JP3501971B2 - 流体消費量測定方法およびその装置 - Google Patents

流体消費量測定方法およびその装置

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JP3501971B2
JP3501971B2 JP04345999A JP4345999A JP3501971B2 JP 3501971 B2 JP3501971 B2 JP 3501971B2 JP 04345999 A JP04345999 A JP 04345999A JP 4345999 A JP4345999 A JP 4345999A JP 3501971 B2 JP3501971 B2 JP 3501971B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流体機器における
圧縮空気等の流体の消費量を測定する流体消費量測定方
法およびその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】製造工程等において、流体機器が広範に
使用されている。流体機器は、通常、動作の停止中は圧
力流体を消費しないように構成されているが、配管やパ
ッキンの損傷等により圧力流体が漏洩することがある。
【0003】従来、このような圧力流体の漏洩による消
費量を測定するために、流量測定装置が使用されてい
る。この流量測定装置としては、例えば、差圧流量計、
超音波流量計、タービン流量計、熱線式流量計、オリフ
ィス式流量計、フロート式流量計等がある。
【0004】ここで、差圧流量計を用いて圧力流体の消
費量を測定する場合について説明すると、この流量測定
装置10は、図8に示すように、流体圧システム11を
構成する圧力流体供給源12と被測定物である流体機器
14との間に配設され、既知の有効断面積を有する絞り
16を備える。絞り16の上流側および下流側には圧力
計18、20がそれぞれ接続される。なお、流体機器1
4中に配設される絞り22を通過する圧力流体の量は、
流体機器14によって消費される圧力流体の消費量に対
応する。
【0005】流体機器14によって消費される圧力流体
の消費量を測定する場合、先ず、圧力流体供給源12を
付勢し、絞り16を介して流体機器14に圧力流体を供
給する。このとき、下流側の圧力計20によって測定さ
れる圧力流体の圧力は、流体機器14の絞り22の有効
断面積に反比例する。また、流体機器14に流れる圧力
流体は全て絞り16を通って供給されるため、絞り16
を流れる圧力流体の流量は流体機器14に供給される圧
力流体の流量に等しい。
【0006】そこで、圧力計18、20によってそれぞ
れ測定された圧力流体の圧力と絞り16の有効断面積と
から絞り16に流れる圧力流体の流量を求め、この流量
と下流側の圧力計20によって測定された圧力流体の圧
力とから絞り22の有効断面積を求め、絞り22の前記
有効断面積と上流側の圧力計18によって測定された圧
力流体の圧力とから、流体機器14の絞り22を流れる
圧力流体の流量、すなわち消費量を求めることができ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような流量測定装置10を用いて漏洩による消費量を測
定することは、相当に困難である。すなわち、流体機器
14の消費量を高精度に測定するためには、その消費量
の程度に応じた測定レンジを有する流量測定装置10を
選択しなければならないが、通常、測定しようとする流
体の漏洩による消費量の程度はわからないからである。
【0008】このため、最適な測定レンジを有する流量
測定装置10を選択すべく、測定レンジの異なる複数の
流量測定装置10から選択した1つを流体圧システム1
1に対して試行錯誤しながら着脱することも考えられる
が、着脱作業が非常に煩雑であり、また、このような流
量測定装置10自体が相当に高価なものであるため、あ
まり現実的な方法とは言えない。
【0009】さらに、図8に示すように、流量測定装置
10を、流体圧システム11を構成する流体機器14の
前段に直列に接続し、前記流体機器14による消費量を
測定するように構成した場合、例えば、少ない消費量を
高精度に測定するためには流量測定装置10の絞り16
の有効断面積を小さく設定する必要があり、この結果、
圧力流体の流動抵抗が大きく、従って、消費量の測定
後、このような流量測定装置10を装着したままで流体
機器14に所定量の圧力流体を供給して駆動させること
が困難となってしまう。
【0010】なお、図9に示すように、圧力流体供給源
12と流体機器14との間にストップバルブ24を設
け、このストップバルブ24の前後間にストップバルブ
26、流量測定装置10およびストップバルブ28から
なるバイパスを設けるように構成すると、ストップバル
ブ24、26、28を切り換えることにより、消費量の
測定時には流量測定装置10を介して流体機器14に圧
力流体を供給することができる一方、流体機器14の駆
動時には流量測定装置10を装着したままで所定量の圧
力流体を流体機器14に直接供給することができる。
【0011】しかしながら、この場合においても、高精
度な消費量の測定を行うためには、最適な測定レンジの
流量測定装置10を選択する作業を要するため、前記の
問題を解決できるものとはならない。
【0012】本発明は前記の課題を解決すべくなされた
ものであって、流体圧システムへの取り付け、取り外し
等の作業が容易で、圧力流体の漏洩等による消費量を容
易に測定することができ、しかも、消費量の測定レンジ
によらず高精度な測定が可能な流体消費量測定方法およ
びその装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本発明は、圧力流体供給源にストップバルブを介
して接続された流体機器における圧力流体の消費量を測
定する方法であって、前記ストップバルブを全開にし、
該ストップバルブの下流側の圧力値P1 を測定する第1
工程と、前記ストップバルブの開度を調整し該ストップ
バルブを流れる圧力流体の流速を音速に設定したときの
該ストップバルブの下流側の圧力値P2 を測定するとと
もに、前記ストップバルブの下流側に既知の有効断面積
n を有するノズルを接続し、前記ノズルから圧力流体
の一部を放出したときの前記ストップバルブの下流側の
圧力値P3 を測定する第2工程と、前記測定された圧力
値P2 、P3 と、前記ノズルの有効断面積Sn とを用い
て前記流体機器の流路の有効断面積Sを演算し、前記演
算された流体機器の流路の有効断面積Sと前記測定され
た圧力値P1 とから、前記流体機器における圧力流体の
消費量Qを演算する第3工程と、を有することを特徴と
する。
【0014】本発明によれば、流体機器における消費量
の測定レンジが不明の場合であっても、ストップバルブ
の下流側の圧力値P1 、P2 、P3 をそれぞれ測定して
演算することにより、流体機器に流れる圧力流体の消費
量を簡便に測定することができる。
【0015】この場合、前記第2工程では、前記圧力値
1 と前記圧力値P2 とが、 (P2 +P0 )/(P1 +P0 )≦0.5283 (但し、P0 :大気圧) となるように前記ストップバルブの開度を調整すると、
容易に該ストップバルブを流通する圧力流体の流速を音
速にすることができ、好適である。
【0016】また、前記第3工程では、前記流体機器の
流路の有効断面積Sを、 S=Sn ×(P3 +P0 )/(P2 −P3 ) (但し、P0 :大気圧、P2 ≧0.9223kgf/c
2 、P3 ≧0.9223kgf/cm2 、P2
3 ) または、 S=2×Sn ×√(P3 ×P0 )/{P2 +P0 −2×
√(P3 ×P0 )} (但し、P2 ≧0.9223kgf/cm2 、P3
0.9223kgf/cm2 ) あるいは、 S=Sn ×√(P3 )/{√(P2 )−√(P3 )} (但し、P2 <0.9223kgf/cm2 、P3
0.9223kgf/cm2 、√(P2 )≠√
(P3 )) として求めることができる。
【0017】さらにまた、前記第3工程では、前記流体
機器に流れる圧力流体の消費量Qを、 Q=11.1×S×(P1 +P0 )×√{273/(2
73+θ)} (但し、θ:圧力流体の温度、P1 ≧0.9223kg
f/cm2 ) または、 Q=22.2×S×√(P1 ×P0 )×√{273/
(273+θ)} (但し、P1 <0.9223kgf/cm2 ) として求めることができる。
【0018】なお、前記圧力値P2 と前記圧力値P3
は、いずれを先に求めてもよく、また、ストップバルブ
の下流側の圧力値P1 、P2 、P3 をそれぞれ測定する
際、予め、有効断面積が既知の他のバルブを介して圧力
流体の一部を強制的に大気中に放出させておくことによ
り、圧力降下が大きくなり測定時間が短縮される。
【0019】また、本発明は、圧力流体供給源にストッ
プバルブを介して接続された流体機器における圧力流体
の消費量を測定する流体消費量測定装置において、前記
ストップバルブの下流側に接続され、管路を流通する圧
力流体の圧力を検出する圧力検出部材と、前記ストップ
バルブの下流側に接続されるオン/オフ弁と、前記オン
/オフ弁の下流側に接続され、既知の有効断面積Sn
有するノズルと、前記圧力検出部材により測定された圧
力値と前記有効断面積Sn とを用いて、前記流体機器に
おける圧力流体の消費量Qを演算して求める演算部と、
を備えることを特徴とする。
【0020】本発明によれば、流体消費量測定装置を圧
力流体供給源から流体機器までの配管の途中に設ける必
要がないため、流体消費量測定装置の取り付け、取り外
しが容易となる。
【0021】この場合、前記演算部は、前記オン/オフ
弁をオフにした状態において前記ストップバルブを流れ
る圧力流体の流速を音速に設定したときの該ストップバ
ルブの下流側に供給され前記圧力検出部材によって測定
される圧力流体の圧力値をP 2 、前記オン/オフ弁をオ
ンにした状態において前記ストップバルブの下流側に供
給され前記圧力検出部材によって測定される圧力流体の
圧力値をP3 とすると、前記流体機器の流路の有効断面
積Sを、 S=Sn ×(P3 +P0 )/(P2 −P3 ) (但し、P0 :大気圧、P2 ≧0.9223kgf/c
2 、P3 ≧0.9223kgf/cm2 、P2
3 ) または、 S=2×Sn ×√(P3 ×P0 )/{P2 +P0 −2×
√(P3 ×P0 )} (但し、P2 ≧0.9223kgf/cm2 、P3
0.9223kgf/cm2 ) あるいは、 S=Sn ×√(P3 )/{√(P2 )−√(P3 )} (但し、P2 <0.9223kgf/cm2 、P3
0.9223kgf/cm2 、√(P2 )≠√
(P3 )) として求めることができる。
【0022】また、前記演算部は、前記流体機器に流れ
る圧力流体の消費量Qを、 Q=11.1×S×(P1 +P0 )×√{273/(2
73+θ)} (但し、θ:圧力流体の温度、 P0 :大気圧、 P1 :前記圧縮空気供給源から供給される圧力流体の圧
力値、 P1 ≧0.9223kgf/cm2 ) または、 Q=22.2×S×√(P1 ×P0 )×√{273/
(273+θ)} (但し、P1 <0.9223kgf/cm2 ) として求めることができる。
【0023】さらに、本発明によれば、前記オン/オフ
弁および前記ノズルの組を並列に複数備えるとよい。こ
の場合、前記各オン/オフ弁の全てがオフのときの前記
圧力検出部材によって検出された圧力値と、前記複数の
オン/オフ弁を選択的にオンとし、オンにしたオン/オ
フ弁に接続された前記ノズルの有効断面積の合計と、こ
のときの前記圧力検出部材によって検出された圧力値と
から圧力流体の消費量を前記演算部により演算すると、
ノズルの有効断面積を切り換えて圧力検出部材によって
検出される圧力を調整し、最適な圧力レンジによる測定
を行うことができ、好適である。
【0024】さらにまた、前記オン/オフ弁に、有効断
面積が可変であるノズルを接続して測定レンジを切り換
えるように構成してもよい。
【0025】さらにまた、本発明によれば、ストップバ
ルブの下流側に既知の有効断面積を有する他のノズルが
接続された圧力流体排出用バルブを備えるとよい。
【0026】この場合、オン/オフ弁に接続されたノズ
ルと圧力流体排出用バルブに接続された他のノズルとの
有効断面積の差と、前記圧力流体排出用バルブを全開に
して他のノズルから圧力流体の一部を放出した状態にお
いて、オン/オフ弁がオフのときの圧力値およびオンの
ときの圧力値とに基づいて圧力流体の消費量が演算部に
より演算される。
【0027】
【発明の実施の形態】本発明に係る流体消費量測定方法
について、それを実施する装置との関係において、好適
な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳
細に説明する。
【0028】図1において、参照符号40は、本発明の
実施の形態に係る流体消費量測定装置を示す。この流体
消費量測定装置40は、管路42に接続された圧力セン
サ(圧力検出部材)44を備え、圧力センサ44の出力
信号はA/D変換部46によってデジタル信号に変換さ
れて演算部48に入力される。演算部48には演算結果
を表示する表示部50が接続される。管路42にはオン
/オフ弁52が接続され、オン/オフ弁52には既知の
有効断面積Sn を有するノズル54が接続される。
【0029】本発明の実施の形態に係る流体消費量測定
装置40は、基本的には以上のように構成されるもので
あり、次に、この流体消費量測定装置40が接続される
流体圧システム60について説明する。
【0030】この流体圧システム60は、例えば、工場
内の壁面等に沿って配設される流体用の幹線路64に対
して圧縮空気、ガス等の圧力流体を供給する圧力流体供
給源62を備える。幹線路64には、所定の設備に近接
した部位にストップバルブ66を介してヘッダ68が接
続される。ストップバルブ66は、設備の変更等により
ヘッダ68の取り付け、取り外しを行う際に、ヘッダ6
8に供給される圧力流体を停止して該ヘッダ68の取り
付け、取り外しを安全に行うために設けられる。ヘッダ
68には複数のストップバルブ70a〜70cが設けら
れる。
【0031】本実施の形態では、ストップバルブ70
a、70bに被測定物であるシリンダ、エアーブロー装
置等の流体機器72a、72bが接続されている。な
お、ヘッダ68に接続される流体機器の数は、必要に応
じて増減することができる。ストップバルブ70cは、
ヘッダ68に接続される流体機器72a、72bの数を
増加する場合に用いられるものであり、このストップバ
ルブ70cに前記流体消費量測定装置40の管路42が
接続される。
【0032】次に流体消費量測定装置40の動作につい
て、図2に示すフローチャートに従い、本実施の形態に
係る流体消費量測定方法との関係で説明する。
【0033】この場合、工場等においては、圧力流体供
給源62が常時付勢されており、幹線路64には圧力流
体である圧縮空気等の気体が導入されているものとす
る。
【0034】流体機器72a、72bにおける圧縮空気
の漏洩等の消費量の測定を行う場合、作業者は、先ず、
ストップバルブ70cに流体消費量測定装置40を取り
付ける。
【0035】次いで、ストップバルブ66、ストップバ
ルブ70a〜70cをそれぞれ全開状態にする。このた
め、流体機器72a、72bおよび流体消費量測定装置
40にヘッダ68を介して圧縮空気が供給される(ステ
ップS1)。なお、その際、オン/オフ弁52は、オフ
状態に制御してあるものとする。
【0036】次に、圧力センサ44によってストップバ
ルブ66の下流側の管路42に供給された圧縮空気の圧
力値P1 を測定する(ステップS2)。この場合、圧力
センサ44は圧縮空気の圧力値P1 に対応したアナログ
信号を出力する。A/D変換部46ではこのアナログ信
号をデジタル信号に変換して演算部48に入力し、演算
部48は表示部50によって前記圧力値P1 を表示する
とともに、図示しないメモリに前記圧力値P1 に対応す
るデータを記憶しておく。
【0037】なお、この場合、ストップバルブ66の開
度が全開になっているため、ストップバルブ66の下流
側の圧力値P1 とストップバルブ66の上流側の圧縮空
気の圧力値とは等しくなっている。
【0038】次に、ストップバルブ66を流れる圧縮空
気の流速が音速となるように、ストップバルブ66の開
度を調整する(ステップS3)。
【0039】ここで、ストップバルブ66の上流側の圧
力値P1 と、下流側の圧力値P2 との関係が、 (P2 +P0 )/(P1 +P0 )≦0.5283 …(1) (但し、P0 :大気圧) にあるとき、ストップバルブ66を流れる圧縮空気の流
速が音速となることが知られている。この場合、ストッ
プバルブ66を流れる圧縮空気の流速を音速に設定する
ことにより、前記ストップバルブ66を流れる圧縮空気
の流量が略一定となる(図3参照)。
【0040】式(1)に大気圧P0 =1.033kgf
/cm2 を代入すると、 P2 ≦0.5283×(P1 +1.033)−1.033 …(2) の関係が得られる。式(2)の等号成立時のグラフを図
4に示す。
【0041】そこで、前記ストップバルブ66の開度を
調整しながら、圧力値P1 に対する圧力値P2 の関係
が、図4のグラフに示す斜線部の領域82となるよう
に、ストップバルブ66の開度を調整する。そして、前
記ストップバルブ66を流れる圧力流体の流速が音速に
設定されたときのストップバルブ66の下流側の圧力値
2 を圧力センサ44によって測定する(ステップS
4)。例えば、圧力値P1 が5kgf/cm2 のとき、
圧力値P2 が2.154kgf/cm2 以下となるよう
にストップバルブ66を絞る。
【0042】次に、オン/オフ弁52をオンにしてノズ
ル54から圧縮空気を大気中に放出し(ステップS
5)、このときのストップバルブ66の下流側の圧力値
3 を圧力センサ44によって測定する(ステップS
6)。
【0043】このようにして測定された圧力値P2 、P
3 の判定(ステップS7、S9)と、ノズル54の有効
断面積Sn とから、流体機器72a、72bの流路の有
効断面積Sを演算部48によって演算する(ステップS
8、S10、S11)。
【0044】ここで、流体機器72a、72bの流路の
有効断面積Sは、流体機器72a、72bにおける圧縮
空気の消費量(漏洩量)に比例する。また、流体機器7
2a、72bとノズル54との流路を流れる圧縮空気の
消費量(漏洩量)は、流体機器72a、72bの流路の
有効断面積Sとノズル54の有効断面積Sn との合計に
比例する。従って、オン/オフ弁52をオフにした場合
の流体機器72a、72bにおける圧縮空気の消費量
(漏洩量)と、前記オン/オフ弁52をオンにして流体
機器72、72bとノズル54との流路を流れる圧縮空
気の消費量(漏洩量)との関係から、流体機器72a、
72bにおける圧縮空気の消費量(漏洩量)を求める。
その際、流体機器72a、72bから放出される圧縮空
気の流速が音速または亜音速である場合と、流体機器7
2a、72bおよびノズル54から放出される圧縮空気
の流速がそれぞれ音速または亜音速である場合の4つの
場合があり、以下それぞれの場合に分けて説明する。
【0045】先ず、オン/オフ弁52がオフ状態にあ
り、流体機器72a、72bから外部に流出する圧縮空
気の流速が音速か亜音速のどちらであるかを判断する。
【0046】P0 /(P2 +P0 )≦0.5283 であれば、すなわち、大気圧P0 =1.033kgf/
cm2 を代入して、 P2 ≧0.9223[kgf/cm2 ] であれば、流体機器72a、72bから外部に流出する
圧縮空気の流速が音速であり、このとき、流体機器72
a、72bの流路を流れる圧縮空気の消費量Qは、圧力
流体の温度をθとすると、 Q=11.1×S×(P2 +P0 )×√{273/(273+θ)} …(3) となる。
【0047】一方、 P0 /(P2 +P0 )>0.5283 であれば、すなわち、大気圧P0 =1.033kgf/
cm2 を代入して、 P2 <0.9223[kgf/cm2 ] であれば、流体機器72a、72bから外部に流出する
圧縮空気の流速が亜音速であり、このとき、流体機器7
2a、72bの流路を流れる圧縮空気の消費量Qは、 Q=22.2×S×√(P2 ×P0 )×√{273/(273+θ)} …(4) となる。
【0048】次に、オン/オフ弁52がオン状態にあ
り、流体機器72a、72bおよびノズル54から外部
に流出する圧縮空気の流速が音速か亜音速のどちらであ
るかを判断する。
【0049】P3 ≧0.9223[kgf/cm2 ] であれば、流体機器72a、72bおよびノズル54か
ら外部に流出する圧縮空気の流速が音速であり、このと
き、流体機器72a、72bとノズル54との流路を流
れる圧縮空気の消費量Qは、 Q=11.1×(S+Sn )×(P3 +P0 ) ×√{273/(273+θ)} …(5) となる。
【0050】一方、 P3 <0.9223[kgf/cm2 ] であれば、流体機器72a、72bおよびノズル54か
ら外部に流出する圧縮空気の流速が亜音速であり、この
とき、流体機器72a、72bとノズル54との流路を
流れる圧縮空気の消費量Qは、 Q=22.2×(S+Sn ) ×√(P3 ×P0 )×√{273/(273+θ)} …(6) となる。
【0051】なお、流体機器72a、72bおよびノズ
ル54に供給される圧縮空気の消費量Qと、ストップバ
ルブ66に流れる圧縮空気の流量とは一致する。そし
て、ストップバルブ66に流れる圧縮空気の流速は、前
述の通り、音速であるため、消費量Qは一定である。
【0052】流体機器72a、72bの流路の合成され
た有効断面積Sは、前記圧力値P2と圧力値P3 のそれ
ぞれの大きさを判断して以下のように求められる。
【0053】すなわち、前記圧力値P2 、P3 が P2 ≧0.9223[kgf/cm2 ] P3 ≧0.9223[kgf/cm2 ] である場合(ステップS7でYESの場合)、式
(3)、式(5)から、 11.1×S×(P2 +P0 )×√{273/(273+θ)} =11.1×(S+Sn )×(P3 +P0 ) ×√{273/(273+θ)} S=Sn ×(P3 +P0 )/(P2 −P3 ) …(7) 但し、P2 ≠P3 として求められる(ステップS8)。
【0054】また、圧力値P2 、P3 が、 P2 ≧0.9223[kgf/cm2 ] P3 <0.9223[kgf/cm2 ] である場合(ステップS7がNOであり且つステップS
9がYESの場合)、式(3)、式(6)から、 11.1×S×(P2 +P0 )×√{273/(273+θ)} =22.2×(S+Sn ) ×√(P3 ×P0 )×√{273/(273+θ)} S=2×Sn ×√(P3 ×P0 )/{P2 +P0 −2×√(P3 ×P0 )} …(8) として有効断面積Sが求められる(ステップS10)。
【0055】さらに、圧力値P2 、P3 が、 P2 <0.9223[kgf/cm2 ] P3 <0.9223[kgf/cm2 ] である場合(ステップS9でNOの場合)、式(4)、
式(6)から、 22.2×S×√(P2 ×P0 )×√{273/(273+θ)} =22.2×(S+Sn ) ×√(P3 ×P0 )×√{273/(273+θ)} S=Sn ×√(P3 )/{√(P2 )−√(P3 )} …(9) 但し、√(P2 )≠√(P3 ) として有効断面積Sが求められる(ステップS11)。
【0056】なお、オン/オフ弁52がオンになると、
圧縮空気の流路がノズル54の有効断面積Sn だけ増加
するため、このときの圧力値P3 がオン/オフ弁52を
オフにした状態における圧力値P2 より大きくなること
はない。このため、 P2 <0.9223[kgf/cm2 ] P3 ≧0.9223[kgf/cm2 ] となることはない。
【0057】以上のようにして、オン/オフ弁52をオ
フにした状態において圧力センサ44によって検出され
る圧力値P2 と、前記オン/オフ弁52をオン状態にし
た状態において圧力センサ44によって検出される圧力
値P3 と、ノズル54の有効断面積Sn とに基づいて、
流体機器72a、72bの流路の有効断面積Sが演算さ
れる。
【0058】次に、前記流体機器72a、72bの流路
の有効断面積Sが求められると、この有効断面積Sを用
いてストップバルブ66が全開状態のときに流体機器7
2a、72bの流路を流れる圧縮空気の消費量Qを求め
ることができる。
【0059】すなわち、ステップS2において予め検出
された圧力値P1 に対応するデータを図示しないメモリ
から読み出して前記圧力値P1 の大きさを判断し(ステ
ップS12)、 P1 ≧0.9223[kgf/cm2 ] である場合、流体機器72a、72bに流れる圧縮空気
の流速が音速であると判断して、 Q=11.1×S×(P1 +P0 )×√{273/(273+θ)} …(10) から消費量Qが求められ(ステップS13)、一方、 P1 <0.9223[kgf/cm2 ] である場合、流体機器72a、72bに流れる圧縮空気
の流速が亜音速であると判断して、 Q=22.2×S×√(P1 ×P0 )×√{273/(273+θ)} …(11) から消費量Qが求められる(ステップS14)。
【0060】そして、以上のようにして求められた消費
量Qが表示部50に表示される(ステップS15)。
【0061】この消費量Qは、流体機器72a、72b
が停止した状態であれば、流体機器72a、72bから
漏洩している圧縮空気の消費量Qを示す。このため、流
体機器72a、72bに異常がないか否かをこの消費量
Qにより判断することができる。また、このように、圧
縮空気の漏洩を容易に調べることができるため、漏洩個
所に対策を施し、圧縮空気の消費量を減少させることが
可能である。
【0062】また、一方の流体機器72aまたは72b
における圧縮空気の消費量を測定する場合、測定する流
体機器72aまたは72bが接続されているストップバ
ルブ70aまたは70bの一方を全開状態にし、他方を
全閉状態にして圧縮空気の消費量を測定すればよい。
【0063】なお、流体機器72a、72bがエアーブ
ロー装置であれば、その動作中の圧縮空気の消費量を測
定することができる。また、本実施の形態では、圧力の
単位を重力単位系の[kgf/cm2 ]により表記した
が、[psi]による表記でもよく、また、SI単位系
の[Pa]により表記してもよい。
【0064】本実施の形態では、流体消費量測定装置4
0を製造工程等に取り付ける際、流体機器72a、72
bと圧力流体供給源62との間に流体消費量測定装置4
0を配設する必要がないため、取り付け作業が容易とな
り、また、測定される流体機器72a、72bが使用さ
れる製造工程等の全体を停止させる必要がなく、流体機
器72a、72bのみを停止させて測定を行うことがで
きる。
【0065】また、本実施の形態では、流体消費量測定
装置40の取り付け、取り外しが容易であるため、製造
工程等において圧縮空気の消費量を測定する必要がある
個所を任意に選択して流体消費量測定装置40を設ける
ことができる。
【0066】さらに、本実施の形態では、圧力流体が漏
洩する場合のように測定しようとする圧力流体の消費量
が不明であっても、前記圧力流体の消費量を容易且つ高
精度に測定することができる。
【0067】さらにまた、本実施の形態では、圧力値P
2 (ステップS4)を測定した後に圧力値P3 (ステッ
プS6)を測定しているが、測定順序を逆にして、スト
ップバルブ66を流れる圧力流体の流速を音速に設定し
た状態においてオン/オフ弁52をオンにしてノズル5
4から圧縮空気を放出したときの圧力値P3 を測定した
後に、前記オン/オフ弁52をオフに切り換えて圧力値
2 を測定してもよい。
【0068】なお、本実施の形態では1つのノズル54
を設けているが、これに限定されるものではなく、図5
に示される他の実施の形態に係る流体消費量測定装置8
0では、管路42に複数のオン/オフ弁52a〜52c
を並列に接続し、それぞれのオン/オフ弁52a〜52
cの下流側にそれぞれ有効断面積Sn が既知のノズル5
4a〜54cをそれぞれ接続するようにしてもよい。
【0069】この場合、複数のオン/オフ弁52a〜5
2cのいずれかを選択的にオンにして圧力センサ44に
付与される圧力を調整し、最適な圧力レンジで測定を行
うことにより、高精度な消費量の測定が可能となる。こ
のように構成することにより、測定可能な流量の範囲が
実質上拡大されるため、従来技術のように、異なる測定
レンジを有する流量測定装置を試行錯誤的に取り替えて
測定する必要がなくなる。
【0070】また、図6に示されるように、さらに他の
実施の形態に係る流体消費量測定装置90では、オン/
オフ弁52に接続されるノズル55の有効断面積Sn
可変に構成することで、圧力センサ44に付与される圧
力レンジを調整することもできる。
【0071】さらに、他の実施の形態に係る流体消費量
測定装置100を図7に示す。なお、図1に示す流体消
費量測定装置40と同一の構成要素には同一の参照符号
を付しその詳細な説明を省略する。
【0072】この他の実施の形態に係る流体消費量測定
装置100では、オン/オフ弁52の上流側の管路42
に圧力流体排出用ストップバルブ102を接続し、さら
に前記圧力流体排出用ストップバルブ102に、既知の
有効断面積を有するノズル104を接続している点に特
徴がある。
【0073】すなわち、流体機器72a、72bの消費
量(圧縮空気漏洩量)が少ない場合や配管内の容積が大
きい場合には、図2のステップS5に示されるようにオ
ン/オフ弁52を切り換えてオンとしノズル54から大
気中に圧縮空気を放出してもその圧力降下が小さいとき
がある。この場合、予め、圧力流体排出用ストップバル
ブ102の開度を全開としてノズル104から少量の圧
力流体を強制的に排出させておくことにより、圧力降下
を大きくし測定時間を短縮することができる。
【0074】なお、前記ノズル104の有効断面積は、
オン/オフ弁52に接続されたノズル54の有効断面積
よりも小さく設定されているものとし、前記式(5)乃
至式(9)中のノズル54の合成された有効断面積Sn
は、該ノズル54の有効断面積からノズル104の有効
断面積を差し引いた値を代入して演算する。
【0075】
【発明の効果】本発明に係る流体消費量測定方法および
その装置によれば、以下のような効果ならびに利点が得
られる。
【0076】流体機器が使用される製造工程等に対して
流体消費量測定装置の取り付け、取り外しの作業を行う
際、圧力流体供給源と流体機器との間に流体消費量測定
装置が接続される従来技術と比較して、取り付け、取り
外しの作業が容易であり、測定に要する時間が短縮さ
れ、作業効率が向上する。
【0077】また、測定可能な消費量の範囲が実質上拡
大されるため、従来技術のように消費量に対応させて流
体消費量測定装置を選択する必要がなく、設置作業が一
層容易になり、さらに、圧力流体の漏洩のように測定レ
ンジが不明な消費量を、容易且つ高精度に測定すること
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る流体消費量測定装置
のブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る流体消費量測定方法
を説明するフローチャートである。
【図3】図1の流体消費量測定装置を構成する圧力セン
サによって測定された圧力値P 1 、P2 とストップバル
ブを流れる圧縮空気の流速との関係を示すグラフであ
る。
【図4】前記圧力センサによって測定された圧力値P1
と圧力値P2 との関係を示すグラフである。
【図5】本発明の他の実施の形態に係る流体消費量測定
装置のブロック図である。
【図6】本発明のさらに他の実施の形態に係る流体消費
量測定装置のブロック図である。
【図7】本発明のさらにまた他の実施の形態に係る流体
消費量測定装置のブロック図である。
【図8】従来技術に係る流量測定装置のブロック図であ
る。
【図9】他の従来技術に係る流量測定装置のブロック図
である。
【符号の説明】
40、80、90、100…流体消費量測定装置 42…管路 44…圧力センサ 48…演算部 52、52a〜52
c…オン/オフ弁 54、54a〜54c、55、104…ノズル 62…圧力流体供給源 66、70a〜70c、102…ストップバルブ 68…ヘッダ 72a、72b…流
体機器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 早川 希 茨城県筑波郡谷和原村絹の台4−2−2 エスエムシー株式会社 筑波技術セン ター内 (56)参考文献 特開 昭55−98311(JP,A) 特開 昭62−192810(JP,A) 特開 昭64−44824(JP,A) 特開 平8−136304(JP,A) 特開 平11−237261(JP,A) 実開 昭56−171658(JP,U) 実開 昭63−120132(JP,U) 実開 昭56−41210(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01F 1/34 - 1/36 G01F 1/42

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】圧力流体供給源にストップバルブを介して
    接続された流体機器における圧力流体の消費量を測定す
    る方法であって、 前記ストップバルブを全開にし、該ストップバルブの下
    流側の圧力値P1 を測定する第1工程と、 前記ストップバルブの開度を調整し該ストップバルブを
    流れる圧力流体の流速を音速に設定したときの該ストッ
    プバルブの下流側の圧力値P2 を測定するとともに、前
    記ストップバルブの下流側に既知の有効断面積Sn を有
    するノズルを接続し、前記ノズルから圧力流体の一部を
    放出したときの前記ストップバルブの下流側の圧力値P
    3 を測定する第2工程と、 前記測定された圧力値P2 、P3 と、前記ノズルの有効
    断面積Sn とを用いて前記流体機器の流路の有効断面積
    Sを演算し、前記演算された流体機器の流路の有効断面
    積Sと前記測定された圧力値P1 とから、前記流体機器
    における圧力流体の消費量Qを演算する第3工程と、 を有することを特徴とする流体消費量測定方法。
  2. 【請求項2】請求項1記載の方法において、 前記第2工程では、前記圧力値P1 と前記圧力値P2
    が、 (P2 +P0 )/(P1 +P0 )≦0.5283 (但し、P0 :大気圧) となるように前記ストップバルブの開度を調整すること
    を特徴とする流体消費量測定方法。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の方法において、 前記第3工程では、前記流体機器の流路の有効断面積S
    を、 S=Sn ×(P3 +P0 )/(P2 −P3 ) (但し、P0 :大気圧、 P2 ≧0.9223kgf/cm2 、 P3 ≧0.9223kgf/cm2 、 P2 ≠P3 ) または、 S=2×Sn ×√(P3 ×P0 )/{P2 +P0 −2×
    √(P3 ×P0 )} (但し、P2 ≧0.9223kgf/cm2 、 P3 <0.9223kgf/cm2 ) あるいは、 S=Sn ×√(P3 )/{√(P2 )−√(P3 )} (但し、P2 <0.9223kgf/cm2 、 P3 <0.9223kgf/cm2 、 √(P2 )≠√(P3 )) として求めることを特徴とする流体消費量測定方法。
  4. 【請求項4】請求項1乃至3のいずれか1項に記載の方
    法において、 前記第3工程では、前記流体機器に流れる圧力流体の消
    費量Qを、 Q=11.1×S×(P1 +P0 )×√{273/(2
    73+θ)} (但し、θ:圧力流体の温度、 P1 ≧0.9223kgf/cm2 ) または、 Q=22.2×S×√(P1 ×P0 )×√{273/
    (273+θ)} (但し、P1 <0.9223kgf/cm2 ) として求めることを特徴とする流体消費量測定方法。
  5. 【請求項5】請求項1記載の方法において、 前記第2工程では、ストップバルブの開度を調整し該ス
    トップバルブを流れる圧力流体の流速を音速に設定した
    ときの該ストップバルブの下流側の圧力値P2を測定し
    た後、前記ストップバルブの下流側に既知の有効断面積
    n を有するノズルを接続し、前記ノズルから圧力流体
    の一部を放出したときの前記ストップバルブの下流側の
    圧力値P3 を測定することを特徴とする流体消費量測定
    方法。
  6. 【請求項6】請求項1記載の方法において、 前記第2工程では、ストップバルブの下流側に既知の有
    効断面積Sn を有するノズルを接続し、前記ストップバ
    ルブの開度を調整して該ストップバルブを流れる圧力流
    体の流速を音速に設定した状態において、前記ノズルか
    ら圧力流体の一部を放出したときの前記ストップバルブ
    の下流側の圧力値P3 を測定した後、前記ノズルからの
    圧力流体の放出を停止させ、該ストップバルブの下流側
    の圧力値P2 を測定することを特徴とする流体消費量測
    定方法。
  7. 【請求項7】請求項5または6記載の方法において、 前記ストップバルブの下流側に既知の有効断面積を有す
    る他のノズルが接続された圧力流体排出用バルブを設
    け、前記圧力流体排出バルブを全開にして他のノズルか
    ら圧力流体の一部を放出した状態で前記圧力値P2 およ
    び圧力値P3 を測定することを特徴とする流体消費量測
    定方法。
  8. 【請求項8】圧力流体供給源にストップバルブを介して
    接続された流体機器における圧力流体の消費量を測定す
    る流体消費量測定装置において、 前記ストップバルブの下流側に接続され、管路を流通す
    る圧力流体の圧力を検出する圧力検出部材と、 前記ストップバルブの下流側に接続されるオン/オフ弁
    と、 前記オン/オフ弁の下流側に接続され、既知の有効断面
    積Sn を有するノズルと、 前記圧力検出部材により測定された圧力値と前記有効断
    面積Sn とを用いて、前記流体機器における圧力流体の
    消費量Qを演算して求める演算部と、 を備えることを特徴とする流体消費量測定装置。
  9. 【請求項9】請求項8記載の装置において、 前記演算部は、前記オン/オフ弁をオフにした状態にお
    いて前記ストップバルブを流れる圧力流体の流速を音速
    に設定したときの該ストップバルブの下流側に供給され
    前記圧力検出部材によって測定される圧力流体の圧力値
    をP2 、前記オン/オフ弁をオンにした状態において前
    記ストップバルブの下流側に供給され前記圧力検出部材
    によって測定される圧力流体の圧力値をP3 とすると、
    前記流体機器の流路の有効断面積Sを、 S=Sn ×(P3 +P0 )/(P2 −P3 ) (但し、P0 :大気圧、 P2 ≧0.9223kgf/cm2 、 P3 ≧0.9223kgf/cm2 、 P2 ≠P3 ) または、 S=2×Sn ×√(P3 ×P0 )/{P2 +P0 −2×
    √(P3 ×P0 )} (但し、P2 ≧0.9223kgf/cm2 、 P3 <0.9223kgf/cm2 ) あるいは、 S=Sn ×√(P3 )/{√(P2 )−√(P3 )} (但し、P2 <0.9223kgf/cm2 、 P3 <0.9223kgf/cm2 、 √(P2 )≠√(P3 )) として求めることを特徴とする流体消費量測定装置。
  10. 【請求項10】請求項8または9記載の装置において、 前記演算部は、前記流体機器による圧力流体の消費量Q
    を、 Q=11.1×S×(P1 +P0 )×√{273/(2
    73+θ)} (但し、θ:圧力流体の温度、 P0 :大気圧、 P1 :前記圧縮空気供給源から供給される圧力流体の圧
    力値、 P1 ≧0.9223kgf/cm2 ) または、 Q=22.2×S×√(P1 ×P0 )×√{273/
    (273+θ)} (但し、P1 <0.9223kgf/cm2 ) として求めることを特徴とする流体消費量測定装置。
  11. 【請求項11】請求項8乃至10のいずれか1項に記載
    の装置において、 該流体消費量測定装置は、前記オン/オフ弁および前記
    ノズルの組を並列に複数備え、前記各オン/オフ弁の全
    てがオフのときの前記圧力検出部材によって検出された
    圧力値と、前記複数のオン/オフ弁を選択的にオンと
    し、オンにしたオン/オフ弁に接続された前記ノズルの
    有効断面積の合計と、このときの前記圧力検出部材によ
    って検出された圧力値とから圧力流体の消費量を前記演
    算部により演算することを特徴とする流体消費量測定装
    置。
  12. 【請求項12】請求項8乃至11のいずれか1項に記載
    の装置において、 前記オン/オフ弁には、有効断面積が可変であるノズル
    が接続されることを特徴とする流体消費量測定装置。
  13. 【請求項13】請求項8乃至12のいずれか1項に記載
    の装置において、 該流体消費量測定装置は、ストップバルブの下流側に既
    知の有効断面積を有する他のノズルが接続された圧力流
    体排出用バルブを備え、オン/オフ弁に接続されたノズ
    ルと圧力流体排出用バルブに接続された他のノズルとの
    有効断面積の差と、前記圧力流体排出用バルブを全開に
    して他のノズルから圧力流体の一部を放出した状態にお
    いて、オン/オフ弁がオフのときの圧力値およびオンの
    ときの圧力値とに基づいて圧力流体の消費量を前記演算
    部により演算することを特徴とする流体消費量測定装
    置。
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