JP3507370B2 - 処理装置及び処理方法 - Google Patents

処理装置及び処理方法

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JP3507370B2
JP3507370B2 JP23939499A JP23939499A JP3507370B2 JP 3507370 B2 JP3507370 B2 JP 3507370B2 JP 23939499 A JP23939499 A JP 23939499A JP 23939499 A JP23939499 A JP 23939499A JP 3507370 B2 JP3507370 B2 JP 3507370B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば監視用、防犯用
等に使われる、映像信号を間欠的にコマ抜きして記録再
生するタイムラプス方式磁気記録再生装置(以下「タイ
ムラプスVTR」と称する)に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、工場、工事現場、店舗などで種々
の場所を人間に代って同時に監視するために、複数のビ
デオカメラからの映像信号を順次切り換えて、ビデオテ
ープに間欠的にコマ抜き記録し、例えば1本のテープに
720時間というような長時間の録画が可能なタイムラ
プスVTRが広く用いられている。これにより、異常発
生時には記録された映像信号を再生して貴重な情報を得
ることができるものである。
【0003】例えば、特開昭62−295581号公報
には、同一磁気テープ上に複数のビデオカメラの出力を
1フィールド(あるいはフレーム)毎に交互に録画し、
再生時には磁気テープから所望ビデオカメラ出力のみを
1フィールド(あるいはフレーム)毎に取り出し、録画
内容を正しく確認することができるタイムラプスVTR
が示されている。
【0004】以下、図を参照しながら、一例としてVH
S方式のビデオカセットテープを用いた従来市販されて
いるタイムラプスVTRによる構成について説明する。
【0005】図30は従来のタイムラプスVTRを用い
た構成図の一例である。図30において、1はタイムラ
プスVTR、2はスイッチャ、3a〜3dはビデオカメ
ラで、ビデオカメラ3a〜3d(各々A,B,C,Dc
h)からの映像信号はスイッチャ2の映像切換回路4で
フィールドあるいはフレーム毎に順次切り換えられ、タ
イムラプスVTR1に供給される。なお、図30は、ス
イッチャ2が別の装置に分離されている例であるが、タ
イムラプスVTR1に内蔵されていても同様である。タ
イムラプスVTR1では、入力された映像信号の内クロ
マ信号(色信号)はカラー低域変換回路7で低域信号に
変換され、一方輝度信号はFM変調回路8で周波数変調
された後、この両回路7,8の出力は加算回路9で加算
され、次に記録アンプ10を介してシリンダ11に搭載
された磁気ヘッドH1+(12),H2-(13),H
3-(14),H4+(15)で磁気テープ160に各ch
が順次記録される。この場合、テープを間欠的に走行さ
せて長時間記録する間欠記録再生モード(テープが停止
状態で記録)の他、テープを通常速で連続走行させて記
録再生する通常速モード(例えばVHS方式の標準モー
ドでは33.33(mm/sec))がある。再生時に
は、上記磁気ヘッドH1+(12),H2-(13),H3-
(14),H4+(15)からの再生信号はプリアンプ1
6,17,18,19にて増幅され、次にスイッチ回路
20,21,22を経由した後、カラー高域変換回路2
3,FM復調回路24にて各々もとの帯域に復元された
クロマ信号,輝度信号となり、さらに加算回路25で加
算されて再生映像信号が得られる。また、使用者により
モード設定入力手段26にて入力された動作モードに応
じて、システムコントロール手段(以下、単に「シスコ
ン手段」とも称す)27では、シリンダ11,コントロ
ールヘッド28,キャプスタン軸29を制御するサーボ
回路30を作動させ、タイムラプスVTR1の動作状態
を制御させる。またシスコン手段27は、切り換え回路
31を作動させ、テープの通常速再生モード時にはスイ
ッチ回路20,21の出力の内一方をスイッチ回路22
の出力とし、通常速よりはやく早見できるサーチ再生モ
ード時にはレベル検出回路32にてスイッチ回路20,
21の出力の内大きい方をスイッチ回路22の出力とす
る。
【0006】スイッチャ2では、A/D(アナログ・デ
ジタル)手段33,画像メモリ34,D/A(デジタル
・アナログ)手段35,及びこれらを制御するメモリ制
御手段36により、タイムラプスVTR1からの映像信
号をフィールド毎に分割し、再生チャンネル設定手段3
7の出力に応じて所望のチャンネルの再生画がTVモニ
タ38に得られる。ここで、間欠記録されたテープを間
欠再生した時には、図31に示すように、磁気ヘッド1
2〜15がテープに接する期間を示すSW30信号39
をもとに、図31の(e)あるいは図31の(f)のよ
うなほぼ平坦で良好なヘッド再生信号が得られる。な
お、通常速記録されたテープを通常速再生した時にも図
31の(e)あるいは図31の(f)のようにほぼ平坦
で良好なヘッド再生信号が得られることは勿論である。
また間欠記録されたテープを通常速再生し多少早見した
時には、図32に示すように、記録トラックと再生トレ
ースの傾きが1トラック分異なるために少し算盤玉のよ
うにはなるが、所要レベル以上のヘッド再生信号が得ら
れる。よって、上記両者共スイッチャ2を介し選択され
た各A,B,C,Dchの再生画が良好に得られること
となる。
【0007】
【発明が解決しようとする問題】ところが、上記従来の
タイムプラスVTRでは、間欠走行多ch記録のテープ
を早い速度で走行させるサーチ再生モード時には、磁気
ヘッドの再生トレース軌跡は、例えば図33に一例とし
て5倍速サーチ時で示すように複数のトラックにまたが
ることとなる。この場合、スイッチ回路20,21の出
力は図34の(f),(g)に示すように算盤玉のよう
になり、レベル検出回路32でレベル大の方が選択さ
れ、スイッチ回路22の出力は図34の(h)のように
なる。いま、カメラ4台で4chの映像信号が記録され
ているときには、スイッチ回路22の出力は図34の
(i)に示すように、再生1フィールド期間中にA,
B,C,Dchが部分的に存在することとなる。すなわ
ち、TVモニタ38上では、図35に示すように、図3
4の(h)の再生ヘッド出力に対応して部分的に各ch
が再生されて、結果的に、図36に示すように、各A,
B,C,Dchが多重されて再生され、非常に見にくく
なるという問題があった。
【0008】本発明の目的は、間欠記録されたテープを
間欠再生・通常速再生した場合だけでなく、間欠記録及
び通常速記録にかかわらず、素早く記録内容を見れるサ
ーチ再生時にも各チャンネル毎に正しくかつ楽に再生画
を認識確認できるタイムラプスVTRを提供することに
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る第1の処理
装置は、複数のチャンネルの映像信号が記録された記録
媒体から任意のチャンネルのサーチ再生画像が得られる
ように処理する処理装置であって、記録媒体から映像信
号を再生する再生装置により再生された映像信号が入力
される入力手段と、前記入力手段により入力された映像
信号から任意のチャンネルの映像信号を抽出する抽出手
段と、前記抽出手段により抽出された前記任意のチャン
ネルの映像信号を出力する出力手段とを備えていること
を特徴とする。
【0010】また、本発明に係る第2の処理装置は、複
数のチャンネルの映像信号が記録された記録媒体から任
意のチャンネルのサーチ再生画像が得られるように処理
する処理装置であって、記録媒体から映像信号を再生す
る再生装置により再生された映像信号が入力される入力
手段と、前記入力手段により入力された映像信号から任
意のチャンネルの映像信号を記憶する記憶手段と、前記
記憶手段から前記任意のチャンネルの映像信号を出力す
る出力手段とを備えていることを特徴とする。
【0011】また、本発明に係る第3の処理装置は、複
数のチャンネルの映像信号を記録あるいは再生する記録
再生装置に接続されて用いられる処理装置であって、前
記複数のチャンネルを識別する識別信号を生成する生成
手段と、前記識別信号を前記記録再生装置へ出力する第
1の出力手段と、前記記録再生装置により再生された映
像信号及び識別信号が入力される入力手段と、前記入力
手段により入力された映像信号から任意のチャンネルの
映像信号を抽出する抽出手段と、前記抽出手段により抽
出された前記任意のチャンネルの映像信号を出力する第
2の出力手段とを備えていることを特徴とする。
【0012】以上の場合において、前記複数のチャンネ
ルの映像信号は、互いに異なる映像信号であってもよ
い。
【0013】また、前記複数のチャンネルの映像信号
は、複数の映像入力装置から出力された信号であっても
よい。前記映像入力装置は、例えば、撮像装置である。
また、前記複数のチャンネルの映像信号は、互いに異な
る信号源から出力された信号であってもよい。
【0014】また、第1又は第2の処理装置において、
前記記録媒体には、前記複数のチャンネルを識別するた
めの識別信号が記録されていてもよい。
【0015】また、第3の処理装置において、前記抽出
手段は、前記識別信号に基づいて任意のチャンネルの映
像信号を抽出してもよい。
【0016】本発明に係る処理方法は、複数のチャンネ
ルの映像信号が記録された記録媒体から任意のチャンネ
ルのサーチ再生画像が得られるように処理する処理方法
であって、記録媒体から映像信号を再生する再生装置に
より再生された映像信号が入力される入力ステップと、
入力された前記映像信号から任意のチャンネルの映像信
号を抽出する抽出ステップと、抽出された前記任意のチ
ャンネルの映像信号を記憶する記憶ステップと、記憶さ
れた前記任意のチャンネルの映像信号を出力する出力ス
テップとを有していることを特徴とする。
【0017】また、本発明に係る別の処理方法は、前記
複数のチャンネルを識別する識別信号を生成する生成ス
テップと、記録媒体に映像信号を記録及び再生する記録
再生装置へ前記識別信号を出力する第1の出力ステップ
と、前記記録再生装置により再生された映像信号及び識
別信号が入力される入力ステップと、入力された前記映
像信号から任意のチャンネルの映像信号を抽出する抽出
ステップと、抽出された前記任意のチャンネルの映像信
号を出力する第2の出力ステップとを有していることを
特徴とする。
【0018】
【作用】各ビデオカメラからの映像信号はスイッチャ手
段でフィールドあるいはフレーム毎に選択されて一つづ
きの連続した映像信号になり、次に上記録画映像情報付
加手段によって上記連続映像信号に組み込まれた各映像
信号のチャンネル総数m,各チャンネル番号などの映像
情報がフィールドあるいはフレーム単位で上記連続映像
信号の、例えば垂直帰線期間などに付加させた後、上記
磁気ヘッドで磁気テープに記録される。
【0019】再生時には、上記再生信号処理回路手段に
て、上記4個の磁気ヘッドからの出力を選択切り換えて
再生ヘッド信号を生成し、さらに上記再生ヘッド信号を
元の映像信号に復元復調する。一方、録画映像情報検出
手段によって、録画時に付加された録画映像情報は上記
再生映像信号から検出され、検出されたチャンネル総数
mは上記サーボ手段及び上記書き込み期間制御手段に出
力される。上記サーボ手段では、上記シスコン手段で使
用者に設定された動作モードと上記録画映像情報検出手
段からの検出チャンネル総数mに応じてサーチ再生時に
は通常テープ走行速度に対する倍速数kを最適設定制御
することによって、すべての録画チャンネルにおいてモ
ニタTV画面の全面にわたってサーチ再生画が得られる
こととなる。
【0020】また、上記書き込み期間制御手段では、上
記磁気ヘッドの出力から2組の再生ヘッド信号(H1+
3-の組とH2-,H4+の組、あるいはH1+,H4+の組と
2-,H3-の組)を生成し、更に上記再生ヘッド信号を
もとに上記録画映像情報検出手段からの検出チャンネル
総数m,各チャンネル番号及びシスコン手段からのサー
チ方向(正あるいは逆)を示すサーチ方向信号に応じ
て、画像メモリへの書込み期間を示す制御信号を生成す
る。よって、上記書き込み制御手段では、上記書き込み
期間制御信号に応じて上記画像メモリ手段の所定部分へ
の書き込みを制御することにより、各チャンネルが連続
して再生されている映像信号から特定の所望チャンネル
のみの再生映像信号部分を上記画像メモリ手段に書き込
むこととなる。次に、上記読出し制御手段にて、特定チ
ャンネルのみ記憶された画像メモリ手段から順次映像信
号の読み出しを制御することによって、各チャンネルが
多重再生されることなく所望特定チャンネルのみのサー
チ再生画が得られ、非常に見やすく、かつ楽に高速で録
画内容を検索、確認できる。
【0021】ここで、2組の再生ヘッド信号として、H
1+,H3-の組とH2-,H4+の組を用いた場合には、再生
ヘッド信号としては磁気ヘッドH1+,H2-,H3-,H4+
の内常にレベルの大きい磁気ヘッド出力が選択され、元
の映像信号に復調される。また各チャンネル毎の書き込
み期間制御信号は、2組の再生ヘッド信号(H1+,H3-
の組とH2-,H4+の組)の比較信号と上記SW30信号
とから生成されたアジマス角度がα側あるいはβ側のみ
の再生ヘッド期間を示す第1のαアジマス信号(Hig
hがα側)あるいは第1のβアジマス信号(Highが
β側;第1のαアジマス信号の反転信号)のHigh及
びLowというステート数をもとに、検出チャンネル総
数m、サーチ方向信号に応じて、例えば正方向サーチ時
には、上記m個毎にカウントしたときの各カウント値の
期間だけを抜き取った形で生成される。これによって、
サーチ再生時、各チャンネル毎にそのチャンネルだけの
再生映像信号を画像メモリに書き込むことができ、各チ
ャンネルとも全面サーチ再生画が得られる。かつ、この
場合、サーチ倍速数kとして、記録時のテープ走行速度
(例えば、間欠走行ではテープ停止状態、通常走行では
連続的に走行し、記録テープパターンの傾きが多少異な
るが)にかかわらず、検出チャンネル総数mを、素数P
nの積として、
【0022】
【数3】
【0023】上記式で表わせば、下記の式を満足さ
せることによって、 K≠a・Pn(aは0を除く整数、なお負は逆方向サーチ時) …式 TVモニタの全画面にわたった再生画が得られるもので
ある。
【0024】また、2組の再生ヘッド信号として、
1+,H4+の組とH2-,H3-の組を用いた場合には、再
生ヘッド信号としては磁気ヘッドH1+,H4+の出力か、
あるいは磁気ヘッドH2-,H3-の出力が選択され、元の
映像信号に復調される。また各チャンネル毎の書き込み
期間制御信号は、2組の再生ヘッド信号(H1+,H4+
組とH2-,H3-の組)波形が概略零になり記録トラック
の変わり目毎にHigh及びLowというステート変化
を示す第2のαアジマス信号,第2のβアジマス信号を
もとに、検出チャンネル総数mに応じて次のように生成
される。すなわち、検出チャンネル総数mが偶数のとき
は、上記第2のαアジマス信号及び上記第2のβアジマ
ス信号のHigh及びLowというステート数をm/2
個毎を単位としてカウントしたときの各カウント値の期
間だけを抜き取った形で各チャンネル毎の書き込み期間
制御信号が生成され、2組の再生ヘッド信号(H1+,H
4+の組とH2-,H3-の組)の両方を用いて、各チャンネ
ルの全面サーチ再生画がえられる。また検出チャンネル
総数mが奇数のときは、上記第2のαアジマス信号ある
いは上記第2のβアジマス信号のHigh及びLowと
いうステート数をm個毎を単位としてカウントしたとき
の各カウント値の期間だけを抜き取った形で各チャンネ
ル毎の書き込み期間制御信号が生成され、この場合に
は、2組の再生ヘッド信号(H1+,H4+の組とH2-,H
3-の組)のどちらか一方だけで、あるいは両方共用いれ
ばより短期間に、各チャンネルの全面サーチ再生画が得
られる。かつ、サーチ倍速数kとして、記録時のテープ
走行速度にかかわらず、検出チャンネル総数mを、素数
n及び2,4の積として、
【0025】
【数4】
【0026】上記式で表わせば、下記の式を満足さ
せることによって、 K≠a・Pn ……式 (aは0を除く整数、なお負は逆方向サーチ時、またP
0=4として表示) TVモニタの全画面にわたった再生画が得られるもので
ある。但し、K=3倍速の場合は、磁気ヘッドのトレー
ス位置即ちトラッキングをずらすことによって全チャン
ネルとも良好なサーチ再生画が得られる。
【0027】さらに、画像メモリ手段にて、例えば第
1,第2,第3,第4の画像メモリ領域に記憶されてい
る各チャンネルの画像情報を順次水平及び垂直方向とも
間引いて読み出すことによって、サーチ再生時に複数の
チャンネルの画面をモニタ上に分割表示し、同時に多く
のチャンネルのサーチ再生画を良好に早見することがで
きる。また、画像メモリ手段にて、各チャンネルの画像
情報を順次水平及び垂直方向とも間引いて画像メモリ領
域に記憶させた後、順次読み出すことによっても、サー
チ再生時に多分割モニタ表示できる。
【0028】さらに本出願にかかる他の発明について作
用を説明する。各ビデオカメラからの映像信号は、前記
スイッチャ手段にて、例えばフィールド、フレーム等を
1単位として選択され、一続きの連続した映像信号にな
り、かつ、上記録画映像情報付加手段により、上記連続
映像信号に組み込まれた、各映像信号の各チャンネル番
号、チャンネル総数等の映像情報が、フィールド、フレ
ーム等を単位として上記連続映像信号の、例えば垂直帰
線期間等に付加せしめた後、上記磁気ヘッドで、記憶媒
体である磁気テープに記録する。また、再生時には、上
記再生信号処理回路手段にて、上記4個の磁気ヘッドか
らの出力のうち、信号レベルの大きな方を選択・切換え
て、一続きの連続した再生ヘッド信号を生成し、さら
に、上記再生ヘッド信号を元映像信号に復元・復調す
る。
【0029】一方、録画映像情報検出手段によって、上
記再生映像信号から検出されたチャンネル総数が、サー
ボ手段および書き込み期間制御手段に出力される。
【0030】上記サーボ手段では、シスコン手段を介し
て、使用者により設定されたサーチ動作モードにより、
サーチ再生時には、上記録画映像情報検出手段からの検
出チャンネル総数mに応じ、通常テープ走行速度に対す
る倍速数kを最適設定制御することによって、すべての
録画チャンネルにおいて、モニタTV画面の全面にわた
りサーチ再生画が得られることとなる。
【0031】また、上記書き込み期間制御手段では、上
記磁気ヘッドからの2組の再生ヘッド信号(H1+、H3-
の組とH2-、H4+の組、)から得られた、エンベロ比較
信号およびSW30信号をもとに、上記録画映像情報検
出手段からの各チャンネル番号、チャンネル総数、およ
びシスコン手段から得られるサーチ方向信号に応じて、
連続した再生ヘッド信号の各チャンネル部分に対応し
た、各チャンネル毎の書込み期間制御信号を生成する。
【0032】したがって、書み込み制御手段では、上記
書き込み期間制御信号に応じて、画像メモリ手段の所定
部分への書き込みを制御することとなり、各チャンネル
が連続して再生されている映像信号から、所望のチャン
ネルのみの再生映像信号部分を、画像メモリ手段に書き
込むことが可能になる。
【0033】次に、読出制御手段にて、特定チャンネル
のみのデータが記憶された画像メモリ手段から、順次映
像信号データの読み出しを行うことによって、各チャン
ネルが多重再生されることなく、所望チャンネルの全面
のサーチ再生画が得られ、これにより見やすさの向上、
および容易かつ高速に録画内容の検索、確認が可能にな
る。
【0034】例えば、正方向サーチ時には、各チャンネ
ル毎の書込み期間制御信号は、上記m個毎にカウントし
た際の、各カウント値の期間だけを抜き取った形で生成
される。これによって、サーチ再生時、各チャンネル毎
に、当該チャンネルのみの再生映像信号データを画像メ
モリに書き込むことができ、各チャンネルにおいて、全
面サーチ再生画が得られることが可能になる。さらに、
この場合、サーチ倍速数kとして、記録時のテープ走行
速度(例えば、間欠走行ではテープ停止状態、通常走行
では連続的に走行し、記録媒体たるテープパターンの傾
きが多少異なるが)にかかわらず、検出チャンネル総数
mを素数Pnの積として、
【0035】
【数5】
【0036】と表わせば、下記を満足させることによっ
て、 k≠a・Pn(aは0を除く整数、なお負は逆方向サー
チ時) TVモニタの全画面にわたった再生画が得られることに
なる。
【0037】さらに、上記書込み期間制御手段に備えら
れたノイズ除去手段では、再生ヘッド出力の切り替わり
目、ドロップアウト時(FM出力信号の低下等)等に、
エンベロ比較信号、さらにアジマス信号生成手段から出
力されるアジマス信号に発生しているパルス性のノイズ
を除去して、次段の書込み期間制御信号生成手段に供給
する。
【0038】したがって、書込み期間制御信号は、アジ
マス信号のHighおよびLowであるステート数をカ
ウントして生成しているので、パルス性のノイズにより
誤ってステート数をカウントすることなく、正確な書込
み期間制御信号を作成することができる。
【0039】また、上記書込み期間制御手段に備えられ
た書込み期間制御信号生成手段では、サーチ時に検出し
たチャンネル番号に応じて、映像データを所定のメモリ
領域に記憶する書込み制御信号を生成できる。さらに、
書込み期間制御信号の生成のもとになるアジマス信号に
エラーが発生した場合にも、検出チャンネル番号によ
り、即座に所定チャンネルのサーチ再生画に自動復帰す
ることが可能になる。
【0040】また、サーボ手段によって、サーチ再生開
始時に、一旦安定に走行できる通常速走行で再生するこ
とによって、チャンネル番号を順次検出し、チャンネル
総数を正確に検出することができる。
【0041】さらには、画像メモリ手段に読み出し間引
き処理手段、あるいは、書込み間引き処理手段を設け、
各手段によって複数のチャンネルの画面をモニタ上に多
分割表示させることを可能にするとともに、上記録画映
像情報生成付加手段によって、各入力チャンネルに対応
したチャンネル番号を、モニタ表示画面内に相当する映
像信号部に重畳せしめ、サーチ再生時に各分割表示チャ
ンネルに対応したチャンネル番号を、各分割表示チャン
ネル画面内に多重表示させることも可能であり、サーチ
再生時に各チャンネルの再生画を容易に把握できること
になる。
【0042】
【実施例】以下、本発明を図示した各実施例によって説
明する。
【0043】まず、本発明の第1実施例を図1〜図17
を用いて説明する。図1は本第1実施例に係るタイムラ
プスVTRのブロック図である。
【0044】図1において、40は入力された映像のチ
ャンネル総数mなどの録画映像情報を示す信号を生成す
る録画映像情報信号生成回路、41は上記録画映像情報
信号を映像切換回路4からの映像出力に付加する録画映
像情報付加回路、42は再生映像信号から録画映像情報
を検出する録画映像情報検出手段、43は再生映像信号
から同期信号を分離する同期分離回路、44はカラー高
域変換回路23からのクロマ信号を色差信号R−Y,B
−Yに変換するテコーダ回路、45は上記両色差信号を
点順次で交互に切り換える色差切換回路、46はA/D
変換器、47は画像メモリ、48はD/A変換器、49
はD/A変換器48からの輝度信号及び各色差信号を映
像信号に変換するエンコーダ回路、50は上記4個の磁
気ヘッドの出力から生成入力された2組の再生ヘッド信
号(H1+,H3-の組とH2-,H4+の組)のレベルを比較
するエンベロ(エンベロープ)波形比較回路、51は上
記録画映像情報検出手段42,上記エンベロ波形比較回
路50,上記サーボ手段30からの出力に応じて画像メ
モリ47への書込み期間を示す制御信号を生成する書込
み期間制御回路、52は画像メモリ47への映像信号の
書込みを制御する書込み制御回路、53は周波数の安定
な基準信号を発生する基準信号発生回路、54は画像メ
モリ47からの映像信号の読出し制御をする読出し制御
回路である。また、録画映像情報生成付加手段は上記構
成要素40,41から、再生信号処理回路手段は構成要
素16〜24,31,32から、画像メモリ手段は構成
要素44〜49から、書込み期間制御手段は構成要素5
0,51からそれぞれ構成される。なお、図1では、図
30に示した従来例と同一あるいは同等の部分には同一
符号を付してある。
【0045】次に、図1に示した実施例の動作を図2〜
図17を用いて説明する。図2は、一例として、4チャ
ンネルの映像信号が入力録画され、5倍速(K=5)の
サーチで再生される時の各信号タイミングを示したもの
である。各ビデオカメラからの映像信号は映像切換回路
4でフィールドあるいはフレーム毎に選択されて一つづ
きの連続した映像信号になる。一方、録画映像情報信号
生成回路40では、例えば各入力映像信号の有無を検出
して得るとか、あるいはモード設定入力手段26にて使
用者が設定しシスコン手段27を介して得るとかして、
入力映像信号のチャンネル総数m,各チャンネル番号な
どを示す録画映像情報信号を生成する。
【0046】次に、録画映像情報付加回路41によっ
て、上記連続映像信号に対応した録画映像情報信号がフ
ィールドあるいはフレーム単位で上記連続映像信号の、
例えば垂直帰線期間などに付加され、さらに各回路7〜
10を経由した後、磁気ヘッド(H1+,H3-の組かある
いはH2-,H4+の組)で磁気テープ160に記録され
る。
【0047】ここで、4チャンネルのフィールド単位の
映像信号が順次記録されているトラックを図33に示す
ように5倍速サーチで再生すると、まず図2の(a)に
示したSW30信号に応じてスイッチ回路20,21で
磁気ヘッド出力が選択され、図2の(b),(c)に示
すような2組の再生ヘッド信号(H1+,H3-の組と
2-,H4+の組)が生成される。次に、上記2組の再生
ヘッド信号の内レベルの大きい方がレベル検出回路32
で検出され、サーチ再生時には、スイッチ回路31を介
して、スイッチ回路22から常にレベル大の方が選択さ
れた図2の(d)に示すような再生ヘッド信号が得ら
れ、引き続いて再生信号処理回路手段にて再生映像信号
が復元されることとなる。エンベロ波形比較回路50で
は、図2の(e)に示すように上記2組の再生ヘッド信
号の最大レベルをむすんだ両エンベロ波形を比較し、図
2の(f)に示すようなエンベロ比較信号を生成する。
次に、書込み期間制御回路51では、上記エンベロ比較
信号とSW30信号のAND操作及びこれら両信号の反
転信号のAND操作から、それぞれ図2の(g),
(h)に示すような信号を得、さらに図2の(g),
(h)の信号のOR操作により、図2の(i),(j)
に示すようにアジマス角度がα側あるいはβ側のみの再
生ヘッド期間を示す第1のαアジマス信号(Highが
α側),第1のβアジマス信号(Highがβ側;第1
のαアジマス信号の反転信号)を生成する。かつ、シス
コン手段27からのこの場合正方向を示すサーチ方向信
号、検出チャンネル総数m=4及び各トラックのチャン
ネル番号に応じて、第1のαアジマス信号(あるいは第
1のβアジマス信号)のHigh及びLowというステ
ート数をm=4個毎に順次カウントしたときの各カウン
ト値(図2の(i)に添え書きした数)の期間だけを抜
き取った形で、図2の(k),(l),(m),(n)
に示すような各チャンネルの書込み期間を示す制御信号
を生成する。よって、各チャンネルの書込み期間を示す
制御信号は、図2の(d)に添え書きした各特定のチャ
ンネル番号に対応する事となり、書込み制御回路52を
介して、それぞれのチャンネルのみの再生映像信号を画
像メモリ47に記憶することができる。
【0048】なお、再生ヘッド信号に基づいて生成され
る第1のαアジマス信号,第1のβアジマス信号には、
特に各再生ヘッド出力の切換り目やドロップアウト時に
パルス的にノズルが生じ易く、このノイズによって上記
第1のα,βアジマス信号のステートのカウント数が誤
ってしまうので、一旦パルス的なノイズを除去しておく
方がよい。また、サーチ再生開始時に一旦通常速で再生
走行させてチャンネル総数mを検出すれば、一層正確に
チャンネル総数を検出できる。
【0049】このとき、基準信号発生回路53,読出し
制御回路54により画像メモリ47から読み出されTV
モニタ上でサーチ再生される画面は、図3に示すよう
に、SW30信号の半周期期間であるフィールドT1
2,T3……毎に各チャンネルの再生部分が異なってい
き、例えばAchを見ると、4フィールドで全画面を再
生することができる。勿論、他のchでも同様であるこ
とは言うまでもない。
【0050】また、図4は、3チャンネルの映像信号が
入力録画され、5倍速(k=5)のサーチで再生される
時の各信号タイミングを示したものである。この場合
は、正方向のサーチ方向信号、検出チャンネル総数m=
3及び各トラックのチャンネル番号に応じて、第1のα
アジマス信号(あるいは第1のβアジマス信号)のHi
gh及びLowというステート数をm=3個毎に順次カ
ウントしたときの各カウント値(図4の(i)に添え書
きした数)の期間だけを抜き取った形で生成された、図
4の(k),(l),(m)に示すような各チャンネル
の書込み期間を示す制御信号は、図4の(d)に添え書
きした各特定のチャンネル番号に対応しており、それぞ
れのチャンネルのみの再生映像信号を画像メモリ47に
記憶することができる。
【0051】またこのときにもTVモニタ上でサーチ再
生される画面は、図5に示すように、フィールドT1
2,T3……毎に各チャンネルの再生部分が異なってい
き、例えばAchを見ると、3フィールドで全画面を再
生することができる。勿論、他のchでも同様であるこ
とは言うまでもない。
【0052】また図6,7は、それぞれ2,6チャンネ
ルの映像信号が入力録画され、5倍速(k=5)のサー
チで再生された時の再生画を示したものである。この場
合にも同様に、各チャンネルの書込み期間を示す制御信
号は、正方向のサーチ方向信号、検出チャンネル総数m
=2,6、及び各トラックのチャンネル番号に応じて生
成され、それぞれのチャンネルのみの再生映像信号を画
像メモリ47に記憶することができ、このときにTVモ
ニタ上でサーチ再生される画面は、図6,7に示すよう
に、フィールドT1,T2,T3……毎に各チャンネルの
再生部分が異なっていき、例えばAchを見ると、各々
2,6フィールドで全画面を再生することができる。勿
論、他のchでも同様であることは言うまでもない。
【0053】しかしながら、図8に示すように、5チャ
ンネルの映像信号が入力録画され、5倍速(k=5)の
サーチで再生された時には、全チャンネルともある特定
の部分しか再生映像信号を画像メモリ47に書き込むこ
とができず、全画面を再生することができない。
【0054】また、図9は、他例として、5チャンネル
の映像信号が入力録画され、6倍速(k=6)のサーチ
で再生される時の各信号タイミングを示したものであ
る。この場合には、正方向のサーチ方向信号、検出チャ
ンネル総数m=5、及び各トラックのチャンネル番号に
応じて、第1のαアジマス信号(あるいは第1のβアジ
マス信号)のHigh及びLowというステート数をm
=5個毎に順次カウントしたときの各カウント値(図9
の(h)に添え書きした数)の期間だけを抜き取った形
で生成された、図9の(i),(j),(k),
(l),(m)に示すような各チャンネルの書込み期間
を示す制御信号は、図9の(d)に添え書きした各特定
のチャンネル番号に対応しており、それぞれのチャンネ
ルのみの再生映像信号を画像メモリ47に記憶すること
ができる。またこのときにもTVモニタ上でサーチ再生
される画面は、図10に示すように、フィールドT1
2,T3……毎に各チャンネルの再生部分が異なってい
き、例えばAchを見ると、5フィールドで全画面を再
生することができる。勿論、他のchでも同様であるこ
とは言うまでもない。
【0055】しかしながら、図11,12に示すよう
に、各々4,6チャンネルの映像信号が入力録画され、
6倍速(k=6)のサーチで再生された時には、全チャ
ンネルともある特定の部分しか再生映像信号を画像メモ
リ47に書き込むことができず、全画面を再生すること
ができない。
【0056】一方、テープを通常速で連続走行させて記
録する通常速記録時(例えばVHS方式の標準モードで
は33.33mm/sec)には、磁気ヘッドの記録ト
レース中にテープが走行するために、テープ記録パター
ンの傾きは間欠記録時に対して傾きが1トラック分だけ
起きた形になる。したがってサーチ再生時の再生トレー
ス軌跡も、例えば5倍速サーチ時には図13に示すよう
になり、上記図33で示した間欠記録時と異なる。
【0057】図14は、通常速で4チャンネルの映像信
号が入力録画され、5倍速(k=5)のサーチで再生さ
れた時の各信号タイミングを示したものである。この場
合は、正方向のサーチ方向信号、検出チャンネル総数m
=4、及び各トラックのトラック番号に応じて、第1の
αアジマス信号(あるいは第1のβアジマス信号)のH
igh及びLowというステート数をm=4個毎に順次
カウントしたときの各カウント値(図14の(h)に添
え書きした数)の期間だけを抜き取った形で生成され
た、図14の(j),(k),(l),(m)に示すよ
うな各チャンネルの書込み期間を示す制御信号は、図1
4の(d)に添え書きした各特定のチャンネル番号に対
応しており、それぞれのチャンネルのみの再生映像信号
を画像メモリ47に記載することができる。
【0058】またこのときにもTVモニタ上でサーチ再
生される画面は、図15に示すように、フィールド
1,T2,T3……毎に各チャンネルの再生部分が異な
っていき、例えばAchを見ると、4フィールドで全画
面を再生することができる。勿論、他のchでも同様で
あることは言うまでもない。
【0059】しかしながら、図16に示すように、5チ
ャンネルの映像信号が通常速で入力録画され、5倍速
(k=5)のサーチで再生された時には、全チャンネル
ともある特定の部分しか再生映像信号を画像メモリ47
に書き込むことができず、全画面を再生することができ
ない。
【0060】次に、逆方向にサーチ再生された場合につ
いて説明する。この場合、シスコン手段27から逆方向
を示すサーチ方向信号が書込み期間制御回路51に供給
され、書込み期間制御回路51では、逆方向サーチ時に
応じた各チャンネルの書込み期間を示す制御信号を生成
し、それぞれのチャンネルに対応した再生映像信号を画
像メモリ47に記憶する。図37は、4チャンネルの入
力映像信号が間欠的に録画され、逆方向に5倍速(k=
−5)のサーチで再生される時の各信号タイミングを示
したものである。この場合は、逆方向のサーチ方向信号
及び検出チャンネル総数m=4に応じて、第1のαアジ
マス信号(あるいは第1のβアジマス信号)のHigh
及びLowというステート数をm=4個毎に順次カウン
トしたときの各カウント値(図37の(i)に添え書き
した数)の期間だけを抜き取った形で生成された、図3
7の(k),(l),(m),(n)に示すような各チ
ャンネルの書込み期間を示す制御信号は、図37の
(d)に添え書きした各特定のチャンネル番号に対応し
ており、それぞれのチャンネルのみの再生映像信号を画
像メモリ47に記憶することができる。
【0061】また、このときにもTVモニタ上でサーチ
再生される画面は、図38に示すように、フィールドT
1,T2,T3……毎に各チャンネルの再生部分が異なっ
ていき、例えばAchを見ると、4フィールドで全画面
を再生することができる。勿論、他のchでも同様であ
ることは言うまでもない。
【0062】また図39は、3チャンネルの入力映像信
号が間欠的に録画され、逆方向に5倍速(k=−5)の
サーチで再生された時の再生画を示したものである。こ
の場合にも同様に、各チャンネルの書込み期間を示す制
御信号は検出チャンネル総数m=3に応じて生成され、
それぞれのチャンネルのみの再生映像信号を画像メモリ
47に記憶することができ、このときにTVモニタ上で
サーチ再生される画面は、図39に示すように、フィー
ルドT1,T2,T3……毎に各チャンネルの再生部分が
異なっていき、例えばAchを見ると、3フィールドで
全画面を再生することができる。勿論、他のchでも同
様であることは言うまでもない。
【0063】一方、通常速で他チャンネルの入力映像信
号が記録されたテープをサーチ再生したときには、例え
ば図40に逆方向5倍速の場合で示すように、ある磁気
ヘッドがトレースし終った記録トラックに対して次の磁
気ヘッドのトレース開始位置が一つ前になるため、各チ
ャンネルの書込み期間を示す制御信号は、検出チャンネ
ル総数mに応じて、第1のαアジマス信号(あるいは第
1のβアジマス信号)のHigh及びLowというステ
ート数をm個毎に順次カウントしたときの各カウント値
の期間だけを抜き取った形で生成されない。
【0064】図41は、4チャンネルの映像信号が通常
速で録画され、逆方向5倍速(k=−5)のサーチで再
生される時の各信号タイミングを示したものである。こ
の場合、検出チャンネル総数m=4に応じて、第1のα
アジマス信号(あるいは第1のβアジマス信号)のHi
gh及びLowというステート数をm=4個毎に順次カ
ウントしたときの各カウント値(図41の(h)に添え
書きした数で、例えば、1,5,9,13,17……)
の期間だけを抜き取った形で生成しても、各チャンネル
の書込み期間を示す制御信号は、図41の(d)に添え
書きした各特定のチャンネル番号に対応しない。
【0065】そこでこの場合には、第1の方法として
は、図42に示すように、それぞれのチャンネルのみの
再生映像信号を示す期間のみ取り出した形で書込み期間
制御信号を生成する。このとき書込み期間制御信号の周
期は、例えば図42に示すように4チャンネル録画では
4フィールドで一周期を構成しているように、録画チャ
ンネル数と同じmフィールドであり、図42の(d),
(e),(f),(g)に例示するように、この周期単
位で書込み期間制御信号を繰り返して生成すればよい。
【0066】よって、このときにもTVモニタ上でサー
チ再生される画面は、図43に示すように、フィールド
1,T2,T3……毎に各チャンネルの再生部分が異な
っていき、例えばAchを見ると、4フィールドで全画
面を再生することができる。勿論、他のchでも同様で
あることは言うまでもない。
【0067】また、第2の方法としては、図44に示す
ように、第1のαアジマス信号からSW30信号の切り
替わり目の直後のステートを反転して新たな第1のαア
ジマス信号aを生成し、この第1のαアジマス信号aを
もとに、図37の場合と同様に各チャンネルの書込み期
間制御信号を生成すればよい。即ち、逆方向のサーチ方
向信号及び検出チャンネル総数m=4に応じて、第1の
αアジマス信号aのHigh及びLowというステート
数をm=4個毎に順次カウントしたときの各カウント値
(図44の(d)に添え書きした数)の期間だけを抜き
取った形で、図44の(e),(f),(g),(h)
に示すような各チャンネルの書込み期間を示す制御信号
を生成する。このときTVモニタ上でサーチ再生される
画面は、図45に示すように、画面上部のわずかな領域
では他のチャンネルの画面が出るが、フィールドT1
2,T3……毎に各チャンネルの再生部分が異なってい
き、例えばAchを見ると、4フィールドでほとんどの
画面を再生することができる。勿論、他のchでも同様
であることは言うまでもない。この方法の場合には、正
方向サーチ時や間欠録画の逆方向サーチ時と同様の信号
処理を行うことができるという効果がある。
【0068】また、図46は、3チャンネルの映像信号
が通常速で録画され、第1の方法で、逆方向5倍速(k
=−5)のサーチで再生される時の各信号タイミングを
示したものである。この場合も図42と同様に、それぞ
れのチャンネルのみの再生映像信号を示す期間のみ取り
出した形で書込み期間制御信号を生成する。このとき書
込み期間制御信号の周期は、図46に示すように、録画
チャンネル数と同じ3フィールドであり、図46の
(d),(e),(f)に示すように3フィールド単位
で各チャンネルの書込み期間制御信号を繰り返して生成
すればよい。TVモニタ上でサーチ再生される画面は、
図47に示すように、フィールドT1,T2,T3……毎
に各チャンネルの再生部分が異なっていき、例えばAc
hを見ると、3フィールドで全画面を再生することがで
きる。勿論、他のchでも同様であることは言うまでも
ない。
【0069】また、図48は、第1のαアジマス信号か
らSW30信号の切り替わり目の直後のステートを反転
して新たな第1のαアジマス信号aを生成し、この第1
のαアジマス信号aをもとに、図37の場合と同様に各
チャンネルの書込み期間制御信号を生成する第2の方法
の場合である。
【0070】図48において、逆方向のサーチ方向信号
及び検出チャンネル総数m=3に応じて、第1のαアジ
マス信号aのHigh及びLowというステート数をm
=3個毎に順次カウントしたときの各カウント値(図4
8の(d)に添え書きした数)の期間だけを抜き取った
形で、図44の(e),(f),(g)に示すような各
チャンネルの書込み期間を示す制御信号を生成する。こ
のときTVモニタ上でサーチ再生される画面は、図49
に示すように、画面上部のわずかな領域では他のチャン
ネルの画面が出るが、フィールドT1,T2,T3……毎
に各チャンネルの再生部分が異なっていき、例えばAc
hを見ると、3フィールドでほとんどの画面を再生する
ことができ、この場合には、正方向サーチ時や間欠録画
の逆方向サーチ時と同様の信号処理を行うことができる
という効果がある。
【0071】また図50は、2チャンネルの映像信号が
通常速で録画され、逆方向5倍速(k=−5)のサーチ
で再生された時の各信号タイミングを示したものである
が、この場合は、図37の場合と同様の信号処理でよい
ことは明白である。
【0072】以上、上述の第1実施例において、録画チ
ャンネル総数m,サーチ倍速数k,さらに間欠や通常速
という録画走行モードの異なる場合に各々図を用いて得
られるサーチ再生画について説明したが、これ以外の場
合も含めてまとめて示すと、図17に示すようになる。
【0073】図17より、サーチ倍速数kとして、記録
時のテープ走行速度(例えば、間欠走行ではテープ停止
状態、通常走行では連続的に走行し、記録テープパター
ンの傾きが多少異なるが)にかかわらず、検出チャンネ
ル総数mを、素数Pnの積として、
【0074】
【数6】
【0075】上記式で表わせば、下記の式を満足さ
せることによって、 k≠a・Pn(aは0を除く整数、なお負は逆方向サーチ時) ……式 全チャンネルともTVモニタの全画面にわたった再生画
が得られるものである。
【0076】なお図17では、各チャンネル数に対して
サーチスピードの倍速数kが整数の場合のみでサーチ再
生の可能/不可能を示しているが、kが整数以外の場合
には、サーチ再生画面は画面上固定されず順次移動する
ことになるので、サーチ再生時全画面にわたって再生可
能なことは明白である。
【0077】かつ、上記書き込み期間制御手段によっ
て、検出チャンネル総数mに応じて各チャンネルのみの
画像メモリへの書込み期間を示す制御信号が生成され、
各チャンネルが連続して再生されている映像信号から特
定の所望チャンネルのみの再生映像信号部分を上記画像
メモリ手段に書き込むことができ、次に、上記読出し制
御手段にて、特定チャンネルのみ記憶された画像メモリ
手段から順次映像信号の読み出しを制御することによっ
て、各チャンネルが多重再生されることなく所望特定チ
ャンネルのみのサーチ再生画が得られ、非常に見やす
く、かつ楽に高速で録画内容を検索、確認できる。この
場合、一旦連続した再生ヘッド出力を生成するので、録
画チャンネル総数の検出、同期信号の分離に際してより
誤動作の起こりにくい良好な動作が得られるという効果
がある。なお、間欠記録されたテープを間欠再生した時
や通常速記録されたテープを通常速再生した時には、従
来例と同様にして図31の(e)あるいは(f)、図3
2の(e)のようにほぼ平坦で良好なヘッド再生信号が
フィールド毎に得られることは勿論である。
【0078】次に、本発明の第2実施例を図18〜図2
6によって説明する。図18は本第2実施例に係るタイ
ムラプスVTRのブロック図である。図18において、
60はスイッチ回路21,22からの再生ヘッド信号の
最大レベルを検出するエンベロ検出回路であり、図1の
上記第1実施例と同一あるいは同等部分には同一符号を
付してある。
【0079】次に、図18に示した本第2実施例の動作
を図19〜図26を用いて説明する。図19は、一例と
して、4チャンネルの映像信号が入力録画され、5倍速
(k=5)のサーチで再生される時の各信号タイミング
を示したものである。4チャンネルのフィールド単位の
映像信号が順次間欠走行で記録されたトラックを図33
に示すように5倍速サーチで再生すると、まず、図19
の(a)に示したSW30信号に応じてスイッチ回路2
0,21で磁気ヘッド出力が選択され、図19の
(b),(c)に示すような各々一方のアジマス側だけ
からなるαアジマス再生ヘッド信号、βアジマス再生ヘ
ッド信号(H1+,H4+の組とH2-,H3-の組)が生成さ
れる。さらに、上記エンベロ検出回路60では、上記α
アジマス再生ヘッド信号,βアジマス再生ヘッド信号の
最大レベルをむすんだ両エンベロ波形が検出される。次
に、書込み期間制御回路51では、図19の(d),
(e)に示すように、両アジマス再生ヘッド信号波形が
概略零になり記録トラックの変わり目毎にHigh及び
Lowというステート変化を示す第2のαアジマス信号
及び第2のβアジマス信号を生成し、さらに検出チャン
ネル総数mに応じて次のようにして各チャンネル毎の書
き込み期間制御信号を生成する。すなわち、検出チャン
ネル総数m=4が偶数のときは、上記第2のαアジマス
信号及び上記第2のβアジマス信号のHigh及びLo
wというステート数をm/2=2個毎を単位としてカウ
ントしたときの各カウント値(図19の(d),(e)
に添え書きした番号)の期間だけを抜き取った形で、図
19の(f),(g),(h),(i)に示すように各
チャンネル毎の書き込み期間制御信号を生成する。そし
て、シスコン回路27では、図19の(j)あるいは
(k)に示すような制御信号をスイッチ回路22に供給
して、モード設定入力手段26より設定された所望再生
チャンネル側のアジマス再生信号を選択出力し、その
後、映像信号に復元される。よって、各チャンネルの書
込み期間を示す制御信号は図19の(b),(c)に添
え書きした各特定のチャンネル番号に対応する事とな
り、書込み制御回路52を介して、それぞれのチャンネ
ルのみの再生映像信号を画像メモリ47に記憶すること
ができる。
【0080】このとき、基準信号発生回路53,読出し
制御回路54により画像メモリ47から読み出されTV
モニタ上でサーチ再生される画面は、図20に示すよう
に、SW30信号の半周期期間であるフィールドT1
2,T3…毎に各チャンネルの再生部分が異なってい
き、例えばAchを見ると、3フィールドで全画面を再
生することができる。勿論、他のchでも同様であるこ
とは言うまでもない。つまり、2組の再生ヘッド信号
(H1+,H4+の組とH2-,H3-の組)の両方を用いて、
各チャンネルの全面サーチ再生画がえられる。
【0081】また、図21は、一例として、3チャンネ
ルの映像信号が入力録画され、5倍速(k=5)のサー
チで再生される時の各信号タイミングを示したものであ
る。3チャンネルのフィールド単位の映像信号が順次間
欠走行で記録されたトラックを5倍速サーチで再生する
と、まず図21の(a)に示したSW30信号に応じて
スイッチ回路20,21で磁気ヘッド出力が選択され、
図21の(b),(c)に示すような各々一方のアジマ
ス側だけからなるαアジマス再生ヘッド信号,βアジマ
ス再生ヘッド信号(H1+,H4+の組とH2-,H3-の組)
が生成される。さらに、上記エンベロ検出回路60で
は、上記αアジマス再生ヘッド信号,βアジマス再生ヘ
ッド信号の最大レベルをむすんだ両エンペラ波形が検出
される。次に、書込み期間制御回路51では、図21の
(d),(e)に示すように、両アジマス再生ヘッド信
号波形が概略零になり記録トラックの変わり目毎にHi
th及びLowというステート変化を示す第2のαアジ
マス信号及び第2のβアジマス信号を生成し、さらに検
出チャンネル総数mに応じて次のようにして各チャンネ
ル毎の書き込み期間制御信号を生成する。すなわち、検
出チャンネル総数m=3が奇数のときは、上記第2のα
アジマス信号あるいは上記第2のβアジマス信号のHi
gh及びLowというステート数をm=3個毎を単位と
してカウントしたときの各カウント値(図21の
(d),(e)に添え書きした番号)の期間だけを抜き
取った形で、図21の(f),(g),(h)あるいは
図21の(i),(j),(k)に示すように各チャン
ネル毎の書き込み期間制御信号を生成する。よって、各
チャンネルの書込み期間を示す制御信号は、図21の
(b),(c)に添え書きした各特定のチャンネル番号
に対応する事となり、書込み制御回路52を介して、そ
れぞれのチャンネルのみの再生映像信号を画像メモリ4
7に記憶することができる。この場合、2組の再生ヘッ
ド信号(H1+,H4+の組とH2-,H3-の組)のどちから
一方だけで全チャンネルのサーチ再生画を得ることがで
きる。さらには、図21の(l),(m),(n)に示
すように、2組の再生ヘッド信号の両方共用いればより
短期間に、各チャンネルの全面サーチ再生画が得られる
こととなる。
【0082】このとき、TVモニタ上でサーチ再生され
る画面は、2組の再生ヘッド信号の一方のみでそれぞれ
図22の(a),(b)に示すようになり、4〜5フィ
ールドで全画面を再生することができる。また2組の再
生ヘッド信号の両方を用いたときには、図22の(c)
に示すように2フィールドと少ない期間で全画面を再生
することができる。
【0083】また図23は、通常速で4チャンネルの映
像信号が入力録画され、5倍速(k=5)のサーチで再
生された時の各信号タイミングを示したものである。こ
の場合は、図19に示した間欠記録の時と同様に、書込
み期間制御回路51では、図23の(d),(e)に示
すように、両アジマス再生ヘッド信号波形が概略零にな
り記録トラックの変わり目毎にHigh及びLowとい
うステート変化を示す第2のαアジマス信号及び第2の
βアジマス信号を生成し、さらに検出チャンネル総数m
=4が偶数であることより、上記第2のαアジマス信号
及び上記第2のβアジマス信号のHigh及びLowと
いうステート数をm/2=2個毎を単位としてカウント
したときの各カウント値(図23の(d),(e)に添
え書きした番号)の期間だけを抜き取った形で、図23
の(f),(g),(h),(i)に示すように各チャ
ンネル毎の書き込み期間制御信号を生成する。そして、
シスコン回路27では、図23の(j)あるいは(k)
に示すような制御信号をスイッチ回路22に供給して、
モード設定入力手段26より設定された所望再生チャン
ネル側のアジマス再生信号を選択出力し、その後、映像
信号に復元される。よって、各チャンネルの書込み期間
を示す制御信号は図23の(b),(c)に添え書きし
た各特定のチャンネル番号に対応する事になり、書込み
制御回路52を介して、それぞれのチャンネルのみの再
生映像信号を画像メモリ47に記憶することができる。
このとき、TVモニタ上でサーチ再生される画面は、図
24に示すように、全チャンネルとも3フィールドで全
画面を再生することができ、先に示した間欠記録の場合
と同等である。
【0084】また、図25は、一例として、通常速で3
チャンネルの映像信号が入力録画され、5倍速(k=
5)のサーチで再生された時に図22の間欠記録の場合
と同様にして得られるTVモニタ上の再生画を示したも
ので、図25の(a),(b)に示すように、再生ヘッ
ド信号(H1+,H4+の組とH2-,H3-の組)のどちらか
一方だけで全チャンネルのサーチ再生画が得られる。ま
た、図25の(c)に示すように、2組の再生ヘッド信
号の両方共用いればより短期間に、各チャンネルの全面
サーチ再生画が得られることとなる。
【0085】以上、上述した第2実施例において、録画
チャンネル総数m,サーチ倍速数k、さらに間欠や通常
速という録画走行モードの異なる場合に各々図を用いて
得られるサーチ再生画について説明したが、これ以外の
場合も含めてまとめて示すと、図26に示すようにな
る。
【0086】図26より、サーチ倍速数kとして、記録
時のテープ走行速度(例えば、間欠走行ではテープ停止
状態、通常走行では連続的に走行し、記録テープパター
ンの傾きが多少異なるが)にかかわらず、検出チャンネ
ル総数mを、素数Pn及び2,4の積として、
【0087】
【数7】
【0088】上記式で表わせば、下記の式を満足さ
せることによって、 k≠a・Pn ……式 (aは0を除く整数、なお負は逆方向サーチ時、またP
0=4として表示) TVモニタの全画面にわたった再生画が得られるもので
ある。但し、k=3倍速の場合は、磁気ヘッドのトレー
ス位置即ちトラッキングをずらすことによって全チャン
ネルとも良好なサーチ再生画が得られる。
【0089】かつ、上記書き込み期間制御手段によっ
て、検出チャンネル総数mに応じて各チャンネルのみの
画像メモリへの書込み期間を示す制御信号が生成され、
各チャンネルが連続して再生されている映像信号から特
定の所望チャンネルのみの再生映像信号部分を上記画像
メモリ手段に書き込むことができ、次に、上記読出し制
御手段にて、特定チャンネルのみ記憶された画像メモリ
手段から順次映像信号の読み出しを制御することによっ
て、各チャンネルが多重再生されることなく所望特定チ
ャンネルのみのサーチ再生画が得られ、非常に見やす
く、かつ楽に高速で録画内容を検索、確認できる。この
場合、第1実施例に対して、サーチ倍速数kに対する制
限が少なく、全画面の取り出し期間が短くて良いという
効果がある。また取り込んだ画位置が重複しており、つ
なぎ目に他ch画やノイズのない良好なサーチ再生画に
なるという効果がある。
【0090】なお、第2実施例において、間欠記録され
たテープを間欠再生した時や通常速記録されたテープを
通常速再生した時には、スイッチ回路22をSW30信
号に応じてシスコン回路27にて制御すれば、あるいは
スイッチ回路20,21,22における構成を従来と同
等にすれば、従来例と同様に図31の(e)あるいは
(f)、図32の(e)のようにほぼ平坦で良好なヘッ
ド再生信号がフィールド毎に得られることは勿論であ
る。
【0091】以上、上述した説明では、サーチ再生時に
複数の録画チャンネルの内ある特定のチャンネルだけを
選択して良好に早見できることを説明したが、さらに図
27,図51に本発明の変形例として示すように画像メ
モリ手段を構成すれば(第1,第2実施例の画像メモリ
47を例えば図27,図51に示すように構成すれ
ば)、サーチ再生時に多くのチャンネルの画面をモニタ
上に分割表示して、同時に複数のチャンネルの全面サー
チ再生画を良好に早見することができるという効果があ
る。
【0092】以下、まず図27を用いて、例えば4チャ
ンネルの映像信号が間欠録画されているテープをサーチ
再生したときを一例として説明する。A/D変換器46
でA/Dされた輝度信号及び点順次色差信号は、書込み
期間制御回路51で生成された各チャンネル(Ach,
Bch,Cch,Dch)毎の書込み期間制御信号に応
じて書込み制御回路52で制御されて、一旦画像メモリ
手段47にて第1,第2,第3,第4の画像メモリ領域
61,62,63,64にそれぞれのチャンネルの再生
画が順次記憶され、各チャンネル共全面の再生画が得ら
れる。次に、読出し制御回路54は、読出し間引き処理
手段65を介して、上記第1,第2,第3,第4の画像
メモリ領域61,62,63,64に記憶されている各
チャンネルの画像情報を順次水平方向は1画素ずつ間引
いて、垂直方向は1ラインずつ飛ばして読み出し、加え
て次のフィールドでは前に間引いた、また飛ばしたライ
ンを読み出すように制御する。これによって、図28の
(a),(b),(c),(d)に示すような各チャン
ネルのサーチ再生画を、図28の(e)に示すように4
chとも同時に4分割表示して早見することができ、検
索機能を大幅に向上させることができる。
【0093】なお、図27に示したように画像メモリ手
段47を構成すれば、間引き処理なしで複数の録画チャ
ンネルの内ある特定のチャンネルだけを選択してサーチ
早見できることは勿論であり、この場合、全チャンネル
ともいつも各々の画像メモリ領域に記憶されているの
で、早見したいチャンネルを切り換えたときに即座に良
好なサーチ画を見ることができるという効果がある。ま
た、多分割画面表示からある特定のチャンネルだけに切
り換えるときにも即座に遅れなく対応できる。また、各
分割画に対応したチャンネル番号をモニタ画面に各々イ
ンポーズ付加して示せば、使用者に各カメラの表示位置
がすぐわかり使い勝手を向上できる。
【0094】また図29は、所要数量だけ画像メモリ領
域を有して、図27の場合と同様に制御した、本発明の
他の表示動作の実施例を示したもので、同様に早見確認
を見やすくできる。図29の(a)では、水平方向は2
画素ずつ間引き垂直方向は2ラインずつ飛ばして読み出
すことによって9画面分割表示で、図29の(b)で
は、Achは間引かずにそのままでBchは画面の大き
さの割合に応じた比率で間引いてピクチャ・イン・ピク
チャの2画面表示で、図29の(c)では、3chしか
録画されてない場合に1ch分空にして上記4画面分割
表示で、さらに図29の(d)では、水平方向は3画素
ずつ間引き垂直方向は3ラインずつ飛ばして読み出すこ
とによって16画面分割表示でサーチ再生画を早見でき
る。
【0095】次に、画像メモリ手段の他の構成例を図5
1を用いて説明する。図51において、A/D変換器4
6でA/Dされた輝度信号及び点順次色差信号は、書込
み期間制御回路51で生成された各チャンネル(例えば
4ch時は、Ach,Bch,Cch,Dch)毎の書
込み期間制御信号に応じて書込み制御回路52で制御さ
れて、一旦画像メモリ手段47にて書込み間引き処理手
段68を介して第1の画像メモリ領域61に全チャンネ
ルの再生画が順次記憶される。この場合、書込み間引き
処理手段68では、各チャンネルの画像情報を順次水平
方向は1画素づつ間引いて、垂直方向は1ラインづつ飛
ばして第1の画像メモリ領域61に書込み、加えて次の
フィールドでは前に間引いた、また飛ばしたラインを書
き込むように制御する。メモリからの読み出し時には、
すでに1画面化されて第1の画像メモリ領域に記録され
ている画像情報を順次読み出す。これによって、1個だ
けの画像メモリ領域にて図27のときと同様に、図28
の(a),(b),(c),(d)に示すような各チャ
ンネルのサーチ再生画を図28の(e)に示すように4
chとも同時に4分割表示して早見することができ、検
索機能を大幅に向上させることができる。なお、この場
合でも書込み時の間引き処理によって図29で示したよ
うな多分割表示を実現できることは言うまでもない。
【0096】さらに、本出願にかかる他の発明に関する
実施例について述べる。以下、本発明に関する実施例を
図面を参照して説明する。
【0097】前述のように、図1は、本発明に係るタイ
ムラプスVTRの構成図である。
【0098】本構成図に関する説明は、前述の説明と全
く同一のため重複記載を避けるため、ここでは省略す
る。次に、図1に示した実施例の動作を図2、3、5等
を用いて説明する。前述のように、図2は、一例とし
て、4チャンネルの映像信号が入力録画され、5倍速
(k=5)でサーチ再生される時の、各信号タイミング
を示したものである。
【0099】各ビデオカメラから出力される映像信号
は、映像切換回路4で、例えば、フィールド、フレーム
等を1単位として選択して、一続きの連続した映像信号
となる。 例えば、間欠走行録画時には、1フィールド
分の映像信号を、記憶媒体における記憶単位である1ト
ラックに記録する毎に、シスコン手段27を介して、映
像切換回路4を制御し、入力映像信号の切換えを行う。
したがって、この場合には、切換のためのインターバル
時間は、間欠録画モードに依存することになる。また、
通常速走行録画時においては、各ビデオカメラの入力映
像信号を、1フィールド毎に映像切換回路4を使用して
順次切り換える。
【0100】一方、録画映像情報信号生成回路40で
は、例えば、各入力映像信号の有無を検出する、あるい
は、モード設定入力手段26にて、使用者が所定のモー
ドを設定し、シスコン手段を介してモード設定する等に
より、入力映像信号の各チャンネル番号、チャンネル総
数等を示す録画映像情報信号を生成する。次に、録画映
像情報付加回路41によって、上記連続映像信号に対応
した録画映像情報信号が、フィールド、フレーム等を単
位として、例えば、上記連続映像信号の垂直帰線期間等
において付加せしめ、さらに、映像信号は、各回路7〜
10を経由した後、磁気ヘッド(H1+、H3-の組かある
いはH2-、H4+の組)で、記憶媒体たる磁気テープに記
録される。
【0101】ここで、4チャンネルのフィールド単位の
映像信号が順次記録されているトラックに磁気ヘッドを
接触せしめ信号を再生することを考える。例えば、図3
3に示すように5倍速サーチで再生すると、まず図2
(a)に示したSW30信号に応じて、スイッチ回路2
0、21で磁気ヘッドからの出力信号が選択され、図2
(b),(c)に示すような2組の再生ヘッド信号(H
1+、H3-の組とH2-、H4+の組)が生成される。次に、
上記2組の再生ヘッド信号のうち、出力レベルの大きい
方がレベル検出回路32で検出され、サーチ再生時に
は、スイッチ回路31を介して、スイッチ回路32によ
り、常に信号レベルの大きな方が選択された図2(d)
に示すような再生ヘッド信号が得られ、引き続いて、再
生信号処理回路手段にて再生映像信号が復元されること
となる。
【0102】エンベロ波形比較回路50では、図2
(e)に示すように上記2組の再生ヘッド信号の最大レ
ベルをむすんだ、両エンベロ波形を比較し、図2(f)
に示すようなエンベロ比較信号を生成する。次に、書込
み期間制御回路51では、上記エンベロ比較信号とSW
30信号の論理AND操作、および、これら両信号の反
転信号の論理AND操作から、それぞれ図2(g),
(h)に示すような信号を作成し、さらに図2(g),
(h)にて示す信号の論理OR操作により、図2
(i)、(j)に示すようにアジマス角度がα側のヘッ
ド、あるいは、β側のヘッドのみの再生ヘッド期間を示
す、αアジマス信号(Highがα側)、βアジマス信
号(Highがβ側、αアジマス信号の反転信号)を生
成する。かつ、録画映像情報検出手段42にて検出され
たチャンネル総数m=4に応じて、αアジマス信号(あ
るいはβアジマス信号)のHighおよびLowという
ステート数を、m=4個毎に順次カウントしたときの各
カウント値(図2(i)に添え書きした数)の期間だけ
を抜き取った形で、図2(k),(l),(m),
(n)に示すような各チャンネルの書込み期間を示す制
御信号を生成する。
【0103】したがって、各チャンネルの書込み期間を
示す制御信号は図2(d)に添え書きした各特定のチャ
ンネル番号に対応することとなり、書込み制御回路52
を介して、それぞれ対応するチャンネルのみの再生映像
信号を画像メモリ47に記憶することが可能になる。
【0104】このとき、基準信号発生回路53、読出し
制御回路54により、画像メモリ47から読み出されT
Vモニタ上でサーチ再生される画面データは、図3に示
すように、SW30信号の半周期期間であるフィールド
T1,T2,T3……毎に、各チャンネルの再生部分が異
なっていき、例えば、Achを見ると、4フィールドで
全画面を再生することが可能になる。勿論、他のchに
おいても同様であることは言うまでもない。
【0105】また、図5は、3チャンネルの映像信号が
入力・録画され、5倍速(k=5)のサーチ速度でサー
チ再生された時の、TVモニタ上のサーチ再生画面を示
したものであり、図3に示した場合と同様に、フィール
ドT1,T2,T3……毎に、各チャンネルの再生部分が
異なっていき、例えばAchを見ると、3フィールドで
全画面を再生することができる。勿論、他のchについ
ても同様であることは言うまでもない。
【0106】ここで、図52は、本発明のメモリ書込み
期間制御に関する要部を示す構成図の一例であり、71
は、いわゆる、一瞬のヒゲノイズを低減するノイズ除去
フィルタ、72は、エンベロ波形比較回路50から出力
されるエンベロ比較信号と、上記SW30信号とにもと
づいて、αアジマス信号、あるいは、βアジマス信号を
生成するアジマス信号生成回路、73は、所定のパルス
幅以下のパルスをノイズとして判断し除去せしめ信号を
出力するパルス性ノイズ除去回路、74は、パルス性ノ
イズ除去回路73で定めている所定パルス幅を調整設定
するノイズ幅設定回路、75は、入力されたアジマス信
号から各チャンネル毎の書込み期間制御信号を生成出力
する書込み期間制御信号生成回路で、71〜75により
書込み期間制御回路51を構成している。
【0107】またこれらの構成要素は、例えば、トラン
ジスタ、抵抗、ROM、コンデンサ、RAM、各種C−
MOS等によって実現しうる。
【0108】また76および77は、録画映像情報検出
手段42で検出された録画チャンネル総数、各チャンネ
ル番号等を、それぞれ示すチャンネル総数信号およびチ
ャンネル番号信号、78は、サーチの方向(正または
逆)を示すサーチ方向信号、79は、エンベロ比較信号
である。
【0109】次に、一例として、間欠4ch録画・5倍
速サーチ時の一例(図53に示す)を用いて図52の動
作を詳細に説明する。スイッチ回路22から出力される
連続した再生ヘッド信号(RF信号)が、図53(a)
に示すように、算盤玉状の形状を有して得られるとき、
再生ヘッド出力信号の切り替わり目近傍、ドロップアウ
ト時等には、一瞬2組の再生ヘッド信号(H1+、H3-の
組とH2-、H4+の組、)の出力レベルが逆になり、上記
エンベロ比較信号としては、図53(a)のRF信号の
各チャンネル期間に対応してステートが変化していく所
望信号の上に、上記一瞬のレベル変化に対応したパルス
が重畳され、図53(c)に示すようにパルス性のノイ
ズが発生してしまうことになる。したがって、アジマス
信号生成回路72から出力されるアジマス信号a80に
も、図53(d)に示すように、上記パルス性のノイズ
が重畳されることになる。この場合、アジマス信号にも
とづき、そのまま書込み期間制御信号を生成すると、図
53(e)に示すように、誤った書込み期間制御信号が
生成されてしまうこととなる。
【0110】そこで、まず初段のノイズ除去フィルタ7
1で、一瞬のヒゲ状のノイズを除去せしめた後、パルス
性ノイズ除去回路73にて、上記アジマス信号a80か
ら所定パルス幅Tα以下のパルスを除去し、図53
(f)(図示した、ノイズ幅Tnoiseが、Tαより大き
い場合)あるいは(g)(図示した、ノイズ幅Tnoise
が、Tαより小さい場合)に示すような、アジマス信号
b81をえて、ドロップアウト等による瞬間的なノイ
ズ、再生ヘッド信号の切り替わり目での「ばたついた」
パルス性のノイズ等を除去することができることにな
る。なお、図53(f)、(g)では、生成されたアジ
マス信号b81のタイミングが、図示した「Tnoise」
の時点で少し異なっているが、概略RF信号のチャンネ
ル切り換り目近傍で、アジマス信号のステートが変わっ
ておれば、現実の人間の視覚能力を考慮すると、実用上
ほとんど差がないことは明白である。
【0111】また、ノイズ幅設定回路74では、RF信
号に生じているノイズの状態に合わせて、所定パルス幅
Tαを可変調整設定でき、パルス性ノイズの出ない最適
状態を実現できる。
【0112】図54は、ノイズ除去における他の一実施
例を示す図であり、その機能の説明を、図55を参照し
て説明する。ノイズ除去回路73に入力された図55
(d)に示す、アジマス信号a80にもとづき、両エッ
ジ検出回路82にて図55(e)に示すような両エッジ
信号が生成され、次に、リトリガブルでないモノマルチ
回路83にて、図55(f)に示すように上記両エッジ
信号の立ち上がりエッジから、所定パルス幅Tmmの期
間だけHighのステートを示すモノマルチ信号85を
生成する。
【0113】さらに、ラッチ回路84にて、上記入力ア
ジマス信号a80を上記モノマルチ信号85の立ち上が
りエッジでラッチすることによって、図55(g)に示
すような所望のアジマス信号b81を得ることができ
る。すなわち、アジマス信号a80のエッジから、次に
発生しそうなエッジタイミングの手前までの期間Tmm
を、ノイズ幅設定回路74により予測設定し、その間信
号をマスキングして、不要なノイズ性パルスを除去する
ものである。
【0114】したがって、ノイズ幅設定回路74では、
シスコン手段27からの出力信号をえて、録画モード
(間欠、通常速走行)、サーチ速度等によって変化する
RF信号波形の各チャンネル期間に対応して、マスキン
グ幅を変えて設定する必要がある。
【0115】図56は、ノイズ除去における他の一実施
例を示す図であり、図57を参照して説明する。この場
合、ノイズ除去回路73に入力された図57(d)に示
すアジマス信号a80にもとづき両エッジ検出回路82
にて、両エッジ信号が生成され、次に、リトリガブルな
モノマルチ回路86にて、図57(e)に示すように、
上記両エッジ信号の立ち上がりエッジから所定パルス幅
Tβの期間だけHighのステートを示すモノマルチ信
号87を生成する。
【0116】さらに、ラッチ回路84にて、上記入力ア
ジマス信号a80を上記モノマルチ信号87の立ち下が
りエッジでラッチすることによって、図57(f)に示
すような、パルス性ノイズの存在しないアジマス信号b
81を得ることができる。
【0117】このとき、得られたアジマス信号b81
は、入力RF信号に対して期間Tβ分遅れることになる
が、これに関してはスイッチ回路22の後段に遅延回路
(遅延量Tβ)88を設け、図57(g)に示すように
連続した再生ヘッド信号の方を遅延させることによっ
て、図57(h)に、一例(例えばAch)として示す
ように良好な書込み期間制御信号を得ることができるこ
とになる。
【0118】また、図58は、ノイズ除去における他の
一実施例の動作を示す図であり、まず、この場合にも図
57と同様に、ノイズ除去回路73に入力された図58
(d)に示す、アジマス信号a80にもとづき、両エッ
ジ検出回路82にて両エッジ信号を生成し、次に、リト
リガブルなモノマルチ回路86にて図58(e)に示す
ように、上記両エッジ信号の立ち上がりエッジから所定
パルス幅Tβの期間だけHighのステートを示すモノ
マルチ信号87を生成する。
【0119】ここで、図58に示す例では、ラッチ回路
84にて上記入力アジマス信号a80を、上記モノマル
チ信号87の立ち上がりエッジでラッチすることによっ
て、図58(f)に示すようなパルス性ノイズの存在し
ないアジマス信号b81を得ることができる。
【0120】このときには、上記アジマス信号b81の
エッジタイミングは、RF信号に対してほとんど遅れな
いため、図57の実施例にて用いた遅延回路(遅延量T
β)88は不要となる。ただし、一旦パルス性ノイズが
発生した場合には、そのノイズ発生タイミングから、次
の正しいステート時まで、図58(f)の斜線部期間で
示すように誤った信号を発生する期間が生じるが、図5
8(g)に示すように、すぐ次のステートにおいては、
正常な書込み期間制御信号を生成することができ、視覚
上ほとんど、かかる劣化を認識することはできず、実用
上問題のないサーチ画像を提供することができる。
【0121】また、入力された映像信号のチャンネル番
号等の録画映像情報を示す信号を生成する録画映像情報
信号生成回路40、および上記録画映像情報信号を映像
切換回路4からの映像出力に付加する録画映像情報付加
回路41を有して構成される録画映像情報生成付加手段
の一実施例としては、まず、録画映像情報信号生成回路
40にて、入力されている映像信号のチャンネルを、例
えば、各入力映像信号の同期信号の有無を検出して得る
方法や、あるいは、モード設定入力手段26を介して使
用者が設定したモードをシスコン手段を介して得る方法
等により検知し、さらに、図59、図60に示すよう
に、入力映像信号の各チャンネル番号を示す判別コード
信号を、録画映像情報信号として予め設定・作成し、次
に、録画映像情報付加回路41によって、上記連続映像
信号の各チャンネルに対応したチャンネル番号の判別コ
ード信号をフィールド単位で、上記連続映像信号の、例
えば図61に示す垂直帰線期間において付加する方法が
考えられる。チャンネル番号の判別コードが付加された
信号は、さらに、各回路7〜10を経由した後、磁気ヘ
ッド(H1+、H3-の組かあるいはH2-、H4+の組)によ
り、記憶媒体たる磁気テープに記録される。
【0122】これは、録画映像情報として各チャンネル
番号をコード化し付加した場合であり、再生時に録画映
像情報検出手段42では、そのままでは正確にチャンネ
ル総数を検出することはできない場合もある。これに対
して、本発明では、サーボ手段によって、サーチ再生開
始時に、一旦安定に走行できる通常速走行で再生させ、
チャンネル番号を順次検出していき、チャンネル総数を
正確に検出するものである。
【0123】図62を参照してさらに詳しく説明する。
サーボ手段30では、モード設定入力手段26からのサ
ーチモードの入力設定(図62(a))によって、サー
チ再生が開始されると、図62(b)に示すように、一
旦テープを通常速走行で再生せしめる。次に、録画映像
情報検出手段42では、上記通常速再生期間中に判別コ
ードの付加された信号の垂直帰線期間において、図62
(e)に示すように判別コードを取り出し、各チャンネ
ル番号を図62(f)に示すように、順次識別してい
き、図62(g)に示すように、最初に取り出したチャ
ンネルの繰り返し回数をカウントする等によりチャンネ
ル総数を検出する。この後、サーボ手段30によって、
テープをサーチ走行で再生さしめるように、キャプスタ
ン軸等を制御する。したがって、サーチ開始時には、ま
ず最初に、チャンネル総数を正確に検出することができ
ることになる。
【0124】さらにその後、サーチ走行時には図62
(h)に示すように、RF信号に対応したアジマス信号
をえて、検出したチャンネル総数および識別したチャン
ネル番号等に応じて、図62(i)に示すように、各チ
ャンネルの書込み期間制御信号を得ることが可能とな
る。また、サーチ再生中にも、検出したチャンネル番号
に応じて、各チャンネルに対応した書込み期間制御信号
を生成制御することができる。さらに、アジマス信号が
誤って生成され、例えば図62(i)に示すように、誤
ったAch書込み期間制御信号が生成されても(誤動作
パルス)、その後に識別されるチャンネル番号(図62
の場合では、Achの識別)によって、直ちに正常な書
込み期間制御信号を得ることができる。
【0125】すなわち、生成した書込み期間制御信号
と、サーチ再生中に検出したチャンネル番号とを比較
し、異なっていれば検出チャンネル番号に応じて書込み
期間制御信号を自動的に修正せしめ、書込み期間制御信
号の生成のもとになるアジマス信号にエラーが発生した
場合にも、サーチ再生中に検出したチャンネル番号によ
り、即座に所定チャンネルのサーチ再生画に自動復帰す
ることができることになる。 図63、64は、書込み
期間制御信号が一旦誤って生成されても、その後すぐに
自動的に復帰するときの動作を示したものであって、あ
る特定チャンネルのサーチ再生時と、4分割表示サーチ
再生時の画面の変化の状態を示している。
【0126】なお、録画映像情報生成付加手段で生成付
加する録画映像情報として、チャンネル番号に加え、チ
ャンネル総数を予めコード化して付加する場合には、サ
ーチ再生時において、即座にサーチ走行させても各チャ
ンネルの書込み期間制御信号を得ることができるが、上
記の実施例のように、一旦通常速走行させれば、一層の
正確さで書込み期間制御信号を得ることができる。
【0127】また、図68を用いて、さらに他の一実施
例の動作を説明する。この場合、上述の実施例のよう
に、パルス幅の短いノイズが発生したとき、このノイズ
期間を削除する手法で、各チャンネルの書込み期間信号
を生成するのではなく、かかるノイズ期間においては、
一旦、次のチャンネル番号へと変更してしまうが、この
後、このノイズ期間が短いことが識別された場合には、
書込み期間信号を前のチャンネル番号に戻すものであ
る。
【0128】スイッチ回路22からの連続した再生ヘッ
ド信号(RF信号)が図68(a)に示すように、算盤
玉状の形状を有して得られるとき、再生ヘッド出力の切
り替わり目近傍、ドロップアウト時等に一瞬、2組の再
生ヘッド信号(H1+、H3-の組とH2-、H4+の組)の出
力レベルが逆になると、上記エンベロ比較信号として
は、RF信号の各チャンネル期間に対応して、ステート
が変化していく所望信号の上に、上記一瞬のレベル変化
に対応したパルスが重畳され、図68(c)に示すよう
にパルス性ノイズが発生することになる。
【0129】したがって、アジマス信号にも、図68
(d)に示すように、上記パルス性のノイズが生ずるこ
ととなる。これに対して、上記アジマス信号にもとづい
て所定パルス幅Td以下のパルスを、ノイズとして識別
すべく、図68(e)に示すよう、まず、アジマス信号
の両エッヂのタイミングから、パルス幅Tdのモノマル
チ信号を生成し、次のアジマス信号のエッヂタイミング
で上記モノマルチ信号のパルスが終了しているか否かに
よりノイズ識別を行い、予め用意したチャンネル番号カ
ウンタの内容を更新していき、各チャンネル毎の書込み
期間信号を生成する。すなわち、図68(f)に示すよ
うに、モノマルチ信号パルスが終了していないときは、
「ノイズと判定」して、次のアジマス信号のエッヂタイ
ミングでチャンネル番号を前のチャンネル番号に戻し、
一方、モノマルチ信号パルスが終了しているときには、
「ノイズと判定せず」に、次のアジマス信号のエッヂタ
イミングで、チャンネル番号を、次のチャンネル番号に
変更するようにすればよい(逆サーチの場合には減少方
向にカウントすれば同じ原理が適用できることにな
る)。しかも、SW30信号のエッヂのすぐ後のタイミ
ングでは、図68(g)に示すように、チャンネル番号
がコード判別されて得られ、このタイミングでチャンネ
ル番号を正常な番号信号と、上記コード判別信号によっ
て、図68(h)から(k)に示すような書込み期間信
号を得ることができる。
【0130】この場合、ノイズ期間では、所望のチャン
ネル番号と異なる書込み期間信号になり、この期間だけ
他のchの再生画を含んだサーチ再生画となるが、この
ノイズ期間は、非常に短く、かつ、まれにしか発生しな
いため、殆ど認識できず、実用上問題の無いサーチ再生
画を提供できることになる。また、各chの有無をコー
ド判別に代えて、ch総数を示す信号をコード作成して
記録すれば、サーチ開始とともに、ch総数をコード判
別して検出することによって、図62で示したようなプ
リプレイ動作なしで、即座にサーチモードに入り、ch
毎にセレクトされた良好なサーチ再生画像が得られるこ
とは言うまでもない。
【0131】次に、逆方向にサーチ再生された場合につ
いて説明する。この場合、シスコン手段27から逆方向
を示すサーチ方向信号が書込み期間制御回路51に供給
され、書込み期間制御回路51では、逆方向サーチ時に
応じた各チャンネルの書込み期間を示す制御信号を生成
し、それぞれのチャンネルに対応した再生映像信号を画
像メモリ47に記憶する。例えば、4チャンネルの入力
映像信号が間欠的に録画され、逆方向に5倍速(k=ー
5)のサーチで再生される時には、図2の場合と同様
に、逆方向のサーチ方向信号及び検出チャンネル総数m
=4に応じて、αアジマス信号のHighおよびLow
というステート数をm=4個毎に順次カウントしたとき
の各カウント値の期間だけを抜き取る手法で、書込み期
間制御信号を生成し、TVモニタ上のサーチ再生画面
は、フィールドT1,T2,T3……毎に、各チャンネル
の再生部分が異なっていき、例えばAchを見ると、4
フィールドで全画面を再生することができる。勿論、他
のchにおいても同様であることは言うまでもない。
【0132】一方、通常速で多チャンネルの入力映像信
号が記録されたテープを、サーチ再生したときには、例
えば、図40において逆方向5倍速の場合で示すよう
に、ある磁気ヘッドが、トレースし終わった記録トラッ
クに対して、次の磁気ヘッドのトレース開始位置が一つ
前になるため、各チャンネルの書込み期間を示す制御信
号は、検出チャンネル総数mに応じて、αアジマス信号
(あるいはβアジマス信号)のHighおよびLowと
いうステート数をm個毎に順次カウントしたときの各カ
ウント値の期間だけを抜き取る手法では生成できない。
【0133】図41は、4チャンネルの映像信号が通常
速で録画され、逆方向5倍速(k=ー5)のサーチ速度
でサーチ再生される時の各信号タイミングを示したもの
である。この場合、検出チャンネル総数m=4に応じ
て、αアジマス信号(あるいはβアジマス信号)のHi
ghおよびLowというステート数を、m=4個毎に順
次カウントしたときの各カウント値(図41(h)に添
え書きした数で、例えば……である)の期間だけ
を抜き取る手法で生成しても、各チャンネルの書込み期
間を示す制御信号は、図41(d)に添え書きした各特
定のチャンネル番号に対応しないことになる。
【0134】そこで、かかる場合には、第1の方法とし
ては、図69に示すように、それぞれのチャンネルのみ
の再生映像信号を示す期間のみ取り出す手法で書込み期
間制御信号を生成する。このとき、書込み期間制御信号
の周期は、例えば図69に示すように4チャンネル録画
では4フィールドで一周期を構成しているように、録画
チャンネル数と同じmフィールドであり、図69
(d),(e),(f),(g)に図示するように、こ
の周期単位で書込み期間制御信号を、繰り返して生成す
ればよい。
【0135】さらに、この場合も図62の例と同様に、
サーチ走行時には判別コードから識別した図69(h)
に示すようなチャンネル番号にもとづいて、各チャンネ
ルの書込み期間制御信号を正確に得ることができる。す
なわち、サーチ再生中、一旦誤検出のアジマス信号にも
とづいて生成された、誤った書込み期間制御信号が、そ
の後に検出識別されたチャンネル番号によって、直ちに
正常な書込み期間制御信号に切換制御されることとな
る。さらに述べると、生成した書込み期間制御信号と、
サーチ再生中に検出したチャンネル番号とを比較し、異
なっていれば検出チャンネル番号に応じて書込み期間制
御信号を自動的に修正できることになる。したがって、
このときにもTVモニタ上でサーチ再生される画面は、
図43に示すように、フィールドT1,T2,T3……毎
に、各チャンネルの再生部分が異なっていき、例えば、
Achを調べると、4フィールドで全画面を再生するこ
とができる。勿論、他のchにおいても同様であること
は言うまでもない。
【0136】なお、サーボ手段30によって、図62に
示す場合と同様に、サーチ再生開始時に、一旦テープを
通常速走行で再生させ、録画映像情報検出手段42で
は、上記通常速再生期間中に判別コードの付加された垂
直帰線期間において、判別コードを取り出し、各チャン
ネル番号を順次識別していき、最初に取り出したチャン
ネルの繰り返しでチャンネル総数を検出することによっ
て、サーチ開始とともに、まず最初にチャンネル総数を
正確に検出することができることになる。
【0137】また、第2の方法としては、図65に示す
ように、αアジマス信号からSW30信号の切り替わり
目の直後のステートを反転して、新たな変形αアジマス
信号を生成し、該変形αアジマス信号にもとづいて、図
2の場合と同様に各チャンネルの書込み期間制御信号を
生成すればよい。すなわち、逆方向のサーチ方向信号お
よび検出チャンネル総数m=4に応じて、変形αアジマ
ス信号のHighおよびLowというステート数をm=
4個毎に順次カウントしたときの各カウント値(図65
(d)に添え書きした数)の期間だけを抜き取る手法
で、図65(e),(f),(g),(h)に示すよう
な、各チャンネルの書込み期間を示す制御信号を生成す
る。さらに、この場合にも図62、69の実施例と同様
に、サーチ走行時には判別コードから識別した図65
(i)に示すようなチャンネル番号をもとに、各チャン
ネルの書込み期間制御信号を正確に得ることが可能とな
る。
【0138】このとき、TVモニタ上でサーチ再生され
る画面は、図45に示すように、画面上部のわずかな領
域では、他のチャンネルの画面が表示されるが、フィー
ルドT1,T2,T3……毎に各チャンネルの再生部分が
異なっていき、例えばAchを調べると、4フィールド
でほとんどの画面を再生することができる。勿論、他の
chにおいても、同様であることは言うまでもない。
【0139】この方法の場合には、正方向サーチ時や間
欠録画の逆方向サーチ時と同様の信号処理を行うことが
できるという効果がある。
【0140】以上、図1の一実施例の詳細説明におい
て、録画チャンネル総数m,サーチ倍速数k、さらに間
欠、通常速等の録画走行モードの異なる場合に、各々図
を用いて得られるサーチ再生画について説明したが、こ
れ以外の場合も含めてまとめて示すと、図17に示すよ
うになることは前述の通りである。図17より、サーチ
倍速数kとして、記録時のテープ走行速度(例えば、間
欠走行ではテープ停止状態、通常走行では連続的に走行
し、記録テープパターンの傾きが多少異なる)にかかわ
らず、検出チャンネル総数mを素数Pnの積として、
【0141】
【数8】
【0142】と表わせば、下記を満足させることによっ
て、 k≠a・Pn(aは0を除く整数、なお負は逆方向サー
チ時) 全チャンネルともTVモニタの全画面にわたった再生画
が得られるものである。ちなみに、5チャンネルの映像
信号が入力録画され、5倍速(k=5)のサーチで再生
された時には、図8に示すように、全チャンネルともあ
る特定の部分しか再生映像信号データを画像メモリに書
き込むことができず、全画面を再生することができない
ことになる。
【0143】さらに、上記書き込み期間制御手段によっ
て、検出チャンネル総数mに応じて各チャンネルのみの
画像メモリへの書込み期間を示す制御信号が生成され、
各チャンネルが連続して再生されている映像信号から特
定の所望チャンネルのみの再生映像信号部分を上記画像
メモリ手段に書き込むことができ、次に、上記読出制御
手段にて、特定チャンネルのみ記憶された画像メモリ手
段から順次映像信号の読み出しを制御することによっ
て、各チャンネルが多重再生されることなく所望特定チ
ャンネルのみのサーチ再生画が得られ、視覚による把握
が非常に容易になり、かつ、高速で録画内容を検索、確
認できる。
【0144】この場合、一旦連続した再生ヘッド出力を
生成するので、録画チャンネル総数の検出、同期信号の
分離等に際して、より誤動作の起こりにくい良好な動作
が得られる手段を構成できるという効果がある。
【0145】なお、間欠記録されたテープを間欠再生す
る場合、通常速記録されたテープを通常速再生した場合
等には、従来例と同様にして図31(e)、あるいは
(f)、図32(e)のように、ほぼ平坦で良好なヘッ
ド再生信号が、フィールド毎に得られることは勿論であ
る。以上、本発明では、サーチ再生時に、複数の録画チ
ャンネルのうち、ある特定のチャンネルだけを選択して
良好に早見(サーチ)できることを説明したが、さらに
図27に一例として示すように、画像メモリ手段を設け
れば、サーチ再生時に多くのチャンネルの画面をモニタ
上に分割表示して、同時に複数のチャンネルの全面サー
チ再生画を良好に早見することができるという効果もあ
る。
【0146】以下、図27を用いて、例えば、4チャン
ネルの映像信号が間欠録画されているテープをサーチ再
生したときを一例として説明する。A/D変換器46で
A/D(アナログデジタル)変換された輝度信号および
点順次色差信号は、書込み期間制御回路51で生成され
た各チャンネル(Ach,Bch,Cch,Dch)毎
の書込み期間制御信号に応じて、書込み制御回路52で
制御されて、一旦画像メモリ手段47にて第1、第2、
第3、第4の画像メモリ領域61、62、63、64
に、それぞれのチャンネルの再生画データが順次記憶さ
れ、各チャンネルとも全面の再生画が得られる。次に、
読出し制御回路54は、読出し間引き処理手段65を介
して、上記第1、第2、第3、第4の画像メモリ領域6
1、62、63、64に記憶されている各チャンネルの
画像データを順次、水平方向は、1画素ずつ間引き、垂
直方向は、1ラインずつ飛ばして読み出し、加えて、次
のフィールドでは前に間引いた、または、飛ばしたライ
ンを読み出すように制御する。
【0147】このような制御により、図28(a)、
(b),(c),(d)に示すような各チャンネルのサ
ーチ再生画を、図28(e)に示すように4chとも、
同時に4分割表示して早見することが可能となり、検索
機能を大幅に向上させることができる。なお、図27に
示したように、画像メモリ手段47を構成すれば、間引
き処理を行うこと無く、複数の録画チャンネルのうち、
ある特定のチャンネルだけを選択してサーチできること
はいうまでもなく、かかる場合、全チャンネルとも、常
時各々の画像メモリ領域に記憶されているので、早見し
たいチャンネルを切り換えたときに、即座に良好なサー
チ画を見ることが可能になるという効果がある。また、
多分割画面表示から、ある特定のチャンネルだけに切り
換えるときにも、即座に遅れのない切換が実現できる。
また図29は、所要数量だけ画像メモリ領域を有して、
図27に示す構成における場合と同様に制御した、他の
表示動作の実施例を示したもので、同様に早見確認の容
易化を図れる。図29(a)では、水平方向は2画素ず
つ間引き、垂直方向は2ラインずつ飛ばして読み出すこ
とによって得られた、9画面分割表示であり、図29
(b)では、Achは間引かずにそのままでも、Bch
については、画面の大きさの割合に応じた比率で画像デ
ータを間引いて、いわゆる「ピクチャ・イン・ピクチ
ャ」の2画面表示を実現し、図29(c)では、3ch
しか録画されてない場合に、1ch分は空にして何も表
示せず、4画面分割表示をした場合であり、さらに、図
29(d)では、水平方向は、3画素ずつ間引き、垂直
方向は、3ラインずつ飛ばして読み出すことによって、
16画面分割表示を行い、サーチ再生画の早見を実現し
ている。
【0148】次に、画像メモリ手段の他の構成例を図5
1を参照して説明する。図51において、A/D変換器
46でA/D(アナログデジタル)変換された輝度信号
および点順次色差信号は、書込み期間制御回路51で生
成された各チャンネル(例えば4ch時のは、Ach,
Bch,Cch,Dch)毎の書込み期間制御信号に応
じて書込み制御回路52で制御されて、一旦画像メモリ
手段47にて、書込み間引き処理手段68を介して第1
の画像メモリ領域61に全チャンネルの再生画が順次記
憶される。この場合、書込み間引き処理手段68では、
各チャンネルの画像情報を順次水平方向は、1画素ずつ
間引いて、垂直方向は、1ラインずつ飛ばして第1の画
像メモリ領域61に書込み、加えて、次のフィールドで
は前に間引いた、または、飛ばしたラインを書き込むよ
うに制御する。
【0149】画像メモリからのデータ読出し時には、す
でに1画面化されて第1の画像メモリ領域に記憶されて
いる画像情報を順次読み出す。このように、1個の画像
メモリ領域にて、図27にて説明した場合と同様に、図
28(a)、(b),(c),(d)に示すような各チ
ャンネルのサーチ再生画を図28(e)に示すように4
chとも同時に4分割表示して早見することができ、検
索機能を大幅に向上させることができる。なお、この場
合でも書込み時の間引き処理によって図29に示したよ
うな多分割表示を実現できることは言うまでもない。
【0150】さらには、上記録画映像情報生成付加手段
としては、図66に示すように、まず入力検出・フィー
ルド切換制御回路89にて、例えば各入力映像信号の有
無を検出して得る、あるいは、モード設定入力手段26
にて、使用者が設定しシスコン手段を介して得る等によ
って、入力された映像信号チャンネルを検出するととも
に、フィールドを最小単位として、入力映像信号を順次
切り換えて一続きの連続映像信号にする制御信号を映像
切切換回路4に供給する。
【0151】チャンネル番号コード作成回路90では、
上記連続映像信号の各チャンネル番号に対応したチャン
ネル番号を示す判別コードを、例えば図59、60、6
1にて説明しように作成し、録画映像情報付加回路41
で、上記連続映像信号に付加する。
【0152】一方、チャンネル表示信号生成回路91で
は、録画されるチャンネルに対応したチャンネル番号を
示すチャンネル表示信号をモニタ表示画面内に相当する
映像信号部に付加する手法で生成する。したがって、図
28、29に示すように、各入力チャンネルに対応した
チャンネル番号を、モニタ表示画面内に相当する映像信
号部に付加させて、サーチ時に各分割表示チャンネルに
応じたチャンネル番号を、各分割表示チャンネル画面内
に多重表示させることが可能になり、サーチ時に、各チ
ャンネルの再生画を容易に把握できる。
【0153】図67は、他の録画映像情報生成付加手段
の実施例を示す図であり、各入力映像信号チャンネル毎
に、チャンネル表示信号生成付加回路92、93、9
4、95を設けた例であり、同様の効果が得られること
は言うまでもない。
【0154】
【発明の効果】複数チャンネルをフィールド、フレーム
等を最小単位とし、順次切換えて連続させた映像信号を
間欠あるいは通常速で録画し、この後サーチ再生したと
きに、各チャンネルが多重再生されることなく、所望チ
ャンネルのみのサーチ再生画が得られ、非常に見やす
く、簡易かつ高速で、録画内容を検索、確認できる。ま
た、サーチ再生時に、複数のチャンネルの画面をチャン
ネル番号を付加しモニタ上に分割表示でき、同時に複数
のチャンネルの全面サーチ再生画を良好に早見すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のブロック図(構成図)であ
る。
【図2】本発明の実施例における間欠4ch録画・5倍
速サーチ時の動作タイミング例の説明図である。
【図3】本発明の実施例における間欠4ch録画・5倍
速サーチ時の再生画面例である。
【図4】本発明の実施例における間欠3ch録画・5倍
速サーチ時の動作タイミング例の説明図である。
【図5】本発明の実施例における間欠3ch録画・5倍
速サーチ時の再生画面例の説明図である。
【図6】本発明の実施例における間欠2ch録画・5倍
速サーチ時の再生画面例の説明図である。
【図7】本発明の実施例における間欠6ch録画・5倍
速サーチ時の再生画面例の説明図である。
【図8】本発明の実施例における間欠5ch録画・5倍
速サーチ時の再生画面例の説明図である。
【図9】本発明の実施例における、間欠5ch録画・6
倍速サーチ時の動作タイミング例の説明図である。
【図10】本発明の実施例における間欠5ch録画・6
倍速サーチ時の再生画面例の説明図である。
【図11】本発明の実施例における間欠4ch録画・6
倍速サーチ時の再生画面例の説明図である。
【図12】本発明の実施例における間欠6ch録画・6
倍速サーチ時の再生画面例の説明図である。
【図13】本発明の実施例における通常速録画で、5倍
速サーチ時のトレース軌跡の様子の一例を表す説明図で
ある。
【図14】本発明の実施例における、通常速4ch録画
・5倍速サーチ時の動作タイミング例の説明図である。
【図15】本発明の実施例における通常速4ch録画・
5倍速サーチ時の再生画面例の説明図である。
【図16】本発明の実施例における通常速5ch録画・
5倍速サーチ時の再生画面例の説明図である。
【図17】本発明の実施例における各サーチ再生画の状
態の説明図である。
【図18】本発明の他の実施例に係るタイムラプスVT
Rの構成図である。
【図19】本発明の他の実施例における、間欠4ch録
画・5倍速サーチ時の動作タイミング例を示す説明図で
ある。
【図20】本発明の他の実施例における間欠4ch録画
・5倍速サーチ時の再生画面例の説明図である。
【図21】本発明の他の実施例における間欠3ch録画
・5倍速サーチ時の動作タイミング例の説明図である。
【図22】本発明の他の実施例における間欠3ch録画
・5倍速サーチ時の再生画面例の説明図である。
【図23】本発明の他の実施例において、通常速4ch
録画・5倍速サーチ時の動作タイミング例の説明図であ
る。
【図24】本発明の他の実施例における通常速4ch録
画・5倍速サーチ時の再生画面例の説明図である。
【図25】本発明の他の実施例における通常速3ch録
画・5倍速サーチ時の再生画面例の説明図である。
【図26】本発明の他の実施例における各サーチ再生画
の状態の説明図である。
【図27】本発明の他の実施例に係る構成を示す説明図
である。
【図28】サーチ4分割表示時の状態を示す説明図であ
る。
【図29】サーチ多分割表示時の状態を示す説明図であ
る。
【図30】従来のタイムラプスVTRの構成の一例を示
す説明図である。
【図31】間欠記録再生した時の動作を示す説明図であ
る。
【図32】間欠記録・通常速再生した時の動作を示す説
明図である。
【図33】間欠録画で5倍速サーチ時のトレース軌跡の
様子を表わす説明図である。
【図34】従来例による、間欠4ch録画・5倍速サー
チ時の動作タイミング例の説明図である。
【図35】従来例による、間欠4ch録画・5倍速サー
チ時の再生画面例の説明図である。
【図36】従来例におけるサーチ画面の問題点を示す説
明図である。
【図37】本発明の実施例において、間欠4ch録画・
−5倍速サーチ時の動作タイミング例を示す説明図であ
る。
【図38】本発明の実施例における間欠4ch録画・−
5倍速サーチ時の再生画面例の説明図である。
【図39】本発明の実施例における間欠3ch録画・−
5倍速サーチ時の再生画面例の説明図である。
【図40】本発明の実施例における通常速録画で、−5
倍速サーチ時のトレース軌跡の様子を表わす説明図であ
る。
【図41】本発明の実施例において、通常速4ch録画
・−5倍速サーチ時の動作タイミング例を示す説明図で
ある。
【図42】本発明の実施例における、通常速4ch録画
・−5倍速サーチ時のメモリ書込み動作例のタイミング
を示す説明図である。
【図43】本発明の実施例における、通常速4ch録画
・−5倍速サーチ時の再生画面例の説明図である。
【図44】本発明の実施例における、通常速4ch録画
・−5倍速サーチ時のメモリ書込み動作例のタイミング
を示す説明図である。
【図45】本発明の実施例における、通常速4ch録画
・−5倍速サーチ時での再生画面例の説明図である。
【図46】本発明の実施例における、通常速3ch録画
・−5倍速サーチ時のメモリ書込み動作例のタイミング
を示す説明図である。
【図47】本発明の実施例における、通常速3ch録画
・−5倍速サーチ時の再生画面例の説明図である。
【図48】本発明の実施例における、通常速3ch録画
・−5倍速サーチ時のメモリ書込み動作例のタイミング
を示す説明図である。
【図49】発明の実施例における、通常速3ch録画・
−5倍速サーチ時の再生画面例の説明図である。
【図50】本発明の実施例における、通常速2ch録画
・−5倍速サーチ時の動作タイミングを示す説明図であ
る。
【図51】サーチ多分割表示における要部の一例のブロ
ックである。
【図52】本発明のメモリ書込み期間制御回路の要部の
ブロック図である。
【図53】間欠4ch録画・5倍速サーチ時のアジマス
信号生成動作の説明図である。
【図54】パルス性ノイズ除去手段の構成例である。
【図55】ノイズ除去手段の動作説明図である。
【図56】他のパルス性ノイズ除去手段の構成例であ
る。
【図57】ノイズ除去手段の動作説明図である。
【図58】パルス性ノイズ除去手段の他の一実施例の動
作説明図である。
【図59】チャンネル番号の判別コード化の一例であ
る。
【図60】チャンネル番号の判別コード信号の位置の説
明図である。
【図61】判別コード付加タイミングの説明図である。
【図62】チャンネル番号の検出動作説明図である。
【図63】書込期間制御信号の誤生成に対する自動復帰
の説明図である。
【図64】書込期間制御信号の誤生成に対する自動復帰
の説明図である。
【図65】通常速4ch録画・−5倍速サーチ時のメモ
リ書込動作例である。
【図66】サーチ時チャンネル表示の構成例である。
【図67】サーチ時チャンネル表示の構成例である。
【図68】本発明にかかる実施例の動作説明図である。
【図69】通常速4ch録画・−5倍速サーチ時のメモ
リ書込動作例である。
【符号の説明】
4…映像切換回路、7…カラー低域変換、11…シリン
ダ、12…磁気ヘッドH1+、13…磁気ヘッドH2、1
4…磁気ヘッドH3-、15…磁気ヘッドH4+、20…ス
イッチ回路、21…スイッチ回路、22…スイッチ回
路、23…カラー高域変換、27…シスコン回路、29
…キャプスタン、30…サーボ回路、32…レベル検出
回路、40…録画映像情報信号生成回路、41…録画映
像情報付加回路、42…録画映像情報検出手段、44…
デコーダ回路、45…色差切換回路、46…A/D変換
器、47…画像メモリ、48…D/A変換器、49…エ
ンコーダ回路、50…エンベロ波形比較回路、51…書
込み期間制御回路、52…書込み制御回路、53…基準
信号発生回路、54…読出し制御回路、60…エンベロ
検出回路、61、62、63、64…第1、第2、第
3、第4の画像メモリ領域、65…読出し間引き処理手
段、72…アジマス信号生成回路、73…パルス性ノイ
ズ除去回路、74…ノイズ幅設定回路、75…書込み期
間制御信号生成回路、76…録画チャンネル総数信号、
77…チャンネル番号信号、78…サーチ方向信号、8
2…両エッジ検出回路、83…モノマルチ回路、84…
ラッチ回路、88…遅延回路、89…入力検出・フィー
ルド切換制御回路、90…チャンネル番号コード作成回
路、91…チャンネル表示信号生成回路、92、93、
94、95…チャンネル表示信号生成付加回路、160
…磁気テープ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高杉 肇 茨城県勝田市稲田1410番地 株式会社 日立製作所AV機器事業部内 (72)発明者 工藤 満 茨城県勝田市稲田1410番地 株式会社 日立製作所AV機器事業部内 (72)発明者 坂江 鉄男 茨城県勝田市稲田1410番地 株式会社 日立製作所AV機器事業部内 (72)発明者 木村 寛之 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株式会社日立製作所 映像メディア研究 所内 (56)参考文献 特開 昭64−65989(JP,A) 特開 昭63−276776(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 5/76 - 5/95

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のチャンネルの映像信号を識別するチ
    ャンネル識別情報および前記複数のチャンネルのチャン
    ネル数を示すチャンネル数情報を含む識別信号が付加さ
    れた各チャンネルの映像信号が循環的に記録された記録
    媒体から任意のチャンネルのサーチ再生画像が得られる
    ように処理する処理装置であって、 記録媒体から映像信号を再生する再生装置により再生さ
    れた映像信号と、前記チャンネル識別情報および前記チ
    ャンネル数情報が入力される入力手段と、 前記入力手段により入力された映像信号から、前記チャ
    ンネル識別情報および前記チャンネル数情報に応じて
    意のチャンネルの映像信号を抽出する抽出手段と、 前記抽出手段により抽出された前記任意のチャンネルの
    映像信号を出力する出力手段とを備えていることを特徴
    とする処理装置。
  2. 【請求項2】複数のチャンネルの映像信号を識別するチ
    ャンネル識別情報および前記複数のチャンネルのチャン
    ネル数を示すチャンネル数情報を含む識別信号が付加さ
    れた各チャンネルの映像信号が循環的に記録された記録
    媒体から任意のチャンネルのサーチ再生画像が得られる
    ように処理する処理装置であって、 記録媒体から映像信号を再生する再生装置により再生さ
    れた映像信号と、前記チャンネル識別情報および前記チ
    ャンネル数情報が入力される入力手段と、 前記入力手段により入力された映像信号から、前記チャ
    ンネル識別情報および前記チャンネル数情報に応じて
    意のチャンネルの映像信号を記憶する記憶手段と、 前記記憶手段から前記任意のチャンネルの映像信号を出
    力する出力手段とを備えていることを特徴とする処理装
    置。
  3. 【請求項3】複数のチャンネルの映像信号を記録あるい
    は再生する記録再生装置に接続されて用いられる処理装
    置であって、 前記複数のチャンネルの映像信号を識別するチャンネル
    識別情報および前記複 数のチャンネルのチャンネル数を
    示すチャンネル数情報を含む識別信号を生成する生成手
    段と、 前記識別信号を前記記録再生装置へ出力する第1の出力
    手段と、 前記記録再生装置により再生された映像信号及び識別信
    号が入力される入力手段と、前記識別信号に含まれるチャンネル識別情報およびチャ
    ンネル数情報に基づいて、 前記入力手段により入力され
    た映像信号から任意のチャンネルの映像信号を抽出する
    抽出手段と、 前記抽出手段により抽出された前記任意のチャンネルの
    映像信号を出力する第2の出力手段とを備えていること
    を特徴とする処理装置。
  4. 【請求項4】複数のチャンネルの映像信号を識別する識
    別信号が付加された映像信号が循環的に記録された記録
    媒体から任意のチャンネルのサーチ再生画像が得られる
    ように処理する処理装置であって、 前記記録媒体に記録された映像信号を再生する再生装置
    から前記映像信号および前記映像信号を識別する識別信
    号と、前記記録媒体に記録された映像信号のチャンネル
    数を示すチャンネル数情報とが入力される入力手段と、 前記入力手段により入力された映像信号から、前記識別
    信号および前記チャンネル数情報に応じて任意のチャン
    ネルの映像信号を抽出する抽出手段と、 前記抽出手段により抽出された前記任意のチャンネルの
    映像信号を出力する出力手段とを備えていることを特徴
    とする処理装置。
  5. 【請求項5】前記複数のチャンネルの映像信号は、互い
    に異なる映像信号であることを特徴とする請求項1乃至
    請求項のいずれか一項に記載の処理装置。
  6. 【請求項6】前記複数のチャンネルの映像信号は、複数
    の映像入力装置から出力された信号であることを特徴と
    する請求項1乃至請求項のいずれか一項に記載の処理
    装置。
  7. 【請求項7】前記映像入力装置は、撮像装置であること
    を特徴とする請求項に記載の処理装置。
  8. 【請求項8】前記複数のチャンネルの映像信号は、互い
    に異なる信号源から出力された信号であることを特徴と
    する請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の処理
    装置。
  9. 【請求項9】複数のチャンネルの映像信号を識別するチ
    ャンネル識別情報および前記複数のチャンネルのチャン
    ネル数を示すチャンネル数情報を含む識別信号が付加さ
    れた各チャンネルの映像信号が循環的に記録された記録
    媒体から任意のチャンネルのサーチ再生画像が得られる
    ように処理する処理方法であって、 記録媒体から映像信号を再生する再生装置により再生さ
    れた映像信号と、前記チャンネル識別情報および前記チ
    ャンネル数情報が入力される入力ステップと、 入力された前記映像信号から、前記チャンネル識別情報
    および前記チャンネル数情報に応じて任意のチャンネル
    の映像信号を抽出する抽出ステップと、 抽出された前記任意のチャンネルの映像信号を記憶する
    記憶ステップと、 記憶された前記任意のチャンネルの映像信号を出力する
    出力ステップとを有していることを特徴とする処理方
    法。
  10. 【請求項10】複数のチャンネルの映像信号が記録され
    た記録媒体から任意のチャンネルのサーチ再生画像が得
    られるように処理する処理方法であって、前記複数のチャンネルの映像信号を識別するチャンネル
    識別情報および前記複数のチャンネルのチャンネル数を
    示すチャンネル数情報を含む識別信号を生成する生成ス
    テップと、 記録媒体に映像信号を記録及び再生する記録再生装置へ
    前記識別信号を出力する第1の出力ステップと、 前記記録再生装置により再生された映像信号及び識別信
    号が入力される入力ステップと、 前記識別信号に含まれるチャンネル識別情報およびチャ
    ンネル数情報に基づい て、入力された前記映像信号から
    任意のチャンネルの映像信号を抽出する抽出ステップ
    と、 抽出された前記任意のチャンネルの映像信号を出力する
    第2の出力ステップと を有していることを特徴とする処
    理方法。
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