JP3511650B2 - トラックアドレス再生装置 - Google Patents

トラックアドレス再生装置

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JP3511650B2
JP3511650B2 JP26832793A JP26832793A JP3511650B2 JP 3511650 B2 JP3511650 B2 JP 3511650B2 JP 26832793 A JP26832793 A JP 26832793A JP 26832793 A JP26832793 A JP 26832793A JP 3511650 B2 JP3511650 B2 JP 3511650B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、いわゆるサンプルサー
ボ方式の光ディスクにおいて、トラックアドレス全体を
グレーコード化して記録した光ディスク及びこの光ディ
スクから上記トラックアドレスの再生を行うトラックア
ドレス再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】今日において知られている光ディスク
は、スピンドルモータにより線速度一定(CLV)或い
は角速度一定(CAV)で回転駆動され、ディスク上に
スパイラル状或いは同心円状に設けられた記録トラック
上にデータが記録されるようになっている。
【0003】このような光ディスクのデータの記録再生
の際のクロック同期方式としては、いわゆるセルフクロ
ック方式と外部クロック方式とが知られている。
【0004】上記外部クロック方式としては、サーボ信
号が記録されたサーボ領域とデータが記録されるデータ
領域からなるセグメントが、記録再生方向であるトラッ
ク方向に配置され、サーボ領域のサーボ信号によりクロ
ックの同期,トラッキングサーボ制御を行うサンプルサ
ーボ方式(ディスクリートブロック方式)が知られてい
る。
【0005】図6において、上記サンプルサーボ方式の
光ディスクのトラックは、n個のデータの記録単位とな
る複数のセクタから構成されており、1セクタは、m個
のセグメントから構成されている。なお、この複数のセ
グメントのうち先頭のセグメント(第1セグメント)
は、アドレスデータ等が記録されるヘッダ104となっ
ている。
【0006】上記ヘッダ104は、サーボ領域102
と、セクタの先頭を示すセクタマークが記録されるセク
タマーク領域105と、上記トラックアドレス,セクタ
アドレス等が記録されるアドレス領域106とから構成
されている。また、上記ヘッダ104以外のセグメント
は、サーボ領域102とデータ領域107とから構成さ
れている。
【0007】上記サーボ領域102には、クロックの同
期をとるためのクロックピット108と、トラッキング
エラー信号等を得るための、トラック中心に対してそれ
ぞれ外周側及び内周側に偏位した一対のウォブルピット
109とからなる同期パターン110及びアクセスコー
ド111が記録されている。
【0008】すなわち、上記同期パターン110及びア
クセスコード111は、図7に示すような記録形態とな
っており、上記アクセスコード111としては、トラッ
クアドレスの下位4ビットのデータが、グレーコードを
用いて2つのピットで記録されている。このアクセスコ
ードは、隣接するトラック間において、1つのピット位
置のみが異なるグレーコードの性質を満足するように1
6トラック周期で記録されている。
【0009】このようにアクセスコード111をグレー
コード化してトラックアドレスの下位4ビットを記録す
ることにより、シーク程度の短距離アクセスなら該アク
セスコード111からアドレスデータを得ることがで
き、高速シークを行うことができる。
【0010】しかし、このような光ディスクは、上記ア
クセスコード111に下位4ビットのトラックアドレス
しか記録されていないため、正確なアドレスデータを得
るためにトラックアドレス,セクタアドレス等が記録さ
れている上記ヘッダ104を必要としていた。このた
め、上記ヘッダ104を記録しなければならない分、デ
ータの記録容量が少なくなってしまっていた。
【0011】ここで、本件出願人は、特開平3−130
929号公報において、トラックアドレスの下位部分の
みではなく、全てのトラックアドレス(セクタアドレス
を含む)及び同期パターンをアクセスコードとして記録
するようにした記録媒体を開示している。
【0012】この記録媒体は、例えば光ディスクに適用
することができ、図8に示すようにサーボエリア120
に、トラックアドレスが記録されているアクセスコード
121と同期パターン122とを順に記録することによ
り構成されている。
【0013】すなわち、上記トラックアドレスが全15
ビットであるとすると、このトラックアドレスがそれぞ
れ3ビット最下位(LSB)ワード(第0ビット〜第2
ビット),4SBワード(第3ビット〜第5ビット),
3SBワード(第6ビット〜第8ビット),2SBワー
ド(第9ビット〜第11ビット),最上位(MSB)ワ
ード(第12ビット〜第14ビット)の計5つのワード
に分割され、この各ワードが上記アクセスコード121
として、図9に示すようなピット位置コーディングによ
り、グレーコード化されて記録されている。
【0014】この5つのワードのアクセスコード121
は、図10に示すように光ディスク上に分散されて記録
されている。上記図10において、光ディスクの半径方
向に示される複数の直線は、上記サーボエリア120を
示しており、このサーボエリア120とサーボエリア1
20との間がデータエリア123となっている。例え
ば、上記光ディスクの一周が1024セグメントで構成
されているとすると、上記サーボエリア120も102
4個存在し、このサーボエリア120に、上記アクセス
コード121のLSBワードが1周に512個,4SB
ワードが1周に256個,3SBワードが1周に128
個,2SBワードが1周に64個,MSBワードが1周
に32個等のように記録されている。すなわち、上記ア
クセスコード121は、下位側のワードほど多く、上位
側のワードほど少なく記録されている。
【0015】なお、さらにトラックアドレスが必要な場
合には、1周に16個さらに割り振るようになってい
る。また、残り32個のアクセスコードのうち、8個は
回転同期用のユニークコードが、別の8個はそのユニー
クコードの存在するセグメントナンバを特定する情報が
記録されている。そして、残り16個は、その他の情報
が記録されるようになっている。
【0016】この記録媒体は、トラックアドレスの下位
部分のみだけでなく、全てのトラックアドレスを上述の
ように分散し各ワードのアクセスコード121として記
録しているため、該アクセスコード121からトラック
アドレスを再生することができ、ヘッダセグメントの記
録を省略してデータの記録領域を大きくすることができ
る。
【0017】また、本件出願人は、特開平4−3625
75号公報において、トラックアドレス全体をグレーコ
ード化し、上記アクセスコードとして記録するようにし
た光ディスクを開示している。
【0018】この光ディスクは、アクセスコードの上位
ワードが奇数であるか偶数であるかに応じて、それぞれ
下位ワードのコーディングルールを変えることにより、
トラックアドレス全体をグレーコード化したものであ
る。
【0019】すなわち、アクセスコードの上位ワードの
値は元の値(エンコード前の値)である。このため、上
位ワードが偶数のときはそのままの値を、また、上位ワ
ードが奇数のときは補数(上記図9では7の補数、例え
ば0→7,1→6等)をとり(第1段階の処理)、全体
グレーコード化のための変換とするとともに、この変換
のなされたものに対し、上記図9に示すルールでピット
位置コーディングしたものをアクセスコードとして記録
している(第2段階の処理)。
【0020】このようなピット位置コーディングされた
アクセスコードは、上記図10に示すようにLSBワー
ドが2セグメントに1回,4SBワードが4セグメント
に1回,3SBワードが8セグメントに1回等のように
光ディスク上に記録される。なお、実際には、上記アク
セスコードは、上記ピット位置コーディング(上記第2
の段階の処理)によりエンボスピットで記録されるが、
この図10においては分かりやすくするために上記第1
段階処理後のグレーコード化されたアクセスコードで示
されている。
【0021】また、上記アクセスコードの各ワードのピ
ット模様は、図11に示すようになっている。ただし、
この図11に示すアクセスコード(8進)は、実際のデ
ィスク上の配置ではなく、上記第1段階の処理後の各ワ
ードを示したものである。なお、図中右上の5桁の数字
は、上記第1段階の処理前のトラックアドレスを示して
おり、この5桁の数字の各桁は、アクセスコードの各ワ
ードの値となっている。
【0022】ここで、このような光ディスクを用いて、
例えば図12に示す軌跡A或いは軌跡Bに示すように光
ピックアップが移動する場合、上記LSBワードに誤差
が生ずる。従って、そのまま上記LSBワードを用いれ
ば、アクセスコードの情報量は3ビット分であり、LS
Bワードでは8トラック分となるため、最大±8トラッ
ク分の誤差となる。そこで、例えば上記LSBワードを
4と固定すると、この誤差を±4トラック分とすること
ができる。なお、速度制御に用いるトラックアドレスの
桁数、すなわち、上位ワードからどれくらいまで下の下
位ワードを用いるかは、上記光ピックアップの移動速度
による。
【0023】この図12に示す場合は、再生トラックア
ドレスを4SBワードまで用い、LSBワードを4に固
定したトラックアドレスを用いる。従って、上記光ピッ
クアップが上記軌跡Aと軌跡Bの範囲内で移動する場
合、軌跡Cの動いていると判断されればよいこととな
る。これにより、高速シーク時の誤差(最大±4トラッ
ク分)は問題なくなる。また、減速時には、上記LSB
ワードまで再生できるため、上記誤差のないトラックア
ドレスを再生することができる。
【0024】上記光ピックアップが軌跡Aを描いて高速
移動する際に、上記LSBワードを4に固定したとする
と、これにより再生されるトラックアドレスは、図13
に示すようになる。
【0025】すなわち、上記図13は、上記光ピックア
ップが移動するセグメント位置(−8,−7,−6・・
・),再生されたアクセスコード,デコードされたトラ
ックアドレス,正確なトラックアドレスの順に示したも
のである。
【0026】これにより、図13中四角で囲って示すア
クセスコードの4SBワードが再生されるセグメント毎
に、誤差±4トラック以内の精度でトラックアドレスを
得ることができるはずである。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図13に示す
セグメント位置+4では誤差が増えてしまう。これは、
上述の光ディスクは、トラックアドレス全体がグレーコ
ード化されており、トラックアドレス01000と00
777(8進)のトラック間では、アクセスコードの2
SBワード(4SBワードよりも上位)にピット位置変
化があるためである。
【0028】すなわち、セグメント位置−2で2SBワ
ードが再生された後、セグメント位置0で4SBワード
が再生されるときには、2SBワードの値がすでに違っ
ているにもかかわらずセグメント位置−2での値が残っ
ており、それが全体のグレーデコードに用いられるから
である。
【0029】また、このように生じた誤差は、次にその
ワードが再生されるまで訂正することはできない。具体
適には、例えば8セグメント周期で記録される3SBワ
ードは8セグメント周期でしか誤差の訂正が行えず、1
6セグメント周期で記録される2SBワードは16セグ
メント周期でしか誤差の訂正が行えず、32セグメント
周期で記録されるMSBワードは32セグメント周期で
しか誤差の訂正を行うことができない。
【0030】従来の光ディスクは、このように、正確な
トラックアドレスを得るまでに、そのトラックにより、
かなりの時間を要し、記録再生を開始するまでに時間を
要し、また、シークにも時間を要してしまう問題があっ
た。
【0031】本発明は上述の課題に鑑みて成されたもの
であり、正確なトラックアドレスを短時間で得ることが
でき、記録再生を開始するまでに要する時間及びシーク
に要する時間を短縮化することができるような光ディス
ク及び該光ディスクからトラックアドレスの再生を行う
トラックアドレス再生装置の提供を目的とする。
【0032】
【0033】
【課題を解決するための手段】本発明に係るトラックア
ドレス再生装置は、複数のサーボエリア及び複数のデー
タエリアを有し、ピット位置エンコードにより全体をグ
レーコード化したトラックアドレスを上位ワード及び下
位ワードに分け、これらをアクセスコードとし、下位ワ
ードのアクセスコードの頻度が上位ワードのアクセスコ
ードの頻度よりも高くなるように各サーボエリアに分散
して記録するとともに、上記アクセスコードの各ワード
にそれぞれパリティ情報を付加して記録した光ディスク
からトラックアドレスの再生を行うトラックアドレス再
生装置であって、上記サーボエリアに記録されているア
クセスコード及び該アクセスコードのパリティ情報を再
生する再生手段と、上記再生手段により再生されたアク
セスコードをグレーデコードしてトラックアドレスを再
生するトラックアドレス再生手段と、上記再生手段によ
り再生されたパリティ情報に基づいて、上記トラックア
ドレス再生手段により再生されたトラックアドレスに対
して、上記アクセスコードの各ワード毎に誤り検出を行
う誤り検出手段と、上記誤り検出手段で上記トラックア
ドレスに誤りが検出されない場合は、上記トラックアド
レス再生手段により再生されたトラックアドレスをその
まま出力し、上記誤り検出手段で上記トラックアドレス
に誤りが検出された場合、上記トラックアドレス再生手
段により再生されたトラックアドレスを訂正して出力す
るトラックアドレス訂正手段とを有し、上記トラックア
ドレス訂正手段は、上記誤り検出手段で上記トラックア
ドレスに誤りが検出されたっ場合は、上記トラックアド
レス再生手段によって再生されてグレーデコードされた
トラックアドレスの誤りが検出されたワード以上のトラ
ックアドレスに1を加算及び減算し、得られたそれぞれ
の値のうち、グレーコードを誤りが検出されたトラック
アドレスのグレーコードと比較した場合にピット位置の
変化するワードが上位のものを、訂正したトラックアド
レスとして出力することを特徴とする。
【0034】本発明に係るトラックアドレス再生装置
は、上記トラックアドレス訂正手段は、上記トラックア
ドレス再生手段により再生されるアクセスコードの各ワ
ードで示されるトラックアドレスがそれぞれ最大値であ
ることを示す最大値検出手段を備え、該最大値検出手段
により、上記各ワードで示されるトラックアドレスのい
ずれかのワードが最大値であることが検出された場合
に、上記トラックアドレス再生手段によって再生されて
グレーデコードされたトラックアドレスの誤りが検出さ
れたワード以上のトラックアドレスに1を加算したもの
を上記訂正したトラックアドレスとして出力し、上記各
ワードで示されるトラックアドレスの各ワードが何れも
最大値でない場合に、上記トラックアドレス再生手段に
よって再生されてグレーデコードされたトラックアドレ
スの誤りが検出されたワード以上のトラックアドレスに
1を減算したものを上記訂正したトラックアドレスとし
て出力することを特徴とする。
【0035】本発明に係るトラックアドレス再生装置
は、上記トラックアドレス訂正手段は、上記トラックア
ドレス再生手段により再生されるアクセスコードの各ワ
ードで示されるトラックアドレスがそれぞれ最小値であ
ることを示す最小値検出手段を備え、該最小値検出手段
により、上記各ワードで示されるトラックアドレスのい
ずれかワードが最小値であることが検出された場合に、
上記トラックアドレス再生手段によって再生されてグレ
ーデコードされたトラックアドレスの誤りが検出された
ワード以上のトラックアドレスに1を減算したものを上
記訂正したトラックアドレスとして出力し、上記各ワー
ドで示されるトラックアドレスの各ワードが何れも最小
値でない場合に、上記トラックアドレス再生手段によっ
て再生されてグレーデコードされたトラックアドレスの
誤りが検出されたワード以上のトラックアドレスに1を
加算したものを上記訂正したトラックアドレスとして出
力することを特徴とする。
【0036】また、本発明に係るトラックアドレス再生
装置は、上記トラックアドレス訂正手段からのトラック
アドレスをグレーコード化しアクセスコードを再生して
出力する再グレーコード化手段と、上記再グレーコード
化手段からのアクセスコード及び上記再生手段からのア
クセスコードが供給され、この何れかのアクセスコード
を選択して上記トラックアドレス再生手段に供給する選
択手段と、上記トラックアドレス訂正手段でトラックア
ドレスの訂正が行われた場合、次に該トラックアドレス
訂正手段でトラックアドレスの訂正が行われるまでの
間、上記訂正されたトラックアドレスの上記再グレーコ
ード化手段でグレーコード化されたアクセスコードが選
択されて出力されるように上記選択手段を制御する選択
制御手段とを有することを特徴として上述の課題を解決
する。
【0037】
【作用】本発明に係るトラックアドレス再生装置でトラ
ックアドレスが再生される光ディスクは、複数のサーボ
エリア及び複数のデータエリアを有し、ピット位置エン
コードにより全体をグレーコード化したトラックアドレ
スを上位ワード及び下位ワードに分け、これらをアクセ
スコードとし、下位ワードのアクセスコードの頻度が上
位ワードのアクセスコードの頻度よりも高くなるように
各サーボエリアに分散して記録した光ディスクであっ
て、上記サーボエリアに記録する、上記アクセスコード
の各ワードにそれぞれパリティ情報が記録されている。
【0038】本発明に係るトラックアドレス再生装置
は、上記アクセスコードの各ワードにそれぞれパリティ
情報を付加した光ディスクからトラックアドレスを再生
するトラックアドレス再生装置であって、例えば記録再
生時に再生手段が、上記サーボエリアに記録されている
アクセスコード及びパリティ情報を再生する。
【0039】トラックアドレス再生手段は、上記再生手
段により再生されたアクセスコードを各ワード毎にグレ
ーデコードしてトラックアドレスを再生する。
【0040】誤り検出手段は、上記再生手段により再生
されたパリティ情報に基づいて、上記トラックアドレス
再生手段により再生されたトラックアドレスに対して、
上記アクセスコードの各ワード毎に誤り検出を行う。
【0041】トラックアドレス訂正手段は、上記誤り検
出手段で上記トラックアドレスに誤りが検出されない場
合は、上記トラックアドレス再生手段により再生された
トラックアドレスをそのまま出力し、上記誤り検出手段
で上記トラックアドレスに誤りが検出された場合、上記
トラックアドレス再生手段により再生されたトラックア
ドレスのうち、ピット位置が変化するワードが上位のト
ラックアドレスに1を加算処理或いは1を減算処理して
訂正を行い出力する。
【0042】すなわち、上記パリティ情報は、アクセス
コードの各ワードに付加され記録されるため、誤差が生
じたワードのトラックアドレスは該パリティ情報により
訂正されるため誤差は生じない。このため、上記誤り検
出手段で誤り有りと判断された場合は、ディスク上に欠
陥があるか、異常な程高速で光ピックアップが移動しな
い限り、誤差はそのワードよりも上位のワードに存在す
ることとなる。従って、上記トラックアドレス訂正手段
は、上記誤り検出手段で上記トラックアドレスに誤りが
検出された場合、ピット位置の変化するワードが上位の
トラックアドレスに1を加算処理或いは1を減算処理し
て訂正を行う。
【0043】ここで、上記トラックアドレス訂正手段
は、1回に1トラック分の訂正を行うが、実際に1トラ
ック分の誤差があり、且つ、そのワードに誤差が無いの
は、上記トラックアドレス再生手段により再生されたワ
ードのトラックアドレスが最大値か最小値の場合であ
る。
【0044】このため、上記トラックアドレス訂正手段
は、上記トラックアドレス訂正手段は、上記トラックア
ドレス再生手段により再生されたアクセスコードの各ワ
ードで示されるトラックアドレスがそれぞれ最大値であ
ることを検出する最大値検出手段を備え、該最大値検出
手段により上記各ワードで示されるトラックアドレスの
何れかに最大値であることが検出された場合に、上記ト
ラックアドレス再生手段により再生されたトラックアド
レスのうち、ピット位置が変化するワードが上位のトラ
ックアドレスに1を加算処理して訂正を行い、上記各ワ
ードで示されるトラックアドレスの何れも最大値でない
場合に、上記トラックアドレス再生手段により再生され
たトラックアドレスのうち、ピット位置が変化するワー
ドが上位のトラックアドレスに1を減算処理して訂正を
行う。
【0045】或いは、上記トラックアドレス訂正手段
は、上記トラックアドレス訂正手段は、上記トラックア
ドレス再生手段により再生されたアクセスコードの各ワ
ードで示されるトラックアドレスがそれぞれ最小値であ
ることを検出する最小値検出手段を備え、該最小値検出
手段により上記各ワードで示されるトラックアドレスの
何れかに最小値であることが検出された場合に、上記ト
ラックアドレス再生手段により再生されたトラックアド
レスのうち、ピット位置が変化するワードが上位のトラ
ックアドレスに1を減算処理して訂正を行い、上記各ワ
ードで示されるトラックアドレスの何れも最小値でない
場合に、上記トラックアドレス再生手段により再生され
たトラックアドレスのうち、ピット位置が変化するワー
ドが上位のトラックアドレスに1を加算処理して訂正を
行う。
【0046】これにより、上記各ワード毎に誤り訂正を
行うことができ、正確なトラックアドレス得ることがで
きるうえ、該正確なトラックアドレス得るまでにかかる
時間を短縮化することができる。
【0047】次に、本発明に係るトラックアドレス再生
装置は、上記トラックアドレス訂正手段からのトラック
アドレスを、再グレーコード化手段が、再グレーコード
化してアクセスコードを再生し、これを上記再生手段か
らのアクセスコードが供給されている選択手段に供給す
る。
【0048】選択制御手段は、上記トラックアドレス訂
正手段でトラックアドレスの訂正が行われた場合、次に
該トラックアドレス訂正手段でトラックアドレスの訂正
が行われるまでの間、上記訂正されたトラックアドレス
の上記再グレーコード化手段でグレーコード化されたア
クセスコードが選択されて出力されるように上記選択手
段を制御する。
【0049】これにより、次に該トラックアドレス訂正
手段でトラックアドレスの訂正が行われるまでの間、訂
正したトラックアドレスを出力することができるため、
さらに正確なトラックアドレスを出力することができ
る。
【0050】
【実施例】以下、本発明に係るトラックアドレス再生装
置の好ましい実施例について図面を参照しながら説明す
る。
【0051】まず、本発明に係るトラックアドレス再生
装置は、いわゆるサンプルサーボ方式の光ディスクを再
生することができる。このサンプルサーボ方式の光ディ
スクは、1つのトラックが複数のセクタで構成されてお
り、該1つのセクタは複数のセグメントから構成されて
いる。また、上記1つのセグメントは、複数のサーボエ
リア及び複数のデータエリアで構成されている。なお、
上記サーボエリアは、当該光ディスクの一周に対して例
えば1024個設けられており、このサーボエリアと次
のサーボエリアとの間が上記データエリアとなってい
る。
【0052】上記サーボエリアには、例えば15ビット
のトラックアドレスのうち第0ビット〜第2ビット,第
3ビット〜第5ビット,第6ビット〜第8ビット,第9
ビット〜第11ビット,第12ビット〜第14ビットの
何れか3ビットを示すアクセスコード,パリティ情報及
びサーボパターンが順に記録されている。
【0053】上記アクセスコードは、図1に示すように
上記第0ビット〜第2ビットのトラックアドレスを示す
最下位(LSB)ワード,第3ビット〜第5ビットのト
ラックアドレスを示す4SBワード,第6ビット〜第8
ビットのトラックアドレスを示す3SBワード,第9ビ
ット〜第11ビットのトラックアドレスを示す2SBワ
ード及び第12ビット〜第14ビットのトラックアドレ
スを示す最上位(MSB)ワードの計5ワードに分割さ
れ、ディスク上に分散されて記録されており、この各ワ
ードには、それぞれパリティ情報が付加され記録されて
いる。
【0054】また、上記アクセスコードは、上記MSB
ワードが奇数であるか偶数であるかにより、その下位ワ
ードの変換を異にしている。
【0055】すなわち、例えば上記MSBワードが奇数
ワードである場合、上記LSBワードを例えば8進の正
論理のグレーコード(2out of8)として記録し、上記
MSBワードが偶数ワードである場合、上記LSBワー
ドを8進の負論理のグレーコードとして記録している。
【0056】そして、このようにグレーコード化された
アクセスコードは、図9に示すような0〜7の計8つの
記録位置に分けられて記録されることにより、全体的に
もグレーコード化されて記録されている。(ピット位置
コーディング)。
【0057】このように上記アクセスコードをグレーコ
ード化してディスク上に記録すると、該アクセスコード
のMSBワード〜LSBワードは、それぞれ図1に示す
ようなピット模様となる。なお、実際には、上記アクセ
スコードは、上記ピット位置コーディングによりエンボ
スピットで記録されるが、この図1においては分かり易
くするために上記グレーコード化されたアクセスコード
で示されている。
【0058】次に、図10において、上記グレーコード
化されたアクセスコードは、下位ワードの頻度が上位ワ
ードの頻度よりも高くなるように記録されている。具体
的には、上記アクセスコードは、例えばそのLSBワー
ドが1セグメント置きに,4SBワードが4セグメント
置きに、3SBワードが8セグメント置きに、2SBワ
ードが16セグメント置きに、MSBワードが32セグ
メント置きに現れるように記録されている。
【0059】上記サーボパターンは、クロックの同期を
とるためのクロックピット5と、トラッキングエラー信
号等を得るための、トラック中心に対してそれぞれ外周
側及び内周側に偏位した一対のウォブルピット6とで形
成されている。
【0060】次に、このようにグレーコード化され記録
されているアクセスコードからトラックアドレスを再生
する本発明の実施例に係るトラックアドレス再生装置
は、図2に示すように上記光ディスクのサーボエリアに
エンボスピットとして記録されているアクセスコード,
パリティ情報及びサーボパターン等のピット位置を検出
するピット位置検出部1と、上記サーボエリアを検出
し、このサーボエリアに記録されているアクセスコード
を再生するアクセスコード再生部2と、上記アクセスコ
ード再生部2により再生されたアクセスコード及び以下
に説明する再グレーコード化回路43(再グレーコード
化手段)からのアクセスコードをグレーデコードしてト
ラックアドレスを再生するトラックアドレス再生部3
(トラックアドレス再生手段)と、上記トラックアドレ
ス再生部3からのトラックアドレスの誤り検出を行い、
該トラックアドレスを訂正して出力するトラックアドレ
ス訂正部4とで構成されている。
【0061】上記ピット位置検出部1は、上記アクセス
コード,パリティ情報及びサーボパターン等の再生信号
(RF信号)をデジタル化して出力するA/D変換器6
と、上記A/D変換器6からの再生データの最大値が記
憶される第1のレジスタ7と、上記A/D変換器7から
の現在の再生データの値及び上記第1のレジスタ7から
の再生データを比較し、この比較出力をタイミングコン
トローラ9に供給する比較器8とで構成されている。
【0062】上記アクセスコード再生部2は、上記タイ
ミングコントローラ9からの、上記アクセスコードの記
録開始位置であることを示す反転インヒビットデータ
(反転INIT)によりカウントを開始し、0〜7のカ
ウントを行うカウンタ10と、上記タイミングコントロ
ーラ9からの反転イネーブルデータ(反転EN)により
上記カウンタ10からのカウント値がロードされ、上記
カウント値に応じた例えばそれぞれ3ビットのアクセス
コードのMSBワード,2SBワード,3SBワード,
4SBワード,LSBワードの値(C2,C1,C0)
及び1ビットのパリティ(C0)を出力する第2のレジ
スタ11とで構成されている。
【0063】なお、上記ピット位置検出部1,アクセス
コード再生部2及びタイミングコントローラ9で再生手
段を構成している。
【0064】上記グレーデコード部3は,上記第2のレ
ジスタ11からのアクセスコードのMSBワード,2S
Bワード,3SBワード,4SBワード,LSBワー
ド、及び、後に説明する再グレーコード化回路43(再
グレーコード化手段)からのアクセスコードのMSBワ
ード,2SBワード,3SBワード,4SBワード,L
SBワードがそれぞれ供給され、上記第2のレジスタ1
1からのアクセスコード或いは再グレーコード化回路4
3からのアクセスコードの何れかを、上記タイミングコ
ントローラ9からの選択データに応じて選択して出力す
る第1〜第5のセレクタ12〜16(選択手段)を有し
ている。なお、上記タイミングコントローラ9は、選択
制御手段をも兼ねている。
【0065】また、上記グレーデコード部3は、上記各
セレクタ12〜16からのアクセスコードの各ワード、
及び、上記第2のレジスタ11からのパリティ情報が、
それぞれ上記タイミングコントローラ9からの反転MS
Bイネーブルデータ(反転MSB),反転2SBイネー
ブルデータ(反転2SB),反転3SBイネーブルデー
タ(反転3SB),反転4SBイネーブルデータ(反転
4SB),反転LSBイネーブルデータ(反転LSB)
及び反転PTYイネーブルデータ(反転PTY)により
ロードされる第3〜8のレジスタ17〜22を有してい
る。
【0066】また、上記グレーデコード部3は、上記各
レジスタ17〜21から出力される各ワードの最下位ビ
ット(第12,第9,第6,第3,第0ビット)がそれ
ぞれ供給され、これらを選択的に出力する第6のセレク
タ30と、この第6のセレクタ30からの上記各最下位
ビット及び上記第8のレジスタ22からのパリティ情報
との排他的論理和をとることにより、上記各ワードの誤
り検出を行うエクスクルーシブ・オアゲート(EXOR
ゲート:誤り検出手段)36とを有している。
【0067】また、上記グレーデコード部3は、上記第
3のレジスタ17から出力される上記MSBワードの最
下位ビット(第12ビット)と、上記第4のレジスタ1
8から出力される2SBワードの第1〜第3ビット(第
9〜第11ビット)との排他的論理和をそれぞれとるこ
とにより、上記2SBワードをグレーデコードする第1
〜第3のEXORゲート26a〜26cと、上記第3の
EXORゲート26cからの出力と、上記第5のレジス
タ19から出力される3SBワードの第1〜第3ビット
(第6〜第8ビット)との排他的論理和をそれぞれとる
ことにより、上記3SBワードをグレーデコードする第
4〜第6のEXORゲート27a〜27cとを有してい
る。
【0068】また、上記グレーデコード部3は、上記第
6のEXORゲート27cからの出力と、上記第6のレ
ジスタ20から出力される4SBワードの第1〜第3ビ
ット(第3〜第5ビット)との排他的論理和をそれぞれ
とることにより、上記4SBワードをグレーデコードす
る第7〜第9のEXORゲート28a〜28cと、上記
第9のEXORゲート28cからの出力と、上記第7の
レジスタ21から出力されるLSBワードの第1〜第3
ビット(第0〜第2ビット)との排他的論理和をそれぞ
れとることにより、上記LSBワードをグレーデコード
する第10〜第12のEXORゲート29a〜29cと
を有している。
【0069】また、上記グレーデコード部3は、上記第
3のレジスタ17からのトラックアドレスの第12〜第
14ビットの最大値を検出する第1のANDゲート31
と、上記第1〜第3のEXORゲート26a〜26cか
らのトラックアドレスの第9〜第11ビットの最大値を
検出する第2のANDゲート32と、上記第4〜第6の
EXORゲート27a〜27cからのトラックアドレス
の第6〜第8ビットの最大値を検出する第3のANDゲ
ート33と、上記第7〜第9のEXORゲート28a〜
28cからのトラックアドレスの第3〜第5ビットの最
大値を検出する第4のANDゲート34と、上記第10
〜第12のEXORゲート29a〜29cからのトラッ
クアドレスの第0〜第2ビットの最大値を検出する第5
のANDゲート35とを有している。
【0070】そして、上記グレーデコード部3は、上記
各ANDゲート31〜35からの検出出力の中から、各
セグメントに記録されているアクセスコードのワードに
対応検出出力を選択して出力する第7のセレクタ37を
有している。
【0071】次に、上記アドレス訂正部4は、上記第7
のセレクタ37で選択されたANDゲート31〜35の
検出出力がアクティブの場合に15ビットの+1データ
(000000000000001 )を出力し、該検出出力がアクティ
ブでない場合に15ビットの−1データ(111111111111
111 )を出力する第8のセレクタ38と、上記第8のセ
レクタ38からの+1データ又は−1データを、対応す
るセグメントに応じてシフトして出力する第9のセレク
タ39とを有している。
【0072】上記アドレス訂正部4は、上記グレーデコ
ード部3によりグレーデコードされたトラックアドレス
のうち、光ピックアップの移動速度に応じて用いるワー
ド以下のトラックアドレスを固定して出力する第10の
セレクタ40と、上記第10のセレクタ40からのトラ
ックアドレス及び第9のセレクタ39からのトラックア
ドレスを加算処理することにより訂正トラックアドレス
を形成して出力する加算器41とを有している。
【0073】また、上記アドレス訂正部4は、上記EX
ORゲート36からの誤り検出出力に応じて、上記第1
0のセレクタ40からのトラックアドレス或いは上記加
算器41からのトラックアドレスを選択して出力する第
11のセレクタ42と、上記第11のセレクタ42から
のトラックアドレスを例えば光ピックアップの移動制御
を行う図示しない制御回路に供給する第9のレジスタ4
4とを有している。
【0074】上記再グレーコード化回路43は、上記第
11のセレクタ42からの各トラックアドレスを再グレ
ーコード化して各ワードのアクセスコードを形成する第
1〜12のEXORゲート43a〜43lから構成され
ており、上記再グレーコード化して形成したアクセスコ
ードの各ワードを上記第1〜第5のセレクタ12〜16
にそれぞれ帰還するようになっている。
【0075】次に、上述の光ディスクに記録されたトラ
ックアドレスを、上記トラックアドレス再生装置で再生
する場合の動作説明をする。
【0076】まず、記録時或いは再生時となると、上記
光ディスクがスピンドルモータにより例えば角速度一定
で回転駆動され、該ディスク上の上記アクセスコード,
パリティ情報,サーボパターン等のデータが再生され、
これがRF信号として図2に示すピット位置検出部1の
入力端子5を介してA/D変換器6に供給される。
【0077】上記A/D変換器6には、例えばタイミン
グコントローラ9からのシステムクロックが供給されて
おり、このシステムクロックに基づいて上記RF信号の
サンプリングを行い、該RF信号をデジタル化してRF
データを形成し、これを第1のレジスタ7及び比較器8
に供給する。
【0078】上記タイミングコントローラ9は、上記ア
クセスコードの上記RF信号が上記A/D変換器6に供
給されるタイミングで上記第1のレジスタ7に反転イネ
ーブルデータ(反転ENデータ)を供給し、該第1のレ
ジスタ7を強制的にロード状態に制御する。これによ
り、上記アクセスコードのRFデータが上記第1レジス
タ7にロードされる。この第1のレジスタ7にロードさ
れたRFデータは、比較器8に供給される。
【0079】上記比較器8は、現在のRFデータと、上
記第1のレジスタ7からのRFデータとを比較し、この
比較出力を上記タイミングコントローラ9に供給する。
【0080】上記タイミングコントローラ9は、上記比
較出力が、上記第1のレジスタ7からのRFデータより
も現在のRFデータの方が大きいことを示している場
合、上記第1のレジスタ7に上記反転ENデータを供給
する。上記タイミングコントローラ9は、上記アクセス
コードの上記RF信号が上記A/D変換器6に供給され
る間、このような動作を繰り返す。これにより、上記第
1のレジスタ7には、上記アクセスコードのRFデータ
の最大値、すなわち、該アクセスコードの再生波形の最
大値を示すRFデータが蓄えられることとなる。
【0081】一方、アクセスコード再生部2のカウンタ
10は、上記8つの位置別に記録されているアクセスコ
ードを0〜7までカウントし、このカウント値を第2の
レジスタ11に供給する。
【0082】上記第2のレジスタ11には、上記第1の
レジスタ7に供給される反転ENデータが供給されてお
り,この反転ENデータにより上記カウンタ10からの
カウント値がロードされるようになっている。このた
め、上記カウンタ10からのカウント値は、上記アクセ
スコードのRFデータの最大値が検出されるタイミング
で、すなわち、上記アクセスコードの正確なピット位置
が検出されるタイミングで上記第2のレジスタ11にロ
ードされることとなる。
【0083】上記第2のレジスタ11は、上記カウント
値がロードされると、このロードされたカウント値に応
じた例えばそれぞれ3ビットを有する、上記アクセスコ
ードのMSBワード,2SBワード,3SBワード,4
SBワード,LSBワードの値(C2,C1,C0)及
び上記各ワードに付加されている例えば1ビットのパリ
ティ情報(C0)を出力する。
【0084】上記アクセスコードの各ワードは、それぞ
れ第1〜第5のセレクタ12〜16に供給され、上記各
パリティ情報は、第8のレジスタ22に供給される。
【0085】上記各セレクタ12〜16には、後に説明
する再グレーコード化回路43により再グレーコード化
された前のアクセスコードが供給されている。上記タイ
ミングコントローラ9は、上記アドレス訂正部4でトラ
ックアドレスの訂正がなされた場合に出力端子24を介
して上記各セレクタ12〜16にセレクトデータ(SE
LE)を供給する。上記各セレクタ12〜16は、それ
ぞれ上記セレクトデータが供給された場合(トラックア
ドレスの訂正があった場合)には上記再グレーコード化
回路43からのアクセスコードを選択して出力し、上記
セレクトデータが供給されない場合は、上記第2のレジ
スタ11からのアクセスコードを選択して出力する。
【0086】上記タイミングコントローラ9は、上記各
セレクタ12〜16からトラックアドレスの各ワードが
出力されるタイミングで、第3〜第7のレジスタ17〜
21にそれぞれ反転イネーブルデータ(反転ENMS
B,反転EN2SB,反転EN3SB,反転EN4S
B,反転ENLSB)を供給する。また、上記タイミン
グコントローラ9は、上記第2のレジスタ11からパリ
ティ情報が出力されるタイミングで、上記第8のレジス
タ22に反転イネーブルデータ(反転ENPTY)を供
給する。
【0087】これにより、上記第3〜第7のレジスタ1
7〜21に、アクセスコードのMSBワード〜LSBワ
ードがロードされ、上記第8のレジスタ22に各ワード
のパリティ情報がロードされる。
【0088】上記第3のレジスタ17にロードされた上
記MSBワードは、そのまま出力され、例えば全15ビ
ットのトラックアドレスのうちの第14,第13,第1
2ビット(A14,A13,A12)とされる。
【0089】上記第4のレジスタ18にロードされた上
記2SBワードの各ビットのデータは、それぞれ第1〜
第3のEXORゲート26a〜26cにおいて、上記第
3のレジスタ29から出力される第12ビットのデータ
との排他的論理和がとられ、グレーデコードされ、上記
トラックアドレスの第11,第10,第9ビット(A1
1,A10,A9)とされる。
【0090】上記第5のレジスタ19にロードされた上
記3SBワードの各ビットのデータは、それぞれ第4〜
第6のEXORゲート27a〜27cにおいて、上記第
4のレジスタ18から出力される第9ビットのデータと
の排他的論理和がとられ、グレーデコードされ、上記ト
ラックアドレスの第8,第7,第6ビット(A8,A
7,A6)とされる。
【0091】上記第6のレジスタ20にロードされた上
記4SBワードの各ビットのデータは、それぞれ第7〜
第9のEXORゲート28a〜28cにおいて、上記第
5のレジスタ19から出力される第6ビットのデータと
の排他的論理和がとられ、グレーデコードされ、上記ト
ラックアドレスの第5,第4,第3ビット(A5,A
4,A3)とされる。
【0092】上記第7のレジスタ21にロードされた上
記LSBワードの各ビットのデータは、それぞれ第10
〜第12のEXORゲート28a〜28cにおいて、上
記第6のレジスタ20から出力される第3ビットのデー
タとの排他的論理和がとられ、グレーデコードされ、上
記トラックアドレスの第2,第1,第0ビット(A2,
A1,A0)とされる。
【0093】上記グレーデコードは、具体的には、例え
ば上記MSBワードの最下位ビット(上記第12ビッ
ト)が偶数の場合、上記第4のレジスタ18からの上記
2SBワードがそのまま上記各EXORゲート26a〜
26cを介して出力され、該MSBワードの最下位ビッ
トが奇数の場合、上記第4のレジスタ18からの上記2
SBワードの補数が上記各EXORゲート26a〜26
cを介して出力される。
【0094】また、上記2SBワードの最下位ビット
(上記第9ビット)が偶数の場合、上記第5のレジスタ
19からの上記3SBワードがそのまま上記各EXOR
ゲート27a〜27cを介して出力され、該2SBワー
ドの最下位ビットが奇数の場合、上記第5のレジスタ1
9からの上記3SBワードの補数が上記各EXORゲー
ト27a〜27cを介して出力される。
【0095】以下、同じようにして上記各EXORゲー
ト28a〜28c及び各EXORゲート29a〜29c
において、グレーデコードが行われ、上記A0〜A14
の全15ビットのトラックアドレスが再生される。
【0096】このように再生されたトラックアドレス
は、第10のセレクタ40の供給される。また、上記再
生された各ワードのトラックアドレスのうち、上記第1
2〜第14ビットのトラックアドレスは第1のANDゲ
ート31に、第9〜第11ビットのトラックアドレスは
第2のANDゲート32に、第6〜第8ビットのトラッ
クアドレスは第3のANDゲート33に、第3〜第5ビ
ットのトラックアドレスは第4のANDゲート34に、
第0〜第2ビットのトラックアドレスは第5のANDゲ
ート35にそれぞれ供給される。
【0097】また、上記グレーデコードされたトラック
アドレスのうち、各ワードの最下位ビットである第1
2,第9,第6,第3,第0ビットのトラックアドレス
は、それぞれ第6のセレクタ30に供給される。
【0098】ここで、当該トラックアドレス再生装置
は、例えば高速シーク時には上位ワード側のトラックア
ドレスを用い、低速シーク時にはトラックアドレスの上
位ワード側及び下位ワード側を用いて光ピックアップの
位置制御を行う。従って、高速シーク時には読み取るこ
とのできない(不要な)下位ワードは、上記タイミング
コントローラ9が上記光ピックアップの移動速度に応じ
て所定の値に固定するようになっている。
【0099】すなわち、例えば高速シーク時になるとM
SBワードのトラックアドレスのみを用いて大まかな位
置制御を行うため、上記タイミングコントローラ9は、
2SBワード以下のトラックアドレスを0としたトラッ
クアドレス(A14,A13,A12,100000000000)が選択される
ようなセレクトデータを出力端子25を介して出力す
る。このセレクトデータは、入力端子40aを介して上
記第10のセレクタ40に供給され、該第10のセレク
タ40において、トラックアドレス(A14,A13,A12,1000
00000000)が選択され出力される。
【0100】また、中速シーク時になると、例えばMS
Bワード及び2SBワードのトラックアドレスを用いて
光ピックアップの位置制御を行うため、上記タイミング
コントローラ9は、3SBワード以下のトラックアドレ
スを0としたトラックアドレス(A14,A13,A12,A11,A10,
A9,1,00000000 )が選択されるようなセレクトデータを
上記第10のセレクタ40に供給する。
【0101】また、低速シーク時となると、全ワードの
トラックアドレスを用いて光ピックアップの位置制御を
行うため、上記タイミングコントローラ9は、上記グレ
ーデコード部3によりグレーデコードされた全てのワー
ドのトラックアドレス(A14,A13,A12,A11,A10,A9,A8,A
7,A6,A5,A4,A3,A2,A1,A0 )が選択されるようなセレク
トデータを上記第10のセレクタ40に供給する。
【0102】上記第10のセレクタ40から出力された
上記光ピックアップの移動速度に応じたトラックアドレ
スは、加算器41及び第11のセレクタ42に供給され
る。
【0103】次に、上記各ANDゲート31〜35は、
それぞれ各ワードの最大値が7であるか否かを検出し、
該最大値が7の場合にのみその出力がアクティブとな
る。この検出出力は、第7のセレクタ37に供給され
る。
【0104】本実施例に係るトラックアドレス再生装置
では、上記トラックアドレスの訂正を1トラック毎に行
うようになっているが、実際に1トラック分のずれが生
じており、且つ、LSBワードに誤差が無いのは、該L
SBワードの値が7(最大値)か0(最小値)の場合だ
けである。このため、以下に説明するように上記LSB
ワードの値が7の場合は、上記グレーコードされたトラ
ックアドレスに1を加算処理して0となるように訂正
し、該LSBワードが0の場合は、上記トラックアドレ
スに1を減算処理して7となるように訂正する。
【0105】すなわち、上記タイミングコントローラ9
は、上記各ANDゲート31〜35から各ワードの検出
出力が供給されるタイミングで、そのワードの検出出力
を選択するように出力端子25及び入力端子37aを介
して上記第7のセレクタ37にセレクトデータ(SEL
7)を供給する。これにより、第7のセレクタ37から
第8のセレクタ38に、そのワードの上記検出出力が供
給される。
【0106】上記第8のセレクタ38には、図3に示す
ように入力端子38aを介して15ビットの+1データ
(000000000000001 )及び入力端子38bを介して15
ビットの−1データ(111111111111111 )が供給されて
いる。上記第8のセレクタ38は、入力端子48を介し
て供給される上記検出出力がアクティブの場合に上記+
1データを選択しこれを第9のセレクタ39に供給し、
上記検出出力がパッシブの場合に上記−1データを選択
しこれを第9のセレクタ39に供給する。なお、15ビ
ットのトラックアドレスに対して−1の演算は、該トラ
ックアドレスに上記111111111111111 のデータを加算し
て16ビット目を無視することにより行われる。
【0107】ここで、トラックアドレスの訂正は、セグ
メントに対応するワード以上のトラックアドレスに対し
て行う。従って、上記第9のセレクタ39は、上記第8
のセレクタ38から供給される+1データ或いは−1デ
ータを、対応するセグメントに応じてシフトし、下位ビ
ットを0で埋めたデータを選択し、これを出力端子49
を介して図2に示す加算器41に供給する。
【0108】具体的には、LSBワードの場合、トラッ
クアドレス全体に対して+000000000000001 (8進)又
は−000000000000001 (=+111111111111111 )+1又
は−1を行う。また、4SBワードの場合、LSBワー
ドは訂正しないため、トラックアドレス全体に対して+
000000000001000 又は−000000000001000 (=+111111
111111000 )することとなる。また、3SBワードの場
合、4SBワード以下は訂正しないため、トラックアド
レス全体に対して+000000001000000 又は−0000000010
00000 することとなる。
【0109】上記加算器41は、上記第10のセレクタ
40からのトラックアドレスと、上記第9のセレクタ3
9からのトラックアドレスとを加算処理することによ
り、トラックアドレスの訂正を行い、これを訂正トラッ
クアドレスとして上記第11のセレクタ42に供給す
る。
【0110】一方、上記第6のセレクタは、セグメント
毎に、そのセグメントのワードのトラックアドレスの最
下位ビット(LSB)を選択し、EXORゲート36に
供給する。上記EXORゲート36には、そのワードの
パリティ情報が供給されている。上記EXORゲート3
6は、上記パリティ情報に基づいてそのワードの誤り検
出を行い、誤りが検出された場合にアクティブの出力を
第11のセレクタ42に供給し、誤りが検出されなかっ
た場合にパッシブの出力を第11のセレクタ42に供給
する。
【0111】上述のように、上記パリティ情報は各ワー
ドに付加されているため、そのワードには誤差は生じな
い。従って、上記EXORゲート36で誤りがあると判
断された場合は、ディスク上に欠陥があるか、異常な程
高速で光ピックアップが移動した場合を除き、誤差はそ
のワードより上位のワードに存在することとなる。
【0112】このため、上記第11のセレクタ42は、
上記EXORゲート36からの出力がアクティブとなっ
た場合(パリティチェックにより誤りがあった場合)
に、上記加算器41からの訂正トラックアドレスを選択
し、これを再グレーコード化回路43及び第9のレジス
タ44に供給する。
【0113】上記再グレーコード化回路43に供給され
たトラックアドレスにおいて、第12〜第14ビットの
トラックアドレス(MSBワード)は、そのまま上記第
1のセレクタ12に供給される。また、上記トラックア
ドレスのうち、第11〜第0ビットのトラックアドレス
は、それぞれ第1〜第12のEXORゲート43a〜4
3lに供給される。
【0114】上記第1のEXORゲート43aは、上記
トラックアドレスの第12ビットと第11ビットの排他
的論理和をとることにより第11ビットのトラックアド
レスを再生する。上記EXORゲート43bは、上記ト
ラックアドレスの第12ビットと第10ビットの排他的
論理和をとることにより第10ビットのトラックアドレ
スを再生する。上記EXORゲート43cは、上記トラ
ックアドレスの第12ビットと第9ビットの排他的論理
和をとることにより第9ビットのトラックアドレスを再
生する。この第9〜第11のトラックアドレスであるア
クセスコードの2SBワードは上記第2のセレクタ13
に供給される。
【0115】また、上記EXORゲート43dは、上記
トラックアドレスの第9ビットと第8ビットの排他的論
理和をとることにより第8ビットのトラックアドレスを
再生する。上記EXORゲート43eは、上記トラック
アドレスの第9ビットと第7ビットの排他的論理和をと
ることにより第7ビットのトラックアドレスを再生す
る。上記EXORゲート43fは、上記トラックアドレ
スの第9ビットと第6ビットの排他的論理和をとること
により第6ビットのトラックアドレスを再生する。この
第6〜第8のトラックアドレスであるアクセスコードの
3SBワードは上記第3のセレクタ14に供給される。
【0116】また、上記EXORゲート43gは、上記
トラックアドレスの第6ビットと第5ビットの排他的論
理和をとることにより第5ビットのトラックアドレスを
再生する。上記EXORゲート43hは、上記トラック
アドレスの第6ビットと第4ビットの排他的論理和をと
ることにより第4ビットのトラックアドレスを再生す
る。上記EXORゲート43iは、上記トラックアドレ
スの第6ビットと第3ビットの排他的論理和をとること
により第3ビットのトラックアドレスを再生する。この
第3〜第5のトラックアドレスであるアクセスコードの
4SBワードは上記第4のセレクタ15に供給される。
【0117】また、上記EXORゲート43jは、上記
トラックアドレスの第3ビットと第2ビットの排他的論
理和をとることにより第2ビットのトラックアドレスを
再生する。上記EXORゲート43kは、上記トラック
アドレスの第3ビットと第1ビットの排他的論理和をと
ることにより第1ビットのトラックアドレスを再生す
る。上記EXORゲート43lは、上記トラックアドレ
スの第3ビットと第0ビットの排他的論理和をとること
により第0ビットのトラックアドレスを再生する。この
第0〜第2のトラックアドレスであるアクセスコードの
LSBワードは上記第5のセレクタ16に供給される。
【0118】すなわち、この再グレーコード化回路43
は、上記再生されたアクセスコードの各ワードの最下位
ビット(上記第12,第9,第6,第3ビット)が偶数
なら下位ワードをそのまま出力し、奇数ならその補数を
とって出力するようになっている。
【0119】上記タイミングコントローラ9は、上記ア
ドレスの訂正部4において、トラックアドレスの訂正が
あったときに、次に新たに各ワードのアクセスコードが
再生されるまでの間、上記各セレクタ12〜16におい
て、上記再グレーコード化されたトラックアドレスが選
択されるように該各セレクタ12〜16を選択制御す
る。
【0120】上記第3〜第7のレジスタ17〜21に
は、各セグメントにおける再生されたアクセスコードが
ロードされているが、上記トラックアドレスの訂正があ
ったときに上記再グレーコード化回路43から出力され
るトラックアドレスは、該訂正されたトラックアドレス
のアクセスコードであるため、上記各セレクタ12〜1
6の選択動作により、上記各レジスタ17〜21にロー
ドされているアクセスコードも訂正されることとなる。
【0121】従って、上記アドレス訂正部21におい
て、次に新たに各ワードのアクセスコードが再生される
までの間、正確なトラックアドレスを出力することがで
きる。
【0122】次に、このようなトラックアドレスの訂正
動作を具体例をあげて説明する。まず、例えば図12に
示す軌跡Aを描いて光ピックアップが移動する場合、L
SBワードを無視してこの値を4に固定する。4SBワ
ードが再生される毎に、この再生・デコードされたワー
ドとパリティ情報を用いて誤り検出を行い、該誤り検出
された場合、4SBワード以上のトラックアドレスに+
1或いは−1する(トラック数でいうと+8又は−
8)。
【0123】上記軌跡Aを描いて光ピックアップが移動
する場合に得られるデータを図4に示す。この図4は、
上記光ピックアップの移動により再生されるセグメント
位置(時刻),再生されるアクセスコード,デコードさ
れたトラックアドレス,訂正されたトラックアドレス,
正確なトラックアドレスの順に示してある。図中下線部
分は、そのセグメントで再生されたアクセスコードのワ
ード(パリティ情報に対するワードでもある。)を示し
ている。
【0124】この場合の光ピックアップの移動速度で
は、LSBワードを再生することはできないため、LS
Bワード=4の固定値とし訂正も行わない。また、この
光ピックアップの移動速度では、再生,デコード,訂正
不可能なLSBワード精度の情報を用いた制御は必要な
い。図中、セグメント位置0ではトラックアドレスの訂
正が行われる。また、このとき再生アクセスコードをも
訂正して上記各セレクタ12〜16に帰還してその後の
デコードにも用いる。
【0125】これにより、図中四角で囲んで示すアクセ
スコードの4SBワードが再生される毎に、誤差±4ト
ラック以内の精度のトラックアドレスを得ることができ
る。
【0126】上記トラックアドレスの訂正は、該トラッ
クアドレスに+1或いは−1のどちらかを選択して加算
処理するが、これは、全体グレーコード化において、ピ
ット位置の変化するワードが上位のものとする。
【0127】例えば、図4において、セグメント位置0
では再生されたワードである4SBワードの値(010
04)とパリティ情報とが一致していない。訂正は、そ
のワード以上のトラックアドレスに+1、すなわち、ト
ラック数で+10した値(01014)とするか、該ト
ラックアドレスに−1、すなわち、トラック数で−10
した値(00774)とするかの何れかである。全体グ
レーコード化において、01004と01014をエン
コードした場合、ピット位置の相違は4SBワードであ
り、01004と00774をエンコードした場合、ピ
ット位置の相違は2SBワードである。従って、ピット
位置の変化する上位のもの、すなわち、00774に訂
正する。
【0128】これは、上位ワードは、出現頻度が低くデ
ィスクの半径方向のズレによる影響が大きく誤差となる
確立が大きいが、下位ワードは出現頻度が高く半径方向
のズレによる影響が小さく誤差となる確立が小さいから
である。
【0129】このように、各ワードにパリティ情報を付
加することにより、図5に示すようにピックアップの速
度に応じて用いる情報桁数を取捨選択して、用いるワー
ドの下位情報の1/2の誤差の精度でトラックアドレス
を再生することができる。従って、トラックアドレスを
再生しながらその情報を位置,速度制御に用いてシーク
を行うことを可能とすることができる。また、高速シー
ク時には、トラックアドレスの上位(MSBワード)側
を利用し、低速シーク時には、トラックアドレスの下位
(LSBワード)側を利用することができる。上記トラ
ックアドレスの下位側は、上位側よりもディスク上に多
く記録されているため、該低速シーク時に高精度なスラ
イドサーボをかけることができる。
【0130】なお、上述の実施例の説明では、第1〜第
5のANDゲート31〜35を設け、各ワードの最大値
を検出することとしたが、これは、各ANDゲート31
〜35の代わりに最小値検出手段であるNORゲートを
設け、上記入力端子38aを介して第8のセレクタ38
にから−1データ(111111111111111 )を供給し、上記
入力端子38bを介して第8のセレクタ38に+1デー
タ(000000000000001)を供給するようにしてもよい。こ
れにより、上記NORゲートは、上記各ワードが最小値
(0)であるときにアクティブとなり、上記第8のセレ
クタ38により上記−1データが選択され、上記0が検
出されないときはパッシブとなり上記第8のセレクタ3
8により+1データが選択される。従って、上記各AN
Dゲート31〜35を設けたときと同じ効果を得ること
ができる。
【0131】また、上述の実施例の説明では、第11の
セレクタ42からのトラックアドレスを再グレーコード
化して帰還することとしたが、これは、再グレーコード
化せずにそのまま出力するようにしてもよい。この場
合、再グレーコード化回路43及び各セレクタ12〜1
6を省略することができ、構成の簡略化及び部品点数の
削減を通じて上記実施例に係るトラックアドレス再生装
置よりもローコストに作製することができる。
【0132】また、本発明に係る光ディスクのサーボエ
リアには、アクセスコードとパリティ情報とが別々に記
録されていることとしたが、これは、サーボパターンの
記録位置を変えることによりパリティを付加するように
してもよい。この場合、パリティ情報の記録領域を削減
することができ、データエリアを広げることができる。
【0133】また、上記アクセスコードの前半部分にト
ラックアドレスを記録し、後半部分にパリティを記録す
るようにしてもよい。この場合も、パリティの記録領域
を削減することができ、データエリアを広げることがで
きる。
【0134】
【発明の効果】本発明に係るトラックアドレス再生装置
は、正確なトラックアドレスの確認を短時間で行うこと
ができる。このため、記録再生を開始するまでに要する
時間及びシークに要する時間を短縮化することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る光ディスクのサーボエリ
アに記録されているアクセスコード及び該アクセスコー
ドの各ワードに付加されているパリティを示す図であ
る。
【図2】上記光ディスクからトラックアドレスの再生を
行う本発明の実施例に係るトラックアドレス再生装置の
ブロック図である。
【図3】上記実施例に係るトラックアドレス再生装置に
設けられているトラックアドレス訂正部の要部を示すブ
ロック図である。
【図4】上記実施例に係るトラックアドレス再生装置の
誤り訂正動作を説明するための図である。
【図5】上記実施例に係るトラックアドレス再生装置の
誤り訂正の精度を示す図である。
【図6】トラックアドレスをグレーコード化して記録し
た従来の光ディスクの記録フォーマットを示す図であ
る。
【図7】上記従来の光ディスクのアクセスコードをグレ
ーコード化するためのピット位置コーディングを説明す
るための図である。
【図8】従来の光ディスクのサーボエリアに記録されて
いるアクセスコード及びサーボパターンを示す図であ
る。
【図9】上記従来の光ディスクのアクセスコードをグレ
ーコード化するためのピット位置コーディングを説明す
るための図である。
【図10】MSBワード〜LSBワードに分散されてデ
ィスク上に記録されているアクセスコード(分散アドレ
スフォーマット)を示す図である。
【図11】上記分散されて従来の光ディスク上に記録さ
れたアクセスコードのMSBワード〜LSBワードのピ
ット模様を示す図である。
【図12】上記分散アドレスフォーマットの光ディスク
上を移動する光ピックアップの軌跡を示す図である。
【図13】上記分散アドレスフォーマットの光ディスク
上から再生されるトラックアドレスを示す図である。
【符号の説明】
1・・・・・・・・・・・・・・・ピット位置検出部 2・・・・・・・・・・・・・・・アクセスコード再生
部 3・・・・・・・・・・・・・・・グレーデコード部 4・・・・・・・・・・・・・・・トラックアドレス訂
正部 5・・・・・・・・・・・・・・・RF信号の入力端子 6・・・・・・・・・・・・・・・A/D変換器 7・・・・・・・・・・・・・・・第1のレジスタ 8・・・・・・・・・・・・・・・比較器 9・・・・・・・・・・・・・・・タイミングコントロ
ーラ 10・・・・・・・・・・・・・・カウンタ 11・・・・・・・・・・・・・・第2のレジスタ 12〜16・・・・・・・・・・・第1〜第5のセレク
タ 17〜22・・・・・・・・・・・第3〜第8のレジス
タ 26a〜26c・・・・・・・・・第1〜第3のEXO
Rゲート 27a〜27c・・・・・・・・・第4〜第6のEXO
Rゲート 28a〜28c・・・・・・・・・第7〜第9のEXO
Rゲート 29a〜29c・・・・・・・・・第10〜第12のE
XORゲート 30・・・・・・・・・・・・・・第6のセレクタ 31〜35・・・・・・・・・・・第1〜第5のAND
ゲート 36・・・・・・・・・・・・・・EXORゲート 37・・・・・・・・・・・・・・第7のセレクタ 38・・・・・・・・・・・・・・第8のセレクタ 39・・・・・・・・・・・・・・第9のセレクタ 40・・・・・・・・・・・・・・第10のセレクタ 41・・・・・・・・・・・・・・加算器 42・・・・・・・・・・・・・・第11のセレクタ 43・・・・・・・・・・・・・・再グレーコード化回
路 43a〜43l・・・・・・・・・第1〜第12のEX
ORゲート 44・・・・・・・・・・・・・・第9のレジスタ
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI G11B 20/18 574 G11B 20/18 574H 21/08 21/08 F (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 20/10 - 20/16 351 G11B 21/08 G11B 7/00 - 7/013 G11B 20/18

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のサーボエリア及び複数のデータエリ
    アを有し、ピット位置エンコードにより全体をグレーコ
    ード化したトラックアドレスを上位ワード及び下位ワー
    ドに分け、これらをアクセスコードとし、下位ワードの
    アクセスコードの頻度が上位ワードのアクセスコードの
    頻度よりも高くなるように各サーボエリアに分散して記
    録するとともに、上記アクセスコードの各ワードにそれ
    ぞれパリティ情報を付加して記録した光ディスクからト
    ラックアドレスの再生を行うトラックアドレス再生装置
    であって、 上記サーボエリアに記録されているアクセスコード及び
    該アクセスコードのパリティ情報を再生する再生手段
    と、 上記再生手段により再生されたアクセスコードをグレー
    デコードしてトラックアドレスを再生するトラックアド
    レス再生手段と、 上記再生手段により再生されたパリティ情報に基づい
    て、上記トラックアドレス再生手段により再生されたト
    ラックアドレスに対して、上記アクセスコードの各ワー
    ド毎に誤り検出を行う誤り検出手段と、 上記誤り検出手段で上記トラックアドレスに誤りが検出
    されない場合は、上記トラックアドレス再生手段により
    再生されたトラックアドレスをそのまま出力し、上記誤
    り検出手段で上記トラックアドレスに誤りが検出された
    場合、上記トラックアドレス再生手段により再生された
    トラックアドレスを訂正して出力するトラックアドレス
    訂正手段とを有し、 上記トラックアドレス訂正手段は、上記誤り検出手段で
    上記トラックアドレスに誤りが検出されたっ場合は、上
    記トラックアドレス再生手段によって再生されてグレー
    デコードされたトラックアドレスの誤りが検出されたワ
    ード以上のトラックアドレスに1を加算及び減算し、得
    られたそれぞれの値のうち、グレーコードを誤りが検出
    されたトラックアドレスのグレーコードと比較した場合
    にピット位置の変化するワードが上位のものを、訂正し
    たトラックアドレスとして出力すること を特徴とするト
    ラックアドレス再生装置。
  2. 【請求項2】上記トラックアドレス訂正手段は、上記ト
    ラックアドレス再生手段により再生されるアクセスコー
    ドの各ワードで示されるトラックアドレスがそれぞれ最
    大値であることを示す最大値検出手段を備え、該最大値
    検出手段により、上記各ワードで示されるトラックアド
    レスのいずれかのワードが最大値であることが検出され
    た場合に、上記トラックアドレス再生手段によって再生
    されてグレーデコードされたトラックアドレスの誤りが
    検出されたワード以上のトラックアドレスに1を加算し
    たものを上記訂正したトラックアドレスとして出力し、
    上記各ワードで示されるトラックアドレスの各ワードが
    何れも最大値でない場合に、上記トラックアドレス再生
    手段によって再生されてグレーデコードされたトラック
    アドレスの誤りが検出されたワード以上のトラックアド
    レスに1を減算したものを上記訂正したトラックアドレ
    スとして出力することを特徴とする請求項1記載のトラ
    ックアドレス再生装置。
  3. 【請求項3】上記トラックアドレス訂正手段は、上記ト
    ラックアドレス再生手段により再生されるアクセスコー
    ドの各ワードで示されるトラックアドレスがそれぞれ最
    小値であることを示す最小値検出手段を備え、該最小値
    検出手段により、上記各ワードで示されるトラックアド
    レスのいずれかワードが最小値であることが検出された
    場合に、上記トラックアドレス再生手段によって再生さ
    れてグレーデコードされたトラックアドレスの誤りが検
    出されたワード以上のトラックアドレスに1を減算した
    ものを上記訂正したトラックアドレスとして出力し、上
    記各ワードで示されるトラックアドレスの各ワードが何
    れも最小値でない場合に、上記トラックアドレス再生手
    段によって再生されてグレーデコードされたトラックア
    ドレスの誤りが検出されたワード以上のトラックアドレ
    スに1を加算したものを上記訂正したトラックアドレス
    として出力することを特徴とする請求項1記載のトラッ
    クアドレス再生装置。
  4. 【請求項4】上記トラックアドレス訂正手段からのトラ
    ックアドレスをグレーコード化しアクセスコードを再生
    して出力する再グレーコード化手段と、 上記再グレーコード化手段からのアクセスコード及び上
    記再生手段からのアクセスコードが供給され、この何れ
    かのアクセスコードを選択して上記トラックアドレス再
    生手段に供給する選択手段と、 上記トラックアドレス訂正手段でトラックアドレスの訂
    正が行われた場合、次に該トラックアドレス訂正手段で
    トラックアドレスの訂正が行われるまでの間、上記訂正
    されたトラックアドレスの上記再グレーコード化手段で
    グレーコード化されたアクセスコードが選択された出力
    されるように上記選択手段を制御する選択制御手段とを
    有することを特徴とする請求項,請求項又は請求項
    記載のトラックアドレス再生装置。
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