JP3501845B2 - 振動素子及び振動素子の使用方法 - Google Patents

振動素子及び振動素子の使用方法

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JP3501845B2 JP12884694A JP12884694A JP3501845B2 JP 3501845 B2 JP3501845 B2 JP 3501845B2 JP 12884694 A JP12884694 A JP 12884694A JP 12884694 A JP12884694 A JP 12884694A JP 3501845 B2 JP3501845 B2 JP 3501845B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は振動素子に関し、特にマ
イクロマシン技術を応用して気体の圧力や物体の歪を検
出するために利用される振動素子に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、マイクロマシン技術を応用して検
出素子に電子回路を組み込んだ小型で高性能のセンサが
実現されてきている。そのようなセンサのひとつとし
て、気体の圧力や物体の歪みを検出するため、圧電振動
子の原理を応用した振動素子に電子回路を組み込んで構
成したセンサがある。
【0003】図12は、そのような圧電振動子の原理を
応用した振動素子の構造を示す。図12(a)は上面
図、図12(b)は同図(a)のA−A線で切断した断
面図である。基板21上に形成された絶縁膜22の表面
に下部電極23が形成され、その下部電極23の上方に
下部電極23に対向して、弾性を有する上部電極24が
形成されている。上部電極24は幅約100μm,長さ
約250μm,厚さ約1μmを有し、下部電極23と上
部電極24との間には約1μmの空隙25が形成されて
いる。また、上部電極24の両端部は絶縁膜22に固定
され、その中央部分は上下に振動する振動部24bとな
っている。
【0004】このような振動素子では、下部電極23と
上部電極24との間に電圧を印加することによって、下
部電極23および上部電極24に異なる極性の電荷が帯
電して両電極間に静電引力が生じる。また同時に、この
静電引力による変形により、上部電極24には静電引力
に対応して静電引力とは逆方向の弾性応力が生じる。し
たがって、下部電極23と上部電極24に印加する電圧
を時間的に変化させると、その電圧変化により上部電極
24の振動部24bが振動する。
【0005】また、振動部24bは、その長さ、重量、
張力、弾性などのパラメータに依存する機械的な固有振
動を有し、下部電極23と上部電極24に印加する電圧
の周波数をその固有振動に合わせることにより、振動部
24bを特定の周波数で共振させることができる。更
に、上部電極24に掛かる張力が変化して振動部24b
の固有振動が変化すると、振動部24bの共振状態は変
化し、振動の振幅や周波数が変化する。
【0006】したがって、逆に振動部24bの振幅や振
動周波数を求めることによって、振動部24bの振動状
態を決めるさまざまなパラメータの値を導出することが
でき、振動部24bの振動に関係する物理的な値を測定
することができる。たとえば、図12に示すような振動
素子を利用して気体の圧力を測定することができる。
【0007】即ち、図12の振動素子では、下部電極2
3と振動部24bと間の空隙25の厚さが振動部24b
の幅と比べて非常に小さいので、図12の振動素子が空
気中に置かれている場合、振動部24bが振動する際の
ポンプ作用によって空隙25中を横方向に移動する空気
の速度は極めて大きくなり、振動部24bの振動の振幅
や周波数は、その空隙25にある空気の粘性の影響を大
きく受ける。
【0008】空気などの気体の粘性率は、その気体の温
度の上昇および圧力の上昇に応じて高くなるため、気体
の粘性率と温度を測定することによって、その気体の圧
力を求めることができる。したがって、振動部24bの
振動の振幅や周波数を検出し、これらから振動部24b
周囲の空気の粘性率を求めて、その粘性率と空気の温度
からその空気の圧力を求めることができる。
【0009】図2(b)は、図12に示した振動素子の
振動部24bの振動振幅と気体の圧力との関係を表す特
性図である。この特性図において、縦軸が振動部24b
の振幅、横軸が振動部24bの周囲の空気の圧力を表
す。この特性図より、上部電極24の振動部24bの振
幅は、空気の圧力がある値になるまでは振動部24bの
固有振動による一定の値Amに維持されるが、圧力が一
定の値を越えると、圧力の上昇に反比例して減少し始
め、圧力P0近くで0になる。P0は大気圧よりも低い
値に相当する。即ち、このような従来の振動素子を利用
する圧力検出装置は、1気圧より低い気体の圧力でしか
使用できない。
【0010】また、図12の振動素子を応用した別の測
定装置として歪検出装置がある。歪検出装置は、基板2
1は歪みを測定すべき物体の表面に固着されており、物
体の伸縮によって変化する振動部24bの張力を振動部
24bの振幅あるいは振動周波数から求め、その張力の
変化から基板21が固着された物体の歪を検出する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の振動素子は、周囲の気体の圧力が1気圧より
も低いときにしか振動部が振動しないため、減圧環境下
でしか使用できない。従って、圧力検出装置の測定圧力
範囲が限定され、用途が限られてしまう。また、振動素
子を歪検出装置に利用する場合には、振動素子を大気中
に置くと振動部の振動が微弱になるかまたは振動が止ま
ってしまい、歪の測定誤差が大きくなったり、ときには
全く測定できなくなって使用できなくなるという問題も
あった。
【0012】そのため、振動素子を歪検出装置として動
作させるためには、振動素子を機密容器に入れて内部を
真空かまたは減圧状態にしなければならないため、装置
が大型化するという不都合があった。本発明は、係る従
来の問題点に鑑みて創作されたもので、感度を低下させ
ることなく、検出可能な圧力範囲及び動作可能な圧力範
囲を高圧側に広げることができる圧電振動子の原理を応
用した振動素子を提供することを目的とするものであ
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題は、第1に、基
板と、前記基板上に形成された下部電極と、前記下部電
極上に空隙を介して対向し、両端部が前記基板に固定さ
れた上部電極と、前記上部電極を振動させる駆動手段
と、前記上部電極の振動の振幅または周波数を検出する
検出手段とを有し、前記上部電極の振動部分に貫通孔が
設けられていることを特徴とする振動素子によって達成
され、第2に、前記貫通孔の平面形状は、円形、楕円
形、方形又はこれらの組み合わせであることを特徴とす
る第1の発明に記載の記載の振動素子によって達成さ
れ、第3に、前記上部電極における前記貫通孔の配置
は、千鳥状、格子状、環状又は放射状であることを特徴
とする第1の発明に記載の振動素子により達成され、第
4に、前記上部電極の材料は、多結晶シリコン、単結晶
シリコン、ポリサイド、高融点金属又は銅であることを
特徴とする第1の発明に記載の振動素子によって達成さ
れ、第5に、前記駆動手段と前記検出手段により誘導型
発振回路が構成されることを特徴とする第1の発明に記
載の振動素子によって達成され、第6に、前記下部電極
は、前記駆動手段に接続された駆動電極と、前記検出手
段に接続された検出電極とに分離していることを特徴と
する第1の発明に記載の振動素子によって達成され、第
7に、前記駆動手段は前記下部電極と前記上部電極間に
一定の周期で変動する電圧を印加する手段であり、前記
検出手段は前記下部電極と前記上部電極間に直流電圧を
印加して前記振動による電流を検出する手段であること
を特徴とする第6の発明に記載の振動素子によって達成
され、第8に、第5の発明に記載の誘導型発振回路によ
り前記上部電極の機械的振動と電気的振動を共振状態に
して前記上部電極の振動の振幅又は周波数を検出するこ
とを特徴とする振動素子の使用方法によって達成され、
第9に、第7の発明に記載の振動素子を用い、前記検出
手段により前記検出電極に流れる電流値の変動を検出
し、前記駆動手段により前記検出手段が検出した電流値
の変動の周期に対応して変動する電圧を前記駆動電極に
印加して前記上部電極の機械的振動と電気的振動を共振
状態にし、前記上部電極の振動の振幅又は周波数を検出
することを特徴とする振動素子の使用方法によって達成
され、第10に、第7の発明に記載の振動素子を用い、
前記駆動手段により一定の周期で変動する電圧を前記駆
動電極に印加し、前記検出手段により前記検出電極に流
れる電流値の変動を検出して、前記上部電極の振動の振
幅又は周波数を検出することを特徴とする振動素子の使
用方法によって達成され、第11に、前記駆動手段によ
り前記一定の周期で変動する電圧に直流電圧を重畳する
ことを特徴とする第8、第9又は第10の発明のいずれ
かに記載の振動素子の使用方法によって達成され、第1
2に、第1の発明に記載の振動素子を用い、前記検出手
段が検出した前記上部電極の振動の振幅又は周波数から
前記上部電極の周囲の気体の粘性率を導出し、前記粘性
率に基づいて前記上部電極の周囲の気体の圧力を求める
ことを特徴とする圧力検出方法によって達成され、第1
3に、第1の発明に記載の振動素子を用い、前記検出手
段が検出した前記上部電極の振動の振幅または周波数か
ら前記上部電極の応力を導出し、前記応力から前記基板
或いは前記基板が設置された被測定体の歪みを求めるこ
とを特徴とする歪み検出方法によって達成される。
【0014】
【作用】本発明の振動素子によれば、基板上の下部電極
と空隙を介して対向する上部電極が形成され、かつ上部
電極の振動部分に貫通孔が形成されている。また、上部
電極を振動させる駆動手段と、上部電極の振動の振幅あ
るいは周波数を検出する検出手段が設けられている。
【0015】駆動手段として、例えば、下部電極と上部
電極の間に一定の周期で変動する電圧を印加する手段を
用いることにより、電圧印加すると下部電極と上部電極
の間に静電引力が生じるとともに、その静電引力とそれ
に応じた上部電極の弾性応力とによって上部電極が振動
する。このとき、上部電極には貫通孔が形成されている
ため、空隙にある気体は上部電極の振動のポンプ作用に
よって下部電極と上部電極間の空隙内を横方向に移動す
るとともに、貫通孔を通流して上部電極の上方に移動す
る。
【0016】従って、空隙内を横方向に流れて上部電極
の振動に影響を与える気体の量が相対的に減少し、上部
電極の振動に対する気体の粘性の影響が低下する。この
ため、より高い気圧においても上部電極の振動板として
の動作が可能になる。しかも、貫通孔の大きさや数量を
制限することにより、単に上部電極の幅を狭くした場合
と異なり、上部電極の機械的な弾性や対向する電極面積
による電気的な容量をあまり低下させずに済む。これに
より、振動の振幅や感度(共振時の増幅度或いは選択度
Qに相当する。)の低下を防止することができる。
【0017】従って、このような振動素子を気圧の検出
に応用することによって、従来の振動素子を利用したも
のよりも高い気圧を検出することが可能になる。また、
このような振動素子を基板の歪の検出に応用すると、大
気圧中でも振動素子が動作するようになるので、減圧容
器に封入することなく歪検出装置を動作させることがで
きる。
【0018】更に、上部電極の貫通孔の形状を、円形、
楕円形、方形などの形状にすることにより、振動に伴っ
て貫通孔を通流する気流の抵抗を低くし、更に、その配
置を千鳥状、格子状、環状、放射状にすることにより、
振動に伴って空隙を通流する気流の移動方向に沿って貫
通孔が存在するようになり、気体を空隙から外部に滞り
なく放出することができる。
【0019】従って、貫通孔を形成することによっても
たらされる気体の粘性の緩和効果を均一化するととも
に、貫通孔を形成することによる上部電極の弾性低下を
均一化することができる。これにより、上部電極の振動
を安定させることができる。また、本発明の振動素子の
使用方法によれば、上部電極の機械的振動と電気的振動
を共振状態にして上部電極の振動の振幅又は周波数
(f)を検出している。従って、振動により発生する誘
導成分の2πf倍の増幅度及び選択度が得られるため、
感度が高い。
【0020】更に、共振状態にしなくても、単に所定の
周期で振動する電気的振動に従って機械的振動を起こさ
せることにより、振動する上部電極と下部電極間に流れ
る容量性の電流を測定することによっても、上部電極の
振動の振幅又は周波数(f)の検出を介して気圧や歪み
を検出することができる。この場合にも、上部電極は貫
通孔を有するため、高い気圧中で振動素子の使用が可能
である。
【0021】また、交流電圧の印加のみの場合、下部電
極と上部電極間の静電引力による上部電極の振動の周波
数は印加電圧の変動周期の2倍の周波数が主となるが、
直流電圧の重畳により印加電圧の変動周期に一致した周
波数で振動する周波数成分が主となる。従って、電極間
に流れる電流の周波数も印加電圧の変動周期と一致した
周波数が主となるため、電気振動と機械振動が同じ周波
数で発生する。これにより、直流重畳の無い場合に必要
な周波数変換回路が不要となり、簡単な電子回路で共振
状態にすることが可能である。
【0022】 更に、本願に記載の振動素子の製造方法
においては、上部電極をパターニングする際に、上部電
極の貫通孔も同時に形成している。従って、上部電極に
貫通孔を設けるための特別な工程は必要としない。ま
た、上部電極下の犠牲膜をエッチング液などでエッチン
グする際に、エッチング液が貫通孔からも犠牲膜に作用
するので、エッチング処理時間を大幅に短縮することが
できる。
【0023】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例につい
て説明する。 (1)本発明の第1の実施例に係る振動素子を利用した
圧力検出装置に関する説明 図1は、本発明の第1の実施例に係る振動素子の構造を
示し、図1(a)は上面図、図1(b)は図1(a)の
B−B線で切断した断面図である。
【0024】シリコンなどの半導体基板1上に、厚さ約
600nmの酸化シリコン層2bと、厚さ約100nm
の窒化シリコン層2aとからなる2層の絶縁膜2が形成
されている。絶縁膜2の表面には、約400nmの多結
晶シリコンからなる下部電極3が形成され、この下部電
極3の上方に下部電極3に対向して、幅(W),厚さ
(h)の多結晶シリコンからなる上部電極4が設けられ
ている。
【0025】上部電極4は、図1(a)に示したよう
に、幅(W)約100μm、厚さ(h)約1μmのリボ
ン状を有し、弾性を有する。また、その長手方向の両端
部は絶縁膜2の表面に固定され、その中央部分は厚さ
(d)の空隙5を介して下部電極3と対向している。そ
の中央部分は特定の振幅および周波数の固有振動を有す
る振動部4aになる。
【0026】この振動部4aには、直径aの円形状の貫
通孔4bが上部電極4の長手方向に互いに間隔bだけ離
間して3個形成されている。なお、それぞれの貫通孔4
bの直径aは、貫通孔を通流する気流があまり抵抗を受
けないように振動部4aの厚さ(d)の1/2より大き
いことが好ましい。上記で説明した振動素子が気体中に
置かれている場合、例えば、振動部4aの固有振動に対
応する周波数の交流電圧を下部電極3と上部電極4に印
加すると、下部電極3と上部電極4間に生じる静電引力
による振動と、その静電引力の振動に応じた上部電極4
の弾性応力による振動との相互作用により、振動部4a
は共振状態となって特定の振幅と周波数で振動する。
【0027】このとき、上部電極に振動により発生した
誘導成分の2π×周波数倍に比例して感度が向上する。
このとき、この振動部4aの振動は、図12に関連して
従来の技術の説明で述べたように、上部電極4と下部電
極3の間の空隙5にある気体の粘性の影響を受け、気体
の粘性率に応じて振動の振幅および周波数が決まる。こ
れは、空隙5にある気体が振動部4aの振動によって振
動部4aの横方向に移動し、その移動する気体の粘性抵
抗によって振動部4aの振動が影響を受けるからであ
る。
【0028】しかし、図1に示した振動素子の振動部4
aには貫通孔4bが設けられているため、空隙5にある
気体は振動部4aの平面方向に移動するとともに、貫通
孔4bを介して空隙5から放出される。従って、空隙5
を横方向に流れて上部電極4の振動に影響を与える気体
の量が相対的に減少し、上部電極4の振動に対する気体
の粘性の影響が低下する。このため、振動部4aの振動
が影響を受けるようになる最低の気圧は、振動部4aに
貫通孔4bがない場合よりも高くなるとともに、上部電
極4による振動板としての動作は更に高い気圧において
も可能になる。しかも、貫通孔4bの大きさや数量を制
限することにより、単に上部電極4の幅を狭くした場合
と異なり、上部電極4の機械的な弾性や対向する電極面
積による電気的な容量をあまり低下させずに済む。従っ
て、振動の振幅や感度(共振時の増幅度或いは選択度Q
に相当する。)の低下を防止することができる。
【0029】図2(a)は、この振動部4aの振幅と気
体の圧力との関係を表す特性図である。この特性図にお
いて、縦軸は振動部4aの振幅、横軸は振動部4a周囲
の気体の圧力を示す。この特性図から明らかなように、
従来の振動素子の圧力と振幅の関係を示した図2(b)
と比較すると、振動部4aの振幅が減少し始める圧力は
高くなっており、それにともなって検出限界振幅A0と
なる圧力および振動が停止する圧力も高くなっている。
具体的には、大気圧P0の前後で振幅が圧力に比例して
変化しており、この振動素子を用いて大気圧前後の気体
の圧力を測定することができる。
【0030】本実施例に係る振動素子の振動部4aの貫
通孔4bは、様々な平面形状が可能であり、その具体例
を図3に示す。図3に示すように、その平面形状は図3
(a)に示す円形と図3(b)に示す正方形が基本とな
っているが、それらを組み合わせた図3(c)〜(e)
に示した形状でもよい。また貫通孔の大きさは、振動部
に設けられる貫通孔の数にもよるが、それぞれの図にお
いて直径aで示した長さが、振動部の厚さの1/2より
も大きな値となるようにすることが好ましい。
【0031】また、振動部の貫通孔の配置はさまざまな
配置が可能である。振動部に貫通孔が設けられると、そ
の貫通孔を介して空隙中の気体が通流するとともに、貫
通孔を開けた振動部の部分の弾性が低下するため、貫通
孔は一定の規則性をもって配置されることが好ましい。
たとえば、空隙を横方向に気流が移動する方向と一致す
る方向に沿って配置されることが好ましい。図4(a)
〜図4(d)にそれぞれ示すように、格子状,千鳥状,
環状及び放射状が考えられる。
【0032】このように、規則性をもたせて配置するこ
とにより、振動部の周囲の気体の粘性による影響の減少
および弾性の低下を均一化することができる。また、振
動部における貫通孔の数が多すぎると、振動部の弾性が
小さくなりすぎて振動素子の特性が損なわれるので、貫
通孔の大きさと個数の積を、測定する気圧の範囲に応じ
た適切な値にすることが好ましい。
【0033】次に、以上説明した振動素子の製造方法に
ついて説明する。図5(a),(b)、図6(a),
(b)はそれぞれ振動素子の製造方法の各工程を示す。
図5(a)及び図6(a)は上面図、図5(b)及び図
6(b)はそれぞれ図5(a)のC−C線及び図6
(a)のD−D線で切断した断面図である。まず、図5
(a)に示すように、シリコンの基板1表面に約600
nmの酸化シリコン層2aと約100nmの窒化シリコ
ン層2bとを順次形成して2層の絶縁膜2とする。窒化
シリコン層2bは、後の工程で行われるエッチングのマ
スクとしても作用する。
【0034】次いで、窒化シリコン層2b上に膜厚約4
00nmの多結晶シリコン膜を形成した後、パターニン
グする。これにより、下部電極3が形成される。次に、
下部電極3を覆う厚さ約1μmのPSG膜を形成し、空
隙を形成するためのエッチッグの際の犠牲酸化膜6を形
成する。次いで、図6(a)に示すように、犠牲酸化膜
6上に厚さ約1μmの多結晶シリコン膜を形成した後、
パターニングして上部電極4を形成する。この上部電極
4のパターニングの際に貫通孔4aも同時にパターニン
グする。これにより、製造工程を複雑にすることなく、
貫通孔4aを有する上部電極4を形成することができ
る。なお、この上部電極4の材料としては、多結晶シリ
コンの他、ポリサイド、タングステン等の高融点金属、
単結晶シリコン、銅などが好ましい。
【0035】上部電極4のパターニング後、フッ酸など
のエッチング液により、犠牲酸化膜6をサイドエッチし
て除去する。このとき、エッチング液が貫通孔4aから
も犠牲酸化膜6に作用するので、犠牲酸化膜6を除去す
るエッチング時間を大幅に短縮することができる。こう
して犠牲酸化膜6が除去されると、上部電極4は下部電
極3と離間した状態で配設され、図1に示したような振
動素子を形成することができる。
【0036】次に、本発明の振動素子を利用して気圧を
測定するための電子回路について説明する。図7〜図9
はそれぞれ振動素子を駆動し信号を検出するための異な
る回路構成を示す。図7(a),図8(a),図9
(a)は振動素子に接続された電子回路の概略的な構成
を示すブロック図、図7(b),図8(b),図9
(b)はその電子回路の具体的な回路例である。
【0037】まず、図7(a),(b)は、誘導型発振
回路を示す。この場合には、図7(a)に示すように、
振動素子の下部電極と上部電極の間に誘導型発振回路が
接続されている。これは水晶発振回路に利用されるもの
と同様のものであり、振動素子の上部電極と下部電極に
電圧を印加して上部電極を共振状態にし、上部電極の機
械的な振動を電気的な振動に関係するインダクタンスと
して検出するものである。図7(b)の回路例におい
て、INV1、INV2はインバータを表し、TFGは
トランスファーゲートによるスイッチ素子を表す。
【0038】図8(a),(b)は、ループ型発振回路
を示す。図8(a)に示すように、発振素子の下部電極
を2つ設け、それぞれを利用して上部電極を振動させる
ための駆動回路と上部電極の振動の状態を検出するため
の検出回路を接続している。このループ型発振回路は、
上部電極が振動する際に上部電極と下部電極との間の静
電容量が変動する性質を利用したものであり、上部電極
を共振状態にし、両電極間に流れる電流を検出すること
により両電極間の間隔を求め、上部電極の振幅を導出す
る。具体的には、I−V変換回路による検出回路と検出
回路の出力を増幅・位相調整する電圧増幅回路による駆
動回路から構成される。図8(b)の回路例において、
R1、R2、R3、R4、Rf1およびRf2は抵抗を
表し、C1とC2はコンデンサを表し、OP1とOP2
はオペアンプを表す。
【0039】図9(a),(b)は、振幅検出回路を示
す。図8(a)に示した例と同様に、発振回路の下部電
極を2つ設け、それぞれを利用して、上部電極を振動さ
せるための駆動回路と上部電極の振動振幅を検出するた
めの検出回路をそれぞれ独立して接続している。この振
幅検出回路は、駆動回路で一定周波数の交流電圧を発生
して下部電極および上部電極に印加し、上部電極を固有
振動とは無関係に一定周波数で振動させる。そして、検
出回路内のI−V変換回路によって下部電極と上部電極
間に流れる電流値を求め、上部電極の振動振幅を導出す
る。図9(b)の回路例において、R1、R2、R3、
R4、Ri、Rf1およびRf2は抵抗を表し、C1と
C2はコンデンサを表し、OP1、OP2およびOP3
はオペアンプを表す。
【0040】このように、図7〜図9に示した構成の電
子回路によって、振動素子の上部電極を振動させてその
振幅を検出することができ、その振幅のデータから上部
電極周囲の気体の粘性率を求め、気体の圧力を測定する
ことができる。また、上記の図7〜図9のそれぞれの電
子回路において、上部電極を振動させるために下部電極
と上部電極に印加する正弦波電圧に、一定の直流電圧を
重畳することが好ましい。これは、下部電極と上部電極
に周波数fの正弦波電圧を印加した場合、静電引力によ
る上部電極の振動周波数は印加した電圧周波数の2倍の
周波数(2f)成分が主となるが、直流電圧の重畳によ
り電圧周波数で振動する周波数(f)成分が主となり、
従って、電極間に流れる電流の周波数も印加電圧の変動
周期と一致した周波数が主となるため、直流重畳の無い
場合に必要な周波数変換回路が不要となり、簡単な電子
回路で共振状態にすることが可能になるからである。
【0041】図10は、以上説明した振動素子を利用し
た圧力検出装置の全体の構成を概略的に表した断面図で
ある。基板1に積層された絶縁膜2上に、下部電極3と
この下部電極3上に空隙5を介して対向する上部電極4
が形成されている。上部電極4は貫通孔4aを有する。
これらが振動素子部を構成する。
【0042】この振動素子部に、図7ないし図9と関連
して説明した駆動回路と検出回路からなる電子回路部7
が一体的に構成されている。実際にはこの電子回路7
は、振動素子のシリコン基板1(図1)にじかに形成す
ることもできるし、振動素子とは別に設けてもよい。こ
の振動素子部分と電子回路部7は容器8に収容されてお
り、容器8には容器8内部の気体の圧力を調整するため
の排気口/ガス導入口9と、電子回路部7に電源を接続
し、または検出した信号を取り出すための端子10が設
けられている。
【0043】したがって、マイクロマシン技術によって
振動素子部と電子回路部7とを一体的に構成して小型化
された圧力検出装置において、上部電極4に設けられた
貫通孔4aにより、検出すべき気体の圧力の範囲を調整
することができるので、大気圧など高くかつ広範囲の気
圧を検出することができる。 (2)本発明の第2の実施例に係る振動素子を利用した
歪検出装置の説明 本発明の振動素子を利用して、物体の歪を検出するため
の歪検出装置を構成することもできる。
【0044】図11は、そのような歪検出装置の構成を
概略的に示す断面図である。用いられる振動素子の基本
的な構成は、第1の実施例の圧力検出装置で使用した振
動素子の構成と同じである。即ち、基板表面に絶縁層1
2が形成され、その絶縁層12上に下部電極3が形成さ
れ、かつその下部電極3と空隙5を介して対向する上部
電極4が形成されている。上部電極4は貫通孔4aを有
する本実施例が第1の実施例と異なる点は、絶縁膜12
を形成した300μm程度の厚さのシリコンなどの基板
11の中央に、空洞部11aが設けられており、この基
板11が空洞部11aの両側の部分によって、歪を測定
する鉄などの被測定体13に固定されている点である。
【0045】このような構成により、被測定体13が例
えば矢印E、Fの方向に伸びて膨脹するような歪が生じ
た場合は、被測定体13の伸びによって基板11の空洞
部11aの両側の部分が矢印E、Fと同じ両方向に引っ
張られる。このとき、空洞部11aの上の基板11部分
は薄く形成されているので、基板11の空洞部11aの
両側は両方向に容易に拡げられ、基板11に絶縁膜12
を介して固定された上部電極4の支持部も矢印E、Fと
同じ両方向に拡げられる。上部電極4の支持部が両方向
に拡げられると、上部電極4の振動部4bの張力が大き
くなって、振動部4bの振動の振幅および周波数が変化
する。したがって、被測定部材13の歪と対応して変化
する上部電極4の振動部4a振動の振幅または周波数を
検出することにより、被測定体13の歪を求めることが
できる。
【0046】なお、上記の実施例では、被測定体13の
張力による歪みを求めているが、圧縮応力やねじれによ
る歪みについても上記と同様にして求めることが出来
る。以上のように、従来の構造を有する振動素子を利用
した歪検出装置では、振動素子は減圧状態に維持しなけ
ればならなかったが、本発明の振動素子においては大気
圧雰囲気でも使用することができるので、雰囲気を減圧
するために密閉容器に入れる必要はなく、歪検出装置を
大幅に小型化することができる。
【0047】
【発明の効果】以上のように、本発明の振動素子によれ
ば、基板表面の下部電極と空隙を介して対向する上部電
極が形成され、かつ上部電極は貫通孔を有する。また、
上部電極を振動させる駆動手段と、上部電極の振動の振
幅あるいは周波数を検出する検出手段を設けている。
【0048】したがって、駆動手段により上部電極が振
動すると、上部電極には貫通孔が形成されているため、
空隙にある気体の一部は貫通孔から上部電極の上方に移
動する。このため、気体の粘性の影響が低下し、より高
い気圧においても上部電極による振動板としての動作が
可能になる。しかも、貫通孔の大きさや数量を制限する
ことにより、単に上部電極の幅を狭くした場合と異な
り、上部電極の機械的な弾性や対向する電極面積による
電気的な容量をあまり低下させずに済む。これにより、
振動の振幅や感度の低下を防止することができる。
【0049】従って、このような振動素子を気圧の検出
に応用することによって、従来の振動素子を利用したも
のよりも高い気圧を検出することが可能になる。また、
このような振動素子を基板の歪の検出に応用すると、大
気圧中でも振動素子が作動するようになるので、減圧容
器に封入することなく歪検出装置を動作させることがで
きる。
【0050】更に、本発明の振動素子の使用方法によれ
ば、上部電極の機械的振動と電気的振動を共振状態にし
て上部電極の振動の振幅又は周波数(f)を検出してい
るため、感度が高い。また、共振状態にしなくても、上
部電極の振動の振幅又は周波数(f)の検出を介して気
圧や歪みを検出することができる。この場合にも、上部
電極は貫通孔を有するため、高い気圧中で振動素子の使
用が可能である。
【0051】 更に、上部電極の静電引力による振動周
波数は、直流電圧の重畳により印加電圧の変動周期と一
致した周波数成分が主となる。これにより、直流重畳の
無い場合に必要な周波数変換回路が不要となり、簡単な
電子回路で共振状態にすることが可能になる。また、本
願に記載の振動素子の製造方法によれば、上部電極をパ
ターニングする際に上部電極の貫通孔も同時に形成して
いるので、貫通孔の形成のための特別な工程を必要とし
ない。
【0052】更に、犠牲膜をエッチングする際に、エッ
チング液が貫通孔からも犠牲膜に作用するので、エッチ
ング処理時間を大幅に短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る振動素子の構造を
示す平面図及び断面図である。
【図2】本発明の第1の実施例に係る振動素子の振動部
の振幅と振動部周囲の気圧との関係を示す特性図であ
る。
【図3】本発明の実施例に係る振動素子の上部電極に設
けられる貫通孔の平面形状を示す平面図である。
【図4】本発明の実施例に係る振動素子の上部電極に設
けられる貫通孔の配置を示す平面図である。
【図5】本発明の実施例に係る振動素子の製造方法の一
工程を示す平面図及び断面図(その1)である。
【図6】本発明の実施例に係る振動素子の製造方法の一
工程を示す平面図及び断面図(その2)である。
【図7】本発明の実施例に係る振動素子を動作させるた
めの振動素子の各電極との接続関係を示すブロック図及
び接続配線図である。
【図8】本発明の実施例に係る振動素子を動作させるた
めの振動素子の各電極との接続関係を示すブロック図及
び接続配線図である。
【図9】本発明の実施例に係る振動素子を動作させるた
めの振動素子の各電極との接続関係を示すブロック図及
び接続配線図である。
【図10】本発明の第1の実施例に係る振動素子を利用
した圧力検出装置の概略的な構造を示す断面図である。
【図11】本発明の第2の実施例に係る振動素子を利用
した圧力検出装置の概略的な構造を示す断面図である。
【図12】従来例に係る振動素子の構造を示す平面図及
び断面図である。
【符合の説明】
1、11、21 基板、 2、12、22 絶縁膜、 2a 窒化シリコン層、 2b 酸化シリコン層、 3、23 下部電極、 4、24 上部電極、 4a、24a 振動部、 5、25 空隙、 6 犠牲酸化膜、 7 電子回路部、 8 容器、 9 排気口/ガス導入口、 10 端子、 11a 空洞部、 13 被測定体。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01L 1/10 G01L 1/22 G01L 9/00

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板と、 前記基板上に形成された下部電極と、 前記下部電極上に空隙を介して対向し、両端部が前記基
    板に固定された上部電極と、 前記上部電極を振動させる駆動手段と、 前記上部電極の振動の振幅または周波数を検出する検出
    手段とを有し、 前記上部電極の振動部分に貫通孔が設けられていること
    を特徴とする振動素子。
  2. 【請求項2】 前記貫通孔の平面形状は、円形、楕円
    形、方形又はこれらの組み合わせであることを特徴とす
    る請求項1に記載の振動素子。
  3. 【請求項3】 前記上部電極における前記貫通孔の配置
    は、千鳥状、格子状、環状又は放射状であることを特徴
    とする請求項1に記載の振動素子。
  4. 【請求項4】 前記上部電極の材料は、多結晶シリコ
    ン、単結晶シリコン、ポリサイド、高融点金属又は銅で
    あることを特徴とする請求項1に記載の振動素子。
  5. 【請求項5】 前記駆動手段と前記検出手段により誘導
    型発振回路が構成されることを特徴とする請求項1に記
    載の振動素子。
  6. 【請求項6】 前記下部電極は、前記駆動手段に接続さ
    れた駆動電極と、前記検出手段に接続された検出電極と
    に分離していることを特徴とする請求項1に記載の振動
    素子。
  7. 【請求項7】 前記駆動手段は前記下部電極と前記上部
    電極間に一定の周期で変動する電圧を印加する手段であ
    り、前記検出手段は前記下部電極と前記上部電極間に直
    流電圧を印加して前記振動による電流を検出する手段で
    あることを特徴とする請求項6に記載の振動素子。
  8. 【請求項8】 請求項5記載の誘導型発振回路により前
    記上部電極の機械的振動と電気的振動を共振状態にして
    前記上部電極の振動の振幅又は周波数を検出することを
    特徴とする振動素子の使用方法。
  9. 【請求項9】 前記請求項7に記載の振動素子を用い、
    前記検出手段により前記検出電極に流れる電流値の変動
    を検出し、前記駆動手段により前記検出手段が検出した
    電流値の変動の周期に対応して変動する電圧を前記駆動
    電極に印加して前記上部電極の機械的振動と電気的振動
    を共振状態にし、前記上部電極の振動の振幅又は周波数
    を検出することを特徴とする振動素子の使用方法。
  10. 【請求項10】 前記請求項7に記載の振動素子を用
    い、前記駆動手段により一定の周期で変動する電圧を前
    記駆動電極に印加し、前記検出手段により前記検出電極
    に流れる電流値の変動を検出して、前記上部電極の振動
    の振幅又は周波数を検出することを特徴とする振動素子
    の使用方法。
  11. 【請求項11】 前記駆動手段により前記一定の周期で
    変動する電圧に直流電圧を重畳することを特徴とする請
    求項8,請求項9又は請求項10のいずれかに記載の振
    動素子の使用方法。
  12. 【請求項12】 前記請求項1に記載の振動素子を用
    い、前記検出手段が検出した前記上部電極の振動の振幅
    又は周波数から前記上部電極の周囲の気体の粘性率を導
    出し、前記粘性率に基づいて前記上部電極の周囲の気体
    の圧力を求めることを特徴とする圧力検出方法。
  13. 【請求項13】 前記請求項1に記載の振動素子を用
    い、前記検出手段が検出した前記上部電極の振動の振幅
    または周波数から前記上部電極の応力を導出し、前記応
    力から前記基板或いは前記基板が設置された被測定体の
    歪みを求めることを特徴とする歪み検出方法。
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