JP3508517B2 - ステープルカートリッジ並びにロールステープル - Google Patents

ステープルカートリッジ並びにロールステープル

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JP3508517B2
JP3508517B2 JP31870197A JP31870197A JP3508517B2 JP 3508517 B2 JP3508517 B2 JP 3508517B2 JP 31870197 A JP31870197 A JP 31870197A JP 31870197 A JP31870197 A JP 31870197A JP 3508517 B2 JP3508517 B2 JP 3508517B2
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staple
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staples
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信昭 八木
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  • Dovetailed Work, And Nailing Machines And Stapling Machines For Wood (AREA)
  • Portable Nailing Machines And Staplers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ステープルカー
トリッジ並びにロールステープルに関するものであり、
特に、ステープルの装填を容易に行えるステープルカー
トリッジ並びにロールステープルに関するものである。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】多数の直線状ステープ
ルを並列に接着してロール状に巻いたロールステープル
を使用する電動ステープラが知られている。ロールステ
ープルは、ステープルカートリッジに収納されて使用さ
れ、従来は、ステープルを使い終わったときにステープ
ルカートリッジ全体を交換するものが一般的であった
が、廃棄物処理にかかる手間やコスト、資源の節約、自
然環境の破壊等の問題に鑑み、ステープルを補充できる
ようにして反復使用を可能としたステープルカートリッ
ジが提案されている。
【0003】しかし、此種のステープルカートリッジ
は、ロールステープルを装填する際の作業性が良好とは
言い難いものであり、装填の容易化が望まれている。即
ち、カートリッジの蓋を開放してステープル装填室にロ
ールステープルを装填し、ステープルの先頭部をステー
プルの線径に近い薄形のガイド溝に挿入してステープル
ガイドテーブル上に導入するのであるが、ステープルを
ガイド溝に挿入してステープルガイドテーブルの前方ま
で送り込むことに手間がかかり、このとき、ロールステ
ープルを取り落としたり、ロールステープルの巻きが緩
む等の不都合が起きやすいという問題がある。
【0004】そこで、ステープルカートリッジへロール
ステープルを容易迅速に装填できるようにして、取扱い
性を改善するために解決すべき技術的課題が生じてくる
のであり、本発明は上記課題を解決することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記目的を
達成するために提案するものであり、多数の直線状ステ
ープルを並列に接着したシートステープルをロール状に
巻いたロールステープルを収容するステープルカートリ
ッジであって、ステープル装填室の底部から下方のステ
ープルガイドテーブルへ通じるステープルガイド溝を設
け、ステープル装填室からステープルガイドテーブルの
前方へシートステープルを供給するように形成するとと
もに、ステープル装填室に開閉自在な蓋を設けて、ロー
ルステープルを補充できるようにしたステープルカート
リッジにおいて、ステープル装填室の底部の幅方向中央
部位に開口部を設けてステープルガイドテーブルの上面
を露出し、前記開口部の左右両側にステープルガイドテ
ーブルへ通じるステープルガイド溝を設けたステープル
カートリッジを提供するものである。
【0006】また、上記のステープルカートリッジに装
填するロールステープルであって、ロールステープルの
外周側端部にベルトの一端を剥離可能に接着してロール
ステープルに巻回し、ベルトの他端側を外周面に剥離可
能に接着してロールステープルを結縛したロールステー
プルにおいて、ベルトの幅が上記ステープルカートリッ
ジのステープル装填室内に設けた開口部の幅よりも狭い
ことを特徴とするロールステープル、及び、前記ベルト
の外周側端部に、幅を拡張したタブ部を形成するととも
に、タブ部の幅が上記ステープルカートリッジのステー
プル装填室の室内幅よりも幅広であることを特徴とする
ロールステープルを提供するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
図に従って詳述する。図1及び図2はステープルカート
リッジ1を示し、図2は、前面蓋2を開放した状態を示
している。ステープルカートリッジ1は、ステープル収
容部3の下から前方へガイド部4が延設されており、ス
テープル収容部3内のステープル装填室5の内部空間
は、ほぼ円筒形状となっている。
【0008】前面蓋2はステープル収容部3の左右壁面
の上部にヒンジ結合され、前面蓋2を開放してステープ
ル装填室5内にロールステープルを装填することができ
る。また、図1に示すように、前面蓋2を閉鎖した状態
において、前面蓋2の前端下縁部とガイド部4との間に
は間隙があり、この間隙から後述するロールステープル
のベルトを引き出せるようになっている。
【0009】図2に示すように、ステープル装填室5の
底部の左右中央には開口部6を形成して、ステープルガ
イドテーブル7の上面左右中央部を露出し、開口部6の
左右両側の凹面形状の底面部8L,8Rにロールステー
プルが載置される。開口部6の後端部近傍の左右両側に
はステープル装填室5からステープルガイドテーブル7
へ通じるステープルガイド溝9L,9Rが形成されてい
る。
【0010】円弧状に湾曲した前面蓋2には、前端中央
部から周方向へ延長した底面部2aが形成されており、
蓋閉鎖時において底面部2aがステープル装填室5の底
面部8L,8Rとほぼ同一面となって、開口部6のステ
ープルガイド溝9L,9Rよりも前方の部分を被蔽す
る。
【0011】図3に示すように、ステープルガイドテー
ブル7はガイド部4内に配設され、ステープルガイドテ
ーブル7上を前方へ送られるシートステープルは、ガイ
ド部4に取付けた前端板10に当接して停止する。電動
ステープラ(図示せず)のドライバ並びにフォーミング
プレートは、ガイド部4と前端板10との間隙内を昇降
し、ドライバが最前列のステープルを射出すると同時に
フォーミングプレートが三列目の直線状ステープルの左
右両端部を下側に折り曲げてステープルを門形にフォー
ミングする。
【0012】ステープルガイドテーブル7の下には前後
方向スライド自在な従動形カムプレート11が装着され
ており、カムプレート11はバネ12によって前方へ付
勢され、前端傾斜面がガイド部4と前端板10との間隙
内に突出している。カムプレート11に設けた前後2個
のラチェット式送り爪13,14は、ステープルガイド
テーブル7に設けた穴を通じて上方へ突出し、ステープ
ルガイドテーブル7上にシートステープルが在る場合
は、シートステープルの下面に圧接する。
【0013】電動ステープラによるステープル射出時に
は、下降するドライバがカムプレート11の前端傾斜面
に接触してカムプレート11を後退させ、送り爪13,
14はシートステープルの下面に接触しつつ後退する。
ドライバが下死点を過ぎて上昇すると、ドライバによる
押圧を解除されたカムプレート11が前進し、このと
き、送り爪13,14がシートステープルの各ステープ
ル間の凹部に係合して、シートステープルを前方へ送
る。
【0014】また、カムプレート11の後方にはステー
プル検出レバー15を上下回動自在に装着し、バネ(図
示せず)によって前端部が上昇する方向に付勢してい
る。図3に示すように、ステープルガイドテーブル7上
にシートステープルが存在しない場合は、ステープル検
出レバー15の前端部はステープルガイドテーブル7の
穴を通じて上方へ突出し、シートステープルが在る場合
はシートステープルにより下方へ押し下げられる。
【0015】電動ステープラには、ステープル検出レバ
ー15の後端部に位置するフォトインタラプタが設けら
れていて、シートステープルの後端部がステープル検出
レバー15の前端部を通過したときに、ステープル検出
レバー15の前端部はステープルガイドテーブル7の穴
から上方へ突出し、後端部が下降してフォトインタラプ
タの発光素子と受光素子との間に進入する。このときフ
ォトインタラプタの出力がオフとなり、電動ステープラ
の制御回路はフォトインタラプタのオフ信号によってモ
ータの起動を禁止し、ステープルを補充するまで起動禁
止状態が継続する。
【0016】図4はロールステープル21を示し、
(a)に示すように、外周に紙または樹脂フィルム等の
ベルト22が巻回された状態でユーザーに提供される。
ベルト22の後端部はロールステープル21の先頭部分
に接着され、ベルト22をロールステープル21に巻回
して、ベルト22の先頭部近傍を外周面に接着してあ
る。
【0017】ベルト22は剥離可能な粘着形等の接着剤
にて接着され、ベルト22の外周側接着部分a1を剥離
すれば(b)に示すように、ベルト22がほどかれる。
そして、ロールステープル21を固定してさらにベルト
22を引けば、ベルトの後端接着部分a2がロールステ
ープル21の先頭部分から剥離される。
【0018】ベルト22の先頭には太幅のタブ部22a
が設けられており、タブ部22aの幅はステープルカー
トリッジ1のステープル装填室5の横幅よりも広く、そ
の他のベルト部22bの幅は、ステープル装填室5の底
面開口部6の幅よりも狭くなっている。
【0019】次に、ステープルカートリッジ1へのロー
ルステープル21の装填手順を、図5乃至図9の略図に
したがって説明する。図5はステープルカートリッジ1
内のロールステープル21Aを消費して、その後端部が
前述したステープル検出レバー15の前端部よりも前方
に移動した状態を示し、新たにロールステープルを補充
するまで電動ステープラは起動禁止状態になる。
【0020】図6に示すように、前面蓋2を上方へ回動
してステープル装填室5を開放し、新品のロールステー
プル21Bをステープル装填室5内に挿入すると、図4
に示したベルト22のタブ部22aは、ステープル装填
室5の幅よりも幅広であるので、ステープル装填室5内
に進入できずにステープル装填室5外に留まる。
【0021】図7に示すように、前面蓋2を閉鎖する
と、ベルト22は前面蓋2の底面部2aの下面と開口部
6との間からステープル装填室5の外へ出ていることに
なり、ベルト22のタブ部22aを前方へ引けば、ステ
ープル装填室5内でロールステープル21Bが回転する
とともに、ベルト22の外周側接着部分が剥離されてベ
ルト22が引き出される。
【0022】そして、図8に示すように、ロールステー
プル21Bの先頭部はベルト22に引かれてステープル
装填室5の内周面に沿って前方へ移動し、開口部6の左
右のステープルガイド溝9L,9Rに導入される。ステ
ープルガイドテーブル上を進行するロールステープル2
1Bの先頭部は、ステープル検出レバー15の前端部を
押し下げるとともに、ガイド部4内に残存しているステ
ープル21Aの後尾に突き当たって前進を停止する。
【0023】そして、さらにベルト22を引けば、図9
に示すように、ベルト22の後端部がロールステープル
21Bの先頭部から剥離されて取り出され、ステープル
カートリッジ1は再使用可能な状態となる。
【0024】尚、ステープルが全く残っていないステー
プルカートリッジ1にロールステープル21を装填する
場合は、ステープルの先頭部がある程度ステープルガイ
ドテーブル7内に引き込まれて、ベルト22の引張り方
向の線上にベルト22とステープルの接着部分がきたと
きにステープルが前進を停止し、ベルト22がステープ
ル21から剥離される。
【0025】また、ステープルカートリッジ1は、従来
形のロールステープルも装填できることは当然であり、
この場合は、ロールステープルの先頭部をステープルガ
イド溝9L,9Rに挿入し、前面蓋2を開放した状態で
開口部6に露出するステープルを指で前方へ送ることに
よって、従来のステープルカートリッジより容易にステ
ープルを所定位置まで挿入することができる。
【0026】尚、この発明は上記の実施形態に限定する
ものではなく、この発明の技術的範囲内において種々の
改変が可能であり、この発明がそれらの改変されたもの
に及ぶことは当然である。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のステープ
ルカートリッジとロールステープルにおいては、ベルト
によって結縛されているロールステープルをステープル
装填室に装填してベルトを引けば、ロールステープルの
先頭部が自動的にステープルガイド溝からステープルガ
イドテーブルへ引込まれた後に、ベルトが剥離されて装
填が完了するので、従来のステープルカートリッジ及び
ロールステープルとは異なり、指でステープルの先頭部
をステープルガイド溝内へ挿入して前方へ送り込む手間
がかからず、ロールステープルの補充作業がきわめて簡
単であり、取扱い性が著しく向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のステープルカートリッジの斜視図。
【図2】図1のステープルカートリッジの前面蓋を開放
した状態の斜視図。
【図3】図1のステープルカートリッジの側面断面図。
【図4】本発明のロールステープルを示し、(a)は未
使用状態の斜視図、(b)はベルトを解いた状態の斜視
図である。
【図5】ステープルカートリッジへロールステープルを
装填する手順を示す解説図であり、ロールステープルが
空の状態を示す略図である。
【図6】図5に続くロールステープル装填手順の解説図
であり、ステープルカートリッジの蓋を開放した状態の
略図である。
【図7】図6に続くロールステープル装填手順の解説図
であり、ステープルカートリッジの蓋を閉鎖した状態の
略図である。
【図8】図7に続くロールステープル装填手順の解説図
であり、ロールステープルのタブを引いた状態の略図で
ある。
【図9】図8に続くロールステープル装填手順の解説図
であり、ロールステープルの装填を完了した状態の略図
である。
【符号の説明】
1 ステープルカートリッジ 2 前面蓋 3 ステープル収容部 4 ガイド部 5 ステープル装填室 6 開口部 7 ステープルガイドテーブル 8L,8R 底面部 9L,9R ステープルガイド溝 21 ロールステープル 22 ベルト 22a タブ部 22b ベルト部

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数の直線状ステープルを並列に接着し
    たシートステープルをロール状に巻いたロールステープ
    ルを収容するステープルカートリッジであって、ステー
    プル装填室の底部から下方のステープルガイドテーブル
    へ通じるステープルガイド溝を設け、ステープル装填室
    からステープルガイドテーブルの前方へシートステープ
    ルを供給するように形成するとともに、ステープル装填
    室に開閉自在な蓋を設けて、ロールステープルを補充で
    きるようにしたステープルカートリッジにおいて、 ステープル装填室(5)の底部の幅方向中央部位に開口
    部(6)を設けてステープルガイドテーブル(7)の上
    面を露出し、前記開口部の左右両側にステープルガイド
    テーブルへ通じるステープルガイド溝(9L,9R)を
    設けたことを特徴とするステープルカートリッジ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のステープルカートリッジ
    に装填するロールステープルであって、ロールステープ
    ル(21)の外周側端部にベルト(22)の一端を剥離
    可能に接着して前記ベルトをロールステープルに巻回
    し、ベルトの他端側を外周面に剥離可能に接着してロー
    ルステープルを結縛したロールステープルにおいて、ベ
    ルト(22)の幅が上記ステープルカートリッジのステ
    ープル装填室(5)内に設けた開口部(6)の幅よりも
    狭いことを特徴とするロールステープル。
  3. 【請求項3】 上記ベルト(22)の外周側端部に、
    を拡張したタブ部(22a)を形成するとともに、タブ
    部の幅が上記ステープルカートリッジのステープル装填
    室(5)の室内幅よりも幅広であることを特徴とする
    求項2記載のロールステープル。
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