JP3512889B2 - 顕微atrマッピング測定装置 - Google Patents

顕微atrマッピング測定装置

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JP3512889B2
JP3512889B2 JP3705695A JP3705695A JP3512889B2 JP 3512889 B2 JP3512889 B2 JP 3512889B2 JP 3705695 A JP3705695 A JP 3705695A JP 3705695 A JP3705695 A JP 3705695A JP 3512889 B2 JP3512889 B2 JP 3512889B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、試料表面の分光分析を
行う表面分析装置に関し、特に、顕微全反射法により赤
外線顕微鏡等の顕微鏡で試料表面のマッピングを行う顕
微ATRマッピング測定装置に関する。 【0002】 【従来の技術】試料表面の光学的測定方法として、高屈
折率媒質と低屈折率試料物質との界面で生じる全反射を
利用するATR(Attenuated Total
Reflection)法が知られている。ATR法は
赤外領域のみでなく可視光領域でも用いることができ、
高屈折率媒質に接する試料の表面層のみの測定ができる
ものであり、高屈折率のプリズムと試料を密着させるこ
とによって、試料表面付近の情報を得ることができる。 【0003】そして、このプリズムを反射対物鏡に取付
けて赤外顕微鏡と組み合わせることによって微小部分の
測定を行うことができる。従来、このようなATR法と
顕微鏡との組み合わせた測定装置において、試料の線分
析や面分析を行うために、例えば図19に示すような構
成の顕微装置が知られている。図19に示す顕微装置に
おいては、図示するような断面形状を持つ奥行きの長い
柱状対構造のプリズム100の一つの面に試料101を
試料押え102によって密着させ、プリズム100の他
方の面から入射した赤外・可視光をプリズム内で全反射
させた後、試料面に収束させ、該試料面からの全反射光
を検出器等により観察するものである。そして、プリズ
ムと試料とを一体としたままで前後に移動させることに
よって、試料の線分析や面分析(以下、マッピングとい
う)を行う。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
顕微ATR測定装置では、試料のマッピングの測定領域
の点で問題がある。 【0005】例えば、従来の顕微ATR測定装置では、
試料のマッピングの測定領域の大きさは、プリズム自体
の大きさによって制限されるため、プリズムより大きな
試料については測定を行うことができない。また、従来
の顕微ATR測定装置では、試料とプリズムとは面接触
しているため、試料上の任意の点における測定を行うこ
とは困難である。さらに、試料表面に凹凸がある場合に
はプリズムは試料の突起部とのみ密着するため、凹部に
おける測定が困難であり、また、測定点の特定が困難で
ある。 【0006】そこで、本発明は前記した従来の顕微AT
R測定装置の問題点を解決し、試料の測定領域において
良好なマッピングを行うことができる顕微ATRマッピ
ング測定装置を提供することを目的とする。 【0007】 【課題を解決するための手段】本発明に係る顕微ATR
マッピング測定装置は、試料の表面に対して凸の形状を
有するプリズムと、前記試料を保持するとともに、少な
くとも2方向の移動が可能であって、一方の方向移動に
より試料とプリズムとの密着及び離隔を行い、他方の方
向移動により試料とプリズムとの密着位置の変更を試料
とプリズムとの離隔状態において行う保持移動機構と、
前記プリズムによる全反射光を測定する光学顕微鏡と、
制御手段とを備え、該制御手段により、試料とプリズム
との密着及び離隔、密着及び離隔の各状態でのプリズム
による全反射光の測定、離隔状態における密着位置の変
更、を繰り返すよう制御することによって、試料表面上
の少なくとも1次元のマッピング測定を行うことを特徴
としている。 【0008】本発明のプリズムは試料の表面に対して凸
の形状を有する形状とすることによって、試料表面と点
接触を可能とするものである。また、本発明の保持移動
機構は、試料とプリズムとの密着及び離隔と、密着位置
の変更を行う機能を備えた機構であって、該密着位置の
変更を1次元及び2次元で行うことができるものであ
る。また、本発明において、マッピング測定は、1次元
及び2次元におけるある分布を持つ分析を意味してお
り、1次元のマッピングは線分析であり、2次元のマッ
ピングは面分析である。 【0009】本発明の第1の実施態様は、前記保持移動
機構が2次元の移動を行うものであり、これによって、
プリズムを試料の面上の任意の位置で密着させることが
でき、試料表面上の2次元のマッピング測定を行うこと
ができる。 【0010】本発明の第2の実施態様は、試料を保持す
るとともに、直交する3軸方向の移動が可能であって、
基準位置からの記憶された移動量に基づいて1軸方向の
移動によって試料とプリズムとの密着及び離隔を行い、
他の2軸方向の移動によって試料表面におけるプリズム
との密着位置の変更を行う保持移動機構と、プリズムに
よる全反射光を測定する光学顕微鏡とを備え、保持移動
機構による試料の移動によって試料表面上の少なくとも
1次元のマッピング測定を行う顕微ATRマッピング測
定装置を構成するものであり、これによって、試料表面
の所定一定高さの測定を行うことができる。 【0011】本発明の第3の実施態様は、前記プリズム
と光学顕微鏡とは相対的に一方向に移動可能であり、プ
リズムは保持移動機構側に重力あるいは弾性機構によっ
て付勢されるものであり、これによって、試料とプリズ
ムとの密着による押圧力を一定力とすることができる。 【0012】本発明の第4の実施態様は、試料を保持す
るとともに、直交する3軸方向の移動が可能であって、
接触センサに検出信号に基づいて1軸方向の移動によっ
て試料とプリズムとの密着及び離隔を行い、他の2軸方
向の移動によって試料表面におけるプリズムとの密着位
置の変更を行う保持移動機構と、プリズムによる全反射
光を測定する光学顕微鏡とを備え、保持移動機構による
試料の移動によって試料表面上の少なくとも1次元のマ
ッピング測定を行う顕微ATRマッピング測定装置を構
成するものであり、これによって、表面高さが異なる試
料表面とプリズムとの密着を良好に行うことができる。 【0013】本発明の第5の実施態様は、前記接触セン
サとして圧力センサを用いるものであり、これによっ
て、プリズムと試料との密着を検出することができる。 【0014】本発明の第6の実施態様は、試料とプリズ
ムとの離隔位置においてバックグラウンド測定を行うも
のであり、これによって、試料とプリズムの密着位置に
おけるサンプル測定の補正を行うことができる。 【0015】本発明の第7の実施態様は、プリズムの前
記凸形状を凸の曲率半径により形成するものであり、こ
れによって、プリズムの凸部を密着点とすることができ
る。 【0016】本発明の第8の実施態様は、プリズムの前
記凸形状をくさび状の断面により形成するものであり、
これによって、くさび状の先端部を密着点として、分解
能を向上させることができる。 【0017】本発明の第9の実施態様は、プリズムの前
記凸形状をくさび状の断面とするとともに、プリズムを
柱状に形成するものであり、これによって、密着点を線
状として1回の測定で線分析を行うことができる。 【0018】本発明の第10の実施態様は、プリズムの
前記凸形状を複数個のくさび状の断面とするとともに、
プリズムを柱状に形成するものであり、これによって、
密着点を複数個の線状として1回の測定で面分析を行う
ことができる。 【0019】 【作用】試料を保持移動機構に取り付けた後、保持移動
機構の一方の移動方向の駆動を行って、試料をプリズム
に密着させる。プリズムはその形状が試料表面に対して
凸の形状を有しているため、試料と点で密着する。この
プリズムには光学顕微鏡からの入射光が入射されてお
り、入射光は試料とプリズムとの密着点で全反射され、
光学顕微鏡によって観察される。この全反射光は試料表
面に関する情報を含んでおり、試料表面付近の表面状態
をスペクトルで得ることができる。 【0020】さらに、試料表面上の別の分析点の測定を
行う場合には、保持移動機構の一方の移動方向の駆動を
前回と反対の方向に行うことによって、試料をプリズム
から離隔させる。次に、保持移動機構の他方の移動方向
の駆動によって、試料表面の異なる位置をプリズムと対
向させる。この後、前回と同様にして、試料とプリズム
との密着を行い全反射光の測定を行う。この動作を繰り
返すことによって、試料表面上の線分析あるいは面分析
のマッピング測定を行うことができる。 【0021】本発明の第2の実施態様では、試料を保持
移動機構に取り付けた後、保持移動機構の1軸方向の移
動により試料をプリズムに密着させる。このとき、基準
位置からの移動量を記憶しておく。その後、保持移動機
構の他の2軸方向の移動による試料表面上の分析位置の
変更と、保持移動機構の1軸方向の移動による試料とプ
リズムとの密着とを繰り返して、試料表面上の線分析あ
るい面分析を行う。この場合、記憶しておいた移動量を
読み出し、その移動量に基づいて保持移動機構の1軸方
向の移動を行うことにより、所定一定高さで試料とプリ
ズムとの密着動作を行うことができる。 【0022】本発明の第3の実施態様では、保持移動機
構が大きく移動して試料がプリズムを押圧した場合であ
っても、プリズムは保持移動機構側に重力あるいは弾性
機構によって一定力で付勢されるため、その間の押圧力
は一定力以下に保持され、試料あるいはプリズムに対す
る損傷を防止することができる。 【0023】本発明の第4の実施態様では、試料を保持
移動機構に取り付けた後、保持移動機構の1軸方向の移
動により試料をプリズムに近づけ、接触センサの信号に
基づいて密着動作を行う。その後、保持移動機構の他の
2軸方向の移動による試料表面上の分析位置の変更と、
保持移動機構の1軸方向の移動による試料とプリズムと
の密着とを繰り返して、試料表面上の線分析あるい面分
析を行う。この場合、試料とプリズムとの密着は接触セ
ンサの信号に基づいて行うため、試料表面の高さが異な
る場合でも、その高さに応じて密着動作を行うことがで
きる。 【0024】本発明の第6の実施態様では、試料とプリ
ズムとの密着時におけるサンプル測定の測定値と、離隔
位置におけるバックグラウンド測定の測定値を求め、サ
ンプル測定の測定値をバックグラウンド測定の測定値を
用いて補正し、プリズム表面の汚染等による測定誤差を
補償することができる。本発明の第7,8の実施態様で
は、プリズムの凸形状を凸の曲率半径あるいはくさび状
とし、これによる凸部分を試料に密着させることができ
る。また、本発明の第9,10の実施態様では、プリズ
ムの柱状として、プリズムと試料との密着部分を線状と
し、1回の測定で線分析あるいは面分析を行うことがで
きる。 【0025】 【実施例】以下、本発明の実施例を図を参照しながら詳
細に説明する。 (本発明の一実施例の構成)図1は本発明の顕微ATR
マッピング測定装置の一実施例の構成を説明するための
ブロック構成図である。図1において、1は光学顕微鏡
であり、この光学顕微鏡の対物側にはATR法による顕
微を行うためのATRプリズム5が取り付けられてい
る。なお、この実施例では光学顕微鏡1として赤外顕微
鏡の場合を説明する。光学顕微鏡1の光源である赤外線
光源装置2から放出された赤外線は、ハーフミラー3,
対物反射鏡4、及びその他の光学素子(図示していな
い)を介してATRプリズム5に入射される。 【0026】ATRプリズム5の赤外線光源装置2側の
界面の角度は、入射光が全反射することなくプリズム内
に入射するように、入射光に対して小さな角度に形成さ
れ、一方、試料S側の界面の角度は、プリズム内の光が
全反射するよう入射光に対して臨界角以上の大きな角度
に形成されている。さらに、ATRプリズムの試料側の
形状は、試料Sの分析点と点接触を行うために、試料の
表面に対して少なくとも凸の曲率半径を持つものであ
る。また、このATRプリズム5は、高屈折率を得るた
めに、例えば、ZnSeまたはGe等により形成するこ
とができる。 【0027】なお、対物反射鏡4としては、例えば、シ
ュバルツシルド型反射対物鏡を用いることができる。 【0028】ATRプリズム5及び対物反射鏡4は、光
学顕微鏡1の枠体に対して一方向に移動可能に取り付け
られている。この移動可能に取付ける取付け方として
は、例えば、ATRプリズム5及び対物反射鏡4を一体
の基体に組み付け、該基体を枠体に対して入れ子式に取
付けて、一部が枠体に対して遊びを有して係合する構成
によって実施することができる。この場合には、基体は
枠体に対して重力によって下方に付勢されており、AT
Rプリズム5が試料Sとの密着によって押圧されたとき
には、ATRプリズム5及び試料Sには一定の圧力以上
の圧力が印加されないよう構成されている。 【0029】また、移動可能に取付ける他の取付け方と
して、前記基体と枠体との係合部にばね部材等の弾性体
9を設置し、この弾性体9の弾性力によってATRプリ
ズム5を試料S側に一定の力で押圧するよう構成し、前
記取付け方と同様にATRプリズム5が試料Sとの密着
によって押圧されたときに、ATRプリズム5及び試料
Sには一定の圧力以上の圧力が印加されないよう構成す
ることもできる。 【0030】赤外線光源装置2から放出された赤外線
は、ハーフミラー3を通過し、対物反射鏡4によって、
ATRプリズム5に入射される。一方、ATRプリズム
5で全反射された反射光は、再び対物反射鏡4によって
赤外線光源装置2方向に進み、ハーフミラー3により検
出器6に入射される。検出器6は、入射光の光強度を測
定し、その測定信号を制御,測定装置10に入力する。 【0031】制御,測定装置10は、検出器6からの測
定信号により試料の分析点における吸光度を求めて、測
定結果を表示するとともに、後述するX,Y,Zステー
ジ8の制御を行う。 【0032】X,Y,Zステージ8は、試料Sを保持す
るとともに、試料Sを3軸方向に移動可能とする装置で
あり、実施例では、Z軸方向の1軸の移動によって試料
SとATRプリズム5との密着及び離隔する動作を行
い、X軸及びY軸の2軸の移動によって試料Sの分析点
の変更する動作を行うよう構成している。 【0033】なお、このX,Y,Zステージは、通常の
X,Y,Zステージを用いることにより、あるいは、光
学顕微鏡1が備えるX,YステージにZ軸方向のステー
ジを付加することによっても構成することができる。 【0034】図2は制御,測定装置を説明するためのブ
ロック構成図である。図2において、CPU11は制
御,測定装置10を全体的に制御するプロセッサであ
り、バス15を介してROM12に納されたシステムプ
ログラムを読み出し、このシステムプログラムに従って
制御,測定装置10を全体的に制御する。また、このR
OM12には、X,Y,Zステージ8を制御するシステ
ムプログラムや、吸光度や表示結果を算出するプログラ
ム等も格納されている。 【0035】RAM13には一時的な計算データや表示
データ及びCRT/入出力装置7を介してオペレータが
入力した各種設定データが格納される。例えば、X,
Y,Zステージを駆動するためのステップ量やステップ
数、分析領域等を、このRAM13内に格納しておくこ
とができる。また、RAM14は、吸光度等の測定結果
を格納しておく記憶手段である。 【0036】また、バス15にはインターフェース1
6,17が接続され、検出器6及びCRT/入出力装置
7が接続されている。さらに、バス15には、ステージ
制御回路18を介してX,Y,Zステージ8が接続され
ている。 【0037】(本発明の一実施例の作用)次に、本発明
の一実施例の作用について説明する。図3は、本発明の
ATRプリズム5と試料Sとの動作を説明する動作図で
あり、ATRプリズム5と試料Sのみを示している。ま
た、図3では試料Sの表面を凹凸により表している。 【0038】図3(a)は測定前の状態を示しており、
試料Sは下方に位置し、ATRプリズム5と離隔した状
態にある。この状態において検出器で測定した全反射光
の値は、バックグラウンド値となる。 【0039】次に、X,Y,Zステージを上昇させて、
試料SをATRプリズム5に密着させる(図3の
(b))。この状態において検出器で測定した全反射光
の値は、試料Sの表面の情報を含んだサンプル値とな
る。このサンプル値を前記バックグラウンド値で補正す
ると、ATRプリズム5の汚れ等の測定環境に含まれる
ノイズ分をキャンセルすることができる。なお、図3の
(a)及び(b)中の一点鎖線は入射赤外線と反射赤外
線を示している。 【0040】次に、X,Y,Zステージを下降させて、
試料SをATRプリズム5から離隔させ(図3の
(c))、さらに、X,Y,ZステージをX方向,ある
いはY方向,または、X,Yの両方向に移動して、試料
表面上の分析点の変更を行い、図3の(a)と同様にバ
ックグラウンド測定を行う(図3の(c))。 【0041】以下、図3の(e),(f)は、前記図3
の(b),(c)と同様の動作によって、サンプル測
定,試料Sの移動を繰り返して行い、試料表面上の線分
析あるいは面分析を行う。 【0042】次に、図5及び図6のフローチャートを用
いて、試料表面上の線分析を行う場合の手順について説
明する。なお、図5のフローチャートは、測定に際し
て、測定の始点と、分析点間の間隔であるステップ量、
及び分析点の個数であるステップ数Nをあらかじめ設定
する場合を示しており、また、図6のフローチャート
は、測定に際して、測定の始点と、終点と、分析点間の
間隔であるステップ量をあらかじめ設定する場合を示し
ている。 【0043】はじめに、図5のフローチャートに従って
説明を行う。線分析の分析位置を指定するために、はじ
めに分析を開始する始点と分析点間の間隔であるステッ
プ量と分析点の個数であるステップ数Nを、入出力測定
7を介して制御,測定装置10に入力し、該設定データ
をRAM13に格納する(ステップA1)。分析回数を
カウントするために計数Cを設け、はじめに「0」を設
定しておく(ステップA2)。CPU11は、ステージ
制御回路18を介してX,Y,Zステージ8を制御し、
X,Y,Zステージを下降させて試料SとATRプリズ
ム5とを離隔するとともに、始点と対向する位置に移動
する(ステップA3)。CPU11は、この状態で検出
器6の出力信号を求めて、バックグラウンド測定を行
う。この測定値はRAM13に一時的に格納される(ス
テップA4)。Cの値が「0」か否かを判定し、Cの値
が「0」の場合にはステップA6〜ステップA13の工
程で第1回目の分析を行い、Cの値が「0」以外の場合
にはステップA14〜ステップA16,ステップA9〜
ステップA13の工程で第2回目以降の分析を行う(ス
テップA5)。 【0044】第1回目の分析において、X,Y,Zステ
ージ6を上昇させ、試料SをATRプリズム5に密着さ
せる(ステップA6)。このとき、試料SとATRプリ
ズム5とが密着したか否かは、検出器6の出力を観察す
ることにより行うことができる。試料SがATRプリズ
ム5と密着すると、赤外光の吸収が起き、全反射光の強
度が減少する。したがって、この強度の減少を観察する
ことにより、密着を判定することができる。そして、こ
の密着状態における検出器6の出力を測定して始点にお
けるサンプル測定を行う(ステップA7)。このとき、
X,Y,ZステージのZ軸方向の上昇量を求め、RAM
13に記憶する。このZ軸方向の上昇量は、始点におけ
る試料SとATRプリズム5とが密着する基準面からの
高さを表しており、以後のサンプル測定においてこの上
昇量を用いることより、同一の高さにおける測定を行う
ことができる(ステップA8)。 【0045】CPU11は、前記ステップA7のサンプ
ル測定による測定値を用いて吸光度を求める。このと
き、前記ステップA4のバックグラウンド測定による測
定値によりバックグラウンド補正を行うことができ、求
めた値を分析点とともにRAM14に格納する(ステッ
プA9)。 【0046】次に、X,Y,Zステージを下降して試料
SとATRプリズム5とを離隔し(ステップA10)、
計数Cに「1」を加算する。この計数の加算により、次
の分析点における分析を行うことになる(ステップA1
1)。計数Cの値と全分析点の個数であるステップ数N
とを比較し(ステップA12)、計数Cの値がステップ
数Nより小さい場合には、ステップA13で1ステップ
量だけ移動を行い、再びステップA4に戻る。ステップ
A13による1ステップ量の移動により、試料Sの次の
分析点がATRプリズム5と対向する位置への移動が行
われる。ステップA4で再度バックグラウンド測定を行
った後、ステップA5では、Cの値は「0」以外の値と
なっているため、ステップA14に進む。 【0047】ステップA14では、RAM13に格納し
ておいた上昇量を読み出し、該上昇量分だけX,Y,Z
ステージを上昇させる(ステップA15)。このステッ
プA15の処理により、X,Y,Zステージは始点にお
ける上昇量と同じ上昇量分だけZ軸方向への移動を行っ
て、試料SとATRプリズム5とを密着させ、サンプル
測定を行う(ステップA16)。ステップA14〜ステ
ップA16による始点以外の分析点での測定によって求
めた測定値を用いて、再びステップA9により吸光度を
求めRAM14に格納する。以後、全分析点の分析が終
了するまで前記工程を繰り返し、求めた測定結果をCR
T17に表示する(ステップA17)。 【0048】次に、図6のフローチャートに従って説明
を行う。図6の例は、線分析の分析位置を指定するため
に、はじめに分析を開始する始点と終点とステップ量を
設定する場合であり、ステップB1において、始点,終
点,ステップ量を入力し、該設定データをRAM13に
格納する。 【0049】図6のフローチャートは、図5に示したフ
ローチャートとほぼ同じであるが、分析点の判定を計数
Cのカンウトによらず、X,Y,Zステージの現在位置
データを始点及び終点の位置データとの比較により行う
点で相違している。そこで、この説明では、相違するス
テップについてのみ説明し、共通するステップについて
は説明を省略する。 【0050】ステップA3,4と共通するステップB
2,3の処理により、X,Y,Zステージの下降とバッ
クグラウンド測定が終了した後、ステップB4において
現在位置の位置データと始点の位置データを比較するこ
とによって、始点か否かの判定を行う。この判定は前記
ステップA5に対応する工程である。 【0051】試料Sの現在位置が始点である場合には、
前記ステップA6〜ステップA10に対応するステップ
B5〜ステップB9によって、サンプル測定を行うとと
もにZ軸方向の上昇量を記憶し、再びX,Y,Zステー
ジの下降を行う。 【0052】次に、ステップB10において試料Sの現
在位置が終点であるか否かの判定を行う。この判定は前
記ステップA11,12に対応する工程である。 【0053】この後に処理は、前記図5の処理と同様で
あり、前記ステップA12〜ステップA14に対応する
ステップB14〜ステップB16によってサンプル測定
を行い、全分析点の測定が終了した後に測定結果の表示
を行う(ステップB15)。 【0054】次に、試料Sの表面が傾斜し、分析領域の
始点と終点との間で高さに差がある場合の線分析につい
て、図4の概略図及び図7のフローチャートを用いて説
明する。図4において、X,Y,Zステージ上に設置し
た試料Sの表面が傾斜面である場合、固定した高さにあ
るATRプリズム5に対して、分析点の始点sと終点e
とでは、その距離に差が生じる。そのため、前記のよう
に始点位置で求めた上昇量によって一律にX,Y,Zス
テージ8の上昇を行うと、試料SとATRプリズム5と
の間に生じる圧力が変化し、試料SあるいはATRプリ
ズム5を損傷する虞がある。そこで、このような場合に
は、あらかじめ始点位置と終点位置で上昇量Zs,Ze
を求め、中間位置における上昇量を内挿することによっ
て、試料SとATRプリズム5との密着状態を一定に保
持する。 【0055】図7に示すフローチャートにおいて、はじ
めに始点,終点,ステップ量,及びステップ数を入力し
(ステップC1)、次のステップC2〜ステップC9の
工程によって、1ステップ移動毎におけるZ軸方向の上
昇増加分zを求める。 【0056】X,Y,Zステージ8を下降させて、始点
sに対応する位置に移動させる(ステップC2)。次
に、この位置からX,Y,Zステージ8を上昇させ(ス
テップC3)、試料SとATRプリズム5との密着状態
を検出して、そのときのZ軸方向の上昇量Zsを求め、
記憶手段に格納しておく(ステップC4)。次に、再び
X,Y,Zステージ8を下降させ(ステップC5)、終
点eに対応する位置に移動させる(ステップC6)。こ
の位置からX,Y,Zステージ8を上昇させ(ステップ
C7)、試料SとATRプリズム5との密着状態を検出
して、そのときのZ軸方向の上昇量Zeを求め、記憶手
段に格納する(ステップC8)。これによって、始点と
終点における上昇量ZsとZeが求められることにな
る。そこで、始点と終点の間は一定の傾斜であると近似
して、(Zs−Ze)/ステップ数の演算により、1ス
テップ移動毎のZ軸方向の上昇増加分zを求め、記憶手
段に格納する(ステップC9)。 【0057】以後、この1ステップ移動毎のZ軸方向の
上昇増加分zを用いて、ステップC10〜ステップC1
9の工程によって、始点から終点までの間の分析点にお
ける測定を行う。分析回数をカウントするために計数N
を設け、はじめに「0」を設定しておく(ステップC1
0)。始点における測定を行うために、X,Y,Zステ
ージ8を下降させ、始点に対応する位置に移動する(ス
テップC11)。そして、この位置で検出器の出力信号
を求めて、バックグラウンド測定を行う(ステップC1
2)。次に、記憶しておいた上昇増加分zと始点におけ
る上昇量Zsを読み出し、(Zs+N・z)の演算を行
う。この場合には、始点であるため、上昇=Zsとな
る。始点以外の分析点では、Nの値に対応した(Zs+
N・z)の上昇量に応じてX,Y,Zステージ8を上昇
させ(ステップC13)、試料SとATRプリズム5と
の密着を行う。この密着状態において検出器の出力信号
を測定することにより、サンプル測定を行うことができ
る(ステップC14)。 【0058】そして、このサンプル測定による測定値を
前記ステップC12のバックグラウンド測定で求めた値
でバックグラウンド補正を行って吸光度を求め、その値
を記憶する(ステップC15)。 【0059】再び、X,Y,Zステージ8を下降させ
(ステップC16)、終点か否かの判定を行う(ステッ
プC17)。そして、終点に至っていない場合には1ス
テップ量の移動を行い(ステップC18)、計数Nを
「1」だけ増加した後(ステップC19)、再びステッ
プC12に戻り、前記ステップC12からステップC1
6の工程を繰り返し、分析点が終点に達するまで行い、
前分析点における測定値を求めた後、表示する(ステッ
プC20)。 【0060】(本発明の他の実施例の構成)次に、本発
明の他の実施例の構成について、図8及び図9のブロッ
ク構成図を用いて説明する。図8及び図9に示す実施例
は、基体の保持機構及び試料SとATRプリズム5との
密着の検出手段の点で相違し、その他の構成については
前記図1に示す実施例と同様である。そこで、以下で
は、相違点についてのみ説明し、共通する構成について
は説明を省略する。 【0061】図8及び図9に示す実施例では、ATRプ
リズム5及び対物反射鏡4を保持する基体は、光学顕微
鏡1の枠体に対して固定して取り付けられる。また、試
料SとATRプリズム5との密着の検出手段として、圧
力センサ等の接触センサがX,Y,Zステージ8側ある
いは光学顕微鏡1側に取り付けられている。図8の実施
例は、X,Y,Zステージ8側に接触センサ20が取り
付けられる例を示し、図9の実施例は、光学顕微鏡1側
に接触センサ21が取り付けられる例を示している。両
実施例において、試料SとATRプリズム5が密着する
と、両者の間で生じる圧力が接触センサ20,21に伝
わる。そこで、制御,測定装置10は、接触センサ20
の検出値を測定することにより密着状態を検出すること
ができる。 【0062】(本発明の他の実施例の作用)次に、図1
0及び図11に示すフローチャートを用いて図8及び図
9の実施例による線分析の動作について説明する。な
お、図10のフローチャートは、測定に際して、測定の
始点と、分析点間の間隔であるステップ量、及び分析点
の個数であるステップ数Nをあらかじめ設定する場合を
示しており、また、図11のフローチャートは、測定に
際して、測定の始点と、終点と、分析点間の間隔である
ステップ量をあらかじめ設定する場合を示している。 【0063】測定に際して、測定の始点、ステップ量、
及びステップ数Nをあらかじめ設定されている場合の動
作は、ほぼ前記図5に示すフローチャートと対応してお
り、ステップD1〜ステップD3による動作は前記ステ
ップA1〜ステップA3に対応する工程であって始点に
おける動作であり、また、ステップD4〜ステップD1
1による動作は前記ステップA4,15,16,9〜1
2に対応する工程であってバックグラウンド測定,サン
プル測定,及び次の分析点への移動の動作である。 【0064】上記動作中のステップD5において、X,
Y,Zステージ8の上昇による試料SとATRプリズム
5との密着は、接触センサ20,21の検出信号によっ
て検出することができ、また、該検出信号によってステ
ップD8におけるX,Y,Zステージ8の下降の確認を
行うこともできる。これによって、前記ステップA6〜
ステップA8におけるX,Y,Zステージ8の上昇量の
測定のための工程を省略することができる。 【0065】また、測定に際して、測定の始点、終点、
及びステップ量をあらかじめ設定されている場合の動作
は、ほぼ前記図6に示すフローチャートと対応してお
り、ステップE1,ステップE2による動作は前記ステ
ップB1,ステップB2に対応する工程であって始点に
おける動作であり、また、ステップE3〜ステップE9
による動作は前記ステップB3,13,14,8〜11
に対応する工程であってバックグラウンド測定,サンプ
ル測定,及び次の分析点への移動の動作である。 【0066】上記動作中のステップE4において、X,
Y,Zステージ8の上昇による試料SとATRプリズム
5との密着は、接触センサ20,21の検出信号によっ
て検出することができ、また、該検出信号によってステ
ップE7におけるX,Y,Zステージ8の下降の確認を
行うこともできる。これによって、前記ステップB5〜
ステップB7におけるX,Y,Zステージ8の上昇量の
測定のための工程を省略することができる。 【0067】(本発明の実施例の別の作用)次に、本発
明の実施例により試料S上の面分析を行う作用について
説明する。この作用は、本発明の実施例X,Y,Zステ
ージ8のX軸,Y軸の駆動によって試料S上を2次元的
に移動し走査することにより行う。図12は試料S上に
おける分析領域と走査の状態を示す概略図である。試料
S上において、始点と終点によって分析領域を設定し、
この間を破線で示す走査線に沿ってバックグラウンド測
定及びサンプル測定を行い、面分析を行う。この破線に
よる動きは、固定したATRプリズム5に対して、試料
Sを移動することによって行われる。 【0068】図13は、この面分析を行う場合の動作を
説明するためのフローチャートである。図13のフロー
チャートは、前記図6で示したフローチャートに対応す
るものであり、はじめに始点と終点とX,Y方向のステ
ップ量を入力して設定する。 【0069】図13の面分析を行う動作において、ステ
ップF1,ステップF2による動作は前記ステップB
1,ステップB2に対応する工程であって始点における
動作であり、また、ステップF3〜ステップF13によ
る動作は前記ステップB3〜ステップB11に対応する
工程であってバックグラウンド測定,上昇量の測定,及
び次の分析点への移動の動作であり、また、ステップF
14〜ステップF16による動作は前記ステップB12
〜ステップB14に対応する工程であって測定した上昇
量を用いたサンプル測定の動作である。 【0070】ステップF11〜13の工程は、X方向の
一方の端部に到達した後、Y方向に1ステップ量だけ移
動させ、さらにX方向の他方の端部に回帰させる工程で
ある。 【0071】なお、このフローチャートではステップF
5,15の工程における試料SとATRプリズム5の密
着は、接触センサからの検出信号により検出している。 【0072】(本発明のその他の実施例)次に、本発明
のその他の実施例について図14〜図17を用いて説明
する。この実施例は、本発明の顕微ATRマッピング測
定装置に使用するプリズムの断面形状をくさび形状とす
るものである。 【0073】図14はくさび状プリズムの第1の構成例
の断面図であり、図15はくさび状プリズムの第1の構
成例の斜視図である。第1の構成例のくさび状プリズム
51は、図14の断面図に示すようにその断面形状をく
さび状とし、該くさび状の凸部分を試料Sに密着させ、
密着点における入射光の全反射を観察するものである。
なお、くさび状部分の少なくとも試料と密着する位置に
おいては、その角度を入射光を全反射させる角度に形成
するものとする。 【0074】試料S上において他の分析点の測定や、走
査を行う場合には、図15に示すようにくさび状プリズ
ム51を試料Sに対して相対的に移動させる。このため
の機構は、前記実施例と同様である。 【0075】図16はくさび状プリズムの第2,3の構
成例の断面図であり、図17はくさび状プリズムの第
2,3の構成例の斜視図である。第2,3の構成例のく
さび状プリズム52,53のくさび状の断面は図15の
(a),(b)に示すように、試料Sと密着する2つの
辺の中で、一方の辺は試料Sに対して入射光を全反射す
るような小さな角度に形成され、他方の辺は前記一方の
辺で全反射した反射光を再び光源方向に全反射させる角
度に形成されている。したがって、他方の辺は一方の辺
と比較して、試料Sに対して大きな角度で密着すること
になる。 【0076】第2の構成例のくさび状プリズム52で
は、図15の(a)に示すように、試料Sに対し斜め方
向に入射した入射光は、くさび状プリズム52の一方の
辺側の密着点で全反射する。この全反射した反射光は、
くさび状プリズム52の他方の辺で全反射し入射光の光
源方向に戻る。 【0077】一方、第3の構成例のくさび状プリズム5
3では、図15の(b)に示すように、試料Sに対し垂
直方向に入射した入射光は、くさび状プリズム53の一
方の辺側の密着点で全反射し、この反射光はくさび状プ
リズム52の他方の辺で再び全反射して入射光の光源方
向に戻る。 【0078】試料S上において他の分析点の測定や、走
査を行う場合には、前記第1の構成例と同様に、図17
に示すようにくさび状プリズム51を試料Sに対して相
対的に移動させる。このための機構は、前記実施例と同
様である。 【0079】この構成により、プリズムと試料との密着
点では、プリズムが試料に対して鋭角に密着するため、
分析点における分解能を向上させることができる。さら
に、くさび状プリズムを図15,17に示すように柱状
の形状とすることにより、プリズムと試料との密着部分
を線状とすることができる。これによって、一回の測定
で線分析を行うことができる。また、保持移動機構によ
る試料上での移動を行うことにより、効率のよい線分析
あるい面分析を行うことができる。 【0080】また、第2,3の構成例では、入射光と反
射光を平行とし、測定した反射光を光源方向に戻すこと
ができる。さらに、第3の構成例では、入射光を試料に
対して垂直に入射し、試料に対して垂直な反射光を得る
ことができる。 【0081】なお、前記くさび状プリズムのくさび状部
分を複数個形成する構成とすることもできる。この場合
には、試料上の2次元の面分析を1回の測定で行うよう
構成することもできる。また、保持移動機構による試料
上での移動を行うことにより、効率のよい面分析を行う
ことができる。 【0082】(本発明の実施例の結果例)図18は、本
発明の実施例による面分析の結果例を示している。図1
8において、横軸は波数(1/cm)を示し、縦軸は吸
光度を示し、奥行きの軸はステップ数を示しており、3
0ステップ分のデータが示されている。図示するマッピ
ング例は、手前の方からポリ塩化ビニデン(PVD
C)、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、ポリ
プロピレン(PP)の層を、1ステップ量を10μmと
して測定している。 【0083】 【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
試料の測定領域において良好なマッピングを行うことが
できる顕微ATRマッピング測定装置を提供するができ
る。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の顕微ATRマッピング測定装置の一実
施例の構成を説明するためのブロック構成図である。 【図2】本発明の顕微ATRマッピング測定装置の制
御,測定装置を説明するためのブロック構成図である。 【図3】本発明のATRプリズムと試料との動作を説明
する動作図である。 【図4】本発明の一実施例によって傾斜面での線分析を
説明するための説明図である。 【図5】本発明の一実施例による線分析を説明するフロ
ーチャートである。 【図6】本発明の一実施例による線分析を説明するフロ
ーチャートである。 【図7】本発明の一実施例によって傾斜面での線分析を
説明するフローチャートである。 【図8】本発明の他の実施例の構成を説明するためのブ
ロック構成図である。 【図9】本発明の他の実施例の構成を説明するためのブ
ロック構成図である。 【図10】本発明の他の実施例による線分析を説明する
フローチャートである。 【図11】本発明の他の実施例による線分析を説明する
フローチャートである。 【図12】本発明の実施例による面分析を説明する説明
図である。 【図13】本発明の実施例による面分析を説明するフロ
ーチャートである。 【図14】本発明の顕微ATRマッピング測定装置のく
さび状プリズムの第1の構成例の断面図である。 【図15】本発明の顕微ATRマッピング測定装置のく
さび状プリズムの第1の構成例の斜視図である。 【図16】本発明の顕微ATRマッピング測定装置のく
さび状プリズムの第2,3の構成例の断面図である。 【図17】本発明の顕微ATRマッピング測定装置のく
さび状プリズムの第2,3の構成例の斜視図である。 【図18】本発明の実施例によるマッピング例を示す図
である。 【図19】従来の顕微ATR装置を説明するブロック構
成図である。 【符号の説明】 1…光学顕微鏡、2…赤外線光源装置、3…ハーフミラ
ー、4…対物反射鏡、5…ATRプリズム、6…検出
器、7…CRT/入出力装置、8…X,Y,Zステー
ジ、10…制御,測定装置、20,21…接触センサ、
51,52,53…くさび状プリズム、S…試料。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−294251(JP,A) 特開 平6−94613(JP,A) 特開 平5−322745(JP,A) 特開 昭62−91840(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 21/00 - 21/01 G01N 21/17 - 21/61 G01B 11/30 G02B 21/00

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 試料の表面に対して凸の形状を有するプ
    リズムと、前記試料を保持するとともに、少なくとも2
    方向の移動が可能であって、一方の方向移動により試料
    とプリズムとの密着及び離隔を行い、他方の方向移動に
    より試料とプリズムとの密着位置の変更を試料とプリズ
    ムとの離隔状態において行う保持移動機構と、前記プリ
    ズムによる全反射光を測定する光学顕微鏡と、制御手段
    とを備え、該制御手段により、試料とプリズムとの密着
    及び離隔、密着及び離隔の各状態でのプリズムによる全
    反射光の測定、離隔状態における密着位置の変更、を繰
    り返すよう制御することによって、試料表面上の少なく
    とも1次元のマッピング測定を行うことを特徴とする顕
    微ATRマッピング測定装置。
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