JP3504923B2 - 舗装機械における運転パネルのチルト機構 - Google Patents
舗装機械における運転パネルのチルト機構Info
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Description
ニッシャ等のスクリード部を備えた舗装機械における運
転パネルのチルト機構の技術分野に属するものである。 【0002】 【従来の技術】一般に、アスファルトフィニッシャ等の
スクリード部を備えた舗装機械において、オペレータ
は、機体の走行操作の他に、アスファルト合材の受入
れ、搬送、撒き出し、敷均し(舗装幅、舗装厚、締固め
度等)等の管理操作を行う必要がある。そして、これら
走行操作や合材の管理操作を行うための走行ハンドル、
操作スイッチ等の操作手段は、機体本体の後部に取付け
られる運転パネルに纏めて配されているが、オペレータ
が座る運転席が設けられていないような小型の舗装機械
では、オペレータは、スクリード部の後部に形成された
ステップ部に載って立った状態で、上記運転パネルの走
行ハンドルや操作スイッチ等の操作を行っていた。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】ところで前記従来の舗
装機械において、一人のオペレータで全ての操作を行う
ことも勿論可能であるが、人員に余裕のある場合には、
走行操作および合材の受入れ状態を管理するオペレータ
と、合材の敷均し状態を管理するオペレータとの二人の
オペレータがいると、オペレータの負担が軽くなる。ま
た、走行操作や合材の受入れ状態を管理するためにはオ
ペレータの視点が高い方が機体前方の視界が広くなって
望ましく、一方、合材の敷均し状態を管理するためには
オペレータの視点が低い方が望ましい。そこで、スクリ
ード部に上下二段のステップ部を設け、オペレータが一
人のときは、通常は下側ステップ部に載って合材の敷均
し状態を管理しつつ走行操作や合材の受入れ管理も行う
が、走行操作や合材の受入れに特に注意を払わなければ
ならない場合には上側ステップ部に載って操作し、また
オペレータが二人のときには、上下のステップ部に一人
づつ載って、上側ステップ部のオペレータが走行操作や
合材の受入れ状態を管理する一方、下側ステップ部のオ
ペレータが敷均し状態の管理を行うようにすることが提
唱される。しかるに、このように上下のステップ部を設
けると、運転パネルの取付け位置を、下側ステップ部に
載ったオペレータに位置合せすると上側ステップ部に載
ったときに操作しづらく、また上側ステップ部に位置合
わせされていると下側ステップ部に載ったときに操作し
ずらいという問題がある。このため、運転パネルを、上
下にチルト移動自在に設けることが考えられるが、この
場合、運転パネルの移動に労力を要したり、あるいは移
動した位置に運転パネルを固定するためのロック操作が
煩雑であると、オペレータに負担がかかってしまうとい
う問題があり、これらに本発明が解決しようとする課題
があった。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明は、上記の如き実
情に鑑み、これらの課題を解決することを目的として創
作されたものであって、アスファルトフィニッシャの走
行機体には、アスファルト合材を受けるべく機体前半部
に配されるホッパと機体本体の後方に牽引されるスクリ
ード部とを備えた舗装機械において、ハンドルや操作ス
イッチ等の操作手段が設けられた運転パネルを、支軸を
支点として第一操作位置と、該第一操作位置よりも上方
を向く第二操作位置とにチルト移動自在に設け、さら
に、該運転パネルを第一、第二操作位置にそれぞれロッ
クするロック手段と、運転パネルを第二操作位置側に付
勢する付勢手段とを設けるにあたり、ロック手段は、車
体フレーム側に一体的に取付けられ、運転パネルの左右
側面部の左右外方に近接するように配される左右一対の
支持ブラケットと、該左右の支持ブラケットに前記支軸
を中心とする円弧上の位置に開設されるスライド溝と、
該スライド溝の両端部に開設される第一、第二ロック溝
と、運転パネルの下面部にピン軸を介して前後揺動自在
に設けられ、上半部が運転パネル内に位置し、下半部が
運転パネルから外方に突出するロック用レバーと、ロッ
ク用レバーの上端部に左右方向中央部が止着され、左右
両端部が運転パネルの左右側面部に開設したガイド溝を
貫通して外方に突出し、その突出先端部がロック用レバ
ーの前後操作に連繋して第一、第二ロック溝に係合する
ロック位置とスライド溝に係合するロック解除位置とに
変位するロックレバーと、ロック用レバーをロック位置
側に向けて常時付勢するスプリングとを備えて構成さ
れ、付勢手段の付勢力は、運転パネルが自重により第一
操作位置側に下動しようとする力よりも僅かに大きい程
度に設定されていると共に、スクリード部には、上下二
段のステップ部を設ける一方、運転パネルの第一操作位
置は下側のステップ部に載ったオペレータに対応する位
置に、第二操作位置は上側のステップ部に載ったオペレ
ータに対応する位置に設定されており、さらに走行機体
のホッパ後方を覆う車体フレームの上面板は前低後高の
傾斜状に形成されていて、前記上下何れのステップ部に
載って運転パネルを操作する姿勢でオペレータがホッパ
前端部上端位置よりも低い位置を見通すことができるよ
うに設定されていることを特徴とする舗装機械における
運転パネルのチルト機構である。そして、この様にする
ことにより、運転パネルを、操作するオペレータに対応
させて第一操作位置と第二操作位置とにチルト移動させ
ることができることになって、操作性が向上すると共
に、運転パネルは付勢手段により上方の第二操作位置側
に付勢されているから、労力を必要とせずに容易にチル
ト移動を行うことができると共に、上下何れのステップ
部に載っている場合でも、運転パネルを操作し易い位置
に位置せしめることができることになる。 【0005】 【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図面において、1はアスファルト
フィニッシャの走行機体であって、該走行機体1は、ク
ローラ式の走行装置2、アスファルト合材を受けるべく
機体前半部に配されるホッパ3、該ホッパ3で受けたア
スファルト合材を機体後方に送るバーフィーダ4、該バ
ーフィーダ4から送られたきたアスファルト合材を路盤
に左右方向に撒き拡げるスクリュースプレッダ5等の各
種部材装置が設けられており、さらに機体本体1の後方
には、前記路盤に撒き拡げられたアスファルト合材を締
固めて平滑に均すスクリード部6が牽引されている等の
基本的構成は、何れも従来通りである。 【0006】前記スクリード部6は、スクリードプレー
ト7やタンパ機構(図示せず)等を備えて構成される
が、該スクリード部6の後端部には、路面から一段昇っ
た位置に下側ステップ部8が形成されており、さらに該
下側ステップ部8の前方には、下側ステップ部8よりも
一段高い上側ステップ部9が形成されている。そして、
オペレータが一人のときは、通常は下側ステップ部8に
載って、合材の敷均し状態を管理しつつ走行操作や合材
の受入れ管理も行うが、走行操作や合材の受入れに特に
注意を払わなければならない場合には上側ステップ部9
に載って操作し、またオペレータが二人のときには、上
下のステップ部9、8に一人づつ載って、上側ステップ
部9のオペレータが走行操作や合材の受入れ状態を管理
する一方、下側ステップ部8のオペレータが敷均し状態
の管理を行うことができるようになっている。 【0007】 一方、10は前記走行機体1の後半部
(ホッパ3の後方)を覆う車体フレームであって、該車
体フレーム10の上面板10aは、図2、図3に示され
るように、前低後高の傾斜状に形成されている。これに
より、オペレータが前記上側ステップ部9に載っている
ときには勿論のこと、下側ステップ部8に載っていると
きでも、車体フレーム10に邪魔されることなく、ホッ
パ3の前端部上端位置よりも低い位置を見通すことがで
きるようになっている。 【0008】さらに、車体フレーム10の右側上部に
は、スクリード部6の上方側に突出するようにして運転
パネル装置11が取り付けられているが、該運転パネル
装置11は、後述するように、上下にチルト移動できる
ように構成されている。 【0009】前記運転パネル装置11は、ボックス型の
ものであって、該運転パネル装置11の後面部に設けら
れた運転パネル盤11aには、走行ハンドル12、操作
レバー13、およびホッパ3による合材の受入れや、バ
ーフィーダ4による搬送、スクリュースプレッダ5によ
る撒き出し、スクリード部6による締固めを行うための
操作スイッチ14等の各種操作手段が配設されている。 【0010】また、前記運転パネル装置11の前部に
は、左右一対の取付け脚部15が、その下端側が運転パ
ネル装置11の下端から垂下する状態で一体的に取り付
けられているが、該取付け脚部15の下端部は、前記車
体フレーム10の後面板10bに支軸16を介して前後
揺動自在に支持されており、而して運転パネル装置11
は、支軸16を支点として、後述する第一操作位置と第
二操作位置とに上下方向にチルト移動できるようになっ
ている。 【0011】一方、17は車体フレーム10側に一体的
に取付けられる左右一対の支持ブラケットであって、該
支持ブラケット17は、運転パネル装置11の左右側面
部11bの左右外方に近接するように配されているが、
該支持ブラケット17には、前記支軸16を中心とする
円弧上の位置にスライド溝17aが開設されている。こ
のスライド溝17aは、前端側が上位に、下端側が下位
に位置するように形成されているが、さらに、該スライ
ド溝17aの両端部には、スライド溝17aと略直交す
る方向、つまり支軸16に向かう方向を向く第一、第二
ロック溝17b、17cが開設されている。この場合、
第一ロック溝17bは、その上端部がスライド溝17a
の下端部に連続する状態で、また第二ロック溝17c
は、その上端部がスライド溝17aの上端部に連続する
状態で形成されているが、これら第一、第二ロック溝1
7b、17cとスライド溝17aとの連続部はテーパ状
17dになっていて、後述のロックバー18の移動がス
ムーズになされるように配慮されている。 【0012】また、運転パネル装置11の下面部11c
には、ロック用レバー19がピン軸19aを介して前後
方向揺動自在に支持されているが、該ロック用レバー1
9は、下半部(ピン軸19aよりも下側の部位)が運転
パネル装置11の下面部から外方に突出してオペレータ
が把持できるようになっている。また、ロック用レバー
19の上半部は運転パネル装置11の内部に位置してい
るが、該ロック用レバー19の上端部には、左右方向を
向くロックバー18の中央部が止着されている。このロ
ックバー18の左右両端部は、運転パネル装置11の左
右側面部11bの内面側にビス止めのガイド板20に開
設された長孔状のガイド溝20a、および該ガイド溝2
0aと同形状、同位置になるように左右側面部11bに
開設されたガイド溝11dを貫通して運転パネル装置1
1の外方に突出しており、その突出先端部は、前記支持
ブラケット17のスライド溝17aあるいは第一、第二
ロック溝17b、17cに係合するように構成されてい
る。 【0013】ここで、前記運転パネル装置11のガイド
溝20a、11dは、支持ブラケット17の第一、第二
ロック溝17b、17cと略同方向、つまりスライド溝
17aに対して略直交する方向を向くように形成されて
いる。さらにガイド溝20a、11dは、前記運転パネ
ル装置11の揺動に伴い、第一ロック溝17bまたは第
二ロック溝17cと位置合せされるように設定されてい
るが、該位置合せされた状態のとき、前記ロックバー1
8は、ガイド溝20a、11dを貫通して第一または第
二ロック溝17b、17cに係合しており、そしてこの
状態でロックバー18は、前記ロック用レバー19の前
後揺動に連繋してガイド溝20a、11dおよび第一ま
たは第二ロック溝17b、17cの溝内を上下方向に移
動するようになっている。そうして、ロックバー18が
ガイド溝20a、11dおよび第一または第二ロック溝
17b、17cの下端部に位置している状態では、該ロ
ックバー18により運転パネル装置11の支軸16を支
点とする上下揺動が阻止されるようになっているが、ロ
ックバー18がガイド溝20a、11dおよび第一また
は第二ロック溝17b、17cの上端部に位置している
状態では、ロックバー18が第一または第二ロック溝1
7b、17cからスライド溝17aに移行してスライド
溝17a内を移動することにより、運転パネル装置11
の上下揺動が許容されるようになっている。つまりロッ
クバー18は、ガイド溝20a、11dおよび第一また
は第二ロック溝17b、17cの下端部に位置している
ときには、運転パネル装置11の上下揺動を阻止するロ
ック位置となり、ガイド溝20a、11dおよび第一ま
たは第二ロック溝17b、17cの上端部に位置してい
るときには、運転パネル装置11の上下揺動を許容する
ロック解除位置となるように構成されている。 【0014】さらに、21は運転パネル装置11の下面
部11cとロック用レバー19の上端部とのあいだに介
装されるスプリングであって、該スプリング21により
ロック用レバー19は、ガイド溝20a、11dおよび
第一、第二ロック溝17b、17cの下端側、つまりロ
ック位置側に向けて常時付勢されている。これによりロ
ックバー18は、前記ガイド溝20a、11dと第一ロ
ック溝17bまたは第二ロック溝17cとが位置合せさ
れた状態のとき、スプリング21の付勢力によりロック
位置に保持されるが、該スプリング21の付勢力に抗し
てオペレーターがロック用レバー19の下半部を前方側
に揺動せしめることで、ロックバー18をガイド溝20
a、11dおよび第一、第二ロック溝17b、17cの
上端側に向けて、つまりロック解除位置に移動させるこ
とができるようになっている。 【0015】さて、前記運転パネル装置11を、下側ス
テップ部8に載ったオペレータが運転パネル盤11a上
の操作手段を操作するのに適した第一操作位置(図2参
照)に位置せしめた状態では、運転パネル装置11のガ
イド溝20a、11dは、支持ブラケット17の第一ロ
ック溝17bに位置合せされるように設定されている。
そして、該ガイド溝20a、11dと支持ブラケット1
7の第一ロック溝17bとが位置合せされた状態では、
前述したように、ロックバー18は、スプリング21の
付勢力により運転パネル装置11の上下揺動を阻止する
ロック位置に保持されており、而して運転パネル装置1
1は前記第一操作位置にロックされている。前記第一操
作位置にロックされている状態から、オペレータがロッ
ク用レバー19の下半部を前方側に操作すると、前述し
たように、ロックバー18がロック解除位置に変位す
る。この状態で運転パネル装置11を上動させると、ロ
ックバー18がスライド溝17a内を上方に移動し、而
して運転パネル装置11は支軸16を支点として上方側
に揺動する。そして運転パネル装置11が、上側ステッ
プ部9に載ったオペレータが運転パネル盤11a上の操
作手段を操作するのに適した第二操作位置(図3参照)
まで上動すると、ロックバー18がスライド溝17aの
上端部に達して、ガイド溝20a、11dと第二ロック
溝17cとが位置合せされるように設定されている。該
ガイド溝20a、11dと第二ロック溝17cとが位置
合せされた状態では、ロックバー18は、スプリング2
1の付勢力を受けて自動的にロック位置に変位すること
になり、而して運転パネル装置11は第二操作位置にロ
ックされる。また、前記第二操作位置の運転パネル装置
11を第一操作位置に移動させる場合には、同様に、ロ
ック用レバー19を前方側に操作してロックバー18を
ロック解除位置にしてから、運転パネル装置11を下動
させて第一操作位置にすれば、ガイド溝20a、11d
と第一ロック溝17bとが位置合わせされて、ロックバ
ー18が自動的にロック位置に変位し、而して運転パネ
ル装置11は第一操作位置にロックされるようになって
いる。 【0016】一方、22はガススプリングであって、該
ガススプリング22のロッド側端部22aは運転パネル
装置11の左右側面部11bに軸支され、またヘッド側
端部22bは支持ブラケット17に軸支されている。そ
して該ガススプリング22は、シリンダ内に封入された
加圧ガスにより、運転パネル装置11を常時上動側、つ
まり第二操作位置側に付勢しているが、該付勢力は、運
転パネル装置11が自重により第一操作位置側に下動し
ようとする力よりも僅かに大きい程度に設定されてい
る。これにより、前述したように運転パネル装置11を
第一装置位置から第二操作位置にする場合には、運転パ
ネル装置11を僅かな力で上方に押しやれば、あとはガ
ススプリング22の付勢力で自動的に第二位置まで上動
し、また第二操作位置から第一操作位置にする場合に
も、僅かな力で運転パネル装置11を下動させれば良い
ようになっている。尚、23は運転パネル装置11の運
転パネル盤11a下方部位に設けられる把手であって、
前記運転パネル11を上下動させる場合にオペレータが
把持できるようになっている。 【0017】叙述の如く構成されたものにおいて、スク
リード部6には上下のステップ部9、8が設けられてお
り、そしてオペレータは、作業状態やオペレータの数等
によって、上側または下側のステップ部9、8に載って
運転パネル装置11を操作することになるが、該運転パ
ネル装置11は、上側ステップ部9に載ったオペレータ
が操作するのに適した第二操作位置と、下側ステップ部
8に載ったオペレータが操作するのに適した第一操作位
置とに上下チルト移動自在に構成されている。この結
果、上下何れのステップ部9、8に載っている場合で
も、運転パネル装置11を操作し易い位置に位置せしめ
ることができることになって、操作性に優れる。さらに
このものにおいて、運転パネル装置11は、ガススプリ
ング22により上動側に付勢されているから、運転パネ
ル装置11を上動させる場合には力を必要とせず、また
下動させる場合に運転パネル装置11が重力によって落
下して衝撃が生じてしまうこともない。しかもこの場
合、ガススプリング22の付勢力を、運転パネル装置1
1が自重により下動しようとする力よりも僅かに大きい
程度に設定することにより、運転パネル装置11を上動
させるときに急激に跳ね上がってしまったり、下動させ
るときに大きな力を必要とするような不具合の発生を回
避できる。そのうえ、前記操作パネル装置11は、ロッ
クバー18がロック位置に位置している状態では第一、
第二操作位置にロックされ、またロックバー19がロッ
ク解除位置に位置している状態では上下チルト移動が許
容される構成になっているが、該ロックバー19は、ス
プリング21の付勢力によりロック位置に保持されると
共に、ロック位置からロック解除位置への変位は、オペ
レータがロック用レバー19を揺動操作することでなさ
れることになる。もって、運転パネル装置11の上下チ
ルト移動、および第一、第一操作位置でのロックおよび
ロック解除を、オペレータの労力を必要とせず、簡単且
つ容易に行うことができることになって、実用性に優れ
る。
スファルトフィニッシャの側面図である。 【図3】運転パネル装置を第二操作位置にしたときのア
スファルトフィニッシャの側面図である。 【図4】運転パネル装置の平面図である。 【図5】運転パネル装置の側面図である。 【図6】ロック部の拡大図である。 【図7】図4のA−A断面図である。 【図8】図7のB−B断面拡大図である。 【図9】運転パネル装置の概略斜視図である。 【符号の説明】 6 スクリード部 8 下側ステップ部 9 上側ステップ 11 運転パネル装置 11a 運転パネル 11d ガイド溝 12 走行ハンドル 14 操作スイッチ 17 支持ブラケット 17a スライド溝 17b 第一ロック溝 17c 第二ロック溝 18 ロックバー 19 ロック用レバー 22 ガススプリング
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 アスファルトフィニッシャの走行機体に
は、アスファルト合材を受けるべく機体前半部に配され
るホッパと機体本体の後方に牽引されるスクリード部と
を備えた舗装機械において、ハンドルや操作スイッチ等
の操作手段が設けられた運転パネル11を、支軸16を
支点として第一操作位置と、該第一操作位置よりも上方
を向く第二操作位置とにチルト移動自在に設け、さら
に、該運転パネルを第一、第二操作位置にそれぞれロッ
クするロック手段と、運転パネルを第二操作位置側に付
勢する付勢手段22とを設けるにあたり、ロック手段
は、車体フレーム10側に一体的に取付けられ、運転パ
ネル11の左右側面部11bの左右外方に近接するよう
に配される左右一対の支持ブラケット17と、該左右の
支持ブラケット17に前記支軸16を中心とする円弧上
の位置に開設されるスライド溝17aと、該スライド溝
17aの両端部に開設される第一、第二ロック溝17
b、17cと、運転パネル11の下面部11cにピン軸
19aを介して前後揺動自在に設けられ、上半部が運転
パネル内に位置し、下半部が運転パネルから外方に突出
するロック用レバー19と、ロック用レバー19の上端
部に左右方向中央部が止着され、左右両端部が運転パネ
ル11の左右側面部11bに開設したガイド溝11dを
貫通して外方に突出し、その突出先端部がロック用レバ
ー19の前後操作に連繋して第一、第二ロック溝17
b、17cに係合するロック位置とスライド溝17aに
係合するロック解除位置とに変位するロックレバー18
と、ロック用レバー19をロック位置側に向けて常時付
勢するスプリング21とを備えて構成され、付勢手段の
付勢力は、運転パネルが自重により第一操作位置側に下
動しようとする力よりも僅かに大きい程度に設定されて
いると共に、スクリード部には、上下二段のステップ部
を設ける一方、運転パネルの第一操作位置は下側のステ
ップ部に載ったオペレータに対応する位置に、第二操作
位置は上側のステップ部に載ったオペレータに対応する
位置に設定されており、さらに走行機体のホッパ後方を
覆う車体フレームの上面板は前低後高の傾斜状に形成さ
れていて、前記上下何れのステップ部に載って運転パネ
ルを操作する姿勢でオペレータがホッパ前端部上端位置
よりも低い位置を見通すことができるように設定されて
いることを特徴とする舗装機械における運転パネルのチ
ルト機構。
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