JP3512179B2 - 温度測定方法及びそれに用いる温度測定用基板 - Google Patents
温度測定方法及びそれに用いる温度測定用基板Info
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- JP3512179B2 JP3512179B2 JP2001296321A JP2001296321A JP3512179B2 JP 3512179 B2 JP3512179 B2 JP 3512179B2 JP 2001296321 A JP2001296321 A JP 2001296321A JP 2001296321 A JP2001296321 A JP 2001296321A JP 3512179 B2 JP3512179 B2 JP 3512179B2
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Description
造装置のうちの熱装置、特にプラズマ熱装置に投入され
た基板の温度及び温度分布をより正確に測定することが
できる温度測定方法及びそれに用いる温度測定用基板に
関する。
熱にさらされる熱装置に投入されたウェハの実際の温度
(実温度)を測定する方法が、国際公開WO98/57
146号公報に開示されている。
参照しながら説明する。
じめシリコンウェハ101にイオン注入を行なって、該
シリコンウェハ101の上部に厚さがt0のアモルファ
ス層101aを形成する。これにより、シリコンウェハ
101は上部のアモルファス層101aとその残部から
なる結晶層101bとが形成される。
ファス層101aを形成したシリコンウェハ101を熱
装置、例えば化学的気相成長(CVD)装置に投入し
て、アモルファス層101aの上にシリコン酸化膜10
2を成膜する。このとき、アモルファス層101aは、
結晶層101bとの界面からエピタキシャル成長するた
め、厚さが初期値のt0からt1に減少する。ここで、
図10(b)に示す結晶層101bにおける破線は、図
10(a)に示す成膜による熱処理前の結晶層101b
とアモルファス層101aと界面の位置を表わしてい
る。また、アモルファス層101aの厚さの測定には、
分光エリプソメータを用いている。
当たりの減少量、すなわちアモルファス状態から結晶状
態に回復した回復レートRの値を算出する。ここで、回
復レートRは、熱処理をa秒間行なったとすると、以下
の式(1)で表わされる。
11に示すグラフ(回復レートRと温度Tとの関係:J.
Appl. Phys. Vol.48, No.10 (1997) p.4234により作
成)に適用すると、シリコンウェハ101の実温度を測
定することができるとされている。なお、アモルファス
層101aはヒ素(As)イオンが注入されることによ
り形成されている。
明者らは、前記従来の温度測定方法を種々検討した結
果、プラズマCVD装置又はプラズマエッチング装置等
の比較的に低温の熱装置を用いる場合には、基板温度を
正確に測定することができないという結論を得ている。
ウェハ101におけるアモルファス層101aの上部が
酸素プラズマにより酸化されてしまうことに依る。すな
わち、熱装置における熱処理によって、アモルファス層
101aの厚さが、結晶層101bとの界面上にエピタ
キシャル成長により減少するのに加え、その上部がプラ
ズマ処理によって酸化されることにより減少してしまう
からである。
結晶層101bに回復する回復膜厚の値(t0−t1)
が大きくなり、その結果、回復レートRの値も大きくな
る。このため、アモルファス層101aから結晶層10
1bへの正確な回復レートRの値を求められず、その結
果、シリコンウェハ101の熱処理中の実温度を測定す
ることができないという問題がある。
ズマ熱装置のような比較的に低温の熱装置において、該
熱装置によりさらされる基板の実温度及び温度分布を誤
差なく測定することができるようにすることを目的とす
る。
め、本発明は、基板温度の測定に用いる温度測定用基板
に、アモルファス層を保護する保護膜を設ける構成とす
る。
熱を発生するデバイス製造装置に投入された温度測定用
基板を用いる温度測定方法を対象とし、結晶状態で形成
された第1の半導体層と、該第1の半導体層の上にアモ
ルファス状態で形成された第2の半導体層と、該第2の
半導体層の上に形成された保護膜とを有する温度測定用
基板を準備する第1の工程と、温度測定用基板をデバイ
ス製造装置に投入した後、該デバイス製造装置により、
温度測定用基板に所定の時間熱を加える第2の工程と、
熱を加えられた第2の半導体層における第1の半導体層
との界面が、アモルファス状態から結晶状態に回復する
際の回復レートの値を算出する第3の工程と、回復レー
トの値と該回復レートの値に対する温度との関係から、
熱を加えられた温度測定用基板の温度を測定する第4の
工程とを備えている。
用基板がアモルファス状態の第2の半導体層の上に形成
された保護膜を有しているため、第2の半導体層の表面
がプラズマに直接さらされることがなくなるので、第2
の半導体層の上部の酸化による減少を防止することがで
きる。その結果、第2の半導体層の熱処理後の厚さから
算出する温度換算用の回復レートの値を正確に求めるこ
とができる。
導体層及び第2の半導体層がシリコンからなり、保護膜
が酸化シリコンからなることが好ましい。
用基板が保護膜の上に形成された金属を含む導電性保護
膜を有していることが好ましい。ここで、熱処理後の第
2の半導体層の厚さを測定する際に、熱処理装置が成膜
装置であるとすると、第2の半導体層の層厚の測定時に
は、成膜装置による堆積膜を除去しなければならない。
このとき、堆積膜と保護膜とのエッチング選択比が小さ
い場合には、堆積膜の除去時に保護膜も同時にエッチン
グされてしまう。従って、第2の半導体層が実質的にエ
ッチストップ層となるため、保護膜が除去された後、第
2の半導体層の上部がダメージを受ける。しかしなが
ら、保護膜の上に金属を含む導電性保護膜を設けておく
と、堆積膜と保護膜とのエッチング選択比に依らずに堆
積膜を除去することができるので、第2の半導体層がエ
ッチングダメージを被ることがない。
トは第2の半導体層の減少量を所定の時間で除して算出
することが好ましい。
程が第2の半導体層の厚さを測定して初期値を得る工程
を含み、第2の工程が保護膜の上に堆積膜を堆積する工
程を含み、第3の工程が堆積膜を除去した後、第2の半
導体層における熱処理後の厚さを測定し、第2の半導体
層の厚さの初期値と熱処理後の厚さとの差からなる第2
の半導体層の減少量と、所定の時間とにより、回復レー
トの値を算出する工程を含むことが好ましい。
1の工程が第2の半導体層の厚さを測定して初期値を得
る工程と、保護膜の上に金属を含む導電性保護膜を堆積
する工程とを含み、第2の工程が導電性保護膜の上に堆
積膜を堆積する工程を含み、第3の工程が堆積膜及び導
電性保護膜を除去した後、第2の半導体層における熱処
理後の厚さを測定し、第2の半導体層の厚さの初期値と
熱処理後の厚さとの差からなる第2の半導体層の減少量
と、所定の時間とにより、回復レートの値を算出する工
程を含むことが好ましい。
用基板の径が約30.5cm(12インチ)以上である
ことが好ましい。
温度範囲が約400℃〜600℃であることが好まし
い。
製造装置がプラズマ装置であることが好ましい。
するデバイス製造装置に投入された半導体基板の基板温
度を測定するための温度測定用基板を対象とし、結晶状
態で形成された第1の半導体層と、第1の半導体層の上
にアモルファス状態で形成された第2の半導体層と、第
2の半導体層の上に形成された保護膜とを備えている。
半導体層及び第2の半導体層がシリコンからなり、保護
膜が酸化シリコンからなることが好ましい。
形成された金属を含む導電性保護膜をさらに備えている
ことが好ましい。
が約30.5cm(12インチ)以上であることが好ま
しい。
る温度範囲が約400℃〜600℃であることが好まし
い。
ス製造装置がプラズマ装置であることが好ましい。
の実施形態について図面を参照しながら説明する。
測定方法に用いる温度測定用ウェハの断面構成を示して
いる。
温度測定用ウェハ10は、例えば、単結晶シリコンから
なる第1の半導体層11aと、該第1の半導体層11a
の上部に形成された厚さが41nmのアモルファスシリ
コンからなる第2の半導体層11bと、該第2の半導体
層11bの上に形成された厚さが約3nmの酸化シリコ
ンからなる保護膜12とにより構成されている。
ウェハ10の形成方法を図2(a)及び図2(b)を用
いて説明する。
ウェハ11Aを一酸化二窒素(N2O)雰囲気で熱酸化
処理を行なって、シリコンウェハ11Aの上部に厚さが
約3nmの酸化シリコン(SiO2 )からなる保護膜1
2を形成する。
ウェハ11Aに、加速エネルギーが約30keV及びド
ーズ量が約3×1014cm-2の注入条件で、保護膜12
を介してヒ素(As)イオンを注入することにより、シ
リコンウェハ11Aに厚さが41nmのアモルファスシ
リコンからなる第2の半導体層11bを形成する。これ
により、シリコンウェハ11Aの第2の半導体層11b
を除く部分は単結晶シリコンからなる第1の半導体層1
1aとなる。
VD装置に適用する場合の温度測定方法を図面に基づい
て説明する。
装置50の反応室51に第1の温度測定用ウェハ10を
その保護膜12が電極52と対向するように投入する。
4 )、モノシラン(SiH4 )及び一酸化二窒素(N2
O)を原料とし、所定の温度をTとして、第1の温度測
定用ウェハ10の保護膜12の上にFSG膜を10秒間
堆積する。
第1の温度測定用ウェハ10と成膜されていない第2の
温度測定用ウェハ10とを交換して、前回と同一の成膜
条件でFSG膜を30秒間堆積する。同様に、成膜時間
のみを50秒として第3の温度測定用ウェハ10の上に
FSG膜を50秒間堆積する。なお、FSG膜とは、フ
ッ素がドープされたシリコン酸化膜である。
ルファス層の膜厚との関係を示す。
ェハ10における第2の半導体層11b(=残留アモル
ファス層)の厚さの測定方法を図4(a)〜図4(c)
に基づいて説明する。
ェハ10の断面構成を示している。ここでは、第2の半
導体層11bの厚さの初期値をt0とする。
膜30が成膜された後の温度測定用ウェハ10の断面構
成を示している。ここで、第2の半導体層11bにおけ
るFSG膜の堆積時の温度Tによる熱処理後の厚さをt
1とすると、図4(b)に示すように、第2の半導体層
11bの厚さは初期値のt0からt1に減少する。ま
た、図4(b)及び図4(c)に示す第1の半導体層1
1aにおける破線は、図4(a)に示す熱処理前の第1
の半導体層11aと第2の半導体層11bと界面の位置
を表わしている。
30と保護膜12とをバッファードフッ酸を用いたウエ
ットエッチングにより除去して、第2の半導体層11b
を露出する。第1の実施形態においては、保護膜12に
酸化シリコンを用いているため、該保護膜12はFSG
膜30に対してエッチング選択性をほとんど有さない。
従って、この場合は、FSG膜30と保護膜12とが同
時に除去される。なお、保護膜12をシリコン窒化膜と
すれば、FSG膜30のみを選択的に除去することが可
能となる。従って、分光エリプソメトリ装置により第2
の半導体層11bの厚さt1を測定するには、少なくと
もFSG膜30を除去すれば良い。
第1〜第3の温度測定用基板10における各第2の半導
体層11bの厚さt1を、それぞれの全面にわたる複数
の測定ポイントにおいて測定する。
モルファス層)の厚さとの関係を示している。ここで、
図5の縦軸は残留アモルファス層の厚さt1を表わし、
横軸はFSG膜30の成膜時間を表わしている。また、
実線は第1の実施形態に係る温度測定用ウェハを用いた
場合を表わし、破線は図10(a)に示すように保護膜
を有さない従来の温度測定用ウェハ10を用いた場合を
表わしている。
度測定用ウェハ10に熱が加えられる時間にほぼ比例し
て残留アモルファス層の厚さが減少することが分かる。
少量から、第1の実施形態に係る温度測定用ウェハ10
がさらされた実温度を求める方法を説明する。
時間が10秒〜30秒の間は、残留アモルファス層の厚
さが38.7nmから36.1nmに減少することか
ら、アモルファス層の回復レートの値は、2.6nm/
20秒、すなわち7.8nm/minとなる。この回復
レートの値を前述した図11に示す換算グラフに適用す
ることにより、測定を行なったプラズマCVD装置によ
って温度測定用ウェハが到達した実温度は530℃であ
ることが分かる。
用ウェハを用いた場合には、成膜時間が10秒〜30秒
の間の残留アモルファス層の減少量はほぼ4.7nmで
あるため、アモルファス層の回復レートの値は、第1の
実施形態の場合と比べて大きくなる。このため、図11
の換算グラフによる温度測定用ウェハの実温度への換算
値に、残留アモルファス層の減少量の増大による誤差が
含まれるので、換算温度が実温度よりも高くなってしま
う。
よると、温度測定用ウェハの上面にアモルファスシリコ
ンからなる第2の半導体層11bを覆う保護膜12を形
成しているため、第2の半導体層11bの上部がプラズ
マにより酸化されることを防止できる。その結果、プラ
ズマCVD装置のプラズマではなく熱によって、第2の
半導体層11bのアモルファス状態から結晶状態への回
復レートの値を求めることができるので、温度測定用ウ
ェハの温度及び該ウェハの面内における温度分布をより
正確に求めることができる。
bの上部がプラズマにより酸化されることを防止するだ
けでなく、該第2の半導体層11bを形成する際のイオ
ン注入工程においてヒ素イオン以外の汚染物質が第2の
半導体層11bに導入されることをも防止することがで
きる。
る半導体チップと同一のシリコンウェハを用いて形成さ
れているため、デバイス製造装置に投入されるシリコン
ウェハの実温度を測定することができる。
ェハ10におけるアモルファス状態から結晶状態への回
復レートの分布を測定することにより、ウェハの面内に
おける温度分布をウェハの中心部のみならず周辺部をも
含めてより正確に測定することができる。従って、面内
の温度分布にばらつきが生じやすい、径が30.5cm
(12インチ)以上のウェハであっても、その温度管理
を確実に且つ容易に行なうことができる。
ス製造装置として、プラズマCVD装置を用いて、FS
G膜を成膜する際のウェハ温度の測定を行なったが、こ
れに限られない。
て、保護膜12を第2の半導体層11bの上に設けない
構成とすると、第2の半導体層11bのエピタキシャル
成長のみによる減少量を正しく評価することができず、
その結果、回復レートの値の算出に誤差が生じるような
デバイス製造装置に適用することができる。
ッ素がドープされない酸化シリコンを成膜する際のウェ
ハの温度測定を行なってもよい。
ズマエッチング装置を用いる際のウェハの温度測定に用
いてもよい。
を成膜する際のウェハの温度測定に用いてもよい。ま
た、スパッタ装置を用いる際のウェハの温度測定に用い
てもよい。
ェハの温度測定範囲を約400℃〜600℃程度に設定
している。これは、400℃以下では、温度測定用ウェ
ハ10にシリコンを用いていることから、第2の半導体
層11bの結晶化の速度、すなわち第2の半導体層11
bの厚さの減少速度が小さくなり過ぎ、逆に600℃以
上では、厚さの減少速度が大きくなり過ぎるため、いず
れも回復レートの値を厳密に評価できなくなる虞がある
からである。
導体層11bをヒ素イオンの注入により形成した場合に
は、測定可能な温度範囲は、注入条件にも依るが、ほぼ
475℃〜575℃である。また、シリコン(Si)を
注入すると回復レートの値が小さくなり、測定範囲がヒ
素の場合と比べて高温側にずれるため、600℃程度ま
で測定することができるようになる。また、ゲルマニウ
ム(Ge)とホウ素(B)とを注入すると測定範囲が低
温側にずれるため、400℃程度から測定することがで
きるようになる。
実施形態について図面を参照しながら説明する。
測定方法に用いる温度測定用ウェハの断面構成を示して
いる。図7において、図1に示す構成部材と同一の構成
部材には同一の符号を付すことにより説明を省略する。
温度測定用ウェハ20は、保護膜12の上に形成され
た、例えば窒化チタン(TiN)からなる導電性保護膜
13を有している。
ウェハ20の形成方法を図8(a)〜図8(c)を用い
て説明する。
ウェハ11Aを一酸化二窒素(N2O)雰囲気で熱酸化
処理を行なって、シリコンウェハ11Aの上部に厚さが
約3nmの酸化シリコンからなる保護膜12を形成す
る。
ウェハ11Aに、加速エネルギーが約30keV及びド
ーズ量が約3×1014cm-2の注入条件で保護膜12を
介してヒ素イオンを注入することにより、シリコンウェ
ハ11Aにアモルファスシリコンからなる第2の半導体
層11bを形成する。これにより、シリコンウェハ11
Aの第2の半導体層11bを除く部分は単結晶シリコン
からなる第1の半導体層11aとなる。
パッタ法により、保護膜12上に窒化チタンからなる導
電性保護膜13を形成する。これにより、最表面に導電
性保護膜13が形成された温度測定用ウェハ20を得る
ことができる。
てプラズマCVD装置に適用する場合の温度測定方法を
図面に基づいて説明する。
0の断面構成を示している。ここでは、第2の半導体層
11bの厚さの初期値をt0としている。また、図9
(b)〜図9(d)に示す第1の半導体層11aにおけ
る破線は、図9(a)に示す熱処理前の第1の半導体層
11aと第2の半導体層11bと界面の位置を表わして
いる。
G膜30が成膜された後(成膜中にウェハ20には熱が
加えられる)の温度測定用ウェハ20の断面構成を示し
ている。ここで、第2の半導体層11bの成膜中の熱に
よる熱処理後の厚さをt1とすると、第2の半導体層1
1bの厚さは初期値のt0からt1に減少する。
30をバッファードフッ酸を用いたウエットエッチング
により除去して、導電性保護膜13を露出する。
導電性保護膜13は窒化チタンからなるため、FSG膜
30の導電性保護膜13に対するエッチング選択比を大
きく取れるので、FSG膜30のみを選択的に除去する
ことができる。
l2 )ガス等をエッチングガスに用いることにより、導
電性保護膜13を保護膜12に対して選択的に除去す
る。
温度測定用ウェハ20の全面にわたる複数の測定ポイン
トにおいて第2の半導体層11bの厚さt1を、保護膜
12を介して測定する。続いて、第2の半導体層11b
の膜厚の初期値t0、その熱処理後の膜厚t1、及びF
SG膜の成膜時の熱処理時間aを用いて、回復レートR
を求めると、図11に示す換算グラフから基板温度を求
めることができる。
ハ20は、酸化シリコンからなる保護膜12の上に該保
護膜12を覆う窒化チタンからなる導電性保護膜13を
設けているため、プラズマCVD装置により成膜された
FSG膜30のみを選択的にエッチング除去することが
できる。すなわち、導電性保護膜13は、FSG膜30
のエッチングストッパ層として機能する。
間のエッチング選択比も大きいため、保護膜12を第2
の半導体層11bの上にそのまま残すことができる。こ
のため、第2の半導体層11bの上部が削られことがな
くなり、第2の半導体層11bの表面状態は成膜(熱処
理)前の状態が維持される。これにより、第2の半導体
層11bにおける熱処理後の厚さt1の精度が向上する
ので、回復レートの値の精度も向上する。
は、第2の半導体層11bの上部が成膜時に酸化される
ことを防止するだけでなく、該第2の半導体層11bを
形成する際のイオン注入工程においてヒ素イオン以外の
汚染物質が第2の半導体層11bに導入されることをも
防止することができる。
たが、これに代えて、窒化シリコン又は酸化窒化シリコ
ンを用いてもよい。
用いたが、これに代えて、コバルト(Co)、ニッケル
(Ni)又は白金(Pt)等の金属を用いてもよい。従
って、導電性保護膜13を構成する金属又は金属化合物
を、例えば製品となる半導体チップのシリサイド化プロ
セスと一致させると、実際のプロセスと対応したウェハ
温度を測定することができる。
第1の半導体層11aをシリコンウェハから形成した
が、これに限られず、シリコン以外の材料からなる基板
上に第1の半導体層11aを成膜又は貼り合わせ等によ
り形成してもよい。
体層11bはシリコンに限らず、ヒ化ガリウム(GaA
s)、ゲルマニウム(Ge)又はリン化インジウム(I
nP)等を用いてもよい。
2の半導体層の表面が酸化により減少することを防止で
きるため、第2の半導体層の熱処理後の厚さから算出す
る温度換算用の回復レートの値をより正確に求めること
ができ、その結果、デバイス製造装置に投入された半導
体基板の基板の実温度を測定することができる。
用いる温度測定用ウェハを示す構成断面図である。
係る温度測定用ウェハの形成方法を示す工程順の構成断
面図である。
実施するプラズマCVD装置の模式的な断面図である。
る温度測定方法における温度測定用ウェハの工程順の構
成断面図である。
よる成膜時間と残留アモルファス層(第2の半導体層)
の厚さとの関係を従来例と比較したグラフである。
より求めたウェハの面内の温度分布を示す平面図であ
る。
用いる温度測定用ウェハを示す構成断面図である。
る温度測定用ウェハの形成方法を示す工程順の構成断面
図である。
る温度測定方法における温度測定用ウェハの工程順の構
成断面図である。
の製造方法を示す工程順の構成断面図である。
を示すグラフである。
Claims (14)
- 【請求項1】 プラズマを用いてデバイスを製造するデ
バイス製造装置に投入された温度測定用基板を用いる温
度測定方法であって、 結晶状態で形成された第1の半導体層と、該第1の半導
体層の上にアモルファス状態で形成された第2の半導体
層とを形成する工程と、 前記 第2の半導体層の上にプラズマ酸化防止膜を形成す
る工程とを有する、温度測定用基板を準備する第1の工
程と、前記温度測定用基板を前記デバイス製造装置に投
入した後、該デバイス製造装置により、前記温度測定用
基板に所定の時間、前記プラズマを用いた処理を行なう
第2の工程と、 前記プラズマを用いた処理が行なわれた前記第2の半導
体層における前記第1の半導体層との界面が、アモルフ
ァス状態から結晶状態に回復する際の回復レートの値を
算出する第3の工程と、 前記回復レートの値と該回復レートの値に対する温度と
の関係から、前記プラズマを用いた処理が行なわれた前
記温度測定用基板の温度を測定する第4の工程とを備え
ていることを特徴とする温度測定方法。 - 【請求項2】 前記第1の半導体層及び第2の半導体層
はシリコンからなり、前記プラズマ酸化防止膜は酸化シ
リコンからなることを特徴とする請求項1に記載の温度
測定方法。 - 【請求項3】 熱を発生するデバイス製造装置に投入さ
れた温度測定用基板を用いる温度測定方法であって、 結晶状態で形成された第1の半導体層と、該第1の半導
体層の上にアモルファス状態で形成された第2の半導体
層と、該第2の半導体層の上に形成された保護膜と、該
保護膜の上に形成された金属を含む導電性保護膜とを有
する温度測定用基板を準備する第1の工程と、 前記温度測定用基板を前記デバイス製造装置に投入した
後、該デバイス製造装置により、前記温度測定用基板に
所定の時間熱を加える第2の工程と、 熱を加えられた前記第2の半導体層における前記第1の
半導体層との界面が、アモルファス状態から結晶状態に
回復する際の回復レートの値を算出する第3の工程と、 前記回復レートの値と該回復レートの値に対する温度と
の関係から、熱を加えられた前記温度測定用基板の温度
を測定する第4の工程とを備えていることを特徴とする
温度測定方法。 - 【請求項4】 前記回復レートは、前記第2の半導体層
の減少量を前記所定の時間で除して算出することを特徴
とする請求項1又は3に記載の温度測定方法。 - 【請求項5】 前記第1の工程は、前記第2の半導体層
の厚さを測定して初期値を得る工程を含み、 前記第2の工程は、前記プラズマ酸化膜防止膜の上に堆
積膜を堆積する工程を含み、 前記第3の工程は、 前記堆積膜を除去した後、前記第2の半導体層における
熱処理後の厚さを測定する工程と、 前記第2の半導体層の厚さの初期値とその熱処理後の厚
さとの差からなる前記第2の半導体層の減少量と、前記
所定の時間とにより、前記回復レートの値を算出する工
程を含むことを特徴とする請求項1に記載の温度測定方
法。 - 【請求項6】 前記第1の工程は、 前記第2の半導体層の厚さを測定して初期値を得る工程
を含み、 前記第2の工程は、前記導電性保護膜の上に堆積膜を堆
積する工程を含み、 前記第3の工程は、前記堆積膜及び前記導電性保護膜を
除去した後、前記第2の半導体層における熱処理後の厚
さを測定し、前記第2の半導体層の厚さの初期値とその
熱処理後の厚さとの差からなる前記第2の半導体層の減
少量と、前記所定の時間とにより、前記回復レートの値
を算出する工程を含むことを特徴とする請求項3に記載
の温度測定方法。 - 【請求項7】 前記温度測定用基板の径は約30.5c
m以上であることを特徴とする請求項1又は3に記載の
温度測定方法。 - 【請求項8】 測定する温度範囲は約400℃〜600
℃であることを特徴とする請求項1又は3に記載の温度
測定方法。 - 【請求項9】 プラズマを用いてデバイスを製造するデ
バイス製造装置に投入された半導体基板の基板温度を測
定するための温度測定用基板であって、 結晶状態で形成された第1の半導体層と、 前記第1の半導体層の上にアモルファス状態で形成され
た第2の半導体層と、 前記第2の半導体層の上に形成されたプラズマ酸化防止
膜とを備えていることを特徴とする温度測定用基板。 - 【請求項10】 前記第1の半導体層及び第2の半導体
層はシリコンからなり、前記プラズマ酸化防止膜は酸化
シリコンからなることを特徴とする請求項9に記載の温
度測定用基板。 - 【請求項11】 熱を発生するデバイス製造装置に投入
された半導体基板の基板温度を測定するための温度測定
用基板であって、 結晶状態で形成された第1の半導体層と、 前記第1の半導体層の上にアモルファス状態で形成され
た第2の半導体層と、 前記第2の半導体層の上に形成された保護膜と、 前記保護膜の上に形成された金属を含む導電性保護膜と
を備えていることを特徴とする温度測定用基板。 - 【請求項12】 前記金属を含む導電性保護膜は、窒化
チタン、コバルト、ニッケル又は白金からなることを特
徴とする請求項11に記載の温度測定用基板。 - 【請求項13】 径が約30.5cm以上であることを
特徴とする請求項9又は11に記載の温度測定用基板。 - 【請求項14】 測定する温度範囲は約400℃〜60
0℃であることを特徴とする請求項9又は11に記載の
温度測定用基板。
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