JP3513661B2 - 浅瀬用海底駆除装置とその方法 - Google Patents

浅瀬用海底駆除装置とその方法

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JP3513661B2
JP3513661B2 JP2001383252A JP2001383252A JP3513661B2 JP 3513661 B2 JP3513661 B2 JP 3513661B2 JP 2001383252 A JP2001383252 A JP 2001383252A JP 2001383252 A JP2001383252 A JP 2001383252A JP 3513661 B2 JP3513661 B2 JP 3513661B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、昆布類が最も良く
生育する浅瀬において、その昆布等の着生および生長を
助長促進するために、雑海藻や貝類を除去するための浅
瀬用海底駆除装置とその方法に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の海底駆除装置として、本出願人
の発明に係る例えば特許第2519667号公報記載の
海底の雑草駆除装置がある。
【0003】この雑草駆除装置は、切削部体を列設して
なる駆除フォーク体すなわち作業装置を備えたバックホ
ウすなわち旋回掘削機械を乗載設置した架台を、左右一
対のキャタピラ巻装船体フロートとその外側左右一対の
補助フロートで支承し、前後左右4本のアウトリガーで
現場海域に浮上固定して、上記駆除フォークにより岩肌
の雑海藻や貝類を除去するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記雑草駆除
装置には次のような問題が指摘される。 (1)喫水線を所要の高さに維持するとともに安定性を
確保するためにキャタピラ巻装船体フロートの他に補助
フロートを必要とする。 (2)アウトリガーがその駆動機構を歯車・ラック構造
としているために、高波等によりキャタピラ巻装船体フ
ロートが大きく上下動した場合にそのアウトリガーが海
底岩盤に激突すると衝撃で上記駆動機構を損傷する。 (3)駆除フォーク体の切削部体が、横断面四角形の内
筒と外筒との間にコイルスプリングを介装してなり、そ
の内筒の下端の刃先に加わる大きな圧力を上記コイルス
プリングで緩衝する構造になっているが、圧力の調整に
はそのスプリング自体を交換しなければならない。 (4)上記切削部体の刃先によるいわば機械的駆除だけ
では、岩肌を痛めずに雑海藻や貝類の駆除を完全に行う
ことは困難なことがある。 (5)陸上を自走する構造でないために、昆布類が最も
良く生育する0〜1m程度の浅瀬に陸上から自走により
入って、所要の駆除作業を行い、その後は、浅瀬から陸
上に同じく自走により移動する、といった比較的簡単な
運転ないしは使用ができなかった。
【0005】本発明の主たる目的は、陸上と浅瀬の間を
自由に自走することができ、その自走によって浅瀬に入
って、所要の駆除作業を行うとともに、同じく自走によ
って浅瀬から陸上に移動することができる簡易小型の浅
瀬用海底駆除装置を提供することである。
【0006】本発明の他の目的は、上記補助フロートを
不要にするとともに、アウトリガーが仮に海底岩盤に激
突しても損傷することのないようにし、さらに、切削部
体の緩衝にコイルスプリングを使用することを止め、か
つ、刃先による機械的駆除に水流駆除を併せて行うこと
ができるようにし、これらによって、従来の上記諸々の
問題を解消しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明に係
る浅瀬用海底駆除装置は、次の構成からなる。 (1)クローラー式バックホウAの車体Cに、前後一対
のサポートビームc1,c1を左右のクローラーc,c
に貫通させて架設していること。 (2)そのサポートビームc1,c1の各外側部にフロ
ート体D,Dを、油圧ジャッキーD1により上下調整可
能であって、上動位置にあるとき、その底面を上記クロ
ーラーc,cの接地面より上方に位置させ、また、下動
位置にあるときは、その底面を該クローラーc,cの接
地面より下方に位置させるようにして架設しているこ
と。 (3)上記各フロート体D,Dの前後には、上端部に油
圧緩衝装置gを内装固定した円筒脚管fを円筒外管eに
上下摺動自在に挿通し、上記油圧緩衝装置gの上端部と
下端部との間に張架したチェーン7の途中所要長さを、
上記円筒外管eの外側面に架設したチェーン緊張装置
g′に巻回してなるアウトリガーE,Eを装備している
こと。 (4)上記クローラー式バックホウAの屈折自在ブーム
aには、駆除フォーク体B、すなわち、T字形取付器h
の横架材12に、上半部に油圧シリンダ17を嵌着する
とともに下半部には該油圧シリンダ17に連繋しかつ下
端に切削刃15を有する円杆体16を摺動自在に挿入し
てなる複数の切削部体iを列設してなる駆除フォーク体
Bを、上記T字形取付器hの縦軸管13の上端部所要長
さを連繋器jの覆筒28にその下方から挿入した状態に
おいて、ボルト32とナット33により取り付けてなる
こと。
【0008】請求項2記載の発明に係る浅瀬用海底駆除
装置は、次の構成からなる。 (1)クローラー式バックホウAの車体Cに前後一対の
サポートビームc1,c1を左右のクローラーc,cに
貫通させて架設し、そのサポートビームc1,c1の各
外側部にフロート体D,Dを上下調整可能に架設し、そ
の各フロート体D,Dの前後にアウトリガーE,Eを装
備し、かつ、上記クローラー式バックホウAの屈折自在
ブームaの先端アームa′に連繋器jを介して駆除フォ
ーク体Bを取り付けていること。 (2)上記フロート体Dは、鋼材製の複数の船底補強材
1,2を縦横に枠組みしてなる船底補強骨組b上に敷設
した底板dの上方空間を、複数の仕切壁3,4で複数の
個室b′・・・に区画してなり、かつ、そのフロート体
Dは、上記サポートビームc1の外側部に油圧ジャッキ
ーD1により上下調整可能に、すなわち、上動位置にあ
るとき、その底面を上記クローラーc,cの接地面より
上方に位置させ、また、下動位置にあるときは、その底
面を該クローラーc,cの接地面より下方に位置させる
状態に架設されていること。 (3)上記アウトリガーEは、各フロート体Dの前後そ
れぞれに設立した鋼管製の円筒外管eに同じく鋼管製の
円筒脚管fを上下摺動自在に挿通し、上記円筒脚管fの
上端部に油圧緩衝装置gを内装固定し、その天板に取り
付けた取付片5と、該円筒脚管fの下端部の外側面に固
定した取付片6との間にチエーン7を張架し、かつ、そ
のチェーン7の途中所要長さを、上記円筒外管eの外側
面の取付枠8に架設した油圧モーター9により複数の連
繋歯車10を介し駆動する六角形等の角形のチェーンド
ラム11からなるチェーン緊張装置g′の該チェーンド
ラム11に巻回していること。 (4)上記駆除フォーク体Bは、横架材12と縦軸管1
3とを一体に接続してなるT字形取付器hと、上記横架
材12の前面に列設した各ガイド円筒14の下半部に、
下端に切削刃15を有する円杆体16を摺動自在に挿入
してなる複数の切削部体iとからなり、その各切削部体
iは、上記各ガイド円筒14の上半部に油圧シリンダ1
7を嵌着し、その油圧シリンダ17のピストンロッド1
8を上記円杆体16に連繋してなること。 (5)上記連繋器jは、基板26の上側に左右一対の取
付け縦板27,27を起立固定するとともに、該基板2
6の下側には、下端周壁に複数の切込み凹処29を形成
した覆筒28を垂設固定し、上記取付け縦板27,27
の下端部を上記先端アームa′の先端に軸支するととも
に、上端部を該先端アームa′に沿設した油圧シリンダ
ー30のピストンロッド31に軸支連結してなること。 (6)上記駆除フォーク体Bは、上記縦軸管13の上端
部所要長さを上記覆筒28にその下方から挿入した状態
において、ボルト32とナット33により、上記連繋器
jに吊下され、上記ボルト32が、その頭部を上記縦軸
管13の上側盲端部の内方に位置させるとともに、先端
所要長さを上記覆筒28の上側盲端部から上方外部に突
出させ、その突出部分に上記ナット33を螺合緊締し、
かつ、上記覆筒28の上記切込み上記凹処29内におい
て上記縦軸管13にストッパーkを取り外し自在に取り
付けてなること。
【0009】請求項3記載の発明は、上記駆除フォーク
体Bが、上記各ガイド円筒14にわたって横架した給水
管20に突設した水流噴出ノズル19をその各ガイド円
筒14の外面に沿設するとともに、同じく各ガイド円筒
14にわたって横架した送気管21の分岐管22を上記
水流噴出ノズル19に接続している請求項1記載の浅瀬
用海底駆除装置である。
【0010】請求項4記載の発明に係る浅瀬用海底駆除
方法は、請求項1,2または3記載の浅瀬用海底駆除装
置を、陸上から自走で浅瀬に移動し、アウトリガーEの
円筒脚管fを海底に到達固定させることにより当該作業
現場海面に浮上支持し、駆除フォーク体Bを海底岩盤に
対し所要の角度になるように保持し、各切削部体iの円
杆体16をガイド円筒14の下方に伸長させ、その円杆
体16の下端の切削刃15を当該岩盤に所要の油圧で押
圧した状態において、クローラー式バックホウAの屈折
自在ブームaの屈伸動作を適宜繰り返すことにより、上
記切削刃15を岩肌に対し前後に往復動させて岩肌の雑
海藻や貝類の駆除を行い、その後、浅瀬から自走で陸上
に移動することを内容とする。
【0011】
【発明の実施の形態】以下図示の一実施形態について詳
しく説明する。
【0012】Aは屈折自在ブームaを有するクローラー
式バックホウ、Bはその屈折自在ブームaの先端アーム
a′に取り付けた駆除フォーク体である。Cは、左右の
クローラーc,cを貫通する前後一対のサポートビーム
c1,c1を備えてなる車体である。D,Dは、上記サ
ポートビームc1,c1の外側部に上下調整可能に架設
することにより上記車体Cの左右に設置したフロート
体、E,Eはその各フロート体D,Dの前後に装備した
アウトリガーである。
【0013】上記フロート体Dは、図7に示すように、
鋼材製の複数の船底補強材1,2を縦横に枠組みして船
底補強骨組bとし、その船底補強骨組b上に敷設した底
板dの上方空間を、複数の仕切壁3,4を縦横に枠組み
して、上下および前後方向に隣接位置する同じく複数の
個室b′・・・に区画するとともに、その各個室b′・
・・には、必要に応じ、複数の鋼材製の補強縦材および
斜材等からなる鋼材骨組を配置する。これにより、船底
を含むフロート体Dの強度は従来に比べて飛躍的に向上
している。
【0014】また、フロート体Dは、上記のように、サ
ポートビームc1の外側部に上下調整可能に架設されて
いる。すなわち、フロート体Dは、サポートビームc1
とフロート体Dとの間、さらに具体的には、それらの中
央部の所要対向位置に油圧ジャッキーD1を架設し、こ
の油圧ジャッキーD1を作動することにより、フロート
体Dを、サポートビームc1に対して(したがってまた
上記車体Cに対して)、例えば0.3mの範囲で適宜上
下動することができるようにしてある(図7,8)。そ
のフロート体Dは、上動位置にあるとき、その底面を、
クローラー式バックホウAのクローラーc,cの接地面
より上方に位置させ(図1)、また、下動位置にあると
きは、その底面を、該クローラーc,cの接地面より下
方に位置させる(図2)。
【0015】次に、上記アウトリガーEは、図9〜11
に示すように、各フロート体Dの前後それぞれに設立し
た鋼管製の円筒外管eに同じく鋼管製の円筒脚管fを上
下摺動自在に挿通している。上記円筒脚管fの上端部に
は、油圧緩衝装置gを内装固定してあり、その天板に取
り付けた取付片5と、該円筒脚管fの下端部の外側面に
固定した取付片6との間にチエーン7を張架し、かつ、
そのチェーン7の途中所要長さを、上記円筒外管eの外
側面の取付枠8に架設した油圧モーター9により複数の
連繋歯車10を介し駆動する六角形等の角形のチェーン
ドラム11からなるチェーン緊張装置g′の該チェーン
ドラム11に巻回している。
【0016】したがって、油圧モーター9の駆動により
円筒脚管fを上記円筒外管eの下方に所要の長さ伸長
し、作業現場の海底に到達固定させることにより、各フ
ロート体Dを介してクローラー式バックホウAを当該海
面に浮上支持できる(図2)。
【0017】円筒脚管fが上記のように伸長している場
合において、高波等によりフロート体Dが大きく上下動
し、その円筒脚管fが、海底岩盤に急激に着地して強い
衝撃を受けたとき、その衝撃は、チェーン7を介し上記
油圧緩衝装置gによって吸収緩衝される。このため、ア
ウトリガーEは、従来の歯車・ラック構造により駆動す
る型のアウトリガーとは異なり、上記のような衝撃で損
傷するようなことはない。
【0018】続いて、上記駆除フォーク体Bの構成につ
いて説明する。hは横架材12と縦軸管13とを一体に
接続してなるT字形取付器、iはそのT字形取付器hの
前面に列設した切削部体である。各切削部体iは、上記
横架材12の前面には列設した各ガイド円筒14の下半
部に、下端に切削刃15を有する円杆体16を摺動自在
に挿入してなる。上記各ガイド円筒14の上半部には油
圧シリンダ17を嵌着し、その油圧シリンダ17のピス
トンロッド18を上記円杆体16に連繋している。
【0019】19は上記各ガイド円筒14の外側に沿設
した水流噴出ノズルで、各ガイド円筒14にわたって横
架した給水管20に突設されている。21は同じく各ガ
イド円筒14にわたって横架した送気管で、分岐管22
により上記水流噴出ノズル19に接続している。
【0020】23は同じく各ガイド円筒14にわたって
横架した給油管で、分岐管24により上記油圧シリンダ
17に接続している。
【0021】バックホウAに搭載した油圧ポンプから配
管25(図1,2)および上記給油管23および分岐管
24を通じて圧油を上記油圧シリンダ17に送ることに
より、切削刃15を有する上記円杆体16をガイド円筒
14の下方に伸長させることができる。なお、上記配管
25の途中に圧力調整用の窒素タンクを接続し、その調
整弁により、その窒素量を増減することにより上記円杆
体16の伸縮速度や圧力を調整することができるように
することも可能である。
【0022】また、はバックホウAに搭載したエンジン
付きのプランジャーポンプから高圧水を上記給水管20
に送給し、上記水流噴出ノズル19から噴出することが
できるようにする。このとき、バックホウAに搭載した
エアータンク(図示していない)から圧力空気を上記送
気管21を通じ水流噴出ノズル19に送ることにより、
上記高圧水の噴出を一層強力にすることができるもので
ある。ただし、上記水流噴出ノズル19を含む、これら
水流噴出および送気のための装備をすることは、本装置
にとって必ずしも必須なものではなく、装備するかどう
かは任意に決定できることである。
【0023】続いて、上記構成の駆除フォーク体Bを、
バックホウAの屈折自在ブームaの先端アームa′に取
り付けている連繋器jについて説明する。この連繋器j
は、基板26の上側に左右一対の取付け縦板27,27
を起立固定するとともに、下側に覆筒28を垂設固定し
てなる。覆筒28は、下端周壁に複数の切込み凹処29
・・・を形成している。上記取付け縦板27,27は、
その下端部を上記先端アームa′の先端に軸支するとと
もに、上端部を該先端アームa′に沿設した油圧シリン
ダー30のピストンロッド31に軸支連結している。
【0024】駆除フォーク体Bは、それの縦軸管13の
上端部所要長さを上記覆筒28にその下方から挿入した
状態、換言すると、上記覆筒28を上記縦軸管13に被
せた状態において、ボルト32とナット33により、連
繋器jに吊下されている。さらに具体的には、上記ボル
ト32は、その頭部32′を上記縦軸管13の上側盲端
部の内方に位置させるとともに、先端所要長さを覆筒2
8の上側盲端部から上方外部に突出させ、その突出部分
にナット33を螺合緊締することによって、上記のよう
に、駆除フォーク体Bを連繋器jに吊下しているもので
ある。
【0025】上記のように、ボルト32の先端所要長さ
が上方外部に突出しているので、ナット33の緩み、ボ
ルト32の損傷または折損は、外部からの目視により容
易に知り、補修を簡単迅速に行うことができる。
【0026】この点は、前記従来の雑草駆除装置におい
て、上記ボルト32,ナット433に相当するボルト・
ナットを、T字形取付器内に、その横架材と縦軸管とを
連結する状態にして内蔵していたため、ナット・ボルト
の緩みや損傷または折損等の状況を外部から目視でき
ず、場合によっては、駆除フォーク体を海中に落下させ
てしまうようなこともあり、やむなく当該部分を、切断
開口して調べなければならなかった不都合を解消したこ
とになるものである。
【0027】kは、上記覆筒32の切込み凹処29内に
おいて、上記縦軸管13に取り外し自在に取り付けたス
トッパーである。上記縦軸管13、したがってまた駆除
フォーク体Bは、外力が加わると、覆筒28、したがっ
てまた連繋器jに対し、ストッパーkの辺縁が切込み凹
処29の辺縁に当接する範囲内で左右に回動する。
【0028】また、連繋器j、したがってまた駆除フォ
ーク体Bは、上記油圧シリンダー30のピストンロッド
31を伸縮することにより、先端アームa′の先端の軸
支部を支点に前後に起伏することができる。
【0029】上記構成の本発明装置による海底駆除作業
にあたっては、まず、本発明装置をクローラーc,cで
陸上から現場の浅瀬に自走させ、所定の位置で各アウト
リガーEの円筒脚管fを海底に到達固定させるととも
に、上記油圧ジャッキーD1を作動して各フロート体D
を、サポートビームc1、したがってまた車体Cに対し
て押し下げ、バックホウAの運転席およびエンジン搭載
部分が、海面より例えば0.4m高くなるようにする。
その後、駆除フォーク体Bを海底岩盤に対し所要の角度
になるように保持するとともに、各切削部体iの円杆体
16をガイド円筒14の下方に伸長させ、続いて、屈折
自在ブームaおよび先端アームa′の屈伸動作を適宜繰
り返すことにより、上記円杆体16の下端の切削刃15
を岩肌に対し前後に往復動させる動作を繰り返すことに
より、岩肌の雑海藻や貝類の駆除を行う。その駆除は、
前記のように、高圧水を水流噴出ノズル19から圧力空
気と一緒に強力に噴出することによって、一層効果的に
行うことできる。
【0030】このとき、駆除フォーク体Bの各切削部体
iにおいては、円杆体16が、岩盤の起伏状況に応じ、
前記油圧シリンダ17の油圧に抗し円筒脚管fに対し適
宜伸縮し、上記切削刃15を当該岩盤に所要の圧力で押
圧する。油圧シリンダ17の油圧は所要の調整弁で随時
任意に調整設定できるもので、前記従来の切削部体の場
合のように、その押圧力の調整にスプリングを交換しな
ければならないといった欠点がない。
【0031】
【発明の効果】以上詳述したところから明らかなように
本発明によれば次の効果を奏する。
【0032】昆布類が最も良く生育する0〜1m程度の
浅瀬に陸上から自走によって入り、、所要の駆除作業を
行うとともに、同じく自走によって浅瀬から陸上に移動
することができるから、特に浅瀬での駆除作業を簡易に
実施できる。
【0033】サポートビームの各外側部にフロート体
を、油圧ジャッキーにより上下調整可能であって、上動
位置にあるときその底面を、上記クローラーの接地面よ
り上方に位置させ、また、下動位置にあるときはその底
面を、該クローラーの接地面より下方に位置させるよう
にして架設しているから、フロート体の上下位置を水深
にあわせて最も適切に簡単に調整設定できる。
【0034】アウトリガーは、円筒外管に円筒脚管を上
下摺動自在に挿通し、しかも、円筒外管の上端部に油圧
緩衝装置を内装固定し、その油圧緩衝装置と上記円筒脚
管の下端部との間にチエーンを張架し、そのチェーンの
途中所要長さをチェーン緊張装置に巻回しているので、
高波等によりフロート体が大きく上下動し、アウトリガ
ーが海底岩盤に激突して衝撃を受けることがあっても、
その衝撃を有効に緩和し、従来のアウトリガーの駆動機
構を歯車・ラック構造としていた場合とは相違して損傷
するようなことはない。
【0035】駆除フォーク体は、上半部に油圧シリンダ
を嵌着したガイド円筒の下半部に、下端に切削刃を有す
る円杆体を摺動自在に挿入し、かつ、その円杆体を上記
油圧シリンダのピストンロッドと連繋した複数の切削部
体を列設してなるから、雑海藻や貝類の駆除をその切削
刃の往復動作用により円滑に行うことができる。
【0036】この場合、ガイド円筒の外側に水流噴出ノ
ズルを設けるとともに、該水流噴出ノズルに送気管を接
続しておくことによって、雑海藻や貝類の駆除を上記切
削刃の往復動作用と水流噴出ノズルから高圧水を圧力空
気の強力噴出作用とで、効果的に実施できる。
【0037】このとき、駆除フォーク体の各切削部体に
おいては、円杆体が、岩盤の起伏状況に応じ、前記油圧
シリンダの油圧に抗し円筒脚管に対して適宜伸縮し、上
記切削刃を当該岩盤に適切な圧力で押圧することがで
き、しかも、上記油圧シリンダの油圧を調整弁で随時任
意に調整設定できるから、前記従来の切削部体の場合の
ように、その押圧力の調整にスプリングを交換しなけれ
ばならないような不便はない。
【0038】駆除フォーク体が、連繋器したがってまた
屈折自在ブームに対し適宜左右回動し、また、その駆除
フォーク体に列設の各切削部体の円杆体が、前記油圧に
抗し円筒脚管に対して適宜伸縮し岩盤の起伏状況に応じ
上下動することにより、各切削部体は、最も適切に当該
岩盤の形状に対応し、所期の駆除作業を実施できるもの
で、特に浅瀬用海底駆除装置として画期的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施形態に係る浅瀬用海底駆除装置
の陸上においている状態の側面図である。
【図2】上記浅瀬用海底駆除装置の浅瀬における使用状
態の側面図である。
【図3】同浅瀬用海底駆除装置の正面図である
【図4】同浅瀬用海底駆除装置の車体の側面図である。
【図5】上記車体の正面図である。
【図6】同浅瀬用海底駆除装置のフロート体の平面図で
ある。
【図7】上記フロート体の全体断面図である。
【図8】同フロート体の要部断面図である。
【図9】上記浅瀬用海底駆除装置のアウトリガーの斜視
図である。
【図10】同アウトリガーのチェーン緊張装置の平面図
である。
【図11】同アウトリガーの油圧緩衝装置の断面図であ
る。
【図12】上記浅瀬用海底駆除装置の駆除フォーク体の
正面図である。
【図13】同駆除フォーク体の一部縦断平面図である。
【図14】同駆除フォーク体の一部縦断側面図である。
【図15】(a)(b)(c)はいずれも同駆除フォー
ク体と連繋器の連繋部分の断面図である。
【図16】同駆除フォーク体の切削部体の列設状態を示
す斜視図である。
【図17】上記切削部体の斜視図である。
【符号の説明】
A クローラー式バックホウ B 駆除フォーク体 C 車体 D フロー体 E アウトリガー a 屈折自在ブーム a′ 先端アーム b 船底補強骨組 b′ 個室 c クローラー c1 サポートビーム d 底板 e 円筒外管 f 円筒脚管 g 油圧緩衝装置 g′ チェーン緊張装置 h T字形取付器 i 切削部体 j 連繋器 k ストッパー 1,2 船底補強材 3,4 仕切壁 5,6 取付片 7 チエーン 8 取付枠 9 油圧モーター 10 連繋歯車 11 チェーンドラム 12 横架材 13 縦軸管 14 ガイド円筒 15 切削刃 16 円杆体 17 油圧シリンダ 18 ピストンロッド 19 水流噴出ノズル 20 給水管 21 送気管 22 分岐管 23 給油管 24 分岐管 25 配管 26 基板 27 取付け縦板 28 覆筒 29 切込み凹処 30 油圧シリンダー 31 ピストンロッド 32 ボルト 33 ナット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01M 21/02 A01G 33/00 E02F 5/00 E02F 9/08

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(1)クローラー式バックホウの車体に、
    前後一対のサポートビームを左右のクローラーに貫通さ
    せて架設し、(2)そのサポートビームの各外側部にフ
    ロート体を、油圧ジャッキーにより上下調整可能であっ
    て、上動位置にあるとき、その底面を上記クローラーの
    接地面より上方に位置させ、また、下動位置にあるとき
    は、その底面を該クローラーの接地面より下方に位置さ
    せるようにして架設し、(3)上記各フロート体の前後
    には、上端部に油圧緩衝装置を内装固定した円筒脚管を
    円筒外管に上下摺動自在に挿通し、上記油圧緩衝装置の
    上端部と下端部との間に張架したチェーンの途中所要長
    さを、上記円筒外管の外側面に架設したチェーン緊張装
    置に巻回してなるアウトリガーを装備し、(4)上記ク
    ローラー式バックホウの屈折自在ブームには、T字形取
    付器の横架材に列設したガイド円筒に油圧シリンダと該
    油圧シリンダに連繋しかつ下端に切削刃を有する円杆体
    を摺動自在に挿入してなる複数の切削部体を列設してな
    る駆除フォーク体を、上記T字形取付器の縦軸管の上端
    部所要長さを連繋器の覆筒にその下方から挿入した状態
    において、ボルトとナットにより取り付けてなることを
    特徴とする浅瀬用海底駆除装置。
  2. 【請求項2】(1)クローラー式バックホウの車体に前
    後一対のサポートビームを左右のクローラーに貫通させ
    て架設し、そのサポートビームの各外側部にフロート体
    を上下調整可能に架設し、その各フロート体の前後にア
    ウトリガーを装備し、かつ、上記クローラー式バックホ
    ウの屈折自在ブームの先端アームに連繋器を介して駆除
    フォーク体を取り付けていること、(2)上記フロート
    体は、鋼材製の複数の船底補強材を縦横に枠組みしてな
    る船底補強骨組上に敷設した底板の上方空間を、複数の
    仕切壁で複数の個室に区画してなり、かつ、そのフロー
    ト体は、上記サポートビームの外側部に油圧ジャッキー
    により上下調整可能に、すなわち、上動位置にあると
    き、その底面を、上記クローラーの接地面より上方に位
    置させ、また、下動位置にあるときは、その底面を、該
    クローラーの接地面より下方に位置させる状態に架設さ
    れていること、(3)上記アウトリガーは、各フロート
    体の前後それぞれに設立した鋼管製の円筒外管に同じく
    鋼管製の円筒脚管を上下摺動自在に挿通し、上記円筒脚
    管の上端部に油圧緩衝装置を内装固定し、その天板に取
    り付けた取付片と、該円筒脚管の下端部の外側面に固定
    した取付片との間にチエーンを張架し、かつ、そのチェ
    ーンの途中所要長さを、上記円筒外管の外側面の取付枠
    に架設した油圧モーターにより複数の連繋歯車を介し駆
    動する六角形等の角形のチェーンドラムからなるチェー
    ン緊張装置の該チェーンドラムに巻回していること、
    (4)上記駆除フォーク体は、横架材と縦軸管とを一体
    に接続してなるT字形取付器と、上記横架材の前面に列
    設した各ガイド円筒の下半部に、下端に切削刃を有する
    円杆体を摺動自在に挿入してなる複数の切削部体とから
    なり、その各切削部体は、上記各ガイド円筒の上半部に
    油圧シリンダを嵌着し、その油圧シリンダのピストンロ
    ッドを上記円杆体に連繋してなり、(5)上記連繋器
    は、基板の上側に左右一対の取付け縦板を起立固定する
    とともに、該基板の下側には、下端周壁に複数の切込み
    凹処を形成した覆筒を垂設固定し、上記取付け縦板の下
    端部を上記先端アームの先端に軸支するとともに、上端
    部を該先端アームに沿設した油圧シリンダーのピストン
    ロッドに軸支連結してなり、(6)上記駆除フォーク体
    は、上記縦軸管の上端部所要長さを上記覆筒にその下方
    から挿入した状態において、ボルトとナットにより、上
    記連繋器に吊下され、上記ボルトが、その頭部を上記縦
    軸管の上側盲端部の内方に位置させるとともに、先端所
    要長さを上記覆筒の上側盲端部から上方外部に突出さ
    せ、その突出部分に上記ナットを螺合緊締し、かつ、上
    記覆筒の上記切込み上記凹処内において上記縦軸管にス
    トッパーを取り外し自在に取り付けてなることを特徴と
    する浅瀬用海底駆除装置。
  3. 【請求項3】上記駆除フォーク体が、上記各ガイド円筒
    にわたって横架した給水管に突設した水流噴出ノズルを
    その各ガイド円筒の外面に沿設するとともに、同じく各
    ガイド円筒にわたって横架した送気管の分岐管を上記水
    流噴出ノズルに接続していることを特徴とする請求項1
    記載の浅瀬用海底駆除装置。
  4. 【請求項4】請求項1,2または3記載の浅瀬用海底駆
    除装置を、陸上から自走で浅瀬に移動し、アウトリガー
    の円筒脚管を海底に到達固定させることにより当該作業
    現場海面に浮上支持した後、駆除フォーク体を海底岩盤
    に対し所要の角度になるように保持し、各切削部体の円
    杆体をガイド円筒の下方に伸長させ、その円杆体の下端
    の切削刃を当該岩盤に所要の油圧圧力で押圧した状態に
    おいて、クローラー式バックホウの屈折自在ブームの屈
    伸動作を適宜繰り返すことにより、上記切削刃を岩肌に
    対し前後に往復動させることによって、岩肌の雑海藻や
    貝類の駆除を行い、その後、浅瀬から自走で陸上に移動
    することを特徴とする浅瀬用海底駆除方法。
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