JP3508253B2 - 角筒状液体紙容器 - Google Patents
角筒状液体紙容器Info
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Description
両面に熱融着シール可能な合成樹脂層を積層し、中間層
として少なくともアルミニウム等の金属箔層を積層した
包材により形成された角筒状液体紙容器に関し、特にト
ップシール部のシール強度を改良した角筒状液体紙容器
に関する。 【0002】 【従来の技術】一般的な角筒状液体紙容器は、板紙を基
材層したものであり、その容器の内外両面にポリエチレ
ン、又は容器内面にポリエステル(ポリエチレンテレフ
タレート)、その外面にポリエチレンを積層した包材が
使用されており、包材の中間層としては、ナイロンやア
ルミニウム等の金属箔層が用いられ、また、液体紙容器
の構造は、例えば、図4(a)のブランク展開平面図に
示すように、平行折目aを介して順に連設した第1パネ
ルP1 と第2パネルP2 と第3パネルP3 と第4パネル
P4 と、前記第4パネルP4 端部に折目aを介して連設
した接合用の第5パネルP5 とを同一方向に折り曲げ、
第1パネルP1 端部内面と第5パネルP5外面とを接合
して、図5(a)の斜視図に示すような角筒状スリーブ
Sが形成される。 【0003】図5(a)に示すように、角筒状スリーブ
Sは、それぞれ前記第1パネルP1乃至第4パネルP4
の各側壁板1,2,3,4により構成される角筒状側壁
部Aと、各側壁板1,2,3,4上部に折目bを介して
連設され且つトップシールされたトップシール部Tと、
各側壁板1,2,3,4下部に折目cを介して連設され
且つボトムシールされたボトムシール部Bとを備える。 【0004】前記トップシール部Tは、図4(a)、及
び図5(a)に示すように、前記側壁板1上部に折目b
を介して連設された上板11と、折目eを介して連設さ
れた合掌貼板11aと、側壁板3上部に折目bを介して
連設された上板13と、折目eを介して連設された合掌
貼板13aと、側壁板2上部に折目bを介して連設され
た二等辺三角板12と、折目fを介して連設された連結
三角板12a,12aと、折目g及び折目hを介して連
設された連結合掌貼板12b,12bと、側壁板4上部
に折目bを介して連設された二等辺三角板14と、折目
fを介して連設された連結三角板14a,14aと、折
目gと折目hを介して連設された連結合掌貼板14b,
14bとにより構成されている。 【0005】また、ボトムシール部Bの構造は、図4
(a)に示すように、前記側壁板1下部に折目cを介し
て連設された下板21と、側壁板3下部に折目cを介し
て連設された下板23と、側壁板2下部に折目cを介し
て連設された二等辺三角板22と、折目iを介して連設
された連結三角板22aと、折目jを介して連設された
略台形板22bと、側壁板4下部に折目cを介して連設
された二等辺三角板24と、折目iを介して連設された
連結三角板24aと、折目jを介して連設された略台形
板24bと、前記下板23及び前記連結三角板22a,
24a下側に折目kを介して連設されたそれぞれ折曲貼
板23a,22c,24cにより構成されている。 【0006】また、前記第5パネルP5 の構造は、図4
(a)に示すように、側壁板4の端部に折目aを介して
連設された接合板5と、該接合板5の長手方向上端部に
折目bを介して連設された上接合板15と、折目nを介
して連設された合掌接合板15aにより構成される。 【0007】前記第5パネルP5 は、図4(a)及び図
4(b)の側断面図に示すように、長手方向に沿って端
部に形成された肉薄部E領域の半分を折目dを介して接
合面側に2つ折り貼着して、端部にエッジプロテクト部
6を備えている。 【0008】上記従来の角筒状液体紙容器は、図5
(a)に示すように側壁板1,2,3,4からなる角筒
状側壁部Aと、該側壁部A上部に、ゲーブルトップ型
(傾斜屋根型)のトップシール部Tと、該側壁部A下部
にフラットなボトムシール部Bとを備えた液体紙容器用
の角筒状スリーブSから製造され、同図5(a)に示す
ようにボトムシール部Bの対向する二等辺三角板22,
24(点線で図示)を互いに内側方向F1 に折り込み、
続いて対向する下板21,23(点線で図示)を互いに
内側に折り込み、その互いの下端部を、下板21下端部
が外面になるように重ね合わせて、実線で示すようにボ
トムシール部Bをフラットな形状に折り込んだ後、内外
より加熱押圧して密封シール形成した後に液体内容物が
充填される。 【0009】上記ゲーブルトップ型のトップシール部T
は、図5(a)に示すように、側壁部Aの一方の対向す
る側壁板1,3上部に連設した上板11,上板13と、
該上板11の概略中央部に必要に応じて取付けた口栓部
(図示しないが、上板11外表面に接着して取付けたも
の、又は容器内側から外側に嵌合突出させて取付けたも
の)と、該上板11,13のそれぞれ上側に連設した合
掌貼板11a,13aと、該側壁板Aの他方の対向する
側壁板2,4上部に連設した折込み用の二等辺三角板1
2,14(それぞれ頂角が直角よりもやや鋭角)と、該
三角板12のそれぞれ二等辺上側に連設した連結三角板
12a,12aと、前記三角板14のそれぞれ二等辺上
側に連設した連結三角板14a,14aと、各々連結三
角板上側に連設した連結合掌貼板12b,12bと、連
結合掌貼板14b,14bとを備える。 【0010】上記図5(a)に示す角筒状液体紙容器に
液体内容物を充填した後において、トップシール部T
を、加熱密封シールする場合は、図5(b)に示すよう
に、まず前記二等辺三角板12,14を、互いに内側
(内側方向F1 )に折込むことにより、前記上板11と
上板13とを互いに傾斜屋根型にして付合わせ、その時
に付合わせにより互いに垂直に立設重合する、予め加熱
処理(ガスの燃焼炎を用いて熱したホットエアー加熱等
による加熱処理)により、重合内面樹脂を加熱溶融した
前記合掌貼板11aと13a及び内側に折り込んだ連結
合掌貼板12b,12bと連結合掌貼板14b,14b
とを、その重合両側より互いに対向して圧接・離間動作
可能な一対の加圧板31,32により構成されたシール
ジョー30を用いて図5(c)に示すように、円弧状方
向R1 に加圧して熱融着(トップシール)することによ
り、トップシール部Tを密封シールして、図5(d)に
示すようなゲーブルトップ型(傾斜屋根型)の角筒状液
体紙容器を製造している。 【0011】また、従来の角筒状液体紙容器としては、
図6(a)に示すように側壁板1,2,3,4、及び側
壁板4に連設されて側壁板1側端部に貼着され、互いに
前記側壁板1,4を連結して角筒体とする連結板5から
なる角筒状側壁部Aと、該側壁部A上部にフラットトッ
プ型のトップシール部Tと、該側壁部A下部に、フラッ
トなボトムシール部Bとを備えた液体紙容器用の角筒状
スリーブSから製造され、同図6(a)に示すようにボ
トムシール部Bをフラットな形状に折り込んで密封シー
ル形成した後に液体内容物が充填される。 【0012】上記フラットトップ型のトップシール部T
の密封シール以前における構造は、図6(a)に示すよ
うに、三角板12,14が、ほぼ直角二等辺三角形とな
っている以外は、前述の図5(a)に示したゲーブルト
ップ型のトップシール部Tとほぼ同様の構造である。 【0013】上記トップシール部Tを、加熱密封シール
する場合は、図6(b)に示すように、まず前記二等辺
三角板12,14を互いに内側(内側方向F1 )に折込
むことにより、図6(c)に示すように、前記上板11
と上板13とを互いに水平に付合わせ、その時に付合わ
せにより互いに垂直に立設重合する、予め加熱処理(ガ
スの燃焼炎を用いて熱したホットエアー加熱等による加
熱処理)により重合内面樹脂を加熱溶融した合掌貼板1
1aと13a、及び内側に折り込んだ連結合掌貼板12
b,12bと連結合掌貼板14b,14bとを、その重
合両側より互いに対向して圧接・離間動作可能な一対の
加圧板31,32(図5(c)参照)により構成された
シールジョー30を用いて、円弧状方向R1 のように加
圧して、熱融着(トップシール)することにより、トッ
プシール部Tを密封シールして、その後図6(d)に示
すように、トップシール部Tの立設シールされた合掌貼
板11a,13aを矢印方向K1 のように水平に折り曲
げて加熱シールしてフラットトップ型の角筒状液体紙容
器を製造している。 【0014】 【発明が解決しようとする課題】上記従来の角筒状液体
紙容器の密封シールにおいては、合掌貼板11aと13
a及び連結合掌貼板12b,12bと連結合掌貼板14
b,14bなどの密封シールすべきシール領域をホット
エアー加熱等によって加熱処理し、シール領域内面の合
成樹脂シーラント層を予め加熱溶融状態にし、溶融状態
が解消されない間に、シールジョーによって加圧して融
着させる必要があり、例えばホットエアー加熱からシー
ルまでにタイムラグがあって、加熱処理後の溶融状態を
保持できない場合は、確実な密封シールが得られない危
険性があった。 【0015】また、特に、上記液体紙容器の内面にポリ
エステルやポリエステルとポリエチレン(ポリオレフィ
ン類)とのブレンドを用い、その外面にポリエチレンを
用いた場合は、ポリエステルの方が適正な融着シール温
度が高いため、容器内外両面にポリエチレンを用いた場
合に比較して密封シールの加熱温度をより高くする必要
があり、溶融したポリエステル樹脂が、シールジョーに
よる加圧までに適正融着シール温度以下に冷えて結晶化
してしまい、接着し難くなって確実な密封シールが得ら
れない場合がある。 【0016】そこで、ホットエアー加熱方式によらず
に、高周波コイルを内装した高周波発生加圧板31,3
2を用いて、加圧しながら同時に適正融着シール温度に
加熱する高周波加熱方式(誘電加熱、誘導加熱)によっ
て密封シールする方法が考えられる。 【0017】図7(a)は、板紙を基材層として、容器
内面にポリエステル層を用い、外面にポリエチレン層を
用いて、前記基材層と内面のポリエステル層との間にア
ルミニウム等の金属箔層Mを用いた角筒状液体紙容器の
合掌貼板11a,13a及び連結合掌貼板12b,12
b及び連結合掌貼板14b,14bの密封シールすべき
トップシール部Tを、高周波を発生する加圧板31,3
2により加圧してシールする状態を示す概略平面図であ
り、対向する合掌貼板11a,13aの両側より、加圧
板31,32にて圧接される合掌貼板11a内面と、連
結合掌貼板12b、14b内面のポリエステル、及び、
合掌貼板13a内面と連結合掌貼板12b,14b内面
のポリエステル、及び連結合掌貼板12b,12b外面
のポリエチレン、及び連結合掌貼板14b,14b外面
のポリエチレンを、それぞれ高周波加熱により融着シー
ルして、トップシール部Tを密封シールするものであ
る。 【0018】上記のように角筒状液体紙容器に金属箔層
Mが用いられている場合は、図7(b)の部分概略平面
図に示すように、高周波を発生する加圧板31,32に
最も近接した合掌貼板11a,13aにある金属箔層M
が、加圧板31,32からの高周波電波の内部伝達を阻
害するものの、合掌貼板11a(及び13a)内面のポ
リエステルは、誘導加熱による一層による金属箔層Mの
発熱によって加熱溶融され、融着シールすべき圧接され
ている連結合掌貼板14b内面のポリエステルも、該金
属箔層Mの発熱によって加熱溶融されて、融着シールさ
れる。 【0019】ところが、図7(b)に示すように、第5
パネルP5 端部に折り返し形成されたエッジプロテクト
部6による金属箔層Mの折り返しによって、第5パネル
P5の折り返し内面Iは、加圧板31との間に三層の金
属箔層Mが形成されてしまうため、第5パネルP5 内面
と、対向側の融着シールすべき連結合掌貼板14b内面
のポリエステルは、高周波の伝達が阻害されて加熱溶融
が不十分となり、トップシール部Tの正確な密封シール
が得られない場合があった。 【0020】本発明は、内面にポリエステル、外面にポ
リエチレン、中間層に金属箔層を配した角筒状液体紙容
器において、トップシール部を正確に密封シールするこ
とにある。 【0021】 【課題を解決するための手段】本発明は、第1パネルP
1 端部に折目を介して連設した接合用の第5パネルP5
を備え、第5パネルP5 はその長手方向に沿う端部にエ
ッジプロテクト6を備え、平行折目を介して順に連設し
た第1パネルP1 と第2パネルP2 と第3パネルP3 と
第4パネルP4 と、前記第5パネルP5 とを同一方向に
折り曲げて、第4パネルP4 端部内面とエッジプロテク
ト6の形成された第5パネルP5 外面とを接合して形成
される角筒状スリーブSにより形成され、それぞれ前記
第1パネルP1 乃至第4パネルP4 の各側壁板1,2,
3,4により構成される角筒状側壁部Aと、各側壁板
1,2,3,4上部に折目を介して連設され、且つトッ
プシールされたトップシール部Tと、各側壁板1,2,
3,4下部に折目を介して連設され、且つボトムシール
されたボトムシール部Bとを備え、板紙を基材として、
内面にポリエステル、外面にポリエチレン、中間層に金
属箔層Mを配した角筒状液体紙容器であって、前記トッ
プシール部Tは、前記側壁板1上部に折目を介して連設
された上板11,合掌貼板11aと、側壁板3上部に折
目を介して連設された上板13,合掌貼板13aと、側
壁板2上部に折目を介して連設された二等辺三角板1
2,連結三角板12a,12a,連結合掌貼板12b,
12bと、側壁板4上部に折目を介して連設された二等
辺三角板14,連結三角板14a,14a,連結合掌貼
板14b,14bを備え、該トップシール部Tは、対向
する合掌貼板11a,13aとその内側に折り込まれた
連結合掌貼板12b,12b,14b,14bが、合掌
貼板11a,13aと平行なトップシール用の高周波シ
ール用加圧板にて加圧溶融されて融着シールされ、且つ
該合掌貼板11aと第5パネルP 5 との折り返し内面I
のポリエステルが、合掌貼板11aと第5パネルP 5 と
の折り返し内面Iと、該合掌貼板11aに対して加圧加
熱するトップシール用の高周波シール用加圧板との間に
形成された一層による金属箔層Mの介在により溶融され
て融着シールされていることを特徴とする角筒状液体紙
容器である。 【0022】 【実施例】本発明の角筒状液体紙容器を、実施例に従っ
て以下に詳細に説明すれば、板紙を基材層したものであ
り、容器内面にポリエステル樹脂(ポリエチレンテレフ
タレート)若しくはポリエチレン等のポリオレフィンと
ポリエステルとのブレンド樹脂を積層し、外面にポリエ
チレン樹脂を積層した包材が使用され、包材の中間層
(基材層と内面樹脂層との間の層)として、アルミニウ
ム等の金属箔層が用いられ、また、ナイロンやその他の
樹脂を使用してもよい。 【0023】本発明の上記角筒状液体紙容器の構造は、
平行折目を介して順に連設した第1パネルP1 と第2パ
ネルP2 と第3パネルP3 と第4パネルP4 と、前記第
1パネルP1 端部に折目を介して連設した接合用の第5
パネルP5 とを同一方向に折り曲げ、第4パネルP4 端
部内面と第5パネルP5 外面とを接合して形成される角
筒状スリーブSは、それぞれ前記第1パネルP1 乃至第
4パネルP4 の各側壁板1,2,3,4により構成され
る角筒状側壁部Aと、各側壁板1,2,3,4上部に折
目を介して連設され且つトップシールされたトップシー
ル部Tと、各側壁板1,2,3,4下部に折目を介して
連設され且つボトムシールされたボトムシール部Bとを
備え、前記トップシール部Tは前記側壁板1上部に折目
を介して連設された上板11,合掌貼板11aと、側壁
板3上部に折目を介して連設された上板13,合掌貼板
13aと、側壁板2上部に折目を介して連設された二等
辺三角板12,連結三角板12a,12a,連結合掌貼
板12b,12bと、側壁板4上部に折目を介して連設
された二等辺三角板14,連結三角板14a,14a,
連結合掌貼板14b,14bとにより構成され、前記第
5パネルP5 は、その端部に、長手方向に沿って端部に
形成された肉薄部E領域の半分を折目dを介して接合面
側に折り返し貼着されたエッジプロテクト部6を備える
角筒状液体紙容器である。 【0024】例えば、図1(a)のブランク展開平面図
に示すように、平行折目aを介して順に連設した第1パ
ネルP1 と第2パネルP2 と第3パネルP3 と第4パネ
ルP4 と、前記第1パネルP1 端部に折目aを介して連
設した接合用の第5パネルP5 とを同一方向に折り曲
げ、第4パネルP4 端部内面と第5パネルP5 外面とを
適宜接合( 熱融着シール)して、図2(a)の斜視図に
示すような角筒状スリーブSが形成される。 【0025】図2(a)に示すように、角筒状スリーブ
Sは、それぞれ前記第1パネルP1乃至第4パネルP4
の各側壁板1,2,3,4により構成される角筒状側壁
部Aと、各側壁板1,2,3,4上部に折目bを介して
連設され且つトップシールされたトップシール部Tと、
各側壁板1,2,3,4下部に折目cを介して連設され
且つボトムシールされたボトムシール部Bとを備える。 【0026】前記トップシール部Tは、図1(a)、及
び図2(a)、及び3(a)に示すように、前記側壁板
1上部に折目bを介して連設された上板11と、折目e
を介して連設された合掌貼板11aと、側壁板3上部に
折目bを介して連設された上板13と、折目eを介して
連設された合掌貼板13aと、側壁板2上部に折目bを
介して連設された二等辺三角板12と、折目fを介して
連設された連結三角板12a,12aと、折目g及び折
目hを介して連設された連結合掌貼板12b,12b
と、側壁板4上部に折目bを介して連設された二等辺三
角板14と、折目fを介して連設された連結三角板14
a,14aと、折目gと折目hを介して連設された連結
合掌貼板14b,14bとにより構成されている。な
お、ボトムシール部Bの構造は、図4(a)の従来技術
のブランク展開平面図にて示したものと同様である。 【0027】図1(a)及び図1(b)の側断面図に示
すように、前記第5パネルP5 は、第4パネルP4 端部
に折目aを介して連設され、該第5パネルP5 端部に
は、長手方向に沿って端部に形成された肉薄部E領域の
半分を折目dを介して接合面側に2つ折りに折り返し、
接着剤等にて貼着することにより形成されたエッジプロ
テクト部6を備えている。 【0028】また、上記第5パネルP5 の構造は、図1
(a)に示すように、側壁板1の端部に折目aを介して
連設された接合板5と、該接合板5の上部に、折目bを
介して、長手方向上端部に、該上端部の折目a,bの交
差部より前記二等辺三角板12,14と同一傾斜で延び
る折目oと、前記折目dと該折目oとの交差部より前記
二等辺三角板12,14と同一傾斜で第5パネルP5 端
部に延びる折目qとにより囲まれた上接合板15と、前
記折目o,q上側に重合接合板15aと、該重合接合板
15a上側に折目nを介して折込接合板15bとにより
構成され、第5パネルP5 の肉薄部Eを折目dを介して
接合面側に2つ折りに折り返した際は、前記折目oと折
目qが重ね合わせられ、その折り返し内面を適宜接着固
定することにより、図1(b)に示すエッジプロテクト
部6が形成されている。 【0029】上記本発明の角筒状液体紙容器は、図2
(a)に示すように、側壁板1,2,3,4からなる角
筒状側壁部Aと、該側壁部A上部にゲーブルトップ型
(傾斜屋根型)のトップシール部Tと、該側壁部A下部
にフラットなボトムシール部Bとを備えた液体紙容器用
の角筒状スリーブSから製造され、同図2(a)に示す
ようにボトムシール部Bをフラットな形状に折り込んで
密封シール形成した後に液体内容物が充填される。 【0030】上記ゲーブルトップ型のトップシール部T
は、図2(a)に示すように、側壁部Aの一方の対向す
る側壁板1,3上部に連設した上板11,上板13と、
該上板11の概略中央部に必要に応じて取付けた口栓部
(図示しないが、上板11外表面に接着して取付けたも
の、又は容器内側から外側に嵌合突出させて取付けたも
の)と、該上板11,13のそれぞれ上側に連設した合
掌貼板11a,13aと、該側壁板Aの他方の対向する
側壁板2,4上部に連設した折込み用の二等辺三角板1
2,14(それぞれ頂角が直角よりもやや鋭角)と、該
三角板12のそれぞれ二等辺上側に連設した連結三角板
12a,12aと、前記三角板14のそれぞれ二等辺上
側に連設した連結三角板14a,14aと、各々連結三
角板上側に連設した連結合掌貼板12b,12bと、連
結合掌貼板14b,14bとを備える。 【0031】上記図2(a)に示すボトムシール部Bを
密封シール形成して液体内容物を充填した後の本発明の
角筒状液体紙容器は、トップシール部Tを、加熱密封シ
ールする場合は、図2(b)に示すように、まず前記二
等辺三角板12,14を、互いに内側(内側方向F1 )
に折込むことにより、前記上板11と上板13とを互い
に傾斜屋根型にして付合わせる。 【0032】その時に付合わせにより互いに垂直に立設
重合する前記合掌貼板11aと13a及び内側に折り込
んだ連結合掌貼板12b,12bと連結合掌貼板14
b,14bとを、その重合両側より互いに対向して圧接
・離間動作可能な高周波加熱用の一対の高周波コイルを
内装した高周波発生加圧板31,32により構成された
シールジョー30を用いて、図2(c)に示すように、
円弧状方向R1 に加圧して熱融着(トップシール)する
ことにより、トップシール部Tを密封シールし、図2
(d)に示すようなゲーブルトップ型(傾斜屋根型)の
本発明の角筒状液体紙容器が製造される。 【0033】図3(a)は、容器内面にポリエステルを
用い、外面にポリエチレンを用いた本発明の角筒状液体
紙容器の合掌貼板11a,13a及び連結合掌貼板12
b,12b、及び連結合掌貼板14b,14bの密封シ
ールすべきトップシール部Tを高周波を発生する加圧板
31,32により加圧して密封シールする状態を示す概
略平面図であり、対向する合掌貼板11a,13aの両
側より、加圧板31,32にて圧接される合掌貼板11
a内面と連結合掌貼板12b、14b内面のポリエステ
ル、及び合掌貼板13a内面と連結合掌貼板12b,1
4b内面のポリエステル、及び連結合掌貼板12b,1
2b外面のポリエチレン、及び連結合掌貼板14b,1
4b外面のポリエチレンは、高周波による誘電加熱によ
り融着シールされて、トップシール部Tは正確に密封シ
ールされる。 【0034】また、上記本発明の角筒状液体紙容器の包
材中間層にアルミニウム箔等の金属箔層Mが用いられて
いる場合、即ち、合掌貼板11a,13a、及び連結合
掌貼板12b,12b、及び連結合掌貼板14b,14
bのそれぞれ中間層に、図3(b)の部分概略平面図に
示すように金属箔層Mが用いられている場合は、高周波
を発生する加圧板31,32に最も近接した合掌貼板1
1a,13aにある金属箔層Mが、加圧板31,32か
らの高周波電波の内部伝達を阻害するものの、合掌貼板
11a(及び13a)内面のポリエステルは、誘導加熱
による一層による金属箔層Mの発熱によって加熱溶融さ
れ、融着シールすべき圧接されている連結合掌貼板14
b内面のポリエステルも、該金属箔層Mの発熱によって
加熱溶融されて、融着シールされる。 【0035】また、図3(b)に示すように、本発明の
角筒状液体紙容器における第5パネルP5 の折り返し内
面Iは、加圧板31との間に一層による金属箔層Mが形
成されるのみであり、第5パネルP5 の折り返し内面I
のポリエステルは、該金属箔層Mの発熱により加熱溶融
されて融着シールされ、トップシール部Tの正確な密封
シールが得られる。 【0036】本発明の角筒状液体紙容器は、従来技術と
して図6(a)〜(d)に示した角筒状液体紙容器のよ
うに、側壁板1,2,3,4からなる角筒状側壁部A
と、該側壁部A上部に、三角板12,14がほぼ直角二
等辺三角形となっているフラットトップ型のトップシー
ル部Tと、該側壁部A下部にフラットなボトムシール部
Bとを備えた液体紙容器用の角筒状スリーブSから、ボ
トムシール部Bをフラットな形状に折り込んで密封シー
ル形成し、液体内容物を充填した後に、トップシール部
Tをフラットな形状に折り込んだフラットトップ型の角
筒状液体紙容器であってもよい。 【0037】 【作用】本発明の角筒状液体紙容器は、特許請求の範囲
に記載する如く、第1パネルP1 端部に折目aを介して
連設した接合用の第5パネルP5 を備え、その長手方向
に沿う端部にエッジプロテクト6を備えている。 【0038】平行折目aを介して順に連設した第1パネ
ルP1 と第2パネルP2 と第3パネルP3 と第4パネル
P4 及び第5パネルP5 とを、同一方向に折り曲げて、
第4パネルP4 端部内面と、エッジプロテクト6の形成
された第5パネルP5 外面とを接合して形成される角筒
状スリーブSにより形成され、それぞれ前記第1パネル
P1 乃至第4パネルP4 の各側壁板1,2,3,4によ
り構成される角筒状側壁部Aと、各側壁板1,2,3,
4上部に折目を介して連設され且つトップシールされた
トップシール部Tと、各側壁板1,2,3,4下部に折
目を介して連設され且つボトムシールされたボトムシー
ル部Bとを備える。 【0039】前記トップシール部Tは、前記側壁板1上
部に折目を介して連設された上板11,合掌貼板11a
と、側壁板3上部に折目を介して連設された上板13,
合掌貼板13aと、側壁板2上部に折目を介して連設さ
れた二等辺三角板12,連結三角板12a,12a,連
結合掌貼板12b,12bと、側壁板4上部に折目を介
して連設された二等辺三角板14,連結三角板14a,
14a,連結合掌貼板14b,14bとにより構成され
ている。 【0040】上記構成であるので、第5パネルP5 の折
り返し内面Iは、加圧板31との間に一層による金属箔
層Mが形成されるのみであり、第5パネルP5 の折り返
し内面Iのポリエステルは、該金属箔層Mの発熱により
加熱溶融されて融着シールされて、トップシール部Tの
正確な密封シールが得られるものである。 【0041】 【発明の効果】本発明の角筒状液体紙容器は、板紙を基
材として、内面にポリエステル、外面にポリエチレン、
中間層に金属箔層を配した紙容器であって、第5パネル
の折り返し内面が良好に加熱溶融されて融着シールさ
れ、正確な密封シール状態でトップシールされた角筒状
液体紙容器が得られる。
ブランク展開平面図である。 【図2】(a)〜(d)は本発明の角筒状液体紙容器の
一実施例における組み立て方を示す説明図である。 【図3】(a)〜(b)は本発明の角筒状液体紙容器の
一実施例におけるトップシール部の密封シールを説明す
る概略平面図である。 【図4】従来の角筒状液体紙容器の一例におけるブラン
ク展開平面図である。 【図5】(a)〜(d)は従来の角筒状液体紙容器の一
例における組み立て方を示す説明図である。 【図6】(a)〜(d)は従来の角筒状液体紙容器の他
の例における組み立て方を示す説明図である。 【図7】(a)〜(b)は従来の角筒状液体紙容器の一
例におけるトップシール部の密封シールを説明する概略
平面図である。 【符号の説明】 P1 …第1パネル P2 …第2パネル P3 …第3パネ
ル P4 …第4パネル P5 …第5 パネル E…肉薄部 S…角筒状スリーブ A…角筒状側壁部 B…ボトムシール部 T…トップシ
ール部 1,2,3,4…側壁板 5…接合板 6…エッジプロ
テクト部 11,13…上板 12,14…二等辺三角板 11
a,13a…合掌貼板 12a,14a…連結三角板 12b,14b…連結合
掌貼板 15…上接合板 21,23…下板 22,24…二等辺三角板 25…
下接合板 30…シールジョー 31,32…加圧板
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】第1パネルP1 端部に折目を介して連設し
た接合用の第5パネルP5 を備え、第5パネルP5 はそ
の長手方向に沿う端部にエッジプロテクト6を備え、平
行折目を介して順に連設した第1パネルP1 と第2パネ
ルP2 と第3パネルP3 と第4パネルP4 と、前記第5
パネルP5 とを同一方向に折り曲げて、第4パネルP4
端部内面とエッジプロテクト6の形成された第5パネル
P5 外面とを接合して形成される角筒状スリーブSによ
り形成され、それぞれ前記第1パネルP1 乃至第4パネ
ルP4 の各側壁板1,2,3,4により構成される角筒
状側壁部Aと、各側壁板1,2,3,4上部に折目を介
して連設され、且つトップシールされたトップシール部
Tと、各側壁板1,2,3,4下部に折目を介して連設
され、且つボトムシールされたボトムシール部Bとを備
え、板紙を基材として、内面にポリエステル、外面にポ
リエチレン、中間層に金属箔層Mを配した角筒状液体紙
容器であって、前記トップシール部Tは、前記側壁板1
上部に折目を介して連設された上板11,合掌貼板11
aと、側壁板3上部に折目を介して連設された上板1
3,合掌貼板13aと、側壁板2上部に折目を介して連
設された二等辺三角板12,連結三角板12a,12
a,連結合掌貼板12b,12bと、側壁板4上部に折
目を介して連設された二等辺三角板14,連結三角板1
4a,14a,連結合掌貼板14b,14bを備え、該
トップシール部Tは、対向する合掌貼板11a,13a
とその内側に折り込まれた連結合掌貼板12b,12
b,14b,14bが合掌貼板11a,13aと平行な
トップシール用の高周波シール用加圧板にて加圧溶融さ
れて融着シールされ、且つ該合掌貼板11aと第5パネ
ルP 5 との折り返し内面Iのポリエステルが合掌貼板1
1aと第5パネルP 5 との折り返し内面Iと、該合掌貼
板11aに対して加圧加熱するトップシール用の高周波
シール用加圧板との間に形成された一層による金属箔層
Mの介在により溶融されて融着シールされていることを
特徴とする角筒状液体紙容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29693694A JP3508253B2 (ja) | 1994-11-30 | 1994-11-30 | 角筒状液体紙容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29693694A JP3508253B2 (ja) | 1994-11-30 | 1994-11-30 | 角筒状液体紙容器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08151032A JPH08151032A (ja) | 1996-06-11 |
JP3508253B2 true JP3508253B2 (ja) | 2004-03-22 |
Family
ID=17840099
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29693694A Expired - Fee Related JP3508253B2 (ja) | 1994-11-30 | 1994-11-30 | 角筒状液体紙容器 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3508253B2 (ja) |
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---|---|---|---|---|
DE102014107157A1 (de) * | 2014-05-21 | 2015-11-26 | Elopak Systems Ag | Verfahren und Vorrichtung zum Heißversiegeln von mehreren Lagen eines Laminats |
-
1994
- 1994-11-30 JP JP29693694A patent/JP3508253B2/ja not_active Expired - Fee Related
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---|---|
JPH08151032A (ja) | 1996-06-11 |
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