JP3504888B2 - シール付きラベル及びその組合せ体 - Google Patents

シール付きラベル及びその組合せ体

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JP3504888B2 JP21069499A JP21069499A JP3504888B2 JP 3504888 B2 JP3504888 B2 JP 3504888B2 JP 21069499 A JP21069499 A JP 21069499A JP 21069499 A JP21069499 A JP 21069499A JP 3504888 B2 JP3504888 B2 JP 3504888B2
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寛俊 長岡
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、電線その
他の種々の物品を識別するのに用いられるシール付きラ
ベルの改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ワイヤハーネス等の多心電線の個々の心
線を識別したり、荷物の所有者を識別したり、配送物の
宛先を表示したりする目的で物品にラベルを貼り付ける
ことが頻繁に行われている。また、物品に貼り付けられ
たラベルが水で濡れたり汚れたりするのを防止する目的
でラベルの上に透明なシールを貼り付けることが行われ
ている。
【0003】一方、このラベルとシールとを別々に保管
すると、ラベルの貼付けとシールの貼付けとを別途に行
う作業が必要となって取り扱いが面倒である。また、透
明シールがラベルの上に同じ面積で貼り付けられている
だけであると、ラベルの貼付け面と被着物品の表面との
間の隙間からごみや液体等が侵入しラベルが剥がれ易く
なる欠点がある。このため、このラベルとシールとが一
体となっており、シールがラベルを広く覆うように大き
な面積としたシール付きラベルが提案されている(実公
昭60−17356号公報参照)。
【0004】この従来技術のシール付きラベルは、ラベ
ル本体の上にシール本体が開閉自在に重畳していて、そ
の上縁で両者が一体に貼り付いており、シール本体を開
いた状態でラベル本体に適宜の表示を施した後、ラベル
本体と共にシール本体を被着物品に貼り付けて使用され
ている。
【0005】このシール付きラベルは、シールとラベル
とを一体にして保管するので処理が容易であると共に、
シールはラベルよりも大きな面積を有するので、ラベル
の貼付け面にごみや水が入ることがなく、ラベルが剥が
れることがなく有利である。
【0006】しかし、この従来技術のシール付きラベル
は、シールがラベルの上に重なっているので、印刷機
(マーキング機)を用いてラベルの表面に印刷を施すこ
とができないし、ラベルとシールとを別々に製造し、こ
れらを上縁で相互に貼り付けて一体化するので、製造効
率が低い欠点があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、ラベルの貼付け面へごみ、液体等が侵入す
るのを容易に防止することができ、且つラベルの表面に
印刷を容易に行うことができるシール付きラベルを提供
することにある。
【0008】本発明が解決しようとする他の課題は、ラ
ベルの貼付け面へごみ、液体等が侵入するのを容易に防
止することができ、且つ複数のラベルの表面に印刷を連
続して容易に行うことができるシール付きラベル組合せ
体を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の課題解決
手段は、ラベル本体とこのラベル本体に被せてラベル本
体を密封する透明なシール本体とから成るシール付きラ
ベルにおいて、ラベル本体とシール本体とは平面上に連
続して一体に形成されてシール本体がラベル本体の上に
なるように被着物品のまわりに巻き付けて使用されるも
のであり、且つシール本体は、ラベル本体の両縁と被着
物品の表面との間を密閉するようにラベル本体の幅より
も広い幅を有することを特徴とするシール付きラベルを
提供することにある。
【0010】本発明の第2の課題解決手段は、剥離紙と
この剥離紙に間隔をあけて剥離自在に貼り付けられた複
数のシール付きラベルから成り、このシール付きラベル
は、ラベル本体とシール本体とは平面上に連続して一体
に形成されてシール本体がラベル本体の上になるように
被着物品のまわりに巻き付けて使用されるものであり、
且つシール本体は、ラベル本体の両縁と被着物品の表面
との間を密閉するようにラベル本体の幅よりも広い幅を
有することを特徴とするシール付きラベル組合せ体を提
供することにある。
【0011】第1及び第2の課題解決手段において、シ
ール付きラベルは、典型的には、透明な帯状体から成
り、ラベル本体は、この透明な帯状体の一部の上にシル
クスクリーン印刷等によって印刷下地を形成するように
不透明にした帯状体部分から成り、シール本体は、残余
の透明な帯状体部分から成っているのが好ましい。
【0012】同様に、第1及び第2の課題解決手段にお
いて、ラベル本体とシール本体との境界部は、曲線部分
から成っているのが好ましい。
【0013】このように、シール本体がラベル本体に平
面上に連続して一体に形成されていると、被着物品に巻
き付けて使用される前の未使用の状態では、ラベル本体
とシール本体とは平面的に展開していてラベル本体は開
いているので、印刷機(マーキング機)を用いてラベル
の表面に印刷(マーキング)を施すことができる。特
に、複数のシール付きラベルを剥離紙に間隔をあけて貼
り付けると、この剥離紙をキャリアとして印刷を連続的
に行うことができるので有利である。
【0014】また、ラベルとシールとは平面上に連続し
ているので、同じ帯状材料を利用してその上に加工を施
して連続的に容易に製造することができ、製造効率が高
い利点を有する。
【0015】更に、シール本体は、ラベル本体の両縁と
被着物品の表面との間を密閉するようにラベル本体の幅
よりも広い幅を有するので、シール付きラベルを被着物
品のまわりに巻き付けるだけでラベルの貼付け面にごみ
や液体が侵入するのを容易に防止することができる。
【0016】ラベル本体とシール本体との境界部が曲線
部分から成っていると、ラベル付きシール10を剥離紙
から剥がす際にこの境界部13でちぎれることがなく、
シール付きラベルの無駄をなくすことができて有利であ
る。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面を参照
して詳細に述べると、図1は本発明の1つの実施の形態
によるシール付きラベル10を示し、このシール付きラ
ベル10は、印刷などの適宜の表示を施すことができる
ラベル本体12とこのラベル本体12に被せてラベル本
体12を密封する透明なシール本体14とから成ってい
る。
【0018】本発明のシール付きラベル10は、ラベル
本体12と透明なシール本体14とが平面上に連続して
一体に形成されており、このシール付きラベル10は、
図2(A)に示すように、シール本体14がラベル本体
12の上になるように被着物品20のまわりに巻き付け
て使用される。ラベル本体12及びシール本体14の裏
面は粘着剤、接着剤等の接着層16を有するので、巻き
付け動作のみでラベルをシールしながら貼り付けること
ができる。
【0019】図1(A)及び図2(B)に示すように、
シール本体14は、ラベル本体12の両縁12aと被着
物品20の表面との間を密閉するようにラベル本体12
の幅12Wよりも広い幅14Wを有する。
【0020】また、ラベル本体12は、図1(B)及び
図2(A)に示すように、最大で被着物品20の被着物
品の巻き付け部分の全周に巻き付けるのに必要な長さ1
2Lを有するが、その表面に印刷すべき文字等を印刷し
認識するのに必要な長さ程度あれば、それより小さい長
さであってもよいのはもちろんである。この場合には、
被着物品の巻き付け部分の全周よりも短い周部分にラベ
ル本体12が巻き付けられるが、ラベル本体12上の印
字を判読することができるように、被着物品の上側部分
にラベル本体12が巻き付けられるようにする。一方、
シール本体14は、ラベル本体12の全長にわたって幅
方向に密閉するように、図1(B)及び図2(A)に示
すように、被着物品の巻き付け部分の全周長さかそれよ
りも若干大きな長さ14Lを有すれば充分である。
【0021】本発明のシール付きラベル10は、典型的
には、塩化ビニル等のプラスチックフィルム又はテープ
等の如き図1(A)の平面形状に形成した透明な帯状体
18から作られる。ラベル本体12は、この透明な帯状
体18の端部の上に白色塗料を塗布するかシルクスクリ
ーン印刷等を施すことによって印刷下地12Aを形成す
るように不透明にした帯状体部分18Aから形成され、
またシール本体14は、残余の透明な帯状体部分18B
から形成される。従って、本発明のシール付きラベル1
0は、プラスチックフィルム又はテープを成形加工又は
打ち抜き加工し、またその上に塗料の塗布またはシルク
印刷等の作業によって容易に製造することができる。
【0022】このように、シール本体14がラベル本体
12に平面上に連続して一体に形成されていると、被着
物品20に巻き付けて使用される前の未使用の状態で
は、ラベル本体12とシール本体14とは平面的に展開
していてラベル本体12は開いているので、印刷機(マ
ーキング機)を用いてラベルの表面に印刷を施すことが
できる。
【0023】また、図2(B)に示すように、シール本
体14の両縁14aは、ラベル本体12の両縁12aと
被着物品20の表面との間を密閉するようにラベル本体
12の両縁12aを越えて被着物品20の表面に密着す
るので、ラベル本体12の貼付け面と被着物品20の表
面との間にごみや液体が侵入するのを有効に防止するこ
とができる。
【0024】図1の形態では、ラベル本体12とシール
本体14との境界部13は、略L字形となっているが、
図3(A)及び図3(B)に示すように、この境界部1
3は、ラベル部本体12からシール本体14に向けて次
第に幅が広くなる曲線状部分13Aから成っているか、
図3(C)及び図3(D)に示すように、ラベル本体1
2の幅よりも内側にくびれるようにした曲線状部分13
Bから成っているのが好ましいが、その理由は、後に述
べるように、ラベル付きシール10を剥離紙から剥がす
際にこの境界部13でちぎれるのを有効に防止すること
ができることである。
【0025】また、図1の形態では、ラベル本体12
は、略矩形状であったが、図3(B)に示すように、先
細の形態その他適宜の形態とすることができる。ラベル
本体12の表面上に印刷される文字、記号等の印字は、
図3(A)乃至図3(D)に示すように、長手方向に沿
って横向きに印刷してもよいし、図4(A)に示すよう
に、ラベル本体12の幅方向に横向きに印刷してもよい
し、図4(B)に示すように、ラベル本体12の長手方
向に縦向きに印刷してもよい。
【0026】本発明に係るシール付きラベル組合せ体1
00が図5に示されており、このシール付きラベル組合
わせ体100は、テープ状の剥離紙102とこの剥離紙
102に間隔をあけて剥離自在に貼り付けられた複数の
シール付きラベル10とから成っている。このシール付
きラベル10は、図1乃至図4を参照して詳細に述べた
単体のシール付きラベル10と全く同じ構造を有するの
で、その詳細な説明は省略する。
【0027】このシール付きラベル組合せ体100は、
単体のシール付きラベル10に比べて保管及び管理(数
量管理等)が容易であるが、特にシール付きラベル10
のラベル本体12の表面に印刷を施すのに有利である。
即ち、この剥離紙100をキャリアとしてシール付きラ
ベルをその間隔毎に印刷機(マーキング機)の印字部に
送り込んで複数のシール付きラベル10に連続的に印刷
(マーキング)を施すことができる。
【0028】
【発明の効果】本発明によれば、上記のように、シール
本体がラベル本体に平面上に連続して一体に形成されて
いるので、被着物品に巻き付けるだけでラベル貼りとシ
ール処理とを同時に行うことができ、従って取り扱いが
容易である。
【0029】また、ラベル貼りとシールとを行う前の未
使用の状態では、ラベル本体とシール本体とは平面的に
展開していてラベル本体は開いているので、印刷機(マ
ーキング機)を用いてラベルの表面に容易に印刷(マー
キング)を施すことができる。
【0030】更に、ラベル本体とシール本体とは平面上
に連続しているので、同じ帯状材料を利用しその上に加
工を施して連続的に容易に製造することができ、製造効
率が高い効果がある。
【0031】シール本体は、ラベル本体の両縁と被着物
品の表面との間を密閉するようにラベル本体の幅よりも
広い幅を有するので、シール付きラベルを被着物品のま
わりに巻き付けるだけでラベルの貼付け面にごみや液体
等が浸入するのを容易に防止することができる。
【0032】特に、剥離紙に間隔をあけて剥離自在に貼
り付けられた複数のシール付きラベルから成っているシ
ール付きラベル組合わせ体は、シール付きラベルの保管
及び管理(数量管理等)を容易とし、特にシール付きラ
ベルのラベル本体の表面に連続的に印刷を施すのに有利
である。
【0033】更に、ラベル本体とシール本体との境界部
が曲線部分から成っていると、ラベル付きシールを剥離
紙から剥がす際にこの境界部でちぎれることがなく、シ
ール付きラベルの無駄をなくすことができて有利であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1つの実施の形態によるシール付きラ
ベルを示し、同図(A)は、その平面図、同図(B)は
その側面図、同図(C)は、その一部の拡大側面図であ
る。
【図2】図1のシール付きラベルを被着物品に巻き付け
て使用する状態を示し、同図(A)は、被着物品の横断
面図、同図(B)は、被着物品の縦断面図である。
【図3】本発明の他の実施の形態によるシール付きラベ
ルの一部を示し、同図(A)はその第1の例の部分平面
図、同図(B)は第2の例の部分平面図、同図(C)は
第3の例の部分平面図、同図(D)は第4の例の部分平
面図である。
【図4】ラベル本体に印刷が施された異なる状態を示
し、同図(A)は、幅方向に印刷した例の平面図、同図
(B)は、長手方向に縦向きに印刷した例の平面図であ
る。
【図5】本発明に係るシール付きラベル組合わせ体の平
面図である。
【符号の説明】
10 シール付きラベル 12 ラベル本体 12A 印刷下地 12W ラベル本体の幅 12L ラベル本体の長さ 12a 両縁 13 境界部 13A 曲線状部分 13B 曲線状部分 14 シール本体 14W シール本体の幅 14L シール本体の長さ 14a 両縁 16 接着層 18 帯状体 18A ラベル本体に相応する帯状体部分 18B シール本体に相応する帯状体体部分 20 被着物品 100 シール付きラベル組合せ体 102 剥離紙

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ラベル本体と前記ラベル本体に被せて前
    記ラベル本体を密封する透明なシール本体とから成るシ
    ール付きラベルにおいて、前記ラベル本体とシール本体
    とは平面上に連続して一体に形成されて前記シール本体
    が前記ラベル本体の上になるように被着物品のまわりに
    巻き付けて使用されるものであり、且つ前記シール本体
    は、前記ラベル本体の両縁と前記被着物品の表面との間
    を密閉するように前記ラベル本体の幅よりも広い幅を有
    することを特徴とするシール付きラベル。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のシール付きラベルであ
    って、透明な帯状体から成り、前記ラベル本体は、前記
    透明な帯状体の一部の上に印刷下地を形成するように不
    透明にした帯状体部分から成り、前記シール本体は、残
    余の透明な帯状体部分から成っていることを特徴とする
    シール付きラベル。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載のシール付きラベ
    ルであって、前記ラベル本体とシール本体との境界部は
    曲線部分から成っていることを特徴とするシール付きラ
    ベル。
  4. 【請求項4】 剥離紙と前記剥離紙に間隔をあけて剥離
    自在に貼り付けられた複数のシール付きラベルから成
    り、前記シール付きラベルは、ラベル本体と前記ラベル
    本体に被せて前記ラベル本体を密封する透明なシール本
    体とから成り、前記ラベル本体とシール本体とは平面上
    に連続して一体に形成されて前記シール本体が前記ラベ
    ル本体の上になるように被着物品のまわりに巻き付けて
    使用されるものであり、且つ前記シール本体は、前記ラ
    ベル本体の両縁と前記被着物品の表面との間を密閉する
    ように前記ラベル本体の幅よりも広い幅を有することを
    特徴とするシール付きラベル組合せ体。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載のシール付きラベル組合
    せ体であって、前記シール付きラベルは、透明な帯状体
    から成り、前記ラベル本体は、前記透明な帯状体の一部
    の上に印刷下地を形成するように不透明にした帯状体部
    分から成り、前記シール本体は、残余の透明な帯状体部
    分から成っていることを特徴とするシール付きラベル組
    合せ体。
  6. 【請求項6】 請求項4又は5に記載のシール付きラベ
    ル組合せ体であって、前記ラベル本体とシール本体との
    境界部は曲線部分から成っていることを特徴とするシー
    ル付きラベル組合せ体。
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