JP3509223B2 - 鉄道車両用駆動装置 - Google Patents

鉄道車両用駆動装置

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JP3509223B2
JP3509223B2 JP25074494A JP25074494A JP3509223B2 JP 3509223 B2 JP3509223 B2 JP 3509223B2 JP 25074494 A JP25074494 A JP 25074494A JP 25074494 A JP25074494 A JP 25074494A JP 3509223 B2 JP3509223 B2 JP 3509223B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アウタ・ロータ形電動
機により駆動する鉄道車両用駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図6は、この種の従来の鉄道車両用駆動
装置の一例を示すもので、特に車輪とアウタ・ロータ電
動機の関係を示す部分断面図である。同図に示すよう
に、この車輪一体形アウタ・ロータ電動機は、車体を載
置する台枠1に軸ばね2を介して車両進行方向に対して
直交する方向に車軸3が支持されており、この車軸3に
は、アウタロータ形電動機の固定子4が固定されてい
る。
【0003】一方、この車軸3の両端部には、ベヤリン
グ5を介して、床面に敷設したレール6上を転動可能な
少なくとも2個の車輪7が取り付けられている。また、
この車軸3には、胴部が円筒状であって、固定子4の外
周側に配置され、一端部が軸受けのためのベヤリング8
を介して車軸3に回転自在に支持され、回転子9を装着
したフレーム10が取り付けられている。
【0004】このフレーム10の他端は、車輪7にねじ
等によって取り付けられており、車軸3に設けられたベ
ヤリング8及び車輪7によって回転駆動することができ
るように構成されている。
【0005】図7は、フレーム10に装着されたアウタ
ロータ形電動機の回転子9の断面図を示している。この
断面図は、図6に示したB−B断面、すなわちフレーム
10に装着された回転子9内部を表している。図7に示
したように、このフレーム10の円筒状のの内周面側の
フレーム9aには、複数個の矩形状の永久磁石9bが所
定間隔を存して配置固定されている。そして、隣接する
永久磁石9bの端部に形成されている段状部に押さえ部
材9cを介在させ、この押さえ部材9cはねじ9dによ
りフレーム9aに締め付けることによって固定されてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上述べたように、従
来の回転子9のフレーム9aの一端部は、車輪7に対し
てねじ等で取り付けられているため、列車走行中のレー
ル6からの振動を直接受けてしまう。
【0007】その為、永久磁石9bの端部同士を固定し
ている押さえ部材9cのねじ9dが緩み、その結果、押
さえ部材9c並びに永久磁石9bが脱落する場合を生
じ、固定子4側のコイルの損傷、絶縁不良の原因となる
おそれがあった。
【0008】本発明は、上記実情に鑑みてなされたもの
であり、永久磁石等が振動により脱落するのをより確実
に防止することのできる鉄道車両用駆動装置を提供する
ことを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、まず、請求項1に係る発明の鉄道車両用駆動装置
は、車体を載置する台枠に軸ばねにより支持され、進行
方向に対して直交する方向に配設された車軸と、この車
軸の両端部に回転自在に支持され、床面に敷設したレー
ル上を転動可能な少なくとも2個の車輪と、前記車軸に
固定されたアウタロータ形電動機の固定子と、この固定
子の外周側に配置され、前記一端部が車軸に回転自在に
支持され、胴部が円筒状であって、他端部が前記車輪の
軸方向側面に固定されるフレームと、このフレームの円
筒状の内周面に所定間隔を存して配置固定された複数の
矩形状の永久磁石からなるアウタロータ形電動機の回転
子を備えた鉄道車両用駆動装置において、前記フレーム
の円筒状の内周面であって、前記永久磁石相互間に有す
る間隔部に形成され、軸方向に延びる少なくとも2個の
断面くさび状の溝と、前記フレームに形成されている溝
、前記固定子と対向する端部にそれぞれ軸方向に延び
る傾斜面が形成された隣接する永久磁石の端部とからな
複数の断面くさび状の凹部と、前記フレームの溝に軸
方向端部から挿入されるくさび状の溝挿入部およびこれ
と一体で前記永久磁石の断面くさび状の凹部を押圧する
押圧部が一体に形成され、前記各永久磁石を前記フレー
ムに固定する複数の固定部材とを具備したことを特徴と
する。
【0010】また、請求項2に係る発明の鉄道車両用駆
動装置は、請求項1記載の鉄道車両用駆動装置に於い
て、前記永久磁石の断面くさび状の凹部の傾斜面角度
を、75度〜105度の範囲で構成したことを特徴とす
る。
【0011】さらに、請求項3に係る発明の鉄道車両用
駆動装置は、車体を載置する台枠に軸ばねにより支持さ
れ、進行方向に対して直交する方向に配設された車軸
と、この車軸の両端部に回転自在に支持され、床面に敷
設したレール上を転動可能な少なくとも2個の車輪と、
前記車軸に固定されたアウタロータ形電動機の固定子
と、この固定子の外周側に配置され、前記一端部が車軸
に回転自在に支持され、胴部が円筒状であって、他端部
が前記車輪の軸方向側面に固定されるフレームと、この
フレームの円筒状の内周面に所定間隔を存して配置固定
された複数の矩形状の永久磁石からなるアウタロータ形
電動機の回転子を備えた鉄道車両用駆動装置において、
前記フレームの円筒状の内周面であって、前記永久磁石
相互間に有する間隔部に形成され、軸方向に延びる少な
くとも2個の断面くさび状の溝と、前記フレームに形成
されている溝と、前記固定子と対向する端部にそれぞれ
軸方向に延びる傾斜面が形成された隣接する永久磁石の
端部とからなる複数の断面くさび状の凹部と、前記フレ
ームの溝に軸方向端部から挿入されるくさび状の溝挿入
部およびこれと一体で前記永久磁石の断面くさび状の凹
部を押圧する押圧部が一体に形成され、前記各永久磁石
を前記フレームに固定する複数の固定部材と、この各固
定部材と前記フレーム断面くさび状の溝の隙間に、ガラ
ス繊維に樹脂を含ませたセミキュアプリプレグシートを
それぞれ挿入し、前記樹脂を硬化することにより、前記
永久磁石と前記押さえ部材の境界面を一体化することを
特徴とする。
【0012】さらに、請求項4に係る発明の鉄道車両用
駆動装置は、請求項1乃至請求項3いずれか1項に記載
の鉄道車両用駆動装置に於いて、前記固定部材の軸方向
端部から端部まで連通させて冷却風を通風するための気
孔を設けたことを特徴とする。
【0013】さらに、請求項5に係る発明の鉄道車両用
駆動装置は、車体を載置する台枠に軸ばねにより支持さ
れ、進行方向に対して直交する方向に配設された車軸
と、この車軸の両端部に回転自在に支持され、床面に敷
設したレール上を転動可能な少なくとも2個の車輪と、
前記車軸に固定されたアウタロータ形電動機の固定子
と、この固定子の外周側に配置され、前記一端部が車軸
に回転自在に支持され、胴部が円筒状であって、他端部
が前記車輪の軸方向側面に固定されるフレームと、この
フレームの円筒状の内周面に所定間隔を存して配置固定
された複数の矩形状の永久磁石からなるアウタロータ形
電動機の回転子を備えた鉄道車両用駆動装置において、
前記複数個の永久磁石の案内ガイドと前記複数個の永久
磁石を固定装着する役割を有する逆三角形状の突起を前
記フレームと一体として設け、前記フレームに形成され
た逆三角形状の突起と隣接する永久磁石の端部であっ
て、前記固定子と対向する角部にそれぞれ軸方向に延び
る傾斜面を形成することによって得られる複数の断面く
さび状の凹部とを具備したことを特徴とする。
【0014】
【作用】従って、まず、請求項1に係る発明の鉄道車両
用駆動装置においては、固定部材をフレームに設けられ
た溝及び永久磁石の端部に設けられた断面くさび状の凹
部に挿入することによって、永久磁石をフレームに固定
するので、従来のようにねじを用いて押さえ部材を固定
するものに比べて、回転子が回転駆動をして振動を生じ
ても永久磁石を確実に固定することができる。
【0015】また、請求項2に係る発明の鉄道車両用駆
動装置においては、永久磁石の断面くさび状の凹部の傾
斜面角度を、75度〜105度の範囲で構成することに
よって、永久磁石をより確実に固定することができるば
かりでなく、永久磁石の端部の形状が簡素化されるとと
もに、磁束分布が均一化し、固定部材に加わる圧力も均
一化される。
【0016】さらに、請求項3に係る発明の鉄道車両用
駆動装置においては、各永久磁石をフレームに固定する
固定部材と永久磁石の端部に形成された断面くさび状の
凹部の隙間にガラス繊維に樹脂を含ませたセミキュアプ
リプレグシートを挿入し、樹脂を硬化することにより、
永久磁石と固定部材の境界面を一体化されるので、回転
子が回転駆動をすることによって振動を生じても永久磁
石を確実に固定することができる。
【0017】さらに、請求項4に係る発明の鉄道車両用
駆動装置においては、回転子の回転時に気孔を通じて冷
却風が固定部材に流れ込むので固定部材は勿論、フレー
ムに配置された永久磁石が発熱することを抑制すること
ができる。
【0018】さらに、請求項5に係る発明の鉄道車両用
駆動装置においては、フレームと一体に形成された逆三
角形状の突起をガイドとして永久磁石を装着することが
可能であるので組立時の作業性が向上し、また、永久磁
石をさらに確実に固定せしめることができる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。図1は、本発明の第1の実施例に係る鉄道
車両用駆動装置の構成を示す図であり、図6と同一部分
には同一符号を付してその説明を省略し、ここでは異な
る部分についてのみ述べる。
【0020】すなわち、本実施例に於ける永久磁石の固
定には、まず、図1に示すように、フレーム10の内周
面側に、所定間隔を存して配置固定された複数の矩形状
の永久磁石11相互間の間隔部に固定部材14が車軸3
方向に挿入されている。
【0021】そして、この固定部材14が挿入された後
に、永久磁石11の両端に支え12,13が取り付けら
れる。この支え12、13は、車輪7からの振動にも耐
えられるように、例えば点付け溶接方法等によってフレ
ーム10に取り付けられている。また、この支え12,
13のフレーム10に対する高さは、列車走行時に於け
る空気抵抗等を考慮したものとなっている。
【0022】図2は、図1の断面A−A部分の永久磁石
11と固定部材14の関係を示す断面図である。同図に
示すように、フレーム10の円筒上の内周面に所定間隔
を存して配置固定された複数の矩形状の永久磁石11
a,11b相互間には、永久磁石11a,11bの端部
であって固定子と対向する角部に、車軸方向に延びる断
面くさび状の凹部が形成されている。
【0023】また、フレーム10の円筒状の内周面であ
って、永久磁石11a,11b相互間の間隔部には、車
軸方向に延びる断面くさび状の溝が形成されている。そ
して、永久磁石11a,11b相互間の間隙に形成され
た断面クサビ状の凹部と、フレーム10に形成された断
面クサビ状の溝に合致するような形状を有する固定部材
14が軸方向に挿入される。
【0024】なお、この固定部材14は、フレーム10
の溝に軸方向端部から挿入されるくさび状の溝挿入部
と、永久磁石の断面くさび状の凹圧部が一体に形成され
ている。
【0025】さらに、永久磁石11a,11b相互間の
間隔に形成された断面くさび状の凹部を形成する押さえ
斜面14a,14b同士の角度θは、75度〜105度
の範囲で構成されており、これに対応して、フレーム1
0に設けられた断面クサビ状の溝を構成する押さえ斜面
10a,10b同士の角度θ′も75度〜105度の範
囲で構成されている。
【0026】このような構成を採用することによって、
回転子が回転駆動をして、振動を生じても永久磁石11
a,11bをフレーム10に固定をすることができる。
また、永久磁石11a,11b相互間の間隙に形成され
たくさび状の断面凹部を構成する斜面の角度を75〜1
05°の範囲で構成することによって、永久磁石11
a,11bの端部の形状が簡素化されるとともに、磁束
分布の均一化を図ることができる。
【0027】更に、このような構成を採用することによ
って、車両用アウタロータ形電動機の機械的強度が向上
するとともに、固定部材14に加わる圧力も均一化する
ことができる。
【0028】次に、本発明の第2の実施例に係る鉄道車
両用駆動装置を図3を参照して説明する。なお、図3〜
図5に於いて、図2と同一部分には同一符号を付し、そ
の説明を省略し、ここでは異なる部分についてのみ述べ
る。
【0029】すなわち、本発明の第2の実施例にかかる
鉄道車両用駆動装置は、同図に示すように、永久磁石1
1a,11b相互間の間隔部に形成され、車軸方向に延
びる断面くさび状の凹部と、フレーム10に形成されて
いる車軸方向に延びる断面くさび状の溝に固定部材14
を挿入するとともに、永久磁石11a,11bの端部に
形成されたくさび状の凹部と、固定部材14の隙間にガ
ラス繊維に樹脂を含ませたセミキュアプリプレグシート
15を挿入する。
【0030】このセミキュアプリプレグシート15は、
加圧し、高温(80〜120°C)で保持すると、繊維
に含まれた樹脂があふれ出る特性を有する。そして、こ
のセミキュアプリプレグシート15からあふれだした樹
脂を硬化させることによって、永久磁石11a,11b
と固定部材14の境界面を一体化して固定する。
【0031】なお、このセミキュアプリプレグシート1
5の接着強度は5kg/m.m〜20kg/m・m程度
である。したがって、このような構成を採用することに
よって、さらに、回転子が回転駆動をしても、振動によ
って、永久磁石11a,11bがフレーム10から脱落
するのを防止することができる。
【0032】次に、本発明の第3の実施例に係る鉄道車
両用駆動装置を図4を参照して説明する。すなわち、本
発明の第3の実施例にかかる鉄道車両用駆動装置は、同
図に示すように、永久磁石11a,11bの端部に形成
された断面くさび状の凹部と、フレーム10に形成され
た断面クサビ状の溝に合致するように挿入された固定部
材14の中央部に、永久磁石11a,11bの端部から
端部まで連通させた冷却風を通風させるための気孔16
を設けている。
【0033】このように構成することによって、この気
孔16を通じて、冷却風が流れ込み、永久磁石11a,
11bの発熱を抑制することができ、その結果、鉄道車
両用駆動装置の小型、軽量化を図ることができる。
【0034】次に、本発明の第4の実施例に係る鉄道車
両用駆動装置を図5を参照して説明する。すなわち、本
発明の第4の実施例にかかる鉄道車両用駆動装置は、同
図に示すように、永久磁石11a,11b相互間の間隙
部に、永久磁石11a,11bの案内ガイドと永久磁石
11a,11bを固定装着する役割を有する逆三角形状
の突起17をフレーム10と一体形成して設る。
【0035】この逆三角形状の突起17は、例えば、ロ
ストワックス等により鋳物化して構成する。このように
構成することによって、この逆三角形状の突起17をガ
イドとして、永久磁石11a,11bを装着することが
可能となるので、アウタ・ロータ形電動機の組立作業が
容易になる。
【0036】また、この第4の実施例にかかる鉄道車両
用駆動装置によっても、回転振動によって、永久磁石1
1a,11bがフレーム10から脱落することを防止す
ることが出来る。
【0037】
【発明の効果】以上詳記したように、本発明に係る鉄道
車両用駆動装置によれば、複数個の永久磁石をねじを使
用せずに固定することにより、永久磁石が振動によりフ
レームから脱落することを防止することのできる鉄道車
両用駆動装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る鉄道車両用駆動装
置の構成を示す図。
【図2】同実施例に於ける回転子内部の要部を示す断面
図。
【図3】本発明の第2の実施例に於ける回転子内部の要
部を示す断面図。
【図4】本発明の第3の実施例に於ける回転子内部の要
部を示す断面図。
【図5】本発明の第4の実施例に於ける回転子内部の要
部を示す断面図。
【図6】従来の鉄道車両用駆動装置の車輪とアウタ・ロ
ータ電動機の関係を示す部分断面図。
【図7】従来のアウタロータ形電動機の回転子の断面
図。
【符号の説明】
1…台枠、2…軸ばね、3…車軸、4…固定子、5…ベ
ヤリング、6…レール、7…車輪、8…ベヤリング、9
…回転子、10…フレーム、10a,10b…フレーム
の押さえ斜面、11,11a,11b…永久磁石、1
2、13…支え、14…固定部材、14a,14b…永
久磁石の押さえ斜面、15…セミキュアプリプレグシー
ト、16…気孔、17…突起。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−16800(JP,A) 特開 昭60−35946(JP,A) 実開 昭57−180479(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02K 1/27 H02K 16/00 H02K 21/22

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体を載置する台枠に軸ばねにより支持
    され、進行方向に対して直交する方向に配設された車軸
    と、 この車軸の両端部に回転自在に支持され、床面に敷設し
    たレール上を転動可能な少なくとも2個の車輪と、 前記車軸に固定されたアウタロータ形電動機の固定子
    と、 この固定子の外周側に配置され、前記一端部が車軸に回
    転自在に支持され、胴部が円筒状であって、他端部が前
    記車輪の軸方向側面に固定されるフレームと、 このフレームの円筒状の内周面に所定間隔を存して配置
    固定された複数の矩形状の永久磁石からなるアウタロー
    タ形電動機の回転子を備えた鉄道車両用駆動装置におい
    て、 前記フレームの円筒状の内周面であって、前記永久磁石
    相互間に有する間隔部に形成され、軸方向に延びる少な
    くとも2個の断面くさび状の溝と、 前記フレームに形成されている溝と、前記固定子と対向
    する端部にそれぞれ軸方向に延びる傾斜面が形成された
    隣接する永久磁石の端部とからなる複数の断面くさび状
    の凹部と、 前記フレームの溝に軸方向端部から挿入されるくさび状
    の溝挿入部およびこれと一体で前記永久磁石の断面くさ
    び状の凹部を押圧する押圧部が一体に形成され、前記各
    永久磁石を前記フレームに固定する複数の固定部材と、 を具備した鉄道車両用駆動装置。
  2. 【請求項2】 前記永久磁石の断面くさび状の凹部の傾
    斜面角度を、75度〜105度の範囲で構成したことを
    特徴とする請求項1記載の鉄道車両用駆動装置。
  3. 【請求項3】 車体を載置する台枠に軸ばねにより支持
    され、進行方向に対して直交する方向に配設された車軸
    と、 この車軸の両端部に回転自在に支持され、床面に敷設し
    たレール上を転動可能な少なくとも2個の車輪と、 前記車軸に固定されたアウタロータ形電動機の固定子
    と、 この固定子の外周側に配置され、前記一端部が車軸に回
    転自在に支持され、胴部が円筒状であって、他端部が前
    記車輪の軸方向側面に固定されるフレームと、 このフレームの円筒状の内周面に所定間隔を存して配置
    固定された複数の矩形状の永久磁石からなるアウタロー
    タ形電動機の回転子を備えた鉄道車両用駆動装置におい
    て、 前記フレームの円筒状の内周面であって、前記永久磁石
    相互間に有する間隔部に形成され、軸方向に延びる少な
    くとも2個の断面くさび状の溝と、 前記フレームに形成されている溝と、前記固定子と対向
    する端部にそれぞれ軸方向に延びる傾斜面が形成された
    隣接する永久磁石の端部とからなる複数の断面くさび状
    の凹部と、 前記フレームの溝に軸方向端部から挿入されるくさび状
    の溝挿入部およびこれと一体で前記永久磁石の断面くさ
    び状の凹部を押圧する押圧部が一体に形成され、前記各
    永久磁石を前記フレームに固定する複数の固定部材と、 この各固定部材と前記フレームの断面くさび状の溝の隙
    間に、ガラス繊維に樹脂を含ませたセミキュアプリプレ
    グシートをそれぞれ挿入し、前記樹脂を硬化することに
    より、前記永久磁石と前記押さえ部材の境界面を一体化
    することを特徴とする鉄道車両用駆動装置。
  4. 【請求項4】 前記固定部材の軸方向端部から端部まで
    連通させて冷却風を通風するための気孔を設けたことを
    特徴とする請求項1乃至請求項3いずれか1項に記載の
    鉄道車両用駆動装置。
  5. 【請求項5】 車体を載置する台枠に軸ばねにより支持
    され、進行方向に対して直交する方向に配設された車軸
    と、 この車軸の両端部に回転自在に支持され、床面に敷設し
    たレール上を転動可能な少なくとも2個の車輪と、 前記車軸に固定されたアウタロータ形電動機の固定子
    と、 この固定子の外周側に配置され、前記一端部が車軸に回
    転自在に支持され、胴部が円筒状であって、他端部が前
    記車輪の軸方向側面に固定されるフレームと、 このフレームの円筒状の内周面に所定間隔を存して配置
    固定された複数の矩形状の永久磁石からなるアウタロー
    タ形電動機の回転子を備えた鉄道車両用駆動装置におい
    て、 前記複数個の永久磁石の案内ガイドと前記複数個の永久
    磁石を固定装着する役割を有する逆三角形状の突起を前
    記フレームと一体として設け、前記フレームに形成され
    た逆三角形状の突起と隣接する永久磁石の端部であっ
    て、前記固定子と対向する角部にそれぞれ軸方向に延び
    る傾斜面を形成することによって得られる複数の断面く
    さび状の凹部とを具備したことを特徴とする鉄道車両用
    駆動装置。
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