JP3504140B2 - Avmシステム - Google Patents

Avmシステム

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JP3504140B2
JP3504140B2 JP08100898A JP8100898A JP3504140B2 JP 3504140 B2 JP3504140 B2 JP 3504140B2 JP 08100898 A JP08100898 A JP 08100898A JP 8100898 A JP8100898 A JP 8100898A JP 3504140 B2 JP3504140 B2 JP 3504140B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、AVM(Auto
matic Vehicle Monitoring)
システムに関し、詳細には、運行する移動局の位置,運
行状況などを監視して効率的な運行管理を実現するAV
Mシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】図27は、従来のAVMシステムを示す
ブロック図である。従来のAVMシステムは、図27に
示したように、各移動局の位置や運行状況を管理する運
用管理通信所101、運用管理通信所101に有線によ
り接続され、各移動局との間で無線通信を通じてデータ
交換する無線基地局102、運用管理通信所101に有
線により接続され、各移動局との間でメモリ媒体(例え
ばメモリ媒体105)を介してデータ交換を行う1また
は複数の営業所(例えば営業所103)、無線基地局1
02との通信を通じて運行管理される移動局(例えば移
動局104)などにより構成される。
【0003】なお、図27には、所定のエリア内での運
行を管理される無線タクシーなどの移動局、例えば地域
毎に設置される営業所の代表例としてそれぞれ移動局1
04、営業所103が示されている。
【0004】上記AVMシステムにおいて、運用管理通
信所101は、当通信所全体の動作を制御するCPU1
11、無線基地局102の通信制御を行うRCCU(無
線通信制御装置)112、各移動局に対して運行管理上
の操作入力を行うためのキーボード113、無線基地局
102を通じて受信される移動局の運行管理上の情報な
どを表示するCRT114、各営業所から情報を収集す
るDLU(情報収集装置)116、各営業所との間でデ
ータ通信のための操作入力を行うためのキーボード11
7、各営業所から入力される移動局の運行管理上の情報
などを表示するCRT118、各営業所との通信で送受
信信号を変復調するモデム119などにより構成され
る。
【0005】また、営業所103は、運用管理通信所1
01との通信で送受信信号を変復調するモデム131、
当営業所全体の動作を制御するCPU132、各移動局
からメモリ媒体105からのデータ入力,運用管理通信
所101との通信などで操作入力を行うためのキーボー
ド133、メモリ媒体105から読み出した情報などを
表示するCRT134、メモリ媒体105を着脱自在に
装着してデータをリード/ライトするためのMEM−I
/O(データ読み取り装置)135などにより構成され
る。
【0006】さらに、移動局104の詳細について説明
する。図28は従来の移動局の代表的な構成例を示すブ
ロック図である。移動局104は、図28に示したよう
に、無線基地局102との間で無線通信を行うための無
線アンテナ141、無線アンテナ141に接続され、無
線アンテナ141を通じて無線信号を送受信する無線機
142、無線機142に電力を供給するバッテリ14
3、無線機142に接続され、本AVMシステムに関す
る動作全体を制御する制御装置144、制御装置144
内に設けられ、自移動局の運行上のデータを収集して記
憶するメモリ145、制御装置144に接続され、メモ
リ媒体105を着脱自在に装着してデータをリード/ラ
イトするためのMEM−I/O146、制御装置144
に接続され、メモリ媒体105のリード/ライト操作や
その際の表示を行う表示/操作装置147、制御装置1
44に接続される料金メータ148、GPS(Glob
alPositioning System)システム
により複数台の衛星からの電波を捕捉するGPSアンテ
ナ149、GPSアンテナ149および制御装置144
に接続され、GPSアンテナ149を通じて位置情報を
受信するGPS受信機150などにより構成される。
【0007】つぎに、動作について説明する。運用管理
通信所101においては、無線基地局102を介して移
動局104との間で無線により情報授受が行われる。運
用管理通信所101において、その操作者は、顧客から
の電話等による諸配車依頼を受付けると、当該顧客の所
在地付近に在留する移動局(例えば移動局104)をC
RT114の画面表示内容から検索抽出し、キーボード
113を用いて抽出された移動局104の車番を入力す
る。この入力情報(車番)はCPU111に伝達され、
CPU111により入力情報に基づいて配車伝票情報が
生成される。
【0008】この配車伝票情報はCPU111からプリ
ンタ115に伝送され、プリンタ115からは配車伝票
が自動発券される。また、この配車伝票情報は、CPU
111からRCCU112にも伝送され、そのRCCU
112により無線信号形式に変換された後、無線基地局
102に送出される。その際、送信起動制御が行われ、
移動局104に対して配車指示情報が送信される。
【0009】このとき、移動局104では、バッテリ1
43から電源供給を受ける無線機142により無線アン
テナ141を介して無線信号(配車指示情報)が受信さ
れ、その受信データは制御装置144へ伝達される。制
御装置144では、無線信号形式の配車指示情報が解読
され、その解読結果(配車指示内容)は表示/操作装置
147により表示される。
【0010】このようにして配車指示の表示が行われる
と、移動局104の操作者においては、運用管理通信所
101の操作者が無線基地局102の操作(例えばマイ
クプレス)により発する音声指示(連絡内容)を無線機
142のスピーカから聴取することができる。これによ
り、配車先へ移動局104を出向(移動)させることが
できる。
【0011】また、GPSアンテナ149には例えば3
機のGPS衛星から発射される無線測位信号が受信さ
れ、そのGPSアンテナ149に接続されたGPS受信
機150により自移動局104の現在位置が自動検出さ
れる。その他、料金メータ148からは自移動局104
の空車,賃走(実車),迎車等の車両状態情報が自動検
出される。この自動検出された情報は、移動局104の
操作者が表示/操作装置147を操作して行う待機や休
憩等の申告情報等のログデータとともに、内蔵固定型の
メモリ145に収集され記憶される。
【0012】以上のメモリ145に記憶された情報は、
運用管理通信所101が無線基地局102を介して発す
る定周期のポーリング信号を無線機142で受信した際
に、ポーリング応答信号として送信されるか、あるい
は、一定距離の移動,一定時間の経過,料金メータ14
8の設定更新等の状態変化が発生する都度、任意発呼信
号として送信される。
【0013】また、移動局104の運行結果すなわちメ
ータ変化発生場所及び内容等は、メモリ145またはM
EM−I/O146に装填されたメモリ媒体105に逐
次記憶格納される。このため、移動局104が営業所1
03に立寄った際に、移動局104の操作者がメモリ媒
体105を手動で抜き取り、営業所103に設置された
MEM−I/O135に挿し込むことで、データ交換を
行うことができる。
【0014】営業所103において、MEM−I/O1
35で読み取られたメモリ媒体105の記憶内容すなわ
ちログデータは、CPU132の制御によりCRT13
4に表示され、かつ、図示せぬメモリに記憶される。ま
た、CPU132の操作者がキーボード133の操作を
行うことで、上記ログデータはモデム131から運用管
理通信所101のモデム119に対して電話回線等の有
線を介して伝送される。
【0015】その伝送されたログデータは、DLU11
6に蓄積される。このDLU116の操作者は、CRT
118の画面表示によって各営業所(例えば営業所10
3)から伝送されてくる各移動局(例えば移動局10
4)のログデータをモニタできるとともに、キーボード
117を操作することで過去に集積した情報の検索,参
照などをできるほか、業務日報データを作成することも
できる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】従来のAVMシステム
は以上のように構成されているため、車両操作者は各営
業所で脱着型のメモリ媒体105をMEM−I/O14
6から抜き取り各営業所のMEM−I/O135に挿し
込む労力が必要であった。また、営業所が複数存在する
場合には、各移動局の立寄営業所が異なるため、各営業
所毎に図27の設備を設置する必要があった。これによ
り、設備投資に関して、通信費を含めて高コストとなっ
ていた。
【0017】これに加えて、各営業所におけるログデー
タは各移動局が営業所に立ち寄った際にしか更新され
ず、各営業所がログデータを入手する際には、各移動局
でのログ時点から時間的な遅れが生じた。これにより、
AVMシステムとしては、運行記録程度の後処理データ
としてしか活用できなかった。また、移動局104側で
記憶蓄積するログデータの蓄積周期に変更が生じた場合
には、全移動局に対してソフトウェア格納媒体(例えば
ROM等)の内容もしくは媒体自体の交換作業という労
力が必要になった。以上のことから、車両操作者の労力
および設備費用の増大化、並びに、移動局でロギングさ
れた情報鮮度の低下などの面で問題点があった。
【0018】本発明は以上のような問題点を解消するた
めになされたもので、車両操作者の労力および設備費用
の軽減、並びに、移動局に関するログデータの情報鮮度
の改善を図ることが可能なAVMシステムを得ることを
目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決し、
目的を達成するため、本発明に係るAVMシステムは、
無線基地局を接続させた運用管理通信所と複数の移動局
との間で無線通信を行って各移動局を運行管理するAV
Mシステムにおいて、前記各移動局は、自局位置を検出
する位置検出手段と、運行中、前記位置検出手段の検出
値から一定量の位置変化が検知される度に前記運用管理
通信所へ現在時刻を発信する送信時刻発信手段と、前記
運用管理通信所へ現在時刻を発信する度に、現在時刻と
その発呼地点の位置情報とを対応させた通信履歴を記憶
する記憶手段と、運行終了時に、前記記憶手段に記憶さ
れた通信履歴を前記運用管理通信所へ発信する通信履歴
発信手段とを有し、前記運用管理通信所は、電子地図を
作成するための電子地図データベースと、前記送信時刻
発信手段により送られてきた現在時刻を順次記憶する送
信時刻記憶手段と、前記送信時刻記憶手段に記憶された
現在時刻と前記通信履歴発信手段により送られてきた現
在時刻及び位置情報を含む通信履歴とを照合する照合手
段と、前記照合手段による照合に基づき、現在時刻が合
致しない発呼地点については不感地域とする地図を前記
電子地図データベースを用いて作成する地図作成手段と
を備えることを特徴とする。
【0020】この発明によれば、運行中に一定量の位置
変化が検知される度に移動局から送られてくる現在時刻
情報と、運行終了時に移動局から送られてくる現在時刻
とその発呼地点の位置情報と含む通信履歴とを運用管理
通信所側で照合し、この照合に基づき現在時刻が合致し
ない発呼地点については不感地域とする地図を前記電子
地図データベースを用いて作成するようにしている。
【0021】
【0022】
【0023】
【0024】
【0025】
【0026】
【0027】
【0028】
【0029】
【0030】
【0031】
【0032】
【0033】
【0034】
【0035】
【発明の実施の形態】以下に添付図面を参照して、本発
明に係るAVMシステムの好適な実施の形態を詳細に説
明する。
【0036】実施の形態1.まず、構成について説明す
る。図1は本発明の実施の形態1によるAVMシステム
を示すブロック図である。本実施の形態1のAVMシス
テムは、図1に示したように、各移動局の位置や運行状
況を管理する運用管理通信所1、運用管理通信所1に有
線により接続され、各移動局との間で無線通信を通じて
データ交換する無線基地局2、所定のエリア内を走行し
て無線基地局2との通信を通じて運行管理される複数台
の移動局(例えば移動局3)により構成される。なお、
図1には、所定のエリア内での運行を管理される無線タ
クシーなどの移動局の代表例として移動局3が示されて
いる。
【0037】上記AVMシステムにおいて、運用管理通
信所1は、当通信所全体の動作を制御するCPU11、
無線基地局2の通信制御を行うRCCU12、各移動局
(例えば移動局3)に対して運行管理上の操作入力を行
うためのキーボード13、無線基地局2を通じて受信さ
れる移動局(例えば移動局3)の運行管理上の情報など
を表示するCRT14、無線基地局2を通じて収集され
たログデータを処理するDLU16、ログデータに関し
て操作入力を行うためのキーボード17、ログデータに
関する情報を表示するCRT18などにより構成され
る。
【0038】さらに、移動局3の詳細について説明す
る。代表例である移動局3は、図示の如く、無線基地局
2との間で無線通信を行うための無線アンテナ31、無
線アンテナ31に接続され、無線アンテナ31を通じて
無線信号を送受信する無線機32、無線機32に電力を
供給するバッテリ33、無線機32に接続され、本AV
Mシステムに関する動作全体を制御する制御装置34、
制御装置34に接続される料金メータ35、GPSシス
テムにより複数台の衛星からの電波を捕捉するGPSア
ンテナ36、GPSアンテナ36および制御装置34に
接続され、GPSアンテナ36を通じて位置情報を受信
するGPS受信機37などにより構成される。
【0039】上記制御装置34は、AVMシステムをメ
モリ342に格納されたプログラムに従って制御するC
PU341、このCPU341が動作するための各種プ
ログラムを格納するとともに運行上のデータを収集して
記憶するメモリ342、AVMシステムに関する操作入
力および表示を行う表示/操作部343、外部の無線機
32とのインタフェースを司るとともに内部の拡張I/
O部345とのインタフェースを司るインタフェース部
(I/F)344、外部の料金メータ35に接続され、
料金メータ35から料金情報を収集して内部に取り込む
拡張I/O部345等により構成される。
【0040】つぎに、本AVMシステムの装置間の手続
きについて説明する。まず、配車処理について説明す
る。図2は本実施の形態1による配車指示の際に送信さ
れるデータのフォーマット例を示す図であり、図3は本
実施の形態1による配車依頼の手順を説明する図であ
る。図2には、運用管理通信所1から移動局(例えば移
動局3)に対して発信される送信データのフォーマット
が示されている。この送信データは、移動局に対して配
車を指示するための配車指示ID、配車を希望する移動
局を特定するための車番データ(以下に車番と称す
る)、および、配車を希望する顧客に関する情報などの
付加情報により構成される。
【0041】運用管理通信所1では、無線基地局2を介
して移動局との間で無線により情報授受が行われる。
図3において、運用管理通信所1では、ある顧客から電
話等により配車依頼が受付けられると、当該顧客の所在
地付近の運行状況がCRT14に表示される。そして、
CRT14に表示された内容から上記所在地付近に在留
する移動局が検索および抽出される。例えば、移動局3
が抽出された場合には、その移動局3の車番がキーボー
ド13の操作でマニュアルにより入力される。
【0042】この入力された車番情報はCPU11に伝
達され、その車番情報に基づいて配車伝票情報が作成さ
れる。この配車伝票情報はプリンタ15に伝送される
と、配車伝票として自動発券される。また、上記配車伝
票情報は配車指示情報としてRCCU12にも伝送さ
れ、そこで無線信号形式に変換されてから無線基地局2
に送出される。無線基地局2では、送信起動制御により
無線信号が移動局3に対して送信される。これにより、
移動局3に対する配車指示が完了する。
【0043】移動局3においては、バッテリ33から電
源供給を受ける無線機32により無線アンテナ31を介
して上記無線信号が受信される。この受信情報は制御装
置34内に設けられたインタフェース(I/F)344
を介してCPU341に伝達される。このCPU341
では、無線信号形式の配車指示情報が解読される。その
解読結果は表示/操作部343に表示情報として伝達さ
れる。
【0044】この表示/操作部343では、伝達されて
きた表示情報に基づいて表示制御が行われる。移動局3
の操作者においては、同表示情報(予告情報)が表示さ
れた後、運用管理通信所1側の操作者が無線基地局操作
(マイクプレス)により発する音声指示連絡内容を無線
機32の図示せぬスピーカから聴取することができる。
これにより、配車先へ移動局3を出向(移動)させるこ
とができる。
【0045】つづいて、ポーリング処理について説明す
る。図4は本実施の形態1によるポーリングの際に送信
されるデータのフォーマット例を示す図、図5は本実施
の形態1によるポーリング時のタイミングチャートであ
る。図4(a)には、運用管理通信所1から各移動局へ
発信されるポーリング信号のフォーマット例が示され、
同図(b)には、各移動局から運用管理通信所1へ応答
されるポーリング応答信号が示されている。
【0046】ポーリング信号は、図4(a)に示したよ
うに、移動局に対してポーリングを示すためのポーリン
グID、ログデータの応答を希望する移動局を特定する
ための車番、応答の際にログデータの分別を指示するロ
グ指定送信要求コマンド、および、ログデータの分別方
法を指定する指定内容により構成される。
【0047】また、ポーリング応答信号は、図4(b)
に示したように、運用管理通信所1に対してポーリング
応答を示すためのポーリング応答ID、ポーリング応答
する移動局を特定するための車番、および、ログ指定送
信要求に基づくログデータにより構成される。
【0048】各移動局においては、運行時、GPSアン
テナ36で例えば3機の衛星から発射される無線測位信
号が受信され、GPS受信機37により自車の現在位置
が自動検出される。また、料金メータ35により自車の
空車,賃走(実車),迎車等の車両状態情報が自動検出
される。これら自動検出されるログデータの他に、各移
動局の操作者が表示/操作部343を操作して行う待機
や休憩等の申告情報等のログデータがある。これらログ
データは、CPU341の制御によりメモリ342に蓄
積される。
【0049】ここで、移動局としてM1,M2,M3の
3台を例に挙げる。各移動局M1,M2,M3において
は、図5に示したように、運用管理通信所1により無線
基地局2を介して発信される定周期のポーリング信号
(図4(a)参照)が受信されると、メモリ342に蓄
積されているログデータから指定されるログデータが取
り出され、ポーリング応答信号が生成されて運用管理通
信所1へ発信される。
【0050】具体的には、運用管理通信所1のDLU1
6が定周期に送出するポーリング信号はCPU11で受
付けられ、さらにRCCU12で無線信号に変換されて
から無線基地局2により送信される。この無線信号は、
所要の移動局側で無線アンテナ31および無線機32で
受信された後、インタフェース344を経て、CPU3
41で受付けられる。
【0051】移動局においては、メモリ342に蓄積記
憶されてあるログデータのうち、当該要求命令の指定内
容に準じたログデータ(例えばタクシー業の場合、午前
7時から午前11時までの間に実車となった時刻、乗車
地点の緯経度、降車地点の緯経度、料金、支払区分、領
収書発行有無などで一定の条件に合致するものだけの限
定情報)が抽出される。このように抽出されたログデー
タは、ポーリング応答信号として無線信号化された後、
ポーリング信号の伝達経路と逆順に送信される。
【0052】運用管理通信所1においては、ポーリング
応答信号に含まれるログデータが取り出され、DLU1
6に集積される。このDLU16の操作者は、各移動局
から収集されたログデータをCRT18にモニタした
り、キーボード17の操作により過去に集積されたログ
データを検索や参照したり、収集されたログデータから
業務日報データを作成することもできる。
【0053】つづいて、自己発信処理について説明す
る。図6は本実施の形態1による移動局側から自己発信
されるデータのフォーマット例を示す図であり、図7は
本実施の形態1による自己発信の手順を説明する図であ
る。図6には、各移動局から運用管理通信所1へ自己発
信(任意発信)される送信データが示されている。この
送信データは、運用管理通信所1に対して自己発信を示
すための自己発信ID、自己発信する移動局を特定する
ための車番、および、現在設定されている送信内容に基
づて用意されたログデータにより構成される。
【0054】自己発信は、図7に示したように、移動局
(例えば移動局3)側から運用管理通信所1に対して一
方的に発信される動作をいう。この場合、一定距離の移
動、一定時間の経過、料金メータ35の設定更新等の状
態変化が発生したときなどにその都度任意発呼信号とし
て図6の送信データが送信されることになる。
【0055】ここで、ロギング方法について説明する。
各移動局の運行結果すなわちメータ変化発生場所及び内
容等は、メモリ342にログデータとして逐次記憶格納
される。インタフェース344には、無線機32やGP
S受信機37の他に、拡張I/O部345を介して料金
メータ35などが接続されており、これら接続機器から
ログデータが発生し、インタフェース344を介してメ
モリ342に蓄積される。例えば、拡張I/O部345
は複数の入出力用信号端子を有しており、図示せぬが料
金メータ35以外の異種情報源(例えば電界強度計等の
計測機器)とも接続される。
【0056】つづいて、ログ要求処理について説明す
る。図8は本実施の形態1によるログに関して要求する
際に送信されるデータのフォーマット例を示す図であ
り、図9は本実施の形態1によるログ要求の手順を説明
する図である。図8(a)には、運用管理通信所1から
所要の移動局に対して発信されるログ指定送信要求デー
タが示されている。このログ指定送信要求データは、ロ
グ条件の指定によりログデータの送信を要求するログ指
定送信要求ID、所要の移動局を特定するための車番、
および、所要の移動局でログデータを蓄積する際のログ
条件を示す指定内容により構成される。
【0057】図8(b)には、上記ログ指定送信要求に
応じて所要の移動局から運用管理通信所1に対して応答
されるログ指定応答データが示されている。このログ指
定応答データは、上記ログ指定送信要求に対する応答で
あることを示すログ指定応答ID、所要の移動局を特定
するための車番、および、ログ条件に応じて生成された
ログデータにより構成される。
【0058】図8(c)には、運用管理通信所1から所
要の移動局に対して発信されるログ変更要求データが示
されている。このログ変更要求データは、ログ条件の変
更を要求するログ指定送信要求ID、所要の移動局を特
定するための車番、および、所要の移動局でログ条件を
変更する際の変更内容により構成される。
【0059】図9(a)には、運用管理通信所1から所
要の移動局(例えば移動局3)に対してログ指定送信要
求を行ったときの手順が示されている。運用管理通信所
1では、移動局3から所望のログデータだけを収集する
ため、キーボード17を操作して所要のログ内容を特定
し、そのログ内容を移動局3に対する指定内容として、
図8(a)に示したフォーマットのログ指定送信要求デ
ータを生成する処理がDLU16側で行われる。
【0060】その後、運用管理通信所1から移動局3に
対してログ指定送信要求が行われると、移動局3におい
て受信ログ指定送信要求データが解読され、所要のログ
内容に従って図8(b)に示したフォーマットのログ指
定応答データが生成される。このようにして、移動局3
から運用管理通信所1に対してログ応答(ログ指定応答
データの発信)が行われる。そして、運用管理通信所1
では、移動局3から送られてきたログデータを図示せぬ
メモリに蓄積する処理が行われる。
【0061】図9(b)には、運用管理通信所1から所
要の移動局例えば移動局3に対してログ変更要求を行っ
たときの手順が示されている。運用管理通信所1では、
移動局3に対してログ条件を指示するため、キーボード
17を操作して所要のログ条件を設定し、そのログ条件
を移動局3に対するログの変更内容として、図8(b)
に示したフォーマットのログ変更要求データを生成する
処理がDLU16側で行われる。
【0062】その後、運用管理通信所1から移動局3に
対してログ変更要求が行われると、移動局3において受
信ログ変更要求データが解読され、ログ条件が現ログ条
件から運用管理通信所1が要求するログ条件に変更され
る。これにより、以降は、新しいログ条件に従ってメモ
リ342へのログデータの蓄積が行われる。
【0063】ログ条件としては、ポーリング処理に関し
ては、応答するログ内容の変更やポーリング送出周期の
変更がある。ポーリング処理以外としては、各移動局ご
とのログデータについての諸条件(ログ内容、ログ種
類、ログの開始/停止時期等)の変更などがある。以上
から、各移動局側で蓄積したログデータの情報量が膨大
でも、運用管理通信所1で必要時に必要なログデータだ
けを選択して無線データ収集することができる。このこ
とから、システム稼働中であっても閑散時間帯を選んで
各移動局のログデータの無線データ収集が実現可能とな
る。
【0064】つぎに、運用管理通信所1、各移動局(代
表として移動局3)それぞれの動作について詳述する。
まず、運用管理通信所1から説明する。図10は運用管
理通信所1の全体動作を説明するフローチャート、図1
1はログ指定送信要求時の動作を説明するフローチャー
ト、図12はログ変更要求時の動作を説明するフローチ
ャート、そして、図13は割り込み処理を説明するフロ
ーチャートである。
【0065】運用管理通信所1の全体動作は(図10参
照)、CPU11により全体的に制御され、個々の動作
については、各部により実行される。まず、運用管理通
信所1に設定されるポーリング開始時間か(ステップS
1)、顧客からの配車依頼か(ステップS2)、前述の
ログ指定送信要求か(ステップS3)、それとも前述の
ログ変更要求か(ステップS4)、処理が判断される。
何もトリガとして発生しなければ、上記ステップS1〜
ステップS4の判断が繰り返し実行される。
【0066】前述のポーリング処理は定周期に実行され
る処理のため、そのポーリング処理の開始時間に達した
場合には、処理は、ステップS1からステップS5へ移
行して、前述した如くポーリング処理を実行する(図5
参照)。また、ある顧客からの配車依頼が入った場合に
は、処理は、ステップS2からステップS6へ移行し
て、前述した配車処理を実行する(図3参照)。なお、
この配車処理については、不定期に配車依頼が入ること
から、割り込み処理として全体動作から分離してもよ
い。
【0067】また、DLU16の制御により操作者によ
りログ指定送信要求が入った場合には、処理は、ステッ
プS3からステップS7へ移行して、前述のログ要求処
理(ログ指定送信要求の場合)を実行する。同様に、D
LU16の制御により操作者によりログ変更要求が入っ
た場合には、処理は、ステップS4からステップS8へ
移行して、前述のログ要求処理(ログ変更要求の場合)
を実行する。
【0068】上記ログ要求処理については、図11およ
び図12にその詳細が示されている。ログ指定送信要求
の場合には(図11)、まず、DLU16に接続される
キーボード17およびCRT18を用いて車番が入力さ
れ(ステップS71)、つづいてログデータの種類,範
囲などの条件が指定される(ステップS72)。
【0069】このようにして入力された車番およびログ
指定に基づいて送信データすなわちログ指定送信要求デ
ータが生成され(ステップS73)、無線基地局2を介
して所要の移動局へ発信される(ステップS74)。そ
の後、発信先移動局からの応答すなわちログ指定応答デ
ータが届くと(ステップS75)、そのログ指定応答デ
ータからログデータが取り出され、ログの種類別に図示
せぬメモリに保存される(ステップS76)。
【0070】また、ログ変更要求の場合には(図1
2)、まず、DLU16に接続されるキーボード17お
よびCRT18を用いて車番が入力され(ステップS8
1)、つづいて変更しようとするログ条件(ログの種
類,範囲などの条件)が設定されるとともに、その設定
内容は図示せぬメモリに記憶される(ステップS8
2)。
【0071】このように設定内容を記憶しておくこと
で、後のログデータ収集時にその設定内容に従ってログ
データの保存を行うことができる。このようにして入力
された車番および変更内容(ログ条件)に基づいて送信
データすなわちログ変更要求データが生成され(ステッ
プS83)、無線基地局2を介して所要の移動局へ発信
される(ステップS84)。
【0072】また、運用管理通信所1は、割り込み処理
として各移動局からの自己発信を受け付ける。各移動局
から自己発信が受け付けられると、まず、受信データを
解析して、先頭に格納されているIDから、どのような
データの発信かの判別が行われる(ステップS91)。
その判別で自己発信が判明すると(ステップS92)、
処理はステップS93へ移行し、発信元を表す車番対応
のメモリエリアに対して受信されたログデータを格納す
る。
【0073】つづいて、移動局3について説明する。図
14は移動局3の全体動作を説明するフローチャート、
図15はポーリング応答時の動作を説明するフローチャ
ート、図16はログ応答時の動作を説明するフローチャ
ート、図17はログ変更時の動作を説明するフローチャ
ート、そして、図1は運行上の状態変化に伴う動作を説
明するフローチャートである。
【0074】移動局3の全体動作は(図14参照)、C
PU341により全体的に制御され、個々の動作につい
ては、各部により実行される。まず、運行時に着信があ
ると(ステップS101)、着信に従ってデータを受信
し、その受信データを解析する処理が実行される(ステ
ップS102)。そして、まず、車番から自局宛のデー
タ受信か否か判断され(ステップS103)、他局宛の
場合には、処理はステップS101に戻ってつぎの着信
を待ち、一方、自局宛での場合には、処理はステップS
104へ移行する。
【0075】そして、IDの判別に従って、ポーリング
処理か(ステップS104)、ログ指定送信要求か(ス
テップS105)、それともログ変更要求か(ステップ
S106)、処理が判断される。以上のいずれの処理に
も該当しなければ、その他の処理を実行してから処理は
ステップS101に戻る。もし、受信信号がポーリング
信号であった場合には、処理はステップS104からス
テップS107へ移行し、ポーリング応答処理を実行す
る。その後、処理はステップS101に戻る。
【0076】また、受信信号がログ指定送信要求データ
であった場合には、処理はステップS105からステッ
プS108へ移行し、ログ応答処理を実行する。その
後、処理はステップS101に戻る。また、受信信号が
ログ変更要求データであった場合には、処理はステップ
S106からステップS109へ移行し、ログ変更処理
を実行する。その後、処理はステップS101に戻る。
【0077】上記ポーリング応答処理、ログ応答処理、
ログ変更処理については、それぞれ図15、図16、図
17にその詳細が示されている。ポーリング応答処理の
場合には(図15参照)、まず、解析結果からログ指定
要求の有無が判別され(ステップS201)、そのログ
指定要求がなければ、処理はステップS203に移行
し、すでに移動局内に設定されているログ条件に従って
メモリ342からログデータを読み出してポーリング応
答を生成する。
【0078】その後、その生成されたポーリング応答信
号が運用管理通信所1へ発信される(ステップS20
4)。一方、ログ指定要求があれば、処理はステップS
202に移行し、指定内容(要求されるログ条件)に沿
ってメモリ342からログデータを読み出してポーリン
グ応答を生成する。その後、その生成されたポーリング
応答信号が運用管理通信所1へ発信される(ステップS
204)。
【0079】また、ログ応答処理は(図16参照)、ポ
ーリングのように定周期に応答するものではなく、個別
的に必要時に要求されるものである。したがって、ログ
応答処理の場合には、そのログ応答要求に応じて、指定
内容(要求されるログ条件)に沿ってメモリ342から
ログデータを読み出してログ指定応答データを生成する
処理が実行される(ステップS301)。その後、その
生成されたログ指定応答データが運用管理通信所1へ発
信(応答)される(ステップS302)。
【0080】また、ログ変更処理は(図17参照)、ポ
ーリングのように定周期に応答するものではなく、上記
ログ応答処理と同様に、個別的に必要時に要求されるも
のである。したがって、ログ変更処理の場合には、その
ログ変更要求に応じて、変更内容(変更要求されるログ
条件)に沿ってメモリ342へのログ方法が変更される
(ステップS401)。すなわち、ログ条件が変更され
た後のログ動作では、その変更されたログ条件に沿って
ログデータが蓄積される。
【0081】また、各移動局においては、運行上の状態
変化発生に伴って自発的にログデータを運用管理通信所
1へ通知する動作が仕組まれている。その詳細な動作
は、図18に示される。運行時、所定の状態変化が発生
した場合には、すでに設定されているログ条件に沿って
メモリ342からログデータを読み出して自己発信デー
タを生成する処理が実行される(ステップS501)。
その後、その生成された自己発信データが運用管理通信
所1へ任意に発信される(ステップS502)。
【0082】以上説明したように、本実施の形態1によ
れば、各移動局においては、任意に設定可能なログ条件
に従って運行の際に得られたログデータを蓄積し、ログ
送信の際には、ログ送信条件が成立した場合に運用管理
通信所に対してログデータを送信するとともに、運用管
理通信所から所要のログデータのみの送信を指定するロ
グ指定送信要求が送られてきた場合、蓄積済みのログデ
ータから所要のログデータを分別し、その分別されたロ
グデータのみを送信する。
【0083】一方、運用管理通信所1においては、所要
の移動局に対してログ条件を任意に変更指示し、また所
要の移動局に対してログ指定送信要求を発信して、移動
局側から送信されてきたログデータを収集する。このよ
うにしたので、従来のように営業所を設置する必要がな
く、運用管理通信所1側では、移動局のログ動作を個別
に遠隔操作して、リアルタイムに無線を通じて所要のロ
グデータを分別収集することができる。これにより、車
両操作者の労力の軽減、設備費の軽減、並びに、ログデ
ータの情報鮮度改善を実現することが可能である。
【0084】また、定周期に発信するポーリング信号の
形式でログ指定送信要求を発信し、そのポーリング信号
に対してポーリング応答信号の形式でログデータを応答
するようにしたので、定周期で所要のログデータを収集
することが可能である。
【0085】また、移動局をタクシーとした場合、一定
距離の移動、一定時間の経過、料金メータの設定更新等
の状態変化が発生した時などにログ送信条件が成立した
ものとしてログデータを任意発信するようにしたので、
運用管理通信所1では各移動局の運行上の変化を自動的
に収集することが可能である。
【0086】実施の形態2.さて、本発明は、以下に説
明する実施の形態2のように、前述の実施の形態1の応
用として、運用管理通信所1と各移動局との通信履歴お
よびログデータから運行管理可能な範囲を表すサービス
エリア図を作成するようにしてもよい。本実施の形態2
のAVMシステムは、前述した実施の形態1のAVMシ
ステムと同様とするため、その図示を省略して、説明で
は同じ符号を使用する。以下に、さらに付加される構成
および動作についてのみ説明する。
【0087】図19は本発明の実施の形態2における主
要な構成を示すブロック図である。図19に示したCP
U11は前述した運用管理通信所1に設けられるユニッ
トであり、その内部には、あらかじめ用意された電子地
図データ11Aと更新可能な通信履歴テーブル11Bが
格納されている。電子地図データ11Aは、CPU11
1の制御に従ってCRT114に地図を表示するための
データである。通信履歴テーブル11Bは、移動局との
通信履歴を記憶するテーブルである。
【0088】つぎに、移動局(代表として移動局3)側
の主要な動作について説明する。図20は本実施の形態
2による移動局3の主要な動作を説明するフローチャー
ト、図21は本実施の形態2による運用管理通信所1の
主要な動作を説明するフローチャート、図22(a)は
本実施の形態2による移動局側のログ収集内容を示す
図、図22(b)は本実施の形態2による運用管理通信
所側の通信履歴内容を示す図、そして、図23は本実施
の形態2によるサービスエリア図の一例を示す図であ
る。
【0089】なお、図20には、本実施の形態2による
移動局側の主要な動作だけが示され、図21には、本実
施の形態2による運用管理通信所1側の主要な動作だけ
が示されている。また、移動局3では、CPU341の
タイマ機能により計時が行われ、その際に、運用管理通
信所1のCPU11の制御により定期的に送られてくる
時刻補正情報に基づいてその受信の都度時刻補正が行わ
れるものとする。したがって、運用管理通信所1と移動
局3とは、同一時刻を刻むタイマを有しているものとす
る。
【0090】移動局3において、走行中、一定量の自局
位置(緯経度)変化が検知された場合には(ステップS
601)、所定の無線信号が任意発呼により運用管理通
信所1へ発信される(ステップS602)。上記所定の
無線信号は、少なくとも自局の車番と送信時刻を含んだ
データより構成される。以上の発信動作は、運行終了ま
で繰り返し実行される(ステップS603)。
【0091】この繰り返しにより、図22(a)に示し
たように、変化時刻(送信時刻)t1,t2…にそれぞ
れ対応させて発呼地点の位置情報p1,p2…が記憶さ
れる。運行終了時には、運用管理通信所1に対して運行
終了通知が発信される(ステップS604)。この運行
終了通知には、メモリ342に蓄積された変化時刻と発
呼地点とを対応させたデータ(図22(a))が含まれ
る。
【0092】一方、運用管理通信所1では、移動局3か
ら所定の無線信号が受信されると(ステップS70
1)、受信データを解析して車番別にその変化時刻(送
信時刻)がログデータとして通信履歴テーブル11Bに
蓄積される(ステップS702)。以上の受信動作は、
運行終了通知が届くまで繰り返し実行される(ステップ
S703)。この繰り返しにより、図22(b)に示し
たように、変化時刻(送信時刻)t1,t3…が記憶さ
れる。この間、移動局3から運行終了通知が届いた時点
で運行終了が確認される(ステップS703)。
【0093】運行終了通知には、移動局3側で蓄積され
たた変化時刻と発呼地点とを対応データが含まれてお
り、その対応データは運用管理通信所1自身が蓄積した
通信履歴データ(図22(b))と照合される(ステッ
プS704)。本来、移動局3側と運用管理通信所1側
とで変化時刻の履歴が一致するはずであるが、移動局3
が不感地域などを運行している際に発信された無線信号
は運用管理通信所1に届かず、その場合には、通信履歴
テーブル11Bに抜けが生じる。そのために、ステップ
S74において照合を行うことで、その抜けを確認す
る。
【0094】そして、合致する変化時刻の発呼地点につ
いてはサービスエリア内の地点とし、非合致の変化時刻
の発呼地点についてはサービスエリア外とする取り決め
で、電子地図データ11Aを用いてサービスエリア図が
作成される(ステップS705)。このようにして作成
されたサービスエリア図は、印刷形式(プリンタ15の
出力)あるいは表示形式(CRT14の出力)によって
出力される(ステップS706)。例えば、表示形式の
場合、移動局3と運用管理通信所1との間で変化時刻t
2の記録が非合致となるため、その変化時刻t2のとき
の発呼地点p2はサービスエリア14aの外にマークさ
れた表示画面が形成される。
【0095】以上説明したように、本実施の形態2によ
れば、各移動局側と運用管理通信所1側とで通信記録の
照合を行って、その合致地域、非合致地域を区別したサ
ービスエリアを自動作成するようにしたので、人為的な
サービスエリアの作成作業を省いて、効率的な運行管理
を実現することが可能である。
【0096】実施の形態3.また、本発明は、前述した
実施の形態2のAVMシステムを一般流通業に適用して
もよい。以下に説明する実施の形態3には、一般流通業
に適用した場合の一運用例が示される。この場合には、
各移動局が配送業務を担うものとする。なお、説明を簡
略化するため、符号は前述した実施の形態1および2と
同様とし、その部分の説明を省略する。
【0097】ここでは、主要な動作についてのみ説明す
る。図24は本実施の形態3による移動局の主要な動作
を説明するフローチャートであり、図25は本実施の形
態3による運用管理通信所のルートマップ作成時の動作
を説明するフローチャートである。運用管理通信所1か
ら移動局3が配送指示を受けた場合には、その移動局3
において随時配送指定場所で荷降業務が実施される。
【0098】そのとき、各場所で降ろした荷の種類、個
数、等が表示/操作部343からマニュアル入力される
(ステップS801)。このようにマニュアル入力され
たログデータは、自動検出により得られる場所の緯経度
情報、停車時間などのログデータとともにメモリ342
に蓄積される(ステップS802)。
【0099】一方、運用管理通信所1においては、荷降
業務の終了時点では、前述した実施の形態2と同様に、
無線データ伝送によってDLU16にログデータが集積
される。このような基礎データの集積は全移動局に対し
て実施されるので、その集積データに基づいて自動的に
統計演算が行われ、業務効率向上にかかる最適配送順序
及びルートマップ自動算出および作成が行われる(ステ
ップS901)。このようにして作成された最適配送順
序及びルートマップは、各移動局へ通知される(ステッ
プS902)。
【0100】以上説明したように、本実施の形態3によ
れば、AVMシステムを一般流通業に適用して、配送指
定場所での荷降業務に関するデータを統計演算により求
め、各移動局へ通知するようにしたので、各移動局にお
いては、最適な配送順序およびルートマップにより効率
的な運行を実現することが可能である。
【0101】実施の形態4.また、本発明は、前述した
実施の形態2のAVMシステムをタクシー業に適用して
もよい。以下に説明する実施の形態4には、タクシー業
に適用した場合の一運用例が示される。この場合には、
各移動局が顧客乗車業務を担うものとする。なお、説明
を簡略化するため、符号は前述した実施の形態1および
2と同様とし、その部分の説明を省略する。
【0102】ここでは、主要となる動作についてのみ説
明する。図26は本実施の形態4による運用管理通信所
1の予測処理時の動作を説明するフローチャートであ
る。本実施の形態4において、運用管理通信所1では、
各移動局のログデータに含まれる例えば乗降客発生地点
と乗降客利用状況(日時、運賃、支払区分等)情報を無
線データ伝送によって受信して、DLU16でログデー
タを集積する処理が実行される。
【0103】このような基礎データの蓄積を全移動局に
対して実施して、DLU16において一定期間以上の蓄
積により自動的に統計演算が行われる。これにより、日
時と場所に基く乗込客発生予測情報(例:8月3日午前
11時頃、公民館前、乗込客発生確率70%)が自動算
出される(ステップS1001)。このようにして得ら
れた乗込客発生予測情報は、各移動局へ通知される(ス
テップS1002)。
【0104】以上説明したように、本実施の形態4によ
れば、一定期間毎に乗込客発生予測情報を求めてこれを
運行前に移動局側に通知しておけば、移動局において空
走ルートを推定することが容易となる。これにより、各
移動局での無作為な「流し」を防止することが可能であ
るとともに、営収増に結びつけることが可能である。
【0105】以上、本発明を実施の形態1〜4により説
明したが、この発明の主旨の範囲内で種々の変形が可能
であり、これらをこの発明の範囲から排除するものでは
ない。
【0106】
【0107】
【0108】
【0109】
【0110】
【0111】
【発明の効果】 以上説明したように、本 発明によれば、
各移動局側と運用管理通信所1側とで通信記録の照合を
行って、その合致地域、非合致地域を区別したサービス
エリアを自動作成するようにしたので、人為的なサービ
スエリアの作成作業を省いて、効率的な運行管理を実現
することが可能なAVMシステムが得られるという効果
を奏する。
【0112】
【0113】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1によるAVMシステム
を示すブロック図である。
【図2】 本実施の形態1による配車指示の際に送信さ
れるデータのフォーマット例を示す図である。
【図3】 本実施の形態1による配車依頼の手順を説明
する図である。
【図4】 本実施の形態1によるポーリングの際に送信
されるデータのフォーマット例を示す図である。
【図5】 本実施の形態1によるポーリング時のタイミ
ングチャートである。
【図6】 本実施の形態1による移動局側から自己発信
されるデータのフォーマット例を示す図である。
【図7】 本実施の形態1による自己発信の手順を説明
する図である。
【図8】 本実施の形態1によるログに関して要求する
際に送信されるデータのフォーマット例を示す図であ
る。
【図9】 本実施の形態1によるログ要求の手順を説明
する図である。
【図10】 本実施の形態1による運用管理通信所の全
体動作を説明するフローチャートである。
【図11】 本実施の形態1による運用管理通信所のロ
グ指定送信要求時の動作を説明するフローチャートであ
る。
【図12】 本実施の形態1による運用管理通信所のロ
グ変更要求時の動作を説明するフローチャートである。
【図13】 本実施の形態1による運用管理通信所の割
り込み処理を説明するフローチャートである。
【図14】 本実施の形態1による移動局の全体動作を
説明するフローチャートである。
【図15】 本実施の形態1による移動局のポーリング
応答時の動作を説明するフローチャートである。
【図16】 本実施の形態1による移動局のログ応答時
の動作を説明するフローチャートである。
【図17】 本実施の形態1による移動局のログ変更時
の動作を説明するフローチャートである。
【図18】 本実施の形態1において移動局の運行上の
状態変化に伴う動作を説明するフローチャートである。
【図19】 本発明の実施の形態2における主要な構成
を示すブロック図である。
【図20】 本実施の形態2による移動局の主要な動作
を説明するフローチャートである。
【図21】 本実施の形態2による運用管理通信所の主
要な動作を説明するフローチャートである。
【図22】 本実施の形態2によるメモリ内容を示す図
である。
【図23】 本実施の形態2によるサービスエリア図の
一例を示す図である。
【図24】 本実施の形態3による移動局の主要な動作
を説明するフローチャートである。
【図25】 本実施の形態3による運用管理通信所のル
ートマップ作成時の動作を説明するフローチャートであ
る。
【図26】 本実施の形態4による運用管理通信所の予
測処理時の動作を説明するフローチャートである。
【図27】 従来におけるAVMシステムを示すブロッ
ク図である。
【図28】 従来におけるAVMシステムに適用される
移動局の構成例を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 運用管理通信所、2 無線基地局、3 移動局、1
1 CPU、11A電子地図データ、11B 通信履歴
テーブル、12 RCCU、13 キーボード、14
CRT、15 プリンタ、16 DLU、17 キーボ
ード、18CRT、34 制御装置、341 CPU、
342 メモリ、343 表示/操作部、344 イン
タフェース、345 拡張I/O部。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04Q 7/00 - 7/38 H04B 7/24 - 7/26

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無線基地局を接続させた運用管理通信所
    と複数の移動局との間で無線通信を行って各移動局を運
    行管理するAVMシステムにおいて、 前記各移動局は、自局位置を検出する位置検出手段と、 運行中、前記位置検出手段の検出値から一定量の位置変
    化が検知される度に前記運用管理通信所へ現在時刻を発
    信する送信時刻発信手段と、前記運用管理通信所へ現在時刻を発信する度に、現在
    その発呼地点の位置情報を対応させた通信履歴を
    記憶する記憶手段と、 運行終了時に、前記記憶手段に記憶された通信履歴を前
    記運用管理通信所へ発信する通信履歴発信手段と、 を有し、 前記運用管理通信所は、 電子地図を作成するための電子地図データベースと、 前記送信時刻発信手段により送られてきた現在時刻を順
    次記憶する送信時刻記憶手段と、 前記送信時刻記憶手段に記憶された現在時刻と前記通信
    履歴発信手段により送られてきた現在時刻及び位置情報
    を含む通信履歴とを照合する照合手段と、 前記照合手段による照合に基づき、現在時刻が合致しな
    い発呼地点については不感地域とする地図を前記電子地
    図データベースを用いて作成する地図作成手段と、 を備えることを特徴とするAVMシステム。
  2. 【請求項2】 前記各移動局は料金メータを搭載したタ
    クシーであることを特徴とする請求項1に記載のAVM
    システム。
  3. 【請求項3】 前記AVMシステムは一般流通業に適用
    され、各移動局は積荷の荷降地点と荷降内容を含むログ
    データを前記運用管理通信所に送信し、前記運用管理通
    信所において前記ログデータの統計演算により最適配送
    順序およびルートマップを作成し、前記最適配送順序お
    よびルートマップを前記各移動局へ通知することを特徴
    とする請求項1に記載のAVMシステム。
  4. 【請求項4】 前記AVMシステムはタクシー業に適用
    され、前記各移動局は乗降客発生地点および乗降客利用
    状況を含むログデータを前記運用管理通信所に送信し、
    前記運用管理通信所において前記ログデータの統計演算
    により日時および場所に基く乗込客発生予測情報を作成
    し、前記乗込客発生予測情報を前記各移動局へ通知する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のAVMシス
    テム。
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