JP3024764U - 複数冊分が連続した未断裁状態の長綴本の構造 - Google Patents

複数冊分が連続した未断裁状態の長綴本の構造

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JP3024764U
JP3024764U JP1995013167U JP1316795U JP3024764U JP 3024764 U JP3024764 U JP 3024764U JP 1995013167 U JP1995013167 U JP 1995013167U JP 1316795 U JP1316795 U JP 1316795U JP 3024764 U JP3024764 U JP 3024764U
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cutting
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JP1995013167U
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Inventor
與志雄 稲村
Original Assignee
稲村印刷株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数冊分が連続した未断裁状態の背表紙付き
長綴本の構造に工夫を施して、断裁したときに背表紙に
発生する皺や亀裂を最小限に抑えてそれら皺や亀裂によ
る製品の不良品化を防止する。 【解決手段】 中身となる複数冊分の大きさの紙の束1
の表裏両面にそれぞれおもて表紙2と裏表紙3を重ね合
わせ、それらの背部に一連の背表紙4を接着することに
よりそれらを一体的に綴じ合わせ、その所定位置に天の
断裁位置6を設定するとともにその近くに地の断裁位置
7も設定して両者の間を切り代8となし、その切り代8
における背表紙部分にスリット5を設けたことを特徴と
する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の技術分野】
本考案は、断裁することにより製本が完成して、ノートやメモ帳などの事務用 冊子、又は雑誌や書籍などの製品となるもの、すなわち、複数冊分が連続した未 断裁状態の長綴本の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
製本には各種の方法があるが、ノートやメモ帳などの場合は、図8に示すよう に、中身となる複数冊分の大きさの紙の束1の表裏両面にそれぞれおもて表紙2 と裏表紙3を重ね合わせ、それらの背部に一連の背表紙4を接着することにより それらを一体的に綴じ合わせて、複数冊分が連続した未断裁状態の長綴本9を形 成し、次に、その長綴本9の所定位置、すなわち、天、地、及び小口となる位置 を断裁する方法が採られている。しかしながら、このような長綴本9を、図9に 示すように、複数冊積み重ねて断裁機のカッター10により断裁する場合、特に 天や地の位置を断裁して背表紙4も同時に切断する場合、カッター10には厚さ があり、かつ片面が傾斜しているので、カッター10の傾斜面11と接触する背 表紙4の切断面12が横方向に押されてずれることになり、そのときの剪断応力 によって背表紙4に長い皺13や亀裂14が発生して製品が不良品化するという 問題があった。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
そこで本考案は、複数冊分が連続した未断裁状態の背表紙付き長綴本の構造に 工夫を施して、断裁したときに背表紙に発生する皺や亀裂を最小限に抑えてそれ ら皺や亀裂による製品の不良品化を防止することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本考案の複数冊分が連続した未断裁状態の長綴 本の構造は、中身となる複数冊分の大きさの紙の束1の表裏両面にそれぞれおも て表紙2と裏表紙3を重ね合わせ、それらの背部に一連の背表紙4を接着するこ とによりそれらを一体的に綴じ合わせ、その所定位置に天の断裁位置6を設定す るとともにその近くに地の断裁位置7も設定して両者の間を切り代8となし、そ の切り代8における背表紙部分にスリット5を設けたことを特徴とするものであ る。
【0005】
【作用】
本考案の長綴本16を断裁する場合、スリット5の両側位置に設定した天の断 裁位置6、地の断裁位置7及び小口の断裁位置を断裁機のカッター10で切断す る。この場合、特に天の断裁位置6と地の断裁位置7を切断するときに、カッタ ー10の傾斜面11をスリット5の側に向けて切断すると、背表紙4には天の断 裁位置6又は地の断裁位置7からスリット5へ向って皺13や亀裂14が発生す るが、それら皺13や亀裂14はスリット5で中絶し、スリット5を越えること がない。したがって、皺13や亀裂14が発生する箇所は、天の断裁位置6から スリット5までの範囲と、反対側の地の断裁位置7からスリット5までの範囲に 限定され、それ以外の箇所に及ぶことはない。そして、この皺13や亀裂14が 発生する範囲は切り代8となって断裁によって切り除かれるので、それ以外の製 品となる箇所には皺13や亀裂14が無く不良品とならない。
【0006】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面に基づき詳細に説明する。なお、この実施例は、 図7に示すようなメモ帳15を製品として得るための長綴本16であるが、本考 案はこれに限定するものではなく、ノート等のその他の冊子類、又は雑誌や書籍 用のものを対象とすることも可能である。
【0007】 この複数冊分が連続した未断裁状態の長綴本16は、図1に示すように、中身 となる複数冊分の大きさの紙の束1の表裏両面にそれぞれおもて表紙2と裏表紙 3を重ね合わせて、それらの背部に一連の背表紙4を接着することによりそれら を一体的に綴じ合わせ、その所定位置に天の断裁位置6を設定するとともにその 近くに地の断裁位置7を設定して両者の間を切り代8となし、その切り代8にお ける背表紙部分にスリット5を設けた構造となっている。
【0008】 なお、背表紙4の材料は自由であり、紙、布、合成樹脂シートなどを採用可能 である。また、切り代8の幅は3〜10mm程度、スリット5の幅は1〜3mm 程度、スリット5の長さは10〜15mm程度が好適である。
【0009】 長綴本16の背表紙部分のスリット5は、図2に示すように、長綴本16を複 数冊積み重ねて、円形の回転カッター17を用いて加工することができる。
【0010】 この長綴本16を断裁してメモ帳15とするには、まず、図3に示すように、 長綴本16を複数冊積み重ねて断裁機のカッター10により天の断裁位置6を切 断する。この場合、カッター10の傾斜面11をスリット5の位置する側に向け る。この切断によって、背表紙4には皺13や亀裂14が発生するが、図4に示 すように、皺13や亀裂14がスリット5により中絶し、スリット5を越えて延 びることがない。
【0011】 次に、図5に示すように、長綴本16の地の断裁位置7を断裁機のカッター1 0で切断して切り代8を切り落とす。この場合も、カッター10の傾斜面11を スリット5の存在する側に向けて切断すれば、切り代8の背表紙4にのみ皺13 や亀裂14が発生することになる。この切断によって、図6に示すように、背表 紙4に皺13や亀裂14の無い複数冊のメモ帳15が同時に得られる。なお、小 口の断裁については本考案の要旨と無関係なので説明を省略する。
【0012】
【考案の効果】
本考案は上記の通りであり、断裁して製品にする場合に、断裁によって生じる 皺13や亀裂14をスリット5により中絶させて、切り落とすことになる切り代 8にのみ限定して皺13や亀裂14を発生させるので、製品の背表紙4には皺1 3や亀裂14が発生せず、製品の不良品化を防止できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】斜視図である。
【図2】スリットを加工する状態を示す斜視図である。
【図3】天の位置を断裁する状態を示す斜視図である。
【図4】天の位置を断裁する状態を示す正面図である。
【図5】地の位置を断裁する状態を示す斜視図である。
【図6】断裁が終了した状態を示す斜視図である。
【図7】断裁して得られる製品の単体の斜視図である。
【図8】従来の未断裁状態の長綴本を示す斜視図であ
る。
【図9】従来の長綴本を断裁する状態を示す正面図であ
る。
【符号の説明】
1 中身となる紙の束 2 おもて表紙 3 裏表紙 4 背表紙 5 スリット 6 天の断裁位置 7 地の断裁位置 8 切り代 9 従来の長綴本 10 カッター 11 カッターの傾斜面 12 背表紙の切断面 13 皺 14 亀裂 15 メモ帳 16 実施例の長綴本 17 回転カッター

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中身となる複数冊分の大きさの紙の束1
    の表裏両面にそれぞれおもて表紙2と裏表紙3を重ね合
    わせ、それらの背部に一連の背表紙4を接着することに
    よりそれらを一体的に綴じ合わせ、その所定位置に天の
    断裁位置6を設定するとともにその近くに地の断裁位置
    7も設定して両者の間を切り代8となし、その切り代8
    における背表紙部分にスリット5を設けたことを特徴と
    する複数冊分が連続した未断裁状態の長綴本の構造。
JP1995013167U 1995-11-17 1995-11-17 複数冊分が連続した未断裁状態の長綴本の構造 Expired - Lifetime JP3024764U (ja)

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JP3024764U true JP3024764U (ja) 1996-05-31

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ID=43159988

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JP (1) JP3024764U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0583492A (ja) * 1991-09-20 1993-04-02 Pfu Ltd 両面読取りイメージスキヤナ

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0583492A (ja) * 1991-09-20 1993-04-02 Pfu Ltd 両面読取りイメージスキヤナ

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