JP3507296B2 - トナー搬送ローラ - Google Patents

トナー搬送ローラ

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JP3507296B2
JP3507296B2 JP22071397A JP22071397A JP3507296B2 JP 3507296 B2 JP3507296 B2 JP 3507296B2 JP 22071397 A JP22071397 A JP 22071397A JP 22071397 A JP22071397 A JP 22071397A JP 3507296 B2 JP3507296 B2 JP 3507296B2
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正英 木下
哲也 小林
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  • Dry Development In Electrophotography (AREA)
  • Cleaning In Electrography (AREA)
  • Rolls And Other Rotary Bodies (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば複写機、プ
リンタ等とされる電子写真画像形成装置の現像装置ある
いはクリーニング装置等に搭載されるトナー搬送ローラ
に関し、特に単なるトナー搬送機能のみならず、当接に
より被当接部材上のトナーを剥ぎ取る機能も兼ね備えた
トナー搬送ローラに関する。
【0002】
【従来の技術】この種のトナー搬送ローラは、他の部材
に当接させて使用するものであり、例えば現像装置にお
けるトナー担持体(現像剤担持体)に当接させる場合
は、トナー担持体へのトナー搬送とトナー担持体からの
トナー剥ぎ取りが、クリーニング装置においては像担持
体からのトナー剥ぎ取りと剥ぎ取ったトナーの搬送が、
それぞれ機能的に要求される。すなわちトナー搬送機能
とトナー剥ぎ取り機能の両者が要求される。
【0003】従来このようなトナー搬送ローラとして、
ソリッドゴム材、ブラシ材、発泡ゴム材等を用いた提案
が数多くなされている。
【0004】先ずトナー搬送機能に着目すると、これら
の各種ローラのうちソリッドゴム材は表面が平滑である
ために十分なトナー搬送性を得ることが困難である。ブ
ラシ材はトナー搬送機能は優れているものの、ブラシ繊
維の抜けや切断及び倒れなどの問題がある。これらに対
し、発泡ゴム材は表面に形成された発泡孔により、トナ
ー搬送性がソリッドゴム材に比べ大幅に向上し、トナー
搬送ローラの材料として好適であり広範に用いられてい
る。
【0005】この発泡ゴム材を用いて、更にトナー搬送
力を向上させたトナー供給部材が、特開平5−6135
0号公報に開示されている。このトナー供給部材はトナ
ー供給装置におけるトナーホッパーから現像装置へトナ
ーを供給し、その発泡弾性体表面に凹凸形状を持たせる
というものである。具体的には熱線カット法によりフォ
ーム体を加工し、ロール表面に凹凸形状を形成する。作
用としては凹部を形成することによってより多くのトナ
ーを取り込み搬送することを主眼としたもので、トナー
をとらえ易く、且つ、放ち易いものであれば形状は特に
限定はないとされている。
【0006】次にトナー剥ぎ取り機能に着目すると、発
泡弾性体ローラを被当接部材に当接させてトナーを力学
的に剥ぎ取る方法や、特開平2−191974号公報に
開示されているように発泡弾性体ローラにバイアスを印
加し被当接部材から静電気的な力でトナーを剥ぎ取る方
法が知られている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年更
なる高画質化のために電子写真画像形成装置に用いるト
ナーの粒径は更に小さくしていく必要があり、このトナ
ーは通常粒径のトナーに比べて剥ぎ取りにくい傾向があ
る。
【0008】これに対処するには剥ぎ取り性能をより向
上させる必要があり、そのためには被当接部材への侵入
量を増やす、当接幅(以下「ニップ幅」という)を増や
す、発泡弾性ローラの回転数を増やす等の機械的な力を
増す手法が考えられる。
【0009】しかしこれらの手法では、トナー及び被当
接部材へのストレスが増加してしまい、トナー劣化によ
る帯電不良や融着、固化、また、被当接部材の劣化及び
損傷、更には発泡弾性体自体の損傷といった問題を招い
てしまう。
【0010】また上述したような静電気的な力を利用す
る場合は、発泡弾性ローラを導電化しなければならず、
導電物の添加により発泡弾性体としての必要な物性が阻
害されやすい。またバイアス電源等が必要となり、構成
が複雑で且つ高コストとなってしまう。
【0011】上述の特開平5−61350号公報には、
トナー供給部材である発泡弾性体の表面に凹凸形状を持
たせることによりトナー搬送性の向上を図ることが記載
されていたが、ロール表面に凹凸形状を持たせるのみ
で、凹凸の形状に関しては特に限定がなく、何ら具体的
な記載がなされていなかった。
【0012】しかしながら、本発明者等の実験によれ
ば、上記トナー供給部材の凹凸形状を規定することによ
りトナーの剥ぎ取り性にも効果があることが判明した。
【0013】従って、本発明の目的は、静電的な力を利
用せず、トナー劣化及び被当接部材の劣化や損傷を招く
ことなく、トナー搬送性を維持しつつ、安定かつ十分な
トナー剥ぎ取り性能が得られるトナー搬送ローラを提供
することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的は本発明に係る
トナー搬送ローラにて達成される。要約すれば、本発明
は、回転軸と該回転軸周囲に設けられた発泡弾性体とを
有し、該発泡弾性体の周面に周方向に凹部と凸部とを有
するトナー搬送ローラにおいて、トナー搬送ローラは
面にトナーを担持する部材に所定ニップ幅wにて接して
用いられ、凹部と凸部は回転軸と実質的に平行に設けら
れ、前記発泡弾性体のセル径をa、凸部外周面の長さを
b、凸部外周面の周方向中心点から隣接凸部外周面の周
方向中心点までの周方向の距離をd、凹部の外周面から
凸部の外周面までの半径方向の距離をc、凸部の根元部
分の周方向の長さをeとすると、 a≦b≦e<d≦w、a≦c の関係式を満たすことを特徴とするトナー搬送ローラで
ある。
【0015】前記凸部外周面中心点から隣接凸部外周面
の周方向中心点までの周方向の距離d、凹部の外周面か
ら凸部の外周面までの半径方向の距離cとの関係は、c
≦dであることが好ましい。
【0016】トナー搬送ローラは、現像装置の現像剤担
持体に圧接し、前記現像剤担持体へのトナーの供給及び
剥ぎ取りを行なう弾性ローラとされる。
【0017】別の態様によれば、前記トナー搬送ローラ
は、像担持体上のトナーをクリーニングするクリーニン
グローラとされる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るトナー搬送ロ
ーラを図面に則して更に詳しく説明する。
【0019】実施例1 本発明の実施例1について、図1〜図5により説明す
る。図1、2には、本実施例のトナー搬送ローラを備え
た画像形成装置及び現像装置がそれぞれ示される。
【0020】図1において、潜像担持体としての感光ド
ラム1は、矢印A方向に回転し、帯電装置2によって一
様に帯電され、露光手段であるレーザー光3により、そ
の表面に静電潜像が形成される。
【0021】この静電潜像は、感光ドラム1に対して近
接配置され、プロセスカートリッジとして画像形成装置
に対して着脱可能な現像装置4によって現像され、トナ
ー像として可視化される。なお、本実施例では露光部に
トナー像を形成する反転現像を行なっている。
【0022】感光ドラム1上の可視化されたトナー像
は、転写ローラ9によって記録媒体である紙13に転写
され、転写されずに感光ドラム1上に残存した転写残ト
ナーはクリーニングブレード10により掻き取られクリ
ーニング装置11の廃トナー容器11aに収納され、ク
リーニングされた感光ドラム1は上述作用を繰り返し画
像形成を行なう。
【0023】一方、トナー像を転写された紙13は、定
着装置12に搬送されてトナー像が定着され、装置外に
排紙され、プリント動作が終了する。
【0024】次に、現像装置4について図2に基づいて
さらに説明する。
【0025】図2において、現像装置4は、一成分現像
剤として非磁性トナー8を収容した現像容器14と、現
像容器14内の長手方向に延在する開口部に位置し感光
ドラム1と対向設置された現像剤担持体としての現像ス
リーブ5とを備え、感光ドラム1上の静電潜像を現像し
て可視化する。
【0026】上記現像装置4において、現像スリーブ5
は、上記開口部にて図に示す右略半周面を現像容器14
内に突入し、左略半周面を現像容器14外に露出して横
設されている。この現像容器14外へ露出した面は、現
像装置4の図中左方に位置する感光ドラム1にわずかな
微小間隔を有して対向している。現像スリーブ5は矢印
B方向に回転駆動され、その表面は、トナー8との摺擦
確率を高くし、かつ、トナー8の搬送を良好に行なうた
めの適度な凹凸を有している。この凸部粗面形成のため
にアランダム砥粒やガラスビーズによるブラスト処理を
行なったり、凹部形成に、例えば金属酸化物の粒子、グ
ラファイト、カーボン等の導電性粒子と、この粒子を結
着するためのフェノール樹脂とを用いると好適である。
【0027】また、現像スリーブ5の上方位置には、弾
性ブレード7が、押え板金15に支持され自由端側の先
端近傍を現像スリーブ5の外周面に面接触にて当接され
るよう設けられており、当接方向としては、当接部に対
して先端側が現像スリーブ5の回転方向上流側に位置す
るいわゆるカウンター方向になっている。
【0028】弾性ブレード7は、バネ弾性を有するSU
Sまたはリン青銅の金属薄板17上に弾性体16として
ウレタン、シリコーン等のゴム材料や各種エラストマー
を射出成型して設けたものであり、本実施例において
は、特に負極性トナーに対する帯電付与性に優れ且つ適
度な弾性を有するポリアミドエラストマーを用いた。
【0029】弾性ローラ6は、弾性ブレード7の現像ス
リーブ5表面との当接部に対し現像スリーブ5の回転方
向上流側に当接され、且つ回転可能に支持されている。
この弾性ローラ6に関しては後に詳述する。
【0030】以上のような現像装置4において、現像動
作時に、現像容器14内のトナー8は、撹拌部材18の
矢印C方向の回転に伴い、弾性ローラ6方向に送られ
る。
【0031】さらにトナー8は弾性ローラ6が矢印D方
向に回転することにより、現像スリーブ5近傍に運ば
れ、現像スリーブ5と弾性ローラ6との当接部におい
て、弾性ローラ6上に担持されたトナー8が、現像スリ
ーブ5と摺擦されることによって摩擦帯電をうけ、現像
スリーブ5上に付着する。
【0032】その後、現像スリーブ5の矢印B方向の回
転に伴い、弾性ブレード7の圧接下に送られ、ここで適
正なトリボ(摩擦帯電量)をうけるとともに現像スリー
ブ5上に薄層形成された後感光ドラム1との対向部であ
る現像部へ搬送される。
【0033】現像部において消費されなかった未現像ト
ナーは、現像スリーブ5の回転とともに現像スリーブ5
の下部より回収される。この回収部分にはシール部材1
9が設けられ、未現像トナーの現像容器14への通過を
許容するとともに、現像容器14内のトナーが現像スリ
ーブ5の下部から漏出するのを防止する。
【0034】この回収された現像スリーブ5上の未現像
トナーは、弾性ローラ6と現像スリーブ5との当接部に
おいて、現像スリーブ5表面から剥ぎ取られる。この剥
ぎ取られたトナーの大部分は、弾性ローラ6の回転に伴
い搬送され現像容器14内のトナー8と混ざりあい、ト
ナーの帯電電荷が分散される。同時に弾性ローラ6の回
転により現像スリーブ5上に新たなトナーが供給され前
述の作用を繰り返す。
【0035】上記現像部において感光ドラム1上の潜像
は、現像スリーブ5と感光ドラム1の両者間に電源20
によって直流を重畳した交流電圧(現像ACバイアス)
が印加されることにより、トナー像として現像される。
【0036】次に本実施例の現像装置4における各構成
要素の具体例について以下に述べる。
【0037】現像スリーブ5は、直径16mmのアルミ
ニウム製スリーブ表面にガラスビーズ(#600)によ
る定形ブラスト処理を施し、表面粗さRzが約3μmと
したものを用い、感光ドラム1との間隙を300μmに
なるように対向し、感光ドラム1の周速50mm/sに
対して若干早めた周速80mm/sで回転させた。
【0038】トナー8は、非磁性一成分現像剤であり、
平均粒径8μmのものを用いた。
【0039】弾性ブレード7は、バネ弾性を有する厚さ
0.1mmのリン青銅製の金属薄板17上に厚さ1mm
となるように弾性体16としてポリアミドエラストマー
を接着もしくは成型したものを用いた。
【0040】次にトナー搬送ローラとしての弾性ローラ
6に関して詳述する。
【0041】弾性ローラ6は、図3に示すように、回転
軸である芯金22上にポリウレタンフォームやシリコン
等の発泡体21をローラ形状になるように接着し、外表
面周方向に凹凸を設けている。凹凸を設ける方法として
は、金型内面に凹凸を設けその形状に倣うように発泡さ
せたり、凹凸形状を設けた切断用の型に発泡体を押出し
て外周面を凹凸形状にするなどの方法がある。本実施例
においては発泡体材料として1インチ当たりのセル数が
75個のポリウレタンフォームを用いた。
【0042】この弾性ローラ6の凹凸部分の長さに関し
てここで述べる。弾性ローラ6の断面の凹凸部分の拡大
図を図4に示す。図4は光学顕微鏡等で観察したもので
あり、図中斜線部がセル壁を示している。実際の凹凸は
図4に示したようにセル壁が部分的に切れているため、
その長さ関係を定義するのは困難であるが、図4の点線
部分で示したように、凹凸の外周を概略なぞることで凹
凸の形状を定め、その長さ関係を図5に記したように定
義する。
【0043】図5において、bは凸部外周面の幅で、c
は凹部の外周面から凸部の外周面までの半径方向の距離
つまり凸部高さを示し、dは凸部外周面の周方向中心点
から隣接凸部外周面の周方向中心点までの周方向の距離
つまりピッチを、eは凸部の根元部分の周方向の長さを
示す。またこの他に定義する発泡体のセル径について
は、図4で示した断面中に存在する各セルの径を少なく
とも10個以上測定し、これらを平均したものをセル径
aとした。
【0044】本発明者らはこの凹凸の最適形状を見出す
ために各種の形状の弾性ローラ6を試作し実験を行なっ
た。
【0045】まず凸部の最小の大きさに関しては、発泡
体のセルの大きさに関係があることが判明した。つまり
凸部外周面の長さbを少なくともセル径aより長くし、
かつ凹部の外周面から凸部の外周面までの半径方向の距
離cすなわち凸部の高さをも少なくともセル径aより長
くすることが必要である。これによって凸部表面と側面
に少なくともセル壁を一つ以上形成せしめ、更に凸部表
面もしくは側面でセル開口を1つ以上形成せしめ、凸部
の安定形成及び凸部内(表面及び側面)でのトナーの剥
ぎ取り性及び搬送性を良好にすることが可能となる。一
方、凸部外周面の長さbと凸部の高さcをセル径aより
それぞれ短いものを試作したところ、凸部がない場所が
ところどころできてしまい、凸部の安定形成が困難にな
り好ましくなかった。
【0046】更に凸部の根元部分の周方向の長さeにつ
いても少なくともセル径aより長くし、凸部外周面の長
さb以上とする。これにより凸部の根元部分の安定化を
図ることが可能となる。
【0047】このようにして凸部として必要な最小の大
きさが定まったが、凸部の最大値に関しては、現像スリ
ーブ5との当接ニップ幅との関係で定まることが判明し
た。つまり凹凸形状の効果を出すためには、当接ニップ
部内に少なくとも一つ以上の凸部と凹部が必要である。
これによって弾性ローラ6と同方向に回転する現像スリ
ーブ5表面上の任意の点は回転に伴いニップ部内を通過
する際に凸部からの剥ぎ取りを必ず受けることが可能と
なる。
【0048】したがって、凸部外周面の周方向中心点か
ら隣接凸部外周面の周方向中心点までの周方向の距離d
すなわちピッチをニップ幅w以下とし、凸部と凹部がト
ナー搬送ローラの被当接部材とのニップ幅w内に必ず存
在するようにすることで凸部での剥ぎ取り及び凹部での
トナー搬送を確実に行なえるようにすることが重要であ
る。
【0049】以上の結果をまとめると、a≦b≦e<d
≦w、a≦cの条件を満たすことで、凸部の安定化を図
り、被当接部材への確実な当接を行なうことが可能とな
る。
【0050】この結果から凹凸の各長さの上下限が定ま
ったことになる。
【0051】但し、凸部高さcに関しては上限が定まっ
ていない。そこで本発明者らはその上限を調べるために
試作検討を行なったところ、凸部高さcの上限はピッチ
dに応じて定められることが判明した。
【0052】具体的には、c≦dとすることで凹凸を設
けた効果が発揮され、良好なトナーの剥ぎ取り性及び搬
送性が達成できることが判明した。この理由としては、
c>dの場合において、ある凸部が当接状態で倒れた際
に隣接する凸部にぶつかる場合があるためと考えられ
る。この状態が起こると、隣接した凸部の現像スリーブ
5に対する当接が不安定になり摺擦確率が減ってしまっ
たり、且つ凹部が凸部が倒れた際に覆われることになり
凹部のトナー搬送性を犠牲にする場合がある。したがっ
てこれらの不都合を防止するために、c≦dとすること
が好ましい。
【0053】本発明者等は上記条件であるa≦b≦e<
d≦w、a≦c≦dを満たす弾性ローラ5として以下の
値のものを試作した。
【0054】すなわち、a=0.3mm、b=0.5m
m、c=0.5mm、d=1.5mm、e=0.8mm
で、芯金径5.0mm、外径15.0mmのものを試作
した。
【0055】そして、この弾性ローラ6の効果を調べる
ために、この弾性ローラ6を、現像スリーブ5に対して
当接ニップ幅5mmになるように現像装置内に装着し
た。そして現像スリーブ5と同一方向に60mm/sで
不図示の駆動手段により回転駆動させ、3000枚のプ
リント動作を行なった。この際現像動作時に電源20か
ら現像スリーブ5に印加する現像バイアスとして周波数
2000HZ、ピーク・ピーク間電圧2000Vの交流
電圧に−400Vの直流電圧を重畳させ、感光ドラム1
上の潜像の表面電位を非露光部−600V、露光部−1
50Vとし露光部に反転現像を行なった。
【0056】同時に比較例として、凹凸形状のない円柱
状の弾性ローラで外径15.0mmのものを現像装置内
に装着し、比較例1として現像スリーブ5とのニップ幅
5mm、比較例2としてニップ幅7mmとなるようにし
て、他の条件を上記と同じにして、画像形成動作を行な
った。その結果を下記の表1に説明する。
【0057】
【表1】
【0058】本実施例の弾性ローラ6は、ゴースト画像
(あるパターンで現像した際に、トナーが消費された部
分と未消費部分のそれぞれの次の現像スリーブ5の1周
での現像濃度に差が生じる現象)、耐久後半のトナー劣
化によるカブリ、および濃度に関してすべて良好な結果
を示した。
【0059】これに対し、比較例1は耐久後半のトナー
劣化によるカブリに関しては良好であったが、トナーの
剥ぎ取り性が不十分なためゴースト画像が悪いレベルで
あった。また比較例2はニップ幅が広いことから、剥ぎ
取り性が改善されゴースト画像は良好であったが今度
は、トナーへのストレスが高過ぎたために耐久後半のト
ナー劣化によるカブリが発生してしまい好ましくなかっ
た。
【0060】つまり本実施例のトナー搬送ローラは上記
のように凹凸形状を規定することで、ローラ表面に立体
的なセル骨格が形成され、この凸部がある程度の自由度
をもって被当接部材に当接することにより、従来の円筒
状の発泡体からなるトナー搬送ローラに比べ、当接時に
おける接触頻度を増す。言い換えると、この構成とする
ことで、セル同士の外周方向の連続性の絶たれた凸部の
発泡セルは、柔軟性が増すことから被当接部材への接触
頻度を増すことができる。
【0061】その結果、トナーや現像スリーブ5に過大
なストレスを与えることなく、良好なトナー搬送性を維
持しつつ、安定し且つ十分なトナー剥ぎ取り性能が得ら
れる。
【0062】実施例2 次に本発明の実施例2について、図6を用いて説明す
る。本実施例においては、トナー搬送ローラである弾性
ローラを別の用途として用いたものであり、具体的には
クリーニングローラ23として用いた。
【0063】クリーニングローラ23は、クリーニング
装置11の廃トナー容器11a内においてクリーニング
ブレード10の、感光ドラム1の回転方向上流側に配置
され、矢印E方向に回転駆動される。
【0064】また、クリーニングローラ23は、感光ド
ラム1に対しては所定の当接ニップ幅yにて当接し、感
光体上の転写残トナーはこのクリーニングローラ23に
より一旦クリーニングされ、更にクリーニングブレード
10によってクリーニングされるため、確実なクリーニ
ング性が得られる。
【0065】クリーニングローラ23の表面には実施例
1と同様に凹凸が設けられている。本実施例におけるク
リーニングローラ23の表面に設けられた凹凸形状の最
適値も実施例1と同様に、本実施例のニップ幅yに対し
てa≦b≦e<d≦y、a≦c≦dとなるように凹凸を
設ければよく、凸部での良好なトナーの剥ぎ取り性と凹
部での剥ぎ取ったトナーの搬送性が得られる。
【0066】なお無論実施例1、2において用いた各部
材に関して、本発明の範囲内で適宜選択可能である。
【0067】さらに実施例1、2においては、画像形成
装置本体に着脱可能な現像装置からなるプロセスカート
リッジとして用いたが、画像形成装置本体内に固定さ
れ、トナーのみを補給するような構成の現像装置として
用いてもよく、また現像装置と感光ドラム、クリーニン
グブレード、廃トナー収容容器、帯電装置を一体で形成
し画像形成装置本体に対して着脱可能なプロセスカート
リッジとして用いてもよい。
【0068】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によるトナー搬送ローラは、発泡弾性体の周面に周方向
に凹部と凸部とを有し、また、トナー搬送ローラは表面
にトナーを担持する部材に所定ニップ幅wにて接して用
いられ、凹部と凸部は回転軸と実質的に平行に設けら
れ、前記発泡弾性体のセル径をa、凸部外周面の長さを
b、凸部外周面の周方向中心点から隣接凸部外周面の周
方向中心点までの周方向の距離をd、凹部の外周面から
凸部の外周面までの半径方向の距離をc、凸部の根元部
分の周方向の長さをeとすると、 a≦b≦e<d≦w、a≦c の関係式を満たすことにより、静電的な力を利用せず、
トナー劣化及び被当接部材の劣化や損傷を招くことな
く、トナー搬送性を維持しつつ、安定かつ十分なトナー
剥ぎ取り性能を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施例1の画像形成装置を示す概
略構成図である。
【図2】実施例1の現像装置を示す概略構成図である。
【図3】本発明に係る実施例1のトナー搬送ローラの概
略斜視図である。
【図4】図3のトナー搬送ローラの凹凸部の拡大図であ
る。
【図5】実施例1のトナー搬送ローラの凹凸部の各部長
さの名称を定義するための説明図である。
【図6】実施例2のクリーニング装置を示す概略図であ
る。
【符号の説明】
1 感光ドラム(潜像担持体・被当接部
材) 4 現像装置 5 現像スリーブ(現像剤担持体・被当
接部材) 6 弾性ローラ(トナー搬送ローラ) 10 クリーニングブレード 21 発泡弾性体 22 芯金(回転軸) 23 クリーニングローラ(トナー搬送ロ
ーラ)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−186383(JP,A) 特開 平6−175540(JP,A) 実開 平6−51533(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 15/08 G03G 21/10

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸と該回転軸周囲に設けられた発泡
    弾性体とを有し、該発泡弾性体の周面に周方向に凹部と
    凸部とを有するトナー搬送ローラにおいて、トナー搬送ローラは 表面にトナーを担持する部材に所定
    ニップ幅wにて接して用いられ、凹部と凸部は回転軸と
    実質的に平行に設けられ、前記発泡弾性体のセル径を
    a、凸部外周面の長さをb、凸部外周面の周方向中心点
    から隣接凸部外周面の周方向中心点までの周方向の距離
    をd、凹部の外周面から凸部の外周面までの半径方向の
    距離をc、凸部の根元部分の周方向の長さをeとする
    と、 a≦b≦e<d≦w、a≦c の関係式を満たすことを特徴とするトナー搬送ローラ。
  2. 【請求項2】 前記凸部外周面の周方向中心点から隣接
    凸部外周面の周方向中心点までの周方向の距離d、前記
    凹部の外周面から凸部の外周面までの半径方向の距離c
    との関係が、 c≦d であることを特徴とする請求項1のトナー搬送ローラ。
  3. 【請求項3】 前記トナー搬送ローラは、現像装置の現
    像剤担持体に圧接し、前記現像剤担持体へのトナーの供
    給及び剥ぎ取りを行なう弾性ローラであることを特徴と
    する請求項1又は2のトナー搬送ローラ。
  4. 【請求項4】 前記トナー搬送ローラは、像担持体上の
    トナーをクリーニングするクリーニングローラであるこ
    とを特徴とする請求項1又は2のトナー搬送ローラ。
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