JP2001264259A - シート検査装置 - Google Patents

シート検査装置

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JP2001264259A
JP2001264259A JP2000073846A JP2000073846A JP2001264259A JP 2001264259 A JP2001264259 A JP 2001264259A JP 2000073846 A JP2000073846 A JP 2000073846A JP 2000073846 A JP2000073846 A JP 2000073846A JP 2001264259 A JP2001264259 A JP 2001264259A
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sheet
light
inspection apparatus
laser beam
reflection
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JP2000073846A
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English (en)
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Hiroyuki Goto
洋之 後藤
Osamu Masuda
修 増田
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Konica Minolta Inc
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明はシート検査装置に関し、シート表面
のうねりや、シート内部の異物等を正確に測定すること
ができるシート検査装置を提供することを目的としてい
る。 【解決手段】 透過用と反射用の2つのレーザビームを
同一光軸上に重ね合わせて前記光走査手段に入射させ、
前記光走査手段の出射光を再度透過用と反射用のレーザ
ビームに分岐してシート面に照射するレーザビーム照射
手段と、反射用レーザビームのシート面での反射光を光
電変換センサで電気信号に変換する反射受光部と、透過
用レーザビームのシート面での透過光を光電変換センサ
で電気信号に変換する透過受光部とを具備して構成され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はシート検査装置に関
する。更に詳しくは透明シート又は透過率の高いシー
ト、特にLCD用偏光板に使用する位相差フィルム、補
強フィルム、表面保護フィルム等の表面及び内部の異物
やフィルム表面のうねり及び凹凸を検出することができ
る検査装置、とりわけオフラインで品質評価を行うシー
ト検査装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】透明シート又は透過率の高いシートを検
査する検査装置としては、以下のようにものが知られて
いる。
【0003】特開平06−235624号 透明シートにスリット状光源から低NA(開口数)の光
と、ランダムな方向に指向する光を照射し、前者の正反
射光をラインセンサでデフォーカスして検出すると共
に、後者の透過光をラインセンサで検出し、その画像信
号を平滑化後、2次微分処理して欠陥を検出するもの。
【0004】特開平07−311160号 複数のシートからなる透明シートの表面に紫外光線を照
射して反射光を撮像し、一方可視光線を照射して透過光
を撮像し、得られた画像信号を比較判定することで、内
部シートのみの欠陥を検出するもの。
【0005】特開平08−054351号 透明シートに対して5゜〜15゜の角度で高輝度、高指
向性の光を照射し、透過光をデフォーカスして撮像して
欠陥検出するもの。
【0006】特開平08−128968号 透明シートに斜めから高輝度、高指向性の光を照射し透
過光を撮像し、画像信号が予め設定した高明度閾値と低
明度閾値、或いは低明度閾値と高明度閾値を連続して越
える信号の少なくとも一方を欠陥として判別するもの。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】透明フィルム、とりわ
けLCD(液晶表示器)で使用される偏光・位相差フィ
ルムや補強フィルム等は非常に微小な欠陥がLCDパネ
ル品質上問題となりうる。特に、偏光板の保護フィルム
として使用されるセルローストリアセテート・フィルム
は、フィルム表面や内部の極小異物(5μm程度)や、
製造過程で発生するフィルム搬送方向と直角方向の微小
うねりがあり、これらは品質上重要な評価ポイントとな
る。
【0008】ところが、これらは通常のオンライン検査
機で検出するのは非常に困難であり、従来は人が顕微鏡
や偏光板を使用して特定面積内の異物発生個数を調べた
り(クロスニコル法)、目視や投影により表面うねりの
程度を判定していたが、判定に長い時間を要したり、目
視判定の場合は熟練が必要なため、十分な品質保証が困
難であったり、結果的に偏光板製造のための部材投入判
断が遅れたりすることがあった。
【0009】従来技術で挙げた上記発明で透過受光及び
反射受光でデフォーカスして撮像することは有効である
が、デフォーカスする程度や照明条件等の制約が多く、
フィルムの変動等の外乱に対して影響を受けやすい。ま
た、検査対象となる異物の大きさが極小(5μm程度)
となると分解能を得るためには非常に多くのセンサ(C
CDリニアセンサ等)を必要とし構成も複雑になり、価
格も高くなる。
【0010】更に、シートの微小な変位(厚膜変動、表
面うねり、凹凸)は透過光では屈折率の変化が非常に小
さいため、高感度で検出することが難しい。本発明はこ
のような課題に鑑みてなされたものであって、シート表
面のうねりや、シート内部の異物等を正確に測定するこ
とができるシート検査装置を提供することを目的として
いる。
【0011】
【課題を解決するための手段】(1)請求項1記載の発
明は、レーザビームを光走査手段により透明なシート上
に照射してその透過光と反射光を基に異物の数や大きさ
及び表面状態を評価するシート検査装置において、透過
用と反射用の2つのレーザビームを同一光軸上に重ね合
わせて前記光走査手段に入射させ、前記光走査手段の出
射光を再度透過用と反射用のレーザビームに分岐してシ
ート面に照射するレーザビーム照射手段と、反射用レー
ザビームのシート面での反射光を光電変換センサで電気
信号に変換する反射受光部と、透過用レーザビームのシ
ート面での透過光を光電変換センサで電気信号に変換す
る透過受光部とを具備することを特徴とする。
【0012】このように構成すれば、シート表面の反射
光を検出することで、シート表面のうねりを検査し、シ
ートの透過光を検出することでシート内面の異物を正確
に検出することが可能となる。
【0013】(2)請求項2記載の発明は前記反射用レ
ーザビームのシート面での反射光を凹面鏡を用いて1点
集光させることを特徴とする。このように構成すれば、
より正確にシート表面の形状を検査することができる。
【0014】(3)請求項3記載の発明は、前記透過用
レーザビームのシート面での透過光を走査方向と平行に
配置された透明ロッドで受光させて光電変換センサで電
気信号に変換することを特徴とする。
【0015】ここで、透明ロッドとは、例えば透明なア
クリル等を用いて光を導く円柱状の光導棒のことであ
る。このように構成すれば、透明ロッドを透過した光を
光電変換センサに導くことができる。
【0016】(4)請求項4記載の発明は、被検査対象
である透明シートを平坦に支持し搬送する機構を有する
ことを特徴とする。このように構成すれば、透明シート
を平坦に支持するので、シート表面のうねりを正確に測
定することができる。
【0017】(5)請求項5記載の発明は、前記透明シ
ートを平坦に支持する機構として、試料の端部を弾性力
で外側に引っ張る構成とすることを特徴とする。これに
よれば、弾性力(例えばばねの力)を利用して試料表面
を高度に平面を保つことができる。
【0018】(6)請求項6記載の発明は、前記透過光
を受光する透過受光部は、その前面に透過光の中心光を
遮蔽する遮蔽手段を有することを特徴とする。このよう
に構成すれば、透過受光部が透過拡散光のみを受光する
ので、異物があると遮蔽手段に入らないことから、異物
のみを分離して測定することが可能となる。
【0019】(7)請求項7記載の発明は、前記遮蔽手
段は着脱可能な構成であることを特徴とする。このよう
に構成すれば、遮蔽手段を着脱可能に構成することで、
必要に応じて異物のみを分離して検出を行なうことがで
きる。
【0020】(8)請求項8記載の発明は、前記遮蔽手
段の代わりに、その偏光方向が透明ロッドの長手方向と
平行又は直角な偏光板が取り付けられ、分岐ミラーの後
段に偏向方向がこれと直交する偏光板を設けることを特
徴とする。
【0021】このように構成すれば、2つの互いに直交
する偏光板でシートを挟む構成となるので、透明シート
上の輝点異物のみを抽出して取り出すことができる。こ
こで、輝点異物とは、透明シート中に存在する大きさが
30μm以下程度で肉眼では見えにくい透明な異物で、
偏光板をクロスニコルさせて見ると光って見えるもので
ある。
【0022】(9)請求項9記載の発明は、透過用レー
ザビームのシート面上でのビーム径を100μm以下に
したことを特徴とする。このように構成すれば、5μm
程度の異物に対して検出感度を高くすることができ、5
μm程度の異物を確実に検出することができる。
【0023】(10)請求項10記載の発明は、前記レ
ーザビームのうち、反射用レーザビームを発生するレー
ザが縦マルチモードレーザであることを特徴とする。シ
ングルモードレーザを使用した場合、透明又は透過率の
高い被測定物では裏面との干渉のために検出信号が乱れ
るが、縦マルチモードレーザを用いると、透明又は透過
率の高い被測定物でも干渉縞の影響を受けることなく、
測定可能となる。
【0024】(11)請求項11記載の発明は、前記反
射光学系で1点集光するために1つの凹面鏡を使用し、
凹面鏡の焦点距離の2倍の位置で凹面鏡の前後にレーザ
ビームの偏向点と受光面を配置し、凹面鏡の焦点距離に
等しい距離で凹面鏡に対して前側に被検査面であるシー
ト面が来るように配置したことを特徴とする。
【0025】このように構成すれば、1枚の凹面鏡で構
成でき、シート面で拡散された反射光の広がりを制約し
て集光することができる。 (12)請求項12記載の発明は、前記反射受光部の受
光面に集光ビームのほぼ半分を遮蔽する遮蔽手段を設け
たことを特徴とする。
【0026】反射光の受光面に集光ビームのほぼ半分を
遮蔽する遮蔽手段を設けることにより、シート表面にう
ねりがない場合には、光電変換素子であるPMTに入射
する光量は変化しないが、うねりがあった場合には、走
査方向のビーム移動によるPMTへの受光量が変動する
ことから、うねりを検出することができる。
【0027】(13)請求項13記載の発明は、前記遮
蔽手段はその境界をレーザビームの走査方向とほぼ直角
の方向に設けたことを特徴とする。このように構成すれ
ば、被測定試料が移動中に多少ばたついても光量が変化
しないため、検出信号に影響しないで評価が可能とな
る。
【0028】(14)請求項14記載の発明は、前記透
過受光部で光電変換された電気信号に対して、複数の閾
値を有し各閾値を越えた欠陥の単位面積あたりの個数を
出力表示するようにしたことを特徴とする。
【0029】このように構成すれば、シート内部の欠陥
の状態を数値的に表すことができる。 (15)請求項15記載の発明は、前記処理で最も高い
閾値を越えたものは、欠陥としてカウントしないように
したことを特徴とする。
【0030】このように構成すれば、最も高い閾値を越
えたものは、シート表面に付着したゴミであるので、こ
の場合には、シート内部の欠陥としては考慮しないよう
にすることができる。
【0031】(16)請求項16記載の発明は、前記反
射受光部で光電変換された電気信号に対して、平均振幅
を算出してその大きさによって平面性の程度を判別し、
出力表示することを特徴とする。
【0032】このように構成すれば、反射受光部の平均
振幅を算出して平面性の程度を判定することができる。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態例を詳細に説明する。図1は本発明の一実施の
形態例を示す構成図である。図において、40は透明シ
ート状サンプルを保持する試料ホルダ、30は該試料ホ
ルダ40により平坦に保持された透明シート状の試料で
ある。50は、試料ホルダ40を図に矢印で示した左右
方向(副走査方向)に移動させる移動ステージである。
本発明装置を動作させるにあたっては、先ず試料ホルダ
40が移動ステージ50に装着される。
【0034】11は2軸方向からのレーザビームを合成
するガルバノミラーである。該ガルバノミラー11に
は、図2に示すように2つのレーザビームをビーム合成
手段60により合成したレーザビームが入射している。
即ち、レーザダイオードLD1とLD2から出た2つの
レーザビームはビーム合成手段60で同一光軸上に重ね
合わされた後、ガルバノミラー11に入射している。ガ
ルバノミラー11を支持する支持部11aは、部材25
上に設けられている。
【0035】12はこのガルバノミラー11から出射さ
れた光を、波長により分離する分岐ミラーである。該分
岐ミラー12は、入射ビームを2つのビームに分離す
る。このように、レーザビームを合成した後、分離する
ことにより、反射光学系と透過光学系の動作を同期して
行なうことができる。その内、一つの反射光学系のビー
ムはその波長が例えば780nm(赤色LD)、他方の
透過光学系のビームはその波長が例えば、635nm
(赤外LD)である。
【0036】先ず、透過光学系について説明する。13
は分岐ミラー12により分岐されたビームを受けるfθ
レンズである。該fθレンズ13は、試料を照射するレ
ーザビームの走査位置と時間が比例するようにするため
のレンズである。
【0037】14は該fθレンズ13の出力光を受ける
ミラー、15は該ミラー14の反射光を受けて集光する
集光レンズである。16は該集光レンズ15の出力光を
受ける円柱レンズ、17は該円柱レンズ16を透過した
光を受ける円柱状の透明ロッドである。該透明ロッド1
7としては、例えば透明なアクリルを用いたアクリルロ
ッドが用いられる。該アクリルロッド17の他端には、
PMT(フォトマル)等の光電変換部(図3参照)が設
けられており、アクリルロッド17を伝達されてきた光
信号を電気信号に変換する。
【0038】図3は、アクリルロッドの光の伝達の様子
を示す図である。図1と同一のものは、同一の符号を付
して示す。円柱レンズ16で受光された光は、アクリル
ロッド17に入り、図に示すようにアクリルロッド17
内を反射しながらPMT61に到達する。図中、右側に
伝達される光は、アクリルロッド17の端部に設けられ
たミラー62により反射され、PMT61に向けて伝達
されていく。
【0039】次に、反射光学系について説明する。図に
おいて、18は分岐ミラー12の出射光を受けるミラー
でその反射光は試料30に照射される。19は試料30
の反射光を受ける凹面鏡である。20は、該凹面鏡19
により反射された光を受けるミラー、21は該ミラー2
0の反射光を受けるミラーである。22は、該ミラー2
1の反射光を受ける光電変換素子としてのPMTであ
る。23は、PMT受光面の半分を遮蔽する遮蔽手段と
しての遮蔽部である。
【0040】図4は反射光学系のレイアウトを示す図で
ある。図1と同一のものは、同一の符号を付して示す。
この光学系では、反射光学系で1点集光をするために1
つの凹面鏡19を使用し、該凹面鏡19の焦点距離f1
の2倍の位置で凹面鏡19の前後にレーザビームの偏向
点と受光面を配置し、凹面鏡19の焦点距離f1に等し
い距離で凹面鏡19に対して前側に被検査面であるシー
ト(試料)30がくるように配置している。試料の検査
面と凹面鏡19との距離が凹面鏡19の焦点距離f1と
なるように配置し、更に凹面鏡19と走査手段の偏向点
63との距離が2f1となるようにかつPMT22との
距離が2f1となるように配置する。距離を2f1にな
るようにするのは、結像位置に倍率1で結像させるため
である。また、検査面と凹面鏡19との距離がf1にな
るように配置するのは、検査面が曲率を有する場合で
も、反射光を広げないで集束できるようにするためであ
る。
【0041】測定面が曲面であると、反射光が広がるた
め、集光レンズでの集光が不可能となるが、この実施の
形態例によれば、広がる光ビームが凹面鏡19で反射さ
れる時に反射光が平行ビームとなるので、光電変換素子
(PMT)22に集光することができる。従って、より
正確にシート表面の形状を検査することができる。
【0042】このように構成された装置の動作を説明す
れば、以下の通りである。図2に示すように2軸方向の
レーザダイオードLD1、LD2から出射されたビーム
は、ビーム合成手段60により同一光軸上に合成され、
ガルバノミラー11に入射する。該ガルバノミラー11
の反射光は、続く分岐ミラー12により波長毎の分離を
受ける。その一方向に分岐された光は、fθレンズ13
を透過した後、ミラー14に入射する。該ミラー14の
入射光は、反射され集光レンズ15に入射する。
【0043】該集光レンズ15で集光された光は、試料
30を透過する。透過した光は、試料内部の情報を含ん
でいる。この透過光は、円柱レンズ16で集束された
後、アクリルロッド17に入る。該アクリルロッド17
に入射された光は、アクリルロッドの長尺方向に進み、
PMT61に入射される。該PMT61は、入射された
光を電気信号に変換する。ここで、透過用レーザビーム
の試料(シート)面上でのビーム径を100μm以下に
することにより、5μm程度の異物に対して検出感度を
高くすることができ、5μm程度の異物を確実に検出す
ることができる。
【0044】一方、分岐ミラー12により分岐された他
方の光は、ミラー18に入射して反射され、試料30の
表面に照射される。試料30に入射した光は、反射す
る。この反射された光には、試料表面の情報が含まれて
いる。この反射光は、凹面鏡19に入射して反射され、
その反射光はミラー20、ミラー21を経由してPMT
22に入射される。該PMT22は、入射された光を電
気信号に変換する。このようにして透過光学系と反射光
学系のPMT61と22により光電変換されて電気信号
に変換された情報信号は、画像処理部に入る。
【0045】移動ステージ50は、取り込みと無関係に
連続して一定速度で副走査方向に移動し、取り込みもス
テージ移動とは無関係に順次取り込む。但し、ステージ
移動速度は、取り込む密度に合わせて設定してある。例
えば、移動速度を遅くすれば間隔をあけることなく取り
込め、移動速度を速くするとデータの間隔はあいてしま
うが、取り込み時間は短くてすむ。そこで、どこまで密
に取り込めば十分な性能が得られるかで移動速度を決め
ている。
【0046】図5は画像処理部の構成例を示すブロック
図である。図において、22は反射光学系の信号を出力
するPMT、61は透過光学系の信号を出力するPMT
である。70は、これらPMT22、61の出力を受け
て所定の画像処理(詳細後述)を行なう画像処理部であ
る。該画像処理部70としては、例えばパソコンが用い
られる。71は、該画像処理部70で処理された結果を
表示する表示部である。
【0047】このように、本実施の形態例によれば、シ
ート表面の反射光を検出することで、シート表面のうね
りを検査し、シートの透過光を検出することでシート内
面の異物を正確に検出することが可能となる。
【0048】次に、試料ホルダ40の平面図である図
6、図6の切断線A-Aの断面図である図7、図6のB方向
拡大矢視図である図8、図6の切断線C-Cの断面図であ
る図9を用いて、試料ホルダ40の説明を行う。
【0049】(全体構成)最初に図6を用いて全体構成
を説明する。図において、ベース100には、試料30
の各辺を固定する押え部材101、102、103、1
04が配設されている。
【0050】これら4つの押え部材101、102、1
03、104のうち、押え部材101、102、103
はベース100上でそれぞれ矢印I方向に移動可能であ
り、押え部材104はベース100に固定されている。
【0051】更に、移動可能な押え部材101、10
2、103は、引っ張り機構によって試料30を張る方
向に付勢されている。又、ベース100には3つの取手
131、132,133が取り付けられている。なお、
本実施の形態例では、押さえ部材101、102、10
3、104の材質としてアルミニウムを用い、試料30
と接する部分にはアクリル板が接着されている。
【0052】以下、この試料ホルダ40の各部の詳細な
説明を行う。 (押さえ部材の押さえ構造)各押さえ部材101、10
2、103、104の試料30の押さえ構造は同一なの
で、押さえ部材103の構造を代表して説明し、他の押
さえ部材の構造は省略する。
【0053】図7に示すように、押さえ部材103の断
面は、底部103aと、天部103bと、底部103
a,底部103bを橋絡する側部103cとからなり、
試料30側が開口103dとなったコの字形である。
【0054】押さえ部材103の天部103bには、開
口103dへ突出するねじ107、108(図6参照)
が螺合し、各ねじ107、108の下端部は開口103
dに配置される挟持部材201に螺合している。
【0055】従って、試料30の辺を押さえ部材103
の底部103a上に置き、ねじ107、108を回転さ
せることにより、挟持部材201が試料30の上面を押
接し、挟持部材201と押さえ部材103の底部103
aとで試料30の辺を挟持固定する。
【0056】本実施の形態例では、挟持部材201の試
料30との当接部にはアクリル板を接着した。尚、図6
に示すように、押さえ部材101には、ねじ105、ね
じ106が、押さえ部材102には、ねじ109、ねじ
110が、押さえ部材104には、ねじ111、ねじ1
12がそれぞれ螺合している。
【0057】(押さえ部材の移動構造)図6に示すよう
に、押さえ部材101の両端には、ガイドユニット13
4及びガイドユニット135が固着されている。押さえ
部材102の両端には、ガイドユニット136及びガイ
ドユニット137が固着されている。押さえ部材103
の両端には、ガイドユニット138及びガイドユニット
139が固着されている。
【0058】これら各ガイドユニット134〜139の
構造は同一なので、ガイドユニット137、136の構
造を代表して説明し、他のガイドユニットの構造の説明
は省略する。
【0059】図6及び図7に示すように、ガイドユニッ
ト136、ガイドユニット137は、ベース100上に
設けられたロアレール210と、このロアレール210
に移動可能に係合するスライダ211と、スライダ21
1が固着されるとともに、押さえ部材102の端部に固
着される固着部材212とからなっている。従って、押
さえ部材102は矢印I方向に移動可能となる。
【0060】(引っ張り機構)押さえ部材103の引っ
張り機構から説明する。図6及び図7に示すように、ベ
ース100上には、押さえ部材103と対向するブラケ
ット220,221が設けられている。これらブラケッ
ト220、221には、ねじ222、223が螺合して
いる。
【0061】一方、押さえ部材103にも、ブラケット
220、221のねじ222、223に対向するねじ2
24、225が螺合している。そして、一方の端部がね
じ222に、他方の端部がねじ224に係合するばね
(テンションスプリング)126、及び、一方の端部が
ねじ223に、他方の端部がねじ225に係合するばね
(テンションスプリング)127によって、押さえ部材
103は試料30を張る方向に付勢されている。
【0062】又、ブラケット220、221間のベース
100上には、ばね126、127によって付勢された
押さえ部材103が当接するねじ128が螺合するブラ
ケット230が設けられている。
【0063】次に、押さえ部材102の引っ張り機構を
説明する。図6に示すように、ベース100上の押さえ
部材102近傍には、2本のピン250、251が立設
されている。
【0064】又、ベース100上のガイドユニット13
6、137の近傍には、プーリ121、124が立設さ
れている。ガイドユニット137には、中間部がプーリ
124に係合したワイヤ125の一方の端部が係合して
いる。ワイヤ125の他方の端部には、一方の端部がピ
ン251に係合したばね(テンションスプリング)12
3の他方の端部が係合し、ばね123の付勢力により、
押さえ部材102は試料30を張る方向に付勢されてい
る(図8参照)。
【0065】同様に、ガイドユニット136には、中間
部がプーリ121に係合したワイヤ122の一方の端部
が係合している。ワイヤ122の他方の端部には、一方
の端部がピン250に係合したばね(テンションスプリ
ング)120の他方の端部が係合し、ばね120の付勢
力により、押さえ部材102は試料30を張る方向に付
勢されている。
【0066】ピン250、251の近傍ベース100上
には、ばね120、123によって付勢された押さえ部
材102が当接するねじ141が螺合するブラケット2
60が設けられている(図9参照)。
【0067】次に、押さえ部材101の引っ張り機構を
説明する。図6に示すように、ベース100上の押さえ
部材102近傍には、2本のピン270、271が立設
されている。
【0068】又、ベース100上のガイドユニット13
4、135の近傍には、プーリ115、118が立設さ
れている。ガイドユニット134には、中間部がプーリ
118に係合したワイヤ119の一方の端部が係合して
いる。ワイヤ119の他方の端部には、一方の端部がピ
ン271に係合したばね(テンションスプリング)11
7の他方の端部が係合し、ばね117の付勢力により、
押さえ部材101は試料30を張る方向に付勢されてい
る。
【0069】同様に、ガイドユニット135には、中間
部がプーリ115に係合したワイヤ116の一方の端部
が係合している。ワイヤ116の他方の端部には、一方
の端部がピン270に係合したばね(テンションスプリ
ング)114の他方の端部が係合し、ばね114の付勢
力により、押さえ部材102は試料30を張る方向に付
勢されている。
【0070】ピン270、271の近傍ベース100上
には、ばね114、117によって付勢された押さえ部
材101が当接するねじ113が螺合するブラケット2
80が設けられている。
【0071】従って、ねじ113のつまみ部113aを
回転させることにより、ねじ113が矢印I方向に移動
する。このように構成された試料ホルダへの試料30の
取り付け方を説明すれば、以下の通りである。
【0072】先ず、図6に示す試料ホルダ40を図10
に示すような試料ホルダ置き台75の上に載せる。該試
料ホルダ置き台75は、その内部にベーク板150が取
り付けられており、このベーク板150は、カム156
が回転する度に、上下運動を行なう。カム156には軸
155とつまみ154が取り付けられており、つまみ1
54を回すと、カム156が回転し、ベーク板150は
上下運動を行なう。
【0073】試料ホルダ置き台70の周面に沿って、切
欠き部151〜153が設けられており、図6に示す取
手131〜133がはめ込まれるようになっている。こ
の状態で、ベーク板150が上の位置にある状態で、試
料30を試料ホルダ40に装着する。そして、前述した
試料の平坦化処理が終了するまで、試料30はベーク板
150により上の位置に保持されている。
【0074】具体的には、以下の手順で試料のセッティ
ングを行なう。 押さえ部材104に試料30の先端が突き当たるまで
差し込む。 反対側端部も押さえ部材103に差し込む。この時、
押さえ部材103はねじ128により試料30に張力が
かからないところまで押さえ部材104側に差し込んで
おく。 押さえ部材101(又は102)に対応する端部が突
き当たるまで差し込む。これで、基本的位置決めは完了
する。 ねじ107と108を締め込んだ後、ねじ128を押
さえ部材104と反対側に持っていき、ばね126と1
27の張力がかかるところまで移動させる。この状態で
試料表面はかなり平坦になる。 残りの端部を押さえ部材102(又は101)に端部
がほぼ突き当たるまで差し込む。 ねじ105と106、及びねじ109と110を締め
込んだ後、ねじ113と141を回して張力がかかると
ころまで移動させる。
【0075】以上で試料30は平坦に支持される。この
手順を終えた後、ベーク板150を下げて粘着ロールに
より試料表面を清掃する。このように、本発明によれ
ば、透明シートとしての試料30を平坦に支持するの
で、シート表面のうねりを正確に測定することができ
る。
【0076】図11は円柱レンズの構成例を示す図であ
る。この実施の形態例では、円柱レンズ16の中心部分
に図に示すような遮蔽物80を配置したものである。円
柱レンズ16に入射する光は、透過拡散光であり、試料
30中に異物がなければ、光は遮蔽物80により遮蔽さ
れて、PMT61(図3参照)には入射されない。ここ
で、異物があると、透過拡散光がPMT61に入射され
ることになる。このように構成すれば、透過拡散光のみ
をPMTで受光し、異物があると遮蔽物80により遮蔽
できないので、異物のみを分離して測定することが可能
になる。
【0077】この場合において、遮蔽物80を着脱可能
にしておけば、必要に応じて試料30内の異物のみを分
離して検出を行なうことができる。図12は透過受光部
の一実施の形態例を示す構成図である。この実施の形態
例では、81は第1偏光板、82は該第1偏光板81と
偏向方向が90゜異なる(直交する)第2偏光板であ
る。30はこれら第1偏光板81と第2偏光板82との
間に配置された試料である。第2偏光板82はその偏光
方向がアクリルロッド17(図3参照)の長手方向と平
行になったものが用いられる。図1に示す具体的構成で
示すと、第1偏光板81は分岐ミラー12の後段に設け
られ、第2偏光板82は円柱レンズ16の前段に設けら
れる。
【0078】試料30内には、その大きさが30μm程
度で、透明で肉眼では見えない異物(未溶解物等)が存
在することがある。このような異物を輝点異物という。
輝点異物は、通常は肉眼で検査することはできない。そ
こで、図12に示すような構成にして輝点異物を検出す
るものである。
【0079】試料内面に異物が存在しない場合には、試
料30は第1偏光板81と、第2偏光板82の間に挟ま
れているので、2つの偏光板の偏向作用により第2偏光
板82からは光を出射しない。第1偏光板と第2偏光板
とが偏光方向が90゜異なっているためである。若し、
試料内部に輝点異物が存在すれば、試料透過後の偏光方
向が変化するので、第2偏光板82から光が漏れてく
る。この光をPMTにより電気信号に変換してやれば、
30μm程度の輝点異物を検出することができる。この
ように構成すれば、2つの互いに直交する偏光板でシー
トを挟む構成となるので、透明シート上の輝点異物のみ
を抽出して取り出すことができる。
【0080】ここで、反射光学系のPMT入力部に設け
られた遮蔽部23の機能について説明する。図13はう
ねりがあった場合とない場合の光量の変化特性を示す図
である。(a)はうねりがない場合、(b)はうねりが
ある場合である。うねりがない場合には、(a)に示す
ように、受光光量は変化せず、ビームスポットの中心軸
が遮蔽部23の境界に沿ってスポットが結ばれる。
(b)はうねりがある場合の特性である。(b)のよう
に、走査方向のビーム移動によるセンサへの光量が増減
し、ビームスポットの中心軸が遮蔽部23からはみ出し
ている。
【0081】この実施の形態例によれば、PMT(光電
センサ)22の位置に遮蔽部23を設け、集光されたレ
ーザービームのほぼ半分を遮光することで、被測定物
(シート状サンプル30)の表面に変位(うねり)があ
った時に、集光ビームの位置が遮蔽部と遮光のない部分
の間を移動することにより、明暗の信号として高精度な
検出が可能となる。
【0082】本実施の形態例では、光電センサ22とし
てPMT(光電子増倍管)を用いている。この結果、反
射光が多少広がっても受光可能となる。また、本実施の
形態例では、遮蔽部23をレーザー走査方向と直角(図
13の紙面に垂直方向)に直線的にその境界を有してい
る。これによれば、被測定物が移動中に多少ばたついて
も光量が変化しないため、検出信号に影響しないで評価
が可能となる。
【0083】更に、本実施の形態例では、レーザー光と
してマルチモードレーザー光を用いている。マルチモー
ドレーザー光を用いれば、干渉距離が短くなるため、透
明又は透過率の高い被測定物でも干渉縞の影響を受ける
ことなく、測定可能となる。
【0084】図14は本発明の変位検出原理の説明図で
ある。30は被検査シート(試料)で、矢印方向が走査
方向を示す。図の85は変位(うねり)がない場合のシ
ート表面を、86は変位がある場合のシート表面を示
す。この被検査シート30に対して、A方向から見た変
位のある場合とない場合の光の反射方向を示している。
【0085】、’は変位がない場合の反射方向を示
し、入射方向と同一方向に反射している。これに対し
て、変位がある場合の光の反射方向は、、に示すよ
うに入射方向とは別の方向に反射していく。
【0086】図の下面にそれぞれの場合の検出信号と受
光面の様子を示している。変位がない場合には、ビーム
スポットは、遮蔽部23に半分かかっている。これに対
して変位があり、光量に増減がある場合には、スポット
がの場合は遮蔽部23から離れており、スポットが
に示すような場合には、スポットが遮蔽部23に殆ど入
り込んでいる。なお、シート表面が87に示すように上
下にばたついた時には、ビームスポット位置が上下に動
くだけである。88はビームが最大まで拡大した場合を
示している。
【0087】検出信号は、、’の場合には、所定の
バイアスで出力振幅は一定である。これに対して、変位
がある場合には、図に示すように振幅のある信号とな
る。との出力を合成すると、出力はそれぞれの波形
が加算された信号となる。この出力信号を複数の走査ラ
イン毎に表示すれば、試料表面の状態を3次元的に観察
することができる。
【0088】なお、試料表面の反射光を受光するPMT
22で光電変換された電気信号に対して、その平均振幅
を算出してその大きさによって平面性の程度を判別し、
出力表示することができる。このようにすれば、反射受
光部の平均振幅を算出して平面性の程度を判定すること
ができる。
【0089】次に、透過受光手段の特性の決定方法につ
いて説明する。図15は光透過後のPMT61(図3参
照)の出力特性を示す図で、縦軸がPMT出力、横軸が
位置である。試料内に異物がある場合には、、に示
すようなピークが現れる。ここで、PMT出力にCMP
1〜CMP4までの閾値を設けておき、試料の単位面積
当たりのCMP1以下がx個、CMP1〜CMP2まで
がy個、CMP2〜CMP3までがz個という具合にそ
れぞれのピーク振幅の数で試料の特性を判定することが
できる。このようにすれば、シート内部の欠陥の状態を
数値的に表すことができる。
【0090】なお、図において、示す閾値CMP4を越
える出力がある場合には、殆ど試料の表面に付着したゴ
ミの場合が多い。従って、この場合にはシート内部の欠
陥としては考慮しないようにすることができる。
【0091】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、以下の効果が得られる。 (1)請求項1記載の発明では、透過用と反射用の2つ
のレーザビームを同一光軸上に重ね合わせて前記光走査
手段に入射させ、前記光走査手段の出射光を再度透過用
と反射用のレーザビームに分岐してシート面に照射する
レーザビーム照射手段と、反射用レーザビームのシート
面での反射光を光電変換センサで電気信号に変換する反
射受光部と、透過用レーザビームのシート面での透過光
を光電変換センサで電気信号に変換する透過受光部とを
具備することを特徴とする。
【0092】このように構成すれば、シート表面の反射
光を検出することで、シート表面のうねりを検査し、シ
ートの透過光を検出することでシート内面の異物を正確
に検出することが可能となる。
【0093】(2)請求項2記載の発明では前記反射用
レーザビームのシート面での反射光を凹面鏡を用いて1
点集光させることを特徴とする。このように構成すれ
ば、より正確にシート表面の形状を検査することができ
る。
【0094】(3)請求項3記載の発明によれば、前記
透過用レーザビームのシート面での透過光を走査方向と
平行に配置された透明ロッドで受光させて光電変換セン
サで電気信号に変換することにより、透明ロッドを透過
した光を光電変換センサに導くことができる。
【0095】(4)請求項4記載の発明によれば、被検
査対象である透明シートを平坦に支持し搬送する機構を
有することにより、透明シートを平坦に支持するので、
シート表面のうねりを正確に測定することができる。
【0096】(5)請求項5記載の発明によれば、前記
透明シートを平坦に支持する機構として、試料の端部を
弾性力で外側に引っ張る構成とすることにより、弾性力
(例えばばねの力)を利用して試料表面を高度に平面を
保つことができる。
【0097】(6)請求項6記載の発明によれば、前記
透過光を受光する透過受光部が、その前面に透過光の中
心光を遮蔽する遮蔽手段を有することにより、透過受光
部が透過拡散光のみを受光するので、異物があると遮蔽
手段に入らないことから、異物のみを分離して測定する
ことが可能となる。
【0098】(7)請求項7記載の発明は、前記遮蔽手
段は着脱可能な構成であることにより、必要に応じて異
物のみを分離して検出を行なうことができる。 (8)請求項8記載の発明によれば、前記遮蔽手段の代
わりに、その偏光方向が透明ロッドの長手方向と平行又
は直角な偏光板が取り付けられ、分岐ミラーの後段に偏
向方向がこれと直交する偏光板を設けることにより、2
つの互いに直交する偏光板でシートを挟む構成となるの
で、透明シート上の輝点異物のみを抽出して取り出すこ
とができる。
【0099】(9)請求項9記載の発明によれば、透過
用レーザビームのシート面上でのビーム径を100μm
以下にしたことにより、5μm程度の異物に対して検出
感度を高くすることができ、5μm程度の異物を確実に
検出することができる。
【0100】(10)請求項10記載の発明によれば、
前記レーザビームのうち、反射用レーザビームを発生す
るレーザが縦マルチモードレーザであることを特徴とす
る。シングルモードレーザを使用した場合、透明又は透
過率の高い被測定物では裏面との干渉のために検出信号
が乱れるが、縦マルチモードレーザを用いると、透明又
は透過率の高い被測定物でも干渉縞の影響を受けること
なく、測定可能となる。
【0101】(11)請求項11記載の発明によれば、
前記反射光学系で1点集光するために1つの凹面鏡を使
用し、凹面鏡の焦点距離の2倍の位置で凹面鏡の前後に
レーザビームの偏向点と受光面を配置し、凹面鏡の焦点
距離に等しい距離で凹面鏡に対して前側に被検査面であ
るシート面が来るように配置したことにより、1枚の凹
面鏡で構成でき、シート面で拡散された反射光の広がり
を制約して集光することができる。
【0102】(12)請求項12記載の発明によれば、
前記反射受光部の受光面に集光ビームのほぼ半分を遮蔽
する遮蔽手段を設けたことにより、シート表面にうねり
がない場合には、光電変換素子であるPMTに入射する
光量は変化しないが、うねりがあった場合には、走査方
向のビーム移動によるPMTへの受光量が変動すること
から、うねりを検出することができる。
【0103】(13)請求項13記載の発明によれば、
前記遮蔽手段はその境界をレーザビームの走査方向とほ
ぼ直角の方向に設けたことにより、被測定試料が移動中
に多少ばたついても光量が変化しないため、検出信号に
影響しないで評価が可能となる。
【0104】(14)請求項14記載の発明によれば、
前記透過受光部で光電変換された電気信号に対して、複
数の閾値を有し各閾値を越えた欠陥の単位面積あたりの
個数を出力表示することにより、シート内部の欠陥の状
態を数値的に表すことができる。
【0105】(15)請求項15記載の発明によれば、
前記処理で最も高い閾値を越えたものは、欠陥としてカ
ウントしないようにしたことにより、最も高い閾値を越
えたものは、シート表面に付着したゴミであるので、こ
の場合には、シート内部の欠陥としては考慮しないよう
にすることができる。
【0106】(16)請求項16記載の発明によれば、
前記反射受光部で光電変換された電気信号に対して、平
均振幅を算出してその大きさによって平面性の程度を判
別し、出力表示することにより、反射受光部の平均振幅
を算出して平面性の程度を判定することができる。
【0107】このように、本発明によれば、シート表面
のうねりや、シート内部の異物等を正確に測定すること
ができるシート検査装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態例を示す構成図である。
【図2】ガルバノミラー部分の構成例を示す図である。
【図3】アクリルロッドの光の伝達の様子を示す図であ
る。
【図4】反射光学系のレイアウトを示す図である。
【図5】画像処理部の構成例を示すブロック図である。
【図6】図1の試料ホルダの平面図である。
【図7】図6の切断線A-Aの断面図である。
【図8】図6のB方向拡大矢視図である。
【図9】図6の切断線C-Cの断面図である。
【図10】試料ホルダ置き台の構成例を示す図である。
【図11】円柱レンズの構成例を示す図である。
【図12】透過受光部の一実施の形態例を示す構成図で
ある。
【図13】うねるがある場合とない場合の光量の変化特
性を示す図である。
【図14】本発明の変位検出原理の説明図である。
【図15】光透過後のPMT出力を示す図である。
【符号の説明】
11 ガルバノミラー 12 分岐ミラー 13 fθレンズ 14 ミラー 15 集光レンズ 16 円柱レンズ 17 アクリルロッド 18 ミラー 19 凹面鏡 20、21 ミラー 22 PMT 23 遮蔽部 30 試料 40 試料ホルダ 50 移動ステージ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2F065 AA45 AA49 AA51 BB01 CC02 CC21 CC25 FF02 FF44 GG06 GG13 GG23 HH04 HH12 HH13 HH14 HH15 JJ01 JJ05 JJ08 JJ09 JJ17 LL01 LL04 LL08 LL10 LL12 LL13 LL19 LL20 LL30 LL33 LL62 MM03 MM16 PP12 QQ25 QQ42 SS03 SS13 TT07 2G051 AA41 AB06 AB07 BA08 BA10 BB09 BB11 CA02 CB03 CC09 CD06 DA07 EA16 EA25 EC01 EC03 ED05

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザビームを光走査手段により透明な
    シート上に照射してその透過光と反射光を基に異物の数
    や大きさ及び表面状態を評価するシート検査装置におい
    て、 透過用と反射用の2つのレーザビームを同一光軸上に重
    ね合わせて前記光走査手段に入射させ、前記光走査手段
    の出射光を再度透過用と反射用のレーザビームに分岐し
    てシート面に照射するレーザビーム照射手段と、 反射用レーザビームのシート面での反射光を光電変換セ
    ンサで電気信号に変換する反射受光部と、 透過用レーザビームのシート面での透過光を光電変換セ
    ンサで電気信号に変換する透過受光部とを具備すること
    を特徴とするシート検査装置。
  2. 【請求項2】 前記反射用レーザビームのシート面での
    反射光を凹面鏡を用いて1点集光させることを特徴とす
    る請求項1記載のシート検査装置。
  3. 【請求項3】 前記透過用レーザビームのシート面での
    透過光を走査方向と平行に配置された透明ロッドで受光
    させて光電変換センサで電気信号に変換することを特徴
    とする請求項1記載のシート検査装置。
  4. 【請求項4】 被検査対象である透明シートを平坦に支
    持し搬送する機構を有することを特徴とする請求項1記
    載のシート検査装置。
  5. 【請求項5】 前記透明シートを平坦に支持する機構と
    して、試料の端部を弾性力で外側に引っ張る構成とする
    ことを特徴とする請求項4記載のシート検査装置。
  6. 【請求項6】 前記透過光を受光する透過受光部は、そ
    の前面に透過光の中心光を遮蔽する遮蔽手段を有するこ
    とを特徴とする請求項1記載のシート検査装置。
  7. 【請求項7】 前記遮蔽手段は着脱可能な構成であるこ
    とを特徴とする請求項6記載のシート検査装置。
  8. 【請求項8】 前記遮蔽手段の代わりに、その偏光方向
    が透明ロッドの長手方向と平行又は直角な偏光板が取り
    付けられ、分岐ミラーの後段に偏光方向がこれと直交す
    る偏光板を設けることを特徴とする請求項6記載のシー
    ト検査装置。
  9. 【請求項9】 透過用レーザビームのシート面上でのビ
    ーム径を100μm以下にしたことを特徴とする請求項
    1記載のシート検査装置。
  10. 【請求項10】 前記レーザビームのうち、反射用レー
    ザビームを発生するレーザが縦マルチモードレーザであ
    ることを特徴とする請求項1記載のシート検査装置。
  11. 【請求項11】 前記反射光学系で1点集光するために
    1つの凹面鏡を使用し、凹面鏡の焦点距離の2倍の位置
    で凹面鏡の前後にレーザビームの偏向点と受光面を配置
    し、凹面鏡の焦点距離に等しい距離で凹面鏡に対して前
    側に被検査面であるシート面がくるように配置したこと
    を特徴とする請求項2記載のシート検査装置。
  12. 【請求項12】 前記反射受光部の受光面に集光ビーム
    のほぼ半分を遮蔽する遮蔽手段を設けたことを特徴とす
    る請求項1記載のシート検査装置。
  13. 【請求項13】 前記遮蔽手段はその境界をレーザビー
    ムの走査方向とほぼ直角の方向に設けたことを特徴とす
    る請求項12記載のシート検査装置。
  14. 【請求項14】 前記透過受光部で光電変換された電気
    信号に対して、複数の閾値を有し各閾値を越えた欠陥の
    単位面積あたりの個数を出力表示するようにしたことを
    特徴とする請求項1記載のシート検査装置。
  15. 【請求項15】 前記処理で最も高い閾値を越えたもの
    は、欠陥としてカウントしないようにしたことを特徴と
    する請求項14記載のシート検査装置。
  16. 【請求項16】 前記反射受光部で光電変換された電気
    信号に対して、平均振幅を算出してその大きさによって
    平面性の程度を判別し、出力表示することを特徴とする
    請求項1記載のシート検査装置。
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