JP3513898B2 - ロール感覚制御装置 - Google Patents

ロール感覚制御装置

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JP3513898B2
JP3513898B2 JP04719294A JP4719294A JP3513898B2 JP 3513898 B2 JP3513898 B2 JP 3513898B2 JP 04719294 A JP04719294 A JP 04719294A JP 4719294 A JP4719294 A JP 4719294A JP 3513898 B2 JP3513898 B2 JP 3513898B2
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  • Vehicle Body Suspensions (AREA)
  • Instrument Panels (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、車両のロール方向の
挙動変化に対して運転者が受ける感覚を増減して運転者
に付与するロール感覚制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、4輪操舵装置あるいはマルチリン
クによる車輪のトーコントロール機構等の技術向上によ
り車両の旋回性能が格段に向上し、車両の限界性能も向
上してきている。
【0003】上記4輪操舵装置においては、一般に、高
速時の車線変更では後輪を同相に操舵して高速安定性を
確保し、低速旋回時には逆相に操舵して小回り性能を向
上させるようになっているが、例えば特開昭57−60
974号公報には、このような4輪操舵装置において、
車両の旋回走行時における減速度または加速度を検出
し、これに応じて後輪操舵を行うことにより、車両の走
行軌跡あるいは車両姿勢の急激な変化(スピン現象ある
いはドリフト現象等)を防止するものが開示されてい
る。また、前後輪を補助操舵し旋回性能を向上させる工
夫がなされたものもあり、さらに、特開平3−1127
54号公報には、旋回中の制動および駆動を四輪独立に
制御して最適なヨーレートを発生させることにより、限
界特性の向上を図るようにしたものが開示されている。
【0004】上記従来の各技術では、車両の限界走行性
能の向上は期待できるものの、車両側から運転者に対し
て車両挙動に関する情報を伝達する点については何ら言
及されていない。この点について言及しているものとし
ては、特開昭63−263122号公報がある。すなわ
ち同公報には、車両のロール抑制を図るためのスタビラ
イザ剛性制御の際に、操舵角およびヨーレートに基づい
て車両がロール方向の挙動限界状態(すなわち車両が危
険域に達する直前の状態)にあることを検出し、これを
運転者に提示する技術が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに車両が危険域に近づきつつあることを単に運転者に
提示するだけでは、この提示を受けても運転者は危険域
に近づきつつあることを実感として認識することは期待
できないので、この提示により車両が危険域に達するの
を事前回避するのに必要な操作を運転者に促すことは必
ずしも容易ではない。
【0006】また、運転者によっては、車両が危険域に
近づきつつあることを提示されると不安になって、パニ
ック状態に陥る可能性もあり、また不必要な操作を誘発
してかえって走行安全性を低下させる状況を作り出す可
能性も高くなる。
【0007】本願発明は、このような事情に鑑みてなさ
れたものであって、運転者に無用の不安感を与えること
なく、車両が危険域に達するのを事前回避するのに必要
な操作を運転者に効果的に促すことができるロール感覚
制御装置を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本願発明は、従来のよう
に車両が危険域に近づきつつあることを単に運転者に提
示するのではなく、車両のロール方向の挙動変化に対し
て運転者が受ける感覚を、運転者の知覚特性や車両挙動
の危険度等を考慮して、適宜増加あるいは減少させて運
転者に付与することにより、車両が危険域に近づきつつ
あることを操縦感覚として運転者に実感させ、これによ
り上記目的達成を図るものである。
【0009】すなわち、本願に係る第1の発明は、請求
項1に記載したように、所定時間後における車両のロー
ル方向の挙動変化を予測する挙動変化予測手段と、車両
のロール方向の挙動変化が運転者により知覚可能なロー
ル角変化量の最小値を予めロール知覚しきい値として記
憶していて、このロール知覚しきい値に基づいて、前記
予測された挙動変化を前記所定時間後に運転者が知覚で
きるか否かを予測する知覚可否予測手段と、将来におけ
る車両挙動の危険度を予測する危険度予測手段と、車両
のロール方向の挙動変化に対して運転者が受ける感覚を
増大または減少させて運転者に付与するロール感覚付与
手段と、前記知覚可否予測手段および前記危険度予測手
段の予測結果に基づいて、前記ロール感覚付与手段によ
るロール感覚付与量を増減制御する制御手段と、を備え
てなり、前記制御手段が、前記知覚可否予測手段におい
て知覚不能と予測されかつ前記危険度予測手段において
危険度大と予測されたときに、前記ロール感覚付与量を
増大させる一方、危険度大と予測されたときでも知覚可
能と予測されれば、前記ロール感覚付与量の増大を行わ
ないように構成されていることを特徴とするものであ
る。
【0010】また、本願に係る第2の発明は、請求項3
に記載したように、所定時間後における車両のロール方
向の挙動変化を予測する挙動変化予測手段と、車両のロ
ール方向の挙動変化が運転者により知覚可能なロール角
変化量の最小値を予めロール知覚しきい値として記憶し
ていて、このロール知覚しきい値に基づいて、前記予測
された挙動変化を前記所定時間後に運転者が知覚できる
か否かを予測する知覚可否予測手段と、将来における車
両挙動の危険状態に対して運転者が危険回避操作を行う
ことの可否を予測する危険回避操作可否予測手段と、将
来における車両挙動の危険度を予測する危険度予測手段
と、車両のロール方向の挙動変化に対して運転者が受け
る感覚を増大または減少させて運転者に付与するロール
感覚付与手段と、前記知覚可否予測手段、前記危険回避
操作可否予測手段および前記危険度予測手段の予測結果
に基づいて、前記ロール感覚付与手段によるロール感覚
付与量を増減制御する制御手段と、を備えてなり、前記
制御手段が、前記知覚可否予測手段において知覚不能と
予測されたときには、前記危険度予測手段において危険
度ありと予測されれば、その危険度の大小に拘わらず、
前記ロール感覚付与量を増大させる一方、前記知覚可否
予測手段において知覚可能と予測されたときには、さら
に前記危険回避操作可否予測手段において危険回避操作
可能と予測され、かつ前記危険度予測手段において危険
度大と予測されたときにのみ、前記ロール感覚付与量を
増大させるようにし、危険回避操作可能と予測されたと
きでも、危険度小と予測されたときにはロール感覚付与
量は増大させず、特に、危険なしと予測されたときには
前記ロール感覚付与量を減少させるように構成されてい
ることを特徴とするものである。
【0011】上記「所定時間後」とは、現時点では危険
状態に陥ってない車両が該「所定時間後」に危険状態に
陥ってしまう程は長くない時間が経過した後で、かつ、
現時点から該「所定時間後」までの間にある程度以上の
挙動変化が生じた場合に該「所定時間後」に運転者がそ
の挙動変化を知覚できる長さを有する時間が経過した後
を意味するものである。
【0012】また、上記「将来」とは、上記「所定時間
後」よりさらに未来における時点を意味するものであ
る。
【0013】
【発明の作用および効果】上記第1の発明(請求項1記
載の発明)においては、車両のロール方向の挙動変化に
対して運転者が受ける感覚を、知覚可否予測結果および
危険度予測結果に基づいて、適宜増大または減少させて
運転者に付与するようになっているので、車両が危険域
に近づきつつある場合には危険域に近づきつつあること
を操縦感覚として運転者に実感させる一方、危険域に近
づくおそれがない場合には無用な不安感を与えるのを防
止することが可能となる。
【0014】このように上記第1の発明によれば、運転
者に無用の不安感を与えることなく、車両が危険域に達
するのを事前回避するのに必要な操作を運転者に効果的
に促すことができる。そして、これにより、走行安全性
あるいは快適運転性を確保することができる。
【0015】例えば、知覚可否予測手段において知覚不
能(所定時間後における車両のロール方向の挙動変化を
該所定時間後に運転者が知覚できない)と予測され、か
つ、危険度予測手段において危険度大(将来における車
両挙動の危険度が大きい)と予測されたときには、ロー
ル感覚を増大して運転者に付与するようにすれば、車両
が危険域に近づきつつあることを運転者に早めに知覚さ
せることができるので、危険域に達するのを事前回避す
るのに必要な操作を運転者に効果的に促すことができ
る。
【0016】また、請求項2に記載したように、知覚可
否予測手段において知覚可能と予測されかつ危険度予測
手段において危険度小と予測されたときには、ロール感
覚を減少して運転者に付与するようにすれば、危険域に
近づくおそれがない状況下において運転者に無用な不安
感を与えるのを防止することができる。
【0017】一方、上記第2の発明(請求項3記載の発
明)においては、車両のロール方向の挙動変化に対して
運転者が受ける感覚を、知覚可否予測結果、危険回避操
作可否予測結果および危険度予測結果に基づいて、適宜
増大または減少させて運転者に付与するようになってい
るので、車両が危険域に近づきつつある場合には危険域
に近づきつつあることを操縦感覚として運転者に実感さ
せる一方、危険域に近づくおそれがない場合には無用な
不安感を与えるのを防止することが可能となる。
【0018】このように上記第2の発明によれば、運転
者に無用の不安感を与えることなく、車両が危険域に達
するのを事前回避するのに必要な操作を運転者に効果的
に促すことができる。そして、これにより、走行安全性
あるいは快適運転性を確保することができる。
【0019】例えば、知覚可否予測手段において知覚可
能と予測されかつ危険回避操作可否予測手段において危
険回避操作可能と予測されたときでも、危険度予測手段
において危険なしと予測されたときには、ロール感覚を
減少して運転者に付与することで、危険域に近づくおそ
れがない状況下において運転者に無用な不安感を与える
のを防止することができる。
【0020】また、知覚可否予測手段において知覚可能
と予測されかつ危険回避操作可否予測手段において危険
回避操作可能と予測されかつ危険度予測手段において危
険度大と予測されたときには、ロール感覚を増大して運
転者に付与することで、車両が危険域に近づきつつある
ことを運転者に早めに知覚させることができるので、危
険域に達するのを事前回避するのに必要な操作を運転者
に効果的に促すことができる。
【0021】さらに、請求項4に記載したように、将来
における車両挙動の危険状態に対して危険回避動作を行
う自動危険回避装置を備えた構成とし、知覚可否予測手
段において知覚可能と予測されかつ危険回避操作可否予
測手段において危険回避操作不能と予測されたときに
は、ロール感覚付与量を減少させるとともに上記自動危
険回避装置を作動させるようにすれば、運転者に無用な
不安感を与えるのを防止した上で、車両が危険域に達す
るのを自動的に事前回避することができる。
【0022】上記各構成において、挙動変化予測手段に
よる挙動変化予測は、例えば、請求項5に記載したよう
に、ロール角速度の検出値に基づいて行われるように構
成することができる。
【0023】また、知覚可否予測手段による知覚可否予
測の手法について、一般に、人間の知覚メカニズムとし
て、車両の挙動変化に対して知覚しきい値が存在し、そ
れ以下の挙動変化では人間は反応しない、という点に鑑
み、上記請求項1及び請求項3に記載したように、知覚
可否予測を所定のロール知覚しきい値に基づいて行うよ
うにすることが好ましい。
【0024】この場合、知覚しきい値には個人差があ
り、また、人間の知覚メカニズムとして、認知に対する
反応遅れ時間が存在し、この反応遅れ時間にも個人差が
あり、車両挙動の変化の大小で視覚と体感による知覚時
間の速さが異なる事実がある。そこで、請求項に記載
したように、ロール知覚しきい値を運転者固有の値に設
定するのが好ましい。
【0025】また、知覚しきい値は、ドライビングシミ
ュレータ等の模擬装置を用いて固定してもよいが、ロー
ル知覚しきい値を、請求項に記載したように、操舵
角、ヨーレート、ロール角、ロール角速度および前方偏
差角の検出値に基づいて同定するようにしてもよい。
【0026】さらに、危険度予測手段による危険度予測
の手法は、特定の手法に限定されるものではなく、例え
ば、請求項に記載したように、車両横加速度の検出値
に基づいて行うようにしてもよいし、請求項に記載し
たように、横風を含む環境条件を考慮して行うようにし
てもよいし、請求項1に記載したように、横風および
ヨーレートの検出値に基づいて行うようにしてもよい
し、請求項1に記載したように、操舵状況に応じて行
うようにしてもよい。この操舵状況に応じて危険度予測
を行うようにした場合、さらに請求項1に記載したよ
うに、加速、減速、定常の各走行時で場合分けして危険
度予測を行うのが好ましい。
【0027】また、ロール感覚付与手段は、車両のロー
ル方向の挙動変化に対して運転者が受ける感覚を増大ま
たは減少させて運転者に付与することができるものであ
れば、対象とする感覚およびその付与方法は特に限定さ
れるものではなく、例えば、請求項1に記載したよう
に、ヘッドアップディスプレーを用いて視覚的にロール
感覚を付与するようにしてもよいし、請求項1に記載
したように運転者のシートを駆動して、または請求項1
に記載したようにサスペンションのロール剛性を変化
させて、または請求項1に記載したようにサスペンシ
ョンのジオメトリを変化させて、または請求項1に記
載したようにスタビライザの剛性を変化させて、体感的
にロール感覚を付与するようにしてもよい。
【0028】さらに、危険回避操作可否予測手段の具体
的構成としては、例えば、請求項1に記載したよう
に、運転者の操縦モデルおよび車両の運動力学モデルを
用いたシミュレーションにより危険回避操作可否の予測
を行うように構成することができる。
【0029】
【実施例】以下、添付図面を参照しながら本願発明の第
1実施例について説明する。
【0030】図1は、本実施例に係るロール感覚制御装
置を示すブロック図である。
【0031】このロール感覚制御装置10は、運転者特
性値記憶手段12と、車両状態検出手段14と、環境状
態検出手段16と、挙動変化予測手段18と、知覚可否
予測手段20と、危険度予測手段22と、制御手段24
と、ロール感覚付与手段26とを備えてなっている。
【0032】上記運転者特性値記憶手段12には、運転
者のロール知覚しきい値(車両のロール方向の挙動変化
を運転者が知覚できるロール角変化量の最小値)、操作
反応時間(該ロール挙動変化を運転者が知覚してから運
転者がこれに対する操作を行うまでに要する時間)等の
特性値が記憶されている。
【0033】上記車両状態検出手段14は、車両状態に
関する種々の状態量(操作量を含む)を検出するように
なっている。すなわち、サスペンション動作位置、アク
セル・ブレーキペダル位置、車両重心位置(車両重心位
置算出のための積載量、乗車人員、乗車位置等を含
む)、ハンドル角(操舵角)、ハンドル角速度、車速、
ヨーレート、ロール角、ロール角速度、横加速度(横
G)等を検出するようになっている。
【0034】上記環境状態検出手段16は、車両の走行
環境に関する状態量を検出するようになっている。すな
わち、路面状態(悪路か否か、路面摩擦係数μ、登降坂
(前後傾斜角)、カント(左右傾斜角)等)、横風の強
さ、前方障害物の有無等を検出するようになっている。
【0035】上記挙動変化予測手段18は、車両状態検
出手段14から入力される検出値(本実施例においては
ロール角速度の検出値)に基づいて、所定時間後(例え
ば現時点から1秒経過後)における車両のロール方向の
挙動変化(ロール角度変化量)を予測するようになって
いる。
【0036】上記知覚可否予測手段20は、挙動変化予
測手段18において予測された挙動変化を上記所定時間
後に運転者が知覚できるか否かを予測するようになって
いる。この知覚可否予測は、上記予測された挙動変化量
と運転者特性値記憶手段12に記憶されている運転者の
ロール感覚しきい値とを比較し、挙動変化量がロール知
覚しきい値を超えていれば知覚可能、そうでなければ知
覚不能と予測するようになっている。
【0037】上記危険度予測手段22は、車両状態検出
手段14および環境状態検出手段16から入力される検
出値に基づいて、将来(例えば現時点から1秒以上経過
後)における車両挙動の危険度を予測するようになって
いる。この危険度予測は、本実施例においては、危険が
予測される、危険が予測されない、のいずれか一方が選
択されるようになっている。
【0038】上記ロール感覚付与手段26は、車両のロ
ール方向の挙動変化に対して運転者が受ける感覚を増大
または減少させて運転者に付与するようになっており、
このロール感覚付与手段26は、上記制御手段24によ
り制御されるようになっている。すなわち、上記制御手
段24は、知覚可否予測手段20および危険度予測手段
22の予測結果に基づいて、ロール感覚付与手段26よ
るロール感覚付与量を増減制御するようになっている。
【0039】図2は、上記ロール感覚制御装置10にお
けるロール感覚制御の内容を示すフローチャートであ
る。
【0040】まず、ステップS1で運転者特性値を読み
込み、ステップS2で車両状態(操作量を含む)および
環境状態を検出する。そして、ステップS3で上記所定
時間後に車両のロール方向の挙動変化があるか否かを予
測し、挙動変化が予測されなければ特に問題ないので何
の制御も行わない(ロール感覚の増減付与を行わな
い)。一方、挙動変化が予測されれば、ステップS4で
運転者がその変化を知覚できるか否かを予測する。知覚
不能と予測されれば、さらにステップS5で将来におけ
る車両挙動の危険度を予測する。
【0041】その結果、危険が予測されればステップS
6でロール感覚を増大付与する。これにより、車両が危
険域に近づきつつあることを運転者に早めに知覚させ、
危険域に達するのを事前回避するのに必要な操作を運転
者に効果的に促す。一方、危険が予測されなければ、そ
のまま運転を継続しても特に問題ないので、何の制御も
行わない。また、ステップS4で知覚可能と予測されれ
ば、さらにステップS7で将来における車両挙動の危険
度を予測する。
【0042】その結果、危険が予測されれば、ロール感
覚について何の制御も行わない。これは、挙動変化を知
覚可能であれば、運転者はこの知覚に基づき自ら危険域
に達するのを事前回避するのに必要な操作を行うことが
期待されるので、何の制御も行わなくてよいからであ
る。一方、ステップS7で危険が予測されなければステ
ップS8でロール感覚を減少付与する制御を行う。これ
により、危険域に近づくおそれがない状況下において運
転者に無用な不安感を与えるのを防止する。
【0043】図3は、ロール感覚付与手段26の具体例
を示す図であって、アクティブサスペンションにおいて
サスペンションのロール剛性を変化させることにより、
体感的にロール感覚を付与する手段を示すものである。
【0044】このロール感覚付与手段は、各サスペンシ
ョン部において車体(バネ上)32とサスペンションロ
アアーム(バネ下)34との間に配設された油圧アクチ
ュエータ36と、それを駆動するための油圧源38およ
びアキュムレータ40と、油圧量を調整する制御バルブ
42と、制御バルブ42に制御指令を出す制御手段24
とから構成されている。
【0045】ロール感覚の増減付与は、各サスペンショ
ン部に備えられたアクチュエータ36を作動させて、各
サスペンションストロークを変化させることにより行
う。すなわち、アクティブサスペンションはロール剛性
を可変に制御できるので、ロール感覚増大制御を行う場
合は、旋回外側のアクチュエータのストロークを収縮さ
せるとともに内側のストロークを伸展させてロール剛性
を低くする制御を行えばよい。また、ロール感覚減少制
御を行う場合は、旋回外側のアクチュエータのストロー
クを伸展させるとともに内側のストロークを収縮させて
ロール剛性を高める制御を行えばよい。
【0046】図4は、上記アクティブサスペンションに
おけるロール感覚付与手段を用いてのロール感覚制御の
一例を示すタイムチャートである。
【0047】図示のように、アクセルペダルの踏込み量
の増大に伴って車両旋回中にその横Gが徐々に増加し、
あるタイミングAで、このままでは挙動限界状態を超え
て近い将来(タイミングD)車両挙動(横G)が危険域
に到達すると予測されかつ運転者が所定時間後(タイミ
ングB)のロール変化を知覚できない(すなわち該ロー
ル変化がロール知覚しきい値Δφ以下)と予測される
と、アクチュエータ32の左右のストロークを変化させ
感覚増大制御を行う。図5に示すように、通常は横Gと
ロール角とは比例関係にあるが、上記感覚増大制御を行
うことにより、図示破線で示すように横Gの増大量に対
してロール角増大量が大きくなる。
【0048】上記感覚増大制御により、上記所定時間後
(タイミングB)には運転者にロール変化を知覚させる
ようにし、この知覚に基づいて運転者に危険回避操作を
行わせる。この危険回避操作は、具体的にはアクセルペ
ダルの踏込みを緩める操作(すなわちスロットル開度を
増大から減少へ転じる操作)であり、その操作開始タイ
ミングCは、上記知覚から操作開始するまでの運転者の
操作反応時間をTφとすると、上記タイミングBからT
φ時間後ということとなる。
【0049】上記アクセル踏込み量減少操作に伴い、車
両横Gが減少し、これにより車両挙動が危険域に到達す
るのが事前に回避される。なお、上記アクチュエータ3
2の左右ストローク変化についても、すでにその役目
(運転者にロール変化を知覚させる役目)は果たされて
いるので、上記アクセル踏込み量減少操作開始に伴って
左右ストローク差を減少させるように制御する。
【0050】上記ロール感覚制御において用いられる運
転者特性値(ロール知覚しきい値Δφおよび操作反応時
間Tφ)には個人差が存在する。そこで、次に、この運
転者特性値を運転者固有の値として計測する手段につい
て説明する。
【0051】(a)ドライビング・シュミレータを用い
た運転者特性値計測手段 運転者特性値は、ドライビング・シミュレータ(図6参
照)を用いて計測することができる。すなわち、図7に
示すように、種々の一定ロール角速度でドライビング・
シミュレータのキャビンを運転させ、ドライビング・シ
ミュレータの搭乗者にその挙動変化が知覚できたら手元
のスイッチを押させ、応答時間を計測する。ロール知覚
しきい値Δφと応答時間tとの間には次のような関係が
ある。
【0052】t=(Δφ/p)+Tφ …(1) ここに、pはロール角速度、Tφは操作反応時間であ
る。
【0053】こうして得られた結果を図8に示すように
処理し、最小自乗法により、上記の式のロール知覚しき
い値Δφと操作反応時間Tφを同定することができる。
【0054】また、一定のロール角加速度での変化を与
えた場合のロール知覚しきい値Δφと応答時間tの関係
式は、次のようになる。
【0055】t=(2Δφ/p′)1/2+Tφ …(2) ここに、p´はロール角加速度である。
【0056】なお、このとき、ロール角速度に対する知
覚しきい値が存在する場合は、知覚しきい値Δpと操作
反応時間Tpとの関係式は、 t=(Δp/p′)+Tp …(3) となる。
【0057】(b)車両搭載型の運転者特性値計測手段 図9は、実車両運転中に運転者特性値を計測する運転者
特性値計測手段50の具体例を示すブロック図である。
【0058】この運転者特性値計測手段50は、ハンド
ル角センサ52と、ロール角センサ54と、ロール角速
度センサ56と、ヨーレートセンサ58と、前方偏差角
センサ60と、これら各センサからの出力を微分する微
分器62A〜62Eと、これら各微分器からの出力の所
定値に対する大小を比較する比較器64A〜64Eと、
これら各比較器からの出力を処理するためのAND回路
66、68、70と、応答時間t′(上記式(1)の
t)およびt″(上記式(3)のt)を計測するための
第1および第2タイマ72、74と、上記応答時間
t′、t″、ロール角の微分値dφおよびロール角速度
の微分値dpにより、知覚しきい値Δφと操作反応時間
Tφを同定する演算部76とから構成されている。
【0059】この運転者特性値計測手段50の動作を簡
単に説明すると、まず、ヨーレートの変化や前方偏差角
の変化でハンドル操作をしていないことを条件とするた
め、ヨーレートの微分器62Dからの出力および前方偏
差角の微分器62Eからの出力が所定値以下となると
き、すなわちAND回路66の出力がONのときで、か
つロール角の微分器62Bからの出力が所定値よりも大
きい値を取ったとき、ロール角変化があったとしてAN
D回路70の出力がONとなり、第1タイマ72のカウ
ンタがスタートする。これに対して、ハンドル角の微分
器62Aからの出力が所定値よりも大きい値を取ったと
き、上記ロール角変化に対するハンドル操作があったと
して第1タイマ72により応答時間が計測され、そのと
きの応答時間t′とロール角の微分値dφが記録され
る。
【0060】同様に、AND回路66の出力がONのと
きで、かつロール角速度の微分器62Cからの出力が所
定値よりも大きい値を取ったとき、ロール角速度が変化
したとしてAND回路68の出力がONとなり、第2タ
イマ74のカウンタがスタートする。これに対して、ハ
ンドル角の微分器62Aからの出力が所定値よりも大き
い値を取ったとき、上記ロール角変化に対するハンドル
操作があったとして第2タイマ74によりロール角速度
変化に対する応答時間が計測され、そのときの応答時間
t″とロール角速度の微分値dpが記録される。
【0061】このようにして蓄積されたデータにより、
ロール角に対する知覚しきい値Δφと操作反応時間Tφ
およびロール角速度に対する知覚しきい値Δpと操作反
応時間Tpを最小自乗法等により同定する。
【0062】ここで、前方偏差角とは、車両の向きと運
転者の注視点とがなす角度であり、例えば、ビデオカメ
ラで撮影した運転者の目の位置を画像処理することによ
り測定することができる。横Gは加速度計で計測し、ハ
ンドル角はポテンショメータ、エンコーダなど角度が測
定できるものを適宜用いて測定すればよい。ヨーレー
ト、ロール角速度はジャイロ式、光学式、電気式等種々
のセンサを用いての測定が可能である。
【0063】図10は、上記運転者特性値計測手段50
の上記動作を説明するフローチャートである。
【0064】まず、ステップS1でロール角の微分値d
φ、ロール角速度の微分値dp、ヨーレートの微分値d
r、前方偏差角の微分値dψを入力し、ステップS2で
|dr|<dr1 かつ|dψ|<dψ1 が成り立つか否
かを判断する。これが成り立つ場合には、ステップS3
で|dp|>dp1 か否かを判断する。|dp|>dp
1 であれば、ステップS4で第2タイマ74のカウンタ
T2 をゼロリセットした後、ステップS6でハンドル角
の微分値dδHを入力し、ステップS7で|dδH|>
dδH1 となるまで(すなわちハンドル操作があったと
判断されるまで)ステップS5でカウンターT2 をイン
クリメントして応答時間t″を計測する。そして、ステ
ップS13でこの応答時間t″とそのときのロール角速
度の微分値dpを蓄積し、計測時間終了まで上記の動作
を繰り返す(ステップS14)。
【0065】また、ステップS3で|dp|>dp1 で
なければ、ステップS8で|dφ|>dφ1 か否か判断
し、|dφ|>dφ1 であれば、ステップS9で第1タ
イマ72をスタートさせ、上記と同様にハンドル操作が
あるまで応答時間t′を計測する(ステップS10、S
11、S12)。そして、ステップS13でこの応答時
間t′とそのときのロール角の微分値dφ(pと同等)
を蓄積し、計測時間終了まで上記の動作を繰り返す(ス
テップS14)。
【0066】上記計測終了後、ステップS15で、応答
時間t′およびロール角の微分値dφより、上記(1)
式に基づいて最小自乗法によりロール知覚しきい値Δφ
と操作反応時間Tφとを同定するとともに、応答時間
t″とロール角速度の微分値dpより、上記(3)式に
基づいて最小自乗法によりロール知覚しきい値Δpと操
作反応時間Tφとを同定する。
【0067】次に、上記ロール感覚制御において採用可
能なロール感覚付与手段について説明する。
【0068】本実施例においては、アクティブサスペン
ションのロール剛性の可変制御によりロール感覚付与を
行うようにしたが(図3参照)、ロール感覚を増減付与
するための手段としては、大きく分けて、視覚情報を活
用して疑似的にロール感覚を付与する方法と、シート方
式あるいはサスペンション方式による体感情報を利用し
てロール感覚情報を付与する2つの方式がある。以下こ
れらについて説明する。
【0069】(a)ヘッドアップディスプレーを用いた
ロール感覚付与手段 このロール感覚付与手段は、図11に示すように、フロ
ントガラス82にヘッドアップディスプレーとして、水
平方向の線あるいは半透明の面と境界からなる領域84
を提示し、それをロール方向に回転させることにより、
ロール感覚を付与する手段である。水平線との相対角度
が大きくなる方向に回転させればロール感覚増大制御と
なり、上記相対角度が小さくなる方向に回転させればロ
ール感覚減少制御となる。
【0070】(b)シートを利用したロール感覚付与手
段 このロール感覚付与手段は、図12あるいは13に示す
ように、シート86とそれをロール回転方向に揺動させ
るアクチュエータ88あるいは90L、90Rからなっ
ており、車両の挙動には何の影響を及ぼさずに運転者に
のみロール感覚を付与するものである。車両挙動に対し
て順方向にロール回転させればロール感覚増大制御とな
り、逆方向に回転させればロール感覚減少制御となる。
【0071】(c)サスペンション方式によるロール感
覚付与手段 上述のアクティブサスペンションを用いたロール感覚付
与手段以外にも、図14および15あるいは図16に示
すようなロール感覚付与手段が採用可能である。
【0072】すなわち、図14に示すロール感覚付与手
段は、サスペンションのジオメトリを変化させることに
よって、ロール剛性を可変制御してロール感覚を増減付
与するものである。すなわち、図示のようにウィッシュ
ボーン型サスペンションの場合、ロアアーム92はその
ままとしアッパアーム94をその車体側連結点と車輪側
連結点の双方を電動アクチュエータ96、98により車
体横方向に移動可能とし、これらアクチュエータ96、
98によりアッパアーム94をそれぞれ車体横方向に移
動させてロール剛性の制御を行うようになっている。上
記アクチュエータ96、98は電源100に連結されて
おり、制御手段24により駆動制御されるようになって
いる。
【0073】このロール感覚付与手段においては、図1
5に示すように、左右のアッパアーム94をそれぞれ車
体横方向外側に移動させれば、ロールセンタが高くなり
(車体の重心とロールセンタ位置が近づき)、横Gに対
する車体のロール角は小さくなるので、ロール剛性が大
となり、ロール感覚減少制御となる。一方、左右のアッ
パアーム94をそれぞれ車体横方向内側に移動させれ
ば、ロールセンタが低くなり、横Gに対する車体のロー
ル角は大きくなるので、ロール剛性が小となり、ロール
感覚増大制御となる。
【0074】また、図16に示すロール感覚付与手段
は、可変スタビライザを用いることによって、ロール剛
性を可変制御してロール感覚を増減付与するものであ
る。すなわち、油圧クラッチ102を備え、この油圧ク
ラッチ102の制御により剛性を変更可能な可変スタビ
ライザ104と、この油圧クラッチ102への供給油圧
を調整する制御バルブ106と、その油圧源108およ
びアキュムレータ110と、制御バルブ106を制御す
る制御手段24とからなっている。
【0075】このロール感覚付与手段においては、可変
スタビライザ104の剛性を変化させることで車体のロ
ール剛性を変化させ、ロール角変化によるロール感覚付
与を行うことができる。すなわち、可変スタビライザ1
04の剛性を低くすれば、ロール剛性も低くなりロール
感覚増大制御となる。一方、可変スタビライザ104の
剛性を高めれば、ロール剛性が高まり、ロール感覚減少
制御となる。
【0076】以上詳述したように、本実施例において
は、車両のロール方向の挙動変化に対して運転者が受け
る感覚を、知覚可否予測結果および危険度予測結果に基
づいて、適宜増大または減少させて運転者に付与するよ
うになっているので、車両が危険域に近づきつつある場
合には危険域に近づきつつあることを操縦感覚として運
転者に実感させる一方、危険域に近づくおそれがない場
合には無用な不安感を与えるのを防止することができ
る。
【0077】このように本実施例によれば、運転者に無
用な不安感を与えることなく、車両が危険域に達するの
を事前回避するのに必要な操作を運転者に効果的に促す
ことができる。そして、これにより、走行安全性あるい
は快適運転性を確保することができる。
【0078】本実施例においては、説明簡単化のため、
上記危険度予測として、危険が予測される、危険が予測
されない、のいずれか一方を選択するようにしたが、表
1に示すように、車両状態検出手段14および環境状態
検出手段16から入力される種々の検出値(直線やカー
ブなどのコース状況、路面状態、横風等の外乱の作用状
態、車速、車両特性、運転者の操作内容等)に応じて危
険度を大中小の3段階で予測するとともに、車両のロー
ル方向の挙動変化(ロール角変化)も場合分けし、その
結果に基づいてロール感覚付与制御をきめ細かく行うよ
うにしてもよい。
【0079】
【表1】
【0080】また、図17および18に示すフローチャ
ートに従ってロール感覚付与制御を行うようにしてもよ
い。
【0081】このフローチャートにおいては、まず、図
17に示すように、運転者のロール知覚しきい値Δφを
ステップS1で設定する。続いてステップS2でハンド
ル角δHを入力し、ステップS3で|δH|≧δH0
(δH0 :設定値)であれば、カーブ走行中であると判
断し、カーブ走行の処理を行う(ステップS4)。な
お、このカーブ走行の処理においても、以下に述べる直
線走行の処理の場合と同様のステップで処理を行う。
【0082】ステップS3で直線と判断されたときは、
ステップS5で路面μを検出して、ステップS6で路面
μの高低を判定し、高μでないと判断された時は、低μ
処理を行う(ステップS7)。なお、この低μ処理にお
いても以下に述べる高μ処理の場合と同様のステップで
処理を行う。
【0083】ステップS6で高μと判断されたときは、
ステップS8で横風VW を検出し、ステップS9で|V
W |≧VW1(VW1:設定値)であれば、横風ありと判断
して横風処理E(図18のフロー)を行う。
【0084】ステップS9で横風ありと判断されなかっ
たときは、ステップS10でハンドル角δH、ハンドル
角速度dδH、車速V、前後加速度ax、ロール角φを
入力する。そして、ax≧ax1(ax1:正の設定
値)であれば加速中、ax≦ax2(ax2:負の設定
値)であれば減速中、それ以外のときは定速走行中と判
断し(ステップS11、S12)、各々の場合につい
て、知覚しきい値Δφに対する急操舵判断値dδH1 を
算出する(ステップS13、S14、S15)。なお、
この急操舵判断値dδH1 は、図示のように車速Vにも
依存する関数として設定されている。
【0085】さらに、ステップS16で、ハンドル角速
度の絶対値|dδH|が急操舵判断値dδH1 より小さ
ければ、緩操舵と判断して減少付与制御を行い(ステッ
プS17)、大きければ、急操舵と判断して増大付与制
御を行う(ステップS18)。そして、ステップS2に
戻ってハンドル角δH入力を再び行い、上記一連の手続
きを繰り返す。
【0086】ステップS9で横風ありと判断されたとき
の横風処理Eは、図18に示すように、ステップS19
でタイマカウンタをゼロリセットしてスタートさせた
後、ヨーレートr、ロール角φ、ロール角速度dφを入
力する(ステップS20)。
【0087】次にステップS21で、知覚しきい値Δφ
に基づいてロール急変化判断値dφ1 をテーブルから算
出する。そして、ヨーレートrと危険度判断ヨーレート
値r0 を比較し、ヨーレートrの絶対値が危険度判断ヨ
ーレート値r0より小さいときは危険度小、大きいとき
は危険度大と予測する(ステップS22)。なお、この
ようにヨーレートを用いた危険度予測を行う代わりに、
上記実施例のように横Gを用いて行うようにしてもよ
い。
【0088】危険度が小さいときは、ステップS23で
ロール角速度dφとロール急変化判断値dφ1 とを比較
し、ロール角速度dφの絶対値がロール急変化判断値d
φ1より小さいときは制御を行わず(ステップS2
4)、大きいときはロール感覚減少制御を行う(ステッ
プS25)。
【0089】危険度が大きいときも、同様にして、ロー
ル角速度dφとロール急変化判断値dφ1 とを比較し
(ステップS26)、ロール角速度dφの絶対値がロー
ル急変化判断値dφ1 より小さいときはロール感覚増大
制御を行い(ステップS27)、大きいときは制御を行
わない(ステップS28)。
【0090】この横風処理Eは、タイマカウンタのスタ
ートから3秒経過するまで行い(ステップS29、S3
0)、3秒経過後、図17のステップS2に戻り、ハン
ドル角δH入力を再び行う一連の手続きを繰り返す。
【0091】次に、本願発明の第2実施例について説明
する。
【0092】図19は、本実施例に係るロール感覚制御
装置を示すブロック図である。
【0093】このロール感覚制御装置10´は、第1実
施例の構成に対して、さらに危険回避可否予測手段12
8および自動危険回避装置130を備えている点を除
き、第1実施例の構成と同様である。
【0094】上記危険回避可否予測手段128は、将来
における車両挙動の危険状態に対して運転者が危険回避
操作を行うことの可否を予測する手段であり、自動危険
回避装置130は、自動操縦により危険を回避する装置
である。これらの具体的構成について説明する前に、本
実施例のロール感覚制御装置10´におけるロール感覚
制御の内容を、図20示すフローチャートに基づいて
説明する。
【0095】まず、ステップS1で運転者特性値を読み
込み、ステップS2で車両状態(操作量を含む)および
環境状態を検出する。そして、ステップS3で所定時間
後に車両のロール方向の挙動変化があるか否かを予測
し、挙動変化が予測されなければ特に問題ないので何の
制御も行わない(ロール感覚の増減付与を行わない)。
一方、挙動変化が予測されれば、ステップS4で運転者
がその変化を知覚できるか否かを予測する。知覚不能と
予測されれば、さらにステップS5で将来における車両
挙動の危険有無を予測する。
【0096】その結果、危険ありと予測されればステッ
プS6でロール感覚を増大付与する。これにより、車両
が危険域に近づきつつあることを運転者に早めに知覚さ
せ、危険域に達するのを事前回避するのに必要な操作を
運転者に効果的に促す。一方、危険が予測されなけれ
ば、そのまま運転を継続しても特に問題ないので、何の
制御も行わない。
【0097】また、ステップS4で知覚可能と予測され
れば、さらにステップS7で将来における車両挙動の危
険状態に対して運転者が危険回避操作を行うことの可否
を予測する。その結果、危険回避操作可能と予測されれ
ばステップS8で将来における車両挙動の危険有無を予
測し、危険が予測されればさらにステップS9でその危
険が危険度大であるか否かを予測する。
【0098】その結果、危険大と予測されればステップ
S10でロール感覚を増大付与する制御を行い、これに
より車両が危険域に近づきつつあることを運転者に強く
実感させて、危険域に達するのを事前回避するのに必要
な操作を運転者に効果的に促す。一方、危険大と予測さ
れなければ、そのまま運転を継続しても特に問題ないの
で、何の制御も行わない。
【0099】また、ステップS8で危険なしと予測され
ればステップS11でロール感覚を減少付与する制御を
行う。これにより、危険域に近づくおそれがない状況下
において運転者に無用な不安感を与えるのを防止する。
【0100】上記ステップS7で危険回避操作不能と予
測された場合にも、ステップS12でロール感覚を減少
付与する制御を行う。これは、危険回避操作不能な状況
下にあれば、危険回避操作を運転者に促してもあまり意
味がないので、むしろ運転者に無用な不安感を与えるの
を防止するためにロール感覚を減少付与するものであ
る。そして、このロール感覚減少付与とともにステップ
S13で自動危険回避装置130を作動させて、自動操
縦により危険を回避する制御を行う。
【0101】次に、上記危険回避可否予測手段128の
具体的構成例について説明する。
【0102】まず、運転者のハンドル操作を制御工学的
なモデルで表せば、図21のようになる。すなわち、車
両からの情報として、前方偏差角、ヨーレート、ロール
角、ロール角速度、横Gが入力される。このモデルで
は、それぞれの入力に対して前処理が行われた後
(A)、それぞれの車両の状態量を感じる知覚しきい値
で信号がカットされる(B)。そして、所定の操作反応
時間経過後信号が伝達され(C)、それぞれの信号に対
する判断特性としての伝達ゲインで信号のゲインが調整
される(D)。最後に、一次遅れがある操作系でハンド
ル操作されることになる(E)。個々の特性値は、予め
計測されるものである。例えば、上記第1実施例におい
て説明した応答時間計測により、ロール知覚しきい値と
操作反応時間が計測できる。
【0103】このドライバモデルと車両の運転力学モデ
ルを用いて、シミュレーションを行えば、所定時間後に
運転者が危険回避できるかどうかを予測判断できる。図
22にそのフローチャートを示す。
【0104】まず、ステップS1で車両諸元を入力し、
次にステップS2で運転者の知覚しきい値や操作反応時
間といった運転者特性値を入力する。ステップS3でロ
ール感覚制御の条件により、危険回避可否予測を要求す
る指令があったとき、ステップS4で車両状態(車速、
前後加速度、横加速度、ヨーレート、ロール角速度等)
および操作量(ハンドル角、ハンドル角速度等)を計測
し、ステップS5でシミュレーションの初期値を設定す
るとともに所定時間後までのシミュレーションを行う。
そして、ステップS6で、上記シミュレーション結果よ
り、ハンドル操作、コース逸脱量、車速等に基づいて危
険回避可能か否かを判断し、危険回避可否の予測結果を
出力する。
【0105】次に、上記自動危険回避装置130の具体
的構成例について説明する。
【0106】この自動危険回避装置による自動操縦を実
現する手段としては、画像処理等を用いて走行コースを
割り出し、舵取りを制御するアクチュエータを制御する
ことによって、自動的にコース追従させる方法がある。
このとき、コース追従させるのは、上記のドライバーモ
デルを用いても実現できる。すなわち、上記ドライバモ
デルに、熟練あるいはプロドライバの特性値を入力して
おくことにより、通常の運転者が危険回避できない状況
下でも高度な自動操縦により安全にこれを回避すること
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明に係るロール感覚制御装置の第1実施
例を示すブロック図
【図2】第1実施例のロール感覚制御の内容を示すフロ
ーチャート
【図3】第1実施例のロール感覚付与手段の具体例を示
す図
【図4】第1実施例の作用を示すタイムチャート
【図5】第1実施例の作用を示すグラフ
【図6】第1実施例においてドライビング・シミュレー
タを用いた運転者特性値計測手段を示すブロック図
【図7】上記ドライビング・シミュレータを用いた運転
者特性値計測手段の作用を示すグラフ
【図8】上記ドライビング・シミュレータを用いた運転
者特性値計測手段の作用を示すグラフ
【図9】第1実施例において車両搭載型の運転者特性値
計測手段を示すブロック図
【図10】上記車両搭載型の運転者特性値計測手段の作
用を示すフローチャート
【図11】第1実施例においてヘッドアップディスプレ
ーを用いたロール感覚付与手段を車室内から見て示す図
【図12】第1実施例においてシートを利用したロール
感覚付与手段の一例を示す図
【図13】第1実施例においてシートを利用したロール
感覚付与手段の他の例を示す図
【図14】第1実施例においてサスペンションジオメト
リを利用したロール感覚付与手段を示す図
【図15】第1実施例においてサスペンションジオメト
リを利用したロール感覚付与手段を示す図
【図16】第1実施例において可変スタビライザを用い
たロール感覚付与手段を示す図
【図17】第1実施例の変形例のロール感覚制御の内容
を示すフローチャート
【図18】第1実施例の変形例のロール感覚制御の内容
を示すフローチャート
【図19】本願発明に係るロール感覚制御装置の第2実
施例を示すブロック図
【図20】第2実施例のロール感覚制御の内容を示すフ
ローチャート
【図21】第2実施例におけるドライバモデルを示すブ
ロック図
【図22】第2実施例における危険回避可否予測の手順
を示すフローチャート
【符号の説明】
10、10′ ロール感覚制御装置 12 運転者特性値記憶手段 14 車両状態検出手段 16 環境状態検出手段 18 挙動変化予測手段 20 知覚可否予測手段 22 危険度予測手段 24 制御手段 26 ロール感覚付与手段 50 運転者特性値計測手段 128 危険回避可否予測手段 130 自動危険回避装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−95926(JP,A) 特開 平3−164319(JP,A) 特開 昭63−116918(JP,A) 特開 平5−270232(JP,A) 特開 昭63−263122(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60G 1/00 - 25/00

Claims (18)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定時間後における車両のロール方向の
    挙動変化を予測する挙動変化予測手段と、車両のロール方向の挙動変化が運転者により知覚可能な
    ロール角変化量の最小値を予めロール知覚しきい値とし
    て記憶していて、このロール知覚しきい値に基づいて、
    前記予測された挙動変化を前記所定時間後に運転者が知
    覚できるか否かを予測する知覚可否予測手段と、 将来における車両挙動の危険度を予測する危険度予測手
    段と、 車両のロール方向の挙動変化に対して運転者が受ける感
    覚を増大または減少させて運転者に付与するロール感覚
    付与手段と、 前記知覚可否予測手段および前記危険度予測手段の予測
    結果に基づいて、前記ロール感覚付与手段によるロール
    感覚付与量を増減制御する制御手段と、を備えてなり、 前記制御手段が、前記知覚可否予測手段において知覚不
    能と予測されかつ前記危険度予測手段において危険度大
    と予測されたときに、前記ロール感覚付与量を増大させ
    る一方、危険度大と予測されたときでも知覚可能と予測
    されれば、前記ロール感覚付与量の増大を行わないよう
    に構成されている、ことを特徴とするロール感覚制御装
    置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段が、前記知覚可否予測手段
    において知覚可能と予測されかつ前記危険度予測手段に
    おいて危険度小と予測されたとき、前記ロール感覚付与
    量を減少させるように構成されている、ことを特徴とす
    る請求項1に記載のロール感覚制御装置。
  3. 【請求項3】 所定時間後における車両のロール方向の
    挙動変化を予測する挙動変化予測手段と、車両のロール方向の挙動変化が運転者により知覚可能な
    ロール角変化量の最小値を予めロール知覚しきい値とし
    て記憶していて、このロール知覚しきい値に基づいて、
    前記予測された挙動変化を前記所定時間後に運転者が知
    覚できるか否かを予測する知覚可否予測手段と、 将来における車両挙動の危険状態に対して運転者が危険
    回避操作を行うことの可否を予測する危険回避操作可否
    予測手段と、 将来における車両挙動の危険度を予測する危険度予測手
    段と、 車両のロール方向の挙動変化に対して運転者が受ける感
    覚を増大または減少させて運転者に付与するロール感覚
    付与手段と、 前記知覚可否予測手段、前記危険回避操作可否予測手段
    および前記危険度予測手段の予測結果に基づいて、前記
    ロール感覚付与手段によるロール感覚付与量を増減制御
    する制御手段と、を備えてなり、 前記制御手段が、 前記知覚可否予測手段において知覚不能と予測されたと
    きには、前記危険度予測手段において危険度ありと予測
    されれば、その危険度の大小に拘わらず、前記ロール感
    覚付与量を増大させる一方、 前記知覚可否予測手段において知覚可能と予測されたと
    きには、さらに前記危険回避操作可否予測手段において
    危険回避操作可能と予測されかつ前記危険度予測手段に
    おいて危険度大と予測されたときにのみ、前記ロール感
    覚付与量を増大させるようにし、危険回避操作可能と予
    測されたときでも、危険度小と予測されたときにはロー
    ル感覚付与量は増大させず、また、危険なしと予測され
    たときには前記ロール感覚付与量を減少させるように構
    成されている、ことを特徴とするロール感覚制御装置。
  4. 【請求項4】 将来における車両挙動の危険状態に対し
    て危険回避動作を行う自動危険回避装置を備えており、 前記ロール制御手段が、前記知覚可否予測手段において
    知覚可能と予測されかつ前記危険回避操作可否予測手段
    において危険回避操作不能と予測されたとき、前記ロー
    ル感覚付与量を減少させるとともに前記自動危険回避装
    置を作動させるように構成されている、ことを特徴とす
    る請求項3に記載のロール感覚制御装置。
  5. 【請求項5】 前記挙動変化予測手段による挙動変化予
    測が、ロール角速度の検出値に基づいて行われるように
    構成されている、ことを特徴とする請求項1〜4のいず
    れか1項に記載のロール感覚制御装置。
  6. 【請求項6】 前記ロール知覚しきい値が、運転者固有
    の値に設定されている、ことを特徴とする請求項1〜5
    のいずれか1項に記載のロール感覚制御装置。
  7. 【請求項7】 前記ロール知覚しきい値が、操舵角、ロ
    ール角、ロール角速度、ヨーレートおよび前方偏差角の
    検出値に基づいて同定されるように構成されている、こ
    とを特徴とする請求項6に記載のロール感覚制御装置。
  8. 【請求項8】 前記危険度予測手段による危険度予測
    が、車両横加速度の検出値に基づいて行われるように構
    成されている、ことを特徴とする請求項1〜7のいずれ
    か1項に記載のロール感覚制御装置。
  9. 【請求項9】 前記危険度予測手段による危険度予測
    が、横風を含む環境状態を考慮して行われるように構成
    されている、ことを特徴とする請求項1〜8のいずれか
    1項に記載のロール感覚制御装置。
  10. 【請求項10】 前記危険度予測手段による危険度予測
    が、横風およびヨーレートの検出値に基づいて行われる
    ように構成されている、ことを特徴とする請求項1〜8
    のいずれか1項に記載のロール感覚制御装置。
  11. 【請求項11】 前記危険度予測手段による危険度予測
    が、操舵状況に応じて行われるように構成されている、
    ことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の
    ロール感覚制御装置。
  12. 【請求項12】 前記操舵状況に応じた危険度予測が、
    加速走行時と減速走行時と定常走行時とに場合分けされ
    て行われるように構成されている、ことを特徴とする請
    求項11に記載のロール感覚制御装置。
  13. 【請求項13】 前記ロール感覚付与手段が、ヘッドア
    ップディスプレーを用いて視覚的にロール感覚を付与す
    ように構成されている、ことを特徴とする請求項1〜
    13のいずれか1項に記載のロール感覚制御装置。
  14. 【請求項14】 前記ロール感覚付与手段が、運転者の
    シートを駆動して体感的にロール感覚を付与するように
    構成されている、ことを特徴とする請求項1〜13のい
    ずれか1項に記載のロール感覚制御装置。
  15. 【請求項15】 前記ロール感覚付与手段が、サスペン
    ションのロール剛性を変化させて体感的にロール感覚を
    付与するように構成されている、ことを特徴とする請求
    項1〜13のいずれか1項に記載のロール感覚制御装
    置。
  16. 【請求項16】 前記ロール感覚付与手段が、サスペン
    ションのジオメトリを変化させて体感的にロール感覚を
    付与するように構成されている、ことを特徴とする請求
    項1〜13のいずれか1項に記載のロール感覚制御装
    置。
  17. 【請求項17】 前記ロール感覚付与手段が、スタビラ
    イザの剛性を変化させて体感的にロール感覚を付与する
    ように構成されている、ことを特徴とする請求項1〜1
    3のいずれか1項に記載のロール感覚制御装置。
  18. 【請求項18】 前記危険回避操作可否予測手段が、運
    転者の操縦モデルおよび車両の運動力学モデルを用いた
    シミュレーションにより危険回避操作可否の予測を行う
    ように構成されている、ことを特徴とする請求項3〜1
    のいずれか1項に記載のロール感覚制御装置
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