JP3506312B2 - 穀粒色彩選別方法及びその装置 - Google Patents

穀粒色彩選別方法及びその装置

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JP3506312B2
JP3506312B2 JP14805998A JP14805998A JP3506312B2 JP 3506312 B2 JP3506312 B2 JP 3506312B2 JP 14805998 A JP14805998 A JP 14805998A JP 14805998 A JP14805998 A JP 14805998A JP 3506312 B2 JP3506312 B2 JP 3506312B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流下させる穀粒か
ら着色粒、小石、ガラス片などの異物の選別・除去と、
精品と乳白色粒(いわゆる「しらた米」)との選別・除
去を同時に行うことのできる穀粒色彩選別方法及びその
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、可視光域において良品と色彩の異
なる着色粒や小石などの異物を選別すると共に、良品か
ら乳白色粒(いわゆる「しらた米」)を選別する技術
は、公知であり、例えば、特開昭54ー78190、特
開平1ー258781等により容易に実施することがで
きる。図3及び図4は穀粒色彩選別機の光学検出部を示
す概略説明図であり、これを用いてしらた米を選別する
技術を説明する。
【0003】図3は、主として着色粒や小石の選別・除
去を行う色彩選別機の光学検出部であり、2次選別とし
てしらた米選別に用いることができる。光学検出部10
0は、レンズ筒101A,101Bを備えた受光センサ
102A,102Bとこれに対向するバックグランド
103A,103B並びに照明手段として、精白米用の
色相を呈する2対の蛍光管104A,104B,104
C,104Dを備え、光学検出部100の流下軌跡の上
方には原料搬送手段としてのシュート105を、流下軌
跡の下方には着色粒や小石を除去するためのエジェクタ
ーノズル106が設けられている。
【0004】精白米からしらた米を選別・除去する場
合、操作パネル等に設けた「しらた米除去」ボタンスイ
ッチ(図示せず)を押すと、照明手段は、シュート10
5の傾斜下方側から照射する蛍光管104C,104D
が点灯し、傾斜上方側の蛍光管104A,104Bは消
灯する。蛍光管104C,104Dは青色の光色を出す
とともに、バックグランド103Aにも照射して該バ
ックグランド103Aは青色の表面色に呈する。この
状態で、シュート105からしらた米の混入した精白米
を流下させると、精白米が通過したときはしらた米に比
較して透過光量が大きいため、受光センサ102Aへの
受光量の変化がほとんどなく、エジェクターノズル10
6は作動せず、受樋107に案内されることになる。し
らた米が通過したときは精白米に比較して透過光量が小
さく、受光センサ102Aで検知されるしらた米の透過
光量とバックグランド103Bの反射光量との光量差
が明瞭となり、エジェクターノズル106を作動させて
受樋107外に除去されることになる。
【0005】図4は着色粒や小石を選別除去すると共
に、しらた米選別を同時に行うことができる色彩選別機
である。図3の光学検出部の構成と異なる箇所は、照明
手段104とは別にバックグランド103を専用に照
らすバックグランドランプ108A,108Bを設け
た点であり、その他の構成は図3の構成と同様であるの
で説明を省略する。
【0006】図4において、精白米から着色粒や小石の
選別除去に加えてしらた米を選別・除去する場合、照明
手段は、シュート105の傾斜下方側から照射する蛍光
管104C,104Dが点灯し、傾斜上方側の蛍光管1
04A,104Bは消灯する。また、バックグランド
ランプ108A,108Bは点灯する。この状態で、シ
ュート105から着色粒、小石及びしらた米の混入した
精白米を流下させると、着色粒や小石が流下したとき
は、バックグランド103Bとの反射光量差が明瞭で
あり、受光センサ102Bでの受光量の変化が大きく、
エジェクターノズル106を作動させて受樋107外に
除去される。また、しらた米は受光センサ102Aによ
り検知される。すなわち、しらた米は精白米に比較して
透過光量が小さく、しらた米の透過光量とバックグラ
ンド103Aの反射光量とを比較すると光量差が明瞭と
なるので、エジェクターノズル106を作動させて受樋
107外に除去される。
【0007】 一方、可視光域において良品と色彩の異
なる異物を選別除去するとともに、近赤外域において良
品と同色もしくは透明な異物(例えば、ガラス片)を選
別除去する穀粒色彩選別機として、本出願人は特開平9
ー304182号公報によりこれを提案している。この
ものは、可視光域の波長に高い感度を有する受光素子と
近赤外域の波長に高い感度を有する受光素子とを対応さ
せるように接合して一体的に形成し、少なくとも一方に
CCDラインセンサーを用いることにより、2波長を1
つのセンサーで検出可能とするものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図3に
示す穀粒色彩選別機では、傾斜上方側の蛍光管104
A,104Bは消灯しているので、バックグランド1
03Bに照明を照射することができないから、着色粒や
小石の選別・除去としらた米の選別・除去とを並行して
行うことができない。また、図4に示す穀粒色彩選別機
では、着色粒や小石の選別・除去としらた米の選別・除
去とを同時に行うことは可能であるが、良品と同色もし
くは透明な異物(例えば、ガラス片)を選別・除去する
ことができない。更に、特開平9ー304182号公報
に開示された穀粒色彩選別機では、着色粒や小石の選別
・除去及び良品と同色もしくは透明な異物を選別・除去
することができるが、しらた米を選別・除去することが
できなかった。このため、従来は、しらた米用の穀粒色
彩選別機を別途設ける必要があった。
【0009】本発明は上記問題点にかんがみ、一台によ
り着色粒や小石の選別・除去及び良品と同色もしくは透
明な異物の選別・除去を可能とし、更には、しらた米の
選別・除去をも可能とする穀粒色彩選別方法及びその装
置を提供することを技術的課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明は、穀粒案内手段(2)から流下軌跡(L)に落
下する穀粒に、分光エネルギー分布が可視光域の光源
(6a),(6b),(6d),(6e)と分光エネル
ギー分布が近赤外域の光源(6c),(6f)とを照射
して、穀粒から得られる反射光量又は透過光量と、バッ
クグラウンド(5a),(5b)からの反射光量とを可
視光域と近赤外域に感度を有する受光センサー(4
a),(4b)に各々受光させ、該受光センサー(4
a),(4b)からの出力信号と任意のしきい値との比
較により除去信号を出力し、良品と色彩の異なる不良穀
粒及び良品と同色もしくは透明な異物を選別・除去する
一方、前記流下軌跡(L)の一方向から照射する可視光
域の光源(6a),(6b)は、前記穀粒への照射を専
用とする光源(6a)を消灯するとともに、前記穀粒と
前記バックグラウンド(5b)とへの照射を兼用とする
光源(6b)を、前記バックグラウンド(5b)への照
射のみを許容し、かつ、前記流下軌跡(L)への照射を
遮蔽するように制御し、しらた米の透過光量とバックグ
ラウンド(5a)の反射光量とを前記受光センサー(4
a)に受光させ、その光量差に基づきしらた米を選別・
除去する、という技術的手段を講じた。
【0011】これにより、着色粒や小石の選別除去及び
良品と同色もしくは透明な異物の選別・除去と同時に、
しらた米の選別・除去が可能となる。すなわち、穀粒中
から着色粒や小石、ガラス片とともに、しらた米を選別
・除去する場合、操作パネル等に設けたしらた米除去ボ
タンを押すと、流下軌跡(L)を挟む一方側の可視光域
の光源(6a),(6b)のうち、穀粒への照射を専用
とする光源(6a)が消灯され、前記穀粒と前記バック
グランド(5b)との照射を兼用する光源(6b)
点灯される。そして、点灯している可視光域の光源(6
b)に遮蔽手段(11)が作動して、バックグランド
(5b)への照射のみを許容し、かつ、流下軌跡(L)
への照射が遮蔽される。
【0012】そして、光学検出手段(1)の流下軌跡
(L)上を流下する着色粒や小石など色彩の異なる異物
は、可視光域に感度を有する受光素子が異物を感知して
エジェクター手段に除去信号を送り、流下軌跡外に除去
されることになる。また、良品と同色若しくは透明の異
物(例えば、ガラス片)は、近赤外域に感度を有する受
光素子が異物を感知してエジェクター手段(3)に除去
信号を送り、流下軌跡(L)外に除去されることにな
る。
【0013】しらた米が光学検出手段(1)の流下軌跡
(L)上を流下すると、可視光域の光源(6a),(6
b),(6d),(6e)のうち流下軌跡(L)の一方
側の光源(6d),(6e)のみから照射されるので透
過光量が検出しやすくなり、可視光域に感度を有する受
光素子によりしらた米の透過光量とバックグランド
(5a)の反射光量とが受光され、その光量差が明瞭と
なるため、エジェクター手段(3)が作動して流下軌跡
(L)外に除去されることになる。
【0014】また、所定の流路に沿って穀粒を誘導する
穀粒案内手段(2)と、分光エネルギー分布が可視光域
の光源(6a),(6b),(6d),(6e)と分光
エネルギー分布が近赤外 域の光源(6c),(6f)と
を用いて穀粒に照明する照明手段(6)と、可視光域と
近赤外域に感度を有して前記穀粒からの光量を受光する
受光センサー(4a),(4b)及び穀粒の流下軌跡
(L)を挟んで前記受光センサー(4a),(4b)に
対向するバックグラウンド(5b),(5a)からなる
光学検出手段(1)と、該光学検出手段(1)の出力信
号と任意のしきい値との比較により除去信号を出力する
制御回路(15)と、前記光学検出手段(1)の下方に
あって前記制御回路(15)の除去信号により良品と色
彩の異なる不良穀粒及び良品と同色もしくは透明な異物
を除去するエジェクター手段(3)とを設けてなる穀粒
色彩選別装置において、前記制御回路(15)には、前
記可視光域の光源(6a),(6b),(6d),(6
e)をしらた米選別用に切り換えるしらた米設定回路
(16)を設けるとともに、前記可視光域の光源(6
a)には、前記バックグラウンド(5b)への照射のみ
を許容し、かつ、前記流下軌跡(L)への照射を遮蔽す
る遮蔽手段(11)を設ける構成にすると、しらた米用
の穀粒色彩選別装置を設けることなく、一台の穀粒色彩
選別装置により着色粒や小石の選別除去及び良品と同色
もしくは透明な異物の選別・除去を可能とし、更には、
しらた米の選別・除去をも可能とする
【0015】更に、前記しらた米設定回路(16)は、
前記流下軌跡(L)の一方向から照射する可視光域の光
源(6a),(6b)のうち、前記穀粒への照射を専用
とする光源(6a)を消灯するとともに、前記穀粒と前
記バッグラウンド(5b)とへの照射を兼用とする光源
(6b)に前記遮蔽手段(11)を作動させるので、し
らた米除去ボタンなどを押すだけで簡単にしらた米選別
を行うことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
いて説明する。図1は本発明の穀粒色彩選別装置の光学
検出部1を示す概略断面図であり、所定の穀粒流路に沿
って穀粒を誘導する穀粒案内手段2と、不良品を流下軌
跡Lから除去するエジェクターノズル3と、良品を回収
する受樋15とを図面上に示している。
【0017】光学検出部1は、選別精度を向上するため
に複数個設けることが望ましく、本実施形態では、流下
軌跡Lを挟んで2個の光学検出部1a,1bを設置して
いる。光学検出部1a,1bには、レンズ筒を備えた受
光センサー4a,4bと、受光センサー4a,4bから
流下軌跡Lを挟んだ対向位置に設けたバックグランド
5a,5bと、所定の検出範囲の穀粒を照明する照明手
段6a〜6fとを備えている。そして、この照明手段6
は、分光エネルギー分布が可視光域と近赤外域とを有す
る複数個の光源が用いられる。例えば、本実施形態では
光学検出部1a側に設ける照明手段として、可視光域を
有する蛍光管6a,6bと、近赤外域を有するハロゲン
電球6cとを設け、蛍光管6bは穀粒とバックグラ
ドとの照射を兼用とするため、バックグランド5b近
傍に設けるとよい。学検出部1b側に設ける照明手段
として、可視光域を有する蛍光管6d,6eと、近赤外
域を有するハロゲン電球6fとを設け、蛍光管6eは穀
粒とバックグランドとの照射を兼用とするため、バッ
クグランド5a近傍に設けるとよい。
【0018】前記可視光域を有する蛍光管6a,6b,
6d,6eは、精白米用の蛍光管を用いるとよく(例え
ば青色を呈する蛍光管)、蛍光管6a,6bの後方位置
には、流下軌跡Lへの指向性を有するように白色のフー
ド7a,7cを設け、光が後方に拡散するのを防止する
とよい。蛍光管6b,6eのフード7b,7dは、フー
ドの大きさを小さくし、蛍光管6b,6eの露出面積を
大きくして、バックグランド5a,5bにも可視光を
照射できるようにするとよい。
【0019】 また、近赤外域を有するハロゲン電球6
c,6fには、流下軌跡Lへ指向性を有するようにラン
プボックス8c,8fを設けて光の拡散を防止するとよ
い。
【0020】前記受光センサー4a,4bに用いる受光
素子としては、可視光域に高い感度を有する受光素子
(例えば、シリコンフォトセンサーやCCDラインセン
サー)と、近赤外域に高い感度を有する受光素子(例え
ば、ゲルマニウムフォトセンサーやInGaAsアレイ
センサー)とを上下に接合したサンドイッチセンサーを
用いると、着色粒や小石の選別除去と、良品と同色もし
くは透明な異物の選別除去とを同時に行うことができ
る。
【0021】流下軌跡Lを挟んで受光センサー4a,4
bの対向位置に設けたバックグランド5a,5bは、
支点9a,9bを設けてバックグランドの角度を調節
可能にして色相を調節するとよい。
【0022】更に、光学検出部1a,1bの相対する面
には透明ガラス板10a,10bを張設し、ほこり等が
入り込まないようにするとともに、この透明ガラス板1
0a,10bには清掃体を往復動させる掃除手段(図示
せず)を設ける場合もある。
【0023】符号11は本発明の要部となる遮蔽手段で
ある。この遮蔽手段11は、流下軌跡Lへの可視光の照
射を遮蔽しながら、バックグランド5bに可視光を照
射することができる。本実施形態の遮蔽手段11は、流
下軌跡L上方の蛍光管6bを覆うことのできるカバー体
12と、該カバー体12と接続するアーム部13と、該
アーム部13が出入するエアーシリンダー14とから構
成される。カバー体12は、その材質として鉄板等を用
い、内面側を黒色の塗料で塗布すると光量が漏れ出るこ
とがなく、光の拡散を防止するのに効果的である。本実
施形態では、この遮蔽手段11を流下軌跡Lの傾斜上方
側の光学検出部1aに設けたが、流下軌跡L傾斜下方側
の光学検出部11bに設置してもよい。
【0024】図2は本実施形態の制御回路を示すブロッ
ク図である。制御回路15は内部にしらた米設定回路1
6と選別・除去判別回路17とを備えている。しらた米
設定回路16には、入力側に入力インターフェース20
を介してしらた米除去ボタン20を連絡しており、出力
側に出力インターフェース21を介して照明手段6及び
遮蔽手段11を連絡している。また、選別・除去判別回
路17には、入力側にA/D変換器22を介して受光セ
ンサー4a,4bを連絡しており、出力側にエジェクタ
ードライブ23を介してエジェクター手段3に連絡して
いる。更に、選別・除去判別回路17には任意のしきい
値などを格納した記憶手段18を連絡している。
【0025】次に、上記実施形態における作用を説明す
る。操作パネル等に設けたしらた米除去ボタン19を押
さない場合、しらた米設定回路16は作動せず、着色粒
や小石の選別除去及び良品と同色もしくは透明な異物
選別除去が行われる。例えば、光学検出手段1a,1b
の流下軌跡L上を着色粒や小石など色彩の異なる異物が
流下すると、可視光域に高い感度を有する受光素子が異
物を感知して、選別・除去判別回路17に信号が送られ
る。選別・除去判別回路17では、記憶手段18からの
任意のしきい値と比較され、異物と判断されると、エジ
ェクタードライブ23に除去信号が送られる。そして、
エジェクター手段3から高圧空気が噴射されると、着色
粒や小石が受樋15外に吹き飛ばされて除去される。
【0026】同様に良品と同色若しくは透明の異物(例
えば、ガラス片)が流下すると、近赤外域に高い感度を
有する受光素子が異物を感知して、選別・除去判別回路
17に信号が送られる。そして、異物と判断されると、
受樋15外に除去されることになる。
【0027】穀粒中から着色粒や小石の選別除去及び良
品と同色もしくは透明な異物を選別除去を行い、更にし
らた米を選別除去する場合は、操作パネル等に設けたし
らた米除去ボタン19を押す。これにより、しらた米設
定回路16が作動し、照明手段6及び遮蔽手段11はし
らた米選別のために設定変更が行われる。すなわち、全
て点灯していた照明手段6a〜6fのうち、流下軌跡L
上方の蛍光管6aだけが消灯されるのである。そして、
しらた米除去用の遮蔽手段11が作動して、流下軌跡L
上方で点灯している蛍光管6bをカバー体12により覆
い、流下軌跡Lへの照射が遮断され、バックグランド
5bに可視光が照射されることになる。
【0028】しらた米設定回路16の作動後、被選別物
が光学検出手段1a,1bの流下軌跡L上を流下する
と、可視光域の光源は蛍光管6d,6eによる流下軌跡
Lの下方のみから照射されることになる。しらた米が流
下軌跡Lを流下すると、可視光域の光源は照射軌跡Lよ
り上方からは照射されないので、しらた米の透過光量が
受光センサー4aの可視光域に高い感度を有する受光素
子で感知される。そして、選別・除去判別回路17に信
号が送られるのであるが、このとき、しらた米は乳白色
であり、透過光量が少なく、精白米と同じ透過光量に調
節されたバックグランド5aの反射光量との光量差が
明瞭となり、異物と判断される。選別・除去判別回路1
7からは、エジェクタードライブ23に除去信号が送ら
れ、エジェクター手段3を作動して受樋15外に除去さ
れる。
【0029】そして、照明手段6d〜6fが点灯し、バ
ックグランド5bが照明されていることから、着色粒
や小石が流下軌跡L上を流下すると、受光センサー4b
の可視光域に高い感度を有する受光素子が異物を感知し
て流下軌跡Lから除去される。また、良品と同色もしく
は透明な異物が流下軌跡L上を流下すると、受光センサ
ー4a,4bの近赤外域に高い感度を有する受光素子が
異物を感知して流下軌跡Lから除去される。
【0030】なお、異物の混入しない精白米からしらた
米だけを選別することも可能で、このときは、照明手段
6a〜6fのうち、光学検出部1a,1bのいれか一
方側にある蛍光管(図1では蛍光管6a,6b)を消灯
するようにすればよい。
【0031】
【発明の効果】以上述べたように本発明の穀粒色彩選別
方法及びその装置によれば、穀粒案内手段(2)から流
下軌跡(L)に落下する穀粒に、分光エネルギー分布が
可視光域の光源(6a),(6b),(6d),(6
e)と分光エネルギー分布が近赤外域の光源(6c),
(6f)とを照射して、穀粒から得られる反射光量又は
透過光量と、バックグラウンド(5a),(5b)から
の反射光量とを可視光域と近赤外域に感度を有する受光
センサー(4a),(4b)に各々受光させ、該受光セ
ンサー(4a),(4b)からの出力信号と任意のしき
い値との比較により除去信号を出力し、良品と色彩の異
なる不良穀粒及び良品と同色もしくは透明な異物を選別
・除去する一方、前記流下軌跡(L)の一方向から照射
する可視光域の光源(6a),(6b)は、前記穀粒へ
の照射を専用とする光源(6a)を消灯するとともに、
前記穀粒と前記バックグラウンド(5b)とへの照射を
兼用とする光源(6b)を、前記バックグラウンド(5
b)への照射のみを許容し、かつ、前記流下軌跡(L)
への照射を遮蔽するように制御し、しらた米の透過光量
とバックグラウンド(5a)の反射光量とを前記受光セ
ンサー(4a)に受光させ、その光量差に基づきしらた
米を選別・除去する穀粒色彩選別方法としたので、着色
粒や小石の選別除去及び良品と同色もしくは透明な異物
の選別・除去と、しらた米の選別・除去が可能となる。
【0032】また、所定の流路に沿って穀粒を誘導する
穀粒案内手段(2)と、分光エネルギー分布が可視光域
の光源(6a),(6b),(6d),(6e)と分光
エネルギー分布が近赤外域の光源(6c),(6f)と
を用いて穀粒に照明する照明手段(6)と、可視光域と
近赤外域に感度を有して前記穀粒からの光量を受光する
受光センサー(4a),(4b)及び穀粒の流下軌跡
(L)を挟んで前記受光センサー(4a),(4b)に
対向するバックグラウンド(5b),(5a)からなる
光学検出手段(1)と、該光学検出手段(1)の出力信
号と任意のしきい値との比較により除去信号を出力する
制御回路(15)と、前記光学検出手段(1)の下方に
あって前記制御回路(15)の除去信号により良品と色
彩の異なる不良穀粒及び良品と同色もしくは透明な異物
を除去するエジェクター手段(3) とを設けてなる穀粒
色彩選別装置において、前記制御回路(15)には、前
記可視光域の光源(6a),(6b),(6d),(6
e)をしらた米選別用に切り換えるしらた米設定回路
(16)を設けるとともに、前記可視光域の光源(6
a)には、前記バックグラウンド(5b)への照射のみ
を許容し、かつ、前記流下軌跡(L)への照射を遮蔽す
る遮蔽手段(11)を設けた穀粒色彩選別装置に構成す
ると、しらた米用の穀粒色彩選別装置を設けることな
く、一台の穀粒色彩選別装置により着色粒や小石の選別
除去及び良品と同色もしくは透明な異物の選別・除去を
可能とし、更には、しらた米の選別・除去をも可能とな
る。
【0033】更に、前記しらた米設定回路(16)は、
前記流下軌跡(L)の一方向から照射する可視光域の光
源(6a),(6b)のうち、前記穀粒への照射を専用
とする光源(6a)を消灯するとともに、前記穀粒と前
記バッグラウンド(5b)とへの照射を兼用とする光源
(6b)に前記遮蔽手段(11)を作動させるので、し
らた米除去ボタンなどを押すだけで簡単にしらた米選別
を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の穀粒色彩選別機の光学検出部を示す概
略断面図である。
【図2】本発明の穀粒色彩選別機の制御回路を示すブロ
ック図である。
【図3】従来の色彩選別機の光学検出部を示す概略断面
図である。
【図4】従来の色彩選別機の光学検出部を示す概略断面
図である。
【符号の説明】
1 光学検出部 2 穀粒案内手段 3 エジェクター手段 4 受光センサー 5 バックグランド 6 照明手段 7 フード 8 ランプボックス 9 支点 10 透明ガラス板 11 遮蔽手段 12 カバー体 13 アーム 14 エアーシリンダー 15 制御回路 16 しらた米設定回路 17 選別・除去判別回路 18 記憶手段 19 しらた米除去ボタン 20 入力インターフェース 21 出力インターフェース 22 A/D変換器 23 エジェクタードライブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 21/84 - 21/958

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 穀粒案内手段(2)から流下軌跡(L)
    に落下する穀粒に、分光エネルギー分布が可視光域の光
    源(6a),(6b),(6d),(6e)と分光エネ
    ルギー分布が近赤外域の光源(6c),(6f)とを照
    射して、穀粒から得られる反射光量又は透過光量と、バ
    ックグラウンド(5a),(5b)からの反射光量とを
    可視光域と近赤外域に感度を有する受光センサー(4
    a),(4b)に各々受光させ、該受光センサー(4
    a),(4b)からの出力信号と任意のしきい値との比
    較により除去信号を出力し、良品と色彩の異なる不良穀
    粒及び良品と同色もしくは透明な異物を選別・除去する
    一方、前記流下軌跡(L)の一方向から照射する可視光
    域の光源(6a),(6b)は、前記穀粒への照射を専
    用とする光源(6a)を消灯するとともに、前記穀粒と
    前記バックグラウンド(5b)とへの照射を兼用とする
    光源(6b)を、前記バックグラウンド(5b)への照
    射のみを許容し、かつ、前記流下軌跡(L)への照射を
    遮蔽するように制御し、しらた米の透過光量とバックグ
    ラウンド(5a)の反射光量とを前記受光センサー(4
    a)に受光させ、その光量差に基づきしらた米を選別・
    除去することを特徴とする穀粒色彩選別方法。
  2. 【請求項2】 所定の流路に沿って穀粒を誘導する穀粒
    案内手段(2)と、分光エネルギー分布が可視光域の光
    源(6a),(6b),(6d),(6e)と分光エネ
    ルギー分布が近赤外域の光源(6c),(6f)とを用
    いて穀粒に照明する照明手段(6)と、可視光域と近赤
    外域に感度を有して前記穀粒からの光量を受光する受光
    センサー(4a),(4b)及び穀粒の流下軌跡(L)
    を挟んで前記受光センサー(4a),(4b)に対向す
    るバックグラウンド(5b),(5a)からなる光学検
    出手段(1)と、該光学検出手段(1)の出力信号と任
    意のしきい値との比較により除去信号を出力する制御回
    路(15)と、前記光学検出手段(1)の下方にあって
    前記制御回路(15)の除去信号により良品と色彩の異
    なる不良穀粒及び良品と同色もしくは透明な異物を除去
    するエジェクター手段(3)とを設けてなる穀粒色彩選
    別装置において、 前記制御回路(15)には、前記可視光域の光源(6
    a),(6b),(6d),(6e)をしらた米選別用
    に切り換えるしらた米設定回路(16)を設けるととも
    に、前記可視光域の光源(6a)には、前記バックグラ
    ウンド(5b)への照射のみを許容し、かつ、前記流下
    軌跡(L)への照射を遮蔽する遮蔽手段(11)を設け
    たことを特徴とする穀粒色彩選別装置。
  3. 【請求項3】 前記しらた米設定回路(16)は、前記
    流下軌跡(L)の一方向から照射する可視光域の光源
    (6a),(6b)のうち、前記穀粒への照射を専用と
    する光源(6a)を消灯するとともに、前記穀粒と前記
    バッグラウンド(5b)とへの照射を兼用とする光源
    (6b)に前記遮蔽手段(11)を作動させてなる請求
    項2記載の穀粒色彩選別装置。
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