JP3510881B1 - 果汁100%の果実飲料の製造方法 - Google Patents
果汁100%の果実飲料の製造方法Info
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Abstract
【要約】
【課題】 果汁を抽出しても果汁が濁る事がない果汁
100%の果実飲料の製造方法を提供する。 【解決手段】果実から果汁100%の果実飲料を製造す
る方法が、果実を洗浄してから果実の水気を取る洗浄管
理工程と、果実を1個づつ薄膜シート(ラップ)等に包
んで冷凍する冷凍工程と、完全に冷凍した果実1個を容
器に入れて包装をしたままの状態で電子レンジにより解
凍する解凍工程と、前記解凍工程による解凍後、薄膜シ
ート(ラップ)の上から果実に数箇所孔を開け、再度電
子レンジ等で加熱する果汁抽出工程と、果実から出てき
た果汁を、濾過器で濾過し、受け皿で採取する果汁濾過
採取工程と、からなる構成である。
100%の果実飲料の製造方法を提供する。 【解決手段】果実から果汁100%の果実飲料を製造す
る方法が、果実を洗浄してから果実の水気を取る洗浄管
理工程と、果実を1個づつ薄膜シート(ラップ)等に包
んで冷凍する冷凍工程と、完全に冷凍した果実1個を容
器に入れて包装をしたままの状態で電子レンジにより解
凍する解凍工程と、前記解凍工程による解凍後、薄膜シ
ート(ラップ)の上から果実に数箇所孔を開け、再度電
子レンジ等で加熱する果汁抽出工程と、果実から出てき
た果汁を、濾過器で濾過し、受け皿で採取する果汁濾過
採取工程と、からなる構成である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、果実から果汁10
0%の果実飲料の製造方法に関し、特に、リンゴから果
汁を抽出して透明で果汁100%のリンゴジュースを製
造する果汁100%の果実飲料の製造方法に関する。
0%の果実飲料の製造方法に関し、特に、リンゴから果
汁を抽出して透明で果汁100%のリンゴジュースを製
造する果汁100%の果実飲料の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】特開2002−300866号公報
【0003】果実飲料は様々な商品が販売されており、
スーパーやコンビニエンスストアや自動販売機等で、ど
こでも簡単に入手ができ、広く一般に飲まれ親しまれて
いるものである。特に、リンゴジュースやオレンジジュ
ースは、広く普及しており、今日では果実飲料以外のア
セロラ等のドリンクも幅広く普及している。また、各種
ジュース類は、実際には果汁の入っていない果汁0%の
ものから、果汁だけの100%のものまで幅広く販売さ
れている。天然の果汁100%の果実飲料はジュースが
全ての果汁からなるもので、果実の成分を抽出し、補助
の液体を何も添加せずに製造するものであり、健康的で
栄養豊富であり、味覚的にも大変おいしいものとして親
しまれている。
スーパーやコンビニエンスストアや自動販売機等で、ど
こでも簡単に入手ができ、広く一般に飲まれ親しまれて
いるものである。特に、リンゴジュースやオレンジジュ
ースは、広く普及しており、今日では果実飲料以外のア
セロラ等のドリンクも幅広く普及している。また、各種
ジュース類は、実際には果汁の入っていない果汁0%の
ものから、果汁だけの100%のものまで幅広く販売さ
れている。天然の果汁100%の果実飲料はジュースが
全ての果汁からなるもので、果実の成分を抽出し、補助
の液体を何も添加せずに製造するものであり、健康的で
栄養豊富であり、味覚的にも大変おいしいものとして親
しまれている。
【0004】しかし、果汁だけを使用した100%果汁
のジュースであるために、濃度が濃かったり、抽出した
果汁が濁ったりしている事が多く、販売される際も濃い
濃度のままで販売されたり、絞った状態の濁ったままで
販売されている事も多いのが現状である。そこで、飲み
易くするために他の液体を添加したり、果汁を濾過した
りしているが工程が増え加工に経費が係り割高になる欠
点があった。液体がクリアーな商品も販売されている
が、果汁が30%くらいの低濃度の液体であり、果汁の
他に添加物を加えて液体をクリアーにしているものもあ
る。本来は、果汁100%のものは液体がクリアーでな
い事が多い。
のジュースであるために、濃度が濃かったり、抽出した
果汁が濁ったりしている事が多く、販売される際も濃い
濃度のままで販売されたり、絞った状態の濁ったままで
販売されている事も多いのが現状である。そこで、飲み
易くするために他の液体を添加したり、果汁を濾過した
りしているが工程が増え加工に経費が係り割高になる欠
点があった。液体がクリアーな商品も販売されている
が、果汁が30%くらいの低濃度の液体であり、果汁の
他に添加物を加えて液体をクリアーにしているものもあ
る。本来は、果汁100%のものは液体がクリアーでな
い事が多い。
【0005】果汁100%と引き換えに、液体が濁って
しまうことは昔から解決できない問題として定着してお
り、逆に液体が濁っているから果汁100%であるとい
う認識をしている人も多いのが現状である。そこで、上
記問題を簡単に解決したクリアーで且つ果汁100%の
果実飲料を安価で提供できる果実飲料の製造方法の開発
が待たれていた。
しまうことは昔から解決できない問題として定着してお
り、逆に液体が濁っているから果汁100%であるとい
う認識をしている人も多いのが現状である。そこで、上
記問題を簡単に解決したクリアーで且つ果汁100%の
果実飲料を安価で提供できる果実飲料の製造方法の開発
が待たれていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記の問題を解決する
ために本発明の果汁100%の果実飲料の製造方法は、
果汁を抽出しても果汁が濁る事がない果汁100%の果
実飲料の製造方法を提供することを目的としている。
ために本発明の果汁100%の果実飲料の製造方法は、
果汁を抽出しても果汁が濁る事がない果汁100%の果
実飲料の製造方法を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明に係る果汁100%の果実飲料の製造方法
は、果実から果汁100%の果実飲料を製造する方法で
あって、果実を洗浄してから果実の水気を取る洗浄管理
工程と、果実を1個づつ薄膜シート等に包んで冷凍する
冷凍工程と、完全に冷凍した果実1個を容器に入れて包
装をしたままの状態で電子レンジにより解凍する解凍工
程と、前記解凍工程による解凍後、薄膜シート(ラッ
プ)の上から果実に数箇所孔を開け、再度電子レンジ等
で加熱する果汁抽出工程と、果実から出てきた果汁を濾
過器で濾過し受け皿で採取する果汁濾過採取工程と、か
らなる構成である。果汁濾過採取工程は、濾過して受け
皿で採取した果汁を急速に冷却すること含む構成であ
る。
めに本発明に係る果汁100%の果実飲料の製造方法
は、果実から果汁100%の果実飲料を製造する方法で
あって、果実を洗浄してから果実の水気を取る洗浄管理
工程と、果実を1個づつ薄膜シート等に包んで冷凍する
冷凍工程と、完全に冷凍した果実1個を容器に入れて包
装をしたままの状態で電子レンジにより解凍する解凍工
程と、前記解凍工程による解凍後、薄膜シート(ラッ
プ)の上から果実に数箇所孔を開け、再度電子レンジ等
で加熱する果汁抽出工程と、果実から出てきた果汁を濾
過器で濾過し受け皿で採取する果汁濾過採取工程と、か
らなる構成である。果汁濾過採取工程は、濾過して受け
皿で採取した果汁を急速に冷却すること含む構成であ
る。
【0008】また、別の果汁100%の果実飲料の製造
方法は、前記果汁抽出工程と前記果汁濾過採取工程とを
交互に複数回繰り返し行う構成でもある。さらに他の、
果汁100%の果実飲料の製造方法は、全ての工程が終
了した後のあまり果汁が出なくなった状態の果実を複数
個まとめて薄膜シート(ラップ)に包んで電子レンジ等
の加熱器で加熱して果汁を抽出する構成である。この発
明で使用する果実は、特に林檎であり、更にリンゴの品
種を紅玉とした構成である。
方法は、前記果汁抽出工程と前記果汁濾過採取工程とを
交互に複数回繰り返し行う構成でもある。さらに他の、
果汁100%の果実飲料の製造方法は、全ての工程が終
了した後のあまり果汁が出なくなった状態の果実を複数
個まとめて薄膜シート(ラップ)に包んで電子レンジ等
の加熱器で加熱して果汁を抽出する構成である。この発
明で使用する果実は、特に林檎であり、更にリンゴの品
種を紅玉とした構成である。
【0009】
【作用】本発明に係る果汁100%の果実飲料の製造方
法は、まず果実を薄膜シート(ラップ)で包み、冷凍し
た後に電子レンジで解凍し、孔を開けた後で加熱する構
成としているため、加熱されて果実から抽出される果汁
は薄膜シート(ラップ)に穿設された孔から出てたまる
ことになる。ここで抽出される果汁は果肉ごと搾った果
汁ではないので煮出した果汁のように透明であり、更に
濾過することにより透明度のある果汁を採取することが
可能となる。ミキサーや、圧縮器で強制的に果汁を絞り
出す構成ではないため、果汁が濁らないところが特徴で
ある。
法は、まず果実を薄膜シート(ラップ)で包み、冷凍し
た後に電子レンジで解凍し、孔を開けた後で加熱する構
成としているため、加熱されて果実から抽出される果汁
は薄膜シート(ラップ)に穿設された孔から出てたまる
ことになる。ここで抽出される果汁は果肉ごと搾った果
汁ではないので煮出した果汁のように透明であり、更に
濾過することにより透明度のある果汁を採取することが
可能となる。ミキサーや、圧縮器で強制的に果汁を絞り
出す構成ではないため、果汁が濁らないところが特徴で
ある。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に本発明に係る果汁100%
の果実飲料の製造方法を図面に示す実施例に基づき詳細
に説明する。図1は本発明の果汁100%の果実飲料の
製造方法の製造工程を示すフローチャートである。本発
明の果汁100%の果実飲料の製造方法10は、洗浄管
理工程20と冷凍工程30と解凍工程40と果汁抽出工
程50と果汁濾過採取工程60とからなる。
の果実飲料の製造方法を図面に示す実施例に基づき詳細
に説明する。図1は本発明の果汁100%の果実飲料の
製造方法の製造工程を示すフローチャートである。本発
明の果汁100%の果実飲料の製造方法10は、洗浄管
理工程20と冷凍工程30と解凍工程40と果汁抽出工
程50と果汁濾過採取工程60とからなる。
【0011】洗浄管理工程20は、果実を洗浄した後、
果実の水気を取る工程である。果実を綺麗に洗浄できる
のであれば、手洗いでも機械洗浄も可能であり、なるべ
く洗剤を用いずに洗浄することが望ましい。また、洗浄
後の果実は、一つづつ水気を拭き取る構成であるが、ま
とめて乾燥して水気を取る方法を用いてもよい。
果実の水気を取る工程である。果実を綺麗に洗浄できる
のであれば、手洗いでも機械洗浄も可能であり、なるべ
く洗剤を用いずに洗浄することが望ましい。また、洗浄
後の果実は、一つづつ水気を拭き取る構成であるが、ま
とめて乾燥して水気を取る方法を用いてもよい。
【0012】冷凍工程30は、1個づつ薄膜シート(ラ
ップ)等で包み冷凍する工程である。この工程では、果
実を1個づつ薄膜シート(ラップ)等で包み密封してか
ら冷凍をする。果実を冷凍することにより、果実の繊維
を砕く効果がある。また、薄膜シート(ラップ)で包装
するのは後述する解凍工程40および果実抽出工程で果
汁を完全に採取するために果汁を外に漏らさないように
密封するためでもあり、また冷凍する際に隣接する果実
と接触凍結することを防ぐためでもある。また、冷凍後
の果実を取り扱いやすくする効果もある。そのために、
この工程で果実を包装して密封している。冷凍装置は従
来からの装置が利用可能である。また、ここで使用して
いる透明薄膜シート(ラップ)は、通常市販されている
塩化ビニールシートからなる接着性のある包装用の透明
薄膜シートである。塩化ビニールシート以外の包装用シ
ート(ラップシート)であっても密封と冷凍および加熱
に耐える製品であれば良い。
ップ)等で包み冷凍する工程である。この工程では、果
実を1個づつ薄膜シート(ラップ)等で包み密封してか
ら冷凍をする。果実を冷凍することにより、果実の繊維
を砕く効果がある。また、薄膜シート(ラップ)で包装
するのは後述する解凍工程40および果実抽出工程で果
汁を完全に採取するために果汁を外に漏らさないように
密封するためでもあり、また冷凍する際に隣接する果実
と接触凍結することを防ぐためでもある。また、冷凍後
の果実を取り扱いやすくする効果もある。そのために、
この工程で果実を包装して密封している。冷凍装置は従
来からの装置が利用可能である。また、ここで使用して
いる透明薄膜シート(ラップ)は、通常市販されている
塩化ビニールシートからなる接着性のある包装用の透明
薄膜シートである。塩化ビニールシート以外の包装用シ
ート(ラップシート)であっても密封と冷凍および加熱
に耐える製品であれば良い。
【0013】解凍工程40は、完全に冷凍した後の果実
1個を容器に入れて包装をしたままで解凍する工程であ
り、この実施例では解凍用に電子レンジを使用してい
る。この工程は、冷凍して繊維を砕いた果実を電子レン
ジ等で解凍する工程であり、使用する果実により解凍時
間は異なる。この実施例ではリンゴを想定しており、繊
維の砕けた状態のリンゴが解凍される。
1個を容器に入れて包装をしたままで解凍する工程であ
り、この実施例では解凍用に電子レンジを使用してい
る。この工程は、冷凍して繊維を砕いた果実を電子レン
ジ等で解凍する工程であり、使用する果実により解凍時
間は異なる。この実施例ではリンゴを想定しており、繊
維の砕けた状態のリンゴが解凍される。
【0014】果汁抽出工程50は、解凍工程40により
解凍後、薄膜シート(ラップ)の上から果実に孔を数箇
所開け、再度電子レンジ等で加熱する工程である。解凍
工程40で解凍された果実に薄膜シート(ラップ)の上
から孔を数箇所開ける。これは、再度電子レンジ等の加
熱器で加熱するのでその際に、電子レンジ内で密封され
た果実が爆発するのを防ぐ目的である。更に、繊維の砕
かれた果実を加熱することにより果実の内部から果汁が
滲み出しやすいようにするための孔でもある。次に、薄
膜シート(ラップ)の上から孔を空けた果実を再度電子
レンジ等で加熱する事により、果汁が果実内部から孔を
通して滲み出し、薄膜シート(ラップ)により包装した
内部に溜まる構成である。上述した薄膜シート(ラッ
プ)は、この果汁抽出工程50で加熱する際に、果汁が
蒸発してしまうことを防ぐ効果もあり、更に滲み出た果
汁を薄膜シート(ラップ)内側に溜めることが可能とな
る。また、薄膜シート(ラップ)内側に収まりきらない
果汁は、薄膜シート(ラップ)に空いている孔から容器
内に洩れて出て蓄積される構成でもある。
解凍後、薄膜シート(ラップ)の上から果実に孔を数箇
所開け、再度電子レンジ等で加熱する工程である。解凍
工程40で解凍された果実に薄膜シート(ラップ)の上
から孔を数箇所開ける。これは、再度電子レンジ等の加
熱器で加熱するのでその際に、電子レンジ内で密封され
た果実が爆発するのを防ぐ目的である。更に、繊維の砕
かれた果実を加熱することにより果実の内部から果汁が
滲み出しやすいようにするための孔でもある。次に、薄
膜シート(ラップ)の上から孔を空けた果実を再度電子
レンジ等で加熱する事により、果汁が果実内部から孔を
通して滲み出し、薄膜シート(ラップ)により包装した
内部に溜まる構成である。上述した薄膜シート(ラッ
プ)は、この果汁抽出工程50で加熱する際に、果汁が
蒸発してしまうことを防ぐ効果もあり、更に滲み出た果
汁を薄膜シート(ラップ)内側に溜めることが可能とな
る。また、薄膜シート(ラップ)内側に収まりきらない
果汁は、薄膜シート(ラップ)に空いている孔から容器
内に洩れて出て蓄積される構成でもある。
【0015】果汁濾過採取工程60は、果汁抽出工程5
0により果実から出てきた果汁を濾過器で濾過して受け
皿で採取する工程である。果実によっては果肉や外皮が
果汁と一体になって果汁の中に含まれことになるという
問題が生ずる。果汁のみの純粋な液体とするために、濾
過器や茶漉等の濾過ができる道具を用いて適宜に濾過し
たあとに果汁を採取する。この果汁濾過採取工程60で
濾過された果汁を長期保存に耐え得るように急速に冷却
する構成としてもよい。
0により果実から出てきた果汁を濾過器で濾過して受け
皿で採取する工程である。果実によっては果肉や外皮が
果汁と一体になって果汁の中に含まれことになるという
問題が生ずる。果汁のみの純粋な液体とするために、濾
過器や茶漉等の濾過ができる道具を用いて適宜に濾過し
たあとに果汁を採取する。この果汁濾過採取工程60で
濾過された果汁を長期保存に耐え得るように急速に冷却
する構成としてもよい。
【0016】上記果汁抽出工程50と果汁濾過採取工程
60は、果実の果汁が出なくなるまで複数回繰り返し行
うことができる工程である。この工程を繰り返すことに
より、採取する量を増やすことができる。さらに、果汁
が出なくなった果実は、複数個まとめて、果実の大きさ
にもよるが例えばリンゴなら2〜3個を容器に入れて包
装(ラップ)を被せて電子レンジにより加熱して再度果
汁を取り出すことができる。これは貴重な果物資源を極
力取り残さないようにするための工夫である。さらに、
果汁のでなくなった果実は、その後、残っている果肉の
部分を利用するため、ミキサー等で粉砕して裏漉しした
後に鍋にとってジャム等に加工することが可能である。
60は、果実の果汁が出なくなるまで複数回繰り返し行
うことができる工程である。この工程を繰り返すことに
より、採取する量を増やすことができる。さらに、果汁
が出なくなった果実は、複数個まとめて、果実の大きさ
にもよるが例えばリンゴなら2〜3個を容器に入れて包
装(ラップ)を被せて電子レンジにより加熱して再度果
汁を取り出すことができる。これは貴重な果物資源を極
力取り残さないようにするための工夫である。さらに、
果汁のでなくなった果実は、その後、残っている果肉の
部分を利用するため、ミキサー等で粉砕して裏漉しした
後に鍋にとってジャム等に加工することが可能である。
【0017】本発明の果汁100%の果実飲料の製造方
法を、更に、リンゴジュースを作る場合を例に取って詳
細に説明する。この実施例で使用するリンゴは「紅玉」
を選択している。もちろん、他の品種のリンゴを用いる
事も可能であるが、リンゴジュースの場合、紅玉を用い
る事により、果汁の発色や、味が最も良いリンゴリンゴ
ジュースを作る事が可能であるため、紅玉を用いること
が望ましい。 ア)まず、洗浄管理工程20により、リンゴを洗浄す
る。洗浄したリンゴは、水気を拭き取る。また、大量に
リンゴがある場合には、乾燥させて水気を取る方法でも
良い。 イ)次に、リンゴを一個づつを薄膜シート(ラップ)等
で包み冷凍する。この薄膜シート(ラップ)は、市販さ
れているものを使用しても良いが、果実が一つ入り密封
できるような袋状の薄膜シート(ラップ)を使用しても
良い。
法を、更に、リンゴジュースを作る場合を例に取って詳
細に説明する。この実施例で使用するリンゴは「紅玉」
を選択している。もちろん、他の品種のリンゴを用いる
事も可能であるが、リンゴジュースの場合、紅玉を用い
る事により、果汁の発色や、味が最も良いリンゴリンゴ
ジュースを作る事が可能であるため、紅玉を用いること
が望ましい。 ア)まず、洗浄管理工程20により、リンゴを洗浄す
る。洗浄したリンゴは、水気を拭き取る。また、大量に
リンゴがある場合には、乾燥させて水気を取る方法でも
良い。 イ)次に、リンゴを一個づつを薄膜シート(ラップ)等
で包み冷凍する。この薄膜シート(ラップ)は、市販さ
れているものを使用しても良いが、果実が一つ入り密封
できるような袋状の薄膜シート(ラップ)を使用しても
良い。
【0018】ウ)次に、完全にリンゴを冷凍させた後
に、リンゴを取り出して容器に入れて包装したまま電子
レンジで解凍する。これは少量のリンゴを使用する際に
はボール等の容器でも良いが、大量のリンゴを扱う際に
は、リンゴが1つずつ入る程度の孔を持つたこ焼き器の
ような容器を用いても良い。 エ)次に、解凍されたリンゴに薄膜シート(ラップ)の
上から複数箇所孔を空け、再度電子レンジ等で加熱す
る。加熱されたリンゴからは、果汁が内部から出て穿孔
した孔や表面より滲み出て、果汁が薄膜シート(ラッ
プ)の内側にたまる。また、薄膜シート(ラップ)に空
いている孔より容器に洩れて溜まる構成である。電子レ
ンジに入れて加熱する時間は果実により異なるが、約1
〜2分程度が望ましい。長い時間加熱をすると、果実が
沸騰して、果汁が蒸発してしまうためである。また、リ
ンゴの表面の色の良い面を下にして加熱することが望ま
しい。この実施例では紅玉を使用しているが、紅玉の色
の良い面を下にして加熱する事により、果汁に皮等の色
素が溶け込み、抽出した果汁は綺麗なピンク色になる。
に、リンゴを取り出して容器に入れて包装したまま電子
レンジで解凍する。これは少量のリンゴを使用する際に
はボール等の容器でも良いが、大量のリンゴを扱う際に
は、リンゴが1つずつ入る程度の孔を持つたこ焼き器の
ような容器を用いても良い。 エ)次に、解凍されたリンゴに薄膜シート(ラップ)の
上から複数箇所孔を空け、再度電子レンジ等で加熱す
る。加熱されたリンゴからは、果汁が内部から出て穿孔
した孔や表面より滲み出て、果汁が薄膜シート(ラッ
プ)の内側にたまる。また、薄膜シート(ラップ)に空
いている孔より容器に洩れて溜まる構成である。電子レ
ンジに入れて加熱する時間は果実により異なるが、約1
〜2分程度が望ましい。長い時間加熱をすると、果実が
沸騰して、果汁が蒸発してしまうためである。また、リ
ンゴの表面の色の良い面を下にして加熱することが望ま
しい。この実施例では紅玉を使用しているが、紅玉の色
の良い面を下にして加熱する事により、果汁に皮等の色
素が溶け込み、抽出した果汁は綺麗なピンク色になる。
【0019】オ)次に、滲み出た果汁に混入している果
肉や皮等の異物を取り除くために濾過器等を用いて濾過
を行う。濾過した果汁はそのまま保存してもよいが、長
期保存ができるように、抽出後すぐにボール等に取って
氷を当てて急速に冷却することができる。 カ)上記エ)、オ)の電子レンジによる加熱と、滲み出
た果汁の濾過器による濾過と、果汁の濾過採取と抽出工
程を果汁が出なくなるまで繰り返し行う。この作業のと
き、なるべくリンゴの赤い部分を下にすることが望まし
い。 キ)上記作業により、あまり果汁が出なくなったリンゴ
は、リンゴを包んでいる薄膜シート(ラップ)を取り除
き、複数個(2〜3個程度)をまとめて容器に入れて、
薄膜シート(ラップ)をかぶせて電子レンジにより加熱
する。この工程により、リンゴをまとめて再度加熱する
ことになり、果汁を効率よく抽出することができる。こ
の工程で抽出した果汁は、エ)、オ)で抽出した果汁と
まとめられて、リンゴジュースとなる。
肉や皮等の異物を取り除くために濾過器等を用いて濾過
を行う。濾過した果汁はそのまま保存してもよいが、長
期保存ができるように、抽出後すぐにボール等に取って
氷を当てて急速に冷却することができる。 カ)上記エ)、オ)の電子レンジによる加熱と、滲み出
た果汁の濾過器による濾過と、果汁の濾過採取と抽出工
程を果汁が出なくなるまで繰り返し行う。この作業のと
き、なるべくリンゴの赤い部分を下にすることが望まし
い。 キ)上記作業により、あまり果汁が出なくなったリンゴ
は、リンゴを包んでいる薄膜シート(ラップ)を取り除
き、複数個(2〜3個程度)をまとめて容器に入れて、
薄膜シート(ラップ)をかぶせて電子レンジにより加熱
する。この工程により、リンゴをまとめて再度加熱する
ことになり、果汁を効率よく抽出することができる。こ
の工程で抽出した果汁は、エ)、オ)で抽出した果汁と
まとめられて、リンゴジュースとなる。
【0020】このア)〜キ)の工程により製造したリン
ゴジュースは、リンゴの果肉や繊維が果汁に混在してい
ないため、透明度のあるクリアーな果汁である。さら
に、果汁を抽出する果実によっては、皮等から天然の色
素が果汁に溶け出し、綺麗な色のジュースを製造するこ
とが可能である。この実施例では紅玉を使用しているた
め、果汁には皮の色素が溶け出して赤、若しくはピンク
色の果汁を抽出することができる。また、200g位の
リンゴから、この製造工程であれば約80cc程度のジ
ュースを採取することが可能である。
ゴジュースは、リンゴの果肉や繊維が果汁に混在してい
ないため、透明度のあるクリアーな果汁である。さら
に、果汁を抽出する果実によっては、皮等から天然の色
素が果汁に溶け出し、綺麗な色のジュースを製造するこ
とが可能である。この実施例では紅玉を使用しているた
め、果汁には皮の色素が溶け出して赤、若しくはピンク
色の果汁を抽出することができる。また、200g位の
リンゴから、この製造工程であれば約80cc程度のジ
ュースを採取することが可能である。
【0021】また、上記ア)〜キ)の工程により、クリ
アーなリンゴジュースを製造することが可能である。さ
らに、果汁を抽出した後の果肉等は破棄してもよいが、
ジャムの原料として最適であり、リンゴからジュースと
ジャムが取れる構成でもある。この実施例ではリンゴ、
特に品種は紅玉の例を挙げたが、他の果実でも果実飲料
を製造することは可能であり、同様の製造工程で、液体
が透明な果実飲料を製造する事が可能となる。従来から
製造されている果汁100%の果実飲料は、果肉や繊維
が液体に入ってしまい、濁ってしまっていたために商品
価値の点で問題があったが、本発明の製造方法を用いる
事により、濁らない果汁100%の果実飲料を製造する
ことが可能となる。
アーなリンゴジュースを製造することが可能である。さ
らに、果汁を抽出した後の果肉等は破棄してもよいが、
ジャムの原料として最適であり、リンゴからジュースと
ジャムが取れる構成でもある。この実施例ではリンゴ、
特に品種は紅玉の例を挙げたが、他の果実でも果実飲料
を製造することは可能であり、同様の製造工程で、液体
が透明な果実飲料を製造する事が可能となる。従来から
製造されている果汁100%の果実飲料は、果肉や繊維
が液体に入ってしまい、濁ってしまっていたために商品
価値の点で問題があったが、本発明の製造方法を用いる
事により、濁らない果汁100%の果実飲料を製造する
ことが可能となる。
【0022】
【発明の効果】1.洗浄管理工程と冷凍工程と解凍工程
と果汁抽出工程と果汁濾過採取工程とからなる簡単な製
造工程で液体が透明な果汁100%の果実飲料を製造す
る事が可能であり、製造工程も簡素化されるので安価に
クリアーなリンゴジュースが提供できる。 2.果汁は急速に冷却することにより長期保存に耐えう
るようにすることができる。 3.果汁抽出工程と果汁濾過採取工程を複数回繰り返し
行うことにより、果実に含まれる果汁を極限まで搾り出
すことが可能となる。 4.果汁があまり出なくなった際に、果実を複数個まと
めて薄膜シート(ラップ)に包んで電子レンジ等で加熱
することにより、更に果汁を搾ることが可能となる。 5.特にリンゴジュースの製造方法が簡単であり、さら
に品種を紅玉とすることにより、綺麗なピンク色に発色
した透明な果実飲料を製造する事が可能となる。
と果汁抽出工程と果汁濾過採取工程とからなる簡単な製
造工程で液体が透明な果汁100%の果実飲料を製造す
る事が可能であり、製造工程も簡素化されるので安価に
クリアーなリンゴジュースが提供できる。 2.果汁は急速に冷却することにより長期保存に耐えう
るようにすることができる。 3.果汁抽出工程と果汁濾過採取工程を複数回繰り返し
行うことにより、果実に含まれる果汁を極限まで搾り出
すことが可能となる。 4.果汁があまり出なくなった際に、果実を複数個まと
めて薄膜シート(ラップ)に包んで電子レンジ等で加熱
することにより、更に果汁を搾ることが可能となる。 5.特にリンゴジュースの製造方法が簡単であり、さら
に品種を紅玉とすることにより、綺麗なピンク色に発色
した透明な果実飲料を製造する事が可能となる。
【図1】本発明の果汁100%の果実飲料の製造方法の
操作工程を示すフローチャート
操作工程を示すフローチャート
10 果汁100%の果実飲料の製造方法
20 洗浄管理工程
30 冷凍工程
40 解凍工程
50 果汁抽出工程
60 果汁濾過採取工程
Claims (5)
- 【請求項1】 果実から果汁100%の果実飲料を製造
する方法が、 果実を洗浄してから果実の水気を取る洗浄管理工程と、 果実を1個づつ薄膜シート(ラップ)等に包んで冷凍す
る冷凍工程と、 完全に冷凍した果実1個を容器に入れて包装をしたまま
の状態で電子レンジにより解凍する解凍工程と、 前記解凍工程による解凍後、薄膜シート(ラップ)の上
から果実に数箇所孔を開け、再度電子レンジ等で加熱す
る果汁抽出工程と、 果実から出てきた果汁を、濾過器で濾過し、受け皿で採
取する果汁濾過採取工程と、からなることを特徴とする
果汁100%の果実飲料の製造方法 - 【請求項2】 前記果汁濾過採取工程は、濾過して受け
皿で採取した果汁を急速に冷却すること含むことを特徴
とする請求項1記載の果汁100%の果実飲料の製造方
法 - 【請求項3】 前記果汁100%の果実飲料の製造方法
は、前記果汁抽出工程と前記果汁濾過採取工程とを交互
に複数回繰り返し行うことを特徴とする請求項1記載の
果汁100%の果実飲料の製造方法 - 【請求項4】 前記果汁100%の果実飲料の製造方法
は、前記の全ての工程が終了した後、あまり果汁が出な
くなった状態の果実を複数個まとめて薄膜シート(ラッ
プ)に包んで電子レンジ等の加熱器で加熱し、果汁を抽
出することを特徴とする請求項1記載の果汁100%の
果実飲料の製造方法 - 【請求項5】 前記果実は、林檎とするとともに、リン
ゴの品種を紅玉としたことを特徴とする請求項1記載の
果汁100%の果実飲料の製造方法
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- 2002-12-18 JP JP2002367330A patent/JP3510881B1/ja not_active Expired - Fee Related
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