JP3511934B2 - 伝送路インタフェース・モジュール及び伝送システム - Google Patents

伝送路インタフェース・モジュール及び伝送システム

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JP3511934B2 JP05400399A JP5400399A JP3511934B2 JP 3511934 B2 JP3511934 B2 JP 3511934B2 JP 05400399 A JP05400399 A JP 05400399A JP 5400399 A JP5400399 A JP 5400399A JP 3511934 B2 JP3511934 B2 JP 3511934B2
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英樹 松岡
輝男 畑
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、伝送路インタフェ
ース・モジュール及び伝送システムに係り、特に、伝送
路の両端の、送信側の伝送路インタフェース・モジュー
ルが設置される箇所と受信側の伝送路インタフェース・
モジュールが設置される箇所の地電位に差があっても、
安定な動作をする伝送路インタフェース・モジュール及
び伝送システムに関する。
【0002】伝送路に同軸ケーブルを使用する伝送シス
テムは、かつては国内の基幹通信システムの構成要素と
して適用されていたが、基幹通信システムでは急速に普
及してきた光伝送システムにとって代わられて、通信事
業者が運営する通信局舎内や企業などの構内での通信シ
ステムの一部を構成する伝送システムとして適用されて
いる。
【0003】
【従来の技術】図4は、通信局舎内や構内で使われる従
来の伝送システムの構成である。
【0004】図4において、1cは送信側の伝送路イン
タフェース・モジュール、2cは受信側の伝送路インタ
フェース・モジュール、3は該送信側の伝送路インタフ
ェース・モジュール1cと該受信側の伝送路インタフェ
ース・モジュール2c間に敷設される同軸線路である。
【0005】該送信側の伝送路インタフェース・モジュ
ール1cは、送信回路11、変成器12、コンデンサ1
3、スイッチ14を備えている。
【0006】該変成器12の1次側捲線の2つの端子は
該送信回路11の出力端子に接続され、該送信回路11
の出力端子と該変成器12の1次側捲線の接続点のうち
一方の接続点はグラウンドG1 に接地されている。
【0007】又、該変成器12の2次側捲線の端子の一
方は該同軸線路3の芯線に接続され、該変成器12の2
次側捲線の端子のもう一方は該同軸線路3の外導体に接
続されている。
【0008】そして、グラウンドG1 に接続されている
該変成器12の1次側捲線の端子と、該同軸線路3の外
導体に接続されている該変成器12の2次側捲線の端子
との間に、該コンデンサ13と該スイッチ14が並列に
接続されている。
【0009】上記受信側の伝送路インタフェース・モジ
ュール2cは、受信回路21、変成器22、コンデンサ
23、スイッチ24を備えている。
【0010】該変成器22の1次側捲線の2つの端子は
該受信回路21の入力端子に接続され、該受信回路21
の入力端子と該変成器22の1次側捲線の接続点のうち
一方の接続点はグラウンドG2 に接地されている。
【0011】又、該変成器22の2次側捲線の端子の一
方は該同軸線路3の芯線に接続され、該変成器22の2
次側捲線の端子のもう一方は該同軸線路3の外導体に接
続されている。
【0012】そして、グラウンドG2 に接続されている
該変成器22の1次側捲線の端子と、該同軸線路3の外
導体に接続されている該変成器22の2次側捲線の端子
との間に、該コンデンサ23と該スイッチ24が並列に
接続されている。
【0013】通常は、図4の構成の伝送システムは該ス
イッチ14と該スイッチ24が開放された状態で運用さ
れる。
【0014】ただ、図4の構成と同様な構成を有する伝
送システムが多数近接して設置される場合で、異なる伝
送システム間で特に低周波の漏話を防止する必要がある
場合には、該スイッチ14及び該スイッチ24を閉じて
伝送システムを運用することがある。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】図5は、従来の伝送シ
ステムの問題点を説明する図(その1)で、上記の如
く、図4のスイッチ14及びスイッチ24を閉じて運用
する場合に生ずる問題点を示している。
【0016】図5において、1cは送信側の伝送路イン
タフェース・モジュール、2cは受信側の伝送路インタ
フェース・モジュール、3は該送信側の伝送路インタフ
ェース・モジュール1cと該受信側の伝送路インタフェ
ース・モジュール2c間に敷設される同軸線路である。
【0017】該送信側の伝送路インタフェース・モジュ
ール1cは、送信回路11、変成器12、コンデンサ1
3、スイッチ14を備えている。
【0018】該変成器12の1次側捲線の端子は該送信
回路11の出力端子に接続され、該送信回路11の出力
端子と該変成器12の1次側捲線の接続点のうち一方の
接続点はグラウンドG1 に接地されている。
【0019】又、該変成器12の2次側捲線の端子の一
方は該同軸線路3の芯線に接続され、該変成器12の2
次側捲線の端子のもう一方は該同軸線路3の外導体に接
続されている。
【0020】そして、グラウンドG1 に接続されている
該変成器12の1次側捲線の端子と、該同軸線路3の外
導体に接続されている該変成器12の2次側捲線の端子
との間に、該コンデンサ13と該スイッチ14が並列に
接続されており、該スイッチ14は異なる伝送システム
間の低周波漏話を縮減する目的のために閉じられてい
る。
【0021】つまり、該変成器12のグラウンドG1
接続されている1次側捲線の端子と、該同軸線路3の外
導体に接続されている2次側捲線の端子は短絡されて運
用されている。
【0022】上記受信側の伝送路インタフェース・モジ
ュール2cは、受信回路21、変成器22、コンデンサ
23、スイッチ24を備えている。
【0023】該変成器22の1次側捲線の端子は該受信
回路21の入力端子に接続され、該受信回路21の入力
端子と該変成器22の1次側捲線の接続点のうち一方の
接続点はグラウンドG2 に接地されている。
【0024】又、該変成器22の2次側捲線の端子の一
方は該同軸線路3の芯線に接続され、該変成器22の2
次側捲線の端子のもう一方は該同軸線路3の外導体に接
続されている。
【0025】そして、グラウンドG2 に接続されている
該変成器22の1次側捲線の端子と、該同軸線路3の外
導体に接続されている該変成器22の2次側捲線の端子
との間に、該コンデンサ23と該スイッチ24が並列に
接続されており、該スイッチ24は異なる伝送システム
間の低周波漏話を縮減する目的のために閉じられてい
る。
【0026】つまり、該変成器22のグラウンドG2
接続されている1次側捲線の端子と、該同軸線路3の外
導体に接続されている2次側捲線の端子は短絡されて運
用されている。
【0027】ところで、通信局舎内の場合、該同軸線路
3の長さは殆ど0メートルから数百メートルの間であ
る。又、構内の場合には更に長くて、数キロ・メートル
にもなりうる。
【0028】上記のように、送信側の伝送路インタフェ
ース・モジュールと受信側の伝送路インタフェース・モ
ジュールが個別に接地されていて、特に離れた箇所で接
地されている場合、グラウンドG1 とグラウンドG2
絶対電位に差(これを地電位差と呼ぶ。)が生ずること
が通常である。これを、図5においては電圧Vボルトの
電池でモデル化して表現している。
【0029】そして、通信局舎内の場合、1ボルトから
2ボルト程度の地電位差が生じていることがある。
【0030】殆どの場合、通信局舎は鉄筋コンクリート
造りであるから、送信側のグラウンドG1 と受信側のグ
ラウンドG2 の間の抵抗は小さい。又、数百メートル程
度の同軸線路の芯線と外導体の抵抗も小さい。
【0031】従って、送信側のグラウンドG1 と受信側
のグラウンドG2 の間には、図5に示すように、該スイ
ッチ14、該変成器12の2次側捲線、該同軸線路3の
芯線、該変成器22の2次側捲線、該スイッチ24を通
る直流電流I1(1)と、該スイッチ14、該同軸線路3の
外導体、該スイッチ24を通る直流電流I2 が流れる。
【0032】問題は直流電流I1(1)で、上記の如く、送
信側のグラウンドG1 と受信側のグラウンドG2 の間の
抵抗は小さく、該同軸線路3の芯線の抵抗も小さいため
に、数十ミリ・アンペアを越える直流電流が該変成器1
2と該変成器22の2次側捲線に流れることがある。
【0033】さて、該変成器12及び該変成器22に
は、小型でも捲線のメイン・インダクタンスを十分な値
に確保できるように磁性体のコアが使用されることが常
であるから、該変成器12と該変成器22の2次側捲線
に数十ミリ・アンペアを越える直流電流が流れると磁性
体のコアが磁気的に飽和する。
【0034】磁性体のコアが磁気的に飽和すると、該変
成器12及び該変成器22の捲線のメイン・インダクタ
ンスが低下して、該変成器12及び該変成器22は特性
が劣化するので、該送信側の伝送路インタフェース・モ
ジュール1cと該受信側の伝送路インタフェース・モジ
ュール2cの特性も劣化する。
【0035】発明者等は、伝送路インタフェース・モジ
ュールに使用されている変成器の2次捲線に数十ミリ・
アンペアを越える直流電流を重畳してパルスを通す実験
をして、変成器の捲線のメイン・インダクタンスの低下
によってパルスの振幅が低下し、しかも、パルス幅の数
倍の時間継続するアンダー・シュートが生ずることを確
認した。
【0036】もし、同一極性のパルスが連続するような
デジタル信号が入力されると、上記パルス幅の数倍の時
間継続するアンダー・シュートの累積によって、デジタ
ル信号の論理レベルを識別するために必要なアイが完全
に消滅して、デジタル信号の論理レベルの識別が不可能
になる。
【0037】又、構内で使用される伝送システムの場
合、地電位差は通信局舎内の場合に比較して1桁から2
桁も大きくなることがある。この場合には、一般に送信
側のグラウンドG1 と受信側のグラウンドG2 の間の抵
抗が大きいので、図5に示した直流電流I1(1)が通信局
舎内の場合に比較して1桁から2桁も大きくなることは
ないが、やはり、該送信側の伝送路インタフェース・モ
ジュール1cと該受信側の伝送路インタフェース・モジ
ュール2cの特性の劣化の原因になりうることは通信局
舎内の場合と同様である。
【0038】図6は、従来の伝送システムの問題点を説
明する図(その2)である。
【0039】図6において、1dは送信側の伝送路イン
タフェース・モジュール、2dは受信側の伝送路インタ
フェース・モジュール、3は該送信側の伝送路インタフ
ェース・モジュール1dと該受信側の伝送路インタフェ
ース・モジュール2d間に敷設される同軸線路である。
【0040】該送信側の伝送路インタフェース・モジュ
ール1dは、送信回路11、変成器12、コンデンサ1
3、スイッチ14、減衰回路17を備えている。
【0041】該変成器12の1次側捲線の2つの端子は
該送信回路11の出力端子に接続され、該送信回路11
の出力端子と該変成器12の1次側捲線の接続点のうち
一方の接続点はグラウンドG1 に接地されている。
【0042】又、該変成器12の2次側捲線の端子の一
方は該減衰回路17の入力端子に接続され、該減衰回路
17の出力端子は該同軸線路3の芯線に接続され、該変
成器12の2次側捲線の端子のもう一方の端子と該減衰
回路17のアース端子は該同軸線路3の外導体に接続さ
れている。
【0043】そして、グラウンドG1 に接続されている
該変成器12の1次側捲線の端子と、該同軸線路3の外
導体に接続されている該変成器12の2次側捲線の端子
との間に、該コンデンサ13と該スイッチ14が並列に
接続されており、該スイッチ14は異なる伝送システム
間の低周波漏話を縮減する目的のために閉じられてい
る。
【0044】つまり、該変成器12のグラウンドG1
接続されている1次側捲線の端子と、該同軸線路3の外
導体に接続されている2次側捲線の端子は短絡されて運
用されている。
【0045】上記受信側の伝送路インタフェース・モジ
ュール2dは、受信回路21、変成器22、コンデンサ
23、スイッチ24、減衰回路27を備えている。
【0046】該変成器22の1次側捲線の2つの端子は
該受信回路21の入力端子に接続され、該受信回路21
の入力端子と該変成器22の1次側捲線の接続点のうち
一方の接続点はグラウンドG2 に接地されている。
【0047】又、該変成器22の2次側捲線の端子の一
方の端子は該減衰回路27の出力端子に接続され、該減
衰回路27の入力端子は該同軸線路3の芯線に接続さ
れ、該変成器22の2次側捲線の端子のもう一方の端子
と該減衰回路27のアース端子は該同軸線路3の外導体
に接続されている。
【0048】そして、グラウンドG2 に接続されている
該変成器22の1次側捲線の端子と、該同軸線路3の外
導体に接続されている該変成器22の2次側捲線の端子
との間に、該コンデンサ23と該スイッチ24が並列に
接続されており、該スイッチ24は異なる伝送システム
間の低周波漏話を縮減する目的のために閉じられてい
る。
【0049】つまり、該変成器22のグラウンドG2
接続されている1次側捲線の端子と、同軸線路の外導体
に接続されている2次側捲線の端子は短絡されて運用さ
れている。
【0050】この場合にも、送信側のグラウンドG1
受信側のグラウンドG2 の間に地電位差があれば、該変
成器12と該変成器22の2次側捲線には直流電流が流
れる。図6ではこれをI1(2)と表現している。
【0051】しかし、図6の構成では該減衰回路17を
該変成器12と該同軸線路3の間に挿入し、該減衰回路
27を該同軸線路3と該変成器22の間に挿入している
ので、図6の直流電流I1(2)は図5の直流電流I1(1)
り小さくすることができる。この理由を以下に記載す
る。
【0052】図7は、減衰回路の例である。
【0053】そして、図7(イ)はT型減衰回路、図7
(ロ)はπ型減衰回路である。
【0054】いずれのタイプの減衰回路においても、直
列枝の抵抗と並列枝の抵抗の値によって入出力端子間の
減衰量が定められる。且つ、減衰回路を構成する全ての
抵抗が並列な分布容量と直列な分布インダクタンスを持
っておらず、減衰回路の端子間にも容量がないという理
想的な減衰回路であれば、その減衰量は直流から高周波
まで一定である。
【0055】従って、図6の如く、該減衰回路17を該
変成器12と該同軸線路3の間に挿入し、該減衰回路2
7を該同軸線路3と該変成器22の間に挿入すれば、図
6の直流電流I1(2)は図5の直流電流I1(1)より該減衰
回路17と該減衰回路27の減衰量の和だけ減衰を受け
る。
【0056】典型的なケースで、図6の直流電流I1(2)
を変成器12及び変成器22が飽和しない値にまで減衰
させるには該減衰回路17と該減衰回路27の減衰量の
和を20デシ・ベル程度以上にすればよい。
【0057】しかし、該減衰回路17と該減衰回路27
は、該送信側の伝送路インタフェース・モジュール1d
と該受信側の伝送路インタフェース・モジュール2dの
間の伝送路に直列に挿入されているので、該送信側の伝
送路インタフェース・モジュール1dと該受信側の伝送
路インタフェース・モジュール2dの間を伝送されるデ
ジタル信号をも減衰させてしまう。
【0058】この減衰量が20デシベル程度にもなる
と、該受信側の伝送路インタフェース・モジュール2d
においては受信レベルの低下が甚大であるので、該受信
回路21においては上記減衰量を補償するために前置増
幅器のゲインを大きくする必要が生ずる。
【0059】こうすることでレベル・ダイアグラム上は
つじつまを合わせることができるが、該受信回路21が
発生する雑音は変わらないまま受信レベルが20デシ・
ベル低下するので、該受信回路21の雑音指数は20デ
シ・ベル劣化する。この雑音指数の劣化は該受信回路2
1に設けられている識別回路における符号誤り率を劣化
させる原因になる。
【0060】つまり、図6の如く、該減衰回路17と該
減衰回路27を該送信側の伝送路インタフェース・モジ
ュール1dと該受信側の伝送路インタフェース・モジュ
ール2dの間の伝送路に直列に挿入して地電位差による
直流を抑圧しても、伝送システム自体の特性を劣化させ
るという新たな問題が生ずる。
【0061】本発明は、かかる問題点に鑑み、伝送路の
両端の、送信側の伝送路インタフェース・モジュールが
設置される箇所と受信側の伝送路インタフェース・モジ
ュールが設置される箇所の間に地電位差があっても、地
電位差の影響を受けず、且つ、伝送特性を高品質に保つ
ことができる伝送路インタフェース・モジュール及び伝
送システムを提供することを目的とする。
【0062】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の手段は、送信側の伝送路インタフェース・モジュール
又は受信側の伝送路インタフェース・モジュールにおい
て、変成器の2次側捲線の一方の端子と同軸線路の芯線
の間に抵抗を挿入し、該抵抗に並列にコンデンサを接続
する技術である。
【0063】上記手段によれば、変成器の2次側捲線の
一方の端子と同軸線路の芯線の間に挿入した抵抗によっ
て地電位差が原因の直流電流を減衰させることができ、
且つ、該抵抗に並列に接続する該コンデンサの容量を、
該容量がデジタル信号の最低周波数成分に対して呈する
リアクタンスが該同軸線路の特性インピーダンスに比較
して十分に小さくなるように設定することができるの
で、該送信側の伝送路インタフェース・モジュールと該
受信側の伝送路インタフェース・モジュールの間のデジ
タル信号の伝送特性を劣化させることがない。
【0064】つまり、地電位差の影響を縮減し、伝送特
性を保つことができる伝送システムを実現することがで
きる。
【0065】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の伝送システムの
構成(その1)である。
【0066】図1において、1は送信側の伝送路インタ
フェース・モジュール、2は受信側の伝送路インタフェ
ース・モジュール、3は該送信側の伝送路インタフェー
ス・モジュール1と該受信側の伝送路インタフェース・
モジュール2の間に敷設される同軸線路である。
【0067】該送信側の伝送路インタフェース・モジュ
ール1は、送信回路11、変成器12、コンデンサ1
3、スイッチ14、抵抗15及びコンデンサ16を備え
ている。そして、該抵抗15と該コンデンサ16は並列
接続されている。
【0068】該変成器12の1次側捲線の2つの端子は
該送信回路11の出力端子に接続され、該送信回路11
の出力端子と該変成器12の1次側捲線の接続点のうち
一方の接続点はグラウンドG1 に接地されている。
【0069】又、該変成器12の2次側捲線の端子の一
方は該抵抗15と該コンデンサ16の一方の接続点に接
続され、該抵抗15と該コンデンサ16のもう一方の接
続点は該同軸線路3の芯線に接続され、該変成器12の
2次側捲線の端子のもう一方は該同軸線路3の外導体に
接続されている。
【0070】そして、グラウンドG1 に接続されている
該変成器12の1次側捲線の端子と、該同軸線路3の外
導体に接続されている該変成器12の2次側捲線の端子
との間に、該コンデンサ13と該スイッチ14が並列に
接続されており、該スイッチ14は異なる伝送システム
間の低周波漏話を縮減する目的のために閉じられてい
る。
【0071】つまり、該変成器12のグラウンドG1
接続されている1次側捲線の端子と、該同軸線路3の外
導体に接続されている2次側捲線の端子は短絡されて運
用されている。
【0072】上記受信側の伝送路インタフェース・モジ
ュール2は、受信回路21、変成器22、コンデンサ2
3、スイッチ24、抵抗25及びコンデンサ26を備え
ている。そして、該抵抗25と該コンデンサ26は並列
接続されている。
【0073】該変成器22の1次側捲線の2つの端子は
該受信回路21の入力端子に接続され、該受信回路21
の入力端子と該変成器22の1次側捲線の接続点のうち
一方の接続点はグラウンドG2 に接地されている。
【0074】又、該変成器22の2次側捲線の端子の一
方は該抵抗25と該コンデンサ26の一方の接続点に接
続され、該抵抗25と該コンデンサ26のもう一方の接
続点は該同軸線路3の芯線に接続され、該変成器22の
2次側捲線の端子のもう一方は該同軸線路3の外導体に
接続されている。
【0075】そして、グラウンドG2 に接続されている
該変成器22の1次側捲線の端子と、該同軸線路3の外
導体に接続されている該変成器22の2次側捲線の端子
との間に、該コンデンサ23と該スイッチ24が並列に
接続されており、該スイッチ24は異なる伝送システム
間の低周波漏話を縮減する目的のために閉じられてい
る。
【0076】図1の構成において、該抵抗15と該抵抗
25が該同軸線路3の芯線と該変成器12及び該変成器
22の2次側捲線に直列に挿入されているので、地電位
差によって該変成器12及び該変成器22の2次側捲線
を流れる直流電流I1(3)は、図5の直流電流I1(1)より
抑圧することができる。
【0077】即ち、該抵抗15の抵抗値をR15、該抵抗
25の抵抗値をR25とし、該同軸線路3の芯線の抵抗と
送信側のグラウンドG1 と受信側のグラウンドG2 の間
の抵抗の和をrとすれば、 I1(1)=V/r であるのに対して I1(3)=V/(r+R15+R25) であり、 R15+R25≫r を満足するようにR15とR25を設定することは容易であ
るので、 I1(3)≪I1(1) とすることができる。
【0078】そして、該同軸線路3の芯線の抵抗と送信
側のグラウンドG1 と受信側のグラウンドG2 の間の抵
抗の和rが判らなくても、該抵抗15の抵抗値R15と該
抵抗25の抵抗値R25の和を決めることができる。
【0079】即ち、小さい抵抗値ながらrは直流電流I
1(3)を抑圧する効果があるから、この抵抗値rが0であ
るとして(R15+R25)の値を決めれば、安全サイドの
解となる。
【0080】従って、該変成器12及び該変成器22の
2次側捲線に流すことを許容できる直流電流値をI0
する時、 V/(R15+R25)<I0 を満足させればよいことになるので、 R15+R25>V/I0 を満足するように抵抗値(R15+R25)を決めればよ
い。
【0081】例えば、地電位差Vが1.5ボルトで、変
成器の2次側捲線に流すことを許容できる電流が2ミリ
・アンペアであるとすれば、 R15+R25>0.75キロ・オーム を満足すればよいから、地電位差に若干の変動があるこ
とを見越して R15+R25=1キロ・オーム とすればよい。
【0082】一方、該コンデンサ16及び該コンデンサ
26の容量Cは次のようにして決めればよい。
【0083】高周波ではコンデンサと抵抗の並列接続の
インピーダンスは該コンデンサが呈するリアクタンスに
等しいとしてよい。このリアクタンスが該同軸線路3に
直列に挿入されることになるから、該同軸線路3の特性
インピーダンスをR0 とすれば、 1/ωC≪R0 を満足するように容量Cを決めればよい。ここで、ωは
該同軸線路3を伝送されるデジタル信号の最低周波数成
分の角周波数である。
【0084】通常、該同軸線路3の特性インピーダンス
0 は75オームであるので、リアクタンス1/ωCが
1Ω程度であれば何ら問題はない。
【0085】今、考えている伝送システムは6Mb/s
のデジタル信号を伝送するシステムであり、伝送信号の
最低周波数成分が600KHz程度であるとすれば、 C>0.27マイクロ・ファラッド であればよいから、容量値系列上は0.33マイクロ・
ファラッドのコンデンサを適用すればよいが、なるべく
低い周波数まで挿入する抵抗とコンデンサの並列接続の
インピーダンスを低くするために、例えば容量が1マイ
クロ・ファラッドのコンデンサを適用することが望まし
い。
【0086】かくの如く、図1の構成によって地電位差
の影響を受けず、デジタル信号の伝送特性上も何等問題
にならない伝送路インタフェース・モジュール及び伝送
システムを実現することができる。
【0087】発明者等は、図1の構成で上記抵抗値1キ
ロ・オームの抵抗と上記容量値1マイクロ・ファラッド
のコンデンサの並列接続を適用した場合のパルス伝送特
性を実験で確認しているが、パルス波形には目視で判る
ほどの変化は確認できなかった。
【0088】ところで、図1では該送信側の伝送路イン
タフェース・モジュール1と該受信側の伝送路インタフ
ェース・モジュール2の双方に抵抗とコンデンサの並列
回路を挿入する例を図示して説明したが、いずれの伝送
路インタフェース・モジュールにおける抵抗とコンデン
サの並列回路も該送信側のインタフェース・モジュール
1に適用される変成器の2次側捲線と該受信側の伝送路
インタフェース・モジュールに適用される変成機の2次
捲線に直列であるので、両者の抵抗値の和が同じであれ
ば、一方の伝送路インタフェース・モジュールにおいて
抵抗とコンデンサの並列回路を挿入するだけでもよい。
しかも、送信側の伝送路インタフェース・モジュールに
おいて挿入しても、受信側の伝送路インタフェース・モ
ジュールにおいて挿入してもよい。
【0089】さて、地電位差による直流電流を抑圧し、
デジタル信号の伝送特性に影響がないということだけ考
慮すれば、抵抗とコンデンサの並列回路を挿入するので
はなく、単にコンデンサだけを地電位差によって直流電
流が流れるループに直列に挿入してもよいように思われ
る。
【0090】しかし、これでは同軸線路側から送信側又
は受信側の伝送路インタフェース・モジュール側を見た
インピーダンスが低周波で非常に高くなり、同軸線路は
低周波では終端されていなのと等価な状態になる。これ
では、異なる伝送システムに低周波信号が重畳されてい
る場合や、周囲に低周波成分を発生する電気設備がある
場合に、その低周波信号や低周波成分が地電位差による
直流電流を減衰させる対象して考えている伝送システム
に対する漏話となり、当該伝送システムの伝送特性を劣
化させる恐れが生ずる。
【0091】従って、単にコンデンサだけを挿入するこ
とは望ましくない。
【0092】図2は、本発明の伝送システムの構成(そ
の2)である。
【0093】図2において、1aは送信側の伝送路イン
タフェース・モジュール、2aは受信側の伝送路インタ
フェース・モジュール、3は該送信側の伝送路インタフ
ェース・モジュール1aと該受信側の伝送路インタフェ
ース・モジュール2aの間に敷設される同軸線路であ
る。
【0094】該送信側の伝送路インタフェース・モジュ
ール1aは、送信回路11、変成器12、コンデンサ1
3、スイッチ14、抵抗15、コンデンサ16及び減衰
回路17を備えている。そして、該抵抗15と該コンデ
ンサ16は並列接続されている。
【0095】該変成器12の1次側捲線の2つの端子は
該送信回路11の出力端子に接続され、該送信回路11
の出力端子と該変成器12の1次側捲線の接続点のうち
一方の接続点はグラウンドG1 に接地されている。
【0096】又、該変成器12の2次側捲線の端子の一
方は該抵抗15と該コンデンサ16の一方の接続点に接
続され、該抵抗15と該コンデンサ16のもう一方の接
続点は該減衰回路17の入出力端子の一方に接続され、
該減衰回路17の入出力端子のもう一方は該同軸線路3
の芯線に接続され、該変成器12の2次側捲線の端子の
もう一方は該同軸線路3の外導体に接続され、該減衰回
路17のアース端子も該同軸線路3の外導体に接続され
ている。
【0097】そして、グラウンドG1 に接続されている
該変成器12の1次側捲線の端子と、該同軸線路3の外
導体に接続されている該変成器12の2次側捲線の端子
との間に、該コンデンサ13と該スイッチ14が並列に
接続されており、該スイッチ14は異なる伝送システム
間の低周波漏話を縮減する目的のために閉じられてい
る。
【0098】つまり、該変成器12のグラウンドG1
接続されている1次側捲線の端子と、同軸線路の外導体
に接続されている2次側捲線の端子は短絡されて運用さ
れている。
【0099】上記受信側の伝送路インタフェース・モジ
ュール2aは、受信回路21、変成器22、コンデンサ
23、スイッチ24、抵抗25、コンデンサ26及び減
衰回路27を備えている。そして、該抵抗25と該コン
デンサ26は並列接続されている。
【0100】該変成器22の1次側捲線の2つの端子は
該受信回路21の入力端子に接続され、該受信回路21
の入力端子と該変成器22の1次側捲線の接続点のうち
一方の接続点はグラウンドG2 に接地されている。
【0101】又、該変成器22の2次側捲線の端子の一
方は該抵抗25と該コンデンサ26の一方の接続点に接
続され、該抵抗15と該コンデンサ16のもう一方の接
続点は該減衰回路27の入出力端子のうち一方に接続さ
れ、該減衰回路27の入出力端子のもう一方は該同軸線
路3の芯線に接続され、該変成器22の2次側捲線の端
子のもう一方は該同軸線路3の外導体に接続され、該減
衰回路27のアース端子も該同軸線路3の外導体に接続
されている。
【0102】そして、グラウンドG2 に接続されている
該変成器22の1次側捲線の端子と、該同軸線路3の外
導体に接続されている該変成器22の2次側捲線の端子
との間に、該コンデンサ23と該スイッチ24が並列に
接続されており、該スイッチ24は異なる伝送システム
間の低周波漏話を縮減する目的のために閉じられてい
る。
【0103】図2の構成における該抵抗15の抵抗値R
15と、該抵抗25の抵抗値R25の和は、該減衰回路17
及び該減衰回路27があっても、図1の説明において詳
述したのと同じように決めればよい。
【0104】又、図2の構成における該コンデンサ16
と該コンデンサ26の容量Cも、該減衰回路17及び該
減衰回路27があっても、図1の説明において詳述した
のと同じように決めればよい。
【0105】図2の構成の特徴は、該減衰回路17と該
減衰回路27が挿入されているために、該抵抗15と該
コンデンサ16の並列回路及び該抵抗25と該コンデン
サ26の並列回路が挿入されても、該同軸線路3と該送
信側の伝送路インタフェース・モジュール1又は該受信
側の伝送路インタフェース・モジュール2との間の反射
減衰量特性の劣化を抑圧することが可能なことである。
【0106】即ち、低周波で抵抗とコンデンサの並列回
路のインピーダンスが大きくなって、等価的に該同軸線
路3が終端されていない状態になっても、挿入される減
衰回路の減衰量の2倍に等しい反射減衰量を確保でき
る。
【0107】但し、該減衰回路17と該減衰回路27を
挿入することによってデジタル信号が大幅に減衰されて
はならないので、例えば、3デシ・ベル程度の減衰量の
減衰回路を挿入するのが好ましい。
【0108】即ち、図2の構成によっても、地電位差の
影響を受けず、デジタル信号の伝送特性上も何等問題に
ならない伝送路インタフェース・モジュール及び伝送シ
ステムを実現することができる。
【0109】発明者等は、図2の構成で上記抵抗値1キ
ロ・オームの抵抗と上記容量値1マイクロ・ファラッド
のコンデンサ及び減衰量が3デシ・ベルの減衰回路を適
用した場合のパルス伝送特性を実験で確認しているが、
パルス振幅が2つの減衰回路の減衰量の和6デシ・ベル
に対応して1/2に減衰する以外には、パルス波形には
目視で判るほどの変化は確認できなかった。
【0110】又、図2では抵抗とコンデンサの並列回路
と減衰回路を直列に接続した回路を該送信側の伝送路イ
ンタフェース・モジュール1aと該受信側の伝送路イン
タフェース・モジュール2aの双方に適用する例を図示
して説明したが、地電位差によって直流が流れるループ
に挿入される減衰量が同じという条件で、減衰回路は一
方の伝送路インタフェース・モジュールにおいて挿入す
るだけでもよい。
【0111】更に、基本的には、地電位差によって直流
が流れるループに挿入される抵抗値が同じという条件
で、抵抗とコンデンサの並列回路は一方の伝送路インタ
フェース・モジュールにおいて挿入すればよく、地電位
差によって直流が流れるループに挿入される抵抗値が同
じという条件と地電位差によって直流が流れるループに
挿入される減衰量が同じという条件で、一方の伝送路イ
ンタフェース・モジュールにおいて抵抗とコンデンサの
並列回路と減衰回路を挿入するだけでもよい。
【0112】ただ、後の2つのケースにおいては設計上
若干注意することがある。即ち、変成器と同軸線路の間
に抵抗とコンデンサの並列回路が挿入されない側の伝送
路インタフェース・モジュールにおいては、挿入される
抵抗の抵抗値とは無関係に減衰回路において該同軸線路
3の芯線側から外導体に流れ落ちる直流電流が変成器の
2次側捲線を流れることになり、しかも、減衰回路の減
衰量が大きい程減衰回路の並列枝の抵抗が小さくなるた
め、該同軸線路3の芯線側から外導体に流れ落ちる直流
電流の電流値が大きくなるという現象が生ずるからであ
る。
【0113】従って、後の2つのケースでは、デジタル
信号の伝送特性上の制約の他に、挿入される抵抗の抵抗
値とは無関係に減衰回路において同軸線路の芯線から外
導体に流れ落ちる直流電流による制約によって、減衰回
路に許容される減衰量が制約される。
【0114】幸いなことに、発明者等の検討によれば、
挿入される減衰量に対する上記2つの制約には矛盾がな
く、合計の減衰量が6デシ・ベル程度であればよいとい
う解が得られている。
【0115】ところで、減衰回路を挿入しない場合、同
軸線路から抵抗とコンデンサの並列回路が挿入されてい
る伝送路インタフェース・モジュールを見る時、該同軸
線路は低周波では挿入されている抵抗の抵抗値で終端さ
れる形になる。該抵抗値は先の例の如く1キロ・オーム
程度であるから、該同軸線路は低周波では開放に近い状
態になっている。
【0116】従って、異なる伝送システムに低周波信号
が重畳されている場合や、周囲に低周波成分を発生する
電気設備がある場合に、その低周波信号や低周波成分が
当該伝送システムに対する漏話となり、当該伝送システ
ムの伝送特性を劣化させる恐れが生ずる。
【0117】この意味で、抵抗とコンデンサの並列回路
が挿入されている伝送路インタフェース・モジュールに
おいては、同軸線路と該抵抗とコンデンサの並列回路の
間に減衰回路を配置することが望ましい。
【0118】図3は、本発明の伝送システムの構成(そ
の3)である。
【0119】図3において、1bは送信側の伝送路イン
タフェース・モジュール、2bは受信側の伝送路インタ
フェース・モジュール、3は該送信側の伝送路インタフ
ェース・モジュール1bと該受信側の伝送路インタフェ
ース・モジュール2bの間に敷設される同軸線路であ
る。
【0120】該送信側の伝送路インタフェース・モジュ
ール1bは、送信回路11、変成器12、コンデンサ1
3、スイッチ14、抵抗15、コンデンサ16、可変抵
抗18及び差動増幅器19を備えている。そして、該抵
抗15と該可変抵抗18は直列接続されており、該抵抗
15と該可変抵抗18の直列接続回路と該コンデンサ1
6は並列接続されている。
【0121】該変成器12の1次側捲線の2つの端子は
該送信回路11の出力端子に接続され、該送信回路11
の出力端子と該変成器12の1次側捲線の接続点のうち
一方の接続点はグラウンドG1 に接地されている。
【0122】又、該変成器12の2次側捲線の端子の一
方は該抵抗15と該可変抵抗18の直列接続回路と該コ
ンデンサ16の一方の接続点に接続され、該抵抗15と
該可変抵抗18の直列接続回路と該コンデンサ16のも
う一方の接続点は該同軸線路3の芯線に接続され、該変
成器12の2次側捲線の端子のもう一方は該同軸線路3
の外導体に接続されている。しかも、該抵抗15の両端
が該差動増幅器19の入力端子に接続されており、該差
動増幅器19の出力端子が該可変抵抗18の抵抗制御端
子に接続されている。
【0123】そして、グラウンドG1 に接続されている
該変成器12の1次側捲線の端子と、該同軸線路3の外
導体に接続されている該変成器12の2次側捲線の端子
との間に、該コンデンサ13と該スイッチ14が並列に
接続されており、該スイッチ14は異なる伝送システム
間の低周波漏話を縮減する目的のために閉じられてい
る。
【0124】つまり、該変成器12のグラウンドG1
接続されている1次側捲線の端子と、同軸線路の外導体
に接続されている2次側捲線の端子は短絡されて運用さ
れている。
【0125】上記受信側の伝送路インタフェース・モジ
ュール2bは、受信回路21、変成器22、コンデンサ
23、スイッチ24、抵抗25、コンデンサ26、可変
抵抗28及び差動増幅器29を備えている。そして、該
抵抗25と該可変抵抗28は直列接続されており、該抵
抗25該可変抵抗28の直列接続回路と該コンデンサ2
6は並列接続されている。
【0126】該変成器22の1次側捲線の2つの端子は
該受信回路21の入力端子に接続され、該受信回路21
の入力端子と該変成器22の1次側捲線の接続点のうち
一方の接続点はグラウンドG2 に接地されている。
【0127】又、該変成器22の2次側捲線の端子の一
方は該抵抗25該可変抵抗28の直列接続回路と該コン
デンサ26の一方の接続点に接続され、該抵抗25該可
変抵抗28の直列接続回路と該コンデンサ26のもう一
方の接続点は該同軸線路3の芯線に接続され、該変成器
22の2次側捲線の端子のもう一方は該同軸線路3の外
導体に接続されている。しかも、該抵抗25の両端が該
差動増幅器29の入力端子に接続されており、該差動増
幅器29の出力端子が該可変抵抗28の抵抗制御端子に
接続されている。
【0128】そして、グラウンドG2 に接続されている
該変成器22の1次側捲線の端子と、該同軸線路3の外
導体に接続されている該変成器22の2次側捲線の端子
との間に、該コンデンサ23と該スイッチ24が並列に
接続されており、該スイッチ24は異なる伝送システム
間の低周波漏話を縮減する目的のために閉じられてい
る。
【0129】図3の構成の特徴は、地電位差による直流
電流を制限する抵抗が、固定抵抗と可変抵抗の直列接続
になっており、該可変抵抗の抵抗値を該固定抵抗の両端
に生ずる電位降下によって制御する構成になっている点
である。
【0130】尚、図3に図示されている如く、固定抵抗
に生ずる電位降下を正の電圧として取り出して可変抵抗
の抵抗値を制御する場合には、可変抵抗にはPチャネル
型MOSトランジスタを適用し、該Pチャネル型MOS
トランジスタのゲート端子に差動増幅器の出力を供給す
れば、該抵抗15又は該抵抗25における電位降下が大
きくなる時に可変抵抗の抵抗値を大きくすることができ
る。
【0131】一方、固定抵抗に生ずる電位降下を負の電
圧として取り出して可変抵抗の抵抗値を制御する場合に
は、可変抵抗にはNチャネル型MOSトランジスタを適
用し、該Nチャネル型MOSトランジスタのゲート端子
に差動増幅器の出力を供給すれば、該抵抗15又は該抵
抗25における電位降下が大きくなる時に可変抵抗の抵
抗値を大きくすることができる。
【0132】図3の構成の場合も図1の構成の場合と同
様に、該抵抗15と該抵抗25の抵抗値の和を、地電位
差を変成器に流すことが許容される電流で除算した値よ
り大きく設定し、該コンデンサ16及び該コンデンサ2
6の容量を、デジタル信号の最低周波数成分におけるリ
アクタンスが該同軸線路3の特性インピーダンスより十
分に小さくなるように設定すればよい。
【0133】そして、上記の如く、該抵抗15又は該抵
抗25における電位降下が大きくなる時に該可変抵抗1
8又は該可変抵抗28の抵抗値が大きくなるので、地電
位差に変動が生じて該変成器12及び該変成器22の2
次側捲線を流れる直流電流が増加すると、該可変抵抗1
8及び該可変抵抗28の抵抗値が大きくなってその直流
電流の増加を抑圧する。
【0134】これは、特に伝送システムが構内で使用さ
れる場合に有効である。即ち、天候条件によってグラウ
ンドG1 とグラウンドG2 の接地抵抗が変化したり、グ
ラウンドG1 とグラウンドG2 間の抵抗が変化したり、
生産活動のための動力の変動の影響を受けて地電位差が
変化して、地電位差による直流電流が増加することがあ
っても、これを抑圧することができるからである。
【0135】尚、図3の構成においても、固定抵抗と可
変抵抗の直列回路にコンデンサを並列に接続した回路を
挿入するのは、一方の伝送路インタフェース・モジュー
ルだけでもよい。
【0136】この場合でも、該固定抵抗と可変抵抗の直
列回路にコンデンサを並列に接続した回路を挿入する伝
送路インタフェース・モジュールにおいては、該固定抵
抗と可変抵抗の直列回路にコンデンサを並列に接続した
回路と同軸線路の間に減衰回路を配置するのが望まし
い。
【0137】又、図3の構成に減衰回路を組み合わせる
ことができることは図2の構成と同様であり、その組み
合わせの態様には複数あることも図2の構成と同様であ
る。
【0138】さて、図4に示した従来の伝送システムの
構成では、コンデンサ13とスイッチ14の並列接続
と、コンデンサ23とスイッチ24の並列接続が変成器
の1次側の捲線の一方の端子と2次側の捲線の一方の端
子との間に接続されている。これは、送信側の伝送路イ
ンタフェース・モジュール1cにおける送信回路11の
出力側と、受信側の伝送路インタフェース・モジュール
2cにおける受信回路21の入力側が不平衡回路である
ことを想定した構成である。
【0139】しかし、送信側の伝送路インタフェース・
モジュール1cにおける送信回路11の出力回路と、受
信側の伝送路インタフェース・モジュール2cにおける
受信回路21の入力側が平衡回路で構成されるケースも
ある。
【0140】図8は、従来の伝送システムの他の構成
で、送信側の伝送路インタフェース・モジュール1cに
おける送信回路11の出力側と、受信側の伝送路インタ
フェース・モジュール2cにおける受信回路21の入力
側が平衡回路で構成される場合の構成である。
【0141】図8において、1cは送信側の伝送路イン
タフェース・モジュール、2cは受信側の伝送路インタ
フェース・モジュール、3は該送信側の伝送路インタフ
ェース・モジュール1cと該受信側の伝送路インタフェ
ース・モジュール2c間に敷設される同軸線路である。
【0142】該送信側の伝送路インタフェース・モジュ
ール1cは、送信回路11、変成器12、コンデンサ1
3、スイッチ14を備えている。そして、該送信回路1
1の出力回路が平衡回路であることを想定しているの
で、該変成器12の1次側も平衡で使用される。
【0143】従って、該変成器12の1次側捲線の2つ
の端子は該送信回路11の出力端子に接続され、該送信
回路11の出力端子と該変成器12の1次側捲線の接続
点は共にグラウンドから浮いている。
【0144】又、該変成器12の2次側捲線の端子の一
方は該同軸線路3の芯線に接続され、該変成器12の2
次側捲線の端子のもう一方は該同軸線路3の外導体に接
続されている。
【0145】そして、該送信回路11のシグナル・アー
ス(通常、シグナル・アースをSGと標記する。)SG
1 がグラウンドG1 に接続され、SG1 とG1 の接続点
と該変成器12の2次側捲線の一方の端子との間に、該
コンデンサ13と該スイッチ14が並列に接続されてい
る。尚、該スイッチ14は、通常は開放で使用される
が、異なる伝送システムからの低周波漏話を縮減する目
的で短絡で使用されることもある。
【0146】上記受信側の伝送路インタフェース・モジ
ュール2cは、受信回路21、変成器22、コンデンサ
23、スイッチ24を備えている。そして、該受信回路
21の入力回路が平衡回路であることを想定しているの
で、該変成器22の1次側も平衡で使用される。
【0147】従って、該変成器22の1次側捲線の2つ
の端子は該受信回路21の入力端子に接続され、該受信
回路21の入力端子と該変成器22の1次側捲線の接続
点は共にグラウンドから浮いている。
【0148】又、該変成器22の2次側捲線の端子の一
方は該同軸線路3の芯線に接続され、該変成器22の2
次側捲線の端子のもう一方は該同軸線路3の外導体に接
続されている。
【0149】そして、該受信回路21のシグナル・アー
スSG2 がグラウンドG2 に接続され、SG2 とG2
接続点と該変成器22の2次側捲線の一方の端子との間
に、該コンデンサ23と該スイッチ24が並列に接続さ
れている。尚、該スイッチ24は開放で使用されるのが
通常であるが、異なる伝送システムからの低周波の漏話
を縮減する目的で短絡で使用されるケースもある。
【0150】このように、該送信回路11の出力側と該
受信回路21の入力側が平衡回路であるか不平衡回路で
あるかによって、伝送システムの構成がみかけ上違って
見えるが、本質的には両者は同じである。
【0151】即ち、該送信回路11の出力側と該受信回
路21の入力側が不平衡回路である場合には、該送信回
路11の出力端子の一方と該受信回路21の入力端子の
一方はシグナル・アースそのものである。
【0152】従って、該コンデンサ13と該スイッチ1
4の並列接続と該コンデンサ23と該スイッチ24の並
列接続は、いずれの場合にも変成器の2次側の同軸線路
の外導体との接続点と送信回路又は受信回路のシグナル
・アースとの間に接続されている。
【0153】又、図8において2つのスイッチが短絡で
使用される場合に地電位差が生じているものとし、地電
位差によって直流電流が流れるループを描いてみれば直
ちに判るように、いずれの場合にも地電位差によって直
流電流が流れるループは同じになる。
【0154】従って、送信回路の出力側と受信回路の入
力側が不平衡回路であっても、地電位差による直流電流
を減衰させる手段は同じである。
【0155】最後に、本発明が特に優れているのは、極
めて簡単な回路で地電位差の影響を受けない伝送路イン
タフェース・モジュールと伝送システムを構築できるた
めに、伝送路インタフェース・モジュールや伝送システ
ムを小型で低価格に保つことが可能な点である。
【0156】
【発明の効果】以上詳述した如く、本発明により、伝送
路の両端の、送信側の伝送路インタフェース・モジュー
ルが設置される箇所と受信側の伝送路インタフェース・
モジュールが設置される箇所の間に地電位差があって
も、地電位差の影響を受けず、且つ、伝送特性を高品質
に保つことができる伝送路インタフェース・モジュール
及び伝送システムを実現することができるようになる。
【0157】本発明が特に優れているのは、極めて簡単
な回路で地電位差の影響を受けない伝送路インタフェー
ス・モジュールと伝送システムを構築できるために、伝
送路インタフェース・モジュールや伝送システムを小型
で低価格に保つことが可能な点である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の伝送システムの構成(その1)。
【図2】 本発明の伝送システムの構成(その2)。
【図3】 本発明の伝送システムの構成(その3)。
【図4】 従来の伝送システムの構成。
【図5】 従来の伝送システムの問題点を説明する図
(その1)。
【図6】 従来の伝送システムの問題点を説明する図
(その2)。
【図7】 減衰回路の例。
【図8】 従来の伝送システムの他の構成。
【符号の説明】
1 送信側の伝送路インタフェース・モジュール 1a、1b、1c、1d 送信側の伝送路インタフェー
ス・モジュール 2 受信側の伝送路インタフェース・モジュール 2a、2b、2c、2d 受信側の伝送路インタフェー
ス・モジュール 3 同軸線路 11 送信回路 12 変成器 13 コンデンサ 14 スイッチ 15 抵抗 16 コンデンサ 17 減衰回路 18 可変抵抗 19 差動増幅器 21 受信回路 22 変成器 23 コンデンサ 24 スイッチ 25 抵抗 26 コンデンサ 27 減衰回路 28 可変抵抗 29 差動増幅器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 黒崎 裕子 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1 番1号 富士通株式会社内 (56)参考文献 特開 平7−264246(JP,A) 特開 平8−340282(JP,A) 特開 平8−228174(JP,A) 特開 昭64−89626(JP,A) 特開 平9−331363(JP,A) 特開 平10−136028(JP,A) 特開 昭58−111536(JP,A) 特開 平8−329380(JP,A) 特開 昭62−248307(JP,A) 特開 平6−225034(JP,A) 特開 平8−32495(JP,A) 特開 平8−23293(JP,A) 特開 昭56−12126(JP,A) 実開 平2−62847(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04B 1/00 - 3/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信回路又は受信回路のいずれかと、 該送信回路又は受信回路のいずれかに接続され、2次側
    捲線の一方の端子が該送信回路又は該受信回路のシグナ
    ル・アースに短絡される変成器と、 該変成器の2次側捲線のもう一方の端子に接続される、
    抵抗とコンデンサの並列回路とを備えることを特徴とす
    る伝送路インタフェース・モジュール。
  2. 【請求項2】 送信回路又は受信回路のいずれかと、 該送信回路又は受信回路のいずれかに接続され、2次側
    捲線の一方の端子が該送信回路又は受信回路のシグナル
    ・アースに短絡された変成器と、 該変成器の2次側捲線のもう一方の端子に接続される、
    抵抗とコンデンサの並列回路と、 該抵抗とコンデンサの並列回路のもう一方の端子に接続
    される減衰回路とを備えることを特徴とする伝送路イン
    タフェース・モジュール。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2のいずれかに記載
    の伝送路インタフェース・モジュールであって、 上記抵抗は、固定抵抗と可変抵抗の直列接続で構成さ
    れ、且つ、該可変抵抗の抵抗値が該固定抵抗に生ずる電
    位降下によって制御される抵抗であることを特徴とする
    伝送路インタフェース・モジュール。
  4. 【請求項4】 送信側の伝送路インタフェース・モジュ
    ールと受信側の伝送路インタフェース・モジュールと、
    該送信側の伝送路インタフェース・モジュールと該受信
    側の伝送路インタフェース・モジュールとの間に敷設さ
    れる同軸線路を備える伝送システムであって、 該送信側の伝送路インタフェース・モジュール又は該受
    信側の伝送路インタフェース・モジュールの少なくとも
    一方に、請求項1又は請求項2のいずれかに記載の伝送
    路インタフェース・モジュールを適用することを特徴と
    する伝送システム。
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