JP3505330B2 - 不揮発性半導体メモリ装置 - Google Patents

不揮発性半導体メモリ装置

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JP3505330B2
JP3505330B2 JP32035296A JP32035296A JP3505330B2 JP 3505330 B2 JP3505330 B2 JP 3505330B2 JP 32035296 A JP32035296 A JP 32035296A JP 32035296 A JP32035296 A JP 32035296A JP 3505330 B2 JP3505330 B2 JP 3505330B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フローティングゲ
ートを有するメモリセルトランジスタによって多値デー
タの記憶を可能にする不揮発性半導体メモリ装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】メモリセルが単一のトランジスタからな
る電気的に消去可能なプログラマブルROM(EEPROM:El
ectrically Erasable Programmable ROM)においては、
フローティングゲートとコントロールゲートとを有する
2重ゲート構造のトランジスタによって各メモリセルが
形成される。このような2重ゲート構造のメモリセルト
ランジスタの場合、フローティングゲートのドレイン領
域側で発生したホットエレクトロンを加速してフローテ
ィングゲートに注入することでデータの書き込みが行わ
れる。そして、フローティングゲートに電荷が注入され
たか否かによるメモリセルトランジスタの動作特性の差
を検出することで、データの読み出しが行われる。
【0003】図8は、フローティングゲートを有する不
揮発性半導体メモリ装置のメモリセル部分の平面図で、
図9は、そのX−X線の断面図である。この図において
は、コントロールゲートの一部がフローティングゲート
に並んで配置されるスプリットゲート構造を示してい
る。P型のシリコン基板1の表面領域に、選択的に厚く
形成される酸化膜(LOCOS)よりなる複数の分離領域2が
短冊状に形成され、素子領域が区画される。シリコン基
板1上に、酸化膜3を介し、隣り合う分離領域2の間に
跨るようにしてフローティングゲート4が配置される。
このフローティングゲート4は、1つのメモリセル毎に
独立して配置される。また、フローティングゲート4上
の酸化膜5は、フローティングゲート4の中央部で厚く
形成され、フローティングゲート4の端部を鋭角にして
いる。これにより、データの消去動作時にフローティン
グゲート4の端部で電界集中が生じ易いようにしてい
る。複数のフローティングゲート4が配置されたシリコ
ン基板1上に、フローティングゲート4の各列毎に対応
してコントロールゲート6が配置される。このコントロ
ールゲート6は、一部がフローティングゲート4上に重
なり、残りの部分が酸化膜3を介してシリコン基板1に
接するように配置される。また、これらのフローティン
グゲート4及びコントロールゲート6は、それぞれ隣り
合う列が互いに面対称となるように配置される。コント
ロールゲート6の間の基板領域及びフローティングゲー
ト4の間の基板領域に、N型の第1拡散層7及び第2拡
散層8が形成される。第1拡散層7は、コントロールゲ
ート6の間で分離領域2に囲まれてそれぞれが独立し、
第2拡散層8は、コントロールゲート6の延在する方向
に連続する。これらのフローティングゲート4、コント
ロールゲート6、第1拡散層7及び第2拡散層8により
メモリセルトランジスタが構成される。そして、コント
ロールゲート6上に、酸化膜9を介して、アルミニウム
配線10がコントロールゲート6と交差する方向に配置
される。このアルミニウム配線10は、コンタクトホー
ル11を通して、第1拡散層7に接続される。
【0004】このような2重ゲート構造のメモリセルト
ランジスタの場合、フローティングゲート4に注入され
る電荷の量に応じてソース、ドレイン間のオン抵抗値が
変動する。そこで、フローティングゲート4に選択的に
電荷を注入することにより、特定のメモリセルトランジ
スタのオン抵抗値を段階的に変動させ、これによって生
じる各メモリセルトランジスタの動作特性の差を記憶す
るデータに対応付けるようにしている。例えば、フロー
ティングゲート4への電荷の注入量を4段階で設定し、
そのメモリセルトランジスタのオン抵抗値を同じく4段
階で読み出すようにすることで、1つのメモリセルトラ
ンジスタに4値(2ビット分)のデータを記憶させるこ
とができるようになる。
【0005】図10は、図8に示したメモリセル部分の
回路図である。この図においては、メモリセルを3行×
3列に配置した場合を示している。2重ゲート構造のメ
モリセルトランジスタ20は、コントロールゲート6が
ワード線21に接続され、第1拡散層7及び第2拡散層
8がそれぞれビット線22及びソース線23に接続され
る。各ビット線22は、それぞれ選択トランジスタ24
を介してデータ線25に接続され、各ソース線23は、
それぞれ電力線26に接続される。通常は、各メモリセ
ルトランジスタ20のコントロールゲート6自体をワー
ド線21とし、コントロールゲート6の延在方向に連続
する第2拡散層8自体をソース線23としている。そし
て、第1拡散層7に接続されるアルミニウム配線10を
ビット線22として動作させるようにしている。
【0006】ロウデコーダ27は、各ワード線21に接
続され、ワード線21の何れか1本を行選択情報に応答
して選択し、メモリセルトランジスタ20の特定の行を
活性化する。カラムデコーダ28は、各選択トランジス
タ24に接続され、選択トランジスタ24の1つを列選
択情報に応答してオンし、特定の列のメモリセルトラン
ジスタ20を活性化する。これらのロウデコーダ27及
びカラムデコーダ28により、行列配置される複数のメ
モリセルトランジスタ20の内の1つが活性化されてデ
ータ線25に接続される。
【0007】メモリセルトランジスタ20に対して多値
データを書き込む際には、書き込みの精度を高めるた
め、電荷の注入(書き込み)と注入量の確認(読み出
し)とが短い周期で繰り返される。即ち、メモリセルト
ランジスタ20への書き込みを少しずつ行いながら、そ
の都度読み出しを行い、記憶させようとしているデータ
の内容に読み出し結果が一致した時点で書き込みを停止
するように構成される。
【0008】ここで、メモリセルトランジスタ20に対
する書き込み動作とは、メモリセルトランジスタ20の
フローティングゲート4に電荷を注入することであり、
メモリセルトランジスタ20にデータ線25から接地電
位(例えば0V)を印加し、電力線26から書き込み用
の電源電位(例えば12V)を印加する。これにより、
ロウデコーダ27及びカラムデコーダ28の選択動作に
よって活性化された特定のメモリセルトランジスタ20
において、データの書き込み、即ち、フローティングゲ
ート4への電荷の注入が行われる。また、メモリセルト
ランジスタ20の読み出し動作とは、メモリセルトラン
ジスタ20がオンしたときの抵抗値を検出することであ
る。具体的には、メモリセルトランジスタ20にデータ
線25から読み出し用の電源電位(例えば2V)を印加
し、電力線26から接地電位(例えば0V)を印加す
る。このとき、データ線25に接続されるセンスアンプ
(図示せず)により、メモリセルトランジスタ20のオ
ン抵抗値が検出される。
【0009】図11は、データ線25に接続されてメモ
リセルトランジスタ20のオン抵抗値を検出するセンス
アンプの構成を示すブロック図である。センスアンプ
は、一対の負荷抵抗31、32、一対の電流アンプ3
3、34、基準トランジスタ35、定電位発生回路3
6、差動アンプ37及び判定制御回路38より構成され
る。一対の負荷抵抗31、32は、同一の抵抗値を有
し、それぞれ電源に接続される。一対の電流アンプ3
3、34は、トランジスタ及びインバータからなり、電
源に接続された一対の負荷抵抗31、32にそれぞれ接
続される。一方の電流アンプ33には、メモリセルトラ
ンジスタ20が選択的に接続されるデータ線25が接続
され、他方の電流アンプ34には、基準トランジスタ3
5が接続される。基準トランジスタ35は、電流アンプ
34と接地点との間に接続され、ゲートに印加される基
準電位VRGに応答して抵抗値を変化させる。定電位発生
回路36は、メモリセルトランジスタ20に記憶される
多値情報に対応する基準電位VRCを発生し、基準トラン
ジスタ35のゲートに供給する。例えば、メモリセルト
ランジスタ20が4値(2ビット分)の情報を記憶する
ときには、基準トランジスタ35の抵抗値を3段階で変
化させるように3種類のゲート電位VRGを順次発生す
る。
【0010】差動アンプ37は、2つの入力が一対の負
荷抵抗31、32と一対の電流アンプ33、34との接
続点にそれぞれ接続され、各接続点の電位VBL、VRLを
比較して、その比較出力COを判定制御回路38に供給
する。判定制御回路38は、定電位発生回路36の基準
電位の発生を制御すると共に、差動アンプ37の比較出
力COを判別して多値情報に従う他ビットのデータを再
生する。例えば、4値の情報を判定するときには、3段
階の基準電位から先ず中間の電位を発生させて上位ビッ
トを判定し、続いて、上位ビットの判定結果に応じて3
段階の基準電位から高電位あるいは低電位を発生させて
下位ビットを判定するように構成される。
【0011】メモリセルトランジスタ20の情報を読み
出す際には、図11に示すように、メモリセルトランジ
スタ20のソース側が接地されており、負荷抵抗31及
びメモリセルトランジスタ20が電流アンプ33を介し
て電源接地間に直列に接続されることになる。同様に、
負荷抵抗32及び基準トランジスタ35も電流アンプ3
4を介して電源接地間に直列に接続される。このとき、
負荷抵抗31と電流アンプ33との接続点の電位VBL
は、負荷抵抗31とメモリセルトランジスタ20との駆
動能力の比によって決定される。同様に、負荷抵抗32
と電流アンプ34との接続点の電位VRLは、負荷抵抗3
2と基準トランジスタ35との駆動能力の比によって決
定される。従って、差動アンプ37の比較出力COに基
づいて、段階的に抵抗値が切り換えられる基準トランジ
スタ35に対してメモりセルトランジスタ20の抵抗値
が何れの範囲にあるかを判定することができる。尚、こ
のようなセンスアンプは、例えば、1995 IEEE/Internat
ional Solid-State CircuitConference/Session 7/Flas
h Memory/Paper TA 7.7に開示されている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】メモリセルトランジス
タ20と負荷抵抗31との抵抗比及び基準トランジスタ
35と負荷抵抗32との抵抗比を読み出すようにしてい
る上述のセンスアンプにおいては、負荷抵抗31、32
の抵抗値の設定が重要となる。この負荷抵抗31、32
の抵抗値は、通常、メモリセルトランジスタ20の抵抗
値に応じて設定される。このとき、負荷抵抗31、32
の抵抗値が、最適値に対して大きい場合または小さい場
合には、メモリセルトランジスタ20の抵抗値の変化に
対する接続点の電位VBLの変化が小さくなる。従って、
負荷抵抗31、32の抵抗値の設定がずれると、各接続
点の電位VBL、VRLの変化を差動アンプ37で正しく読
み取れなくなるおそれがある。
【0013】また、基準トランジスタ35及び基準電位
発生回路36では、その動作特性が差動アンプ37の判
定基準となる電位VRLに影響を与えるため、動作範囲の
全ての電位に対して安定した動作を維持できるようにし
なければならない。しかしながら、低電位発生回路36
は、回路を構成する素子の製造ばらつきによる影響を受
け易いため、ゲート電位VRGを常に安定して供給できる
ようにするためには、細かい調整等が不可欠になる。従
って、調整のために必要となる回路構成の増加によりセ
ンスアンプの回路規模が増大し、結果的に製造コストの
増加を招いている。
【0014】そこで本発明は、多値情報を記憶するメモ
リセルトランジスタから安定して正確に情報を読み出す
ようにすることを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述の課題を
解決するために成されたもので、その特徴とするところ
は、電気的に独立したフローティングゲートを有し、こ
のフローティングゲートに蓄積される電荷の量に応じて
オン抵抗値を変化させるメモリセルトランジスタと、上
記メモリセルトランジスタと同一の構造を有し、同一行
に配置される複数の基準トランジスタと、上記メモリセ
ルトランジスタに接続されるビット線と、上記複数の基
準トランジスタにそれぞれ接続され、個々に段階的に異
なる容量を有する複数の基準ビット線と、上記ビット線
及び上記複数の基準ビット線に接続され、所定の電位に
充電された上記ビット線及び上記複数の基準ビット線か
ら上記メモリセルトランジスタ及び上記複数の基準トラ
ンジスタへそれぞれ一定の電流を流したとき、上記ビッ
ト線の電位変動と上記複数の基準ビット線の電位変動と
を対比して上記メモリセルトランジスタの記憶情報を判
定する判定回路と、を備え、上記ビット線に上記メモリ
セルトランジスタが複数個並列に接続されてメモリセル
トランジスタ列を成すと共に、上記複数の基準ビット線
に上記基準トランジスタがそれぞれ複数個並列に接続さ
れれて複数の基準トランジスタ列を成し、各列で同一行
のメモリセルトランジスタ及び複数の基準トランジスタ
を同時に選択可能としたことにある。
【0016】本発明によれば、段階的に異なる容量を有
し、所定の電位に充電される複数の基準ビット線が、メ
モリセルトランジスタとそれぞれ同一の構造の複数の基
準トランジスタを通して放電されるとき、各基準ビット
線毎に電位の降下速度に差が生じる。そして、各基準ビ
ット線の電位の降下速度とメモリセルトランジスタが接
続されるビット線の電位の降下速度とを対比することに
より、ビット線を放電させるメモリセルトランジスタの
抵抗値が多段階で読み出される。
【0017】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の不揮発性半導体
メモリ装置の第1の実施形態を示す回路図である。この
図においては、メモリセルトランジスタ40が4値(2
ビット分)の情報を記憶し、その情報を読み出すように
した場合を示す。尚、メモリセルトランジスタ40は、
4行×1列に配置し、列選択のための回路構成は省略し
てある。
【0018】メモリセルトランジスタ40は、図10に
示すメモリセルトランジスタ20と同一構造であり、フ
ローティングゲート及びコントロールゲートを有し、フ
ローティングゲートに注入(蓄積)される電荷の量に応
じてオン抵抗値を変動させる。ビット線41は、メモリ
セルトランジスタ40が配列された列方向に延在し、各
メモリセルトランジスタ40のドレイン側が接続され
る。ソース線42は、ビット線41と平行に配置され、
各メモリセルトランジスタ40のソース側が接続され
る。これにより、各メモリセルトランジスタ40は、ビ
ット線41とソース線42との間に、それぞれ並列に接
続され、書き込み、読み出し及び消去の各動作毎にビッ
ト線41及びソース線42から所定の電位の供給を受け
る。ワード線43は、メモリセルトランジスタ40の各
列毎に対応して配置され、各メモリセルトランジスタ4
0のコントロールゲートがそれぞれ接続される。このワ
ード線43には、行選択情報を受けるロウデコーダ(図
示せず)から供給される行選択信号LS1〜LS4が印
加され、何れか1行が選択的に活性化される。
【0019】基準トランジスタ50は、メモリセルトラ
ンジスタ40と同一の構造を有し、消去状態(フローテ
ィングゲートに電荷が蓄積されていない状態)に維持さ
れて、後述する第1〜第3の基準ビット線51a〜51
cと接地との間にそれぞれ並列に接続される。これらの
基準トランジスタ50は、メモリセルトランジスタ40
に記憶される4値の情報の判定に対応するように、各行
毎に3つずつ(3列に)配置される。そして、各コント
ロールゲートが、各行毎にメモリセルトランジスタ40
と共通のワード線43に接続され、行選択信号LS1〜
LS4に応答して、同一行のメモリセルトランジスタ4
0と同時に選択される。第1〜第3の基準ビット線51
a〜51cは、それぞれビット線41と平行に、基準ト
ランジスタ50の各列毎に配置され、基準トランジスタ
50のドレイン側が接続される。ここで、第1の基準ビ
ット線51aは、ビット線41の容量(C)に対して、
6/5倍の容量(1.2C)を有する。そして、第2の
基準ビット線51bは、ビット線41の容量(C)に対
して2倍の容量(2C)を有し、第3の基準ビット線5
1cは、6倍の容量(6C)を有する。これらの容量の
差は、ビット線41を構成する配線と同一構造の配線を
複数本並列に接続して得ることができる。例えば、2本
の配線を並列に接続して第2の基準ビット線51bと
し、6本の配線を並列に接続して第3の基準ビット線5
1cとする。また、第1の基準ビット線51aは、ビッ
ト線41と同一構造の配線と長さを1/5に短縮した配
線とを並列に接続して得ることができる。
【0020】プリチャージトランジスタ44は、電源と
ビット線41との間に接続され、ゲートに印加されるプ
リチャージ信号PCに応答してスイッチング動作する。
これにより、プリチャージ信号PCに応答し、ビット線
41が電源電位まで充電される。第1〜第3のプリチチ
ャージトランジスタ52a〜52cは、それぞれ第1〜
第3の基準ビット線51a〜51cと電源との間に接続
され、プリチャージトランジスタ44と共通にゲートに
印加されるプリチャージ信号に応答してスイッチング動
作する。これにより、各基準ビット線51a〜51c
は、プリチャージ信号PCに応答し、ビット線41と同
時に電源電位まで充電される。尚、プリチャージ信号P
Cは、ビット線41及び第1〜第3の基準ビット線51
a〜51cを電源電位まで充電させた後、ワード線43
の選択前に各プリチャージトランジスタ44、52a〜
52cをオフさせる。
【0021】差動アンプ45は、反転入力にビット線4
1の電位VBLを受けると共に、非反転入力に接地電位か
ら電源電位の間の所定値に設定される判定電位VSLを受
け、その比較出力C0を第1〜第3のフリップフロップ
54a〜54cの各データ入力に与える。第1〜第3の
差動アンプ53a〜53cは、反転入力にそれぞれ第1
〜第3の基準ビット線51a〜51cの電位VR1〜VR3
を受けると共に、非反転入力に差動アンプ45と共通の
判定電位VSLを受け、それぞれの比較出力C1〜C3を
第1〜第3のフリップフロップ54a〜54cのタイミ
ング入力に与える。第1〜第3のフリップフロップ54
a〜54cは、ラッチとして動作するものであり、差動
アンプ45の比較出力C0を第1〜第3の差動アンプ5
3a〜53cの比較出力C1〜C3のそれぞれの立ち上
がりのタイミングでラッチしたラッチ出力Q1〜Q3を
デコーダ55に供給する。デコーダ55は、第1〜第3
のフリップフロップ54a〜54cから供給されるラッ
チ出力Q1〜Q3に応答して、2ビットのデジタルデー
タD1、D2を生成する。これら第1〜第3の差動アン
プ53a〜53c、第1〜第3のフリップフロップ54
a〜54c及びデコーダ55により多値情報の判定回
路、即ち、センスアンプが構成される。
【0022】メモリセルトランジスタ40及び基準トラ
ンジスタ50は、データの書き込みが成されていない状
態、即ち、フローティングゲートに電荷が注入されてい
ない状態のとき、オン抵抗値が最小となる。そして、フ
ローティングゲートに注入される電荷の量が増加するに
従ってオン抵抗値は大きくなる。通常、各メモリセルト
ランジスタ40は、記憶すべき多値情報に応じた量の電
荷がフローティングゲートに注入されており、それぞれ
の情報に対応する所定のオン抵抗値を有している。これ
に対して、全てが消去状態にある基準トランジスタ50
は、最小の抵抗値を有している。
【0023】ここで、各メモリセルトランジスタ40に
記憶された多値情報を読み出す場合、先ず、ビット線4
1及び第1〜第3のビット線51a〜51cがそれぞれ
電源電位まで充電され、ソース線42が接地される。続
いて、行選択信号LS1〜LS4に応答してワード線4
3の1本が選択されると、その行の基準トランジスタ5
0が活性化されて第1〜第3の基準ビット線51a〜5
1cが基準トランジスタ50を介して接地される。この
とき、各基準トランジスタ50にはそれぞれ同じ量の電
流I0が流れるが、第1〜第3の基準ビット線51a〜
51cの容量の比が1.2:2:6であるため、図2に
示すように、第1〜第3の基準電位VR1〜VR3の降下速
度に差が生じる。即ち、第1〜第3の基準電位VR1〜V
R3の降下速度は、第1〜第3の基準ビット線51a〜5
1cの容量と基準トランジスタ50を流れる電流I0と
で決まる。このため、ビット線41に対して2倍の容量
を有する第2の基準ビット線51bの電位VR2は、6倍
の容量を有する第3の基準ビット線51cの電位VR3よ
りも速く降下する。そして、1.2倍の容量を有する第
1の基準ビット線51aの電位VR1は、さらに速く降下
する。これに対してメモリセルトランジスタ50では、
フローティングゲートの電荷の注入量に応じてオン抵抗
値が変化するため、メモリセルトランジスタ40を流れ
る電流ICは、フローティングゲートへの注入電荷量に
応じて変化する。従って、ビット線電位VBLの降下速度
は、メモリセルトランジスタ40のフローティングゲー
トへの電荷の注入量によって決定される。換言すれば、
ビット線電位VBLの降下速度を測定することにより、メ
モリセルトランジスタ40のフローティングゲートへの
電荷の注入量、即ち、情報の書き込み状態を判別するこ
とができる。
【0024】そこで、第1〜第3の基準電位VR1〜VR3
がそれぞれ所定の判定電位VSLまで下がったとき、ビッ
ト線電位VBLが判定電位VSLより高いか低いかを差動ア
ンプ45、53a〜53c及びフリップフロップ54a
〜54cにより判定する。例えば、図2に示すように、
ビット線電位VBLが第2の基準電位VR2と第3の基準電
位VR3との間で降下するとき、第1及び第2の基準電位
VR1、VR2が判定電位VSLとなるタイミングTr1、Tr2
では、ビット線電位VBLが判定電位VSLよりも高いのに
対し、第3の基準電位VR3が判定電位VSLとなるタイミ
ングTr3では、ビット線電位VBLが判定電位VSLよりも
低くなる。従って、第1〜第3のフリップフロップ54
a〜54cに取り込まれる差動アンプ53a〜53cの
各出力C1〜C3は、C1及びC2が「H」、C3が
「L」となり、そのラッチ出力Q1〜Q3は、Q1及び
Q2が「H」、Q3が「L」となる。このラッチ出力に
応答して、デコーダ55は、Q1及びQ2が「H」でQ
3が「L」であるとき、2ビットのデータD1、D2を
「1,0」として出力する。
【0025】このような差動アンプ45、53a〜53
c及びフリップフロップ54a〜54cによるビット線
電位VBLと第1〜第3の基準電位VR1〜VR3との対比
は、4段階の判定が可能であり、その判定に応じて2ビ
ットのデータD1、D2を得ることができる。例えば、
ビット線電位VBLの降下速度が、第1の基準電位VR1の
降下速度より早ければ「0,0」、第1の基準電位VR1
の降下速度より遅く、第2の基準電位VR2の降下速度よ
り早ければ「0,1」として2ビットのデータD1、D
2を得られる。そして、ビット線電位VBLの降下速度
が、第2の基準電位VR2の降下速度より遅く、第3の基
準電位VR3の降下速度より早ければ「1,0」、第3の
基準電位VR3の降下速度より遅ければ「1,1」として
2ビットのデータD1、D2を得られる。
【0026】ところで、メモリセルトランジスタ40に
対して多値情報を記憶させる場合、フローティングゲー
トに段階的に少しずつ電荷を注入しながら、その都度書
き込み状態を確認するようにしている。即ち、図3に示
すように、書き込みパルスφWPに応答してビット線41
の電位を立ち下げてメモリセルトランジスタ40のフロ
ーティングゲートに一定量の電荷を注入した後、上述の
方法によってメモリセルトランジスタ40に対して情報
の読み出しが行われる。そして、読み出しの結果が所望
の値となった時点で書き込みパルスφWPの印加を中止し
て書き込み動作を終了するように構成させる。
【0027】ここで、各基準ビット線51a〜51cの
第1〜第3の基準電位VR1〜VR3に基づいて書き込み動
作の停止のタイミングを決定すると、本来の読み出し動
作の際に、ビット線電位VBLと第1〜第3の基準電位V
R1〜VR3と間に差がなくなる。そこで、書き込み動作時
の確認のための読み出しでは、図5に示すように、第1
の基準電位VR1よりも速く降下する基準電位VW0、第1
〜第3の基準電位VR1〜VR3の中間で降下する基準電位
VW1、VW2及び電源電位を維持する基準電位VW3を用い
て書き込み状態の判定を行うようにする。即ち、図5に
示すように、2ビットのデータD1、D2が取り得る4
つの状態を4種類の基準電位VW0〜VW3に対応付けるよ
うにし、この内の1つに従ってビット線電位VBLが降下
するようになるまで書き込み動作を繰り返すようにす
る。
【0028】尚、第1の基準電位VR1よりも速い降下速
度を得る場合には、メモリセルトランジスタ40に対し
て書き込みを行わないようにすればよい。また、第3の
基準電位VR3よりも遅い降下速度を得る場合には、メモ
リセルトランジスタ40が活性化時でもオフ状態となる
ようにフローティングゲートに電荷を注入すればよい。
このため、4値を記憶させる実際の書き込み動作では、
2種類の基準電位VW1、VW2のみが必要となる。
【0029】図6は、本発明の不揮発性半導体メモリ装
置の第2の実施形態を示す回路図で、書き込み動作と読
み出し動作とで基準ビット線の容量を切り換えるように
した場合を示す。この図において、メモリセルトランジ
スタ40及びメモリセルトランジスタ40に接続される
ビット線41、ソース線42、ワード線43、さらに、
ビット線41接続されるプリチャージトランジスタ4
4、差動アンプ45は、図1と同一のものである。
【0030】基準トランジスタ60は、メモリセルトラ
ンジスタ40と同一の構造を有し、読み出し動作の際の
4値の情報の判定と、書き込み動作の際の4値の情報の
確認とに対応するように、各行毎に4つずつ(4列に)
配置される。これらの基準トランジスタ60のコントロ
ールゲートは、各行毎にメモリセルトランジスタ40と
共通のワード線43に接続され、同一行のメモリセルト
ランジスタ40と同時に選択されて活性化される。
【0031】第1〜第3の基準ビット線61a〜61c
は、ビット線41と平行に基準トランジスタ60の各列
毎に配置され、基準トランジスタ60がそれぞれ並列に
接続される。ここで、第1の基準ビット線61aは、ビ
ット線41に対して対して6/5倍の容量(1.2C)
に設定される。この第1の基準ビット線61aは、図1
に示す第1の基準ビット線51aと同様に、ビット線4
1と同一構造の配線に長さが1/5に縮小された配線を
接続して得られる。そして、第2の基準ビット線61b
は、読み出し動作の際、ビット線41に対して2倍の容
量(2C)に設定され、書き込み動作の際、2列の基準
トランジスタ60が並列に接続されると共にビット線4
1に対して3倍の容量(3C)に設定される。即ち、ビ
ット線41の容量と基準となる電流I0との比に対し
て、第2の基準ビット線61bの容量と基準トランジス
タを流れる電流I0との比が、読み出し動作の際に2倍
となり、書き込み動作の際に1.5倍となるように構成
される。この第2の基準ビット線61bは、1列の基準
トランジスタ60に対して並列に接続される2本の配線
と、1列の基準トランジスタ60に接続される1本に配
線とをトランジスタ62aにより選択的に接続するよう
にして構成される。さらに、第3の基準ビット線61c
は、読み出し動作の際、ビット線41に対して6倍の容
量(6C)に設定され、書き込み動作の際、3倍の容量
(3C)に設定される。この第3の基準ビット線61c
は、1列の基準トランジスタに60に対して並列に接続
される3本の配線とそれのみが並列に接続される3本の
配線とをトランジスタ62bにより選択的に接続するよ
うにして構成される。尚、第1〜第3の基準ビット線6
1a〜61cを形成する配線は、ビット線41を形成す
る配線と同一の構造のものであり、それぞれ同一の容量
を有するものとする。
【0032】切り換えトランジスタ62a、62bは、
第2、第3の基準ビット線61a、61bの容量を切り
換えるために各配線の間に接続され、読み出し動作と書
き込み動作とを切り換える制御信号RWCに応答してス
イッチング動作する。これにより、読み出し動作と書き
込み動作とで第2、第3の基準ビット線61b、61c
の容量と電流I0との比が切り換えられる。従って、図
5に示すように、読み出し動作の際には、第1〜第3の
基準ビット線61a〜61cから、各容量1.2C0/
2C0/6C0と放電電流I0との比によって決定された
第1〜第3の基準電位VR1〜VR3が得られる。そして、
書き込み動作の際には、第2及び第3の基準ビット線6
1b、61cから、各容量3C0と放電電流2I0/I0
との比によって決定された基準電位VW1、VW2が得られ
る。
【0033】第1〜第3のプリチチャージトランジスタ
63a〜63cは、それぞれ第1〜第3の基準ビット線
61a〜61cと電源との間に接続され、プリチャージ
トランジスタ44と共通にゲートに印加されるプリチャ
ージ信号に応答してスイッチング動作する。これによ
り、各基準ビット線61a〜61cは、プリチャージ信
号PCに応答して電源に接続され、ビット線41と同時
に電源電位まで充電される。尚、第2、第3の基準ビッ
ト線61b、61cで、切り換えトランジスタ62a、
62bにより選択的に接続される配線に対しても、充電
を確実に行うようにするため、第1〜第3のプリチャー
ジトランジスタ63a〜63cと同様に、プリチャージ
トランジスタ63d、63eが接続される。
【0034】第1〜第3の差動アンプ64a〜64c
は、読み出し動作において、図1に示す差動アンプ53
a〜53cと同様に、第1〜第3の基準ビット線61a
〜61cの電位VR1〜VR3を所定の判定電位VSLを比較
する。同時に、書き込み動作において、第2及び第3の
基準ビット線61b、61cの電位VW2、VW3を判定電
位VSLと比較する。第1〜第3の差動アンプ64a〜6
4cの比較出力C1〜C3は、第1〜第3のフリップフ
ロップ65a〜65cのタイミング入力に与えられる。
第1〜第3のフリップフロップ65a〜65cは、図1
に示す第1〜第3のフリップフロップ54a〜54cと
同一のものであり、差動アンプ45の比較出力C0を第
1〜第3の差動アンプ64a〜64cの比較出力C1〜
C3のそれぞれの立ち上がりのタイミングでラッチし、
そのラッチ出力Q1〜Q3をデコーダ66に供給する。
デコーダ66は、読み出し動作の際に、第1〜第3のフ
リップフロップ65a〜65cから供給されるラッチ出
力Q1〜Q3に応答して、2ビットのデジタルデータD
1、D2を生成する。これら第1〜第3の差動アンプ6
4a〜64c、第1〜第3のフリップフロップ65a〜
65c及びデコーダ66により多値情報の判定回路、即
ち、センスアンプが構成される。
【0035】メモリセルトランジスタ40に書き込まれ
た多値情報を読み出す際には、制御信号RWCが立ち上
げられて第2の基準ビット線61bの切り換えトランジ
スタ62aがオフし、第3の基準ビット線61cの選択
トランジスタ62bがオンする。この場合の各部の動作
は、図1の読み出し動作と一致する。一方、メモリセル
トランジスタ40に対して多値情報を書き込む際には、
制御信号RWCが立ち下げられて第2の基準ビット線6
1bの切り換えトランジスタ62aがオンし、第3の基
準ビット線61cの選択トランジスタ62bがオフす
る。これにより、第2の基準ビット線61bから、書き
込み動作時の第1の基準電位VR1と第2の基準電位VR2
との中間の特性を有する基準電位VW1を得られる。そし
て、第3の基準ビット線61cから、書き込み動作時の
第2の基準電位VR2と第3の基準電位VR3との間の特性
を有する基準電位VW2を得られる。そこで、基準電位V
W1、VW2とビット線電位VBLとが比較された比較出力C
2、C3を差動アンプ45の比較結果C0の立ち上がり
で取り込んだラッチ出力Q2、Q3を参照しながら多値
情報の中間値の書き込みを行うようにする。この多値情
報の中間値の書き込みでは、メモリセルトランジスタ4
0に接続されるソース線42から書き込み用の電源電位
を印加しながら、ビット線41に一定周期の書き込みパ
ルスφWPを印加し、メモリセルトランジスタ40のフロ
ーティングゲートに電荷を少量ずつ注入する。このと
き、書き込みパルスφWPの間隙において、電荷の注入が
成されたメモリセルトランジスタ40に対して読み出し
を行い、その際のビット線電位VBLの変化が基準電位V
W2、VW3の変化に一致した時点で書き込みパルスφWPを
停止する。例えば、メモリセルトランジスタ40に書き
込むべき情報が「0,1」であれば、これに対応する第
2の基準ビット線61bから得られる基準電位VW2にビ
ット線電位VBLが一致するタイミングを第2のフリップ
フロップ65bのラッチ出力Q2の反転により検出す
る。同様に、書き込むべき情報が「1,0」であれば、
これに対応する第3の基準ビット線61cから得られる
基準電位VW3にビット線電位VBLが一致するタイミング
を第3のフリップフロップ65cのラッチ出力Q3の反
転により検出する。尚、メモリセルトランジスタ40に
多値情報を記憶させる場合であっても、下限値または上
限値を記憶させる場合には、2値情報の記憶と同一であ
り、中間電位を用いる判定は必要ない。例えば、書き込
み情報が「0,0」であれば、メモリセルトランジスタ
40でフローティングゲートに電荷を一切注入せず、ま
た、書き込み情報が「1,1」であれば、フローティン
グゲートに一定量以上の電荷を注入すればよい。
【0036】ところで、各基準ビット線61a〜61c
については、接続する配線の本数を変えることによって
所定の容量の比を形成するようにしているが、ビット線
41から差動アンプ45までの間の寄生容量を考慮する
と、各基準ビット線61a〜61cの容量の比にずれが
生じる。即ち、各差動アンプまでの配線に生じる寄生容
量及び差動アンプの入力段が有しているゲート容量等に
ついては、ビット線41側と第1〜第3の基準ビット線
61a〜61c側とでほぼ等しくなるため、この寄生容
量の総和の分だけ容量の比がずれる。
【0037】ビット線41自体の容量をC0とし、ビッ
ト線41から差動アンプ45までの間に生じる寄生容量
と差動アンプの入力のゲート容量の総和をCPとする
と、読み出し動作の際、第1〜第3の基準ビット線61
a〜61cの容量の比は、 (1.2C0+CP):(3C0+CP):(6C0+CP) となる。この寄生容量CPが、結果的に第1〜第3の基
準ビット線61a〜61cの容量の比の誤差となる。一
般的には、ビット線41及び第1〜第3の基準ビット6
1a〜61cは、駆動能力を確保するため、寄生容量の
大きい金属配線が用いられるため、寄生容量CPによる
誤差は僅かなものであり、特に問題はない。しかしなが
ら、パターンの微細化によって配線の寄生容量が小さく
なると、この寄生容量CPによる誤差を無視できなくな
る。
【0038】そこで、図7に示すように、第1〜第3の
基準ビット線61a〜61cに寄生容量CPに対応する
補償容量70a〜70dを付加し、第1〜第3の基準ビ
ット線61a〜61cの容量の比を補償する。第2、第
3の基準ビット線61b、61cでは、切り換えトラン
ジスタ62a、62bにより配線が2分割されるため、
それぞれの配線部分に補償容量70b〜70dを接続す
るようにしている。各補償容量70a〜70dの容量
は、第1の基準ビット線61aに接続される補償容量7
0aが0.2CP、第2の基準ビット線61bの配線に
接続される補償容量70b、70cが共にCPである。
そして、第3の基準ビット線61cの配線の一方(常時
差動アンプ64cに接続される側)に接続される補償容
量70cが2CP、他方(読み出し動作のみで差動アン
プ64cに接続される側)に接続される補償容量70d
が3CPとなる。このような補償容量70a〜70dを
接続したとき、読み出し動作の際の第1〜第3の基準ビ
ット線61a〜61cの容量の比は、 (1.2C0+CP+0.2CP):(3C0+CP+2CP):
(6C0+CP+5CP)=1.2(C0+CP):3(C0+C
P):6(C0+CP) となる。ここで、(C0+CP)は、ビット線41自体の容
量C0とビット線41から差動アンプ45の間で生じる
寄生容量CPとの和であり、第1〜第3の基準ビット線
61a〜61cの容量の比が、目標とする比に一致する
ことになる。この容量の比は、書き込み動作の際にも、
目標とする所定の比に一致するようになる。
【0039】以上の実施例においては、メモリセルトラ
ンジスタ40を4行×1列で配置した場合を例示してい
るが、メモリセルトランジスタ40を5行以上あるいは
複数列とすることも容易である。この場合には、複数の
ビット線とビット線電位VBLを判定する差動アンプとの
間に列選択のための選択回路が設けられる。また、メモ
リセルトランジスタ40に記憶させる多値情報は、4値
に限るものではなく、8値(3ビット分)、16値(4
ビット分)あるいはそれ以上でも可能である。その場
合、基準トランジスタは、判定値の数に対応して各行毎
に配置される。例えば、1つのメモリセルトランジスタ
40から、3ビットのデータを読み出すようにするとき
には、7列の基準トランジスタを配置し、8値の判定が
可能なように構成すればよい。
【0040】
【発明の効果】本発明によれば、メモリセルトランジス
タに記憶した多値情報をビット線の電位の降下状態から
判別することができるため、メモリセルトランジスタを
流れる電流量を細かく判別する必要がなくなる。従っ
て、電流量を電圧値として読み出す抵抗が不要になり、
回路各部の調整を簡略化することができる。
【0041】さらに、ビット線の電位を判定する高精度
のセンスアンプ等が必要なくなるため、回路構成を簡略
化することができる。従って、容易な回路で高精度の動
作を得ることが可能になる。また、読み出し動作と書き
込み動作とで基準ビット線の容量を切り換えるようにし
たことで、それぞれの動作で基準トランジスタを共用さ
せることができ、回路規模の増大を小さくすることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の不揮発性半導体メモリ装置の第1の実
施形態を示す回路図である。
【図2】読み出し動作の際の基準ビット線の電位の降下
の状態を示す特性図である。
【図3】メモリセルトランジスタの書き込み動作の際の
各信号の波形図である。
【図4】読み出し動作の際の基準電位と書き込み動作の
際の基準電位の関係図である。
【図5】読み出し動作及び書き込み動作の際の基準ビッ
ト線の電位の降下の状態を示す特性図である。
【図6】本発明の不揮発性半導体メモリ装置の第2の実
施形態を示す回路図である。
【図7】第2の実施形態の改良案を示す回路図である。
【図8】従来の不揮発性半導体メモリ装置のメモリセル
の構造を示す平面図である。
【図9】図8のX−X線の断面図である。
【図10】従来の不揮発性半導体メモリ装置の構成を示
す回路図である。
【図11】センスアンプの構成を示す回路図である。
【符号の説明】
1 半導体基板 2 分離領域 3、5、9 酸化膜 4 フローティングゲート 6 制御ゲート 7 ドレイン領域 8 ソース領域 10 アルミニウム配線 11 コンタクトホール 20 メモリセルトランジスタ 21 ワード線 22 ビット線 23 ソース線 24 選択トランジスタ 25 データ線 26 電力線 27 ロウデコーダ 28 カラムデコーダ 31、31 抵抗 33、34 電流アンプ 35 基準トランジスタ 36 基準電位発生回路 37 差動アンプ 38 判定制御回路 40 メモリセルトランジスタ 41 ビット線 42 ソース線 43 ワード線 44、52a〜52c、63a〜63c プリチャージ
トランジスタ 45、53a〜53c、64a〜64c 差動アンプ 50、60 基準トランジスタ 51、61 基準ビット線 54a〜54c、65a〜65c フリップフロップ 55 デコーダ 62a、62b 切り換えトランジスタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11C 16/00 - 16/34

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気的に独立したフローティングゲート
    を有し、このフローティングゲートに蓄積される電荷の
    量に応じてオン抵抗値を変化させるメモリセルトランジ
    スタと、上記メモリセルトランジスタと同一の構造を有
    し、同一行に配置される複数の基準トランジスタと、上
    記メモリセルトランジスタに接続されるビット線と、上
    記複数の基準トランジスタにそれぞれ接続され、個々に
    段階的に異なる容量を有する複数の基準ビット線と、上
    記ビット線及び上記複数の基準ビット線に接続され、所
    定の電位に充電された上記ビット線及び上記複数の基準
    ビット線から上記メモリセルトランジスタ及び上記複数
    の基準トランジスタへそれぞれ一定の電流を流したと
    き、上記ビット線の電位変動と上記複数の基準ビット線
    の電位変動とを対比して上記メモリセルトランジスタの
    記憶情報を判定する判定回路と、を備え、上記ビット線
    に上記メモリセルトランジスタが複数個並列に接続され
    てメモリセルトランジスタ列を成すと共に、上記複数の
    基準ビット線に上記基準トランジスタがそれぞれ複数個
    並列に接続されれて複数の基準トランジスタ列を成し、
    各列で同一行のメモリセルトランジスタ及び複数の基準
    トランジスタを同時に選択可能としたことを特徴とする
    不揮発性半導体メモリ装置。
  2. 【請求項2】 上記判定回路は、上記ビット線の電位を
    所定の判定電位と比較する第1のコンパレータと、上記
    複数の基準ビット線の各電位を上記判定電位とそれぞれ
    比較する複数の第2のコンパレータと、上記第1のコン
    パレータの出力を上記複数の第2のコンパレータの各出
    力に応答して順次取り込む複数のラッチと、を含み、上
    記複数のラッチに取り込まれる上記第1のコンパレータ
    の出力の変化に基づいて上記メモリセルトランジスタの
    記憶情報を判定することを特徴とする請求項1に記載の
    不揮発性半導体メモリ装置。
  3. 【請求項3】 上記複数の基準ビット線は、選択的に接
    続可能な複数の配線を含み、動作モードの切り換えに応
    答して上記複数の基準ビット線の容量の比を変更するこ
    とを特徴とする請求項1に記載の不揮発性半導体メモリ
    装置。
  4. 【請求項4】 上記ビット線と上記判定回路との間に生
    じる寄生容量に対して、上記複数の基準ビット線と上記
    判定回路との間に各基準ビット線の容量比に従う補償容
    量を付加したことを特徴とする請求項1に記載の不揮発
    性半導体メモリ装置。
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