧により前記メモリトランジ
スタ(Tr)のベース電流を制御するゲート(G)を更
に有し、前記ゲート(G)が前記スタンバイ信号線(S
b)に接続されていることを特徴とする記憶装置により
達成される。また、上述した記憶装置において、前記ド
ライバートランジスタ(BDTr)は、ダブルエミッタ
構造の共鳴トンネリングホットエレクトロントランジス
タ(RHET)であることを特徴とする記憶装置により
達成される。また、上述した記憶装置において、前記ド
ライバートランジスタ(BDTr)は、エミッタpn接
合の逆方向耐圧を低くした、ダブルエミッタ構造の共鳴
トンネリングバイポーラトランジスタ(RBT)である
ことを特徴とする記憶装置により達成される。また、上
述した記憶装置の情報書込み方法であって、前記メモリ
セル(MC)の2つのベース・エミッタ接合層(D1,
D2)により生成される2つの動作安定点および不安定
点のうちの負側の安定点(S1)への情報書き込み時に
は、前記ドライバートランジスタ(BDTr)の2つの
前記エミッタ電極(EBD1,EBD2)間が双安定状態にな
るように、前記面積の大きいエミッタ電極(EBD2)に
低レベルの電位(Low)を加え、且つ前記列アドレス
信号線(Ay1,Ay2)に高レベルの電位(High)を
加え、前記動作安定点のうちの正側の安定点(S2)へ
の情報書き込み時には、前記ドライバートランジスタ
(BDTr)の2つの前記エミッタ電極(EBD1,EBD
2)間が双安定状態になるように、前記面積の大きいエ
ミッタ電極(EBD2)に高レベルの電位(High)を
加え、且つ前記列アドレス信号線(Ay1,Ay2)に低レ
ベルの電位(Low)を加えることを特徴とする記憶装
置の情報書込み方法により達成される。また、上述した
記憶装置の情報書込み方法であって、前記メモリセル
(MC)の2つのベース・エミッタ接合層(D1,D2)
により生成される2つの動作安定点および不安定点のう
ちの負側の安定点(S1)への情報書き込み時には、前
記第1のドライバートランジスタ(BDTr1)の2つの
前記エミッタ電極(EBD11,EBD21)間が双安定状態に
なるように、前記面積の大きなエミッタ電極(EBD21)
に低レベルの電位(Low)を加え、且つ前記列アドレ
ス信号線(Ay1,Ay2)に高レベルの電位(High)
を加え、前記動作安定点のうちの正側の安定点(S2)
への情報書き込み時には、前記第2のドライバートラン
ジスタ(BDTr2)の2つの前記エミッタ電極(EBD1
2,EBD22)間が双安定状態になるように、前記面積の
大きなエミッタ電極(EBD22)に高レベルの電位(Hi
gh)を加え、且つ前記列アドレス信号線(Ay1,Ay
2)に低レベルの電位(Low)を加えることを特徴と
する記憶装置の情報書込み方法により達成される。ま
た、上述した記憶装置の情報書込み方法において、前記
メモリセル(MC)の2つのベース・エミッタ接合層
(D1,D2)により生成される2つの動作安定点および
不安定点のうちの負側の安定点(S1)への情報書き込
み時には、前記ゲート制御信号線(SbBD)に負の電位
を加え、前記ドライバートランジスタ(BDTr)の2
つの前記エミッタ電極(EBD1,EBD2)間が双安定状態
になるように、前記面積の大きいエミッタ電極(EBD
2)に低レベルの電位(Low)を加え、且つ前記列ア
ドレス信号線(Ay1,Ay2)に高レベルの電位(Hig
h)を加え、前記動作安定点のうちの正側の安定点(S
2)への情報書き込み時には、前記ゲート制御信号線
(SbBD)に負の電位を加え、前記行アドレス信号線ド
ライバー(BD)の前記ドライバートランジスタ(BD
Tr)の2つの前記エミッタ電極(EBD1,EBD2)間が
双安定状態になるように、前記面積の大きいエミッタ電
極(EBD2)に高レベルの電位(High)を加え、且
つ前記列アドレス信号線(Ay1,Ay2)に低レベルの電
位(Low)を加えることを特徴とする記憶装置の情報
書込み方法により達成される。また、上述した記憶装置
の情報書込み方法であって、前記メモリセル(MC)の
2つのベース・エミッタ接合層(D1,D2)により生成
される2つの動作安定点および不安定点のうちの負側の
安定点(S1)への情報書き込み時には、前記ゲート制
御信号線(SbBD1)に負の電位を加え、前記第1のド
ライバートランジスタ(BDTr1)の2つの前記エミッ
タ電極(EBD11,EBD21)間が双安定状態になるよう
に、前記面積の大きなエミッタ電極(EBD21)に低レベ
ルの電位(Low)を加え、且つ前記列アドレス信号線
(Ay1,Ay2)に高レベルの電位(High)を加え、
前記動作安定点のうちの正側の安定点(S2)への情報
書き込み時には、前記ゲート制御信号線(SbBD2)に
負の電位を加え、前記第2のドライバートランジスタ
(BDTr2)の2つの前記エミッタ電極(EBD12,EBD
22)間が双安定状態になるように、前記面積の大きなエ
ミッタ電極(EBD22)に高レベルの電位(High)を
加え、且つ前記列アドレス信号線(Ay1,Ay2)に低レ
ベルの電位(Low)を加えることを特徴とする記憶装
置の情報書込み方法により達成される。さらに、上述し
た記憶装置において、前記行アドレス信号線(Ax)に
行アドレス信号を供給する行アドレスデコーダ(1)
と、前記列アドレス信号線(Ay1,Ay2)に列アドレス
信号を供給する列アドレスデコーダ(2)と、前記行ア
ドレス信号線(Ax)から前記メモリセル(MC)の記
憶情報を検出するセンス回路(3)と、を備えているこ
とを特徴とする記憶装置により達成される。
を構成するトランジスタに、メモリセルのトランジスタ
Trと同一構造をもつトランジスタを用いることによ
り、保持状態を0電位に設定できると共に、動作安定点
S1あるいはS2に書き込む際に設定する電圧の幅を正
方向と負方向で同一にすることができる。また、このた
め回路設計を容易に行うことができる。また、行アドレ
ス信号線Axにメモリセルを構成するトランジスタと同
一の構造をもつ2つの行アドレス信号線ドライバーを設
けることにより、メモリセルを動作安定点S1あるいは
S2の状態に書き込む際に、1つの行アドレス信号線ド
ライバーは中間レベルの電位(Mid)と低レベルの電
位(Low)の2レベルで動作させることができ、もう
1つの行アドレス信号線ドライバーは中間レベルの電位
(Mid)と高レベルの電位(High)の2レベルで
動作させることができる。このため、従来の3レベルで
動作する場合と比較して、行アドレスデコーダの設計を
容易に行うことができる。
て説明する。 〔I〕メモリセルMC (i)メモリセルMCの回路構成 図1に示すように、行方向(X)に行アドレス信号線A
xが配され、この行アドレス信号線Axに交差して2本一
対の列アドレス信号線Ay1,Ay2が配され、更にこれら
の列アドレス信号線Ay1,Ay2に平行にスタンバイ信号
線Sbが配されている。列アドレス信号線Ay1にはメモ
リセルMCとなるトランジスタTrのエミッタE1が接続
され、列アドレス信号線Ay2には第2のエミッタE2が
接続されている。コレクタCは行アドレス信号線Axに
接続されている。またトランジスタTrのベース電流を
制御するゲートGがスタンバイ信号線Sbに接続されて
いる。従ってこれらのトランジスタTrおよびゲートG
によってメモリセルMCが構成される。トランジスタT
rは、ダブルエミッタ構造を有し、例えばRHETやR
BT等の共鳴トンネル構造の素子が用いられる。ここ
で、ベース・第1エミッタ接合BE1をD1とし、ベース
・第2エミッタ接合BE2をD2とし、ベース・コレクタ
接合をD3として以下説明する。図2は、列アドレス線
の一方Ay1を接地電位GNDとして列アドレス線Ay1の
共用化を図った例を示している。 (ii)メモリセルの動作原理 RHETのエミッタ接地におけるベース電流電圧特性を
図3に示す。ここで、図3(a)はスタンバイ信号線S
bに電圧が加わっていない場合、即ちゲートGが0の電
位であって、ベース・エミッタ接合層D1,D2に流れる
電流を変化させない場合であり、図3(b)はスタンバ
イ信号線Sbに所定の負の電圧が加わっている場合、即
ちゲートGが負の電位であって、ゲートGからの空乏層
の延びによってベース・エミッタ接合層D1,D2に流れ
る電流を減少させた場合である。 ピーク電流をIp、
バレー電流をIVとし、立ち上がり電圧をVth、ピーク
電圧をVp、バレー電圧をVv、再び電流が流れ出してピ
ーク電流と同じ電流が流れる電圧をVp2と定義する。ベ
ースの電位が正の方向にはサフィックス+、負の方には
−のサフィックスを付けてある。一方、RHETのベー
ス・コレクタ電流電圧特性を図4に示す。電圧がしきい
値Vthを越えると、急激的に電流が流れる。次に、図5
〜図8を用いて、メモリセルの動作原理を説明する。
尚、この場合、説明をわかりやすくするため、ゲートG
は0の電位であるとする。図5(a)、(b)にRHE
Tのエミッタ接地におけるベース電流のベース電圧依存
を示す。ここで、−Ieはエミッタから注入される電子
による電流(電流にするとマイナスがつく)、Ib→e
はエミッタからベースに注入された電子の内ベースでエ
ネルギーを失いベース電流となった成分(電流の向きで
はベースからエミッタ)、Ic→eはエミッタからベー
スに注入された電子の内コレクタに到達してコレクタ電
流となった成分(電流の向きではコレクタからエミッ
タ)、Ib→cはコレクタからコレクタバリアを通して
ベースに流れる電子によるベース電流(電流の向きでは
ベースからコレクタ)を表している。従ってベース電流
Ib=Ib→e+Ib→cである。コレクタの電位が立ち
上がり電圧(エミッタ接地でコレクタ電流が流れ出すコ
レクタ・エミッタ電圧)より低い場合で、エミッタから
注入された電子は全てベースに流れるので、図5(a)
のようになる。コレクタの電位が立ち上がり電圧Vrよ
り高ければエミッタから注入された電子の一部はコレク
タに到達して電流となるのでベースの電流電圧特性は図
5(b)のようになる。図6(a)のように2つのエミ
ッタE1、E2にアドレス信号線Ay1(E1側)とAy2
(E2側)を接続する。両アドレス信号線の間に電圧を
印加していくと、印加電圧が2Vpまでの間は安定点が
1つである(図6(b))。ところがそれ以上の電圧を
印加すると、安定点が2つ(S1,S2)、不安定点が1
つ(Sn)が現われる(図6(c))。S1は第1エミッ
タE1とベースの間に加わる電圧がピーク電圧より低く
第2エミッタE2とベースBの間に加わる電圧がバレー
電圧より高い、S2はその逆で、この2つの安定点のど
ちらにいるかで記憶ができる。図7(a)のように図5
(a)に加えてコレクタにアドレス信号線Axを接続
し、各アドレス信号線Ax、Ay1,Ay2に電圧VAx、VA
y1,VAy2を加える。図7(b)(c)(d)および図
8(a)(b)はその時、ベースの電位に対して、ベー
スから第1エミッタE1に流れる電流Ib→e1と第2エ
ミッタE2からベースに流れる電流Ie2→bおよびコレ
クタからベースに流れる電流Ib→cを示した図である
(参考のためコレクタからエミッタ1に流れる電流Ic
→e1も示している)。ここでベース電流は0ではなく
てはならないのでIb→e1=Ie2→b+Ic→cとなる
ところが動作点である。図7はVAx<VAy1+Vrのと
き、即ちコレクタ電位が第1エミッタ電位より低くトラ
ンジスタ動作しないとき、図8はVAx>VAy1+Vrのと
き、即ちコレクタ電位が第1エミッタ電位より高くトラ
ンジスタ動作しているときであり、共にVy1<Vy2であ
る。図7(b)は記憶保持状態のときの特性図でVAx+
Vth>Vs2であり、2つの安定点が存在し且つコレクタ
に電流が流れないことを示している。図7(c)は、安
定点S2に情報が書き込まれているかどうかを読み出す
時の特性図で、Vsn<VAx+Vth<Vs2であり、2つの
安定点が存在し、その安定点がS2の時にはコレクタに
電流が流れるが、その安定点がS1の時にはコレクタに
電流が流れないことを示している。図7(d)は安定点
S1に情報を書き込むときの特性図で、VAx+Vth<Vs
nで安定点が一つしかなく、その安定点はエミッタE1と
ベースとの間にかかっている電圧がピークより低い状態
であるからS1と同じ性質のものであることを示してい
る。以上のように情報の保持、安定点S2の情報の読み
出し及び安定点S1への書き込みは実現できる。一方、
S2の書き込みを図7(d)のS1の書き込みを応用して
行おうとすると、D3は正側のしきい値電圧を持つが、
負側のしきい値電圧は持っていない(或いは持っていて
も非常に低い)ので図7(d)を見る限りでは、VAxを
上げただけではS2の書き込みを行い得ないように見え
るが、VAxを上げるとメモリセルはトランジスタ動作す
るようになるので特性は図7から図8に変わる。図8
(a)に示す状態は、第1エミッタE1から流れ込んだ
電流がコレクタCに流れ出るとともに、一部第2エミッ
タE2へも流れている。AxのレベルVAxをあまり引き上
げない状態では依然として2つの安定点が存在するので
書き込みを行うことができない。図8(b)は、Axの
電位VAxを更に引き上げたときの特性図であり、電位V
Axを上げるとゲインが向上するのでVAx>VAy1+Vrで
且つ安定点がS2の一つしかなくなってしまう。その安
定点はエミッタE2とベースとの間にかかっている電圧
がピークより低い状態であるからS2と同じ性質のもの
であることを示している。 (iii) 情報の記憶保持 保持時には図7(a)の状態である必要がある。電流が
できるだけ流れない方が消費電力を抑さえられるので、
2つの安定点がバレーにあるような状態が望ましい。
尚、この記録保持時における消費電力の抑制を図るた
め、本実施例はメモリセルMCにゲートGを設けている
が、その詳細については、後述する(vi)メモリセルの
物理的構造の説明後に述べる。 (iv)情報の読み出し 読み出しの操作はマトリクス状に並べられたメモリセル
のうちあるアドレス信号線AxとAyのクロスする所のメ
モリセルだけを読み出さなくてはならないので、Axの
みに信号を加えた時とAyのみに信号を加えた時には、
図7(b)の状態で、両方に信号を加えた時に図7
(c)の状態にならなくてはならない。ここで、信号を
加えるというのは、アドレス信号線の電位を変化させる
ということである。この際、しきい値が+と−で異なる
場合は、以後の説明において中間の電位を0にするよう
なオフセットを考えればよいので、説明では対称な特性
を考える。従って、S2の読み出しでは、Vsn<VAx+
Vth<Vs2となるように、AxにはLow、Ay1,Ay2
にはHighを加える。AxをLowにすると、VAx+
Vthの電位が下がる。一方、Ay1,Ay2をHighにす
ると、Vs2の電位が上がる。その際の信号の大きさは、
片方だけの場合には、まだVAx+Vth>Vs2、即ち図7
(b)の状態にあり、両方を加えた時にはVAx+Vth<
Vs2、即ち図7(c)の状態になるように決めれば、両
方のアドレス信号線Axと、Ay(Ay1,Ay2)のクロス
するところだけが読み出されることとなる。図9では、
(a)がAxにだけLowを加えた時を、(b)がAy
1,Ay2にだけHighを加えた時を、(c)がAxにL
ow、Ay1,Ay2にHighを加えた時を示している。
図10に示したように、(Ax:Low、Ay1,Ay2:
High)の代わりに、(Ax:Low、Ay2:Hig
h)の組み合わせでも上記条件を満たすように電位設定
できる。上記説明では、読み出し動作の初期状態は保持
状態と同じにしてある。(これは、保持状態は通常一番
消費電力を抑さえるようにしてあることと、別の電位を
設定する必要がないことなどによる。)しかしながら、
上記の条件さえ成り立てばよいので、初期状態が保持状
態と同じである必要はない。尚、本発明の構成では、D
3が負側のしきい値電圧をもっているのでS1の読み出し
を行うことはできない。 (v)情報の書き込み 書き込みの操作はマトリクス状に並べられたメモリセル
のうちあるアドレス信号線AxとAyのクロスする所のメ
モリセルだけに書き込まなくてはならないので、Axの
みに信号を加えた時とAyのみに信号を加えた時には、
図7(b)、(c)または図8(a)の状態で、両方に
信号を加えた時に図7(d)または図8(b)の状態に
ならなくてはならない。ここで、信号を加えるというの
は、アドレス信号線の電位を変化させるということであ
る。この際、しきい値が+と−で異なる場合は、以後の
説明において中間の電位を0にするようなオフセットを
考えればよいので、説明では対称な特性を考える。S1
の書き込みでは、AxにはLow、Ay1,Ay2にはHi
ghを加える。AxをLowにすると、VAx+Vthの電
位が下がる。一方、Ay2をHighにすると、Vsnの電
位が上がる。その際の信号の大きさは、片方だけの場合
には、まだVAx+Vth>Vsn即ち図7(b)または
(c)の状態にあり、両方を加えた時にはVAx+Vth<
Vsn即ち図7(d)の状態になるように決めれば、両方
のアドレス信号線AxとAy(Ay1,Ay2)のクロスする
ところだけが安定点が1つになり、その安定点はD1に
かかっている電圧がピークより低い状態であるからS1
と同じ性質のものである。両アドレス信号線を元の保持
状態に戻せば、安定点はS1となるので、S1の書き込み
ができる。図11では、(a)がAxにだけLowを加
えた時を、(b)がAy1,Ay2にHighを加えた時
を、(c)がAxにLow、Ay1,Ay2にHighを加
えた時を示している。図12に示したように、(Ax:
Low、Ay1,Ay2:High)の代わりに、(Ax:
Low、Ay2:High)の組み合わせでも、同様な条
件設定はできる。また図には示していないが、特性によ
っては(Ax:Low、Ay1:High)の組み合わせ
でも同様な条件設定ができる。S2の書き込みでは、Ax
にはHigh、Ay1,Ay2にはLowを加える。Axだ
けHighでも、Ay1,Ay2だけLowでも、VAx<V
Ay1+Vr即ち図7(b)もしくはVAx>VAy1+Vrでも
ゲインが余り出ない(エミッタ1から注入された電子が
あまりコレクタに到達しない)条件で安定点が2つある
ような状態、即ち図8(a)のような状態、AxにHi
gh且つAy1にLowとした時には、VAx>VAy1+Vr
で且つゲインが大きくて、安定点が1つとなるような状
態、即ち図8(b)のような状態になるようにAxのH
ighのレベルAy1,Ay2のLowのレベルを決めれ
ば、AxとAyのクロスしたところだけがS2に書き変え
ることができる。図13では、(a)がAxにだけHi
ghを加えた時を、(b)がAy1,Ay2にだけLowを
加えた時を、(c)がAxにHigh、Ay1,Ay2にL
owを加えた時を示している。図14に示したように、
(Ax:High、Ay1,Ay2:Low)の代わりに
(Ax:High、Ay1:Low)の組み合わせでも、
上記条件を満たすように電位設定できる。また図には示
していないが、特性によっては(Ax:High、Ay
2:Low)、(Ax:High、Ay1:High)の組
み合わせでも、上記条件を満たすように電位設定でき
る。上記説明では、書き込み動作の初期状態は保持状態
と同じにしてある。これは、保持状態は通常一番消費電
力を抑さえるようにしてあることと、別の電位を設定す
る必要がないことなどによる。しかしながら、上記の条
件さえ成り立てばよいので、初期状態が保持状態と同じ
である必要はない。尚、情報の書き込みは、メモリセル
のそれぞれについて上記方法に従ってS1,S2に書き込
んでもよし、まず、全メモリセルをS2(S1)に書き込
んでからでもよい。 (vi)メモリセルの物理的構造 図15に、メモリセルの立体構造を示す。図15に示す
ように、行アドレス信号配線層Axが配され、これに交
差して2本一対で平行の信号配線層からなる列アドレス
信号配線層Ay1,Ay2が配され、列アドレス信号配線層
Ay1,Ay2に平行にスタンバイ信号配線層Sbが配さ
れ、行アドレス信号配線層Axと列アドレス信号配線層
Ay1,Ay2との交差部にはメモリセル層MCが形成され
ている。メモリセル層MCは、各アドレス信号配線層A
x,Ay1,Ay2間において、行アドレス信号配線層Ax側
に所定のしきい値電圧Vthで電流を流す特性を有するベ
ース・コレクタ接合層D3がその一面において行アドレ
ス信号配線層Axに電気的に接触して形成され、ベース
・コレクタ接合層D3の他面と前記列アドレス信号配線
層Ay1,Ay2のうちの一方の配線層Ay1との間にベース
・エミッタ接合層D1が電気的に接触して形成され、且
つ前記ベース・コレクタ接合層D3の他面と前記列アド
レス信号配線層Ay1,Ay2のうちの他方の配線層Ay2と
の間にベース・エミッタ接合層D2が電気的に接触して
積層状に形成されている。そしてベース・エミッタ接合
層D1,D2の周囲には、所定の印加電圧により空乏層を
伸縮させてベース・エミッタ接合層D1,D2に流れる電
流を制御するゲート電極Gが形成され、このゲート電極
Gはスタンバイ信号配線層Sbに電気的に接触してい
る。図16(a)にRHETによるメモリセルの半導体
層100の断面構造を示し、図16(b)にそのエネル
ギバンド図を示す。図示するように、半絶縁性もしくは
絶縁性基板(S.I.GaAs)11上に、順次、良導
体層(n++−GaAs)12、導体層(n+−GaA
s)13、シングルバリア層(i−AlGaAs)1
4、導体層(n+−GaAs)15、共鳴トンネルバリ
ア層(i−AlAs/i−GaAs/i−AlAs)1
6、導体層(n+−GaAs)20および良導体層(n+
+−GaAs)21が積層状に形成されている。ここ
で、共鳴トンネルバリア層16は、トンネルバリア層
(i−AlAs)17、19の間に量子井戸層(i−G
aAs)18が挟まれた共鳴トンネル構造をなしてい
る。そして導体層(n+−GaAs)15とシングルバ
リア層(i−AlGaAs)14とが積層してベース・
コレクタ接合層D3を構成しており、共鳴トンネルバリ
ア層(i−AlAs/i−GaAs/i−AlAs)1
6が導体層(n+−GaAs)15と導体層(n+−Ga
As)20および良導体層(n++−GaAs)21とに
挟まれた共鳴トンネル構造により、ベース・エミッタ接
合層D1,D2を構成している。このように、ベース・エ
ミッタ接合層D1,D2が共鳴トンネル構造を用いてお
り、図15に示すように、スタンバイ信号配線層Sbに
接続するゲート電極Gがこれらベース・エミッタ接合層
D1,D2周囲の共鳴トンネルバリア層(i−AlAs/
i−GaAs/i−AlAs)16上方に形成されてい
るため、このゲート電極Gに負の電位を加えると、ゲー
ト電極Gからの空乏層が延びて、共鳴トンネルバリアの
実効的な面積を小さくすることになる。これにより、ベ
ース・エミッタ接合層D1,D2を流れる電流が小さくな
る。逆に、このゲート電極Gに正の電位を加えると、ゲ
ート電極Gからの空乏層の延びが減縮されて、共鳴トン
ネルバリアの実効的な面積を大きくし、ベース・エミッ
タ接合層D1,D2を流れる電流が大きくなる。尚、この
ゲート電極Gが形成されていない場合にも、導体層(n
+−GaAs)20表面に形成される表面準位によって
空乏層が生成されて、共鳴トンネルバリアの実効的な面
積をある程度小さくしているため、ゲート電極Gには正
の電位ではなく0の電位であっても、空乏層の延びを減
縮して共鳴トンネルバリアの実効的な面積を大きくする
効果がある。従って、スタンバイ時には、上記図3
(b)に示すように、ゲート電極Gに負の電位を加え、
ベース電流を減少させることにより、消費電力を小さく
することが可能となり、読出し書込み動作時には、上記
図3(a)に示すように、ゲート電極Gに正または0の
電位を加え、ベース電流を増大させることにより、情報
の読出しおよび書込みのスピードを速くすることが可能
となる。尚、図16におけるメモリセルMCはRHET
によって構成されているが、このRHETの代わりにR
BTで構成してもよい。その場合のメモリセルMCの立
体構造は図16とほぼ同様であるが、RBTを形成する
半導体層は、半絶縁性もしくは絶縁性基板(S.I.G
aAs)上に、順次、n++−GaAs層、n+−GaA
s層、p+−GaAs層、共鳴トンネルバリア層(i−
AlAs/i−GaAs/i−AlAs)、n−AlG
aAs層、n+−GaAs層およびn++−GaAs層が
積層状に形成されている。ここで、共鳴トンネルバリア
層は、トンネルバリア層(i−AlAs)間に量子井戸
層(i−GaAs)が挟まれた共鳴トンネル構造をなし
ている。 〔II〕行アドレス信号線ドライバー 〔I〕項で述べたとおり、メモリセルを書き込む際に
は、保持状態の電位である中間レベルの電位(Mid)
と、書き込みの際の電位である高いレベルの電位(Hi
gh)と低いレベルの電位(Low)の、計3レベルが
必要である。また、行アドレスデコーダとメモリセルM
Cを行アドレス信号線Axと直結した場合、動作安定点
S1に書き込む際にはメモリセルMCのトランジスタT
rのコレクタCに負の電位がかかるので、書き込みの際
の電流は(コレクタバリアのリーク電流)のみであるの
に対して、動作安定点S2に書き込む際にはメモリセル
MCのトランジスタTrのコレクタCに正の電位がかか
るので、トランジスタTrは動作状態となり、(エミッ
タから注入された電流)×(トランジスタTrの利得)
+(コレクタバリアのリーク電流)が書き込みの際の電
流となるので、セルの設計が難しい。このため、これら
を解決できる行アドレス信号線ドライバーを提案し、以
下に説明する。 [実施例1] 図17はメモリセルと行アドレス信号線ドライバーBD
の等価回路を、図18乃至図24は動作状態でのエネル
ギーバンド図を示している。図17は、2行2列の配列
をもつメモリセルアレーと、それに連なる行アドレス信
号線ドライバーBDを示したものである。図17に示す
ように、行方向に行アドレス信号線AX1、AX2が配さ
れており、且つこれら行方向に行アドレス信号線AXに
電気的に非接触で交差する各2本一対の列アドレス信号
線AY1、AY2が配されている。各交差部のそれぞれに
は、トランジスタ1個からなるメモリセルC1、C2、C
3、C4が形成されており、またそれぞれの行アドレス信
号線AXの一方の端には、行アドレス信号線ドライバー
BD1及びBD2が設けられている。以下に、行アドレス
信号線ドライバーBDに関して、行アドレス信号線AX
1に接続されている行アドレス信号線ドライバーBD1を
例にとって説明する。行アドレス信号線ドライバーBD
1は、一つのコレクタ電極CBDと、2つのエミッタ電極
EBD1およびEBD2からなる1つのトランジスタで構成さ
れている。トランジスタBDTrのコレクタCBDには行
アドレス信号線AX1が接続され、2つのエミッタEBD1
およびEBD2には行アドレスデコーダ1から出力された
行アドレス信号が入力されるようになっている。行アド
レス信号線ドライバーBDを構成するトランジスタBD
Trは基本的にはメモリセルを構成しているダブルエミ
ッタトランジスタと同様の構造である。ダブルエミッタ
型の共鳴トンネリングホットエレクトロントランジスタ
(RHET)や、エミッタpn接合の逆方向耐圧を小さ
くしたダブルエミッタ型の共鳴トンネリングバイポーラ
トランジスタ(RBT)を用いればよい。メモリセルの
トランジスタと異なる点は、2つのエミッタ電極の面積
が等しくなく、面積の小さいエミッタEBD1と面積の大
きいエミッタEBD2を設けていることにある。図17で
は、面積の大きいエミッタEBD2を区別するため、2本
の矢印で記述している。保持状態のエネルギーバンドを
図18に示す。図18(a)はメモリセルC2が動作安
定点S1の状態にある場合、図18(b)はメモリセル
C2が動作安定点S2の状態にある場合を示している。
保持状態では、行アドレス信号線ドライバーBD1の2
つのエミッタEBD1およびEBD2には共に例えば0Vの行
アドレス信号を印加する。列アドレス信号線Ay11には
例えば−0.6Vを、Ay12には例えば0.6Vを印加
する。行アドレス信号線AX1を選択するためには、行
アドレス信号線ドライバーBD1の面積の大きいエミッ
タEBD2に、保持状態よりも高いレベルの電圧(例えば
+1.5V)か低いレベルの電圧(例えば−1.5V)
を加え、面積の小さいエミッタEBD1には例えば0Vを
印加する。面積の大きなエミッタEBD2に印加する電圧
は、メモリセルC2を動作安定点S2の状態に書き込む
際には高いレベルの電圧を、メモリセルC2を動作安定
点S1の状態に書き込む際には低いレベルの電圧を必要
とする。面積の大きいエミッタEBD2に高レベルの電圧
を印加した場合(図19)、行アドレス信号線ドライバ
ーBD1のベース電位は上昇するが、メモリセルのベー
ス電位は変化しない。このため、メモリセルC2のベー
ス電位と行アドレス信号線ドライバーBD1のベース電
位との電位差がメモリセルの状態を書き換えるほど大き
くないので、メモリセルC2の状態は変化しない。面積
の大きいエミッタEBD2に低レベルの電圧を印加した場
合(図20)、行アドレス信号線ドライバーBD1のベ
ース電位は低下するが、メモリセルC2のベース電位は
変化しない。このため、メモリセルC2のベース電位と
行アドレス信号線ドライバーBD1のベース電位との電
位差がメモリセルC2の状態を書き換えるほど大きくな
いので、メモリセルC2の状態は変化しない。列アドレ
ス信号線AY2を選択するためには、列アドレス信号線
AY2に保持状態よりも例えば0.9V高いレベルの電
圧か、例えば0.9V低いレベルの電圧を印加する。列
アドレス信号線AY2に印加する電圧は、メモリセルC2
を動作安定点S2の状態に書き込む際には低いレベルの
電圧を、メモリセルC2を動作安定点S1の状態に書き
込む際には高いレベルの電圧を必要とする。列アドレス
信号線Ay21およびAy22のそれぞれに低いレベルの電圧
を印加した場合(図21)、メモリセルC2のベース電
位は低下するが、行アドレス信号線ドライバーBD1の
ベース電位は変化しない。このため、メモリセルC2の
ベース電位と行アドレス信号線ドライバーBD1のベー
ス電位との電位差がメモリセルの状態を書き換えるほど
大きくないので、メモリセルC2の状態は変化しない。
また、同一の列アドレス信号線に連なる他のメモリセル
C4の状態も変化しない。列アドレス信号線Ay21および
Ay22のそれぞれに高いレベルの電圧を印加した場合
(図22)、メモリセルC2のベース電位は上昇する
が、行アドレス信号線ドライバーBD1のベース電位は
変化しない。この場合にも、メモリセルC2のベース電
位と行アドレス信号線ドライバーBD1のベース電位と
の電位差がメモリセルの状態を書き換えるほど大きくな
いので、メモリセルC2の状態は変化しない。また、同
一の列アドレス信号線に連なる他のメモリセルC4の状
態も変化しない。このように、行アドレス信号線AXも
しくは列アドレス信号線AYの一方を選択しても、全て
のメモリセルは選択されない。次に、行アドレス信号に
加えて、列アドレス信号を列アドレス信号線Ay21およ
びAy22に加え、メモリセルC2を書き換える方法を説明
する。 [動作安定点S2の状態への書き込み] 列アドレス信号により、列アドレス信号線AY2列のメ
モリセルC2を選択するには、動作安定点S1あるいは
S2どちらに書き込むかによって、列アドレス信号線A
Y2に低レベルの電位あるいは高レベルの電位を印加す
る。動作安定点S2の状態に書き込む際には保持状態よ
り例えば0.9V低い電圧を列アドレス信号線Ay21、
Ay22それぞれに印加する。まず、行アドレス信号線A
X1を選択するために、行アドレス信号線ドライバーB
D1の面積の大きいエミッタEBD2に高いレベルの電圧を
印加する。次いで列アドレス信号線AY2を選択するた
めに、低いレベルの電圧を列アドレス信号線Ay21、Ay
22それぞれに印加する。メモリセルC2を動作安定点S
1の状態から動作安定点S2の状態に書き換えるときに
は2つの状態が存在するが、上記の手順によりアドレス
を指定することにより、それらの状態は図23(a)お
よび図23(b)に変化する。図23(a)あるいは図
23(b)の状態になると、メモリセルC2のベース電
位と、行アドレス信号線ドライバーBD2のベース電位
との間に大きな電位差が発生する。これにより行アドレ
ス信号線ドライバーBD1のコレクタバリアは、行アド
レス信号線ドライバーBD1のトランジスタBDTrが動
作し、利得を得るに十分なほど逆方向にバイアスされ
る。その結果、行アドレス信号線ドライバーBD1のベ
ースに電子が流れ込み、メモリセルC2のベース電位が
動作安定点S2の状態に移行できるほど上昇する。この
ようにして、動作安定点S1の状態から動作安定点S2
の状態への書き込み動作が完了する(図23(c)およ
び図23(d))。 [動作安定点S1の状態への書き込み] 動作安定点S1の状態に書き込む際には保持状態より例
えば0.9V高い電圧をAy21、Ay22それぞれに印加す
る(図24)。まず、行アドレス信号線Ax1を選択する
ために、行アドレス信号線ドライバーBD1の面積の大
きいエミッタEBD2に低いレベルの電圧を印加する。次
いで列アドレス信号線AY2を選択するために、高いレ
ベルの電圧を列アドレス信号線Ay21、Ay22それぞれに
印加する。メモリセルC2を動作安定点S2の状態から
動作安定点S1の状態に書き換えるときには2つの状態
が存在するが、上記の手順によりアドレスを指定するこ
とにより、それらの状態は図24(a)および図24
(b)に変化する。図24(a)あるいは図24(b)
の状態になると、メモリセルC2のベース電位と、行ア
ドレス信号線ドライバーBD1のベース電位との間に大
きな電位差が発生する。これによりメモリセルC2のコ
レクタバリアは、メモリセルC2のトランジスタTrが動
作し、利得を得るに十分なほど逆方向にバイアスされ
る。その結果、メモリセルC2のベースに電子が流れ込
み、メモリセルC2のベース電位が動作安定点S1の状
態に移行できるほど下降する。このようにして、動作安
定点S2の状態から動作安定点S1の状態への書き込み
動作が完了する(図24(c)おび図24(d))。上
述した手順によりメモリセルC2の書き込み動作を行う
が、行アドレス信号線ドライバーBD1の面積の大きい
エミッタEBD2に印加する電圧は、面積の小さいエミッ
タEBD1に対して、以下のように設定することが望まし
い。すなわち、メモリセルの保持時には行アドレス信号
線ドライバーBD1のトランジスタBDTrが動作状態に
ならない程度の電圧に設定し、動作安定点S2に書き込
む際は行アドレス信号線ドライバーBD1の2つのエミ
ッタ間が双安定状態になる電圧まで降圧し、動作安定点
S1に書き込む際は行アドレス信号線BD1の2つのエ
ミッタ間が双安定状態になる電圧まで昇圧する。この
際、行アドレス信号線ドライバーBDの2つのエミッタ
電極の面積が異なっていることは、行アドレス信号線ド
ライバーBDのベース電位を設定するうえで有効であ
る。すなわち、行アドレス信号がエミッタEBD1とEBD2
との間に印加されると、エミッタEBD1とエミッタEBD2
の面積が異なるので、電流駆動能力が高いエミッタEBD
2とベース間に加わる電圧より、面積が小さく電流駆動
能力の低いエミッタEBD1とベース間に加わる電圧の方
が高くなる(図25(a)、(b))。従って、2つの
エミッタ間が双安定状態になるまで2つのエミッタ間に
電圧を加えた場合には(図25(c))、エミッタEBD
2とベース間にはバレー電圧に相当する高い電圧がかか
り、逆にエミッタEBD1とベース間にはほとんど電圧が
かからない。このように、エミッタ面積に差をつけるこ
とにより、ベース電位に大きな差をつけることができ、
且つベース電圧を一意的に決定できる。なお、エミッタ
面積に差がない場合には双安定状態のどちらになるかは
不定で、ベース電位を一意的には決定することはできな
い。また、本実施例では行アドレス信号線ドライバーB
DのトランジスタBDTrに、メモリセルのトランジス
タTrと同一構造をもつトランジスタを用いたが、これ
によりメモリセルCのベースと行アドレス信号線ドライ
バーBDのトランジスタBDTrのベースとの間には、
行アドレス信号線AXを対称にしてコレクタバリアが2
つ接続されていることになる。このような状態でそれぞ
れのベース間に電位差がある場合、どちらかのコレクタ
バリアは順方向にバイアスされ、もう一方のコレクタバ
リアは逆方向にバイアスされる。従って、行アドレス信
号線ドライバーのエミッタEBD2に正の電圧を印加して
も負の電圧を印加しても回路はほぼ等価とみることがで
きるので、保持状態を0電位に設定できると共に、動作
安定点S1あるいはS2に書き込む際に設定する電圧の
幅を正方向と負方向で同一にすることができる。また、
このため回路設計を容易に行うことができる。 [実施例2] 図26は、行アドレス信号線ドライバーBDのトランジ
スタにゲートを設けた例を示している。図26に示した
行アドレス信号線ドライバーBDは、1つのコレクタ電
極CBDおよび2つのエミッタ電極EBD1およびEBD2を有
するダブルエミッタ構造のトランジスタBDTrと、一
方のエミッタ電極EBD1に設けた、印加される電圧によ
り実効的なエミッタ電極EBD1の面積を変化するゲート
GBDとから構成されている。トランジスタBDTrの、
ゲートGBDを設けたエミッタ電極EBD1は接地され(G
ND)、トランジスタBDTrのコレクタ電極CBDが行
アドレス信号線Axに接続され、ゲートGBDがゲート制
御信号線SbBDに接続されている。図17に示した実施
例では、エミッタ電極の面積の異なる2つのエミッタ電
極を用いてベース電位を決定したが、図26では、ゲー
ト制御信号線SbBDに入力する信号によって空乏層の伸
びを制御することで実効的なエミッタ面積を変えること
ができる。すなわち、書き込みの際にゲートGBDに予め
負の電位を印加することにより、片方のエミッタ面積が
実効的に小さいトランジスタを構成することができる。
従って、書き込み方法は、予めゲートGBDに負の電圧を
印加する他は、図17に示した実施例1と全く同様に行
うことができる。 [実施例3] 図27は、1本の行アドレス信号線に対して行アドレス
信号線ドライバーBDを2個づつ設けた例を示してい
る。図27に示すように、行方向に行アドレス信号線A
X1、AX2が配されており、且つこれら行方向に行アド
レス信号線AXに電気的に非接触で交差する各2本一対
の列アドレス信号線AY1、AY2が配されている。各交
差部のそれぞれには、トランジスタ1個からなるメモリ
セルC1、C2、C3、C4が形成されており、またそれぞ
れの行アドレス信号線AXの一方の端には、形状や特性
の等しい2つの行アドレス信号線ドライバーBD1及び
BD2(またはBD3及びBD4)が設けられている。以
下に、行アドレス信号線ドライバーBDに関して、行ア
ドレス信号線AX1に接続されている行アドレス信号線
ドライバーBD1およびBD2を例にとって説明する。行
アドレス信号線ドライバーBD1は、一つのコレクタ電
極CBD1と、面積の小さいエミッタ電極EBD11および面
積の大きいエミッタ電極EBD21からなる1つのトランジ
スタで構成されている。トランジスタのコレクタCBD1
には行アドレス信号線AX1が接続され、2つのエミッ
タ電極EBD11およびEBD21には行アドレスデコーダ1か
ら出力された行アドレス信号が入力されるようになって
いる。行アドレス信号線ドライバーBD2は、一つのコ
レクタ電極CBD2と、面積の小さいエミッタ電極EBD12
および面積の大きいエミッタ電極EBD22からなる1つの
トランジスタで構成されている。トランジスタのコレク
タCBD2には行アドレス信号線AX1が接続され、2つの
エミッタ電極EBD12およびEBD22には行アドレスデコー
ダ1から出力された行アドレス信号が入力されるように
なっている。BD1あるいはBD2を構成するトランジス
タは基本的にはメモリセルを構成しているダブルエミッ
タトランジスタと同様の構造である。ダブルエミッタ型
の共鳴トンネリングホットエレクトロントランジスタ
(RHET)や、エミッタpn接合の逆方向耐圧を小さ
くしたダブルエミッタ型の共鳴トンネリングバイポーラ
トランジスタ(RBT)を用いればよい。メモリセルの
トランジスタと異なる点は、2つのエミッタ電極の面積
が一定でなく、面積の小さいエミッタEBD11あるいはE
BD12と面積の大きいエミッタEBD21あるいはEBD22を設
けていることにある。[動作安定点S2の状態への書き
込み]列アドレス信号により、AY2列のメモリセルC2
を選択するには、動作安定点S1あるいはS2に書き込
むかによって、列アドレス信号線AYに低レベルの電位
あるいは高レベルの電位を印加する。動作安定点S2の
状態に書き込む際には保持状態より低いレベルの電圧を
AYに印加する。また、動作安定点S2に書き込む場合
には、行アドレスAX1に接続された行アドレス信号線
ドライバーBD1のみを用い、BD2は使用しない。ま
ず、行アドレス信号線AX1を選択するために、行アド
レス信号線ドライバーBD1の面積の大きいエミッタEB
D21に高いレベルの電圧を印加する。次いで列アドレス
信号線AY2を選択するために、低いレベルの電圧を列
アドレス信号線Ay21、Ay22それぞれに印加する。これ
により、メモリセルC2は図23(a)あるいは図23
(b)に示した状態と同様の状態になり、動作安定点S
2状態への書き込みができる。このとき、もう一つの行
アドレス信号線ドライバーBD2には保持状態の電圧が
印加されているが、行アドレス信号線の電位が上昇する
ためにコレクタ電極のエネルギー準位が高くなるだけ
で、書き込み作用に対しては分離されていることにな
る。 [動作安定点S1の状態への書き込み] 動作安定点S1の状態に書き込む際には保持状態より低
いレベルの電圧をAY2に印加する。また、動作安定点
S1に書き込む場合には、行アドレスAX1に接続され
た行アドレス信号線ドライバーBD2のみを用い、BD1
は使用しない。まず、行アドレス信号線AX1を選択す
るために、行アドレス信号線ドライバーBD2の面積の
大きいエミッタEBD22に低いレベルの電圧を印加する。
次いで列アドレス信号線AY2を選択するために、高い
レベルの電圧を列アドレス信号線Ay21、Ay22それぞれ
に印加する。これにより、メモリセルC2は図24
(a)あるいは図24(b)に示した状態と同様の状態
になり、動作安定点S1状態への書き込みができる。こ
のとき、もう一つの行アドレス信号線ドライバーD1に
は保持状態の電圧が印加されているが、行アドレス信号
線の電位が下降するためにコレクタ電極のエネルギー準
位が低くなるだけで、書き込み作用に対しては分離され
ていることになる。このように、図27に示した実施例
によれば、2つの行アドレス信号線ドライバーBD1お
よびBD2を1つの行アドレス信号線AX1に接続し、動
作安定点S1あるいはS2に書き込む際に行アドレス信
号線ドライバーを使い分けたが、このように構成するこ
とにより、1つの行アドレス信号線ドライバーは中間レ
ベルの電位(Mid)と低レベルの電位(Low)の2
レベルで動作させることができ、もう1つの行アドレス
信号線ドライバーは中間レベルの電位(Mid)と高レ
ベルの電位(High)の2レベルで動作させることが
できる。また、行アドレス信号線ドライバーを一つ用い
た場合と同様に、行アドレス信号線ドライバーBD1ま
たはBD2のトランジスタBDTrに、メモリセルのトラ
ンジスタTrと同一構造をもつトランジスタを用いるこ
とにより、保持状態を0電位に設定できると共に、動作
安定点S1あるいはS2に書き込む際に設定する電圧の
幅を正方向と負方向で同一にすることができる。また、
このため回路設計を容易に行うことができる。なお、図
27に示した実施例では、行アドレス信号線ドライバー
BDは大小のエミッタ電極を有するトランジスタによっ
て構成したが、一方のエミッタ電極の面積を電気的に制
御するためのゲートを設けた、図26の行アドレス信号
線ドライバーを2つ用い、図28に示す回路を構成して
もよい。また、図17乃至図27に示した実施例では、
メモリセルにベース電流を制御するゲート電極を設けな
い例を示したが、図2に示すメモリセルを用い、読み出
し書き込み速度が早く、消費電力の少ない回路を構成し
てもよい。 〔III〕SRAM 図29に、図1のメモリセルMCと、図17の行アドレ
ス信号線ドライバーBDを用いて構成されるSRAMの
例を開示する。図29に示すように、行方向に行アドレ
ス信号線群Ax1〜Ax5が配されており、且つこれらの行
アドレス信号線群Axに電気的に非接触で交差する各2
本一対の列アドレス信号線群Ay11〜Ay52が配されてお
り、且つこれらの列アドレス信号線群LY1,LY2に平
行にスタンバイ信号線群Sb1〜Sb5が配されている。
各交差部のそれぞれには、ベース・エミッタ接合層D
1,D2、ベース・コレクタ接合層D3およびゲート電極
GからなるメモリセルMCが形成されている。各メモリ
セルMCは図1に示した構成をもつのでその説明を援用
する。行アドレス信号線群Axの一方の線端には、行ア
ドレス信号線ドライバーBDを介して、行アドレスデー
タを解読してそのデータ内容に対応する電圧を印加する
ための行アドレスデコーダ1が接続されている。各行ア
ドレス信号線ドライバーBDは図17に示した構成をも
つのでその説明を援用する。行アドレス信号線群Axの
他方の線端には、各行アドレス信号線Ax1〜Ax5に流れ
る電流を検出しメモリセルMC内の情報を読出すための
センス回路3が接続されている。列アドレス信号線群A
y1,Ay2およびスタンバイ信号線群Sbの線端には、列
アドレスデータを解読してそのデータ内容に対応する電
圧を印加すると共に、情報の書き込み、読み出し時また
はスタンバイ時に応じてゲートGに所定の電圧を印加す
るための列アドレスデコーダ2が接続されている。メモ
リセルMCへのデータの書き込みは、必要な行アドレス
データおよび列アドレスデータのそれぞれを行アドレス
デコーダ1および列アドレスデコーダ2に与えて記憶す
べきアドレスを選択して実行される。また、その際、必
要なスタンバイ信号線Sbには、ゲートGに正または0
の電位を与えるスタンバイ信号が供給される。尚、各メ
モリセルMCにおける行アドレス信号線Axおよび列ア
ドレス信号線Ay1、列アドレス信号線Ay2への電圧の印
加の態様および書込み時の動作には図3〜図14および
その関連説明に示した通りであるので、その説明は省略
する。メモリセルMCからのデータの読み出しは、必要
な行アドレスデータおよび列アドレスデータを行アドレ
スデコーダ1および列アドレスデコーダ2にそれぞれ与
えて読出しアドレスを選択し、行アドレス信号線Ax1〜
Ax5に現われた電流をセンス回路3により検出して行
う。また、その際、必要なスタンバイ信号線Sbには、
ゲートGに正または0の電位を与えるスタンバイ信号を
供給する。このように、各メモリセルMCがアドレス選
択性をもつため、任意のアドレスのメモリセルMCにデ
ータを書込んだり或いは読取ったりすることができる。
また、その際に、スタンバイ信号線Sbを介してゲート
Gに正または0の電位を与えることにより、ベース・エ
ミッタ接合層D1,D2に流れる電流を増大させて、書込
みまたは読取りのスピードを速くすることができる。図
30は、図26に示す行アドレス信号線ドライバーを用
いてSRAMを構成した場合の回路図を示している。図
29からわかるように、それぞれの行アドレス信号線ド
ライバーにはゲート制御信号線SbBDを接続し、実効的
なエミッタ電極面積を変えることが可能である。
信号線ドライバーを構成するトランジスタに、メモリセ
ルのトランジスタTrと同一構造をもつトランジスタを
用いることにより、保持状態を0電位に設定できると共
に、動作安定点S1あるいはS2に書き込む際に設定す
る電圧の幅を正方向と負方向で同一にすることができ
る。また、このため回路設計を容易に行うことができ
る。また、行アドレス信号線Axにメモリセルを構成す
るトランジスタと同一の構造をもつ2つの行アドレス信
号線ドライバーを設けることにより、メモリセルを動作
安定点S1あるいはS2の状態に書き込む際に、1つの
行アドレス信号線ドライバーは中間レベルの電位(Mi
d)と低レベルの電位(Low)の2レベルで動作させ
ることができ、もう1つの行アドレス信号線ドライバー
は中間レベルの電位(Mid)と高レベルの電位(Hi
gh)の2レベルで動作させることができる。このた
め、従来の3レベルで動作する場合と比較して、行アド
レスデコーダの設計を容易に行うことができる。
図である。
る。
示す特性図である。
示す特性図である。
示す特性図である。
示す特性図である。
示す特性図である。
示す特性図である。
視図である。
およびそのエネルギバンド図である。
付加したメモリセルの等価回路図である。
ス信号線ドライバーのエネルギーバンド図である。
電位に選択したときのメモリセルと行アドレス信号線ド
ライバーのエネルギーバンド図である。
電位に選択したときのメモリセルと行アドレス信号線ド
ライバーのエネルギーバンド図である。
したときのメモリセルと行アドレス信号線ドライバーの
エネルギーバンド図である。
したときのメモリセルと行アドレス信号線ドライバーの
エネルギーバンド図である。
ルギーバンド図の変化を示す図である。
ルギーバンド図の変化を示す図である。
るための負荷線図である。
線ドライバーの等価回路図である。
のセルアレーおよび行アドレス信号線ドライバーの回路
構成図である。
ーを2つ用いた際のセルアレーおよび行アドレス信号線
ドライバーの回路構成図である。
ある。
図である。
ンジスタ C…メモリセルのトランジスタのコレクタ電極 CBD…行アドレス信号線ドライバーのトランジスタのコ
レクタ電極 D1…ベース・エミッタ2接合層(BE1) D2…ベース・エミッタ2接合層(BE2) D3…ベース・コレクタ接合層 E1,E2…メモリセルのトランジスタのエミッタ電極 EBD1,EBD2…行アドレス信号線ドライバーのトランジ
スタのエミッタ電極 G…メモリセルのゲート GBD…行アドレス信号線ドライバーのゲート GND…接地電位線 MC,C1,C2,C3,C4…メモリセル S1,S2…動作安定点 Sb…メモリセルのスタンバイ信号線 SbBD…行アドレス信号線ドライバーのスタンバイ信号
線 Tr…メモリセルを構成するトランジスタ VAx…行アドレス電圧 VAy,VAy1,VAy2…列アドレス電圧 Vth…しきい値電圧 Vp1,Vp2…ピーク電圧 Vv…バレー電圧 1…行アドレスデコーダ 2…列アドレスレコーダ 3…センス回路 11…半絶縁性もしくは絶縁性基板(S.I.GaA
s) 12…良導体層(n++−GaAs) 13…導体層(n+−GaAs) 14…シングルバリア層(i−AlGaAs) 15…導体層(n+−GaAs) 16…共鳴トンネルバリア層(i−AlAs/i−Ga
As/i−AlAs) 17…トンネルバリア層(i−AlAs) 18…量子井戸層(i−GaAs) 19…トンネルバリア層(i−AlAs) 20…導体層(n+−GaAs) 21…良導体層(n++−GaAs)
Claims (12)
- 【請求項1】 行アドレス信号線(Ax)と、一対の列
アドレス信号線(Ay1,Ay2)と、前記行アドレス信号
線(Ax)と前記列アドレス信号線(Ay1,Ay2)との
交差部に設けられたメモリセル(MC)と、前記行アド
レス信号線(Ax)の一方の端に設けられた行アドレス
信号線ドライバー(BD)と、を有し、 前記メモリセル(MC)は、1つのコレクタ電極(C)
および2つのエミッタ電極(E1,E2)を有して負性微
分特性を示すダブルエミッタ構造のメモリトランジスタ
(Tr)からなり、 前記メモリトランジスタ(Tr)の一方の前記エミッタ
電極(E1)が低電位側である前記列アドレス信号線の
一方(Ay1)に接続され、他方の前記エミッタ電極(E
2)が高電位側である前記列アドレス信号線の他方(Ay
2)に接続され、且つ前記メモリトランジスタ(Tr)の
前記コレクタ電極(C)が前記行アドレス信号線(A
x)に接続され、 前記行アドレス信号線ドライバー(BD)は、1つのコ
レクタ電極(CBD)および面積の小さいエミッタ電極
(EBD1)と面積の大きいエミッタ電極(EBD2)を有し
て負性微分特性を示すダブルエミッタ構造のドライバー
トランジスタ(BDTr)からなり、 前記ドライバートランジスタ(BDTr)の前記面積の
小さいエミッタ電極(EBD1)が接地され、且つ前記ド
ライバートランジスタ(BDTr)の前記コレクタ電極
(CBD)が前記行アドレス信号線(Ax)に接続されて
いることを特徴とする記憶装置。 - 【請求項2】 行アドレス信号線(Ax)と、一対の列
アドレス信号線(Ay1,Ay2)と、前記行アドレス信号
線(Ax)と前記列アドレス信号線(Ay1,Ay2)との
交差部に設けられたメモリセル(MC)と、前記行アド
レス信号線(Ax)の一方の端に接続された第1の行ア
ドレス信号線ドライバー(BD1)と第2の行アドレス
信号線ドライバー(BD2)と、を有し、 前記メモリセル(MC)は、1つのコレクタ電極(C)
および2つのエミッタ電極(E1,E2)を有して負性微
分特性を示すダブルエミッタ構造のメモリトランジスタ
(Tr)からなり、 前記メモリトランジスタ(Tr)の一方の前記エミッタ
電極(E1)が低電位側である前記列アドレス信号線の
一方(Ay1)に接続され、他方の前記エミッタ電極(E
2)が高電位側である前記列アドレス信号線の他方(Ay
2)に接続され、且つ前記トランジスタ(Tr)の前記コ
レクタ電極(C)が前記行アドレス信号線(Ax)に接
続され、 前記第1の行アドレス信号線ドライバー(BD1)は、
1つのコレクタ電極(CBD1)および面積の小さいエミ
ッタ電極(EBD11)と面積の大きいエミッタ電極(EBD
21)を有して負性微分特性を示すダブルエミッタ構造を
もつ第1のドライバートランジスタ(BDTr1)からな
り、 前記第1のドライバートランジスタ(BDTr1)の前記
面積の小さいエミッタ電極(EBD11)が接地され、且つ
前記第1のドライバートランジスタ(BDTr1)の前記
コレクタ電極(CBD1)が前記行アドレス信号線(Ax)
に接続され、 前記第2の行アドレス信号線ドライバー(BD2)は、
前記第1の行アドレス信号線ドライバーと等しく、1つ
のコレクタ電極(CBD2)および面積の小さいエミッタ
電極(EBD12)と面積の大きいエミッタ電極(EBD22)
を有して負性微分特性を示すダブルエミッタ構造をもつ
第2のドライバートランジスタ(BDTr2)からなり、 前記第2のドライバートランジスタ(BDTr2)の前記
面積の小さいエミッタ電極(EBD12)が接地され、且つ
前記第2のドライバートランジスタ(BDTr)の前記
コレクタ電極(CBD2)が前記行アドレス信号線(Ax)
に接続されていることを特徴とする記憶装置。 - 【請求項3】 請求項1記載の記憶装置において、 更に、前記ドライバートランジスタ(BDTr)のベー
ス電流を制御するゲート制御信号線(SbBD)を有し、 前記行アドレス信号線ドライバー(BD)は、一方の前
記エミッタ電極(EBD1)に設けた、印加される電圧に
より前記エミッタ電極(EBD1)の実効的な面積を変化
するゲート(GBD)を更に有し、 前記ゲート(GBD)が前記ゲート制御信号線(SbBD)
に接続されていることを特徴とする記憶装置。 - 【請求項4】 請求項2記載の記憶装置において、 更に、前記第1のドライバートランジスタ(BDTr1)
及び前記第2のドライバートランジスタ(BDTr2)の
ベース電流を制御するゲート制御信号線(SbBD)を有
し、 前記第1の行アドレス信号線ドライバー(BD1)は、
一方の前記エミッタ電極(EBD11)に設けた、印加され
る電圧により前記エミッタ電極(EBD11)の実効的な面
積を変化するゲート(GBD1)を更に有し、 前記ゲート(GBD1)が前記ゲート制御信号線(SbBD
1)に接続されており、 前記第2の行アドレス信号線ドライバー(BD2)は、
一方のエミッタ電極(EBD12)に設けた、印加される電
圧により前記エミッタ電極(EBD12)の実効的な面積を
変化するゲート(GBD2)を更に有し、 前記ゲート(GBD2)が前記ゲート制御信号線(SbBD
2)に接続されていることを特徴とする記憶装置。 - 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれかに記載の記憶
装置において、 更に、スタンバイ信号線(Sb)を有し、 前記メモリセル(MC)は、印加される電圧により前記
メモリトランジスタ(Tr)のベース電流を制御するゲ
ート(G)を更に有し、 前記ゲート(G)が前記スタンバイ信号線(Sb)に接
続されていることを特徴とする記憶装置。 - 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれかに記載の記憶
装置において、 前記ドライバートランジスタ(BDTr)は、ダブルエ
ミッタ構造の共鳴トンネリングホットエレクトロントラ
ンジスタ(RHET)であることを特徴とする記憶装
置。 - 【請求項7】 請求項1乃至5のいずれかに記載の記憶
装置において、 前記ドライバートランジスタ(BDTr)は、エミッタ
pn接合の逆方向耐圧を低くした、ダブルエミッタ構造
の共鳴トンネリングバイポーラトランジスタ(RBT)
であることを特徴とする記憶装置。 - 【請求項8】 請求項1記載の記憶装置の情報書込み方
法であって、 前記メモリセル(MC)の2つのベース・エミッタ接合
層(D1,D2)により生成される2つの動作安定点およ
び不安定点のうちの負側の安定点(S1)への情報書き
込み時には、前記ドライバートランジスタ(BDTr)
の2つの前記エミッタ電極(EBD1,EBD2)間が双安定
状態になるように、前記面積の大きいエミッタ電極(E
BD2)に低レベルの電位(Low)を加え、且つ前記列
アドレス信号線(Ay1,Ay2)に高レベルの電位(Hi
gh)を加え、 前記動作安定点のうちの正側の安定点(S2)への情報
書き込み時には、前記ドライバートランジスタ(BDT
r)の2つの前記エミッタ電極(EBD1,EBD2)間が双
安定状態になるように、前記面積の大きいエミッタ電極
(EBD2)に高レベルの電位(High)を加え、且つ
前記列アドレス信号線(Ay1,Ay2)に低レベルの電位
(Low)を加えることを特徴とする記憶装置の情報書
込み方法。 - 【請求項9】 請求項2記載の記憶装置の情報書込み方
法であって、 前記メモリセル(MC)の2つのベース・エミッタ接合
層(D1,D2)により生成される2つの動作安定点およ
び不安定点のうちの負側の安定点(S1)への情報書き
込み時には、前記第1のドライバートランジスタ(BD
Tr1)の2つの前記エミッタ電極(EBD11,EBD21)間
が双安定状態になるように、前記面積の大きなエミッタ
電極(EBD21)に低レベルの電位(Low)を加え、且
つ前記列アドレス信号線(Ay1,Ay2)に高レベルの電
位(High)を加え、 前記動作安定点のうちの正側の安定点(S2)への情報
書き込み時には、前記第2のドライバートランジスタ
(BDTr2)の2つの前記エミッタ電極(EBD12,EBD
22)間が双安定状態になるように、前記面積の大きなエ
ミッタ電極(EBD22)に高レベルの電位(High)を
加え、且つ前記列アドレス信号線(Ay1,Ay2)に低レ
ベルの電位(Low)を加えることを特徴とする記憶装
置の情報書込み方法。 - 【請求項10】 請求項3記載の記憶装置の情報書込み
方法において、 前記メモリセル(MC)の2つのベース・エミッタ接合
層(D1,D2)により生成される2つの動作安定点およ
び不安定点のうちの負側の安定点(S1)への情報書き
込み時には、前記ゲート制御信号線(SbBD)に負の電
位を加え、前記ドライバートランジスタ(BDTr)の
2つの前記エミッタ電極(EBD1,EBD2)間が双安定状
態になるように、前記面積の大きいエミッタ電極(EBD
2)に低レベルの電位(Low)を加え、且つ前記列ア
ドレス信号線(Ay1,Ay2)に高レベルの電位(Hig
h)を加え、 前記動作安定点のうちの正側の安定点(S2)への情報
書き込み時には、前記ゲート制御信号線(SbBD)に負
の電位を加え、前記行アドレス信号線ドライバー(B
D)の前記ドライバートランジスタ(BDTr)の2つ
の前記エミッタ電極(EBD1,EBD2)間が双安定状態に
なるように、前記面積の大きいエミッタ電極(EBD2)
に高レベルの電位(High)を加え、且つ前記列アド
レス信号線(Ay1,Ay2)に低レベルの電位(Low)
を加えることを特徴とする記憶装置の情報書込み方法。 - 【請求項11】 請求項4に記載の記憶装置の情報書込
み方法であって、 前記メモリセル(MC)の2つのベース・エミッタ接合
層(D1,D2)により生成される2つの動作安定点およ
び不安定点のうちの負側の安定点(S1)への情報書き
込み時には、前記ゲート制御信号線(SbBD1)に負の
電位を加え、前記第1のドライバートランジスタ(BD
Tr1)の2つの前記エミッタ電極(EBD11,EBD21)間
が双安定状態になるように、前記面積の大きなエミッタ
電極(EBD21)に低レベルの電位(Low)を加え、且
つ前記列アドレス信号線(Ay1,Ay2)に高レベルの電
位(High)を加え、 前記動作安定点のうちの正側の安定点(S2)への情報
書き込み時には、前記ゲート制御信号線(SbBD2)に
負の電位を加え、前記第2のドライバートランジスタ
(BDTr2)の2つの前記エミッタ電極(EBD12,EBD
22)間が双安定状態になるように、前記面積の大きなエ
ミッタ電極(EBD22)に高レベルの電位(High)を
加え、且つ前記列アドレス信号線(Ay1,Ay2)に低レ
ベルの電位(Low)を加えることを特徴とする記憶装
置の情報書込み方法。 - 【請求項12】 請求項1乃至5のいずれかに記載の記
憶装置において、 前記行アドレス信号線(Ax)に行アドレス信号を供給
する行アドレスデコーダ(1)と、 前記列アドレス信号線(Ay1,Ay2)に列アドレス信号
を供給する列アドレスデコーダ(2)と、 前記行アドレス信号線(Ax)から前記メモリセル(M
C)の記憶情報を検出するセンス回路(3)と、を備え
ていることを特徴とする記憶装置。
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