JP3503033B2 - 光学的変位量測定装置 - Google Patents

光学的変位量測定装置

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JP3503033B2 JP07114194A JP7114194A JP3503033B2 JP 3503033 B2 JP3503033 B2 JP 3503033B2 JP 07114194 A JP07114194 A JP 07114194A JP 7114194 A JP7114194 A JP 7114194A JP 3503033 B2 JP3503033 B2 JP 3503033B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、リニアスケール、ロー
タリエンコーダ等に使用される光学的変位量測定装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】図27は、光学的変位量測定装置の原理
を説明する為の模式図である。光学的変位量測定装置
は、2種類の反射係数を有する長さの等しい部分が変位
方向(図においては左右方向)に交互に並べられたスケ
ール90と、このスケール90へ投光するLED等の投
光素子91と、投光素子91とスケール90との中間に
設置され、投光素子91からの光線を絞る投光レンズ9
2と、スケール90に対置され、投光レンズ92からの
光線がスケール90に反射された光線を結像する為の受
光レンズ93と、その結像面に設置された少なくとも1
次元のCCD(Charge Coupled Device )94とから構
成されている。
【0003】投光レンズ92で絞られた投光素子91か
らの光線は、スケール90の表面で反射され、受光レン
ズ93によりCCD94の受光面に結像される。スケー
ル90の表面は、2種類の相異なる反射係数を有する部
分が変位方向(図においては左右方向)に交互に周期的
に並べられているので、CCD94の受光面の結像は、
図28(a)に示すように、この反射係数の周期的パタ
ーンと相似関係にある明暗部の周期的パターンになって
おり、CCD94の出力からは、図28(b)に示すよ
うに、明暗部の周期的パターンに対応するパルス波形が
得られる。CCD94の各画素の受光素子は、受光面に
当たっている明部の明るさが一定値(閾値)を超えると
きにオンとなって出力する。スケール90が、図27に
おいて右方向又は左方向へ動くとき(スケール90を除
く光学系及びCCD94が左方向又は右方向へ動くと
き)、CCD94の受光面の明暗部の周期的パターンは
左方向又は右方向へ移動する。この明暗部の周期的パタ
ーンのCCD94受光面上の変位量を測定することによ
り、スケール90(に固定された物体)と光学系及びC
CD94(に固定された物体)との相対的変位量及び相
対的変位方向を判定することができる。このような光学
的変位量測定装置の例としては、特開昭59−1098
13号に既に開示されたものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図29(a)は、CC
D94の受光面上の明暗部の周期的パターンの強度(明
るさ)を示した波形図であるが、外部からの光等によ
り、反射光の強度(明るさ)が変動した場合、CCD9
4の各画素への光の入力は変動するが、CCD94の各
画素の受光素子のオン/オフの閾値VTHは変化しないの
で、図29(b)に示すように、CCD94の出力から
得られる明暗部の周期的パターンに対応するパルス波形
の幅が変動する。その為、正確な判定結果を得ることが
できなかった。外部からの光の影響を軽減するには、複
雑な光学系が必要である。
【0005】また、スケール90表面の反射係数の周期
的パターンとCCD94の受光面の明暗部の周期的パタ
ーンとの倍率は、スケール90及び受光レンズ93間の
距離によって決定されるが、明暗部の周期的パターンが
微細(例えば(0.5mm/周期)×前記倍率となる)で
あるので、設定が困難であり、しかも、精度が倍率によ
って決定される為、ブレの影響を強く受ける。また、複
雑な光学系も必要とする。また、スケール90表面の反
射係数の周期的パターンの1周期分に注目して、変位量
を測定しているので、そのパターンの1周期分が汚れた
り潰れたりしているときには、正確な判定結果を得るこ
とができなかった。また、測定精度を上げる為には、光
学系を複雑にするか、従来(0.5mm/周期)以上にス
ケール90表面の反射係数の周期的パターンを細かくす
ればよいが、従来以上に周期的パターンを細かくするに
は、特殊な印刷技術が必要である。また、CCD94の
1走査期間に、周期的パターンの位相が180°以上変
位したとき、どちらの方向へ変位したのか判定できなく
なり、正確でない判定結果が出ることもある。また、変
位量測定の分解能及び応答速度は、スケール90表面の
反射係数の周期的パターンの周期と光学系とに依存して
いるので、切り換えることができなかった。
【0006】本発明は、上述のような事情に鑑みてなさ
れたものであり、第1〜3発明では、イメージセンサの
出力によるパルス波形のパルスの立ち上がり位置を検出
する立ち上がり位置検出手段と、パルス波形のパルスの
立ち下がり位置を検出する立ち下がり位置検出手段と、
立ち上がり位置検出手段の検出結果及び立ち下がり位置
検出手段の検出結果から、パルスの重心の位置を演算し
て出力する重心位置演算手段と、重心位置演算手段から
の出力に基づき、周期的映像パターンに対応する測定パ
ルスを発生させる第1の測定パルス発生手段とを有する
測定パルス生成手段と、測定パルスのイメージセンサの
画素単位の位置を判定する測定パルス検波手段と、測定
パルス検波手段の判定結果の経時変化により、スケール
と前記イメージセンサとの相対的変位量及び相対的変位
方向を判定する変位量判定手段及び変位方向判定手段と
を設けることにより、外乱光の影響を受けにくい光学的
変位量測定装置を提供することを目的とする。また、第
1発明では、測定パルス生成手段が生成する測定パルス
を順次入力する第2又は第3のシフトレジスタと、測定
パルスと初期において等位相の中心パルスを持ち測定パ
ルスと等幅である等間隔の複数の参照パルスを記憶する
第3又は第2のシフトレジスタと、順次、参照パルス毎
に測定パルスとの不一致時間及びその方向を計時する複
数の第1の計時手段と、第1の計時手段の各計時結果の
相互の長短を比較判定する第1の比較判定手段と、この
比較結果により測定パルスと中心パルスとの不一致時間
及びその方向を判定し、不一致時間が第1の所定値以上
であるときは、移動方向と第1の所定値の移動を示す移
動信号を出力する移動信号出力手段と、不一致時間が第
1の所定値以上であるときは、第2のシフトレジスタに
記憶されている測定パルスを新たな中心パルスとして参
照パルスを第2又は第3のシフトレジスタに記憶させ、
以後、第3又は第2のシフトレジスタに測定パルスが順
次入力されるように切り換える為の信号を出力する切り
換え信号出力手段と、この切り換え信号を受けて、前記
の切り換えを行う切り換え手段とを設けることにより、
測定精度を向上させることができ、光学系の距離設定が
容易であり、光学系の倍率変動によって生じた誤差を補
正することができ、スケール表面の周期的パターンの汚
れ及び潰れに影響されにくい光学的変位量測定装置を提
供することを目的とする。また、第2発明では、測定パ
ルス生成手段から出力される測定パルス波形を記憶する
第2の記憶手段と、第2の記憶手段に記憶された測定パ
ルス波形の各測定パルスと次回のイメージセンサの1走
査分の測定パルス波形の各測定パルスとの立ち上がり時
又は立ち下がり時のイメージセンサの画素単位の大小を
比較し、1走査分におけるその大の個数と小の個数との
差を計数する移動パルス計数手段と、移動パルス計数手
段の計数値の絶対値と第1の所定数とを比較し、移動パ
ルス計数手段の計数値の絶対値が第1の所定数より大の
ときにイメージセンサの画素単位の移動信号を出力する
移動量判定手段と、移動パルス計数手段の計数結果の符
号により移動方向を判定する移動方向判定手段と、測定
パルスを計数する測定パルス計数手段と、測定パルス計
数手段の計数結果から第1の所定数を演算し、移動量判
定手段へ出力する基準レベル設定手段とを設けることに
より、測定精度を向上させることができ、光学系の距離
設定が容易であり、光学系の倍率 変動によって生じた誤
差を補正することができ、スケール表面の周期的パター
ンの汚れ及び潰れに影響されにくい光学的変位量測定装
置を提供することを目的とする。また、第3発明では、
測定パルス生成手段が生成する測定パルスを順次入力す
る第4のシフトレジスタと、測定パルスと初期において
等位相の中心パルスを持ち、測定パルスと等幅である等
間隔の複数の参照パルスを記憶する第5のシフトレジス
タと、順次、参照パルス毎に測定パルスとの不一致時間
を計時する複数の第1の計時手段と、第1の計時手段の
各計時結果の相互の長短を比較判定する第1の比較判定
手段と、この比較結果により測定パルスと中心パルスと
の不一致時間及びその方向を判定し、不一致時間が第1
の所定値以上であるときは、移動方向と第1の所定値の
移動を示す移動信号を出力する移動信号出力手段と、不
一致時間が第1の所定値以上であるときは、第4のシフ
トレジスタに記憶されている測定パルスを新たな中心パ
ルスとして第5のシフトレジスタに取り込む第1の取り
込み手段とを設けることにより、測定精度を向上させる
ことができ、光学系の距離設定が容易であり、光学系の
倍率変動によって生じた誤差を補正することができ、ス
ケール表面の周期的パターンの汚れ及び潰れに影響され
にくい光学的変位量測定装置を提供することを目的とす
る。
【0007】
【0008】第4発明では、イメージセンサの1走査分
の出力から生成された周期的映像パターンに対応する測
定パルスの波形を記憶する第1の記憶手段と、イメージ
センサの画素単位に同期して、第1の記憶手段に記憶し
ている前回走査分の測定パルスの波形による帰還をかけ
て1走査分の測定パルスを発生する第2の測定パルス発
生手段とを設けることにより、外乱光の影響を受けにく
い光学的変位量測定装置を提供することを目的とする。
【0009】
【0010】
【0011】第7発明では、外部からの信号を受けて、
参照パルス間の間隔を切り換える参照パルス切り換え手
段を設けることにより、変位量測定の分解能及び応答速
度を切り換えることができる光学的変位量測定装置を提
供することを目的とする。第8発明では、速度アラーム
表示部と、不一致時間が第2の所定値以上のとき、速度
アラーム表示部へ速度アラームを出力する第1の速度ア
ラーム出力手段とを設けることにより、変位量及び変位
方向が判定不能であることを通知できる光学的変位量測
定装置を提供することを目的とする。
【0012】
【0013】
【0014】第5発明では、速度アラーム表示手段と、
移動パルス計数手段の計数値と第1の所定数よりも大で
ある第2の所定数とを比較し、移動パルス計数手段の計
数値が第2の所定数より大のとき、速度アラーム表示手
段へ速度アラームを出力する第2の速度アラーム出力手
段と、測定パルス計数手段の計数結果から第1の所定数
を演算して移動量判定手段及び移動方向判定手段へ出力
すると共に、第2の所定数を演算して第2の速度アラー
ム出力手段へ出力する基準レベル設定手段とを設けるこ
とにより、変位量及び変位方向が判定不能であることを
通知できる光学的変位量測定装置を提供することを目的
とする。
【0015】第9発明では、イメージセンサの画素単位
の1つおきの測定パルスの出力からA,B2相の測定パ
ルスを生成するA相測定パルス発生手段及びB相測定パ
ルス発生手段と、A,B2相の測定パルスのそれぞれの
測定パルス検波手段とを設けることにより、ノイズに強
く、測定精度を向上させることができ、光学系の距離設
定が容易であり、光学系の倍率変動によって生じた誤差
を補正することができ、スケール表面の周期的パターン
の汚れ及び潰れに影響されにくい光学的変位量測定装置
を提供することを目的とする。
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】第6発明では、測定パルスと初期において
等位相の中心パルスを持ち、測定パルスと等幅である等
間隔の複数の第1の参照パルスを記憶する第6のシフト
レジスタと、順次、第1の参照パルス毎に測定パルスと
の不一致時間を計時する複数の第2の計時手段と、第2
の計時手段の各計時結果の相互の長短を比較判定する第
2の比較判定手段と、この比較結果により測定パルスと
中心パルスとの不一致時間及びその方向を判定して行
き、測定パルスの位相が略所定の周期移動して、不一致
時間が第1の所定値以下になったときは、周期信号を出
力する周期信号出力手段と、周期信号を受けて、第4の
シフトレジスタに記憶されている測定パルスを新たな中
心パルスとして第6のシフトレジスタに取り込む第2の
取り込み手段とを設けることにより、光学系の倍率変動
によって生じる誤差を補正できる光学的変位量測定装置
を提供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】第1発明に係る光学的変
位量測定装置は、2種類の光学的特性を有する部分が交
互に周期的に並べられたスケールと、該スケールへ投光
し周期的映像パターンを生成する光学系と、該周期的映
像パターンを受光する少なくとも1次元のイメージセン
サと、該イメージセンサが受光する前記周期的映像パタ
ーンの変化から、前記スケールと前記イメージセンサと
の相対的変位量及び相対的変位方向を判定する光学的変
位量測定装置において、前記イメージセンサの出力によ
るパルス波形のパルスの立ち上がり位置を検出する立ち
上がり位置検出手段と、前記パルス波形のパルスの立ち
下がり位置を検出する立ち下がり位置検出手段と、前記
立ち上がり位置検出手段及び立ち下がり位置検出手段の
検出結果から、前記パルスの重心の位置を演算して出力
する重心位置演算手段と、該重心位置演算手段からの出
力に基づき、前記周期的映像パターンに対応する測定パ
ルスを発生させる第1の測定パルス発生手段とを有する
測定パルス生成手段と、該測定パルスの前記イメージセ
ンサの画素単位の位置を判定する測定パルス検波手段
と、該測定パルス検波手段の判定結果の経時変化によ
り、前記スケールと前記イメージセンサとの相対的変位
量及び相対的変位方向を判定する変位量判定手段及び変
位方向判定手段とを備え、前記測定パルス検波手段は、
前記測定パルス生成手段が生成する測定パルスを順次入
力する第2又は第3のシフトレジスタと、測定パルスと
初期において等位相の中心パルスを持ち、測定パルスと
等幅である等間隔の複数の参照パルスを記憶する第3又
は第2のシフトレジスタと、順次、前記参照パルス毎に
測定パルスとの不一致時間を計時する複数の第1の計時
手段と、第1の計時手段の各計時結果の相互の長短を比
較判定する第1の比較判定手段と、この比較結果により
測定パルスと前記中心パルスとの不一致時間及びその方
向を判定し、該不一致時間が第1の所定値以上であると
きは、移動方向と第1の所定値の移動を示す移動信号を
出力する移動信号出力手段と、該不一致時間が第1の所
定値以上であるときは、第2のシフトレジスタに記憶さ
れている測定パルスを新たな中心パルスとして前記参照
パルスを第2又は第3のシフトレジスタに記憶させ、以
後、第3又は第2のシフトレジスタに測定パルスが順次
入力されるように切り換える為の信号を出力する切り換
え信号出力手段と、該切り換え信号を受けて、前記の切
り換えを行う切り換え手段とを備えることを特徴とす
る。
【0021】第2発明に係る光学的変位量測定装置は、
2種類の光学的特性を有する部分が交互に周期的に並べ
られたスケールと、該スケールへ投光し周期的映像パタ
ーンを生成する光学系と、該周期的映像パターンを受光
する少なくとも1次元のイメージセンサと、該イメージ
センサが受光する前記周期的映像パターンの変化から、
前記スケールと前記イメージセンサとの相対的変位量及
び相対的変位方向を判定する光学的変位量測定装置にお
いて、前記イメージセンサの出力によるパルス波形のパ
ルスの立ち上がり位置を検出する立ち上がり位置検出手
段と、前記パルス波形のパルスの立ち下がり位置を検出
する立ち下がり位置検出手段と、前記立ち上がり位置検
出手段及び立ち下がり位置検出手段の検出結果から、前
記パルスの重心の位置を演算して出力する重心位置演算
手段と、該重心位置演算手段からの出力に基づき、前記
周期的映像パターンに対応する測定パルスを発生させる
第1の測定パルス発生手段とを有する測定パルス生成手
段と、該測定パルスの前記イメージセンサの画素単位の
位置を判定する測定パルス検波手段と、該測定パルス検
波手段の判定結果の経時変化により、前記スケールと前
記イメージセンサとの相対的変位量及び相対的変位方向
を判定する変位量判定手段及び変位方向判定手段とを備
え、前記測定パルス検 波手段は、前記測定パルス生成手
段から出力される測定パルス波形を記憶する第2の記憶
手段と、第2の記憶手段に記憶された測定パルス波形の
各測定パルスと次回の前記イメージセンサの1走査分の
測定パルス波形の各測定パルスとの立ち上がり時又は立
ち下がり時の前記イメージセンサの画素単位の大小を比
較し、1走査分におけるその大の個数と小の個数との差
を計数する移動パルス計数手段と、該移動パルス計数手
段の計数値の絶対値と第1の所定数とを比較し、該移動
パルス計数手段の計数値の絶対値が第1の所定数より大
のときに前記イメージセンサの画素単位の移動信号を出
力する移動量判定手段と、前記移動パルス計数手段の計
数結果の符号により移動方向を判定する移動方向判定手
段と、前記測定パルスを計数する測定パルス計数手段
と、該測定パルス計数手段の計数結果から第1の所定数
を演算し、前記移動量判定手段へ出力する基準レベル設
定手段とを備えることを特徴とする。
【0022】第3発明に係る光学的変位量測定装置は、
2種類の光学的特性を有する部分が交互に周期的に並べ
られたスケールと、該スケールへ投光し周期的映像パタ
ーンを生成する光学系と、該周期的映像パターンを受光
する少なくとも1次元のイメージセンサと、該イメージ
センサが受光する前記周期的映像パターンの変化から、
前記スケールと前記イメージセンサとの相対的変位量及
び相対的変位方向を判定する光学的変位量測定装置にお
いて、前記イメージセンサの出力によるパルス波形のパ
ルスの立ち上がり位置を検出する立ち上がり位置検出手
段と、前記パルス波形のパルスの立ち下がり位置を検出
する立ち下がり位置検出手段と、前記立ち上がり位置検
出手段及び立ち下がり位置検出手段の検出結果から、前
記パルスの重心の位置を演算して出力する重心位置演算
手段と、該重心位置演算手段からの出力に基づき、前記
周期的映像パターンに対応する測定パルスを発生させる
第1の測定パルス発生手段とを有する測定パルス生成手
段と、該測定パルスの前記イメージセンサの画素単位の
位置を判定する測定パルス検波手段と、該測定パルス検
波手段の判定結果の経時変化により、前記スケールと前
記イメージセンサとの相対的変位量及び相対的変位方向
を判定する変位量判定手段及び変位方向判定手段とを備
え、前記測定パルス検波手段は、前記測定パルス生成手
段が生成する測定パルスを順次入力する第4のシフトレ
ジスタと、測定パルスと初期において等位相の中心パル
スを持ち、測定パルスと等幅である等間隔の複数の参照
パルスを記憶する第5のシフトレジスタと、順次、前記
参照パルス毎に測定パルスとの不一致時間を計時する複
数の第1の計時手段と、第1の計時手段の各計時結果の
相互の長短を比較判定する第1の比較判定手段と、この
比較結果により測定パルスと前記中心パルスとの不一致
時間及びその方向を判定し、該不一致時間が第1の所定
値以上であるときは、移動方向と前記所定値の移動を示
す移動信号を出力する移動信号出力手段と、該不一致時
間が第1の所定値以上であるときは、第4のシフトレジ
スタに記憶されている測定パルスを新たな中心パルスと
して第5のシフトレジスタに取り込む第1の取り込み手
段とを備えることを特徴とする。
【0023】第4発明に係る光学的変位量測定装置は、
前記測定パルス生成手段は、前記イメージセンサの1走
査分の出力から生成された前記周期的映像パターンに対
応する測定パルスの波形を記憶する第1の記憶手段と、
前記イメージセンサの画素単位に同期して、第1の記憶
手段に記憶している前回走査分の測定パルスの波形によ
る帰還をかけて1走査分の測定パルスを発生する第2の
測定パルス発生手段とを備えることを特徴とする。
【0024】
【0025】
【0026】
【0027】第7発明に係る光学的変位量測定装置は、
前記測定パルス検波手段は、外部からの信号を受けて、
前記参照パルス間の間隔を切り換える参照パルス切り換
え手段を備えることを特徴とする。
【0028】第8発明に係る光学的変位量測定装置は、
速度アラーム表示部を備えると共に、前記測定パルス検
波手段は、前記不一致時間が第2の所定値以上のとき、
前記速度アラーム表示部へ速度アラームを出力する第1
の速度アラーム出力手段を備えることを特徴とする。
【0029】
【0030】
【0031】第5発明に係る光学的変位量測定装置は、
速度アラーム表示手段を備えると共に、前記移動パルス
計数手段の計数値と第1の所定数よりも大である第2の
所定数とを比較し、前記移動パルス計数手段の計数値が
第2の所定数より大のとき、前記速度アラーム表示手段
へ速度アラームを出力する第2の速度アラーム出力手段
を備え、前記基準レベル設定手段は、前記測定パルス計
数手段の計数結果から第1の所定数を演算して前記移動
量判定手段及び移動方向判定手段へ出力すると共に、第
2の所定数を演算して第2の速度アラーム出力手段へ出
力することを特徴とする。
【0032】第9発明に係る光学的変位量測定装置は、
前記イメージセンサの画素単位の1つおきの前記測定パ
ルスの出力からA,B2相の測定パルスを生成するA相
測定パルス発生手段及びB相測定パルス発生手段を前記
測定パルス生成手段は有し、A,B2相の測定パルスの
それぞれに、前記測定パルス検波手段を備えることを特
徴とする。
【0033】
【0034】
【0035】
【0036】
【0037】
【0038】
【0039】第6発明に係る光学的変位量測定装置は、
前記測定パルス検波手段は、測定パルスと初期において
等位相の中心パルスを持ち、測定パルスと等幅である等
間隔の複数の第1の参照パルスを記憶する第6のシフト
レジスタと、順次、第1の参照パルス毎に測定パルスと
の不一致時間を計時する複数の第2の計時手段と、第2
の計時手段の各計時結果の相互の長短を比較判定する第
2の比較判定手段と、この比較結果により測定パルスと
前記中心パルスとの不一致時間及びその方向を判定して
行き、測定パルスの位相が略所定の周期移動して、前記
不一致時間が第1の所定値以下になったときは、周期信
号を出力する周期信号出力手段と、該周期信号を受け
て、第4のシフトレジスタに記憶されている測定パルス
を新たな中心パルスとして第6のシフトレジスタに取り
込む第2の取り込み手段とを備えることを特徴とする。
【0040】
【作用】
【0041】第1〜3発明に係る光学的変位量測定装置
は、立ち上がり位置検出手段がイメージセンサの出力に
よるパルス波形の立ち上がり位置を検出し、立ち下がり
位置検出手段がパルス波形の立ち下がり位置を検出し
て、重心位置演算手段が立ち上がり位置検出手段及び立
ち下がり位置検出手段の検出結果から、パルスの重心の
位置を演算して出力する。この重心位置演算手段からの
出力に基づき、第1の測定パルス発生手段が周期的映像
パターンに対応する測定パルスを発生させ、測定パルス
検波手段がこの測定パルスのイメージセンサの画素単位
の位置を判定する。そして、この測定パルス検波手段の
判定結果の経時変化により、スケールとイメージセンサ
との相対的変位量及び相対的変位方向を判定する。
た、第1発明に係る光学的変位量測定装置では、第2又
は第3のシフトレジスタが測定パルス生成手段が生成す
る測定パルスを順次入力し、第3又は第2のシフトレジ
スタが測定パルスと初期において等位相の中心パルスを
持ち測定パルスと等幅である等間隔の複数の参照パルス
を記憶しておき、第1の計時手段が、順次、参照パルス
毎に測定パルスとの不一致時間を計時する。そして、第
1の比較判定手段が第1の計時手段の各計時結果の相互
の長短を比較し、この比較結果により測定パルスと中心
パルスとの不一致時間を判定する。この不一致時間が第
1の所定値以上であるときは、移動信号出力手段が移動
方向と第1の所定値の移動を示す移動信号を出力する。
また、不一致時間が第1の所定値以上であるときは、第
2のシフトレジスタに記憶されている測定パルスを新た
な中心パルスとして参照パルスを第2又は第3のシフト
レジスタに記憶させ、切り換え信号出力手段が、以後、
第3又は第2のシフトレジスタに測定パルスが順次入力
されるように切り換える為 の信号を出力する。この切り
換え信号を受けて、切り換え手段が前記の切り換えを行
う。また、第2発明に係る光学的変位量測定装置では、
第2の記憶手段が測定パルス生成手段から出力される測
定パルス波形を記憶し、移動パルス計数手段が第2の記
憶手段に記憶された測定パルス波形の各測定パルスと次
回のイメージセンサの1走査分の測定パルス波形の各測
定パルスとの立ち上がり時又は立ち下がり時のイメージ
センサの画素単位の大小を比較し、1走査分におけるそ
の大の個数と小の個数との差を計数する。そして、移動
量判定手段が移動パルス計数手段の計数値の絶対値と第
1の所定数とを比較すると共に、移動方向判定手段が移
動パルス計数手段の計数結果の符号により移動方向を判
定し、移動パルス計数手段の計数値の絶対値が第1の所
定数より大のときに、イメージセンサの画素単位の移動
とその方向を示す移動信号を出力する。基準レベル設定
手段は、測定パルス計数手段の計数結果から第1の所定
数を演算し、移動量判定手段へ出力する。また、第3発
明に係る光学的変位量測定装置では、第4のシフトレジ
スタが測定パルス生成手段が生成する測定パルスを順次
入力し、第5のシフトレジスタが、測定パルスと初期に
おいて等位相の中心パルスを持ち、測定パルスと等幅で
ある等間隔の複数の参照パルスを記憶する。そして、第
1の計時手段が、順次、参照パルス毎に測定パルスとの
不一致時間を計時し、第1の比較判定手段が第1の計時
手段の各計時結果の相互の長短を比較判定する。移動信
号出力手段は、この比較結果により測定パルスと中心パ
ルスとの不一致時間及びその方向を判定し、不一致時間
が第1の所定値以上であるときは、移動方向と第1の所
定値の移動を示す移動信号を出力する。また、不一致時
間が第1の所定値以上であるときは、第1の取り込み手
段が、第4のシフトレジスタに記憶されている測定パル
スを新たな中心パルスとして第5のシフトレジスタに取
り込む。
【0042】
【0043】第4発明に係る光学的変位量測定装置で
は、第1の記憶手段がイメージセンサの1走査分の出力
から生成された周期的映像パターンに対応する測定パル
スの波形を記憶し、イメージセンサの画素単位に同期し
て、第2の測定パルス発生手段が、第1の記憶手段に記
憶している前回走査分の測定パルスの波形による帰還を
かけて、1走査分の測定パルスを発生する。
【0044】
【0045】
【0046】
【0047】
【0048】第7発明に係る光学的変位量測定装置で
は、外部からの信号を受けて、参照パルス切り換え手段
が参照パルス間の間隔を切り換えることにより、変位量
測定の分解能及び応答速度を切り換える。
【0049】第8発明に係る光学的変位量測定装置で
は、不一致時間が第2の所定値以上のとき、第1の速度
アラーム出力手段が速度アラーム表示部へ速度アラーム
を出力することにより、変位量及び変位方向が判定不能
であることを操作者へ通知する。
【0050】
【0051】
【0052】第5発明に係る光学的変位量測定装置で
は、基準レベル設定手段が、測定パルス計数手段の計数
結果から第1の所定数を演算して移動量判定手段及び移
動方向判定手段へ出力すると共に、第1の所定数よりも
大である第2の所定数を演算して第2の速度アラーム出
力手段へ出力する。第2の速度アラーム出力手段は、移
動パルス計数手段の計数値と第2の所定数とを比較し、
移動パルス計数手段の計数値が第2の所定数より大のと
き、速度アラーム表示手段へ速度アラームを出力する。
【0053】第9発明に係る光学的変位量測定装置で
は、A相測定パルス発生手段及びB相測定パルス発生手
段が、イメージセンサの画素単位の1つおきの測定パル
スの出力からA,B2相の測定パルスを生成し、A,B
2相の測定パルスのそれぞれの測定パルス検波手段がそ
れぞれの測定パルスの移動量及び相対位置を測定する。
【0054】
【0055】
【0056】
【0057】
【0058】
【0059】
【0060】第6発明に係る光学的変位量測定装置で
は、第6のシフトレジスタが、測定パルスと初期におい
て等位相の中心パルスを持ち測定パルスと等幅である等
間隔の複数の第1の参照パルスを記憶しておき、複数の
第2の計時手段が、順次、第1の参照パルス毎に測定パ
ルスとの不一致時間を計時する。第2の比較判定手段
は、第2の計時手段の各計時結果の相互の長短を比較判
定し、周期信号出力手段は、この比較結果により測定パ
ルスと中心パルスとの不一致時間及びその方向を判定し
て行き、測定パルスの位相が略所定の周期移動して、不
一致時間が第1の所定値以下になったときは、周期信号
を出力する。第2の取り込み手段は、周期信号を受け
て、第4のシフトレジスタに記憶されている測定パルス
を新たな中心パルスとして第6のシフトレジスタに取り
込み、これにより、所定の周期の間に光学系の倍率変動
によって生じた誤差を補正する。
【0061】
【実施例】以下に、本発明に係る光学的変位量測定方法
及び光学的変位量測定装置の実施例を、それを示す図面
を参照しながら説明する。図27は、光学的変位量測定
方法及び光学的変位量測定装置の原理を説明する為の模
式図である。この光学的変位量測定装置は、2種類の反
射係数を有する長さの等しい部分が変位方向(図におい
て左右方向)に交互に並べられたスケール90と、この
スケール90へ投光するLED等の投光素子91と、投
光素子91とスケール90との中間に設置され、投光素
子91からの光線を絞る投光レンズ92と、スケール9
0に対置され、投光レンズ92からの光線がスケール9
0に反射された光線を結像する為の受光レンズ93と、
その結像面に設置された少なくとも1次元(2次元の場
合は1方向の出力を使用する。)のCCD(Charge Cou
pled Device )94とから構成されている。
【0062】投光レンズ92で絞られた投光素子91か
らの光線は、スケール90の表面により反射され、受光
レンズ93によりCCD94の受光面に結像される。ス
ケール90の表面は、2種類の相異なる反射係数を有す
る部分が変位方向(図においては左右方向)に交互に周
期的に並べられているので、CCD94の受光面の結像
は、この反射係数の周期的パターンと相似関係にある明
暗部の周期的パターンになっている。スケール90が、
図において右方向又は左方向へ動くとき(スケール90
を除く光学系及びCCD94が左方向又は右方向へ動く
とき)、CCD94受光面の明暗部の周期的パターンは
左方向又は右方向へ移動する。この明暗部の周期的パタ
ーンのCCD94受光面上の変位量を測定することによ
り、スケール90(に固定された物体)と光学系及びC
CD94(に固定された物体)との相対的変位量及び相
対的変位方向を判定することができる。
【0063】図1は、第1〜3発明に係る光学的変位量
測定装置の1実施例の、CCD94の出力からスケール
90(に固定された物体)と光学系及びCCD94(に
固定された物体)との相対的変位量及び相対的変位方向
を判定する処理判定部の構成例を示すブロック図であ
る。クロックジェネレータ1で生成されたクロックは、
CCD94及び投光素子91(図27)を駆動する駆動
部2、測定パルス検波手段4へ与えられる。CCD94
からの出力は測定パルス生成手段3により CCD94
受光面の明暗部の周期的パターンに対応した測定パルス
に生成され、測定パルス検波手段4へ与えられる。測定
パルス検波手段4では測定パルスの位置(位相)を判定
し、この結果は変位量変位方向判定手段5へ送られる。
変位量変位方向判定手段5では、測定パルスの位置(位
相)の経時変化により、変化量と変位方向が判定され、
その結果が、単相パルス生成手段6へ送られる。変位量
の判定結果によっては速度アラーム表示部8へ速度アラ
ームが出力される。単相パルス生成手段6の出力は2相
パルス生成手段7へ送られ、A,B相パルスとして出力
される。
【0064】図2は、第1〜3発明に係る光学的変位量
測定装置の1実施例の測定パルス生成部の構成を示した
ブロック図である。測定パルス生成部は、CCD94の
出力の反転信号をイネーブル信号として、CCD94の
駆動クロックを計数するカウンタ10と、CCD94の
出力をラッチ信号としてカウンタ10の計数値をラッチ
するラッチ11と、前記イネーブル信号のインバータ1
2による反転信号をイネーブル信号とし、CCD94の
駆動クロックを計数するカウンタ13と、前記ラッチ信
号の反転信号をラッチ信号としてカウンタ13の計数値
をラッチするラッチ15と、ラッチ11及びラッチ15
の出力からパルス波形の重心の位置を演算して出力する
演算器16と、演算器16からの出力にお基づき、周期
的映像パターンに対応する測定パルスを発生させる測定
パルス発生部17とから構成されている。
【0065】このような構成の測定パルス生成部の動作
を以下に説明する。カウンタ10は、CCD94の出力
の反転信号をイネーブル信号として、CCD94の駆動
クロックを計数するので、図3(b)において0点から
a1 点のCCD94の駆動クロックを計数し、ラッチ1
1は、図3(a)において、CCD94の出力波形がC
CD94出力の閾値VTHを超えた時点で、カウンタ10
の計数値をラッチし出力する。これにより測定パルスの
立ち上がり時点が特定できる。一方、カウンタ13は、
CCD94の出力の反転信号の反転信号をイネーブル信
号として、CCD94の駆動クロックを計数するので、
図3(b)においてa1 点からb1 点までのCCD94
の駆動クロックを計数し、ラッチ15は、図3(a)に
おいて、CCD94の出力波形がCCD94出力の閾値
VTHを下回った時点で、カウンタ13の計数値をラッチ
し出力する。これにより測定パルスの立ち下がり時点が
特定できる。
【0066】演算器16は、ラッチ11及びラッチ15
からのラッチ出力を受けて、a1 +(b1 −a1 )/2
を演算して、CCD94の出力から作成されるパルス波
形(図3(b))の重心の位置(図3(c))を求める
ことができる。測定パルス発生部は、この重心の位置に
基づいて測定パルスを作成する。パルス波形(図3
(b))の重心の位置は、図29(a)に示すように、
CCD94の出力が変動して、図29(b)のようにパ
ルス幅が変動しても、変動が小さいと考えられるので、
外乱光の影響を受けにくい測定が可能となる。図4は、
第4発明に係る光学的変位量測定装置の1実施例の、測
定パルス生成手段の構成を示した回路図である。本発明
による測定パルス生成手段は、CCD94からの出力
を、抵抗R4 ,R3 により決まる所定の閾値電圧により
パルス波形に変換するコンパレータ21と、CCD94
の画素数と同じビット容量を有し、コンパレータ21か
らの出力を記憶するシフトレジスタ22とから構成さ
れ、コンパレータ21の閾値電圧側端子は、抵抗R2 を
介してシフトレジスタ22の出力の帰還がかけられてい
る。
【0067】このような構成の測定パルス生成手段の動
作を以下に説明する。シフトレジスタ22は、図5
(a)に示すようなCCD94の1走査分の出力から、
コンパレータ21が発生した周期的映像パターンに対応
する図5(b)に示すような測定パルスの波形を記憶し
ている。今回のCCD94の1走査分の出力が図5
(c)に示すような波形(前回走査分に比べて、CCD
94の出力が低下している。)である場合、抵抗R2 に
よる帰還がかかっていないとき、コンパレータ21は図
5(d)に示すような測定パルス(前回走査分に比べ
て、幅が狭くなっている。)を発生する。
【0068】本発明のように、クロックCLKにより、
CCD94の画素単位に同期させて(今回走査分と前回
走査分の画素番地を合わせて)、コンパレータ21の閾
値電圧側端子に抵抗R2 を介してシフトレジスタ22の
出力の帰還をかけるとき、閾値電圧が前回走査分の測定
パルスの波形に誘導されて引き上げられ(又は引き下げ
られ)、図5(e)に示すように、前回走査分測定パル
スの波形(図5(b))に近い測定パルスが生成され
る。この測定パルスは測定パルス検波手段へ出力される
と同時に、シフトレジスタ22に入力され、次回の走査
分の帰還に使用される。第4発明に係る光学的変位量測
定装置の他の構成及び動作は、第1〜3発明に係る光学
的変位量測定装置の構成及び動作と同様であるので、説
明を省略する。
【0069】図6は 第1発明に係る光学的変位量測定
装置の1実施例の測定パルス検波手段の構成を示すブロ
ック図である。本発明による測定パルス検波手段は、C
CD94(図1)の画素数と等しいビット容量を持つ、
同一のシフトレジスタ31及びシフトレジスタ32と、
測定パルス生成手段3からの測定パルスを、シフトレジ
スタ31又はシフトレジスタ32へ切り換え入力する切
り換え手段30と、シフトレジスタ31及びシフトレジ
スタ32からそれぞれ、1ビット宛ずらされた5本の出
力線が接続されたビット比較部33とから構成され、ビ
ット比較部33は移動出力線により切り換え手段30と
接続されている。
【0070】このような構成の測定パルス検波手段の動
作を以下に説明する。シフトレジスタ31又はシフトレ
ジスタ32は測定パルス生成手段3が生成する図8
(b)に示すような測定パルスを順次入力する。一方、
シフトレジスタ32又はシフトレジスタ31は、測定パ
ルスと初期において等位相の中心パルス(0)(図8
(e))を持ち測定パルスと等幅である等間隔(1ビッ
ト間隔)の複数の参照パルス(+2),(+1),
(0),(−1),(−2)(図8(c)〜(g))を
記憶しておく。ビット比較部33において、順次、参照
パルス毎に測定パルスとの不一致時間(図8斜線部)を
CCD94(図1)の駆動クロック(図8(a))を計
数することにより計時する。これらの計数値は図9のモ
ノグラムのように表される。図9のモノグラムにおい
て、横軸は、参照パルスの中心パルス(0)の立ち上が
りの位置を0としたときの測定パルス及び参照パルス
(+2),(+1),(0),(−1),(−2)の立
ち上がりの、CCD94(図1)の駆動クロック1ビッ
ト毎の相対位置を表し、縦軸は、参照パルスと測定パル
スとの不一致時間をクロック数で表している。
【0071】例えば、参照パルス(+1)の測定パルス
との不一致時間を表すクロック数は、測定パルスの立ち
上がりの中心パルス(0)の立ち上がりとの相対位置に
より太線のように変化する。例えば、図8の場合、クロ
ック数が最小の参照パルス(+1)の位置が測定パルス
の位置であり(一致するとき、クロック数は0にな
る)、そのときの中心パルス(0)の測定パルスとの不
一致時間を表すクロック数は図9のp点で表される。こ
れらの不一致時間は測定パルス毎に異なり、その相互の
大小関係は、図9の斜線の上下関係で表され、測定パル
スと中心パルスとの不一致時間及びその方向に一意に定
まるので、その相互の大小関係を比較判定して、この比
較結果により測定パルスと中心パルスとの不一致時間及
びその方向を判定する。ビット比較部33は、測定パル
ス(図8(b))と中心パルス(図8(e))との不一
致時間及びその方向が1ビット又は−1ビットであると
き、移動方向と1ビットの移動を示す移動信号を変位量
変位方向判定手段5(図1)及び切り換え手段30へ出
力する。
【0072】切り換え手段30は、この移動信号を受け
て、測定パルス生成手段3とシフトレジスタ31及びシ
フトレジスタ32との接続を切り換え、シフトレジスタ
31及びシフトレジスタ32に記憶されている測定パル
スを新たな中心パルスとして参照パルスをシフトレジス
タ31又はシフトレジスタ32に記憶させる。以後、シ
フトレジスタ32又はシフトレジスタ31は測定パルス
生成手段3が生成する測定パルスを順次入力する一方、
シフトレジスタ31又はシフトレジスタ32は、参照パ
ルスを記憶しておき、ビット比較部33において、順
次、参照パルス毎に測定パルスとの不一致時間を上述と
同様に計数し、ビット比較部33は、測定パルスと中心
パルスとの不一致時間及びその方向が1ビット又は−1
ビットになる都度、移動方向と1ビットの移動を示す移
動信号を変位量変位方向判定手段5(図1)及び切り換
え手段30へ出力する。
【0073】切り換え手段30は、この移動信号を受け
て、測定パルス生成手段3とシフトレジスタ31及びシ
フトレジスタ32との接続を切り換える。変位量変位方
向判定手段5では、移動信号を受けて測定パルスの変位
量と変位方向が判定される。ビット比較部33は、測定
パルスと中心パルスとの不一致時間及びその方向が例え
ば、2ビット又は−2ビットを超えるときは、速度アラ
ーム表示部8(図1)へ変位量変位方向判定手段5(図
1)を介して速度アラームを出力する。
【0074】図7は、ビット比較部33の詳細な構成を
示すブロック図である。測定パルスと各参照パルス(+
2),(+1),(0),(−1),(−2)とは、各
々排他的論理和回路34〜38へ入力され、これらの排
他的論理和は、各々、タイミングを合わせる為にフリッ
プフロップ34a〜38aでクロックCLKに変換さ
れ、これらのクロックCLKは、論理積回路34b〜3
8bにより、インバータ39で反転されたクロックCL
Kとの論理積を取られた後、カウンタ34c〜38cで
計数される。
【0075】これらの計数値は、対応する参照パルス
(+2),(+1),(0),(−1),(−2)の隣
同士の組毎(カウンタ34c/35c,35c/36
c,37c/36c,38c/37c)に、コンパレー
タ40〜43のA/B端子へ入力される。コンパレータ
40〜43の各比較結果は、コンパレータ40の反転出
力とコンパレータ41の出力とが論理積回路45へ、コ
ンパレータ42の出力とコンパレータ43の反転出力と
が論理積回路46へ入力される。論理積回路45は
(+)方向の移動出力を、論理積回路46は(−)方向
の移動出力をそれぞれ出力し、両者の出力は論理和回路
47で論理和を取られ、切り換え手段30へ切り換え信
号として出力される。尚、論理和回路47は切り換え手
段30の内部に設けても良い。コンパレータ40,43
の出力は論理和回路48で論理和を取られ、速度アラー
ムとして出力される。
【0076】このような構成のビット比較部33の動作
を以下に説明する。測定パルスと各参照パルス(+
2),(+1),(0),(−1),(−2)とは、各
々排他的論理和回路34〜38へ入力され、これらの排
他的論理和は、フリップフロップ34a〜38a及び論
理積回路34b〜38bにより、クロックCLKに変換
され、カウンタ34c〜38cで計数される。これらの
計数値は、対応する参照パルス(+2),(+1),
(0),(−1),(−2)の隣同士の組毎(カウンタ
34c/35c,35c/36c,36c/37c,3
7c/38c)に、コンパレータ40〜43へ入力され
る。
【0077】コンパレータ40〜43では、図9の斜線
の上下関係を検出しており、例えば、測定パルスが+
1.2付近にあるとき、カウンタ34c>35c,35
c<36c,36c<37c,37c<38cとなり、
カウンタからの入力がA<Bのときのコンパレータの出
力を“1”とすると、論理積回路45への入力は
“1”,“1”、論理積回路46への入力は“0”,
“0”となり、論理積回路45からは(+)方向の移動
出力が出力されると共に、論理和回路47からは切り換
え信号が出力される。測定パルスが−1.2付近にある
とき、カウンタ34c>35c,35c>36c,36
c>37c,37c<38cとなり、論理積回路45へ
の入力は“0”,“0”、論理積回路46への入力は
“1”,“1”となり、論理積回路46からは(−)方
向の移動出力が出力されると共に、論理和回路47から
は切り換え信号が出力される。
【0078】測定パルスが−0.3付近にあるとき、カ
ウンタ34c>35c,35c>36c,36c<37
c,37c<38cとなり、論理積回路45への入力は
“0”,“0”、論理積回路46への入力は“0”,
“0”となり、論理積回路45,46からは移動出力は
出力されず、論理和回路47からは切り換え信号も出力
されない。測定パルスが+1.8付近にあるとき、カウ
ンタ34c<35c,35c<36c,36c<37
c,37c<38cとなり、論理積回路45への入力は
“0”,“1”、論理積回路46への入力は“0”,
“0”となり、論理積回路45,46からは移動出力は
出力されず、論理和回路47からは切り換え信号も出力
されないが、コンパレータ40から“1”が出力され、
論理和回路47から速度アラームが出力される。
【0079】測定パルスが−1.8付近にあるとき、カ
ウンタ34c>35c,35c>36c,36c>37
c,37c>38cとなり、論理積回路45への入力は
“1”,“0”、論理積回路46への入力は“1”,
“0”となり、論理積回路45,46からは移動出力は
出力されず、論理和回路47からは切り換え信号も出力
されないが、コンパレータ43から“1”が出力され、
論理和回路47から速度アラームが出力される。図10
のステップS1〜S36は、上述のような動作をマイク
ロコンピュータで実行する場合のフローチャートであ
る。
【0080】図11は第7,8発明に係る光学的変位量
測定装置の1実施例の測定パルス検波手段の構成を示す
ブロック図である。本発明による測定パルス検波手段
は、ビット比較部33aへ外部切り換え信号が接続さ
れ、シフトレジスタ31及びシフトレジスタ32からそ
れぞれ、2ビット、1ビット、1ビット、1ビット、2
ビットの順にずらされた7本の出力線がビット比較部3
3aに接続されている。図12は、ビット比較部33a
の詳細な構成を示したブロック図である。排他的論理和
回路34,35,37,38へは、測定パルスの入力線
と、データセレクタ49〜52の出力線とが接続されて
いる。参照パルスの中心パルスから2ビット、1ビッ
ト、1ビット、1ビット、2ビットの順にずらされた参
照パルス(+4),(+2),(+1),(0),(−
1),(−2),(−4)の入力線の内、参照パルス
(+4)の入力線はデータセレクタ49のB入力端子
に、参照パルス(+2)の入力線はデータセレクタ49
のA入力端子及びデータセレクタ50のB入力端子に、
参照パルス(+1)の入力線はデータセレクタ50のA
入力端子に、参照パルス(−1)の入力線はデータセレ
クタ51のA入力端子に、参照パルス(−2)の入力線
はデータセレクタ51のB入力端子及びデータセレクタ
52のA入力端子に、参照パルス(−4)の入力線はデ
ータセレクタ52のB入力端子にそれぞれ接続されてい
る。
【0081】このような構成のビット比較部33aの動
作を以下に説明する。外部切り換え信号が各データセレ
クタ49〜52の切り換え端子Xへ入力されると、各デ
ータセレクタ49〜52はA入力端子又はB入力端子に
入力される参照パルスを選択的に通過させる。従って、
A入力端子が選択されれば、参照パルス(+2),(+
1),(0),(−1),(−2)がビット比較部33
aに取り込まれ、B入力端子が選択されれば、参照パル
ス(+4),(+2),(0),(−2),(−4)が
ビット比較部33aに取り込まれ、参照パルスの間隔が
1ビットから2ビットに切り換えられ、変位量測定の分
解能及び応答速度を切り換えることができる。第7,8
発明に係る光学的変位量測定装置のその他の構成及び動
作は、第1発明に係る光学的変位量測定装置の構成及び
動作と同様であるので、説明を省略する。
【0082】図13は、第2発明に係る光学的変位量測
定装置の1実施例の測定パルス検波手段の構成を示すブ
ロック図である。測定パルス検波手段は、測定パルス生
成手段3から出力される測定パルス波形を記憶するシフ
トレジスタ55と、シフトレジスタ55に記憶された測
定パルス波形の各測定パルスと次回のCCD94(図
1)の1走査分の測定パルス波形の各測定パルスとの立
ち上がり時又は立ち下がり時のCCD94(図1)の画
素単位の大小を比較し、1走査分におけるその大の個数
と小の個数との差を計数する移動パルスカウンタ56
と、移動パルスカウンタ56の計数値の絶対値と第1の
所定数とを比較し、移動パルスカウンタ56の計数値の
絶対値が第1の所定数より大のときにCCD94の画素
単位の移動信号を出力し、移動パルスカウンタ56の計
数結果の符号により移動方向を判定し出力する移動量移
動方向判定手段60と、測定パルス生成手段3からの出
力とシフトレジスタ55からの出力との論理和を取る論
理和回路57と、論理和回路57の出力をカウントする
ことにより測定パルスを計数する測定パルスカウンタ5
8と、測定パルスカウンタ58の計数結果から第1の所
定数を演算し、移動量移動方向判定手段60へ出力する
基準レベル設定手段59とで構成される。
【0083】図14は、移動パルスカウンタ56の構成
をさらに詳しく示したブロック図である。移動パルスカ
ウンタ56は、測定パルス生成手段3からの出力とシフ
トレジスタ55からの出力との排他的論理和をとる排他
的論理和回路56aと、排他的論理和回路56aからの
出力をイネーブル信号及びデータ信号として入力し、シ
フトレジスタ55からの出力をアップカウント/ダウン
カウント信号として入力するアップダウンカウンタ56
bとで構成されている。
【0084】このような構成の測定パルス検波手段の動
作を以下に説明する。シフトレジスタ55は、測定パル
ス生成手段3から出力される測定パルス波形を記憶して
おく。排他的論理和回路56aは、シフトレジスタ55
に記憶された測定パルス波形の各測定パルスと次回のC
CD94の1走査分の測定パルス波形の各測定パルスと
の立ち上がり時又は立ち下がり時の画素単位の排他的論
理和を取り、イネーブル信号及びデータ信号としてアッ
プダウンカウンタ56bへ入力する。アップダウンカウ
ンタ56bは、シフトレジスタ55からの画素単位の出
力が例えば、“1”のときアップカウントし、“0”の
ときダウンカウントするように決めておけば、各測定パ
ルスとの立ち上がり時又は立ち下がり時の画素単位に、
シフトレジスタ55の出力と測定パルス生成手段3の出
力のどちらが大でどちら小であるかを、アップダウンカ
ウントすることができ、シフトレジスタ55からの測定
パルスと測定パルス生成手段3からの測定パルスとの画
素単位のずれ及びその方向がアップダウンカウンタ56
bから出力される。
【0085】一方、基準レベル設定手段59は、測定パ
ルスカウンタ58の計数結果から測定パルスのうちの幾
つ(第1の所定数)が画素単位にずれたとき、測定パル
スが画素単位に変位したとするかを演算し、移動量移動
方向判定手段60へ出力する。移動量移動方向判定手段
60は、CCD94の1走査分の測定パルス波形のカウ
ントが終了した時点でラッチされ、基準レベル設定手段
59から入力された数値とアップダウンカウンタ56b
から入力された数値の絶対値を比較し、アップダウンカ
ウンタ56bから入力された数値の方が大のとき、画素
単位の移動を示す移動量出力信号を出力し、また、アッ
プダウンカウンタ56bから入力された数値の符号か
ら、移動の方向を判定し、移動方向出力信号を出力す
る。
【0086】図15は、第5発明に係る光学的変位量測
定装置の1実施例の測定パルス検波手段の構成を示すブ
ロック図である。本発明の測定パルス検波手段は、第5
発明に係る光学的変位量測定装置の構成に、移動パルス
カウンタ56の出力の絶対値と基準レベル設定手段59
aからの速度アラーム設定値(第2の所定数)と比較し
て、速度アラームを出力する速度アラーム出力手段62
が付加された構成となっている。図17は、基準レベル
設定手段59aの構成例を示したブロック図である。測
定パルスカウンタ58からの測定パルスカウント値をD
o とすると、演算器63で例えば1/2に除算され、こ
の除算結果Do /2は第1の所定数として移動量移動方
向判定手段60へ送られる。また、測定パルスカウント
値Do と演算器64で加算され、この加算結果3Do /
2は、速度アラーム設定値(第2の所定数)として速度
アラーム出力手段62へ入力される。
【0087】図16は、第5発明に係る光学的変位量測
定装置の他の実施例の測定パルス検波手段の構成を示す
ブロック図である。本実施例は、第2発明に係る光学的
変位量測定装置の構成において、移動パルスカウンタ5
6が移動ビットカウンタ61に置換された構成となって
いる。移動ビットカウンタ61はアップダウンカウンタ
56bのデータ信号としてクロックを入力しカウントし
ている。その他の構成は、図15に示された実施例と同
様である。第5発明に係る光学的変位量測定装置のその
他の構成及び動作は、第2発明に係る光学的変位量測定
装置の構成及び動作と同様であるので、説明を省略す
る。
【0088】図18は、第9発明に係る光学的変位量測
定装置の1実施例の測定パルス生成手段の構成を示すブ
ロック図である。本発明による測定パルス生成手段は、
CCD94(図1)から生成された周期的映像パターン
に対応する測定パルスを、論理積回路73,74へ入力
し、論理積回路73,74のそれぞれの他方の入力端子
には、インバータ70により反転させたクロック及び非
反転クロックをそれぞれ別のフリップフロップ71,7
2へ入力して作成した互いに反転しているA相クロック
及びB相クロックを入力している。
【0089】これを図19に基づき説明する。A相クロ
ック(c)及びB相クロック(j)は駆動クロック
(b)の倍の周期になり、互いに反転している。A相ク
ロック(c)と測定パルス(a)とからはA相測定パル
ス(d)が生成され、B相クロック(j)と測定パルス
(a)とからはB相測定パルスが生成される。A相測定
パルス(d)及びB相測定パルスは、第1,7,8発明
係る光学的変位量測定装置の測定パルス検波手段と同
様のそれぞれの検波手段で、互いに1駆動クロック分位
相のずれたA相参照パルス(e)〜(i)及びB相参照
パルス(l)〜(p)により、それぞれ、図20
(a),(b)に示すように、変位量とその方向を判定
される。このようにすることにより、単相パルス生成手
段6、2相パルス生成手段7(図1)を経ずに直接A
相、B相の2相パルスを出力することができる。また、
速度アラームを出力することも第1,7,8発明に係る
光学的変位量測定装置と同様である。その他の構成及び
動作は、第1,7,8発明に係る光学的変位量測定装置
と同様であるので、説明を省略する。
【0090】図21は、第3,6,7,8発明に係る光
学的変位量測定装置の1実施例の測定パルス検波手段の
構成を示したブロック図である。本発明による測定パル
ス検波手段は、CCD94(図1)の画素数と等しいビ
ット容量を持つシフトレジスタ32a,80,82と、
測定パルス生成手段3からの測定パルスを入力するシフ
トレジスタ80と測定パルス入力線で接続され、シフト
レジスタ82から1ビット宛ずらされた3本の出力線が
接続されたビット比較部33bと、ビット比較部33b
からの周期信号を受けて、シフトレジスタ80内の測定
パルスをシフトレジスタ82へ切り換え入力する為の切
り換え手段81と、シフトレジスタ80と測定パルス入
力線で接続され、シフトレジスタ32aから1ビット宛
ずらされた5本の出力線が接続されたビット比較部33
cと、ビット比較部33cからの移動出力とビット比較
部33bからの周期信号との論理和を取る論理和回路8
4と、論理和回路84からの出力を受けて、シフトレジ
スタ80内の測定パルスをシフトレジスタ32aへ切り
換え入力する為の切り換え手段83とで構成され、ビッ
ト比較部33cへは外部切り換え信号線が接続されてい
る。
【0091】このような構成の測定パルス検波手段の動
作を以下に説明する。尚、ビット比較部33c及びビッ
ト比較部33bの構成及び動作は図6及び図11に示し
たビット比較部33及びビット比較部33aと同様であ
る。シフトレジスタ80は測定パルス生成手段3が生成
する測定パルス(図25(b))を順次入力する。一
方、シフトレジスタ32aは、測定パルスと初期におい
て等位相の中心パルス(0)(図25(d))を持ち測
定パルスと等幅である等間隔(1ビット間隔)の複数の
参照パルス(+1),(0),(−1)(図25(c)
〜(e))を記憶している。ビット比較部33cにおい
て、順次、参照パルス毎に測定パルスとの不一致時間
(図25斜線部)をCCD94(図1)の駆動クロック
(図25(a))を計数することにより計時する。これ
らの計数値は図22(a)〜(c)のモノグラムのよう
に表される。図22のモノグラムの説明は、図9のモノ
グラムにおいて既に行った説明と同様なので省略する。
ビット比較部33cは、測定パルス(図25(b))と
中心パルス(図25(d))との不一致時間及びその方
向が0.5ビット(図22(b))又は−0.5ビット
(図22(c))であるとき、移動方向と0.5ビット
の移動を示す移動信号を変位量変位方向判定手段5(図
1)及び論理和回路84を介して切り換え手段83へ出
力する。
【0092】切り換え手段83は、この移動信号を受け
て、シフトレジスタ80とシフトレジスタ32aとを接
続して、シフトレジスタ80に記憶されている測定パル
スを新たな中心パルスとして取り込ませ、参照パルスを
シフトレジスタ32aに記憶し直させ、測定パルスの位
置が中心パルスの位置となる(図22(a))。以後、
シフトレジスタ80は測定パルス生成手段3が生成する
測定パルスを順次入力する一方、シフトレジスタ32a
は、参照パルスを記憶しておき、ビット比較部33cに
おいて、順次、参照パルス毎に測定パルスとの不一致時
間を計数し、ビット比較部33cは、測定パルスと中心
パルスとの不一致時間及びその方向が0.5ビット又は
−0.5ビットになる都度、移動方向と0.5ビットの
移動を示す移動信号を変位量変位方向判定手段5(図
1)及び切り換え手段83へ出力する。
【0093】切り換え手段83は、この移動信号を受け
て、シフトレジスタ80とシフトレジスタ32aとを接
続して、シフトレジスタ80に記憶されている測定パル
スを新たな中心パルスとして取り込ませ、参照パルスを
シフトレジスタ32aに記憶し直させる。変位量変位方
向判定手段5では、移動信号を受けて測定パルスの変位
量と変位方向が判定される。ビット比較部33cは、測
定パルスと中心パルスとの不一致時間及びその方向が例
えば、1ビット又は−1ビットを超えるときは、速度ア
ラーム表示部8(図1)へ変位量変位方向判定手段5
(図1)を介して速度アラームを出力する。また、ビッ
ト比較部33cは、外部切り換え信号を受けたときは、
図11に示したビット比較部33aと同様に、参照パル
ス間の間隔を切り換える。
【0094】ところで、CCD94の周期的映像パター
ンが、例えば、図24(a)に示すように、1周期0.
5mmである場合、1周期にはCCD94の20画素(図
24(c))が対応している。ところが、光学系の変動
により倍率が変化したとき、図24(b)に示すよう
に、1周期に21画素が対応したり、図24(d)に示
すように、1周期に20.5画素が対応するようにな
る。図23(a)〜(c)は、これらの誤差をモノグラ
ム上に表したものである。図24(b)のときは1周期
的映像パターンについて画素1個、図24(d)のとき
は画素0.5個の誤差が出ていることになる。1周期的
映像パターンについて画素0.5個の誤差が出ていると
きは、1周期の期間では出力されないが、内部で蓄積さ
れて2周期に1個の誤差が出ることになる。
【0095】そこで、本発明では、ビット比較部33b
において、シフトレジスタ82に記憶してある参照パル
スを使用して、周期単位の測定パルスの移動を見てお
き、測定パルスが略所定の周期を移動して、図26に示
す範囲に入って来ると、周期信号を出力する。切り換え
手段81は、周期信号を受けて、シフトレジスタ80と
シフトレジスタ82とを接続して、シフトレジスタ80
に記憶されている測定パルスを新たな中心パルスとして
取り込ませ、参照パルスをシフトレジスタ82に記憶し
直させる。これにより内部に蓄積されていた誤差がキャ
ンセルされることになる。
【0096】第3,6,7,8発明に係る光学的変位量
測定装置のその他の構成及び動作は、第1発明に係る光
学的変位量測定装置の構成及び動作と同様なので、説明
を省略する。尚、上述の各実施例では、光反射型のスケ
ール50を使用した例について説明したが、拡散反射
型、正反射型、光透過型のスケールを使用した場合でも
同様である。また、上述の各実施例は、マイクロコンピ
ュータ等を使用して、ソフトプログラムにより構成する
ことも可能である。
【0097】
【発明の効果】
【0098】第1〜3発明に係る光学的変位量測定装置
によれば、外乱光の影響を受けにくい光学的変位量測定
装置を実現できる。
【0099】第4発明に係る光学的変位量測定装置によ
れば、外乱光の影響を受けにくい光学的変位量測定装置
を実現することができる。
【0100】第1発明に係る光学的変位量測定装置によ
れば、測定精度を向上させることができ、光学系の距離
設定が容易であり、光学系の倍率変動によって生じる誤
差を補正することができ、スケール表面の周期的パター
ンの汚れ及び潰れに影響されにくい光学的変位量測定装
置を実現することができる。
【0101】第7発明に係る光学的変位量測定装置によ
れば、変位量測定の分解能及び応答速度を切り換えるこ
とができる光学的変位量測定装置を実現することができ
る。
【0102】第8発明に係る光学的変位量測定装置によ
れば、変位量及び変位方向が判定不能であることを通知
できる光学的変位量測定装置を実現することができる。
【0103】第2発明に係る光学的変位量測定装置によ
れば、測定精度を向上させることができ、光学系の距離
設定が容易であり、光学系の倍率変動によって生じる誤
差を補正することができ、スケール表面の周期的パター
ンの汚れ及び潰れに影響されにくい光学的変位量測定装
置を実現することができる。
【0104】第5発明に係る光学的変位量測定装置によ
れば、変位量及び変位方向が判定不能であることを通知
できる光学的変位量測定装置を実現することができる。
【0105】第9発明に係る光学的変位量測定装置によ
れば、ノイズに強く、測定精度を向上させることがで
き、光学系の距離設定が容易であり、光学系の倍率変動
によって生じる誤差を補正することができ、スケール表
面の周期的パターンの汚れ及び潰れに影響されにくい光
学的変位量測定装置を実現することができる。
【0106】
【0107】第3発明に係る光学的変位量測定装置によ
れば、測定精度を向上させることができ、光学系の距離
設定が容易であり、光学系の倍率変動によって生じる誤
差を補正することができ、スケール表面の周期的パター
ンの汚れ及び潰れに影響されにくい光学的変位量測定装
置を実現することができる。
【0108】
【0109】
【0110】第6発明に係る光学的変位量測定装置によ
れば、光学系の倍率変動によって生じる誤差を補正でき
る光学的変位量測定装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1〜3発明に係る光学的変位量測定装置の1
実施例の構成を示すブロック図である。
【図2】第1〜3発明に係る光学的変位量測定装置の測
定パルス生成部の構成を示すブロック図である。
【図3】第1〜3発明に係る光学的変位量測定装置の測
定パルス生成部の波形を示す波形図である。
【図4】第4発明に係る光学的変位量測定装置の測定パ
ルス生成部の構成を示すブロック図である。
【図5】第4発明に係る光学的変位量測定装置の測定パ
ルス生成部の波形を示す波形図である。
【図6】第1発明に係る光学的変位量測定装置の測定パ
ルス検波部の構成を示すブロック図である。
【図7】第1発明に係る光学的変位量測定装置の測定パ
ルス検波部の要部構成を示すブロック図である。
【図8】第1発明に係る光学的変位量測定装置の測定パ
ルス検波部の測定パルス及び参照パルスの波形を示す波
形図である。
【図9】測定パルスとクロック計数値の関係を示すモノ
グラムである。
【図10】第1発明に係る光学的変位量測定装置の測定
パルス検波部の動作を示すフローチャートである。
【図11】第7,8発明に係る光学的変位量測定装置の
測定パルス検波部の構成を示すブロック図である。
【図12】第7,8発明に係る光学的変位量測定装置の
測定パルス検波部の要部構成を示すブロック図である。
【図13】第2発明に係る光学的変位量測定装置の1実
施例の測定パルス検波手段の構成を示すブロック図であ
る。
【図14】移動パルスカウンタの構成を示すブロック図
である
【図15】第5発明に係る光学的変位量測定装置の1実
施例の測定パルス検波手段の構成を示すブロック図であ
る。
【図16】第5発明に係る光学的変位量測定装置の他の
実施例の測定パルス検波手段の構成を示すブロック図で
ある。
【図17】基準レベル設定手段の構成例を示したブロッ
ク図である。
【図18】第9発明に係る光学的変位量測定装置の1実
施例の測定パルス生成手段の構成を示すブロック図であ
る。
【図19】第9発明に係る光学的変位量測定装置の1実
施例の測定パルス生成手段の波形を示す波形図である。
【図20】測定パルスとクロック計数値の関係を示すモ
ノグラムである。
【図21】第3,6〜8発明に係る光学的変位量測定装
置の1実施例の測定パルス検波手段の構成を示したブロ
ック図である。
【図22】測定パルスとクロック計数値の関係を示すモ
ノグラムである。
【図23】測定パルスとクロック計数値の関係を示すモ
ノグラムである。
【図24】測定パルスとクロックとの関係を示す波形図
である。
【図25】第3,6〜8発明に係る光学的変位量測定装
置の測定パルス検波部の測定パルス及び参照パルスの波
形を示す波形図である。
【図26】測定パルスとクロック計数値の関係を示すモ
ノグラムである。
【図27】光学的変位量測定装置の原理を示す模式図で
ある。
【図28】周期的映像パターンと測定パルスの関係を示
す波形図である。
【図29】周期的映像パターンと測定パルスの関係を示
す波形図である。
【符号の説明】
1 クロックジェネレータ 3 測定パルス生成手段 4 測定パルス検波手段 5 変位量変位方向判定手段 8 速度アラーム表示部 10,13 カウンタ 11,15 ラッチ 16 演算器 17 測定パルス発生部 22,31,32,31a,32a,55,80,82
シフトレジスタ 30,30a,30b,81,83 切り換え手段 33,33a,33b,33c ビット比較部 56 移動パルスカウンタ 56b アップダウンカウンタ 58 測定パルスカウンタ 59 基準レベル設定手段 60 移動量移動方向判定手段 62 速度アラーム出力手段 90 スケール 94 CCD
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−109813(JP,A) 特開 平5−172588(JP,A) 特開 平3−296618(JP,A) 実開 昭57−110411(JP,U) 実開 平1−159239(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01D 5/00 - 5/62 G01B 11/00 - 11/30 G01P 13/00 - 13/04

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2種類の光学的特性を有する部分が交互
    に周期的に並べられたスケールと、該スケールへ投光し
    周期的映像パターンを生成する光学系と、該周期的映像
    パターンを受光する少なくとも1次元のイメージセンサ
    と、該イメージセンサが受光する前記周期的映像パター
    ンの変化から、前記スケールと前記イメージセンサとの
    相対的変位量及び相対的変位方向を判定する光学的変位
    量測定装置において、前記イメージセンサの出力による
    パルス波形の立ち上がり位置を検出する立ち上がり位置
    検出手段と、前記パルス波形の立ち下がり位置を検出す
    る立ち下がり位置検出手段と、前記立ち上がり位置検出
    手段及び立ち下がり位置検出手段の検出結果から、前記
    パルスの重心の位置を演算して出力する重心位置演算手
    段と、該重心位置演算手段からの出力に基づき、前記周
    期的映像パターンに対応する測定パルスを発生させる第
    1の測定パルス発生手段とを有する測定パルス生成手段
    と、該測定パルスの前記イメージセンサの画素単位の位
    置を判定する測定パルス検波手段と、該測定パルス検波
    手段の判定結果の経時変化により、前記スケールと前記
    イメージセンサとの相対的変位量及び相対的変位方向を
    判定する変位量判定手段及び変位方向判定手段とを備
    え、 前記測定パルス検波手段は、前記測定パルス生成手段が
    生成する測定パルスを順次入力する第2又は第3のシフ
    トレジスタと、測定パルスと初期において等位相の中心
    パルスを持ち、測定パルスと等幅である等間隔の複数の
    参照パルスを記憶する第3又は第2のシフトレジスタ
    と、順次、前記参照パルス毎に測定パルスとの不一致時
    間を計時する複数の第1の計時手段と、第1の計時手段
    の各計時結果の相互の長短を比較判定する第1の比較判
    定手段と、この比較結果により測定パルスと前記中心パ
    ルスとの不一致時間及びその方向を判定し、該不一致時
    間が第1の所定値以上であるときは、移動方向と第1の
    所定値の移動を示す移動信号を出力する移動信号出力手
    段と、該不一致時間が第1の所定値以上であるときは、
    第2のシフトレジスタに記憶されている測定パルスを新
    たな中心パルスとして前記参照パルスを第2又は第3の
    シフトレジスタに記憶させ、以後、第3又は第2のシフ
    トレジスタに測定パルスが順次入力されるように切り換
    える為の信号を出力する切り換え信号出力手段と、該切
    り換え信号を受けて、前記の切り換えを行う切り換え手
    段とを備えることを特徴とする光学的変位量測定装置。
  2. 【請求項2】 2種類の光学的特性を有する部分が交互
    に周期的に並べられたスケールと、該スケールへ投光し
    周期的映像パターンを生成する光学系と、該周期的映像
    パターンを受光する少なくとも1次元のイメージセンサ
    と、該イメージセンサが受光する前記周期的映像パター
    ンの変化から、前記スケールと前記イメージセンサとの
    相対的変位量及び相対的変位方向を判定する光学的変位
    量測定装置において、前記イメージセンサの出力による
    パルス波形の立ち上がり位置を検出する立ち上がり位置
    検出手段と、前記パルス波形の立ち下がり位置を検出す
    る立ち下がり位置検出手段と、前記立ち上がり位置検出
    手段及び立ち下がり位置検出手段の検出結果から、前記
    パルスの重心の位置を演算して出力する重心位置演算手
    段と、該重心位置演算手段からの出力に基づき、前記周
    期的映像パターンに対応する測定パルスを発生させる第
    1の測定パルス発生手段とを有する測定パルス生成手段
    と、該測定パルスの前記イメージセンサの画素単位の位
    置を判定する測定パルス検波手段と、該測定パルス検波
    手段の判定結果の経時変化により、前記スケールと前記
    イメージセンサとの相対的変位量及び相対的変位方向を
    判定する変位量判定手段及び変位方向判定手段とを備
    え、 前記測定パルス検波手段は、前記測定パルス生成手段か
    ら出力される測定パルス波形を記憶する第2の記憶手段
    と、第2の記憶手段に記憶された測定パルス波形の各測
    定パルスと次回の前記イメージセンサの1走査分の測定
    パルス波形の各測定パルスとの立ち上がり時又は立ち下
    がり時の前記イメージセンサの画素単位の大小を比較
    し、1走査分におけるその大の個数と小の個数との差を
    計数する移動パルス計数手段と、該移動パルス計数手段
    の計数値の絶対値と第1の所定数とを比較し、該移動パ
    ルス計数手段の計数値の絶対値が第1の所定数より大の
    ときに前記イメージセンサの画素単位の移動信号を出力
    する移動量判定手段と、前記移動パルス計数手段の計数
    結果の符号により移動方向を判定する移動方向判定手段
    と、前記測定パルスを計数する測定パルス計数手段と、
    該測定パルス計数手段の計数結果から第1の所定数を演
    算し、前記移動量判定手段へ出力する基準レベル設定手
    段とを備えることを特徴とする光学的変位量測定装置。
  3. 【請求項3】 2種類の光学的特性を有する部分が交互
    に周期的に並べられたスケールと、該スケールへ投光し
    周期的映像パターンを生成する光学系と、該周期的映像
    パターンを受光する少なくとも1次元のイメージセンサ
    と、該イメージセンサが受光する前記周期的映像パター
    ンの変化から、前記スケールと前記イメージセンサとの
    相対的変位量及び相対的変位方向を判定する光学的変位
    量測定装置において、前記イメージセンサの出力による
    パルス波形の立ち上がり位置を検出する立ち上がり位置
    検出手段と、前記パルス波形の立ち下がり位置を検出す
    る立ち下がり位置検出手段と、前記立ち上がり位置検出
    手段及び立ち下がり位置検出手段の検出結果から、前記
    パルスの重心の位置を演算して出力する重心位置演算手
    段と、該重心位置演算手段からの出力に基づき、前記周
    期的映像パターンに対応する測定パルスを発生させる第
    1の測定パルス発生手段とを有する測定パルス生成手段
    と、該測定パルスの前記イメージセンサの画素単位の位
    置を判定する測定パルス検波手段と、該測定パルス検波
    手段の判定結果の経時変化により、前記スケールと前記
    イメージセンサとの相対的変位量及び相対的変位方向を
    判定する変位量判定手段及び変位方向判定手段とを備
    え、 前記測定パルス検波手段は、前記測定パルス生成手段が
    生成する測定パルスを順次入力する第4のシフトレジス
    タと、測定パルスと初期において等位相の中心パルスを
    持ち、測定パルスと等幅である等間隔の複数の参照パル
    スを記憶する第5のシフトレジスタと、順次、前記参照
    パルス毎に測定パルスとの不一致時間を計時する複数の
    第1の計時手段と、第1の計時手段の各計時結果の相互
    の長短を比較判定する第1の比較判定手段と、この比較
    結果により測定パルスと前記中心パルスとの不一致時間
    及びその方向を判定し、該不一致時間が第1の所定値以
    上であるときは、移動方向と前記所定値の移動を示す移
    動信号を出力する移動信号出力手段と、該不一致時間が
    第1の所定値以上であるときは、第4のシフトレジスタ
    に記憶されている測定パルスを新たな中心パルスとして
    第5のシフトレジスタに取り込む第1の取り込み手段と
    を備えることを特徴とする光学的変位量測定装置。
  4. 【請求項4】 前記測定パルス生成手段は、前記イメー
    ジセンサの1走査分の出力から生成された前記周期的映
    像パターンに対応する測定パルスの波形を記憶する第1
    の記憶手段と、前記イメージセンサの画素単位に同期し
    て、第1の記憶手段に記憶している前回走査分の測定パ
    ルスの波形による帰還をかけて1走査分の測定パルスを
    発生する第2の測定パルス発生手段とを備えることを特
    徴とする請求項1〜3の何れかに記載の光学的変位量測
    定装置。
  5. 【請求項5】 速度アラーム表示手段を備えると共に、
    前記移動パルス計数手段の計数値と第1の所定数よりも
    大である第2の所定数とを比較し、前記移動パルス計数
    手段の計数値が第2の所定数より大のとき、前記速度ア
    ラーム表示手段へ速度アラームを出力する第2の速度ア
    ラーム出力手段を備え、前記基準レベル設定手段は、前
    記測定パルス計数手段の計数結果から第1の所定数を演
    算して前記移動量判定手段及び移動方向判定手段へ出力
    すると共に、第2の所定数を演算して第2の速度アラー
    ム出力手段へ出力することを特徴とする請求項2に記載
    の光学的変位量測定装置。
  6. 【請求項6】 前記測定パルス検波手段は、測定パルス
    と初期において等位相の中心パルスを持ち、測定パルス
    と等幅である等間隔の複数の第1の参照パルスを記憶す
    る第6のシフトレジスタと、順次、第1の参照パルス毎
    に測定パルスとの不一致時間を計時する複数の第2の計
    時手段と、第2の計時手段の各計時結果の相互の長短を
    比較判定する第2の比較判定手段と、この比較結果によ
    り測定パルスと前記中心パルスとの不一致時間及びその
    方向を判定して行き、測定パルスの位相が略所定の周期
    移動して、前記不一致時間が第1の所定値以下になった
    ときは、周期信号を出力する周期信号出力手段と、該周
    期信号を受けて、第4のシフトレジスタに記憶されてい
    る測定パルスを新たな中心パルスとして第6のシフトレ
    ジスタに取り込む第2の取り込み手段とを備えることを
    特徴とする請求項3に記載の光学的変位量測定装置。
  7. 【請求項7】 前記測定パルス検波手段は、外部からの
    信号を受けて、前記参照パルス間の間隔を切り換える参
    照パルス切り換え手段を備えることを特徴とする請求項
    1,3,6に記載の光学的変位量測定装置。
  8. 【請求項8】 速度アラーム表示部を備えると共に、前
    記測定パルス検波手段は、前記不一致時間が第2の所定
    値以上のとき、前記速度アラーム表示部へ速度アラーム
    を出力する第1の速度アラーム出力手段を備えることを
    特徴とする請求項1,3,6,7の何れかに記載の光学
    的変位量測定装置。
  9. 【請求項9】 前記イメージセンサの画素単位の1つお
    きの前記測定パルスの出力からA,B2相の測定パルス
    を生成するA相測定パルス発生手段及びB相測定パルス
    発生手段を前記測定パルス生成手段は有し、A,B2相
    の測定パルスのそれぞれに、前記測定パルス検波手段を
    備えることを特徴とする請求項1,2,7の何れかに
    載の光学的変位量測定装置。
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