JP3514044B2 - コークス乾式消火設備 - Google Patents

コークス乾式消火設備

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【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コークス乾式消火
設備に関し、詳しくは、該コークス乾式消火設備で発生
した余剰ガスを回収するに際し、該余剰ガスが含有する
ダストを迅速、且つトラブルなく処理する技術に係わ
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、室炉式コークス炉の炭化室から
押出された赤熱コークスを消火する設備として、図3に
示すようなコークス乾式消火設備(以下、CDQとい
う)が知られている。それは、冷却塔1内に装入された
赤熱コークス2を、下方からブロア5を介して吹き込ん
だ不活性ガス4で冷却し、消火したコークス3を該冷却
塔1の下部より塔外へ排出するものである。その際、吹
き込まれた不活性ガス4は、赤熱コークス2と熱交換し
て昇温し、高温排出不活性ガス(通常800℃前後)3
0となって、上記冷却塔1の上部より排出される。この
高温排出不活性ガス30は、次いで沈降室タイプの簡単
な除塵器6で粗粒ダストを除き、その顕熱は排熱回収用
ボイラ8(以下、ボイラという)で水蒸気として回収さ
れる。次いで、該ボイラ8との熱交換で降温した低温排
出不活性ガス(通常200℃前後)31は、除塵器(一
般に、サイクロンを使用)10に導かれて細粒ダストを
除き、再び冷却塔1への不活性ガスとして循環使用され
る。
【0003】ところで、上記冷却塔では、赤熱コークス
の消火処理に際し、水素(H2 )ガスや一酸化炭素ガス
(CO)が発生する。このH2 やCO等の可燃ガスを含
む前記高温の排出不活性ガス30は、爆発の危険がある
ので、冷却塔からの排出直後に、そのガス組成の変化に
応じ、希釈空気用ブロア27に接続した空気配管28を
介して空気を吹込み、希釈されるようになっている。そ
のため、該冷却塔へ戻るガスは、順次増量することにな
るが、従来は、その増量分を余剰ガス32として放散管
11の先端で燃焼させつつ、大気中に放散していた。し
かし、この余剰ガス32の大気放散はエネルギーの損失
となるので、最近は、可燃ガスとして回収し、燃料ガス
として利用されるようになっている。この余剰ガス32
の回収・利用に際しては、前記サイクロン10を通った
低温排出不活性ガス31にまだ微細粒のダストが相当含
まれているので、後述する余剰ガス32の回収経路内
(図示せず)にそれらダストが堆積し、回収作業でトラ
ブルになるという問題があった。従って、該余剰ガス3
2の回収時には、ガス中のかかる微細粒ダストを除塵す
る必要があった。
【0004】そこで、特公平5−54789号公報は、
CDQの余剰ガス回収方法を提案した。それは、図2に
示すように、CDQの循環ガス配管(図示せず)から循
環ガスの一部を吸引ブロア21で余剰ガス32として吸
引し、それをバッグ・フィルタ13に導いて、含有する
微細粒ダストを除去してから、余剰ガス回収用配管14
を介してガス本管15に回収する方法である。つまり、
バッグ・フィルタ13に吸引する余剰ガス32は、その
温度低下によりガス中の水分が凝縮、ドレン化し、さら
に該ドレンがダストと混合、結合して管を閉塞し、回収
作業ができなくなるが、この問題を、ガス配管12やバ
ッグ・フィルタ13の本体にスチーム・トレース22を
設け、吸引した余剰ガス32を加熱しての温度低下を抑
え、ドレン化を防止すると共に、バッグ・フィルタ13
のダスト払い落とし用気体33に対しても加熱器19を
設け、加熱するようにしたものである。
【0005】しかしながら、特公平5−54879号公
報記載の技術は、バッグ・フィルタ13で微細粒ダスト
を捕集するまでは良いが、捕集したダストの排出が間欠
的であるためか、排出系配管16で温度低下が起きる
と、やはりガス中の蒸気が結露、ドレン化して、該ドレ
ンと微細粒ダスト25とが混合して形成した付着・堆積
物が、排出系を閉塞させるという別の問題が生じた。ま
た、結露した水分は、ガス中に含有する二酸化硫黄(S
2 )と結合して硫酸を生成し、ダスト25の排出系配
管内や排出ブロア17、あるいはその他機器の表面を腐
食させ、閉塞を助長する作用を示した。さらに、腐食が
進行すると、余剰ガス32の除塵設備全体の寿命を短縮
させる恐れもあった。さらに加えて、特公平5−548
79号公報記載の設備は、大掛かりで建設費が高いこ
と、加熱用蒸気の消費量が大きいこと、多数設置された
各ブロアでの消費電力が大きいこと等の欠点があり、経
済的にも問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる事情
を鑑み、余剰ガスの回収を、簡易で、且つ小規模な手段
の利用で、円滑に安定して行えるコークス乾式消火設備
を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】発明者は、上記目的を達
成するため、余分な加熱手段やブロアを使用せずに、対
処することを鋭意研究し、ボイラから排出され、まだ2
00℃の温度を有する前記排出不活性ガスの利用と、余
剰ガス回収経路内の集塵機で捕集したダストの早期除去
とに着眼し、本発明を完成させた。
【0008】すなわち、本発明は、赤熱コークスを保持
する冷却塔と、該冷却塔に冷却用の不活性ガスを送るブ
ロアと、該冷却塔の廃ガスからその顕熱を回収するボイ
ラと、該ボイラを通過した廃ガスの除塵を行う除塵器
と、該除塵器を経た廃ガスを前記冷却塔へ戻す循環路
と、該循環路の上記ブロアから冷却塔までの間で分岐さ
れ可燃ガスとして回収される余剰ガスを集塵するバッグ
・フィルタとからなるコークス乾式消火設備において、
上記バッグ・フィルタの下部にダストを連続的に抜き出
す排出手段を設け、上記ボイラと除塵器との間を結ぶ配
管に、前記排出手段からのダスト搬送管を接続したこと
を特徴とするコークス乾式消火設備である。
【0009】また、本発明は、上記排出手段をスパイラ
ル・コンベアとしたことを特徴とするコークス乾式消火
設備である。本発明では、CDQを上記のようにしたの
で、特別な加熱手段を設けなくとも、バッグ・フィルタ
を通過する余剰ガス量を従来より増やすことができ、該
ガスの温度降下程度を減少させる。その結果、そこを通
過する余剰ガス中の水分は、結露しないようになり、ト
ラブルなく円滑な余剰ガスの回収が行われるようにな
る。また、捕集ダストは、直ちに前記サイクロンで回収
するので、もし万一ダスト排出系でドレンができても、
多量の付着物や堆積物を形成しないようになる。なお、
余剰ガスの増量は、前記希釈空気の増量で行われる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明に係るCDQを図1に示
す。それは、赤熱コークス2を保持する冷却塔1と、該
冷却塔1に冷却用の不活性ガスを送るブロア5と、該冷
却塔1の廃ガスからその顕熱を回収するボイラ8と、該
ボイラ8を通過した廃ガスの除塵を行うサイクロン10
と、該サイクロン10を経た廃ガスを前記冷却塔1へ戻
す循環路と、廃ガスの一部を余剰ガス32として抜き出
す該循環路から分岐した放散管11と、該放散管11か
ら分岐し、可燃ガスとして回収される余剰ガス32を集
塵するバッグ・フィルタ13とからなる。
【0011】本発明のポイントは、上記バッグ・フィル
タ13の下部にダスト25を連続的に抜き出す排出手段
23を設け、上記ボイラ8とサイクロン10との間を結
ぶ配管9に、前記排出手段23からの微細粒ダスト25
の搬送管24を接続したことにある。つまり、バッグ・
フィルタ13で捕集した微細粒のダスト25を、該排出
手段23から、連続的に抜き出し、上記ボイラ8とサイ
クロン10との間を結ぶ既設の配管9に落とし、既設の
サイクロン10に捕集させるのである。その際、バッグ
・フィルタ13からは、余剰ガス32の一部が、微細粒
ダスト25と共に、該排出手段23を通り、サイクロン
10へ流れるようになる。勿論、図1で明らかなよう
に、既設ボイラ8からの前記低温排出不活性ガス31
が、上記排出手段23を逆流する恐れもある。その逆流
を防止するため、本発明に係るCDQは、上記ブロア5
と各所に配置したガス流量の調整弁29を適切に操作し
て、運転されるのである。このように余剰ガス32の一
部を、前記循環路に流れるようにしたので、放散管11
を経て余剰ガス32流路に導くガスの増量が可能となっ
た。ガスの増量は、その熱容量を増すので、ガス温度の
降下を遅らせる結果になる。本発明では、その増量を前
記希釈用空気の増加で行うようにしたのである。
【0012】なお、図1では、上記排出手段に、スパイ
ラル・コンベア23を用いているが、本発明はそれに限
るものではなく、気体搬送等、連続排出が可能であれば
いかなる手段でも良い。本発明に係るCDQを、余剰ガ
スの回収量が4000Nm3 /時間になるような条件で
運転した。その際、バッグ・フィルタ13の通過ガス量
を従来より約20vol%増加させた。その結果、バッ
グ・フィルタ13の入口部で通過ガスの温度は、まだ約
190℃を維持していた。また、スパイラル・コンベア
23出口でのガス温度は、約140℃であり、従来のよ
うなドレン化に伴うトラブルは、一切解消された。
【0013】
【発明の効果】以上述べたように、本発明により、既存
のCDQに小規模な改善を施すだけで、バッグ・フィル
タのダスト排出系内でのドレンによる閉塞が防止され、
円滑な操業と該設備の寿命延長が可能となった。その結
果、余剰ガスを可燃性ガスとして、経済的に回収できる
ようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るCDQを示す図である。
【図2】特公平5−54879号公報記載の余剰ガスの
回収方法で使用した装置を示す図である。
【図3】従来からあるCDQを示す図である。
【符号の説明】
1 冷却塔 2 赤熱コークス 3 コークス(冷コークス) 4 (循環)不活性ガス 5 ブロア 6 除塵器 7 循環路(配管) 8 ボイラ(排熱回収ボイラ) 9 配管 10 除塵器(サイクロン) 11 放散管 12 配管 13 バッグ・フィルタ 14 余剰ガス回収用配管 15 ガス本管 16 排出系配管 17 排出ブロア 18 ダスト・ビン 19 加熱器 20 N2 ガス用管 21 吸引ブロア 22 スチーム・トレース 23 排出手段(スパイラル・コンベア) 24 ダスト搬送管 25 微細粒のダスト 26 モータ 27 希釈空気用ブロア 28 空気配管 29 調整弁 30 高温排出不活性ガス 31 低温排出不活性ガス 32 余剰ガス 33 ダスト払い落とし用気体(窒素ガス)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C10B 39/00 C10B 45/00 C10B 57/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 赤熱コークスを保持する冷却塔と、該冷
    却塔に冷却用の不活性ガスを送るブロアと、該冷却塔の
    廃ガスからその顕熱を回収するボイラと、該ボイラを通
    過した廃ガスの除塵を行う除塵器と、該除塵器を経た廃
    ガスを前記冷却塔へ戻す循環路と、該循環路の上記ブロ
    アから冷却塔までの間で分岐され可燃ガスとして回収さ
    れる余剰ガスを集塵するバッグ・フィルタとからなるコ
    ークス乾式消火設備において、 上記バッグ・フィルタの下部にダストを連続的に抜き出
    す排出手段を設け、上記ボイラと除塵器との間を結ぶ配
    管に、前記排出手段からのダスト搬送管を接続したこと
    を特徴とするコークス乾式消火設備。
  2. 【請求項2】 上記排出手段をスパイラル・コンベアと
    したことを特徴とする請求項1記載のコークス乾式消火
    設備。
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KR101282328B1 (ko) * 2010-12-03 2013-07-17 주식회사 후상 코크스 오븐 푸셔카 집진장치
CN102786950B (zh) * 2012-08-06 2014-01-29 山西鑫立能源科技有限公司 一种干熄焦废气产生及燃烧加热方法
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