JP3514229B2 - インバータ回路の故障検出方法 - Google Patents

インバータ回路の故障検出方法

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JP3514229B2
JP3514229B2 JP2000325529A JP2000325529A JP3514229B2 JP 3514229 B2 JP3514229 B2 JP 3514229B2 JP 2000325529 A JP2000325529 A JP 2000325529A JP 2000325529 A JP2000325529 A JP 2000325529A JP 3514229 B2 JP3514229 B2 JP 3514229B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は多相インバータ回
路の故障を検出する技術に関し、特にハイアーム側スイ
ッチング素子を駆動するハイアーム側ドライバのために
ブートストラップキャパシタを設けたインバータ回路の
故障を検出する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】多相モータを駆動する多相インバータ回
路における故障の一態様として、いわゆるオープン故障
がある。これは多相モータと、多相モータへ所定の電流
を供給する電源との間を接続すべきタイミングであって
も両者が接続されない故障である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このようなオープン故
障は、多相モータの運転の可否のみでは確実に検出する
ことはできない。慣性の大きなファンが多相モータに装
着されている場合、ある相においてオープン故障が生じ
ていわゆる欠相運転となっても、他の相が導通すること
による回転が一旦生じれば、回転しつづけるからであ
る。
【0004】一方、従来から多相インバータ回路におい
て、ハイアーム側スイッチング素子を駆動するハイアー
ム側ドライバのためにブートストラップキャパシタを設
けた構成が用いられている。ブートストラップキャパシ
タを充電しなければハイアーム側ドライバを動作させる
ことができず、従ってハイアーム側スイッチング素子の
導通を制御することができない。
【0005】本発明は上記の事情に鑑みて為されたもの
で、ハイアーム側スイッチング素子を駆動するハイアー
ム側ドライバのためにブートストラップキャパシタを設
けたインバータ回路のオープン故障を、運転の可否で判
断せずに、検出する技術を提供することを目的としてい
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明のうち請求項1
にかかるものは、多相負荷(200)に接続され、多相
(U,V,W)の各相に対応する出力線(81,82,
83)と、前記各相に対応して設けられ、前記各相にお
ける前記出力線と第1の電源(VC)との間に接続され
るハイアーム側スイッチング素子(21,22,23)
と、前記各相に対応して設けられ、前記各相における前
記出力線と前記第1の電源よりも低い電位を与える第2
の電源(G)との間に接続されるローアーム側スイッチ
ング素子(31,32,33)と、前記ハイアーム側ス
イッチング素子を駆動するドライバ(41,42,4
3)のため、前記各相において、対応する前記出力線
と、前記第2の電源(G)よりも高い電位を与える第3
の電源(VD)との間に接続されるブートストラップキ
ャパシタ(71,72,73)とを備えるインバータ回
路に対して故障を検出する方法であって、いずれも各相
において排他的に前記ハイアーム側スイッチング素子と
ローアーム側スイッチング素子とがオンするスイッチン
グ態様であって、前記各相の全てにおいて前記ローアー
ム側スイッチング素子がオンする第1のスイッチング態
様(S0)と、前記各相の少なくともいずれか一つの前
記ハイアーム側スイッチング素子と前記各相の少なくと
もいずれか一つの前記ローアーム側スイッチング素子と
がオンする第2のスイッチング態様(S1〜S6)とが設
定される。そして前記第1のスイッチング態様と一の前
記第2のスイッチング態様とを交互に採用する単一スイ
ッチング周期が前記第2のスイッチング態様毎に設定さ
れる。そして前記単一スイッチング周期を、前記第2の
スイッチング態様を異ならせて繰り返し、各相に流れる
電流を測定して故障を検出する
【0007】この発明のうち請求項2にかかるものは、
請求項1記載のインバータ回路の故障検出方法であっ
て、前記単一スイッチング周期において、前記第1のス
イッチング態様(S0)と、一の前記第2のスイッチン
グ態様(S1〜S6)と、前記各相の全てにおいて前記ロ
ーアーム側スイッチング素子がオフする第3のスイッチ
ング態様(S7、S8)とが繰り返して採用される。
【0008】この発明のうち請求項3にかかるものは、
請求項1又は請求項2記載のインバータ回路の故障検出
方法であって、隣接する前記単一スイッチング周期の間
に、前記各相の全てにおいて前記ローアーム側スイッチ
ング素子がオフする第3のスイッチング態様(S7
8)が介挿される。
【0009】この発明のうち請求項4にかかるものは、
請求項1乃至請求項3のいずれか一つに記載のインバー
タ回路の故障検出方法であって、前記インバータ回路に
流れる電流の初期期間(T1)を除き、その後ろの期間
(T2)において測定される電流に基づいて故障の有無
を判断する。
【0010】この発明のうち請求項5にかかるものは、
請求項1乃至請求項4のいずれか一つに記載のインバー
タ回路の故障検出方法であって、前記多相負荷はロータ
を有する多相モータ(200)であって、最初に与えら
れる前記単一スイッチング周期が採用する前記第2のス
イッチング態様が固定する前記ロータの位置は、前記単
一スイッチング周期が与えられる前の前記ロータの位置
である。
【0011】この発明のうち請求項6にかかるものは、
請求項1乃至請求項5のいずれか一つに記載のインバー
タ回路の故障検出方法であって、前記単一スイッチング
周期は、所定の順序で前記第2のスイッチング態様(S
1〜S6)を異ならせて繰り返され、前記所定の順序にお
いて隣接する前記第2のスイッチング態様では、前記ハ
イアーム側スイッチング素子(21,22,23)のい
ずれか一つが共通してオンし、前記ローアーム側スイッ
チング素子(31,32,33)のいずれか一つが共通
してオンする。
【0012】この発明のうち請求項7にかかるものは、
請求項1乃至請求項3のいずれか一つに記載のインバー
タ回路の故障検出方法であって、前記インバータ回路に
流れる電流が過大となった場合に、前記各相の全てにお
いて前記ローアーム側スイッチング素子がオフする第3
のスイッチング態様(S8)を採用し、前記電流が流れ
ている場合には相間短絡が生じていないと判断する。
【0013】この発明のうち請求項8にかかるものは、
請求項1乃至請求項3のいずれか一つに記載のインバー
タ回路の故障検出方法であって、前記インバータ回路に
流れる電流に基づいて故障を判断し、前記電流の有無を
判断する判定レベルは温度によって補正される。
【0014】この発明のうち請求項9にかかるものは、
請求項1乃至請求項3のいずれか一つに記載のインバー
タ回路の故障検出方法であって、前記インバータ回路に
流れる電流に基づいて故障を判断し、前記電流の有無を
判断する判定レベルは前記第1の電源(VC)と前記第
2の電源(G)との間の電圧によって補正される。この
発明のうち請求項10にかかるものは、請求項1乃至請
求項9のいずれか一つに記載のインバータ回路の故障検
出方法であって、前記各相に流れる前記電流はその総和
が測定されて故障を検出する。
【0015】
【作用】この発明のうち請求項1及び請求項10にかか
るインバータ回路の故障検出方法において、単一スイッ
チング周期において、第1のスイッチング態様(S0
によってブートストラップキャパシタ(71,72,7
3)を充電する。インバータ回路に生じた故障の個所に
より、単一スイッチング周期で採用される第2のスイッ
チング態様(S1〜S6)において電流が流れるか否かが
異なる。
【0016】この発明のうち請求項2又は請求項3にか
かるインバータ回路の故障検出方法において、第3のス
イッチング態様(S7、S8)においてはインバータ回路
に電流は流れないので、故障検出の支障とはならない。
【0017】この発明のうち請求項4にかかるインバー
タ回路の故障検出方法において、ブートストラップキャ
パシタ(71,72,73)の充電及び多相負荷(20
0)の動作による電流の変動が見られる初期期間(T
1)を、故障判断の根拠から外す。
【0018】この発明のうち請求項5にかかるインバー
タ回路の故障検出方法において、最初に与えられる単一
スイッチング周期においてロータ位置は移動しない。
【0019】この発明のうち請求項6にかかるインバー
タ回路の故障検出方法において、多相負荷の動作がスム
ーズに行われる。
【0020】この発明のうち請求項7にかかるインバー
タ回路の故障検出方法において、過大な電流が流れた場
合に採用されるスイッチング態様により、インバータ回
路に流れていた電流は停止する。
【0021】この発明のうち請求項8又は請求項9にか
かるインバータ回路の故障検出方法において、インバー
タ回路に流れる電流の外部要因による影響を補償する。
【0022】
【発明の実施の形態】第1の実施の形態.図1はインバ
ータ回路と多相モータ200との接続関係を示す回路図
である。U相、V相、W相の各相にそれぞれ対応して出
力線81,82,83が設けられており、これらは多相
モータ200に結線されている。ハイアーム側スイッチ
ング素子として、例えば保護ダイオード付きのIGBT
21,22,23がそれぞれU相、V相、W相に対応し
て設けられている。例えば300Vを供給するモータ用
電源VCは、IGBT21,22,23がオンすること
により、それぞれ出力線81,82,83と導通する。
一方、ローアーム側スイッチング素子として、例えば保
護ダイオード付きのIGBT31,32,33がそれぞ
れU相、V相、W相に対応して設けられており、これら
がオンすることによって出力線81,82,83が電流
検出用のシャント抵抗6を介して接地Gと導通する。シ
ャント抵抗6に流れる電流は電圧測定部9によってシャ
ント抵抗6における電圧降下として検出することができ
る。もちろん、シャント抵抗6と電圧測定部9の組み合
わせでなくても、各相に流れる電流を測定できればよ
く、例えばIGBT31,32,33のエミッタと接地
Gとの間に流れる電流を変流器を用いて検出してもよ
い。
【0023】IGBT21,22,23,31,32,
33のオン/オフはそれぞれドライバ41,42,4
3,51,52,53によってゲート電位を制御するこ
とによって行われる。これらのドライバ41,42,4
3,51,52,53の動作は、マイクロプロセッサ1
00からの信号S41,S42,S43,S51,S52,S53
基づいてそれぞれ制御される。電圧測定部9は、例えば
シャント抵抗6に流れる電流が過大であった場合、マイ
クロプロセッサ100へと信号91を伝達してその旨を
通知する。マイクロプロセッサ100は信号91に基づ
いて、IGBT21,22,23,31,32,33を
全てオフする制御を行う。
【0024】ハイアーム側のドライバ41,42,43
には、ハイアーム側のIGBT21,22,23に適切
にゲート電位を印加できるように、それぞれブートスト
ラップキャパシタ71,72,73から電圧が供給され
る。ブートストラップキャパシタ71,72,73はU
相、V相、W相に対応して設けられた抵抗11,12,
13を介して、例えば15Vを供給する充電用電源VD
と出力線81,82,83との間に接続され、充電され
る。つまり抵抗11,12,13はブートストラップキ
ャパシタ71,72,73の充電経路に直列に接続され
る。出力線81,82,83の電位が高い場合であって
もブートストラップキャパシタ71,72,73が放電
しないように、抵抗11とブートストラップキャパシタ
71との間、抵抗12とブートストラップキャパシタ7
2との間、抵抗13とブートストラップキャパシタ73
との間に、それぞれダイオードが介挿される。
【0025】このように構成されたインバータ回路にお
いて、IGBT21,22,23の故障により、あるい
はモータ用電源VCと出力線81,82,83との間の
接続不良などにより、信号S41,S42,S43に拘わら
ず、モータ用電源VCと出力線81,82,83との間
が開放状態となるオープン故障が生じ得る。同様にして
信号S51,S52,S53に拘わらず、接地Gと出力線8
1,82,83との間にオープン故障が生じることもあ
る。
【0026】かかるオープン故障を検出するために、I
GBT21,22,23,31,32,33のスイッチ
ングの態様を種々制御する。通常はマイクロプロセッサ
100の制御により、ある相の一方のアームのスイッチ
ング素子がオンしている場合、当該相の他方のアームの
スイッチング素子はオフする。換言すれば、マイクロプ
ロセッサ100の制御により、同一相においてハイアー
ム側とローアーム側のIGBTが同時にオンすることは
ない。例えばIGBT21がオンしている場合にはIG
BT31はオフする。そして通常運転においては、大局
的には同一の相においてハイアーム側とローアーム側の
IGBTが排他的にオン/オフする。但しスイッチング
の態様が推移する場合、その間に局所的に全てのIGB
T21,22,23,31,32,33がオフする期間
(以下「ガードバンド」と称する)を設けてもよい。
【0027】IGBT21,22,23に対してそれぞ
れ変数u,v,wを設定し、それぞれのオン/オフに対
して値1,0を採用すると、インバータ回路のスイッチ
ングの態様はS4u+2v+wで表現することができる。例え
ば態様S4はIGBT21,22,23,31,32,
33がそれぞれオン、オフ、オフ、オフ、オン、オンす
るスイッチングの態様である。
【0028】以下の説明では短絡故障が生じていないも
のと仮定する。例えば態様S4においてはIGBT31
が設けられているU相のローアーム側、IGBT22が
設けられているV相のハイアーム側、IGBT23が設
けられているW相のハイアーム側はいずれも開放状態に
ある。従って、もしもシャント抵抗6において電流が検
出されなければ、IGBT21が設けられているU相の
ハイアーム側にオープン故障が生じているか、あるいは
IGBT32が設けられているV相のローアーム側及び
IGBT33が設けられているW相のローアーム側の双
方にオープン故障が生じているか、あるいは上記3つの
アームにおいて全てオープン故障が生じていることにな
る。このような3種のオープン故障の可能性は、スイッ
チングの態様S1〜S6に対してシャント抵抗6に流れる
電流の有無を検出することにより、オープン故障の範囲
をより絞って判断することができる。
【0029】例えば態様S4においてのみシャント抵抗
6に電流が流れないのであれば、U相のハイアーム側に
オープン故障が生じていると判断される。態様S5,S6
においてシャント抵抗6に電流が流れることにより、そ
れぞれV相のローアーム側及びW相のローアーム側のい
ずれにもオープン故障が生じてはいないからである。
【0030】但し、3個以上のアームにオープン故障が
ある場合にはスイッチングの態様S 1〜S6に対してシャ
ント抵抗6に流れる電流の有無を検出しても、故障個所
を特定できない。例えばハイアーム側の全て、ローアー
ム側の全て、2つの相におけるハイアーム側及びローア
ーム側の4つのアームがオープン故障している場合に
は、スイッチングの態様S1〜S6のいずれにおいてもシ
ャント抵抗6に電流が流れることがなく、これらの故障
の態様を相互に区別することはできない。また例えば、
U相及びV相のハイアーム側に故障があった場合には、
W相のローアーム側のオープン故障の有無は判断できな
い。W相のローアーム側のオープン故障の有無に拘わら
ず、態様S1,S3,S5においてシャント抵抗6に電流
が流れ、態様S2,S4,S6においてシャント抵抗6に
電流が流れないからである。
【0031】よってオープン故障が2個以下の場合には
下表に示すようにしてオープン故障の個所を検出するこ
とができる。
【0032】
【表1】
【0033】オープン故障の個所の欄において×、○は
それぞれオープン故障の有無を示し、電流検出の欄にお
いて○、×はそれぞれシャント抵抗6に流れる電流の有
無を示している。欄の上下が互いに対応しており、例え
ば左から8列目に示される様にU相及びV相のハイアー
ム側にオープン故障の個所があった場合には、態様
1,S3,S5においてシャント抵抗6に電流が流れ、
態様S2,S4,S6においてシャント抵抗6に電流が流
れないことが示される。
【0034】さて、上記のスイッチング態様を行うため
には、ハイアーム側のスイッチング素子IGBT21,
22,23を適切に動作させるため、ブートストラップ
キャパシタ71,72,73を充電するスイッチング態
様を実現する必要がある。即ち全ての相のローアーム側
のスイッチング素子IGBT31,32,33をオンさ
せる態様である。この場合は4u+2v+w=0である
ので、当該スイッチング態様をS0で表す。
【0035】またシャント抵抗6に流れる電流を測定す
るためには秒オーダーの測定期間が必要である。その一
方、通常運転ではスイッチング態様は数十マイクロ秒オ
ーダーで互いの間を推移する。従って、通常運転で使用
されるスイッチング態様の推移のタイミング(以下「通
常運転時のスイッチングタイミング」と称する)で、態
様S1を一回実行しても、態様S1においてシャント抵抗
6に流れる電流を測定できない。また、通常運転時のス
イッチングタイミングの一周期分で態様S0を一回実行
しても、ブートストラップキャパシタ71,72,73
の充電は十分には行えず、スイッチング態様S1〜S6
正常に実現することができない。
【0036】以上のことから本発明では、所定の周期
(以下「単一スイッチング周期」と称す)においてiを
固定して通常運転時のスイッチングタイミングで態様S
0と態様Si(1≦i≦6)とを交互にスイッチングし、
iを変えて単一スイッチング周期を6回繰り返すことに
より、上記のオープン故障の診断を行う。
【0037】図2は、単一スイッチング周期が6回繰り
返される場合のスイッチング態様と、シャント抵抗6に
流れる電流との関係を、U相のローアーム側及びV相の
ローアーム側にのみオープン故障の個所があった場合を
例に採って示すタイミングチャートである。表1の右か
ら3番目の列に示されるように、この場合には態様
1,S3,S5においてシャント抵抗6に電流が流れ
ず、態様S2,S4,S6において電流が流れる。電流の
有無は、図中に鎖線で示された判定レベルIthよりも電
流が大きいか小さいかによって判断される。
【0038】図3は態様S1を用いた単一スイッチング
周期の詳細を示すタイミングチャートである。信号
41,S42,S43,S51,S52,S53のオン/オフによ
って態様S1,S0が、破線で示された通常運転時のスイ
ッチングタイミングで交互に行われている。
【0039】以上のようにして、本実施の形態によれ
ば、ブートストラップキャパシタを設けたインバータ回
路のオープン故障を、運転の可否で判断せずに検出する
ことができる。
【0040】更にまた、相間短絡を検出することもでき
る。例えば出力線81,82の間、即ちU相とV相との
間に短絡が生じていた場合、態様S4を用いた単一スイ
ッチング周期においてIGBT21からIGBT32へ
と多相モータ200という負荷を介することなく電流が
流れる。従ってシャント抵抗6に流れる電流は過渡的に
過大となり、電圧測定部9及びマイクロプロセッサ10
0の機能により、その後シャント抵抗6には電流が流れ
なくなる。従って、単一スイッチング周期を6回繰り返
してもシャント抵抗6に電流が流れている場合には、オ
ープン故障のみならず、相間短絡も生じていないと判断
することができる。
【0041】第2の実施の形態.図4は本発明の第2の
実施の形態を示すタイミングチャートであり、第1の実
施の形態の図3に示されたタイミングチャートに対する
変形を示す。ここでは単一スイッチング周期において態
様S1を用いた場合を例にとって示している。本実施の
形態においては全ての相のハイアーム側のスイッチング
素子IGBT21,22,23をオンさせ、かつローア
ーム側のスイッチング素子IGBT31,32,33を
オフさせる態様S7が設けられている。スイッチングの
態様S7は、シャント抵抗6に電流を流さないので、上
記のオープン故障の判断において支障となることはな
い。
【0042】このように、シャント抵抗6に電流を流さ
ない期間を強制的に設けることにより、電流を過大に流
してモータを破壊することを回避できる。
【0043】同様にして、図2においては隣接していた
単一スイッチング周期の間に、態様S0,S7を用いた単
一スイッチング周期を介挿してもよい。図5は態様S7
を用いた単一スイッチング周期を介挿した場合を示すタ
イミングチャートであって、故障が生じていない場合を
例に採っている。本図においても図2と同様にして、鎖
線で示された判定レベルIthよりも電流が大きいか小さ
いかによって電流の有無が判断される。オープン故障が
生じていなくても、態様S7を用いた単一スイッチング
周期においては、シャント抵抗6には電流が流れない。
【0044】あるいは更に特殊なスイッチング態様とし
て、ガードバンドに対応する態様S 8を採用することも
できる。図2においては隣接していた単一スイッチング
周期の間に態様S8を介挿してもよいし、図4において
態様S7を採用していた期間に態様S8を採用してもよ
い。
【0045】第3の実施の形態.単一スイッチング周期
の当初においては、オープン故障の有無によらず、ブー
トキャパシタ71,72,73の充電によって過渡的な
電流が流れる。また、単一スイッチング周期において流
される電流によってモータ200には磁界が発生し、そ
のロータが移動するため、シャント抵抗6に流れる電流
も変動する。
【0046】そこで、態様S1〜S6を用いた単一スイッ
チング周期において、図6のグラフに示される初期期間
T1を除き、その後ろの期間T2において測定される電
流を平均して、故障の有無の判断の根拠とすることが、
正確な判断のために望ましい。初期期間T1は例えば
0.1秒に設定される。このように設定された期間にお
いて電流を測定する機能は、公知の技術を用いて電圧測
定部9に担わせることができる。
【0047】第4の実施の形態.多相モータ200内で
生じる磁界はスイッチング態様毎に固有であり、あるス
イッチング態様が採用される単一スイッチング周期にお
いて、多相モータ200のロータは所定の固定位置に固
定される。
【0048】そこで本実施の形態では、単一スイッチン
グ周期が与えられる前の多相モータ200のロータの位
置を固定位置とするスイッチング態様を、最初に与える
単一スイッチング周期に採用する。これにより、当該単
一スイッチング周期において多相モータ200のロータ
が移動せず、ここで採用されるスイッチング態様におい
てシャント抵抗6に流れる電流を測定する計算時間を少
なくすることができる。ひいては故障検出に要する時間
を短くできる。
【0049】第5の実施の形態.単一スイッチング周期
は、必ずしも図2に示される順序で与える必要はない。
むしろ、多相モータ200のロータの移動をスムーズに
行うために所定の順序で与えることが望ましい。この所
定の順序では、態様S0を除いて考えると、隣接する単
一スイッチング周期で採用されるスイッチング態様が、
ハイアーム側及びローアーム側のそれぞれにおいて共通
してオンさせる相が存在する。下表はその例を示し、単
一スイッチング周期で採用されるスイッチング態様(態
様S0を除く)と、それぞれにおいてオン/オフする相
を○/×で示している。
【0050】
【表2】
【0051】まずハイアーム側で見てみると、スイッチ
ング態様S6ではU相及びV相がオンしている。スイッ
チング態様S4ではU相のみがオンしているので、両者
の間ではU相が共通してオンしている。スイッチング態
様S5ではU相及びW相がオンするので、スイッチング
態様S4,S5の間でもU相が共通してオンしている。ス
イッチング態様S1ではW相のみがオンするので、スイ
ッチング態様S5,S1の間ではW相が共通してオンして
いる。スイッチング態様S3ではV相及びW相がオンす
るので、スイッチング態様S1,S3の間でもW相が共通
してオンしている。スイッチング態様S2ではV相のみ
がオンするので、スイッチング態様S3,S2の間ではV
相が共通してオンしている。更にスイッチング態様
2,S6の間でもV相が共通してオンしている。
【0052】次にローアーム側で見てみると、スイッチ
ング態様S6ではW相のみがオンしている。スイッチン
グ態様S4ではV相及びW相がオンしているので、両者
の間ではW相が共通してオンしている。スイッチング態
様S5ではV相のみがオンするので、スイッチング態様
4,S5の間ではV相が共通してオンしている。スイッ
チング態様S1ではU相及びV相がオンするので、スイ
ッチング態様S5,S1の間でもV相が共通してオンして
いる。スイッチング態様S3ではU相のみがオンするの
で、スイッチング態様S1,S3の間ではU相が共通して
オンしている。スイッチング態様S2ではU相及びW相
がオンするので、スイッチング態様S3,S2の間でもU
相が共通してオンしている。更にスイッチング態様
2,S6の間ではW相が共通してオンしている。
【0053】従って、単一スイッチング周期の含むスイ
ッチング態様が、態様S0を除いて考えれば、S6
4,S5,S1,S3,S2,S6,…の順に移行すること
で、ハイアーム側及びローアーム側のそれぞれにおいて
共通してオンしている相が存在する。そのため、多相モ
ータ200のロータの移動をスムーズに行うことがで
き、第5の実施の形態に示した電流検出の平均を求める
計算時間を少なくすることができる。
【0054】もちろん、どのスイッチング態様を採用す
る単一スイッチング周期から始めても、例えば第4の実
施の形態に従って、多相モータ200のロータの位置に
基づいて決定されるスイッチング態様を採用する単一ス
イッチング周期から始めてもよい。例えばS3,S2,S
6,S4,S5,S1の順序を採用してもよい。あるいはま
た表2の下から上へと向かう順序、例えばS2,S3,S
1,S5,S4,S6の順序を採用してもよい。
【0055】第6の実施の形態.シャント抵抗6に流れ
る電流は、ブートキャパシタ71,72,73の充電以
外の要因によっても変動する。本発明では、多相モータ
200のオープン故障を判断する際、これに電圧を印加
して電流を流すことによりチェックを行うので、シャン
ト抵抗6に流れる電流は電源電圧の変動や、多相モータ
200の有するコイルの抵抗の温度変化による影響をも
受けるからである。
【0056】そこで本実施の形態では、温度や電源電圧
をも検出し、その結果に応じて判定レベルIthを増減し
て補正し、インバータ回路に流れる電流の外部要因によ
る影響を補償する。これにより、第1乃至第3の実施の
形態によるオープン故障の判断をより正確に行うことが
できる。
【0057】かかる機能は例えば図7の回路図に示され
るように電圧測定部9によって実現することができる。
電圧測定部9には温度センサ92及びモータ用電源VC
が接続され、温度や電源電圧をも検出し、その結果に応
じて判定レベルIthを増減し、判定レベルIthに応じて
信号91をマイクロプロセッサ100に伝達する。
【0058】
【発明の効果】この発明のうち請求項1及び請求項10
にかかるインバータ回路の故障検出方法によれば、多相
荷の動作を確認することなく、各相に流れる電流の総
和を検出することにより、インバータ回路の故障、特に
2カ所以下のオープン故障の個所を検出することができ
る。
【0059】この発明のうち請求項2又は請求項3にか
かるインバータ回路の故障検出方法によれば、電流を流
さない期間を強制的に設けることにより、電流を過大に
流して多相負荷(200)を破壊することを回避でき
る。
【0060】この発明のうち請求項4にかかるインバー
タ回路の故障検出方法によれば、故障を正確に判断する
ことができる。
【0061】この発明のうち請求項5にかかるインバー
タ回路の故障検出方法によれば、故障検出に要する時間
を短くできる。
【0062】この発明のうち請求項6にかかるインバー
タ回路の故障検出方法によれば、インバータ回路に流れ
る電流を測定する計算時間を少なくすることができる。
【0063】この発明のうち請求項7にかかるインバー
タ回路の故障検出方法によれば、オープン故障のみなら
ず、相間短絡をも検出することができる。
【0064】この発明のうち請求項8又は請求項9にか
かるインバータ回路の故障検出方法によれば、オープン
故障の判断をより正確に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態が適用される回路を
示す回路図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態の動作を示すタイミ
ングチャートである。
【図3】本発明の第1の実施の形態の動作を示すタイミ
ングチャートである。
【図4】本発明の第2の実施の形態を示すタイミングチ
ャートである。
【図5】本発明の第2の実施の形態を示すタイミングチ
ャートである。
【図6】本発明の第3の実施の形態を示すグラフであ
る。
【図7】本発明の第6の実施の形態に用いられる回路を
示す回路図である。
【符号の説明】
6 電流検出用抵抗 9 電圧測定部 21,22,23,31,32,33 IGBT 41,42,43 ドライバ 71,72,73 ブートストラップキャパシタ 81,82,83 出力線 200 多相モータ S0,S1,S2,S3,S4,S5,S6,S7,S8 スイ
ッチング態様 G 接地 VC モータ用電源 VD 充電用電源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 巴 正信 滋賀県草津市岡本町字大谷1000番地の2 ダイキン工業株式会社 滋賀製作所内 (56)参考文献 特開 平11−38061(JP,A) 特開 平10−62470(JP,A) 特開 平10−52058(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02M 7/48

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多相負荷(200)に接続され、多相
    (U,V,W)の各相に対応する出力線(81,82,
    83)と、 前記各相に対応して設けられ、前記各相における前記出
    力線と第1の電源(VC)との間に接続されるハイアー
    ム側スイッチング素子(21,22,23)と、 前記各相に対応して設けられ、前記各相における前記出
    力線と前記第1の電源よりも低い電位を与える第2の電
    源(G)との間に接続されるローアーム側スイッチング
    素子(31,32,33)と、 前記ハイアーム側スイッチング素子を駆動するドライバ
    (41,42,43)のため、前記各相において、対応
    する前記出力線と、前記第2の電源(G)よりも高い電
    位を与える第3の電源(VD)との間に接続されるブー
    トストラップキャパシタ(71,72,73)とを備え
    るインバータ回路に対し、 いずれも各相において排他的に前記ハイアーム側スイッ
    チング素子とローアーム側スイッチング素子とがオンす
    るスイッチング態様であって、前記各相の全てにおいて
    前記ローアーム側スイッチング素子がオンする第1のス
    イッチング態様(S0)と、前記各相の少なくともいず
    れか一つの前記ハイアーム側スイッチング素子と前記各
    相の少なくともいずれか一つの前記ローアーム側スイッ
    チング素子とがオンする第2のスイッチング態様(S1
    〜S6)とが設定され、 前記第1のスイッチング態様と一の前記第2のスイッチ
    ング態様とを交互に採用する単一スイッチング周期が前
    記第2のスイッチング態様毎に設定され、 前記単一スイッチング周期を、前記第2のスイッチング
    態様を異ならせて繰り返し、 各相に流れる電流を測定して故障を検出する、 インバー
    タ回路の故障検出方法。
  2. 【請求項2】 一の前記単一スイッチング周期におい
    て、 前記第1のスイッチング態様(S0)と、一の前記第2
    のスイッチング態様(S1〜S6)と、前記各相の全てに
    おいて前記ローアーム側スイッチング素子がオフする第
    3のスイッチング態様(S7、S8)とが繰り返して採用
    される、請求項1記載のインバータ回路の故障検出方
    法。
  3. 【請求項3】 隣接する前記単一スイッチング周期の間
    に、前記各相の全てにおいて前記ローアーム側スイッチ
    ング素子がオフする第3のスイッチング態様(S7
    8)が介挿される、請求項1又は請求項2記載のイン
    バータ回路の故障検出方法。
  4. 【請求項4】 前記インバータ回路に流れる電流の初期
    期間(T1)を除き、その後ろの期間(T2)において
    測定される電流に基づいて故障の有無を判断する、請求
    項1乃至請求項3のいずれか一つに記載のインバータ回
    路の故障検出方法。
  5. 【請求項5】 前記多相負荷はロータを有する多相モー
    タ(200)であって、 最初に与えられる前記単一スイッチング周期が採用する
    前記第2のスイッチング態様が固定する前記ロータの位
    置は、前記単一スイッチング周期が与えられる前の前記
    ロータの位置である、請求項1乃至請求項4のいずれか
    一つに記載のインバータ回路の故障検出方法。
  6. 【請求項6】 前記単一スイッチング周期は、所定の順
    序で前記第2のスイッチング態様(S1〜S6)を異なら
    せて繰り返され、 前記所定の順序において隣接する前記第2のスイッチン
    グ態様では、前記ハイアーム側スイッチング素子(2
    1,22,23)のいずれか一つが共通してオンし、前
    記ローアーム側スイッチング素子(31,32,33)
    のいずれか一つが共通してオンする、請求項1乃至請求
    項5のいずれか一つに記載のインバータ回路の故障検出
    方法。
  7. 【請求項7】 前記インバータ回路に流れる電流が過大
    となった場合に、前記各相の全てにおいて前記ローアー
    ム側スイッチング素子がオフする第3のスイッチング態
    様(S8)を採用し、 前記電流が流れている場合には相間短絡が生じていない
    と判断する、請求項1乃至請求項3のいずれか一つに記
    載のインバータ回路の故障検出方法。
  8. 【請求項8】 前記インバータ回路に流れる電流に基づ
    いて故障を判断し、 前記電流の有無を判断する判定レベルは温度によって補
    正される、請求項1乃至請求項3のいずれか一つに記載
    のインバータ回路の故障検出方法。
  9. 【請求項9】 前記インバータ回路に流れる電流に基づ
    いて故障を判断し、 前記電流の有無を判断する判定レベルは前記第1の電源
    (VC)と前記第2の電源(G)との間の電圧によって
    補正される、請求項1乃至請求項3のいずれか一つに記
    載のインバータ回路の故障検出方法。
  10. 【請求項10】前記各相に流れる前記電流はその総和が
    測定されて故障を検出する、請求項1乃至請求項9のい
    ずれか一つに記載のインバータ回路の故障検出方法。
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