JP3511878B2 - 画像伝送システム - Google Patents

画像伝送システム

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JP3511878B2
JP3511878B2 JP01357998A JP1357998A JP3511878B2 JP 3511878 B2 JP3511878 B2 JP 3511878B2 JP 01357998 A JP01357998 A JP 01357998A JP 1357998 A JP1357998 A JP 1357998A JP 3511878 B2 JP3511878 B2 JP 3511878B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像伝送システムに
係り、特に圧縮符号化されたディジタル画像信号を、サ
ーバからクライアントへネットワークを介して伝送する
画像伝送システムに関する。
【0002】
【従来の技術】MPEG(Moving Picture Experts Gro
up)等の画像圧縮符号化方式により圧縮符号化されたデ
ィジタル画像信号をサーバから送信し、ネットワークを
通してクライアントで受信・デコード・表示させるロー
カル・エリア・ネットワーク(LAN)システムが従来
より知られている。
【0003】このLANシステムの一例として、イーサ
ネットが広く知られている。このイーサネットで規定し
ているプロトコルとしては、UNIXワークステーショ
ンが採用しているTCP(Transmission Control Proto
col:伝送制御プロトコル)/IP(Internet Protocol:
インタネットプロトコル)や、UDP(User Datagram
Protocol: ユーザデータグラムプロトコル)/IPなど
がある。
【0004】UDPはTCPと同様に、16ビットの整
数値をポート番号として用いるが、UDPでは、ユーザ
からの送信要求毎に、要求されたデータにUDPヘッダ
をつけて送信し、受信側はヘッダを外してユーザにデー
タを渡し、1回の送信と受信で一つの通信を構成するた
め、TCPと異なりコネクションという概念は存在しな
い。
【0005】MPEG1に準拠した方式で圧縮符号化さ
れたディジタル信号は、データとして上記のプロトコル
で送受信できる。ここで、クライアントで受信ディジタ
ル信号をデコードする場合、受信ディジタル信号を映像
データと音声データに分離し、また指定された復号順序
で復号し、指定された順序で再生出力するための基準と
なる同期信号(STC:System Time Clock)を必要と
する。
【0006】このSTCは従来、クライアントにより受
信されたディジタル信号中に時間基準情報として含まれ
ているSCR(System Clock Reference:システム時刻
基準参照値)を入力とする位相同期ループ(PLL:Ph
ase Locked Loop)回路内に設けたカウンタにより生成
される。すなわち、上記のPLL回路は電圧制御発振器
の出力を入力として受ける上記のカウンタでカウント動
作を行い、これにより得られた出力を入力SCRと比較
器で比較し、その比較結果をD/A変換器及び低域フィ
ルタを通して上記の電圧制御発振器に帰還入力すると共
に、入力SCRの値により上記のカウンタの値をセット
する構成とされ、該カウンタからSTCを得る。これに
よりエンコーダ(サーバ)のシステムクロックにSTC
をロックさせるようにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
STCと一体となったPLL回路を用いてサーバのシス
テムクロックに、クライアントのデコーダのSTCを一
致させる方法は、MPEG2−TS(Transport Strea
m)のデコーダに義務付けられているだけであり、MP
EG1のデコーダには義務付けられておらず、またソフ
トウェアで構成したデコーダの場合はこの手法が使えな
い。
【0008】そのため、MPEG1のデコーダやソフト
ウェアで構成したデコーダを有するクライアントに対し
て、イーサネットを利用した長時間のリアルタイム画像
伝送を行うようなシステムにおいては、デコーダ側のシ
ステムクロックがエンコーダ側のシステムクロックとず
れ、その結果、デコーダ側の動作周期がエンコーダ側の
動作周期と一致しなくなり、デコードした画像の遅延量
が変動し、原画像と時間軸方向の乖離が生じてしまう。
【0009】本発明は上記の点に鑑みなされたもので、
原画像と伝送された画像の遅延量を一定範囲に制御し得
る画像伝送システムを提供することを目的とする。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記の目的を達成する
ため、本発明の第1の画像伝送システムは、サーバとク
ライアントがイーサネットを介して接続された画像伝送
システムにおいて、サーバを、映像信号をMPEG方式
により圧縮符号化して得た複数フレームの符号化フレー
ムデータ群毎にグループスタートコード及びタイムコー
ドを少なくとも含むフォーマットの符号化データを得る
エンコーダと、符号化データと、符号化データ中のタイ
ムコードを、別々のポートでイーサネットに送信する送
信手段とを具備する構成とし、クライアントを、イーサ
ネットを介して符号化データ及びタイムコードを受信す
る受信手段と、受信手段で受信された符号化データを元
の映像信号に復号するデコーダと、デコーダからの映像
信号を表示する表示手段と、符号化データの送信ポート
とは別のポートからイーサネットを経由して受信手段で
受信されたタイムコードを受けた第1の時刻から、符号
化データに含まれる同じ値のタイムコードを持つフレー
ムデータ群をデコーダでデコードして得られる最初のフ
レームの映像信号を表示手段に送った時の第2の時刻ま
での時間を計測する時間計測手段と、時間計測手段によ
り計測された時間と予め設定した基準時間範囲とを比較
して、その比較結果に応じてデコーダのデコード処理を
制御して原画像とデコードされた画像との遅延量を一定
範囲に制御する制御手段とを具備する構成としたもので
ある。なお、本明細書において、イーサネットは登録商
標である。
【0011】また、本発明の第2の画像伝送システム
は、サーバを、映像信号をMPEG方式により圧縮符号
化して得た複数フレームの符号化フレームデータ群毎に
グループスタートコード及びタイムコードを少なくとも
含むフォーマットの符号化データを得るエンコーダと、
符号化データをイーサネットに送信する送信手段とを具
備する構成とし、クライアントを、イーサネットを介し
て符号化データを受信する受信手段と、受信手段で受信
された符号化データを元の映像信号に復号するデコーダ
と、デコーダからの映像信号を表示する表示手段と、受
信手段で受信された符号化データ中のグループスタート
コードを検出した第1の時刻から、符号化データに含ま
れる同じ値のタイムコードを持つフレームデータ群をデ
コーダでデコードして得られる最初のフレームの映像信
号を表示手段に送った時の第2の時刻までの時間を計測
する時間計測手段と、時間計測手段により計測された時
間と予め設定した基準時間範囲とを比較して、その比較
結果に応じてデコーダのデコード処理を制御して原画像
とデコードされた画像との遅延量を一定範囲に制御する
制御手段とを具備する構成としたものである。
【0012】
【0013】本発明は、符号化データの送信ポートとは
別のポートからイーサネットを経由して受信手段で受信
されたタイムコードを受けた第1の時刻から、符号化デ
ータに含まれる同じ値のタイムコードを持つフレームデ
ータ群をデコーダでデコードして得られる最初のフレー
ムの映像信号を表示手段に送った時の第2の時刻までの
時間、あるいは、受信された符号化データ中のグループ
スタートコードを検出した第1の時刻から符号化データ
に含まれる同じ値のタイムコードを持つフレームデータ
群をデコーダでデコードして得られる最初のフレームの
映像信号を表示手段に送った時の第2の時刻までの時間
を基準範囲と比較し、その比較結果に応じてデコーダの
デコード処理を制御することにより、原画像とデコード
された画像との遅延量を一定範囲に制御することができ
る。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面と共に説明する。図1は本発明になる画像伝送シ
ステムの第1の実施の形態のブロック図を示す。同図に
おいて、サーバ10aとクライアント20aとがイーサ
ネット31を介して接続されており、サーバ10aがM
PEG画像をリアルタイムでエンコードし、TCP/I
Pプロトコルで送信し、クライアント20aで受信・デ
コード・表示を行う通信システムを構成している。
【0015】サーバ10aは、MPEGエンコードブロ
ック11と、イーサネット通信ブロック12とからな
り、イーサネット通信ブロック12はMPEGデータポ
ート13とタイムコードポート14を備えている。ま
た、クライアント20aは、イーサネット通信ブロック
21、バッファ24、デコードブロック25、ディレイ
コントロールブロック26及び表示ブロック30から構
成されている。イーサネット通信ブロック21は、MP
EGデータポート22とタイムコードポート23を備え
ている。ディレイコントロールブロック26は、時間計
測回路27、積分器28及び遅延検波器29から構成さ
れている。
【0016】次に、この実施の形態の動作について説明
するに、サーバ10aにおいて、動画像に関する入力映
像信号はMPEGエンコードブロック11に供給され、
ここでMPEG方式に従い、ブロックに分割された後、
ブロック単位で離散コサイン変換(DCT)されるか、
フレーム間の差分がDCT変換され、更に量子化されて
量子化データとされた後、逆量子化及び逆DCT変換さ
れた後、動き補償及び動き予測されて差分データに生成
される一方、量子化データが可変長圧縮符号化されて出
力される。上記の入力映像信号は、MPEGエンコード
ブロック11により、リアルタイムでエンコードされ
る。
【0017】MPEGエンコードブロック11から出力
されるビットストリーム形式の符号化データは、例えば
図2(B)に模式的に示すように、何枚かの画面データ
を一まとまりとしたグループ・オブ・ピクチャ(GO
P)を構成し、それが一又は二以上の任意の数時系列的
に合成されると共にそれらの先頭にシーケンスヘッダS
Hが付加されたフォーマットとされている。ここで、シ
ーケンスヘッダSHは画面フォーマットなどを指定する
もので、その値は16進数で”000001B3”であ
り、図2(A)に模式的に示すように、シーケンスヘッ
ダコード41と各種の付加情報42とから構成されてい
る。付加情報42には、画面の水平サイズ、垂直サイ
ズ、画像レートその他の情報からなる。
【0018】また、GOPは、図2(C)に45で示す
ように、フレームの符号化画像データ(ピクチャ)が複
数枚から構成され、複数枚のピクチャからなるGOPの
先頭にGOPの開始を示すグループスタートコード43
と、タイムコードその他の付加情報44が配置されるフ
ォーマットとされている。ピクチャは、フレーム内符号
化画像(Iピクチャ)と、時間的に前のフレームから予
測するフレーム間符号化画像(Pピクチャ)と、時間的
に前後の2フレームから予測するフレーム間符号化画像
(Bピクチャ)の3種類がある。また、グループスター
トコード43は、例えば16進数で”000001B
8”とされている。また、付加情報44中のタイムコー
ドは、シーケンスの先頭からの時間を示す。
【0019】更に、上記のピクチャは図2(D)に48
で示すように、複数のスライスから構成されており、そ
れら複数のスライス48の先頭には、ピクチャスタート
コード46と付加情報47とが配置されるフォーマット
とされている。上記のピクチャスタートコード46は、
例えば16進数で”00000100”の値とされてお
り、また、付加情報47はピクチャの一貫番号であるテ
ンポラリレファレンスやピクチャタイプその他の情報か
らなる。
【0020】上記のデータ構造のビットストリーム形式
の符号化データ(MPEGデータ)は、イーサネット通
信ブロック12のMPEGデータポート13に入力され
てイーサネットで規定されたフォーマットのデータに変
換され、これと並行してMPEGデータの付加情報44
中のタイムコードのみは図1のイーサネット通信ブロッ
ク12のタイムコードポート14に入力され、それぞれ
TCP/IP又はUDP/IPプロトコルでイーサネッ
ト31経由でクライアント20aへ送信される。すなわ
ち、タイムコードはタイムコードポート14及びイーサ
ネット31経由でクライアント20aへ送信される。
【0021】送信するタイミングは、MPEGデータを
送信しているポートで、同じGOPのタイムコードを送
信した直後(又は、直前のどちらかに揃える)とする。
上記の別ポートで送信する、MPEGデータ及びタイム
コードからなるイーサネットパケットは、クライアント
20aでMPEGデータのGOP先頭が到着した時刻を
識別させる目的に使う。
【0022】上記のイーサネットパケット(以下、リフ
ァレンス・パケットともいう)は、イーサネット31を
経由してクライアント20a内のイーサネット通信ブロ
ック21で受信され、MPEGデータはMPEGデータ
ポート22を通してバッファ24により一時蓄積された
後、デコードブロック25に供給される一方、タイムコ
ードはタイムコードポート23を通してディレイコント
ロールブロック26内の時間計測回路27に供給され
る。
【0023】時間計測回路27は、リファレンス・パケ
ットが到着した時刻(図3にTaで示す)を、図4に示
すブロック図の構成により生成したタイムカウントを用
いて測定する。すなわち、図4に示すように、カウンタ
33は一定周期のクロックを計数しており、その計数値
をラッチ回路34に供給し、ここで図1のタイムコード
ポート23から入力されるタイムコードに基づき生成さ
れたラッチ制御信号のタイミングでラッチさせる。この
ラッチされた計数値は、上記の時刻Taを示すタイムカ
ウントとして、図4に図示しない時間計測回路27内の
メモリに入力され、タイムコードと共に一組のデータと
して格納される。
【0024】一方、クライアント20aのデコードブロ
ック25は、入力されたMPEGデータをMPEG方式
に準拠してデコード処理し、元の映像信号に復号して表
示ブロック30に供給して動画として表示させる。この
とき、デコードブロック25は、入力されたMPEGデ
ータのGOPの先頭のフレームをデコードして表示ブロ
ック30へ渡した時に、グループスタートコードの直後
にあるタイムコードを時間計測回路27に送る。
【0025】これにより、時間計測回路27は、上記の
デコードブロック25から入力されるタイムコードに基
づき生成されたラッチ制御信号のタイミングで、図4の
カウンタ33の計数値をラッチ回路34でラッチする。
このラッチされた計数値は、GOPの先頭のフレームを
デコードして表示ブロック30へ渡した時の時刻Tbを
示すタイムカウントとして出力される。時間計測回路2
7は、更に図4では図示しない回路部により、測定した
上記の時刻Tbとタイムコード値が一致するリファレン
ス・パケットの到着時刻Taとの時間差Tb−Ta(図
3にΔTで示す)を計算し、その時間差ΔTを積分器2
8に供給する。
【0026】積分器28は図5に示す如く、入力端子5
1に対して例えば5段縦続接続された単位時間遅延回路
521〜525と、単位時間遅延回路521〜525の出力
遅延信号をそれぞれ互いに独立して係数K0、K1
2、K3及びK4と乗算する乗算器531〜535と、こ
れら乗算器531〜535の各出力信号を加算合成し、得
られた合成信号を積分器出力信号として出力する加算器
54とからなる公知の構成とされている。この構成の積
分器28により積分されて出力された時間差ΔTは、遅
延検波器29に供給され、ここで予め設定されている基
準とする遅延量ΔTrefと比較されてコントロール信
号CTLとされる。
【0027】このコントロール信号CTLは、Fa及び
Fbの2ビットから構成されており、それらの2ビット
により例えば図6に示す検出内容(Detect)を示
す。すなわち、前記時間差ΔTが基準とする遅延量ΔT
ref+N(Nは予め定めた値)よりも大であるときに
は、デコード処理がスローであるのでFa及びFbは共
に”0”とされる。
【0028】一方、前記時間差ΔTが基準とする遅延量
ΔTref−Nよりも小であるときには、デコード処理
がファーストであるのでFbのみが”1”とされる。更
に、前記時間差ΔTがΔTref±Nの不感帯の範囲に
あるときには、遅延検波器29は通常の速度であると判
断して、図6に示すように、少なくともFaが”1”で
ある2ビットのコントロール信号CTLを出力する。
【0029】図1のデコードブロック25は遅延検波器
29から入力されたコントロール信号CTLが、スロー
であることを示しているときには、Bピクチャのフレー
ムスキップを行って、Iピクチャ及びPピクチャのみデ
コード処理を行い、一方、ファーストであることを示し
ているときには、Iピクチャ、Pピクチャ及びBピクチ
ャのすべてのフレームをデコードした後各々1フレーム
だけ重複して(連続して)出力するようなデコード処理
を行う。更に、コントロール信号CTLが通常の速度で
あることを示しているとき(非検出時)は、デコードブ
ロック25は通常通りの動作を続ける。
【0030】これにより、例えば通常の動作のときに
「I,B,B,P,B,B,P,B,B,P,B,B,
I,B,B,P,B,B,P」の順でピクチャが表示さ
れるときは、遅れている(スロー)ときは「I,P,
P,P,I,P,P」の順で、また進んでいる(ファー
スト)ときは「I,I,B,B,B,B,P,P,B,
B,B,B,P,P,B,B,B,B,P,P,B,
B,B,B,I,I,B,B,B,B,P,P,B,
B,B,B,P,P」の順でピクチャが表示されること
となる。
【0031】このように、この実施の形態によれば、リ
ファレンス・パケットの到着時刻TaとGOPの最初の
フレームが表示ブロック30に渡された時の時刻Tbと
の時間差ΔTがΔTref±Nの不感帯の範囲にあるよ
うに、デコードブロック25のデコード処理速度を制御
するようにしたため、原画像と伝送された画像の遅延量
を一定範囲に制御でき、原画像と時間軸方向の乖離が従
来よりも低減された画像表示をクライアント20aに行
わせることができる。
【0032】次に、本発明の第2の実施の形態について
説明する。図7は本発明になる画像伝送システムの第2
の実施の形態のブロック図を示す。同図中、図1と同一
構成部分には同一符号を付し、その説明を省略する。図
7において、サーバ10bとクライアント20bとがイ
ーサネット31を介して接続されており、サーバ10b
がMPEG画像をリアルタイムでエンコードし、TCP
/IPプロトコルで送信し、クライアント20bで受信
・デコード・表示を行う通信システムを構成している。
【0033】サーバ10bは、MPEGエンコードブロ
ック11と、イーサネット通信ブロック15とからな
る。また、クライアント20bは、イーサネット通信ブ
ロック35、バッファ24、デコードブロック25、デ
ィレイコントロールブロック26、表示ブロック30及
びコード検出回路36から構成されている。コード検出
回路36は、図2(C)に示したグループスタートコー
ド43と付加情報44中のタイムコードを検出する。
【0034】次に、この実施の形態の動作について説明
する。イーサネット31を経由してクライアント20b
内のイーサネット通信ブロック35で受信されたMPE
Gデータは、コード検出回路36に供給され、ここでグ
ループスタートコードとタイムコードが検出される一
方、コード検出回路36を通してバッファ24に供給さ
れて一時蓄積された後、デコードブロック25に供給さ
れる。
【0035】コード検出回路36によりグループスター
トコードが検出されると、検出されたタイムコードと共
にディレイコントロールブロック26内の時間計測回路
27に供給される。時間計測回路27はこのグループス
タートコードの入力時刻Taを示すタイムカウンタとそ
のときの入力タイムコードを一組のデータとして記憶す
る。
【0036】以下、第1の実施の形態の動作と同様にし
て、デコードブロック25からGOPの先頭のフレーム
をデコードして表示ブロック30へ渡した時の時刻Tb
が時間計測回路27で計測された後、同じタイムコード
値のTaとTbの時間差ΔTが計算され、遅延検波器2
9からのコントロール信号CTLにより、デコードブロ
ック25は時間差ΔTがΔTref±Nの不感帯の範囲
にあるように、デコードブロック25のデコード処理速
度が制御される。
【0037】この実施の形態では、クライアント20b
で時間基準となる、MPEGデータのGOP先頭が到着
した時刻Taを識別させるために、第1の実施の形態の
リファレンス・パケットに代えて、MPEGデータのビ
ットストリームからグループスタートコードをコード検
出回路36により取り出し、それを時間基準Taとして
いる。
【0038】しかし、コード検出回路36をソフトウェ
アで構成した場合は、他にどのようなプロセスが実行中
かによって、クライアント20bにネットワークからデ
ータが到着してからグループスタートコードを検出する
までの時間が一定にならない可能性がある。このような
場合は、第1の実施の形態の方が安定する。一方、ネッ
トワークのトラフィックが多く、サーバ10bからクラ
イアント20bにリファレンスパケットが到着するまで
の時刻が不安定になる場合、第2の実施の形態の方が有
利である。
【0039】次に、本発明の第3の実施の形態について
説明する。図8は本発明になる画像伝送システムの第3
の実施の形態のブロック図を示す。同図中、図7と同一
構成部分には同一符号を付し、その説明を省略する。図
8において、サーバ10bとクライアント20cとがイ
ーサネット31を介して接続されており、サーバ10b
がMPEG画像をリアルタイムでエンコードし、TCP
/IPプロトコルで送信し、クライアント20cで受信
・デコード・表示を行う通信システムを構成している。
【0040】クライアント20cは、イーサネット通信
ブロック35、バッファ39、デコードブロック25、
ディレイコントロールブロック37及び表示ブロック3
0から構成されている。ディレイコントロールブロック
37は、バッファ量検出回路38、積分器28及び遅延
検波器29から構成されている。バッファ量検出回路3
8は、受信したMPEGデータをバッファリングするバ
ッファ39の蓄積バッファ量を検出する。
【0041】次に、この実施の形態の動作について説明
する。イーサネット31を経由してクライアント20c
内のイーサネット通信ブロック35で受信されたMPE
Gデータは、バッファ39に供給されてバッファリング
される。このバッファ39は、図9に示すように、スタ
ートアドレスBsからエンドアドレスBeの範囲で定義
され、書き込み/読み出し動作はスタートアドレスBs
から始めてエンドアドレスBeまでくると、スタートア
ドレスに戻って書き込み/読み出し動作を行うように構
成されている。
【0042】バッファ量検出回路38は、バッファ39
から取り出されてデコードブロック25に供給され、こ
こで現在デコード処理においてどのアドレスのデータを
使っているかを指し示す上記のバッファ39のアドレス
(以下、DecodeCurと呼ぶ)と、イーサネット31から
受信したMPEGデータをバッファ39のどのアドレス
まで書き込んだかを指し示すアドレス(以下、WriteCur
と呼ぶ)をバッファ39より受け、これらにより図10
に示すアルゴリズムに従って、未デコードデータ量Rd
を算出する。
【0043】すなわち、図10において、バッファ量検
出回路39は、WriteCurとDecodeCurとを大小比較し
(ステップ61)、WriteCurの方がDecodeCurより大で
あるときには、それらの差(WriteCur−DecodeCur)を
未デコードデータ量Rdとして算出する(ステップ6
2)。一方、WriteCur≦DecodeCurであるときには、
(Be−DecodeCur)+(WriteCur−Bs)を未デコー
ドデータ量Rdとして算出する(ステップ63)。
【0044】バッファ量検出回路38で算出された上記
の未デコードデータ量Rdは、図8の積分器28で積分
された後、遅延検波器29に供給されて設定したい遅延
量ΔRと比較されてコントロール信号CTLを生成させ
る。すなわち、遅延検波器29は、未デコードデータ量
Rdが基準とする遅延量ΔR+M(Mは予め定めた値)
よりも大であるときには、デコード処理が遅れているこ
とを示すコントロール信号をデコードブロック25に供
給して、Bピクチャのフレームスキップを行って、Iピ
クチャ及びPピクチャのみデコード処理を行わせる。
【0045】一方、遅延検波器29は、未デコードデー
タ量Rdが基準とする遅延量ΔR−M(Mは予め定めた
値)よりも小であるときには、デコード処理が進んでい
ることを示すコントロール信号をデコードブロック25
に供給して、Iピクチャ、Pピクチャ及びBピクチャの
すべてのフレームを各々1フレームだけ重複して(連続
して)出力してデコード処理を行わせる。更に、遅延検
波器29は未デコードデータ量RdがΔR±Mの不感帯
の範囲にあるときには、デコードブロック25に通常通
りの動作を続けさせる。
【0046】このように、この実施の形態によれば、バ
ッファ39の蓄積データ量に応じて未デコードデータ量
Rdを算出し、その未デコードデータ量がΔR±Mの不
感帯の範囲にあるように、デコードブロック25のデコ
ード処理速度を制御するようにしたため、原画像と伝送
された画像の遅延量を一定範囲に制御でき、原画像と時
間軸方向の乖離が従来よりも低減された画像表示をクラ
イアント20cに行わせることができる。この実施の形
態は、第1及び第2の実施の形態の時間計測回路27よ
りも簡単な構成のバッファ量検出回路38を用いている
ので、構成を簡単にできる。
【0047】なお、本発明は以上の実施の形態に限定さ
れるものではなく、例えばネットワークはイーサネット
以外のネットワークにも適用可能であることは勿論であ
る。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
原画像と伝送された画像の遅延量を一定の範囲に制御す
ることができるため、MPEG1のデコーダやソフトウ
ェアで構成したデコーダを有するクライアントに対し
て、イーサネットを利用した長時間のリアルタイム画像
伝送を行うようなシステムにおいても、デコードした画
像と原画像との時間軸方向の乖離を生じさせることな
く、クライアントの表示画像の画像品質を向上できる。
【0049】また、本発明によれば、ソフトウェアでデ
コーダを構成する場合であっても、原画像と伝送された
画像の遅延量を制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態のブロック図であ
る。
【図2】本発明システムで伝送される信号のフォーマッ
トの一例の説明図である。
【図3】図1中の時間計測回路の動作説明図である。
【図4】図1中の時間計測回路の要部の一例のブロック
図である。
【図5】積分器の一例のブロック図である。
【図6】図1中の遅延検波器の出力コントロール信号の
一例の説明図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態のブロック図であ
る。
【図8】本発明の第3の実施の形態のブロック図であ
る。
【図9】図8中のバッファの構成の一例の説明図であ
る。
【図10】図8中のバッファ量検出回路の一例の動作説
明用フローチャートである。
【符号の説明】
10a、10b サーバ 11 MPEGエンコードブロック 12、15 イーサネット通信ブロック(送信手段) 13、22 MPEGデータポート 14、23 タイムコードポート 20a、20b、20c クライアント 21、35 イーサネット通信ブロック(受信手段) 24、39 バッファ 25 デコードブロック(デコーダ) 26、37 ディレイコントロールブロック 27 時間計測回路(時間計測手段) 28 積分器 29 遅延検波器(制御手段) 30 表示ブロック(表示手段) 31 イーサネット 36 コード検出回路(時間計測手段) 38 バッファ量検出回路(算出手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 7/24 - 7/68

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】映像信号をMPEG方式により圧縮符号化
    して得た複数フレームの符号化フレームデータ群毎にグ
    ループスタートコード及びタイムコードを少なくとも含
    むフォーマットの符号化データを得るエンコーダと、 前記符号化データと、前記符号化データ中のタイムコー
    ドを、別々のポートでイーサネットに送信する送信手段
    とを具備するサーバと、 前記イーサネットを介して前記符号化データ及びタイム
    コードを受信する受信手段と、 前記受信手段で受信された符号化データを元の映像信号
    に復号するデコーダと、 前記デコーダからの映像信号を表示する表示手段と、 前記符号化データの送信ポートとは別のポートから前記
    イーサネットを経由して前記受 信手段で受信された前記タイムコードを受けた第1の時
    刻から、前記符号化データに含まれる同じ値のタイムコ
    ードを持つフレームデータ群を前記デコーダでデコード
    して得られる最初のフレームの映像信号を前記表示手段
    に送った時の第2の時刻までの時間を計測する時間計測
    手段と、 前記時間計測手段により計測された時間と予め設定した
    基準時間範囲とを比較して、その比較結果に応じて前記
    デコーダのデコード処理を制御して原画像とデコードさ
    れた画像との遅延量を一定範囲に制御する制御手段とを
    具備するクライアントとからなることを特徴とする画像
    伝送システム。
  2. 【請求項2】映像信号をMPEG方式により圧縮符号化
    して得た複数フレームの符号化フレームデータ群毎にグ
    ループスタートコード及びタイムコードを少なくとも含
    むフォーマットの符号化データを得るエンコーダと、 前記符号化データをイーサネットに送信する送信手段と
    を具備するサーバと、 前記イーサネットを介して前記符号化データを受信する
    受信手段と、 前記受信手段で受信された符号化データを元の映像信号
    に復号するデコーダと、 前記デコーダからの映像信号を表示する表示手段と、 前記受信手段で受信された前記符号化データ中の前記グ
    ループスタートコードを検出した第1の時刻から、前記
    符号化データに含まれる同じ値のタイムコードを持つフ
    レームデータ群を前記デコーダでデコードして得られる
    最初のフレームの映像信号を前記表示手段に送った時の
    第2の時刻までの時間を計測する時間計測手段と、 前記時間計測手段により計測された時間と予め設定した
    基準時間範囲とを比較して、その比較結果に応じて前記
    デコーダのデコード処理を制御して原画像とデコードさ
    れた画像との遅延量を一定範囲に制御する制御手段とを
    具備するクライアントとからなることを特徴とする画像
    伝送システム。
  3. 【請求項3】前記制御手段は、前記比較結果が前記基準
    時間範囲を遅延量が大なる方に越えていることを示すと
    きには、前記デコーダにフレームスキップを伴うデコー
    ド処理を行わせ、前記遅延量が小なる方に越えているこ
    とを示すときには、前記デコーダに各フレームのデコー
    ド結果を重複して出力させる処理を行わせ、前記比較結
    果が前記基準時間範囲内にあることを示しているとき
    は、前記デコーダに入力された符号化データの各フレー
    ムをデコードする通常のデコード処理を行わせることを
    特徴とする請求項1又は2記載の画像伝送システム。
  4. 【請求項4】前記グループスタートコードはグループオ
    ブピクチャの開始を示すグループスタートコードである
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の画像伝送システ
    ム。
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