JP3504630B2 - 不飽和ポリエステル樹脂の製造方法および製造装置 - Google Patents

不飽和ポリエステル樹脂の製造方法および製造装置

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JP3504630B2
JP3504630B2 JP2001124295A JP2001124295A JP3504630B2 JP 3504630 B2 JP3504630 B2 JP 3504630B2 JP 2001124295 A JP2001124295 A JP 2001124295A JP 2001124295 A JP2001124295 A JP 2001124295A JP 3504630 B2 JP3504630 B2 JP 3504630B2
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/62Plastics recycling; Rubber recycling

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  • Separation, Recovery Or Treatment Of Waste Materials Containing Plastics (AREA)
  • Polyesters Or Polycarbonates (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、飽和ポリエステル
樹脂廃棄物の再利用方法及び再利用装置に関する。特に
飽和ポリエステル樹脂廃棄物を化学的に処理して工業的
に付加価値の高い原料を得る方法およびその装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】PETボトルやフィルムなどの飽和ポリ
エステル樹脂廃棄物を再利用するための方法としては熱
で溶融して再成形するマテリアルリサイクルが主として
行われている(R.J.Ehring編著、プラスチックリサイク
リング研究会訳、「プラスチックリサイクリング−回収
から再生まで−」、p.71、工業調査会(199
3))。しかし、着色している樹脂、汚れの付着してい
る樹脂や異種樹脂が混入した樹脂の場合はこのリサイク
ル方法では商品価値がない再生品しか得られないために
行われていない。このような事情もあって、容器包装リ
サイクル法によるPETボトルのリサイクル率は平成1
1年度で22.8%にすぎない(PETボトルリサイク
ル推進協議会)。また再成形時に水分が存在すると加水
分解を起こし、分子量の低下ひいては物性の低下を引起
こすという問題があった。
【0003】一方、PETボトルやフィルムの再利用方
法として、加水分解、メタノール分解、グリコール分解
により、モノマーを回収し、PETに再生する技術が開
発されている(「廃プラスチック サーマル&ケミカル
・リサイクリング」、p.201、化学工業日報社(1
994))。たとえば、特開2000-198876号公報には、
グリコール分解し、その分解液を不飽和二塩基酸と反応
させ、不飽和ポリエステル樹脂を再生する方法が開示さ
れている。しかし、一般にこのようなケミカルリサイク
リングでは生成物の精製が困難であるという問題があっ
た。またグリコール分解により不飽和ポリエステル樹脂
に再生する技術については従来つぎのような問題があっ
た。
【0004】第1の問題点は、飽和ポリエステル樹脂を
グリコール分解して不飽和ポリエステルを再生する場合
は、グリコール分解物のヒドロキシル基(OH基)の定量
を行ない、これに二塩基酸を正確に等モル縮合させなけ
ば、高分子量の不飽和ポリエステルが得られない。しか
しOH基の測定は、無水フタル酸と反応させ、残存する
酸基をアルカリで滴定することにより行なわれるが、酸
化物(酸成分)のために不正確となり、当モルの二塩基
酸が仕込めず、高分子量の不飽和ポリエステルが得られ
ないという問題があった。またグリコール分解時に酸化
されて、不純物が生成し、黄色に着色する場合が多く、
また刺激臭があるという問題もあった。
【0005】第2の問題点は、飽和ポリエステル樹脂廃
棄物対グリコールのモル比(グラム当量)は理論的には
1:1.1程度であれば分解するが、この比では飽和ポ
リエステル樹脂廃棄物がグリコール液に浸らないため
に、通常1:2近くまでグリコールを過剰に使ってい
る。しかし再生する不飽和ポリエステル樹脂の高分子量
化を図るために過剰のグリコールに当モルの二塩基酸を
反応させる結果、再生する不飽和ポリエステル樹脂の重
量は、原料である飽和ポリエステル樹脂廃棄物の重量の
約4.7倍となり、原料廃棄物の再生樹脂中に占める割
合が小さいという問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、飽和ポリエ
ステル樹脂廃棄物から不飽和ポリエステル樹脂へのケミ
カルリサイクルにおいて、生成物の精製を必要とせず、
原料廃棄物の再生樹脂中に占める割合が大きいことを特
徴とする製造方法およびその装置を提供する。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、飽和ポリエス
テル樹脂廃棄物に不活性ガスの雰囲気下、酸化防止剤の
存在下でグリコールを反応させてグリコール分解液を製
造し、該グリコール分解液に二塩基酸を反応させる不飽
和ポリエステル樹脂の製造方法であって、酸化防止剤
が、フェノール系酸化防止剤と、アミン系酸化防止剤
と、硫黄系酸化防止剤と、ヒンダードアミン系光安定剤
と、ラジカル重合禁止剤とからなる群より選択される少
なくとも1種であることを特徴とする
【0008】飽和ポリエステル樹脂廃棄物は触媒により
分解するのが好ましく、またグリコールとしては飽和ポ
リエステル樹脂廃棄物のグリコール分解液を添加したグ
リコールを用いるのが好ましい。
【0009】本発明の好ましい実施態様として、グリコ
ール分解液製造工程の途中または後に、グリコール分解
液に飽和ポリエステル樹脂廃棄物を添加し、その後合成
を進めることができる。またグリコール分解液から余剰
のグリコールを回収し再使用する実施態様も好ましい。
【0010】
【0011】本発明はこのような不飽和ポリエステル樹
脂を製造する方法および装置に関する。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の不飽和ポリエステル樹脂
の製造方法は、飽和ポリエステル樹脂廃棄物からグリコ
ール分解液を製造する第1工程、および該グリコール分
解液から不飽和ポリエステル樹脂を製造する第2工程か
らなる。
【0013】第1の工程では、飽和ポリエステル樹脂廃
棄物に不活性ガスの雰囲気下、酸化防止剤の存在下でグ
リコールを反応させてグリコール分解液を製造する。
【0014】飽和ポリエステル樹脂廃棄物は、ポリエチ
レンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレ
ート(PBT)、ポリエチレンナフタレート(PEN)
などの飽和ポリエステルからなるボトル、フィルムなど
の成形品であり、廃棄物である。
【0015】飽和ポリエステル樹脂廃棄物は破砕し、必
要に応じて洗浄し、ふるいに掛けるなどの前処理を行な
う。破砕は衝撃式破砕機(ハンマー式、チェーン式)、
せん断式破砕機、切断式破砕機、圧縮式破砕機(ロール
式、コンベア式、スクリュ式)、スタンプミル、ボール
ミル、ロッドミル粉砕機などの通常の方法により行われ
る。破砕後の大きさは反応効率の点から、目の開きが3
0mmのふるいを通る物が好ましく、より好ましくは1
0mm、特に好ましくは5mmの目の開きのふるいを通
る破砕物がよい。
【0016】飽和ポリエステル樹脂廃棄物は、酸化を防
止することにより再生樹脂の着色を抑え、酸の生成、刺
激臭などを防ぐ点で、不活性ガスの雰囲気下、酸化防止
剤の存在下で処理する必要がある。不活性ガスとしては
窒素ガス、アルゴンガス、ヘリウムガス等であるが、値
段が安い点で窒素ガスが好ましい。
【0017】グリコールは、飽和ポリエステル樹脂廃棄
物をグリコール分解し、分解物を得るために使用する。
グリコールとしては、エチレングリコール、プロピレン
グリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリ
コール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコ
ール、トリプロピレングリコール、ポリプロピレングリ
コール、ネオペンチルグリコール、1,3−ブタンジオ
ール、1,6−ヘキサンジオール、水素化ビスフェノー
ルA、ビスフェノールAプロピレンオキシド付加物、ジブ
ロムネオペンチルグリコールなどがあるが、再生樹脂の
スチレンへの溶解性がよく値段が安い点で、プロピレン
グリコールが好ましい。
【0018】グリコールの配合量は飽和ポリエステル樹
脂廃棄物100部に対して20〜500重量部が好まし
く、50〜200重量部がより好ましい。グリコールの
配合量が20部より少ないと飽和ポリエステル樹脂廃棄
物のグリコール分解が十分に進まず、一方500重量部
より多いと、これに対応して過剰のグリコールと反応さ
せるために配合する二塩基酸の配合量が増加する結果、
飽和ポリエステル樹脂廃棄物の再生樹脂中に占める割合
が小さくなるという問題が顕著となる。
【0019】グリコールの配合量は、グリコールの分解
に際して使用する反応タンクの形状などによっても異な
るが、飽和ポリエステル樹脂廃棄物がグリコールに十分
に浸るようにするために通常はグリコールを過剰に加え
る。したがってそのまま反応を進めると、第2工程で過
剰のグリコールに対し等モルの二塩基酸を加える必要が
生じ、再生樹脂中に占める飽和ポリエステル樹脂廃棄物
の割合が小さくなってしまうという問題がそのまま残
る。そこで本発明ではこのような問題を解消し、新たな
グリコールの使用量を低減し、グリコール分解液中に含
まれる未反応のグリコールを有効に活用する点で、グリ
コール分解液を新しいグリコールに加えて用い、グリコ
ール分解液を再度分解に用いたり、グリコール分解液に
飽和ポリエステル樹脂廃棄物を分解工程中または合成時
に加えたりする方法が好ましい。またグリコール分解液
より過剰のグリコールを回収し再利用することもでき
る。グリコールの回収は分解時に240℃程度の温度に
なり、プロピレングリコール(沸点188℃)、エチレ
ングリコール(沸点198℃)の沸点より高いので、蒸
留が好ましい。
【0020】グリコールの配合量を変えることにより、
グリコール分解物の分子量を調整することできる。グリ
コールの配合量が少ないとグリコール分解物の分子量が
大きくなり、グリコールの配合量が多いとグリコール分
解物の分子量は小さくなる。
【0021】酸化防止剤は、飽和ポリエステル樹脂廃棄
物の分解時の酸化を防止することにより再生する樹脂の
着色を効果的に抑制し、酸の生成、刺激臭などを防ぐ点
で、使用する必要がある。酸化防止剤としては、3,5-ジ
-t-ブチル-4-ヒドロキシトルエン(BHT)、2,4,6-ト
リ-t-ブチルフェノール、2,5-ジ-t-ブチルハイドロキノ
ン、ブチルヒドロキシアニソール、シクロヘキシルフェ
ノール、ビスフェノールA、4,4'-メチレンビス(2,6-
ジ-t-ブチルフェノール)などのフェノール系酸化防止
剤、N−フェニル−1−ナフチルアミン、N,N’−ジ
フェニル−p−フェニレンジアミン、N,N'-ジ-β-ナフ
チル-p-フェニレンジアミンなどのアミン系酸化防止
剤、チオビス(β−ナフトール)、テトラエチルチウラ
ムジサルファイドなどの硫黄系酸化防止剤、ビス(2,
2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)セバケ
ート、ビス(N−メチル−2,2,6,6−テトラメチ
ル−4−ピペリジニル)セバケートなどのヒンダードア
ミン系光安定剤、ヒドロキノン、p−t−ブチルカテコ
ール、ベンゾキノンなどのラジカル重合禁止剤などがあ
るが、効果の点で、フェノール系酸化防止剤が好まし
い。
【0022】酸化防止剤の配合量は飽和ポリエステル樹
脂廃棄物100部に対して0.0001〜1重量部が好
ましく、0.01〜0.5重量部がより好ましい。酸化
防止剤の配合量が0.0001重量部より少ないと飽和
ポリエステル樹脂廃棄物の分解時の酸化を十分に抑制す
ることができず、再生する樹脂の着色を効果的に抑制
し、酸の生成、刺激臭などを防ぐことが困難となる。一
方1重量部より多いと、再生不飽和ポリエステル樹脂の
ラジカル重合による硬化を抑制するという問題が生じや
すい。
【0023】第1の工程では、飽和ポリエステル樹脂廃
棄物の分解を適度に促進する点で、触媒を用いることが
好ましい。触媒としては、水酸化ナトリウム、水酸化カ
リウム、ナトリウムメチラート、ナトリウムエチラート
などの各種の塩基、酢酸亜鉛、酢酸マグネシウム、酢酸
カルシウム、酢酸リチウム、酢酸ナトリウムなどの酢酸
金属塩、酸化アンチモン、トリブチル錫メトキシド、チ
タンテトラブトキシドなどがあり、2以上を併用するこ
ともできる。これらの中では、安価で中和し易いという
点で、水酸化ナトリウムが好ましい。
【0024】触媒の配合量は、飽和ポリエステル樹脂廃
棄物100重量部に対して0.01〜10重量部が好ま
しく、0.1〜1重量部がより好ましい。触媒の配合量
が0.01重量部より少ないと十分に分解を促進するこ
とができず、一方10重量部より多いと中和が困難とな
り、再生樹脂の物性に悪影響を与える。
【0025】第1工程の反応温度は100〜300℃が
好ましく、200〜260℃がより好ましい。反応温度
が100℃より低いと分解速度が遅く、一方300℃よ
り高いと酸化され、着色、刺激臭が大となる。また反応
温度が高いほど分解物の分子量は小さくなる。
【0026】第1の工程は大気圧下あるいは加圧下で行
なうことができるが、低沸点グリコールを用いる場合に
おいては、加圧下で反応させることによりグリコールの
沸点以上の温度でグリコール分解をすることができる。
反応温度が高いほど分解が速くなる。
【0027】反応時間は1〜2時間で十分である。一般
に反応時間が長いほど分解物の分子量は小さくなる。
【0028】本発明の第2工程は、第1工程で製造され
たグリコール分解液に二塩基酸を反応させて不飽和ポリ
エステル樹脂を製造する。
【0029】グリコール分解液は精製せずに第2工程で
用いる。すなわち本発明では、一般に処理が困難である
精製工程を経ることなく直接、不飽和ポリエステル樹脂
を合成する。
【0030】第2工程では、グリコール分解液に不飽和
二塩基酸(および飽和二塩基酸)を反応させて不飽和ポ
リエステル樹脂を合成する。
【0031】二塩基酸のうち飽和二塩基酸としては、シ
ュウ酸、マロン酸、コハク酸、クロロコハク酸、ブロモ
コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベ
リン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ブラシル酸、メチ
ルマロン酸、エチルマロン酸、ジメチルマロン酸、メチ
ルコハク酸、2,2−ジメチルコハク酸、2,3−ジメ
チルコハク酸、テトラメチルコハク酸、フタル酸、クロ
ロフタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、5−メチル
イソフタル酸、テトラヒドロフタル酸、メチルテトラヒ
ドロフタル酸、エンドメチレンテトラヒドロフタル酸、
テトラブロムフタル酸、クロレンド酸、フェニルコハク
酸、o−カルボキシフェニル酢酸、o−フェニレン二酢
酸などがあり、値段、反応性、物性の点で無水フタル酸
が好ましい。
【0032】二塩基酸のうち不飽和二塩基酸としては、
マレイン酸、クロロマレイン酸、フマル酸、クロロフマ
ル酸、シトラコン酸、メサコン酸、グルタコン酸、イタ
コン酸、アリルマロン酸、イソプロピリデンコハク酸、
ムコン酸などがあり、値段、反応性、物性の点で無水マ
レイン酸が好ましい。
【0033】第2工程の不飽和ポリエステルの合成(縮
合反応)は、グリコールがハーフエステルとなり留去さ
れない点で、2段階に分けて行なうのが好ましい。した
がって前段の条件は140〜160℃で0.5〜2時間
が好ましく、145〜155℃で1.0〜1.5時間が
より好ましい。また、引続いて行なわれる後段の反応の
条件は200〜220℃で3〜8時間が好ましく、20
5〜215℃で4〜6時間がより好ましい。前段、後段
とも窒素気流下で、生成する水を留去しながら反応させ
る。
【0034】上下、円周方向の攪拌により、また攪拌速
度が大きいほど、窒素流量が大きいほど、合成時の生成
水が留去され易くなり、合成不飽和ポリエステルは高分
子量となる。したがって合成時間がこれにより短縮され
る。
【0035】本発明により不飽和ポリエステル樹脂を製
造した後、不飽和ポリエステル樹脂内の二重結合と共重
合可能なビニルモノマー、たとえばスチレン、メタクリ
ル酸メチル、ビニルトルエン、酢酸ビニルなど、または
ジアリルフタレートなどにより重合開始剤の存在下で不
飽和ポリエステル樹脂を架橋させ、硬化不飽和ポリエス
テル樹脂を得ることができる。
【0036】本発明の製造方法においては、第1工程で
得られるグリコール分解液を精製する必要がない点は上
述のとおりであるが、その後の第2工程においても精製
工程を必要としない。また反応系に多少の水分が混合し
ていても支障なく不飽和ポリエステル樹脂を製造するこ
とができる。さらに本発明では、着色樹脂、汚れの付着
した樹脂も不飽和ポリエステルに再合成してレジンコン
クリートなどに用いることができる。また異種樹脂の混
入した廃棄樹脂では、分解後の濾過により除去できる。
【0037】本発明は不飽和ポリエステル樹脂の前記製
造方法を実施する装置に関する。該装置は典型的には図
1の概略図に示され、反応タンク1、グリコール分解液
タンク3および不飽和ポリエステル樹脂タンク4よりな
る。
【0038】反応タンク1は、上部に飽和ポリエステル
樹脂廃棄物(破砕物)を導入する廃棄樹脂タンク12、
グリコールを導入するグリコール導入路13、酸化防止
剤を導入する酸化防止剤導入路14、攪拌装置15、窒
素ガスを導入する窒素ガス導入路16、二塩基酸を導入
する二塩基酸導入路17、受器21とコンデンサ22と
トラップ23とからなる除水装置2を有する。また反応
タンク1は、周囲に加熱装置11を有する。
【0039】反応タンク1および廃棄樹脂タンク12の
材質は、ガラス製よりステンレススチール製が好まし
い。ステンレススチール製とすることにより、アルカリ
に強く、高温・加圧下で使用することができるようにな
り、また攪拌のトルクを大きくすることができ、飽和ポ
リエステル樹脂廃棄物のグリコールに対する割合を大き
くすることができる。
【0040】反応タンク1および廃棄樹脂タンク12
は、耐圧性を有することが好ましい。加圧下で反応させ
ることにより、グリコールの沸点以上の温度でグリコー
ル分解をすることができ、分解反応を速くできるように
なる。廃棄樹脂タンク12が耐圧性を有すると、グリコ
ール分解液に飽和ポリエステル樹脂廃棄物を加えるなど
の本発明の改良法を実施することができる。耐圧性を有
するとは、0.98MPa以上の圧力に耐えられること
をいう。
【0041】攪拌装置15は、イカリ型攪拌羽根15a
およびプロペラ型攪拌羽根15bを有するものが好まし
い。イカリ型攪拌羽根15aは回転により円周方向に内
容液を強制攪拌するのに対し、プロペラ型攪拌羽根15
bは回転により上下方向に内容液を強制攪拌するため、
内容液を効率よく攪拌する。したがって分解時に飽和ポ
リエステル樹脂廃棄物とグリコールとの接触を完全に行
ない、合成時には生成水を有効に除去することができ
る。
【0042】加熱装置11は、外部で所定の温度に熱し
たオイルなどの熱媒を反応タンク1の周囲に設けたジャ
ッケットに通して、反応タンク1の内部を加熱する装置
である。
【0043】反応タンク1とグリコール分解液タンク3
との間には、異物、異種樹脂などを除去する点で濾過器
5を設けることが好ましい。また反応条件によっては、
飽和ポリエステル樹脂廃棄物(破砕物)は分解後、液状
物と固形物になるから、濾過器5により液状物と固形物
を分離し、それぞれを別途に回収する。このような濾過
器にはフィルタープレス機、遠心濾過機などがある。
【0044】窒素ガスで反応タンク1内を置換した後、
前記廃棄樹脂タンク12から飽和ポリエステル樹脂廃棄
物(破砕物)を反応タンク1に入れ、これを酸化防止剤
の存在下でグリコール中で攪拌することにより破砕物が
分解される。所定の反応が終了すると反応タンク1の下
部よりグリコール分解液を排出し、グリコール分解液タ
ンク3に移送される。つぎにグリコール分解液を再度反
応タンク1に戻し、二塩基酸導入路から二塩基酸を加
え、反応終了後、得られる不飽和ポリエステル樹脂にス
チレンを所定量加えた後、この液状不飽和ポリエステル
樹脂を反応タンク1の下部から取り出し、不飽和ポリエ
ステル樹脂タンク4へ移送する。
【0045】設置場所に余裕があれば、飽和ポリエステ
ル樹脂廃棄物の分解タンク、不飽和ポリエステル樹脂合
成タンクおよびスチレン混合タンクを別々に設けるのが
好ましい。
【0046】本発明により得られる不飽和ポリエステル
樹脂は成形材料、接着剤、塗料などとして使用すること
ができる。再生樹脂の成形には、通常用いられるハンド
レイアップ成形、スプレイアップ成形、遠心ドラム法成
形、圧縮成形、注型成形、引抜き成形、射出成形、トラ
ンスファ成形などが用いられる。
【0047】
【実施例】本発明の実施例では、飲料水用のPETボト
ルの蓋を取り、本体のポリエステル樹脂部分を鋏で予め
大きく裁断した後、ロータリーカッターミル((株)ホ
ーライ製Granulaters U−140)により
粒径5mmに破砕し、これを試料として用いた。
【0048】実施例1 (BHTの存在下、ポリエチレングリコールによる分
解)PETボトル破砕物19.22g(エチレンテレフ
タレート単位0.1グラム当量)、ポリエチレングリコ
ール(和光純薬株式会社製のPEG200)40.01
g(0.2モル)、BHT 0.186g(3,000
ppm)、NaOH0.140g(2,400ppm)
を500ml三口フラスコ(攪拌機、冷却器付き)に入
れ、窒素下、240℃で2時間処理した。反応後、濾過
し、メタノール、アセトン、THFで洗い、乾燥後、原
料残渣は0.0000gで、分解率は100%であっ
た。その後希硫酸で中和した。OH基価2.88グリコ
ールモル/kg、酸価4.25mgKOH/gであっ
た。
【0049】GPCより、得られた分解物のピーク1は
数平均分子量=855、重量平均分子量=1,050、
重量平均分子量/数平均分子量=1.23であった。分
解物のピーク2は数平均分子量=350、重量平均分子
量=353、重量平均分子量/数平均分子量=1.01
であった。分解物のピーク3は数平均分子量=236、
重量平均分子量=239、重量平均分子量/数平均分子
量=1.01であった。分解物の全体ピークは数平均分
子量=611、重量平均分子量=900、重量平均分子
量/数平均分子量=1.47であった。 (不飽和ポリエステル樹脂の合成)PEG200による
分解物20.0g(0.0576グリコールモル)に、
無水マレイン酸3.39g(0.0346モル)、無水
フタル酸3.41g(0.0230モル)を加え、窒素
気流下で、150℃で1時間、210℃で4時間加熱し
て縮合し、不飽和ポリエステル25gが得られた。GP
Cによれば、得られた不飽和ポリエステルの数平均分子
量は1,701、重量平均分子量/数平均分子量=2.
51であった。
【0050】なお、比較用データとして、市販の不飽和
ポリエステル樹脂である大日本インキ化学工業(株)製
のポリライト210Mの数平均分子量は1,646、重
量平均分子量/数平均分子量=3.26である。
【0051】実施例2 (ヒドロキノンの存在下、ポリエチレングリコールによ
る分解)PETボトル破砕物19.22g(エチレンテ
レフタレート単位0.1グラム当量)、ポリエチレング
リコール(和光純薬株式会社製PEG300)45.0
5g(0.15モル)、ヒドロキノン0.195g
(3,000ppm)を500ml三口フラスコ(攪拌
機、冷却器付き)に入れ、窒素下、240℃で2時間処
理した。反応後、濾過し、メタノール、アセトン、TH
Fで洗い、乾燥後、原料残渣は0.0000gで、分解
率は100%であった。その後希硫酸で中和した。OH
基価3.40グリコールモル/kg、酸価2.74mg
KOH/gであった。
【0052】GPCより、得られた分解物のピーク1は
数平均分子量=1,035、重量平均分子量=1,24
7、重量平均分子量/数平均分子量=1.20であっ
た。分解物のピーク2は数平均分子量=342、重量平
均分子量=365、重量平均分子量/数平均分子量=
1.07であった。分解物の全体ピークは数平均分子量
=628、重量平均分子量=960、重量平均分子量/
数平均分子量=1.53であった。 (不飽和ポリエステル樹脂の合成)得られたPEG30
0による分解物20g(0.068グリコールモル)
に、無水マレイン酸4.45g(0.045モル)、無
水フタル酸3.36g(0.023モル)を加え、窒素
気流下で、150℃で1時間、210℃で4時間加熱し
て縮合し、不飽和ポリエステル26gが得られた。GP
Cによれば、得られた不飽和ポリエステルの数平均分子
量は1,670、重量平均分子量/数平均分子量=3.
01であった。
【0053】得られた不飽和ポリエステル14.1gに
スチレン9.4gを加え、メチルエチルケトンパーオキ
サイドおよびナフテン酸コバルトをそれぞれ合計樹脂量
の1%を加え、プレキュア25℃で2時間、ポストキュ
ア70℃で2時間の条件で注型成形した。得られた成形
品の曲げ強度は94.2MPaであった。なお、市販の
ポリライト210Mの成形品の曲げ強度は92.1MP
aであった。
【0054】実施例3 (t−ブチルカテコールの存在下、テトラエチレングリ
コールによる分解)PETボトル破砕物28.83g
(エチレンテレフタレート単位0.15グラム当量)、
テトラエチレングリコール34.97g(0.18モ
ル)、t−ブチルカテコール0.198g(3,000
ppm)、チタンテトラブトキシド0.328g(5.
000ppm)を500ml三口フラスコ(攪拌機、冷
却器付き)に入れ、窒素下、240℃で2時間処理し
た。反応後、濾過し、メタノール、アセトン、THFで
洗い、乾燥後、原料残渣は0.0000gで、分解率は
100%であった。その後希硫酸で中和した。OH基価
2.40グリコールモル/kg、酸価1.46mgKO
H/gであった。
【0055】GPCより、分解物の全体ピークは数平均
分子量=574、重量平均分子量=882、重量平均分
子量/数平均分子量=1.54であった。 (不飽和ポリエステル樹脂の合成)得られたグリコール
分解物20g(0.048グリコールモル)を使って実
施例1と同様の条件で不飽和ポリエステル樹脂を合成し
た。得られた不飽和ポリエステル樹脂は24.5gであ
り、GPCによれば、数平均分子量は1,660、重量
平均分子量/数平均分子量=2.53であった。
【0056】実施例4 (N-フェニル-1-ナフチルアミンの存在下、テトラエチ
レングリコールによる分解)PETボトル破砕物28.
83g(エチレンテレフタレート単位0.15グラム当
量)、テトラエチレングリコール34.97g(0.1
8モル)、N-フェニル-1-ナフチルアミン0.190g
(3,000ppm)、水酸化ナトリウム0.320g
(5.000ppm)を500ml三口フラスコ(攪拌
機、冷却器付き)に入れ、窒素下、240℃で2時間処
理した。反応後、濾過し、メタノール、アセトン、TH
Fで洗い、乾燥後、原料残渣は0.0000gで、分解
率は100%であった。その後希硫酸で中和した。OH
基価2.45グリコールモル/kg、酸価1.40mg
KOH/gであった。
【0057】GPCより、分解物の全体ピークは数平均
分子量=570、重量平均分子量=885、重量平均分
子量/数平均分子量=1.55であった。 (不飽和ポリエステル樹脂の合成)得られたグリコール
分解物20g(0.049グリコールモル)を使って実
施例1と同様の条件で不飽和ポリエステル樹脂を合成し
た。得られた不飽和ポリエステル樹脂は24.5gであ
り、GPCによれば、数平均分子量は1,680、重量
平均分子量/数平均分子量=2.55であった。
【0058】実施例5 (テトラエチルチウラムジスルフィドの存在下、テトラ
エチレングリコールによる分解)PETボトル破砕物2
8.83g(エチレンテレフタレート単位0.15グラ
ム当量)、テトラエチレングリコール34.97g
(0.18モル)、テトラエチルチウラムジスルフィド
0.190g(3,000ppm)、水酸化ナトリウム
0.320g(5.000ppm)を500ml三口フ
ラスコ(攪拌機、冷却器付き)に入れ、窒素下、240
℃で2時間処理した。反応後、濾過し、メタノール、ア
セトン、THFで洗い、乾燥後、原料残渣は0.000
0gで、分解率は100%であった。その後希硫酸で中
和した。OH基価2.51グリコールモル/kg、酸価
1.43mgKOH/gであった。
【0059】GPCより、分解物の全体ピークは数平均
分子量=575、重量平均分子量=880、重量平均分
子量/数平均分子量=1.53であった。 (不飽和ポリエステル樹脂の合成)得られたグリコール
分解物20g(0.0502グリコールモル)を使って
実施例1と同様の条件で不飽和ポリエステル樹脂を合成
した。得られた不飽和ポリエステル樹脂は24.6gで
あり、GPCによれば、数平均分子量は1,670、重
量平均分子量/数平均分子量=2.54であった。
【0060】 実施例6(ステンレス製の装置でのBHTの存在下、プロピレン
グリコールによる分解) 図1に示すステンレス製の100L反応容器1に、グリ
コール導入路13よりプロピレングリコール15.22
kg(200モル)、酸化防止剤導入路14よりBHT
10.33g(3,000ppm)を入れ、容器内の
空気を窒素ガスに置換した後、攪拌羽根15a,15b
を回転させて内容物を円周方向および上下方向に攪拌し
始めた(24rpm)。つぎにNaOH 40gを入
れ、加熱装置11により容器内の温度を上げ始めた。つ
づいて廃棄樹脂タンク12よりPETボトル破砕物1
9.22kg(エチレンテレフタレート単位100グラ
ム当量)を投入した。240℃に昇温した後、240℃
で2時間処理した。最後に分解液を希硫酸で中和し、反
応容器下部のバルブ11を開け、分解物を34.44k
g得た。分解率は100%であった。
【0061】(ステンレス製の装置での不飽和ポリエス
テル樹脂の合成) 得られた分解物34.44kg(OH価4.06グリコ
ールモル/kg)をグリコール分解液タンク3より反応
タンク1へ移送し、さらにPETボトル破砕物15.3
8kg(エチレンテレフタレート単位80グラム当量)
を廃棄樹脂タンク12より投入し、つぎに無水マレイン
酸8.23kg、無水フタル酸8.28kgを二塩基酸
導入路17より入れ、窒素ガス導入路16より窒素ガス
を3m /時で流し、円周および上下の双方向に攪拌
(720rpm)、加温し、水を留去して、150℃で
1時間、210℃で4時間反応させ、その後冷却し、ハ
イドロキノン10.58g、スチレン42.54kgを
加え、106.3kg(投入したPETボトル破砕物の
総量3.07倍に相当)の不飽和ポリエステル樹脂を得
た。得られた不飽和ポリエステル樹脂の数平均分子量=
1,720、重量平均分子量/数平均分子量=3.50
であった。
【0062】実施例7 (ヒンダードアミン系光安定剤アデカスタブ(旭電化工
業(株)製)の存在下、テトラエチレングリコールによ
る分解)PETボトル破砕物28.83g(エチレンテ
レフタレート単位0.15グラム当量)、テトラエチレ
ングリコール34.97g(0.18モル)、ヒンダー
ドアミン系光安定剤アデカスタブ(旭電化工業(株)
製)0.190g(3,000ppm)、水酸化ナトリ
ウム0.320g(5,000ppm)を500ml三
口フラスコ(攪拌機、冷却器付き)に入れ、窒素下で、
240℃で2時間処理した。反応後、濾過し、メタノー
ル、アセトン、THFで洗い、乾燥後、原料残渣は0.
0000gで、分解率は100%であった。その後希硫
酸で中和した。OH基価2.60グリコールモル/k
g、酸価1.51mgKOH/gであった。
【0063】GPCより、分解物の全体ピークは数平均
分子量=571、重量平均分子量=890、重量平均分
子量/数平均分子量=1.56であった。 (不飽和ポリエステル樹脂の合成)得られたグリコール
分解物20g(0.052グリコールモル)を使って実
施例1と同様の条件で不飽和ポリエステル樹脂を合成し
た。得られた不飽和ポリエステル樹脂は24.8gであ
り、GPCによれば、数平均分子量は1,680、重量
平均分子量/数平均分子量=2.54であった。
【0064】比較例1 (プロピレングリコールのみによる分解)PETボトル
破砕物19.22kg(エチレンテレフタレート単位1
00グラム当量)、プロピレングリコール15.22k
g(200モル)を100L反応容器(攪拌機付き、耐
圧19.61MPa)に入れ、240℃で2時間処理し
た。分解率は100%であった。OH基価4.06グリ
コールモル/kg、酸価16.61mgKOH/gであ
った。
【0065】GPCより、得られた分解物のピーク1は
数平均分子量=1,038、重量平均分子量=1,06
8、重量平均分子量/数平均分子量=1.03であっ
た。分解物のピーク2は数平均分子量=674、重量平
均分子量=679、重量平均分子量/数平均分子量=
1.01であった。分解物のピーク3は数平均分子量=
449、重量平均分子量=455、重量平均分子量/数
平均分子量=1.01であった。分解物のピーク4は数
平均分子量=243、重量平均分子量=251、重量平
均分子量/数平均分子量=1.03であった。分解物の
全体ピークは数平均分子量=332、重量平均分子量=
418、重量平均分子量/数平均分子量=1.26であ
った。 (不飽和ポリエステル樹脂の合成)得られたプロピレン
グリコールによる分解物20.0kg(81.2グリコ
ールモル)に、無水マレイン酸4.78kg(48.7
2モル)、無水フタル酸4.81kg(32.48モ
ル)を加え、窒素気流下で、150℃で1時間、210
℃で4時間加熱して反応させ、不飽和ポリエステル2
5.2kgが得られた。GPCによれば、得られた不飽
和ポリエステルの数平均分子量は1,303、重量平均
分子量/数平均分子量=2.30であった。
【0066】比較例2 (プロピレングリコールのみによる分解)PETボトル
破砕物19.22kg(エチレンテレフタレート単位1
00グラム当量)、プロピレングリコール11.41k
g(150モル)を100L反応容器(攪拌機付き、耐
圧19.61MPa)に入れ、240℃で2時間処理し
た。分解率は100%であった。OH基価3.52グリ
コールモル/kg、酸価15.85mgKOH/gであ
った。
【0067】GPCより、得られた分解物のピーク1は
数平均分子量=1,036、重量平均分子量=1,08
7、重量平均分子量/数平均分子量=1.05であっ
た。分解物のピーク2は数平均分子量=674、重量平
均分子量=679、重量平均分子量/数平均分子量=
1.01であった。分解物のピーク3は数平均分子量=
449、重量平均分子量=455、重量平均分子量/数
平均分子量=1.01であった。分解物のピーク4は数
平均分子量=239、重量平均分子量=248、重量平
均分子量/数平均分子量=1.04であった。分解物の
全体ピークは数平均分子量=366、重量平均分子量=
491、重量平均分子量/数平均分子量=1.34であ
った。 (不飽和ポリエステル樹脂の合成)得られたプロピレン
グリコールによる分解物20.0kg(70.4グリコ
ールモル)に、無水マレイン酸4.14kg(42.2
4モル)、無水フタル酸4.17kg(28.16モ
ル)を加え、窒素気流下で、150℃で1時間、210
℃で4時間加熱して反応させ、不飽和ポリエステル2
7.0kgが得られた。GPCによれば、得られた不飽
和ポリエステルの数平均分子量は1,350、重量平均
分子量/数平均分子量=2.40であった。
【0068】比較例3 (ジエチレングリコールのみによる分解)PETボトル
破砕物19.22kg(エチレンテレフタレート単位1
00グラム当量)、ジエチレングリコール15.92k
g(150モル)を100L反応容器(攪拌機付き、耐
圧19.61MPa)に入れ、240℃で1時間処理し
た。分解率は100%であった。OH基価3.12グリ
コールモル/kg、酸価8.5mgKOH/gであっ
た。
【0069】GPCより、得られた分解物のピーク1は
数平均分子量=1,145、重量平均分子量=1,20
0、重量平均分子量/数平均分子量=1.05であっ
た。分解物のピーク2は数平均分子量=701、重量平
均分子量=706、重量平均分子量/数平均分子量=
1.01であった。分解物のピーク3は数平均分子量=
472、重量平均分子量=479、重量平均分子量/数
平均分子量=1.01であった。分解物のピーク4は数
平均分子量=258、重量平均分子量=268、重量平
均分子量/数平均分子量=1.04であった。分解物の
全体ピークは数平均分子量=396、重量平均分子量=
538、重量平均分子量/数平均分子量=1.36であ
った。 (不飽和ポリエステル樹脂の合成)得られたグリコール
分解物20.0kg(62.4グリコールモル)に、無
水マレイン酸3.67kg(37.44モル)、無水フ
タル酸3.70kg(24.96モル)を加え、窒素気
流下で、150℃で1時間、210℃で4時間加熱して
反応させ、不飽和ポリエステル26.2kgが得られ
た。GPCによれば、得られた不飽和ポリエステルの数
平均分子量は1,370、重量平均分子量/数平均分子
量=2.50であった。
【0070】比較例4 (ジプロピレングリコールのみによる分解)PETボト
ル破砕物19.22kg(エチレンテレフタレート単位
100グラム当量)、ジプロピレングリコール20.1
3kg(150モル)を100L反応容器(攪拌機付
き、耐圧19.61MPa)に入れ、240℃で2時間
処理した。分解率は100%であった。OH基価3.3
2グリコールモル/kg、酸価9.16mgKOH/g
であった。
【0071】GPCより、得られた分解物のピーク1は
数平均分子量=792、重量平均分子量=930、重量
平均分子量/数平均分子量=1.18であった。分解物
のピーク2は数平均分子量=410、重量平均分子量=
412、重量平均分子量/数平均分子量=1.00であ
った。分解物のピーク3は数平均分子量=314、重量
平均分子量=317、重量平均分子量/数平均分子量=
1.01であった。分解物のピーク4は数平均分子量=
214、重量平均分子量=215、重量平均分子量/数
平均分子量=1.01であった。分解物の全体ピークは
数平均分子量=539、重量平均分子量=592、重量
平均分子量/数平均分子量=1.34であった。 (不飽和ポリエステル樹脂の合成)得られたグリコール
分解物20.0kg(66.4グリコールモル)に、無
水マレイン酸3.91kg(39.84モル)、無水フ
タル酸3.93kg(26.56モル)を加え、窒素気
流下で、150℃で1時間、210℃で4時間加熱して
反応させ、不飽和ポリエステル26.6kgが得られ
た。GPCによれば、得られた不飽和ポリエステルの数
平均分子量は1,360、重量平均分子量/数平均分子
量=2.31であった。
【0072】比較例5 (トリプロピレングリコールのみによる分解)PETボ
トル破砕物19.22kg(エチレンテレフタレート単
位100グラム当量)、トリプロピレングリコール2
8.84kg(150モル)を100L反応容器(攪拌
機付き、耐圧19.61MPa)に入れ、240℃で2
時間処理した。分解率は100%であった。OH基価
2.83グリコールモル/kg、酸価7.79mgKO
H/gであった。
【0073】GPCより、得られた分解物のピーク1は
数平均分子量=1,274、重量平均分子量=1,37
4、重量平均分子量/数平均分子量=1.08であっ
た。分解物のピーク2は数平均分子量=785、重量平
均分子量=790、重量平均分子量/数平均分子量=
1.01であった。分解物のピーク3は数平均分子量=
574、重量平均分子量=579、重量平均分子量/数
平均分子量=1.01であった。分解物のピーク4は数
平均分子量=387、重量平均分子量=408、重量平
均分子量/数平均分子量=1.01であった。分解物の
全体ピークは数平均分子量=695、重量平均分子量=
891、重量平均分子量/数平均分子量=1.28であ
った。 (不飽和ポリエステル樹脂の合成)得られたグリコール
分解物20.0kg(56.6グリコールモル)に、無
水マレイン酸3.33kg(33.96モル)、無水フ
タル酸3.35kg(22.64モル)を加え、窒素気
流下で、150℃で1時間、210℃で4時間加熱して
反応させ、不飽和ポリエステル25.6kgが得られ
た。GPCによれば、得られた不飽和ポリエステルの数
平均分子量は1,375、重量平均分子量/数平均分子
量=2.53であった。
【0074】実施例8 (グリコール分解液を加えたプロピレングリコールによ
る分解)PETボトル破砕物19.22g(エチレンテ
レフタレート単位0.1グラム当量)、プロピレングリ
コール7.61g(0.10モル)、実施例2のグリコ
ール分解液15g(0.051モル)、ヒドロキノン
0.125g(3,000ppm)を500ml三口フ
ラスコ(攪拌機、冷却器付き)に入れ、窒素下、240
℃で2時間処理した。反応後、濾過し、メタノール、ア
セトン、THFで洗い、乾燥後、原料残渣は0.000
0gで、分解率は100%であった。OH基価2.95
グリコールモル/kg、酸価2.04mgKOH/gで
あった。
【0075】GPCより、得られた分解物の全体ピーク
は数平均分子量=630、重量平均分子量=971、重
量平均分子量/数平均分子量=1.54であった。 (不飽和ポリエステル樹脂の合成)得られたグリコール
分解物20g(0.059グリコールモル)を使って実
施例1と同様の条件で不飽和ポリエステル樹脂を合成し
た。得られた不飽和ポリエステル樹脂は25.5gであ
り、GPCによれば、数平均分子量は1,660、重量
平均分子量/数平均分子量=2.54であった。
【0076】実施例9 (ポリエチレングリコールによる分解液中に飽和PET
樹脂廃棄物を加える分解)PETボトル破砕物19.2
2g(エチレンテレフタレート単位0.1グラム当
量)、ポリエチレングリコール(和光純薬株式会社製P
EG300)45.05g(0.15モル)、ヒドロキ
ノン0.195g(3,000ppm)を500ml三
口フラスコ(攪拌機、冷却器付き)に入れ、窒素下、2
40℃で1時間処理した。さらにPETボトル破砕物
9.61g(エチレンテレフタレート単位0.05グラ
ム当量)を加え、窒素下、240℃で1時間処理した。
反応後、濾過し、メタノール、アセトン、THFで洗
い、乾燥後、原料残渣は0.0000gで、分解率は1
00%であった。OH基価1.45グリコールモル/k
g、酸価2.04mgKOH/gであった。
【0077】GPCより、得られた分解物のピーク1は
数平均分子量=1,035、重量平均分子量=1,24
7、重量平均分子量/数平均分子量=1.20であっ
た。分解物のピーク2は数平均分子量=342、重量平
均分子量=365、重量平均分子量/数平均分子量=
1.07であった。分解物の全体ピークは数平均分子量
=628、重量平均分子量=960、重量平均分子量/
数平均分子量=1.53であった。 (不飽和ポリエステル樹脂の合成)得られたグリコール
分解物20g(0.029グリコールモル)を使って実
施例1と同様の条件で不飽和ポリエステル樹脂を合成し
た。得られた不飽和ポリエステル樹脂は22.5gであ
り、GPCによれば、数平均分子量は1,680、重量
平均分子量/数平均分子量=2.60であった。
【0078】実施例10 (ヒドロキノンの存在下、プロピレングリコールにより
分解した後、グリコールを回収)PETボトル破砕物1
9.22kg(エチレンテレフタレート単位100グラ
ム当量)、プロピレングリコール15.22kg(20
0モル)、ヒドロキノン103g(3,000ppm)
を100L反応容器(攪拌機付き、耐圧19.61MP
a)に入れ、窒素下で240℃で2時間処理した。分解
率は100%であった。その後、プロピレングリコール
6.85kgを留去した。分解液のOH基価3.90グ
リコールモル/kg、酸価3.60mgKOH/gであ
った。
【0079】GPCより、得られた分解物の全体ピーク
は数平均分子量=340、重量平均分子量=451、重
量平均分子量/数平均分子量=1.32であった。 (不飽和ポリエステル樹脂の合成)得られたグリコール
分解物20kg(78.0グリコールモル)を使って実
施例1と同様の条件で不飽和ポリエステル樹脂を合成し
た。得られた不飽和ポリエステル樹脂は27.8kgで
あり、GPCによれば、数平均分子量は1,670、重
量平均分子量/数平均分子量=2.55であった。
【0080】参考例 (亜リン酸トリデシルの存在下、テトラエチレングリコ
ールによる分解) PETボトル破砕物28.83g(エチレンテレフタレ
ート単位0.15グラム当量)、テトラエチレングリコ
ール34.97g(0.18モル)、亜リン酸トリデシ
ル0.190g(3,000ppm)、水酸化ナトリウ
ム0.320g(5,000ppm)を500ml三口
フラスコ(攪拌機、冷却器付き)に入れ、窒素下、24
0℃で2時間処理した。反応後、濾過し、メタノール、
アセトン、THFで洗い、乾燥後、原料残渣は0.00
00gで、分解率は100%であった。その後希硫酸で
中和した。OH価2.55グリコールモル/kg、酸価
1.45mgKOH/gであった。GPCより、分解物
の全体ピークは数平均分子量=578、重量平均分子量
=889、重量平均分子量/数平均分子量=1.54で
あった。 (不飽和ポリエステル樹脂の合成) 得られたグリコール分解物20g(0.051グリコー
ルモル)を使って実施例1と同様の条件で不飽和ポリエ
ステル樹脂を合成した。得られた不飽和ポリエステル樹
脂は24.7gであり、GPCによれば、数平均分子量
は1,660、重量平均分子量/数平均分子量=2.5
3であった。
【0081】今回開示された実施の形態および実施例は
すべての点で例示であって制限的なものではないと考え
られるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではな
くて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と
均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれるこ
とが意図される。
【0082】
【発明の効果】本発明によれば、簡易な設備をもって、
飽和ポリエステル樹脂廃棄物から付加価値の高い不飽和
ポリエステル樹脂を製造することができる。また精製工
程を必要とせず、原料廃棄物の再生樹脂中に占める割合
の大きいリサイクル法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の製造装置を示す概略図である。
【符号の説明】
1 反応タンク、2 除水装置、3 グリコール分解液
タンク、4 不飽和ポリエステル樹脂タンク、5 濾過
器、11 加熱装置、12 廃棄樹脂タンク、13 グ
リコール導入路、14 酸化防止剤導入路、15 攪拌
装置、15a,15b 攪拌羽根、16 窒素ガス導入
路、17 二塩基酸導入路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森 一 和歌山県和歌山市小倉279 グリーンフ ル小倉207 (72)発明者 前田 育克 和歌山県那賀郡岩出町根来588−10 (72)発明者 宮本 博行 和歌山県田辺市湊416 宮惣ケミカル株 式会社内 (72)発明者 坂本 登志生 和歌山県田辺市湊416 宮惣ケミカル株 式会社内 (56)参考文献 特開 昭50−113594(JP,A) 特開2000−198876(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08G 63/00 - 63/91

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 飽和ポリエステル樹脂廃棄物に不活性ガ
    スの雰囲気下、酸化防止剤の存在下でグリコールを反応
    させてグリコール分解液を製造する第1工程と、該グリ
    コール分解液に二塩基酸を反応させる第2工程からなる
    不飽和ポリエステル樹脂の製造方法であって、前記酸化
    防止剤が、フェノール系酸化防止剤と、アミン系酸化防
    止剤と、硫黄系酸化防止剤と、ヒンダードアミン系光安
    定剤と、ラジカル重合禁止剤とからなる群より選択され
    る少なくとも1種であることを特徴とする不飽和ポリエ
    ステル樹脂の製造方法
  2. 【請求項2】 前記飽和ポリエステル樹脂廃棄物を触媒
    の存在下で分解する請求項1記載の不飽和ポリエステル
    樹脂の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記グリコールは、飽和ポリエステル樹
    脂廃棄物のグリコール分解液が添加されたものである請
    求項1記載の不飽和ポリエステル樹脂の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記第1工程の途中または後にグリコー
    ル分解液に飽和ポリエステル樹脂廃棄物を添加する工程
    を含む請求項1記載の不飽和ポリエステル樹脂の製造方
    法。
  5. 【請求項5】 前記グリコール分解液からグリコールを
    回収し再利用する請求項1記載の不飽和ポリエステル樹
    脂の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の不飽和ポリエステル樹脂
    の製造方法を実施する製造装置。
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