JP2009162505A - 中空糸膜モジュールの検査方法及び検査装置 - Google Patents

中空糸膜モジュールの検査方法及び検査装置 Download PDF

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Abstract

【課題】中空糸膜モジュールの欠陥検査方法では、検査精度を高めるためには、画像の分解能をあげなければならない。しかし、画像の分解能を上げると、画像データ量が増える。すると画像撮影のために時間がかかり、検査時間が増大するという課題があった。
【解決手段】比較的低い分解能で中空糸膜モジュールの端面の映像を撮り、画像補間によって情報量を増やす。その上で2値化した画像データを用いて欠陥検査を行う。このようにすることで、撮影時間を短くすることができ、またデータ補間と2値化によって、誤検出や過検出といったことのない精度よい欠陥検出をすることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、中空糸膜モジュールの糸断面形状を測定し検査する方法および装置に関する。
中空糸膜とは、主にマカロニ状の膜の形態をいう。単位容積あたりの膜面積を広くとることができるため、浄水器から排水処理などフィルターとして利用される場合が多い。使用される膜や利用の形態は、それらの用途によってさまざまに変わる。その中でも血液透析用のフィルターとして使用されるものがある。
血液透析とは、尿素やクレアチニンといった血液中の老廃物を人工的にろ過する方法である。具体的には、中空糸膜を束ねてパイプ状にした物の中に血液を通し、周囲に透析液を流すことで、ろ過を行う。この中空糸膜を束ねたものを中空糸膜モジュールという。
血液透析で用いる中空糸膜モジュールは、血液のろ過を行う役割上、予定される血液の流量が確保できなければならず、束ねられた中空糸膜に扁平していたり、潰れたりした中空糸膜が所定の本数以上あってはならない。従って、中空糸膜モジュールの利用分野としては、製造時の品質管理が大変重要となる分野である。
これらの要求を満足するため、この分野での中空糸膜モジュールでは、製造された中空糸膜モジュールの検査方法について提案がされている。
特許文献1では、中空糸膜モジュールの断面を撮影装置で画像データとして取り込み、画像処理によって断面が扁平状態になっている中空糸膜の数を検査する装置が開示されている。中空糸膜モジュールは、ろ過効率を高めるために、外径が300μm程度の細い中空糸膜を用い、ろ過される量を確保するために、1万本以上の中空糸膜を束ねて1つのモジュールとする。そのため、中空糸膜モジュールの断面を見て、扁平状態にある中空糸膜が何本あるかを人為的に数えるのは容易な作業ではない。そこで画像処理を用いて、自動的に行うための方法が提案された。
また、特許文献2には、中空糸膜モジュールにおいて、樹脂で固めた断面の観察は通常の白色照明による撮影ではコントラストが得にくいという課題に対して、紫外領域の光を用いて断面観察を行う発明が開示されている。
特開2003−67724号公報 特開2006−64501号公報
中空糸膜モジュールの検査においては、1万本以上を束ねた中空糸膜モジュールの1本1本の中空糸膜について、その扁平の程度や、潰れの有無を判断しなければならない。従って、中空糸膜モジュールの断面撮影には、1本1本の中空糸膜の断面が判別できる程度の分解能を有する撮影系が必要になる。
この場合、解像度は高ければ高いほど好ましいが、解像度を高くするほど、処理するデータ量が多くなり、検査に時間がかかってしまうという課題があった。
本発明は上記の課題に鑑みて想到されたものである。すなわち、中空糸膜モジュールの検査において、断面を解像度の低い画像で撮影した後、高い解像度のデータに解像度を変換し、その後、個々の中空糸膜について扁平やつぶれなどの検査を行う。
本発明は、低い解像度で撮影を行うため、撮影にかかる時間が短くできる。例えば、解像度を1/2にすれば、撮影タクトは1/4になり、検査にかかる時間は大幅に少なくできる。また、解像度が低ければ1回の撮影で取り込める視野が広くなり、1つの中空糸膜の断面全面の撮影回数を減らすことができる。
図1に本発明の中空糸膜モジュール検査装置10の構成図を示す。なお、中空糸膜モジュールを単に「モジュール」とも呼ぶ。本発明の中空糸膜モジュール検査装置10は、被検査物である中空糸膜モジュールMの支持装置101と、光照射装置102、撮像装置103、画像処理装置104、操作指令装置105、表示装置106、およびモジュール移送装置107および108を備えている。
なお、本発明の中空糸膜モジュールの検査装置10は、モジュールMの両端面を同時に撮影し、検査時間を短くすることができる。そのため、光照射装置102、撮像装置103、画像処理装置104は、2系統ずつ有している。撮像装置103は、符号1031および1032で示し、画像処理装置104は、符号1041および1042で示した。
また光照射装置102は、光源Aと光照射部Bからなり、一方を、符号102A1、102B1で示し、他方を符号102A2、102B2で示した。以下各構成要素について詳細に説明する。
モジュール支持装置101は、ステージ101Aと支持台101Bを含む。支持台101Bは、中空糸膜モジュールMを搭載するもので、上下左右に高さと位置を変更できる。これによって、中空糸膜モジュールM端面の軸心が撮像装置103のレンズの光学中心軸と平行になるように中空糸膜モジュールMの傾きを調整することができる。また、中空糸膜モジュールMの外径および円筒の長さが異なる品種毎にも光学中心軸に合致させることができる。
支持台101Bはステージ101Aに移動可能に設置されている。これは検査のためのモジュールMを移送装置107から受け取り、検査後移送装置108に渡すためである。結局、モジュールMの観点から見ると、以下のような順番で移送が行われる。まず、中空糸膜モジュールの製造工程において、検査前のモジュールMは、検査の前工程から移送装置107で移送されてくる。次にステージ101A上を移動してきた支持台101Bに載せられる。支持台101Bは撮像装置103の前までステージ101A上を移動する。モジュールMは、撮影前に上下左右などの位置合わせを行い、検査が行われる。検査終了後支持台101Bが移送装置108の位置まで移動する。モジュールMは移送装置108によって次の工程に移送される。
なお、移送装置107および108は後述する操作指令装置105が出力する移送命令Trc7とTrc8によって制御される。
光照射装置102は光源102Aと光照射部102Bより構成される。光源102Aは画像処理装置104からの照射指令Accにより光量の調整を行う。
光源102Aには、モジュールMの端面の撮影時に端面から反射光を得るために用いる。光源102Aは、ハロゲンランプやLED照明も好適に用いることができるが、コントラストを得るために紫外線発光源を用いても良い。
光照射部102Bは、実際にモジュールの端面に光源からの光を当てる部分である。特に限定されるものではないが、モジュールの端面の軸心に対して対称になるように光照射部を複数設けて、一様なコントラストを得られるようにするのが望ましい。これにはLED照明などが好適に利用できる。なお、光源から光照射部までは光ファイバを用いるのが好適である。また、本発明では、撮影装置を2系統有しているので、光照射装置も2系統有する。
撮像装置103は前記支持装置101に搭載した中空糸膜モジュールM端面を撮影して画像データを得るためのものである。その構成に特に限定はないが、CCD等の光電変換器を有することが望ましい。CCDへの結像のためのレンズや鏡筒、絞り、シャッターなどの光学系システムは適宜決められてよい。
光電変換器は、ラインタイプの物でも面実装タイプのものでもどちらでも用いることができる。なお、本発明では、撮像装置を2系統有しているので、左右2つの撮像装置1031と撮像装置1032を有する。
画像処理装置104は、検査開始指令Ficによって検査を開始する。具体的には、撮像装置103で撮影した画像データを画像処理することで、モジュールMの断面に見える個々の中空糸膜の中で、扁平したり、潰れている中空糸膜の本数を求める。画像処理装置104は、MPU(Micro Processor Unit)とメモリによって構成され、メモリ中に記憶された処理プログラムによって画像データを処理する。従って、画像処理装置104での処理はソフトウェア的な処理が大半となる。しかし、一部の処理をハード的に組んでLSI化してもよい。なお、画像処理装置104の構成および処理内容については詳細を後述する。
操作指令装置105は、検査装置10全体の処理の流れを制御する。人間が1つ1つの処理の結果を見て、次の処理を指示してもよいし、予め決められた手順と判断基準に基づいて操作指令装置105自身が処理を制御してもよい。操作指令装置105は、移送装置107、108、画像処理装置1041、1042と接続されている。また、図示していないが支持装置101の支持台101Bとも接続され、ステージ101A上で移動できようにしてもよい。
このような接続状態で、操作指令装置105は、移送装置107と移送装置108にそれぞれ移送指令Trc7およびTrc8を出力することができる。また、操作指令装置105は、画像処理装置1041には検査開始指令Fic1を、同様に画像処理装置1042には検査開始指令Fic2を送信することができる。
そして、操作指令装置105は、画像処理装置104からの結果データDoutを受け取る。そして、画像処理装置1041および1042からの結果データであるDout1と2から、検査対象の中空糸膜モジュールが良品であるか欠陥品であるかの判断および検査データを出力することができる。
操作指令装置105は、また表示装置106と接続されており、個々のモジュールの検査結果や、得られた画像データ、これまで処理したモジュールの検査結果などを表示することができる。また、他のコンピュータと接続され、検査結果などのデータを転送できるようにしてもよい。
次に本発明の中空糸膜モジュールの検査装置の動作についてフローを参照しながら説明する。なお、本フローの動作主体は、操作指令装置105が行うフローとして説明を行うが、これに限定されるものではない。
図2にフローを示す。図2を参照して、本発明の検査装置がスタート(S1100)すると、操作指令装置105の移送指令Trc7によって、まず支持台101Bが所定の位置まで移動し、未移送装置107が未検査のモジュールMを支持台101Bに載せる(S1200)。
次に、支持台101Bがステージ101Aを移動し、撮像装置104の前に位置する(S1300)。そして照射指令AccによってモジュールMの端面に撮影用の光をあて、検査開始指令Ficによって検査を開始する。具体的には撮影して画像データを得た後、画像データを処理して検査結果を出力する(S1400)。検査結果はDoutとして画像処理装置から操作指令装置105に送信される。検査結果Doutの内容は、中空糸膜モジュールの単面に見える中空糸膜のうち、扁平やつぶれているものが何本あるかという結果を含む。
操作指令装置105は2系統の画像処理装置による検査結果Dout1とDout2を受信し、これらの結果から最終的な判定を行う(S1500)。最終的な判断とは、検査対象の中空糸膜モジュールが良品であるか欠陥品であるかという判断である。
検査が終了したら、支持台101Bを所定位置まで移動させる(S1600)。そして、移送指令Trc8が発せられ、移送装置108によって検査済モジュールを次の工程に移送する(S1700)。最後に次のモジュール検査を行うか否かを判断し(S1800)、継続する場合はS1200に戻り、そうでない場合は終了(S1900)する。
次に画像処理装置104が行う中空糸膜モジュールの検査について詳細を説明する。
図3には、画像処理装置104の内部構成を示す。画像処理装置104は、すでに説明したようにMPUとメモリおよびプログラムによって実現可能である。その場合は、図3に示す各処理を行う構成要素は実在せず、該当する処理に対応するプログラムが実行されている場合は、画像処理装置104自体がその構成要素となる。もちろん、特定の処理に対して専用のハードウェアを備えても良い。
本明細書では、本発明の画像処理装置の行う処理に関して、処理のフローを説明すると共に、ハードウェア内に該当する構成要素を明示して説明する。MPUとメモリとプログラムだけで画像処理装置を構成する場合は、これらの構成要素は、画像処理装置自体の1態様を表すとみなせる。
画像処理装置104は、撮像装置103から入力された画像データVdを補間する補間部201と、補完された補間画像データVcdをフィルタ処理するフィルタ部202と、フィルタ処理されたフィルタ画像データFcdを2値化する2値化部203と、2値化された2値画像データBcdを粒子解析する粒子解析部204と、粒子解析された粒子画像データPtdから中空部分を抽出する中空部分抽出部205と、中空部分画像データPxdのそれぞれについて真円度を測定する真円度測定部206と、測定された真円度画像データCrdから欠陥となる中空糸膜を抽出するデータ処理部207を含む。なお、撮影された画像が鮮明であればフィルタ部202はスキップするようにしてもよい。
また、図4には、中空部分抽出部205のより詳細な構成を示す。中空部分抽出部205は、粒子解析部204から受け取った粒子画像データPtdの真円度を測定する真円度測定部301と、真円度を測定された真円度画像データCrdを分別する分別部302と、真円度の高い真円画像データCirを膨張収縮処理する膨張収縮部303と、膨張収縮処理の結果得られる距離マスクMsdで、分別部302から分別される真円度の低い非真円画像データNcirから中空糸膜以外の部分を除去するマスク処理部304と、真円度の低い楕円画像データElipと真円画像データCirを合成して中枢部分画像データPxdを作成する合成部305を含む。なお、中空部分抽出部205には粒子解析部204を含めても良い。この意味で、図3および図4では粒子解析部204と中空部分抽出部205を点線で囲んで表示した。
図5には、画像処理装置104の処理のフローを示す。以下主として図5のフローに基づき適宜図1乃至4を参照しながら画像処理装置104の動作について説明する。
画像処理装置104は、中空糸膜モジュールの検査を行い、結果を出力する。起動は操作指令装置105から発せられる検査開始指令Ficによる。
画像処理装置104が起動すると、まず位置合わせを行い撮影する(S1402)。位置合わせは、モジュールの端面の軸心と撮像装置1031および1032(図1)の光学中心軸を合わせる調整である。調整は、支持台101Bの上下左右の微動と、撮像装置103のいずれか一方の微動によって行う。本発明の検査装置10は、モジュールMの両端面を同時に撮影するため、一方の端面の軸心と撮像装置の光学中心軸が一致しても、他方の端面の軸心と他方の撮像装置の光学中心軸が一致するとは限らないからである。
次にモジュールMの端面を撮影し、画像データを取り込む。撮影によって撮像装置1031から画像処理装置1041に画像データVd1が送られ、また、撮像装置1032から画像処理装置1042に画像データVd2が送られる。なお、CCD中の1つの画素から得られた情報を画素データといい、画素データによって構成されるモジュールMの端面の画像を画像データを呼ぶ。この処理は撮像装置103によって行われる。
送られてきた画像データVdは、画像処理装置104によって、まず解像度変換が行われる(S1404)。解像度変換は、得られた画素データから、画素データと画素データの間を補間し新たな画素データを作り出すことで、画像データの画素数を増加させることを言う。従って、見かけ上撮影した解像度より高い解像度の画像データを得ることができる。このようにすると、解像度を低い状態で撮影できるので、撮影時間が短くなり、また画像データの転送速度も短くすることができる。一方で、画像処理時のデータ数は増加するので、正確な判断を行うことができる。この処理は補間部201によって行われ、補間後のデータは、補間画像データVcdとして出力される。
画素データ間の補間には、一番近い画素のデータをそのまま適用するニアレストネイバー法、隣接する画素のデータを直線で結んで補間するバイリニア法(線形補間法)、複数のデータから3次元的に計算するバイキュービック法(双3次補間法)等が知られており、これらを一部変更した方法も多く提案されている。本発明では、どの方法を用いても良いが、中空糸膜の断面の扁平性を画像から求めるため、できるだけ細かい補間を行うのが好適である。具体的にはバイキュービック法を用いるのが望ましい。
図6を参照して、バイキュービック法を簡単に説明する。f11乃至f44は、実際に撮影された画素データである。便宜上横方向をx方向、縦方向をy方向とする。この画素データの間にある点(x、y)を周囲の画素データに、基づいて補間するのが補間処理である。バイキュービック法では図6に示すように、(x、y)の1点を補間するためにその周囲にある16の点を用いる。
点(x、y)とそれを囲むf22、f32、f33、f23の4点との間の距離をx方向についてx2、x3とし、y方向についてはy2、y3とする。また、f22、f32、f33、f23によって作られる四角形をさらに囲む四角形f11、f41、f44、f14と点(x、y)との間の距離を、x方向についてx1、x4とし、y方向については、y1、y4とする。このとき点(x、y)の画素データI(x,y)を以下のように求める。
Figure 2009162505
なお、ここでx1乃至x4およびy1乃至y4は、f22の点の座標を([x]、[y])として以下のように求める。
Figure 2009162505
また、h(t)は重み関数で一般式は以下のように表される。
Figure 2009162505
ここで、aは重みを調整する変数であり、通常a=−1程度の値が使われる。
図7には、モジュールMの端部の撮影例を示す。また図8には、バイキュービック法により解像度を2倍にした画像データ例を示す。図7では、よく見ると、四角い画素が残っているのが見えるが、図8では、かなり滑らかな画素になっているのがわかる。
図5に戻って、解像度変換(S1404)を行った後、その結果として出力された補間画像データVcdに対してハイパスフィルタ処理を行う(S1406)。ハイパスフィルタ処理は、得られた画像データに対して2次元のFFT処理を行い、高周波成分だけを取り出し、低域成分は削除した後、逆FFT処理によって画像にもどす処理である。フィルタリング処理ともいう。カットオフの周波数は、画像データに対して個々の中空糸膜の断面径の割合から求めるのが好適である。ここでは中空糸膜と考えられる部分を残し、それ以外の部分を削除するのが目的であるからである。それ以外の部分とは例えば中空糸膜モジュールの端の部分にあるモールド樹脂の部分などがこれに当たる。この処理はフィルタ部202(図3)によって行われる。フィルタ後の出力はフィルタ画像データFcdとして出力される。
なお、この処理は、撮影された画像のコントラストが鮮明であれば、スキップしてもよい。また、フィルタ処理はFFT処理以外の方法、例えば3×3や5×5の画素に対して行うコンボリューションで行ってもよい。
図9には、図8の画像データをフィルタリング処理した結果の画像データを示す。図8で白くリング状に撮影された中空糸膜部分にぼんやりかかったモヤの部分が、図9では消えて、中空糸膜の膜厚の境界が明確になっているのがわかる。また、左半分にはモールド樹脂(ポッティング部分と呼ぶ)の断面の凹凸である斑点模様が薄く残っている。
再び図5に戻って、次にフィルタリング処理によって得られたフィルタ画像データFcdに対して2値化処理を行う(S1408)。2値化処理は、画像データ中の個々の画素データに対して、予め設定された閾値との大小を判定し、0若しくは1の値に書き直す処理である。この場合、0を明としても暗としてもよいが、2値化された画像データは、白黒の画像になる。この処理は2値化部203(図3)によって行われ、2値化後の出力は2値画像データBcdとして出力される。
図10は図9のフィルタ画像データFcdを2値化処理した結果の2値画像データBcdである。この画像データから膜部分に対応する領域で囲まれた領域を抽出する。ここでは個々の中空糸膜の膜厚部分が明領域となり、中空糸膜の中空部分は暗領域になっているのがわかる。また、写真の左上の部分はポッティング部分の樹脂部分であり、暗領域になっている。図9でこの領域に見えていたモールド樹脂の凹凸であるまだら模様は、明領域に変換されている。これは2値化におけるノイズとなっている。このノイズは画像処理上不要な情報となるので、削除する必要がある。
そこで次に粒子解析処理を行う。再び図5を参照して、粒子解析処理(S1410)は、2値画像データBcdの中で明領域で囲まれた暗領域だけを明領域として取り出す。これは粒子解析部204によって行われる。この処理は2値画像データBcd中の中空糸膜の中空部分の候補を一塊のデータとして得る。この処理による結果は、粒子画像データPtdとして出力される。粒子画像データPtdには、まだ中空部分でないものがノイズとして残留する。
図11には、図10の2値画像データに粒子解析処理を行った粒子画像データPtdの例を示す。図10でポッティング部分にあったノイズが除去されているのがわかる。
しかし、図11には、複数の中空糸膜で囲まれて独立した形状となっている樹脂の部分が含まれている。これらを隙間部と呼ぶ。これら隙間部は中空糸膜の膜によって囲まれているために粒子解析処理によって粒子として粒子画像データPtdに含まれたものである。例えば図9の符号701がこれに当たる。これらは形状が、真円度の低い中空糸膜の中空部分に形状が似通っている。そのため、これらを真円度の低い中空糸膜と誤検出すると、モジュールあたりの欠陥中空糸膜本数が増加してしまう。従って、実際には不良品ではない正常な中空糸膜モジュールを欠陥品であると誤判断してしまう原因となる。
そこで粒子画像データPtdから中空糸膜間の隙間部を除去する処理を行う。この処理は以下の原理によって行う。
図12(a)を参照して、中空糸膜は、膜圧部分801と中空部分802からなる。ここで、中空糸膜によって囲まれた隙間部分803が、誤検出の原因となる。一方、図12(b)に扁平した中空糸膜を示す。図12(b)において、扁平した中空糸膜は膜901と中空部分902として観察される。
中空糸膜の膜厚をD1、隣り合う中空糸膜の中空部分間の距離をD2、つぶれた中空糸膜を間に挟んだ正常な中空糸膜の中空部分間の距離をD3とすると、D1、D2、D3の間には次の関係がある。
Figure 2009162505
(4)式、(5)式は、扁平した中空部分が存在する領域を示す。言い換えると、隙間部には(4)式、(5)式を満足しない部分が含まれる。そこで、上式(4)(5)を満足する領域以外の領域を含むものを誤検出として除去する。以下に処理の手順を説明する。
まず、中空部分の候補領域である粒子画像データPtdの個々のデータ毎に真円度を測定する。本発明でいう真円度とは、対象となる粒子画像データPtdに対して短径を算出し、中空糸膜の設計値との比をとることで求める。これには2つの算出方法があり、いずれを用いても構わない。
最初に短径の測定領域と面積を同じくする近似長方形の短辺を短径値として用いる方法について説明する。対象となる粒子画像データPtdに対して、その外周長と、面積とを粒子画像データから求める。そこで、
外周長:P、
面積:A、
近似長方形の短辺(近似短径):DS、
近似長方形の長辺(近似長径):DLとするとき以下の式が成り立つ。
Figure 2009162505
ここで、DL=A/DSと置き換えると、外周長Pは次の式で求められる。
Figure 2009162505
これをDSについて解くと、解の公式より(9)式のように求められる。
Figure 2009162505
なお、DLについて求めると(10)式となる。
Figure 2009162505
(9)式と(10)式は同じ形となるが、DL>DSという前提から、結局DSおよびDLは(11)式、(12)式のように求められる。
Figure 2009162505
次に短径の測定領域を単位角度毎に接線を測定し、その測定値のうち最小値を短径値として用いる方法について説明する。図13は単位面積Δθ=45度としたときの測定領域の接線Dの測定方法の模式図である。単位角度毎に測定した接線のなかで、
接線の最小値:Dmin、
短径:DS、
とするときに、(13)式のようにDSを近似する方法である。
Figure 2009162505
以上いずれかの方法を用いて、粒子画像データの短径DSを求めた後、中空糸膜の中空部分の設計値をDRとして、真円度Cratio(%)は以下のように求められる。
Figure 2009162505
以上の処理は、真円度測定部301(図4)によって行われる。また、粒子画像データのそれぞれの粒子データに真円度Cratioを関連づけた画像データを真円度画像データCrdとして出力される。
次に真円度画像データCrdの粒子データをそれぞれの真円度に応じて分別する(S1414)。後述するが、この分別処理によって、隙間部を除去するための距離マスクを作成するので、高い真円度のものだけを選別する。具体的には真円度が80%以上、好ましくは90%以上の粒子データだけを集めて真円画像データCirとして出力する。真円度が非常に高い粒子データは、中空糸膜モジュールに組み込まれている中空糸膜の断面にある中空部分であると見なせる。したがって、真円画像データは正常糸領域とも呼べる。
また、それ以外の粒子データを集めて非真円画像データNcirも出力する。この非真円画像データNcirには、隙間部がノイズとして含まれる。非真円画像データは、非正常糸領域とも呼べる。これらの処理は分別部302によって行われる。
図14(図10)に真円画像データCirを例示する。ここでは、真円度80%以上の粒子データを集めたものである。
また、図15(図12)には、非真円画像データNcirを例示する。
次に分別処理(S1414)によって得られた真円画像データCirに対して膨張収縮処理を行う(S1416)。膨張処理とは、2値化された画像データに対して個々の画素データに着目し、その画素データが1であった場合は、その画素の周囲の画素をすべて1にする処理である。
図16を参照して、膨張処理について簡単な説明を行う。図16(a)は元の画像データであるとする。黒く塗りつぶされた4つの画素の部分が値が1の画素である。それ以外は値が0の画素となる。ここで、4つの画素の真ん中の画素を画素Aとしておく。
図16(b)は1画素分の膨張処理を行った結果図である。図16(a)で、画素Aは値が1であったので、画素Aの周囲の8つの画素も値を1にする。図16(b)では画素Aに対応するのが画素AXである。画素AXによって膨張を受ける画素は領域41に含まれる画素である。領域41は太い線で囲った。このような処理を行うことで、結局図16(b)の斜線の部分であった元画素は、模様の入った画素に膨張する。なお、収縮処理は、値が0の画素を膨張させる処理である。
本発明では、D1の4倍に相当する距離だけ膨張処理を行い、さらにD1の2倍に相当する距離だけ収縮処理を実施する。この処理の意味を図12を参照して説明する。隙間部803と扁平した中空部分902の違いは、隣接する真円度の高い中空部分から膜厚分D1の2倍以上離れているか、若しくは真円度の高い中空部分同士の間がD1の4倍以上は慣れているか、という点であった。そこで、真円度の高い中空部分から膜厚の4倍の距離について膨張処理を行うと、中空部分(粒子データ)同士が重なりあってくる。もし、真円度の高い中空部分の中心から膜厚の4倍分以内の距離にある隙間部は、この膨張処理で全て埋め尽くされてしまう。しかし、扁平した中空部分はこの処理ではなくならない。
次に膜厚D1の2倍分だけ収縮させると、真円度の高い中空部分は膜厚分だけ太った画像となる。膨張・収縮は完全に可逆的でないので、収縮したデータでは、隙間部は、元の部分とぴったり合わず、真円度の高い中空部分の膨張縮小データに一部重なる。
より好ましくは、扁平した中空部分がなくならない程度に最初の膨張処理を膜厚の4倍より少し大きく膨張処理をしておく。すると、隙間部と膨張収縮の結果はより顕著に重なり部分を求めることができる。
このように膨張収縮処理によって、非真円画像データの粒子データの中で隙間部を削除することができる。これは真円度の高い真円画像データを膨張収縮した結果は距離マスクと呼ぶフィルタとなる。
この処理は、膨張縮小部303が行い、距離マスクMsdを出力する。
図17に距離マスクMsdを例示する。真円画像データ(図14)と比較して粒子データ間が明領域となっているのは、膨張処理によって埋まってしまった暗領域があるためである。膨張処理によって一旦埋まってしまった暗領域は収縮処理を行っても、もとには戻らない。
この距離マスクMsdと非真円画像データNcirを重ね合わせ、少しでも重なり合ったら、その部分は隙間部であるとして除去する処理を行う(S1418)。説明は上記の通りである。この処理によって隙間部が除去され、扁平した中空部分の粒子データだけが残るデータを得ることができる。この処理はマスク処理部304が行う。マスク処理部304は、距離マスクMsdと非真円画像データNcirを使って、扁平した中空部分のデータの集合である楕円画像データElipを出力する。
図18には図17で示した距離マスクと、図15で示した非真円画像データを重ねたものを示す。非真円画像データのうち、白丸で囲んだ粒子データは隙間部として削除される。
次にS1418で求めた楕円画像データElipとS1414で分別した真円画像データCirの論理和をとり、中空部分画像データPxdを求める(S1420)。この処理は合成部305が行う(図4)。
図19に中空部分画像データPxdを例示する。この段階では、2値化の際のポッティング部分のまだら状のノイズや、隙間部などが除去され、中空糸膜の中空部分が明領域として表される。
再び図5を参照して、次に中空部分画像データPxdのそれぞれの粒子データの真円度を測定する(S1422)。この真円度測定はS1412で行ったのと同じ処理を行ってよい。また、S1412のステップで、それぞれの粒子データに対して測定された真円度がすでに関連付けられている場合は、中空部分画像データPxdの段階でそれぞれの粒子データは自身の真円度を保有しているので、このステップはスキップしても構わない。
また、この処理は真円度測定部206(図3)が行う。真円度が測定されたデータは真円度画像データCrdとして出力される。なお、上記のようにすでに中空部分抽出部205中で真円度を測定され、個々の粒子データが自身の真円度を有している場合は、中空部分抽出部205の出力が真円度画像データCrdとなる。
以上の処理で、撮像装置103が撮影した画像データから中空糸膜の中空部分だけを示す真円度画像データを得ることができた。また真円度画像データには、それぞれの粒子データの真円度が測定されているので、正常な中空糸膜か異常な中空糸膜かの判断を行うことが出来る。これを異常糸判定と呼ぶ(S1424)。
判断は真円度の値に基づいて行うことができ、設定する閾値は複数あってもよい。例えば真円度が70%以下のものを「扁平欠陥」とし、その中でも真円度が20%以下になるようなものを「つぶれ欠陥」として分類することができる。
このような処理はデータ処理部207が行う。
図20に、真円度70%以下の中空部分を選別した場合を例示する。また、図21は、真円度20%以下の中空部分を選別した場合を例示する。
データ処理部207は、これらの扁平欠陥やつぶれ欠陥の本数およびこれまでの画像処理の結果データなどをDoutとして出力する(S1426)。
図2を参照して、以上の処理によって検査及び検査データ取得の処理(S1400)は終了し、操作指令装置105に欠陥および処理されたデータが送られる。操作指令装置105は、これらのデータを表示装置106に映し出すようにしてもよい。
図22は、表示装置に表示させるために、図8の画像の中空糸膜の膜厚と認識した部分を白色に、扁平欠陥部分を横矢印に、つぶれ欠陥部分を縦矢印に、欠陥でない中空糸膜を灰色にマーキングしたものである。つぶれ欠陥は2箇所、扁平欠陥は5箇所ある。もちろん、表示方法はこれに限定されるものではない。
次にこれらの結果に基づいて操作指令装置105が行う判定処理(S1500)について説明する。操作知れ装置105は、2系統の画像処理装置から、Dout1およびDout2を受け取る(S1502)。そして、これら2系統からの結果に基づいて最終的な判断を行う。
図23には、判定処理(S1500)の詳細なフローを示す。操作指令装置105はそれぞれDout1およびDout2を受け取ると、それぞれから扁平欠陥およびつぶれ欠陥の本数を取得する。ここでは、扁平欠陥をNh、つぶれ欠陥をNtとする。また、画像処理装置1041から得た結果には「1」をつけ、画像処理装置1042から得た結果には「2」をつける。
結局、検査対象となった中空糸膜モジュールは両端で検査を行い、つぶれ欠陥Ntは、Nt1+Nt2で求められ、扁平欠陥Nhは、Nh1+Nh2で求められる(S1504)。したがって、これらの欠陥にそれぞれ適切な閾値を設定することで良品若しくは欠陥品の判定を行うことが出来る(S1506)。ここでは、つぶれ欠陥の個数に対して閾値Ttを設定し、扁平欠陥に対して閾値Thを設定する。そして、つぶれ欠陥Ntおよび扁平欠陥Nhがそれぞれ閾値Tt、Thより大きければ欠陥判定(S1508)し、そうでなければ良品判定(S1510)をする。
最後に検査対象となった中空糸膜モジュールのロット番号、Dout1および2、そして判定結果を所定の場所に転送する。
以上の処理の流れによって本発明の中空糸膜モジュールの検査は終了する。図1に戻って、検査が終了したモジュールは、支持台101Bから移送装置108によって次の工程に移送されるのは、すでに説明した通りである。
次に実施例を示す。
撮像手段はカメラはNED社のラインセンサカメラ(型式:NSUF2014m、2048画素、画素サイズ14μm)を使用した。レンズは、栃木ニコン社のUV−105mmF4.5を使用して、分解能40μm/画素で8bitの濃淡画像を撮像した。
照明手段にはコスシステム社製のTE−8B−DSD30−IF−24Vに同社製紫外線LED照明であるKDR−375−LA100−24Vを取り付けて使用し、中空糸膜モジュール端面の中空糸膜の中空部分からの散乱光・蛍光発光を受光した。
検査対象は、外径280μm、内径200μm、膜厚40μmの中空糸膜を約10,000本有する中空糸膜モジュールの端面を検査した。
まず、中空糸膜モジュールの両端面を解像度40μm/画素、視野□80mmでそれぞれ撮像して双3次補間で解像度を2倍にし、図24、および図25の画像を得た。
次に、それぞれの画像をフィルタリングした後2値化し、中空糸膜の中空部分に相当する暗領域を抽出した。
抽出した中空部分すべてに対して真円度を算出し、真円度が70%を下回る扁平欠陥の本数と、真円度が20%を下回るつぶれ欠陥の本数とをそれぞれカウントした。端面1はつぶれ欠陥の本数が6本、扁平欠陥の本数は27本であった。端面2はつぶれ欠陥の本数が1本、扁平欠陥の本数は44本であった。両端面での合計はつぶれ欠陥の本数が7本、扁平欠陥の本数は71本であった。
図26および図27に単面1および単面2の表示装置用データを示す。丸で囲った部分には扁平欠陥Nhが確認され、引き出し線で示した部分にはつぶれ欠陥Ntが確認された。表示装置用データは画面上ではこれらの欠陥は色分けされ表示される。図26および図27は、データ全体を表示させた例示であって、扁平欠陥やつぶれ欠陥だけを表示することも可能である。また扁平欠陥とつぶれ欠陥の個数は別途数字として表示させることもできる。
つぶれ欠陥の良否判定閾値は7本以下、扁平欠陥の良否判定閾値は41本以下であったので、つぶれ欠陥・扁平欠陥ともに閾値を上回っていたことから、このモジュールを欠陥品として正しく検査できた。
本発明は中空糸膜モジュールの自動欠陥検査に好適に利用することができる。
本発明の中空糸膜モジュールの検査装置の構成を示す図である。 検査装置全体の処理を示すフローである。 画像処理装置の構成を示す図である。 中空部分抽出部の構成を示す図である。 画像処理装置の処理のフローを示す図である。 バイキュービック法を説明する図である。 撮像装置によって撮影された端面写真を示す図である。 図7を補間した端面写真を示す図である。 ハイパスフィルタを通した結果を示す図である。 2値化処理した結果を示す図である。 粒子解析した結果を示す図である。 隙間部を除去する原理を示す図である。 短径を求める場合の説明をするための図である。 真円度の高い中空部分のデータを集めた図である。 真円度の低い中空部分と思われるデータを集めた図である。 膨張収縮を説明する図である。 距離マスクを示す図である。 距離マスクによって除去される真円度の低い中空部分候補を示す図である。 中空部分だけを表示した図である。 扁平欠陥を例示する図である。 つぶれ欠陥を例示する図である。 画像処理の結果の一例を示す図である。 操作指令装置が行う判定処理のフローを示す図である。 実施例の画像データを示す図である。 実施例の画像データを示す図である。 実施例の画像データを示す図である。 実施例の画像データを示す図である。
符号の説明
1 パターン検査装置
10 画像撮影部
20 補間部
30 2値化部
40 膨張縮小部
50 位置あわせ部
60 演算部
70 判定部
80 記憶部
85 制御装置

Claims (14)

  1. 中空糸膜モジュールのポッティング端面を撮影し画像データを得る工程と、
    前記画像データを補間により画素数を増やした補間画像データを得る工程と、
    前記補間画像データに基づく画像データを2値化した2値画像データを得る工程と、
    前記2値画像データから中空部分画像データを抽出する工程と、
    前記中空部分画像データの個々の中空部分の真円度を求める工程と、
    前記真円度が所定の閾値以下である前記中空部分の個数を欠陥数として数える工程を有する中空糸膜モジュールの検査方法。
  2. 前記補間画像データをフィルタ処理する工程を含む請求項1に記載された中空糸膜モジュールの検査方法。
  3. 前記中空部分画像データを抽出する工程は、
    前記2値画像データから前記膜部分に対応する領域で囲まれた領域を抽出して粒子画像データを得る工程と、
    前記粒子画像データの真円度を求め真円度画像データを得る工程と、
    前記真円度画像データの真円度に基づいて前記粒子画像データを真円度の高い真円画像データと真円度の低い非真円画像データに分別する工程と、
    前記真円画像データを膨張および収縮させ、距離マスクを得る工程と、
    前記距離マスクに基づいて前記非真円画像データから隙間部を除去し、楕円画像データを得る工程と、
    前記楕円画像データと前記真円画像データを足し合わせて中空部分画像データを得る工程を含む請求項1または2のいずれかの請求項に記載された中空糸膜モジュールの検査方法。
  4. 前記欠陥数を数える工程は、
    前記所定の閾値が複数あり、前記欠陥数は前記所定の閾値毎に求める工程である請求項1乃至3のいずれか1の請求項に記載された中空糸膜モジュールの検査方法。
  5. 前記補間画像データを得る工程は、前記画像データを双3次補間法によって補間する工程である請求項1乃至3のいずれか1の請求項に記載された中空糸膜モジュールの検査方法。
  6. 前記補間画像データを得る工程は、前記画像データを2倍以上の画素数に増やす工程である請求項1乃至3のいずれか1の請求項に記載された中空糸膜モジュールの検査方法。
  7. 請求項1乃至6の何れかの検査方法を用いる中空糸膜モジュールの製造方法。
  8. 請求項7に記載された中空糸膜モジュールの製造方法を用いて製造された中空糸膜モジュール。
  9. 撮像装置からの画像データを取り込み補間画像データを作成する補間部と、
    前記補間画像データに基づいた画像データを2値化し2値画像データを得る2値化部と、
    前記2値化画像データから中空糸膜モジュールの中空部分だけを抜き出し中空部分画像データを得る中空部分抽出部と、
    前記中空部分画像データの真円度を測定し、真円度画像データを得る真円度測定部と、
    前記真円度画像データから所定の閾値以下のデータの個数を数え上げ、前記個数を出力するデータ処理部を有する中空糸膜モジュールの検査用画像処理装置。
  10. 前記補間画像データをフィルタ処理しフィルタ画像データを作成するフィルタ部をさらに有する請求項9に記載された中空糸膜モジュールの検査用画像処理装置。
  11. 前記中空部抽出部は、
    前記2値化画像データを粒子解析し粒子画像データを得る粒子解析部と、
    前記粒子画像データの真円度を測定し真円度画像データを得る真円度測定部と、
    前記真円度に基づいて真円度の高い真円画像データと真円度の低い非真円画像データに分別する分別部と、
    前記真円画像データを膨張および収縮させ、距離マスクを得る膨張収縮部と、
    前記距離マスクに基づいて前記非真円画像データから隙間部を除去し、楕円画像データを得るマスク処理部と、
    前記楕円画像データと前記真円画像データを足し合わせて中空部分画像データを得る合成部を含む請求項9または10のいずれかの請求項に記載された中空糸膜モジュールの検査用画像処理装置。
  12. 撮像装置と、
    前記撮像装置から画像データを取り込む請求項9乃至11のいずれか1の請求項に記載された中空糸膜モジュールの検査用画像処理装置と、
    前記中空糸膜モジュールの検査用画像処理装置と結合された操作指令装置を有する中空糸膜モジュールの検査装置。
  13. 前記撮像装置と、前記中空糸膜モジュールの検査用画像処理装置とをそれぞれ2系統有し、前記操作指令装置は前記中空糸膜モジュールの検査用画像処理装置のどちらとも結合されている請求項12記載の中空糸膜モジュールの検査装置。
  14. 検査対象の中空糸膜モジュールを前記撮像装置の前で支持する支持台と、
    前記支持台に前記中空糸膜モジュールを移送する移送装置をさらに有し、
    前記移送装置は前記操作指令装置に結合されている請求項12または13のいずれかの請求項に記載された中空糸膜モジュールの検査装置。


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