JP6021409B2 - サトウキビの加工方法と加工装置 - Google Patents

サトウキビの加工方法と加工装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6021409B2
JP6021409B2 JP2012100939A JP2012100939A JP6021409B2 JP 6021409 B2 JP6021409 B2 JP 6021409B2 JP 2012100939 A JP2012100939 A JP 2012100939A JP 2012100939 A JP2012100939 A JP 2012100939A JP 6021409 B2 JP6021409 B2 JP 6021409B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sugarcane
sugar cane
skin
cutter
pair
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012100939A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013226081A (ja
Inventor
宣昌 屋宜
宣昌 屋宜
Original Assignee
宣昌 屋宜
宣昌 屋宜
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 宣昌 屋宜, 宣昌 屋宜 filed Critical 宣昌 屋宜
Priority to JP2012100939A priority Critical patent/JP6021409B2/ja
Publication of JP2013226081A publication Critical patent/JP2013226081A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6021409B2 publication Critical patent/JP6021409B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Non-Alcoholic Beverages (AREA)
  • Preparation Of Fruits And Vegetables (AREA)

Description

サトウキビの漬け物を製造するには、サトウキビの固い皮や節を除去する必要があるが、本発明はこの漬け物の製造方法やサトウキビの節を除去するための切断器具、サトウキビの皮を剥く装置に関する。
特許文献1のように、サトウキビ汁に含まれているビタミン類その他の栄養成分が失われることなく、しかも口あたりが良く、保存性が良好な食品を提供するべく、サトウキビを水洗い後、電解で生成したpH2.7〜3.0の酸性水で洗浄し、再び水洗いした後サトウキビを搾汁し、得られたサトウキビ汁をフィルターに通し、混入物を除去し30〜50kHz超音波振動と紫外線照射で殺菌し、真空袋に充填・封入したサトウキビ汁を、75〜85℃、8〜12分間加熱殺菌し、さらに急速冷却して凍結させることが公開されている。
特開2007−116960
しかしながら、前記のように搾汁する方法では、(1).サトウキビの皮や節も一緒に搾汁するのでジュースの色が少し濁る。(2).皮や節のついたサトウキビを圧搾するためには大きな力が必要で、そのため装置が重厚長大になり設置できる場所が限られ、装置の値段も高くなる。(3).皮についたロウ質や節が圧搾時に黒っぽい汚れとなって、搾汁機周辺を汚染する。(4).サトウキビの洗浄不良で表皮に泥などの汚れが残っている場合があり、それがジュースに混入する恐れがある。また、取り出したジュースにシークァーサーやパイナップル、レモンなどの果汁を添加する場合、店頭でその果実の皮を剥いたりジュースにしたりといった煩わしさがある。
本発明の技術的課題は、このような問題に着目し、いろいろな味付きで、見た目も美しい、新鮮なサトウキビジュースを容易に搾汁可能とすることにある。
請求項1は、搾汁を砂糖の原料とするサトウキビの節を予め除いてから、固い皮より内側に円弧状のカッター対が食い込んで繊維の方向に相対移動して前記皮を剥いで除去する方法であって、押し出し棒で前記サトウキビを前記カッター対の方向に押して移動させ、サトウキビの固い皮を剥ぐ。
しかも、前記カッター対の外側に連結され、サトウキビ入口がらっぱ状に拡がったサトウキビガイド対が、前記サトウキビの左右側や上下側の外皮の凸曲面に凹曲面が弾圧してガイドし、前記サトウキビの太さよりカッター対の上下方向と左右方向の間隔を小さくした状態で、カッター対を移動させる。
請求項2は、前記の左右のカッター対で左右側の皮を除去した後に、上下のカッター対が上下側の皮を除去するように前記繊維方向にカッター対をずらして配置することを特徴とする請求項1に記載のサトウキビの固い皮を剥ぐ方法である。
請求項3は、剥いた皮を2分し易いように、前記のカッターとサトウキビガイドとの間に配設された連結手段の先端を尖った形状にすることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のサトウキビの固い皮を剥ぐ方法である。
請求項4は、前記サトウキビの固い節を予め切除するために、1本のサトウキビが入るサイズの凹刃を有する下刃と、前記下刃の一端に回動支点を有する上刃を設け、この上刃凸円弧状とすることで、サトウキビの節を切除して、サトウキビの繊維の方向に前記カッターの刃先が入り易くすることを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれかに記載のサトウキビの固い皮を剥ぐ方法である。
請求項5は、予め節を除いた後に、サトウキビの表面に沢山の凹凸ができるように前記方法で皮を剥いて搾汁を容易にした剥きサトウキビを漬け汁に漬けて味付けすると共に、表面を前記漬け汁で覆って酸化変色を防ぐことを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれかに記載のサトウキビの固い皮を剥ぐ方法である。皮を除いたサトウキビに漬け汁が付着すると、サトウキビを搾汁した際に、サトウキビのジュースと漬け汁が混ざることで、漬け汁の味がする。サトウキビ自体が水分を含んでいるので、漬け汁を大量に吸収することはできないが、皮を剥いたサトウキビの表面には凹凸が沢山できるので、漬け汁が付着し易くなる。
請求項6は、前記の方法で節と硬い皮を除いて搾汁を容易にした剥きサトウキビを漬け汁に漬けて味付けすると共に、表面を前記漬け汁で覆って酸化変色を防いである剥きサトウキビを搾汁してサトウキビジュースにすることを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれかに記載のサトウキビの固い皮を剥ぐ方法である。
請求項7は、予め節を除いてあるサトウキビの繊維の方向に相対移動して固い皮より内側に食い込んで前記皮を剥いで除去する円弧状のカッター対を有しており、
前記カッター対の外側に連結され、サトウキビ入口がらっぱ状に拡がり、前記サトウキビの左右側や上下側の凸曲外表面に弾圧してガイドすべく凹曲面になったサトウキビガイド対を設けてあり、
前記カッター対の上下方向と左右方向とが前記繊維の方向にずらして配置してあり、しかも前記サトウキビの太さよりカッター対の間隔が小さくなるように前記サトウキビガイド対を前記サトウキビの表面に弾圧させるバネ手段を設けると共に押し出し棒で前記サトウキビを前記カッター対の方向に押して移動させる構造であるサトウキビの固い皮を剥ぐ装置である。
請求項1のように、搾汁を砂糖の原料とするサトウキビの節を予め除いてから、固い皮より内側に円弧状のカッター対が食い込んで繊維の方向に相対移動して前記皮を剥いで除去する際に、押し出し棒で前記サトウキビを前記カッター対の方向に押して移動させ、サトウキビの固い皮を剥ぐので、外皮が傷付いたりしても、最終的に外皮は除去され、品質に影響しない。
しかも、前記カッター対の外側に連結され、サトウキビ入口がらっぱ状に拡がったサトウキビガイド対が、前記サトウキビの左右側や上下側の外皮の凸曲面に凹曲面が弾圧してガイドし、前記サトウキビの太さよりカッター対の上下方向と左右方向の間隔を小さくした状態で、カッター対を移動させるので、剥ぐ表皮を一定厚に維持できる。
請求項2のように、前記の左右のカッター対で左右側の皮を除去した後に、上下のカッター対が上下側の皮を除去するように前記繊維方向にカッター対をずらして配置してあるので、上から落下して来て邪魔になるような皮は後に発生することになり、何ら障害は生じない。
請求項3のように、剥いた皮を2分し易いように、前記のカッターとサトウキビガイドとの間に配設された連結手段の先端を尖った形状にするので、剥いだ皮は2分割された状態で排除され、しかも、前記連結手段の先端が尖った形状であるため、抵抗は小さく、軽い力で皮が剥げる。
請求項4のように、前記サトウキビの固い節を予め切除するために、1本のサトウキビが入るサイズの凹刃を有する下刃と、前記下刃の一端に回動支点を有する上刃を設け、この上刃凸円弧状とするので、サトウキビの固い節を切除する際に、凹刃に入れた1本のサトウキビが転動して離脱する恐れが無く、安全であり、しかも軽い力で切れる。また、サトウキビの節を切除するので、サトウキビの繊維の方向に前記カッターの刃先が入り易くなる。なお、小型なため、持ち運びや保管も簡便である。
請求項5のように、予め節を除いた後に、つるつるの皮を剥くと、表面に沢山の凹凸が沢山でき、漬け汁が付着して味付けされ易く、長期間漬けなくても、搾汁できる。また、固い皮を剥いて搾汁を容易にしたので、この剥きサトウキビ漬け物を入手して搾汁すると、サトウキビのジュースと漬け汁が混ざることで、漬け汁の味がする。なお、表面を前記漬け汁で覆って酸化変色を防ぐので、酸化変色も防止される。
請求項6のように、固い皮と節を除いて搾汁を容易にした剥きサトウキビを漬け汁に漬けて味付けした後に搾汁するので、漬け汁の味の付いた新鮮なサトウキビジュースを軽い力で容易に搾汁して、提供できる。また、漬け汁で表面を覆ってあるので、酸化変色も防がれる。
請求項7のように、予め節を除いてあるサトウキビの繊維の方向に相対移動して固い皮より内側に食い込んで前記皮を剥いで除去する円弧状のカッター対を有しており、前記カッター対の外側に連結され、サトウキビ入口がらっぱ状に拡がり、前記サトウキビの左右側や上下側の凸曲外表面に弾圧してガイドすべく凹曲面になったサトウキビガイド対を設けてあるので、外皮は、弾圧した後に剥いで除去され、弾圧で品質低下を招く恐れは無い。
しかも前記サトウキビの太さよりカッター対の間隔が小さくなるように前記サトウキビの表面に弾圧させるバネ手段を設けるので、外皮は一定厚に剥ける。押し出し棒で前記サトウキビを前記カッター対の方向に押して移動させるので、
外面を利用して送る構造と違って、簡単な構造で確実に皮むきできる。
本発明によるサトウキビジュースのできるまでを示したフローチャートである。 サトウキビの節を切除するための切断装置を示す側面図である。 凹刃と凸円弧状刃との接点が移動する様子を示す側面図である。 本発明による皮剥き器を示す断面図である。 本発明による皮剥き器の詳細を示す斜視図である。 サトウキビの左右の固い皮を剥く工程を示す断面図である。 サトウキビの上下の固い皮を剥く工程を示す断面図である。 サトウキビの太さにはバラツキが有るので、ガイドやカッターの曲率を最適に決める方法を示す図である。 サトウキビの左右と上下の皮を剥いた剥き身が一定量溜まった状態を示す斜視図である。 漬け汁で味付けした剥き身を合成樹脂製のパックに入れて封止した状態を示す斜視図である。
次に本発明によるサトウキビの加工方法と加工装置が実際上どのように具体化されるか実施形態を詳述する。図1のフローチャートは、本発明によるサトウキビジュースのできるまでを示したものであり、先ずステップS1のように、刈ってきたサトウキビの節を切除し、次にステップS2で皮を剥き、ステップS3で、剥きサトウキビを漬け汁に漬けて味付けする。この味付きの剥きサトウキビをステップS4で搾汁して、ステップS5のような味付きのサトウキビジュースを得る。
従って、このフローチャートの順に従って、サトウキビの節を切除するための切断装置を図2において説明する。通常の押し切り器と違って、1本のサトウキビCが入るサイズの凹刃1を有する下刃2と、前記下刃2の一端に回動支点3を有する上刃4を有し、この上刃4の刃の部分は凸円弧状5であり、回動支点3と反対の位置に押し切り器と同様の把手6を備えている。
使用に際しては、図2(1)のように、1本のサトウキビCを凹刃1の中に載せて、サトウキビCの上に上刃4を載せた状態で、把手6を押す。把手6を押して、サトウキビCが途中まで切れている状態が(2)であり、サトウキビCが完全に切れた状態が(3)である。このように、凹刃1中に入れた1本のサトウキビCが転動して離脱する恐れが無いので、安全であり、しかも上刃4が凸円弧状のため、軽い力で切ることができる。また、装置が小型なため、持ち運びや保管も簡便である。
図3の丸印は、凹刃1と凸円弧状刃5との接点が、切断操作に伴って移動していく様子を示している。
図2の切断器で両側の節を切除して、長さ10〜15cm程度の、皮を剥きやすい状態にすると、図4に示す装置で左右の皮を剥き、次いで上下の皮を剥く。従って、図4の皮剥き器は、水平断面図で示す左右用の皮剥き器の後に、鉛直断面図で示す上下用の皮剥き器を備えた構造になっている。
図5は、この皮剥き器の斜視図であり、(1) は全体を、(2) は連結部を示している。左右用も上下用も、節を切除されたサトウキビCの先端が入り易いようにらっぱ状に拡がった入口7・7とサトウキビCの左右側や上下側の凸曲面をガイドすべく凹曲面になったガイド部8・8を有している。また、通過するサトウキビCの外面に押し付けるスプリングS・Sを背部に有している。
そして、ガイド部8・8の後寄りに連結板9・9を介して円弧状の皮剥きカッター10・10を一体に備えている。このカッター10・10は、サトウキビCの先端が到来したときに、相対的に先端に食い込めるように先端10e・10eが尖っており、また連結板9・9の先端9e・9eは、剥いた皮を2分割し易いように尖っている。従って、これらは左右対の状態で対向している。
図のように、左右用の皮剥き器と、上下用の皮剥き器は全く同じ構造である。ただし、上下用は90度回転して、サトウキビの上側と下側に対の状態で、ガイド部8・8やカッター10・10、連結板9・9が位置する。従って、図4、図6、図7の左半分は水平断面図であるのに対し、右半分は鉛直断面を示している。
この装置でサトウキビCの固い皮Pを剥くには、先ず図6(1)のように、サトウキビCをピストン状の押し出し棒11で押すと、(2)のように、サトウキビCは最初にらっぱ状に拡がった入口7・7でガイドされ、次に(3)のように、ガイド8・8の凹曲面でガイドされながら、(4)のように、カッター10・10の尖った先端10e・10eがサトウキビCの左右の先端に食い込んで、皮の左右部分が剥かれ、次いで前記の連結板9・9の尖った先端9e・9eが食い込んで、剥いた皮Pを2分割して、(6)のように排出する。
同時に(5)のように、後方に配設された上下皮剥き用のらっぱ状の入口7・7でガイド
され、(6)のように、ガイド8・8の凹曲面でガイドされながら、(7)のように、カッター10・10の尖った先端10e・10eがサトウキビCの上下の先端に食い込んで、皮の上下部分が剥かれ、次いで前記の連結板9・9の尖った先端9e・9eが食い込んで、(8)の剥いた皮Pを2分割してから排出すると共に、(9)のように上下の皮剥きも完了した剥きサトウキビcも皮剥き器から排出される。
以上の説明とは逆に、サトウキビの上下の皮を先に剥きたい場合は、上から排出される皮のガイド手段を設ければよく、前記のように上から落下して来た皮が次の工程の障害となる問題は解消される。
なお、サトウキビCにガイド8・8やカッター10・10を弾圧するスプリングS・Sは、板バネでもよいし、バネ以外の弾性体でも足りる。
図8は、サトウキビCの太さが25mm〜45mmの範囲でバラツキが有る場合に、連結板9の高さで決まるガイド8とカッター10との隙間を2mmに決定して皮Pの厚さを2mmに設定し、剥き身cの形状がどのように変化するかを示した。
この結果から判断すると、直径が35〜45mmのサトウキビCだと、ほぼ真円の剥き身となるが、細くなると皮の剥き残りが生じる。従って、最も多いサトウキビの太さの曲率とカッター10の曲率とが同等であることが望ましい。
この装置で固い皮Pを剥いて剥き身cにし、図9のように剥き身cが一定量溜まると、素早くシークァーサーやパッションフルーツなどの果汁に漬ける。ただし、通常の漬物と違って、10〜15分程度で足りる。このようにして、剥き身のサトウキビcの全面に漬け汁を付着させることで、漬け汁の味付けが行われる。
次いで、図10のように、合成樹脂のパック12に入れて封止すると共に、冷蔵庫に入れて保存する。ユーザは、このパック12を開けて、中身の漬け汁つきの剥きサトウキビcを取り出して搾汁機にかけると、サトウキビの汁と漬け汁が混ざることで、漬け汁の味のするサトウキビジュースとなる。従って、これを新鮮な絞りたてのジュースとして、消費者に提供することができる。
搾汁後の絞りかすは、回収して、前記の切除した節や剥いた皮、他の機械で搾汁した絞りかす、或いは圃場に残っているサトウキビの葉などと共にチップ状にした状態で菌を加えて発酵させると、堆肥として利用できる。
また、菌を加えて発酵させる際に浸出する、ハエの付きやすい液体を集めて供給すると、蜂に代えてハエを集め、受粉の役目を果たすこともできる。
以上のような本発明によると、次のような利点が得られる。
1.サトウキビはジュースにするとわずか数分で酸化変色するため、ジュースにしてから流通に乗せるのが難しい。酸化防止のための加工を施してから流通に乗せる方法もあるが、風味が損なわれ、新鮮な絞りたてジュースとはならない。剥き身のままだとそれが無く、流通しやすい形態なので、絞りたてのサトウキビジュースを手軽に広範囲に展開していくことができる。
2.剥き身のサトウキビcは小さいので、店舗での保管が容易である。
3.衛生管理された加工場で剥き身・包装されるので衛生的に安全である。
4.店頭で皮を剥く煩わしさが無く、開封してそのままジューサーにかけられるので、素早くお客様にジュースを提供できる。
5.ジュース1杯分の剥き身本数をジューサーにかけ、そのままコップに入れてお客様に出すので、中間的な容器が不要となる。糖蜜を含むサトウキビジュースは、カビや微生物の繁殖が早いので、容器や装置を3〜4時間おきに洗浄する必要がある。そのため、なるべく容器や装置を汚さないようにすることや、ジュースに触れる物を少なくするなど、全体的にシンプルにすることが衛生管理上良く、店舗側のコスト抑制にも繋がる。
6.小型化されたジューサーと衛生管理された剥き身パックであれば、ホテルのラウンジや都心のジューススタンド等、提供できる範囲が広がる。
7.節や皮が付いた状態の搾りかすは、細かい粉状のごみがぽろぽろと落下しやすく、また長いため搾汁後の処理も大変である。しかし剥き身にすることで、中の繊維だけとなった搾りかすからは、ごみの落下等はほとんど発生しない。また小さいので、処理も簡単である。
8.加工場でシークァーサーやパッションフルーツ等の果汁に漬けこむことで、店頭で果汁を加える手間が省ける。サトウキビを剥き身にすることで、素早く全体に果汁を付着・浸透させることができ、剥き身c表面の変色防止や風味付けが可能となる。例えばサトウキビ剥き身cをシークァーサー果汁に漬けこむことで、店頭で簡単にシークァーサー風味のサトウキビジュースが出来る。また、ゴーヤーやケールといった、そのままでは飲みにくい青汁系ジュースに甘みと酸味を加える場合にも便利で、本物志向の高い現代社会で白糖に代わる天然甘味料としての付加価値は高い。
9、サトウキビのみのジュースは数分で酸化し色が悪くなるが、パッションフルーツやシークァーサー等、酸味のある果汁を全面に付着させるだけで、搾汁したジュースの酸化変色を防ぐことが出来る。そのため、サトウキビジュース単品より、果汁を付着させたサトウキビジュースの方が、商品価値が高い。
このようにサトウキビの節や皮を取り除き、剥き身にすることで果汁の浸み込みを促し、果汁を浸み込ませることで、出てくるジュースの酸化・変色を防ぐことができ、更にジュースの風味が良くなり、絞りたて生ジュースを簡単にお客様に提供できるようになる。また店舗側での衛生管理がしやすく、絞りカスの処理も簡単なので、ホテルや都心のジューススタンド等でも提供可能となる。
1回のロットの工程で左右・上下のカッター刃を通過し、合計8枚の皮が剥ける。この皮むき機に投入できるサトウキビの外径は25mm〜45mmであるが、皮の厚みを2.0mmと仮定した場合、サトウキビに一番多い、外径35mm〜40mmできれいに皮が剥けるように設定した。
この設定はカッターやガイドの曲面のR:曲率を変えることで変更できる。最初のカッターを左右にすることで、皮が落下しやすく、次の上下の皮むきの障害とならないようにした。また、最初に剥かれる左右の皮が、次の工程で干渉しないように、カッターの後尾に外向きの曲面を付け、排出される皮が外側にガイドされるようにした。
C サトウキビ
c サトウキビの剥き身
1 凹刃
3 回動支点
5 凸円弧状の刃
7 入口
8 ガイド部
S スプリング
9 連結板
9e 先端
10 皮剥きカッター
10e 先端
11 押し出し棒
P サトウキビの固い皮
12 合成樹脂のパック

Claims (7)

  1. 搾汁を砂糖の原料とするサトウキビの節を予め除いてから、固い皮より内側に円弧状のカッター対が食い込んで繊維の方向に相対移動して前記皮を剥いで除去する方法であって、
    前記カッター対の外側に連結され、サトウキビ入口がらっぱ状に拡がったサトウキビガイド対が、前記サトウキビの左右側や上下側の外皮の凸曲面に凹曲面が弾圧してガイドし、前記サトウキビの太さよりカッター対の上下方向と左右方向の間隔を小さくした状態で、
    押し出し棒で前記サトウキビを前記カッター対の方向に押して移動させることを特徴とするサトウキビの固い皮を剥ぐ方法。
  2. 前記の左右のカッター対で左右側の皮を除去した後に、上下のカッター対が上下側の皮を除去するように前記繊維方向にカッター対をずらして配置することを特徴とする請求項1に記載のサトウキビの固い皮を剥ぐ方法。
  3. 剥いた皮を2分し易いように、前記のカッターとサトウキビガイドとの間に配設された連結手段の先端を尖った形状にすることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のサトウキビの固い皮を剥ぐ方法。
  4. 前記サトウキビの固い節を予め切除するために、1本のサトウキビが入るサイズの凹刃を有する下刃と、前記下刃の一端に回動支点を有する上刃を設け、この上刃凸円弧状とすることで、サトウキビの節を切除して、サトウキビの繊維の方向に前記カッターの刃先が入り易くすることを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれかに記載のサトウキビの固い皮を剥ぐ方法。
  5. 予め節を除いた後に、サトウキビの表面に沢山の凹凸ができるように前記方法で皮を剥いて搾汁を容易にした剥きサトウキビを漬け汁に漬けて味付けすると共に、表面を前記漬け汁で覆って酸化変色を防ぐことを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれかに記載のサトウキビの固い皮を剥ぐ方法。
  6. 前記の方法で硬い皮を除いて搾汁を容易にした剥きサトウキビを漬け汁に漬けて味付けすると共に、表面を前記漬け汁で覆って酸化変色を防いである剥きサトウキビを搾汁してサトウキビジュースにすることを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれかに記載のサトウキビの固い皮を剥ぐ方法。
  7. 予め節を除いてあるサトウキビの繊維の方向に相対移動して固い皮より内側に食い込んで前記皮を剥いで除去する円弧状のカッター対を有しており、
    前記カッター対の外側に連結され、サトウキビ入口がらっぱ状に拡がり、前記サトウキビの左右側や上下側の凸曲外表面に弾圧してガイドすべく凹曲面になったサトウキビガイド対を設けてあり、
    前記カッター対の上下方向と左右方向とを前記繊維の方向にずらして配置してあり、しかも前記サトウキビの太さよりカッター対の間隔が小さくなるように前記サトウキビガイド対を前記サトウキビの表面に弾圧させるバネ手段を設けると共に押し出し棒で前記サトウキビを前記カッター対の方向に押して移動させる構造であることを特徴とするサトウキビの固い皮を剥ぐ装置。
JP2012100939A 2012-04-26 2012-04-26 サトウキビの加工方法と加工装置 Active JP6021409B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012100939A JP6021409B2 (ja) 2012-04-26 2012-04-26 サトウキビの加工方法と加工装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012100939A JP6021409B2 (ja) 2012-04-26 2012-04-26 サトウキビの加工方法と加工装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013226081A JP2013226081A (ja) 2013-11-07
JP6021409B2 true JP6021409B2 (ja) 2016-11-09

Family

ID=49674467

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012100939A Active JP6021409B2 (ja) 2012-04-26 2012-04-26 サトウキビの加工方法と加工装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6021409B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106360756B (zh) * 2016-08-29 2018-10-26 来安县刘莲蓬家庭农场 甘蔗去皮器
CN112386085B (zh) * 2020-12-23 2021-11-23 山东公社联盟食品有限公司 一种水果去皮切段装置
CN113397366B (zh) * 2021-07-29 2022-08-12 王茂 一种便于对甘蔗削皮装置
CN115039892B (zh) * 2022-07-19 2023-10-03 江苏沃得农业机械股份有限公司 一种甘蔗机用可调节的切割刀盘

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002078461A (ja) * 2000-09-05 2002-03-19 Hidemi Taira サトウキビ稚茎食品

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013226081A (ja) 2013-11-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6021409B2 (ja) サトウキビの加工方法と加工装置
CN102511619B (zh) 莲雾蜜饯的制作方法
CN205466375U (zh) 适用于多种果蔬的切削装置
CN101057690B (zh) 茎叶类蔬果汁的制备方法
KR101685906B1 (ko) 사과즙의 제조방법
US10743576B2 (en) Citrus fruit juice extractor
KR20140122047A (ko) 다단 주스의 제조방법
CN108056659B (zh) 便携式柑橘手动榨汁机
CN103798671A (zh) 一种梁平柚柚皮脱苦脱麻的工艺
JP2017060435A (ja) パッションフルーツ酒の製造方法
CN211960152U (zh) 一种丝瓜瓤加工前处理装置
CN202635537U (zh) 一种制备猕猴桃鲜榨果汁的系统
CN210493686U (zh) 一种水果榨汁机
KR20010015931A (ko) 건강 무쌈피 및 제조방법
KR102002391B1 (ko) 배즙의 제조방법
KR20180037606A (ko) 사과즙의 제조방법
KR102002445B1 (ko) 저온살균을 이용한 배즙의 제조방법
CN108315136A (zh) 一种梨酒的制备方法
EP3651620A1 (en) An apparatus for automatically juicing pomegranates and pineapples
KR101819834B1 (ko) 오존수 세척을 이용한 사과즙의 제조방법
KR101819835B1 (ko) 오존수로 세척된 사과를 이용한 사과즙의 제조방법
CN102440315A (zh) 一种南瓜果茶及其制备方法
CN115399483A (zh) 一种高品质哈密瓜、西瓜浓缩汁制备设备及其制备方法
KR20230034620A (ko) 물에 타먹는 풋사과즙
US20200277127A1 (en) Whole-precut individually-packaged ready-to-use pomegranate

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150330

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20150330

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20150803

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150805

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150810

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20151002

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20151222

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160226

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160229

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20160322

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20160527

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160806

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20161004

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6021409

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250