JP3509784B2 - 水深計測装置及びダイバーズウォッチ - Google Patents

水深計測装置及びダイバーズウォッチ

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JP3509784B2 JP2001205238A JP2001205238A JP3509784B2 JP 3509784 B2 JP3509784 B2 JP 3509784B2 JP 2001205238 A JP2001205238 A JP 2001205238A JP 2001205238 A JP2001205238 A JP 2001205238A JP 3509784 B2 JP3509784 B2 JP 3509784B2
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常章 古川
尚志 古田
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    • B63SHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; RELATED EQUIPMENT
    • B63CLAUNCHING, HAULING-OUT, OR DRY-DOCKING OF VESSELS; LIFE-SAVING IN WATER; EQUIPMENT FOR DWELLING OR WORKING UNDER WATER; MEANS FOR SALVAGING OR SEARCHING FOR UNDERWATER OBJECTS
    • B63C11/00Equipment for dwelling or working underwater; Means for searching for underwater objects
    • B63C11/02Divers' equipment
    • B63C2011/021Diving computers, i.e. portable computers specially adapted for divers, e.g. wrist worn, watertight electronic devices for detecting or calculating scuba diving parameters

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、圧力センサを用いて水
深の測定を行う水深計測装置に関するものである。特
に、本発明はダイバーズウオッチと呼ばれる潜水用の多
機能型電子時計に組み込んで使用するのに適した水深計
測装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ダイバーズウオッチ等のように、
時計機能の他に、水深計測機能等の各種の機能を付加し
た多機能型の電子時計が提案されている。水深計測機能
の付いたダイバーズウオッチとしては、圧力センサと、
この出力をデジタル化するA/D変換回路を備えたもの
が知られている。圧力センサとしては、一般に、シリコ
ンチップ上にダイヤフラム及び抵抗を形成したセンサ
ー、いわゆる拡散型半導体センサーが実用化されてい
る。
【0003】ここで、このような圧力センサを用いた水
深計測は、水面上の圧力即ち大気圧と、水中での圧力値
から計算されるため、常に大気圧を考慮する必要があ
る。そのために、従来は特開昭62−215889号公
報に開示されているようにして大気圧を考慮して水深値
を算出するものが提案されている。すなわち、この公報
に開示の構成においては、水深計測機能を選択する切り
替えスイッチを水面上において操作することにより、第
1の初期圧力値を記憶するようにしている。続いて水深
計測機能をスタートさせるスタートスイッチを操作し
て、その時の圧力値と第1の初期圧力値とを比較して、
いずれかを水面上の初期圧力値として採用するようにし
ている。この構成によれば、水深計測機能を選択してい
れば、スタートスイッチの操作が長時間経過した後に行
われたとしても、あるいは、水中で操作されたとして
も、実際の大気圧に近い側の値が水面上の圧力値として
採用されるので、水深の測定誤差が少なくなるように配
慮されている。
【0004】また、ダイバーズウオッチ等に搭載された
水深計測装置においては、水深をLCD等の表示面上に
表示するだけでなく、ダイバーが予め設定した水深に達
すると、アラーム等を発生する機能を備えたものが提案
されている。例えば、特開昭52−10776号公報、
特公昭63−62715号公報には、設定水深値以上の
水深値が計測された際にアラームを発生する構成が開示
されている。
【0005】更に、ダイバーズウオッチ等の表示面によ
る水深表示は、一般に直交座標によるグラフィック表示
が採用されている。通常は、縦軸に水深目盛りを取り、
横軸に時間目盛りを取り、時間経過に応じた水深をグラ
フィック表示するようになっている。このような表示に
おいて、例えば、経過時間が時間軸の表示範囲を越えて
しまうことがあり、この場合にも全経過時間に渡る水深
の変化状態を1画面に表示できるように、時間軸の目盛
りを変更する構成のものが知られている。
【0006】一方、水深計測装置においては、水深の計
測間隔を変化させるようにした構成のものが提案されて
いる。計測間隔を変化させる方法としては、次のような
ものが挙げられる。
【0007】(a)実公平5−11455号公報に記載
されている様に使用状況(水深・高度)に応じて、水深
計測動作の周波数を変化させる方法(b)実開平1−8
9309号公報に記載されている様に予め設定された時
間によって水深計測動作の周波数を変化させる方法ま
た、これらに加えて、(c)圧力計測とともにA/D変
換回路のオフセット計測を行う例、(d)温度などの圧
力以外の計測を行う例、(e)圧力計測開始時の基準検
出(例えば水深計測の場合は0m検出)を行う例、など
を併用している場合もある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の水深計
測装置においては次のような解決すべき課題がある。
【0009】まず、水深を計測するためには、前述のよ
うに、水深計測機能を選択すると共にスタートスイッチ
を操作する必要がある。このように水深計測のために複
数回の操作が必要であるという煩わしさがある。また、
水上で行うことが絶対条件である水深計測機能の選択
が、ダイバーの押し忘れ等により、水中で行われた場合
には、水深計測機能の選択時の測定圧力、スタートスイ
ッチ操作時の測定圧力は共に実際の水面上の大気圧とは
大きく異なる値となってしまう。このために、このよう
な場合には、得られる水深計測値は、実際の水深値とは
大きく異なる値となってしまう。さらには、このような
誤差の大きな水深計測値であることをダイバーは全く認
識しないで潜水しているという危険性もある。
【0010】また、予め設定した水深に至るとアラーム
を発生する機能を備えた従来の水深計測装置において
は、アラームを発生させる水深値と実際の計測水深値の
大小関係のみでアラームを発生させるか否かを決定して
いる。このために、アラーム発生水深の付近で停滞し続
けた場合、アラームが鳴り放し、あるいは断続してアラ
ームが繰り返し発生してしまうという事態に陥るおそれ
がある。これでは、水深計測不能状態が長時間続いてし
まい、ダイバーにとって不都合であるのみならず危険で
あるといった問題が発生する。この理由は、ダイバーズ
ウオッチ等の小型携帯用水深計では装着できる電池の大
きさに限りがあり、水深計測とアラーム発生との2つの
重負荷に耐えることはできないので、アラーム発生中は
水深計測が不可能な状態に設定されるからである。さら
に、アラーム発生時間が長いと、使用上煩わしいだけで
なく、電池寿命が短くなってしまうという問題も併発し
てしまう。
【0011】さらに、従来のダイバーズウオッチ等にお
ける水深を時間経過に伴って直交座標によりグラフィッ
ク表示する表示装置においては、次のような問題点があ
る。すなわち、従来のように一方の軸の目盛り、例えば
縦軸のみの目盛りが変更可能なものでは、縦軸を水深軸
とした場合に表示範囲から水深データが外れることはな
いが、横軸に取った時間軸は目盛りが固定されているの
で、表示範囲を越える潜水時間に渡っての水深表示を行
うためには、グラフを横方向にスクロールさせて表示し
なくてはならない。このような場合、グラフの一部分だ
けしか表示できないことになり、その起点から終点まで
をグラフ表示することができなくなってしまう。例え
ば、潜水中の水深グラフなどを表示する場合には、起点
から終点までの表示が必要になるが、従来の技術ではこ
の表示ができないという問題点がある。
【0012】次に、従来の水深計測装置における表示
は、計測した水深値をデジタル表示するのみである。し
たがって、ダイバーは表示されている水深値を一瞥した
だけでは、現在自分が浮上しているか、沈んでいくのか
が不明である。また、どの程度の速度で、浮上あるいは
潜水しているのかが不明である。このために、過剰な速
度で浮上してしまい、潜水病等になるおそれもあり、不
便である。
【0013】一方、従来における水深計測装置による水
深計測間隔を変化させる方法においては次のような問題
点がある。
【0014】まず、第1に、上述した(a)、(b)に
示されるような水深計測動作の周波数を切り換える方法
では、切り換わりのタイミングが必ずしも十分に把握さ
れるとはいえないので、切り換え前後関係に歪が生じ、
正確な水深計測が行われない恐れがある。
【0015】第2に、上述した(c)に示されるよう
に、A/D変換回路を用いて計測を行う場合に、精度を
確保するためにA/D変換回路の特性変化(温度による
特性の変化など)を除外するためにオフセット計測を行
うが、これは頻繁に特性変化する訳ではないので、圧力
計測の都度行なうと、消費電流を増加させることにつな
がる。その結果、電池寿命を短くさせることになるの
で、使用する際にたいへん不都合である。更に、ソフト
ウェアにより制御処理を行う場合は処理増加により、他
の処理ができなくなってしまうという問題がある。この
ことは、上述した(d)に示されるような温度計測を行
う場合にも適用できる。すなわち、気温、水温等は急激
に変化をする物理量ではないからである。更に圧力計
測、オフセット計測、温度計測などを一度に行う事はソ
フトウェアの処理増加により、他の処理ができなくなっ
てしまうという問題がある。
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明の水深計測装置
は、上記の課題を解決するために、以下の構成を採用し
ている。
【0023】(1)本発明の水深計測装置は、水深を計
測する水深計測手段と、水深計測開始を知らせる計測開
始制御手段と、水深の計測間隔を決定するための基準と
なる計測タイミングパルスを発生する計測タイミングパ
ルス発生手段と、前記計測タイミングパルス発生手段が
発生する計測タイミングパルスを計数する計測タイミン
グ計数手段と、前記計測タイミング計数手段による計数
値に同期した間隔を、前記計測間隔として決定する計測
間隔決定手段と、前記計測間隔決定手段によって決定さ
れた前記計測間隔で、水深の計測を行わせる計測間隔制
御手段と、温度を計測する温度計測手段と、前記温度計
測手段を動作させる温度計測制御手段とを有し、前記水
深の計測間隔が前記温度の計測間隔とは異なった場合、
前記温度計測制御手段を一定間隔で動作させることを特
徴とする。この構成を採用した場合には、どのように水
深の計測間隔を変化させても同一タイミングで温度計測
をすればよいので、処理が非常に簡素化でき、消費電流
を低減させることができる。
【0024】(2)また、本発明の水深計測装置は、
深を計測する水深計測手段と、水深計測開始を知らせる
計測開始制御手段と、水深の計測間隔を決定するための
基準となる計測タイミングパルスを発生する計測タイミ
ングパルス発生手段と、前記計測タイミングパルス発生
手段が発生する計測タイミングパルスを計数する計測タ
イミング計数手段と、前記計測タイミング計数手段によ
る計数値に同期した間隔を、前記計測間隔として決定す
る計測間隔決定手段と、前記計測間隔決定手段によって
決定された前記計測間隔で、水深の計測を行わせる計測
間隔制御手段と、温度を計測する温度計測手段と、前記
温度計測手段を動作させる温度計測制御手段とを有し、
前記温度計測制御手段には初期温度計測制御手段が接続
されてなり、前記初期温度計測制御手段は、前記温度計
測手段を動作させ、前記計測開始制御手段からの水深計
測開始の通知を受けて、前記温度計測手段の故障検出を
行うことを特徴とする。この構成を採用した場合には、
温度センサやA/D変換回路の故障検出を行うことがで
きる。なお、前記計測開始制御手段からの通知を受けて
温度計測制御手段が動作される回数は1回だけでもよ
い。
【0025】(3)さらに、本発明の水深計測装置は、
水深を計測する水深計測手段と、水深計測開始を知らせ
る計測開始制御手段と、水深の計測間隔を決定するため
の基準となる計測タイミングパルスを発生する計測タイ
ミングパルス発生手段と、前記計測タイミングパルス発
生手段が発生する計測タイミングパルスを計数する計測
タイミング計数手段と、前記計測タイミング計数手段に
よる計数値に同期した間隔を、前記計測間隔として決定
する計測間隔決定手段と、前記計測間隔決定手段によっ
て決定された前記計測間隔で、水深の計測を行わせる計
測間隔制御手段と、温度を計測する温度計測手段と、前
記温度計測手段を動作させる温度計測制御手段とを有
し、前記温度計測制御手段を動作させて前記温度の計測
を行う間隔は、前記水深の計測を行う前記計測間隔より
長くすることを特徴とする。この構成を採用した場合に
は、潜水時においては、温度計測よりも重要な水深計測
が行われる。
【0026】(4)本発明において、前記水深計測手段
及び前記温度計測手段に接続されたA/D変換手段のオ
フセットを行うオフセット計測制御手段を有しており、
前記水深計測のタイミング、前記オフセット計測のタイ
ミング、及び前記温度計測のタイミングは互いにずれて
いることを特徴とする。この構成を採用した場合には、
水深計測、オフセット計測、温度計測を一度に行うこと
がなくなり、他の処理ができなくなってしまうという問
題が生じない。したがって、ソフトウェアにより処理を
行う場合、他の処理を同時に進行させることが可能とな
り、多機能化が容易となる。
【0027】(5)本発明の水深計測装置は、ダイバー
ズウォッチに使用されることを特徴とする。
【0028】
【0029】
【0030】
【0031】
【0032】
【0033】
【0034】
【0035】
【0036】
【0037】
【0038】
【0039】
【0040】
【0041】
【0042】
【0043】
【0044】
【0045】
【0046】
【0047】
【0048】
【0049】
【0050】
【0051】
【0052】
【0053】
【0054】
【実施例】以下に図面を参照して本発明の実施例を説明
する。
【0055】(共通構成)各実施例の説明に先立って、
各実施例に共通の構成を説明する。
【0056】まず、各実施例は本発明をダイバーズウオ
ッチと呼ばれる水深計測機能付きの腕装着型電子時計に
応用したものである。図1にその外観を示すように、ダ
イバーズウオッチ1は、電子時計本体2と、この本体に
おける所謂12時および6時の方向に取付けられた一対
の腕バンド3A、3Bから構成されている。本体2の表
面には液晶表示パネル4の表示面4Aが位置している。
本体2の周囲には、多数の外部操作スイッチが取付けら
れており、図においては、4個のスイッチ5A、5B、
5C、5Dのみを示してある。表示面4Aは、図の上半
部分の時間経過に伴う水深の変化を示すグラフィック表
示領域4Bと、下半部分の時刻、水深等を切り換え表示
する表示領域4Cと、図の右側に配置された表示領域4
Dを備えている。この表示領域4Dは、水深の変化率を
変化の方向と共に表示するための領域である。
【0057】本体内部には、例えば1チップマイクロコ
ンピュータを中心として構成される電子回路が組み込ま
れており、この電子回路は、時計機能に加えて少なくと
も水深計測機能を備えている。水深計測機能を実現する
ために、本体内には、圧力センサ6が内蔵されている。
圧力センサ6の検知出力はデジタル化されて内蔵の電子
回路内で処理されて水深が演算されようになっている。
圧力センサとしては、一般に、シリコンチップ上にダイ
ヤフラム及び抵抗を形成したセンサー、いわゆる拡散型
半導体センサーを使用することができる。
【0058】図2には、時計本体に内蔵されている電子
回路の概略ブロック構成を示してある。図に示すよう
に、電子回路はマイクロコンピュータ10を中心として
構成されている。マイクロコンピュータ10は、制御の
中心となる中央処理装置(CPU)11と、制御プログ
ラム等が格納されているROM12と、作業メモリ領
域、各種のレジスタからなるRAM13を備えている。
CPU11には水晶振動子から構成される発振回路14
から発生した基準パルスが分周回路15を介して分周さ
れて供給されており、このタイミングパルス信号に基づ
き動作する。すなわち、発振回路の出力は分周回路を介
してマイクロコンピュータ10のシステムクロックや、
割り込み制御クロックである例えば1Hzにまで分周さ
れる。CPU11は、マイクロコンピュータ10の停
止、起動をはじめ、機器全体の動作を制御する。また、
割り込み制御機能によって、マイクロコンピュータ内部
信号及び外部信号による割り込みを制御する。
【0059】上記の外部操作スイッチ5A乃至5Dの操
作により発生する入力信号は外部割り込み信号として、
入力制御回路16を介してCPU11に供給される。ま
た、圧力センサ6の検知出力はA/D変換回路17を介
してデジタル値に変換されて、AD制御回路18を介し
てCPU11に供給される。CPU11では、表示制御
回路19を介してLCDパネル4を駆動して水深値等の
表示を行わせる。また、スピーカ7が内蔵されており、
制御回路20を介して、設定水深値が計測された場合に
その旨を示すアラームを発生させるようになっている。
【0060】(第の1実施例)図3、4、5、6には、
本発明の第1の課題を達成するための実施例を示してあ
る。
【0061】図3は、本例の水深計測・表示機能付きダ
イバーズウオッチの機能ブロック図、図4はその処理方
法のフローチャートである。
【0062】図3において、圧力センサ6によって気体
や流体の圧力変化がアナログ信号に変換され、A/D変
換回路17に入力される。A/D変換回路17は、入力
されたアナログ信号をデジタル信号に変換する。スイッ
チ5Aは、時計機能である非水深計測機能から水深機能
への切り替えを行う水深計測スタートスイッチの役割を
果たす。このスイッチが操作された後は、所定の周期で
A/D変換回路17が動作する。
【0063】31はA/D変換出力値Daを、第1の比
較値D1及び第2の比較値D2と比較する比較回路、3
2は初期値設定回路であり、比較回路31の比較結果に
応じて、第1の初期値、第2の初期値、及びA/D変換
回路17からの出力値の中から、初期値Doとして採用
する値を決定し記憶する。本例では、第1の比較値D1
の方が第2の比較値D2よりも小さな値に設定されてい
る。水深値変換回路33では、初期値設定回路32に記
憶された初期値Doと、A/D変換回路17からの出力
値Daに基づいて水深値を演算し、表示制御回路19に
よって表示部である液晶表示パネル4における表示領域
4Bに表示する。
【0064】次に、図4のフローチャートを参照して、
スイッチ5Aの操作から、水深値表示までの処理手順を
説明する。
【0065】いまステップ41においてスイッチ5Aが
操作され、例えば時計機能のような非水深計測機能か
ら、水深計測機能にモードが変わったとする。ステップ
42ではA/D変換回路17が動作し、ステップ43に
おいて最初の出力値Daを出力する。ステップ44でオ
フセット値は第1の比較値D1及び第2の比較値D2と
比較され、出力値が第1の比較値D1より大きく、第2
の比較値D2より小さい場合はそのままステップ46に
すすむ。
【0066】ここで、出力値が第1の比較値D1以下、
第2の比較値D2以上の場合は再度A/D変換を行い
(ステップ42)、2回目の出力値Da(2)を出力す
る(ステップ43)。これは、通常の使用をした時でも
スイッチ操作した瞬間に、圧力がかかるなど様々な要因
によって出力値が上記のように、第1および第2の比較
値で規定される範囲外の値を取ることがあり得るからで
ある。その場合ステップ44の処理を2回行うことによ
り、偶然的にとられた誤った出力値を排除し正確な出力
値を再測定すると共に、ステップ45に2回すすんだ場
合、その時のスイッチ操作が通常の操作でないと確実な
判断をすることができる。
【0067】さて、2回目の出力値も第1の比較値以
下、第2の比較値以上の場合はステップ45からステッ
プ46に移行する。
【0068】ここで第1の比較値D1、及び第2の比較
値D2は、出力値が通常の使用では出力されにくい値を
想定している。即ち第1の比較値D1はあまりにも高地
で操作されたと考えられるとき、実施例では550hP
aの圧力、即ち4800m近辺で出力される値、第2の
比較値D2は水中でスイッチ5Aが押されたと考えられ
る時、実施例では1200hPaの圧力がかかった時に
出力される値を設定している。
【0069】ステップ46はステップ44における比較
結果から、以下に示す条件で予め設定されている第1の
初期値Do(1)と第2の初期値Do(2)及びステッ
プ43におけるオフセット値Da(n)(n=1あるい
はn=2)のなかから水深計測の初期値Doを設定す
る。ここで第1の初期値Do(1)は圧力550hPa
時のA/D変換出力値、第2の初期値Do(2)は圧力
1013hPa時のA/D変換出力値が設定されてい
る。本例では、次のようにして初期値Doが設定され
る。
【0070】(a)第1の比較値≧出力値の場合 初期値=第1の初期値 (b)第2の比較値≦出力値の場合 初期値=第2の初期値 (c)第1の比較値<出力値<第2の比較値の場合 初期値=出力値 即ち上記(a)の場合には高地において発生し易い短時
間の大きな気象、気圧変動に潜水中の水深値が影響を受
けないようにしている。(b)の場合には水中でのスイ
ッチ操作が考えられるため、一般に1013hPaとい
われる海面上の気圧値を用いて初期値を設定している。
即ち水上での水深計測機能への切り替え忘れや誤操作に
より、水中での操作が行われた場合でも、自動的に水上
での初期値に補正される。海面上の気圧が1013hP
aとして圧力1200hPaがかかる水深値は約2mほ
どであり、水深2mよりも浅い水中でスイッチ操作がさ
れた場合は上記の機能が働かないが、このように浅い場
合には水上に戻ってあらためて初期値の設定を行うに充
分な浅さだからである。(c)の場合には通常のスイッ
チ操作と判断して、測定値を初期値として採用してい
る。
【0071】次に、ステップ46で設定された初期値D
oを使ってステップ47で水深値を演算する。すなわ
ち、設定された初期値を水深0mを示す値として用い、
これに基づき、計測されたデジタル値Daに対応する水
深を演算する。ここで初期値Doとして第1の初期値D
o(1)が設定された場合、初期値よりも小さなA/D
変換出力はすべて0mと変換する。これは例えば圧力4
50hPaの地点でスイッチを押した場合、水中の圧力
550hPaの地点までは0mの水深になる(即ち、マ
イナスの表示は行わない)ということである。
【0072】しかし、圧力450hPaの地点は標高6
000mに近く、そこから水中に潜るという行為の頻
度、また100hPaの圧力差から変換される水深値は
1m程度であり、実使用上問題はない。
【0073】次に、ステップ48において液晶表示パネ
ル4の表示領域4Bに水深を表示する。
【0074】以上の処理により、1回のスイッチ操作で
非水深計測機能から水深計測機能機能へと切り替わり水
深計測を開始し、そのスイッチ操作がどの様な場所、条
件で操作されても、大気圧の変動等による誤差の少ない
水深値を表示することが可能となる。
【0075】(第1の実施例の変形例)図5は、第1の
実施例の変形例を示すブロック図であり、図6はその処
理方法のフローチャートである。本例では、上述した第
1の実施例にA/D変換回路17の異常検出機能を付加
したものである。
【0076】図5において、異常計数回路50以外は第
1の実施例と同様なので詳しい説明は省略する。異常計
数回路50は、A/D変換回路17が正常な動作を行わ
なかった回数を計数する機能を有するものである。
【0077】図6のフローチャートを参照して本例の異
常検出動作を説明する。いまステップ51においてスイ
ッチ5Aが操作され例えば時計機能のような非水深計測
機能から、水深計測機能にモードが変わったとする。ス
テップ52では図5の異常計数回路50からA/D変換
回路17の異常動作の回数を調べ所定数に達しているな
らばそのままステップ61にジャンプし、水深値表示を
行わないように制御する。本実施例ではこの数値、すな
わち異常動作の回数を「16」としている。
【0078】A/D変換回路17の異常動作には、A/
D変換回路17の構成要素の1つとなっているカウンタ
ーのオーバーフローがあげられる。このようなオーバー
フロー信号を取込み、その回数を計数すればよい。オー
バーフローの発生は、予想もしない大きな衝撃等が原因
であり、発生の可能性として非常に希である。しかしそ
の衝撃等により接触不良などが起きた場合、水深計測と
いう目的から非常に危険な状態であるといえる。従って
A/D変換の異常動作が数多く発生するようになった場
合、A/D変換動作そのものを中止させる必要が生じて
くる。
【0079】ステップ53ではA/D変換を行う。ステ
ップ54ではステップ53のA/D変換動作が異常動作
であったかどうかの判断を行う。ここで異常動作であっ
たと判断されると、ステップ54で異常動作の回数が
「1」加算され、ステップ52へ戻る。異常動作でなけ
ればステップ56へとすすむ。水深値は初期値を使って
換算されるため正しい値が必要であり、そのためA/D
変換動作が異常な時は、その回数が16回を越えない限
りオフセット値をとり続ける。出力値は第1の実施例と
同様にステップ57で第1および第2の初期値と比較さ
れステップ58と59に分岐する。ステップ60で水深
値に変換される。
【0080】ステップ61で水深値表示の制御を行う。
処理の方法は図5における初期値設定回路32に第1の
実施例で述べた出力値が初期値として設定されていると
きは水深値を点灯表示させる。また、第1及び第2の初
期値が設定されているときは水深値を例えば2Hzで点
滅表示させる。しかるに、A/D変換の異常動作が16
回計数されているときは水深値の表示を行わない。従っ
て使用者は水深値の表示を見たとき、点滅していたなら
ばスイッチを水中で押した場合など、補正された水深値
であり、水深値の表示がされないことで、A/D変換回
路になんらかの異変が生じたとわかり、危険を回避する
ことが可能となる。
【0081】以上の実施例により、初期値設定時のA/
D変換回路の異常動作によって水深値が誤測定されるの
を未然に防ぎ、誤操作等を行い補正機能が働き、実際の
水深値とは誤差があることを、水深値表示を目視すると
いう簡単な動作のみで確認できる。
【0082】(第1の実施例の効果)以上述べたよう
に、本発明の第1の実施例およびその変形例によれば、
簡単な操作で非水深計測機能から水深計測機能へ切り換
え、高地や水中で操作されたとしても補正した誤差の少
ない水深値を表示することができる。
【0083】また、補正した水深値であることを、通常
の水深値表示と別の表示形態で表示にすることにより、
ダイバーは表示値が補正されたものであることが分かる
ので、安全な水深計測を実現できる。
【0084】さらに、初期値設定において、A/D変換
回路の異常動作により、水深値が誤測定される危険を未
然に防ぐと共に、異常な動作を計数することにより水深
計の故障を早期発見できるという効果も有する。
【0085】なお、上記の各例は、ダイバーズウオッチ
の限らず、例えば、ダイブコンピューターなどにもその
まま適用することができる。
【0086】(第2の実施例)図7、8、9を参照し
て、本発明の第1の課題に加えて第2の課題も解決する
ための第2の実施例を説明する。
【0087】図7は、第2の実施例であるアラーム機能
付きダイバーズウオッチの機能ブロック図である。図に
示すように、圧力センサー6はA/D変換回路17を介
して水深値演算回路71に接続されている。この水深値
演算回路71はA/D変換回路17の出力に応じた計測
水深値を算出する。水深の計測処理動作は、前述した第
1の実施例と同一であるので、ここではその説明は省略
する。
【0088】一方、第1の水深設定値D11と水深値演
算回路71は、第1の比較回路72に接続しており、第
1の比較手段72は水深値演算回路71の出力である計
測水深値Deと第1の水深設定値D11とを比較する。
第1の比較回路72により計測水深値Deが第1の水深
設定値D11以上であることを検出した場合、アラーム
を発生させるべく出力制御回路73を動作させる。出力
制御回路73は、アラーム出力回路(スピーカ制御回
路)20にアラーム発生指示信号をおくる。アラーム出
力回路20がアラーム発生指示信号を受けて動作し、ア
ラームがスピーカー7より出力される。
【0089】また、出力制御回路73には表示制御回路
19が接続されており、アラーム発生に同期して、水深
表示を点滅表示させるようになっている。更に、第1の
比較回路72はアラーム発生済記憶回路74に接続され
ている。この記憶回路74は第1の比較回路72がアラ
ーム発生指示信号を出したかどうかを記憶する。記憶回
路74はアラーム発生指示信号を受け取ると、アラーム
発生済を表すセット状態に切り換えられる。この記憶回
路74は、セット状態に切り換わると、出力制御回路7
3をディセーブルにして、アラーム発生動作を停止させ
る。
【0090】一方、この記憶回路74は第2の比較回路
75にも接続されている。第2の比較回路75は水深値
演算回路71の出力である計測水深Deが、第2の水深
設定値D12未満かどうか検出する。第2の比較回路7
5は水深値演算回路71の出力D12が第2の設定値未
満であることを検出すると、記憶回路74をリセット状
態に切り換える。記憶回路74はリセットされると、出
力制御回路73をイネーブル状態に切り換える。
【0091】図8および図9を参照して、本例のアラー
ム発生制御動作を説明する。
【0092】まず、図8のフローチャートに従って説明
する。水深計測後(ステップ801)、記憶回路がセッ
トされているかどうか判定する(ステップ802)。セ
ットされていなければ計測水深値Deと第1の設定値D
11を比較し(ステップ803)、第1の設定値に達し
ていなければプログラムを終了する。
【0093】ステップ803にて計測水深値Deが、第
1の設定値D11と同じ、又は第1の設定値を越えてい
る場合は、アラーム時間カウンタNを0にリセットし
(ステップ806)、出力制御回路73をセットして
(ステップ807)、アラーム出力回路20にアラーム
発生指示信号をおくり(ステップ808)、表示を点滅
させ(ステップ809)、1Hz信号があった場合にカ
ウンタNをカウントして、(ステップ810)、(ステ
ップ811)、カウンタNが一定値、例えば「5」に達
していれば(ステップ812)、アラームを停止させ
(ステップ813)、記憶回路74をセットして(ステ
ップ814)プログラムを終了する。故に、アラームは
5秒間のみ発生する。
【0094】記憶回路74がセットされている場合(ス
テップ802)は、計測水深値Deと第2の設定値D1
2とを比較して(ステップ804)、第2の設定値D1
2より深い場合はプログラムを終了する。第2の設定値
D12より浅い場合は記憶回路74をリセットした後
(ステップ805)、プログラムを終了する。
【0095】上記で説明した図8のフローチャートを図
9の潜水シミュレートを用いて、第2の設定値D12と
して水深0mに対し一定の値を与えた場合について具体
的に説明する。
【0096】今、第1の設定値D11は3mで、第2の
設定値はD12が0.5mであるとする。
【0097】まず、図9のa地点は計測水深値が0.3
mの場合であり、水深計測(ステップ801)で0.3
mが検出され、記憶回路74がセットされてないので
(ステップ802)、そのままステップ803に進む。
ステップ803で第1の設定値D11(3m)と計測水
深値Deとを比較するが、計測水深値は0.3mであ
り、第1の設定値3mよりも小さいので、アラームは発
生しない。
【0098】次にb地点において計測水深値は1mであ
り、記憶回路74がセットされていないので(ステップ
802)、ステップ803に進む。この場合もa地点と
同じく第1の設定値よりも計測水深値は小さい為、アラ
ームは発生しない。
【0099】c地点では計測水深値3mの場合であり、
記憶回路74がセットされていないので(ステップ80
2)、そのままステップ803に進むと、第1の設定値
D11と、計測水深値Deの一致により出力制御回路7
3がセットされ(ステップ807)、又、アラーム出力
回路20がセットされ(ステップ808)、水深アラー
ムが発生し、水深表示を点滅させる(ステップ80
9)。アラーム発生後は記憶回路74がセットされる
(ステップ814)。
【0100】d地点では計測水深値4mの場合であり、
記憶回路74がセットされているので(ステップ80
2)、計測水深値4mと第2の設定値D12(0.5
m)とを比較して(ステップ804)、第2の設定値
0.5mより深いのでアラームは発生しない。
【0101】次にe地点では計測水深値0.4mであ
り、水深計測して(ステップ801)、記憶回路74は
セットされているので(ステップ802)、第2の設定
値D12(0.5m)と計測水深値と比較すると(ステ
ップ804)、0.5mよりも浅い為、記憶回路74が
リセットされる(ステップ805)。
【0102】f地点での計測水深値4mにおいては、水
深計測し(ステップ801)、記憶回路74がリセット
されているので(ステップ802)、第1の設定値D1
1と計測水深値Deと比較を行うと(ステップ80
3)、計測水深値が第1の設定値3mより深い為、出力
制御回路73をセットして(ステップ807)、アラー
ム出力回路にアラーム発生指示信号を送り(ステップ8
08)、再び水深アラームが発生し、表示が点滅する
(ステップ809)。また、記憶回路74がセットされ
る(ステップ814)。
【0103】尚、本実施例では第2の設定値D12とし
て0mに対し一定値を減じた値を用いたが、第1の設定
値D11に対し一定割合を減じてもよい。例えば、一定
割合を10%として第1の設定値D11を3mとすれ
ば、第2の設定値D12は2.7m、又、第1の設定値
を4mとすれば、第2の設定値は3.6mとなる。
【0104】また、第1の設定値D11は、例えば、外
部操作スイッチであるスイッチ5Bを操作することによ
り、設定記憶できるようになっている。勿論、第2の設
定値D12も外部入力により設定できるようにしてもよ
い。
【0105】(第2の実施例の変形例)図10は、第2
の実施例の変形例を示す概略ブロック図である。
【0106】この例においては、センサー6はA/D変
換回路17を介して水深値演算回路71に接続されてお
り、水深値演算回路71はA/D変換回路17の出力に
応じた計測水深値を算出する。この点は前述の各実施例
と同一である。
【0107】一方、第2の設定値D12と水深値演算回
路71は第1の比較回路72に接続しており、又、第3
の設定値D13と水深値演算回路71が、第2の比較回
路75に接続されている。第1の比較回路72は水深値
演算回路71の出力の計測水深値Deと第2の設定値D
12とを比較する。又、第2の比較回路75は、水深値
演算回路71の出力の計測水深値Deと第3の設定値D
13とを比較するようになっている。
【0108】第1の比較回路72が計測水深値Deが第
2の設定値D12以上であることを検出した場合、及び
第2の比較回路75が計測水深値Deが第3の設定値D
13以下であることを検出した場合、アラーム発生させ
るべく出力制御回路73を動作させる。
【0109】出力制御回路73は、アラーム出力回路2
0に一定時間のみアラーム発生指示信号をおくる。アラ
ーム出力回路20がアラーム発生指示寝具を受けて動作
し、アラームがブザー7より出力される。又、出力制御
回路73には表示制御回路19が接続されており、アラ
ーム発生とともに表示を点滅表示する。
【0110】更に、記憶回路74はアラーム発生を制御
するために、出力制御回路73が動作したか否を記憶す
る。記憶回路74は、アラーム発生動作をしたことを記
憶するとセット状態に切り換わる。記憶回路74がセッ
トされると出力制御回路がディセーブル状態に切り換わ
る。
【0111】又、記憶回路74は第1の比較回路72
と、第2の比較回路75と接続されており、第1の比較
回路72は計測水深値eと第2の設定値D12とを比較
して第2の設定値未満であることを検出する。又、第2
の比較回路75は計測水深値Deが第3の設定値D13
を超過しているか否かを検出する。第1の比較回路72
が、計測水深値を第2の設定値とを比較して第2の設定
値未満であることを検出するか、または、第2の比較回
路75が、計測水深値が第3の設定値よりも大きいこと
を検出すると、記憶回路74はリセット状態に切り換わ
る。記憶回路74はリセットされると、出力制御回路7
3をイネーブル状態に切り換える。
【0112】本例の動作を、図11のフローチャートを
用いて説明する。
【0113】水深計測後(ステップ111)、記憶回路
がセットされているかどうか判定する(ステップ11
2)。セットされていなければ計測水深値と第2の設定
値、及び第3の設定値とを比較し(ステップ113)、
第2の設定値未満、または、第3の設定値を越えている
場合はプログラムを終了する。
【0114】ステップ113にて、計測水深値が第2の
設定値以上であることが検出された場合、又は第3の設
定値以下であることが検出された場合はアラーム時間カ
ウンタNを0にリセットし(ステップ116)、出力制
御回路をセットして(ステップ117)、アラーム出力
回路にアラーム発生指示をおくり(ステップ118)、
表示を点滅させ(ステップ119)、1Hz信号があっ
た場合にカウンタNをカウントして(ステップ12
0)、カウンタNが一定値、例えば「5」に達していれ
ば(ステップ122)、アラームを停止させ(ステップ
123)、記憶回路をセットして(ステップ124)プ
ログラムを終了する。
【0115】記憶回路がセットされている場合(ステッ
プ112)は、計測水深値と第2の設定値、及び第3の
設定値とを比較し(ステップ114)、第2の設定値以
上、または第3の設定値以下の場合はプログラムを終了
する。
【0116】第2の設定値未満であることが検出される
か、または、計測水深が第3の設定値超過であることが
検出された場合は、記憶回路をリセットした後(ステッ
プ115)、プログラムを終了する。
【0117】上記で説明した動作を、図12の潜水シミ
ュレートチャートを用いて具体的に説明する。今、第1
の設定値D11は4mで、第2の設定値D12は第1の
設定値より0.5mを減じた値3.5m、第3の設定値
D13は第1の設定値に0.5mを加えた値4.5mと
する。
【0118】まず、図12のa地点は計測水深値が0.
6mの場合であり、水深計測(ステップ111)で0.
6mが検出され、記憶回路がセットされてないので(ス
テップ112)、そのままステップ113に進む。計測
水深は0.6mであり、第2の設定値3.5mよりも小
さいので、アラームは発生しない。
【0119】次にb地点において計測水深値は3.5m
であり、記憶回路がセットされてないので(ステップ1
12)、そのままステップ113に進む。計測水深値と
第2の設定値、及び第3の設定値との比較をし(ステッ
プ113)、計測水深は3.5mであり、第2の設定値
3.5mと一致により、出力制御回路をセットして(ス
テップ117)、アラーム出力回路にアラーム発生指示
をおくり(ステップ118)、アラームが発生し、表示
を点滅させ(ステップ119)、アラーム発生後は、記
憶回路をセットして(ステップ124)プログラムを終
了する。
【0120】c地点では計測水深値4.2mの場合であ
り、水深計測(ステップ111)で4.2mが検出さ
れ、鳴鐘済記憶手段がセットされているので(ステップ
112)、ステップ114に進む。計測水深値と第2の
設定値、及び第3の設定値の比較をし(ステップ11
4)、計測水深は4.2mであり、第2の設定値未満、
または、第3の設定値超過でないことより、アラームは
発生しない。
【0121】d地点では計測水深値5mの場合であり、
水深計測(ステップ111)で5mが検出され、記憶回
路がセットされているので(ステップ112)、計測水
深値と第2の設定値、及び第3の設定値とを比較し(ス
テップ114)、第3の設定値を越えているので記憶回
路がリセットされる(ステップ115)。
【0122】次にe地点では計測水深値4.5mであ
り、水深計測(ステップ111)で4.5mが検出さ
れ、記憶回路がセットされてないので(ステップ11
2)、そのままステップ113に進む。第3の設定値と
計測水深値の一致により出力制御手段がセットされ(ス
テップ117)、アラーム出力回路にアラーム発生指示
をおくり(ステップ118)、アラームが発生し、表示
を点滅させ(ステップ119)、アラーム発生後は記憶
回路をセットして(ステップ124)プログラムを終了
する。
【0123】f地点では計測水深値2mの場合であり、
水深計測(ステップ111)で2mが検出され、記憶回
路がセットされているので(ステップ112)、計測水
深値と第2の設定値、及び第3の設定値とを比較し(ス
テップ114)、第2の設定値未満であることより、記
憶回路がリセットされる(ステップ115)。
【0124】(第2の実施例の効果)以上説明したよう
に、本実施例によれば、設定した深度に達成したとき、
または越えたとき、アラームが発生して危険深度に達し
た事を警告するので、ダイバーが表示を見なくても、そ
のことを知ることができるという効果を有する。
【0125】従ってダイバーは、頻繁に時計を見る必要
がなく、他の計器や周囲状況に気を配りながら潜水でき
るので、ダイビングの安全性が高まり、且つ楽しいダイ
ビングが行えるという効果を有する。
【0126】また、アラーム水深値近辺で停滞し続けた
場合においても、水深アラームが一度発生した後は、水
深の変化量が一定値以上にならない限り、アラーム水深
値近辺で停滞していても再びアラームが発生することが
ない。よって、目標水深または危険水深到達を十分に告
知しながら、水深計測不能時間を最小限にすることがで
き、より安全なダイビングも可能となる。また、何度も
鳴鐘してしまうことの煩わしさ、鳴鐘により電池寿命が
短くなってしまうことが解消されるという効果を有す
る。
【0127】さらに、目標水深をある範囲内に設けた場
合、その範囲内においてアラームが発生し、アラーム発
生範囲が広がり、目標深度に達していることを警告する
という効果を有する。
【0128】これに加えて、第1の比較回路により、計
測水深値がアラーム水深値以上が検出された場合、表示
を点滅させるようにしているので、アラームだけでなく
視覚上においても目標水深または危険水深に到達したこ
とをダイバーに告知して、注意を促すことができるとい
う効果を有する。このことは、アラーム発生が意味する
ところのことをより明確にダイバーに告知して注意を促
すことができるという効果も奏する。
【0129】(第3の実施例)次に、本発明の第1の課
題および第3の課題を達成するための第3の実施例を説
明する。
【0130】制御系の構成は第1の実施例における場合
と同様である。本例では、圧力から水深値を演算する処
理は、発振回路14の信号を分周回路15で分周した1
Hzに同期して1秒毎に行う。更に、CPU11の制御
のもとに、1秒前にRAM13に記憶された水深値De
(n−1)と現在の水深値De(n)との差分値ΔDを
演算する。そして、表示制御回路19を介して、液晶表
示パネル4の表示領域4Dを駆動して、演算した差分値
に対応した表示セグメントを選択点灯させるようになっ
ている。
【0131】図13には、本例に適用可能な液晶表示パ
ネル4の表示面4Aの例を示してある。図においては、
表示領域4Bに水深値が表示され、表示領域4Cに時刻
が表示され、表示領域4Dには、上記のようにして演算
された差分値に対応する表示セグメントが点灯された状
態を示してある。
【0132】この表示領域4Dは、水深値の変化を示す
上昇/下降グラフィック表示領域である。本実施例で
は、5つの表示セグメント131乃至135を備えてお
り、これらを択一的に駆動して、前の水深値との差を5
段階に分類表示可能となっている。すなわち、中央のセ
グメント133が表示されている時は、水深値の変化が
ないことを示す。中心より上のセグメント132、13
1の表示は、水深値の上昇および上昇率の大小を示す。
すなわち、最も上のセグメント131が表示される場合
は、水深値が大きな上昇率で変化していることを意味
し、その下側のセグメント132が表示されている場合
には、小さな上昇率で変化していることを意味してい
る。
【0133】これに対して、下側のセグメント134、
135は水深値の下降およびその下降率の大小を示す。
すなわち、最も下のセグメント135の表示は、水深値
が大きな下降率で変化していることを意味し、その上の
セグメント134の表示は、小さな下降率で水深値が変
化していることを意味している。
【0134】ここで水深の変化率ΔDの算出方法につい
て述べる。現在時刻tにおいて演算された水深値をDe
(t)とし、1秒前の(t−1)時刻にRAMに記憶さ
れた水深値をDe(t−1)とする。現在時刻tにおけ
る1秒前との水深の差分値ΔDは ΔD=De(t−1)−De(t) となる。
【0135】ここで,本例では、各セグメントが駆動さ
れる分担領域は次にように設定されている。最も上のセ
グメント131が点灯する領域は、+1m≦ΔDであ
る。次のセグメント132の点灯領域は、+0.5m≦
ΔD<+1mである。中央のセグメント133の点灯領
域は、−0.5m<ΔD≦−0.5mである。さらに、
その下側のセグメント134の点灯領域は、+0.5m
≦ΔD<−1mである。最も下のセグメント135の点
灯領域は、D≦−1mである。
【0136】この差分値ΔDに対する比較の値は、陸上
に比べ移動能力で劣る水中での、1秒間で行動できる行
動パタ−ンから適切な値に設定することが望ましい。
【0137】このように、減圧潜水のように同じ水深に
長くいたり、あるいは水中で横に移動するような場合、
水深値だけをみて考えながら行動することがなくなり、
減圧症の危険を防ぐとともに、減圧潜水を必要とするよ
うな本格的なダイバーだけでなく、プールのような場所
でもグラフィックが変化する、見ていて楽しむ事が出来
る。
【0138】本実施例においては、表示領域の比較する
値は、1秒毎の水深計測を元にして考えてある。しかし
ながら、1秒に限られるわけではなく、差分値をとる時
間間隔を変化させ、比較する値を変化させれば、携帯用
から据置機器等の水深計にまで、幅広く利用可能であ
る。
【0139】(第3の実施例の効果)以上説明してきた
ように、本例によれば、人間の考える能力や運動感覚が
一般的に低下する水中で、自分が浮上しているか沈んで
いる、また前の水深値に対し現在の水深値がどれくらい
変化したのか水深値だけの表示では、分かりにくい危険
性を排除し、そのため判断能力の劣る水中でも、どれく
らい上昇または下降したのかを分かりやすく知ることが
でき、安全な潜水が行えるという効果を有する。また本
格ダイバーだけでなく数m程度の水深の水中でも、見て
楽しめるという効果も有する。
【0140】(第4の実施例)次に、図1、2および図
14から図23までを参照して、本発明の第1の課題と
共に第4の課題を達成するための実施例を説明する。
【0141】図14には、液晶表示パネル4の表示面4
Aにおけるグラフィック表示領域4Bを取り出して示し
てある。この表示領域4Bは、縦方向に6個、横方向に
20個配列された、合計120個のセグメント表示体2
aから構成されている。これらのセグメント表示体2a
の左端には、縦軸のスケール(目盛り)を表示する縦ス
ケール表示セグメント2bが、また、表示体2aの下端
には、横軸のスケールを表示する横スケール表示セグメ
ント2cが配列されている。本例では、縦軸が水深軸で
あり、横軸が時間軸である。
【0142】図15乃至図19には、縦軸のスケールと
横軸のスケールとが独立して動作する状態の例を示して
ある。
【0143】これらの図において、図15は、外部操作
部材であるスイッチ5Aが操作され、水深計測状態に移
行した直後の状態であり、表示領域4Bには、第一の計
測値2aー1と第二の計測値2a−2が表示されてい
る。この時、縦スケール表示セグメント2bは、最小ス
ケール表示である2b−1が表示され、1つのセグメン
ト表示体2aが示す水深範囲は0.3mであり、したが
って縦軸の全体の表示範囲は1.8mである。また、横
スケール表示セグメント2cも、最小スケール表示であ
る2c−1が表示され、現在の横軸の表示間隔は1秒間
隔であり横軸全体の表示範囲は20秒であることを示し
ている。
【0144】図16は、図15に示す時点からさらに潜
水時間が経過して、水深計測状態に移行してから19秒
が経過した状態である。全ての水深値は1.8m以内で
あり、縦スケール表示セグメントは、図15と同様2b
−1が表示されている。横軸は20個配列されている表
示セグメントがいっぱいの状態であり、次の水深データ
が計測されると図17の状態になる。
【0145】図17は、水深計測状態に移行してから2
1秒が経過した状態である。21秒目の計測データも
1.8m以内であり、図15、図16と同様に、縦スケ
ール表示セグメント2b−1が表示されているが、横ス
ケール表示セグメントは、20秒目以降の計測データも
表示できるように2c−2が表示されている。横スケー
ル表示セグメント2c−2は、表示間隔が3秒間隔であ
り、横軸全体の表示範囲は60秒、すなはち1分である
ことを示している。したがって、ここでは縦スケールは
変更されずに横スケールのみが変更されたことになる。
【0146】次に、図16から図17の状態に表示が変
わる時に、それまで表示されていた水深計測データ表示
が、どのように切り替えられるのかを説明する。
【0147】図16は、1秒間隔のデータを表示してい
るため、図17の3秒間隔のデータ表示をするために
は、それぞれ3つのデータを1つのデータに減らさなけ
ればならない。そのために本実施例では、3秒間の3つ
のデータの内、最大のものを図17のデータとして採用
し表示している。具体的には、1〜3秒、4〜5秒、6
〜9秒、10〜12秒、13〜15秒、16〜18秒、
19〜20秒のそれぞれの最大値が表示体部の左端から
表示される。
【0148】次に、縦スケールが変更になる場合につい
て説明する。
【0149】図18は、図17から更に時間が経過し、
水深計測状態に移行してから30秒後の状態である。3
0秒目に計測された水深値が3mであったために、図1
7の縦スケール内に収まらなくなり、縦スケールが変更
され、縦スケール表示セグメント2b−2が表示され
る。この縦スケール表示セグメント2b−2は、1つの
セグメント表示体2aが示す水深範囲が1mであり、縦
軸全体の表示範囲は6mであることを示す。このように
縦スケールが変更されると、それまで表示されていた水
深グラフは、変更後のスケールに合うように圧縮され表
示される。したがってここでは、横スケールは変更され
ずに縦スケールのみが変更されたことになる。
【0150】更に時間が経過し、水深計測状態に移行し
てから60秒が経過すると横軸の表示セグメントがいっ
ぱいの状態になり、次の水深データが取り込まれると、
横スケール表示セグメント2c−3が表示され、表示間
隔が15秒間隔になる。この時も前述したのと同様、1
5秒間のデータの内、最大のものをそれぞれのデータと
して表示する。
【0151】更に時間が経過し横軸の表示セグメントが
いっぱいの状態になると、表示間隔が1分間隔である横
スケール表示セグメント2c−4が表示され、更に時間
が経過すると、表示間隔が3分間隔である横スケール表
示セグメント2c−5が表示され、前述したのと同様、
それぞれ最大のデータを表示する。
【0152】そして、横スケール表示セグメント2c−
5が表示され、横軸の表示セグメントがいっぱいの状
態、すなわち、水深計測状態に移行してから60分経過
すると、新たなデータを取り込むことを中止し、グラフ
の書換をストップし、その表示状態を保持する。これ
は、最大スケール状態でグラフを保持し、その状態で放
置しておいても、得られたデータを失わないための機能
である。
【0153】縦スケール変更についても前述したよう
に、縦スケール内に収まらないデータが取り込まれたと
きに縦スケール変更が行われ、1つのセグメント表示体
2aが示す水深範囲が3m、6mである縦スケール表示
セグメント2b−3,2b−4へとスケールが変更され
る。
【0154】このように、縦スケールの変更と、横スケ
ールの変更とを独立して行うことにより、常に見やすい
グラフ表示を可能にしている。また、横軸を時間とし
て、グラフの起点から終点を表示することにより、常
に、水深計測開始から現在までの水深の変化の全体を見
ることができる。
【0155】このような縦横のスケールの独立切り換え
機能は、図1に示すマイクロコンピュータ10によりソ
フトウエア的に実現される。この動作を、図20に示す
フローチャートに従って説明する。
【0156】図20は、スケール切り換えのための全体
の動作フローを示したものであり、スイッチ5Aにより
水深計測状態に移行すると、マイクロコンピュータ10
はステップS201でタイミングをカウントし、横スケ
ールに合わせて水深計測を行う。次に、ステップS20
2で、書き込みフラグの状態に基づき、表示領域4Bに
書き込みが可能か、すなわち横方向20dot分のセグ
メント表示体2aが表示済みか否かの判断を行い、表示
済みでない場合は、スケール変更処理を終了する。一
方、横方向20dot分のセグメント表示体2aが表示
済みの場合は、ステップS203において横スケールを
予め設定された新しい横スケールに変更する。
【0157】次に、ステップS204で、計測された水
深値を現在の縦スケールと比較し、後述する処理により
必要に応じて縦スケールの変更を行う。
【0158】これらの処理を行った後、ステップS20
5で表示領域4Bへの書き込み動作を行い、更にステッ
プS206で書き込みフラグをオフに切り換えて、処理
を終了する。
【0159】全体的な動作は以上述べた通りであるが、
次に、横スケール、縦スケールそれぞれの変更動作を説
明する。
【0160】まず、図21は、横スケール変更動作のフ
ローチャートを示す。
【0161】水深計測が行われ、ステップS211にお
いて,グラフ書き込みタイミングであり、横方向20d
ot分のセグメント表示体2aが表示済みの場合、ま
ず、ステップS212で横スケールモードの確認を行
う。横スケールが1秒間隔の場合、ステップS213で
横スケールを3秒間隔に変更し、横方向のグラフ表示を
前述した方法で圧縮し表示領域4Bの書換を行い処理を
終了する。横スケールが3秒間隔、15秒間隔、1分間
隔である場合も、それぞれステップS214,215,
216で上記のような横スケール変更処理が行われる。
【0162】一方、横スケールモードの確認を行った
際、横スケールが予め設定された最大スケールである場
合、すなわち、本実施例で横スケールが3分間隔である
場合は、ステップS217でグラフ書換動作をストップ
し、グラフはこの表示状態を保持して、横スケール変更
処理を終了する。
【0163】図22には上記とは異なる処理による横ス
ケールの変更動作を示してある。ここでは、ステップS
221で潜水経過時間を確認し、その経過時間に応じ
て、横スケールの変更処理を行うようになっている。例
えば、潜水経過時間が20秒である場合、ステップS2
22で横スケールを3秒間隔のスケールに変更するので
ある。
【0164】図23には縦スケールの変更動作を示して
ある。
【0165】水深計測が行われ、計測された水深値が
1.8m以下の場合(ステップS231)、縦スケール
は1dotが0.3mのスケール表示をおこなう(ステ
ップS232)。水深値が1.8mより大きい場合、ス
テップS233で水深値が6m以下かそれよりも大きい
かの判断を行い、6m以下の場合は、ステップS234
で縦スケールを1dotが1mのスケール表示に変更し
処理を終了する。一方、水深値が6mより大きい場合、
ステップS235で水深値が18m以下かそれよりも大
きいかの判断を行い、18m以下の場合は、ステップS
236で縦スケールを1dotが3mのスケール表示に
変更し処理を終了する。更に、水深値が18mより大き
い場合は、ステップS237で縦スケールを1dotが
6mのスケール表示に変更し処理を終了する。
【0166】以上、ダイバーウウオッチについて本発明
を適用した例について説明したが、本発明は、広く気圧
グラフ、高度グラフ、また、圧力を計測するもののみで
なく温度グラフなどにも応用が可能である。
【0167】(第4の実施例の効果)以上述べたように
本例によれば、グラフの縦スケール、横スケールを独立
して変更するようにしているので、グラフ全体を常に見
やすい表示にすることができる。また、特に、時間軸で
ある横軸のスケールを変更することができ、グラフの起
点から終点まで、すなわち、水深計測の開始時点から現
在までの水深の変化状態の全体を常に見ることができ
る。
【0168】更に、本例では、予め設定された横スケー
ルが最大スケールになると、新たなデータを追加しない
で、グラフ表示をストップしその状態を保持するように
している。したがって、必要時間内以外の不要なデータ
を追加表示することがなく、また、グラフも必要以上に
圧縮されない、という効果がある。
【0169】(第5の実施例)次に、本発明の第1の課
題および第5の課題を達成するための実施例を説明す
る。
【0170】なお、本例およびその変形例は、特に潜水
時の水深計測及び温度等の物理量計測を想定したもので
ある。そして、本例およびその変形例1から8までは水
深計測に関するものであり、変形例9から11までは、
水深計測と共に温度等の物理量計測に関するものであ
る。最後の変形例12は、本発明をダイバーズウオッチ
以外の携帯型情報機器に適用した例である。
【0171】まず、本例について説明する。
【0172】図24は本例の水深計測機能を説明するた
めの機能ブロック図である。(実際のハードウエア構成
は図2に示す。)図2を参照して説明したように、水圧
を計測する圧力センサ6はA/D変換回路17に接続さ
れている。そして、計測されたアナログ圧力値がディジ
タル値に変換されるようになっている。このディジタル
値が後述する計測制御手段に入力され、水深データとし
て利用される。なお、これら圧力センサ6と、A/D変
換回路17とで圧力計測手段を構成している。また、圧
力センサとしては半導体圧力センサなどを用いることが
できる。A/D変換回路17としては、逐次変換方式や
積分方式などを用いることができる。
【0173】一方、このA/D変換回路17には、圧力
計測制御手段であるところの水深計測制御手段241が
接続されている。A/D変換回路17に対し、水深計測
制御手段241は圧力センサ6による水深計測の制御を
行う。すなわち、水深計測制御手段241が作動するこ
とにより、計測されたディジタル値がA/D変換回路1
7から出力されることになる。出力された計測値に基づ
き、前述の第1の実施例において説明した演算処理によ
って、水深値が演算されて、液晶表示パネル4の画面4
A上に表示される。
【0174】この水深計測制御手段241には計測タイ
ミング制御手段242が接続されており、水深計測制御
手段241を動作させるタイミングを制御している。計
測タイミング制御手段242には、計測タイミング計数
手段243と、計測間隔決定手段244が接続されてい
る。計測タイミング計数手段243は所定の計測タイミ
ングパルスを計数する働きを有するものであり、その計
数値を計測タイミング制御手段242に出力する。一
方、計測間隔決定手段244は水深計測間隔を選択決定
する機能を有するものであり、複数の計測間隔の中から
選択した結果を計測タイミング制御手段242に出力す
る。そして、計測タイミング制御手段242は、上記計
数値及び上記選択結果に応じて、水深計測制御手段24
1へ駆動信号を出力するように構成されている。
【0175】これらの構成要素以外にも、例えば電源、
ノイズ除去手段、センサ出力リミッタ、計測タイミング
パルス供給手段、データ入力保護回路、異常データ監視
手段などを適宜使用することができる。
【0176】本実施例の特徴は、計測タイミング制御手
段241が、計測タイミング計数手段243の計数値と
同期した複数の計測間隔で水深計測制御手段241を動
作させることである。
【0177】次に、上記の動作を図25のフローチャー
ト及び図26のタイミングチャートを用いて説明する。
いま、水深計測は、計測間隔Lが設定されている場合は
1秒間隔で、Hが設定されている場合は3秒間隔で行う
ものとする。なお、この設定は計測間隔決定手段244
によって決められるものであり、実際にはプログラムや
データとしてあらかじめ設定されているものである。
【0178】また、基準信号として用いられる1Hzの
クロック信号は、発振回路14、分周回路15から作ら
れるものである。これが、計測タイミングパルスに相当
する。そして、割り込み制御動作によって、1Hz信号
の立ち下がりにおいて割り込みが発生した場合に、図2
5のフローチャートが実行されるように構成されてい
る。
【0179】まず、計測タイミングKをカウントアップ
し(ステップ251)、K値が3に達していれば(ステ
ップ252)K値を0にリセットする(ステップ25
3)。次に計測間隔Lが設定されていれば(ステップ2
54)、無条件に水深計測を行い(ステップ255)、
計測間隔Hが設定されている場合はK値が0の場合のみ
(ステップ256)水深計測を行い(ステップ255)
プログラムを終了する。上記の動作に従えば、図26の
タイミングチャートに示す様に計測間隔Lが設定されて
いれば1秒毎に水深計測し、計測間隔Hが設定されてい
れば3秒毎に水深計測する。言い換えれば、計測間隔H
が設定されているとき、水深計測タイミングKが0の時
に水深計測を行うことになる。
【0180】このように構成することにより、圧力計測
間隔を変化させる場合であっても、圧力計測切り換わり
のタイミングが完全に把握され、しかも正確な圧力計測
が可能になる。また、簡単なプログラム構成で達成でき
るためソフトウエアの負担が少なくて済む。
【0181】なお、計測間隔としては、Lが設定されて
いる場合は1秒間隔で、Hが設定されている場合は3秒
間隔で行っているが、もちろんこれに限られるわけでな
い。LとHとで異なっていれば特に数値は限定されない
が、実用性・使い勝手などの点で、計測間隔が長すぎた
りあるいは短すぎたりしないようにするのが望ましい。
計測間隔としては、0.01〜100秒程度の範囲に設
定するのが好ましく、0.1〜10秒程度の範囲に設定
するのがより好ましい。
【0182】また、計測間隔HとLとの比率(H/L)
としては、本実施例においては3に設定したが、もちろ
んこれに限られるわけでない。この場合も上記と同じ理
由により、比率を1.1〜100程度の範囲に設定する
のが好ましく、2〜20程度の範囲に設定するのがより
好ましい。なお、この比率として整数をとることが、プ
ログラムがより簡単になるので望ましい。
【0183】また、計測間隔としてHとLの2段階とし
たが、もちろん3段階以上であっても良い。ただし、い
たずらに段階を増やすことはプログラムを複雑化しソフ
トウエアの負担が増大する方向に進むので、おおむね2
〜10段階程度が適当である。なお、3段階に構成した
例については後述する。
【0184】また、計測タイミングパルスとして1Hz
を用いたが、もちろんこれに限られるわけでない。周波
数をより高くすればさらに精密な測定が可能である。た
だし、本発明の圧力計測装置を備える携帯型情報機器と
して時計を考えた場合は、必ず1Hzの基準クロックを
用いることから、これと兼用することができるので1H
zを用いることが望ましい。
【0185】(第1の変形例)図27は上述した第5の
実施例の第1の変形例を示す機能ブロック図である。本
例は、第5の実施例における計測間隔決定手段を、計測
時間計数手段の計数値によって動作させることを特徴と
している。
【0186】基本的な構成は上述した第5の実施例と同
様であるので、詳しい説明は省略する。本例では、計測
間隔決定手段244に計測時間計数手段271が接続さ
れているのが特徴である。そして、計測間隔決定手段2
44は、計測開始からの経過時間を計時する計測時間計
数手段271の計数時間に応じて計測間隔を決定するよ
うに構成されている。すなわち、計測開始からの時間に
よって、計測間隔が異なってくるのである。
【0187】上記の動作を図28のフローチャート及び
図29のタイミングチャートを用いて説明する。いま、
水深計測は、計測開始から20秒間は1秒間隔で、21
秒以降は3秒間隔で行うように設定している。上述した
実施例1と同様に1Hzの割り込みが発生した場合、図
28のフローチャートが実行されるように構成されてい
る。
【0188】まず、既に計測が開始された状態なのか、
これから初めての計測を行うのかを判別する。これは、
使用者が計測開始を設定することにより動作する計測開
始フラグの状態を判定することにより行う。計測開始フ
ラグがLでありこれから初めての計測を行う場合は(ス
テップ281)、計測タイミングK及び計測時間Nを0
リセットし、計測開始フラグをHにする(ステップ28
2)。一方既に計測開始フラグがHとなっていれば計測
タイミングKをカウントアップし(ステップ283)、
計測時間Nをカウントアップし(ステップ284)、K
値が3に達していれば(ステップ285)K値を0にリ
セットする(ステップ286)。次に計測時間Nが21
秒未満であれば(ステップ287)、無条件に水深計測
を行い(ステップ289)、計測時間Nが21秒以上の
場合はK値が0の場合のみ(ステップ288)水深計測
を行い(ステップ289)プログラムを終了する。
【0189】上記の動作に従えば、図29のタイミング
チャートに示すように計測開始から計測時間が20秒と
なるまでは1秒毎に水深計測し、それ以降は3秒毎に水
深計測する。言い換えれば、計測間隔Hが設定されてい
るとき、水深計測タイミングKが0の時に水深計測を行
うことになる。
【0190】このように構成することにより、測定開始
直後は頻繁に水深計測を行い、ある程度以上の時間が経
過した後は、計測間隔を長くすることにより消費電流を
低減することができる。例えば潜水行動などの場合に適
用することができる。すなわち、潜水開始直後で水深値
が激しく変化する領域では即時に水深計測し、以降あま
り水深の変化が無い状態になると計測間隔を長くして無
用な水深計測を回避するということである。
【0191】なお、計測間隔を1秒から3秒に切り換え
る時間を21秒としたが、もちろんこれに限られるわけ
ではない。例えば潜水行動の場合、個人差、水深などの
よって計測間隔切り換え時間は大きく変動することが考
えられる。本例においてはおおむね3〜300秒程度の
範囲にあるのが好ましく、6〜60秒程度がより好まし
い。
【0192】(第2の変形例)第5の実施例において、
計測タイミング計数手段による計測タイミングパルスの
計数を、計測時間が規定値以上、例えば21秒以上の場
合にのみ行っても効果が有る。
【0193】図30には第2の変形例の機能ブロックを
示してある。本例は、第1の変形例における計測タイミ
ング計数手段を、計測間隔決定手段によって決定された
計測間隔に応じて動作させること、そして、計測間隔と
計測タイミング計数手段の計数結果とに応じて計測タイ
ミング制御手段を動作させるように構成したことを特徴
としている。
【0194】本例の基本的な構成も上述した第1の変形
例と同様であるので詳しい説明は省略する。図30にお
いて、計測タイミング制御手2424は、計測間隔決定
手段244と計測タイミング計数手段243の計数値に
応じて、水深計測制御手段241へ駆動信号を出力す
る。さらに、計測タイミング計測手段243には計測間
隔決定手段244が接続されている。そして、計測時間
検出手段244は、計測開始からの経過時間を計時する
計測時間計数手段271の計数時間が規定値以上の場
合、計測タイミング計測手段243を動作させるように
構成されている。すなわち、計測開始から一定時間は計
測タイミング計測手段243を動作させないことになる
上記の動作を図31のフローチャート及び図32のタイ
ミングチャートを用いて説明する。上述した図28のフ
ローチャートに示されるのと同様に、1Hzの割り込み
が発生した場合、図31のフローチャートが実行される
ように構成されている。
【0195】まず、既に計測が開始された状態なのか、
これから初めての計測を行うのかを判別する。これは、
計測開始フラグの状態を判定することにより行う。計測
開始フラグがLでありこれから初めての計測を行う場合
は(ステップ311)、計測タイミングK及び計測時間
Nを0にリセットし、計測開始フラグをHにする(ステ
ップ312)。一方既に計測開始フラグがHとなってい
ればこのルーチンを飛ばす。その後、計測時間Nをカウ
ントアップし(ステップ313)、計測時間Nが21秒
未満であれば(ステップ314)、無条件に水深計測を
行う(ステップ315)。次に計測時間Nが21秒以上
の場合はK値をカウントアップし(ステップ316)、
K値が1の場合のみ(ステップ317)水深計測を行い
(ステップ315)プログラムを終了する。更にK値が
3に達していれば(ステップ318)、K値を0にリセ
ットする(ステップ319)。
【0196】上記の動作に従えば、図32のタイミング
チャートに示すように計測開始から計測時間が20秒と
なるまでは1秒毎に水深計測し、かつ計測タイミング計
測を行わず、それ以降は3秒毎に水深計測し、計測タイ
ミング計測を行う。計測時間21秒以降の水深計測タイ
ミングは常に1である。
【0197】このように構成することにより、計測時間
計数手段の計数値により計測間隔を決定し、かつ計測タ
イミング計数手段をこの計測間隔に応じて動作させない
状態を設定することで、より一層消費電流を低減するこ
とができる。
【0198】(第3の変形例)図33は第3の変形例の
機能ブロック図である。本例は、第5の実施例における
計測間隔決定手段を、計測された水深値に応じて動作さ
せること、特に、計測された水深値が一定値以上で有る
か否かによって計測間隔を変えることを特徴としてい
る。
【0199】本例の基本的な構成も上述した第5の実施
例と同様であるので詳しい説明は省略する。A/D変換
回路17の出力には水深値算出手段331が接続されて
いる。この水深値算出手段331は計測されたディジタ
ル値から水深値を算出する働きを有するものである。さ
らに、水深値算出手段331には水深値検出手段332
が接続されている。この水深値検出手段332は算出さ
れた水深値が一定値以上かそうでないかを判定する。そ
して、計測間隔決定手段244は、この結果に応じて計
測間隔を決定する。すなわち、水深値によって、計測間
隔が異なってくるのである。
【0200】上記の動作を図34のフローチャートを用
いて説明する。いま、水深値が一定値未満で有れば計測
間隔にLがセットされ、一定値以上で有ればHがセット
されるものとする。実施例1と同様に1Hzの割り込み
が発生した場合、図34のフローチャートが実行される
ように構成されている。
【0201】まず、計測タイミングKをカウントアップ
し(ステップ341)、K値が3に達していれば(ステ
ップ342)、K値を0にリセットする(ステップ34
3)。次に計測間隔Lが設定されていれば(ステップ3
44)、無条件に水深計測を行い(ステップ345)、
計測間隔Hが設定されている場合はK値が0の場合のみ
(ステップ346)水深計測を行う(ステップ34
5)。その後水深値が一定値に達しているかどうか検出
し、(ステップ347)、水深値が一定値未満で有れば
計測間隔をLとし(ステップ348)、水深値が一定値
以上で有れば計測間隔をHとする(ステップ349)。
【0202】上記の動作を図35のタイミングチャート
を用いて説明する。今、計測水深値が一定値未満で有れ
ば計測間隔にLがセットされ、一定値以上で有ればHが
セットされるものとする。そして、計測a、b、c、g
は計測水深値が一定値未満の場合、計測d、eは計測水
深値が一定値以上の場合を示す。
【0203】このため、計測a、b、cの時は計測水深
値が一定値未満なので計測間隔にはLがセットされ水深
計測が行われる。そして、計測dで一定値以上の水深値
が計測されると計測間隔にHがセットされ、計測間隔H
中は計測タイミングカウンタK値1、2では水深計測は
行わず、0の時のみ行われる(計測e、f)。計測fで
一定値未満の水深値が計測されると、計測間隔にLがセ
ットされ、計測タイミングカウンタK値に拘らず水深計
測が行われる。
【0204】計測間隔を変える基準となる一定の水深値
としては特に限定されるわけではない。ただし、潜水な
どにおいては、A/D変換回路の性能や潜水深度や潜水
行動などの条件に基づいて設定することがよい。一般的
にはこの水深値として5〜100m程度の範囲内で設定
するのが好ましく、10〜30m程度の範囲内に設定す
るのがより好ましい。
【0205】このように構成することにより、例えば水
深が深いところでは、圧力センサ1001の出力値が大
きくなることによってA/D変換時間が増加することに
なるが、上述したように計測間隔を広げることによっ
て、不正確な計測データの出力を防止することができ
る。この結果、水深によらず正確なデータが得られると
いうような最適な水深計測を行う事ができる。
【0206】(第4の変形例)図36は第5の実施例の
別の変形例を示す機能ブロック図である。
【0207】本例は、第5の実施例の計測間隔決定手段
を、計測された水深値の単位時間あたりの変化量に応じ
て動作させること、特に、計測された水深値の変化量が
一定値以上で有るか否かによって計測間隔を変えること
を特徴としている。さらに、水深変化量の算出に当たっ
ては、計測間隔が変化しても水深変化量の算出の基準と
なる時間間隔が変化しないことを特徴としている。
【0208】本例の基本的な構成も上述した第5の実施
例と同様であるので詳しい説明は省略する。図36にお
いて、水深値算出手段331の出力は、水深変化量算出
手段361に入力される。この水深変化量算出手段36
1は、計測タイミング計数手段243によって計数され
た一定タイミング値において、水深値算出手段331で
算出された水深値を入力する。これにより、単位時間あ
たりの水深変化量を算出する。更に変化量検出手段36
2において、水深変化量算出手段361の算出結果が一
定値以上かそうでないかを判定する。計測間隔決定手段
244は、変化量検出手段362の判定結果に応じて計
測間隔を決定する。すなわち、水深変化量によって、計
測間隔が異なってくるのである。
【0209】上記の動作を図37のフローチャートを用
いて説明する。いま、水深変化量が一定値未満で有れば
計測間隔にLがセットされ、一定値以上で有ればHがセ
ットされるものとする。実施例1と同様に1Hzの割り
込みが発生した場合、図37のフローチャートが実行さ
れるように構成されている。
【0210】まず、計測タイミングKをカウントアップ
し(ステップ371)K値が3に達していれば(ステッ
プ372)K値を0にリセットする(ステップ37
3)。次に計測間隔Lが設定されていれば(ステップ3
74)、無条件に水深計測を行い(ステップ375)、
計測間隔Hが設定されている場合はK値が0の場合のみ
(ステップ376)水深計測を行う(ステップ37
5)。水深計測後計測タイミングKが0の場合のみ水深
変化量を算出し(ステップ378、379)、水深変化
量が一定値未満で有れば計測間隔をLとし(ステップ3
80)、水深変化量が一定値以上で有れば計測間隔をH
とする(ステップ381)。
【0211】このフローチャートからわかるように、水
深変化量の算出は計測間隔にはかかわらず、タイミング
Kが0の場合のみに限られる。すなわち、この水深変化
量の算出は常に一定間隔で行われることになる。
【0212】計測間隔を変える基準となる水深値の単位
時間あたりの変化量については特に限定されるわけでは
ない。ただし、潜水などにおいては、計測データの正確
さや使用者の使用感、あるいは装置の消費電流などの条
件に基づいて設定することがよい。一般的にはこの水深
値の変化量としては、計測間隔Hの3秒を基準時間Tと
して、0.5〜10m/T程度の範囲内で設定するのが
好ましく、1〜3m/T程度の範囲内に設定するのがよ
り好ましい。
【0213】このように構成することにより、水深値の
変化量が大きい場合は短い間隔で計測し、水深値の変化
量が小さい場合は長い間隔で計測することになるので、
水深計測の最適化を計ることができる。また、水深値の
変化量に対する計測のレスポンスを良くすることができ
る。
【0214】また、水深変化量の算出は計測間隔にはか
かわらず常に一定間隔で行われるので、常に正確なデー
タを算出することができる。
【0215】(第5の変形例)図38は第5の実施例の
別の変形例を示す機能ブロック図である。
【0216】本例は、オフセット計測制御手段を有する
場合の動作タイミング制御に関わるものである。特に、
水深計測の計測間隔が異なった場合でも、オフセット計
測制御手段を一定間隔で動作させることを特徴としてい
る。
【0217】本実施例の基本的な構成も上述した第5の
実施例と同様であるので詳しい説明は省略する。図38
において、A/D変換回路17には水深計測制御手段2
41、オフセット計測制御手段385が接続されてい
る。A/D変換回路17に対し、水深計測制御手段24
1は圧力センサ6により水深計測を行う制御を、オフセ
ット計測制御手段385はA/D変換回路17に対しオ
フセットを計測する制御のための処理を行う。水深計測
制御手段241とオフセット計測制御手段385とは双
方とも計測タイミング制御手段242に接続されてい
る。すなわち、計測タイミング制御手段242は、水深
とオフセットの双方の計測タイミングを制御することに
なる。
【0218】上記の動作を図39のフローチャート及び
図40のタイミングチャートを用いて説明する。いま、
オフセット計測は3秒毎に行うものとする。第5の実施
例と同様に1Hzの割り込みが発生した場合、図39の
フローチャートが実行されるように構成されている。
【0219】まず、計測タイミングKをカウントアップ
し(ステップ391)、K値が3に達していれば(ステ
ップ392)K値を0にリセットする(ステップ39
3)。次に計測間隔がLであれば(ステップ394)、
無条件に水深計測を行い(ステップ396)、計測間隔
がHであれば計測タイミングKが0の場合のみ(ステッ
プ395)水深計測を行う(ステップ396)。その後
K値が0であれば(ステップ397)オフセット計測し
て(ステップ398)プログラムを終了する。
【0220】図40のタイミングチャートは水深及びオ
フセットの計測タイミングを示したものである。計測a
では計測間隔がLなので無条件に水深計測を行い、(ス
テップ394、396)更にK値が0なのでオフセット
計測を行う(ステップ397、398)。計測bでも計
測間隔がLなので無条件に水深計測を行うが(ステップ
394、396)、K値が1なので(ステップ397)
プログラム(図39のフローチャート)を終了する。計
測cでも計測間隔がLなので無条件に水深計測を行うが
(ステップ394、396)、K値が2なので(ステッ
プ397)プログラムを終了する。
【0221】計測dでは計測間隔がHであり、更にK値
が0なので水深計測を行うが(ステップ394、39
5、396)、この場合K値が0なのでオフセット計測
も行う(ステップ397、398)。計測eでは計測間
隔がHであり、K値が0でないのでプログラムを終了す
る。計測fも計測eと同様である。 故に、計測間隔に
拘らずオフセット計測はタイミングが0の時(K値が0
の時)のみ、つまり3秒毎に行われる。
【0222】このように構成することにより、どのよう
に計測間隔を変化させても同一タイミングでオフセット
計測すれば良いので、処理が非常に簡素化できる。しか
も不要なオフセット計測を行う必要がないので装置の消
費電流を低減することができる。更に、ソフトウェアに
より処理を行う場合、他の処理を同時に進行させる事が
可能となり、多機能化が容易となる。なお、ここでいう
多機能化とは、圧力計測以外の様々な処理のことを指
す。
【0223】なお、オフセット計測間隔は本実施例のよ
うに3秒に限られるわけではない。これはA/D変換回
路17が有しているオフセット特性によって任意に変更
することができる。計測精度および装置の消費電流を考
慮するとおおむね2〜30秒程度の範囲が好ましく、特
に3〜10秒程度の範囲に設定するのがより好ましい。
ただし、計測タイミングパルス(本例の場合は1Hz)
と同期した周期を用いることがプログラムの簡素化、信
頼性の点で望ましい。
【0224】また、本例におけるオフセット計測制御手
法は、上述した第1乃至第3の変形例にオフセット計測
制御手段を新たに付加した場合においても同様の結果を
得ることができる。
【0225】(第6の変形例)図41は第6の変形例の
機能ブロック図である。本例は、水深計測開始時に検出
した水深値を0mとして取り込むと同時に、その値が妥
当なものかどうか判定する0m検出手段を有する場合の
動作タイミング制御に関わるものである。特に、0m検
出手段が妥当な0m値を検出していない間は、計測タイ
ミング計数手段及び計測時間計数手段の計数動作を行わ
ないことを特徴としている。
【0226】本例の基本的な構成も上述した第5の実施
例と同様であるので詳しい説明は省略する。図41にお
いて、圧力センサ、水深計測制御手段、計測タイミング
制御手段、計測間隔決定手段の接続方法およびその機能
については上記の第1の変形例と同様である。
【0227】本例では、計測タイミング計数手段243
及び計測時間計数手段271には図示しない外部からの
計測開始要求信号の入力によって水深計測をリセット、
スタートさせる水深計測リセット手段412が接続され
ている。そして、水深計測リセット手段411は、上記
計測開始要求信号に従って計測タイミング計数手段24
3及び計測時間計数手段271をリセットする。
【0228】更に水深計測リセット手段411には0m
検出手段412が接続されている。この0m検出手段4
12は計測開始時に検出した水深値を0mとして取り込
むと同時に、その値が妥当なものかどうか判定する。例
えばA/D変換回路17がエラーコード(0m付近での
圧力値と明らかに異なる値)を出力した場合などは0m
として不当で有ると判断する。そして、0m検出手段4
12が妥当な0m値を検出していない間は、計測タイミ
ング計数手段243及び計測時間計数手段271が計数
動作を行わないように構成されている。
【0229】上記の動作を図42のフローチャート及び
図43のタイミングチャートを用いて説明する。いま、
水深計測は、計測開始から20秒間は1秒間隔で、21
秒以降は3秒間隔で行うものとする。実施例1と同様に
1Hzの割り込みが発生した場合、図42のフローチャ
ートが実行されるように構成されている。
【0230】まず、既に計測が開始された状態なのか、
これから初めての計測を行うのかを判別する。これは、
計測開始フラグの状態を判定することにより行う。計測
開始フラグがLでありこれから初めての計測を行う場合
は(ステップ421)、計測タイミングK及び計測時間
Nを0リセットする(ステップ422)。一方既に計測
開始フラグがHとなっていれば計測タイミングKをカウ
ントアップし(ステップ423)計測時間Nをカウント
アップし(ステップ424)、K値が3に達していれば
(ステップ425)K値を0にリセットする(ステップ
426)。
【0231】次に計測時間Nが21秒未満であれば(ス
テップ427)、無条件に水深計測を行い(ステップ4
29)、計測時間Nが21秒以上の場合はK値が0の場
合のみ(ステップ428)水深計測を行い(ステップ4
29)、計測開始フラグが既にHであれば(ステップ4
30)そのままプログラムを終了する。計測開始フラグ
がlであれば(ステップ430)0m検出が完了してい
ないので、今回水深計測データが0mとして妥当なもの
かどうか判定し(ステップ431)、妥当であれば計測
開始フラグをHとし(ステップ432)、プログラムを
終了する。
【0232】図43(a)のタイミングチャートは計測
開始後1回目の水深計測で正しく0m検出できた場合の
動作を示す。計測開始要求信号が入力され、次の1Hz
信号の立ち下がりに同期して計測を開始するが、この時
点で計測開始フラグがLなので計測タイミングK値を0
リセットし、計測時間Nを0リセットし、この後計測開
始フラグをHとする(ステップ422)。計測時間Nが
21秒未満なので(ステップ427)水深計測を行う
(ステップ429)。計測開始フラグがLなので(ステ
ップ430)、0mとして妥当なデータかどうか判定し
(ステップ431)、妥当なので計測開始フラグをHに
する(ステップ432)。
【0233】次に1Hz信号に同期してプログラムが動
作したときは計測開始フラグはHなのでK値を1加算し
1とし(ステップ423)、N値を1加算し1とし(ス
テップ424)、計測時間Kが21秒未満なので(ステ
ップ427)水深計測を行い(ステップ429)、計測
開始フラグがHなので(ステップ430)そのままプロ
グラムを終了する。。
【0234】次に1Hz信号に同期してプログラムが動
作したときも同様に計測開始フラグはHなのでK値を1
加算し2とし(ステップ421)、N値を1加算し2と
し(ステップ424)、計測時間Nが21秒未満なので
(ステップ427)水深計測を行う(ステップ42
9)。以降、計測開始から計測時間が20秒となるまで
は1秒毎に水深計測し、それ以降は3秒毎に水深計測す
る。言い換えれば、計測間隔Hが設定されているとき、
水深計測タイミングKが0の時に水深計測を行うことに
なる。
【0235】図43(b)のタイミングチャートは計測
開始後数回0m検出できなかった場合の動作を示す。計
測開始要求信号が入力され、タイミングaとして示した
次の1Hz信号の立ち下がりに同期して計測を開始する
が、この時点で計測開始フラグがLなので計測タイミン
グK値を0リセットし、計測時間Nを0リセットし、こ
の後計測開始フラグをHとする(ステップ422)。計
測時間Nが21秒未満なので(ステップ427)水深計
測を行う(ステップ429)。計測開始フラグがLなの
で(ステップ430)、0mとして妥当なデータかどう
か判定し(ステップ431)、妥当でないなのでそのま
まプログラムを終了する。
【0236】タイミングbとして示した次の1Hz信号
の立ち下がりでも、この時点で計測開始フラグがLなの
で計測タイミングK値を0リセットし、計測時間Nを0
リセットし、この後計測開始フラグをHとする(ステッ
プ422)。計測時間Nが21秒未満なので(ステップ
427)水深計測を行う(ステップ429)。計測開始
フラグがLなので(ステップ430)、0mとして妥当
なデータかどうか判定し(ステップ431)、妥当でな
いなのでそのままプログラムを終了する。
【0237】タイミングcとして示した次の1Hz信号
の立ち下がりに同期して計測を開始するが、この時点で
計測開始フラグがLなので計測タイミングK値を0リセ
ットし、計測時間Nを0リセットし、この後計測開始フ
ラグをHとする(ステップ422)。計測時間Nが21
秒未満なので(ステップ427)水深計測を行う(ステ
ップ429)。計測開始フラグがLなので(ステップ4
30)、0mとして妥当なデータかどうか判定し(ステ
ップ431)、妥当なので計測開始フラグをHにする
(ステップ432)。
【0238】以降、計測開始から計測時間が20秒とな
るまでは1秒毎に水深計測し、それ以降は3秒毎に水深
計測する。水深計測タイミングKは常に0である。
【0239】このように構成することにより、計測タイ
ミングにズレが生じないという効果を有する。また、目
的とした時点で計測周波数を変化させる事ができるの
で、例えば潜水開始直後で水深値が激しく変化する領域
で即時に水深表示し、以降余り変化の無い頃は計測間隔
を長くして消費電流を低減させることができる。
【0240】以上述べた第6の変形例においては計測間
隔の決定は計測時間計数手段271の値によって行った
が、これに限られるわけではない。例えば、計測時間計
数手段271を設けずに決定する例(第5の実施例およ
び第2の変形例)、計測水深の値に応じて決定する例
(第3の変形例)、および水深値の変化量に応じて決定
する例(第4の変形例)によって行ってもよい。この場
合、計測リセット手段411及び0m検出手段412が
リセットするのは計測タイミング計数手段243のタイ
ミングK値のみとなる。
【0241】(第7の変形例)図44は第7の変形例の
機能ブロック図である。
【0242】本例は、A/D変換によって得られた水深
計測値が一定値以上であるかどうか判断する計時要求手
段を有する場合の動作タイミング制御に関わるものであ
る。特に、計測された水深値が一定値以上に達していな
いと計時要求手段が判断した場合は、計測タイミング計
数手段及び計測時間計数手段の計数動作を行わないこと
を特徴としている。
【0243】本例の基本的な構成も上述した第5の実施
例と同様であるので詳しい説明は省略する。図44にお
いて、圧力センサ、水深計測制御手段、計測タイミング
制御手段、計測間隔決定手段の接続方法およびその機能
については上記の第6の変形例と同様である。
【0244】一方、A/D変換回路17に接続された計
時要求手段441は、A/D変換によって得られた水深
値が一定値以上であるかどうか判断する。そして、一定
値以上で有れば計測タイミング計数手段243及び計測
時間計数手段271を動作させる。しかし、一定値未満
の場合は、計測タイミング計数手段243及び計測時間
計数手段271を動作させない。
【0245】上記の動作を図45のフローチャートを用
いて説明する。いま、水深計測は、計測開始から20秒
間は1秒間隔で、21秒以降は3秒間隔で行うものとす
る。第5の実施例と同様に1Hzの割り込みが発生した
場合、図45のフローチャートが実行されるように構成
されている。
【0246】まず、計時要求フラグがLである場合は
(ステップ451)、計測タイミングK及び計測時間N
を0リセットする(ステップ452)。一方既に計測開
始フラグがHとなっていれば計測タイミングKをカウン
トアップし(ステップ453)計測時間Nをカウントア
ップし(ステップ454)、K値が3に達していれば
(ステップ455)K値を0にリセットする(ステップ
456)。次に計測時間Nが21秒未満であれば(ステ
ップ457)、無条件に水深計測を行い(ステップ45
9)、計測時間Nが21秒以上の場合はK値が0の場合
のみ(ステップ458)水深計測を行い(ステップ45
9)、計時要求フラグが既にHであれば(ステップ46
0)そのままプログラムを終了する。計時要求フラグが
Lであれば(ステップ460)水深値は一定値未満であ
るので、今回の計測で水深値が一定値以上に達したか否
か判定し(ステップ461)、達していれば、計時要求
フラグをHとし(ステップ462)、プログラムを終了
する。
【0247】このように構成することにより、所定の圧
力に到達するまでのデータは無視することになるので、
より本当にデータとして欲しい部分での計測が行えると
いう効果を有する。例えば、潜水行動(スキューバダイ
ビングなど)では水面から1.5m前後までは海面に浮
いている状態と同じであるとみなされ、必要なデータで
は無いので、1.5mとなった事が検出された後に水深
計測を行うことにより、使用者にとっての使いやすさの
向上を図ることができる。
【0248】なお、所定の圧力としては上述したように
水深1.5mに相当する値に限られるわけではない。潜
水などにおいては、0.3〜5m程度の範囲に設定する
のが好ましく、0.5〜3m程度の範囲内に設定するの
がより好ましい。
【0249】(第8の変形例)次に、計測間隔を段階的
に変化させる場合の実施例について、図23のフローチ
ャートを用いて説明する。
【0250】本例は、計測間隔を3段階以上に変化させ
ると共に、その時間間隔を徐々に長く(あるいは短く)
することを特徴とする。
【0251】図46において、まず、計測タイミングK
をカウントアップし(ステップ461)、K値が4であ
れば0リセットする(ステップ462、463)。計測
間隔にLがセットされていれば(ステップ464)、無
条件に水深計測する(ステップ468)。計測間隔にM
がセットされていれば(ステップ465)計測間隔が0
叉は2の場合水深計測する(ステップ466、46
8)。計測間隔がLでもMでもなければK値が0の場合
のみ水深計測する。故に計測間隔Lでは毎秒毎、計測間
隔Mでは2秒毎、計測間隔がHの場合は4秒毎に水深計
測される。
【0252】このように構成することにより、より効率
的な計測が行え、一層使用感を向上させることができ
る。また、本例においては計測間隔を3段階としたがも
ちろんこれ以上であっても良い。より多段階とすること
によりいっそうきめ細かな圧力計測が可能となる。ただ
し、段階を増やしすぎるのは第5の実施例の説明におい
ても述べたようにソフトウエア処理の複雑化につながる
ためあまり好ましくない。
【0253】尚、計測間隔は上述したような計測間隔決
定手段によって決定される。その決定方法としては、上
述した第5の実施例、およびその変形例である第1乃至
第7の変形例に示されるいずれの方法でもよい。例えば
計測時間計数手段による計数値、水深値検出手段による
計測水深値の判定値、変化量検出手段による水深変化量
の判定値などに応じて計測間隔をセットすることができ
る。さらに、本実施例のような、計測間隔を段階的に変
化させることは後述する第9および第10の変形例にも
適用することができるのはいうまでもない。
【0254】(第9の変形例)上述した第5の実施例お
よびその変形例においては計測すべき物理量として圧力
(水深)を取り上げたが、圧力とは別の物理量も計測す
る例について説明する。図47は本例の機能ブロック図
をである。
【0255】本例は、水深とは別の物理量の計測手段お
よび計測制御手段を有する場合の動作タイミング制御に
関わるものである。特に、水深計測の計測間隔が異なっ
た場合でも、第2の計測制御手段を一定間隔で動作させ
ることを特徴としている。
【0256】本例においては、第2の計測手段としてダ
イバーズウオッチ内蔵の温度センサを用い、第2の計測
制御手段は温度計測制御手段であるとする。図47にお
いて、圧力センサ6及び温度センサ471はA/D変換
回路17に接続されている。そして、A/D変換回路1
7には水深計測制御手段241、温度計測制御手段47
2が接続されている。A/D変換回路17に対し、水深
計測制御手段241は圧力センサ6により水深計測を行
う制御を、温度計測制御手段472は温度センサ471
により温度計測を行う制御を処理を行う。計測タイミン
グ制御手段242には計測タイミング計数手段243、
計測間隔決定手段244が接続されている。そして、計
測タイミング制御手段242は、計測タイミング計数手
段243の計数値と計測間隔決定手段244のよって決
定された計測間隔に応じて、水深計測制御手段241、
温度計測制御手段472へ駆動信号を出力する。
【0257】上記の動作を図48のフローチャート及び
図49のタイミングチャートを用いて説明する。いま、
温度計測は3秒間隔で行うものとする。第5の実施例と
同様に1Hzの割り込みが発生した場合、図48のフロ
ーチャートが実行されるように構成されている。
【0258】まず、計測タイミングKをカウントアップ
し(ステップ481)、K値が3に達していれば(ステ
ップ482)K値を0にリセットする(ステップ48
3)。次に計測間隔がLであれば(ステップ484)、
無条件に水深計測を行い(ステップ486)、計測間隔
がHであれば計測タイミングKが0の場合のみ(ステッ
プ485)水深計測を行う(ステップ486)。その後
K値が0であれば(ステップ487)温度計測して(ス
テップ488)プログラムを終了する。
【0259】図49のタイミングチャートは水深及び温
度の計測タイミングを示す。計測aでは計測間隔がLな
ので無条件に水深計測を行い、(ステップ484、48
6)更にK値が0なので温度計測を行う(ステップ48
7、488)。計測bでも計測間隔がLなので無条件に
水深計測を行うが(ステップ484、486)、K値が
1なので(ステップ487)プログラムを終了する。計
測cでも計測間隔がLなので無条件に水深計測を行うが
(ステップ484、486)、K値が2なので(ステッ
プ487)プログラムを終了する。
【0260】計測dでは計測間隔がHであり、更にK値
が0なので水深計測を行うが(ステップ484、48
5、486)、K値が0なので温度計測を行う(ステッ
プ487、488)。計測eでは計測間隔がHであり、
K値が0でないのでプログラムを終了する。計測fの場
合も計測eと同様である。
【0261】故に計測間隔に拘らず温度計測はタイミン
グ0つまり3秒毎に行われる。
【0262】このように構成することにより、どのよう
に計測間隔を変化させても同一タイミングで温度計測す
れば良いので、処理が非常に簡素化でき、消費電流を低
減させることができる。
【0263】なお、温度計測間隔は本実施例のように3
秒に限られるわけではない。潜水時においては水深計測
の方が温度計測よりも重要なので、通常は水深計測の計
測間隔よりも温度計測間隔を長くするのがよい。温度計
測の利便性・装置の消費電流などを考慮すると、温度計
測間隔を1〜60秒程度の範囲内にするのが好ましく、
特に2〜30秒程度の範囲内に設定するのがより好まし
い。
【0264】(第10変形例)図50は、第5の実施例
の更に別の変形例を示す機能ブロック図である。
【0265】本例は、上述した第9の変形例に加えてオ
フセット制御手段を有する場合の動作タイミング制御に
関わるものである。水深計測の計測間隔が異なった場合
でも、オフセット計測制御手段および第2の計測制御手
段を一定間隔で動作させることの他、オフセット計測タ
イミングと温度計測タイミングとをずらすことを特徴と
している。
【0266】本例の基本的な構成は上述した第9の変形
例と同様であるので詳しい説明は省略する。図50にお
いて、圧力センサ、温度センサ、水深計測制御手段、計
測タイミング計数手段、計測間隔決定手段の接続方法お
よびその機能については第9の実施例と同様である。
【0267】一方、A/D変換回路17には水深計測制
御手段241、オフセット計測制御手段501、温度計
測制御手段472の3つが接続されている。そして、A
/D変換回路に対し、水深計測制御手段241は圧力セ
ンサ6により水深計測を行う制御を、オフセット計測制
御手段501はA/D変換手段のオフセットを計測する
制御を、温度計測制御手段472は温度センサによる計
測を行う処理を行う。計測タイミング制御手段242
は、これら水深計測制御手段241、オフセット計測制
御手段501、温度計測制御手段472へ駆動信号を出
力する。すなわち、計測タイミング制御手段242によ
って3つの異なる制御手段の動作タイミングを制御する
ことになる。
【0268】上記の動作を図51のフローチャート及び
図52のタイミングチャートを用いて説明する。実施例
1と同様に1Hzの割り込みが発生した場合、図51の
フローチャートが実行されるように構成されている。
【0269】まず、計測タイミングKをカウントアップ
し(ステップ511)、K値が3に達していれば(ステ
ップ512)K値を0にリセットする(ステップ51
3)。次に計測間隔がLであれば(ステップ514)、
無条件に水深計測を行い(ステップ516)、計測間隔
がHであれば計測タイミングKが0の場合のみ(ステッ
プ515)水深計測を行う(ステップ516)。その後
K値が0であれば(ステップ517)オフセット計測し
て(ステップ518)プログラムを終了する。一方K値
が1であれば(ステップ519)、温度計測を行う(ス
テップ520)。
【0270】図52のタイミングチャートは水深及びオ
フセットおよび温度の計測タイミングを示す。計測aで
は計測間隔がLなので無条件に水深計測を行い、(ステ
ップ514、516)更にK値が0なのでオフセット計
測を行う(ステップ517、518)。計測bでも計測
間隔がLなので無条件に水深計測を行い(ステップ51
4、516)、更にK値が1なので温度計測を行う(ス
テップ516、520)。計測cでも計測間隔がLなの
で無条件に水深計測を行うが(ステップ514、51
6)、K値が2なので(ステップ517)プログラムを
終了する。
【0271】計測dでは計測間隔がHであり、更にK値
が0なので水深計測を行うが(ステップ514、51
5、516)、K値が0なのでオフセット計測を行う
(ステップ517、518)。計測eでは計測間隔がH
であり、K値が0でなくかつ1なので温度計測を行う
(ステップ515、519、520)。計測fでは計測
間隔がHであり、K値が0でも1でもないので(ステッ
プ515、519)プログラムを終了する。
【0272】故に水深計測間隔に拘らずオフセット計測
はタイミング0、つまり3秒毎に、温度計測はタイミン
グ1で、つまり3秒毎に行われる。
【0273】このように構成することにより、どのよう
に計測間隔を変化させても同一タイミングでオフセット
計測すれば良いので、処理が非常に簡素化できる。しか
も、圧力計測、オフセット計測、温度計測などを一度に
行う事が無くなり、他の処理ができなくなってしまうと
いう問題が生じない。従って、ソフトウェアにより処理
を行う場合他の処理を同時に進行させる事が可能とな
り、多機能化が容易となる。また更に装置の消費電流を
低減させることができる。
【0274】(第11変形例)図53は、第5の実施例
の更に別の変形例の機能ブロック図である。
【0275】本例は、水深計測開始時における温度計測
制御手段の動作制御に関わるものである。特に、水深計
測開始時に、無条件に1回温度計測を行うように制御す
ることを特徴としている。
【0276】本例の基本的な構成も上述した第9の変形
例とほぼ同様であるので詳しい説明は省略する。図53
において、圧力センサ、温度センサ、A/D変換回路、
水深計測制御手段、計測タイミング制御手段の接続方法
およびその機能については第9の実施例と同様である。
【0277】一方、温度計測制御手段472には初期温
度計測制御手段531が接続されている。この初期温度
計測制御手段531は、水深計測開始を知らせる計測開
始制御手段532からの通知を受けて、1回だけ温度計
測制御手段472を動作させるように構成されている。
【0278】上記の動作を図54のフローチャートを用
いて説明する。水深計測開始信号が入力されて計測開始
制御手段が動作した場合は(ステップ541)、無条件
に温度計測を行う(ステップ546)。なお、もしこの
温度計測の結果、A/D変換回路17からの出力が異常
な値を示した場合は、温度センサ471あるいはA/D
変換回路17の故障とみなすことができる。
【0279】一方、水深計測開始信号が入力されなかっ
た場合は既に水深計測を開始している状態で有り(ステ
ップ542)、水深計測タイミングで有れば(ステップ
543)水深計測を(ステップ544)、温度計測タイ
ミングで有れば(ステップ545)、温度計測を行う
(ステップ546)。
【0280】このように構成することにより、圧力計測
に先だって温度計測を1回だけ行うことにより、圧力計
測中断時などにおいても温度データを正しく把握するこ
とができる。また、1回のみ行えばよいので、簡単なソ
フトウエア処理で済むという利点もあり、かつ温度セン
サやA/D変換手段の故障検出にも使用することができ
る。
【0281】さて、上述した第5の実施例およびその各
変形例においては、主に圧力計測やオフセット、温度な
どの処理について述べてきた。もちろん、ダイバーズウ
オッチ等の携帯用電子機器においてはこれ以外にも様々
な処理が必要である。例えば、時計としてとらえた場合
は、時刻表示、ストップウォッチ動作、アラーム機能、
グラフィック表示、これらに関わるデータの転送や加工
などがある。本例では、これらの物理量計測のためのソ
フトウェア処理が非常に簡素化されており、上述したよ
うな様々な別機能の処理に対して大きな負担をかけるこ
とがない。すなわち、ソフトウエア処理の多機能化が容
易となる。なお、ここでいう多機能化とは、圧力計測な
どの物理量計測以外の上述した様々な処理のことを指
す。
【0282】以上述べてきた第5の実施例およびその各
変形例においては、圧力計測手段として水深を計測する
例を示したが、もちろんこれに限られるわけではない。
例えば、空気圧、接触圧などの水圧以外の圧力計測にも
応用することができる。
【0283】また、本発明の携帯用情報機器としては、
体に装着するような時計、ベルト、眼鏡、手袋、衣服な
どの組み込み型のものや、手帳、電卓、ポケットベル、
電話などの携行型のものなど様々な携帯型の物品に適用
することができる。その中でも、特に時計に用いるのが
望ましい。圧力計測として水深計測を行う「潜水」など
の場合、水中での行動のしやすさや表示の見やすさ等を
考慮する必要があるが、いわゆるダイバーズウォッチが
これに最も適しているからである。
【0284】(第5の実施例およびその変形例の効果)
以上説明した第5の実施例およびその各変形例による効
果を以下に列記する。圧力計測切り換わりのタイミング
が完全に把握され、しかも正確な計測が可能となる。
【0285】例えば潜水開始直後で水深値が激しく変化
する領域で即時に水深表示し、以降余り変化の無い頃は
計測間隔を長くして無駄な計測を省くことができる。そ
の結果、装置の消費電流を低減することができる。
【0286】例えば水深が深いところでは、A/D変換
に時間がかかるので計測間隔を広げるなどし、装置構成
に応じた最適な計測を行う事ができる。
【0287】計測された圧力値の変化量に応じて計測間
隔を変えるので、変化量の少ない(多い)ときには計測
間隔を長く(短く)し、計測の最適化を計ることができ
る。その結果、装置の消費電流を低減することができ
る。また、変化量に対応しレスポンスの優れた圧力計測
を行うことができる。
【0288】水深等の変化量を算出する場合、どのよう
に計測周波数が変化しても変化量算出の周波数が変化し
ないので、変化量の単位時間が変わらず、変化量を正し
く把握することができる。また、変化量の単位時間が変
わらないので、使用する感覚にマッチして計測データを
とらえることができる。
【0289】計測時間計数手段を動作させる必要がない
状態を有しているので、更に一層消費電流を低減するこ
とができる。
【0290】どのように計測間隔を変化させても常に計
測タイミング計数手段の計数値と同一のタイミングでオ
フセット計測すれば良いので、ソフトウエア処理が非常
に簡素化できる。また、不要なオフセット計測を行う必
要がないので消費電流を低減することができる。更に、
ソフトウェアにより処理を行う場合、他の処理を同時に
進行させる事が可能となり、多機能化が容易となる。
【0291】計測タイミングにズレが生じずに、正確な
圧力計測を行うことができる。
【0292】必要となる時点で圧力計測間隔を変化させ
る事ができるので、不要な計測を行わずに済む。従っ
て、装置の消費電流を低減することができる。 請求項
10記載の発明によれば、所定の圧力に到達するまでの
データは無視することにより、本当にデータとして欲し
い部分での計測を行うことができる。そして、使いやす
さの向上を図ることができる。
【0293】段階的に3つ以上の計測間隔を設定して徐
々に計測間隔を変えていくことにより、より効率的な計
測が行うことができ、さらに、使用感が向上するという
効果を有する。
【0294】どのように計測間隔を変化させても、常に
計測タイミング計数手段の計数値と同一のタイミングで
圧力とは別の物理量(特に温度)計測すれば良いので、
ソフトウエア処理が非常に簡素化できる。また、不要な
物理量(温度)計測を行う必要がないので消費電流を低
減することができる。その結果、電池寿命を長くするこ
とができる。更に、ソフトウェアにより処理を行う場合
他の処理を同時に進行させる事が可能となり、多機能化
が容易となる。
【0295】どのように計測間隔を変化させても常に計
測タイミング計数手段の計数値と同一のタイミングでオ
フセット計測すれば良いので、ソフトウエア処理が非常
に簡素化できる。また、圧力計測、オフセット計測、温
度計測などを一度に行う事が無くなり、他の処理ができ
なくなってしまうという問題が生じない。また、不要な
オフセット計測、温度計測を行う必要がないので消費電
流を低減することができる。
【0296】圧力計測中断時などにおいても温度データ
を正しく把握することができる。また、1回のみ行えば
よいので、簡単なソフトウエア処理で済むという利点も
あり、かつ温度センサやA/D変換手段の故障検出にも
使用することができる。
【0297】圧力や温度などの物理量データを感覚にマ
ッチして、しかも必要となる情報をタイムリーにながめ
る事ができる。特に、圧力計測間隔が変化する場合で
も、オフセット計測、温度計測などを一定の間隔で行う
ことにより、正確な計測データを見やすくとらえること
ができる。その結果、使用感の向上した優れた携帯型情
報機器を得ることができる。
【0298】
【発明の効果】本発明によれば、水深の計測間隔が温度
の計測間隔とは異なった場合、前記温度計測制御手段を
一定間隔で動作させるから、どのように水深の計測間隔
を変化させても同一タイミングで温度計測をすればよい
ので、処理が非常に簡素化でき、消費電流を低減させる
ことができる。また、本発明によれば、温度計測制御手
段には初期温度計測制御手段が接続されてなり、初期温
度計測制御手段は、前記温度計測手段を動作させ、前記
計測開始制御手段からの水深計測開始の通知を受けて、
前記温度計測手段の故障検出を行うから、温度センサや
A/D変換回路の故障検出を行うことができる。さら
に、本発明によれば、温度計測制御手段を動作させて温
度の計測を行う間隔は、前記水深の計測を行う計測間隔
より長くなっている。ゆえに、潜水時においては、温度
計測よりも重要な水深計測が行われるから、利便性が向
上する。加えて、本発明によれば、水深計測のタイミン
グ、オフセット計測のタイミング、及び温度計測のタイ
ミングは互いにずれているから、水深計測、オフセット
計測、温度計測を一度に行うことがなくなり、他の処理
ができなくなってしまうという問題が生じない。したが
って、ソフトウェアにより処理を行う場合、他の処理を
同時に進行させることが可能となり、多機能化が容易と
なる。
【0299】
【0300】
【0301】
【0302】
【0303】
【0304】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用可能なダイバーズウオッチの概略
外観図である。
【図2】図1のウオッチに内蔵されている電子回路の概
略ブロック図である。
【図3】本発明の第1の実施例を示す概略ブロック図で
ある。
【図4】図3の第1の実施例の動作を示すフローチャー
トである。
【図5】第1の実施例の変形例を示す概略ブロック図で
ある。
【図6】図5の例の動作を示すフローチャートである。
【図7】本発明の第2の実施例を示す概略ブロック図で
ある。
【図8】図7の実施例の動作を示すフローチャートであ
る。
【図9】図7の実施例に基づく潜水シミュレーションを
示す説明図である。
【図10】第2の実施例の変形例を示す概略ブロック図
である。
【図11】図10の実施例の動作のフローチャートであ
る。
【図12】図10の実施例に基づく潜水シミュレーショ
ンを示す説明図である。
【図13】本発明の第3の実施例のウオッチの表示面に
形成されている上昇/下降グラフィック表示領域を示す
説明図である。
【図14】グラフィック表示領域4Bのみを取り出して
示す説明図である。
【図15】表示領域4Bの表示例を示す図であって、水
深計測状態に移行した直後の場合である。
【図16】表示領域4Bの表示例を示す図であって、水
深計測状態に移行して19秒経過した場合である。
【図17】表示領域4Bの表示例を示す図であって、水
深計測状態に移行して21秒経過した場合である。
【図18】表示領域4Bの表示例を示す図であって、水
深計測状態に移行して30秒経過した場合である。
【図19】表示領域4Bの表示例を示す図であって、最
大スケールを示したものである。
【図20】スケール変更動作の概略フローチャートであ
る。
【図21】横スケールの変更処理動作の一例を示すフロ
ーチャートである。
【図22】横スケールの変更処理動作の別の例を示すフ
ローチャートである。
【図23】縦スケール変更処理動作を示すフローチャー
トである。
【図24】第5の実施例の機能ブロック図である。
【図25】第5の実施例の動作を示すフローチャートで
ある。
【図26】第5の実施例の動作を示すタイミングチャー
トである。
【図27】第5の実施例の第1の変形例を示す機能ブロ
ック図である。
【図28】第1の変形例の動作を示すフローチャートで
ある。
【図29】第1の変形例の動作を示すタイミングチャー
トである。
【図30】第5の実施例の第2の変形例の機能ブロック
図である。
【図31】第2の変形例の動作を示すフローチャートで
ある。
【図32】第2の変形例の動作を示すタイミングチャー
トである。
【図33】第5の実施例の第3の変形例の機能ブロック
図である。
【図34】第3の変形例の動作を示すフローチャートで
ある。
【図35】第3の変形例の動作を示すタイミングチャー
トである。
【図36】第5の実施例の第4の変形例の機能ブロック
図である。
【図37】第4の変形例の動作を示すフローチャートで
ある。
【図38】第5の実施例の第5の変形例の機能ブロック
図である。
【図39】第5の変形例の動作を表すフローチャートで
ある。
【図40】第5の変形例の動作を示すタイミングチャー
トである。
【図41】第5の実施例の第6の変形例の機能ブロック
図である。
【図42】第6の変形例の動作を表すフローチャートで
ある。
【図43】第6の変形例の動作を示すタイミングチャー
トである。
【図44】第5の実施例の第7の変形例の機能ブロック
図である。
【図45】第7の変形例の動作を表すフローチャートで
ある。
【図46】第5の実施例の第8の変形例の動作を表すフ
ローチャートある。
【図47】第5の実施例の第9の変形例の機能ブロック
図である。
【図48】第9の変形例の動作を表すフローチャートで
ある。
【図49】第9の変形例の動作を示すタイミングチャー
トである。
【図50】第5の実施例の第10変形例の機能ブロック
図である。
【図51】第10変形例の動作を表すフローチャートで
ある。
【図52】第10変形例の動作を示すタイミングチャー
トである。
【図53】第5の実施例の第11変形例の機能ブロック
図である。
【図54】第11変形例の動作を表すフローチャートで
ある。
【符号の説明】
1 ダイバーズウオッチ 2 時計本体 3A、3B 腕バンド 4 液晶表示パネル 4A 表示面 4B、4C、4D 表示領域 5A、5B、5C、5D 外部操作スイッチ 6 圧力センサ 7 スピーカ 10 マイクロコンピュータ 11 CPU 12 ROM 13 RAM 14 発振回路 15 分周回路 16 入力制御回路 17 A/D変換回路 18 AD制御回路 19 表示制御回路 20 スピーカ制御回路 31 比較回路 32 初期値設定回路 33 水深値変換回路 D1 第1の比較値 D2 第2の比較値 50 異常計数回路 71 水深値演算回路 72 第1の比較回路 73 出力制御回路 74 記憶回路 75 第2の比較回路 De 計測水深値 D11 第1の水深設定値 D12 第2の水深設定値 D13 第3の水深設定値 131、132、133、134、135 表示セグ
メント 2a セグメント表示体 2a−1 第一の計測値 2a−2 第二の計測値 2b−1 1dotが0.3mの縦スケール表示セグメ
ント 2b−2 1dotが1mの縦スケール表示セグメント 2b−3 1dotが3mの縦スケール表示セグメント 2b−4 1dotが6mの縦スケール表示セグメント 2c−1 1dotが1秒の横スケール表示セグメント 2c−2 1dotが3秒の横スケール表示セグメント 2c−3 1dotが15秒の横スケール表示セグメン
ト 2c−4 1dotが1分の横スケール表示セグメント 2c−5 1dotが3分の横スケール表示セグメント 241 水深計測制御手段 242 計測タイミング制御手段 243 計測タイミング計数手段 244 計測間隔決定手段 271 計測時間計数手段 331 水深値算出手段 332 水深値検出手段 362 変化量検出手段 361 水深変化量算出手段 385 オフセット計測制御手段 411 計測リセット手段 412 0m検出手段 441 計時間要求手段 471 温度センサ 472 温度計測制御手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 特願平6−140471 (32)優先日 平成6年6月22日(1994.6.22) (33)優先権主張国 日本(JP) (31)優先権主張番号 特願平6−140472 (32)優先日 平成6年6月22日(1994.6.22) (33)優先権主張国 日本(JP) (72)発明者 古田 和子 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイ コーエプソン株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−164573(JP,A) 特開 平3−197807(JP,A) 実開 平2−21594(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01C 13/00 G04G 1/00 B63C 11/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水深を計測する水深計測手段と、 水深計測開始を知らせる計測開始制御手段と、 水深の計測間隔を決定するための基準となる計測タイミ
    ングパルスを発生する計測タイミングパルス発生手段
    と、 前記計測タイミングパルス発生手段が発生する計測タイ
    ミングパルスを計数する計測タイミング計数手段と、 前記計測タイミング計数手段による計数値に同期した間
    隔を、前記計測間隔として決定する計測間隔決定手段
    と、 前記計測間隔決定手段によって決定された前記計測間隔
    で、水深の計測を行わせる計測間隔制御手段と、 温度を計測する温度計測手段と、 前記温度計測手段を動作させる温度計測制御手段とを有
    し、前記水深の計測間隔が前記温度の計測間隔とは異なった
    場合、前記温度計測制御手段を一定間隔で動作させる
    とを特徴とする水深計測装置。
  2. 【請求項2】 水深を計測する水深計測手段と、 水深計測開始を知らせる計測開始制御手段と、 水深の計測間隔を決定するための基準となる計測タイミ
    ングパルスを発生する計測タイミングパルス発生手段
    と、前記計測タイミングパルス発生手段が発生する計測タイ
    ミングパルスを計数する計測タイミング計数手段と、 前記計測タイミング計数手段による計数値に同期した間
    隔を、前記計測間隔として決定する計測間隔決定手段
    と、 前記計測間隔決定手段によって決定された前記計測間隔
    で、水深の計測を行わせる計測間隔制御手段と、 温度を計測する温度計測手段と、 前記温度計測手段を動作させる温度計測制御手段とを有
    し、 前記温度計測制御手段には初期温度計測制御手段が接続
    されてなり、 前記初期温度計測制御手段は、前記計測開始制御手段か
    らの水深計測開始の通知を受けて、前記温度計測手段を
    動作させ、前記温度計測手段の故障検出を行う ことを特
    徴とする水深計測装置。
  3. 【請求項3】 水深を計測する水深計測手段と、 水深計測開始を知らせる計測開始制御手段と、 水深の計測間隔を決定するための基準となる計測タイミ
    ングパルスを発生する計測タイミングパルス発生手段
    と、前記計測タイミングパルス発生手段が発生する計測タイ
    ミングパルスを計数する計測タイミング計数手段と、 前記計測タイミング計数手段による計数値に同期した間
    隔を、前記計測間隔として決定する計測間隔決定手段
    と、 前記計測間隔決定手段によって決定された前記計測間隔
    で、水深の計測を行わせる計測間隔制御手段と、 温度を計測する温度計測手段と、 前記温度計測手段を動作させる温度計測制御手段とを有
    し、 前記温度計測制御手段を動作させて前記温度の計測を行
    う間隔は、前記水深の計測を行う前記計測間隔より長く
    する ことを特徴とする水深計測装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかにおいて、前記
    水深計測手段及び前記温度計測手段に接続されたA/D
    変換手段のオフセットを行うオフセット計測制御手段を
    有しており、前記水深計測のタイミング、前記オフセッ
    ト計測のタイミング、及び前記温度計測のタイミングは
    互いにずれていることを特徴とする水深計測装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかの項に記載の水
    深計測装置を有していることを特徴とするダイバーズウ
    ォッチ。
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