JPH11113005A - 撮像装置 - Google Patents

撮像装置

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JPH11113005A
JPH11113005A JP9266690A JP26669097A JPH11113005A JP H11113005 A JPH11113005 A JP H11113005A JP 9266690 A JP9266690 A JP 9266690A JP 26669097 A JP26669097 A JP 26669097A JP H11113005 A JPH11113005 A JP H11113005A
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JP
Japan
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signal
white balance
imaging
color difference
light source
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JP9266690A
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English (en)
Inventor
Hiroyoshi Nagahama
裕喜 永濱
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光源に適したホワイトバランス調整と色再現
調整とを行うことができる撮像装置を提供する。 【解決手段】 撮像信号V1が撮像信号出力部5から画
質調整部4に出力されると、画質調整部4においてこの
撮像信号V1がホワイトバランス調整され、しかる後、
色差信号R−Y,B−Yとして出力される。これと並行
して、検知部2において、撮像光の波長に対する輝度分
布が検知され、検知信号V2として画質調整信号出力部
3に出力される。すると、画質調整信号出力部3におい
て、この検知信号V2が示す輝度分布に基づいて、被写
体の光源が特定され、特定された光源の種類と撮像信号
V1のホワイトバランスのずれ量とに応じてホワイトバ
ランス調整を行わせるゲイン調整信号V3と色差信号R
−Y,B−Yの色再現性を調整させる色差変更信号V4
とが画質調整信号出力部3から画質調整部4に出力され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、撮像時の光源を
識別することにより、撮影時の映像に対してその光源に
最適なホワイトバランス及び色再現性を得ることができ
る撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図9は、ホワイトバランス調整機能を有
した従来の撮像装置の要部を示すブロック図であり、図
10は、ホワイトバランス調整機能の動作領域を示す線
図である。このホワイトバランス調整機能は、撮像装置
のCCD素子105より出力された撮像信号から得られ
る情報により、ホワイトバランスの調整を行うものであ
る。具体的には、CCD素子105より出力された撮像
信号を、検波回路102により検波してマイコン103
に送る。ここで、マイコン103が、撮像信号に含まれ
るR,G,B原色信号から画面全体にわたる平均値(以
下これらを<R>,<G>,<B>と記す)を求め、更
に、<R>/<G>,及び<B>/<G>を算出する。
このとき、(<B>/<G>,<R>/<G>)を座標
とする点Pが、図10に示す領域A内部にあれば、通常
の太陽光下の撮影と判断し、点Pが<R>/<G>=<
B>/<G>=1を示す点Wに移るように、ゲインを計
算して、そのゲイン調整信号をホワイトバランス調整回
路101に出力する。そして、ホワイトバランス調整回
路101が、このゲイン調整信号に従って、原色分離マ
トリックス41からのR,G,B原色信号のゲインを調
整して出力する。
【0003】ところで、通常の蛍光灯下での撮影におい
ては、<R>/<G>及び<B>/<G>で示される点
は、図10点Qに示すように、領域Bの範囲内に表示さ
れる。これは、蛍光灯から放射される光の強度が、黒体
放射曲線Zに従わないために起きる現象である。従来の
撮像装置では、このような蛍光灯下での撮影においても
ホワイトバランスのずれが発生しないように、点Qが点
Wの位置にくるようにホワイトバランスの調整を行って
いた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
の撮像装置では、次に示すような問題点があった。太陽
光下で緑の多い被写体を撮影し、この被写体から得られ
る撮像信号に基づいて<R>/<G>及び<B>/<G
>を算出すると、座標(<B>/<G>,<R>/<G
>)の点Qは図10の動作領域B内部に表示される。太
陽光下で実際の色に近い色を得るには、領域Aに存する
点についてホワイトバランスをとることが好ましく、太
陽下で領域Bに存する点についてはホワイトバランスを
とることは好ましくない。しかし、上記した従来の撮像
装置では、動作領域Aだけでなく、領域Bにあるものに
ついても必ずホワイトバランス調整を行うよう動作する
ので、上記の緑の多い撮像映像についてもホワイトバラ
ンスの調整を行ってしまい、このため、太陽光下で撮影
された緑の多い映像が青白く表示される現象が発生して
いた。さらに、従来のホワイトバランス調整機能におい
ては、撮像映像全体の色を調整することはできるが、特
定の色の濃さ(飽和度)のみを調整することはできなか
った。このため、例えば黄色の成分を含んだ被写体を蛍
光灯下で撮影すると、黄色の飽和度が上がってしまい、
違和感のある撮像映像となっていた。
【0005】この発明は上述した課題を解決するために
なされたもので、光源に適したホワイトバランス調整と
色再現調整とを行うことができる撮像装置を提供するこ
とを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、この発明の撮像装置は、被写体からの撮像光を光電
変換して、撮像信号を出力する撮像信号出力部と、撮像
信号出力部からの撮像光についてホワイトバランス調整
を行った後、その色差信号を出力する画質調整部と、撮
像光の波長に対する輝度分布を検知して、その検知信号
を出力する検知部と、検知部からの検知信号が示す輝度
分布に基づいて、被写体の光源を特定し、特定した光源
の種類と撮像信号のホワイトバランスのずれ量とに応じ
てホワイトバランス調整を行わせると共に色差信号の色
再現性を調整させるための信号を画質調整部に出力する
画質調整信号出力部とを具備する構成とした。かかる構
成により、被写体からの撮像光は撮像信号出力部におい
て光電変換されて撮像信号として出力され、この撮像信
号は画質調整部においてホワイトバランス調整が行われ
た後、色差信号としてを出力される。これと並行して、
検知部において、撮像光の波長に対する輝度分布が検知
され、検知信号として出力される。すると、画質調整信
号出力部において、この検知信号が示す輝度分布に基づ
いて、被写体の光源が特定され、特定された光源の種類
と撮像信号のホワイトバランスのずれ量とに応じてホワ
イトバランス調整を行わせると共に色差信号の色再現性
を調整させるための信号が画質調整信号出力部から画質
調整部に出力される。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて図面を参照して説明する。図1は、この発明の実施
形態に係る撮像装置を示すブロック図である。この実施
形態の撮像装置は、検知部2を有した撮像信号出力部5
と画質調整信号出力部3と画質調整部4とを備えてい
る。
【0008】撮像信号出力部5は、光電変換回路51と
CDS回路(相関二重サンプリング回路、図中「CD
S」と記す)52とAGC(オートゲインコントロー
ラ)53とA/Dコンバータ54(図中、「A/D」と
記す)とを具備しており、これらが直列に接続された構
成になっている。これにより、被写体からの撮像光を光
電変換回路51でアナログの撮像信号に光電変換し、こ
の撮像信号を、CDS回路52で相関二重サンプリング
した後、AGC53により所定のゲインとなるように調
節を行う。そして、このように処理したアナログの撮像
信号を、A/Dコンバータ54を介してデジタルの撮像
信号V1として出力する。
【0009】検知部2は、光源の波長に対する輝度値を
検知する部分であり、光電変換回路51上に取り付けた
複数のフィルタで構成されている。図2は、このフィル
タの取付状態を示す正面図である。光電変換回路51
は、多数のCCD素子をマトリックス状に配置した構成
となっており、図2に示すように、実映像エリア51a
と遮光エリア51bとを有している。この遮光エリア5
1bに、検知部2を構成する20個のフィルタ21−1
〜21−20が縦一列状態で取り付けられており、フィ
ルタ21−1〜21−20全体で波長380〜780n
mの範囲の光を透過するようになっている。
【0010】図3は、フィルタ21−1〜21−20の
透過可能波長範囲を具体的に示す相関図である。すなわ
ち、図3に示すように、フィルタ21−1が最低波長範
囲380〜400nmを透過し、以降のフィルタ21−
2〜21−39が20nmの波長間隔で透過し、フィル
タ21−20が最大波長範囲760〜780nmの光を
透過する。これにより、フィルタ21−1〜21−20
で濾波された光がフィルタ21−1〜21−20裏側の
CCD素子によって光電変換され、CDS回路52〜A
/Dコンバータ54を介して、透過した光の輝度を示す
検知信号V2として上記撮像信号V1と共に出力される
ようになっている。
【0011】このような検知部2が設けられた撮像信号
出力部5の出力側に、図1に示すように、画質調整信号
出力部3と画質調整部4とが接続されている。
【0012】画質調整信号出力部3は、被写体の光源に
適した画質調整用の各種信号を出力する部分であり、検
波回路31とマイコン32とから構成されている。検波
回路31は、撮像信号出力部5から一緒に送られてくる
検知信号V2と撮像信号V1とを検波し、これらの信号
をマイコン32に出力する回路である。マイコン32
は、検波回路31からの撮像信号V1と検知信号V2と
に基づいて、画質調整用のゲイン調整信号V3と色差変
更信号V4とを生成し、これらの信号を画質調整部4に
出力する部分であり、具体的には、メモリ32aとCP
U32bとを有し、図4に示すアルゴリズムに従って機
能する。
【0013】以下、図4に基づいてマイコン32のアル
ゴリズムを説明する。まず、CPU32bは、検波回路
31からの撮像信号V1に含まれる原色信号R,G,B
から画面全体の平均値を算出し、これらから求めた座標
(<B>/<G>,<R>/<G>)の点が図10に示
した領域A,B,Cのいずれにあるか特定する(図4の
ステップS1)。すなわちホワイトバランスのずれ量を
特定する。
【0014】これと並行して、CPU32bは、検知信
号V2とメモリ32a内のレコードRとを比較して、光
源の特定を行う(図4のステップS2)。レコードR
は、図5に示すように、光源名称データD21とその輝
度データD1〜D20と色差変更データD22とを有し
ている。光源名称データD21には、太陽,三波長型蛍
光灯,普通型蛍光灯などの光源名が記録されている。ま
た、輝度データD1〜D20は、フィルタ21−1〜2
1−20に対応して配置されており、各光源が有するで
あろう輝度値が記録されている。そして、色差変更デー
タD22には、各光源の色再現性を調整するための係数
A1,A2,A3が記録されている。ここで、光源名が
太陽の場合、即ち色再現性の調整を必要としない場合
は、係数A1,A2,及びA3が「1」に設定されてい
る。
【0015】このようなレコードRと検知信号V2との
比較は、輝度データD1〜D20の輝度値配列と検知信
号V2の輝度分布とが略一致しているかにより行う。例
えば、三波長型蛍光灯に場合には、図6に示すように、
波長範囲400〜420nmと波長範囲420〜440
nmと波長範囲520〜540nmと波長範囲600〜
620nmとの範囲に、それぞれ輝度約13,輝度約3
4,輝度約74,輝度約68の4つのピークを有する。
したがって、CPU32bは、複数のレコードRの中か
ら、図5に示すように、輝度データD2,D3,D8,
D12が「13」,「34」,「74」,「68」であ
るレコードRを選択し、その光源名称データD21から
被写体の光源が「三波長型蛍光灯」であると特定する。
【0016】しかる後、CPU32bは、上記のように
検知信号V2から特定した光源と撮像信号V1から特定
した動作領域とに基づいて、ホワイトバランスの調整内
容を決定する(図4のステップS3)。具体的には、特
定された領域及び光源がそれぞれ「A」及び「太陽」で
ある場合には、領域Aにある点Pが点Wに位置するよう
なゲイン値を算出し、その値をゲイン調整信号V3とし
て後述するホワイトバランス調整回路42に出力し、同
様に、特定された領域及び光源がそれぞれ「B」及び三
波長型蛍光灯などの全ての「蛍光灯」である場合には、
領域Bにある点Qが点Wに位置するようなゲイン値を算
出し、その値をゲイン調整信号V3としてホワイトバラ
ンス調整回路42に出力する。また、特定された領域及
び光源が、「B」及び「太陽」である場合又は「A」及
「蛍光灯」である場合には、ゲイン値が「1」のゲイン
調整信号V3をホワイトバランス調整回路42に出力す
る。つまり、ホワイトバランス調整を行わないようにす
るゲイン調整信号V3を出力する。そして、しかる後、
特定した光源のレコードRに含まれる色差変更データD
22を、色差変更信号V4として後述する色差マトリッ
クス回路44に出力する(図4のステップS4)。
【0017】一方、図1において、画質調整部4は、画
質調整信号出力部3からのゲイン調整信号V3と色差変
更信号V4とに従い、画質を調整する部分であり、原色
分離マトリクス回路41とホワイトバランス調整回路4
2とガンマ補正回路43と色差マトリックス44とを具
備している。
【0018】原色分離マトリクス回路41は、撮像信号
出力部5からの撮像信号V1を原色信号R1,G1,B
1に分離する回路である。ホワイトバランス調整回路4
2は、CPU32bからのゲイン調整信号V3に基づ
き、原色分離マトリクス回路41からの原色信号R1,
G1,B1のゲインを調整してホワイトバランスをと
り、その原色信号R2,G2,B2を出力する回路であ
る。ガンマ補正回路43は、ホワイトバランス調整回路
42からの原色信号R2,G2,B2をガンマ補正し
て、その原色信号R3,G3,B3を出力する回路であ
る。色差マトリックス回路44は、原色信号R3,G
3,B3から色差信号R−Y,B−Yを生成すると共
に、CPU23bからの色差変更信号V4に基づいて色
差信号を変更し、色再現性を調整する回路である。具体
的には、ガンマ補正回路43からの原色信号R3,G
3,B3に、色差マトリックス回路44が有する係数K
1,K2,K3,K4,K5,K6と、CPU32bか
らの色差変更信号V4が有する係数A1,A2,A3と
を下記(1)及び(2)式に従い積算することにより、
色差信号R−Y,B−Yを生成する。
【数1】 すなわち、色差変更信号V4が示す係数A1,A2,A
3の値によって、色差信号B−Yの値を変更する(色再
現性を調整する)。
【0019】次に、この実施形態における撮像装置の画
質調整機能画示す動作について説明する。なお、動作の
説明は、三波長型蛍光灯下で黄色を含む被写体を撮像し
た場合と、太陽光下で緑の多い被写体を撮像した場合と
について行う。
【0020】まず、図1において、三波長型蛍光灯下で
黄色を含む被写体を撮影すると、撮像光が光電変換回路
51に入射し、実映像エリア51a(図2参照)に入射
した光が撮像信号V1として出力される。遮光エリア5
1bにあるフィルタ21−1〜21−20に入射した光
は検知信号V2として撮像信号V1と共に画質調整信号
出力部3に出力される。画質調整信号出力部3に入射し
た撮像信号V1と検知信号V2は、検波回路31で検波
された後、マイコン32bに送られる。
【0021】撮像信号V1がマイコン32bに送られる
と、撮像信号V1に基づいて座標(<B>/<G>,<
R>/<G>)が存する動作領域は「B」であると特定
される。また、検知信号V2がマイコン32bに入力さ
れると、検知信号V2とレコードRとが比較される。こ
のとき、検知信号V2は、三波長型蛍光灯の輝度分布、
即ち、図6に示したように、波長範囲400〜420n
mと波長範囲420〜440nmと波長範囲520〜5
40nmと波長範囲600〜620nmとの範囲にそれ
ぞれ輝度約13,輝度約34,輝度約74,輝度約68
の4つのピークを有する分布を示しているので、多数の
レコードRの中から、この分布にほぼ一致した輝度デー
タD1〜D20を有するレコードR(図5参照)が選択
され、その光源名称データD21から、光源が「三波長
型蛍光灯」であると特定される。これにより、特定され
た領域及び光源が「B」及び「蛍光灯」であるので、図
10の領域Bにある点Qを点Wに移動させるためのゲイ
ン調整信号V3がCPU32bから画質調整部4のホワ
イトバランス調整回路42に出力される。また、選択さ
れたレコードRの色差変更データD22の係数A1,A
2,A3を示す色差変更信号V4が色差マトリックス回
路44に出力される。
【0022】一方、画質調整部4に入力した撮像信号V
1は、原色分離マトリクス回路41で原色信号R1,G
1,B1に分離されて、ホワイトバランス調整回路42
に出力される。すると、CPU32bからの検知信号V
2に基づき、この原色信号R1,G1,B1に対して上
記ゲイン調整即ちホワイトバランス調整が行われた後、
その原色信号R2,G2,B2がガンマ補正回路43に
出力され、原色信号R3,G3,B3がガンマ補正回路
43から色差マトリックス回路44に出力される。する
と、色差マトリックス回路44において、CPU23b
からの色差変更信号V4に従って原色信号R3,G3,
B3が色差信号R−Y,B−Yに変換されて出力され
る。このとき、光源が三波長型蛍光灯であるので、色差
変更信号V4が示す係数A1,A2,A3は「1」でな
く、色差信号B−Yについて、上記式(2)の調整が加
えられる。この調整により、三波長型蛍光灯下での撮像
における被写体の黄色成分が調整され、黄色の正しい色
再現性を得ることができる。
【0023】発明者は上記効果を実証すべく上記従来の
時と同様な実験を行った。実験は、三色波長型蛍光灯と
普通型蛍光灯とを光源として使用し、これらの光源によ
り黄色の被写体を撮影したときの、Ye(黄色)のカラ
ーバーの再現色度の測定を行った。図7は、このYeの
再現色度点の測定結果を示す線図である。図7に示す点
T1及び点T2は三色波長型蛍光灯下の撮像における色
Yeの再現色度点であり、点T1は色再現性調整を行わ
なかった従来の撮像装置により撮影したときのものであ
り、点T2はこの実施形態の撮像装置の画質調整機能に
より色再現性の調整を行ったものである。また、点W1
及び点W2は図8に示す輝度分布を有した普通型蛍光灯
下の撮像における色Yeの再現色度点であり、点W1は
色再現性調整を行わなかったものであり、点W2はこの
実施形態の撮像装置の画質調整機能により色再現性の調
整を行ったものである。三色波長型蛍光灯下及び普通型
蛍光灯下のいずれの場合においても、色再現性の調整を
行った点T2及び点W2は、本来の再現色度点が有する
点Yeと非常に近くなるように調整されることが認めら
れた。
【0024】次に、太陽光下で緑の多い被写体を撮影し
た場合について述べる。このように太陽光下で緑の多い
被写体を撮影した場合には、撮像信号出力部5からの撮
像信号V1に基づいてマイコン32bで特定される図1
0の動作領域は、「B」となる。そして、検知信号V2
に基づいて太陽光のレコードRが選択される。これによ
り、特定された領域及び光源が「B」及び「太陽」であ
るので、ゲイン値が「1」即ちホワイトバランス調整を
行わないようにするゲイン調整信号V3がホワイトバラ
ンス調整回路42に出力される。また、選択されたレコ
ードRの色差変更データD22の係数A1,A2,A3
(全て「1」)を示す色差変更信号V4が色差マトリッ
クス回路44に出力される。この結果、画質調整部4の
ホワイトバランス調整回路42ではホワイトバランス調
整が行われず、しかも、色差変更信号V4が示す係数A
1,A2,A3が全て「1」であることから、色差マト
リックス回路44における色再現性の調整も行われな
い。すなわち、太陽光下で緑の多い被写体の撮像映像
が、真っ青にならず、実際の色に近い色となる。
【0025】なお、この発明は、上記実施形態に限定さ
れるものではなく、発明の要旨の範囲内において種々の
変形や変更が可能である。例えば、上記実施形態では、
検知部2に20個のフィルタ21−1〜21−20を設
けて、全波長範囲380nm〜780nmの光を検知す
るようにしたが、蛍光灯の場合には、波長範囲400〜
420nmと波長範囲420〜440nmと波長範囲5
20〜540nmと波長範囲600〜620nmとに生
じる4つの輝度ピークを検知することができれば足りる
ので、このような場合には、フィルタ21−2,21−
3,21−8,21−12のみを設ければ良いことは勿
論である。また、フィルタ21−1〜21−20を遮光
エリア51b縦一列に配したが、フィルタ21−1〜2
1−20の配列形状は任意である。
【0026】
【発明の効果】以上詳しく説明したように、この発明の
撮像装置によれば、画質調整信号出力部において被写体
の光源を特定し、特定された光源の種類と撮像信号のホ
ワイトバランスのずれ量とに応じて、画質調整部がホワ
イトバランス調整を行うと共に色差信号の色再現性を調
整するので、太陽光下で緑の多い被写体の撮像映像を実
際の色に近い状態で表示することができるという優れた
効果がある。また、特定の色の濃さ(飽和度)のみを調
整することはでき、この結果、例えば黄色の成分を含ん
だ被写体を蛍光灯下で撮影した場合においても、実際の
黄色を含んだ違和感のない撮像映像を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係る撮像装置を示すブ
ロック図である。
【図2】フィルタの取付状態を示す正面図である。
【図3】フィルタの透過可能波長範囲を具体的に示す相
関図である。
【図4】CPUのアルゴリズムを示すフローチャート図
である。
【図5】Vコードの形式内容を示す概略図である。
【図6】三波長型蛍光灯の輝度分布図である。
【図7】Yeの再現色度点の測定結果を示す線図であ
る。
【図8】普通型蛍光灯の輝度分布図である。
【図9】ホワイトバランス調整機能を有した従来の撮像
装置の要部を示すブロック図である。
【図10】ホワイトバランス調整機能の動作領域を示す
線図である。
【符号の説明】
2…検知部、 3…画質調整信号出力部、 4…画質調
整部、 5…撮像信号出力部、 31…検波回路、 3
2…マイコン、 32b…CPU、 42…ホワイトバ
ランス調整回路、 44…色差マトリックス回路、 V
1…撮像信号、V2…検知信号、 V3…ゲイン調整信
号, V4…色差変更信号。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体からの撮像光を光電変換して、撮
    像信号を出力する撮像信号出力部と、 上記撮像信号出力部からの撮像光についてホワイトバラ
    ンス調整を行った後、その色差信号を出力する画質調整
    部と、 上記撮像光の波長に対する輝度分布を検知して、その検
    知信号を出力する検知部と、 上記検知部からの検知信号が示す輝度分布に基づいて、
    上記被写体の光源を特定し、特定した光源の種類と上記
    撮像信号のホワイトバランスのずれ量とに応じて上記ホ
    ワイトバランス調整を行わせると共に上記色差信号の色
    再現性を調整させるための信号を上記画質調整部に出力
    する画質調整信号出力部とを具備することを特徴とする
    撮像装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の撮像装置において、 上記撮像信号出力部は、複数のCCD素子により撮像光
    を光電変換するものであり、 上記検知部は、透過波長が異なる複数のフィルタを介し
    て上記CCD素子で上記撮像光を受光し、透過した撮像
    光の輝度を示す電気信号を上記検知信号として出力する
    ものであり、 上記画質調整信号出力部は、光源名称データと当該光源
    の光が上記複数のフィルタを透過したならば得られるで
    あろう輝度分布を示す輝度データと当該光源に対応させ
    て色差信号を変更させる色差変更データとでなる複数の
    レコードを有し、上記検出信号が示す輝度分布と略一致
    する輝度データを有するレコードを選択して、上記光源
    名称データから光源を特定し、この光源の種類と撮像信
    号のホワイトバランスのずれ量とに基づいて、上記ホワ
    イトバランス調整用のゲイン値を決定し、そのゲイン調
    整信号と当該レコードの色差変更データを示す色差変更
    信号とを上記画質調整部に出力するものである、 ことを特徴とする撮像装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の撮像装置において、 上記光源は、太陽及び各種蛍光灯であり、 上記複数のフィルタは、少なくとも蛍光灯の波長範囲約
    380nm〜約780nm内で生じる一以上の輝度ピー
    クを検知し得るものであり、 上記画質調整信号出力部は、特定した光源が蛍光灯であ
    り且つホワイトバランスのずれ量が所定値以上の場合に
    は、ホワイトバランス調整と色差信号の変更とをなさし
    める上記ゲイン調整信号と色差変更信号とを上記画質調
    整部に出力し、特定した光源が太陽であり且つホワイト
    バランスのずれ量が所定値以上の場合には、ホワイトバ
    ランス調整と色差信号の変更とをなさしめない上記ゲイ
    ン調整信号と色差変更信号とを上記画質調整部に出力す
    るものである、 ことを特徴とする撮像装置。
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