JP3506242B2 - 共廻り防止装置 - Google Patents

共廻り防止装置

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JP3506242B2 JP2001129350A JP2001129350A JP3506242B2 JP 3506242 B2 JP3506242 B2 JP 3506242B2 JP 2001129350 A JP2001129350 A JP 2001129350A JP 2001129350 A JP2001129350 A JP 2001129350A JP 3506242 B2 JP3506242 B2 JP 3506242B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、連結金具に螺装さ
れるねじ部材の回転を阻止するための共廻り防止装置に
係、特にコンクリート型枠保持装置におけるセパレータ
に適用するのに好適な共廻り防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、山留め壁に適用されるコンクリー
ト型枠保持装置としては、図12に示すように、山留め
壁を構成する例えばH形鋼1に、溶接座2aを有する雄
ねじ部材2を溶接するとともに、両端内面に雌ねじ部を
有する筒状の矢板控金具3の一端を螺装し、一方矢板控
金具3の他端には、セパレータ4の一端を螺装し、セパ
レータ4の他端に取付けられたピーコン5で型枠6を内
側から支持するようにしたものが知られている。
【0003】ところで、この種のコンクリート型枠保持
装置を用いて型枠6を保持する際には、H形鋼1から型
枠6までの距離が場所によって異なるため、セパレータ
4の矢板控金具3への螺入量を調節してこれを吸収し、
その後、セパレータ4に螺装されている板ナット7を矢
板控金具3に締付けて、セパレータ4と矢板控金具3と
を固定している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記従来のコンクリー
ト型枠保持装置においては、板ナット7によりセパレー
タ4の共廻りを防止しているため、ピーコン5から矢板
控金具3までの距離が長く手が届かない場合には、板ナ
ット7を矢板控金具3に締付けることができないという
問題がある。
【0005】そこで一部では、セパレータ4の矢板控金
具3への螺入量を調節した後、セパレータ4を矢板控金
具3や、H形鋼1と型枠6との間に配筋される鉄筋に溶
接する方法を採っているが、作業が容易でないととも
に、溶接時の熱によって強度が低下し、型枠6を安定に
保持できないという問題がある。
【0006】本発明は、かかる現況に鑑みなされたもの
で、作業が容易で、セパレータその他のねじ部材の共廻
りを完全に防止することができ、しかも強度低下を招く
おそれが全くない共廻り防止装置を提供することを目的
とする。
【0007】本発明の他の目的は、連結金具を殴打して
壁面に取付ける必要がある等の場合であっても、共廻り
防止機構が邪魔になることがない共廻り防止装置を提供
するにある。
【0008】本発明の他の目的は、連結金具を殴打して
壁面に取付ける必要があっても、共廻り防止機構と連結
金具とを、予め一体化しておくことができる共廻り防止
装置を提供するにある。
【0009】本発明の他の目的は、連結金具を回転させ
て壁面の雄ねじ部材に取付ける場合に、離れた場所から
でも作業を行なうことができる共廻り防止装置を提供す
るにある。
【0010】本発明の他の目的は、使用目的に合わせ
て、本体の連結金具への固定方法を選択することができ
る共廻り防止装置を提供するにある。
【0011】本発明の他の目的は、共廻り防止機構の構
造を簡素化することができるとともに、確実な動作を得
ることができ、しかも保管時や運搬時に、本体と共廻り
防止部材とが分離してしまうといったおそれがない共廻
り防止装置を提供するにある。
【0012】本発明の他の目的は、本体やねじ部材に寸
法誤差がある場合であっても、ねじ部材の共廻りを確実
に防止することができる共廻り防止装置を提供するにあ
る。
【0013】本発明のさらに他の目的は、離れた位置か
らでも、ねじ部材を容易に連結金具に螺装することがで
き、共廻り防止部材を本体内に圧入する作業も、離れた
位置から容易に行なうことができる共廻り防止装置を提
供するにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
本発明は、土留め壁や連続地中壁等の壁面に基端側が取
付けられ、先端部に雌ねじ部を有する筒状の連結金具
と;この連結金具に基端の雄ねじ部が螺装され、回転に
より螺入量が調節されるねじ部材と;前記連結金具の先
端部に取付けられ、前記ねじ部材の回転を阻止する共廻
り防止機構と;を設け、前記共廻り防止機構を、連結金
具の先端部に固定される筒状の本体と;割りを有する筒
状に形成されて本体の先端部に取付けられ、軸方向から
の外力により本体内に圧入されて前記ねじ部材の回転を
阻止する共廻り防止部材と;で構成するようにしたこと
を特徴とする。そしてこれにより、作業が容易であると
ともに、セパレータその他のねじ部材の共廻りを完全に
防止することが可能となり、しかも強度低下を招くおそ
れが全くない。
【0015】本発明はまた、共廻り防止機構を、連結金
具を壁面に取付けた状態で、連結金具に固定するように
したことを特徴とする。そしてこれにより、連結金具を
殴打して壁面に取付ける必要がある等の場合であって
も、共廻り防止機構が邪魔になるといった不具合が全く
ない。
【0016】本発明はまた、連結金具と共廻り防止機構
とを、予め一体化しておくとともに、前記連結金具の周
面に、共廻り防止機構よりも外径側に突出し連結金具を
殴打する際の殴打力を受ける殴打受け部を設けるように
したことを特徴とする。そしてこれにより、連結金具を
殴打して壁面に取付ける必要がある場合であっても、共
廻り防止機構と連結金具とを、予め一体化しておくこと
が可能となる。
【0017】本発明はまた、連結金具と共廻り防止機構
とを、予め一体化しておくとともに、前記連結金具を、
壁面に設けた雄ねじ部材に基端部を螺装することにより
壁面に取付け、かつ前記共廻り防止機構の本体の周面
に、軸方向から工具を装着可能な工具掛け部を設けるよ
うにしたことを特徴とする。そしてこれにより、連結金
具自体には工具掛け部がない場合であっても、共廻り防
止機構を設けることで、工具掛け部も得ることが可能と
なり、離れた位置からでも、連結金具を壁面に取付ける
ことが可能となる。
【0018】本発明はまた、連結金具と共廻り防止機構
とを、予め一体化しておくとともに、前記連結金具を、
その基端部と壁面との間のねじ部材を介して壁面に取付
け、かつこの連結金具の周面に、軸方向から工具を装着
可能な工具掛け部を設けるようにしたことを特徴とす
る。そしてこれにより、共廻り防止機構をそれほど大き
な強度で連結金具に一体化しておかなくても、連結金具
を雄ねじ部材に強い力で締付けることが可能となる。
【0019】本発明はまた、本体を、圧入,ねじ込み,
溶接,接着またはポンチ打ち等の変形加工により連結金
具に固定するようにしたことを特徴とする。そしてこれ
により、使用目的に合わせて、本体の連結金具への固定
方法を選択することが可能となる。
【0020】本発明はまた、本体の先端内周面に、連結
金具に向かって次第に縮径するテーパ孔部を設け、共廻
り防止部材を、このテーパ孔部にスナップ係止するよう
にしたことを特徴とする。そしてこれにより、共廻り防
止部材を簡単に本体に取付けることが可能となり、しか
も共廻り防止部材の本体への装着状態を安定させること
が可能となる。
【0021】本発明はまた、共廻り防止部材を、外周面
が連結金具に向かって次第に縮径し、周方向の少なくと
も一箇所に軸方向のスリットを有する筒状の圧入部と;
圧入部の圧入先端部に設けられて圧入部よりも外形側に
膨出し、テーパ孔部にスナップ係止される抜け止め部
と;で構成するようにしたことを特徴とする。そしてこ
れにより、共廻り防止機構の構造を簡素化することが可
能となるとともに、確実な動作を得ることが可能とな
り、しかも保管時や運搬時に、本体と共廻り防止部材と
が分離してしまうといったおそれがない。また、寸法誤
差があっても、ねじ部材の共廻りを確実に防止すること
が可能となる。
【0022】本発明はさらに、共廻り防止部材に、圧入
部の圧入基端部にドーナツ板状に形成されたフランジ部
を設け、フランジ部の内周面に圧入部に向かって次第に
縮径するテーパ状のガイド孔を設けるようにしたことを
特徴とする。そしてこれにより、離れた位置からでも、
ねじ部材を容易に連結金具に螺装することが可能とな
り、また共廻り防止部材を本体内に圧入する作業も、離
れた位置から容易に行なうことが可能となる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面を参照して説
明する。図1は、本発明の第1の実施の形態に係る共廻
り防止装置を示すもので、図中、符号1は山止め壁を構
成するH形綱であり、このH形綱1には、雄ねじ部材2
の溶接座2aが溶接により固定され、この雄ねじ部材2
には、筒状をなす矢板控金具13の基端部が螺装連結さ
れるようになっている。そして、この矢板控金具13の
先端側には、セパレータ4一端の長さ調節用雄ねじ部4
aが螺装されるようになっており、セパレータ4他端の
連結用雄ねじ部4bには、型枠6を内側から支持するピ
ーコン5が螺装連結され、型枠6を貫通するピーコン5
の雄ねじ部5aには、図示しない締付金具が連結されて
型枠6を締付けるようになっている。
【0024】矢板控金具13は、図1に示すように、円
筒状の基端部に基端雌ねじ部13aを設けるとともに、
先端部を縮径加工しその内面に先端雌ねじ部13bを設
けて構成されており、先端雌ねじ部13bが設けられて
いる矢板控金具13の先端外周面には、図2に示すよう
に、例えば六角柱状をなす工具掛け部13cが設けら
れ、この工具掛け部13cと他の部分との間には、図1
に示すように、テーパ部13dが設けられている。そし
て、前記工具掛け部13cおよびテーパ部13dの外周
部には、共廻り防止機構14が固設されるようになって
おり、この共廻り防止機構14により、長さ調節後のセ
パレータ4の回転を阻止することができるようになって
いる。
【0025】前記共廻り防止機構14は、図1ないし図
3に示すように、前記矢板控金具3の先端部に固定され
る筒状の本体15と、この本体15の先端部にスナップ
係止され共廻り防止部材16とで構成されており、セパ
レータ4を、共廻り防止部材16および本体15の内部
を通し矢板控金具13に螺装した状態で、共廻り防止部
材16を本体15内に圧入することにより、セパレータ
4の回転を阻止できるようになっている。
【0026】前記本体15は、図2ないし図5に示すよ
うに、周面が前記工具掛け部13cの外面形状に倣った
六角筒状に形成されて工具掛け部を構成しており、その
先端内部には、矢板控金具13に向かって次第に縮径す
るテーパ孔部15aが設けられている。そして、この本
体15は、後に詳述する共廻り防止部材16を装着しな
い状態で工具掛け部13cに装着し、先端側からハンマ
ー等を用いて殴打することにより、矢板控金具13のテ
ーパ部13dが基端内部に圧入されて、本体15が矢板
控金具13に強固に固定されるようになっている。共廻
り防止部材16は、本体15を矢板控金具13に固定し
た後、本体15にスナップ係止されるようになってい
る。
【0027】この共廻り防止部材16は、図3,図6お
よび図7に示すように、外周面が矢板控金具13に向か
って次第に縮径するテーパ筒状の圧入部16aと、圧入
部16aの圧入先端部に設けられ圧入部16aよりも外
径側に膨出するリング状の抜け止め部16bと、圧入部
16aの圧入基端部に設けられたドーナツ板状のフラン
ジ部16cとを備えており、この共廻り防止部材16の
周方向一箇所には、軸方向に通してスリット17が設け
られている。そして、この共廻り防止部材16は、前記
本体15のテーパ孔部15aに圧入することにより、抜
け止め部16bがテーパ孔部15aにスナップ係止され
て、本体15に軸方向に移動可能に取付けられるように
なっている。
【0028】前記フランジ部16cの内周面には、図6
および図7に示すように、圧入部16aに向かって次第
に縮径するテーパ状のガイド孔18が設けられており、
セパレータ4の先端部を、このガイド孔18をガイドと
して共廻り防止部材16内に挿入することにより、離れ
た位置からでも容易に、セパレータ4を矢板控金具13
に螺装することができるようになっている。
【0029】次に、本実施の形態の作用について説明す
る。使用に際しては、まず矢板控金具13の先端部に、
図4および図5に示す本体15を装着し、本体15の先
端部を、ハンマー等を用いて殴打する。すると、矢板控
金具13のテーパ部13dが、本体15の基端内部に圧
入され、本体15は矢板控金具に完全に固定される。そ
こでその後、本体15の先端部に、図6および図7に示
す共廻り防止16を装着する。すると、図3に示すよう
に、共廻り防止16の抜け止め部16bが、本体15の
テーパ孔部15aにスナップ係止され、共廻り防止部材
16が、軸方向に移動可能に本体15に取付けられるこ
とになる。
【0030】型枠6の保持に際しては、まずH形綱1に
雄ねじ部材2の溶接座2aを溶接し、この雄ねじ部材2
に、矢板控金具13の基端雌ねじ部13aを螺装する。
この際、本体15の外周面には、軸方向から工具を装着
可能な工具掛け部が設けられているので、例えば特開平
8−303004号公報に示されているような六角ボッ
クススパナを有する電気ドリルを用いることにより、極
めて容易かつ確実に、矢板控金具13をH形綱1に取付
けることができる。
【0031】次いで、セパレータ4の連結用雄ねじ部4
bに、ピーコン5を螺装連結するとともに、このセパレ
ータ4の長さ調節用雄ねじ部4aを、共廻り防止部材1
6および本体15の内部を通して、矢板控金具13の先
端雌ねじ部13bに螺装する。この際、共廻り防止部材
16のフランジ部16c側の端部には、テーパ状のガイ
ド孔18が設けられているので、離れた位置からでも容
易に、先端雌ねじ部13bに長さ調節用雄ねじ部4aを
螺装することができる。
【0032】このようにして、セパレータ4を矢板控金
具13に螺装したならば、セパレータ4の螺進調節によ
り、セパレータ4の長さ,すなわちピーコン5の位置調
節を行なう。そしてその後、例えば特開平8−2108
9号公報に示されているような廻り止め用操作具を用い
て共廻り防止部材16を殴打し、共廻り防止部材16を
本体15内に圧入する。
【0033】この際、本体15にはテーパ孔15aが設
けられ、また共廻り防止部材16には、圧入部16aが
設けられており、しかも共廻り防止部材16には、軸方
向に通してスリット17が設けられているので、共廻り
防止部材16を本体15内に圧入すると、共廻り防止部
材16全体が縮径し、セパレータ4を外周側から締付け
ることになる。そしてこれにより、セパレータ4の回転
が阻止されることになる。
【0034】しかして、予め矢板控金具13に取付けら
れている共廻り防止部材16を、本体15内に圧入する
だけで、セパレータ4の共廻りを完全に防止することが
できるので、作業が極めて容易であるとともに、共廻り
防止部材16が予め矢板控金具13側に取付けられてい
るので、共廻り防止部材16の紛失により、セパレータ
4の共廻りを防止することができないといった不具合が
全くない。
【0035】なお、前記実施の形態においては、スリッ
ト17を軸方向に通して設ける場合について説明した
が、圧入部16aおよび抜け止め部16bのみに設ける
ようにしてもよい。そしてこの場合には、周方向の複数
箇所にスリットを設けることができる。
【0036】図8は、本発明の第2の実施の形態を示す
もので、前記第1の実施の形態における雄ねじ部材2お
よび矢板控金具13に代え、雄ねじ部材22および矢板
控金具23を用いるようにしたものである。
【0037】すなわち、前記雄ねじ部材22は、図8に
示すように、タッピングねじ部23aと雄ねじ部23b
とを、例えば六角ナット状をなす工具掛け部23cを介
し連結して構成されており、この雄ねじ部材22は、前
記タッピングねじ部23aをH形鋼1に設けた穴1aに
強制的にねじ込むことにより、H形鋼1に取付けられ、
前記雄ねじ部23bには、後述する矢板控金具23が螺
装連結されるようになっている。
【0038】この矢板控金具23は、図8に示すよう
に、円筒材の基端部に基端雌ねじ部23aを設けるとと
もに、先端部に先端雌ねじ部23bを設けて構成されて
おり、この矢板控金具23の先端外周面には、例えば六
角ナット状をなす工具掛け部23cおよびそれよりも小
径の装着部23dがそれぞれ設けられている。そして、
前記装着部23dには、共廻り防止機構14の本体15
が装着され、この本体15は、ポンチ打ち等の変形加工
部24を介し装着部23dに固定されるようになってい
る。なお、その他の点については、前記第1の実施の形
態と同一構成となっており、作用も同一である。
【0039】しかして、工具掛け部23cが、矢板控金
具23に設けられているので、本体15の矢板控金具2
3への固定強度を、それほど大きくする必要がないとと
もに、本体15および装着部23dの断面形状を円形に
することもでき、製作が容易である。
【0040】図9は、本発明の第3の実施の形態を示す
もので、前記第1の実施の形態におけるH形鋼1および
矢板控金具13に代え、木製矢板31および矢板控金具
33を用いるようにしたものである。
【0041】すなわち、前記矢板控金具33は、図9に
示すように、円筒状に形成されており、その基端部に
は、例えば円板状をなすビス止め板32が溶着され、こ
のビス止め板32は、ビス32aを介し前記木製矢板3
1に固定されるようになっている。
【0042】また、前記矢板控金具33の先端部には、
図9に示すように、先端雌ねじ部33bが設けられてい
るとともに、この先端雌ねじ部33bに対応する矢板控
金具33の外周部には、装着部33dが設けられてお
り、この装着部33dには、共廻り防止機構14の本体
15が装着され、この本体15は、溶接部34を介し装
着部33dに固定されている。なお、その他の点につい
ては、前記第1の実施の形態と同一構成となっており、
作用も同一である。
【0043】しかして、本実施の形態においては、矢板
控金具33を木製矢板31に取付ける際に、矢板控金具
33自体を軸廻りに回転させる必要がないので、矢板控
金具33にも、また本体15にも工具掛け部を設ける必
要がない。
【0044】図10は、本発明の第4の実施の形態を示
すもので、前記第1の実施の形態における矢板控金具1
3に代え、矢板控金具43を用いるようにしたものであ
る。
【0045】すなわち、前記矢板控金具43は、図10
に示すように、円筒状に形成されており、その基端部に
は、例えばJ形状をなしてH形鋼1に係止される係止金
具42が溶着され、このり係止金具42は、H形鋼1の
端部に係止した後、締付けねじ42aを締付けることに
より、H形鋼1に固定されるようになっている。
【0046】また、前記矢板控金具43の先端部には、
図10に示すように、先端雌ねじ部43bが設けられて
いるとともに、この先端雌ねじ部43bに対応する矢板
控金具43の外周部には、装着部43dが設けられてお
り、この装着部43dには、共廻り防止機構14の本体
15が装着され、この本体15は、接着剤44により装
着部43dに固定されるようになっている。なお、その
他の点については、前記第1の実施の形態と同一構成と
なっており、作用も同一である。
【0047】しかして、本実施の形態においても、矢板
控金具43を軸廻りに回転させてH形鋼1に取付ける必
要がないので、矢板控金具43にも、また本体15にも
工具掛け部を設ける必要がない。
【0048】図11は、本発明の第5の実施の形態を示
すもので、前記第1の実施の形態における矢板控金具1
3に代え、連続地中壁50に適用される矢板控金具53
を用いるようにしたものである。
【0049】すなわち、前記矢板控金具53は、図11
に示すように、先端側外周部に殴打受け部として機能す
る外フランジ部54を設けた円筒状に形成されており、
この矢板控金具53は、連続地中壁50に設けられた穴
50a内に、先端金具52とともに挿入されるようにな
っている。そして、この矢板控金具53は、前記外フラ
ンジ部54をパイプ状の殴打補助具55を用いてハンマ
等で殴打することにより、基端部が先端金具52によっ
て外径側に押し拡げられ、これにより穴50a内に強固
に固定されるようになっている。
【0050】この矢板控金具53の先端部には、図11
に示すように、先端雌ねじ部53bが設けられていると
ともに、この先端雌ねじ部53bに対応する矢板控金具
53の外周部には、前記外フランジ部54よりも小径の
装着部53dが設けられており、この装着部53dに
は、共廻り防止機構14の本体15が装着固定されるよ
うになっている。なお、その他の点については、前記第
1の実施の形態と同一構成となっており、作用も同一で
ある。
【0051】しかして、この矢板控金具53を用いて
も、前記各実施の形態と同様の効果が期待できる。
【0052】なお、前記第5の実施の形態においては、
本体15が予め装着部53dに装着されている場合につ
いて説明したが、矢板控金具53を連続地中壁50に取
付けた状態で、本体15を装着部53dに装着固定する
ようにしてもよい。そしてこの場合には、装着部53d
の先端面をハンマ等で直接殴打することができるので、
外フランジ部54は、必要に応じて省略することができ
る。
【0053】矢板控金具53を連続地中壁50に取付け
た状態で、本体15を装着部53dに装着固定できるの
は、前記第5の実施の形態に限られるわけではなく、他
の実施の形態における各矢板控金具13,23,33,
43についても、同様に可能である。
【0054】また、前記各実施の形態においては、コン
クリート型枠保持装置における共廻り防止装置として用
いられる場合を例に採って説明したが、連結金具に螺装
されるねじ部材の回転を阻止する必要がある箇所であれ
ば、汎く適用することができる。
【0055】また、本発明は前記各実施の形態に限定さ
れるものではなく、例えば各実施の形態における構造を
相互に組合わせて用いるようにしてもよい。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、土留め壁
や連続地中壁等の壁面に基端側が取付けられ、先端部に
雌ねじ部を有する筒状の連結金具と;この連結金具に基
端の雄ねじ部が螺装され、回転により螺入量が調節され
るねじ部材と;前記連結金具の先端部に取付けられ、前
記ねじ部材の回転を阻止する共廻り防止機構と;を備
え、前記共廻り防止機構を、連結金具の先端部に固定さ
れる筒状の本体と;割りを有する筒状に形成されて本体
の先端部に取付けられ、軸方向からの外力により本体内
に圧入されて前記ねじ部材の回転を阻止する共廻り防止
部材と;で構成するようにしているので、作業が容易で
あるとともに、セパレータその他のねじ部材の共廻りを
完全に防止することができ、しかも強度低下を招くおそ
れが全くない。
【0057】本発明はまた、共廻り防止機構を、連結金
具を壁面に取付けた状態で、連結金具に固定するように
しているので、連結金具を殴打して壁面に取付ける必要
がある等の場合であっても、共廻り防止機構が邪魔にな
るといった不具合が全くない。
【0058】本発明はまた、連結金具と共廻り防止機構
とを、予め一体化しておくとともに、前記連結金具の周
面に、共廻り防止機構よりも外径側に突出し連結金具を
殴打する際の殴打力を受ける殴打受け部を設けるように
しているので、連結金具を殴打して壁面に取付ける必要
がある場合であっても、共廻り防止機構と連結金具と
を、予め一体化しておくことができる。
【0059】本発明はまた、連結金具と共廻り防止機構
とを、予め一体化しておくとともに、前記連結金具を、
壁面に設けた雄ねじ部材に基端部を螺装することにより
壁面に取付け、かつ前記共廻り防止機構の本体の周面
に、軸方向から工具を装着可能な工具掛け部を設けるよ
うにしているので、連結金具自体には工具掛け部がない
場合であっても、共廻り防止機構を設けることで、工具
掛け部も得ることができ、離れた位置からでも連結金具
を壁面に取付けることができる。
【0060】本発明はまた、連結金具と共廻り防止機構
とを、予め一体化しておくとともに、前記連結金具を、
その基端部と壁面との間のねじ部材を介して壁面に取付
け、かつこの連結金具の周面に、軸方向から工具を装着
可能な工具掛け部を設けるようにしているので、共廻り
防止機構をそれほど大きな強度で連結金具に一体化して
おかなくても、連結金具を雄ねじ部材に強い力で締付け
ることができる。
【0061】本発明はまた、本体を、圧入,ねじ込み,
溶接,接着またはポンチ打ち等の変形加工により連結金
具に固定するようにしているので、使用目的に合わせ
て、本体の連結金具への固定方法を選択することができ
る。
【0062】本発明はまた、本体の先端内周面に、連結
金具に向かって次第に縮径するテーパ孔部を設け、共廻
り防止部材を、このテーパ孔部にスナップ係止するよう
にしているので、共廻り防止部材を簡単に本体に取付け
ることができ、しかも共廻り防止部材の本体への装着状
態を安定させることができる。
【0063】本発明はまた、共廻り防止部材を、外周面
が連結金具に向かって次第に縮径し、周方向の少なくと
も一箇所に軸方向のスリットを有する筒状の圧入部と;
圧入部の圧入先端部に設けられて圧入部よりも外形側に
膨出し、テーパ孔部にスナップ係止される抜け止め部
と;で構成するようにしているので、共廻り防止機構の
構造を簡素化することができるとともに、確実な動作を
得ることができ、しかも保管時や運搬時に、本体と共廻
り防止部材とが分離してしまうといったおそれがない。
また、寸法誤差があっても、ねじ部材の共廻りを確実に
防止することができる。
【0064】本発明はさらに、共廻り防止部材に、圧入
部の圧入基端部にドーナツ板状に形成されたフランジ部
を設け、フランジ部の内周面に圧入部に向かって次第に
縮径するテーパ状のガイド孔を設けるようにしているの
で、離れた位置からでも、ねじ部材を容易に連結金具に
螺装することができ、また共廻り防止部材を本体内に圧
入する作業も、離れた位置から容易に行なうことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る共廻り防止装
置を示す全体構成図である。
【図2】図1のII−II線拡大断面図である。
【図3】図1の共廻り防止機構の詳細を示す拡大図であ
る。
【図4】図3の本体の構成を示す断面図である。
【図5】図4の左側面図である。
【図6】図3の共廻り防止部材の構成を示す説明図であ
る。
【図7】図6の断面図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態を示す図1相当図で
ある。
【図9】本発明の第3の実施の形態を示す図1相当図で
ある。
【図10】本発明の第4の実施の形態を示す図1相当図
である。
【図11】本発明の第5の実施の形態を示す図1相当図
である。
【図12】従来の共廻り防止装置を示す全体構成図であ
る。
【符号の説明】
1 H形鋼 1a 穴 2,22 雄ねじ部材 2a 溶接座 4 セパレータ 4a 長さ調節用雄ねじ部 4b 連結用雄ねじ部 5 ピーコン 5a 雄ねじ部 6 型枠 13,23,33,43,53 矢板控金具 13a,23a 基端雌ねじ部 13b,23b,33b,43b,53b 先端雌ねじ
部 13c,22c,23c 工具掛け部 14 共廻り防止機構 15 本体 15a テーパ孔部 16 共廻り防止部材 16a 圧入部 16b 抜け止め部 16c フランジ部 17 スリット 18 ガイド孔 23d,33d,43d,53d 装着部 24 変形加工部 31 木製矢板 32 ビス止め板 32a ビス 34 溶接部 42 係止金具 42a 締付けねじ 44 接着剤 50 連続地中壁 50a 穴 52 先端金具 54 外フランジ部 55 殴打補助具

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 土留め壁や連続地中壁等の壁面に基端側
    が取付けられ、先端部に雌ねじ部を有する筒状の連結金
    具と;この連結金具に基端の雄ねじ部が螺装され、回転
    により螺入量が調節されるねじ部材と;前記連結金具の
    先端部に取付けられ、前記ねじ部材の回転を阻止する共
    廻り防止機構と;を備え、前記共廻り防止機構は、連結
    金具の先端部に予め一体的に固定される筒状の本体と;
    割りを有する筒状に形成されて本体の先端部に取付けら
    れ、軸方向からの外力により本体内に圧入されて前記ね
    じ部材の回転を阻止する共廻り防止部材と;を具備する
    ことを特徴とする共廻り防止装置。
  2. 【請求項2】 連結金具は、その周面に共廻り防止機構
    よりも外径側に突出し連結金具を殴打する際の殴打力を
    受ける殴打受け部を有していることを特徴とする請求項
    1記載の共廻り防止装置。
  3. 【請求項3】 連結金具は、壁面に設けた雄ねじ部材に
    基端部を螺装することにより壁面に取付けられ、かつ前
    記共廻り防止機構の本体は、その周面に軸方向から工具
    を装着可能な工具掛け部を有していることを特徴とする
    請求項1記載の共廻り防止装置。
  4. 【請求項4】 連結金具は、その基端部と壁面との間の
    ねじ部材を介して壁面に取付けられ、かつこの連結金具
    は、その周面に軸方向から工具を装着可能な工具掛け部
    を有していることを特徴とする請求項1記載の共廻り防
    止装置。
  5. 【請求項5】 本体は、圧入,ねじ込み,溶接,接着ま
    たはポンチ打ち等の変形加工により連結金具に一体的に
    固定されていることを特徴とする請求項1,2,3また
    は4記載の共廻り防止装置。
  6. 【請求項6】 本体は、その先端内周面に、連結金具に
    向かって次第に縮径するテーパ孔部を備え、共廻り防止
    部材は、このテーパ孔部にスナップ係止されていること
    を特徴とする請求項1,2,3,4または5記載の共廻
    り防止装置。
  7. 【請求項7】 共廻り防止部材は、外周面が連結金具に
    向かって次第に縮径し、周方向の少なくとも一箇所に軸
    方向のスリットを有する筒状の圧入部と;圧入部の圧入
    先端部に設けられて圧入部よりも外形側に膨出し、テー
    パ孔部にスナップ係止される抜け止め部と;を備えてい
    ることを特徴とする請求項1,2,3,4,5または6
    記載の共廻り防止装置。
  8. 【請求項8】 共廻り防止部材は、圧入部の圧入基端部
    にドーナツ板状に形成されたフランジ部を備え、フラン
    ジ部は、その内周面に圧入部に向かって次第に縮径する
    テーパ状のガイド孔を有していることを特徴とする請求
    項7記載の共廻り防止装置。
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