JP3509969B2 - 紙綴じ方法 - Google Patents

紙綴じ方法

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JP3509969B2
JP3509969B2 JP31266294A JP31266294A JP3509969B2 JP 3509969 B2 JP3509969 B2 JP 3509969B2 JP 31266294 A JP31266294 A JP 31266294A JP 31266294 A JP31266294 A JP 31266294A JP 3509969 B2 JP3509969 B2 JP 3509969B2
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paper
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binding
cut
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茂昭 境
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  • Machines For Manufacturing Corrugated Board In Mechanical Paper-Making Processes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ステープラーを用い
ないで紙を綴じるための方法に関する。
【0002】
【従来の技術】紙を綴じるのにステープラーが従来から
広く使われていが、ステープラーで綴じた紙は、再生す
る場合、ステープル針が邪魔になり、これを取り除くの
に手間がかかる。クリップを使った場合も同様である。
【0003】そこで、綴じようとする紙の一部に舌状部
分を打ち抜き(完全に打ち抜くのではなく、根元は残
す。)、この舌状部分を引き起こし、その先を、同時に
紙に打ち抜いた孔の中に挿入するようにした綴じ方が提
案されている(特開平2−116598、同平3−13
0192号公報参照)。このものでは、、異物がないの
で紙を再生するときに便利であるが、綴じるとき紙が破
け易く、また、紙の枚数が多くなると、舌状部分を折返
して孔の中に挿入するのが難しくなる等、欠点が多い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、リサイク
ルするとき邪魔になるステープル針やクリップを用いず
に、しかも、多くの枚数の紙を綴じることできる方法を
提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段および作用】この発明の紙
綴じ方法は、重ね合わせた複数葉の紙の一辺に沿って複
数の切込みを入れて一連のフラップを形成する。これら
フラップの束を互い違いに折り曲げる。切込みの切断面
は滑らかなより、ひきちぎったように毛羽立っている方
が摩擦が大きく好ましい。
【0006】切込みの形状は好ましくはクランク状にす
る。こうすると、引っ掛かり部ができ、紙がさらに脱落
しにくくなる。フラップが互い違いになっている状態を
保護するために、綴じた辺にほぼCの字断面の保護筒を
被せるとよい。
【0007】
【実施例】図1、図2はこの発明の綴じ方を示したもの
である。まず、紙10を重ね合わせ、その1辺にほぼ一
定間隔で切込み11を入れ、一連のフラップ12を形成
する。切込み11は重ね合わせた紙の全部に入れる。次
いで、フラップ12の束13を、互い違いに紙厚方向に
折り曲げる。
【0008】この方法では、折り曲げたフラップの束1
3が、隣のものと摩擦力を及ぼし合い、折り曲げた状態
を保持することが重要である。図3に示すように、剃刀
の刃やカッティングナイフの刃のような刃物1を用いて
切込みを形成すると、紙の繊維がきれいに切断されてし
まい、また、切断面にダレ2ができてしまうため、フラ
ップの束は隣のものと摩擦力を及ぼし合うことがないだ
けでなく、折り曲げたフラップはすぐにもとに戻ってし
まう。
【0009】このため、図4に示すようなカッター装置
を使うとよい。反対方向に回転駆動される2本の平行な
軸16、16に円形刃17を互い違いに設ける。回転刃
が互いに緩く噛み合うよう、刃同士のギャップをやや広
く取る。綴じるべき紙1を噛み合い部に送り込むと、円
形刃17,17の噛み合いで紙に切込みができる。しか
し、刃と刃のギャップが広く取ってあるので、紙はひき
ちぎられるように切断され、切込みの切断面は毛羽立っ
たようになる。
【0010】このように切込みの切断面がスムースでな
く、ひきちぎったようになるので、互い違いに折り曲げ
られたフラップの束13は、隣同士、紙の繊維が絡み合
い、大きな摩擦力を及ぼし合う。こうして、フラップの
束は隣同士互いに挟持し合って、折り曲げられた状態を
保ち、同時に、1枚1枚の紙が脱落しないよう保持す
る。
【0011】切込みをクランク形にしたのが、図5であ
り、この場合は、紙を矢印の方向に引張ると、クランク
形切込み21の中央部21aでフラップ12が引っ掛か
り、簡単には脱落しない。
【0012】なお、本と本の間には挟まれたりすると、
折り曲げてあったフラップ12がもとに戻ってフラップ
同士の噛み合いが解けてしまうおそれがある。これを防
止するため、図6に示すように、綴じ部に保護筒15を
被せるとよい。保護筒はほぼCの字形断面のプラスチッ
ク製の筒であり、スライドさせながら綴じ部をくわえ込
むように取り付ける。
【0013】
【発明の効果】請求項1の紙綴じ方法は、重ね合わせた
複数枚の紙の一辺に複数の切込みを入れて一連のフラッ
プを形成し、各フラップの束を互い違いに折り曲げて、
1枚1枚の紙が脱落しないよう保持するようにしたもの
であり、紙の枚数が多い場合にもしっかりと綴じること
ができ、また、綴じた状態において最上の紙または最下
の紙から破らずにきれいにひき剥がすこともできる。さ
らに、ステープル針やクリップを使用しないので、再生
紙にするとき手間がかからない。
【0014】請求項2の方法は切込みの形状をクランク
状にしたものであり、紙をさらに強固に綴じることがで
きる。
【0015】請求項3の方法は、綴じた辺にほぼCの字
断面の保護筒を被せたものであり、本の間に挟み込まれ
たりしたとき、折り曲げたフラップがもとに戻ってしま
うのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】複数枚の紙を綴じた状態の斜視図である。
【図2】図1の綴じ部の拡大斜視図である。
【図3】薄刃を使って紙に切込みを入れたときの説明図
である。
【図4】ロータリカッタの説明図であり、右半部が正
面、左半部が断面を示す。
【図5】クランク形の切込みを入れて綴じた紙の説明図
であり、上半部は平面、下半部は斜視を示す。
【図6】綴じ部に保護具を被せた状態の図面であり、左
半部は断面、右半部は被せる途中の状態を示す。
【符号の説明】
10 紙 11 切込み 12 フラップ 13 フラップの束 15 保護筒 21 切込み
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−235795(JP,A) 特開 平2−116598(JP,A) 特開 平3−130192(JP,A) 実開 昭56−139571(JP,U) 実開 昭52−167327(JP,U) 実公 昭43−12972(JP,Y1) 実公 昭45−15525(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B42B 5/00 B42C 5/00 - 5/06 B42D 5/04 B42D 9/00 B31F 5/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重なり合う複数枚の紙(10)の一辺に
    複数の切込み(11、21)を入れて一連のフラップ
    (12)を形成し、各フラップの束(13)を互い違い
    に折り曲げた紙綴じ方法。
  2. 【請求項2】 該切込みの形状がクランク状である請求
    項1に記載の紙綴じ方法。
  3. 【請求項3】 綴じた辺にほぼCの字断面の保護筒(1
    5)を被せた請求項1または2に記載の紙綴じ方法。
JP31266294A 1994-11-22 1994-11-22 紙綴じ方法 Expired - Fee Related JP3509969B2 (ja)

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