JP3509555B2 - 異方性エッチング装置 - Google Patents

異方性エッチング装置

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JP3509555B2
JP3509555B2 JP15032798A JP15032798A JP3509555B2 JP 3509555 B2 JP3509555 B2 JP 3509555B2 JP 15032798 A JP15032798 A JP 15032798A JP 15032798 A JP15032798 A JP 15032798A JP 3509555 B2 JP3509555 B2 JP 3509555B2
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浩之 大井
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三菱住友シリコン株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は異方性エッチング
装置、詳しくは異方性エッチング槽の開口部に、異方性
エッチング液の蒸気の大気開放を防止する蓋体を設け
て、異方性エッチング液の組成が変化するのを低減する
異方性エッチング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、半導体ウェーハの一種として、
誘電体分離ウェーハが知られている。この誘電体分離ウ
ェーハは、シリコンウェーハの表面に誘電体分離用溝を
形成した後、このウェーハ表面に酸化膜(絶縁膜)を成
膜する。次いで、この絶縁膜上に高温CVD(Chem
ical Vapor Deposition:化学気
相成長)法により、ポリシリコンを略ウェーハの厚さ分
になるまで堆積する。それからシリコンウェーハ側より
研削および研磨して、シリコンウェーハの表面に絶縁膜
で分離された島状のシリコン単結晶を形成している。異
方性エッチング槽(異方性エッチングを施すためのエッ
チング液が注入された液槽)は、この誘電体分離ウェー
ハの作製中、ウェーハ表面に誘電体分離用溝を形成する
工程で使われる。異方性エッチングとは、シリコンウェ
ーハの結晶面方位に起因して、深さ方向のエッチング速
度が水平方向よりも大きく、エッチング速度が方向依存
性を持つエッチングのことである。
【0003】ここで、図12,図13を参照して、それ
までの異方性エッチング槽を説明する。図12は、従来
手段に係る蓋がない角型槽を有する異方性エッチング装
置の斜視図である。図13は、従来手段に係る蓋がない
丸型槽を有する異方性エッチング装置の斜視図である。
図12に示す異方性エッチング装置100は、蓋のない
角型の異方性エッチング槽101を有している。図13
に示す異方性エッチング装置200は、蓋のない丸型の
異方性エッチング槽201を有している。それぞれの異
方性エッチング槽101,201の上部には開口部が設
けられている。
【0004】これらの開口部から、多数枚のシリコンウ
ェーハWを収納したウェーハケースXが出し入れされ
る。すなわち、シリコンウェーハWが各異方性エッチン
グ槽100,200内に注入された異方性エッチング液
に浸漬されて、異方性エッチングされるのである。使用
される異方性エッチング液としては、一般的にIPA
(イソプロピルアルコール)/KOH(水酸化カリウ
ム)/HOの3元系エッチング液が挙げられる。槽内
の異方性エッチング液は、それぞれの比重のちがいか
ら、上層のIPAリッチ層aと、下層のKOHリッチ層
bとに分かれる。
【0005】ところで、異方性エッチング時のエッチン
グ温度は、通常、75〜81℃である。この温度は、比
較的揮発性の高いIPAが気化する温度(沸点82.4
℃)に近い。しかも、前述したように、異方性エッチン
グ槽100,200の上部は開放されている。このこと
から、蒸発したIPAは、そのままこの開口部から槽外
へ開放されてしまう。この結果、異方性エッチング液中
のIPAの濃度が低下し、異方性エッチング液の組成変
化が起きていた。このため、ウェーハケースXごとに、
シリコンウェーハWのエッチング特性がばらつくという
問題点があった。そこで、従前は、この気化消失した分
のIPAを、図示しないIPA補充装置によって補充し
ていた。しかしながら、補充時におけるIPAの温度は
一般的に室温である。このため、図7のIPAの補充と
エッチングムラとの関係を表すグラフに示すように、補
充のたびに異方性エッチング液の温度が低下し、安定し
た異方性エッチングが行えないという問題点があった。
加えて、IPAが補充されるまでの間は、徐々ではある
が同じように異方性エッチング液が組成変化を起こして
いた。
【0006】そこでこれらの問題点を解消する従来手段
として、例えば図14に示すような蓋付きの角型槽を有
する異方性エッチング装置300、図15に示すような
蓋付きの丸型槽を有する異方性エッチング装置400な
どが知られている。図14は、従来手段に係る蓋付きの
角型槽を有する異方性エッチング装置の斜視図である。
図15は、従来手段に係る蓋付きの丸型槽を有する異方
性エッチング装置の斜視図である。従来手段の異方性エ
ッチング装置300,400の特徴は、異方性エッチン
グ槽301,401のそれぞれの開口部に、これらを密
閉する角型の蓋体302または丸型の蓋体402を配設
した点である。なお、各蓋体302,402の天井板3
02a,402aの中央部には、気化したIPAが槽上
部の内部に充満して不都合が起きるのを防ぐためのガス
抜き筒303,403が突設されている。
【0007】これらの槽301,401では、その発生
したIPAの蒸気の大半が、天井板302a,402a
の内面(槽内側の面)に付着して結露となる。その後、
この結露が集まったIPAの液滴は、それから槽内に貯
留された異方性エッチング液の液面(具体的には上層で
あるIPAリッチ層aの液面)に落下する。この結果、
IPAリッチ層aから気化したIPAの蒸気の大半は、
比較的高い温度を維持したまま、自然に回収されてIP
Aリッチ層aに補充される。このため、比較的安定した
異方性エッチングが行える。ただし、この蒸気の全てが
回収されるわけではない。一部は、ガス抜き筒303,
403を通って槽外に排出される。なお、それぞれの天
井板302a,402aは表裏面が平行な平坦な板であ
る。すなわち、異方性エッチング槽301,401の開
口部を蓋体302,402により密閉したとき、結露が
できる天井板302a,402aの槽内側の面は、ほぼ
水平であった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このように
蓋体302,402の天井板302a,402aが平板
であったために、IPAの液滴は、若干のバラつきはあ
るものの、異方性エッチング液の液面の全域にわたって
落下が起きていた。すなわち、シリコンウェーハWの上
方の液面にも、たくさんの液滴の落下があった。最近、
この発明者らは、長年の鋭意研究によって、異方性エッ
チング時に、たとえ極めて小さな波であっても、ウェー
ハ上方の液面を長い時間振動させておれば、図8および
図9に示すように、シリコンウェーハWの表面に形成さ
れた異方性エッチング溝w1に、高次面からなるエッチ
ング残りであって、結晶方位依存性を有する表面欠陥の
μピラミッドPが多発することを知見した。
【0009】例えば、通常部分の結晶面方位(100)
に対して、結晶面方位(411),(311),(4
(オーバーバー)11),(3(オーバーバー)11)
を有するμピラミッドが発生する。なお、図8は、異方
性エッチングされた半導体ウェーハ面の一部拡大断面図
である。図9は、異方性エッチングされた半導体ウェー
ハ面の一部拡大平面図である。すなわち、このことは、
ウェーハ上方で、天井板302a,402aの槽内側の
面に付着したIPAの液滴が常に落下することが、シリ
コンウェーハWの異方性エッチング溝w1にμピラミッ
ドPを発生させる原因になるおそれがあることを示唆し
ている。
【0010】
【発明の目的】この発明は、エッチング中の一部成分の
気化消失による異方性エッチング液の組成変化を低減
し、半導体ウェーハの異方性エッチングの安定化を図る
ことができ、しかも同時に異方性エッチング時に、半導
体ウェーハのエッチング面に発生するμピラミッドの数
を低減することができる異方性エッチング装置を提供す
ることを、その目的としている。この発明は、異方性エ
ッチング液の蒸気の回収率を高められる異方性エッチン
グ装置を提供することを、その目的としている。この発
明は、異方性エッチング液の蒸気の高回収率の実現と、
異方性エッチング時における半導体ウェーハ面上のμピ
ラミッドの発生個数の低減とを同時に図ることができる
異方性エッチング装置を提供することを、その目的とし
ている。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載した発明
は、開口部を有し、半導体ウェーハを異方性エッチング
する異方性エッチング液が貯留された異方性エッチング
槽と、排気口を有し、上記開口部を塞ぐ蓋体と、この蓋
体にあって、異方性エッチング槽の天井を構成する底板
の上方に設けられ、異方性エッチング液の蒸気を異方性
エッチング槽から排気口に排出する排気路と、この排気
路内に設けられ、異方性エッチング液の蒸気を冷却する
冷却手段とを備え、上記底板を平板で構成し、そのエッ
チング槽側の面を傾斜面とした異方性エッチング装置で
あって、上記底板の傾斜下端は上記蓋体の一側板に当接
または近接し、この底板の傾斜下端部には複数の蒸気導
入口が形成され、隣接した蒸気導入口同士の間が、上記
底板の面に沿って流れ落ちてきた異方性エッチング液の
滴下部となった異方性エッチング装置である。この半導
体ウェーハとしては、例えばシリコンウェーハなどが挙
げられる。また、異方性エッチング液の種類は限定され
ない。例えば、KOH(IPA/KOH/HO),K
OH(ヒドラジン/KOH/HO)といったアルカリ
性エッチング液などが挙げられる。このうち、エッチン
グ温度(75〜81℃)で蒸発する成分としては、特に
IPA(沸点82.4℃)が挙げられる。
【0012】異方性エッチング槽の形状,大きさなどは
限定されない。例えば、その形状は角型槽,丸型槽など
でもよい。蓋体の形状,大きさなども、この異方性エッ
チング槽の開口部に合わせたものであれば限定されな
い。例えば、角型蓋,丸型蓋などでもよい。また、この
蓋体の素材としては、例えば石英ガラス,パイレックス
ガラス,ポリプロピレン,PTFE,PFAなど、通
常、半導体用として用いられる素材が使用できる。な
お、異方性エッチング槽の素材も同様である。異方性エ
ッチング槽に設けられた開口部としては、例えばこの槽
上部に設けられて、かつ多数枚の半導体ウェーハを収納
したウェーハケースの出し入れを行うための大口径の開
口部などが挙げられる。異方性エッチング槽の天井を構
成する板(天井板)における排気口の形成位置は限定さ
れない。ただし、好ましくは傾斜面の上端側の部分に形
成した方が、異方性エッチング液の蒸気を効果的に集め
て排出することができる。また、この排気口の大きさ
は、天井板の全域を除く部分的な範囲であれば限定され
ない。この天井板は、少なくともその槽内側の面が傾斜
面であればよい。すなわち、天井板の表裏両面が傾斜面
である場合の他、例えば槽外側の面は通常の水平面でも
よい。要は、異方性エッチング液の蒸気が付着して結露
化する面が傾斜面ならばよい。
【0013】この天井板の傾斜面の傾斜角度は、結露が
集まってできた液滴が、この傾斜面を移動している途中
で落下せずに、天井板の所定の落下部位にまで到達でき
る角度であれば限定されない。具体的には5〜60度、
特に10〜30度が好ましい。5度未満では傾斜角度が
小さすぎて液滴が移動するのに時間がかかりすぎる。し
かも、移動の途中で液滴が落下するおそれもある。ま
た、60度を超えてしまうと、この傾斜角度が大きすぎ
て、蓋体が不必要に高く、大きくなってしまう。なお、
天井板の傾斜面は、平坦な傾斜面に限定されない。例え
ばこの面全域またはその一部分が波形(なだらかな凹
凸,鋭角な凹凸,段差)となった傾斜面でもよい。
【0014】冷却手段としては、この異方性エッチング
液の蒸気を冷却できれば限定されない。例えば、空気を
冷媒とした空冷装置でもよいし、または水を冷媒とした
水冷装置などでもよい。さらに、冷却手段は、その熱交
換部分を蓋体の内側に取り付けて、異方性エッチング液
の蒸気を直接冷却するようにしてもよい。また、蓋体の
外側に取り付けて、この蒸気を間接的に冷却してもよ
い。
【0015】ここでいう排気路は、蒸気の流れの上流側
に蒸気導入口が形成され、かつ下流端が排気口に連通さ
れている通路であればよい。例えば、直線的な水平通路
または傾斜通路であっても、一部または全体が湾曲する
通路であってもよい。また、この排気路を構成する上板
と底板のうち、底板は異方性エッチング槽の天井板を利
用したものでもよい。
【0016】 請求項2に記載した発明は、上記傾斜面の
傾斜角度は5度〜60度である請求項1に記載の異方性
エッチング装置異方性エッチング装置である。
【0017】 異方性エッチング液の蒸気が液滴となって
流れ落ちる底板の面は、この板の上面でもよいし、下面
でもよい。この底板の傾斜下端部に切欠される蒸気導入
口の形成数は、2つ,3つまたはそれ以上の複数であれ
ば限定されない。また、この底板の下端が蓋体の一側板
に当接または近接しているので、異方性エッチング液の
滴下部もこの一側板に当接または近接している。これに
より、滴下部から流れ落ちた液滴は、蓋体の一側板の槽
内側の面に沿って、異方性エッチング液の液面まで流れ
落ちる。
【0018】
【作用】請求項1に記載の発明によれば、異方性エッチ
ング時の熱によって液面から蒸発した異方性エッチング
液の一部成分は、異方性エッチング槽内を上昇して天井
を構成する板の槽内側の面と接触し、ここでその熱が奪
われることで再び液体となる。これにより結露が発生
し、さらにこれが集まって液滴となる。液滴は成長して
重くなり、自重に堪えきれずに、鉛直に落下しようとす
る。しかしながら、天井板の槽内側の面が傾斜している
ので、この液滴は傾斜面に沿ってすべり落ちていく。こ
れにより、半導体ウェーハが並べられたこのウェーハ上
方の液面部分を通り過ぎる。その後、傾斜面の下端部に
液滴が達したときに、液面側へと落ちる。
【0019】このように、液滴の落下位置をウェーハ上
方の液面部分から外すようにしたので、異方性エッチン
グ時に、ウェーハ上方の液面を長時間振動させることで
起きる、ウェーハエッチング面でのμピラミッドの多発
を抑えることができる。しかも、異方性エッチング液の
蒸発成分を液滴化して回収し、常に異方性エッチング液
に戻すようにしたので、異方性エッチング液の組成変化
が低減し、しかも液温の低下はほとんど起こらず、その
結果、異方性エッチング時における半導体ウェーハの異
方性エッチング液の安定化も同時に図れる。なお、蓋体
には排気口が設けられている。したがって、蒸気の全て
が結露となって液滴化するのではなく、その一部は、排
気口を通って槽外に排出される。IPAの補充は必要で
あるが、この時の補充は従来手段に比べて量が少なく、
かつその回数も減少する。
【0020】また、蓋体に、異方性エッチング液の蒸気
を冷やして再液化させる冷却手段を設けるようにしたの
で、異方性エッチング液の液面から蓋体付近まで上昇し
た蒸気は、この冷却手段によって冷やされることにな
る。これにより、効率良くこの蒸気が槽内側面に付着し
て液化し、結露が発生する。その結果、短時間で多量の
揮発成分の回収を行うことが可能となる。
【0021】特に、異方性エッチング液の蒸気は、蓋体
に形成した排気路を通過し、排気口を通って槽外に排出
される。この途中、多くの蒸気は、排気路を構成するそ
れぞれの壁板と接触することで熱を奪われ、結露とな
る。しかも、この排気路の内部には冷却手段が配備され
ている。この結果、短時間で多量の結露が生じ、異方性
エッチング液の回収効率がより高められる。
【0022】また、異方性エッチング槽の天井面が傾斜
面であるので、異方性エッチング液の蒸気が液滴となっ
て、この天井板の傾斜面を傾斜下端側へと滑走する。こ
れにより、半導体ウェーハの直上方の液面に液滴が落下
することを防止することができる。よって、半導体ウェ
ーハの面にμ(マイクロ)ピラミッドが多発することを
抑えることができる。しかも、これと同時に、異方性エ
ッチング液の蒸気の高回収率の実現も図ることができ
る。
【0023】そして、異方性エッチング液の液面からの
蒸気は、蒸気導入口から排気路内へ導入される。そし
て、排気路の底板が傾斜した平板であるので、液滴化し
た蒸気は、その傾斜した底板の上面(路内側の面)また
は下面(路外側の面、言い換えれば槽内側の面)を、こ
の板の下端へ向かってすべり落ちる。その後、底板の下
端部まで達した液滴は、各蒸気導入口の縁に沿ってこの
口を迂回し、隣接する蒸気導入口間に設けられた滴下部
から、異方性エッチング槽の一側板に乗り移る。その
後、液滴はこの一側板の槽内側の面に沿って、異方性エ
ッチング槽内の液面の淵へと流れ落ちる。このように構
成し、作用することで、半導体ウェーハ面のμピラミッ
ドの多発を確実かつより良好に抑制することができると
ともに、蒸気を高い回収率で回収することができる。
に、排気路の底板だけでなく、蓋体の上板も傾斜してい
るので、上記μピラミッドの発生の抑制がより確実にな
る。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施例に係る異
方性エッチング装置を説明する。まず、第1実施例を説
明する。図1はこの発明の第1実施例に係る異方性エッ
チング装置の斜視図である。図1において、10は第1
実施例に係る異方性エッチング装置を示している。この
異方性エッチング装置10は、異方性エッチング槽11
と、この上端に形成された開口部を塞ぐ蓋体12とを備
えている。異方性エッチング槽11は、IPA/KOH
/HOである異方性エッチング液に対しての耐薬品性
を有する石英ガラス製の角型槽である。内容積は20リ
ットルである。この開口部から異方性エッチング液中
に、多数枚の6インチのシリコンウェーハWが挿填され
たウェーハケースXが沈められている。なお、この異方
性エッチング液は、成分の比重の違いにより、上層のI
PAリッチ層aと、下層のKOHリッチ層bとに分かれ
ている。
【0025】上記蓋体12は、同じく石英ガラス製の角
型蓋であり、異方性エッチング槽11の上端部のフラン
ジを介して、この槽11を閉蓋している。この蓋体12
の天井板12aは、一側方向へ15度だけ傾斜している
平坦な板である。したがって、その下面(槽内側の面)
も傾斜している。天井板12aの上端部には、スリット
状の排気口12bが設けられている。槽閉蓋時、異方性
エッチング液の液面から気化した蒸気は、この槽の頂上
部にある排気口12bから槽外へ排出される。なお、異
方性エッチング槽11のフランジと蓋体12のフランジ
との間には、密閉性を高めるとともに、衝撃を吸収する
ためのテフロンシート(図外)が介在されている。
【0026】次に、この異方性エッチング装置10を用
いてのシリコンウェーハWの異方性エッチング工程を説
明する。図1に示すように、蓋体12を開蓋して、シリ
コンウェーハW入りのウェーハケースXを異方性エッチ
ング槽11内の異方性エッチング液中に浸漬する。そし
て、このエッチング液を75〜81℃の範囲内で保ちな
がら、ウェーハ面の異方性エッチングを行う。すなわ
ち、シリコンウェーハの結晶面方位に起因して、深さ方
向が水平方向よりも大きなエッチングが進行していく。
これにより、図8,図9に示すような断面略V字形の異
方性エッチング溝w1が形成される。
【0027】この際、異方性エッチング液の加熱温度は
75〜81℃である。この温度に加熱されると、異方性
エッチング液中、最も揮発性の高いIPAが気化してい
く。すなわち、上層にあるIPAリッチ層aの液面から
IPAの蒸気が多量に発生する。このIPAの蒸気は、
その後、槽内を上昇して蓋体12の天井板12aの槽内
側の面と接触し、ここでその熱が奪われることで再び液
体となる。これにより結露が発生し、さらにこれが集ま
って、天井板12aの全域に液滴ができる。この液滴が
成長すると、その自重に堪えきれず、各場所から異方性
エッチング液面に落下しようとする。しかしながら、天
井板12aが傾斜しているので、この液滴は傾斜面に沿
ってすべり落ちる。その結果、このウェーハ上方の液面
部分を通り過ぎる。その後、液滴が傾斜面の下端に達し
たとき、天井板12aと接する蓋体12の一側板12c
に乗り移り、その後、この板面から、異方性エッチング
槽11の一側面11aにつたって、IPAリッチ層aの
液面の淵へと静かにすべり落ちる。
【0028】このように、液滴の落下位置をウェーハ上
方の液面部分から外すようにしたので、異方性エッチン
グ時に、ウェーハ上方の液面を長時間振動させることで
起きる、ウェーハエッチング面のμピラミッドP(図
8,図9参照)の多発を抑えることができる。しかも、
このように異方性エッチング液の蒸発成分を液滴化して
回収し、IPAリッチ層aに戻すようにしたので、異方
性エッチング液の組成変化が低減し、しかもエッチング
液の温度低下もほとんど起こらず、その結果、この異方
性エッチング時における異方性エッチングの安定化も同
時に図れる。なお、一部の蒸気は、蓋体12に形成され
た排気口12bを通して、槽外に排出される。このた
め、IPAの補充は必要となる。ただし、このときの補
充は、従来手段に比べて量が少なく、かつその回数も減
少する。したがって、この補充時の異方性エッチング液
の組成変化が小さくなり、エッチング液の温度低下も抑
えられる。よって、シリコンウェーハWの表面の安定し
た異方性エッチングが行える。なお、この補充時には、
補充されるIPAを液温付近まで加熱して加える方が好
ましい。エッチング液温の低下を招くおそれがさらに低
減するからである。
【0029】次に、図2に基づいてこの発明の第2実施
例に係る異方性エッチング装置を説明する。図2は、こ
の発明の第2実施例に係る異方性エッチング装置の斜視
図である。図2に示すように、第2実施例の異方性エッ
チング装置20は、蓋体12の上部内に、異方性エッチ
ング液の蒸気の排気路21を設けることで、この蒸気の
回収効率を高めた例である。排気路21は、天井板12
aと、これと平行に所定間隔だけ離間した底板12dと
の間に形成された通路である。なお、底板12dの下端
と、蓋体12の一側板12cとの間には隙間が形成され
ている。これが、排気路21の蒸気導入口21aとなっ
ている。
【0030】蒸気は、蒸気導入口21aから排気路21
の内部へ導入され、その後、この排気路21の内面に接
触することで熱が奪われ、結露となる。その後、この結
露は集まって液滴となる。そして、最終的に天井板12
aの下面または底板12dの上面に沿ってすべり落ち
る。天井板12aをすべる液滴は第1実施例と同様にし
て異方性エッチング槽11の一側面11aからIPAリ
ッチ層aの液面の淵に静かにすべり落ちる。一方の底板
12dの上面をすべり落ちた液滴は、この底板12dの
下端から、蒸気導入口21aを介して、この液面の淵付
近に落下する。もちろん、この落下位置は、前述したウ
ェーハのエッチング面でのμピラミッドの多発を招くお
それが小さい、ウェーハ上方から外れた位置である。な
お、蒸気は、底板12dの下面にも接して液滴が生じ
る。しかしながら、この面でできた液滴も、底板12d
が傾斜する平板であるために、同様にして底板12dの
下端から液面の淵付近へと落下する。なお、その他の構
成、作用および効果は、第1実施例と同様であるので、
説明を省略する。
【0031】次に、図3に基づいてこの発明の第3実施
例に係る異方性エッチング装置を説明する。図3は、こ
の発明の第3実施例に係る異方性エッチング装置の斜視
図である。図3に示すように、第3実施例の異方性エッ
チング装置30は、第1,2実施例では角型だった異方
性エッチング槽および蓋体を、円筒型の異方性エッチン
グ槽31および蓋体32に変更した例である。これによ
り、傾斜した天井板32aも円板形状となり、排気口3
3bも楕円形に変更されている。その他の構成、作用お
よび効果は、第1実施例と同様であるので、説明を省略
する。
【0032】次に、図4に基づいてこの発明の第4実施
例に係る異方性エッチング装置を説明する。図4は、こ
の発明の第4実施例に係る異方性エッチング装置の断面
図である。図4に示すように、第4実施例の異方性エッ
チング装置40は、蓋体41の排気路21内に、蒸気と
の熱交換を行う冷却管42(冷却手段)を配設すること
で、IPAの蒸気の回収率をさらに高めようとした例で
ある。具体的には、蓋体41の天井板41aを水平板と
し、この天井板41aの下面に、冷却管42を取り付け
ている。この冷却管42は水冷式の熱交換部であり、水
を通す長尺な管体を綴れ折り状に屈曲させて作製されて
いる。
【0033】排気路21内に入ってきた蒸気は、この冷
却管42の冷気により冷やされる。これにより、効率良
くこの蒸気が排気路21の内面に付着して液化し、結露
が多量に発生する。その結果、短時間で多量の揮発成分
の回収を行うことができる。なお、その他の構成、作用
および効果は、第2実施例と同様であるので、説明を省
略する。
【0034】次に、図5および図6に基づいてこの発明
の第5実施例に係る異方性エッチング装置を説明する。
図5は、この発明の第5実施例に係る異方性エッチング
装置の斜視図である。図6は、この発明の第5実施例に
係る異方性エッチング装置の断面図である。図5,図6
に示すように、第5実施例の異方性エッチング装置50
は、第4実施例の冷却管42が90゜だけ位相配置され
た蓋体51の天井板51aを、傾斜面とした例である。
このように構成することで、前述したμピラミッドの多
発を抑えると同時に、蒸気の高回収率の実現をも図れる
ようにしている。
【0035】その他の構成として、この第5実施例で
は、排気路21の底板12dの下端を、蓋体12の一側
板12cに当接させている。しかも、この当接された下
端部には、その辺に沿って、三日月形の蒸気導入口52
が、互いに若干の隙間をあけて3つ並べられている。こ
れらの隙間が、蒸気が液化した液滴が、この一側板12
cへと乗り移るための幅の狭い通路である滴下部53と
なっている。なお、各蒸気導入口52の孔幅Lは、50
mm程度に設計されている。底板12dの上面または下
面に沿って流れ落ちてきた液滴は、全て各蒸気導入口5
2を迂回して、これらの滴下部53を通過した後、蓋体
12の一側板12cへと乗り移る。したがって、異方性
エッチング液の液面の淵の中でも、比較的μピラミッド
が発生しにくい部分に、この液滴をすべり落とすことが
できる。また、各蒸気導入口52の縁(湾曲部分)には
所定高さのガイド壁を突設し、液適が滴下部53へ流れ
るようガイドさせても良い。なお、その他の構成、作用
および効果は、第4実施例と同様であるので、説明を省
略する。
【0036】ここで、蓋がない角型槽を有する第1の従
来手段(図12参照)と、天井板が水平な蓋付き角型槽
を有する第2の従来手段(図14参照)と、この発明の
第1実施例(図1参照)とにおいて、実際にシリコンウ
ェーハを異方性エッチングした場合、そのμピラミッド
の発生数と、エッチング深さの違いを検討するための実
験を、以下の条件で実施したときの結果を記載する。異
方性エッチングの条件は、表面の酸化膜にパターンが付
いた直径5インチのシリコンウェーハ、エッチング液組
成がIPA:KOH:HO=5:25:70(質量
比)、エッチング温度80℃、エッチング時間60分で
ある。なお、異方性エッチング中のIPAの補充は、異
方性エッチング液から気化消失した分を、10分ごとに
1回の割合で補充する。
【0037】1台のウェーハケースに収容されるウェー
ハ枚数は25枚である。1回に1台のウェーハケースを
バッチ処理する。また、図10に示すように、各ウェー
ハ表面上の測定部分は、それぞれウェーハ中心部Aと、
90度ごとのウェーハ外周部B〜Eの合計5箇所であ
る。また、図11に、各箇所における異方性エッチング
のパターン領域(斜線部分)を示している。計測される
μピラミッドの発生数およびエッチングの深さの度合い
は、この領域内でのものである。なお、各部分A〜Eの
全体寸法は8600×8600μmであり、その中に4
9個のパターン(1パターン=1100×1100μ
m)が形成されている。異方性エッチングの溝幅は10
0μmである。ただし、パターン全体の外周縁部の溝幅
だけは150μmに設定されている。μピラミッド数の
測定は、顕微鏡観察によって行う。すなわち、1枚のシ
リコンウェーハ表面の測定部分A〜Eにおいて、異方性
エッチングされた部分(図11の斜線部分)の底部に発
生したμピラミッドの数をかぞえる。この作業を、25
枚全てのウェーハについて行う。しかも、このような作
業を2回繰り返す。その結果を表1に示す。表2は、各
槽ごとのその1回目および2回目の平均値である。
【0038】
【表1】
【0039】
【表2】
【0040】エッチング深さの測定は、測定器として光
学式段差計を用い、次の方法で行う。すなわち、図10
の各測定部分A〜Eの右下パターン(図11における斜
線が引かれた部分R)を包囲する異方性エッチング溝の
平均深さを測定し、その平均値を算出する。この作業
を、25枚のウェーハ全てについて行う。しかも、この
ような作業を2回繰り返す。その結果を表3に示す。な
お、ここでは、各槽ごとの1回目および2回目の平均値
と、標準偏差とを合わせて記載している。
【0041】
【表3】
【0042】このように、2種類の従来手段に比べて、
第1実施例の異方性エッチング装置では、全ウェーハの
全測定部分(5箇所)において、μピラミッドの発生数
が少なく、かつエッチング深さにばらつきが少なく、ウ
ェーハケースに収納された全ウェーハについて、安定し
た異方性エッチングを行うことができた。
【0043】次に、この発明の第2実施例(図2参照)
と、この発明の第5実施例(図5,図6参照)とにおい
て、実際にシリコンウェーハを異方性エッチングした場
合、そのμピラミッドの発生数と、エッチング深さの違
いを検討する実験を、第1実施例の場合と同じ条件およ
び同じ評価方法によって実施したときの結果を記載す
る。表4はμピラミッドの発生数を示している。また、
表5はその平均値を示している。さらに、表6はエッチ
ング深さを示している。この場合、各槽ごとの1回目お
よび2回目の平均値と、標準偏差とを合わせて記載す
る。
【0044】
【表4】
【0045】
【表5】
【0046】
【表6】
【0047】このように、第2実施例の異方性エッチン
グ装置に比べて、第5実施例の異方性エッチング装置
は、全ウェーハの全測定部分(5箇所)において、μピ
ラミッドの発生数が少なく、しかもエッチング深さのば
らつきも少なかった。また、ウェーハケースに収納され
た全ウェーハについて、さらに安定した異方性エッチン
グを行うことができた。
【0048】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、蓋体の
天井板の槽内側の面を傾斜させて、液滴の落下位置をウ
ェーハ上方の液面部分から外すように構成したので、ウ
ェーハエッチング面のμピラミッドの多発を抑えること
ができる。しかも、異方性エッチング液の蒸発成分を液
滴化して異方性エッチング液に戻すようにしたので、異
方性エッチング液の組成変化が低減し、かつ不足したエ
ッチング液成分の補充時に液温が下がるおそれもほとん
どない。この結果、異方性エッチング時における半導体
ウェーハの異方性エッチング液の安定化も、同時に図れ
る。
【0049】また、この発明は、蓋体に、異方性エッチ
ング液の蒸気を冷却する冷却手段を設けたので、効率良
く蒸気を結露、そして液滴とすることができ、この結
果、短時間で多量の揮発成分の回収を行うことができ
る。
【0050】特に、蓋体の槽内側に、冷却手段を備えた
排気路を設けるようにしたので、排気路内での結露発生
率が高まり、その結果、短時間で多量の結露を発生させ
ることができ、これにより異方性エッチング液の回収効
率をより高めることができる。
【0051】また、天井面を傾斜面としたので、ウェー
ハ上方の液面への液滴の落下を防止することができ、半
導体ウェーハの面にμピラミッドが多発することを抑え
ることができる。
【0052】そして、液滴化した蒸気を排気路の傾斜し
た底板の下端から、蒸気導入口間の滴下部を通して、異
方性エッチング槽の一側板に乗り移らせ、その後、この
板面に沿って、異方性エッチング液の液面の淵へと流す
ようにしたので、半導体ウェーハ表面でのμピラミッド
の多発を確実かつより良好に抑えることができる。な
お、排気路の底板が傾斜するだけでなく、蓋体の上板側
も傾斜しているので、上記μピラミッドの発生の抑制が
より確実になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例に係る異方性エッチング
装置の斜視図である。
【図2】この発明の第2実施例に係る異方性エッチング
装置の斜視図である。
【図3】この発明の第3実施例に係る異方性エッチング
装置の斜視図である。
【図4】この発明の第4実施例に係る異方性エッチング
装置の断面図である。
【図5】この発明の第5実施例に係る異方性エッチング
装置の斜視図である。
【図6】この発明の第5実施例に係る異方性エッチング
装置の断面図である。
【図7】IPAの補充とエッチングムラとの関係を表す
グラフである。
【図8】異方性エッチングされた半導体ウェーハ面の一
部拡大断面図である。
【図9】異方性エッチングされた半導体ウェーハ面の一
部拡大平面図である。
【図10】シリコンウェーハの表面における測定部分を
示す説明図である。
【図11】異方性エッチングのパターンを示す説明図で
ある。
【図12】従来手段に係る蓋がない角型槽を有する異方
性エッチング装置の斜視図である。
【図13】従来手段に係る蓋がない丸型槽を有する異方
性エッチング装置の斜視図である。
【図14】従来手段に係る蓋付きの角型槽を有する異方
性エッチング装置の斜視図である。
【図15】従来手段に係る蓋付きの丸型槽を有する異方
性エッチング装置の斜視図である。
【符号の説明】
10,20,30,40,50, 異方性エッチング装
置、 11 異方性エッチング槽、 12,蓋体、 12a,32a,41a,51a 天井板、 12b 排気口、 12c 一側板、 12d 底板、 21 排気路、 42 冷却管(冷却手段)、 52 蒸気導入口、 W シリコンウェーハ(半導体ウェーハ)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/306,21/3063,21/308

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開口部を有し、半導体ウェーハを異方性
    エッチングする異方性エッチング液が貯留された異方性
    エッチング槽と、 排気口を有し、上記開口部を塞ぐ蓋体と、 この蓋体にあって、異方性エッチング槽の天井を構成す
    る底板の上方に設けられ、異方性エッチング液の蒸気を
    異方性エッチング槽から排気口に排出する排気路と、 この排気路内に設けられ、異方性エッチング液の蒸気を
    冷却する冷却手段とを備え、 上記底板を平板で構成し、そのエッチング槽側の面を傾
    斜面とした異方性エッチング装置であって、 上記底板の傾斜下端は上記蓋体の一側板に当接または近
    接し、この底板の傾斜下端部には複数の蒸気導入口が形
    成され、隣接した蒸気導入口同士の間が、上記底板の面
    に沿って流れ落ちてきた異方性エッチング液の滴下部と
    なった異方性エッチング装置。
  2. 【請求項2】 上記傾斜面の傾斜角度は5度〜60度で
    ある請求項1に記載の異方性エッチング装置。
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