JP3512364B2 - 座席シート材 - Google Patents

座席シート材

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、座席シート材に関
するものである。さらに詳しくは、両面丸編地でありな
がらクッション性、耐へたり性、機械的強度、耐久性を
維持しながら身体へのフィット性に優れた座席シート材
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から自動車用カーシート材、電車等
の車両用座席シート材、一般家庭で用いられる食卓用椅
子シート材、応接用椅子シート材には、織物のモケット
地、通常の織物地、編物の経編からなる三層立体構造ダ
ブルラッシェル地、通常の経編地や丸編地、あるいは、
織物または編物とポリウレタン発泡フォームとのボンデ
ィング材、また高級品になると牛革等が多く使われてき
た。
【0003】これらの素材で、例えば、織物のモケット
地や通常の織物地においては、座席シート材としての厚
さが薄いことからクッション性に劣り、またその製造工
程の煩雑さに伴いコストがアップするという問題点があ
る。
【0004】一方、経編地の三層立体構造ダブルラッシ
ェル地においては、その立体的厚さを保つために、表裏
地の中層に合成繊維モノフイラメント糸を編み込むため
体重等の荷重がかかった場合、表地側と裏地側が傾斜状
にずれて変化し易く、生地本来の厚みが減少され、クッ
ション性に劣るとともに中層がモノフィラメント糸使い
のため、生地風合いが粗硬感となる。また、経編地であ
るため機械強度にも劣り、生地厚さも最大7mm程度ま
でと限界が有り、製造コストも高くなるという問題点が
ある。
【0005】通常の経編地や丸編地においては、製造法
は簡単であるものの、生地厚さが最大2.5mm程度ま
でと、座席シート材としてのクッション性を得るための
十分な厚さを得ることができない。また機械的強度にも
劣るという問題点がある。
【0006】織物または編物とポリウレタン発泡フォー
ムとのボンディング材も多く使用されているが、ボンデ
ィング工程に伴う製造コストアップ、および廃棄焼却さ
れる時の環境問題を持っている。
【0007】座席シート材には人間の体重の70%以上
の荷重がかかっており、この荷重に耐えられるクッショ
ン性と座席から離れた時、元に戻る圧縮弾性回復性が必
要となる。
【0008】しかし、上述したようなことから自動車用
カーシート材、電車等の車両用座席シート材等を中心
に、クッション性と圧縮弾性回復性に優れ、低コストで
機械的強度にも安定した座席シート材がいまだ提案され
ていないのが実状である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる従来
の座席シート材の欠点を解決し、クッション性と圧縮弾
性回復性に優れ、かつ、機械的強度にも強く、効率的に
低コストで製造可能な座席シート材を提供することを目
的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の座席シート材は、表地糸(ニ、ニ(1)、
ニ(2))、裏地糸(イ、イ(1)、イ(2))、該表
地糸と裏地糸とを接結するロおよびハの表裏地つなぎ糸
を有する三層構造両面丸編地からなり、上記ロおよびハ
の表裏地つなぎ糸が表地糸で1コースを形成するニット
編目と裏地糸で1コースを形成するニット編目の内側へ
交互にタック編目にて表裏地1コース方向の編地断面形
成面が六角形状となるように接結され、かつ、厚さが5
〜15mmの編地からなることを特徴とするものからな
る。
【0011】また、本発明の座席シート材においては、
少なくとも表地糸(ニ、ニ(1)、ニ(2))、裏地糸
(イ、イ(1)、イ(2))、ロおよびハの表裏地つな
ぎ糸のいずれかが80〜330デシテックスの合成繊維
マルチフィラメント糸条、または18〜80綿番手換算
の紡績糸から構成された編地からなることが好ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の座席シート材につ
いて、図面を用い従来の一般的両面丸編地からなる座席
シート材と比較しながら詳細に説明する。
【0013】なお図中、符号a〜fは座席シート材であ
る両面丸編地片面(ダイヤル針面)1コースを形成させ
るに必要な編目、g〜lは編地他面(シリンダー針面)
1コースを形成させるに必要な編目、イ〜ニは編地構成
糸であり、イが裏地糸、ニが表地糸、ロとハが表裏地つ
なぎ糸、D1〜D6は編成に必要なダイヤル側編針、C
1〜C6は編成に必要なシリンダー側編針、F1〜F6
は編地表裏1コースを形成させるに必要な編機の給糸番
号を示す。
【0014】まず、従来からの座席シート材に使用され
る代表的な丸編地の例について説明する。図6は両面丸
編地フライス組織の編地断面モデル図を、図7は図6に
対応する編方図の例を示すものである。これは通常に用
いられる編組織であり、ベースになる裏地糸イのみから
なり、裏地糸イをa〜fまでとg〜kまでを交互にニッ
ト編目のみで連結させ編成するものである。
【0015】これに対応する編方図である図7におい
て、裏地糸イに対応する給糸口もF1のみの1給糸で編
成され基本的な1コースを形成させる。この組織は使用
糸一種類のみによる一重組織であり、編地厚さも2mm
程度以下となり、座席シート材に要求されるクッション
性を得ることができず、また、機械的強度にも劣るもの
である。
【0016】次に本発明について説明する。図1は、本
発明におけるコース方向編地断面の基本モデル図の例で
あり、図2は、表裏地つなぎ糸ロとハによる接結形状の
例であり、図3〜5は、図1に対応する編方図の例を示
すものである。
【0017】すなわち、図1においては、裏地糸イ、表
地糸ニ、表裏地つなぎ糸ロとハの4種類の構成糸からな
り、裏地糸イはニット編目によりa、b、c、d、e、
fで片面の1コースを形成する。表地糸ニはニット編目
によりg、h、i、j、k、lで他面の1コースを形成
する。表裏地つなぎ糸ロは片面のニット編目b、d、f
と他面ニット編目g、i、kの各々の内側へ交互にタッ
クで接結される。他の表裏地つなぎ糸ハは片面のニット
編目a、c、eと他面ニット編目h、j、lの各々の内
側へ交互にタックで接結される結果、コース方向編地断
面は裏地糸形成面と表地糸形成面が表裏地つなぎ糸ロと
ハにより六角形状となるように接結されてリバーシブル
編地構造となる。
【0018】これに対応する編方図である図3におい
て、裏地糸イによる片面1コースを形成させる給糸口F
1と、表裏地つなぎ糸ロとハを形成させる給糸口F2と
F3、および、表地糸ニによる他面1コースを形成させ
る給糸口F4の計4給糸口によって編成される。
【0019】他の編方図の一例である図4において、裏
地糸イ(1)とイ(2)による片面1コースを形成させ
る給糸口F1とF2と、表裏地つなぎ糸ロとハを形成さ
せる給糸口F3とF4、および、表地糸ニ(1)とニ
(2)による他面1コースを形成させる給糸口F5とF
6の計6給糸口によって編成される。
【0020】さらに、他の編方図の一例である図5にお
いて、裏地糸イによる片面1コースを形成させる給糸口
F1と、表裏地つなぎ糸ロとハを形成させる給糸口F2
とF3、および、表地糸ニ(1)とニ(2)による他面
1コースを形成させる給糸口F4とF5の計5給糸口に
よって編成される。
【0021】コース方向編地断面において、表裏地つな
ぎ糸ロとハにより形成される六角形状とは、編成条件、
使用糸種とその太さ、編地厚さにより形状が異なり、図
2のAに示すような正六角型形状、Bに示すような菱形
に近い横長六角型形状、あるいはCに示すような縦長六
角型形状など特に限定されるものではない。
【0022】また、裏地面を形成させるダイヤル針D1
〜D6、あるいは表地面を形成させるシリンダー針C1
〜C6の一部をタック編にすることにより、生地表面を
鹿の子調やストライプ調等の凹凸形状変化にすることも
できる。
【0023】さらに座席シート材としての十分なクッシ
ョン性と圧縮弾性回復性を得るためには、図1における
編地厚さHを5〜15mmの範囲にすることが重要であ
る。このためには、ダイヤル側編針列D1〜D6サイド
のダイヤル釜とシリンダー側編針列C1〜C6サイドの
シリンダー釜との間隔を5mm以上に取ることと、この
間隔にて安定して、かつ、品位を損なうことなく生地形
成させること、編機が安定して長期稼働に耐えられるこ
とが重要であり、編機そのものが偏芯回転を起こさない
駆動軸を中心とする偏芯防止駆動軸の改良、安定した生
地品位を得るための編針フック形状の改良、編針のニッ
ト、タック位置を安定して取らせるカム形状の改良をす
ることで本発明のポイントである従来にない厚みがあ
り、かつ、クッション性と圧縮弾性回復性、および機械
的強度に優れた座席シート材となる編地を得ることがで
きる。
【0024】この編地厚さは、座席シート材としてのク
ッション性を得るために5mm以上とするものであり、
5mm未満では満足するクッション性を得ることができ
ない。また、15mm以上になると座った時に不安定感
を感じること、および生地生産面において生地表面の荒
れ感等と品質的に不安定になり望ましくない。
【0025】なお、編地厚さの測定法は、JIS L
1018「メリヤス生地試験方法」に準じて行い、厚さ
測定器の試料台の上に試料を一枚置き、2cm2 のプレ
ッサーフートを用い、0.7kPaの荷重をかけ、10
秒後の厚さを測定する。異なった5個所以上の厚さ(m
m)を測りその平均値で表した。
【0026】本発明において、使用する表地糸、裏地
糸、およびロとハの2種の表裏地つなぎ糸の全糸種、ま
たは、いずれか一部の糸種の太さは、80〜330デシ
テックスの合成繊維マルチフィラメント糸条、あるい
は、綿番手換算で18〜80番手の紡績糸から構成する
ことが好ましい。
【0027】この糸の太さは、使用する編機のゲージ、
目的とする生地の厚さ等により適宜選定すればよく、ま
た合成繊維マルチフィラメント糸条と紡績糸とを適宜交
編させてもよい。但し、生地構成全糸種を80デシテッ
クス未満、または80番手未満の太さの糸種にて構成さ
せると、狙いとするクッション性と圧縮弾性回復性、お
よび機械的強度に劣るものとなり好ましくない。一方、
全糸種を330デシテックスを越え、または18番手を
越える太さの糸種にて構成させると製編がしずらく、生
地品位が劣り、また、コストアップにもなり好ましくな
い。
【0028】合成繊維マルチフィラメント糸条の素材と
しては、ポリエステル系、ポリアミド系、ポリアクリル
系、ポリプロピレン系繊維等が適用でき特に限定される
ものではない。またマルチフィラメントや仮ヨリ加工
糸、あるいはこれらの混繊糸などでもよい。
【0029】紡績糸の素材としても同様に、ポリエステ
ル系、ポリアミド系、ポリアクリル系、ポリプロピレン
系繊維、レーヨン、羊毛、綿、麻等、あるいはこれらの
混紡糸が適用でき特に限定されるものではない。
【0030】製編された生機の染色加工法は、通常の丸
編地の染色加工工程と加工法に準じて行えばよく、特に
特別な設備等は必要ではない。また、染色段階での付帯
加工として、撥水加工、防汚加工、抗菌加工、消臭加
工、防臭加工、難燃加工等、座席シート材としての要求
特性に応じて適宜付与することが望ましい。
【0031】本発明の座席シート材は、適宜選択するこ
とにより、次のように幅広く展開可能である。例えば、
自動車用等のカーシート材、電車等の車両用シート材、
家庭用および業務用の椅子張りシート材、車椅子用等の
椅子張りシート材等に好ましく使用できる。
【0032】
【実施例】以下、本発明を実施例を用いて説明するが、
実施例における各評価は次のとおり行うものとする。
【0033】(1)圧縮弾性回復性 成人男性の体重60kgの70%に相当する42kgの
鉄板円盤(直径35cm)を、座席シート材となる編地
の上に10時間乗せ放置した後、取り除き、無荷重の状
態で更に1時間放置した後の編地表面の凹凸変形状態の
回復程度を次のように判定した。 判定数値(級) 5級:変形状態が完全に回復した 4級:変形状態が少々残っている 3級:変形状態が残っている 2級:変形状態が多く残っている 1級:変形状態が全く回復していない
【0034】(2)クッション性 実用評価にて次のように行った。事務用椅子に椅子張り
地として装着し、10名の成人男女が8時間の業務を行
った後の実着クッション性を3段階評価で行った。 判定表示 ○:クッション性が非常に良い △:クッション性が一般椅子並である ×:クッション性が悪い
【0035】(3)生地表面の品位評価 次のように視覚判定にて2段階評価で行った。 判定表示 ○:生地表面の品位が良い ×:生地表面の品位が悪い
【0036】(4)総合評価 次のように2段階表示した。 判定表示 ○:座席シート材として優れている ×:座席シート材として劣っている
【0037】[実施例1]20Gの両面丸編機にて、裏
地糸イとしてポリエステル220デシテックス48フィ
ラメントの仮撚加工糸を、表裏地つなぎ糸ロとハとして
ポリエステル167デシテックス30フィラメントの仮
撚加工糸を、表地糸ニとしてポリエステル220デシテ
ックス48フィラメントの仮撚加工糸を用い、図3の編
方図の給糸口F1、F2、F3、F4各々に給糸し、図
1の編地断面モデル図で表されるリバーシブル編地を編
成した。
【0038】この生機を通常のポリエステル丸編地の染
色加工法に従い、リラックス・精練、染色、仕上げセッ
トを行った。得られた編地は厚さ13.2mm、荷重放
置後の圧縮弾性回復性は4−5級であった。また、実用
評価によるクッション性も視覚評価による生地品位もよ
く、座席シート材として適するものであった。詳細結果
を表1に示す。
【0039】[実施例2]実施例1と同じ丸編機を用
い、裏地糸イ(1)、イ(2)としてポリエステル22
0デシテックス48フィラメントの仮撚加工糸を、表裏
地つなぎ糸ロとハとしてポリエステル83デシテックス
36フィラメントの仮撚加工糸を、表地糸ニ(1)、ニ
(2)としてウール30番手の紡績糸を用い、図4の編
方図の給糸口F1、F2、F3、F4、F5、F6各々
に給糸し、図1の編地断面モデル図で表されるリバーシ
ブル編地を編成した。
【0040】この生機を通常のポリエステル/ウール交
編丸編地の染色加工法に従い、リラックス・精練、染
色、仕上げセットを行った。得られた編地は厚さ5.3
mm、荷重放置後の圧縮弾性回復性は4級であった。ま
た、実用評価によるクッション性も視覚評価による生地
品位もよく、座席シート材として適するものであった。
詳細結果を表1に併せて示す。
【0041】[実施例3]実施例1と同じ丸編機を用
い、裏地糸イとしてポリエステル/綿混紡糸30番手の
紡績糸を、表裏地つなぎ糸ロとハとして同一のポリエス
テル/綿混紡糸30番手の紡績糸を、表地糸ニ(1)、
ニ(2)にも同一のポリエステル/綿混紡糸30番手の
紡績糸を用い、図5の編方図の給糸口F1、F2、F
3、F4、F5各々に給糸し、図1の編地断面モデル図
で表されるリバーシブル編地を編成した。
【0042】この生機を通常のポリエステル/綿交編丸
編地の染色加工法に従い、リラックス・精練、染色、仕
上げセットを行った。得られた編地は厚さ10.7m
m、荷重放置後の圧縮弾性回復性は4級であった。ま
た、実用評価によるクッション性も視覚評価による生地
品位もよく、座席シート材として適するものであった。
詳細結果を表1に併せて示す。
【0043】[比較例1]実施例1と同じ丸編機を用
い、裏地糸イとしてポリエステル220デシテックス4
8フィラメントの仮撚加工糸を、表裏地つなぎ糸ロとハ
としてポリエステル83デシテックス36フィラメント
の仮撚加工糸を、表地糸ニとしてポリエステル220デ
シテックス48フィラメントの仮撚加工糸を用い、図3
の編方図の給糸口F1、F2、F3、F5各々に給糸
し、図1の編地断面モデル図で表されるリバーシブル編
地を編成した。
【0044】この生機を実施例1と同様にリラックス・
精練、染色、仕上げセットを行った。得られた編地は厚
さ2.1mm、荷重放置後の圧縮弾性回復性は1−2級
と劣るものであった。また、実用評価によるクッション
性も悪く、座席シート材として不適当と判断されるもの
あった。詳細結果を表1に併せて示す。
【0045】[比較例2]実施例1と同一の丸編機を用
い、裏地糸イとしてポリエステル220デシテックス4
8フィラメントの仮撚加工糸を、表裏地つなぎ糸ロとハ
として同一のポリエステル220デシテックス48フィ
ラメントの仮撚加工糸を、表地糸ニとしても同一のポリ
エステル220デシテックス48フィラメントの仮撚加
工糸を用い、図3の編方図の給糸口F1、F2、F3、
F4各々に給糸し、図1の編地断面モデル図で表される
リバーシブル編地を編成した。
【0046】この生機を実施例1と同様にリラックス・
精練、染色、仕上げセットを行った。得られた編地は厚
さ19.4mm、荷重放置後の圧縮弾性回復性も4級で
あった。しかし、実用評価によるクッション性に不安定
感があり、また生地表面品位が劣るため、座席シート材
として不適当と判断されるものあった。詳細結果を表1
に併せて示す。
【0047】[比較例3]実施例1と同一の丸編機を用
い、裏地糸イとしてポリエステル220デシテックス4
8フィラメントの仮撚加工糸を用い、図7の編方図の給
糸口F1に給糸し、図6の編地断面モデル図で表される
一重構造丸編地を編成した。
【0048】この生機を実施例1と同様にリラックス・
精練、染色、仕上げセットを行った。得られた編地は厚
さ1.6mm、荷重放置後の圧縮弾性回復性も2級と劣
るものであった。また、実用評価によるクッション性も
悪く、機械的強度にも劣り、座席シート材として不適当
と判断されるものあった。詳細結果を表1に併せて示
す。
【0049】
【表1】
【0050】
【発明の効果】本発明の座席シート材は、従来の座席シ
ート材に比べ、クッション性、圧縮弾性回復性、機械的
強度等を具備し、カーシート材、車両用シート材、家庭
用、業務用、車椅子用シート材等に適したものであり、
効率よく低コストで製造可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の座席シート材となる両面丸編地の編地
断面モデル図の一例である。
【図2】本発明図1の編地断面表裏つなぎ糸による接結
形状を示すモデル図である。
【図3】図1の編地の編方図の一例である。
【図4】図1の編地の編方図の他の一例である。
【図5】図1の編地の編方図の更に他の一例である。
【図6】従来の一般的座席シート材となる両面丸編地の
編地断面モデル図の一例である。
【図7】図6の編地の編方図の一例である。
【符号の説明】
a〜f:編地片面ダイヤル編針側の編目 g〜l:編地片面シリンダー編針側の編目 H:編地の厚さ A、B、C:表裏地つなぎ糸ロ、ハにより形成される六
角形状 D1〜D6:ダイヤル側編針 C1〜C6:シリンダー側編針 F1〜F6:編機の給糸口NO イ、イ(1)、イ(2):裏地糸 ロ、ハ:表裏地つなぎ糸 ニ、ニ(1)、ニ(2):表地糸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山田 政人 福井県武生市五分市町18番8号 ミツカ ワ株式会社内 (72)発明者 丹羽 氏輝 滋賀県大津市大江1丁目1番1号 東レ 株式会社瀬田工場内 (72)発明者 井手 洋和 滋賀県大津市大江1丁目1番1号 東レ 株式会社瀬田工場内 (56)参考文献 特開 平6−57579(JP,A) 特開 平7−316959(JP,A) 特開 平7−11546(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D04B 1/00 - 1/28 A47C 27/12

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表地糸(ニ、ニ(1)、ニ(2))、裏地
    (イ、イ(1)、イ(2))、該表地糸と裏地糸とを
    接結するロおよびハの表裏地つなぎ糸を有する三層構造
    両面丸編地からなり、上記ロおよびハの表裏地つなぎ糸
    が表地糸で1コースを形成するニット編目と裏地糸で1
    コースを形成するニット編目の内側へ交互にタック編目
    にて表裏地1コース方向の編地断面形成面が六角形状と
    なるように接結され、かつ、厚さが5〜15mmの編地
    からなることを特徴とする座席シート材。
  2. 【請求項2】少なくとも表地糸(ニ、ニ(1)、ニ
    (2))、裏地糸(イ、イ(1)、イ(2))、ロおよ
    びハの表裏地つなぎ糸のいずれかが80〜330デシテ
    ックスの合成繊維マルチフィラメント糸条、または18
    〜80綿番手換算の紡績糸から構成された編地からなる
    ことを特徴とする請求項1に記載の座席シート材。
  3. 【請求項3】圧縮弾性回復性が4級以上であることを特
    徴とする請求項1または2に記載の座席シート材。
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