JP3509938B2 - 光根管治療装置および根管治療用プローブ - Google Patents

光根管治療装置および根管治療用プローブ

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JP3509938B2 JP15495694A JP15495694A JP3509938B2 JP 3509938 B2 JP3509938 B2 JP 3509938B2 JP 15495694 A JP15495694 A JP 15495694A JP 15495694 A JP15495694 A JP 15495694A JP 3509938 B2 JP3509938 B2 JP 3509938B2
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    • A61C19/04Measuring instruments specially adapted for dentistry
    • A61C19/041Measuring instruments specially adapted for dentistry for measuring the length of the root canal of a tooth

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光の照射による歯牙の
疼痛緩和、根管内の滅菌、根管の切開、蒸散による拡
大、根尖部の封鎖、または拡大された根管内への光重合
材料による根管内部での充填などの根管処置を行うため
に好適に実施することができる光根管治療装置および根
管治療用プローブに関する。
【0002】
【従来の技術】歯内療法における根管治療は、通常はリ
ーマやファイルを用いて機械的に根管拡大し、根管内を
清掃して根管を緊密に閉塞している。また、治療中にお
いて根尖孔を超えてリーマーやファイルなどの工具によ
って根尖孔を突き抜けることをおそれて、これらの機械
的工具を用いての拡大が不充分となり、根尖部等に滅菌
されない領域を残すことは完治を妨げる原因となる。し
たがって根管治療を確実に行うためには、正確に作業長
を決定する必要があり、そのために従来から根管長を測
定するための電気的根管長測定装置が用いられている。
【0003】この電気的根管長測定装置は、いわばイン
ピーダンス測定器であって、根管内に挿入される根管用
電極と、口腔内の粘膜などに接触させる口腔用電極との
間のインピーダンスを測定して、根管用電極が挿入され
ている深さ、すなわち根管用電極の先端が歯根膜に到達
したときのインピーダンスが年齢および歯種にかかわら
ずほぼ一定の6.5kΩを示すことに基づいて、前歯部
であれば切縁から、また臼歯部であれば咬頭頂または窩
洞周縁を歯冠側基準点として、これらから根尖側基準点
である根管最狭窄部にあたるセメント象牙境までの長さ
を測定する装置である。
【0004】このような電気的根管測定装置を用いて、
前述の根管長を測定した後、所定の根管長に達するまで
リーマーおよびファイルなどの根管形成用工具によって
根管形成を行い、根管内を滅菌、乾燥、充填することに
よって一連の根管治療が終了する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような先
行技術では、根管長測定と根管拡大等の根管処置とが個
別に行われているので、術者はこれらの装置を頻繁に使
い分ける必要があり、しかも根管治療それ自体が面倒で
手間を要するものであり、また患者にとっても長時間の
治療は負担が大きいという問題がある。また上記先行技
術では、根管拡大を行うにあたってリーマーやファイル
などの根管形成用工具が用いられているので、根管内の
滅菌は根管形成と並行して行うことはできず、工具を抜
いてから、消毒液を入れることになる。このために手間
を要する。しかも電気的根管長測定装置を用いたときに
は、患者によっては電気的刺激による痛みを生じる場合
があり、そのため患者に不快感を与えたり、根管長測定
作業をしばしば中断しなければならない。
【0006】したがって本発明の目的は、根管治療に際
して、治療の円滑化および迅速化を図り、所定の作業長
にわたって確実に根管処置を行うことができる光根管治
療装置および根管治療用プローブを提供することであ
る。
【0007】本発明の他の目的は、根管治療に際して、
根管拡大と根管長測定と根管内の滅菌等とを同時に行う
ことができる光根管治療装置および根管治療用プローブ
を提供することである。
【0008】本発明のさらに他の目的は、根管治療に際
して、根管長測定と根管充填物の光重合硬化とを同時に
行うことができる光根管治療装置および根管治療用プロ
ーブを提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、光源と、光源
からの光を患部に照射する導光体を含むプローブと、前
記プローブが装着される把持具と、電気的根管長測定手
段とを含み、前記プローブは、その長手方向に沿って導
光体の外周面に設けられ、根管長測定手段に電気的に接
続される根管用電極を含み、電気的根管長測定手段によ
る根管長を測定しながら光を根管内に照射することを特
徴とする光根管治療装置である。
【0010】また本発明は、前記プローブは、導光体の
外周面全周またはその一部を導電性材料によって被覆し
て構成されることを特徴とする。
【0011】また本発明は、前記プローブは、導光体を
導電性材料から成る筒体に挿入して固着して形成される
ことを特徴とする。
【0012】また本発明は、前記プローブは、導光体の
外周面に導電性金属から成る線状体を固着して形成され
ることを特徴とする。
【0013】また本発明は、前記プローブは、可撓性を
有することを特徴とする。
【0014】また本発明は、前記プローブは、把持具に
着脱可能であることを特徴とする。
【0015】また本発明は、前記プローブの基端部は、
把持具に着脱可能なプローブホルダに保持されることを
特徴とする。
【0016】また本発明は、前記根管長測定手段の出力
に応答して、プローブの先端部が根管内の所定位置に達
したときに、プローブからの光照射を自動的に停止また
はパワーダウンする光照射制御手段を含むことを特徴と
する。
【0017】また本発明は、前記根管長測定手段の出力
に応答して、プローブの先端部分が根管内の所定位置に
達したときに、光および/または音の報知信号を発する
報知手段を含むことを特徴とする。
【0018】本発明は、光源と、光源からの光を患部に
照射する導光体を含むプローブと、前記プローブが装着
される把持具と、電気的根管長測定手段とを含む光根管
治療装置のために用いられる根管治療用プローブにおい
て、前記プローブは、その長手方向に沿って導光体の外
周面に設けられ、根管長測定手段に電気的に接続される
根管用電極を含み、電気的根管長測定手段による根管長
を測定しながら光を根管内に照射することを特徴とする
根管治療用プローブである。また本発明は、導光体の外
周面全周またはその一部を導電性材料によって被覆して
構成されることを特徴とする。
【0019】また本発明は、導光体を導電性材料から成
る筒体に挿入して固着して形成されることを特徴とす
る。
【0020】また本発明は、導光体の外周面に導電性金
属から成る線状体を固着して形成されることを特徴とす
る。
【0021】また本発明は、可撓性を有することを特徴
とする。
【0022】また本発明は、把持具に着脱自在であるこ
とを特徴とする。
【0023】また本発明は、把持具に着脱可能なプロー
ブホルダに保持されることを特徴とする。
【0024】
【作用】本発明に従えば、把持具に備えられるプローブ
には光源からの光が導かれ、このプローブの先端部から
光を照射して、根管の治療を行うことができる。このよ
うなプローブには、根管用電極が長手方向に沿って設け
られ、この電極は根管長測定手段に電気的に接続され
て、電気的特性に基づいて根管長が測定される。したが
ってプローブの先端部付近を根管内に挿入した状態で根
管長を測定しながら光を根管内で照射し、同時に根管長
の測定と治療とを行うことができる。
【0025】これによって、根管治療に際して、根管長
を測定するための装置と光を根管内に照射して根管処置
を行う装置とを頻繁に使い分ける必要がなくなり、治療
の円滑化および迅速化を図ることができる。また根管用
電極がプローブに設けられるので、前記先行技術のよう
に、電気的根管長測定装置を用いる場合に比べて、電気
的刺激による痛みを生じるおそれはなく、根尖孔に達す
るまで、前記プローブを円滑に挿入することができる。
したがって処置を要する作業長まで確実に根管処置を行
うことが可能となる。このような根管処置は、光源から
の光、たとえばレーザ光の種類や光重合用可視光の種類
を適宜選択することによって、根管長の測定と並行し
て、根管、充填物の硬化および根管内の滅菌を行うこと
ができる。また本発明に従えば、前記根管用電極は、導
光体の外周面全周またはその一部に導電性材料を被覆し
て形成される。したがってプローブと根管用電極との間
に異物が付着するおそれはなく、清潔度を向上すること
ができる。
【0026】さらに本発明に従えば、前記根管用電極は
導光体が挿入される導電性材料から成る筒体によって実
現される。したがってプローブは既存のものを用いるこ
とができ、新たな加工を要せず、改造に手間を要しな
い。
【0027】さらに本発明に従えば、前記根管用電極は
導電性金属から成る線状体になって実現される。したが
って根管用電極を含むプローブの外径がむやみに大きく
ならず、細い根管内への挿入が容易である。
【0028】さらに本発明に従えば、プローブは可撓性
を有するので、根管の曲がった部位にも容易に挿入する
ことができ、利便性が向上される。
【0029】さらに本発明に従えば、プローブが把持具
に着脱可能に設けられるので、プローブが長期の使用に
よって劣化したとき、あるいは根管の内径に応じて、太
さの異なるプローブに容易に交換を要するとき、そのプ
ローブを容易に交換することができ、これによって根管
治療に要する時間を短縮することができる。
【0030】さらに本発明に従えば、プローブの基端部
がプローブホルダに保持され、このプローブホルダは把
持具に着脱可能に設けられる。したがって太さの異なる
プローブに交換するにあたって、プローブに直接に接触
することなしにプローブホルダを掴んで把持具に装着し
または離脱することができ、プローブおよび術者間の感
染防止を図ることができる。
【0031】さらに本発明に従えば、光照射制御手段に
よってプローブの先端部が根管内の所定位置に達したと
き、根管長測定手段の出力に応答してプローブから光照
射を消灯または減少させて、プローブから出射される光
を自動的に制御することができる。これによって根管治
療の利便性を格段に向上することができる。
【0032】さらに本発明に従えば、プローブの先端部
が根管内の所定位置に達したとき、根管長測定手段の出
力に応答して報知手段によって光および/または音が発
せされる。この警報は、音によるものであってもよく、
またランプの点滅などの光によるものであってもよい。
したがって術者は、根管長測定手段の出力としてたとえ
ばメータの針などを凝視する必要はなく、警報が発せら
れたとき根管内の所定位置、たとえば根尖孔に達したも
のと判断すればよいので、作業長を正確に設定して、高
精度で確実な治療を行うことができる。
【0033】
【実施例】図1は、本発明の一実施例の歯科用光根管治
療装置10の簡略化した断面図である。本実施例の歯科
用光根管治療装置10は、根管充填物に光を照射して重
合硬化させる光重合用の治療装置であって、根管長測定
装置11と、把持具13と、下唇に掛け止められて口腔
内の粘膜に接触する口腔用電極14とを有する。根管長
測定装置11には、根管長測定手段15が内蔵され、こ
の根管長測定手段15からの出力に基づいて、根管長が
たとえばアナログメータ等によって実現される表示部1
6に表示される。
【0034】ここで、根管長とは、前歯部では切縁部、
臼歯部では咬頭頂または窩洞周縁をそれぞれ歯冠側基準
点とし、ここから根尖側基準点である根尖孔すなわち根
管最狭窄部にあたるセメント象牙境までの長さをいう。
一般に、セメント象牙境の位置は、根尖部から歯冠部側
へ約1.0〜1.5mm程度内側にあり、したがって根
管長と歯の長さとは一致しない。また根管治療とは、根
管内の組織片、壊死片、微生物およびその産生毒素、腐
敗産物、汚染されている根管壁歯質などの起炎性の刺激
物や感染源を排除することによって、根尖歯周への病変
の波及を防ぎ、また既に存在している病変の治癒を図
り、根管充填を行う環境を整える目的で行われる治癒行
為をいう。したがって、図1の実施例においてはリーマ
やファイル等の根管工具または波長1〜5μm程度のレ
ーザ光を用いる根管拡大や根管内滅菌、乾燥の作業の後
に根管内に充填物を充填する作業において、根尖を傷付
けないように充填物を光重合硬化させるものである。
【0035】前記把持具13は、術者が把持する把持部
17と、この把持部17に屈曲して連なり、光源18お
よびフィルタ19が内蔵される頭部20と、頭部20の
先端部に固定される取付部21とを有する。取付部21
には、プローブ23の基端部24が固着されて保持され
たプローブホルダ25が着脱自在に螺着される。
【0036】前記光源18は、ハロゲンランプなどのラ
ンプ27と、ランプ27の背後側(図1の左側)に設け
られる反射ミラー28とを有する。前記フィルタ19
は、波長400〜500nm程度の重合材料を重合させ
る光だけを通過し、他の波長の光は遮断するフィルタが
用いられる。またプローブ23は、光源18からの光を
基端部24の入射端29から入射し、先端部30の出射
端31から出射する導光体である光ファイバ33と、光
ファイバ33が挿入され、したがって光ファイバの外周
面に設けられる導電性材料から成る筒体32によって実
現される根管用電極34とを含む。なお、この実施例で
は、光源18を把持具13内に設けたが、根管長測定装
置11内に光源を内蔵させて把持具13との間を光ファ
イバで結んでもよく、また把持具13も歯科用エアータ
ービンハンドピースのようなコントラアングル型であっ
てもよい。
【0037】図2は、本発明の他の実施例の歯科用光根
管治療装置10aを示す簡略化した断面図である。この
歯科用光根管治療装置10aは、レーザ光を根管に照射
して根管を拡大や根管内滅菌乾燥しながら根管長測定を
行う根管治療装置である。この実施例においては、光源
18aとして波長1〜5μm程度の公知のレーザでたと
えばエキシマレーザやYAGレーザ光等を用いて、これ
を光ファイバケーブル48で把持具13aに導光し、把
持具13aの先端にプローブホルダ25を取付部21に
螺着することにより、着脱交換自在に取付けられたプロ
ーブ23からレーザ光が根管へ照射される。これによっ
て根管をレーザ光により切開、蒸散、止血しながら拡大
することができるとともに、併せて根管内をレーザ光に
よって滅菌、乾燥することもできる。また波長550n
m〜1000nmの半導体レーザを光源18として用い
ると、根管内の滅菌、疼痛緩和ができる。また、プロー
ブ23には根管用電極34が設けられているため、口腔
用電極14との間に設けられた根管長測定装置11aに
よってプローブ23が根管内での位置にあるかの根管長
測定が可能である。プローブ23は、可撓性があるた
め、曲がった根管に沿って挿入することができる。根管
用電極34はプローブ23の長手方向に沿って設けら
れ、この電極34の先端部分35ではプローブ23の先
端部30および出射端31が露出しているが、これはレ
ーザ光により出射端31が熱せられたり劣化しやすくな
るため、電極34への影響を少なくするためで、予め電
極34の先端部分35からの露出長を決めておけば、根
管内での出射端31の位置は判明する。
【0038】図3は、プローブ23の基端部24がプロ
ーブホルダ25に装着された状態を示す拡大断面図であ
る。前記光ファイバ33は、中心に設けられるたとえば
石英ガラスから成るコアの外周面が、たとえばポリシリ
コンから成るクラッドによって被覆され、このクラッド
の外周面は、たとえばポリテトラフルオロエチレン(商
品名テフロン)から成るジャケットによって被覆され、
約200〜1000μmの外径を有する。
【0039】前記根管用電極34は、光ファイバ33の
出射端31から基端部24側に距離L1だけ退避して形
成され、この距離L1は、たとえば0.5〜1.0mm
程度に選ばれる。根管用電極34は、導電性を有する材
料としてニッケルおよびクロムなどが好ましい。このよ
うな材料を選ぶのは、高い導電性を有し、かつ人体に害
が少ないためである。また光ファイバ33は可撓性を有
するため、予め湾曲させておく必要はなく、また根管内
での折損等を考慮してジャケットによって被覆されてい
ることが好ましい。コアの外径は、たとえば100〜6
00μm程度に選ばれる。
【0040】前記根管用電極34には、その先端部分3
5から軸線に沿って等間隔に複数(本実施例では4)の
環状の目盛り36が形成される。これらの目盛り36の
間隔L2は、任意に選ぶことができ、プローブ23の先
端部30付近が根管内に挿入された状態で、大略的な挿
入長さを目視によっても把握することができる。各目盛
り36は、たとえば微細な凹溝を環状に形成してもよ
く、また塗料を塗布して形成してもよい。
【0041】図4は、歯科用光根管治療装置10の電気
的構成を示すブロック図である。前述の根管長測定装置
11には、そのケーシングに設けられる設定位置調節ス
イッチ(図示せず)を操作することによって、プローブ
23の根管への挿入度合いを設定することができるよう
に構成された挿入度設定手段37と、光源18に電力を
供給/遮断してオン/オフ制御するための電源スイッチ
38と、挿入度設定手段37からの信号を入力して信号
処理し、中央演算処理装置(略称CPU)などによって
実現される処理回路39と、前記根管用電極34の先端
部分35が設定した根管長に達したことを報知するため
に、たとえばフリッカ音を発生させてスピーカまたはイ
ヤホンなどによって音響表示し、あるいは発光ダイオー
ドなどによって実現されるランプを点滅ないしは点灯さ
せて光表示によって報知する報知手段40と、口腔用電
極14および根管用電極34間の電気的特性であるイン
ピーダンスに基づいて、根管長を演算して求める根管長
測定回路41と、把持具13に内蔵される光源18の光
強度が根管長測定回路41によってプローブ先端が所定
の位置までくると自動的に光源18を消灯しまたは減光
するように制御する光照射制御手段である光照射制御回
路43と、前記表示部16とを含む。
【0042】前記根管測定手段15は、根管長測定回路
41と、処理回路39と、報知手段40と表示部16と
を含んで構成される。
【0043】根管長を測定するにあたっては、図5に示
されるように、根管48内にプローブ23の先端部30
を挿入し、照光し重合させながら根管用電極34の先端
部分35が根尖孔49に達したとき、前記根管長測定回
路41には口腔用電極14と根管用電極34との間のイ
ンピーダンスが入力されており、このインピーダンス値
に対応する信号は処理回路39に入力されて信号処理さ
れ、その値は表示部16によって表示される。
【0044】一般に、このインピーダンス値は根管用電
極34の先端が根管の根尖に達したときには、年齢や歯
種による差がほぼ一定の値(6.5kΩ)を示し、根冠
部では600kΩと高く、電極を根管内に挿入してゆく
に従って低下する。これを利用し、インピーダンス値を
測定することによって、電極34の先端がどの位置まで
挿入されているかを知るもので、本発明には公知の測定
法のどれを使用してもよい。
【0045】この処理回路39は、挿入度設定手段37
で事前に設定したインピーダンス値に達したとき、報知
手段40を能動化させる信号を導出し、前述したように
音響表示または光表示によって報知させる。同時に処理
回路39は、光照射制御回路43にオフ信号を出力し、
この光照射制御回路48は光源18への電力を遮断また
は制限する。
【0046】したがってプローブ23の出射端31から
光を照射している途中で、前記根管用電極34の先端部
分35が根尖孔49に達すると、光照射が制限され、こ
れによって根尖孔49の直前で光照射を停止またはパワ
ーダウンし、根尖を破壊することなしに正確に根管処置
を行うことができる。このようにして高精度で所定の作
業長の根尖充填や根管拡大をして、根管治療を行うこと
ができる。
【0047】なお、前記口腔用電極14は、口唇50に
掛け止められるバッカルフックを用いるようにしたけれ
ども、本発明の他の実施例として、排唾管に口腔外で鰐
口クリップを接続するようにしてもよい。
【0048】図6は、本発明の他の実施例のプローブ2
3aおよびプローブホルダ25aを示す断面図である。
本実施例では、プローブ23aの外周面にニッケル、ク
ロムまたは金、銀、アルミニウムなどの導電性材料から
成る導電層46が電解めっきまたはコーティングによっ
て形成される。導電性材料としてニッケル、クロムまた
は金を用いるのは、人体に害が少ないからである。特に
好ましくは、安価な点でニッケルおよびクロムが用いら
れる。このような導電層46は、光ファイバ33の外周
面全周に設ける必要はなく、周方向の一部に基端部24
付近から先端部30付近にわたって細長く形成するよう
にしてもよい。
【0049】また本発明の他の実施例として、プローブ
23の外側に可撓性を有する極薄肉の金属パイプあるい
は導電性高分子、たとえば炭素繊維等のパルプを被覆さ
せてもよい。
【0050】図7は、本発明のさらに他の実施例のプロ
ーブ23bを示す断面図である。本実施例では、光ファ
イバ33の外周面に基端部24から先端部30にたわっ
て、根管用電極として、導電性金属や導電性樹脂から成
る線状体であるリード線47が固着される。リード線4
7の基端部24側の端部はプローブホルダ25bに電気
的に接続され、根管長演算回路41の一方の入力端子に
電気的に接続される。リード線47を光ファイバ33に
固着するにあたっては、接着剤によって接着するように
してもよく、光ファイバ33のジャケットにその長手方
向に沿って細長い溝を形成し、この内にリード線47を
埋め込むようにしてもよい。さらに、リード線47を光
ファイバ33の外周面に沿って接触させた状態で、その
外周を可撓性および電気絶縁性を有する高分子材料から
成るチューブによって被覆するようにしてもよい。
【0051】
【発明の効果】本発明によれば、プローブには、根管用
電極がプローブの長手方向に沿って導光体の外周面に設
けられ、この電極は根管長測定手段に電気的に接続され
て、電気的特性に基づいて根管長が測定される。したが
ってプローブの先端部付近を根管内に挿入した状態で根
管長を測定しながら光を根管内で照射し、同時に根管長
の測定と治療とを行うことができる。
【0052】また本発明によれば、前記根管用電極は、
導光体の外周面の全周またはその一部に導電性材料を被
覆して形成されるので、プローブと根管用電極との間に
異物が付着するおそれはなく、清潔度を向上することが
できる。
【0053】さらに本発明によれば、前記根管用電極は
導光体が挿入される導電性材料から成る筒体によって実
現されるので、導光体は既存のものを用いることがで
き、改造に手間を要しない。
【0054】さらに本発明によれば、前記根管用電極は
導電性金属から成る線状体になって実現されるので、根
管用電極を含むプローブの外径がむやみに大きくなら
ず、細い根管内への挿入が容易である。
【0055】さらに本発明によれば、プローブは可撓性
を有するので、根管の曲がった部位にも容易に挿入する
ことができ、利便性が向上される。
【0056】さらに本発明によれば、プローブが把持具
に着脱可能に設けられるので、プローブが長期の使用に
よって劣化したとき、あるいは根管の内径に応じて、太
さの異なるプローブに容易に交換を要するとき、そのプ
ローブを容易に交換することができ、これによって根管
治療に要する時間を短縮することができる。
【0057】さらに本発明によれば、プローブの基端部
がプローブホルダに保持され、このプローブホルダは把
持具に着脱可能に設けられるので、太さの異なるプロー
ブに交換するにあたって、プローブに直接に接触するこ
となしにプローブホルダを掴んで把持具に装着しまたは
離脱することができ、プローブおよび術者間の感染防止
を図ることができる。
【0058】さらに本発明によれば、光照射制御手段に
よってプローブから出射される光を自動的に制御するこ
とができるので、根管治療の利便性を格段に向上するこ
とができる。
【0059】さらに本発明によれば、プローブの先端部
が根管内の所定位置に達したとき、報知手段によって報
知がなされるので、術者は根管長測定手段の出力として
たとえばメータの針などを凝視する必要はなく、報知が
発せられたとき根管内の所定位置、たとえば根尖孔に達
したものと判断すればよいので、作業長を正確に設定し
て、高精度で確実な治療を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の歯科用光根管治療装置10
を示す簡略化した断面図である。
【図2】本発明のさらに他の実施例の歯科用光根管治療
装置10aを示す簡略化した断面図である。
【図3】図1に示される歯科用光根管治療装置10に備
えられるプローブ23およびプローブホルダ25を拡大
して示す断面図である。
【図4】歯科用根管治療装置10の電気的構成を示すブ
ロック図である。
【図5】根管長測定動作を説明するための断面図であ
る。
【図6】本発明の他の実施例のプローブ23aを示す断
面図である。
【図7】本発明のさらに他の実施例のプローブ23bを
示す断面図である。
【符号の説明】
10,10a 歯科用光根管治療装置 11,11a 根管長測定装置 13,13a ハンドピース 14 口腔用電極 15 根管長測定手段 16 表示部 18,18a 光源 20 ハンドピース本体 21 ヘッド 23,23a,23b プローブ 24 基端部 25,25a,25b プローブホルダ 29 入射端 30 先端部 31 出射端 33 光ファイバ 34 根管用電極 35 先端部分 40 報知手段 41 根管長測定回路 46 導電層 47 リード線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61C 19/04 A61C 3/00 A61C 1/00

Claims (16)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源と、 光源からの光を患部に照射する導光体を含むプローブ
    と、 前記プローブが装着される把持具と、 電気的根管長測定手段とを含み、 前記プローブは、その長手方向に沿って導光体の外周面
    に設けられ、根管長測定手段に電気的に接続される根管
    用電極を含み、 電気的根管長測定手段による根管長を測定しながら光を
    根管内に照射することを特徴とする光根管治療装置。
  2. 【請求項2】 前記プローブは、導光体の外周面全周ま
    たはその一部を導電性材料によって被覆して構成される
    ことを特徴とする請求項1記載の光根管治療装置。
  3. 【請求項3】 前記プローブは、導光体を導電性材料か
    ら成る筒体に挿入して固着して形成されることを特徴と
    する請求項1記載の光根管治療装置。
  4. 【請求項4】 前記プローブは、導光体の外周面に導電
    性金属から成る線状体を固着して形成されることを特徴
    とする請求項1記載の光根管治療装置。
  5. 【請求項5】 前記プローブは、可撓性を有することを
    特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の光根管治療
    装置。
  6. 【請求項6】 前記プローブは、把持具に着脱可能であ
    ることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の光
    根管治療装置。
  7. 【請求項7】 前記プローブの基端部は、把持具に着脱
    可能なプローブホルダに保持されることを特徴とする請
    求項1〜5のいずれかに記載の光根管治療装置。
  8. 【請求項8】 前記根管長測定手段の出力に応答して、
    プローブの先端部が根管内の所定位置に達したときに、
    プローブからの光照射を自動的に停止またはパワーダウ
    ンする光照射制御手段を含むことを特徴とする請求項1
    〜7のいずれかに記載の光根管治療装置。
  9. 【請求項9】 前記根管長測定手段の出力に応答して、
    プローブの先端部分が根管内の所定位置に達したとき
    に、光および/または音の報知信号を発する報知手段を
    含むことを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の
    光根管治療装置。
  10. 【請求項10】 光源と、 光源からの光を患部に照射する導光体を含むプローブ
    と、 前記プローブが装着される把持具と、 電気的根管長測定手段とを含む光根管治療装置のために
    用いられる根管治療用プローブにおいて、 前記プローブは、その長手方向に沿って導光体の外周面
    に設けられ、根管長測定手段に電気的に接続される根管
    用電極を含み、 電気的根管長測定手段による根管長を測定しながら光を
    根管内に照射することを特徴とする根管治療用プロー
    ブ。
  11. 【請求項11】 導光体の外周面全周またはその一部を
    導電性材料によって被覆して構成されることを特徴とす
    る請求項10記載の根管治療用プローブ。
  12. 【請求項12】 導光体を導電性材料から成る筒体に挿
    入して固着して形成されることを特徴とする請求項10
    記載の根管治療用プローブ。
  13. 【請求項13】 導光体の外周面に導電性金属から成る
    線状体を固着して形成されることを特徴とする請求項1
    0記載の根管治療用プローブ。
  14. 【請求項14】 可撓性を有することを特徴とする請求
    項10〜13のいずれかに記載の根管治療用プローブ。
  15. 【請求項15】 把持具に着脱自在であることを特徴と
    する請求項10〜14のいずれかに記載の根管治療用プ
    ローブ。
  16. 【請求項16】 把持具に着脱可能なプローブホルダに
    保持されることを特徴とする請求項10〜14のいずれ
    かに記載の根管治療用プローブ。
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