JP3502195B2 - 放射線画像撮影装置 - Google Patents

放射線画像撮影装置

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JP3502195B2
JP3502195B2 JP17232895A JP17232895A JP3502195B2 JP 3502195 B2 JP3502195 B2 JP 3502195B2 JP 17232895 A JP17232895 A JP 17232895A JP 17232895 A JP17232895 A JP 17232895A JP 3502195 B2 JP3502195 B2 JP 3502195B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、輝尽性蛍光体を有
する記録媒体に放射線画像を記録しそれを読み取って再
生画像を得る放射線画像撮影装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図25に輝尽性蛍光体を用いた記録媒体
を使用する放射線画像撮影装置の従来例を示す。図25
において、X線管等からなる放射線照射手段1から照射
される放射線は被写体2を透過して放射線変換パネル3
に照射される。この放射線変換パネル3は、輝尽性蛍光
体層を有しており、この輝尽性蛍光体にX線、電子線、
紫外線等の放射線が照射されると、そのエネルギーの一
部が照射量に応じて蓄積される。これにより、放射線変
換パネル3は被写体2を透過したエネルギーによる潜像
を蓄積する。すなわち放射線変換パネル3は放射線像を
記録する記録媒体として機能する。
【0003】放射線変換パネル3には励起光源4から可
視光や赤外線等の励起光が走査方式で照射される。この
照射により、放射線変換パネル3は蓄積したエネルギー
に比例する輝尽発光を生じる。
【0004】この発光光がフィルタ5を介して光電変換
器6に入力され、光電変換器6は発光強度に比例する電
圧信号に変換してA/D変換器7に出力する。このA/
D変換器7は、入力された電圧信号をデジタル画像デー
タに変換して、コントローラ8に出力する。
【0005】コントローラ8は、デジタル画像データを
メモリに記憶させる。コントローラ8はまた、CRT表
示やフィルム出力のためのデータ入出力制御を行う。さ
らには、被写体の撮影条件の設定や画像処理をも行う。
デジタル画像データは必要に応じて外部の出力装置9に
転送される。この出力装置9は、デジタル画像データを
フィルムに記録するハードコピー装置、ホストコンピュ
ータ等である。
【0006】放射線変換パネル3は画像の読み取りが終
了する度に消去光源4’によって残像が消去され、新た
な画像の撮影に繰り返し利用される。放射線変換パネル
3は例えば半切サイズが撮影できる大きさに選ばれ、こ
の半切サイズの中に大角、大四切、四切、六切等の各サ
イズが割付られる。図26に各サイズの割付の例を示
す。
【0007】放射線変換パネル3の読み取りに当たって
は励起光源4が放射線変換パネル3の面上を走査され
る。この走査に追随して輝尽発光光をフィルタ5に導く
光ガイドと、フィルタ5と、光電変換器6が放射線変換
パネル3の面上を走査される。また読み取り後に残像を
消すために消去光源4’が放射線変換パネル3の面上を
走査される。これらのものは図示しない移動枠に搭載さ
れて読取/消去部が形成され一体となって走査されるよ
うになっている。
【0008】図27に放射線変換パネル3と読取/消去
部40との関係を示す。放射線変換パネル3の一端が読
取/消去部40の初期位置aとなっており、毎回この位
置から走査が開始される。
【0009】読取/消去部40は一往復で放射線変換パ
ネル3の読み取りと消去を行うもので、往路は読み取り
行程、復路は消去行程である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】このような走査は読取
/消去部40の走査を撮影サイズに無関係に同一にして
走査制御を簡素化する利点を生む。しかしその一方で、
撮影サイズが小さいときは本来走査しなくてよい部分ま
で走査することになりむだを生じるという問題がある。
【0011】すなわち、例えば大角サイズで撮影したと
きは読取/消去部40を読取位置bから終端位置cまで
の範囲を走査すれば十分であるのに、毎回初期位置aか
ら走査するにあるためどうしてもab間をむだに走査せ
ざるを得ない。
【0012】読取/消去部40の移動速度は比較的ゆっ
くりとしたものなので走査に要する時間が長い。このた
めむだな走査による時間の損失はかなりのものとなる。
読取/消去部40による放射線変換パネル3の走査は撮
影のシーケンスに従って自動的に遂行される。このため
何らかの異常で放射線の照射が行われなかったり、極め
て不十分な照射しか行われなかった場合でも、タイミン
グが来れば走査が実行されむだな走査が行われるという
問題がある。
【0013】 本発明は上記の問題点を解決するために
なされたもので、その目的は記録媒体を効率良く走査
よび初期化する放射線画像撮影装置を実現することであ
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めの第1の発明は、図に示すように、放射線照射手段
100と、輝尽性蛍光体を有し前記放射線照射手段から
照射された放射線によって画像が記録される記録媒体1
10と、前記記録媒体に記録された画像を読み取る読取
手段120と、前記記録媒体に記録された画像を消去す
る消去手段130と、前記読取手段を前記記録媒体に対
して相対的に走査する走査手段140とを有する放射線
画像撮影装置において、前記記録媒体における最大画像
読み取り範囲を設定する設定手段200と、前記走査手
段の走査範囲を前記設定手段によって設定された最大画
像読み取り範囲に限定する限定手段210と、前記設定
手段によって設定された最大画像読み取り範囲が既設定
の最大画像読み取り範囲よりも大きいときは少なくとも
増加した範囲について前記消去手段に前記記録媒体の消
去を行わせる消去制御手段220とを具備することを特
徴とする放射線画像撮影装置によって達成される。
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】 上記の課題を解決するための第2の発明
は、図に示すように、放射線照射手段100と、輝尽
性蛍光体を有し前記放射線照射手段から照射された放射
線によって画像が記録される記録媒体110と、前記記
録媒体に記録された画像を読み取る読取手段120と、
前記記録媒体に記録された画像を消去する消去手段13
0と、前記読取手段を前記記録媒体に対して相対的に走
査する走査手段140とを有する放射線画像撮影装置に
おいて、前記記録媒体における最大画像読み取り範囲を
設定する設定手段200と、前記走査手段の走査範囲を
前記設定手段によって設定された最大画像読み取り範囲
に限定する限定手段210と、前記記録媒体における画
像読み取り範囲を指定する指定手段230と、前記指定
手段によって指定された画像読み取り範囲が前記設定手
段によって設定された最大画像読み取り範囲よりも大き
いときは少なくとも増加した範囲について前記消去手段
に前記記録媒体の消去を行わせる消去制御手段250
を具備することによって達成される。課題を解決するた
めの第2の発明において、前記指定手段によって指定さ
れた画像読み取り範囲が前記設定手段によって設定され
た最大画像読み取り範囲よりも大きいときは警報を発す
る警報手段を具備することが、使用者に注意を喚起する
する点で好ましい。
【0022】
【0023】 第1の発明によれば、限定手段により走
査手段の走査範囲を最大画像読み取り範囲に限定するの
で、撮影サイズを縮小した場合でもむだな走査が行われ
ず効率の良い走査が行え、また、最大画像読み取り範囲
を拡大した場合には、消去制御手段により拡大範囲に相
当する部分について記録媒体を消去するので、新たな最
大画像読み取り範囲の全てが残像の無い状態に初期化さ
るという作用効果を奏する。
【0024】
【0025】
【0026】
【0027】 第2の発明によれば、限定手段により走
査手段の走査範囲を最大画像読み取り範囲に限定するの
で、撮影サイズを縮小した場合でもむだな走査が行われ
ず効率の良い走査が行え、また、最大画像読み取り範囲
と異なる画像読み取り範囲を指定手段で指定したとき、
指定の読み取り範囲が最大画像読み取り範囲より大きい
場合は消去制御手段により拡大範囲に相当する部分につ
いて記録媒体を消去するので、指定の画像読み取り範囲
の全てが残像の無い状態に初期化されるという作用効果
を奏する。さらに、最大画像読み取り範囲よりも大きい
画像読み取り範囲を指定手段で指定したとき警報手段に
より警報を発するので、誤操作防止および範囲指定の再
確認ができるという作用効果を奏する。
【0028】
【0029】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
の形態を詳細に説明する。図7は本発明の実施の一形態
の放射線画像撮影装置の構成を示すブロック図である。
図7に示すように、放射線画像撮影装置は、読取装置
(以下リーダと言う)11と、主制御装置(以下コント
ローラと言う)12と、デジタル画像データを表示する
例えばCRTディスプレイ等の画像用表示装置(以下C
RTと言う)13と、例えばレーザイメージャ14等の
ハードコピー装置と、ホストコンピュータ15と、例え
ば光磁気ディスク(MOD)等の画像記憶装置16と、
放射線装置(以下X線装置と言う)17と、例えばRI
S18や磁気カードリーダ等の患者情報入力装置とから
構成される。
【0030】リーダ11は、被写体の放射線画像情報が
輝尽性蛍光体に蓄積記録される放射線変換パネルからの
読み取り情報をデジタル画像データとして得るものであ
る。リーダ11については後に改めて説明する。
【0031】コントローラ12は、放射線画像撮影装置
全体の動作を制御するもので、撮影制御部Aと、読取制
御部Bと、出力制御部Cとから構成される。次に、コン
トローラ12の各制御部A〜Cの機能および構成につい
て詳細に説明する。
【0032】撮影制御部Aの機能は、マンマシンインタ
ーフェイス(撮影予約、撮影等の操作制御)と、システ
ム全体の管理、制御(撮影/読取/消去、出力制御、各
部の管理、システム情報の保存、管理)と、撮影情報の
オンライン入力(RIS18、X線装置17、磁気カー
ドリーダ等の情報入力装置の制御)とである。
【0033】撮影制御部Aは、図8に示すように、CP
U21と、例えばキーボード等の文字入力装置22と、
例えば液晶ディスプレイ、CRTディスプレイ等の文字
情報表示装置(以下CRTと言う)23と、例えばタッ
チパネル等の入力装置24と、例えばハードディスク等
の記憶装置25と、例えばフロッピーディスク、光磁気
ディスク等のリムーバブル記憶装置26と、RIS18
やX線装置17と情報をオンラインで入出力するための
インターフェイス27と、読取制御部Bとの通信を行う
読取制御部インターフェイス28と、出力制御部Cとの
通信を行う出力制御部インターフェイス29とから構成
されている。
【0034】キーボード22は、撮影操作指令、画像処
理指令、被写体のID情報等の入力に使用される。CR
T23は、ID情報や撮影条件、間引き画像等を出力す
る。入力装置24は、CRT23の表面に取り付けら
れ、情報の入力に使用される。
【0035】記憶装置25は、システム情報、撮影予約
ファイル、画像ヘッダファイルを保存する。リムーバブ
ル記憶装置26は、記憶装置25に記憶されている情報
をオフラインで入出力する。
【0036】読取制御部Bの機能は、リーダ11の制御
(読取制御、消去制御、読取部と消去部の走査制御、リ
ーダ11から画像データを入力、シェーディング補正、
フェーディング補正、ムラ補正、残光補正)と、撮影制
御部Aへの間引き画像データ(表示、画像処理用)の転
送と、出力制御部Cへの画像データ転送とである。
【0037】読取制御部Bは、図9に示すように、CP
U21と、リーダ11を制御し画像データを受信するリ
ーダインターフェイス32と、シェーディング補正、フ
ェーディング補正、ムラ補正、残光補正を行う入力画像
補正装置33と、リーダ11からの画像データを一時的
に格納する画像用メモリ34と、出力制御部Cとの通信
を行う出力制御部インターフェイス35と、撮影制御部
Aとの通信を行う撮影制御部インターフェイス36と、
撮影制御部Aへ転送する間引き画像作成装置37とから
構成されている。
【0038】出力制御部Cの機能は、読取制御部Bから
の画像データ入力と、画像データの一時保存と、撮影制
御部Aから画像ヘッダファイル入力と、出力画像の形成
と、出力装置への画像ファイル転送とである。
【0039】出力制御部Cは、図10に示すように、C
PU21と、画像用メモリ34と、画像用記憶装置43
と、読取制御部Bとの通信を行う読取制御部インターフ
ェイス44と、撮影制御部Aとの通信を行う撮影制御部
インターフェイス45と、ホストコンピュータ15との
通信を行うホストインターフェイス46と、イメージャ
14と通信を行うイメージャインターフェイス47と、
MOD等の外部画像記憶装置16と通信を行う外部画像
記憶装置インターフェイス48と、出力画像形成装置4
9と、制御ソフト、テーブル等を保管するシステム用記
憶装置50と、画像データを表示するCRT13とから
構成されている。
【0040】ホストコンピュータ15、イメージャ1
4、MOD等の画像記憶装置16およびCRT13は出
力装置に相当する。画像用記憶装置43は、読取画像デ
ータを転送終了まで保管し、また、読取制御部Bからの
入力画像データ、階調処理・拡大・縮小等を施した出力
画像データを保管するものである。画像用メモリ34
は、表示のための表示用画像データを一時的に保管する
ものである。出力画像形成装置49は、周波数処理、階
調処理、拡大・縮小処理、オーバーレイ等を行うもので
ある。
【0041】コントローラ12には、記録媒体の読み取
り範囲を設定する設定手段と、読取部および消去部の走
査範囲を限定する限定手段と、消去部を制御する消去制
御手段と、読取部および消去部の走査範囲を一時的に変
更する走査制御手段とがソフトウェア的に装備されてい
る。
【0042】また、コントローラ12には、X線装置1
7の異常時に読取部および消去部の走査を中止する走査
制御手段と、読み取った画像データガ異常な時に読取部
および消去部の走査を中止する走査制御手段とがソフト
ウェア的に装備されている。
【0043】次に、リーダ11について説明する。図1
1および図12にリーダ11の構成を示す。図11はリ
ーダ11の横断面図、図12は縦断面図である。図11
および図12において、61は本体611と前枠612
とからなる装置枠、62は本体611と前枠612との
間に取り付けられた放射線変換パネル(以下パネルとい
う)であり、パネル62には前枠612の前方から被写
体を通過して入射したX線によって画像情報が記録され
る。
【0044】63は、レーザ光源631、ポリゴンミラ
ー632、fθレンズ633 、ミラー634、結象レ
ンズ635等からなる励起光照射手段であり、励起光照
射手段63は送りネジ等の昇降手段64によって往復動
する移動枠65に取り付けられてパネル62に対して走
査移動し、画像情報を記録したパネル62に走査励起光
を照射する。
【0045】励起光の走査はポリゴンミラー632の回
転による水平走査(主走査)と、移動枠65による垂直
走査(副走査)からなる。66は、走査励起光の入射に
よってパネル2が発する輝尽光を受け入れて導く光ファ
イバーやアクリル樹脂板等からなる集光体661と、輝
尽光のみを通すフィルタ662と、輝尽光を電気信号に
変換する光電変換素子663とからなる情報変換手段で
ある。この情報変換手段66も移動枠65に取り付けら
れている。すなわち、励起光照射手段63と情報変換手
段66とで読取部68を構成している。
【0046】67は、パネル62を露光してパネル62
の残像を消去する露光ランプ671と、反射笠672
と、露光によるパネル62の昇温を防止するための熱線
カットフィルタ673と、それらを一体的に結合してい
る消去枠674とからなる消去手段である。消去手段部
67も移動枠65に取り付けられており、パネル62を
十分な光量で露光するようにパネル62に接近させられ
ている。消去手段67は読取部68とともに読取/消去
部69を構成している。
【0047】このようなリーダ11の動作について説明
すると、先ず被写体を通過したX線をパネル62に照射
して画像情報を記録する。次に、移動枠65を昇降手段
64により図12の例では実線で示した下方位置から二
点鎖線で示した上方位置まで走査(副走査)させながら
レーザ光源631を駆動してポリゴンミラー632、f
θレンズ633、ミラー634、結像レンズ635等を
介して走査励起光をパネル62に照射する(主走査)。
【0048】この走査励起光によってパネル62の発す
る輝尽光が集光体661で集光され、フィルタ662を
介して光電変換素子663に入射されて画像を表す電気
信号が得られる。この画像信号はコントローラ12に送
られて写真フィルムやディスプレイに撮影画像を再生す
るのに利用される。
【0049】なお、リーダはパネル62が固定のものに
限られるものではなく、固定の読取/消去部に対してパ
ネル62を動かすものであっても良い。しかし図示した
例のようにパネル62を固定し読取/消去部69を走査
する方が装置をコンパクトにできる点で好ましい。
【0050】また、走査励起光がポリゴンミラーやガル
バノミラーで主走査されるレーザビームに限られるもの
ではなく、主走査線を一挙に照明する線状光を用い移動
枠65の移動による走査だけを行うものでもよい。その
方がむしろ、走査励起光の照射時間したがって照射光量
を増加することができ、それにより輝尽光の光量が増え
てS/N比が高くなるので好ましい。
【0051】画像情報を読み取った後は、消去手段67
の露光ランプ671を点灯して移動枠65を二点鎖線の
上方位置から実線位置の下方位置に下降させる。それに
よってパネル62は残像を消去されて再び新たな画像情
報を記憶し得る状態になる。
【0052】なお、消去手段は露光ランプ671を走査
する方式の他に固定の露光ランプからパネル62の全面
を一挙に露光して消去するものであっても良い。次に、
このように構成された本発明の実施の一形態の装置にお
ける放射線画像の撮影、画像読み取りおよび消去時の走
査制御について説明する。なお、ここで走査制御とは副
走査の制御のことである。
【0053】先ず放射線画像の撮影について説明する。
図13にX線の曝射から読み取り開始までのタイムチャ
ートを示す。X線装置17において使用者によって図示
しないX線スイッチが押される(イ)。X線スイッチか
らの信号に従いコントローラ12は撮影の準備作業を開
始する(ハ)。準備作業としては、操作用画面がX線撮
影を行うための画面かどうかのチェック作業やリーダ1
1からの画像データを受信するための準備作業等があ
る。
【0054】準備作業が終わると曝射許可信号が出力さ
れる(ニ)。X線装置11はX線スイッチのオンの継続
と曝射許可信号のオンが同時に成立することを条件とし
てX線曝射を行う(ロ)。
【0055】リーダ11においてはコントローラ12の
準備信号の終了に従って読取準備を開始する(ホ)。読
取準備としては移動グリッドの速度の最適化等がある。
またX線曝射中に読み取りを開始しないように予め設定
された時間だけ読取開始を遅延させることが行われる。
そして読取準備信号の終了にともなって放射線変換パネ
ル62の読み取りが開始される(ヘ)。
【0056】図14にX線スイッチの操作が不適切な場
合の読み取り中止のタイムチャートを示す。X線スイッ
チが押されて(イ)、コントローラ12が準備を行い
(ハ)、準備完了とともに曝射許可信号が出力され
(ニ)、リーダ11においては読取準備が開始される
(ホ)。
【0057】曝射許可信号が出されたとき操作不適切に
よりX線スイッチの信号はすでにオフになっているので
X線の曝射は行われない(ロ)。そしてこのとき、曝射
許可信号発生時点のX線スイッチの状態がオフであるこ
とにより、リーダ11に読取準備の中止が指令される
(ニ)(ホ)。すなわちX線曝射が失敗したときは読み
取りが行われずむだな走査が未然に防止される。
【0058】なお、X線曝射が失敗した時は、仮に読み
取りを行ったとしても画像データの大部分が0になるの
で、読取データをチェックして例えば読取データの99
%が0の場合は走査を中止するようにしてもよい。
【0059】次に、画像読み取り時の走査制御について
説明する。放射線変換パネル62は例えば最大半切サイ
ズが撮影できる大きさを有するものである。そしてその
上に、大角、大四切、四切、六切等の各サイズが割り付
けられる。画面割付は図26に示す通りである。
【0060】図15に放射線変換パネル62と読取/消
去部69との相互関係の一例を示す。初期状態では読取
/消去部69は初期位置Aにある。通常のモードではこ
の位置から走査を開始し、終端位置Cに到達後、残像を
消去しながら初期位置Aに戻るという走査を行う。
【0061】この通常のモードに対して最大画像読み取
り範囲限定モードが設けられており、このモードでは最
大読み取り範囲を大角、大四切、四切、六切の中から選
択して設定し、この選択した範囲に最大画像読み取り範
囲を限定できるようになっている。
【0062】モードの切り換えと最大画像読み取り範囲
の設定はコントローラ12の撮影制御部Aにおいてなさ
れる。例えば、大角サイズ以下の撮影が9割を占め、半
切サイズの撮影は1割程度であるという撮影現場では大
角モードに設定する。
【0063】この設定に従い読取制御部Bによって以下
のような読取/消去部69の走査制御が行われる。先
ず、読取/消去部69が図16に示すように大角サイズ
の下端に相当する初期位置Bに移動する。そしてX線曝
射によりこの初期位置Bから読み取りを開始して終端位
置Cに達し、次いで消去しながら初期位置Bに戻る。こ
のような動作のフローチャートを図17および図18に
示す。
【0064】このようにして、読み取るべき画像情報が
存在する範囲だけが走査されむだな走査が行われない。
撮影サイズが大角以下の各サイズについてはいちいち最
大画像読み取り範囲を設定し直さず読取/消去部69の
走査範囲は大角のままで行われる。大角以下での任意の
撮影サイズの変更に即応するためには寧ろこの方が便利
である。
【0065】もっとも、例えば六切サイズで多数の撮影
を集中的に行うような場合は最大画像読み取り範囲を六
切に限定した方が良い。読み取り範囲を小さなサイズか
ら大きなサイズ、例えば大角から半切に切り換えたとき
は読取/消去部69は初期位置Bから初期位置Aに移動
する。このとき読取/消去部69は消去を行いながら移
動するようになっている。これによって、それまで読み
取り範囲外にあって放射線のカブリ等を生じていた部分
が消去され、新たな画像情報を記録できる状態にイニシ
ャライズされる。この動作のフローチャートを図19に
示す。
【0066】最大画像読み取り範囲限定モードにおいて
も、読取サイズを必要に応じて指定(指定サイズ)でき
るようにしてある。このとき、指定サイズが最大画像読
み取り範囲(限定サイズ)より大きいときは警報を発し
て使用者に注意を喚起するようになっている。そのフロ
ーチャートを図20に示す。
【0067】警報によって使用者は指定サイズを再チェ
ックし、誤指定のときは指定を変更する。意識的に大き
いサイズを指定したときは確認の操作を行う。この確認
操作に基づいて読取/消去部69は記録媒体を消去しな
がら新たな初期位置に移動する。これによって、カブリ
等が消去され新たな画像情報を記録できる状態にイニシ
ャライズされる。この動作のフローチャートを図21に
示す。
【0068】限定サイズより大きい指定サイズでの読み
取りは指定の都度一時的に行われ、その後は元の限定モ
ードに戻る。これによって最大画像読み取り範囲限定モ
ードを変えることなく限定サイズより大きいサイズでの
撮影および読み取りを可能にしている。
【0069】以上は読取/消去部69の初期位置が下に
あり下から上へ読み取る例であるが、読取/消去部69
の初期位置は上にあってそこから下へ読み取るようにし
ても良い。
【0070】この例を図22に示す。読取/消去部69
はパネル62の上端の初期位置A’から読み取りを開始
し、終端位置C’で折り返し、消去しながら初期位置
A’に戻る。
【0071】この例では、最大画像読み取り範囲の限定
にともなって終端位置が変更される。すなわち、最大画
像読み取り範囲を大角に設定したときは図23に示すよ
うに終端位置がDに変更される。
【0072】輝尽性蛍光体を使用した装置では、読取サ
イズを変更すると、X線のかぶりを読み取ってしまう可
能性があるため、必ず全面を消去しなければならない。
したがって、小さなサイズを読み取る場合でも、DC’
間を消去するために、読取/消去部69を一旦C’まで
走査する必要がある。
【0073】また、パネル63上のサイズの割付が図2
4のようになっている場合は最大画像読み取り範囲の限
定にともなって初期位置と終端位置をともに変更すれば
良い。
【0074】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、第1の発明
によれば、限定手段により走査手段の走査範囲を最大画
像読み取り範囲に限定するので、撮影サイズを縮小した
場合でもむだな走査が行われず効率の良い走査が行え
また、最大画像読み取り範囲を拡大した場合には、消去
制御手段により拡大範囲に相当する部分について記録媒
体を消去するので、新たな最大画像読み取り範囲の全て
が残像の無い状態に初期化されるという作用効果を奏す
る。
【0075】
【0076】
【0077】 第2の発明によれば、限定手段により走
査手段の走査範囲を最大画像読み取り範囲に限定するの
で、撮影サイズを縮小した場合でもむだな走査が行われ
ず効率の良い走査が行え、また、最大画像読み取り範囲
と異なる画像読み取り範囲を指定手段で指定したとき、
指定の読み取り範囲が最大画像読み取り範囲より大きい
場合は消去制御手段により拡大範囲に相当する部分につ
いて記録媒体を消去するので、指定の画像読み取り範囲
の全てが残像の無い状態に初期化されるという作用効果
を奏する。さらに、最大画像読み取り範囲よりも大きい
画像読み取り範囲を指定手段で指定したとき警報手段に
より警報を発するので、誤操作防止および範囲指定の再
確認ができるという作用効果を奏する。
【0078】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態の装置の原理的な構成ブ
ロック図である。
【図2】本発明の実施の一形態の装置の原理的な構成ブ
ロック図である。
【図3】本発明の実施の一形態の装置の原理的な構成ブ
ロック図である。
【図4】本発明の実施の一形態の装置の原理的な構成ブ
ロック図である。
【図5】本発明の実施の一形態の装置の原理的な構成ブ
ロック図である。
【図6】本発明の実施の一形態の装置の原理的な構成ブ
ロック図である。
【図7】本発明の実施の一形態を示す構成ブロック図で
ある。
【図8】撮影制御部の構成ブロック図である。
【図9】読取制御部の構成ブロック図である。
【図10】出力制御部の構成ブロック図である。
【図11】リーダの構成を示す横断面図である。
【図12】リーダの構成を示す縦面図である。
【図13】本発明の実施の一形態の装置の動作のタイム
チャートである。
【図14】本発明の実施の一形態の装置の動作のタイム
チャートである。
【図15】本発明の実施の一形態の装置の動作説明図で
ある。
【図16】本発明の実施の一形態の装置の動作説明図で
ある。
【図17】本発明の実施の一形態の装置の動作のフロー
チャートである。
【図18】本発明の実施の一形態の装置の動作のフロー
チャートである。
【図19】本発明の実施の一形態の装置の動作のフロー
チャートである。
【図20】本発明の実施の一形態の装置の動作のフロー
チャートである。
【図21】本発明の実施の一形態の装置の動作のフロー
チャートである。
【図22】本発明の実施の一形態の装置の動作説明図で
ある。
【図23】本発明の実施の一形態の装置の動作説明図で
ある。
【図24】本発明の実施の一形態の装置の動作説明図で
ある。
【図25】従来例の構成ブロック図である。
【図26】画面サイズの割付を示す図である。
【図27】従来例の動作説明図である。
【符号の説明】
100 放射線照射手段 110 記録媒体 120 読取手段 130 消去手段 140 走査手段 200 設定手段 210 限定手段 220,250 消去制御手段 230 指定手段 240 警報手段 310,330 走査制御手段 300,320 異常検出手段
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61B 6/00 G03B 42/02

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放射線照射手段と、輝尽性蛍光体を有し
    前記放射線照射手段から照射された放射線によって画像
    が記録される記録媒体と、前記記録媒体に記録された画
    像を読み取る読取手段と、前記記録媒体に記録された画
    像を消去する消去手段と、前記読取手段を前記記録媒体
    に対して相対的に走査する走査手段とを有する放射線画
    像撮影装置において、前記記録媒体における最大画像読
    み取り範囲を設定する設定手段と、前記走査手段の走査
    範囲を前記設定手段によって設定された最大画像読み取
    り範囲に限定する限定手段と、前記設定手段によって設
    定された最大画像読み取り範囲が既設定の最大画像読み
    取り範囲よりも大きいときは少なくとも増加した範囲に
    ついて前記消去手段に前記記録媒体の消去を行わせる消
    去制御手段とを具備することを特徴とする放射線画像撮
    影装置。
  2. 【請求項2】 放射線照射手段と、輝尽性蛍光体を有し
    前記放射線照射手段から照射された放射線によって画像
    が記録される記録媒体と、前記記録媒体に記録された画
    像を読み取る読取手段と、前記記録媒体に記録された画
    像を消去する消去手段と、前記読取手段を前記記録媒体
    に対して相対的に走査する走査手段とを有する放射線画
    像撮影装置において、前記記録媒体における最大画像読
    み取り範囲を設定する設定手段と、前記走査手段の走査
    範囲を前記設定手段によって設定された最大画像読み取
    り範囲に限定する限定手段と、前記記録媒体における画
    像読み取り範囲を指定する指定手段と、前記指定手段に
    よって指定された画像読み取り範囲が前記設定手段によ
    って設定された最大画像読み取り範囲よりも大きいとき
    は少なくとも増加した範囲について前記消去手段に前記
    記録媒体の消去を行わせる消去制御手段とを具備するこ
    とを特徴とする放射線画像撮影装置。
  3. 【請求項3】 前記指定手段によって指定された画像読
    み取り範囲が前記設定手段によって設定された最大画像
    読み取り範囲よりも大きいときは警報を発する警報手段
    とを具備することを特徴とする請求項に記載の放射線
    画像撮影装置。
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