JP3507361B2 - 現像剤収納容器のシール部材、及び現像剤収納容器 - Google Patents

現像剤収納容器のシール部材、及び現像剤収納容器

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JP3507361B2
JP3507361B2 JP16077199A JP16077199A JP3507361B2 JP 3507361 B2 JP3507361 B2 JP 3507361B2 JP 16077199 A JP16077199 A JP 16077199A JP 16077199 A JP16077199 A JP 16077199A JP 3507361 B2 JP3507361 B2 JP 3507361B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリンタ
等に用いる現像剤収納容器の開口部をシールするシール
部材、及び前記シール部材を備える現像剤収納容器に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、複写機、プリンタ等の電子写真装
置のような画像形成装置では現像剤を収納する収納容器
が設けられる。この現像剤収納容器は、現像剤を現像器
へ排出するための開口部が設けられるが、現像剤収納容
器に現像剤を入れた状態で現像剤収納容器を運搬すると
き現像剤が漏れないように開口部はシール部材で覆われ
ている。そして、シール部材は、現像剤収納容器が画像
形成装置本体に設置されるとき使用者が開封していた。
現像剤収納容器は、現像器を備える現像容器と一体化さ
れた現像装置であっても良い。また画像形成装置本体に
着脱可能なプロセスカートリッジが、像担持体である感
光体と、現像剤収納容器及び現像容器を備える現像装置
と、を備えていても良い。この場合、プロセスカートリ
ッジが新品の状態で現像剤収納容器から現像容器へ現像
剤を通す開口部へ前記シール部材を設け、プロセスカー
トリッジを画像形成装置本体へ装着するときシール部材
を開封する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】シール部材を開封せず
に現像剤収納容器を画像形成装置本体へ装着すると画像
形成ができなくなるので、シール部材が開封されたかど
うかを自動的に検知することが望まれていた。特にシー
ル部材を使用者が手で開封するのではなく、現像剤収納
容器を画像形成装置本体に装着した後、画像形成装置本
体で自動的に開封する場合、開封動作を行なうかどうか
を決定するためにシール部材が開封されたかどうかを自
動的に検知するのが良い。なぜなら、既にシール部材が
開封された現像剤収納容器を再び画像形成装置本体に装
着する場合は、開封動作が不要だからである。シール部
材が開封されたかどうかを検知すると現像剤収納容器が
新品であるか否かを認識することができ、次に現像剤収
納容器を交換する時期を正しく認識できるメリットもあ
る。即ち現像剤収納容器がプロセスカートリッジに設け
られるときはプロセスカートリッジの交換時期を正しく
認識できる。
【0004】また、シール部材が開封されたか否かを検
知するのに低コストで正確に検知することが望まれてい
た。
【0005】本発明の目的は、開封検知を行う導電部を
保護して導通状態を確実に保持し、正確な開封検知を行
うことのできるシール部材を提供することにある。
【0006】本発明の他の目的は、開封検知を行うシー
ル部材の導電部を保護して導通状態を確実に保持し、正
確な開封検知を行うことのできる現像剤収納容器を提供
することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】(1)画像形成装置本体
に着脱可能に設けられ現像剤を収納する現像剤収納容器
の開口部をシールするシール部材において、前記開口部
をシールするシールベースと、前記シールベースを開封
するための力を受ける力受け部と、前記シールベース
封動作によって切断可能な導電部であってこれが切断
されたか否かを前記画像形成装置本体により検知するた
め前記画像形成装置本体と電気的に接続可能に設けられ
た導電部と、前記導電部の外側表面を保護する保護層
と、を有することを特徴とするシール部材。 (2)前記シール部材は前記現像剤収納容器に熱溶着さ
れることを特徴とする(1)のシール部材。 (3)前記導電部を前記シールベース上に蒸着して設け
た金属により構成したことを特徴とする(1)又は
(2)のシール部材。 (4)前記シール部材にレーザ加工を施すことにより引
き裂きガイドを設けたことを特徴とする(1)乃至
(3)のいずれかのシール部材。 (5)前記シール部材は前記シールベースの裏側に設け
られ前記シールベースを引き裂くためのテアテープを有
することを特徴とする(1)乃至(4)のいずれかのシ
ール部材。 (6)前記保護層を非導電部材とすると共に、前記画像
形成装置本体の接点部と接触可能な前記導電部の接点部
には前記保護層を設けずに前記導電部を露出させたこと
を特徴とする(1)乃至(5)のいずれかのシール部
材。 (7)画像形成装置本体に着脱可能に設けられ現像剤を
収納する現像剤収納容器において、開口部と、前記開口
部を開封可能にシールするシールベースと、前記シール
ベースを開封するための力を受ける力受け部と、を備え
たシール部材と、前記シールベースの開封動作によっ
断可能な導電部であってこれが切断されたか否かを前
記画像形成装置本体により検知するため前記画像形成装
置本体と電気的に接続可能に設けられ前記現像剤収納容
器に熱溶着される前記シール部材の熱溶着部の内側と外
側とに跨って導通経路を形成する導電部と、を有し、
導通経路と前記熱溶着部とが少なくとも交差する部分
に保護層を設けたことを特徴とする現像剤収納容器。 (8)前記導電部を金属箔により構成したことを特徴と
する(7)の現像剤収納容器。 (9)前記導電部を前記シールベース上に蒸着して設け
た金属により構成したことを特徴とする(7)の現像剤
収納容器。 (10)前記シール部材にレーザ加工を施すことにより
引き裂きガイドを設けたことを特徴とする(7)乃至
(9)のいずれかの現像剤収納容器。 (11)前記シール部材は前記シールベースの裏側に設
けられ前記シールベースを引き裂くためのテアテープを
有することを特徴とする(7)乃至(10)のいずれか
の現像剤収納容器。 (12)前記導電部を前記開口部全面を覆うように設け
たことを特徴とする(7)乃至(11)のいずれかの現
像剤収納容器。 (13)前記開口部を開封するとき前記画像形成装置本
体から受けた駆動力にて前記シール部材の巻き取りを行
う巻き取り手段を有することを特徴とする(7)乃至
(12)のいずれかの現像剤収納容器。
【0008】
【0009】
【0010】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施例を図面に基づ
いて説明する。
【0011】〔実施形態例1〕本発明の適用される電子
写真複写装置、静電記録装置、レーザービームプリンタ
等の電子写真画像形成装置の全体構成を図1、図2に基
づいて説明する。図1は電子写真画像形成装置の全体構
成を示す縦断面図、図2は図1に示す電子写真画像形成
装置の電子写真画像形成装置本体に装着されるプロセス
カートリッジの縦断面図である。
【0012】〈全体構成及びプロセスカートリッジ〉図
1に示す電子写真画像形成装置(以下、「画像形成装
置」という)Aは、電子写真画像形成装置本体(以下、
「画像形成装置本体」という)A1の内部に、開閉部材
16を開けて、プロセスカートリッジBを装着させるこ
とによりプロセスカートリッジ側電気接点24e,24
fと装置本体側電気接点24ee,24ffが夫々接触
するように構成されている。そして、画像形成装置本体
A1に装着されたプロセスカートリッジBの上方には光
学手段1が配設され、図1の右方向には、手差しトレイ
3及びその左方向に給紙ローラー17がそれぞれ配設さ
れている。また、プロセスカートリッジBの下方には転
写ローラー4が配設され、転写ローラー4の左方向には
定着手段5が配設され、定着手段5の上方には排紙トレ
イ6、及び排紙ローラー15が配設されている。
【0013】また、図1に示す画像形成装置Aは、カセ
ット給紙も可能であり、図1の下方向にカセット給紙を
行うための給紙カセット9と、給紙ローラー18が配設
されている。
【0014】さらに、図2に示すように、プロセスカー
トリッジBは、回転駆動される像担持体としての感光ド
ラム7、該感光ドラム7の周囲に配設された帯電ローラ
ー8、現像剤担持体として現像スリーブ10a、現像装
置10、クリーニング装置11等を一体に組み込んで、
ユニットとして構成されている。
【0015】次に、画像形成装置Aの動作を図1及び図
2に基づいて簡単に説明する。
【0016】プロセスカートリッジBの内部に設けられ
た感光ドラム7の表面が、帯電ローラー8によって、一
様に帯電され、光学手段1から、原稿像に対応するよう
にレーザーが感光ドラム7の表面に照射されると、該感
光ドラム7の表面に静電潜像が形成される。そして、こ
の感光ドラム7上の静電潜像は現像装置10の現像スリ
ーブ10aによって搬送される現像剤としてのトナーを
用いて現像されて、トナー像として顕像化される。
【0017】一方、給紙は、前述したように手差しトレ
イ3と、カセット9のいずれからでも行うことができ、
転写紙のような記録媒体2は、それぞれ給紙ローラー1
7または給紙ローラー18によって、1枚ずつ取り出さ
れ、該記録媒体2は、感光ドラム7と、転写ローラー4
との間を通過する。そして、感光ドラム7上のトナー像
が記録媒体2上に転写される。
【0018】而して、トナーが転写された記録媒体2
は、定着手段5まで搬送され、該定着手段5によって、
熱と圧力によってトナー像の定着を受けた後、排紙ロー
ラー15によって画像形成装置本体A1外へ排出され
て、排紙トレイ6上に積載される。
【0019】プロセスカートリッジBは、シール部材と
してのトナーシール21によって開口部(現像剤(トナ
ー)排出口)12aを封止された現像剤収納容器として
のトナー枠体12と、現像スリーブ10a等の現像部材
を支持する現像容器としての現像枠体13との上下を長
手方向にわたって超音波溶着(WEL)して一体化して
ある。そして、感光ドラム7の軸線方向である長手方向
の両端部は弾性シール部材(図示せず)で封止してあっ
て、一方の弾性シール部材は図4のテアテープ21bを
トナーシール引き出し口22においてトナー容器12へ
押しつけている。
【0020】〈トナーシール構成〉次に、図3、図4、
図5、図6に基づいてトナーシールの構成を説明する。
【0021】図4、図5は現像装置10のうち現像剤収
納容器12の周辺の斜視図であり、図3、図6は現像剤
収納容器12を開口部12aの方向から見た図である。
【0022】図3、図4は現像剤収納容器としてのトナ
ー枠体12の開口部12aをトナーシール21によっ
て、密封した状態を示した図である。前記トナーシール
21は前記トナー枠体12の前記開口部12aを封止す
るシールベースとしてのカバーフィルム21aと、前記
開口部12aの長手寸法に対して、2倍以上の長さを有
し、前記カバーフィルム21aを引き裂くための力受け
部としてのテアテープ21bとから構成されている。
【0023】また、前記カバーフィルム21aは、前記
トナー枠体12の開口部12aの周縁部12bに固着さ
れている。図3に示すように前記カバーフィルム21a
に重ねた前記テアテープ21bは、長手方向両側で、船
型ヒートシール部21c,21dといわれる部分で前記
カバーフィルム21aと共に前記トナー枠体12にヒー
トシールされている。トナーシール21を引っ張り出す
矢印Y1方向と反対側の前記カバーフィルム21aの奥
側で、前記テアテープ21bは折り返されており、前記
テアテープ21bは、前記トナーシール引き出し口22
から引き出されている。
【0024】〈トナーシール巻き取り手段〉次にトナー
シール巻き取り手段について図4、図5を用いて説明す
る。図4はトナーシール巻き取り手段の構成を説明する
図、図2はトナーシールが開封された状態を示す図であ
る。前記プロセスカートリッジBの前記トナーシール引
き出し口22から引き出された前記テアテープ21bの
端部は、前記トナー枠体12に回転自在に支持された軸
であるアイドラローラー19によってガイドされ、前記
トナー枠体12に回転自在に支持された巻き取り軸20
に接着剤等で予め固定される。そして、画像形成装置本
体A1にプロセスカートリッジBが装着されると、画像
形成装置本体A1側の後述する駆動伝達手段から巻き取
り軸20が駆動を受けて該巻き取り軸20によってテア
テープ21bが端部側から巻き取られるようになってい
る。
【0025】次に、トナーシール巻き取り軸20への駆
動伝達手段を説明する。画像形成装置本体A1に装着さ
れたプロセスカートリッジBには画像形成装置本体A1
の不図示の駆動源から、感光ドラム7の端部に固定され
たドラムギア7aに駆動が伝達される。現像スリーブ1
0aの両端には現像スリーブギア10b、巻き取りスリ
ーブギア10cが固定されている。
【0026】更に、前記ドラムギア7aと噛み合った現
像スリーブギア10bが駆動され、前記現像スリーブギ
ア10bに係合された現像スリーブ10aに駆動が伝達
される。前記現像スリーブ10aが駆動されることで、
前記現像スリーブギア10bと巻き取りスリーブギア1
0cも連動して駆動される。前記巻き取りスリーブギア
10cは不図示のアイドラギアを介し、かさ歯車20a
を駆動し、前記かさ歯車20aと同軸上に配設された巻
き取り軸20に駆動が伝達される。前記トナーシール2
1のテアテープ21bは前記巻き取り軸20が回転する
ことによって、前記アイドラローラー19のガイド部1
9aに沿ってガイドされ、巻き取り軸20に巻き取られ
る。前記巻き取り軸20にはガイド20bが配設され、
テアテープ21bはずれることなく巻き取られ、トナー
枠体12の開口部12aの長手方向奥側からカバーフィ
ルム21aが開封される。
【0027】図4は、本実施形態例に係るプロセスカー
トリッジBの現像容器としての現像枠体13を除くトナ
ー枠体12の開口部12aをトナーシール21で密封し
た状態を示した斜視図である。従来、トナーシールには
アルミニウム箔とPET(ポリエチレンテレフタレー
ト)をラミネートしたものが提案されている。本実施形
態例に於いても、トナーシール21は、導電部としての
前記アルミニウム箔と保護層としてのPETとをラミネ
ートしたものが使用してあり、カバーフィルム21aに
は引き裂きやすいようにガイド手段(例えば、表面に切
り込みを入れる)を設けてある。また、後述するよう
に、トナーシール21が巻き取られた時に、巻き取られ
ずにトナー枠体側に残留するトナーシール21の一部
(カバーフィルム21aの一部)にそれぞれ接点24
c,24dを設けてある。
【0028】図5に示すように、トナーシール21が巻
き取られると、トナーシール21の一部(カバーフィル
ム21aの一部)はトナー枠体12の接点24c側と接
点24d側に二つに別れて残留する。前述した接点24
c,24dは、分割された別々の残留トナーシール21
(残留カバーフィルム21a)にそれぞれ設けてあり、
トナーシール21が巻き取られることによって導通しな
くなる構成になっている。
【0029】次にその接点構成を説明する。
【0030】前述の接点24c,24dを設けてあるカ
バーフィルム21aの一部は、アルミ箔が露出するよう
にPET表面の一部がカットされており、その前記接点
24c,24d部には、例えば鉄板26a,26bが弾
性的にトナーシール21側に付勢されており、これを以
って接点24cと鉄板26aとの間、そして接点24d
と鉄板26bとの間で導通を行っている。さらに、前記
鉄板26a,26bのもう一端は、トナー枠体12の外
部に引き出され、画像形成装置本体A1側に設けられて
いる後述の検知手段25との接点24e,24fとなっ
ている。また、前記鉄板26a,26bはそれぞれ、ト
ナー枠体12からトナーを外部に漏らさないための、例
えばモルトプレンで作られている弾性シール部材(不図
示)でシールされ、トナー枠体12に位置決めされ、固
定されている。
【0031】そして、図1に示すように、画像形成装置
本体A1にプロセスカートリッジBを装着する際に、プ
ロセスカートリッジBの前記接点24e,24fに導通
するように、画像形成装置本体A1内に接点24ee,
24ffが設けられている。
【0032】図6(a)は、トナーシール21の巻き取
り開始前、図6(b)は、トナーシール21の巻き取り
途中、図6(c)は、巻き取り終了後のトナーシール2
1と前記接点24c、24dとトナーシール21の状態
を示した模式図である。図6(a)に示すように、トナ
ーシール21の巻き取り開始前には、トナーシール21
に導電体であるアルミニウム箔がラミネートしてあるの
で、前記接点24c,24d間で導通がある。また、図
6(c)に示すように、巻き取り終了後には、図中上方
にある残留トナーシール21と、下方にある残留トナー
シール21にそれぞれ設けられた接点24c,24d間
に導通はない。よって、この接点24c,24d間に検
知手段25を設けることによって、後述するように、ト
ナーシール21の巻き取り状態を検知することができ
る。
【0033】即ち、図6に示すように前記接点24c,
24d間に、直流電源25aによって電位差を持たせ、
該接点24c,24d間に流れる電流をモニター25b
で測定することにより、前記プロセスカートリッジBの
トナーシール21が巻き取られているか否かを検知す
る。このように、前記プロセスカートリッジBが、前記
画像形成装置本体A1に装着された時に、トナーシール
21の有無を検知することで、そのプロセスカートリッ
ジBが、未だ一度も使用されていない新品であるか、す
でに開封してあって、現在使用中のものであるかが判断
できる。この直流電源25a、モニター25bを含む前
記検知手段25は、画像形成装置本体A1側に設けられ
てあり、プロセスカートリッジBのトナーシール21が
巻き取られているかどうかを検知した結果を信号化し、
その情報を用いて、以下に示すようにプロセスカートリ
ッジBの寿命を検知する。
【0034】ここで、本実施形態例1に係る画像形成装
置Aの画像形成装置本体A1に於いては、プロセスカー
トリッジBの感光ドラム7の回転数、前記記録媒体2の
通紙枚数、印字率等の該画像形成装置本体A1に装着さ
れているプロセスカートリッジBの使用状況に関する情
報が蓄積されている。更に画像形成装置本体A1には、
ユーザーに、そのプロセスカートリッジBの寿命と、現
在の使用状態とを知らせるための表示手段(不図示)を
備えている。前記寿命検知手段は、例えば、現像された
画素数をカウントし、消費されるトナーの量を計算し、
前記プロセスカートリッジBの寿命を検知する。
【0035】そして、前記のトナーシール有無検知構成
によって、前記画像形成装置本体A1に装着されたプロ
セスカートリッジBが、トナーシール21が巻き取られ
ており、すでに使用されているものと判断された場合、
画像形成装置本体A1に蓄積された前記プロセスカート
リッジBの使用状況に関する情報は、現在装着されてい
るプロセスカートリッジBの情報として、継続され蓄積
される。しかし、未だトナーシール21が巻き取られて
いない新品のプロセスカートリッジBと判断された場
合、前記プロセスカートリッジBの使用状況に関する情
報はリセットされ、新しく情報を蓄積しはじめる。
【0036】よって、紙詰まりが起こった際に、ジャム
処理を行うために行うプロセスカートリッジBの着脱
と、寿命と判断されたプロセスカートリッジBを新品の
プロセスカートリッジBに交換する際に行う着脱を、ト
ナーシール21の有無を検知することで、明確に区別す
ることができる。よってユーザーは、画像形成装置本体
A1に装着されているプロセスカートリッジBの寿命を
的確に知ることができ、プロセスカートリッジBの交換
時期を正確に把握することができる。
【0037】上記例では、巻き取り軸20は不図示の歯
車列を使ってプロセスカートリッジBの構成部品(本実
施の形態では、現像スリーブ10aにギア10cが付い
ている)を介して、画像形成装置本体A1内にある不図
示の駆動源によって、間接的に駆動されているが、プロ
セスカートリッジB内部に巻き取り軸20があり、プロ
セスカートリッジB内部または外部にある駆動源と巻き
取り軸20が直接嵌合しても良い。
【0038】この実施形態例ではテアテープを用いた
が、テアテープを用いず直接トナーシール部をトナー容
器からはがすイージーピール方式のトナーシールにも採
用可能であり、本発明はイージーピール方式のトナーシ
ールに適用した場合を含む。
【0039】〔実施形態例2〕前述の実施形態例1では
シール部の開封検知を行なうための導電部をシール部全
面に設けたが、本例ではシール部の一部に導電部を設け
た例を示す。
【0040】現像剤収納容器(トナー枠体)12の開口
部12aをシールするシール部材としてのトナーシール
21を図7、図8に示す。
【0041】本例のシールベース21gの層構成は、表
層から ポリエステル12μm(強度維持層、図8の21i) アルミ箔7μm(レーザー遮断層、図8の21j) ポリエステル50μm(引き裂きガイド層、図8の21
k) シーラント層50μm(容器接着層、図8の21l) の層構成になっている。
【0042】開封時の引き裂き部21eは、シーラント
層側から炭酸ガスレーザーを照射して、引き裂きガイド
層であるポリエステル層及びシーラント層の一部を溶融
することにより空隙部が形成されるレーザーカット加工
処理を施している(図8はトナーシール21の断面図で
あり、レーザー加工による空隙部21hを示してい
る)。アルミ箔層はレーザーを遮断するため、最表面の
ポリエステル層は損傷を受けず、十分なシール性を確保
することができる。
【0043】開封時には、レーザー加工処理によって形
成された空隙部に応力が集中するため、引き裂き部21
eに沿って確実に引き裂き開封することができる。
【0044】又、図7に示した通り、トナーシール21
の開封終了部の直前、具体的には現像剤収納容器12の
開口部12aの末端部に開封検知用の導電部26を設け
た。
【0045】本例では、この導電部26に粘着剤付きア
ルミニウム箔(アルミニウム箔30μm、粘着剤50μ
m)を用いており、シールベース21gの外側表面上に
貼着している。また、このアルミニウム箔の表面には、
保護層としてポリエステル12μmを配置した。導電部
材の断面図を図17に示す。表層から、 ポリエステル12μm(保護層、図17の26イ) アルミ箔30μm(導電部、図17の26ロ) 粘着剤50μm(シールベース接着層、図17の26
ハ) の層構成になっている。
【0046】この導電部26は、図9の拡大図に示した
ように、トナーシール21の開封方向(図9中の矢印方
向)に対し直交する幅方向に渡って配置しており、両端
部には接点部26aを有している。この接点部26a の
部分についてのみ、アルミニウム箔26ロの外側表面に
配置した保護層としてのポリエステル層26イを除去し
ておく(図27参照)。この接点部26aは、シールベ
ース開封時に、引き裂き引張られる引き裂き部21eよ
りも外側に配置し、開封終了後も引張られることなく現
像剤収納容器12に残留するように構成する。この接点
部26aに現像剤収納容器12の受け部になる現像装置
10や現像ホッパー等側の接点(不図示)が当接するこ
とによりその接点と図1のように接点24ee、24f
fと電気的に接続され、導通が取れる。
【0047】なお、導電部26の幅は2mm、幅方向と
直交する長手方向の長さは約50mmとした。
【0048】本例のトナーシール21を現像剤収納容器
12に組み立てた状態を図20に示す。
【0049】更に、本例のトナーシール21の開封動作
状態を図10、図11、図12に示す。
【0050】図10は開封途中の状態を示している。
【0051】トナーシール21の開封は、力受け部とし
てのテアーテープ21fを折り返して引張り(図10中
の矢印方向)、シールベース21gを現像剤収納容器1
2の開口部12aに略等しい幅で開封引き裂き部21e
に沿って引き裂いて行う。開封が進み、開口部12aの
末端に設けた導電部26を引き裂き切断している状態の
拡大図を図11、切断後の状態の拡大図を図12に示
す。この導電部26がトナーシール21と共に引き裂か
れると、該導電部26が切断され導通が取れなくなる。
このため、図4のように画像形成装置本体A1側でトナ
ーシール21の開封状態を検知することが可能になる。
【0052】本例では、トナーシール21の開封におい
て、開封引き裂き部21e間のシールベース21gを巻
き取っても巻き取らなくてもどちらでも良い。即ち、シ
ールベース21gの開封終了時に図21に示したように
該シールベース21gを完全に引き裂き除去しても、図
22に示したように開封検知後テアテープ21fの引張
りを停止してシールベース21gの末端部を残した状態
でも良く、本例の現像剤収納容器12に用いる画像形成
装置本体A1の構成に合わせることができる。なお、図
22のように開封検知後テアテープ21fの引張りを停
止してシールベース21gの末端部を残す場合には、図
12に示したように現像剤収納容器12に対するシール
ベース21gの熱溶着部Xの末端側X1を引き剥がす前
にテアテープ21fの引張りを停止することが可能で、
シールベース21gの開封として熱溶着部Xの末端側X
1を剥がす必要が無くなるため、シールベース21gを
完全に引き裂き除去する場合よりも開封強度の低下が図
れる。
【0053】本例の導電部26はアルミニウム箔26ロ
の貼着を用いているが、導電部26に必要な条件とし
て、電気抵抗値がある。導通を検知する導電部26の電
気抵抗値について、画像形成装置本体A1の電源25a
によってかける電圧を大きくすることができれば抵抗値
も大きくて構わないが、実際、検知のために大きな電圧
をかけることは安全面の点からも、コスト的にも難し
い。このため、電圧が小さくても検知可能なように電気
抵抗値はできるだけ低く、具体的には100Ω以下が、
できれば10Ω以下が望ましい。本例の導電部26は電
気抵抗値が1Ω程度であり、切断前は充分な導通が取れ
る。そして、切断後は電気抵抗∞となり、導通が取れな
くなる構成である。
【0054】したがって、切断前の充分な導通が確保で
きる低い電気抵抗値を持つのが良く、それが可能な材料
であれば良く、例えば、銅やニッケル、もしくは更に他
の金属(例えば銀)箔でも構わない。
【0055】本例のアルミニウム箔26ロでは通常充分
な導通が取れ、該アルミニウム箔26ロの外側表面に保
護層としてポリエステル層26イを配置しているため、
アルミニウム箔26ロ表面の酸化により電気抵抗値が高
くなることも無く、より確実に開封検知を行うことがで
きる。
【0056】又、導電部26は、シールベース21gの
引き裂き部21eに沿って破断されなければならない。
確実に、なおかつ小さな強度で破断できないと、開封時
の強度が上昇したり、貼着したアルミニウム箔全体を引
き剥がして他の部材に貼りついたり、脱落したりする可
能性もある。
【0057】したがって、破断強度を低下させるため
に、導電部自体の材質はもちろん、幅、厚み等も考慮し
て選択する必要があるが、幅や厚みを小さくすると、電
気抵抗値は上昇する傾向があるので、適宜選択するのが
良い。
【0058】本例のアルミニウム箔26ロでは、上述の
通り、幅2mm、厚み30μmで電気抵抗値1Ωであ
り、引き裂き強度も0.1〜0.2kgfと小さく良好
であった。
【0059】更に、本例の導電部26をトナーシール2
1の表面に貼着して組立てるのは、組立性やコストの点
から、トナーシール21を現像剤収納容器12に熱溶着
する前の方が望ましい。この場合、図10、図11、図
12に示したように、より正確に開封状態を検知するた
めに現像剤収納容器12の開口末端部周辺に導電部26
を配置すること、及び前述した開封強度の低下のために
現像剤収納容器12に対するシールベース21gの熱溶
着部Xの末端側X1よりも導電部26の方が上流に位置
しているため、導電部26が熱溶着部Xの外側に導通経
路を有することが無く、熱溶着部Xの内側と外側とに跨
って導通経路を有している。したがって、導電部26の
上から熱溶着治具(不図示)を当てて熱溶着する部分が
必ず生じることになるが、本例の場合には、アルミニウ
ム箔26ロの外側表面に保護層としてポリエステル層2
6イを配置しているので、熱溶着治具による熱、圧力等
の影響をアルミニウム箔26ロ自身が受けずに済み、導
通の遮断や電気抵抗値の上昇といった問題を防止するこ
とができる。この保護層(ポリエステル層26イ)が無
く、アルミニウム箔26ロの外側表面に直接熱溶着治具
を当てて熱溶着した場合は、アルミニウム箔の厚みや熱
溶着治具の形状等にもよるが、熱、圧力等の影響によ
り、導通の遮断が発生しやすくなる。
【0060】この導電部(アルミニウム箔26ロ)の外
側表面に配置する保護層(ポリエステル層26イ)は、
導電部(アルミニウム箔26ロ)の酸化防止、熱溶着時
の保護、その他表面の擦れ、シール巻取り時の圧着に対
する保護等を行うものであるが、特に熱溶着時の保護が
重要であり、その目的を達成できる物であれば良い。具
体的には、本例のポリエステル以外にも、ポリプロピレ
ン、ナイロン、ニトロセルロース、ポリウレタン等の非
導電部材である樹脂材料が好ましい。また、この保護層
は導電部(アルミニウム箔26ロ)と共にトナーシール
開封時に破断できなければならず、材質、厚み等を適宜
選択する必要がある。更に、導電部26の接点部26a
については、導通を取るために、この保護層を除去して
導電部(アルミニウム箔26ロ)を露出させる必要があ
る。
【0061】本例のトナーシール21を用いた現像剤収
納容器12の開封確認テストを行ったが、導電部26の
開封強度はシールベース21g自体の強度と合わせても
0.2〜0.3kgfと小さく良好で、開封検知も確実
に行うことができた。
【0062】本例では、導電部(アルミニウム箔26
ロ)の外側表面に保護層を配置した場合を例示したが、
上述した熱溶着部Xと導電部(アルミニウム箔26ロ)
による導電通路とが少なくとも交差する部分に保護層
(ポリエステル層26イ)を配置しても同様な効果を得
ることができる。
【0063】〔実施形態例3〕本例は、前述の実施形態
例2のトナーシールのシールベース表面に配置した導電
部において、実施形態例2の第1の開封検知導電部に加
えて現像剤収納容器が正しい位置に装着されたことを検
知する第2の装着検知導電部を有しているものである。
トナーシール構成、導電部の材質及びシールベース表面
への貼着等は実施形態例2と同じである。
【0064】本例のトナーシール21を図13に示す。
図13に示す導電部26b,26cにおいて、内側の導
電部26bが開封検知導電部であり、外側の導電部26
cが装着検知導電部である。図14に導電部26b,2
6cの拡大図を示す。すなわち、トナーシール21の開
封方向(図14中の矢印方向)に対し、上流側が開封検
知26bで、下流側が装着検知26cである。
【0065】本例では開封検知と装着検知の2本の導電
部26b,26cを実施例2と同様にトナーシール21
の開封方向と直交する幅方向に渡って配置した。接点部
26a1〜26a3について、片側の接点部26a1は
共有化して1本としたが、反対側の接点部26a2,2
6a3は別々にした。もちろん、片側の接点部26a1
を各導電部毎に別々に設置しても構わないが、接点の数
が増えるためコストUPや組立性が悪くなる。又、反対
側の接点部26a2と26a3を共有して1本化するこ
とは2本の検知部を持つ意味が無くなるためできない。
【0066】次に、本例のトナーシールを現像剤収納容
器に熱溶着した状態を図15に、更に組み立てた状態を
図23に示す。
【0067】開封検知導電部26bは、現像剤収納容器
12の開口部12aの末端部に配置し、装着検知導電部
26cは、更に外側に(下流側に)配置した。実施形態
例2同様、トナーシール21の開封を進めると、開口部
12aが全開するとほぼ同時に開封検知導電部26bが
引き裂けるので開封検知導電部26b側の導通、すなわ
ち接点部26a1〜26a2が切断され(図16参
照)、開封状態を検知することができ、その時点でシー
ルベース21gの開封操作を停止する。本例のトナーシ
ール21の開封操作は手動でも自動でも、又、シールベ
ース21gを巻き取っても巻き取らなくても構わない
が、できれば自動巻き取り構成を用いて、シールベース
21gの開封検知直後に巻き取り軸20の駆動を停止
し、装着検知導電部26cの手前で開封作業が停止する
ことが望ましく、本例も自動巻取り構成とした。図24
にトナーシール巻き取り終了時の状態を示す。
【0068】図16にはトナーシール21の開封終了状
態での導電部26b,26cの拡大図を示す。開封検知
導電部26bは切断されているが、装着検知導電部26
cはそのままで維持されており、26a1〜26a2の
導通が取れた状態になっている。
【0069】以上の動作をまとめて示すフローチャート
図を図25に、画像形成装置本体A1側の簡易回路図を
図26に示す。本例の現像剤収納容器21を画像形成装
置本体A1に装着(CRG(プロセスカートリッジ)挿
入)後、CPUは装着検知導電部26c(導電部2)が
導通しているかを検知部2で検知し、導通が無い場合は
容器無しと本体表示する。導通がある場合は、次に開封
検知導電部26b(導電部1)が導通しているかを検知
部1で検知し、導通が無い場合は再び導電部2の導通を
確認する。ここで、導通が無い場合は上述同様本体表示
し、導通がある場合はトナーシール開封済みと判断す
る。導電部1が導通している場合は、トナーシール21
の巻取りを開始し、開封が進んで導電部1が切断され開
封を検知した時点で、トナーシール21の開封終了と判
断する。検知部1及び2は、図6の検知手段25と同じ
ものを用いれば良い。
【0070】なお、図16に示したように現像剤収納容
器21に対するシールベース21gの熱溶着部Xの末端
側X1を開封検知導電部26bと装着検知導電部26c
の間に配置することで、末端側X1を引き剥がす前にテ
アテープ21fの引張りを停止することが可能になり、
実施形態例2同様、トナーシール21の開封として熱溶
着部Xの末端側X1を剥がす必要が無くなるため、開封
強度の低下が図れる。
【0071】装着検知導電部26cは現像剤収納容器1
2本体、又は、現像剤収納容器12を組み込んだ現像装
置10やプロセスカートリッジBが画像形成装置本体A
1に正しく装着されたことを検知するものである。特
に、トナーシール21を巻き取る構成の場合には、シー
ルベース21gの末端部近傍に配置される巻き取り軸2
0と装着検知導電部26cとが近い位置に存在するた
め、正しい装着位置を確保でき、巻き取り軸と駆動ギア
の連結等もより確実になる。
【0072】又、本例では開封検知導電部26bと装着
検知導電部26cとをシールベース21g上の近接した
位置に配置しているため、上述した通り、接点部26a
1〜26a3を一部共有化することも、又、同時組立も
可能になり、組立面でもコスト面でも有利な構成をとる
事ができる。
【0073】本例においても、前記トナーシール21を
用いた現像剤収納容器12の開封確認テストを行った
が、実施形態例2同様、開封検知導電部26bの開封強
度はトナーシール21自体の強度と合わせても0.2〜
0.3kgfと小さく良好で、開封検知も確実に行うこ
とができた。
【0074】又、装着検知も十分機能し、現像剤収納容
器12が傾いたり曲がったりして正しく装着されない場
合には、装着検知部の導通が取れないため、巻き取り軸
20の駆動を含め画像形成装置本体A1の作動を停止す
ることができ、巻き取り軸及びギア等の破損を防止する
こともできた。
【0075】本例では、開封検知導電部26bの外側表
面に保護層を配置した場合を例示したが、実施形態例2
同様、シールベース21gの現像剤収納容器12に対す
る熱溶着部Xと開封検知導電部26bによる導電通路と
が少なくとも交差する部分に保護層を配置しても同様な
効果を得ることができる。
【0076】〔実施形態例4〕本例は前述の実施形態例
2において、開封検知用の導電部をシールベース上にア
ルミ蒸着にて形成したものである。使用したトナーシー
ル及び現像剤収納容器、また導電部26の形状パターン
は実施形態例2と同じである。本例では表層のポリエス
テル層(保護層)上に金属アルミを厚さ600Å蒸着さ
せて、導電部26を形成した。更に、実施形態例2同
様、導電部の表面に保護層を配置したが、保護層として
はニトロセルロース、ナイロンの混合物を用いて、接点
部26aのみ保護層を除去して導電部を露出させた。導
電部の電気抵抗値は約10Ω程度であり、開封検知とし
ては特に問題は無かった。
【0077】金属アルミの蒸着の場合、蒸着パターンの
形成において、マスキング等の生産装置に関わるコスト
の問題さえ解決できれば、膜厚も小さくできるため、材
料費は却って安く、更に開封時の裂け強度も小さくなる
だけでなく、組立の位置精度も出し易いといったメリッ
トがある。しかしながら、実施形態例2同様、導電部で
あるアルミ蒸着層の酸化防止、熱溶着時の保護、その他
表面の擦れ、シール巻取り時の圧着に対する保護等は必
須であり、アルミ蒸着層表面に保護層を設けることは重
要である。また、本例ではアルミ蒸着を行ったが、電気
抵抗、引き裂き強度等の条件を満足する材料であれば使
用可能であり、例えば、銅やニッケル等の金属でも十分
使用できる。
【0078】本例においても、前記トナーシールを用い
た現像剤収納容器12の開封確認テストを行ったが、実
施形態例2よりも導電部の開封強度が更に若干低く0.
1〜0.2kgf程度と良好であった。又、開封検知も
確実に行うことができた。
【0079】なお、本例は前述した実施形態例3にも当
然適用することができる。すなわち、実施形態例3の開
封検知導電部26b及び装着検知導電部26cをアルミ
蒸着にて形成しても、十分な効果が得られ、特に問題は
無かった。
【0080】〔実施形態例5〕本例は前述の実施形態例
2において、開封検知用の導電部をカーボンのコーティ
ングにて形成したものである。使用したトナーシール及
び現像剤収容容器、また導電部26の形状パターンは実
施形態例4と同じである。具体的には、カーボンブラッ
クとしてケッチェンブラックEC、バインダーとして熱
可塑性エラストマー(具体的にはスチレンとエチレンブ
チレンブロック共重合体)、溶媒にトルエンを用いて分
散混合させ、フィルムにコーティングした後乾燥させ
た。更に、本例も実施形態例2同様、この導電部の表層
に保護層を配置したが、保護層としてはニトロセルロー
ス、ナイロンの混合物を用いて、接点部のみ保護層を除
去して導電部を露出させた。
【0081】本例は、コーティングの膜形成及び膜厚
(引き裂き強度含む)、電気抵抗値の調整が重要であ
る。すなわち、コーティング膜をしっかりと形成させる
ためには、バインダーの添加量を多くするのが良いが、
そのためにカーボンの添加量が減少すると電気抵抗値も
大きくなってしまう。又、コーティングの膜厚について
も、引き裂き強度を低下させるために可能な限り薄くし
た方が良いが、結果的にカーボンの添加量が減少するこ
とになり電気抵抗値が大きくなってしまう。これを防ぐ
ために、カーボンの添加量を多くするとコーティング膜
の形成が困難になるという悪循環に陥ってしまうため、
適切な材料の混合、コーティング厚の選択が好ましい。
また、本例についてもバインダー等の材料にもよるが、
熱溶着時に導電部を保護する必要があり、実施形態例2
同様、導電部の表面に保護層を配置した。
【0082】本例では、熱可塑性エラストマー100
部、カーボンブラック50部を用いて、溶媒トルエンで
分散混合させて、膜厚30Ωでコーティングしたとこ
ろ、電気抵抗値は約100Ωであり、使用可能範囲の上
限であった。電気抵抗値をもっと低下させるために、カ
ーボンブラックの添加量を倍にしたが、カーボンの量が
多すぎてきれいな膜が出来ず、コーティングによる成膜
が困難であった。
【0083】本例においても、前記トナーシールを用い
た現像剤収納容器の開封確認テストを行ったが、実施形
態例2に対し、導電部の開封強度が0.5kgf以上と
高くなり、又、開封検知についても検知は可能だが検知
能力は若干劣る傾向が見られた。
【0084】なお、本例も実施形態例4同様、実施形態
例3にも当然適用することができる。すなわち、実施形
態例3の開封検知導電部26b及び装着検知導電部26
cをカーボンコーティングにより形成しても、同様の効
果が得られ、実用可能な範囲であった。
【0085】〔実施形態例6〕本例は実施形態例2に用
いるトナーシールとして、実施形態例1に用いた現像剤
収納容器の開口部を封止するカバーフィルムとそのカバ
ーフィルムに裏打ちされ、略前記開口部の幅にカバーフ
ィルムを引き裂いて開口を形成するテアテープを用いた
ものである。現像剤収納容器及び開封検知用の導電部の
構成、シールベースに対する導電部の固定方法等は実施
形態例2と同じである。
【0086】本例のシール部材としてのトナーシールを
図18、図19に示す。
【0087】更に、実施形態例1に用いるカバーフィル
ムとテアテープについて以下の構成が好ましい。
【0088】現像剤収納容器の開口部を封止するカバー
フィルム21aは、 延伸発泡ポリプロピレン140μm(21a1) EVA系シーラント20μm(21a2) の構成から成り、開口を形成するテアテープ21bは、 ポリエステル16μm(21b1) 延伸ナイロン25μm(21b2) 低密度ポリエチレン30μm(21b3) EVA系シーラント40μm(21b4) の層構成に成っている。
【0089】カバーフィルム21aとテアテープ21b
は熱溶着にて一体化させて(EVA系シーラント21a
2とポリエステル21b1の間)トナーシール21と
し、実施形態例1と同様に現像剤収納容器12の開口部
12a周縁部に熱溶着される。図18に示したように、
本例も実施形態例2同様、導電部26としてアルミ箔
(表層に保護層付き)をカバーフィルム21a表面に貼
着した。
【0090】開封は実施形態例1同様、テアテープ21
bを折り返して引っ張ることにより、カバーフィルム2
1aをテアテープ21abの幅に合わせて引き裂いて行
う。実施形態例2同様、開封が進み、現像剤収納容器1
2の開口部12aの末端部に設けた導電部26をカバー
フィルム21aと共に引き裂くと、導電部26が切断さ
れて導通が取れなくなり開封を検知することができる。
【0091】本例においても、前記トナーシール21を
用いた現像剤収納容器の開封確認テストを行ったが、実
施形態例2に対し、導電部26の開封強度は0.2〜
0.3kgf程度でほぼ同等であり、又、開封検知にお
いても導電部26は実施形態例2と同じ構成であるた
め、同様に良好な結果が得られた。
【0092】なお、本例のトナーシール21は、実施形
態例2〜6にも用いることが可能であり、実用上は全く
問題無い。
【0093】以上の実施例1から実施例6においては、
画像形成装置本体に着脱可能なプロセスカートリッジが
現像剤収納容器を備える例を示したが、画像形成装置本
体に対して、現像剤収納容器を備える現像装置が着脱可
能としていても良いし、画像形成装置本体に対して、現
像剤収納容器が単独で着脱可能としても良い。
【0094】本発明の実施の形態によれば、シール部材
が開封されると導電部が切断されて導通が取れなくなる
のでシール部材が開封されたかどうかを低コストで正確
に検知することができる。
【0095】従って、特にシール部材が手動で開封され
るのではなく、自動で開封される場合に適したシール部
材である。
【0096】また、導電部の外側表面に保護層を配置し
たので、導電部の酸化防止、熱溶着時の保護、その他表
面の擦れ、シール巻取り時の圧着に対する保護等を行う
ことができ、確実な検知を行うことができる。
【0097】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のシール部
材は、開封検知を行う導電部を保護層により保護できる
ので、導電部の導通状態を確実に保持でき、正確な開封
検知を行うことができる。
【0098】また、本発明の現像剤収納容器は、開封検
知を行なうシール部材の導電部を前記シール部材の現像
剤収納容器との熱溶着部において保護層により保護でき
るので、導電部の導通状態を確実に保持でき、正確な開
封検知を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】電子写真画像形成装置の全体構成を示す縦断面
図である。
【図2】プロセスカートリッジの縦断面図である。
【図3】トナー枠体とトナーシールの構成を示した正面
図である。
【図4】プロセスカートリッジの現像装置の斜視図であ
る。
【図5】プロセスカートリッジの現像装置の斜視図であ
る。
【図6】(a),(b),(c)は夫々が実施形態例1
に係るトナーシール有無検知手段の構成を示す回路図で
ある。
【図7】実施形態例2のトナーシールの構成を示す平面
図である。
【図8】実施形態例2のトナーシールの構成を示す断面
図である。
【図9】実施形態例2のトナーシールの導電部を示す部
分拡大図である。
【図10】実施形態例2のトナーシールの開封途中状態
を示す平面図である。
【図11】実施形態例2のトナーシールの開封途中状態
を示す部分拡大図である。
【図12】実施形態例2のトナーシールの開封終了状態
を示す部分拡大図である。
【図13】実施形態例3のトナーシールの構成を示す平
面図である。
【図14】実施形態例3のトナーシールの導電部を示す
部分拡大図である。
【図15】実施形態例3のトナーシールを現像剤収納容
器に熱溶着した状態を示す平面図である。
【図16】実施形態例3のトナーシールの開封終了状態
を示す部分拡大図である。
【図17】実施形態例2のトナーシールにおける導電部
の部分拡大断面図である。
【図18】実施形態例6のトナーシールの構成を示す平
面図である。
【図19】実施形態例6のトナーシールの層構成を示す
断面図である。
【図20】実施形態例2のトナーシールを現像剤収納容
器に組み立てた状態を示す斜視図である。
【図21】実施形態例2のトナーシールの開封終了状態
(完全除去)を示す斜視図である。
【図22】実施形態例2のトナーシールの開封終了状態
(末端部残)を示す斜視図である。
【図23】実施形態例3のトナーシールを現像剤収納容
器に組み立てた状態を示す斜視図である。
【図24】実施形態例3のトナーシールの開封終了状態
を示す斜視図である。
【図25】実施形態例3のトナーシールを備える現像剤
収納容器の装着検知動作及び該トナーシールの開封検知
動作を示すフローチャート図である。
【図26】実施形態例3のトナーシールを備える現像剤
収納容器の装着検知動作及び該トナーシールの開封検知
動作を行う画像形成装置本体側の簡易回路図である。
【図27】実施形態例2のトナーシールの導電部を示す
部分拡大図である。
【符号の説明】
A1 画像形成装置本体 B プロセスカートリッジ 12 トナー枠体 12a 開口部 20 巻き取り軸 21 トナーシール 21a カバーフィルム 21b テアテープ 21g シールベース 21f テアテープ 26 導電部 26a 接点部 26b 開封検知導電部 26c 装着検知導電部 26a1,26a2,26a3 接点部 26イ 保護層 26ロ 導電部

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像形成装置本体に着脱可能に設けられ
    現像剤を収納する現像剤収納容器の開口部をシールす
    ール部材において、 前記開口部をシールするシールベースと、前記シールベ
    ースを開封するための力を受ける力受け部と、前記シー
    ルベースの開封動作によって切断可能な導電部であって
    これが切断されたか否かを前記画像形成装置本体により
    検知するため前記画像形成装置本体と電気的に接続可能
    に設けられた導電部と、前記導電部の外側表面を保護す
    る保護層と、を有することを特徴とするシール部材。
  2. 【請求項2】 前記シール部材は前記現像剤収納容器に
    熱溶着されることを特徴とする請求項1のシール部材。
  3. 【請求項3】 前記導電部を前記シールベース上に蒸着
    して設けた金属により構成したことを特徴とする請求項
    1又は2のシール部材。
  4. 【請求項4】 前記シール部材にレーザ加工を施すこと
    により引き裂きガイドを設けたことを特徴とする請求項
    1乃至3のいずれかのシール部材。
  5. 【請求項5】 前記シール部材は前記シールベースの裏
    側に設けられ前記シールベースを引き裂くためのテアテ
    ープを有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれ
    かのシール部材。
  6. 【請求項6】 前記保護層を非導電部材とすると共に、
    前記画像形成装置本体の接点部と接触可能な前記導電部
    の接点部には前記保護層を設けずに前記導電部を露出さ
    せたことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかのシー
    ル部材。
  7. 【請求項7】 画像形成装置本体に着脱可能に設けられ
    現像剤を収納する 現像剤収納容器において、開口部と、 前記開口部を開封可能にシールする シールベースと、前
    記シールベースを開封するための力を受ける力受け部
    と、を備えたシール部材と、 前記シールベースの開封動作によって切断可能な導電部
    であって、これが切断されたか否かを前記画像形成装置
    本体により検知するため前記画像形成装置本体と電気的
    に接続可能に設けられ前記現像剤収納容器に熱溶着され
    る前記シール部材の熱溶着部の内側と外側とに跨って導
    通経路を形成する導電部と、を有し、 前記導通経路と前記熱溶着部とが少なくとも交差する部
    に保護層を設けたことを特徴とする現像剤収納容器。
  8. 【請求項8】 前記導電部を金属箔により構成したこと
    を特徴とする請求項7の現像剤収納容器。
  9. 【請求項9】 前記導電部を前記シールベース上に蒸着
    して設けた金属により構成したことを特徴とする請求項
    7の現像剤収納容器。
  10. 【請求項10】 前記シール部材にレーザ加工を施すこ
    とにより引き裂きガイドを設けたことを特徴とする請求
    項7乃至9のいずれかの現像剤収納容器。
  11. 【請求項11】 前記シール部材は前記シールベースの
    裏側に設けられ前記シールベースを引き裂くためのテア
    テープを有することを特徴とする請求項7乃至10のい
    ずれかの現像剤収納容器。
  12. 【請求項12】 前記導電部を前記開口部全面を覆うよ
    うに設けたことを特徴とする請求項7乃至11のいずれ
    かの現像剤収納容器。
  13. 【請求項13】 前記開口部を開封するとき前記画像形
    成装置本体から受けた駆動力にて前記シール部材の巻き
    取りを行う巻き取り手段を有することを特徴とする請求
    項7乃至12のいずれかの現像剤収納容器。
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