JP3504203B2 - モータ駆動装置 - Google Patents

モータ駆動装置

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JP3504203B2
JP3504203B2 JP2000018274A JP2000018274A JP3504203B2 JP 3504203 B2 JP3504203 B2 JP 3504203B2 JP 2000018274 A JP2000018274 A JP 2000018274A JP 2000018274 A JP2000018274 A JP 2000018274A JP 3504203 B2 JP3504203 B2 JP 3504203B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、商用交流電源を直
流電源に変換するコンバータ回路およびコンバータ回路
の出力を交流電源に変換してモータに印加するインバー
タ回路を有するモータ駆動装置に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】上記モータ駆動装置に
は、外部から与えられる速度指令に基づいてインバータ
回路をスイッチング制御し、モータを速度指令に応じた
速度で回転させる構成のものがある。この構成の場合、
コンバータ回路の出力電圧を降圧することに基づいて制
御電源を生成しているので、商用交流電源の瞬時停電に
基づいて制御電源が遮断されると、速度指令等の運転情
報が消滅する。このため、リセット後にモータを瞬時停
電前の運転情報に基づいて駆動できない等、モータの制
御性能の点で改善の余地が残されている。本発明は上記
事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、制御性
能に優れたモータ駆動装置を提供することにある。
【0003】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のモータ駆
動装置は、密閉形のコンプレッサに内蔵されたモータを
駆動するものにおいて、商用交流電源を直流電源に変換
するコンバータ回路と、前記コンバータ回路の出力を交
流電源に変換してモータに印加するインバータ回路と、
前記インバータ回路を駆動制御することに基づいて前記
モータの回転状態を制御する制御手段と、前記コンバー
タ回路の出力電圧を検出する電圧検出手段と、前記コン
バータ回路の出力電流を検出する電流検出手段とを備
え、前記電圧検出手段の検出結果が判定値以下になるこ
とに基づいて前記制御手段が前記インバータ回路を停止
させると共に、前記電圧検出手段の検出結果と前記電流
検出手段の検出結果とに基づいて前記判定値を調節する
ところに特徴を有している。請求項1記載の手段によれ
ば、インバータ回路の停止に基づいてモータ側での電力
消費が抑えられるので、コンバータ回路の出力電圧が制
御機能の遮断レベルに達することが防止される。このた
め、制御機能のリセットが防止されるので、例えば運転
情報の消滅が防止され、モータの制御性能が向上する。
しかも、コンバータ回路の出力電圧と出力電流とに基づ
いて判定値が調節されるので、負荷の大きさに応じた最
適な判定値が自動的に設定されるようになる。
【0004】 請求項記載のモータ駆動装置は、密閉
形のコンプレッサに内蔵されたモータを駆動するものに
おいて、商用交流電源を直流電源に変換するコンバータ
回路と、前記コンバータ回路の出力を交流電源に変換し
てモータに印加するインバータ回路と、前記インバータ
回路を駆動制御することに基づいて前記モータの回転状
態を制御する制御手段と、前記コンバータ回路の出力電
圧を検出する電圧検出手段とを備え、前記制御手段は前
記電圧検出手段の検出結果が判定値以下になることに基
づいて前記インバータ回路を停止させると共に前記モー
タを始動するときの前記電圧検出手段の検出結果に基づ
いて前記モータの始動電圧を制御するところに特徴を有
している。請求項記載の手段によれば、インバータ回
路の停止に基づいてモータ側での電力消費が抑えられる
ので、コンバータ回路の出力電圧が制御機能の遮断レベ
ルに達することが防止される。このため、制御機能のリ
セットが防止されるので、例えば運転情報の消滅が防止
され、モータの制御性能が向上する。しかも、コンバー
タ回路の出力電圧の不安定さに拘らずモータの始動電圧
を一定にできるので、モータの始動がトルク不足で失敗
すること等が防止される。
【0005】 請求項記載のモータ駆動装置は、前記
制御手段に速度指令を与えるメイン制御装置を備え、前
記制御手段は前記電圧検出手段の検出結果が前記判定値
を上回っているときには前記モータからの速度信号を前
記メイン制御装置からの速度指令に保ちながら運転を継
続し、前記電圧検出手段の検出結果が前記判定値以下に
なったときには前記メイン制御装置からの速度指令を無
効化して前記インバータ回路を停止させるところに特徴
を有している。
【0006】
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図面に
基づいて説明する。まず、図4において、冷蔵庫本体1
は前面が開口する矩形箱状をなすものであり、外箱2内
に内箱3を配設し、外箱2と内箱3との間に発泡ウレタ
ン等の断熱材4を充填することに基づいて形成されてい
る。
【0008】内箱3内には水平な仕切板5が固定されて
おり、仕切板5には複数の冷気流通孔6(1個のみ図示
する)が形成されている。この仕切板5は冷蔵庫本体1
内の上部に冷蔵室7を形成するものであり、冷蔵室7の
前端部にはR扉8が回動可能に装着されている。
【0009】内箱3内には仕切板5の下方に位置して断
熱仕切板9が固定されており、断熱仕切板9と仕切板5
との間には野菜室10が形成されている。この野菜室1
0は仕切板5の複数の冷気流通孔6を介して冷蔵室7内
に通じるものであり、野菜室10の前端部にはV扉11
が前後方向へスライド可能に装着されている。
【0010】冷蔵庫本体1内には断熱仕切板9の下方に
位置して冷凍室12が形成されている。この冷凍室12
は上方の野菜室10および冷蔵室7に対して熱的に隔絶
されたものであり、冷凍室12の前端部には上扉13お
よび下扉14が前後方向へスライド可能に装着されてい
る。
【0011】冷蔵庫本体1の下端部には機械室15が形
成されており、機械室15内には冷凍サイクルのコンプ
レッサ16が配設されている。このコンプレッサ16は
密閉容器状のハウジング17内にコンプモータ18が内
蔵されたロータリー式のものであり、コンプモータ18
の駆動に基づいて冷媒を圧縮して吐出口から吐出する。
このコンプモータ18は同期式の3相DCブラシレスモ
ータからなるものであり、コンプモータ18のステータ
は、図1に示すように、4個のU相コイル19uと4個
のV相コイル19vと4個のW相コイル19wとを有す
る3相12極形をなし(いずれも1個のみ図示する)、
ロータは2個のN極永久磁石と2個のS極永久磁石と
(いずれも図示せず)を有する4極形をなしている。
【0012】コンプレッサ16の吐出口は、図5に示す
ように、冷凍サイクルのコンデンサ20を介して流路バ
ルブ21の入力ポートに接続されている。この流路バル
ブ21はバルブモータ22(図1参照)を駆動源とする
ものであり、流路バルブ21のRF出力ポートおよびF
出力ポートはバルブモータ22の正逆転に基づいて選択
的に開放される。
【0013】流路バルブ21のRF出力ポートはRFキ
ャピラリーチューブ23を介してRエバポレータ24の
入口に接続されており、Rエバポレータ24の出口には
Fエバポレータ25の入口が接続されている。このFエ
バポレータ25の出口はコンプレッサ16の吸込口に接
続されており、RF出力ポートの開放時にはコンプレッ
サ16から吐出される冷媒がRエバポレータ24および
Fエバポレータ25を循環する。
【0014】流路バルブ21のF出力ポートにはFキャ
ピラリーチューブ26の入口が接続されている。このF
キャピラリーチューブ26の出口はRエバポレータ24
の出口とFエバポレータ25の入口との間に接続されて
おり、F出力ポートの開放時にはコンプレッサ16から
吐出される冷媒がFエバポレータ25を循環する。
【0015】野菜室10の後部には、図4に示すよう
に、R冷気生成室27が形成されている。このR冷気生
成室27は円筒状の冷気吐出口28およびルーバー状の
冷気吸込口29を有するものであり、Rエバポレータ2
4はR冷気生成室27内に収納されている。
【0016】冷蔵室7内には略L字状のダクトカバー3
0が固定されており、ダクトカバー30には複数の冷気
吐出孔31が形成されている。このダクトカバー30は
内箱3の後板と協働してL字通路状の冷気ダクト32を
構成するものであり、冷気ダクト32の上端部は冷蔵室
7内に開口し、冷気ダクト32の下端部はR冷気生成室
27内に開口している。
【0017】R冷気生成室27内にはRファンモータ3
3が収納されており、Rファンモータ33の回転軸には
Rファン34が連結されている。このRファン34はR
ファンモータ33の駆動時に回転軸と一体的に回転する
ものであり、Rファン34の回転時には下記の経路で冷
気が循環する。
【0018】<冷気の循環経路について>空気の一部が
R冷気生成室27内から冷気吐出口28を通して野菜室
10内に吐出され、矢印で示すように、冷気吸込口29
を通してR冷気生成室27内に戻される。このとき、R
エバポレータ24が空気を冷却することに基づいて冷風
化し、野菜室10内を冷却する。
【0019】空気の残りがR冷気生成室27内から冷気
ダクト32の複数の冷気吐出孔31および冷気ダクト3
2の上端部を通して冷蔵室7内に吐出される。そして、
仕切板5の複数の冷気流通孔6を通して野菜室10内に
流入し、冷気吸込口29を通してR冷気生成室27内に
戻される。このとき、Rエバポレータ24が空気を冷却
することに基づいて冷風化し、冷蔵室7内および野菜室
10内を冷却する。
【0020】冷凍室12の後部にはF冷気生成室35が
形成されており、F冷気生成室35の上端部および下端
部には冷気吐出口36および冷気吸込口37が設けられ
ている。また、F冷気生成室35内にはFエバポレータ
25およびFファンモータ38が収納されており、Fフ
ァンモータ38の回転軸にはFファン39が連結されて
いる。このFファン39はFファンモータ38の駆動時
に回転軸と一体的に回転するものであり、Fファン39
の回転時には下記経路で冷気が循環する。
【0021】<冷気の循環経路について>空気がF冷気
生成室35内から冷気吐出口36を通して冷凍室12内
に吐出され、冷気吸込口37を通してF冷気生成室35
内に戻される。このとき、Fエバポレータ25が空気を
冷却することに基づいて冷風化し、冷凍室12内を冷却
する。
【0022】冷蔵庫本体1内には、図1に示すように、
メイン制御装置40が配設されている。このメイン制御
装置40はマイクロコンピュータを主体に構成されたも
のであり、メイン制御装置40の入力ポートにはサーミ
スタからなるR温度センサ41およびF温度センサ42
が電気的に接続されている。これらR温度センサ41お
よびF温度センサ42は冷蔵室7内および冷凍室12内
に配設されたものであり、冷蔵室7内の雰囲気温度およ
び冷凍室12内の雰囲気温度に応じた電圧レベルの温度
信号を出力する。
【0023】メイン制御装置40の入力ポートにはサー
ミスタからなるRエバ温度センサ43およびFエバ温度
センサ44が電気的に接続されている。これらRエバ温
度センサ43およびFエバ温度センサ44はRエバポレ
ータ24およびFエバポレータ25に組付けられたもの
であり、Rエバポレータ24の表面温度およびFエバポ
レータ25の表面温度に応じた電圧レベルの温度信号を
出力する。
【0024】メイン制御装置40の出力ポートにはドラ
イブ回路45を介してバルブモータ22,Rファンモー
タ33,Fファンモータ38が電気的に接続されてお
り、メイン制御装置40はR温度センサ41〜Fエバ温
度センサ44からの出力信号に基づいてバルブモータ2
2,Rファンモータ33,Fファンモータ38を駆動制
御する。
【0025】メイン制御装置40はR温度センサ41〜
Fエバ温度センサ44からの出力信号に基づいて始動指
令,速度指令,停止指令等を設定し、モータ駆動装置4
6に出力する。このモータ駆動装置46は100Vの単
相商用交流電源47からコンプモータ18の駆動電源を
生成するものであり、次のように構成されている。
【0026】<モータ駆動装置46について>商用交流
電源47にはコンバータ回路48が接続されている。こ
のコンバータ回路48はダイオードブリッジ回路49と
2個の平滑コンデンサ50とを有する単相倍電圧整流回
路からなるものであり、コンバータ回路48の2本の電
源線51間には電圧形のインバータ回路52が接続され
ている。このインバータ回路52は三相ブリッジ接続さ
れた6個のIGBT53up〜53wnおよび6個のフ
リーホイールダイオード54を有するものであり、イン
バータ回路52のU相の出力端子55u,V相の出力端
子55v,W相の出力端子55wにはコンプモータ18
の4個のU相コイル19u,4個のV相コイル19v,
4個のW相コイル19wが接続されている。
【0027】コンバータ回路48の下方の電源線51に
は電流検出抵抗56が介在されている。この電流検出抵
抗56はコンバータ回路48の出力電流Iを検出するた
めのものであり、電流検出手段に相当する。また、コン
バータ回路48の2本の電源線51間には電圧検出手段
に相当する電圧検出回路57が接続されている。この電
圧検出回路57は直列接続された2個の電圧検出抵抗5
8からなるものであり、電圧検出抵抗58間の共通接続
点にはコンバータ回路48の出力電圧Vの「1/2」の
基準電圧Vcが生成される。
【0028】インバータ回路52の出力端子55u〜5
5wにはコンパレータ59u〜59wの非反転入力端子
が接続されている。これらコンパレータ59u〜59w
の反転入力端子は電圧検出抵抗58間の共通接続点に接
続されており、コンパレータ59u〜59wはU相の端
子電圧Vu〜W相の端子電圧Vwと基準電圧Vcと比較
することに基づいてU相の位置信号Pu〜W相の位置信
号Pwを生成する。
【0029】PWM制御装置60はマイクロコンピュー
タを主体に構成されたものであり、PWM制御装置60
の制御電源Vccはコンバータ回路48の出力電圧Vを
スイッチングレギュレータ(図示せず)等で降圧するこ
とに基づいて生成される。このPWM制御装置60はコ
ンプモータ18の回転状態を制御する制御手段に相当す
るものであり、PWM信号生成回路,通電信号生成回
路,波形合成回路(いずれも図示せず)を有している。
【0030】PWM信号生成回路はコンパレータ59u
〜59wからの位置信号Pu〜Pwに基づいて速度検出
信号を生成する速度検出部,メイン制御装置40からの
速度指令と内部の速度検出信号とに基づいて電圧指令を
生成する電圧指令生成部を有するものであり、電圧指令
を三角波キャリア信号と比較することに基づいてPWM
信号(パルス幅変調信号)を生成する。
【0031】通電信号生成回路はコンパレータ59u〜
59wからの位置信号Pu〜Pwに基づいて通電信号D
up〜Dwnを生成する。この通電信号Dup〜Dwn
はIGBT53up〜53wnの通電相の切換えタイミ
ングを確定するものであり、波形合成回路は通電信号D
up〜DwnとPWM信号とを波形合成することに基づ
いて駆動信号Dup´〜Dwn´を生成する。そして、
IGBT53up〜53wnを駆動信号Dup´〜Dw
n´に基づいてオンオフ制御し、U相コイル19u〜W
相コイル19wにオンオフ制御された3相交流電圧を印
加することに基づいてコンプモータ18をメイン制御装
置40からの速度指令に応じた速度で回転させる(位置
検出運転)。
【0032】PWM制御装置60は停止判定部61を有
している。この停止判定部61はマイクロコンピュータ
のROMに記録された制御プログラムを機能的に称する
ものであり、電圧検出回路57からの出力信号に基づい
てコンバータ回路48の出力電圧Vを検出し、検出電圧
Vを停止判定値Vdと比較することに基づいて瞬時停電
等に起因する電圧降下の有無を判断する。尚、瞬時停電
は商用交流電源47の周波数の数サイクル程度の時間レ
ベルの停電を称するものである。
【0033】図2はコンバータ回路48の出力電圧Vを
示すものであり、コンプモータ18の負荷が小さいとき
には、図2の(a)に示すように、検出電圧Vが280
V程度の高レベルで変動する。また、コンプモータ18
の負荷が大きいときには、図2の(b)に示すように、
検出電圧Vが140V程度の低レベルで変動する。
【0034】PWM制御装置60は、図1に示すよう
に、判定値設定部62を有している。この判定値設定6
2はマイクロコンピュータのROMに記録された制御プ
ログラムを機能的に称するものであり、電流検出抵抗5
6からの出力信号に基づいてコンバータ回路48の出力
電流Iを検出する。そして、検出電流Iと停止判定部6
1の検出電圧Vとを積算することに基づいて電力Eを演
算し、演算結果Eに基づいて停止判定値Vdを設定す
る。図3は停止判定値Vdと電力Eとの関係を示すもの
であり、停止判定値Vdは演算結果Eが大きくなるのに
従って小さく設定される。
【0035】PWM制御装置60は、図1に示すよう
に、運転始動部63を有している。この運転始動部63
は複数の始動パターンが記録されたROMを称するもの
であり、PWM制御装置60は停止判定部61の検出電
圧Vに応じた始動パターンを運転始動部63から読出
す。この始動パターンはPWM信号のデューティ比を示
すものであり、PWM制御装置60は始動パターンに基
づいて駆動信号Dup´〜Dwn´を生成し、速度検出
信号が設定値に達するまではIGBT53up〜53w
nを始動用の駆動信号Dup´〜Dwn´に基づいてオ
ンオフ制御し(強制転流運転)、速度検出信号が設定値
に達した後は位置信号Pu〜Pwに基づいて上述の位置
検出運転を行う。
【0036】次に上記構成の作用について説明する。
尚、下記動作はPWM制御装置60がROMに予め記録
された制御プログラムに基づいて実行するものである。
【0037】PWM制御装置60は「検出電圧V>停止
判定値Vd」の判定時にメイン制御装置40からの始動
指令および速度指令を検出すると、始動指令および速度
指令をRAMに記録する。そして、停止判定部61の検
出電圧Vに応じた始動パターンを運転始動部63から読
出し、コンプモータ18を始動する。そして、速度検出
信号が設定値に達したことを検出することに基づいて強
制転流運転から位置検出運転に切換え、PWM信号のデ
ューティ比を調節することに基づいて速度検出信号を速
度指令に保ちながら運転を継続する。
【0038】コンプモータ18の運転時に瞬時停電が生
じると、図2に二点鎖線で示すように、コンバータ回路
48の出力電圧Vが低下する。この低下量はコンプモー
タ18を運転している等、消費電力に応じて大きくな
る。この場合、PWM制御装置60は「検出電圧V≦停
止判定値Vd」の検出に基づいてメイン制御装置40か
らの速度指令を無効化し、インバータ回路52を停止さ
せる(IGBT53up〜53wnをオフする)ことに
基づいてコンプモータ18側での消費電力を抑え、平滑
コンデンサ50の充電電荷から制御電源Vccを得る。
【0039】PWM制御装置60はインバータ回路52
を停止させると、遅延カウンタを始動させ、遅延カウン
タが始動判定値に達することに基づいて上述の始動制御
を実行する。この始動判定値は冷媒をガスバランスが取
れた状態(コンプレッサ16の吐出口および吸込口間の
圧力バランスが取れた状態)にする待機時間に相当する
ものであり、コンプモータ18は冷媒のガスバランスが
取れた状態でコンバータ回路48の出力電圧Vに応じた
トルクで始動する。
【0040】上記実施例によれば、コンバータ回路48
の出力電圧Vが停止判定値Vdに低下することに基づい
てインバータ回路52を停止させたので、コンプモータ
18側での電力消費が抑えられ、コンバータ回路48の
出力電圧VがPWM制御装置60の機能停止レベルまで
低下することが防止される。このため、PWM制御装置
60のリセットに基づいて速度指令等の運転情報が消滅
することが防止され、コンプモータ18を始動後に保存
情報に基づいて駆動制御できるので、コンプモータ18
の制御性能が向上する。
【0041】また、コンバータ回路48の出力電圧Vの
時間的な平均値はコンプモータ18の負荷が大きくなる
のに応じて小さくなるので、停止判定値Vdを最大負荷
に応じた小さな値に固定した場合には低負荷時の電圧降
下を検出するのに時間的な遅れが生じる。しかしなが
ら、コンバータ回路48の出力電圧Vと出力電流Iとに
基づいて電力Eを演算し、演算結果Eに基づいて停止判
定値Vdを調節したので、負荷の大きさに応じた停止判
定値Vdが自動的に設定され、負荷の大きさに拘らず電
圧降下が迅速に検出されるようになる。
【0042】また、インバータ回路52の停止から設定
時間だけ遅らせてコンプモータ18を始動させた。この
ため、コンプモータ18が冷媒のガスバランスが取れた
状態(慣性力がなくなった停止状態)で始動するように
なるので、コンプモータ18の始動時にトリップや異音
や過電流が生じることが防止される。
【0043】また、コンプモータ18の始動時にコンバ
ータ回路48の出力電圧Vに応じた始動パターン(PW
Mデューティ比)を設定することに基づいてコンプモー
タ18の始動電圧を制御した。このため、コンバータ回
路48の出力電圧Vの不安定さに拘らずコンプモータ1
8の始動電圧を一定にできるので、コンプモータ18の
始動がトルク不足で失敗したり、コンプモータ18の始
動時にトルク過大で異音が生じたり、コンプモータ18
の始動時にIGBT53up〜53wn等が過電流で破
壊されることが防止される。
【0044】尚、上記実施例においては、コンプモータ
18を内蔵するロータリー式のコンプレッサ16を用い
たが、これに限定されるものではなく、例えばコンプモ
ータ18を内蔵する往復動式のコンプレッサまたはスク
リュー式のコンプレッサを用いても良い。また、上記実
施例においては、コンプモータ18の回転位置Pu〜P
wを誘起電圧に基づいて検出したが、これに限定される
ものではなく、例えばホールIC等からなる回転センサ
の出力信号に基づいて検出しても良い。
【0045】また、上記実施例においては、コンプモー
タ18の回転位置Pu〜PwをPWM制御装置60にフ
ィードバックしたが、これに限定されるものではなく、
例えばコンプモータ18をオープンループで速度指令に
同期駆動する構成としても良い。また、上記実施例にお
いては、モータ駆動装置46によりコンプモータ18を
駆動したが、これに限定されるものではなく、例えばR
ファンモータ33またはFファンモータ38を駆動して
も良い。
【0046】また、上記実施例においては、コンバータ
回路48の出力電圧Vと出力電流Iとに基づいて停止判
定値Vdを変化させたが、これに限定されるものではな
く、例えば停止判定値Vdを1種類の値に固定しても良
い。この場合、停止判定値Vdはコンプモータ18の最
大負荷に対応できる小さな値に設定することが好まし
い。
【0047】また、上記実施例においては、冷蔵庫の冷
凍サイクルを駆動するコンプレッサ16を例示したが、
これに限定されるものではなく、例えばエアーコンディ
ショナーの冷凍サイクルを駆動するコンプレッサに本発
明を適用しても良い。
【0048】また、上記実施例においては、電圧降下時
にIGBT53up〜53wnをオフすることに基づい
てインバータ回路52を停止させたが、これに限定され
るものではなく、例えばコンプモータ18側での電力消
費が少なくなる形態(コンプモータ18の駆動力が小さ
くなる形態)でIGBT53up〜53wnを駆動して
も良く、この駆動状態をも本発明ではインバータ回路5
2の停止と称する。
【0049】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
のモータ駆動装置によれば次の効果を奏する。請求項1
および2記載の手段によれば、コンバータ回路の出力電
圧が判定値以下になることに基づいてインバータ回路を
停止させた。このため、制御機能のリセットが防止され
るので、モータの制御性能が向上する。
【0050】 請求項記載の手段によれば、コンバー
タ回路の出力電圧と出力電流とに基づいて電圧降下の判
定値を調節したので、モータの負荷の大きさに拘らず電
圧降下が迅速に検出される。請求項記載の手段によれ
ば、コンバータ回路の出力電圧に基づいてモータの始動
電圧を制御したので、モータの始動がトルク不足で失敗
すること等が防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す図(電気的構成を示す
図)
【図2】コンバータ回路の出力電圧と停止判定値との関
係を示す図
【図3】電力の演算結果と停止判定値との関係を示す図
【図4】冷蔵庫の内部構成を示す縦断側面図
【図5】冷凍サイクルを示す図
【符号の説明】
16はコンプレッサ、18はコンプモータ(モータ)、
46はモータ駆動装置、47は商用交流電源、48はコ
ンバータ回路、52はインバータ回路、56は電流検出
抵抗(電流検出手段)、57は電圧検出回路(電圧検出
手段)、60はPWM制御装置(制御手段)を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平10−210784(JP,A) 特開 平1−240781(JP,A) 特開 平2−111220(JP,A) 特開 平7−19613(JP,A) 特開 平8−33393(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02P 6/12 H02P 6/20 H02P 7/63

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 密閉形のコンプレッサに内蔵されたモー
    タを駆動するものにおいて、 商用交流電源を直流電源に変換するコンバータ回路と、 前記コンバータ回路の出力を交流電源に変換してモータ
    に印加するインバータ回路と、 前記インバータ回路を駆動制御することに基づいて前記
    モータの回転状態を制御する制御手段と、 前記コンバータ回路の出力電圧を検出する電圧検出手段
    前記コンバータ回路の出力電流を検出する電流検出手段
    を備え、 前記制御手段は、前記電圧検出手段の検出結果が判定値
    以下になることに基づいて前記インバータ回路を停止さ
    せると共に、前記電圧検出手段の検出結果と前記電流検
    出手段の検出結果とに基づいて前記判定値を調節する
    とを特徴とするモータ駆動装置。
  2. 【請求項2】 密閉形のコンプレッサに内蔵されたモー
    タを駆動するものにおいて、 商用交流電源を直流電源に変換するコンバータ回路と、 前記コンバータ回路の出力を交流電源に変換してモータ
    に印加するインバータ回路と、 前記インバータ回路を駆動制御することに基づいて前記
    モータの回転状態を制御する制御手段と、 前記コンバータ回路の出力電圧を検出する電圧検出手段
    とを備え、 前記制御手段は、前記電圧検出手段の検出結果が判定値
    以下になることに基づいて前記インバータ回路を停止さ
    せると共に、前記モータを始動するときの前記電圧検出
    手段の検出結果に基づいて前記モータの始動電圧を制御
    することを特徴とする モータ駆動装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段に速度指令を与えるメイン
    制御装置を備え、 前記制御手段は、 前記電圧検出手段の検出結果が前記判定値を上回ってい
    るときには前記モータからの速度信号を前記メイン制御
    装置からの速度指令に保ちながら運転を継続し、前記電
    圧検出手段の検出結果が前記判定値以下になったときに
    は前記メイン制御装置からの速度指令を無効化して前記
    インバータ回路を停止させる ことを特徴とする請求項1
    および2のいずれかに記載のモータ駆動装置。
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