JP3509992B2 - 感熱転写シート - Google Patents

感熱転写シート

Info

Publication number
JP3509992B2
JP3509992B2 JP09692595A JP9692595A JP3509992B2 JP 3509992 B2 JP3509992 B2 JP 3509992B2 JP 09692595 A JP09692595 A JP 09692595A JP 9692595 A JP9692595 A JP 9692595A JP 3509992 B2 JP3509992 B2 JP 3509992B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink layer
wax
heat
transfer sheet
resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP09692595A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08290669A (ja
Inventor
靖夫 多湖
健治 黒川
直弘 池田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujicopian Co Ltd
Original Assignee
Fujicopian Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujicopian Co Ltd filed Critical Fujicopian Co Ltd
Priority to JP09692595A priority Critical patent/JP3509992B2/ja
Priority to US08/634,916 priority patent/US5612120A/en
Publication of JPH08290669A publication Critical patent/JPH08290669A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3509992B2 publication Critical patent/JP3509992B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41MPRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
    • B41M5/00Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
    • B41M5/26Thermography ; Marking by high energetic means, e.g. laser otherwise than by burning, and characterised by the material used
    • B41M5/382Contact thermal transfer or sublimation processes
    • B41M5/38207Contact thermal transfer or sublimation processes characterised by aspects not provided for in groups B41M5/385 - B41M5/395
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10S428/00Stock material or miscellaneous articles
    • Y10S428/913Material designed to be responsive to temperature, light, moisture
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10S428/00Stock material or miscellaneous articles
    • Y10S428/914Transfer or decalcomania

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は感熱転写シートに関す
る。さらに詳しくは、表面平滑度の低い被転写紙にカラ
ー画像を形成するのに適した感熱転写シートに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の基材上にビヒクルがワックス類を
主体とする感熱転写性着色インク層を設けた感熱転写シ
ートで表面平滑度の低い被転写紙に熱転写したばあい、
着色インクが被転写紙の目の山部のみに付着し、谷部に
付着しないため、えられた印像に欠けやボイドが発生す
るなどの問題があった。
【0003】そこで、基材上に目止めインク層と感熱転
写性着色インク層とを並べて設けた感熱転写シートを用
い、表面平滑度の低い被転写紙にまず目止めインクを転
写して該被転写紙の表面を平滑にし、ついでそのうえに
着色インクを転写して印像を形成することが提案された
(特開昭61−225090号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来例により被転写紙に予め目止めインクを転写し、その
うえに着色インクを転写して印像を形成したばあい、経
時的に印像の光沢度が低下するという現象がしばしば生
じた。
【0005】本発明者らはその原因を究明すべく検討し
た結果、目止めインク層の成分としては転写性の点から
パラフィンワックスがよく使用されるが、目止めインク
層にパラフィンワックスを使用すると印像の光沢度の経
時的低下が生じることが見出された。
【0006】本発明は、前記の点に鑑みて、目止めイン
ク層に転写性が優れているn−パラフィンワックスを
0重量%以上使用しても印像の光沢度の経時的低下を防
止しうる感熱転写シートを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、(1)ベース
フイルムの片面に目止めインク層と感熱転写性着色イン
ク層が並べて配置されている感熱転写シートにおいて、
前記目止めインク層に、融点が70〜80℃のn−パラ
フィンワックスを10重量%以上含有し、かつ融点が5
0〜70℃のイソパラフィンワックスをn−パラフィン
ワックスとイソパラフィンワックスの合計量の20〜8
0重量%の範囲で含有することを特徴とする感熱転写シ
ートに関する。
【0008】本発明はさらに、(2)前記目止めインク
層にさらに透明もしくは白色の無機顔料を3〜60重量
%含有する前記(1)項記載の感熱転写シートに関す
る。
【0009】
【0010】
【作用および実施例】パラフィンワックスはn−パラフ
ィンを主成分とするものであるが、本発明においてはこ
のようなパラフィンワックスを目止めインク層に使用す
ると、えられた印像において目止め層中のn−パラフィ
ンのうち、低分子量の油状成分が印像表面にブリード
し、それによって印像の光沢度が経時的に低下すること
が見出され、さらにn−パラフィンにイソパラフィンを
特定量配合するとn−パラフィン中の油状成分のブリー
ドが防止され、それによって印像の光沢度の経時的低下
が防止されることが見出された。
【0011】つぎに本発明を詳細に説明する。
【0012】本発明における目止めインク層は、融点が
70〜80℃のn−パラフィンワックスを10重量%以
上含有し、かつ融点が50〜70℃のイソパラフィンワ
ックスを、n−パラフィンワックスとイソパラフィンワ
ックスの合計量の20〜80重量%、好ましくは25〜
50重量%の範囲で含有するものである。
【0013】n−パラフィンワックスはワックス類の中
で転写性がすぐれており、所望の転写性を有する目止め
インク層をうるには、目止めインク層にn−パラフィン
ワックスを10重量%以上含有せしめるのが好ましい。
【0014】しかし、目止めインク層におけるn−パラ
フィンワックスの含有量が10重量%以上になると、n
−パラフィンワックス中の油状成分の印像表面へのブリ
ードが激しくなり、印像の光沢度が経時的に低下する傾
向にある。
【0015】そこで本発明においては、n−パラフィン
ワックスにイソパラフィンワックスを前記特定量配合し
てn−パラフィンワックス中の油状成分のブリードを抑
える。n−パラフィンワックスにイソパラフィンワック
スを特定量配合することにより、目止めインク層中のワ
ックス全体の結晶が微細になり、n−パラフィン中の油
状成分が移動しにくくなるためと推定されている。
【0016】イソパラフィンワックスの配合量が前記範
囲未満ではn−パラフィンワックスのブリードを充分に
抑えることができない。一方前記範囲を超えると、転写
性が低下する。
【0017】前記n−パラフィンワックスおよびイソパ
ラフィンワックスとしては、融点がそれぞれ70〜80
℃および50〜70℃のものを使用するのが好ましい。
n−パラフィンワックスの融点が70℃未満のばあい、
油状成分の含有量が多く、ブリード防止の点から不利で
あり、一方融点が80℃を超えると、印字感度が低下す
る傾向にある。イソパラフィンワックスの融点が50℃
未満のばあい、感熱転写シートのロール(パンケーキ)
を高温で保存するばあいにブロッキングが発生する傾向
にあり、一方融点が70℃を超えると印字感度が低下す
る傾向にある。
【0018】本発明においては、高融点のn−パラフィ
ンと低融点のイソパラフィンとの組合せにより印字感度
を調整することができる。
【0019】目止めインク層中におけるn−パラフィン
ワックスとイソパラフィンワックスの割合が前記範囲に
なるようにするかぎり、n−パラフィンワックスおよび
イソパラフィンワックスとして純品を使用する必要はな
く、たとえばn−パラフィンワックスとしてn−パラフ
ィンを主成分とするパラフィンワックスを使用してもよ
く、あるいはイソパラフィンワックスとしてイソパラフ
ィンを主成分とするマイクロクリスタリンワックスを使
用してもよい。
【0020】目止めインク層には、n−パラフィンワッ
クスおよびイソパラフィンワックスに加えて、他の熱溶
融性材料を使用してもよい。このような熱溶融性材料と
してはその他のワックス類および/または熱可塑性樹脂
が使用できる。
【0021】前記その他のワックス類としては、たとえ
ば木ロウ、ミツロウ、ラノリン、カルナバワックス、キ
ャンデリラワックス、モンタンワックス、セレシンワッ
クスなどの天然ワックス;酸化ワックス、エステルワッ
クス、低分子量ポリエチレン、フィッシャートロプシュ
ワックス、α−オレフィン−無水マレイン酸共重合ワッ
クスなどの合成ワックス;ラウリン酸、ミリスチン酸、
パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸などの高級脂肪
酸;ステアリルアルコール、ドコサノールなどの高級脂
肪族アルコール;高級脂肪酸モノグリセリド、ショ糖の
脂肪酸エステル、ソルビタンの脂肪酸エステルなどのエ
ステル類;オレイルアミドなどのアミド類およびビスア
ミド類などの1種または2種以上が適宜使用できる。
【0022】前記熱可塑性樹脂(エラストマーを含む)
としては、たとえばエチレン−酢酸ビニル共重合体、エ
チレン−アクリル酸エステル共重合体などのオレフィン
系共重合樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹
脂、エポキシ系樹脂、ポリウレタン系樹脂、アクリル系
樹脂、塩化ビニル系樹脂、セルロース系樹脂、ビニルア
ルコール系樹脂、石油系樹脂、フェノール系樹脂、スチ
レン系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、天然ゴム、スチレン−
ブタジエンゴム、イソプレンゴム、クロロプレンゴム、
ポリイソブチレン、ポリブテンなどの1種または2種以
上が適宜使用できる。
【0023】本発明における目止めインク層には、さら
に透明もしくは白色の無機顔料を目止めインク層全量の
60重量%以下、なかんづく3〜60重量%、とくに3
〜45重量%含有せしめるのが好ましい。
【0024】目止めインク層に無機顔料を配合すること
によって、n−パラフィン中の低分子量の油状成分が無
機顔料表面に吸着され、それによって印像表面へのブリ
ードが抑えられるものと推定されている。
【0025】透明もしくは白色の無機顔料の含有量が前
記範囲未満ではブリード抑制効果が小さく、一方前記範
囲を超えると溶融粘度が高くなり、転写性が劣ると共
に、基材との密着力が低下し、インク落ちが発生するよ
うになる。
【0026】前記透明もしくは白色の無機顔料とは、透
明のビヒクル中に分散されたときに、透明または白色の
インクを与える無機顔料をいう。目止めインク層は被転
写紙に転写されたとき被転写紙の地色と実質的に区別し
えないものが好ましく、この点から、透明もしくは白色
の無機顔料が好ましく使用される。
【0027】このような無機顔料としては、たとえばシ
リカ粉末、炭酸カルシウム、沈降性硫酸バリウム、炭酸
マグネシウム、アルミナ、酸化チタンなどがあげられ
る。これら無機顔料は単独で用いてもよく、2種以上を
併用してもよい。
【0028】目止めインク層は転写時に被転写紙の凹凸
を埋めて平坦にするものであるから、融点が60〜90
℃で、溶融粘度が15〜2500cps/100℃であ
るのが好ましい。
【0029】目止めインク層の塗布量(固形分換算、以
下同様)は通常2〜15g/m2程度である。
【0030】目止めインク層はホットメルトコート法に
よって形成できる。また前記ワックス成分、樹脂成分の
有機溶剤溶液または分散液、あるいは水性分散液(エマ
ルジョンを含む)に、必要に応じて無機顔料を配合した
塗工液を塗布、乾燥することによって形成できる。
【0031】本発明における感熱転写性着色インク層
は、着色剤と熱溶融性ビヒクルとからなるものであり、
従来のものがとくに制限されず、使用できる。熱溶融性
ビヒクルとしてはワックス類および/または熱可塑性樹
脂からなるものが使用できる。
【0032】前記ワックス類としては、たとえば木ロ
ウ、ミツロウ、ラノリン、カルナバワックス、キャンデ
リラワックス、モンタンワックス、セレシンワックスな
どの天然ワックス;n−パラフィンワックス、イソパラ
フィンワックス、パラフィンワックス、マイクロクリス
タリンワックスなどの石油系ワックス;酸化ワックス、
エステルワックス、低分子量ポリエチレン、フィッシャ
ートロプシュワックス、α−オレフィン−無水マレイン
酸共重合ワックスなどの合成ワックス;ラウリン酸、ミ
リスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸な
どの高級脂肪酸;ステアリルアルコール、ドコサノール
などの高級脂肪族アルコール;高級脂肪酸モノグリセリ
ド、ショ糖の脂肪酸エステル、ソルビタンの脂肪酸エス
テルなどのエステル類;オレイルアミドなどのアミド類
およびビスアミド類などの1種または2種以上が適宜使
用できる。着色インク層には顔料などが多量に含まれて
いるので、n−パラフィンワックスなどをそのまま用い
ても印像表面に低分子量の油状成分がブリードする惧れ
はない。
【0033】前記熱可塑性樹脂(エラストマーを含む)
としては、たとえばエチレン−酢酸ビニル共重合体、エ
チレン−アクリル酸エステル共重合体などのオレフィン
系共重合樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹
脂、エポキシ系樹脂、ポリウレタン系樹脂、アクリル系
樹脂、塩化ビニル系樹脂、セルロース系樹脂、ビニルア
ルコール系樹脂、石油系樹脂、フェノール系樹脂、スチ
レン系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、天然ゴム、スチレン−
ブタジエンゴム、イソプレンゴム、クロロプレンゴム、
ポリイソブチレン、ポリブテンなどの1種または2種以
上が適宜使用できる。
【0034】着色インク層に用いる着色剤としては、カ
ーボンブラックをはじめとして、各種有機、無機の顔
料、染料が使用できる。
【0035】減法混色を利用して多色ないしフルカラー
の印像を形成するために用いるイエロー、マゼンタおよ
びシアンの着色剤としては透明性の着色剤が好ましく用
いられる。
【0036】イエローの透明性着色剤としては、たとえ
ばナフトールエローS、ハンザエロー5G、ハンザエロ
ー3G、ハンザエローG、ハンザエローGR、ハンザエ
ローA、ハンザエローRN、ハンザエローR、ベンジジ
ンエロー、ベンジジンエローG、ベンジジンエローG
R、パーマネントエローNCG、キノリンエローレーキ
などの有機顔料やオーラミンなどの染料の1種または2
種以上が用いられる。
【0037】マゼンタの透明性着色剤としては、たとえ
ばパーマネントレッド4R、ブリリアントファストスカ
ーレット、ブリリアントカーミンBS、パーマネントカ
ーミンFB、リソールレッド、パーマネントレッドF5
R、ブリリアントカーミン6B、ピグメントスカーレッ
ト3B、ローダミンレーキB、ローダミンレーキY、ア
リザリンレーキなどの有機顔料やローダミンなどの染料
の1種または2種以上が用いられる。
【0038】シアンの透明性着色剤としては、たとえば
ビクトリアブルーレーキ、無金属フタロシニアニンブル
ー、フタロシニアニンブルー、フアストスカイブルーな
どの有機顔料やビクトリアブルーなどの染料の1種また
は2種以上が用いられる。
【0039】ここで、前記透明性顔料とは、透明なビヒ
クル中に分散させたとき、透明なインクを与える顔料を
いう。
【0040】なおイエロー、マゼンタおよびシアンの3
色の重ね合わせによる減法混色によっては鮮明な黒色を
うるのが困難なばあいは、たとえばカーボンブラック、
ニグロシンベースなどの黒色着色剤を含有する黒インク
を用いてもよい。このような目的の黒インクは他の色の
インクと重ね合せないので、透明でなくてもよい。しか
し他の色のインク層と重ね合せて、たとえばブルーブラ
ックなどの色をうる目的の黒インクは透明性のものが好
ましい。
【0041】前記着色インク層中における着色剤の含有
量は、5〜60重量%程度が好ましい。
【0042】着色インク層にはその他必要に応じて分散
剤、帯電防止剤などを配合してもよい。
【0043】本発明の感熱転写シートにおいては、同一
基材上に目止めインク層と共に着色インク層を設ける。
【0044】図1はインク層の配列の1例を示す部分平
面図、図2はインク層の配列の他の例を示す部分平面図
である。
【0045】図1に示される態様は単色の印像を形成す
るためのものであり、基材1上に一定の大きさの目止め
インク層2と着色インク層3とが交互に繰返し並べて配
置されている。着色インク層3は、たとえば黒、赤、
青、緑、イエロー、マゼンタ、シアンなどのインク層で
ある。
【0046】図1に示される感熱転写シートを使用して
印像を形成するには、その目止めインク層2のうちの1
つを被転写紙と重ね合せ、熱転写プリンターでベタ印字
して、目止めインク層2を被転写紙上に転写し、ついで
その上に先に使用した目止めインク層2に隣接する着色
インク層3を重ね合せ、着色インク層3を像状に転写し
て印像を形成する。つぎに先に使用した着色インク層3
に隣接する目止めインク層2を新しい被転写紙と重ね合
せ、以下前記と同様にして印像を形成する。
【0047】図2に示される態様は減法混色を利用して
多色またはフルカラーの印像を形成するためのものであ
り、基材1上に一定の大きさの目止めインク層2とイエ
ローインク層3Y、マゼンタインク層3Mおよびシアン
インク層3Cとがそれらの一定順序の並びを1つの繰り
返し単位Uとして繰り返し並べて配置されている。繰り
返し単位Uにおける3色のインク層の並べ方の順序は各
色の重ね順序などを考慮して適宜決められる。繰り返し
単位Uには黒インク層を加えてもよい。
【0048】図2に示される感熱転写シートを使用して
印像を形成するには、1つの繰り返し単位Uに含まれる
目止めインク層2を被転写紙と重ね合せ、熱転写プリン
ターでベタ印字して、目止めインク層2を被転写紙上に
転写し、ついでその上に同じ繰り返し単位Uに含まれる
イエローインク層3Yを重ね合せ、イエローインク層3
Yを像状に転写してイエロー分解画像を形成し、同様に
同じ繰り返し単位Uに含まれるマゼンタインク層3M、
シアンインク層3Cを順次像状に転写してマゼンタ分解
画像、シアン分解画像を順次形成することによってフル
カラー印像を形成する。ついで隣接する繰り返し単位U
を用い、新たな被転写紙に前記と同様にしてフルカラー
印像を形成する。
【0049】本発明の感熱転写シートにおける基材とし
ては、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリエチ
レンナフタレートフィルム、ポリアリレートフィルムな
どのポリエステルフィルム、ポリカーボネートフィル
ム、ポリアミドフィルム、アラミドフィルム、その他こ
の種のインクリボンの基材用フィルムとして一般に使用
されている各種のプラスチックフィルムが使用できる。
またコンデンサーペーパーのような高密度の薄い紙を使
用してもよい。基材の背面(サーマルヘッドに摺接する
側の面)にシリコーン樹脂、フッ素樹脂、ニトロセルロ
ース樹脂、あるいはこれらによって変性された、たとえ
ばシリコーン変性ウレタン樹脂、シリコーン変性アクリ
ル樹脂など各種の耐熱性樹脂、あるいはこれら耐熱性樹
脂に滑剤を混合したものなどからなる、従来から知られ
ているスティック防止層を設けてもよい。基材の厚さは
通常1〜10μm程度である。
【0050】なお、本発明の感熱転写シートは、基材1
上に目止めインク層2のみを設けたものであってもよ
い。このような感熱転写シートは、着色インク層のみを
設けた熱転写記録媒体と組合せて用い、まず目止めイン
ク層を被転写紙上に転写し、ついで着色インク層を像状
に転写して印像を形成することができる。またイエロー
インク層、マゼンタインク層およびシアンインク層を同
一の基材または別々の基材に設けた感熱転写シートと組
合せて用いることによって多色またはフルカラー印像を
形成することができる。
【0051】つぎに実施例をあげて本発明を説明する。
【0052】実施例1〜3および比較例1〜3 裏面にシリコーン樹脂からなるステイック防止層を設け
た厚さ4.5μmのポリエチレンテレフタレートフィル
ムの表面に、表1に示す処方の目止めインクおよび表2
に示す処方の各色の着色インクをホットメルトコーティ
ング法で図2に示す配列になるようにそれぞれ10g/
2および2g/m2の塗布量で塗布して目止めインク層
および各色の着色インク層を形成した。
【0053】
【表1】
【0054】
【表2】
【0055】えられた各感熱転写シートを用い、熱転写
プリンタ(テクトロニクス社製PHASER200)で
被転写紙(XEROX4024、ベック平滑度40秒)
に目止めインク層をベタ印字し、ついでその上に順次イ
エローインク層、マゼンタインク層、シアンインク層を
ベタ印字で重ねて印字物をえ、えられた印字物について
下記の項目の評価を行なった。結果を表3に示す。
【0056】(1)光沢度の経時的変化 えられた印像の光沢度を印像形成直後、1日後、3日後
および10日後にそれぞれ測定した。光沢度の測定はデ
ジタル光沢度計((株)村上色彩技術研究所製GM−2
6D型)で行なった。
【0057】(2)目止めインク層の転写性 目止めインク層のみを前記と同様にして被転写紙にベタ
印字し、つぎの2種の方法でその転写性を調べた。
【0058】(a)転写量 感熱転写シートに残った目止めインクの量を測定し、そ
れから転写された目止めインクの量(g/m2)を求め
た。
【0059】(b)平滑度 目止めインク層が転写された被転写紙の平滑度をベック
平滑度計で測定した。
【0060】
【表3】
【0061】
【発明の効果】粗面紙上に目止めインクを転写したのち
着色インクを転写して印像を形成する感熱転写シートに
おいて、目止めインクにn−パラフィンワックスを含有
させて転写性を向上させても、印像の経時的光沢度の低
下が生じない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の感熱転写シートにおける、目止めイン
ク層と着色インク層の配列の1例を示す部分平面図であ
る。
【図2】本発明の感熱転写シートにおける、目止めイン
ク層と着色インク層の配列の他の例を示す部分平面図で
ある。
【符号の説明】
1 基材 2 目止めインク層 3 着色インク層 3Y イエローインク層 3M マゼンタインク層 3C シアンインク層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 池田 直弘 大阪府大阪市西淀川区御幣島5丁目4番 14号 フジコピアン株式会社 技術セン ター内 (56)参考文献 特開 昭62−292487(JP,A) 特開 平3−284990(JP,A) 特開 平3−284985(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41M 5/38 - 5/40

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベースフィルムの片面に目止めインク層
    と感熱転写性着色インク層が並べて配置されている感熱
    転写シートにおいて、前記目止めインク層に、融点が7
    0〜80℃のn−パラフィンワックスを10重量%以上
    含有し、かつ融点が50〜70℃のイソパラフィンワッ
    クスを、n−パラフィンワックスとイソパラフィンワッ
    クスの合計量の20〜80重量%の範囲で含有すること
    を特徴とする感熱転写シート。
  2. 【請求項2】 前記目止めインク層にさらに透明もしく
    は白色の無機顔料を3〜60重量%含有する請求項1記
    載の感熱転写シート。
JP09692595A 1995-04-21 1995-04-21 感熱転写シート Expired - Fee Related JP3509992B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP09692595A JP3509992B2 (ja) 1995-04-21 1995-04-21 感熱転写シート
US08/634,916 US5612120A (en) 1995-04-21 1996-04-19 Thermal transfer sheet

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP09692595A JP3509992B2 (ja) 1995-04-21 1995-04-21 感熱転写シート

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08290669A JPH08290669A (ja) 1996-11-05
JP3509992B2 true JP3509992B2 (ja) 2004-03-22

Family

ID=14177937

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP09692595A Expired - Fee Related JP3509992B2 (ja) 1995-04-21 1995-04-21 感熱転写シート

Country Status (2)

Country Link
US (1) US5612120A (ja)
JP (1) JP3509992B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0920085A (ja) * 1995-07-06 1997-01-21 Fujicopian Co Ltd 感熱転写シート
US5776280A (en) * 1995-12-18 1998-07-07 Ncr Corporation Receptive layer for thermal transfer printing on cartons
US6939627B2 (en) * 2000-07-13 2005-09-06 Dai Nippon Printing Co., Ltd. Scratch layer transfer sheet and method of producing scratch printing product

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4732815A (en) * 1984-08-20 1988-03-22 Dai Nippon Insatsu Kabushiki Kaisha Heat transfer sheet

Also Published As

Publication number Publication date
US5612120A (en) 1997-03-18
JPH08290669A (ja) 1996-11-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5053267A (en) Thermosensitive image transfer recording medium
JPH01258987A (ja) 熱転写記録媒体
JP3066237B2 (ja) 熱転写材およびカラー画像形成方法
US5885928A (en) Composite thermal transfer sheet and thermal transfer image-receiving sheet
US5843563A (en) Thermal transfer recording medium for color image formation
JP3509992B2 (ja) 感熱転写シート
JPH11208130A (ja) 感熱転写記録媒体
JP2686657B2 (ja) 熱転写カバーフイルム
JPH04197788A (ja) 熱転写シート
JPH0920085A (ja) 感熱転写シート
EP0882601B1 (en) Thermal transfer recording medium with wax release layer
JP3147417B2 (ja) 熱転写記録媒体
JP3114977B2 (ja) 熱転写シート
JP2744764B2 (ja) 熱転写記録媒体
JP3357961B2 (ja) 熱転写シート
JP4090545B2 (ja) 熱転写画像形成方法
JP2000094843A (ja) 熱転写シート、一体型熱転写シート及び記録方法
JPH082115A (ja) 熱転写シート、多色熱転写方法及び多色印字物
JP2002103829A (ja) 熱転写フィルム
JP3056420B2 (ja) 熱転写記録媒体
JPH07276833A (ja) 熱転写シート及び熱転写方法
JP2002103830A (ja) 熱転写フィルム
JP3056707B2 (ja) 熱転写シート
JPH0986058A (ja) 熱転写記録媒体
JPH11115331A (ja) 熱転写シートと画像形成方法及び画像形成物

Legal Events

Date Code Title Description
A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20031224

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110109

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees