JP3512204B2 - ファイル配置方法 - Google Patents

ファイル配置方法

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JP3512204B2
JP3512204B2 JP25696192A JP25696192A JP3512204B2 JP 3512204 B2 JP3512204 B2 JP 3512204B2 JP 25696192 A JP25696192 A JP 25696192A JP 25696192 A JP25696192 A JP 25696192A JP 3512204 B2 JP3512204 B2 JP 3512204B2
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【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、低速大容量から高速小
容量まで階層化された記憶装置群から構成される計算機
システムにおいて、操作対象のプログラムあるいは文書
ファイル(ここでは、単にファイルと称す)を記憶装置
配置する際、利用者の要求の度合い、記憶装置の使用
状況等を考慮して最適な配置装置やスペース量を決める
ファイル配置方法に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、計算機システムにおけるファイル
の記憶装置への最適配置化に関しては、例えば特開昭5
8−203558号公報、特開昭59−94157号公
報、特開昭60−89258号公報、特開昭63−14
252号公報、特開昭63−93054号公報等に記載
されているが、何れも性能、アクセス頻度、移動先の残
スペース容量等の単一の要因をファイルの再配置等の理
由付けとするものであり、利用者の要求の度合い、その
他の要因を総合的かつ曖昧に判断して最適配置化する考
慮ははらわれていなかった。また、ネットワーク上の最
適サーバの選択に関しては、例えば特開平2−1223
61号公報に記載のように、計算機システムのデータベ
ース管理において、データベースのアクセス頻度をカウ
ントし、アクセス頻度の高いデータベースをLANのど
のデータベースサーバに移動すれば最適となるか計算
し、再配置することにより、ネットワーク上での使用条
件の変化にかかわらず、最適な運営コストを得る事を可
能とするものがある。この例では、運営コストに着眼し
たデータベースの再配置のため、利用者の要求、特に性
能に関し最適な再配置であるかどうかは不明である。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】計算機システムにおい
て、どのプログラム又は文書ファイルをどの記憶装置又
はサーバへ配置するかの決定は、システム運営の中でも
最大の懸案となっている。しかし、従来技術は、ある特
定の要因を契機としてファイルの配置先を決定するもの
であるため、最適配置化は不可能に近かった。そのた
め、現在、人間の判断による手作業で配置、再配置する
のが一般的であるが、大規模化するシステムにおいて
は、経験と豊富な知識が必要で、近年にみる銀行勘定系
システムなどでは不可能にさえなってきている。 【0004】本発明の目的は、上記課題を解決し、人間
が判断する際の基準、プログラムや文書ファイル(ファ
イル)の属性、記憶装置やサーバの特性等を総合的に考
慮し、かつ、それらの曖昧な部分を定量化することによ
り、ファイルの記憶装置への自動的な最適配置化を図る
ことにある。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、中央処理装置と該中央処理装置に接続される階層構
成の記憶装置群からなる計算機システムにおいて、少な
くとも、利用者のファ イルの性能要求、記憶装置の空き
スペース、単位時間当たりのファイル再配置回数に応じ
記憶装置へのファイル割付けの妥当性を定めた複数のフ
ァイル配置規則と、前記性能要求に対する記憶装置への
配置要求の度合い、前記記憶装置の空きスペースに対す
る残有スペース量の度合い、前記単位時間当たりのファ
イル再配置回数に対する再配置発生の度合いを数量化し
て表現したファジーメンバシップ関数とを設け、利用者
からの対象ファイルの性能要求、記憶装置の空きスペー
ス、ファイル再配置回数に応じ、前記ファジーメンバシ
ップ関数を参照してファイル配置規則を選定し、該選定
したファイル配置規則に従って記憶装置へのファイルの
割付けを行うようにしたことである。 【0006】 【作用】本発明では、定量的な判断基準と曖昧いな部分
の判断基準を総合して定量化し、ファジー推論を適用す
ることにより、ファイルの記憶装置への最適な配置を実
現する。これにより、従来多大な工数を費やしていた配
置、再配置というチューニング作業工数が削減され、豊
富な経験・知識を必要とせずにセンタポリシーに従った
再配置最適化を計る事が可能となる。また、運用期間が
長くなるほど、システム全体として自然に最適配置に近
づくという性質を持っている。 【0007】記憶装置のファイルの割り付けでは、記憶
階層の中で直接アクセス記憶装置と逐次アクセス記憶装
置との容量を合計した全体の記憶容量は不変だが、直接
アクセス装置の装置内のファイルを未使用期間だけ逐次
アクセス装置へ移すことで、直接アクセス装置の見かけ
上の容量を増加させる事が可能である。 【0008】 【実施例】以下、本発明の実施例について図面により説
明する。 【0009】図1は本発明の一実施例の構成図で、本発
明による記憶装置へのファイルの最適配置を説明するた
めの計算機システムの基本構成図を示したものである。
図において、11〜15は高速小容量から低速大容量ま
で階層化されて構成された物理的な記憶装置群であり、
11は拡張記憶装置、12は半導体ディスク装置
(群)、13は磁気ディスクや光ディスク装置群、14
は磁気テープライブラリ装置や光ディスクライブラリ装
置群、15は磁気テープ装置群を示す。20は利用者か
ら見える論理記憶装置であり、プログラムにより実現す
る機能である。30は各種の処理を行う中央処理装置
(CPU)であり、本発明に係わるファイル配置制御プ
ログラム31がある。40はCPU30の補助記憶装置
であり、本発明に関係する情報類として、記憶装置定義
情報(記憶装置の性能等の属性を定義)41、記憶装置
使用状況42、ファイル配置規則43、ファジーメンバ
シップ関数44を格納している。 【0010】ファイル配置制御プログラム31は、利用
者からの要求、具体的にはジョブコントロールランゲー
ジ(JCL)のデータ定義文(DD文)により指定され
たファイルと高速性を要求する度合い、信頼性を要求す
る度合い等の属性、ファイルを配置するための記憶装置
群の定義情報41、記憶装置群の使用状況42とから、
ファイル配置規則43及びファジーメンバシップ関数4
4を参照し、ファジー理論を使用してファイルを配置す
る記憶装置を決め、実際に記憶装置の割り当てを行な
う。又、ファイル配置制御プログラム31はファイルの
退避、復帰、複写、回復にも関与する。 【0011】図2に、ファイル配置制御プログラム31
の処理フローを示す。まず、記憶装置定義情報41を参
照し、利用者からの割当て対象のファイルの性能要求に
合せて仮の記憶装置の種類を決める(ステップ20
1)。例えば高速な半導体ディスク(群)などを仮に決
める。次に、記憶装置使用状況42から、該記憶装置
(群)の空きスペース量等を取得する(ステップ20
2)。そして、その記憶装置(群)の中に該ファイルを
割当てることの妥当性を検証するために、ファイル配置
規則43中の該記憶装置(群)用に予め用意された各フ
ァイル配置規則の条件部(IF句)をファジーメンバシ
ップ関数44を使用して評価し、状況に最適なファイル
配置規則を選定する(ステップ203)。最後に、該選
定したファイル配置規則の結論部(THEN句)に対応
した処理を行い、ファイルを最適配置する(ステップ2
04)。なお、最適ファイル配置規則が得られない場合
は、次に最適なファイル配置規則が選択され、処理が繰
り返される。 【0012】図3に、半導体ディスク装置用のファイル
配置規則の一例を示す。このファイル配置規則を適用す
ると、次のいずれかの結論を得る。 1)該半導体ディスク装置の空き領域へファイルを配置
する。 2)該半導体ディスク装置内のファイルを他の記憶装置
へ再配置し、空いた領域にファイルを配置する。 3)該半導体ディスク装置より下位の記憶装置、例えば
磁気ディスク装置にファイル配置を変更する。そして同
様に磁気ディスク装置用のファイル配置規則を評価して
配置の妥当性を検証する。下位の記憶装置がなかった場
合、割当てる記憶資源がないことを利用者に通知する。 【0013】図3のファイル配置規則は、永年蓄積され
た経験則を利用した半導体ディスク装置へのファイル配
置に関する規則の一例である。システム管理者は、運用
開始前にこれらのファイル配置規則を事前に定義し、フ
ァイル配置制御プログラムが参照できるテーブルを作成
し、補助記憶装置40に格納する。以下に、このファイ
ル配置規則の意図について説明する。 【0014】301は半導体ディスクへの配置希望はさ
ほど強くないが、該ファイルを配しても十分空きスペー
スが残るならば、半導体ディスクに配置することを示
す。302は該ファイルを配置すると空きスペースがか
なり少なくなるが、半導体ディスクへの配置希望が強
く、半導体ディスクへ配置することを示す。303は半
導体ディスクへの配置要望はさほど強くなく、該ファイ
ルを配置すると空きスペースが殆ど無くなるが、該半導
体ディスク内ファイルの移動回数は少ないので、ファイ
ル割当て後、既配置ファイルの移動を行ない空きスペー
スを確保することを示す。304は該ファイルの要求容
量には若干足りないが、半導体ディスクへの配置希望が
非常に強いので半導体ディスクに配置することを示す。
305は該ファイルの要求容量を満足する空きスペース
がないが、該半導体ディスク内ファイルのマイグレーシ
ョン回数は少なく、半導体ディスクへの配置希望が非常
に強いので、半導体ディスク内に既配置のファイルをマ
イグレーションして空きスペースを確保後、該ファイル
を半導体ディスクに配置することを示す。306は半導
体ディスクへの配置希望は非常に強いが、該ファイルの
要求容量を満足する空きスペースがなく、かつ、該半導
体ディスク内ファイルのマイグレーションは抑止した
く、該ファイルは下位の記憶装置へ配置することを示
す。307は半導体ディスクへの配置希望はさほど高く
なく、該ファイルの要求要望を満足する空きスペースも
無いので、該ファイルは、下位の記憶装置に配置するこ
とを示す。実際には、ファイル配置規則の条件部にシス
テムの稼動環境、利用者からの要求を反映したよりきめ
細かな指定を設ける事も可能である。 【0015】図4及び図5はファジーメンバシップ関数
の一例である。図4の(a)は、性能要求度に対する半
導体ディスクへの配置要求の度合い、(b)は半導体デ
ィスク内の空きスペース量に対する残有スペース量の度
合い、(c)は単位時間当りのファイル再配置回数に対
する再配置発生の度合いを表現するファジーメンバシッ
プ関数である。また、図5の(a)は割当て要求容量に
対する割当て量の満たされ度合いを表現するファジーメ
ンバシップ関数である。図5の(b)のアクセス頻度の
度合い、(c)の性能差の度合いも同様である。 【0016】次に、図3乃至図5にもとづいて、半導体
ディスク装置を例にファイル最適配置の具体的処理例を
説明する。 【0017】まず、第1の状況設定例として、ファイル
の性能要求がレスポンス時間で0.5ms、割当て要求
が100MB、半導体ディスクの空き容量が90MB、
過去の該ファイルの単位時間当りの移動回数が4回を考
える。この場合、図3におけるファイル配置規則301
の条件部の評価は、第1の条件節については、性能要求
が平均レスポンス時間0.5秒であることから、図4
(a)より半導体ディスクへの配置要求の度合いが希望
である度合いが1.0である。第2の条件節について
は、該半導体ディスクの空き容量が90MBと該ファイ
ルへ割当てる分もないことから、図4(b)より割当て
後にスペースがかなり残る度合いは0.0である。そし
て、「&」で結ばれた条件節と条件節とを総合した条件
部全体の適合度合いは各条件節の最小演算(min)に
より0.0である。同様に、ファイル配置規則302〜
307について、次の結果が得られる。 ファイル配置規則302:0.0 =min(0.98,0.0) 〃 303:0.0 =min(1.0,0.0,0.05) 〃 304:0.28=min(0.28,0.7) 〃 305:0.05=min(0.98,1.0,0.05) 〃 306:0.38=min(0.98,1.0,0.38) 〃 307:1.0 =min(1.0,1.0) 以上から、このファイルには、ファジーメンバシップ関
数値が最大なファイル配置規則307が適用され、その
結論部(THEN句)により半導体ディスクに割当てら
れず、下位の記憶装置、例えば磁気ディスクに配置され
る。 【0018】次に、第2の状況設定例として、ファイル
の性能要求がレスポンス時間で0.5ms、割当て要求
が100MB、半導体ディスクの空き容量が300M
B、過去の該ファイルの単位時間当りの移動回数が2回
を考えると、 ファイル配置規則301:0.07=min(1.0,0.07) 〃 302:0.61=min(0.98,0.61) 〃 303:0.31=min(1.0,1.31,0.55) 〃 304:0.0 =min(0.28,0.0) 〃 305:0.0 =min(0.98,0.0,0.55) 〃 306:0.0 =min(0.98,0.0,0.02) 〃 307:0.0 =min(1.0,0.0) であり、このファイルにはファイル配置規則302が適
用され、該ファイルを半導体ディスクに割当てる。尚、
ファイル配置規則304,305,306,307にお
いて、第2の条件節では要求容量を満たす空きスペース
が有るので、その適合度合いは、満足あるいは若干不足
の補集合演算(1−(度合い))により求める。 【0019】上記の第2の状況設定例で、半導体ディス
クの空き容量だけが300MBから200MBに変わる
と、ファイル配置規則301,302,303が影響を
受ける。この場合、 ファイル配置規則301:0.0 =min(1.0,0.0) 〃 302:0.22=min(0.98,0.22) 〃 303:0.45=min(1.0,0.8,0.45) であり、ファイル配置規則303が適用され、該ファイ
ルを半導体ディスクに配置後、半導体ディスク内の他の
ファイルを下位の記憶装置へ配置する。 【0020】図6は本発明の応用例の構成図で、ファイ
ルの最適配置サーバの選択を説明するためのクライアン
ト/サーバシステムの基本構成図を示したものである。
図6において、61および62はクライアントとサーバ
を接続するためのネットワーク(LANを含む)、63
はネットワーク61,62間を結ぶ通信回線を示す。図
6では、ネットワーク61にクライアント71,72,
73及びサーバ79が接続され、ネットワーク62には
クライアント74,75,76及びサーバ77,78が
接続される。クライアント71〜76はマンマシンでプ
ログラムあるいは文書ファイル(オブジェクトとも称す
が、ここでは単にファイルと云う)の編集を行い、サー
バに処理を要求し、サーバ77〜79は、これらクライ
アント側の要求によりファイルの実行、格納、検索等を
行う。 【0021】本応用例では、77が高速処理サーバ、7
8は安全性の高いサーバ、79は高速でかつ安全性の高
いサーバとする。これらサーバ77〜79の特性は、あ
らかじめクライアント71〜76に通知し、クライアン
ト側で保持しておく。ファイル自身には高速性、安全性
等のファイル属性を付加する。各クライアント71〜7
6は、エンドユーザの利用者からのファイル格納要求等
に際し、ファイル属性、ユーザ要求を考慮し最適なサー
バを選択する。このとき、利用者の要求は一般に非常に
曖昧であり、定量的な計算により、配置するサーバを決
定する事が難しいので、ここでもファジー理論を使用し
て、要求の曖昧さを定量化し、最適配置サーバの選択を
実現する。図6で、80〜82がファイル、83〜85
がグライアント71〜73であらかじめ保持するファジ
ーメンバシップ関数である。なお、クライアント14〜
16側のオブジェクト、メンバシップ関数は省略してあ
る。 【0022】図7に、ファイルの基本構成を示す。フレ
ームはこのファイルを作成したユーザが付加した情報の
総称で、スロットには、このファイル自身の属性が設定
される。属性とは高速性、信頼性に関するパラメータ、
容量、アクセス権限、保管期限、所有者名、アクセス履
歴を示す。メソッドには、ファイル配置規則が設定さ
れ、スロットに設定したパラメタに従い、該ファイルを
どこへ配置されるのが最適かの判断を行なうのに使用さ
れる。 【0023】利用者からのファイル格納要求に際し、ク
ライアント側でファイルのメソッドに設定されているプ
ログラム(ファイル配置制御プログラム)を実行し、適
合するサーバへプログラムあるいは文書ファイルのファ
イル本体を転送し、処理を実行する。適合するサーバ
は、クライアントが保持するファジーメンバシップ関数
を用いて、ユーザの要求内容を定量化した後、各ファイ
ルのメソッド部にあるファイル配置規則の適合性を検証
することにより選択する。 【0024】図8にファイル配置規則の一例を示し、そ
の意図について説明する。801は高速性、信頼性とも
に要求が強く、サーバ79の残容量もあるので、サーバ
79へ処理要求することを示す。702は高速性、信頼
性ともに要求が強いがサーバ79の既配置ファイルの再
配置を行ない、スペース確保後、処理要求することを示
す。803は高速性の要求のみ強く、サーバ77の残容
量もあるのでサーバ77へ処理要求することを示す。8
04は高速性の要求のみ強いが、サーバ77の残容量が
ないので、サーバ77上の既配置ファイルの再配置を行
ない、スペース確保後、処理要求することを示す。80
5は信頼性の要求のみ強く、サーバ78の残容量もある
ので、サーバ78へ処理要求することを示す。806は
信頼性の要求のみ強いが、サーバ78の残容量がないの
で、サーバ78上の既配置ファイルの再配置を行ないス
ペース確保後、処理要求することを示す。807は高速
性、信頼性ともに要求があるが、サーバ77,78とも
残容量がないので、クライアント側のローカルなファイ
ルとして処理することを示す。 【0025】最も適合するファイル配置規則が決定した
ら、該ファイル配置規則に対応した処理(規則内のTH
EN句)をメソッド部で行なう。従って、ファイルのメ
ソッド部のプログラムでは、コマンドの生成・実行(例
えば最適サーバに対しオブジェクトの転送要求を行なっ
たり、実際の転送を司る)も行なうものとする。 【0026】図9はファジーメンバシップ関数の一例で
ある。ここで、図9の(a)は高速処理を要求している
度合いの定量化、(b)は安全性を要求している度合い
の定量化、(c)はサーバの空きスペースの度合いの定
量化を行なうためのものであり、グレード(度合い)が
1.0に近い程、要求内容を満たすように設定してい
る。例えば、図9の(a)では、高速処理要求が7秒以
内であった場合、強く希望する度合いが0.93、非常
に強く希望する度合いが0.62であると判断する。ク
ライアント側には、サーバ導入時に定義したサーバ特性
情報が知らされている。例えば図6において、サーバ7
7は高速処理は可能であるが、安全性(機密保護含む)
に関し不充分なサーバ、サーバ78は安全性に関し充分
であるが、高速処理が出来ないサーバ、サーバ79は高
速処理が可能で、安全性に関しても充分な機能を備える
サーバである。 【0027】図10および図11は、本応用例のファイ
ルの最適配置の処理フローの一例で、図10はクライア
ント側、図11はサーバ側の処理フローを示す。以下、
図6のクライアント/サーバシステムについて、図8及
び図9を参照しながら、最適サーバの選択の具体的処理
例を説明する。 【0028】利用者からの処理要求を契機に、クライア
ントでは、ファイルのスロット内に属性情報が設定され
ているか確認する。設定されていなかった場合、クライ
アント側のローカルなファイルとして処理を行なう。属
性情報が設定されている場合、ステップ1001以降の
処理を行う。以下に、ステップ1001,1002にお
ける処理の具体例を示す。 【0029】いま、ファイルのスロット内に属性情報が
設定されていて、 条件1 高速処理要求:5.0(S) 条件2 安全性要求: 200 障害数/年以内 条件3 該サーバの残りスペース:50(MB) 条件4 該オブジェクト容量:10(MB) のような設定例であったとする。 【0030】図8のファイル配置規則801では、条件
1より、高速処理要求が5.0秒であることから、図9
の(a)のファジーメンバシップ関数を参照すると、高
速処理可能サーバへの要求度が0.84である。また、
条件2より、安全性要求が200障害数/年以内である
ことから、図9の(b)のファジーメンバシップ関数を
参照すると、安全性の高いサーバへの要求度が0.20
である。さらに、条件3と条件4より、空きスペースが
かなり残る度合いは50(MB)−10(MB)=40
(MB)であることから、図9の(c)のファジーメン
バシップ関数を参照すると1.0である。従って、この
ファイル配置規則801全体の適合度合いは、各条件節
の度合いのmin演算により0.20である。同様にし
て、ファイル配置規則802〜807について、 ファイル配置規則802:0.0 =min(0.84,0.20,0.0) 〃 規則803:0.84=min(0.84,0.0) 〃 規則804:0.0 =min(0.84,0.0) 〃 規則805:0.20=min(0.20,1.0) 〃 規則806:0.0 =min(0.20,0.0) 〃 規則807:0.0 =min(1.0,1.0,0.0) の結果が得られる。従って、この例では、ファイル配置
規則803が選択される。 【0031】このファイル配置規則803のTHEN句
を実行するためのコマンドを生成し(ステップ100
3)、実行する(ステップ1004)。そして、正常終
了したか判断し(ステップ1005)、ファイル配置規
則が原因で異常終了していた場合は(ステップ1006
のNO側)、次に最適なファイル配置規則を選択し(ス
テップ1007)、再実行する。また、ファジー規則以
外の原因で異常終了した場合(ステップ1006のYE
S側)には、異常メッセージを出力する(ステップ10
08)。 【0032】サーバ側では、クライアント側からの要求
が既配置ファイルの再配置要求か判断し(ステップ11
01)、再配置要求の場合、最もアクセス頻度の少ない
ファイル等、再配置可能なオブジェクトを決定する(ス
テップ1102)。そして、再配置可能なファイルを別
サーバに移動させ(ステップ1103)、格納要求ファ
イルを格納する(ステップ1104)。再配置要求でな
かった場合は、格納要求ファイルを格納するだけである
(ステップ1104)。 【0033】上記の例では、図8のファイル配置規則8
03においてサーバ77に該ファイルを転送及び格納す
るためのコマンドを該ファイルのメソッド部で生成し、
クライアント側のプロセサを使い実行するものとしてい
る。従って、サーバ77では、空きスペースが充分ある
はずなので、該クライアントからの要求を受付け、該フ
ァイルを格納することになる。 【0034】 【発明の効果】ファイルの記憶装置への割当てでは、相
対的に高価格、高性能、小容量の記憶装置、例えば主記
憶装置を頂点として、低価格、低性能、大容量の記憶装
置、例えば光ディスク装置を底辺とする記憶階層の中
で、一般的には上位の記憶装置にファイルを配置するこ
とがファイルアクセスの高速化、業務処理時間の短縮化
につながる。本発明によれば、上位の記憶装置ほどその
使用効率が問題にされ、配置されたファイルに未使用期
間があれば、他のファイルにその場所を明け渡すこと
で、上位の記憶装置の使用効率を向上させる事が可能と
なる。これにより、見かけ上の記憶装置の実効容量を増
加させる事が可能となる。 【0035】また、従来のファイル割り当て方法では、
ファイルを割り当てる記憶階層やスペース量をユーザが
固定的に指定し、もし、指定された記憶階層に指定され
た初期スペース量が割り当てられなければエラーとな
り、ファイル割り当て作業をやり直す必要があった。本
発明によれば、ユーザの要求度や記憶階層の残有スペー
ス量に応じて、ダイナミックにファイルを割り当てる記
憶階層や初期スペース量を決めることができるので、ユ
ーザのファイル割り当て作業を簡潔にすることができ
る。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の一実施例の計算機システムの基本構成
図である。 【図2】図1のファイル配置制御プログラムの処理フロ
ー図である。 【図3】実施例で使用するファイル配置規則の一例であ
る。 【図4】実施例で使用するファジーメンバシップ関数の
一例である。 【図5】図4のファジーメンバシップ関数の続きであ
る。 【図6】本発明の応用例の計算機システムの基本構成図
である。 【図7】応用例で使用するファイルの基本構成の概念図
である。 【図8】応用例で使用するファイル配置規則の一例であ
る。 【図9】応用例で使用するファジーメンバシップ関数の
一例である。 【図10】最適サーバを選択するためのクライアント側
の処理フロー図である。 【図11】クライアントより選択されたサーバ側の処理
フロー図である。 【符号の説明】 11〜15 記憶装置群 30 中央処理装置 31 ファイル配置制御プログラム 41 記憶装置定義情報 42 記憶装置使用状況 43 ファイル配置規則 44 ファジーメンバシップ関数 61,62 ネットワーク(LANを含む) 63 通信回線 71〜76 クライアント 77〜79 サーバ 80〜82 ファイル 83〜85 ファジーメンバシップ関数
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−262431(JP,A) 特開 平5−158815(JP,A) 特開 平3−223941(JP,A) 横井与次郎,「ファジィ制御とソフト ファジコン入門」,株式会社ラジオ技術 社,1990年 9月 1日,初版,p.42 −80 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 12/00 501

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 中央処理装置と該中央処理装置に接続さ
    れる階層構成の記憶装置群からなる計算機システムにお
    けるプログラムや文書ファイル(以下、ファイルと総称
    する)の記憶装置への配置方法であって、少なくとも、利用者のファイルの性能要求、記憶装置の
    空きスペース、単位時間当たりのファイル再配置回数
    応じ記憶装置へのファイル割付けの妥当性を定めた複数
    のファイル配置規則と、前記性能要求に対する記憶装置
    への配置要求の度合い、前記記憶装置の空きスペースに
    対する残有スペース量の度合い、前記単位時間当たりの
    ファイル再配置回数に対する再配置発生の度合いを数量
    化して表現したファジーメンバシップ関数を設け、 利用者からの対象ファイルの性能要求、記憶装置の空き
    スペース、ファイル再配置回数に応じ、前記ファジーメ
    ンバシップ関数を参照してファイル配置規則を選定し、
    該選定したファイル配置規則に従って記憶装置へのファ
    イルの割付けを行うことを特徴とするファイル配置方
    法。
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