JP3511316B2 - 撮像装置 - Google Patents

撮像装置

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JP3511316B2
JP3511316B2 JP18726194A JP18726194A JP3511316B2 JP 3511316 B2 JP3511316 B2 JP 3511316B2 JP 18726194 A JP18726194 A JP 18726194A JP 18726194 A JP18726194 A JP 18726194A JP 3511316 B2 JP3511316 B2 JP 3511316B2
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徹也 久野
博明 杉浦
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  • Processing Of Color Television Signals (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、撮像装置における色再
現特性の改善に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図126は、特開平2−194792号
公報に開示された従来の撮像装置の構成を示すブロック
図である。
【0003】同図に示されるように、この撮像装置は、
撮像素子1と、サンプルホールド(S/H)及び自動利
得調整(AGC)回路100と、この回路100から出
力された映像信号をR(赤)、G(緑)、B(青)の色
信号に分離する分離回路101とを有する。また、この
撮像装置は、ホワイトバランス調整のための増幅回路1
02,103,104と、R,G,B信号のそれぞれを
少なくとも1フィールド以上積分して積分値ΣR,Σ
G,ΣBを出力する積分器107,106,105と、
積分値の比ΣR/ΣG,ΣB/ΣGを算出する除算器1
09,108と、増幅回路102,104の利得を調整
する制御回路110とを有する。さらに、この撮像素子
は、ホワイトバランス調整後のR,G,B信号からR−
Y色差信号とB−Y色差信号を生成する演算回路111
と、R−Y色差信号とB−Y色差信号からNTSC信号
を生成するエンコーダ112と、出力端子113とを有
する。
【0004】制御回路110は、積分値の比ΣR/Σ
G,ΣB/ΣGに基づいて、増幅回路102,103,
104から出力される色信号の積分値が等しくなるよう
に増幅器102,104の利得を変えるホワイトバラン
ス調整をするが、例えば、被写体が単一色であって正確
なホワイトバランス調整が期待できない場合には、積分
値の比に基づいて増幅器102,104の利得を変化さ
せない。図127は、制御回路110がホワイトバラン
ス調整をする制御領域をΣB/ΣG軸及びΣR/ΣG軸
からなる座標上に表したものであり、図においてaは黒
体輻射曲線を示し、この黒体輻射曲線aの周囲を囲う斜
線部分はホワイトバランス調整を行なう制御領域を示
す。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の撮像装置においては、色信号の積分値の比が制
御領域から外れたときにはホワイトバランス調整を行な
わず、良好な色再現を実現できないという問題があっ
た。また、このような問題を解消するために、制御領域
を広く設定することも考えられるが制御領域が広すぎる
と、TTL(Through The Lens)方式の撮像素子におい
ては、色が薄く再現されるという問題があった。
【0006】また、水銀灯等の演色性の悪い特殊放電灯
の下における撮影では、色信号の積分値の比が制御領域
内にあったとしても、良好な色再現が実現できないとい
う問題があった。
【0007】そこで、本発明は上記のような課題を解決
するためになされたものであり、その目的とするところ
は、被写体の色や照明光の条件にかかわらず良好な色再
現を実現できる撮像装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の撮像装置は、
撮像素子と、上記撮像素子の出力信号を演算して第1,
第2,第3の色信号を出力する分離手段と、上記第1,
第2,第3の色信号のそれぞれの積分値ΣR,ΣB,Σ
Gを算出する積分手段と、上記第1,第2,第3の色信
号を演算して第4,第5の色信号を出力する第1の演算
手段と、上記第4,第5の色信号を演算して色差信号を
出力する第2の演算手段と、上記積分手段から出力され
る積分値ΣR,ΣB,ΣGに基づいて上記第1の演算手
段による演算内容を変更する制御手段とを有するもので
あって、被写体に照射された光を検出して検出信号を出
力する光検出手段と、被写体に照射される光の種類ごと
に、第1,第2,第3の色信号の積分値ΣR,ΣB,Σ
Gに関するデータを予め記憶しておく記憶手段とを有
し、上記制御手段が、上記光検出手段から出力された検
出信号に基づいて被写体に照射される光が放電灯のもの
であるか否かを判断し、放電灯のものであると判断され
た場合には、放電灯に対応する上記積分値ΣR,ΣB,
ΣGに関するデータを上記記憶手段から選択し、この選
択されたデータに基づいて上記第2の演算手段による演
算内容を変更することを特徴とする。
【0009】請求項2の撮像装置は、請求項1の装置に
おいて、上記光検出手段が上記撮像素子の外周近傍に備
えらていることを特徴とする。
【0010】請求項3の撮像装置は、請求項1の装置に
おいて、被写体からの光を上記光検出手段に導く光伝搬
手段をさらに備えたことを特徴とする。
【0011】請求項4の撮像装置は、請求項1の装置に
おいて、被写体からの光を上記撮像素子に向かう光路と
上記光検出手段へ向かう光路とに分けるビームスプリッ
タをさらに有することを特徴とする。
【0012】請求項5の撮像装置は、撮像素子と、上記
撮像素子の出力信号を演算して第1,第2,第3の色信
号を出力する分離手段と、上記第1,第2,第3の色信
号のそれぞれの積分値ΣR,ΣB,ΣGを算出する積分
手段と、上記第1,第2,第3の色信号を演算して第
4,第5の色信号を出力する第1の演算手段と、上記第
4,第5の色信号を演算して色差信号を出力する第2の
演算手段と、上記積分手段から出力される積分値ΣR,
ΣB,ΣGに基づいて上記第1の演算手段による演算内
容を変更する制御手段とを有するものであって、被写体
に照射される光が放電灯であるか否かを撮影者が入力す
る切替スイッチと、被写体に照射される光の種類ごと
に、第1,第2,第3の色信号の積分値ΣR,ΣB,Σ
Gに関するデータを予め記憶しておく記憶手段とを有
し、上記制御手段が、上記切替スイッチが放電灯を選択
している場合には、放電灯に対応する上記積分値ΣR,
ΣB,ΣGに関するデータを上記記憶手段から選択し、
この選択されたデータに基づいて上記第2の演算手段に
よる演算内容を変更することを特徴とする。
【0013】請求項6の撮像装置は、撮像素子と、上記
撮像素子の出力信号を演算して第1,第2,第3の色信
号を出力する分離手段と、上記第1,第2,第3の色信
号のそれぞれの積分値ΣR,ΣB,ΣGを算出する積分
手段と、上記第1,第2,第3の色信号を演算して第
4,第5の色信号を出力する第1の演算手段と、上記第
4,第5の色信号を演算して色差信号を出力する第2の
演算手段と、上記積分手段から出力される積分値ΣR,
ΣB,ΣGに基づいて上記第1の演算手段による演算内
容を変更する制御手段とを有するものであって、被写体
に照射される光の種類を撮影者が入力する選択手段と、
被写体に照射される光の種類ごとに、第1,第2,第3
の色信号の積分値ΣR,ΣB,ΣGに関するデータを予
め記憶しておく記憶手段とを有し、上記制御手段が、上
記選択手段により選択された光の種類に対応する上記積
分値ΣR,ΣB,ΣGに関するデータを上記記憶手段か
ら選択し、この選択されたデータに基づいて上記第2の
演算手段による演算内容を変更することを特徴とする。
【0014】請求項7の撮像装置は、撮像素子と、上記
撮像素子の出力信号を演算して第1,第2,第3の色信
号を出力する分離手段と、上記第1,第2,第3の色信
号のそれぞれの積分値ΣR,ΣB,ΣGを算出する積分
手段と、上記第1,第2,第3の色信号を演算して第
4,第5の色信号を出力する第1の演算手段と、上記第
4,第5の色信号を演算して色差信号を出力する第2の
演算手段と、上記積分手段から出力される積分値ΣR,
ΣB,ΣGに基づいて上記第1の演算手段による演算内
容を変更する制御手段とを有するものであって、上記撮
像素子の偶数フィールドと奇数フィールドとを、それぞ
れ異なる露光時間で駆動させる手段と、被写体に照射さ
れる光の種類ごとに、第1,第2,第3の色信号の積分
値ΣR,ΣB,ΣGに関するデータを予め記憶しておく
記憶手段とを有し、上記制御手段が、上記偶数フィール
ドの映像信号と上記奇数フィールドの映像信号とに基づ
いて被写体に照射される光が放電灯のものであるか否か
を判断し、放電灯のものであると判断された場合には、
放電灯に対応する上記積分値ΣR,ΣB,ΣGに関する
データを上記記憶手段から選択し、この選択されたデー
タに基づいて上記第2の演算手段による演算内容を変更
することを特徴とする。
【0015】請求項8の撮像装置は、撮像素子と、上記
撮像素子の出力信号を演算して第1,第2,第3の色信
号を出力する分離手段と、上記第1,第2,第3の色信
号のそれぞれの積分値ΣR,ΣB,ΣGを算出する積分
手段と、上記第1,第2,第3の色信号を演算して第
4,第5の色信号を出力する第1の演算手段と、上記第
4,第5の色信号を演算して色差信号を出力する第2の
演算手段と、上記積分手段から出力される積分値ΣR,
ΣB,ΣGに基づいて上記第1の演算手段による演算内
容を変更する制御手段とを有するものであって、上記撮
像素子による読出し周波数を変更する読出周波数の変更
手段と、被写体に照射される光の種類ごとに、第1,第
2,第3の色信号の積分値ΣR,ΣB,ΣGに関するデ
ータを予め記憶しておく記憶手段とを有し、上記制御手
段が、上記変更手段に上記撮像素子の読出し周波数を商
用周波数よりも低く、かつ、商用周波数の約数とならな
いようにさせ、上記撮像素子により読出された映像信号
に基づいて被写体に照射されている光が放電灯のもので
あるか否かを判断し、放電灯のものであると判断された
場合には、放電灯に対応する上記積分値ΣR,ΣB,Σ
Gに関するデータを上記記憶手段から選択し、この選択
されたデータに基づいて上記第2の演算手段による演算
内容を変更することを特徴とする。
【0016】請求項9の撮像装置は、請求項1乃至8の
いずれかにおいて、上記記憶手段に記憶されている積分
値ΣR,ΣB,ΣGに関するデータが、ΣR/ΣG軸と
ΣB/ΣG軸とからなる直交座標系(この座標系の点を
(Ri,Bi)とする。)を、原点を中心に角度θ回転さ
せる以下の座標変換式
【0017】
【数3】
【0018】により変換したX−Y座標系(この座標系
の点を(X,Y)とする。)のデータであることを特徴
とする。
【0019】請求項10の撮像装置は、請求項1乃至8
のいずれかにおいて、上記記憶手段に記憶されている積
分値に関するデータが、ΣR/ΣG軸とΣB/ΣG軸と
からなる直交座標系(この座標系の点を(Ri,Bi)と
する。)を、点(RH,BH)を中心に角度θ回転させ、
Y軸方向に距離YL平行移動させる以下の座標変換式
【0020】
【数4】
【0021】により変換したX−Y座標系(この座標系
の点を(X,Y)とする。)のデータであることを特徴
とする。
【0022】
【0023】
【0024】
【0025】
【0026】
【0027】
【0028】
【0029】
【0030】
【0031】
【0032】
【0033】
【0034】
【0035】
【0036】
【0037】
【0038】
【0039】
【0040】
【0041】
【0042】
【0043】
【0044】
【0045】
【0046】
【0047】
【0048】
【0049】
【作用】請求項1においては、光検出手段から出力され
た検出信号に基づいて被写体に照射される光が放電灯の
ものであるか否かを判断し、放電灯のものであると判断
された場合には、放電灯に対応する積分値ΣR,ΣB,
ΣGに関するデータを記憶手段から選択し、この選択さ
れたデータに基づいて第2の演算手段による演算内容を
変更する。
【0050】請求項2においては、光検出手段が撮像素
子の外周近傍に備えらているので、被写体の照明光が光
検出手段に入射する。
【0051】請求項3においては、被写体からの光を光
検出手段に導く光伝搬手段を介して被写体の照明光が光
検出手段に入射する。
【0052】請求項4においては、被写体からの光を撮
像素子に向かう光路と光検出手段へ向かう光路とに分け
るビームスプリッタにより、被写体の照明光が光検出手
段に入射する。
【0053】請求項5においては、被写体に照射される
光が放電灯であるか否かを撮影者が切替スイッチから入
力し、切替スイッチが放電灯を選択している場合には、
放電灯に対応する積分値ΣR,ΣB,ΣGに関するデー
タを記憶手段から選択し、この選択されたデータに基づ
いて第2の演算手段による演算内容を変更する。
【0054】請求項6においては、選択手段により選択
された光の種類に対応する積分値ΣR,ΣB,ΣGに関
するデータを記憶手段から選択し、この選択されたデー
タに基づいて第2の演算手段による演算内容を変更す
る。
【0055】請求項7においては、偶数フィールドの映
像信号と奇数フィールドの映像信号とに基づいて被写体
に照射される光が放電灯のものであるか否かを判断し、
放電灯のものであると判断された場合には、放電灯に対
応する積分値ΣR,ΣB,ΣGに関するデータを記憶手
段から選択し、この選択されたデータに基づいて上記第
2の演算手段による演算内容を変更する。
【0056】請求項8においては、撮像素子の読出し周
波数を商用周波数よりも低く、かつ、商用周波数の約数
とならないようにし、撮像素子により読出された映像信
号に基づいて被写体に照射されている光が放電灯のもの
であるか否かを判断し、放電灯のものであると判断され
た場合には、放電灯に対応する積分値ΣR,ΣB,ΣG
に関するデータを記憶手段から選択し、この選択された
データに基づいて第2の演算手段による演算内容を変更
する。
【0057】請求項9においては、記憶手段に記憶され
ている積分値に関するデータが、ΣR/ΣG軸とΣB/
ΣG軸とからなる直交座標系(この座標系の点を
(Ri,Bi)とする。)をX−Y座標系(この座標系の
点を(X,Y)とする。)に変換したデータとしていて
おり、データの量を削減している。
【0058】請求項10においては、記憶手段に記憶さ
れている積分値に関するデータが、ΣR/ΣG軸とΣB
/ΣG軸とからなる直交座標系(この座標系の点を(R
i,Bi)とする。)を、点(RH,BH)を中心に角度θ
回転させ、Y軸方向に距離YL平行移動させる以下の座
標変換式により変換したX−Y座標系(この座標系の点
を(X,Y)とする。)のデータとしており、データの
量を削減している。
【0059】
【0060】
【0061】
【0062】
【0063】
【0064】
【0065】
【0066】
【0067】
【0068】
【0069】
【0070】
【0071】
【0072】
【0073】
【0074】
【0075】
【0076】
【0077】
【0078】
【0079】
【0080】
【0081】
【0082】
【0083】
【0084】
【0085】
【0086】
【実施例】以下に、本発明に係る撮像装置の実施例を添
付図面に基づいて説明する。
【0087】実施例1 図1は実施例1の撮像装置の構成を示すブロック図であ
る。同図に示されるように、実施例1の撮像装置は、被
写体からレンズ(図示せず)を介して入射する光を検出
して映像信号を出力する撮像素子1と、この撮像素子1
から出力された映像信号を増幅する増幅回路(AMP)
2と、この増幅回路2から出力されたアナログ信号をデ
ィジタル信号に変換するA/Dコンバータ3と、ローパ
スフィルタ(LPF)とバンドパスフィルタとを備えた
分離回路4とを有する。この分離回路4のLPFによ
り、A/Dコンバータ3から出力された映像信号から輝
度信号(以下、「Y信号」と記載する。)が生成され、
バンドパスフィルタにより映像信号から赤(R)、緑
(G)、青(B)の3種類の色信号(以下、個々の信号
を示す場合には、「R信号」、「G信号」、「B信号」
と記載し、3種類の信号を一括して示す場合には、
「R,G,B信号」と記載する。)が生成される。
【0088】また、この撮像装置は、第1の演算部5と
第2の演算部6とを有する。第1の演算部5は、分離回
路4から出力されたR信号の利得を調整する乗算器(ホ
ワイトバランス回路WB)7と、分離回路4から出力さ
れたB信号の利得を調整する乗算器(ホワイトバランス
回路WB)8と、乗算器7から出力されたR信号からG
信号を差し引いた色信号(以下、「R−G信号」と記載
する。)を生成する加算器9と、乗算器8から出力され
たB信号からG信号を差し引いた色信号(以下、「B−
G信号」と記載する。)を生成する加算器10とから構
成される。第2の演算部6は、R−G信号の利得を調整
する乗算器11,12と、B−G信号の利得を調整する
乗算器13,14と、乗算器11の出力信号及び乗算器
13の出力信号から第1の色差信号(以下、「R−Y色
差信号」と記載する。)を生成する加算器15と、乗算
器12の出力信号及び乗算器14の出力信号から第2の
色差信号(以下、「B−Y色差信号」と記載する。)を
生成する加算器16とから構成される。
【0089】また、この撮像装置は、分離回路4から出
力されたR,G,B信号を1フィールド分(又は、1フ
ィールド分以上)積分して得られた積分信号(以下、積
分信号を個々に示す場合には「ΣR信号」、「ΣG信
号」、「ΣB信号」と記載し、積分信号を一括して示す
場合には「ΣR,ΣG,ΣB信号」と記載し、それぞれ
の積分値を「ΣR」、「ΣG」、「ΣB」で示す。)を
出力する積分器17,18,19と、装置全体の動作を
制御するマイクロコンピュータ(以下、「マイコン」と
記載する。)20と、入力されたY信号及びR−Y色差
信号とB−Y色差信号からNTSC信号を生成するエン
コーダ21と、このエンコーダ21の出力をアナログ信
号に変換するD/Aコンバータ22と、出力端子23と
を有する。マイコン20は、積分器17,18,19か
ら出力された積分値ΣR,ΣG,ΣBに基づいて、乗算
器7から出力されたR信号と、乗算器8から出力された
B信号と、G信号のそれぞれの積分値が等しくなるよう
に、乗算器7,8の利得を調整(ホワイトバランス調
整)する。このホワイトバランス調整は、TTL方式を
採用する撮像装置において、撮像素子1上に映し出され
た被写体の色を全て積分すると白になるという原理を利
用して色再現特性を向上させるものである。
【0090】さらに、この撮像装置は、被写体に照射さ
れる光を検出する光検出部24と、この光検出部24か
らの出力信号をディジタル信号に変換してマイコン20
に対して出力するA/Dコンバータ25と、太陽光(自
然光)及び複数の放電灯の光に関する色信号の積分値に
関するデータを予め格納しておくメモリ26とを有す
る。図2は光検出部24の一例を示す回路図であり、同
図に示されるように、この光検出部24は、主に可視光
域に感度のあるフォトダイオード90と、ダイオード9
1と、フォトダイオード90の出力を電圧信号に変換す
るオペアンプ92と、抵抗素子93,94と、反転アン
プを構成するオペアンプ95と、出力端子96とから構
成される。また、図3は放電灯の光を検出した光検出部
24の出力信号を概略的に示すグラフであり、横軸は時
間tを示し、縦軸は電圧Vを示す。光検出部24が、商
用周波数(60Hz又は50Hz)で発光している放電
灯である場合には、図3に示されるように、120Hz
又は100Hzのリップル(以下、「AC成分」とい
う。)を持つ電圧信号が出力されるが、放電灯ではない
光(例えば、太陽光)を検出した場合には、光検出部2
4の出力信号はAC成分を持たない直流波形となる。マ
イコン20は、A/Dコンバータ25から出力された信
号が交流か直流かを判別することによって、被写体に照
射されている光が放電灯からのものか否かを判別する。
【0091】次に、第2の演算部6について詳細に説明
する。第2の演算部6において、乗算器11は制御値
(乗数)RYGを有し、入力されたR−G信号をRYG
・(R−G)の値を持つ信号として出力する。乗算器1
2は制御値(乗数)RYMを有し、入力されたR−G信
号をRYM・(R−G)の値を持つ信号として出力す
る。乗算器13は制御値(乗数)BYMを有し、入力さ
れたB−G信号をBYM・(B−G)の値を持つ信号と
して出力する。乗算器14は制御値(乗数)BYGを有
し、入力されたR−G信号をBYG・(R−G)の値を
持つ信号として出力する。
【0092】加算器15は、乗算器11から出力された
信号と乗算器13から出力された信号とを加算すること
により、R−Yの値を持つ色差信号を生成する。加算器
16は、乗算器12から出力された信号と乗算器14か
ら出力された信号とを加算することにより、B−Yの値
を持つ色差信号を生成する。即ち、R−Y色差信号とB
−Y色差信号の値R−Y,B−Yはそれぞれ以下の式
(3)及び(4) により得られる。
【0093】 R−Y=RYG・(R−G)+BYM・(B−G) …(3) B−Y=RYM・(R−G)+BYG・(B−G) …(4)
【0094】一般には、RYG=0.70、BYM=−
0.11、RYG=−0.30、BYG=0.89であ
り、式(3)及び(4) はそれぞれ以下の式(5)及び(6) のよ
うになる。
【0095】 R−Y= 0.70×(R−G)−0.11×(B−G) …(5) B−Y=−0.30×(R−G)+0.89×(B−G) …(6)
【0096】本実施例の撮像装置においては、撮像素子
1の分光特性がNTSC理想分光特性と異なっているこ
とや、被写体の照明の演色性によっては必ずしも適切な
色再現ができないことを考慮して、マイコン20が乗算
器11,12,13,14の制御値RYG,RYM,B
YM,BYGを調整する。
【0097】図4乃至図7はR−Y軸及びB−Y軸から
なる座標上に色再現特性を表したベクトル図であり、図
4は乗算器11の利得を上げた場合、図5は乗算器14
の利得を上げた場合、図6は乗算器12の利得を上げた
場合、図7は乗算器13の利得を上げた場合の色再現特
性の変化を示している。尚、図において、Rは赤、Gは
緑、Bは青、Cyはシアン、Yeはイエロー、Mgはマ
ゼンタを示す。
【0098】乗算器11の利得を上げた場合には、図4
に示されるように、それぞれの色が矢印方向に移動した
色再現特性となり、乗算器14の利得を上げた場合に
は、図5に示されるように、それぞれの色が矢印方向に
移動した色再現特性となる。また、乗算器12の利得を
上げた場合には、図6に示されるように、それぞれの色
が矢印方向に移動し、R−Y軸の位相が破線で示される
ように変化する色再現特性となり、乗算器13の利得を
上げた場合には、図7に示されるように、それぞれの色
が矢印方向に移動し、B−Y軸の位相が破線で示される
ように変化する色再現特性となる。
【0099】次に、メモリ26について説明する。メモ
リ26には、複数の放電灯の光に関する色信号の積分値
に関するデータである制御値RYG,RYM,BYM,
BYGが予め格納されている。
【0100】図8は太陽光下における色信号の積分値の
比をΣR/ΣG軸とΣB/ΣG軸とからなる座標上に表
した黒体輻射曲線Q1を示す図である。また、図9はメ
モリ26に記憶されているデータを説明するためのもの
であり、太陽光下におけるそれぞれの色温度に対して赤
が常に同じ色として再現されるために乗算器11に与え
る制御値RYGを示す図である。図8及び図9におい
て、T1は色温度が3000Kのときを示し、T2は色温
度が5200Kのときを示す。乗算器12,13,14
の制御値RYM,BYM,BYGも、図9に示される制
御値RYGと同様に、色信号の積分値の比ΣR/ΣG及
びΣB/ΣGに対して一義的に定められ、メモリ26に
記憶されている。
【0101】尚、蛍光灯やHIDランプのような放電灯
の場合、積分値の比ΣR/ΣGとΣB/ΣGは、黒体輻
射曲線Q1上にはのらず、図10に示されるように、昼
白色型蛍光灯(色信号の積分値の比T3)、水銀灯(色
信号の積分値の比T4)、電球色型蛍光灯(色信号の積
分値の比T5)、ナトリウムランプ(色信号の積分値の
比T6)は黒体輻射曲線Q1から外れた位置にも分布す
る。従って、例えば、演色性の悪い水銀灯で光照射され
た被写体を撮影しているときに、図9に示される太陽光
における制御値RYGを用いれば、図11に示されるよ
うに、黒丸で示す理想的な色再現特性からは大きくずれ
た白丸で示された色再現特性となる。
【0102】そこで、実施例1のメモリ26には、放電
灯の種類ごとに制御値RYG,RYM,BYM,BYG
の補正値RYGa,RYMa,BYMa,BYGaが記憶さ
れている。図12乃至図14はメモリ26に記憶された
補正値RYGa,RYMa,BYMa,BYGaを説明する
ためのものである。図12はメモリ26に形成されてい
るテーブルを示し、領域(i)〜(ix)はそれぞれ放電灯の
種類に対応する。色補正の制御値RYG,RYM,BY
M,BYGの補正値RYGa,RYMa,BYMa,BY
aは、積分値の比ΣR/ΣG,ΣB/ΣGをアドレス
としてメモリ26に記憶されている。例えば、照明光が
電球色型蛍光灯である場合には、積分値の比ΣR/Σ
G,ΣB/ΣGの値から図12における領域(vi)に対応
する補正値を呼出す。領域(vi)には、電球色型蛍光灯下
における色再現特性を太陽光下における色再現特性に近
づけるための補正値RYGa,RYMa,BYMa,BY
aが記憶されている。
【0103】図13は図12の直線S1上における補正
値RYGaの一例を示す説明図である。尚、領域(i)に属
する放電灯は存在しないので、補正値RYGaを0とし
ている。例えば、補正値RYGaは制御値RYGに加算
される(RYG←RYG+RYGa)ので、補正後の制
御値RYGは図14に示されるようになる。尚、図15
に示されるように、補正値RYGaが滑らかな曲線とな
るようにしてもよい。
【0104】次に、マイコン20による色再現特性の補
正法について説明する。図16はマイコン20における
処理内容を示すフローチャートである。
【0105】始めに、積分値の比ΣR/ΣG,ΣB/Σ
GをそれぞれR0 ,B0 (このときのR0 ,B0 は所定
の初期値である。)とし、このときの乗算器7,8の制
御値(乗数)WBR,WBBと、乗算器11,12,1
3,14の制御値RYG,RYM,BYM,BYGを求
める(S1)。次に、制御値WBR,WBBと、制御値
RYG,RYM,BYM,BYGを、乗算器7,8と乗
算器11,12,13,14にそれぞれ出力する(S
2)。
【0106】次に、撮像素子1からの映像信号に基づい
て積分器17,18,19で得られた積分値ΣR,Σ
G,ΣBから積分値の比Ri(=ΣR/ΣG)とBi(=
ΣB/ΣG)とを求める(S3)。
【0107】次に、映像信号に基づく値であるRi とマ
イコン20により設定されている値であるR0 とを比較
し(S4)、Ri がR0 より大きければR0をインクリ
メントし(1を加え)(S5)、Ri がR0 より小さけ
ればR0 をデクリメントし(1を減じ)(S6)、Ri
=R0 であればR0 をそのままにして、ステップS7に
進む。
【0108】次に、映像信号に基づく値であるBi とマ
イコン20により設定されている値であるB0 とを比較
し(S7)、Bi がB0 より大きければB0をインクリ
メントし(1を加え)(S8)、Bi がB0 より小さけ
ればB0 をデクリメントし(1を減じ)(S9)、Bi
=B0 であればB0 をそのままにして、ステップS10
に進む。
【0109】次に、マイコン20は、このときのR0
0 に基づいて、制御値WBR,WBBと、制御値RY
G,RYM,BYM,BYGを求める(S10)。
【0110】次に、被写体の照明が放電灯か否かを光検
出部24の出力信号から判別する(S11)。ここで放
電灯とは商用周波数(60Hz又は50Hz)で発光し
ている照明をいう。照明光が放電灯でない(例えば、太
陽光)と判別されたときは、ステップS2に戻りステッ
プS2〜S10の処理を繰り返すことにより、照明光の
色温度に適した色再現特性を得る。
【0111】一方、ステップS11において、照明光が
放電灯と判別されたときは、マイコン20は、撮像素子
1からの映像信号に基づく値である積分値の比Ri ,B
iに基づいて、メモリ26から補正値RYGa,RY
a,BYMa,BYGa を呼び出し(S12)、制御値
RYG,RYM,BYM,BYGのそれぞれに補正値R
YGa,RYMa,BYMa,BYGaを加算し(S1
3)、制御値WBR,WBBと、補正された制御値RY
G,RYM,BYM,BYGを、乗算器7,8と乗算器
11,12,13,14にそれぞれ出力して(S2)、
照明光の色信号の積分値の比に適した色再現特性を得
る。
【0112】以上説明したように、実施例1の撮像装置
によれば、光検出部24の検出信号により、被写体を照
明する光が放電灯のものか否かを自動的に判別し、被写
体を照明する光の種類に応じて色再現特性を変化させて
いるので、良好な色再現を実現できる。
【0113】尚、上記説明においては、増幅回路2の出
力信号をA/D変換回路3によりディジタル変換し、デ
ィジタル信号処理によって色再現の補正を行ったが、例
えば、マイコン20への入力データをA/Dコンバータ
によってディジタル変換し、マイコン20からの出力デ
ータをD/Aコンバータによってアナログ変換するよう
に構成することにより、マイコン20以外の構成をアナ
ログ回路とすることもできる。
【0114】また、上記説明においては、マイコン20
にメモリ26を接続した場合について説明したが、マイ
コン20にメモリ機能を持たせてもよい。
【0115】また、上記説明においては、図16のステ
ップS13に示されるように、乗算器11,12,1
3,14の制御値RYG,RYM,BYM,BYGを補
正するための補正値RYGa,RYMa,BYMa,BY
aを加算する場合について説明したが、メモリ26に
格納される補正値を、乗算器11,12,13,14の
制御値RYG,BYG,RYM,BYMに掛ける補正値
RYGb,RYMb,BYMb,BYGbとすることもでき
る。この場合にのフローチャートは、図16におけるス
テップS13を RYG←RYG×RYGb …(7) RYM←RYM×RYMb …(8) BYG←BYG×BYGb …(9) BYM←BYM×BYMb …(10) に置き換えたものとなる。
【0116】実施例2 図17は実施例2の撮像素子1内部に光検出部24(又
はその受光部)が備えられている様子を示す説明図であ
る。実施例2の撮像装置は、光検出部24が撮像素子1
の外周近傍に備えられている。この点以外は、実施例1
と同一である。従って、実施例1の説明には図1をも参
照する。
【0117】図17において、斜線部は光学的な黒の信
号レベルを知るためアルミで遮光しているオプティカル
ブラック部27を示し、このオプティカルブラック部2
7上に光検出部24が備えられている。このように光検
出部24を撮像素子1の内部に設けることにより、撮像
装置の周囲の照明ではなく、被写体からレンズを介して
撮像素子に入射する光を検出することができる。従っ
て、例えば、室内から野外の被写体を撮影する場合であ
っても、照明光が自然光であるか放電光であるかを正確
に判別することができる。
【0118】また、図18及び図19に示されるよう
に、光検出部24を、撮像素子1を備えている基板28
上に備えても、レンズ29を通過する光を検出する位置
に備えれば、図17の場合と同様に、照明光の種類を正
確に判別できる。
【0119】また、図20に示されるように、光検出部
24を、撮像素子1を備えている基板28の周辺に複数
備えれば、受光感度が上がり、被写体からの光をより正
確に判別することができる。
【0120】さらに、図21に示されるように、光検出
部24の受光部の形をレンズの結像面の形に合わせて設
けることによっても、より受光感度を向上させることが
でき、正確な判別ができる。
【0121】実施例3 図22は実施例3の撮像装置に関するものであり、撮像
素子1内部の光検出部24に光を導く構造を示す説明図
である。実施例3の撮像装置は、光検出部24に被写体
からの光を導く経路のみが実施例1と相違する。従っ
て、実施例3の説明には図1をも参照する。
【0122】図22に示されるように、この撮像装置
は、撮像素子1を備えた基板28上に光検出部24のフ
ォトダイオードを備え、さらに、複数のレンズから構成
されてる鏡筒部29と、アルミダイキャスト30と、赤
外カットフィルタ31と、アルミダイキャスト30に備
えられた光ファイバ32とを有する。
【0123】図22に示されるように、レンズ29によ
って集光された光は赤外カットフィルタ31を介して撮
像素子1の上に結像する。また、光ファイバ32はレン
ズ29を介した光を光検出部24に伝搬する。光ファイ
バ32の入光部は、結像面内の撮像素子1の撮像領域に
は影響のない位置の光を入射させる。このように構成す
ることにより、光検出部24はレンズ29を透過した光
を検出することができ、撮像装置が置かれている位置を
照す光ではなく、撮影している被写体に照射されている
光を検出することができる。従って、室内から野外の被
写体を撮影する場合であっても、正確に照明光の種類を
判別することができる。
【0124】尚、以上の説明では、光ファイバ32を用
いた場合について説明したが、これには限定されず、光
を伝搬できるものであれば、ビニル等の他の光伝搬経路
であってもよい。
【0125】実施例4 図23は実施例4の撮像装置に関するものであり、実施
例4の光検出部24に被写体からの光を導く構成を示す
説明図である。図23に示されるように、実施例4の撮
像装置は、レンズ29を透過して撮像素子1に向う光路
の途中に、光の一部を分岐させるビームスプリッタ33
を備えている。この点以外は、実施例1と同一である。
【0126】図23に示されるように、レンズ29によ
って集光された光は、ビームスプリッタ33によって分
岐され、撮像素子1にだけではなく光検出部24にも入
射する。このように構成することにより、光検出部24
はレンズ29を透過した光を検出することができ、撮像
装置が置かれている位置を照す光ではなく、撮影してい
る被写体に照射されている光を検出することができる。
従って、室内から野外の被写体を撮影する場合であって
も、正確に照明光の種類を判別することができる。
【0127】実施例5 図24は実施例5の撮像装置の構成を示すブロック図、
図26はこの撮像装置のマイコン20における処理内容
を示すフローチャートである。
【0128】実施例5は、実施例1の光検出部24及び
A/Dコンバータ25に代えて撮影者が操作する切替ス
イッチ34を備えている点、及びマイコン20の処理内
容のみが実施例1と相違する。実施例5においては、撮
影者が被写体を目で見て、照明光が自然光であるか放電
灯であるかを撮影者が判別し、撮影者が切替スイッチ3
4により自然光か放電灯かを入力する。従って、実施例
5においては、実施例1のように、マイコン20は検出
光が交流成分を持つか否かを判断する処理は行なわな
い。
【0129】次に、実施例5のマイコン20による色再
現特性の補正法について説明する。図25に示されるよ
うに、始めに、積分値の比ΣR/ΣG,ΣB/ΣGをそ
れぞれR0 ,B0 (このときのR0 ,B0 は所定の初期
値である。)とし、このときの乗算器7,8の制御値W
BR,WBBと、乗算器11,12,13,14の制御
値RYG,RYM,BYM,BYGを求める(S2
1)。次に、制御値WBR,WBBと、制御値RYG,
RYM,BYM,BYGを、乗算器7,8と乗算器1
1,12,13,14にそれぞれ出力する(S22)。
【0130】次に、撮像素子1からの映像信号に基づい
て積分器17,18,19で得られた積分値ΣR,Σ
G,ΣBから積分値の比Ri(=ΣR/ΣG)とBi(=
ΣB/ΣG)とを求める(S23)。
【0131】次に、映像信号に基づく値であるRi とマ
イコン20により設定されている値であるR0 とを比較
し(S24)、Ri がR0 より大きければR0をインク
リメントし(1を加え)(S25)、Ri がR0 より小
さければR0 をデクリメントし(1を減じ)(S2
6)、Ri =R0 であればR0 をそのままにして、ステ
ップS27に進む。
【0132】次に、映像信号に基づく値であるBi とマ
イコン20により設定されている値であるB0 とを比較
し(S27)、Bi がB0 より大きければB0をインク
リメントし(1を加え)(S28)、Bi がB0 より小
さければB0 をデクリメントし(1を減じ)(S2
9)、Bi=B0 であればB0 をそのままにして、ステ
ップS30に進む。
【0133】次に、マイコン20は、このときのR0
0 に基づいて、制御値WBR,WBBと、制御値RY
G,RYM,BYM,BYGを求める(S30)。
【0134】次に、切替スイッチ35が放電灯を選択し
ているか否かを判別する(S31)。照明光が放電灯で
ないと判別されたときは、ステップS22に戻りステッ
プS22〜S30の処理を繰り返す。
【0135】一方、ステップS31において、照明光が
放電灯と判別されたときは、マイコン20は、撮像素子
1からの映像信号に基づく値であるRi ,Biに基づい
て、メモリ26から補正値RYGc,RYMc,BY
c,BYGcを呼び出し(S32)、制御値RYG,R
YM,BYM,BYGのそれぞれに補正値RYGc,R
YMc,BYMc,BYGcを加算し(S33)、制御値
WBR,WBBと、制御値RYG,RYM,BYM,B
YGを、乗算器7,8と乗算器11,12,13,14
にそれぞれ出力して(S22)、照明光の色信号の積分
値の比に適した色再現特性を得る。
【0136】以上説明したように、実施例5の撮像装置
によれば、切替スイッチ34により放電灯のものか否か
を判別し、被写体を照明している光が放電灯である場合
には、放電灯の種類に応じて制御値を補正しているの
で、照明光の種類にかかわらず良好な色再現を実現でき
る。
【0137】また、上記説明においては、図25のステ
ップS33に示されるように、乗算器11,12,1
3,14の制御値RYG,RYM,BYM,BYGを補
正するための補正値RYGc,RYMc,BYMc,BY
cを加算する場合について説明したが、メモリ26に
格納される補正値を、乗算器11,12,13,14の
制御値RYG,BYG,RYM,BYMに掛ける補正値
RYGd,RYMd,BYMd,BYGdとすることもでき
る。この場合にのフローチャートは、図25におけるス
テップS33を RYG←RYG×RYGd …(11) RYM←RYM×RYMd …(12) BYG←BYG×BYGd …(13) BYM←BYM×BYMd …(14) に置き換えたものとなる。
【0138】実施例6 図26は実施例6の撮像装置の構成を示すブロック図、
図27はマイコン20における処理内容を示すフローチ
ャート(その1)、図28はマイコン20における処理
内容を示すフローチャート(その2)である。
【0139】実施例6は、実施例1の光検出部24及び
A/D変換部25に代えて撮影者が操作する選択装置3
5を備えている点、及びマイコン20の処理内容のみが
実施例1と相違する。実施例6においては、撮影者が被
写体を目で見て、照明光が自然光か、蛍光灯か、水銀灯
か、ナトリウム灯かを撮影者が判別して、選択装置35
により照明光の種類を入力する。従って、実施例1のよ
うに、マイコン20は検出光が交流成分を持つか否かを
判断する処理、色信号の積分値に基づいて放電灯の種類
を判別する処理は行なわない。
【0140】実施例6のマイコン20による色再現特性
の補正法について説明する。図27に示されるように、
始めに、積分値の比ΣR/ΣG,ΣB/ΣGをそれぞれ
0,B0 (このときのR0 ,B0 は所定の初期値であ
る。)とし、このときの乗算器7,8の制御値WBR,
WBBと、乗算器11,12,13,14の制御値RY
G,RYM,BYM,BYGを求める(S41)。次
に、制御値WBR,WBBと、制御値RYG,RYM,
BYM,BYGを、乗算器7,8と乗算器11,12,
13,14にそれぞれ出力する(S42)。
【0141】次に、撮像素子1からの映像信号に基づい
て積分器17,18,19で得られた積分値ΣR,Σ
G,ΣBから積分値の比Ri(=ΣR/ΣG)とBi(=
ΣB/ΣG)とを求める(S43)。
【0142】次に、映像信号に基づく値であるRi とマ
イコン20により設定されている値であるR0 とを比較
し(S44)、Ri がR0 より大きければR0をインク
リメントし(1を加え)(S45)、Ri がR0 より小
さければR0 をデクリメントし(1を減じ)(S4
6)、Ri =R0 であればR0 をそのままにして、ステ
ップS47に進む。
【0143】次に、映像信号に基づく値であるBi とマ
イコン20により設定されている値であるB0 とを比較
し(S47)、Bi がB0 より大きければB0をインク
リメントし(1を加え)(S48)、Bi がB0 より小
さければB0 をデクリメントし(1を減じ)(S4
9)、Bi=B0 であればB0 をそのままにして、ステ
ップS50に進む。
【0144】次に、マイコン20は、このときのR0
0 に基づいて、制御値WBR,WBBと、制御値RY
G,RYM,BYM,BYGを求める(S50)。
【0145】次に、マイコン20は選択装置35が選択
している照明の種類を検出して照明光の種類を判別する
(S51)。照明光が屋外(太陽光)と判別されたとき
は、ステップS42に戻りステップS42〜S50の処
理を繰り返す。
【0146】一方、ステップS51において、照明光が
屋内(蛍光灯)と判別されたときは、マイコン20は、
撮像素子1からの映像信号に基づく値であるRi ,Bi
に基づいて、メモリ26から蛍光灯用の補正値RY
e,RYMe,BYMe,BYGeを呼び出し、制御値R
YG,RYM,BYM,BYGのそれぞれに補正値RY
Ge,RYMe,BYMe,BYGeを加算し(S52)、
ステップS42に戻る。
【0147】また、ステップS51において、水銀灯と
判別されたときには、マイコン20は、撮像素子1から
の映像信号に基づく値であるRi ,Biに基づいて、メ
モリ26から水銀灯用の補正値RYGf,RYMf,BY
f,BYGfを呼び出し、制御値RYG,RYM,BY
M,BYGのそれぞれに補正値RYGf,RYMf,BY
f,BYGfを加算し(S53)、ステップS42に戻
る。
【0148】また、ステップS51において、ナトリウ
ム灯と判別されたときには、マイコン20は、撮像素子
1からの映像信号に基づく値であるRi ,Biに基づい
て、メモリ26からナトリウム灯用の補正値RYGg
RYMg,BYMg,BYGgを呼び出し、制御値RY
G,RYM,BYM,BYGのそれぞれに補正値RYG
g,RYMg,BYMg,BYGgを加算し(S54)、ス
テップS42に戻る。
【0149】以上説明したように、実施例6の撮像装置
によれば、選択装置35により選択された光の種類に応
じて色再現特性を変化させているので、照明の種類にか
かわらず良好な色再現を実現できる。
【0150】実施例7 図29は実施例7の撮像装置の構成を示すブロック図、
図30はマイコン20により被写体に照射される光が放
電灯のものであるか否かを判別する方法を説明する説明
図である。
【0151】実施例7は、実施例1の光検出部24及び
A/D変換部25を備えていない点、撮像素子1を駆動
させるタイミングジェネレータ(以下、「TG」と記載
する。)36を備えている点、増幅回路2の利得を変え
るマイコン20からの制御信号をアナログ変換するD/
Aコンバータ37を備えている点、及びマイコン20の
処理内容のみが実施例1と相違する。具体的には、実施
例7においては、光検出部からの検出信号に基づいて被
写体に照射されている光が放電灯のものであるか否かを
判別するのではなく、撮像素子1により検出された映像
信号に基づいて被写体に照射される光が放電灯であるか
否かを判別する。
【0152】実施例7においては、図30に示されるよ
うに、撮像装置の電源を投入した時点から一定時間、T
G36から出力される駆動クロック(波形a)により、
奇数フィールドを蓄積時間t1だけ駆動させ、偶数フィ
ールドを蓄積時間t2だけ駆動させる。ここで、1/6
0[sec]>t1 >t2 としている。
【0153】次に、増幅回路2により、奇数フィールド
の映像信号と偶数フィールドの映像信号とを異なる利得
で増幅する。偶数フィールドの映像信号の増幅率が奇数
フィールドの映像信号の増幅率のt1/t2倍となるよう
に増幅回路2の利得を設定する。尚、マイコン20は、
照明光の識別のため映像信号(電源投入後の所定時間の
映像信号)が出力端子23から出力されないように制御
する。
【0154】放電灯の光は、図30に波形aで示される
ように、120Hz又は100HzのAC成分を持つ。
露光時間t1で撮像素子1に蓄積される電荷量は、図3
0の波形aの斜線部分の面積に相当し、露光時間t2
撮像素子1に蓄積される電荷量は、図30の波形aの斜
線部分の面積に相当する。このとき、図30の波形aの
斜線部分は撮像素子1の露光時間内に蓄積される電荷量
に相当する。放電灯は商用周波数で発光しているため奇
数フィールドにおいて蓄積される電荷量と偶数フィール
ドにおいて蓄積される電荷量の比はt1:t2にはなら
ず、増幅回路2によって偶数フィールドの増幅率と奇数
フィールドの増幅率とを1:t1/t2としても、増幅回
路2の出力信号はAC成分を持つことになる。
【0155】これに対し、太陽光(自然光)は時間に係
わらず一定光量でありAC成分を持たないので、増幅回
路2によって、増幅回路2によって偶数フィールドの増
幅率と奇数フィールドの増幅率とを1:t1/t2とした
場合に、増幅回路2の出力信号は一定であり、AC成分
を持たない。
【0156】実施例7においては、マイコン20は入力
される積分値がAC成分を持っているか否かで、被写体
の照明が太陽光であるか放電灯であるかを判別する。
【0157】電源投入から所定時間が経過した後は、T
G90は、偶数フィールドと奇数フィールドのそれぞれ
を同じ露光時間で駆動させ、増幅回路2は偶数フィール
ドと奇数フィールドのそれぞれを同じ利得で増幅し、映
像信号を出力端子23から出力する。
【0158】実施例7における色再現特性の補正法は、
実施例1の説明に用いた図16のフローチャートと同じ
である。
【0159】尚、上記説明においては、奇数フィールド
と偶数フィールドとにおいて異なった露光時間で撮像素
子1を駆動し、増幅回路2によってフィールド毎に異な
った利得(1:t1/t2)で増幅したが、増幅回路2の
利得を一定にし、積分器17,18,19からマイコン
20に入力される積分値をマイコン20内によってフィ
ールド毎に異なった係数(1:t1/t2)を掛け合わせ
ても、放電灯であるか否かを判別できる。
【0160】また、AC成分の有無は積分器17,1
8,19から出力される積分値の和(ΣR+ΣG+Σ
B)から求めてもよく、また、色信号の積分値ΣGの値
のみから検出してもよく、また、Y信号の積分値を求
め、Y信号の積分値から検出してもよい。
【0161】さらに、上記説明では、電源投入直後の一
定時間だけ、偶数フィールドと奇数フィールドの蓄積時
間を違う時間とし、その後は、駆動時間を同じにした場
合について説明したが、常に、偶数フィールドと奇数フ
ィールドの駆動時間を違う時間としてもよい。但し、こ
の場合には、マイコン20は入力した積分値からAC成
分を検出し、増幅回路2に検出されたAC成分とは逆相
のAC成分を増幅回路2の利得制御信号として出力し、
増幅回路2で映像信号の利得を制御して映像信号のAC
成分を打ち消ように利得制御をする必要がある。
【0162】実施例8 図31は実施例8の撮像装置の構成を示すブロック図、
図32はマイコン20により被写体に照射される光が放
電灯のものであるか否かを判別する方法を示す説明図で
ある。
【0163】実施例8は、実施例1の光検出部24及び
A/D変換部25を備えていない点、撮像素子1を駆動
させるタイミングジェネレータ(TG)36を備えてい
る点、及びマイコン20の処理内容のみが実施例1と相
違する。具体的には、実施例8においては、光検出部か
らの検出信号に基づいて被写体に照射されている光が放
電灯のものであるか否かを判別するのではなく、撮像素
子1により検出された映像信号に基づいて被写体に照射
される光が放電灯であるか否かを判別する。
【0164】撮像素子1は撮像装置の電源投入後から一
定時間、電子シャッタースピードt4(1/60[sec]<
4)で撮像素子1を駆動し、時間t4 の間、撮像素子
1に電荷を蓄積し、撮像素子1は時間t4 毎に映像信号
を出力する。撮像素子1の出力信号は増幅回路2を介し
てA/Dコンバータ3によってディジタル変換される。
A/Dコンバータ3の出力信号は分離回路4によってY
信号とR,G,B信号とに分離され、R,G,B信号は
積分器17,18,19で時間t4 毎に積分され、積分
値ΣR,ΣG,ΣBはマイコン20へと送られる。照明
が放電灯のときは、図32に波形aで示されるように、
放電灯が120Hz又は100HzのAC成分を持つの
で積分値は時間t4 毎に異なり、そのため積分値はAC
成分を持つこととなる。尚、図32の波形aにおいて、
斜線部分の面積は撮像素子1の蓄積時間t4の間に蓄積
される電荷量に相当する。一方、照明光が太陽光のとき
には色信号の積分値にAC成分は存在しない。
【0165】実施例8においては、装置の電源投入時か
ら一定時間が経過するまで時間t4毎に読出しを行な
い、その後は、撮像素子1は1/60[sec]で読み出さ
れるようにマイコン20およびTG90によって制御さ
れる。尚、出力端子23は電源投入後から一定時間の間
は映像信号を出力しない。
【0166】実施例8においては、マイコン20は、入
力される積分値がAC成分を持っているか否かで、被写
体の照明が太陽光であるか放電灯であるかを判別する。
【0167】電源投入後の所定時間に行なわれる色再現
の補正法は、実施例1の説明において用いた図16のフ
ローチャートと同じである。このように色再現に補正を
加えることにより照明の種類毎に適切な色再現を実現す
ることができる。
【0168】尚、A/Dコンバータ3の出力信号を時間
4 毎に積分し、その積分値から上記AC成分を検出し
ても同様の効果が得られる。
【0169】実施例9 図33は実施例9の撮像装置の構成を示すブロック図、
図34はマイコン20の処理内容を説明するための説明
図である。
【0170】実施例9は、実施例1の光検出部24及び
A/D変換部25を備えていない点、撮像素子1を駆動
させるタイミングジェネレータ(TG)36を備えてい
る点、増幅回路2に入力される利得制御信号をアナログ
変換するD/Aコンバータ37を備えているいる点、映
像信号を少なくとも2フィールド以上記憶できるメモリ
38を備えている点、及びマイコン20の処理内容のみ
が実施例1と相違する。具体的には、実施例9において
は、光検出部からの検出信号に基づいて被写体に照射さ
れている光が放電灯ものであるか否かを判別するのでは
なく、撮像素子1により検出された映像信号に基づいて
被写体に照射される光が放電灯であるか否かを判別す
る。
【0171】図34に示されるように、撮像素子1はT
G36からの駆動クロックによってシャッタースピード
4 (t4>1/60[sec])の間、電荷を蓄積し(図3
4のa)、時間t4 毎に映像信号を出力する。しかし、
撮像素子1の出力信号は時間t4 毎に読み出されるが、
映像信号は1フィールドが1/60[sec]であるため、
図34のbのようにS0とS1の間やS1とS2の間では映
像信号が出力されない。このため、本実施例において
は、撮像素子1の出力信号を増幅回路2で増幅しA/D
コンバータ3で変換した後、メモリ38に一時記憶させ
るとともに信号を出力し、数フィールド毎に(図34の
dにおいては、5フィールド毎に)同じ1フィールドの
映像信号を続けて2フィールド出力する。メモリ38の
出力信号は分離回路4によってY信号とR,G,B信号
とに分離され、R,G,B信号はそれぞれ積分器17,
18,19で1フィールド毎に積分され、その積分値は
マイコン20に入力される。
【0172】照明が放電灯の場合は、積分値はAC成分
を持つ。マイコン20はAC成分を検出するとフィール
ド毎に異なった利得にして上記AC成分を打ち消すよう
に増幅回路2へ制御信号を出力する。
【0173】実施例9においては、実施例8のように装
置電源投入後の一定時間だけシャッタースピードt4
撮像素子1を駆動させるのではなく、常に、シャッター
スピードt4で撮影をすることができる。
【0174】色再現の補正法は、実施例1の説明におい
て用いた図16のフローチャートと同じである。このよ
うに色再現に補正を加えることにより照明の種類にかか
わらず適切な色再現を実現することができる。
【0175】また、実施例9においてはメモリ38によ
って同じ画像を2フィールド続けて出力したが、メモリ
38を複数台備えることによって、それぞれのフィール
ドの画像から線形補間を行って画像を生成してもよい。
【0176】実施例10 図35乃至図37は実施例10の撮像装置に関するもの
であり、図35は積分器17,18,19から出力され
る信号の積分値ΣR,ΣB,ΣGが所定の条件を満足す
る制御領域をΣR/ΣG軸とΣB/ΣG軸とからなる直
交座標上に表した説明図、図36はマイコン20による
処理内容を示すフローチャート(その1)、図37はマ
イコン20による処理内容を示すフローチャート(その
2)である。尚、制御領域は、積分器17,18,19
から出力される積分値ΣR,ΣB,ΣGに基づいて乗算
器7,8の制御値WBR,WBBを調整するホワイトバ
ランス調整を行なう範囲を示す。
【0177】実施例10の撮像装置は、マイコン20に
よる処理内容を除き、実施例1の装置と同じ構成を有す
る。従って、実施例10の説明においては、図1をも参
照する。
【0178】図35に示されるように、マイコン20は
自然光用の制御領域Q1(黒体輻射曲線)と放電灯用の
制御領域Q2(斜線部分)とを有する。制御領域Q1は、
色温度でほぼ3000K〜6000Kの範囲の黒体輻射
曲線であり、色温度が2000K以下と低いろうそくの
炎や、色温度がほぼ10000Kの晴天時の天光を含ま
ないように設定されている。制御領域Q2は、種々の放
電灯の下において白を撮影したときの積分値の比ΣR/
ΣG及びΣB/ΣGの値を囲うようにして設定されてい
る。
【0179】次に、マイコン20による処理内容を図3
6及び図37に基づいて説明する。始めに、積分値の比
ΣR/ΣG,ΣB/ΣGをそれぞれR0 ,B0 (このと
きのR0 ,B0 は所定の初期値である。)とし、このと
きの乗算器7,8の制御値WBR,WBBを求め(S6
1)、所定の制御領域を初期設定する(S62)。次
に、制御値WBR,WBBを、乗算器7,8にそれぞれ
出力する(S63)。
【0180】次に、撮像素子1からの映像信号に基づい
て積分器17,18,19で得られた積分値ΣR,Σ
G,ΣBから積分値の比Ri(=ΣR/ΣG)とBi(=
ΣB/ΣG)とを求める(S64)。
【0181】次に、R0が制御領域内であるか否かを判
断し(制御領域を初期設定した後、1回目の処理におい
ては、必ず制御領域内である。)(S65)、制御領域
内であれば、映像信号に基づく値であるRi とマイコン
20により設定されている値であるR0とを比較し(S
66)、Ri がR0 より大きければR0をインクリメン
トし(1を加え)(S67)、Ri がR0 より小さけれ
ばR0 をデクリメントし(1を減じ)(S68)、Ri
=R0 であればR0 をそのままにして、ステップS69
に進む。尚、R0が制御領域内でなければR0 をそのま
まにしてステップS69に進む。
【0182】次に、B0が制御領域内であるか否かを判
断し(制御領域を初期設定した後、1回目の処理におい
ては、必ず制御領域内である。)(S69)、制御領域
内であれば、映像信号に基づく値であるBi とマイコン
20により設定されている値であるB0 とを比較し(S
70)、Bi がB0 より大きければB0をインクリメン
トし(1を加え)(S71)、Bi がB0 より小さけれ
ばB0をデクリメントし(1を減じ)(S72)、Bi
=B0 であればB0 をそのままにして、ステップS73
に進む。尚、B0が制御領域内でなければB0 をそのま
まにしてステップS73に進む。
【0183】次に、マイコン20は、このときのR0
0 に基づいて、制御値WBR,WBBを求める(S7
3)。
【0184】次に、被写体の照明が放電灯か否かを光検
出部24の出力信号に基づいて判別する(S74)。照
明光が放電灯でない(例えば、太陽光)と判別されたと
きは、自然光用の制御領域Q1を設定してステップS7
3に戻りステップS63〜S73の処理を繰り返す。
【0185】一方、ステップS74において、照明光が
放電灯と判別されたときは、放電灯用の制御領域Q2
設定して(S75)、ステップS63に戻りステップS
63〜S74の処理を繰り返す。
【0186】以上のように、本実施例においては、被写
体を照射する光が自然光であるか放電灯であるかによっ
て、制御領域をQ1又はQ2のいずれかに切替えており、
映像信号が制御領域Q1又はQ2から外れた場合には、ホ
ワイトバランス調整を行なわないようにしているので、
被写体に照射される光の状態に応じて良好な色再現を実
現できる。
【0187】例えば、制御領域Q1をほぼ3000K〜
6000Kまでの範囲内だけに設定することによって、
夕焼けやろうそくの炎のときの様に色温度の低いとき
(2000K以下)はやや赤っぽく、晴天光の空のとき
の様に色温度の高いとき(10000Kぐらい)はやや
青っぽいホワイトバランスとすることができ、実際に見
た感じに近い色再現特性を持つようにホワイトバランス
調整を行うことができる。また、被写体が単一色のとき
においては、TTL方式で被写体を撮影すると、色信号
の積分値の和が白になるという条件が当てはまらないこ
とがあるが、制御領域Q1設定することによって色が薄
く再現されるという不具合を回避できる。
【0188】尚、実施例10においては、制御領域Q1
とQ2を実施例1に適用した場合について説明したが、
上記実施例2乃至9のいずれに組み込むこともできる。
【0189】実施例11 図38及び図39は実施例11の撮像装置に関するもの
であり、図38はマイコン20による処理内容を示すフ
ローチャート(その1)、図39はマイコン20による
処理内容を示すフローチャート(その2)である。
【0190】上記実施例10においては、第2の演算部
6の演算内容を変更しない場合について説明したが、上
記実施例1と同様に第2の演算部6の演算内容を変更す
る機能と上記実施例10の制御領域を変更する機能とを
併せ持つようにしてもよい。
【0191】実施例11による撮像装置は、マイコン2
0による処理内容を除き、実施例10の装置と同じ構成
を有する。従って、実施例11の説明においては、図1
及び図35をも参照する。
【0192】次に、本実施例のマイコン20の処理内容
について説明する。始めに、積分値の比ΣR/ΣG,Σ
B/ΣGをそれぞれR0 ,B0 (このときのR0 ,B0
は所定の初期値である。)とし、このときの乗算器7,
8の制御値WBR,WBBと乗算器11,12,13,
14の制御値RYG,RYM,BYM,BYGを求め
(S81)、所定の制御領域を初期設定する(S8
2)。次に、制御値WBR,WBBと制御値RYG,R
YM,BYG,BYMとを、乗算器7,8と乗算器1
1,12,13,14にそれぞれ出力する(S83)。
【0193】次に、撮像素子1からの映像信号に基づい
て積分器17,18,19で得られた積分値ΣRi,Σ
i,ΣBiから積分値の比Ri(=ΣRi/ΣGi)とBi
(=ΣBi/ΣGi)とを求める(S84)。
【0194】次に、R0が制御領域内であるか否かを判
断し(制御領域を初期設定した後、1回目の処理におい
ては、必ず制御領域内である。)(S85)、制御領域
内であれば、映像信号に基づく値であるRi とマイコン
20により設定されている値であるR0 とを比較し(S
86)、Ri がR0 より大きければR0をインクリメン
トし(1を加え)(S87)、Ri がR0 より小さけれ
ばR0 をデクリメントし(1を減じ)(S88)、Ri
=R0 であればR0 をそのままにして、ステップS89
に進む。尚、R0が制御領域内でなければR0 をそのま
まにしてステップS89に進む。
【0195】次に、B0が制御領域内であるか否かを判
断し(制御領域を初期設定した後、1回目の処理におい
ては、必ず制御領域内である。)(S89)、制御領域
内であれば、映像信号に基づく値であるBi とマイコン
20により設定されている値であるB0 とを比較し(S
90)、Bi がB0 より大きければB0をインクリメン
トし(1を加え)(S91)、Bi がB0 より小さけれ
ばB0 をデクリメントし(1を減じ)(S92)、Bi
=B0 であればB0 をそのままにして、ステップS93
に進む。尚、B0が制御領域内でなければB0 をそのま
まにしてステップS93に進む。
【0196】次に、マイコン20は、このときのR0
0 に基づいて、制御値WBR,WBBと、制御値RY
G,RYM,BYM,BYGを求める(S93)。
【0197】次に、被写体の照明が放電灯か否かを光検
出部24の出力信号から判別する(S94)。照明光が
放電灯でない(例えば、太陽光)と判別されたときは、
自然光用の制御領域Q1を設定して(S98)、ステッ
プS83に戻り、ステップS83〜S93の処理を繰り
返す。
【0198】一方、ステップS94において、照明光が
放電灯と判別されたときは、マイコン20は、撮像素子
1からの映像信号に基づく値であるRi ,Biに基づい
て、メモリ26から補正値RYGh,RYMh,BY
h,BYGhを呼び出し(S95)、制御値RYG,R
YM,BYM,BYGのそれぞれに補正値RYGh,R
YMh,BYMh,BYGhを加算し(S96)、制御領
域Q2を設定して(S97)、制御値WBR,WBB
と、制御値RYG,RYM,BYM,BYGを、乗算器
7,8と乗算器11,12,13,14にそれぞれ出力
する(S93)。
【0199】以上説明したように、実施例11の撮像装
置によれば、光検出部24の検出信号により、被写体を
照明する光が放電灯のものか否かを自動的に判別し、被
写体を照明する光の種類に応じて色再現特性を変化させ
ているので、良好な色再現を実現できる。
【0200】また、被写体を照射する光が自然光である
か放電灯であるかによって、制御領域を切替えており、
映像信号が制御領域から外れた場合には、ホワイトバラ
ンス調整を行なわないようにしているので、被写体の照
射条件にかかわらず良好な色再現を実現できる。
【0201】また、上記説明においては、図39のステ
ップS96に示されるように、乗算器11,12,1
3,14の制御値RYG,RYM,BYM,BYGを補
正するための補正値RYGh,RYMh,BYMh,BY
hを加算する場合について説明したが、メモリ26に
格納される補正値を、乗算器11,12,13,14の
制御値RYG,RYM,BYM,BYGに掛ける補正値
RYGi,RYMi,BYMi,BYGiとすることもでき
る。この場合にのフローチャートは、図39におけるス
テップS96を RYG←RYG×RYGi …(15) RYM←RYM×RYMi …(16) BYG←BYG×BYGi …(17) BYM←BYM×BYMi …(18) に置き換えたものとなる。
【0202】尚、実施例11においては、制御領域を実
施例1に適用した場合について説明したが、上記実施例
2乃至9のいずれにも組み込むこともできる。
【0203】実施例12 図40及び図41は実施例12の撮像装置に関するもの
であり、図40はこの撮像装置のメモリ26のテーブル
を示す説明図、図41はマイコン20の処理内容を示す
フローチャートである。
【0204】実施例12による撮像装置は、マイコン2
0による処理内容及びメモリ26に記憶されているデー
タを除き、実施例1の装置と同じ構成を有する。従っ
て、実施例12の説明においては、図1をも参照する。
【0205】実施例12においては、メモリ26に記憶
されている積分値ΣR,ΣB,ΣGに関するデータは、
ΣR/ΣG軸とΣB/ΣG軸とからなる直交座標系(こ
の座標系の点を(Ri,Bi)とする。)を、原点を中心
に角度θ回転させる以下の座標変換式(1)
【0206】
【数5】
【0207】により変換したX−Y座標系(この座標系
の点を(X,Y)とする。)のデータとしている。
【0208】図40の領域(ii)’〜(ix)’は、それぞれ
図13の領域(ii)〜(ix)に対応する。メモリ26は、図
40に示すように、X,Yをアドレスとし、領域ごとに
制御値RYG,RYM,BYM,BYGの補正値RYG
j,RYMj,BYMj,BYGjが記憶されている。
【0209】マイコン20における処理内容を示す図4
1において、ステップS1〜S11までの処理は実施例
1と同じである。次に、式(1)を用い、Ri,BiをX,
Yに変換し(S12a)、X,Yから補正値RYGj,R
YMj,BYMj,BYGjを求め(S12b)を求め、
制御値RYG,RYM,BYM,BYGのそれぞれに補
正値RYGj,RYMj,BYMj,BYGjを加算するこ
とにより新たな制御値RYG,RYM,BYM,BYG
として(S13)、ステップS2に戻る。
【0210】以上のように、X,Yアドレスのデータと
してメモリ26に記憶させておくことにより、補正値R
YGj,RYMj,BYMj,BYGjの情報量を少なくす
ることができるので、メモリ26として記憶容量の小さ
なものを用いることができる。
【0211】尚、実施例12においては、座標変換後の
補正値を記憶しているメモリ26を実施例1に組み込ん
だ場合について説明したが、上記実施例2乃至11のい
ずれに組み込んでもよい。
【0212】実施例13 図42乃至図48は実施例13の撮像装置に関するもの
であり、図42は座標変換前における制御領域を示す説
明図、図43は座標変換後に制御領域を示す説明図、図
44は座標変換後におけるメモリ26内のテーブルを示
す説明図、図45は図44のテーブルを直線Sで切った
位置の補正後の制御値RYG(補正前の制御値RYGに
補正値RYGjを加算した値。)を示す説明図、図46
はメモリ26に補正値RYGj,RYMj,BYMj,B
YGjのテーブルがそれぞれ記憶されていることを示す
説明図、図47は補正値を急激に変化させたくないとき
に採用するメモリ26内のテーブルを概念的に示す説明
図、図48は図47を直線Sで切った位置の補正後の制
御値RYGを示す説明図である。
【0213】実施例13による撮像装置は、マイコン2
0による処理内容及びメモリ26に記憶されているデー
タを除き、実施例12の装置と同じである。従って、実
施例13の説明においては、図1及び図41をも参照す
る。
【0214】実施例13は、メモリ26に記憶されてい
る積分値に関するデータが、ΣR/ΣG軸とΣB/ΣG
軸とからなる直交座標系(この座標系の点を(Ri
i)とする。)を、点(RH,BH)を中心に角度θ回
転させ、Y軸方向に距離YL平行移動させる以下の座標
変換式(2)
【0215】
【数6】
【0216】により変換したX−Y座標系(この座標系
の点を(X,Y)とする。)のデータである。実施例1
3は、この点以外においては、実施例12と同じであ
る。
【0217】尚、図において、RH,BH は積分値の比
i,Bi の値を制限する高色温度側の値であり、RL
L は積分値の比Ri,Bi の値を制限する低色温度側
の値である。このように積分値の比Ri,Bi の値を
(RL,BL)から(RH,BH)までの範囲に制限するこ
とによって、Ri,Bi の値から求めるそれぞれの制御
値WBR,WBBと制御値RYG,RYM,BYM,B
YGの値も制限された範囲内の値を持つことになる。
【0218】例えば、5200KのときのRi,Bi
値をRH,BH とし、3000Kのときの値をRL,BL
とすると、太陽光下においては3000K〜5200K
内でホワイトバランス調整ができ、適切な色再現を実現
できる。
【0219】また、積分値の比Ri,Bi の値が図42
の斜線領域内となる放電灯は存在しない。また、上記式
(2)においてYL は、図42に示すように黒体輻射曲線
1から領域の下側の境界線までの距離である。
【0220】式(2)によって座標変換されたRi,Bi
値はX,Yの値としてメモリ26に入力され、メモリ2
6はX,Yをアドレスとしたテーブルを形成している。
図44に示されたテーブルにおいては、それぞれの領域
(i)〜(vii)は蛍光灯の種類ごとに分けられている。図4
4において、(i)は3波長形昼光色、(ii)は昼光色、(ii
i)は3波長形昼白色、(iv)は昼白色、(v)は白色、(vi)
は温白色、(vii)は電球色である。それぞれの領域(i)〜
(vii)には、図46に示されるように、蛍光灯の照明下
においても太陽光下と同様の色再現特性となるようにそ
れぞれの係数RYG,RYM,BYM,BYGの補正値
RYGj,RYMj,BYMj,BYGjが記憶されてい
る。尚、図44に示す2n×2mビットで表される領域
(i)〜(vii)以外の領域は全て補正値0が記憶されてい
る。
【0221】また、図47に示すようにテーブルを構成
し、図48に示すように、それぞれの領域の境界でそれ
ぞれの制御値が大きく変化することを防ぐことによっ
て、Ri とBi の値の変化によって補正値RYGj,R
YMj,BYMj,BYGjが大きく変化し映像の色が大
きく変わるという弊害を防ぐことができる。
【0222】尚、実施例13においては、座標変換の機
能を実施例1に組み込んだ場合について説明したが、上
記実施例2乃至11のいずれにも組み込むこともでき
る。
【0223】実施例14 図49及び図50は実施例14の撮像装置に関し、図4
9は座標変換前における制御領域を示す説明図、図50
は座標変換後における制御領域を示す説明図である。
【0224】実施例14による撮像装置は、マイコン2
0による処理内容及びメモリ26に記憶されているデー
タを除き、実施例12の装置と同じ構成を有する。従っ
て、実施例14の説明においては、図1及び図41をも
参照する。
【0225】実施例14は、メモリ26に記憶されてい
る積分値に関するデータが、ΣR/ΣG軸とΣB/ΣG
軸とからなる直交座標系(この座標系の点を(Ri
i)とする。)を、非線形変換している点のみが、実
施例12と相違する。
【0226】このため、メモリ26には非線形変換用の
テーブルが予め記憶されており、また、放電灯の種類ご
とに非線形変換された補正値RYGj,RYMj,BYM
j,BYGjが記憶されている。
【0227】また、図50に示されるように非線形変換
された補正値RYGj,RYMj,BYMj,BYGjを記
憶しておくことにより、メモリ26として容量の小さな
ものを用いることができる。
【0228】尚、実施例14においては、座標変換の機
能を実施例1に組み込んだ場合について説明したが、上
記実施例2乃至11のいずれにも組み込むこともでき
る。
【0229】実施例15 図51乃至図59は実施例15の撮像装置に関するもの
であり、図51は撮像装置の構成を示すブロック図、図
52乃至図59は乗算器54〜61により色再現特性が
変化する様子を説明するためのベクトル図である。
【0230】実施例15は第2の演算部6の構成及びマ
イコン20の処理内容が図24に示される実施例5と相
違する。従って、図24と同一又は相当する構成には同
一の符号を付すことによって、それらの説明を省略す
る。
【0231】図51において、50,52は負側クリッ
プ回路、51,53は正側クリップ回路、54,…,6
1は乗算器である。負側クリップ回路50,52は入力
信号(R−G信号とB−G信号)の負の部分のみを削除
する。また、正側クリップ回路51,53は入力信号
(R−G信号とB−G信号)の正の部分のみを削除す
る。従って、乗算器54,56にはR−G信号の正側の
信号のみが入力され、乗算器55,57にはR−G信号
の負側の信号のみが入力され、乗算器58,60にはB
−G信号の正側の信号のみが入力され、乗算器59,6
1にはB−G信号の負側の信号のみが入力される。
【0232】よって、図52に示すように、乗算器54
は第1,2象限側のR−Y信号の振幅を変えることがで
き、図53に示すように、乗算器55は第3,4象限側
のR−Y信号の振幅を変えることができる。また、図5
4に示すように、乗算器56は第1,2象限側のB−Y
信号の位相を変えることができ、図55に示すように、
乗算器57は第3,4象限側のB−Y信号の位相を変え
ることができる。また、図56に示すように、乗算器5
8により第1,4象限側のR−Y信号の位相を変えるこ
とができ、図57に示すように、乗算器59は第2,3
象限側のR−Y信号の位相を変えることができる。ま
た、図58に示すように、乗算器60は第1,4象限側
のB−Y信号の振幅を変えることができ、図59に示す
ように、乗算器61は第2,3象限側のB−Y信号の振
幅を変えることができる。
【0233】このように構成された撮像装置では、メモ
リ26に記憶させておくべき色再現に係る制御値の数
が、図24に示した撮像装置に比べて2倍になるので、
メモリ26の容量を2倍にする必要がある。そこで、実
施例15においては、実施例12、13又は14のいず
れかの座標変換をした補正値RYGj,RYMj,BYM
j,BYGjをメモリ26に記憶させることによって、放
電灯の存在しない領域のデータを削減し、メモリ26の
容量を大きく削減している。
【0234】実施例16 図60乃至図63は実施例16の撮像装置に関するもの
であり、図60は撮像装置の構成を示すブロック図、図
61は第2の演算部6に入力される制御値を補正する補
正値RYGk,RYMk,BYMk,BYGkに掛ける係数
21の変化を示す説明図、図62は第2の演算部6に入
力される制御値を補正する補正値RYGk,RYMk,B
YMk,BYGkに掛ける他の係数K22の変化を示す説明
図、図63はマイコン20の処理内容を示すフローチャ
ートである。
【0235】図60において、符号1〜26の構成は、
マイコン20の制御内容を除き、実施例1の構成と同一
である。従って、符号1〜19,21〜26の構成の説
明は省略する。図60に示されるように、実施例16の
撮像装置は、符号1〜26の構成に加えて、撮像素子1
に入射する光量の調節をするアイリス40と、アイリス
40の開口度を検出するホール素子41と、このホール
素子41の出力電圧をディジタル信号に変換するA/D
コンバータ42と、撮像素子1の出力信号を1フィール
ド毎に積分する積分器43と、アイリス40の開口度を
変えるようにアイリス40を駆動させるドライバ44と
を有する。ドライバ44は積分器43から出力される積
分値に基づき、撮像素子1の出力信号が常に一定のレベ
ルになるようにアイリス40の開口度を調整する。
【0236】図61は、マイコン20がホール素子41
からの出力信号に基づいて選択する係数K21を示す説明
図である。本実施例においては、被写体に照射される光
が放電灯である場合に、乗算器11,12,13,14
の制御値を以下の式(19)〜(22)により補正する。 RYG←RYG+K21×RYGk …(19) BYG←BYG+K21×BYGk …(20) RYM←RYM+K21×RYMk …(21) BYM←BYM+K21×BYMk …(22)
【0237】通常、アイリス40の開口度が大きいとき
は被写体の照度が低いときであり、被写体の照度が低い
ときに増幅回路2の利得を高くすると、映像信号のS/
Nが悪くなる。従って、実施例16においては、開口度
が大きいときに係数K21の値を小さくし、制御値に加算
される補正値を小さくし、新たに得られるそれぞれの制
御値RYG,RYM,BYM,BYGを太陽光下におけ
る制御値に近い値としている。これによって、被写体の
照度が低くなって、映像信号のS/Nが下がにつれて、
補正値(例えば、K21×RYGk)を0に近付かせ、色
S/Nの低下を防ぐことができる。尚、低照度時は通常
時に比べてそれほど色再現性が重要視されず、また、太
陽光下における色再現特性と同様の特性が得られる。
【0238】図63のフローチャートは、ステップS1
2cにおいて、K21を求める工程が追加されている点、
及び、ステップS13aにおける新たな制御値を求める
式が異なる点を除き、実施例1の場合と同じである。
【0239】尚、図62に示される係数K22は以下のよ
うな場合に採用される。先ず、アイリス40の開口度が
小さくなるときは被写体の照度が高いときである。通
常、放電灯下における照度は数百ルクスであり、太陽光
下における照度は晴天時で10000ルクスにもおよ
ぶ。よって、放電灯下においてアイリス40が完全に閉
じることはなく、光検出部24からの出力信号がAC成
分を持ち(放電灯のとき)、且つ、アイリス40が既定
値(例えば、5000ルクス時のアイリス40の開口
度)より閉側のときは照明光が放電灯と太陽光との混合
した照明であると考えられる。このようなときには、求
めた積分値の比ΣR/ΣG,ΣB/ΣGから放電灯の正
確な判別ができないが、アイリス40の開口度が小さく
なるときに、第2の演算部6に出力される制御値RY
G,RYM,BYM,BYGを太陽光下のものに近付け
ることにより、誤った光源判別をしたときであっても、
色再現特性が悪くなるという弊害を防ぐことができる。
【0240】このような、制御はアイリス40の開口度
が小さくなるときに0に近付く図62の係数K22を用い
た以下の式(23)〜(26)により制御値RYG,RYM,B
YM,BYGを求めればよい。 RYG←RYG+K22×RYGk …(23) BYG←BYG+K22×BYGk …(24) RYM←RYM+K22×RYMk …(25) BYM←BYM+K22×BYMk …(26)
【0241】尚、係数K22を用いた場合のフローチャー
トは、図63のステップS13aを上記式(23)〜(26)に
置き換えればよい。
【0242】また、AC成分が検出され、アイリス40
が閉じる被写体として被写体の中に放電灯自身が映って
いる場合(過順光)も考えられるが、このときには、通
常時に比べてそれほど色再現性が重要視されず、また太
陽光下での色再現特性に近い特性がえられRので、色再
現性がより悪くなることはない。
【0243】尚、実施例16においては、アイリス開口
度に基づく制御を実施例1の装置に組込んだ場合につい
て説明したが、上記実施例2乃至15のいずれにも組み
込むこともできる。
【0244】実施例17 図64乃至図67は実施例17の撮像装置に関するもの
であり、図64は撮像装置の構成を示すブロック図、図
65は第2の演算部6に入力される制御値を補正する補
正値に掛ける係数K23の変化を示す説明図、図66は第
2の演算部6に入力される制御値を補正する補正値に掛
ける他の係数K24の変化を示す説明図、図67はマイコ
ン20の処理内容を示すフローチャートである。
【0245】図64において、符号1〜26の構成は、
マイコン20の制御内容を除き、実施例1の構成と同一
である。従って、符号1〜19,21〜26の構成の説
明は省略する。図64に示されるように、実施例17の
撮像装置は、符号1〜26の構成に加えて、増幅回路2
の利得を調整するための制御信号をマイコン20から伝
えるためのD/Aコンバータ62を有する。マイコン2
0は、積分器17,18,19から出力される積分値Σ
R,ΣG,ΣBに基づき、撮像素子1の出力信号が常に
一定のレベルになるように増幅回路2の利得を調整す
る。
【0246】図65は、マイコン20が増幅回路2の利
得に基づいて選択する係数K23を示す説明図である。本
実施例においては、被写体に照射される光が放電灯であ
る場合に、乗算器11,12,13,14の制御値を以
下の式(27)〜(30)により補正する。 RYG←RYG+K23×RYGm …(27) BYG←BYG+K23×BYGm …(28) RYM←RYM+K23×RYMm …(29) BYM←BYM+K23×BYMm …(30)
【0247】通常、増幅回路2の利得が高いときは被写
体の照度が低いときであり、増幅回路2の利得を高くす
ると映像信号のS/N比が悪くなる。従って、本実施例
においては、利得が大きいときに係数K23の値を小さく
し、制御値に加算される補正値を小さし、新たに得られ
るそれぞれの制御値RYG,RYM,BYM,BYMを
太陽光下における制御値に近い値としている。これによ
って、被写体の照度が低くなって、映像信号のS/N比
が下がるにつれて、補正値(例えば、K23×RYGm
を0に近付けることになり、色S/N比の低下を防ぐこ
とができる。尚、低照度時は通常時に比べてそれほど色
再現性が重要視されず、また、太陽光下における色再現
特性と同様の特性が得られる。
【0248】図67のフローチャートは、ステップS1
2dにおいて、K23を求める工程が追加されている点、
及び、ステップS13bにおける新たな制御値を求める
式が異なる点を除き、実施例1の場合と同じである。
【0249】尚、図66に示される係数K24は以下のよ
うな場合に採用される。先ず、増幅回路2の利得が低く
なるときは被写体の照度が高いときである。通常、放電
灯下における照度は数百ルクスであり、太陽光下におけ
る照度は晴天時で10000ルクスにもおよび、太陽光
と放電灯では照度が大きく異なる。このため、光検出部
24からAC成分が得られ、且つ、照度の非常に高いと
きには(例えば、5000ルクス以上)、照明光が放電
灯と太陽光と混合した照明であることが考えられる。照
度が高くなるにつれて増幅回路2の利得は小さくなるた
め利得が既定値(5,000ルクス時の利得)より小さ
いときに、照明に太陽光が混ざると、求めた積分値の比
ΣR/ΣG,ΣB/ΣGから放電灯の種類の正確な判別
ができない。しかし、利得が小さくなるときに、第2の
演算部6に出力される制御値RYG,BYG,RYM,
BYMを太陽光下のものに近付けることにより、誤った
光源判別をしたときであっても、色再現特性が悪くなる
という弊害を防ぐことができる。
【0250】このようなときには、制御は利得が小さく
なるときに0に近付く図66の係数K24を用いた以下の
式(31)〜(34)により制御値を求めるればよい。 RYG←RYG+K24×RYGm …(31) BYG←BYG+K24×BYGm …(32) RYM←RYM+K24×RYMm …(33) BYM←BYM+K24×BYMm …(34)
【0251】尚、係数K24を用いた場合のフローチャー
トは、図67のステップS13bを上の式に置き換えれ
ばよい。
【0252】また、AC成分が検出され、利得が低下す
る被写体として被写体の中に放電灯自身が映っている場
合(過順光)も考えられるが、このときには、通常時に
比べてそれほど色再現性が重要視されず、また太陽光下
での色再現特性に近い特性がえられるので、色再現性が
より悪くなることはない。
【0253】尚、実施例17においては、アイリス開口
度に基づく制御を実施例1の装置に組込んだ場合につい
て説明したが、上記実施例2乃至16のいずれにも組み
込むこともできる。
【0254】実施例18 図68乃至図70は実施例18の撮像装置に関し、図6
8は実施例18の撮像装置の構成を示すブロック図、図
69は第2の演算部6に入力される制御値を補正する補
正値に掛ける係数K25を示す説明図、図70は実施例1
8の動作を示すフローチャートである。
【0255】図68において、符号1〜26の構成は、
マイコン20の制御内容を除き、実施例1の構成と同一
である。従って、符号1〜19,21〜26の構成の説
明は省略する。図68に示されるように、実施例18の
撮像装置は、符号1〜26の構成に加えて、撮像素子の
電子シャタースピードを変える、タイミングジェネレー
タ(TG)63を有する。マイコン20は、積分器1
7,18,19から出力される積分値ΣR,ΣG,ΣB
に基づき、撮像素子1の出力信号が常に一定のレベルに
なるように電子シャッタースピードを調整する。
【0256】本実施例においては、被写体に照射される
光が放電灯である場合に、乗算器11,12,13,1
4の制御値をを以下の式(35)〜(38)により補正する。 RYG←RYG+K25×RYGn …(35) BYG←BYG+K25×BYGn …(36) RYM←RYM+K25×RYMn …(37) BYM←BYM+K25×BYMn …(38)
【0257】通常、放電灯下での照度は数百ルクスであ
り、太陽光下では晴天時は10000ルクスにもおよ
ぶ。よって、電子シャッタースピードが早くなっていく
ときは、照明光が太陽光との混合した照明か又は太陽光
であるため、上記式に示すようにシャッタースピードが
早くなるにつれて補正量を小さくすることにより、太陽
光下における色再現に近づけることができる。
【0258】図70のフローチャートは、ステップS1
2eにおいて、K25を求める工程が追加されている点、
及び、ステップS13cにおいて制御値を求める式が異
なる点を除き、実施例1の場合と同じである。従って、
このフローチャートの説明は省略する。
【0259】また、上記実施例は積分回路15,16,
17の積分値の和(ΣR+ΣG+ΣB)をもって電子シ
ャッタースピードを制御したが、分離回路4の出力信号
であるY信号を積分しマイコン20へ入力させ、輝度信
号の積分値をもって制御しても同様の効果が得られる。
【0260】尚、実施例18においては、電子シャッタ
ースピードの制御を実施例1の装置に組込んだ場合につ
いて説明したが、上記実施例2乃至17のいずれにも組
み込むこともできる。
【0261】実施例19 図71乃至図73は実施例19の撮像装置に関するもの
であり、図71は撮像装置の構成を示すブロック図、図
72は補正値に掛ける係数K26を示す説明図、図73は
実施例19の動作を示すフローチャートである。
【0262】図71において、符号1〜26の構成は、
マイコン20の制御内容を除き、実施例1の構成と同一
である。従って、符号1〜19,21〜26の構成の説
明は省略する。図71に示されるように、実施例18の
撮像装置は、符号1〜26の構成に加えて、拡大倍率を
変えるズームレンズ64と、ズームレンズ64を駆動す
るドライバ65と、外部から拡大倍率を変えるスイッチ
66と、ズームレンズ64の絶対的な位置を検出するセ
ンサ67と、A/Dコンバータ68とを有する。
【0263】スイッチ66において、ワイド側を押す操
作をするとドライバ53はズームレンズ52を短焦点側
へ移動させ、テレ側を押す操作をすると長焦点側へ移動
させる。また、センサ67は通常フォトカプラ等から構
成されていて、ズームレンズ64の絶対位置を知ること
ができる。尚、センサ67の出力信号はA/Dコンバー
タ68を介してマイコン20へ入力される。
【0264】実施例19においては、被写体に照射され
る光が放電灯である場合に、乗算器11,12,13,
14の制御値を以下の式(39)〜(42)により補正する。 RYG←RYG+K26×RYGp …(39) BYG←BYG+K26×BYGp …(40) RYM←RYM+K26×RYMp …(41) BYM←BYM+K26×BYMp …(42)
【0265】ズームレンズ64が長焦点側になると一般
に被写体は単一色になり易い。TTL方式では撮像素子
1上に映された被写体の色を全て混色すると白になると
いう条件下のもとに照明光の色信号の積分値の比等の条
件を検出するため被写体が単一色では放電灯の種類を正
確に判別しにくくなる。従って、上記式に示すようにK
26の値が図72に示すように、ズームレンズ64が長焦
点側になるにつれて小さくし、加算される補正値を小さ
くすることにより、第2の演算部6に入力される制御値
RYG,RYM,BYM,BYGを太陽光下における制
御値に近づけることができる。これによって被写体が単
一色になった場合に、誤った色再現の補正をしてしまう
という弊害を防ぐことができる。
【0266】図73のフローチャートは、ステップS1
2fにおいて、K26を求める工程が追加されている点、
及び、ステップS13dにおいて制御値を求める式が異
なる点を除き、実施例1の場合と同じである。
【0267】尚、実施例19においては、ズームレンズ
の位置に基づく制御を実施例1の装置に組込んだ場合に
ついて説明したが、上記実施例2乃至18のいずれにも
組み込むこともできる。
【0268】実施例20 図74乃至図79は実施例20の撮像装置に関するもの
であり、図74はマイコンの処理内容を示すフローチャ
ート(その1)、図75はマイコンの処理内容を示すフ
ローチャート(その2)、図76は被写体に照射される
光が自然光であるときの制御領域Q11と放電灯のときの
制御領域Q12とを示す説明図、図77及び図78はアイ
リスの開口度に基づいて決定される制御領域を決定する
ための係数を示す説明図、図79はアイリスの開口度が
増加するときに制御領域がQ13からQ14にさらにQ15
変化することを示す説明図である。
【0269】実施例20は、マイコン20の制御内容を
除き、図60に示される実施例16と同一である。本実
施例においては、被写体を照明する光が自然光であるか
放電灯であるかによって、また、アイリスの開口度によ
って、ホワイトバランス調整を行なう制御領域を変化さ
せる点のみが、図60の装置と相違する。従って、実施
例20の説明に際しては、図60及び図61をも参照す
る。
【0270】次に、本実施例の色再現の補正法について
説明する。始めに、積分値の比ΣR/ΣG,ΣB/ΣG
をそれぞれR0,B0(このときのR0,B0は所定の初期
値である。)とし、このときの乗算器7,8の制御値W
BR,WBBと、乗算器11,12,13,14の制御
値RYG,RYM,BYM,BYGを求める(S10
1)。次に、制御領域を決定するための係数K01,K0
2を初期値0にして、制御領域を初期設定する(S10
2)。
【0271】次に、制御値WBR,WBBと、制御値R
YG,RYM,BYM,BYGを乗算器7,8と乗算器
11,12,13,14にそれぞれ出力する(S10
3)。
【0272】次に、撮像素子1からの映像信号に基づい
て積分器17,18,19で得られた積分値ΣR,Σ
G,ΣBから積分値の比Ri(=ΣR/ΣG)とBi(=
ΣB/ΣG)とを求める(S104)。
【0273】次に、R0が制御領域内か否かを判断し
(S105)、制御領域内であれば(初期値設定後、1
回目の処理は当然制御領域内である。)、求めたRi
0 とを比較し(S107)、Ri がR0 より大きけれ
ばR0 をインクリメントし(S108)、Ri がR0
り小さければR0 をデクリメントし(S109)、ステ
ップS110に進む。尚、ステップS105において、
制御領域内でなければ、R0 をデクリメントして(S1
06)、ステップS110に進む。
【0274】次に、B0 が制御領域内か否かを判断し
(S110)、制御領域内であれば(初期値設定後、一
回目の処理は当然制御領域内である)、求めたBi とB
0 とを比較し(S112)、Bi がB0 より大きければ
0 をインクリメントし(S113)、Bi がB0 より
小さければB0 をデクリメント(S114)し、ステッ
プS115に進む。尚、ステップS110において、制
御領域内でなければ、B0 をデクリメントして(S11
1)、ステップS115に進む。従って、R0 ,B0
上記の制御領域内の値だけとなり、制御領域外の値を持
つことはなくなる。
【0275】次に、このときのR0 ,B0 からそれぞれ
の制御値WBR,WBBと制御値RYG,RYM,BY
M,BYGを求める(S115)。次に、被写体の照明
光が放電灯であるか否かを判断する(S116)。放電
灯でない場合は、自然光用の制御領域を設定し(S12
7)、ステップS103に戻る。
【0276】ステップS116において、放電灯である
と判断された場合には、Ri,Biに基づいて補正値RY
k,RYMk,BYMk,BYGkを求め(S117)、
アイリスの開口度から係数K1,K2(図77及び図7
8)と係数K21(図61)を求め(S118)、制御値
RYG,BYG,RYM,BYMを更新する(S11
9)。
【0277】次に、係数K01とK1とを比較し(S12
0)、K01が小さければ、係数K01をインクリメント
し(S121)、K01が大きければ、係数K01をデク
リメントし(S122)、K01=K1であれば、K0
をそのままにする。
【0278】次に、係数K02とK2とを比較し(S12
3)、K02が小さければ、係数K02をインクリメント
し(S124)、K02が大きければ、係数K02をデク
リメントし(S125)、K02=K2であれば、K0
をそのままにする。
【0279】次に、照明の種類及びアイリスの開口度に
基づいて、制御領域を切り替え(S126)、ステップ
S103に戻る。図76に示すようにΣR/ΣGの最大
値をRiH,最小値をRiL、ΣB/ΣGの最大値をBi
H,最小値をBiLとし、式(43)〜(46)で表される領域
が制御領域である。尚、b1,b2(b1>b2)は制御領
域Q12を定めるための定数である。
【0280】 RiL+K1≦Ri≦RiH−K1 …(43) BiL+K1≦Bi≦BiH−K1 …(44) Bi≦−(RiH−RiL)/(BiH−BiL)Ri+b1−K2 …(45) Bi≧−(RiH−RiL)/(BiH−BiL)Ri+b2+K2 …(46)
【0281】ここで、K1,K2は図77及び図78に示
すようにアイリス40の開口度によって定められる係数
であり、アイリス40の開口度はホール素子41の電圧
値から求めることができる。
【0282】アイリスが既定値より閉じるとK1,K2
大きくなり、制御領域は図71に示すように領域Q11
12、Q13の順に変化し、制御領域は太陽光下での制御
領域に近付く。
【0283】実施例21 図80乃至図83は実施例21の撮像装置に関するもの
であり、図80はマイコンの処理内容を示すフローチャ
ート(その1)、図81はマイコンの処理内容を示すフ
ローチャート(その2)、図82及び図83は増幅回路
2の利得に基づいて決定される制御領域を決定するため
の係数を示す説明図である。
【0284】本実施例は、マイコン20の制御内容を除
き、図64に示される実施例17と同一である。実施例
21においては、被写体を照明する光が自然光であるか
放電灯であるかによって、また、増幅回路2の利得によ
って、ホワイトバランス調整を行なう制御領域を変化さ
せる点のみが、図64の装置と相違する。従って、実施
例21の説明に際しては、図64乃至図67をも参照す
る。
【0285】次に、実施例21の色再現の補正法につい
て説明する。図80及び図81に示される処理内容は、
図74及び図75の係数K1,K2,K21を、係数K4
5,K23に置き換えたこと以外は、図74及び図75
と同一である。従って、対応する工程には、同一のステ
ップ番号を付すことによって、図80及び図81の説明
は省略する。
【0286】尚、制御領域は、次式(47)〜(50)により得
られる。 RiL+K4≦Ri≦RiH−K4 …(47) BiL+K4≦Bi≦BiH−K4 …(48) Bi≦−(RiH−RiL)/(BiH−BiL)Ri+b1−K5 …(49) Bi≧−(RiH−RiL)/(BiH−BiL)Ri+b2+K5 …(50) ここで、b1,b2(b1>b2)は制御領域Q12を定める
ための定数である。
【0287】実施例22 図84乃至図87は実施例22の撮像装置に関するもの
であり、図84はマイコンの処理内容を示すフローチャ
ート(その1)、図85はマイコンの処理内容を示すフ
ローチャート(その2)、図86及び図87は電子シャ
ッタースピードに基づいて決定される制御領域を決定す
るための係数を示す説明図である。
【0288】実施例22は、マイコン20の制御内容を
除き、図68の実施例と同一である。実施例22におい
ては、被写体を照明する光が自然光であるか放電灯であ
るかによって、また、電子シャッタースピードによっ
て、ホワイトバランス調整を行なう制御領域を変化させ
る点のみが、図68の装置と相違する。従って、本実施
例の説明に際しては、図68及び図69をも参照する。
【0289】次に、実施例22の色再現の補正法につい
て説明する。図84及び図85に示される処理内容は、
図74及び図75の係数K1,K2,K21を、係数K7
8,K25に置き換えたこと以外は、図74及び図75
と同一である。従って、対応す図68のものと係数のみ
が異なる。従って、対応する工程には、同一のステップ
番号を付すことによって、図84及び図85の説明は省
略する。
【0290】尚、制御領域は、次式(51)〜(54)で得られ
る。 RiL+K7≦Ri≦RiH−K7 …(51) BiL+K7≦Bi≦BiH−K7 …(52) Bi≦−(RiH−RiL)/(BiH−BiL)Ri+b1−K8 …(53) Bi≧−(RiH−RiL)/(BiH−BiL)Ri+b2+K8 …(54) ここで、b1,b2(b1>b2)は制御領域Q12を定める
ための定数である。
【0291】実施例23 図88乃至図92は実施例23の撮像装置に関するもの
であり、図88はマイコンの処理内容を示すフローチャ
ート(その1)、図89はマイコンの処理内容を示すフ
ローチャート(その2)、図90及び図91は電子シャ
ッタースピードに基づいて決定される制御領域を決定す
るための係数を示す説明図、図92は制御値を補正する
ための係数を示す説明図である。
【0292】実施例23は、マイコン20の制御内容を
除き、図71の装置と同一である。実施例23において
は、被写体を照明する光が自然光であるか放電灯である
かによって、また、ズームレンズの位置によって、ホワ
イトバランス調整を行なう制御領域を変化させる点のみ
が、図71の装置と相違する。従って、実施例23の説
明に際しては、図71をも参照する。
【0293】次に、実施例23の色再現の補正法につい
て説明する。図88及び図89に示される処理内容は、
図74及び図75の係数K1,K2,K21を、係数K10
11,K12に置き換えたこと以外は、図74及び図75
と同一である。従って、対応する工程には、同一のステ
ップ番号を付すことによって、図88及び図89の説明
は省略する。
【0294】尚、制御領域は、次式(55)〜(58)で得られ
る。 RiL+K10≦Ri≦RiH−K10 …(55) BiL+K10≦Bi≦BiH−K10 …(56) Bi≦−(RiH−RiL)/(BiH−BiL)Ri+b1−K11 …(57) Bi≧−(RiH−RiL)/(BiH−BiL)Ri+b2+K11 …(58) ここで、b1,b2(b1>b2)は制御領域Q12を定める
ための定数である。
【0295】実施例24 図93は実施例24のマイコン20に記憶されている制
御領域を示す説明図、図94はこの装置の動作を示すフ
ローチャートである。尚、図93において、点J
(R2,B2)は3000K、G点(R3,B3)は520
0KのときのΣR/ΣGとΣB/ΣGの値である。
【0296】実施例24は、マイコン20の処理内容を
除き、図26に示された実施例6と同一の構成を有す
る。従って、実施例24の説明に際しては、図26をも
参照する。
【0297】図94のフローチャートに沿って動作を説
明する。先ず、積分値の比ΣR/ΣG,ΣB/ΣGをそ
れぞれR0,B0(このときのR0,B0は所定の初期値で
あり、例えば、3000KのときのΣR/ΣG,ΣB/
ΣGの値とする。)とする(S151)。
【0298】次に、選択装置35により選択された撮影
条件を判別し(S152)、それぞれの撮影条件によっ
て異なった制御領域を選択する(S153〜S15
6)。屋外が選択されたとき、制御領域は図93に多角
形で表されたGHIJKLの領域(ア)に設定され(S
153)、屋内が選択された場合には、図93に多角形
で表されたGHIJMNの領域(ア+イ)に設定され
(S154)、水銀灯が選択されたときには、図93に
表されたGHIROPの領域(ア+イ+ウ)に設定され
(S155)、ナトリウム灯が選択されたときには、図
93に表されたIQRの領域(エ)に設定される(S1
56)。
【0299】次に、積分値17,18,19から出力さ
れたそれぞれの積分値から比ΣR/ΣG,ΣB/ΣGの
値を求め、それぞれをRi,Biとする(S157)。次
に、R0の値が設定された制御領域内の値かどうかを判
別し(S158)、制御領域外であればR0をデクリメ
ントする(S159)。ステップS158において、制
御領域内であればR0と映像信号に基づいて求められた
iの値とを比較し(S160)、Riの値がR0より大
きければR0をインクリメントし(S161)、Riの値
がR0より小さければR0をデクリメントする(S16
2)。
【0300】次に、B0の値が設定された制御領域内の
値かどうかを判別し(S163)、制御領域外であれば
0をデクリメントする(S164)。ステップS16
3において、制御領域内であればB0と映像信号に基づ
いて求められたBiの値とを比較し(S165)、Bi
値がB0より大きければB0をインクリメントし(S16
6)、Biの値がB0より小さければB0をデクリメント
する(S167)。
【0301】上記の処理によって求められたR0,B0
ら制御値WBB,WBRと制御値RYG,RYM,BY
G,BYMを求め(S168)、撮影条件を判別し(S
169)、撮影条件に応じて制御値RYG,RYM,B
YG,BYMを補正し(S170,S171,S17
2)、乗算器11,12,13,14へ出力する。尚、
ステップS170は図28のステップS52と同じであ
り、ステップS171は図28のステップS53と同じ
であり、ステップS172は図28のステップS54と
同じである。
【0302】このような補正法により、光源の種類に係
わらず、誤った色再現を行う弊害を防ぐことができる。
【0303】尚、上記説明では、屋内が選択されたとき
に、昼光色蛍光灯を想定したが、蛍光灯は一般に3波長
型昼光色、3波長型昼白色、昼光色、昼白色、白色、電
球色があり、それぞれに色再現特性が異なるため、蛍光
灯の条件を蛍光灯の種類毎に更に細かく分け、それぞれ
の撮影条件ごとに異なった補正値および制御領域を設け
てもよい。
【0304】また、実施例24においては、制御領域を
変更する機能を実施例6の装置に組込んだ場合について
説明したが、上記実施例1乃至5、7乃至23のいずれ
にも組み込むこともできる。
【0305】実施例25 図95乃至図98は実施例25の撮像装置に関するもの
であり、図95は撮像装置の構成を示すブロック図、図
96は制御領域を示す説明図、図97は装置の動作を示
すフローチャート(その1)、図98は装置の動作を示
すフローチャート(その2)である。
【0306】図95において、図26と同一又は相当す
る構成には同一の符号を付し、それらの説明は省略す
る。実施例25は、撮像素子1に入射する光量を一定に
するように調整するアイリス69と、アイリス69を駆
動する駆動回路70と、マイコン20からの信号をアナ
ログ信号に変換するD/Aコンバータ71を有する点、
図26の第2の演算部6及びメモリ26を備えていない
点が実施例6(図26)と相違する。これ以外の点は、
マイコン20の制御内容を除き、実施例6と同一であ
る。
【0307】実施例25においては、撮像素子1から得
られた映像信号は分離回路4でY信号とR,G,B信号
とに分離される。R信号とB信号は乗算器7,8によっ
て増幅され、加算器9,10により、R,G,B信号か
らR−Y及びB−Y色差信号を生成する。エンコーダ2
0はこの色差信号とY信号からNTSC信号信号を生成
し、D/Aコンバータ22によってアナログ信号に変換
し、出力端子23から出力する。
【0308】積分器17,18,19から出力されるそ
れぞれの積分値ΣR,ΣG,ΣBはマイコン20に入力
され、マイコン20内で加算され、加算値(ΣR+ΣG
+ΣB)が常に一定になるようにアイリス69の開口度
を変えるようにD/Aコンバータ71へ制御信号を出力
する。D/Aコンバータ71は制御信号をアナログ信号
に変換して駆動回路70へ出力し、駆動回路70は入力
された制御信号に基づいてアイリス69の開口度を変更
する。
【0309】次に、実施例25における色再現の補正法
について説明する。マイコン20は実施例6と同様に
R,G,B信号のそれぞれの積分値ΣR,ΣG,ΣBか
ら比ΣR/ΣG,ΣB/ΣGを求め、この積分値の比か
ら乗算器7,8へ出力される制御値WBR,WBBを求
める。
【0310】また、マイコン20は、図96に示される
ように、GHIJKLで囲まれる屋外用の制御領域
(ア)とGHIJMNで囲まれる屋内用の制御領域(ア
+イ)を有する。図において、点Jは制御領域の中で最
も低い色信号の積分値の比の時のΣR/ΣGとΣB/Σ
Gを示し、点Gは最も高い色信号の積分値の比を示す。
【0311】また、マイコン20は、色信号の積分値の
和に基づいてアイリス69の制御を行うため、アイリス
30の開口度は色信号の積分値の和から判別することが
できる。アイリス69が閉じるときは、被写体の照度が
非常に高いときであり、放電灯下においてアイリス69
が完全に閉じることはなく、その場合には太陽光と照明
光とが混合しているか、または屋外を撮影しているのに
もかかわらず撮影者が誤って選択装置35において屋内
を選択したことが考えられる。従って、アイリス30が
既定の開口度DK (例えば、照度5000ルクスのとき
のアイリスの開口度)より閉じたときは、屋内の制御領
域(ア)を屋外の制御領域(ア+イ)に切り換えること
により、不適切なホワイトバランス調整を防ぐことがで
きる。
【0312】次に、図97及び図98に基づいてマイコ
ン20の処理内容を説明する。先ず、積分値の比ΣR/
ΣG,ΣB/ΣGをそれぞれR0,B0(このときの
0,B0は所定の初期値であり、3000KのときのΣ
R/ΣGとΣB/ΣGの値である。)とし(S18
1)、次に、撮影条件を選択装置35の入力信号から判
別する(S182)。
【0313】屋外が選択されたときには、屋外の制御領
域(ア)が設定され(S196)、積分値17,18,
19から出力されたそれぞれの積分値からその比ΣR/
ΣG,ΣB/ΣGを求め、それぞれをRi,Biとする
(S184)。
【0314】次に、R0が設定された制御領域(ア)内
にあるかを判別し(S185)、制御領域(ア)外であ
ればR0をデクリメントする(S186)。一方、ステ
ップS185において、制御領域(ア)内であればR0
と映像信号に基づいて求められたRiの値とを比較し
(S187)、RiがR0より大きければR0をインクリ
メントし(S188)、RiがR0より小さければR0
デクリメントする(S189)。
【0315】次に、B0が設定された制御領域内にある
かどうかを判別し(S190)、制御領域(ア)外であ
ればB0をデクリメントする(S191)。一方、ステ
ップS190において、制御領域(ア)内であればB0
と映像信号に基づいて求められたBiとを比較し(S1
92)、BiがB0より大きければB0をインクリメント
し(S193)、BiがB0より小さければB0をデクリ
メントする(S194)。
【0316】次に、上記処理によって求められたR0
0から制御値WBB,WBRを求め(S195)、ス
テップS184に戻る。
【0317】ステップS182において、室内が選択さ
れたときには、制御領域(ア+イ)の制御領域が設定さ
れ(S196)、積分値17,18,19から出力され
たそれぞれの積分値から比ΣR/ΣG,ΣB/ΣGの値
を求め、それぞれをRi,Biとする(S197)。次
に、R0が設定された制御領域(ア+イ)内の値かどう
かを判別し(S198)、制御領域(ア+イ)外であれ
ばR0をデクリメントする(S199)。一方、ステッ
プS198において、制御領域(ア+イ)内であればR
0と映像信号に基づいて求められたRiとを比較し(S2
00)、RiがR0より大きければR0をインクリメント
し(S201)、RiがR0より小さければR0をデクリ
メントする(S202)。
【0318】次に、B0が設定された制御領域(ア+
イ)内にあるかどうかを判別し(S203)、制御領域
(ア+イ)外であればB0をデクリメントする(S20
4)。一方、ステップS203において、制御領域(ア
+イ)内であればB0と映像信号に基づいて求められた
iの値とを比較し(S205)、BiがB0より大きけ
ればB0をインクリメントし(S206)、BiがB0
り小さければB0をデクリメントする(S207)。
【0319】次に、上記処理によって求められたR0
0から制御値WBB,WBRを求め(S209)、ア
イリス69の開口度が規定値DKより小さいかを判断し
(S209)、小さければ屋外の制限領域(ア)を設定
し(S211)、大きければ室内の制限領域(ア+イ)
を設定する(S210)。
【0320】上記補正法により、選択装置35により間
違って屋内を選択したときに、不適切な色再現を行うと
いう弊害を防止することができる。
【0321】尚、実施例25においては、アイリス69
の開口度に応じて室内の制御領域(ア+イ)が選択され
たときであっても、屋外の制御領域(ア)とする機能を
備えた場合について説明したが、この機能は上記実施例
1乃至24のいずれにも組み込むこともできる。
【0322】尚、実施例25においては、アイリス69
を制御する信号をマイコン20が色信号の積分値の和か
ら求めていたが、分離回路4から出力されたY信号の積
分値に基づいてアイリス69の制御信号を求めてもよ
い。
【0323】実施例26 図99は実施例26の撮像装置の構成を示すブロック図
である。図99において、図95(実施例25)と同一
又は相当する構成には同一の符号を付し、それらの説明
は省略する。
【0324】この装置は、撮像素子1からの出力信号か
ら映像信号だけ取り出す相関二重サンプリング回路(以
下、「CDS」という)75と、CDS75から出力さ
れた映像信号を積分する積分器72と、アイリス69の
開口度に応じて出力電圧値が変わるホール素子73と、
このホール素子73の出力電圧をディジタル信号に変換
してマイコン20へ出力するA/Dコンバータ74を有
する点が実施例25と相違する。これ以外の点は、マイ
コン20の制御内容を除き、図95に示される実施例2
5と同じである。
【0325】実施例26においては、アイリス69の駆
動回路70は積分器72の出力値が常に一定になるよう
にアイリス69を制御する。マイコン20はアイリス6
9の開口度をホール素子73の出力電圧値から判別し、
図96に示される屋内の制御領域(ア+イ)又は屋外の
制御領域(ア)のいずれかを設定する。
【0326】実施例26の装置においても、図97及び
図98のフローチャートに示される処理と同じ処理を行
なうことができ、実施例25の装置の場合と同様の効果
が得られる。
【0327】尚、実施例26においては、アイリス69
の開口度に応じて室内の制御領域(ア+イ)が選択され
たときであっても、屋外の制御領域(ア)とする機能を
備えた場合について説明したが、この機能は上記実施例
1乃至24のいずれにも組み込むこともできる。
【0328】実施例27 図100は実施例27の撮像装置の動作を示すフローチ
ャートである。実施例27の装置は、マイコン20の制
御内容を除き、図95と同じ構成を有する。従って、実
施例27の説明においては、図95をも参照する。
【0329】次に、実施例27の色再現特性の補正法に
ついて説明する。先ず、積分値の比ΣR/ΣG,ΣB/
ΣGをそれぞれR0,B0(このときのR0,B0は所定の
初期値であり、3000KのときのΣR/ΣGとΣB/
ΣGの値である。)とし(S221)、積分値17,1
8,19から出力されたそれぞれの積分値から比ΣR/
ΣG,ΣB/ΣGの値を求め、それぞれをRi,Biとす
る(S222)。
【0330】次に、アイリス69の開口度が規定値DL
より大きいか否かを判断し(S223)、大きければ
(例えば、50ルクスのときの開口度より大きければ)
制御値WBR,WBBを求めて出力する(S230)。
【0331】一方、ステップS223において、アイリ
ス69の開口度が規定値より小さければ、R0と映像信
号に基づいて求められたRiとを比較し(S224)、
iがR0より大きければR0をインクリメントし(S2
25)、RiがR0より小さければR0をデクリメントす
る(S226)。
【0332】次に、B0と映像信号に基づいて求められ
たBiとを比較し(S227)、BがBより大きけ
ればB0をインクリメントし(S228)、BiがB0
り小さければB0をデクリメントする(S229)。上
記処理によって求められたR0,B0から制御値WBB,
WBRを求め(S230)、ステップS222に戻る。
【0333】アイリス69の開口度が規定値DL より大
きいときは、R0,B0を変更せずにそのまま制御値WB
R,WBBを求めるのは、アイリス69の開口度が高い
ときは被写体の照度が非常に低いときであり、このとき
には映像信号も低くなるため色信号の積分値にノイズ成
分の積分値が大きく影響し、マイコン20で求められた
積分値の比ΣR/ΣG,ΣB/ΣGから正確な値の制御
値WBR,WBBが求められなくなるからである。この
ように低照度のときはホワイトバランス調整の動作を止
めることによって、不適切なホワイトバランス調整をさ
せないことができる。
【0334】尚、上記説明においては、実施例27の制
御方法を図95に組込む場合を説明したが、アイリスを
備えている装置であれば、実施例1乃至24のいずれに
組み込むこともできる。
【0335】実施例28 図101は実施例28の撮像装置の動作を示すフローチ
ャートである。実施例28の装置は、マイコン20の制
御内容を除き、図95と同じ構成を有する。従って、実
施例28の説明においては、図95をも参照する。
【0336】次に、実施例28の色再現特性の補正法に
ついて説明する。先ず、積分値の比ΣR/ΣG,ΣB/
ΣGをそれぞれR0,B0(このときのR0,B0は所定の
初期値であり、3000KのときのΣR/ΣGとΣB/
ΣGの値である。)とし(S221)、積分値17,1
8,19から出力されたそれぞれの積分値から比ΣR/
ΣG,ΣB/ΣGの値を求め、それぞれをRi,Biとす
る(S222)。
【0337】次に、アイリス69の開口度が規定値DS
より大きいか否かを判断し(S223)、小さければ
(例えば、10000ルクスのときの開口度より小さけ
れば)制御値WBR,WBBを求めて出力する(S23
0)。
【0338】一方、ステップS223において、アイリ
ス69の開口度が規定値DSより小さければ、R0と映像
信号に基づいて求められたRiとを比較し(S22
4)、RiがR0より大きければR0をインクリメントし
(S225)、RiがR0より小さければR0をデクリメ
ントする(S226)。
【0339】次に、B0と映像信号に基づいて求められ
たBiとを比較し(S227)、BiがB0より大きけれ
ばB0をインクリメントし(S228)、BiがB0より
小さければB0をデクリメントする(S229)。上記
処理によって求められたR0,B0から制御値WBB,W
BRを求め(S230)、ステップS222に戻る。
【0340】アイリス69の開口度がDS より小さいと
きは、R0,B0はそのまま何も処理をせずに制御値WB
R,WBBを求める。アイリス69が完全に閉じている
ときは、被写体の照度が非常に高いときであり、照度が
非常に高いときは撮像素子1や信号処理部のダイナミッ
クレンジの問題から色信号の振幅の入出力特性が非線形
性となり易く、いずれかの入出力特性が非線形であれ
ば、ΣR/ΣGとΣB/ΣGの値から正確な制御値WB
R,WBBが求められない。上記のように非常に高い照
度のときはホワイトバランス調整の動作を止めることに
よって誤った動作を防ぐことができる。
【0341】尚、実施例28の制御方法を、図95に組
込む場合を説明したが、実施例1乃至24のいずれであ
っても、アイリスを有する装置であれば、実施例28を
組込むことができる。
【0342】また、実施例28において、アイリス69
の制御信号をY信号の積分値に基づいて求めても同様の
効果が得られる。
【0343】実施例29 図102及び図103は実施例29の撮像装置に関する
ものであり、図102は撮像装置の構成を示すブロック
図、図103この装置の動作を示すフローチャートであ
る。図102において、図95(実施例25)の構成と
同一又は相当する構成には同一の符号を付すことによ
り、それらの説明は省略する。
【0344】実施例29の装置は、映像信号のレベルが
常に一定のレベルになるように増幅利得を変える自動利
得制御回路76と、マイコン20から出力された自動利
得制御回路76への制御信号をアナログ信号に変換する
D/Aコンバータ77とを有する。
【0345】撮像素子1から得られた映像信号がY信号
とR,G,B信号とに分離され、エンコーダ21でY信
号と加算器9,10から出力された色差信号からNTS
C信号にエンコードされて出力端子23から出力するま
では、実施例25と同様であるのでその説明は省略す
る。
【0346】実施例29においては、積分器17,1
8,19から出力されるそれぞれの積分値ΣR,ΣG,
ΣBは、マイコン20に入力されてマイコン20内で加
算され、加算値(ΣR+ΣG+ΣB)が常に一定になる
ように、D/Aコンバータ77へ制御信号を出力する。
自動利得増幅回路76は、D/Aコンバータ77を介し
て送られた制御信号によって利得を変える。
【0347】次に、実施例29の色再現特性の補正法に
ついて説明する。図103に示されるように、先ず、積
分値の比ΣR/ΣG,ΣB/ΣGをそれぞれR0,B
0(このときのR0,B0は所定の初期値であり、300
0KのときのΣR/ΣGとΣB/ΣGの値である。)と
し(S231)、積分値17,18,19から出力され
たそれぞれの積分値から比ΣR/ΣG,ΣB/ΣGの値
を求め、それぞれをRi,Biとする(S232)。
【0348】次に、利得Gが規定値GKより大きいか否
かを判断し(S233)、大きければ(例えば、照度5
0ルクスで通常被写体を映したときの自動利得制御回路
の利得より小さければ)制御値WBR,WBBを求めて
出力する(S240)。
【0349】一方、ステップS233において、利得G
が規定値GKより小さければ、R0と映像信号に基づいて
求められたRiとを比較し(S234)、RiがR0より
大きければR0をインクリメントし(S235)、Ri
0より小さければR0をデクリメントする(S23
6)。
【0350】次に、B0と映像信号に基づいて求められ
たBiとを比較し(S237)、BiがB0より大きけれ
ばB0をインクリメントし(S238)、BiがB0より
小さければB0をデクリメントする(S239)。上記
処理によって求められたR0,B0から制御値WBB,W
BRを求め(S240)、ステップS232に戻る。
【0351】このように、自動利得制御回路76の利得
Gが既定値GK より大きいときは、R0,B0は変更せず
そのまま制御値WBR,WBBを求めるのは、自動利得
制御回路76の利得が高くなると映像信号中のノイズ成
分も増幅される、色信号の積分値にノイズ成分の積分値
が大きく影響し、マイコン20で求められたΣR/Σ
G,ΣB/ΣGの値から正確なWBR,WBBの値が求
められなくなるからである。
【0352】尚、実施例29においては、マイコン20
は色信号の積分値の和から自動利得制御回路76を制御
したが、分離回路4から出力されたY信号の積分値を用
いてもよい。
【0353】また、実施例29の制御方法を、図95に
組込む場合を説明したが、自動利得制御回路を備えるこ
とにより、実施例1乃至24のいずれであっても、実施
例29を組込むことができる。
【0354】実施例30 図104乃至図110は実施例30の撮像装置に関する
ものであり、図104は実施例30の撮像装置の構成を
示すブロック図、図105は黒体輻射曲線Q21とホワイ
トバランス調整を行なう制御領域Q22をΣR/ΣG軸と
ΣB/ΣG軸とからなる座標上に表した説明図、図10
6はR−Y信号軸とB−Y信号軸とからなる座標上に黒
体輻射曲線を示す説明図、図107は水銀灯下における
色再現特性がG側に大きくずれる様子を示すベクトル
図、図108は本実施例により改善された色再現特性を
示すベクトル図、図109はマイコン20における処理
内容を示すフローチャート(その1)、図110はマイ
コン20における処理内容を示すフローチャート(その
2)である。
【0355】実施例30の撮像装置は、光検出部24、
A/Dコンバータ25、メモリ26を備えていない点、
及びマイコン20の制御内容が実施例1(図1)と相違
する。従って、図104において図1と同一又は相当す
る構成には同一の符号を付すことによって、それらの説
明を省略する。
【0356】図105に示されるように、本実施例にお
いては、積分器17,18,19から出力された積分値
の比ΣR/ΣG(=Ri)とΣB/ΣG(=Bi)が制御
領域Q22内にあるときには、積分値の比RiとBiとに基
づいて積分器の制御値WBR,WBBを求めるが、制御
領域Q22の外側(例えば、図105における点P
1(Ri,Bi))にあるときには、制御領域Q22の境界
線上の点P2(Rc,Bc)(ここで、RC=ΣR/Σ
c,BC=ΣB/ΣGc)に基づいて制御値WBR,W
BBを求める。このように、積分値の比が制御領域Q22
の外側にあるときに、制御領域Q22の境界線上の点P2
(Rc,Bc)に基づいて制御値WBR,WBBを求める
ことにより、被写体が単一色の時に再現された画像の色
が薄くなるなどの弊害を防ぐことができる。
【0357】また、本実施例においては、積分値の比R
iとBiが制御領域Q22の外側にあるときには、マイコン
20は色の振幅が小さくなるように第2の演算部6の乗
算器11,14の利得を制御する。具体的には、次式(5
9),(60)に示すように乗算器11,14に与えられる制
御値RYG’,BYG’を変更する。ここで、RYG,
BYGは積分値の比P1(Ri,Bi)が制御領域Q22内に
あるときに乗算器11,14に与えられる制御値を示
し、RYG’,BYG’は積分値の比P1(Ri,Bi)
制御領域Q22外にあるときに乗算器11,14に与えら
れる制御値を示し、K31は色信号の減少度を定める所定
の係数を示し、{(Ri,Bi)−(Rc,Bc)}(ここ
では、上線を省略している。)は得られた積分値Ri
iと制御領域の境界線上の点との距離を示す。
【0358】
【数7】
【0359】このように、乗算器11,14に与えられ
る制御値を変更するのは、制御領域Q22を設定すること
によって、例えば、放電灯下における撮影において積分
値の比が制御領域Q22外にあるときに、図107に示さ
れるように、白がG(緑)やMg(マゼンタ)の方向に
大きくずれてしまい、非常に違和感のある画像となるの
を緩和するためである。つまり、乗算器11,14に与
えられる利得を下げて色信号の振幅を小さくすることに
よって、図108に示されるように、白のG側へのずれ
を小さくすることができ、再現された画像の違和感を減
らすことができる。
【0360】次に、本実施例の色再現特性の補正法につ
いて説明する。始めに、積分値の比ΣR/ΣG,ΣB/
ΣGをそれぞれR0,B0(このときのR0,B0は所定の
初期値である。)とし、このときの乗算器7,8の制御
値WBR,WBBと、乗算器の制御値RYG,BYG
(このときは値RYG0,BYG0である。)求める(S
231)。
【0361】次に、制御値WBR,WBBと、制御値R
YG,BYGを乗算器7,8と乗算器11,14にそれ
ぞれ出力する(S232)。次に、撮像素子1からの映
像信号に基づいて積分器17,18,19で得られた積
分値ΣR,ΣG,ΣBから積分値の比Ri(=ΣR/Σ
G)とBi(=ΣB/ΣG)とを求める(S233)。
【0362】次に、求めたRi,Biの値が制御領域内の
値か否かを判別し(S234)、制御領域内の値であれ
ばステップS235に進み、以下の処理を行なう。
【0363】先ず、映像信号に基づく値であるRiとマ
イコン20により設定されている値であるR0とを比較
し(S235)、RiがR0より大きければR0をインク
リメント(1を加え)(S236)、RiがR0より小さ
ければR0をデクリメントする(1を減じる)(S23
7)、Ri=R0であればR0をそのままにして、ステッ
プS238に進む。次に、映像信号に基づく値であるB
iとマイコン20により設定されている値であるB0とを
比較し(S238)、BiがB0より大きければB0をイ
ンクリメント(1を加え)(S239)、BiがB0より
小さければB0をデクリメントする(1を減じる)(S
240)、Bi=B0であればB0をそのままにして、ス
テップS241に進む。
【0364】次に、マイコン20は、このときのR0
0に基づいて、制御値WBR,WBBを求め(S24
1)、ステップS232に戻る。
【0365】一方、ステップS234において、積分値
の比Ri,Biが制御領域外の時には、図105に示され
るように、Ri,Biと制御領域の境界線上の点Rc,Bc
を求める(S242)。この点Rc,Bcは、例えば、R
i,Biから制御領域の境界線に垂線を引いたときの交点
である。
【0366】次に、このときの積分値の比Ri,Biと式
(59),(60)から、制御値RYG’,BYG’を求める
(S243)。
【0367】次に、Rcとマイコン20により設定され
ているR0とを比較し(S244)、RcがR0より大き
ければR0をインクリメントし(S245)、RcがR0
より小さければR0をデクリメントし(S246)、RC
=R0であればR0をそのままにして、ステップS247
に進む。
【0368】次に、Bcとマイコン20により設定され
ているB0とを比較し(S247)、BcがB0より大き
ければB0をインクリメントし(S248)、BcがB0
より小さければB0をデクリメントし(S249)、BC
=B0であればB0をそのままにして、ステップS250
に進む。
【0369】次に、制御値RYG’とRYGとを比較し
(S250)、RYG’がRYGより大きければRYG
をインクリメントし(S251)、RYG’がRYGよ
り小さければRYGをデクリメントし(S252)、R
YG’=RYGであればRYGをそのままにして、ステ
ップS253に進む。
【0370】次に、BYG’とBYGとを比較し(S2
53)、BYG’がBYGより大きければBYGをイン
クリメントし(S254)、BYG’がBYGより小さ
ければBYGをデクリメントし(S255)、BYG’
=BYGであれば、BYGをそのままにして、ステップ
S241に進み、マイコン20は、このときのR0,B0
に基づいて、制御値WBR,WBBを求め(S24
1)、ステップS232に戻る。
【0371】上記処理によって、乗算器11,14に与
えられる利得を下げて色信号の振幅を小さくすることに
よって、再現された画像の違和感を減らすことができ
る。
【0372】実施例31 図111は実施例31における制御領域Q22とその外側
の領域を示す説明図である。実施例31は、積分値の比
が制御領域Q22の外側にあるときの乗算器11,14の
制御値RYG’,BYG’の計算方法を除いて実施例3
0と同一である。
【0373】実施例31においては、制御領域Q22の外
側を6つ領域(i)〜(vi)に分類し、積分値の比が制御領
域Q22の外側にあるときには、領域(i)〜(vi)のいずれ
の領域内にあるかによって、乗算器11,14の制御値
RYG’,BYG’の計算式を変えている。
【0374】以下の式により、色信号の振幅を小さくす
れば、実施例30と同様な効果が得られる。
【0375】領域(i)内(ΣR/ΣGi ≦ΣR/ΣGL
のときには、 RYG’=K32×ΣR/ΣGi×RYG …(61) BYG’=K32×ΣR/ΣGi×BYG …(62) 領域(ii)内(ΣR/ΣGi ≧ΣR/ΣGH)のときに
は、 RYG’=K33÷ΣR/ΣGi×RYG …(63) BYG’=K33÷ΣR/ΣGi×BYG …(64) 領域(iv)内(ΣB/ΣGi ≦ΣB/ΣGL)のときに
は、 RYG’=K34×ΣB/ΣGi×RYG …(65) BYG’=K34×ΣB/ΣGi×BYG …(66) 領域(iii)内(ΣB/ΣGi ≧ΣB/ΣGH)のときに
は、 RYG’=K35÷ΣB/ΣGi×RYG …(67) BYG’=K35÷ΣB/ΣGi×BYG …(68) 領域(v)内ときには、 RYG’=K36×ΣB/ΣGi×ΣR/ΣGi×RYG …(69) BYG’=K36×ΣB/ΣGi×ΣR/ΣGi×BYG …(70) 領域(vi)内のときには、 RYG’=K37÷ΣB/ΣGi÷ΣR/ΣGi×RYG …(71) BYG’=K37÷ΣB/ΣGi÷ΣR/ΣGi×BYG …(72) である。ここで、K32〜K37は色信号の減少度を定める
係数である。
【0376】また、式(61)〜(72)を乗算を用いない形に
展開した次式(73)〜(84)を用いても、同様の効果が得ら
れる。
【0377】領域(i)内(ΣR/ΣGi ≦ΣR/ΣGL
のときには、 RYG’=RYG−K38×(ΣR/ΣGL−ΣR/ΣGi) …(73) BYG’=BYG−K38×(ΣR/ΣGL−ΣR/ΣGi) …(74) 領域(ii)内(ΣR/ΣGi ≧ΣR/ΣGH)のときに
は、 RYG’=RYG−K39×(ΣR/ΣGi−ΣR/ΣGH) …(75) BYG’=BYG−K39×(ΣR/ΣGi−ΣR/ΣGH) …(76) 領域(iv)内(ΣB/ΣGi ≦ΣB/ΣGL)のときに
は、 RYG’=RYG−K40×(ΣB/ΣGL−ΣB/ΣGi) …(77) BYG’=BYG−K40×(ΣB/ΣGL−ΣB/ΣGi) …(78) 領域(iii)内(ΣB/ΣGi ≧ΣB/ΣGH)のときに
は、 RYG’=RYG−K41×(ΣB/ΣGi−ΣB/ΣGH) …(79) BYG’=BYG−K41×(ΣB/ΣGi−ΣB/ΣGH) …(80) 領域(v)内ときには、 RYG’=RYG−K42×(ΣR/ΣGH−ΣR/ΣGi) −K43×(ΣB/ΣGH−ΣB/ΣGi) …(81) BYG’=BYG−K42×(ΣR/ΣGH−ΣR/ΣGi) −K43×(ΣB/ΣGH−ΣB/ΣGi) …(82) 領域(vi)内のときには、 RYG’=RYG−K44×(ΣR/ΣGi−ΣR/ΣGL) −K45×(ΣB/ΣGi−ΣB/ΣGL) …(83) BYG’=BYG−K44×(ΣR/ΣGi−ΣR/ΣGL) −K45×(ΣB/ΣGi−ΣB/ΣGL) …(84) である。ここで、K38〜K45は色信号の減少度を定める
係数である。
【0378】実施例32 図112は実施例32の撮像装置の構成を示すブロック
図である。図112の装置は、輝度信号出力端子81
と、エンコーダ21から出力された色信号を減衰させる
乗算器78と、乗算器78の出力をアナログ信号に変換
するD/Aコンバータ79と、色信号出力端子80とを
有する点及びマイコン20の制御内容が図104の装置
と相違する。従って、図112の構成には図104と同
一の符号を付すことによって、これらの説明を省略す
る。
【0379】図112に示すように、エンコーダ21に
よって平衡変調後の色信号の利得を制御する乗算器78
によって色信号の振幅を小さくしても、乗算器11,1
4の利得を小さくした場合と同様の効果が得られる。
【0380】実施例33 図108は実施例33により改善された色再現特性を示
すベクトル図である。実施例33は、マイコン20によ
る乗算器11,14の制御値の補正方法を除き、実施例
30(図104)と同一である。実施例33において
は、乗算器の制御値を以下の式(85),(86)により求めて
いる。
【0381】
【数8】
【0382】このように係数K46とK47を独立に設定す
ることにより、2つの色差信号の振幅をそれぞれ独立に
小さくすることができ、ホワイトバランスのずれによる
他の色(例えば、Ye,R,Mg,Cy,G)のずれを
緩和することができ、違和感のない色再現を実現でき
る。
【0383】尚、マイコン20による処理内容は、上記
式を除いて、図109及び図110の場合と同一であ
る。
【0384】実施例34 実施例34は、積分値の比が制御領域Q22の外側にある
ときの乗算器11,14の制御値RYG’,BYG’の
計算方法を除いて実施例33と同一である。
【0385】実施例34においては、制御領域Q22の外
側を図111に示されるように、6つ領域(i)〜(vi)に
分類し、積分値の比が制御領域Q22の外側にあるときに
は、領域(i)〜(vi)のいずれの領域内にあるかによっ
て、乗算器11,14の制御値RYG’,BYG’の計
算式を変えている。
【0386】以下の式(87)〜(98)により、色信号の振幅
を小さくすれば、実施例33と同様の効果が得られる。
【0387】領域(i)内(ΣR/ΣGi ≦ΣR/ΣGL
のときには、 RYG’=K48 ×ΣR/ΣGi × RYG …(87) BYG’=K49 ×ΣR/ΣGi × BYG …(88) 領域(ii)内(ΣR/ΣGi ≧ΣR/ΣGH)のときに
は、 RYG’=K50 ÷ΣR/ΣGi × RYG …(89) BYG’=K51 ÷ΣR/ΣGi × BYG …(90) 領域(iv)内(ΣB/ΣGi ≦ΣB/ΣGL)のときに
は、 RYG’=K52 ×ΣB/ΣGi × RYG …(91) BYG’=K53 ×ΣB/ΣGi × BYG …(92) 領域(iii)内(ΣB/ΣGi ≧ΣB/ΣGH)のときに
は、 RYG’=K54 ÷ΣB/ΣGi × RYG …(93) BYG’=K55 ÷ΣB/ΣGi × BYG …(94) 領域(v)内ときには、 RYG’=K56 ×ΣB/ΣGi ×ΣR/ΣGi × RYG …(95) BYG’=K57 ×ΣB/ΣGi ×ΣR/ΣGi × BYG …(96) 領域(vi)内のときには、 RYG’=K58 ÷ΣB/ΣGi ÷ΣR/ΣGi × RYG …(97) BYG’=K59 ÷ΣB/ΣGi ÷ΣR/ΣGi × BYG …(98) である。ここで、K48〜K59は色信号の減少度を定める
係数である。
【0388】また、式(87)〜(98)を乗算を用いない形に
展開した次式を用いても、同様の効果が得られる。
【0389】領域(i)内(ΣR/ΣGi ≦ΣR/ΣGL
のときには、 RYG’=RYG−K60×(ΣR/ΣGL−ΣR/ΣGi) …(99) BYG’=BYG−K61×(ΣR/ΣGL−ΣR/ΣGi) …(100) 領域(ii)内(ΣR/ΣGi ≧ΣR/ΣGH)のときに
は、 RYG’=RYG−K62×(ΣR/ΣGi−ΣR/ΣGH) …(101) BYG’=BYG−K63×(ΣR/ΣGi−ΣR/ΣGH) …(102) 領域(iv)内(ΣB/ΣGi ≦ΣB/ΣGL)のときに
は、 RYG’=RYG−K64×(ΣB/ΣGL−ΣB/ΣGi) …(103) BYG’=BYG−K65×(ΣB/ΣGL−ΣB/ΣGi) …(104) 領域(iii)内(ΣB/ΣGi ≧ΣB/ΣGH)のときに
は、 RYG’=RYG−K66×(ΣB/ΣGi−ΣB/ΣGH) …(105) BYG’=BYG−K67×(ΣB/ΣGi−ΣB/ΣGH) …(106) 領域(v)内ときには、 RYG’=RYG−K68×(ΣR/ΣGH−ΣR/ΣGi) −K69×(ΣB/ΣGH−ΣB/ΣGi) …(107) BYG’=BYG−K70×(ΣR/ΣGH−ΣR/ΣGi) −K71×(ΣB/ΣGH−ΣB/ΣGi) …(108) 領域(vi)内のときには、 RYG’=RYG−K72×(ΣR/ΣGi−ΣR/ΣGL) −K73×(ΣB/ΣGi−ΣB/ΣGL) …(109) BYG’=BYG−K74×(ΣR/ΣGi−ΣR/ΣGL) −K75×(ΣB/ΣGi−ΣB/ΣGL) …(110) である。ここで、K60〜K75は色信号の減少度を定める
係数である。
【0390】実施例35 図114乃至図117は実施例35に関するものであ
り、図114は撮像装置の構成を示すブロック図、図1
15は乗算器の利得を変化させたときの色差信号の変化
を示す説明図、図116及び図117はマイコン20の
処理内容を示すフローチャートである。
【0391】図114において図51と同一又は相当す
る構成には同一の符号を付すことによって、それらの説
明を省略する。実施例35は、図114に示される装置
に、実施例33の制御内容を組込んだものである。
【0392】図105に示されるように、本実施例にお
いては、積分器17,18,19から出力された積分値
の比ΣR/ΣGi(=Ri)とΣB/ΣGi(=Bi)が制
御領域Q22内にあるときには、積分値の比RiとBiとに
基づいて積分器の制御値WBR,WBBを求めるが、制
御領域Q22の外側(例えば、図105における点P
1(Ri,Bi))にあるときには、制御領域Q22の境界
線上の点P2(Rc,Bc)(ここで、RC=ΣR/Σ
c,BC=ΣB/ΣGc)に基づいて制御値WBR,W
BBを求める。このように、積分値の比が制御領域Q22
の外側にあるときに、制御領域Q22の境界線上の点P2
(Rc,Bc)に基づいて制御値WBR,WBBを求める
ことにより、被写体が単一色の時に再現された画像の色
が薄くなるなどの弊害を防ぐことができる。
【0393】また、本実施例においては、積分値の比R
iとBiが制御領域Q22の外側にあるときには、マイコン
20は色の振幅が小さくなるように第2の演算部6の乗
算器11,14の利得を制御する。具体的には、次式
(3),(4)に示すように乗算器11,14に与えら
れる制御値RYG’(+),RYG’(−),BYG’
(+),BYG’(−)に変更する。ここで、RYG
(+),RYG(−),BYG(+),BYG(−)は
積分値の比P1(Ri,Bi)が制御領域Q22内にあるとき
に乗算器54,55,60,61に与えられる制御値で
あり、RYG’(+),RYG’(−),BYG’
(+),BYG’(−)は積分値の比P1(Ri,Bi)
制御領域Q22外にあるときに乗算器54,55,60,
61に与えられる制御値であり、K77〜K79は色信号の
減少度を定める所定の係数、{(Ri,Bi)−(Rc
c)}(ここでは、上線は省略してある。)は得られ
た積分値Ri,Biと制御領域の境界線上の点との距離を
示す。
【0394】
【数9】
【0395】本実施例においては、このように利得を制
御して色差信号の振幅を小さくすることによって、実施
例33と同様の効果が得られる。
【0396】次に、マイコン20の処理内容を図116
及び図117に基づいて説明する。始めに、積分値の比
ΣR/ΣG,ΣB/ΣGをそれぞれR0,B0(このとき
のR0,B0は所定の初期値である。)とし、このときの
乗算器7,8の制御値WBR,WBBと、乗算器の制御
値RYG(+),RYG(−),BYG(+),BYG
(−) (このときの値をRYG(+)0,RYG(−)
0,BYG(+)0,BYG(−)0とする。)を求める
(S261)。
【0397】次に、制御値WBR,WBBと、制御値R
YG(+),RYG(−),BYG(+),BYG
(−) を乗算器7,8と乗算器54,55,60,6
1にそれぞれ出力する(S262)。
【0398】次に、撮像素子1からの映像信号に基づい
て積分器17,18,19で得られた積分値ΣRi,Σ
i,ΣBiから積分値の比Ri(=ΣR/ΣG)とB
i(=ΣB/ΣG)とを求める(S263)。
【0399】次に、求めたRi,Biの値が制御領域内の
値か否かを判別し(S264)、制御領域内の値であれ
ばステップS265に進み、以下の処理を行なう。
【0400】先ず、映像信号に基づく値であるRiとマ
イコン20により設定されている値であるR0とを比較
し(S265)、RiがR0より大きければR0をインク
リメント(1を加え)(S266)、RiがR0より小さ
ければR0をデクリメントする(1を減じる)(S26
7)、Ri=R0であればR0をそのままにして、ステッ
プS268に進む。次に、映像信号に基づく値であるB
iとマイコン20により設定されている値であるB0とを
比較し(S268)、BiがB0より大きければB0をイ
ンクリメント(1を加え)(S269)、BiがB0より
小さければB0をデクリメントする(1を減じる)(S
270)、Bi=B0であればB0をそのままにして、ス
テップS271に進む。
【0401】次に、マイコン20は、このときのR0
0に基づいて、制御値WBR,WBBを求め(S27
1)、ステップS262に戻る。
【0402】一方、ステップS264において、積分値
の比Ri,Biが制御領域外の時には、図117に示され
るように、Ri,Biと制御領域の境界線上の点Rc,Bc
を求める(S272)。この点Rc,Bcは、例えば、R
i,Biから制御領域の境界線に垂線を引いたときの交点
である。
【0403】次に、このときの積分値の比Ri,Biと式
(111)〜(114)から、制御値RYG’(+),RYG’
(−),BYG’(+),BYG’(−)を求める(S
273)。
【0404】次に、Rcとマイコンにより設定されてい
るR0とを比較し(S274)、RcがR0より大きけれ
ばR0をインクリメントし(S275)、RcがR0より
小さければR0をデクリメントし(S276)、RC=R
0であれば、R0をそのままにして、ステップS277に
進む。
【0405】次に、Bcとマイコンにより設定されてい
るB0とを比較し(S277)、BcがB0より大きけれ
ばB0をインクリメントし(S278)、BcがB0より
小さければB0をデクリメントし(S279)、BC=B
0であれば、B0をそのままにして、ステップS280に
進む。
【0406】次に、色差信号の利得においてはRYG
(+)’とRYG(+)とを比較し(S280)、RY
G’(+)がRYG(+)より大きければRYGをイン
クリメントし(S281)、RYG’(+)がRYG
(+)より小さければRYGをデクリメントし(S28
2)、RYG’(+)=RYG(+)であれば、RYG
(+)をそのままにして、ステップS283に進む。
【0407】次に、色差信号の利得においてはRYG
(−)’とRYG(−)とを比較し(S283)、RY
G’(−)がRYG(−)より大きければRYGをイン
クリメントし(S284)、RYG’(−)がRYG
(−)より小さければRYGをデクリメントし(S28
5)、RYG’(−)=RYG(−)であれば、RYG
(−)をそのままにして、ステップS286に進む。
【0408】次に、色差信号の利得においてはBYG
(+)’とBYG(+)とを比較し(S286)、BY
G’(+)がBYG(+)より大きければBYGをイン
クリメントし(S287)、BYG’(+)がBYG
(+)より小さければBYGをデクリメントし(S28
8)、BYG’(+)=BYG(+)であれば、BYG
(+)をそのままにして、ステップS289に進む。
【0409】次に、色差信号の利得においてはBYG
(−)’とBYG(−)とを比較し(S289)、BY
G’(−)がBYG(−)より大きければBYGをイン
クリメントし(S290)、BYG’(−)がBYG
(−)より小さければBYGをデクリメントし(S29
1)、BYG’(−)=BYG(−)であれば、BYG
(−)をそのままにして、ステップS271に進み、こ
のときのR0,B0に基づいて、制御値WBR,WBBを
求め(S271)、ステップS262に戻る。
【0410】上記のフローチャートによって、ΣR/Σ
GとΣB/ΣGの値ΣR/ΣGi,ΣB/ΣGiが制御
領域外の時、色差信号の振幅をそれぞれ独立に小さくす
ることができる。
【0411】尚、色差信号の振幅を小さくする式は上記
式(111)〜(114)に限らず、例えば実施例2で示した式(8
7)〜(98)や式(99)〜(110)のように展開しても同様の効
果が得られる。
【0412】実施例36 図118乃至図120は実施例36の撮像装置に関する
ものであり、図118は乗算器の利得を変化させたとき
の色差信号の変化を示す説明図、図119及び図120
はマイコン20の処理内容を示すフローチャートであ
る。
【0413】実施例36はマイコン20の制御内容を除
き、図104と同一の構成を有する。図104に示され
る実施例30においては、色差信号の振幅を小さくする
ために乗算器11,14の利得を制御していたが、実施
例36においては、色差信号の位相を変えるために乗算
器12,13の利得を変化させる点のみが相違する。
【0414】図105に示されるように、実施例36に
おいては、積分器17,18,19から出力された積分
値の比ΣR/ΣGi(=Ri)とΣB/ΣGi(=Bi)が
制御領域Q22内にあるときには、積分値の比RiとBi
に基づいて積分器の制御値WBR,WBBを求めるが、
制御領域Q22の外側(例えば、図105における点P1
(Ri,Bi))にあるときには、制御領域Q22の境界線
上の点P2(Rc,Bc)(ここで、RC=ΣR/ΣGc
C=ΣB/ΣGc)に基づいて制御値WBR,WBBを
求める。このように、積分値の比が制御領域Q22の外側
にあるときに、制御領域Q22の境界線上の点P2(Rc
c)に基づいて制御値WBR,WBBを求めることに
より、被写体が単一色の時に再現された画像の色が薄く
なるなどの弊害を防ぐことができる。
【0415】また、本実施例においては、積分値の比R
iとBiが制御領域Q22の外側にあるときには、マイコン
20は色の振幅が小さくなるように第2の演算部6の乗
算器12,13の利得を制御する。具体的には、次式(1
15),(116)に示すように乗算器12,13に与えられる
制御値RYM’,BYM’に変更する。ここで、RY
M,BYMは積分値の比P1(Ri,Bi)が制御領域Q
22内にあるときに乗算器12,13に与えられる制御
値、RYM’,BYM’は積分値の比P1(Ri,Bi)
が制御領域Q22外にあるときに乗算器11,14に与え
られる制御値、K1は色信号の減少度を定める所定の係
数、{(Ri,Bi)−(Rc,Bc)}は得られた積分値
i,Biと制御領域との距離を示す。
【0416】
【数10】
【0417】このように、乗算器12,13に与えられ
る制御値を変更するのは、制御領域Q22を設定すること
によって、例えば、放電灯下における撮影において、積
分値の比が制御領域Q22外にあるときには、図107に
示されるように、白がG(緑)やMg(マゼンタ)の方
向に大きくずれてしまい、非常に違和感のある画像とな
るのを緩和するためである。つまり、乗算器12,13
に与えられる利得を下げて色差信号の位相を変えること
によって、白のG側へのずれを小さくすることができ、
再現された画像を見る者が感じる違和感を減らすことが
できる。
【0418】次に、図119及び図120に基づいてマ
イコン20による処理内容を説明する。始めに、積分値
の比ΣR/ΣG,ΣB/ΣGをそれぞれR0,B0(この
ときのR0,B0は所定の初期値である。)とし、このと
きの乗算器7,8の制御値WBR,WBBと、乗算器の
制御値RYM,BYM(このときは値RYM0,BYM0
である。)求める(S301)。
【0419】次に、制御値WBR,WBBと、制御値R
YM,BYMを乗算器7,8と乗算器12,13にそれ
ぞれ出力する(S302)。次に、撮像素子1からの映
像信号に基づいて積分器17,18,19で得られた積
分値ΣR,ΣG,ΣBから積分値の比Ri(=ΣR/Σ
G)とBi(=ΣB/ΣG)とを求める(S303)。
【0420】次に、求めたRi,Biの値が制御領域内の
値か否かを判別し(S304)、制御領域内の値であれ
ばステップS305に進み、以下の処理を行なう。
【0421】先ず、映像信号に基づく値であるRiとマ
イコン20により設定されている値であるR0とを比較
し(S305)、RiがR0より大きければR0をインク
リメント(1を加え)(S306)、RiがR0より小さ
ければR0をデクリメントする(1を減じる)(S30
7)、Ri=R0であれば、R0をそのままにして、ステ
ップS308に進む。次に、映像信号に基づく値である
iとマイコン20により設定されている値であるB0
を比較し(S308)、BiがB0より大きければB0
インクリメント(1を加え)(S309)、BiがB0
り小さければB0をデクリメントする(1を減じる)
(S310)、Bi=B0であれば、B0をそのままにし
て、ステップS311に進む。
【0422】次に、マイコン20は、このときのR0
0に基づいて、制御値WBR,WBBを求め(S31
1)、ステップS312に戻る。
【0423】一方、ステップS304において、積分値
の比Ri,Biが制御領域外の時には、図105に示され
るように、Ri,Biと制御領域の境界線上の点Rc,Bc
を求める(S312)。この点Rc,Bcは、例えば、R
i,Biから制御領域の境界線に垂線を引いたときの交点
である。
【0424】次に、このときの積分値の比Ri,Biと式
(115),(116)から制御値RYM’,BYM’を求める
(S313)。
【0425】次に、Rcとマイコンにより設定されてい
るR0とを比較し(S314)、RcがR0より大きけれ
ばR0をインクリメントし(S315)、RcがR0より
小さければR0をデクリメントし(S316)、RC=R
0であれば、R0をそのままにして、ステップS317に
進む。
【0426】次に、Bcとマイコンにより設定されてい
るB0とを比較し(S317)、BcがB0より大きけれ
ばB0をインクリメントし(S318)、BcがB0より
小さければB0をデクリメントし(S319)、BC=B
0であれば、B0をそのままにして、ステップS320に
進む。
【0427】次に、色差信号の利得においてはRYM’
とRYMとを比較し(S320)、RYM’がRYMよ
り大きければRYMをインクリメントし(S321)、
RYM’がRYMより小さければRYMをデクリメント
し(S322)、RYM’=RYMであれば、RYMを
そのままにして、ステップS323に進む。
【0428】次に、BYM’とBYMとを比較し(S3
23)、BYM’がBYMより大きければBYMをイン
クリメントし(S324)、BYM’がBYMより小さ
ければBYMをデクリメントし(S325)、BYM’
=BYMであれば、BYMをそのままにして、ステップ
S311に進み、マイコン20は、このときのR0,B0
に基づいて、制御値WBR,WBBを求め(S31
1)、ステップS302に戻る。
【0429】上記のフローチャートによって得られたΣ
R/ΣGとΣB/ΣGの値が制御領域外の時、色差信号
の位相を変えることができる。
【0430】実施例37 実施例37は、積分値の比が制御領域Q22の外側にある
ときの乗算器12,13の制御値RYG’,BYG’の
計算方法を除いて実施例36と同一である。実施例37
の説明においては、図111をも参照する。
【0431】実施例37においては、制御領域Q22の外
側を6つ領域(i)〜(vi)に分類し、積分値の比が制御領
域Q22の外側にあるときには、領域(i)〜(vi)のいずれ
の領域内にあるかによって、乗算器11,14の制御値
RYG’,BYG’の計算式を変えている。
【0432】以下の式により、色差信号の位相を変えれ
ば、実施例36と同様な効果が得られる。
【0433】領域(i)内(ΣR/ΣGi ≦ΣR/ΣGL
のときには、 RYM’=K82×ΣR/ΣGi×RYM …(117) BYM’=K82×ΣR/ΣGi×BYM …(118) 領域(ii)内(ΣR/ΣGi ≧ΣR/ΣGH)のときに
は、 RYM’=K83÷ΣR/ΣGi×RYM …(119) BYM’=K83÷ΣR/ΣGi×BYM …(120) 領域(iv)内(ΣB/ΣGi ≦ΣB/ΣGL)のときに
は、 RYM’=K84×ΣB/ΣGi×RYM …(121) BYM’=K84×ΣB/ΣGi×BYM …(122) 領域(iii)内(ΣB/ΣGi ≧ΣB/ΣGH)のときに
は、 RYM’=K85÷ΣB/ΣGi×RYM …(123) BYM’=K85÷ΣB/ΣGi×BYM …(124) 領域(v)内のときには、 RYM’=K86×ΣB/ΣGi×ΣR/ΣGi×RYM …(125) BYM’=K86×ΣB/ΣGi×ΣR/ΣGi×BYM …(126) 領域(vi)内のときには、 RYM’=K87÷ΣB/ΣGi÷ΣR/ΣGi×RYM …(127) BYM’=K87÷ΣB/ΣGi÷ΣR/ΣGi×BYM …(128) である。
【0434】また、色差信号の利得係数を求める式は上
記式(117)〜(128)に限らず、例えば式(99)〜(110)と同
様に式(117)〜(128)を展開しても同様の効果が得られ
る。
【0435】実施例38 図121乃至図123は実施例38に関するものであ
り、図121は乗算器の利得を変化させたときの色差信
号の位相の変化を示す説明図、図122及び図123は
マイコン20の処理内容を示すフローチャートである。
実施例38の撮像像値はマイコンの制御内容を除き図1
14と同じ構成を有する。実施例38は、図114に示
される装置に、実施例37の制御内容を組込んだもので
ある。
【0436】図105に示されるように、実施例38に
おいては、積分器17,18,19から出力された積分
値の比ΣR/ΣGi(=Ri)とΣB/ΣGi(=Bi)が
制御領域Q22内にあるときには、積分値の比RiとBi
に基づいて積分器の制御値WBR,WBBを求めるが、
制御領域Q22の外側(例えば、図105における点P1
(Ri,Bi))にあるときには、制御領域Q22の境界線
上の点P2(Rc,Bc)(ここで、RC=ΣR/ΣGc
C=ΣB/ΣGc)に基づいて制御値WBR,WBBを
求める。このように、積分値の比が制御領域Q22の外側
にあるときに、制御領域Q22の境界線上の点P2(Rc
c)に基づいて制御値WBR,WBBを求めることに
より、被写体が単一色の時に再現された画像の色が薄く
なるなどの弊害を防ぐことができる。
【0437】また、実施例38においては、積分値の比
iとBiが制御領域Q22の外側にあるときには、マイコ
ン20は色の振幅が小さくなるように第2の演算部6の
乗算器11,14の利得を制御する。具体的には、次式
(129)〜(132)に示すように乗算器11,14に与えられ
る制御値RYM’(+),RYM’(−),BYM’
(+),BYM’(−)に変更する。ここで、RYM
(+),RYM(−),BYM(+),BYM(−)は
積分値の比P1(Ri,Bi)が制御領域Q22内にあるとき
に乗算器54,55,60,61に与えられる制御値で
あり、RYM’(+),RYM’(−),BYM’
(+),BYM’(−)は積分値の比P1(Ri,Bi
が制御領域Q22外にあるときに乗算器54,55,6
0,61に与えられる制御値であり、K88〜K91は色信
号の減少度を定める所定の係数、{(Ri,Bi)−(R
c,Bc)}は得られた積分値Ri,Biと制御領域との距
離を示す。
【0438】
【数11】
【0439】このようにの利得を制御して色差信号の位
相を変化させることによって、実施例37と同様の効果
が得られる。
【0440】次に、マイコン20の処理内容を図122
及び図123に基づいて説明する。始めに、積分値の比
ΣR/ΣG,ΣB/ΣGをそれぞれR0,B0(このとき
のR0,B0は所定の初期値である。)とし、このときの
乗算器7,8の制御値WBR,WBBと、乗算器の制御
値RYM(+),RYM(−),BYM(+),BYM
(−) (このときの値をRYM(+)0,RYM(−)
0,BYM(+)0,BYM(−)0とする。)を求める
(S331)。
【0441】次に、制御値WBR,WBBと、制御値R
YM(+),RYM(−),BYM(+),BYM
(−) を乗算器7,8と乗算器56,57,58,5
9にそれぞれ出力する(S332)。
【0442】次に、撮像素子1からの映像信号に基づい
て積分器17,18,19で得られた積分値ΣR,Σ
G,ΣBから積分値の比Ri(=ΣR/ΣG)とBi(=
ΣB/ΣG)とを求める(S333)。
【0443】次に、求めたRi,Biの値が制御領域内の
値か否かを判別し(S334)、制御領域内の値であれ
ばステップS335に進み、以下の処理を行なう。
【0444】先ず、映像信号に基づく値であるRiとマ
イコン20により設定されている値であるR0とを比較
し(S335)、RiがR0より大きければR0をインク
リメント(1を加え)(S336)、RiがR0より小さ
ければR0をデクリメントする(1を減じる)(S33
7)、Ri=R0であれば、R0をそのままにして、ステ
ップS338に進む。次に、映像信号に基づく値である
iとマイコン20により設定されている値であるB0
を比較し(S338)、BiがB0より大きければB0
インクリメント(1を加え)(S339)、BiがB0
り小さければB0をデクリメントする(1を減じる)
(S340)、Bi=B0であれば、B0をそのままにし
て、ステップS341に進む。
【0445】次に、マイコン20は、このときのR0
0に基づいて、制御値WBR,WBBを求め(S34
1)、ステップS332に戻る。
【0446】一方、ステップS334において、積分値
の比Ri,Biが制御領域外の時には、図123に示され
るように、Ri,Biと制御領域の境界線上の点Rc,Bc
を求める(S342)。この点Rc,Bcは、例えば、R
i,Biから制御領域の境界線に垂線を引いたときの交点
である。
【0447】次に、このときの積分値の比Ri,Biと式
(129)〜(132)から、制御値RYM’(+),RYM’
(−),BYM’(+),BYM’(−)を求める(S
343)。
【0448】次に、Rcとマイコンにより設定されてい
るR0とを比較し(S344)、RcがR0より大きけれ
ばR0をインクリメントし(S345)、RcがR0より
小さければR0をデクリメントし(S346)、RC=R
0であれば、R0をそのままにして、ステップS347に
進む。
【0449】次に、Bcとマイコンにより設定されてい
るB0とを比較し(S347)、BcがB0より大きけれ
ばB0をインクリメントし(S348)、BcがB0より
小さければB0をデクリメントし(S349)、BC=B
0であれば、B0をそのままにして、ステップS350に
進む。
【0450】次に、色差信号の位相においてはRYM
(+)’とRYM(+)とを比較し(S350)、RY
M’(+)がRYM(+)より大きければRYMをイン
クリメントし(S351)、RYM’(+)がRYM
(+)より小さければRYMをデクリメントし(S35
2)、RYM’(+)=RYM(+)であれば、RYM
(+)をそのままにして、ステップS353に進む。
【0451】次に、色差信号の位相においてはRYM
(−)’とRYM(−)とを比較し(S353)、RY
M’(−)がRYM(−)より大きければRYMをイン
クリメントし(S354)、RYM’(−)がRYM
(−)より小さければRYMをデクリメントし(S35
5)、RYM’(−)=RYM(−)であれば、RYM
(−)をそのままにして、ステップS356に進む。
【0452】次に、色差信号の位相においてはBYM
(+)’とBYM(+)とを比較し(S356)、BY
M’(+)がBYM(+)より大きければBYMをイン
クリメントし(S357)、BYM’(+)がBYM
(+)より小さければBYMをデクリメントし(S35
8)、BYM’(+)=BYM(+)であれば、BYM
(+)をそのままにして、ステップS359に進む。
【0453】次に、色差信号の位相においてはBYM
(−)’とBYM(−)とを比較し(S359)、BY
M’(−)がBYM(−)より大きければBYMをイン
クリメントし(S360)、BYM’(−)がBYM
(−)より小さければBYMをデクリメントし(S36
1)、BYM’(−)=BYM(−)であれば、BYM
(−)をそのままにして、ステップS361に進み、こ
のときのR0,B0に基づいて、制御値WBR,WBBを
求め(S361)、ステップS341に戻る。
【0454】上記のフローチャートによって、値ΣR/
ΣG,ΣB/ΣGが制御領域外の時、色差信号の位相を
それぞれ独立に変えることができる。
【0455】また、色差信号の位相を変える式は上記式
(129)〜(132)に限らず、例えば式(87)〜(98)や式(99)〜
(110)と同様に式(117)〜(128)を展開しても同様の効果
が得られる。
【0456】実施例39 図124及び図125は実施例39の撮像装置に関する
ものであり、図124は装置の構成を示すブロック図、
図125は本実施例の動作を示す説明図である。
【0457】図124において、符号1〜16,21〜
23は図104と同一のため、それらの説明は省略す
る。実施例39の撮像装置は、分離回路4から出力され
る色信号を積分してマイコン20に入力するのではな
く、第2の演算部6から出力されたR−Y色差信号とB
−Y色差信号を少なくとも1フィールド以上積分しその
積分値をマイコン20へ出力する積分器85,86を有
する点、及びマイコン20による処理内容のみが図10
4の実施例30と相違する。本実施例の撮像素子はフィ
ードバックループのホワイトバランス調整をする。
【0458】加算器15,16から出力された色差信号
は積分器60,61によって積分され、マイコン20は
色差信号の積分値が0になるように第1の演算部5の乗
算器7,8の利得を調整することによってホワイトバラ
ンスの調整を行う。
【0459】マイコン20は乗算器7,8の制御値(乗
数)の初期値WBR0、WBB0を乗算器7,8へ出力
し、R−Y色差信号の積分値が正であれば乗算器7の利
得が小さくなるようにWBRの値を1ステップずつデク
リメントし、積分値が負であればWBRの値を1ステッ
プずつインクリメントする。また、B−Y色差信号の積
分値が正であれば乗算器8の利得が小さくなるようにW
BBの値を1ステップずつデクリメントし、積分値が負
であればWBBの値を1ステップずつインクリメントす
る。マイコン20は乗数WBR,WBBの値のステップ
数から図125に示すようにホワイトバランス調整を行
なう制御領域を設ける。ここで、VRはWBRのスッテ
プ数であり、VBはWBBのステップ数であり、Aは初
期値を表している。
【0460】上記のように構成された撮像装置において
もマイコン20はホワイトバランス係数が図125に示
した領域の境界上で止まったとき、式(133)〜(136)に示
すようにR−Y,B−Y色差信号の積分値Σ(R−
Y),Σ(B−Y)に基づいて色差信号の振幅を小さく
し、また位相を変えることによって実施例30乃至38
と同様の効果が得られる。
【0461】 RYG’=RYG−K92×Σ(R−Y)−K93×Σ(B−Y) …(133) BYG’=BYG−K94×Σ(R−Y)−K95×Σ(B−Y) …(134) RYM’=RYM−K96×Σ(R−Y)−K97×Σ(B−Y) …(135) BYM’=BYM−K98×Σ(R−Y)−K99×Σ(B−Y) …(136)
【0462】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、光検出手段か
ら出力された検出信号に基づいて被写体の照明光が放電
灯のものであるか否かを判断し、放電灯のものであると
判断された場合には、放電灯に対応する積分値ΣR,Σ
B,ΣGに関するデータを記憶手段から選択し、この選
択されたデータに基づいて第2の演算手段による演算内
容を変更するので、照明光の種類に係わらず自動的に良
好な色再現を実現できる。
【0463】請求項2の発明によれば、光検出手段が撮
像素子の外周近傍に備えらているので、被写体の照明光
を光検出手段に入射させるこができ、照明光の種類の判
別が正確になる。
【0464】請求項3の発明によれば、被写体からの光
を光検出手段に導く光伝搬手段を介して被写体の照明光
が光検出手段に入射させているので、光検出手段の取付
位置にかかわらず、照明光の種類を正確に判別できる。
【0465】請求項4の発明によれば、被写体からの光
を撮像素子に向かう光路と光検出手段へ向かう光路とに
分けるビームスプリッタにより、被写体の照明光を光検
出手段に入射させているので、光検出手段を撮像素子近
傍に設置できない場合であっても、照明光を正確に判別
できる。
【0466】請求項5の発明によれば、被写体に照射さ
れる光が放電灯であるか否かを撮影者が切替スイッチか
ら入力し、切替スイッチが放電灯を選択している場合に
は、放電灯に対応する積分値ΣR,ΣB,ΣGに関する
データを記憶手段から選択し、この選択されたデータに
基づいて第2の演算手段による演算内容を変更ので、照
明光の種類にかかわらず、良好な色再現を実現できる。
【0467】請求項6の発明によれば、選択手段により
選択された光の種類に対応する積分値ΣR,ΣB,ΣG
に関するデータを記憶手段から選択し、この選択された
データに基づいて第2の演算手段による演算内容を変更
するので、照明光の種類にかかわらず、良好な色再現を
実現できる。また、選択装置により照明光が選択される
ので、制御手段の処理が簡素化できる。
【0468】請求項7の発明によれば、偶数フィールド
の映像信号と奇数フィールドの映像信号とに基づいて被
写体に照射される光が放電灯のものであるか否かを判断
し、放電灯のものであると判断された場合には、放電灯
に対応する積分値ΣR,ΣB,ΣGに関するデータを記
憶手段から選択し、この選択されたデータに基づいて上
記第2の演算手段による演算内容を変更するので、照明
光の種類にかかわらず、良好な色再現を実現できる。
【0469】請求項8の発明によれば、撮像素子の読出
し周波数を商用周波数よりも低く、かつ、商用周波数の
約数とならないようにし、撮像素子により読出された映
像信号に基づいて被写体に照射されている光が放電灯の
ものであるか否かを判断し、放電灯のものであると判断
された場合には、放電灯に対応する積分値ΣR,ΣB,
ΣGに関するデータを記憶手段から選択し、この選択さ
れたデータに基づいて第2の演算手段による演算内容を
変更するので、照明光の種類にかかわらず、良好な色再
現を実現できる。
【0470】請求項9の発明によれば、記憶手段に記憶
されている積分値に関するデータを変換したデータとす
ることによって、記憶させておくデータの量が削減で
き、記憶手段として容量の小さなものを使用できる。
【0471】請求項10の発明によれば、記憶手段に記
憶されている積分値に関するデータを変換したデータと
することによって、記憶させておくデータの量が削減で
き、記憶手段として容量の小さなものを使用できる。
【0472】
【0473】
【0474】
【0475】
【0476】
【0477】
【0478】
【0479】
【0480】
【0481】
【0482】
【0483】
【0484】
【0485】
【0486】
【0487】
【0488】
【0489】
【0490】
【0491】
【0492】
【0493】
【0494】
【0495】
【0496】
【0497】
【0498】
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1の撮像装置の構成を示すブロック図
である。
【図2】 光検出部24の構成を示す回路図である。
【図3】 放電灯を検出したときの光検出部24の出力
波形図である。
【図4】 乗算器11の利得を上げた場合の色再現特性
の変化を表したベクトル図である。
【図5】 乗算器14の利得を上げた場合の色再現特性
の変化を表したベクトル図である。
【図6】 乗算器12の利得を上げた場合の色再現特性
の変化を表したベクトル図である。
【図7】 乗算器13の利得を上げた場合の色再現特性
の変化を表したベクトル図である。
【図8】 太陽光下における色信号の積分値の比をΣR
/ΣG軸とΣB/ΣG軸とからなる座標上に表した黒体
放射曲線を示す図である。
【図9】 メモリ26に記憶されている乗算器11に与
える制御値RYGを示す図である。
【図10】 各種光の特性を示す説明図である。
【図11】 水銀灯の色再現特性を示すベクトル図であ
る。
【図12】 メモリ26に形成されているテーブルを示
す説明図である。
【図13】 図12の直線S1上における補正値の一例
を示す説明図である。
【図14】 補正値RYGaで補正された制御値RYG
を示す説明図である。
【図15】 補正値RYGaが滑らかな曲線となる例を
示す説明図である。
【図16】 実施例1のマイコン20における処理内容
を示すフローチャートである。
【図17】 実施例2の撮像素子内部に光検出部(又は
その受光部)が備えられている様子を示す説明図であ
る。
【図18】 光検出部を撮像素子を備えている基板上に
備えた様子を示す斜視図である。
【図19】 光検出部を撮像素子を備えている基板上に
備えた様子を示す平面図である。
【図20】 光検出部を撮像素子を備えている基板上に
複数備えた様子を示す正面図である。
【図21】 光検出部を撮像素子を備えている基板上に
備えた様子を示す正面図である。
【図22】 実施例3の光検出部の構造を示す説明図で
ある。
【図23】 実施例4の光検出部の構造を示す説明図で
ある。
【図24】 実施例5の撮像装置の構成を示すブロック
図である。
【図25】 実施例5のマイコン20における処理内容
を示すフローチャートである。
【図26】 実施例6の撮像装置の構成を示すブロック
図である。
【図27】 実施例6のマイコン20における処理内容
を示すフローチャート(その1)である。
【図28】 実施例6のマイコン20における処理内容
を示すフローチャート(その2)である。
【図29】 実施例7の撮像装置の構成を示すブロック
図である。
【図30】
【図31】 実施例8の撮像装置の構成を示すブロック
図である。
【図32】
【図33】 実施例9の撮像装置の構成を示すブロック
図である。
【図34】
【図35】 実施例10の制御領域を示す説明図であ
る。
【図36】 実施例10のマイコン20の処理内容を示
すフローチャート(その1)である。
【図37】 実施例10のマイコン20の処理内容を示
すフローチャート(その2)である。
【図38】 実施例11のマイコン20の処理内容を示
すフローチャート(その1)である。
【図39】 実施例11のマイコン20の処理内容を示
すフローチャート(その2)である。
【図40】 実施例12における座標変換後のテーブル
を示す説明図である。
【図41】 実施例12のマイコン20の処理内容を示
すフローチャートである。
【図42】 実施例13における座標変換前の制御領域
を示す説明図である。
【図43】 実施例13における座標変換後の制御領域
を示す説明図である。
【図44】 実施例13におけるテーブルを示す説明図
である。
【図45】 実施例13における制御値RYGを示す説
明図である。
【図46】 実施例13における補正値RYGjを示す
説明図である。
【図47】 実施例13における補正値の他のテーブル
を示す説明図である。
【図48】 実施例13における制御値RYGを示す説
明図である。
【図49】 実施例14における座標変換前の制御領域
を示す説明図である。
【図50】 実施例14における座標変換後の制御領域
を示す説明図である。
【図51】 実施例15の撮像装置の構成を示すブロッ
ク図である。
【図52】 実施例15の乗算器の利得を上げた場合の
色再現特性の変化を表したベクトル図である。
【図53】 実施例15の乗算器の利得を上げた場合の
色再現特性の変化を表したベクトル図である。
【図54】 実施例15の乗算器の利得を上げた場合の
色再現特性の変化を表したベクトル図である。
【図55】 実施例15の乗算器の利得を上げた場合の
色再現特性の変化を表したベクトル図である。
【図56】 実施例15の乗算器の利得を上げた場合の
色再現特性の変化を表したベクトル図である。
【図57】 実施例15の乗算器の利得を上げた場合の
色再現特性の変化を表したベクトル図である。
【図58】 実施例15の乗算器の利得を上げた場合の
色再現特性の変化を表したベクトル図である。
【図59】 実施例15の乗算器の利得を上げた場合の
色再現特性の変化を表したベクトル図である。
【図60】 実施例16の撮像装置の構成を示すブロッ
ク図である。
【図61】 実施例16の係数K21を示す説明図であ
る。
【図62】 実施例16の係数K22を示す説明図であ
る。
【図63】 実施例16のマイコン20の処理内容を示
すフローチャートである。
【図64】 実施例17の撮像装置の構成を示すブロッ
ク図である。
【図65】 実施例17の係数K23を示す説明図であ
る。
【図66】 実施例17の係数K24を示す説明図であ
る。
【図67】 実施例17のマイコン20の処理内容を示
すフローチャートである。
【図68】 実施例18の撮像装置の構成を示すブロッ
ク図である。
【図69】 実施例18の係数K25を示す説明図であ
る。
【図70】 実施例18のマイコン20の処理内容を示
すフローチャートである。
【図71】 実施例19の撮像装置の構成を示すブロッ
ク図である。
【図72】 実施例19の係数K26を示す説明図であ
る。
【図73】 実施例19のマイコン20の処理内容を示
すフローチャートである。
【図74】 実施例20のマイコン20の処理内容を示
すフローチャート(その1)である。
【図75】 実施例20のマイコン20の処理内容を示
すフローチャート(その2)である。
【図76】 実施例20の制御領域を示す説明図であ
る。
【図77】 実施例20の係数K1を示す説明図であ
る。
【図78】 実施例20の係数K2を示す説明図であ
る。
【図79】 実施例20の制御領域を示す説明図であ
る。
【図80】 実施例21のマイコン20の処理内容を示
すフローチャート(その1)である。
【図81】 実施例21のマイコン20の処理内容を示
すフローチャート(その2)である。
【図82】 実施例21の係数K4を示す説明図であ
る。
【図83】 実施例21の係数K5を示す説明図であ
る。
【図84】 実施例22のマイコン20の処理内容を示
すフローチャート(その1)である。
【図85】 実施例22のマイコン20の処理内容を示
すフローチャート(その2)である。
【図86】 実施例22の係数K7を示す説明図であ
る。
【図87】 実施例22の係数K8を示す説明図であ
る。
【図88】 実施例23のマイコン20の処理内容を示
すフローチャート(その1)である。
【図89】 実施例23のマイコン20の処理内容を示
すフローチャート(その2)である。
【図90】 実施例23の係数K10を示す説明図であ
る。
【図91】 実施例23の係数K11を示す説明図であ
る。
【図92】 実施例23の係数K12を示す説明図であ
る。
【図93】 実施例24の制御領域を示す説明図であ
る。
【図94】 実施例24のマイコン20の処理内容を示
すフローチャートである。
【図95】 実施例25の撮像装置の構成を示すブロッ
ク図である。
【図96】 実施例25の制御領域を示す説明図であ
る。
【図97】 実施例25のマイコンの処理内容を示すフ
ローチャート(その1)である。
【図98】 実施例25のマイコンの処理内容を示すフ
ローチャート(その2)である。
【図99】 実施例26の撮像装置の構成を示すブロッ
ク図である。
【図100】 実施例27のマイコンの処理内容を示す
フローチャートである。
【図101】 実施例28のマイコンの処理内容を示す
フローチャートである。
【図102】 実施例29の撮像装置の構成を示すブロ
ック図である。
【図103】 実施例29のマイコンの処理内容を示す
フローチャートである。
【図104】 実施例30の撮像装置の構成を示すブロ
ック図である。
【図105】 黒体輻射曲線Q21とホワイトバランス調
整を行なう制御領域Q22をΣR/ΣG軸とΣB/ΣG軸
とからなる座標上に表した説明図である。
【図106】 R−Y信号軸とB−Y信号軸とからなる
座標上に黒体輻射曲線を示す説明図である。
【図107】 水銀灯下における色再現特性がG側に大
きくずれる様子を示すベクトル図である。
【図108】 実施例30により改善された色再現特性
を示すベクトル図である。
【図109】 実施例30のマイコン20における処理
内容を示すフローチャート(その1)である。
【図110】 実施例30のマイコン20における処理
内容を示すフローチャート(その2)である。
【図111】 制御領域を示す説明図である。
【図112】 実施例32の構成を示すブロック図であ
る。
【図113】 実施例33により改善された色再現特性
を示すベクトル図である。
【図114】 実施例35の撮像装置の構成を示すブロ
ック図である。
【図115】 実施例35の色再現特性を示す説明図で
ある。
【図116】 実施例35のマイコン20における処理
内容を示すフローチャート(その1)である。
【図117】 実施例30のマイコン20における処理
内容を示すフローチャート(その2)である。
【図118】 実施例36の色再現特性を示す説明図で
ある。
【図119】 実施例36のマイコン20における処理
内容を示すフローチャート(その1)である。
【図120】 実施例36のマイコン20における処理
内容を示すフローチャート(その2)である。
【図121】 実施例38の色再現特性を示す説明図で
ある。
【図122】 実施例35のマイコン20における処理
内容を示すフローチャート(その1)である。
【図123】 実施例30のマイコン20における処理
内容を示すフローチャート(その2)である。
【図124】 実施例39の撮像装置の構成を示すブロ
ック図である。
【図125】 実施例39の動作を説明するための説明
図である。
【図126】 従来の撮像装置の構成を示す説明図であ
る。
【図127】 従来の装置の制御領域の説明図である。
【符号の説明】
1 撮像素子、 2 増幅回路、 3 A/Dコンバー
タ、 4 分離回路、5 第1の演算部、 6 第2の
演算部、 7,8 乗算器、 9,10 加算器、 1
1,…,14 乗算器、 15,16 加算器、 1
7,18,19積分器、 20 マイコン、 21 エ
ンコーダ、 22 D/Aコンバータ、 23 出力端
子、 24 光検出部、 26 メモリ、 34 切替
スイッチ、 35 選択装置、 36 タイミングジェ
ネレータ、 40 アイリス、 41 ホール素子、
43 積分器、 44 ドライバ、 54,…,61
積分器、 63 タイミングジェネレータ、 64 ス
ームレンズ、 65 ドライバ、 69 アイリス、
70 駆動回路、 72積分器、 73 ホール素子、
75 相関二重サンプリング回路、 77 自
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 特願平6−22458 (32)優先日 平成6年2月21日(1994.2.21) (33)優先権主張国 日本(JP) (31)優先権主張番号 特願平6−89918 (32)優先日 平成6年4月27日(1994.4.27) (33)優先権主張国 日本(JP) (72)発明者 近藤 康雄 福島県郡山市栄町2番25号 三菱電機株 式会社 郡山製作所内 (56)参考文献 特開 平2−46090(JP,A) 特開 平3−1791(JP,A) 特開 昭62−178092(JP,A) 特開 平5−7369(JP,A) 特開 平2−78386(JP,A)

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮像素子と、 上記撮像素子の出力信号を演算して第1,第2,第3の
    色信号を出力する分離手段と、 上記第1,第2,第3の色信号のそれぞれの積分値Σ
    R,ΣB,ΣGを算出する積分手段と、 上記第1,第2,第3の色信号を演算して第4,第5の
    色信号を出力する第1の演算手段と、 上記第4,第5の色信号を演算して色差信号を出力する
    第2の演算手段と、 上記積分手段から出力される積分値ΣR,ΣB,ΣGに
    基づいて上記第1の演算手段による演算内容を変更する
    制御手段と、 を有する撮像装置において、 被写体に照射された光を検出して検出信号を出力する光
    検出手段と、 被写体に照射される光の種類ごとに、第1,第2,第3
    の色信号の積分値ΣR,ΣB,ΣGに関するデータを予
    め記憶しておく記憶手段とを有し、 上記制御手段が、上記光検出手段から出力された検出信
    号に基づいて被写体に照射される光が放電灯のものであ
    るか否かを判断し、放電灯のものであると判断された場
    合には、放電灯に対応する上記積分値ΣR,ΣB,ΣG
    に関するデータを上記記憶手段から選択し、この選択さ
    れたデータに基づいて上記第2の演算手段による演算内
    容を変更することを特徴とする撮像装置。
  2. 【請求項2】 上記光検出手段を上記撮像素子の外周近
    傍に設けたことを特徴とする請求項1記載の撮像素子。
  3. 【請求項3】 被写体からの光を上記光検出手段に導く
    光伝搬手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1記
    載の撮像装置。
  4. 【請求項4】 被写体からの光を上記撮像素子に向かう
    光路と上記光検出手段へ向かう光路とに分けるビームス
    プリッタをさらに有することを特徴とする請求項1記載
    の撮像装置。
  5. 【請求項5】 撮像素子と、 上記撮像素子の出力信号を演算して第1,第2,第3の
    色信号を出力する分離手段と、 上記第1,第2,第3の色信号のそれぞれの積分値Σ
    R,ΣB,ΣGを算出する積分手段と、 上記第1,第2,第3の色信号を演算して第4,第5の
    色信号を出力する第1の演算手段と、 上記第4,第5の色信号を演算して色差信号を出力する
    第2の演算手段と、 上記積分手段から出力される積分値ΣR,ΣB,ΣGに
    基づいて上記第1の演算手段による演算内容を変更する
    制御手段と、 を有する撮像装置において、 被写体に照射される光が放電灯であるか否かを撮影者が
    入力する切替スイッチと、 被写体に照射される光の種類ごとに、第1,第2,第3
    の色信号の積分値ΣR,ΣB,ΣGに関するデータを予
    め記憶しておく記憶手段とを有し、 上記制御手段が、上記切替スイッチが放電灯を選択して
    いる場合には、放電灯に対応する上記積分値ΣR,Σ
    B,ΣGに関するデータを上記記憶手段から選択し、こ
    の選択されたデータに基づいて上記第2の演算手段によ
    る演算内容を変更することを特徴とする撮像装置。
  6. 【請求項6】 撮像素子と、 上記撮像素子の出力信号を演算して第1,第2,第3の
    色信号を出力する分離手段と、 上記第1,第2,第3の色信号のそれぞれの積分値Σ
    R,ΣB,ΣGを算出する積分手段と、 上記第1,第2,第3の色信号を演算して第4,第5の
    色信号を出力する第1の演算手段と、 上記第4,第5の色信号を演算して色差信号を出力する
    第2の演算手段と、 上記積分手段から出力される積分値ΣR,ΣB,ΣGに
    基づいて上記第1の演算手段による演算内容を変更する
    制御手段と、 を有する撮像装置において、 被写体に照射される光の種類を撮影者が入力する選択手
    段と、 被写体に照射される光の種類ごとに、第1,第2,第3
    の色信号の積分値ΣR,ΣB,ΣGに関するデータを予
    め記憶しておく記憶手段とを有し、 上記制御手段が、上記選択手段により選択された光の種
    類に対応する上記積分値ΣR,ΣB,ΣGに関するデー
    タを上記記憶手段から選択し、この選択されたデータに
    基づいて上記第2の演算手段による演算内容を変更する
    ことを特徴とする撮像装置。
  7. 【請求項7】 撮像素子と、 上記撮像素子の出力信号を演算して第1,第2,第3の
    色信号を出力する分離手段と、 上記第1,第2,第3の色信号のそれぞれの積分値Σ
    R,ΣB,ΣGを算出する積分手段と、 上記第1,第2,第3の色信号を演算して第4,第5の
    色信号を出力する第1の演算手段と、 上記第4,第5の色信号を演算して色差信号を出力する
    第2の演算手段と、 上記積分手段から出力される積分値ΣR,ΣB,ΣGに
    基づいて上記第1の演算手段による演算内容を変更する
    制御手段と、 を有する撮像装置において、 上記撮像素子の偶数フィールドと奇数フィールドとを、
    それぞれ異なる露光時間で駆動させる手段と、 被写体に照射される光の種類ごとに、第1,第2,第3
    の色信号の積分値ΣR,ΣB,ΣGに関するデータを予
    め記憶しておく記憶手段とを有し、 上記制御手段が、上記偶数フィールドの映像信号と上記
    奇数フィールドの映像信号とに基づいて被写体に照射さ
    れる光が放電灯のものであるか否かを判断し、放電灯の
    ものであると判断された場合には、放電灯に対応する上
    記積分値ΣR,ΣB,ΣGに関するデータを上記記憶手
    段から選択し、この選択されたデータに基づいて上記第
    2の演算手段による演算内容を変更することを特徴とす
    る撮像装置。
  8. 【請求項8】 撮像素子と、 上記撮像素子の出力信号を演算して第1,第2,第3の
    色信号を出力する分離手段と、 上記第1,第2,第3の色信号のそれぞれの積分値Σ
    R,ΣB,ΣGを算出する積分手段と、 上記第1,第2,第3の色信号を演算して第4,第5の
    色信号を出力する第1の演算手段と、 上記第4,第5の色信号を演算して色差信号を出力する
    第2の演算手段と、 上記積分手段から出力される積分値ΣR,ΣB,ΣGに
    基づいて上記第1の演算手段による演算内容を変更する
    制御手段と、 を有する撮像装置において、 上記撮像素子による読出し周波数を変更する読出周波数
    の変更手段と、 被写体に照射される光の種類ごとに、第1,第2,第3
    の色信号の積分値ΣR,ΣB,ΣGに関するデータを予
    め記憶しておく記憶手段とを有し、 上記制御手段が、上記変更手段に上記撮像素子の読出し
    周波数を商用周波数よりも低く、かつ、商用周波数の約
    数とならないようにさせ、上記撮像素子により読出され
    た映像信号に基づいて被写体に照射されている光が放電
    灯のものであるか否かを判断し、放電灯のものであると
    判断された場合には、放電灯に対応する上記積分値Σ
    R,ΣB,ΣGに関するデータを上記記憶手段から選択
    し、この選択されたデータに基づいて上記第2の演算手
    段による演算内容を変更することを特徴とする撮像装
    置。
  9. 【請求項9】 上記記憶手段に記憶されている積分値Σ
    R,ΣB,ΣGに関するデータが、ΣR/ΣG軸とΣB
    /ΣG軸とからなる直交座標系(この座標系の点を(R
    i,Bi)とする。)を、原点を中心に角度θ回転させる
    以下の座標変換式 【数1】 により変換したX−Y座標系(この座標系の点を(X,
    Y)とする。)のデータであることを特徴とする請求項
    1乃至8のいずれかに記載の撮像装置。
  10. 【請求項10】 上記記憶手段に記憶されている積分値
    に関するデータが、ΣR/ΣG軸とΣB/ΣG軸とから
    なる直交座標系(この座標系の点を(Ri,Bi)とす
    る。)を、点(RH,BH)を中心に角度θ回転させ、Y
    軸方向に距離YL平行移動させる以下の座標変換式 【数2】 により変換したX−Y座標系(この座標系の点を(X,
    Y)とする。)のデータであることを特徴とする請求項
    1乃至8のいずれかに記載の撮像装置。
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