JP3513358B2 - 船底支持用盤木装置 - Google Patents
船底支持用盤木装置Info
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Description
底下面を支持するための盤木装置に関する。
(側面図)および図9(図8のD−D断面図)に示すよ
うなものがあり、グラウンドレベル面上の鋼製架台20
と、同架台20上の水平な盤木21〜23とをそなえるほか、
盤木22, 23の相互間に介装された一対のクサビ状の矢盤
木24をそなえて、高さを調整できるようになっている。
そして、このように積み上げた盤木21〜24の積み上げブ
ロックが船体2の長手方向に所要の相互間隔をあけて多
数配設されることにより、船体2の船底下面が支持され
るようになっている。
な従来の船底支持用盤木装置では、船体2の進水時に同
船体2をすべり台(図1の符号6参照)で支えて進水を
行なうため、図8,9に示す各盤木21〜24はすべて解体
する必要があり、多くの盤木を作業員が搬出するように
なっている。そして、このような盤木の解体および搬出
の作業は、船体の進水直前に集中的に行なわれる。ま
た、船体の進水後は、次船建造の準備のため、盤木の搬
入組立てが集中的に行なわれることになり、このように
して盤木の搬出入および分解組立てに多くの時間と労力
とが費されている。そこで、本発明は、船体を支える盤
木の処理を能率よく行なえるようにして、船舶の建造お
よび進水の際の準備作業を効率よく行なえるようにした
船底支持用盤木装置を提供することを課題とする。
め、本発明の船底支持用盤木装置は、船底下面を支持す
べく、グラウンドレベル面に設置され左右対称に対をな
す傾斜面を有して山形状に形成されたスライド受台と、
同スライド受台の左右の上記傾斜面に沿いそれぞれ摺動
可能に載置された左右のスライドブロックと、同スライ
ドブロックを左右から締付けうるように同スライドブロ
ックに水平に挿通された締付け用ボルトナットと、上記
スライドブロックの上面に搭載され船底下面に当接しう
る盤木とをそなえて構成されたことを特徴としている。
スライドブロック上に安全用止ボルトを介して固着され
る上部台が設けられて、同上部台上に上記盤木が複数本
積み重ねられ、同盤木としてクサビ状の矢盤木が含まれ
ていることを特徴とする。
記盤木を左右から抱持して同盤木を上記スライドブロッ
ク上から吊り下ろしたり同スライドブロック上へ吊り上
げたりするための遠隔制御の可能な走行式ハンドリング
機が、上記スライド受台の左右に対をなして設けられた
ことを特徴としている。
船体の進水のための盤木解体に際し、スライド受台の左
右の傾斜面に摺動可能に載置された左右のスライドブロ
ックが、同ブロックを左右から締付ける締付け用ボルト
ナットのナットを緩めることにより、上記傾斜面に沿い
降下するので、船底下面を支持するように同船底下面に
強く押し当てられていた盤木も降下して船底下面との間
に隙間を形成するようになり、これにより同盤木の取外
し作業が容易に行なわれるようになる。
ては、前述のように降下したスライドブロックの上に盤
木を載置して、上記締付け用ボルトナットのナットを締
付けることにより、上記スライドブロックがスライド受
台の傾斜面に沿い上昇するので、このようにして上記盤
木の船底下面に対する受面のレベルを調整することも可
能である。
止ボルトを介し固着される上部台が設けられて、同上部
台上に、クサビ状の矢盤木を含む複数の盤木が積み重ね
られていると、前記左右のスライドブロックが締付け用
ボルトナットで締付けられた上、さらに上記上部台に対
し安全用止ボルトで固着され同上部台と一体化すること
により十分な強度が得られるとともに、上記盤木の船底
下面に対する支持面のレベル調整は、上記クサビ状の矢
盤木の挿入度により容易に行なわれるようになる。
を上記スライドブロック上から吊り下ろしたり同スライ
ドブロック上へ吊り上げたりするための遠隔制御の可能
な走行式ハンドリング機が、上記スライド受台の左右に
対をなして設けられていると、上記盤木の解体および組
付け作業が、極めて能率よく迅速に且つ安全に行なわれ
るようになる。
形態としての船底支持用盤木装置について説明すると、
図1はその船底支持状態の概況を示す正面図、図2はそ
の詳細構造を示すもので、図2(a)はその正面図、図2
(b)は図2(a)のA−A矢視側面図であり、図3はその
走行式ハンドリング機による操作状況を示す正面図、図
4はその盤木ブロックの吊り下ろし位置を示す側面図で
ある。
底下面は、グラウンドレベルGL上において、船体中心
線に沿う位置で本実施形態の盤木装置(キール盤木装
置)1により支持されるほか、その両側方では腹盤木3
および支持台4,支柱7によって支持され、さらに固定
台5上の滑り台6によっても支持される。
支持台4および支柱7による支持手段が取外され、最後
に船体中心線に沿うキール盤木装置も取外されて、滑り
台6による船体2の進水が行なわれるようになってい
る。
形態の船底支持用盤木装置1は、船体中心線に沿う船底
下面以外の部位でも船底支持作用を行なえるものである
が、その詳細構造は図2(a),(b)に示すように構成さ
れている。
面において、左右対称に対をなす傾斜面8a, 8aを有
して山形状に形成されたスライド受台8と、同スライド
受台8の左右の傾斜面8a,8aに沿いそれぞれ摺動可
能に載置された左右のスライドブロック9,9とが設け
られるほか、同スライドブロック9,9を左右から締付
けうるように同スライドブロック9,9に水平に挿通さ
れた締付け用ボルトナット11が設けられている。
には安全用止ボルト12を介し固着されうる上部台10が設
けられ、同上部台10上には、3個の水平な盤木16と、同
盤木16の相互間に介挿された高さ調整用の上下一対のク
サビ状矢盤木17とが搭載されて、盤木止め板15で拘束さ
れるようになっている。なお、スライドブロック9は、
スライド受台8の両側に固着された側板18にも、固定ボ
ルト14を介し固定されうるようになっている。
圧ジャッキをそなえるようにしてスライド受台8の両側
方にそれぞれ配設された左右一対の走行式ハンドリング
機19, 19により、盤木止め板15から張り出した吊りフッ
ク13を介して、本装置1における盤木ブロックを左右か
ら抱持しスライドブロック9上から吊り下ろしたり同ス
ライドブロック9上へ吊り上げたりすることができるよ
うになっており、同ハンドリング機19は遠隔制御により
操作される。
盤木装置を船体2の中心線に沿い所要の相互間隔で列設
した状態を示しており、図6は図5のB部の拡大側面
図、図7は図5のC部の拡大側面図である。
では、船体2の進水のための盤木解体に際し、まず安全
用止ボルト12および固定ボルト14が取外される。ついで
スライド受台8の左右の傾斜面8aに摺動可能に載置さ
れた左右のスライドブロック9,9が、同ブロックを左
右から締付けるボルトナット11のナットを緩めることに
より、傾斜面8aに沿い降下するので、船底下面を支持
するように同船底下面に強く押し当てられていた盤木1
6, 17も降下して船底下面との間に隙間を形成するよう
になり、これにより同盤木の取外し作業が容易に行なわ
れるようになる。
ては、前述のように降下したスライドブロック9の上に
盤木16を載置して、締付け用ボルトナット11のナットを
締付けることにより、スライドブロック9,9がスライ
ド受台8の左右の傾斜面8a,8aに沿い上昇するの
で、このようにして盤木16の船底下面に対する受面のレ
ベルを調整することも可能である。
用止ボルト12を介し固着される上部台10が設けられて、
同上部台10上に、クサビ状の矢盤木17を含む複数の盤木
が積み重ねられていると、左右のスライドブロック9,
9が締付け用ボルトナット11で締付けられた上、さらに
上部台10に対し安全用止ボルト12で固着され同上部台10
と一体化することにより十分な強度が得られるととも
に、上記盤木の船底下面に対する支持面のレベル調整
は、クサビ状の矢盤木17の挿入度により容易に行なわれ
るようになる。
ライドブロック9,9上から吊り下ろしたり同スライド
ブロック9,9上へ吊り上げたりするための遠隔制御の
可能な走行式ハンドリング機19が、スライド受台8の左
右に対をなして設けられていると、盤木ブロックの解体
および組付け作業が、極めて能率よく迅速に且つ安全に
行なわれるようになる。なお、ハンドリング機19で吊り
下ろされる盤木ブロックaは、図4に示すように、本装
置1の前側の位置a′に順次載置されるようになってい
る。
用盤木装置によれば、次のような効果が得られる。 (1) 船体の進水のための盤木解体に際し、スライド受台
の左右の傾斜面に摺動可能に載置された左右のスライド
ブロックが、同ブロックを左右から締付ける締付け用ボ
ルトナットのナットを緩めることにより、上記傾斜面に
沿い降下するので、船底下面を支持するように同船底下
面に強く押し当てられていた盤木も降下して船底下面と
の間に隙間を形成するようになり、これにより同盤木の
取外し作業が容易に行なわれるようになる。 (2) 船体建造のための盤木組立てに際しては、前述のよ
うに降下したスライドブロックの上に盤木を載置して、
上記締付け用ボルトナットのナットを締付けることによ
り、上記スライドブロックがスライド受台の傾斜面に沿
い上昇するので、このようにして上記盤木の船底下面に
対する受面のレベルを調整することも可能である。 (3) 上記スライドブロック上に安全用止ボルトを介し固
着される上部台が設けられて、同上部台上に、クサビ状
の矢盤木を含む複数の盤木が積み重ねられていると、上
記左右のスライドブロックが締付け用ボルトナットで締
付けられた上、さらに上記上部台に対し安全用止ボルト
で固着され同上部台と一体化することにより十分な強度
が得られるとともに、上記盤木の船底下面に対する支持
面のレベル調整は、上記クサビ状の矢盤木の挿入度によ
り容易に行なわれるようになる。 (4) 上記盤木を左右から抱持して同盤木を上記スライド
ブロック上から吊り下ろしたり同スライドブロック上へ
吊り上げたりするための遠隔制御の可能な走行式ハンド
リング機が、上記スライド受台の左右に対をなして設け
られていると、上記盤木の解体および組付け作業が、極
めて能率よく迅速に且つ安全に行なわれるようになる。
置の船底支持状態を示す正面図である。
ので、(a)図はその正面図、(b)図は(a)図のA−A矢
視側面図である。
操作状況を示す正面図である。
り下ろし位置を示す側面図である。
示す平面図である。
面図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 船底下面を支持すべく、グラウンドレベ
ル面に設置され左右対称に対をなす傾斜面を有して山形
状に形成されたスライド受台と、同スライド受台の左右
の上記傾斜面に沿いそれぞれ摺動可能に載置された左右
のスライドブロックと、同スライドブロックを左右から
締付けうるように同スライドブロックに水平に挿通され
た締付け用ボルトナットと、上記スライドブロックの上
面に搭載され船底下面に当接しうる盤木とをそなえて構
成されたことを特徴とする、船底支持用盤木装置。 - 【請求項2】 上記スライドブロック上に安全用止ボル
トを介して固着される上部台が設けられて、同上部台上
に上記盤木が複数本積み重ねられ、同盤木としてクサビ
状の矢盤木が含まれていることを特徴とする、請求項1
に記載の船底支持用盤木装置。 - 【請求項3】 上記盤木を左右から抱持して同盤木を上
記スライドブロック上から吊り下ろしたり同スライドブ
ロック上へ吊り上げたりするための遠隔制御の可能な走
行式ハンドリング機が、上記スライド受台の左右に対を
なして設けられたことを特徴とする、請求項1または2
に記載の船底支持用盤木装置。
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JPH10297586A JPH10297586A (ja) | 1998-11-10 |
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JP12626597A Expired - Fee Related JP3513358B2 (ja) | 1997-04-30 | 1997-04-30 | 船底支持用盤木装置 |
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-
1997
- 1997-04-30 JP JP12626597A patent/JP3513358B2/ja not_active Expired - Fee Related
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