JP3512390B2 - 菌床栽培袋の折り畳み装置と方法 - Google Patents

菌床栽培袋の折り畳み装置と方法

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JP3512390B2
JP3512390B2 JP2001067873A JP2001067873A JP3512390B2 JP 3512390 B2 JP3512390 B2 JP 3512390B2 JP 2001067873 A JP2001067873 A JP 2001067873A JP 2001067873 A JP2001067873 A JP 2001067873A JP 3512390 B2 JP3512390 B2 JP 3512390B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、菌床を充填して封
口された菌床栽培袋の開口部を折り畳みする折り畳み装
置と方法に関する。
【0002】
【従来の技術】菌床栽培袋は、菌床を充填した後、開口
縁をシールして封口される。封口された菌床栽培袋は、
図1に示すように、菌床を充填する部分よりも上に貫通
孔2を開け、ここに通気シート3を密着して閉塞してい
る。通気シート3は、菌床を充填する前工程で、袋の一
部に貫通孔2を開け、貫通孔2を閉塞する位置に熱溶着
して固定される。通気シート3は、封口された菌床栽培
袋1の換気量を最適な状態とする通気性のシートで、た
とえば不織布やろ紙が使用される。
【0003】この状態で封口された菌床栽培袋は、下部
に菌床を充填し、菌床よりも上部を折り畳むように固定
して、栽培室の棚におかれて茸菌を繁殖させる。このと
き、通気シートから菌床栽培袋の内部に最適な空気が供
給される。茸菌が繁殖した後、菌床栽培袋を開いて茸を
発生させる。
【0004】菌床栽培袋の上部を折り畳む装置は開発さ
れている。この装置は、図2ないし図4に示す工程で、
菌床栽培袋1の上部を折り畳む。すなわち、菌床栽培袋
1の上縁の両側を挟着具24で挟着し、この状態で挟着
部よりも下をロッド25で突いて、挟着具24で挟着部
が平行になるように折り畳み、折り畳み状態で、菌床栽
培袋1を両側からヒータで加熱されたロッド16で押し
て溶着する。この装置は、菌床栽培袋1を、図5に示す
ように、上端部を二つ折りにして、上部を互いに密着さ
せる状態に折り畳みする。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】以上の工程で菌床栽培
袋1を折り畳みする装置は、充填している菌床に理想的
な状態で空気を供給できなくなる欠点がある。それは、
菌床栽培袋1の上部を互いに密着させる状態で折り畳ん
で固定しているからである。とくに、通気シート3を固
定している部分が互いに接近して重なる状態となって、
換気が充分にできなくなる欠点がある。
【0006】本発明は、このような欠点を解決すること
を目的に開発されたものである。本発明の重要な目的
は、菌床栽培袋を理想に近い換気状態で折り畳みできる
折り畳み装置と方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の菌床栽培袋の折
り畳み装置は、菌床を充填して封口されたプラスチック
フィルム製の菌床栽培袋1の開口部1Aを折り畳みす
る。折り畳み装置は、菌床栽培袋1の開口部1Aを両側
部で独立して挟着する挟着具4と、挟着具4を互いに接
近する方向に水平面内で回動させる水平折曲機構5と、
挟着具4を垂直面内で回動させる垂直折曲機構6と、菌
床栽培袋1の互いに接近している部分を連結する固着機
構7とを備える。挟着具4は、開口部1Aを上方にする
姿勢で供給される菌床栽培袋1の開口部1Aを両側部で
独立して挟着する。水平折曲機構5は、菌床栽培袋1の
両側を挟着している挟着具4を互いに接近する方向に水
平面内で回動させて、菌床栽培袋1の開口縁を水平面で
折曲する。垂直折曲機構6は、菌床栽培袋1の両側を折
曲してなる挟着具4を垂直面内で回動して、菌床栽培袋
1の上部を垂直方向から水平方向に折曲する。固着機構
7は、垂直折曲機構6と水平折曲機構5で折曲されてな
る菌床栽培袋1の互いに接近している部分を連結する。
【0008】固着機構7には、菌床栽培袋1を加熱状態
で押圧して溶着するヒータ15を設けることができる。
垂直折曲機構6には、上下機構を設けることができる。
【0009】本発明の菌床栽培袋の折り畳み方法は、菌
床を充填して封口されたプラスチックフィルム製の菌床
栽培袋1の開口部1Aを折り畳みする方法であって、挟
着工程と水平折曲工程と垂直折曲工程と固着工程とから
なる。挟着工程は、開口部を上方にする姿勢で供給され
る菌床栽培袋1の開口部を、両側部で独立して挟着す
る。水平折曲工程は、菌床栽培袋1の両側の挟着部分を
互いに接近する方向に水平面内で回動して折曲する。垂
直折曲工程は、両側部を折曲している菌床栽培袋1の上
部を垂直面内で回動して、菌床栽培袋1の上部を垂直方
向から水平方向に折曲する。固着曲工程は、菌床栽培袋
1の互いに接近している部分を連結する。
【0010】固着工程において、菌床栽培袋1を熱溶着
することができる。垂直折曲工程において、菌床栽培袋
1の挟着部を上昇させることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて説明する。ただし、以下に示す実施例は、本発明
の技術思想を具体化するための菌床栽培袋の開口部を折
り畳みする装置と方法を例示するものであって、本発明
は折り畳み装置と方法を下記に特定しない。
【0012】さらに、この明細書は、特許請求の範囲を
理解し易いように、実施例に示される部材に対応する番
号を、「特許請求の範囲の欄」、および「課題を解決す
るための手段の欄」に示される部材に付記している。た
だ、特許請求の範囲に示される部材を、実施例の部材に
特定するものでは決してない。
【0013】図1に示す菌床栽培袋1は、プラスチック
シート等の可撓性シートを袋状にしたもので、内部に
は、茸菌を植え付けしている菌床を充填している。さら
に、この菌床栽培袋1は、開口縁をヒートシールして溶
着して、雑菌が侵入しないようにしている。さらに、菌
床栽培袋1は、内部に適度な空気を供給するために、菌
床よりも上方に貫通孔2を開けて、ここに通気シート3
を溶着している。通気シート3は、不織布やろ紙で、貫
通孔2を気密に密閉しないように閉塞する。したがっ
て、この構造の菌床栽培袋1は、雑菌を侵入させること
なく空気を供給できる特長がある。このため、雑菌の繁
殖を防止しながら、茸菌を繁殖できる特長がある。た
だ、本発明の装置が開口部を折り畳みする菌床栽培袋
は、必ずしも開口縁をヒートシールする必要はなく、ま
た、貫通孔を開口してここに通気シートを付着した構造
とする必要はない。たとえば、菌床栽培袋の開口部をヒ
ートシールすることなく、接着剤で接着することもでき
る。また、内部に空気を供給するための通気シートを設
けることなく、微細な貫通孔を設ける構造とすることも
できる。したがって、本発明の折り畳み装置と方法は、
菌床栽培袋の構造を特定するものではない。
【0014】図6と図7に示す菌床栽培袋1の開口部を
折り畳みする装置は、開口部を上方とする姿勢で供給さ
れる菌床栽培袋1の開口部を両側部で独立して挟着する
挟着具4と、菌床栽培袋1の両側を挟着している挟着具
4を互いに接近する方向に水平面内で回動させて、菌床
栽培袋1の開口縁を水平面で折曲する水平折曲機構5
と、菌床栽培袋1の両側を折曲してなる挟着具4を垂直
面内で回動して、菌床栽培袋1の上部を垂直方向から水
平方向に折曲する垂直折曲機構6と、垂直折曲機構6と
水平折曲機構5で折曲されてなる菌床栽培袋1の互いに
接近している部分を連結する固着機構7とを備える。
【0015】図の装置は、菌床栽培袋1の中央部と両側
部とを別々に挟着する3組の挟着具4を備える。3組の
挟着具4は、菌床栽培袋1の上部を、中央部とその両側
に約3等分して挟着する。3組の挟着具4は、図8に示
すように、コンベア等で挟着具4の真下に供給される菌
床栽培袋1の開口部の上部を両面から挟着する。挟着具
4は、菌床栽培袋1が真下に供給されるときは、図8の
鎖線で示す水平に開かれた位置にあり、菌床栽培袋1が
供給されると、実線で示す位置に移動して菌床栽培袋1
を挟着する。ただ、狭着具は、必ずしも図の鎖線で示す
ように、水平な状態まで開く必要はない。狭着具は、菌
床栽培袋1が真下に供給されるときに邪魔にならない範
囲で開くことができる。狭着具は、たとえば90〜15
0度の範囲で開く構造として、開閉の動作を簡単にでき
る。
【0016】3組の挟着具4で、菌床栽培袋1の中央部
とその両側を挟着する装置は、菌床栽培袋1の開口部を
しっかりと挟着して、理想的な状態に折曲して折り畳み
できる特長がある。ただ、本発明の装置と方法は、挟着
具が必ずしも菌床栽培袋の中央部を挟着する必要はな
い。菌床栽培袋は、両側を挟着具で挟着し、中央部を挟
着することなく折曲することもできるからである。
【0017】挟着具4は、菌床栽培袋1を両側から挟着
するキャッチプレート8と、このキャッチプレート8を
水平の姿勢から垂直の姿勢に移動して、菌床栽培袋1を
挟着するチャック9とを備える。両側の挟着具4は、図
7に示すように、菌床栽培袋1を溶着するヒータ15を
挿入するために、キャッチプレート8のヒータ挿入位置
に切欠部8Aを設けている。ただ、キャッチプレート
は、必ずしも切欠部を設ける必要はなく、両側からヒー
タを押し付けて菌床栽培袋を溶着することもできる。チ
ャック9は空気シリンダーで、キャッチプレート8を図
8に示すように水平姿勢と垂直姿勢に移動する。空気シ
リンダーであるチャック9は、速やかにキャッチプレー
ト8を水平位置と垂直位置に移動できる、また、キャッ
チプレート8を好ましい圧力で挟着できる特長がある。
ただ、チャックには、油圧シリンダーや減速モーター等
も使用できる。
【0018】水平折曲機構5は、菌床栽培袋1を挟着し
ている両側の挟着具4を、図9の平面図の矢印で示すよ
うに約120度回動して、菌床栽培袋1の開口部をほぼ
三角形となるように折曲する。このとき水平折曲機構5
は、両側の挟着具4を、通気シート3を配設していない
側に回動させる。通気シート3を外側に向けて、通気を
良くさせるためである。ただ、菌床栽培袋が両側に貫通
孔を有する場合は、水平折曲機構が両側の挟着具を折曲
する向きは問わない。
【0019】図7の装置の水平折曲機構5は、挟着具4
のチャック9の上端を固定している回動アーム10と、
この回動アーム10を水平面内で回動させる水平回転機
構11とを備える。水平回転機構11は、空気シリンダ
ーを内蔵して、回動アーム10を回動させる駆動機構で
ある。ただ、水平回転機構は、油圧機構で回動アーム1
0を回動させる機構、さらに、減速モーターと歯車で回
動アーム10を回動させる機構とすることもできる。水
平回転機構11は、両側のチャック9を、図9の鎖線位
置で示す直線位置から、実線で示す回動位置に移動させ
る。
【0020】垂直折曲機構6は、垂直アーム12と、こ
の垂直アーム12を垂直面内で回動させる垂直回転機構
13とを備える。図7に示すように、垂直アーム12
は、水平折曲機構5の水平回転機構11を上端に固定
し、下端には垂直回転機構13を連結している。垂直回
転機構13は、空気シリンダー(図示せず)を内蔵して
おり、この空気シリンダーで、垂直アーム12を垂直の
姿勢と水平の姿勢に回動させる。垂直折曲機構6は、垂
直アーム12を回動させて、両側部を折曲している菌床
栽培袋1の上部を垂直方向から水平方向に折曲する。こ
のとき、垂直折曲機構6は、水平折曲機構5で折曲され
た開口部の中央部が上側となるように、すなわち菌床栽
培袋1の上部が通気シート3を配設していない側に折曲
されるように垂直アーム12を回動させる。通気シート
3を外側に向けて、通気を良くさせるためである。
【0021】さらに、図7の垂直折曲機構6は、垂直回
転機構13を上下機構である上下シリンダー14に連結
して、垂直回転機構13が垂直アーム12を回動させる
ときに、垂直回転機構13を上下に移動させる。この上
下シリンダー14は、垂直アーム12を垂直の姿勢から
水平の姿勢に回動させるときに、図10に示すように、
垂直回転機構13を上昇させる。上昇のストロークは、
たとえば1cmである。この装置は、菌床栽培袋1の上
部にたるみができないように折り畳みできる特長があ
る。それは、挟着具4が菌床栽培袋1の上部を持ち上げ
ながら、垂直姿勢から水平姿勢に折り畳まれるからであ
る。
【0022】垂直回転機構13の回転中心、すなわち、
垂直アーム12が回転する中心は、図10のA点にあ
る。ただし、A点は上下シリンダー14が上昇位置にあ
るときの回転中心を示している。この装置は、回転中心
を、菌床栽培袋1の中央部を挟着するキャッチプレート
8と同一水平面としている。
【0023】固着機構7は、菌床栽培袋1を加熱状態で
両面から押圧して溶着するヒータ15を備える。ヒータ
15はロッド16に内蔵され、この一対のロッド16が
互いに接近して菌床栽培袋1を熱溶着して固定する。図
11は、折り畳み装置の平面図である。この図に示す固
着機構7は、一対の伸縮シリンダー17と、この伸縮シ
リンダー17のプランジャ18の先端に固定しているヒ
ータ15を内蔵するロッド16とを備える。伸縮シリン
ダー17は、後端をフレームに固定して、先端のプラン
ジャ18にロッド16を固定している。一対の伸縮シリ
ンダー17は、菌床栽培袋1を挟着して水平に回動され
た両側の挟着具4のキャッチプレート8の切欠部8Aに
向かってロッド16を前進させる位置に、直線上に配設
される。さらに、ロッド16は、図示しないが、空気シ
リンダーや油圧シリンダーのショックアブソーバーを内
蔵させることができる。このロッドは、ショックアブソ
ーバを介して菌床栽培袋を挟着するので、挟着するとき
の衝撃で菌床栽培袋が破損するのを少なくできる。
【0024】以上の折り畳み装置は、以下のようにして
菌床栽培袋の開口部を折り畳み状態に固定する。 (1) 菌床栽培袋の供給工程 この工程において、挟着具4は、キャッチプレート8を
水平に開いた位置にあり、水平折曲機構5は、3組の挟
着具4であるキャッチプレート8を直線上に位置する姿
勢にあり、垂直折曲機構6は垂直アーム12を垂直姿勢
とし、上下シリンダー14は降下位置にあり、伸縮シリ
ンダー17は先端のロッド16を後退させる位置に待機
している。この状態で、菌床栽培袋1が、開口部を上方
にする姿勢で挟着具4の真下に供給される。このとき、
挟着具4は、菌床栽培袋1の供給の邪魔にならないよう
に、キャッチプレート8を水平に開いた状態とする。図
11の装置は、挟着具4の真下に菌床栽培袋1を供給す
る供給コンベア19を備える。供給コンベア19は、菌
床栽培袋1を上に載せて挟着具4の真下に供給する。菌
床栽培袋1が挟着具4の真下に供給されると、このこと
をセンサー(図示せず)で検出して供給コンベアを停止
させる。
【0025】(2) 挟着工程 チャック9がキャッチプレート8を水平位置から垂直位
置に移動させて、挟着具4でもって、菌床栽培袋1の開
口部を、中央部とその両側部の3カ所で独立して挟着す
る。この工程において、水平折曲機構5と垂直折曲機構
6は駆動されない。
【0026】(3) 水平折曲工程 挟着具4が菌床栽培袋1を挟着する状態に保持して、水
平折曲機構5が、両側の挟着具4を、両側の挟着部分が
互いに接近する方向に水平面内で回動し、両側のキャッ
チプレート8を、図9の鎖線位置から実線位置に移動さ
せる。このとき、挟着された菌床栽培袋1の中央部とそ
の両側部分が、ほぼ三角形に近い状態になるように折曲
される。なお、水平折曲工程は、次の垂直折曲工程と一
緒に行われる。それは、水平折曲機構5で両側の挟着具
4を互いに接近する方向に回動するときに、菌床栽培袋
1の両側の挟着部分の近傍が突っ張る状態となって、狭
着具4を水平方向に折曲し難くなるおそれがあるからで
ある。ただ、水平折曲機構5で両側の挟着具4を折曲す
るときに菌床栽培袋1の両側が突っ張らない場合は、垂
直折曲工程に連動することなく水平折曲工程のみを行っ
ても良い。
【0027】(4) 垂直折曲工程 さらに、挟着具4が菌床栽培袋1を挟着する状態に保持
して、垂直回転機構13でもって垂直アーム12を垂直
の姿勢から水平の姿勢に回動させる。したがって、菌床
栽培袋1の上部は、挟着具4に挟着されて垂直方向から
水平方向に折曲される。このとき、上下シリンダー14
を駆動して、挟着具4を上昇させながら、水平な方向に
向かって回動させる。菌床栽培袋1の上部にたるみがで
きるのを阻止するためである。
【0028】(5) 固着工程 以上の状態に保持して、固着機構7の伸縮シリンダー1
7が伸長されて、先端のロッド16が菌床栽培袋1を両
面から挟着して溶着する。ロッド16は、両側の挟着具
4のキャッチプレート8で挟まれている菌床栽培袋1を
押して溶着する。
【0029】以上の工程で菌床栽培袋1が折り畳まれる
が、図の装置は、この状態に折り畳んだ菌床栽培袋1の
取出機構20を備える。取出機構20は、プランジャ1
8の先端に押出プレート22を固定してる押出シリンダ
ー21と、排出コンベア23とを備える。押出シリンダ
ー21は、押出プレート22で菌床栽培袋1を排出コン
ベア23に押し出す。このとき、挟着具4が菌床栽培袋
1を挟着するのを弱くし、あるいは弱くすることなく、
押出シリンダー21で強制的に押し出して、排出コンベ
ア23に移送する。押出シリンダー21は、挟着具4の
先端に向かって菌床栽培袋1を押し出す。
【0030】
【発明の効果】本発明の菌床栽培袋の折り畳み装置と方
法は、菌床栽培袋を理想に近い換気状態で折り畳みでき
る特長がある。それは、本発明の折り畳み装置と方法
が、菌床栽培袋の開口部を両側部で独立して挟着し、菌
床栽培袋の両側の挟着部分を互いに接近する方向に水平
面内で回動させて折曲すると共に、両側部が折曲された
菌床栽培袋の上部を垂直面内で回動して垂直方向から水
平方向に折曲し、菌床栽培袋の互いに接近している部分
を連結しているからである。
【0031】本発明の折り畳み装置と方法で開口部が折
り畳まれた菌床栽培袋は、図12に示すように、開口部
の両側部が折曲されて略三角形の形状に折り畳まれるの
で、貫通孔を設けた通気部分が互いに接近して密着しな
い。さらに、この装置と方法は、両側部が折曲された菌
床栽培袋の上部を垂直方向から水平方向に折曲するの
で、通気部分を確実に外側に位置させて、しかも貫通孔
を閉塞することなく、菌床栽培袋の内部に通気できる。
これに対して、従来の装置で折り畳まれた菌床栽培袋
は、図5に示すように、開口部を二つに折り畳んで、菌
床栽培袋の上部を互いに密着させる状態となるので、通
気シートを固定している通気部分が互いに接近して重な
る状態となって充分に換気できなくなる。以上のよう
に、本発明の装置と方法は、菌床栽培袋の開口部を独特
の形状に折り畳むことにより、通気部分を密着させるこ
となく、充填している菌床に理想的な状態で空気を供給
して換気できる。
【0032】本発明の請求項2の折り畳み装置と、請求
項5の折り畳み方法は、折り畳まれて互いに接近してい
る菌床栽培袋を、熱溶着によって極めて簡単に固着でき
る。
【0033】本発明の請求項3の折り畳み装置と、請求
項6の折り畳み方法は、水平に折り畳んだ菌床栽培袋の
上部を持ち上げながら垂直姿勢から水平姿勢に折り畳み
することによって、菌床栽培袋の上部にたるみができな
いようにして、より理想的な状態で換気できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】菌床栽培袋の斜視図
【図2】従来の折り畳み装置が菌床栽培袋を折り畳む工
程を示す概略側面図
【図3】従来の折り畳み装置が菌床栽培袋を折り畳む工
程を示す概略平面図
【図4】従来の折り畳み装置が菌床栽培袋を折り畳む工
程を示す概略平面図
【図5】従来の折り畳み装置で上部が折り畳まれた菌床
栽培袋を示す斜視図
【図6】本発明の実施例にかかる折り畳み装置の側面図
【図7】図6に示す折り畳み装置の挟着具と水平折曲機
構と垂直折曲機構を示す正面図
【図8】図7に示す挟着具が菌床栽培袋を挟着する状態
を示す側面図
【図9】図7に示す挟着具が菌床栽培袋の上部を折曲す
る状態を示す概略平面図
【図10】図6に示す折り畳み装置の垂直折曲機構が菌
床栽培袋の上部を折曲する状態を示す側面図
【図11】図10に示す折り畳み装置の平面図
【図12】本発明の実施例の折り畳み装置で上部が折り
畳まれた菌床栽培袋を示す斜視図
【符号の説明】
1…菌床栽培袋 1A…開口部 2…貫通孔 3…通気シート 4…挟着具 5…水平折曲機構 6…垂直折曲機構 7…固着機構 8…キャッチプレート 8A…切欠部 9…チャック 10…回動アーム 11…水平回転機構 12…垂直アーム 13…垂直回転機構 14…上下シリンダー 15…ヒータ 16…ロッド 17…伸縮シリンダー 18…プランジャ 19…供給コンベア 20…取出機構 21…押出シリンダー 22…押出プレート 23…排出コンベア 24…挟着具 25…ロッド

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 菌床を充填して封口されたプラスチック
    フィルム製の菌床栽培袋(1)の開口部(1A)を折り畳みす
    る装置において、 開口部(1A)を上方にする姿勢で供給される菌床栽培袋
    (1)の開口部(1A)を両側部で独立して挟着する挟着具(4)
    と、菌床栽培袋(1)の両側を挟着している挟着具(4)を互
    いに接近する方向に水平面内で回動させて、菌床栽培袋
    (1)の開口縁を水平面で折曲する水平折曲機構(5)と、菌
    床栽培袋(1)の両側を折曲してなる挟着具(4)を垂直面内
    で回動して、菌床栽培袋(1)の上部を垂直方向から水平
    方向に折曲する垂直折曲機構(6)と、垂直折曲機構(6)と
    水平折曲機構(5)で折曲されてなる菌床栽培袋(1)の互い
    接近している部分を連結する固着機構(7)とを備える
    菌床栽培袋の折り畳み装置。
  2. 【請求項2】 固着機構(7)が菌床栽培袋(1)を加熱状態
    で押圧して溶着するヒータ(15)を備える請求項1に記載
    される茸の菌床栽培袋の折り畳み装置。
  3. 【請求項3】 垂直折曲機構(6)が上下機構を有する請
    求項1に記載される菌床栽培袋の折り畳み装置。
  4. 【請求項4】 菌床を充填して封口されたプラスチック
    フィルム製の菌床栽培袋(1)の開口部(1A)を折り畳みす
    る方法において、 開口部(1A)を上方にする姿勢で供給される菌床栽培袋
    (1)の開口部(1A)を両側部で独立して挟着する挟着工程
    と、 菌床栽培袋(1)両側の挟着部分を互いに接近する方向に
    水平面内で回動して折曲する水平折曲工程と、 両側部を折曲している菌床栽培袋(1)の上部を垂直面内
    で回動して、菌床栽培袋(1)の上部を垂直方向から水平
    方向に折曲する垂直折曲工程と、 菌床栽培袋(1)の互いに接近している部分を連結する固
    着工程とからなる菌床栽培袋の折り畳み方法。
  5. 【請求項5】 固着工程において、菌床栽培袋(1)を熱
    溶着する請求項4に記載される菌床栽培袋の折り畳み方
    法。
  6. 【請求項6】 垂直折曲工程において、菌床栽培袋(1)
    の挟着部を上昇させる請求項4に記載される菌床栽培袋
    の折り畳み方法。
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