JP3501788B2 - 背面投射型プロジェクタ - Google Patents

背面投射型プロジェクタ

Info

Publication number
JP3501788B2
JP3501788B2 JP2001348105A JP2001348105A JP3501788B2 JP 3501788 B2 JP3501788 B2 JP 3501788B2 JP 2001348105 A JP2001348105 A JP 2001348105A JP 2001348105 A JP2001348105 A JP 2001348105A JP 3501788 B2 JP3501788 B2 JP 3501788B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
screen
reflection mirror
image light
moving
projector
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2001348105A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003149732A (ja
Inventor
高久 山田
Original Assignee
Necビューテクノロジー株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Necビューテクノロジー株式会社 filed Critical Necビューテクノロジー株式会社
Priority to JP2001348105A priority Critical patent/JP3501788B2/ja
Publication of JP2003149732A publication Critical patent/JP2003149732A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3501788B2 publication Critical patent/JP3501788B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光源を備えたプロ
ジェクタからの画像光を拡大してスクリーンの背面側に
入射させスクリーンの正面側に画像を表示する背面投射
型プロジェクタに関する。
【0002】
【従来の技術】図12は、従来の背面投射型プロジェク
タ110の内部構成を説明するための説明図である。背
面投射型プロジェクタ110は、光源および液晶パネル
を備えタプロジェクタ120と、投射レンズ130と、
反射ミラー140,141と、スクリーン150と、筐
体160とを含む。
【0003】この背面投射型プロジェクタ110では、
プロジェクタ120から出射された画像光が投射レンズ
130で拡大され、2つの反射ミラー140,141で
順次全反射され、スクリーン150の背面側に入射され
ることによって、スクリーン150の前面に画像が表示
される。
【0004】また、図12に示すように、背面投射型プ
ロジェクタ110において、垂直画面位置を調整する場
合には、反射ミラー140,141を所定の回転軸を中
心に前後に回転させ、各反射ミラー140,141の傾
斜角度を調整することによって、スクリーン150の前
面に表示された画面を垂直上下方向に移動させる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の背面投
射型プロジェクタ100にて垂直画面位置を調整する際
には、反射ミラー141を回転させて表示画像を垂直移
動させると、投射される画像光の下端の総光路長と上端
の総光路長とに差が生じる。従って、反射ミラー141
を回転させて表示画像を垂直移動させると、例えば図1
3に示すように、スクリーン150に表示されていた画
像X3が画像X4の位置に垂直移動するが、表示された
画像X4には縦台形歪みが生じた状態となる。よって、
反射ミラー141を回転させて表示画像を垂直移動させ
たあとに、反射ミラー140を回転させて縦台形歪みを
除去する追い込み調整を行わなければならなかった。
【0006】上記のように、従来の背面投射型プロジェ
クタ100では、垂直画面位置を調整する際に表示画像
の垂直位置を移動させたあと、さらに追い込み調整を行
う必要があるため、作業効率が悪いという課題があっ
た。
【0007】そこで、本発明は、垂直画面位置を調整す
る際に縦台形歪が生じてしまうことを防止し、垂直画面
位置の調整の際の作業効率を向上させることを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明による背面投射型
プロジェクタは、光源と液晶パネルとを有し画像光を投
射レンズを介して投射するプロジェクタと、入射した画
像光を反射させて投射する反射ミラーと、入射した画像
光にもとづく画像を表示するスクリーンとを含む背面投
射型プロジェクタであって、スクリーンに表示された画
像を垂直方向に移動させるための移動機構(例えば画面
位置調整機構)を備え、移動機構は、画像光の投射角度
を維持したまま画像光の投射位置を移動させるための構
造をなし、反射ミラーが、プロジェクタから投射レンズ
を介して入射した画像光を反射させて投射する第1の反
射ミラーと、第1の反射ミラーからの画像光を反射させ
てスクリーンに向けて投射する第2の反射ミラーとで構
成され、移動機構が、第2の反射ミラーの傾斜角度を維
持したまま当該反射ミラーを所定方向に移動させるため
の構造を含むことを特徴とする。
【0009】 上記のように構成したことで、垂直画面
位置を調整する際に縦台形歪が生じてしまうことを防止
することができる。従って、垂直画面位置を調整したあ
とに縦台形歪を修正する作業を行う必要がなく、垂直画
面位置の調整の際の作業効率を向上させることができ
る。また、第2の反射ミラーを所定方向に移動させるこ
とによって、縦台形歪を生じさせることなく垂直画面位
置を調整することができる。
【0010】移動機構が、反射ミラーの傾斜角度を維持
したまま当該反射ミラーを所定方向に移動させるための
構造を含むように構成されていてもよい。
【0011】上記のように構成したことで、反射ミラー
を所定方向に移動させることによって、縦台形歪を生じ
させることなく垂直画面位置を調整することができる。
【0012】反射ミラーが、プロジェクタから投射レン
ズを介して入射した画像光を反射させて投射する第1の
反射ミラーと、第1の反射ミラーからの画像光を反射さ
せてスクリーンに向けて投射する第2の反射ミラーとで
構成され、移動機構が、第1の反射ミラーの傾斜角度を
維持したまま当該反射ミラーを所定方向に移動させるた
めの構造を含むように構成されていてもよい。
【0013】上記のように構成したことで、第1の反射
ミラーを所定方向に移動させることによって、縦台形歪
を生じさせることなく垂直画面位置を調整することがで
きる。
【0014】
【0015】
【0016】移動機構が、プロジェクタの傾斜角度を維
持したまま当該プロジェクタを所定方向に移動させるた
めの構造を含むように構成されていてもよい。
【0017】上記のように構成したことで、プロジェク
タを所定方向に移動させることによって、縦台形歪を生
じさせることなく垂直画面位置を調整することができ
る。
【0018】所定方向が、スクリーンを前面に有する筐
体の背面側と前面側とを結ぶ方向であって、背面側と前
面側とで高低の差が設けられた斜め方向であるとされて
いてもよい。
【0019】上記のように構成したことで、水平方向に
移動させるとした場合と比較して、垂直画面位置を調整
する際に画像を効率良く移動させることができる。ま
た、水平方向や垂直方向に移動させるとした場合と比較
して、背面投射型プロジェクタをコンパクトに構成する
ことができる。
【0020】所定方向が、移動機構によって移動する反
射ミラーに入射する入射光の光軸方向(例えば、反射ミ
ラーにおける入射光が入射する面の図心に入射される画
像光の進行方向)であるとされていてもよい。
【0021】上記のように構成したことで、反射ミラー
の移動量を比較的大きくとっても画像光の全てを入射さ
せることができるので、反射ミラーをコンパクトに構成
することができるようになる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
面を参照して説明する。図1は、本例の背面投射型プロ
ジェクタ10の構成例を示す外観斜視図である。また、
図2は、背面投射型プロジェクタ10における筐体内部
の構成を示す説明図である。背面投射型プロジェクタ1
0は、プロジェクタ20と、投射レンズ30と、反射ミ
ラー40,41と、スクリーン50と、筐体60とを含
む。プロジェクタ20、投射レンズ30、反射ミラー4
0、および反射ミラー41は、筐体60内に配置され
る。
【0023】プロジェクタ20は、光源および液晶パネ
ルを含み、筐体60内の下部に配置される。光源には、
ハロゲンランプやメタルハイドロランプが用いられる。
反射ミラー40は、本例では、移動できないように筐体
60内に固定された状態で配置される。反射ミラー41
は、後述する画面位置調整機構によって水平方向(図2
のA−B方向)に移動することができる状態で筐体60
に配置される。スクリーン50には、例えば、背面から
入射した画像光を前面側に拡散出射する透過型の拡散ス
クリーンが用いられる。
【0024】なお、プロジェクタ20の設置角度(すな
わち、投射する画像光の水平軸からの角度)や設置位置
と、反射ミラー40および反射ミラー41の設置角度や
設置位置は、それぞれ、スクリーン50に表示される画
像Xに縦台形歪みが生じない角度や位置に予め調整され
ている。
【0025】次に、本例の背面投射型プロジェクタ10
にてスクリーン50前面に画像を表示する際の動作につ
いて説明する。図2に示すように、まず、プロジェクタ
20から出射された画像光は、投射レンズ30にて拡大
され、反射ミラー40に入射する。反射ミラー40に入
射した画像光は、反射ミラー40で全反射されて、反射
ミラー41に向けて拡大投射される。そして、反射ミラ
ー41に入射した画像光は、反射ミラー41で全反射さ
れて、スクリーン50の背面側に向けて拡大投射され
る。すると、スクリーン50に入射した画像光が、スク
リーン50の前面側に拡散出射され、図1に示すように
スクリーン50の前面に画像Xが表示された状態とな
る。
【0026】次に、本例の背面投射型プロジェクタ10
が備える画面位置調整機構について図3および図4を参
照して説明する。本例の背面投射型プロジェクタ10に
は、傾斜角度を一定に維持したまま反射ミラー40を水
平移動させるための画面位置調整機構が備えられてい
る。図3および図4は、背面投射型プロジェクタ10が
備える画面位置調整機構を説明するための説明図であ
る。図3は筐体60の側面方向からみた筐体60内部に
備えられている画面位置調整機構を示す外観構成図であ
り、図4は筐体60の背面方向からみた筐体60内部に
備えられている画面位置調整機構を示す外観構成図であ
る。
【0027】画面位置調整機構は、反射ミラー41の背
面に備えられるベース71と、画面位置調整のための移
動を行うことができる状態でベース71を筐体60に配
置するためのピン72a〜72dと、画面位置調整が終
了した後などの移動させる必要がないときにベース71
を筐体60に固定しておく固定ネジ73a,73bとを
含む。
【0028】ベース71には、左右両側の側面部分に、
ベース71の移動方向を規制するためのそれぞれ2つの
ガイド穴71a,71b,71c,71dが設けられて
いる。従って、ガイド穴71a〜71dは、ベース71
を移動させる向きに合わせて形成される。本例では、ベ
ース71を水平方向に移動させるようにするため、ガイ
ド穴71a〜71dは、それぞれ筐体60に設置された
ベース71が水平方向に移動することができるように、
水平方向に一定の距離(少なくとも、ベース71を移動
させることを許容する長さ以上の長さ)を持った形状と
される。
【0029】また、ベース71には、図には表れていな
いが固定ネジ73a,73bを通すための挿通穴が設け
られている。また、ベース71の一方の面(図4に示す
ベース41の裏側の面)には、反射ミラー41が接着材
による接着などによって取り付けられている。従って、
本例の画面位置調整機構は、ベース71を移動させるこ
とによって、反射ミラー41を水平方向に移動させる構
造となっている。
【0030】ピン72a〜72dは、それぞれ、ガイド
穴71a〜71dに通した状態で筐体60に取り付けら
れる。固定ネジ73a,73bは、ベース71を筐体6
0に固定するために用いられる。従って、ベース71に
取り付けられた反射ミラー41を移動させるときには、
固定ネジ73a,73bを緩めてベース71が筐体60
に固定されない状態とする必要がある。
【0031】次に、本例の背面投射型プロジェクタ10
における垂直画面位置の調整動作について図5および図
6を参照して説明する。図5は、本例の背面投射型プロ
ジェクタ10における垂直画面位置の調整による表示画
面の移動状態を筐体60側面からみた場合の例を示す説
明図である。図6は、本例の背面投射型プロジェクタ1
0における垂直画面位置の調整による表示画面の移動状
態を筐体60前面からみた場合の例を示す説明図であ
る。
【0032】図6に示す画像X1がスクリーン50に表
示されている状態で、図5に示すように、反射ミラー4
1を筐体60背面方向(BからAに進む方向)に移動さ
せると、反射ミラー41に入射する画像光の入射位置が
上方にずれて、反射ミラー41で反射される位置が上方
にずれる。従って、反射ミラー41からスクリーン50
の背面側に向けて投射される画像光が上方に移動する。
よって、スクリーン50の前面に表示される表示画面が
上方にずれて、例えば図6に示す画像X2の位置に移動
する。すなわち、図6に示すように、反射ミラー41を
筐体60背面方向に移動させると、スクリーン50の前
面に表示される表示画面の垂直画面位置が、画面X1の
位置から画面X2の位置に移動する。
【0033】なお、表示画面が上方に移動されるに従っ
て、反射ミラー40と反射ミラー41との間における光
路長、および反射ミラー41とスクリーン50との間に
おける光路長がそれぞれ長くなるので、スクリーン50
の前面に表示される表示画面は拡大されることになる。
すなわち、図6に示すように、反射ミラー41を筐体6
0背面方向に移動させると、スクリーン50の前面に表
示される表示画面の大きさが、画面X1の大きさから画
面X2の大きさに拡大される。
【0034】逆に、反射ミラー41を筐体60前面方向
(AからBに進む方向)に移動させると、スクリーン5
0の前面に表示される表示画面の垂直画面位置が、画面
X2の位置から画面X1の位置に下方に移動する。な
お、下方への移動にともない、スクリーン50の前面に
表示される表示画面の大きさが、画面X2の大きさから
画面X1の大きさに縮小される。
【0035】以上説明したように、反射ミラー41を水
平方向に移動させるための画面位置調整機構を備える構
成とし、その画面位置調整機構を用いてスクリーン50
に表示される画像を垂直移動させる構成としたことで、
垂直画面位置を調整する際に縦台形歪が生じてしまうこ
とを防止することができる。従って、垂直画面位置を調
整したあとに縦台形歪を修正する作業を行う必要がな
く、垂直画面位置の調整の際の作業効率を向上させるこ
とができる。よって、スクリーン50に表示されている
画像の垂直移動作業を迅速に行うことができる。
【0036】また、上述した実施の形態では、反射ミラ
ー41に対してスクリーンの下部方向から画像光が入射
される構成としているので、反射ミラー41の真下から
画像光が入射されるとした場合と比較して、垂直画面位
置を調整する際に微調整を行うことができる。すなわ
ち、反射ミラー41の移動距離に対する垂直画面位置の
移動距離を短くすることができる。例えば図7に示すよ
うに、距離Lだけ反射ミラー41を水平方向に移動させ
た場合を例にすると、下方から画像光Pが入射するとし
た場合には距離aだけ上方に移動するが、本例のように
スクリーンの下部方向から画像光Qが入射されるとした
場合には距離bしか上方に移動しない。このように、本
例の画面位置調整機構によれば、反射ミラー41の移動
量に対する画像の垂直方向移動量を小さくすることがで
き、垂直画面位置の微調整を行うことが容易となる。
【0037】なお、上述した実施の形態では、反射ミラ
ー41を水平方向に移動させる構成としていたが、垂直
方向や斜め方向などの他の方向に移動させる構成として
もよい。この場合、ベース71に設けられているガイド
穴の形状を、ベース71が垂直方向や斜め方向に移動す
るような形状となるように形成すればよい。
【0038】図8は、反射ミラー41を斜め方向に移動
させる場合における画面位置調整機構の構成例を示す説
明図である。図8に示すように、ベース71の側面部分
(図8では一方の側面部分のみが示されている)に、ベ
ース71が斜め方向(図8に示すE−F方向)に移動す
るように規制するためのガイド穴71e,71fが設け
られている。なお、ベース71の他方の側面部分にも同
様の形状をなす2つのガイド穴が設けられている。ガイ
ド穴71e,71fを含む各ガイド穴は、ベース71を
移動させる斜め方向の角度に合わせた形状に形成され
る。図8に示すように、本例では、ガイド穴71e,7
1fを含む各ガイド穴は、それぞれ筐体60に設置され
たベース71が所定の角度で斜め方向に移動することが
できるように、斜め方向に一定の距離(少なくとも、ベ
ース71を移動させることを許容する長さ以上の長さ)
を持った形状とされる。
【0039】ここで、反射ミラー41を斜め方向に移動
させる画面位置調整機構構を備えた背面投射型プロジェ
クタ11における垂直画面位置の調整動作について図9
および図6を参照して説明する。図9は、この例の背面
投射型プロジェクタ11における垂直画面位置の調整に
よる表示画面の移動状態を筐体60側面からみた場合の
例を示す説明図である。
【0040】図6に示す画像X1がスクリーン50に表
示されている状態で、図9に示すように、反射ミラー4
1を筐体60背面に向けて斜め方向(FからEに進む方
向)に移動させると、反射ミラー41に入射する画像光
の入射位置が上方にずれて、反射ミラー41で反射され
る位置が上方にずれる。従って、反射ミラー41からス
クリーン50の背面側に向けて投射される画像光が上方
に移動する。よって、スクリーン50の前面に表示され
る表示画面が上方にずれて、例えば図6に示す画像X2
の位置に移動する。すなわち、図6に示すように、反射
ミラー41を筐体60背面に向けて斜め方向に移動させ
ると、スクリーン50の前面に表示される表示画面の垂
直画面位置が、画面X1の位置から画面X2の位置に移
動する。
【0041】逆に、反射ミラー41を筐体60前面に向
けて斜め方向(EからFに進む方向)に移動させると、
スクリーン50の前面に表示される表示画面の垂直画面
位置が、画面X2の位置から画面X1の位置に下方に移
動する。
【0042】上記のように反射ミラー41を斜め方向に
移動させることによって垂直画面位置の調整を行う構成
とした場合には、反射ミラー41を水平方向に移動させ
るとした場合と比較して、垂直画面位置を調整する際に
画像を効率良く移動させることができる。すなわち、反
射ミラー41の移動距離に対する垂直画面位置の移動距
離を長くすることができる。例えば図10に示すよう
に、スクリーン50の表示画像を距離Hだけ上方に移動
させる場合を例にすると、水平方向に移動させる場合に
は図10に示す距離Mの長さ反射ミラー41を移動させ
る必要があるが、斜め方向(この例では反射ミラー41
の面に垂直な方向)に移動させる場合には図10に示す
ように最短距離m(<距離M)だけ反射ミラー41を移
動させればよい。このように、本例の画面位置調整機構
によれば、反射ミラー41の移動量に対する画像の垂直
方向移動量を大きくすることができ、垂直画面位置を効
率良く垂直移動させることができる。
【0043】また、上記のように反射ミラー41を斜め
方向に移動させることによって垂直画面位置の調整を行
う構成とした場合には、反射ミラー41を水平方向に移
動させるとした場合と比較して、筐体60の前面から背
面までの距離を短くすることができるため、背面投射型
プロジェクタをコンパクトに構成することができる。同
じ垂直画面移動距離を確保する場合には、水平方向に移
動させる場合よりも、斜め方向に移動させる方が、反射
ミラーの水平移動距離が短いからである。よって、上述
した反射ミラー41を斜め方向に移動させる画面位置調
整機構を用いることで、背面投射型プロジェクタをコン
パクトに構成することができる。
【0044】さらに、上記のように反射ミラー41を斜
め方向に移動させることによって垂直画面位置の調整を
行う構成とした場合には、反射ミラー41を垂直方向に
移動させるとした場合と比較して、筐体60の底面から
上面までの距離を短くすることができるため、背面投射
型プロジェクタをコンパクトに構成することができる。
同じ垂直画面移動距離を確保する場合には、垂直方向に
移動させる場合よりも、斜め方向に移動させる方が、反
射ミラーの垂直移動距離が短いからである。よって、上
述した反射ミラー41を斜め方向に移動させる画面位置
調整機構を用いることで、背面投射型プロジェクタをコ
ンパクトに構成することができる。
【0045】なお、上記の例では、反射ミラー41を移
動させる斜め方向の例として、反射ミラー41の面に垂
直な方向を挙げていたが、例えば反射ミラー41に入射
する画像光の光軸方向などの他の斜め方向であってもよ
い。光軸方向とは、反射ミラー41上の入射光が入射す
る面の中心(例えば図心)に入射される画像光の進行方
向を意味する。上記のように、入射する画像光の光軸方
向を反射ミラー41を移動させる方向であるとした場合
には、反射ミラー41の移動量を比較的大きくとっても
画像光の全てを入射させることができるので、反射ミラ
ー41をコンパクトに構成することができるようにな
る。
【0046】また、上述した各実施の形態では、反射ミ
ラー41を移動させることで垂直画面位置を調整する構
成としていたが、反射ミラー40を移動させる構成とし
ても、プロジェクタ20を移動させる(例えば水平方向
に投射するプロジェクタにすいては上下方向や斜め方向
に移動させるようにすればよく、斜め方向に投射するプ
ロジェクタについては水平方向垂直方向などの投射光の
光軸とは異なる方向に移動させるようにすればよい)構
成としても、上述した各実施の形態と同様の効果を得る
ことができる。
【0047】ここで、反射ミラー40を移動させるため
の画面位置調整機構を有する画面位置調整機構構を備え
た背面投射型プロジェクタ11における垂直画面位置の
調整動作について図11および図6を参照して説明す
る。図11は、この例の背面投射型プロジェクタ12に
おける垂直画面位置の調整による表示画面の移動状態を
筐体60側面からみた場合の例を示す説明図である。な
お、ここでは、反射ミラー40を斜め方向に移動させる
場合を例にして説明する。
【0048】図6に示す画像X1がスクリーン50に表
示されている状態で、図11に示すように、反射ミラー
40を筐体60前面に向けて斜め方向(GからHに進む
方向)に移動させると、反射ミラー40に入射する画像
光の入射位置が筐体60前方にずれて、反射ミラー40
で反射される位置が筐体60前方にずれる。よって、反
射ミラー40から反射ミラー41に向けて投射される画
像光が上方にずれて、反射ミラー41で反射される位置
が上方にずれる。従って、反射ミラー41からスクリー
ン50の背面側に向けて投射される画像光が上方に移動
する。よって、スクリーン50の前面に表示される表示
画面が上方にずれて、例えば図6に示す画像X2の位置
に移動する。すなわち、反射ミラー40を筐体60前面
に向けて斜め方向に移動させると、図6に示すように、
スクリーン50の前面に表示される表示画面の垂直画面
位置が、画面X1の位置から画面X2の位置に移動す
る。
【0049】逆に、反射ミラー40を筐体60背面に向
けて斜め方向(HからGに進む方向)に移動させると、
スクリーン50の前面に表示される表示画面の垂直画面
位置が、画面X2の位置から画面X1の位置に下方に移
動する。
【0050】なお、反射ミラー41、反射ミラー40、
およびプロジェクタ20のうち2以上のものを移動させ
ることによって垂直画面位置を調整する構成としてもよ
い。上記のように構成すれば、反射ミラー41、反射ミ
ラー40、およびプロジェクタ20をそれぞれ移動させ
ることで、垂直画面位置の移動量を大きくすることがで
きる。また、上記のように構成すれば、同じ距離だけ垂
直画面位置を移動させる場合に、反射ミラー41、反射
ミラー40、あるいはプロジェクタ20の各部が単体で
移動する移動量を小さくすることができるので、背面投
射型プロジェクタをコンパクトに構成することができ
る。
【0051】また、上述した各実施の形態では、2つの
反射ミラー40,41を備える構成について説明した
が、1つの反射ミラーによって背面投射型プロジェクタ
が構成されていても、上述した実施の形態と同様の効果
を得ることができる。この場合、例えば、反射ミラー4
1を有しない構成とし、反射ミラー41が置かれていた
位置にプロジェクタ20および投射レンズ30を配し、
プロジェクタ20が投射レンズ30を介して筐体60背
面側(反射ミラー40側)に画像光を投射する構成とす
ればよい。
【0052】さらに、上述した各実施の形態では、ベー
ス71やピンなどを用いて画面位置調整機構を構成して
いたが、反射ミラー41を水平方向や斜め方向などの方
向に傾き角度を維持したまま移動することができるよう
な機構であれば、画面位置調整機構はどのように構成さ
れていてもよい。
【0053】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれ
ば、背面投射型プロジェクタを、スクリーンに表示され
た画像を垂直方向に移動させるための移動機構を備え、
移動機構は、画像光の投射角度を維持したまま画像光の
投射位置を移動させるための構造をなし、移動機構が、
第2の反射ミラーの傾斜角度を維持したまま当該反射ミ
ラーを所定方向に移動させるための構造を含むことを特
徴とするので、垂直画面位置を調整する際に縦台形歪が
生じてしまうことを防止することができる。従って、垂
直画面位置を調整したあとに縦台形歪を修正する作業を
行う必要がなく、垂直画面位置の調整の際の作業効率を
向上させることができる。さらに、第2の反射ミラーを
所定方向に移動させることによって、縦台形歪を生じさ
せることなく垂直画面位置を調整することができる。
【0054】移動機構が、反射ミラーの傾斜角度を維持
したまま当該反射ミラーを所定方向に移動させるための
構造を含むように構成されている場合には、反射ミラー
を所定方向に移動させることによって、縦台形歪を生じ
させることなく垂直画面位置を調整することができる。
【0055】移動機構が、第1の反射ミラーの傾斜角度
を維持したまま当該反射ミラーを所定方向に移動させる
ための構造を含むように構成されている場合には、第1
の反射ミラーを所定方向に移動させることによって、縦
台形歪を生じさせることなく垂直画面位置を調整するこ
とができる。
【0056】
【0057】移動機構が、プロジェクタの傾斜角度を維
持したまま当該プロジェクタを所定方向に移動させるた
めの構造を含むように構成されている場合には、プロジ
ェクタを所定方向に移動させることによって、縦台形歪
を生じさせることなく垂直画面位置を調整することがで
きる。
【0058】所定方向が、スクリーンを前面に有する筐
体の背面側と前面側とを結ぶ方向であって、背面側と前
面側とで高低の差が設けられた斜め方向であるとされて
いる場合には、所定方向が水平方向であるとされた場合
と比較して、垂直画面位置を調整する際に画像を効率良
く移動させることができる。また、所定方向が水平方向
や垂直方向であるとされた場合と比較して、背面投射型
プロジェクタをコンパクトに構成することができる。
【0059】所定方向が、移動機構によって移動する反
射ミラーに入射する入射光の光軸方向であるとされてい
る場合には、反射ミラーの移動量を比較的大きくとって
も画像光の全てを入射させることができるので、反射ミ
ラーをコンパクトに構成することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 背面投射型プロジェクタの構成例を示す外観
斜視図である。
【図2】 背面投射型プロジェクタにおける筐体内部の
構成を示す説明図である。
【図3】 筐体内部に備えられている画面位置調整機構
を示す外観構成図である。
【図4】 筐体内部に備えられている画面位置調整機構
を示す外観構成図である。
【図5】 垂直画面位置の調整による表示画面の移動状
態を筐体側面からみた場合の例を示す説明図である。
【図6】 垂直画面位置の調整による表示画面の移動状
態を筐体前面からみた場合の例を示す説明図である。
【図7】 反射ミラーの移動距離に対する垂直画面位置
の移動距離の違いを示す説明図である。
【図8】 画面位置調整機構の他の構成例を示す説明図
である。
【図9】 他の垂直画面位置の調整による表示画面の移
動状態を筐体側面からみた場合の例を示す説明図であ
る。
【図10】 反射ミラーの移動距離に対する垂直画面位
置の移動距離の違いを示す説明図である。
【図11】 さらに他の垂直画面位置の調整による表示
画面の移動状態を筐体側面からみた場合の例を示す説明
図である。
【図12】 従来の背面投射型プロジェクタにおける筐
体内部の構成を示す説明図である。
【図13】 従来の背面投射型プロジェクタにおける垂
直画面位置の調整による表示画面の移動状態を筐体前面
からみた場合の例を示す説明図である。
【符号の説明】
10 背面投射型プロジェクタ 20 プロジェクタ 30 投射レンズ 40,41 反射ミラー 50 スクリーン 60 筐体 71 ベース 71a,71b,71c,71d ガイド穴 72a,72b,72c,72d ピン 73a,73b 固定ネジ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03B 21/00 - 21/30 H04N 5/74

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源と液晶パネルとを有し画像光を投射
    レンズを介して投射するプロジェクタと、入射した画像
    光を反射させて投射する反射ミラーと、入射した画像光
    にもとづく画像を表示するスクリーンとを含む背面投射
    型プロジェクタであって、 前記スクリーンに表示された画像を垂直方向に移動させ
    るための移動機構を備え、 前記移動機構は、画像光の投射角度を維持したまま画像
    光の投射位置を移動させるための構造をなし、 前記反射ミラーは、前記プロジェクタから前記投射レン
    ズを介して入射した画像光を反射させて投射する第1の
    反射ミラーと、前記第1の反射ミラーからの画像光を反
    射させて前記スクリーンに向けて投射する第2の反射ミ
    ラーとで構成され、 前記移動機構は、前記第2の反射ミラーの傾斜角度を維
    持したまま当該反射ミラーを所定方向に移動させるため
    の構造を含む ことを特徴とする背面投射型プロジェク
    タ。
  2. 【請求項2】 前記移動機構は、反射ミラーの傾斜角度
    を維持したまま当該反射ミラーを所定方向に移動させる
    ための構造を含む請求項1記載の背面投射型プロジェク
    タ。
  3. 【請求項3】 反射ミラーは、プロジェクタから投射レ
    ンズを介して入射した画像光を反射させて投射する第1
    の反射ミラーと、前記第1の反射ミラーからの画像光を
    反射させてスクリーンに向けて投射する第2の反射ミラ
    ーとで構成され、 前記移動機構は、前記第1の反射ミラーの傾斜角度を維
    持したまま当該反射ミラーを所定方向に移動させるため
    の構造を含む請求項1または請求項2記載の背面投射型
    プロジェクタ。
  4. 【請求項4】 前記移動機構は、プロジェクタの傾斜角
    度を維持したまま当該プロジェクタを所定方向に移動さ
    せるための構造を含む請求項1から請求項3のうちいず
    れかに記載の背面投射型プロジェクタ。
  5. 【請求項5】 所定方向は、スクリーンを前面に有する
    筐体の背面側と前面側とを結ぶ方向であって、背面側と
    前面側とで高低の差が設けられた斜め方向である請求項
    1から請求項4のうちいずれかに記載の背面投射型プロ
    ジェクタ。
  6. 【請求項6】 所定方向は、移動機構によって移動する
    反射ミラーに入射する入射光の光軸方向である請求項1
    から請求項3のうちいずれかに記載の背面投射型プロジ
    ェクタ。
JP2001348105A 2001-11-13 2001-11-13 背面投射型プロジェクタ Expired - Fee Related JP3501788B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001348105A JP3501788B2 (ja) 2001-11-13 2001-11-13 背面投射型プロジェクタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001348105A JP3501788B2 (ja) 2001-11-13 2001-11-13 背面投射型プロジェクタ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003149732A JP2003149732A (ja) 2003-05-21
JP3501788B2 true JP3501788B2 (ja) 2004-03-02

Family

ID=19160984

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001348105A Expired - Fee Related JP3501788B2 (ja) 2001-11-13 2001-11-13 背面投射型プロジェクタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3501788B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100635146B1 (ko) 2004-08-05 2006-10-17 주식회사 대우일렉트로닉스 프로젝션 텔레비전의 미러 보정구조
KR100677138B1 (ko) 2004-10-05 2007-02-02 삼성전자주식회사 배면 투사형 프로젝터
FR2880431A1 (fr) * 2005-01-06 2006-07-07 Thomson Licensing Sa Dispositif de retroprojection
JP5907404B2 (ja) 2011-03-15 2016-04-26 株式会社リコー 画像投影装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2003149732A (ja) 2003-05-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6896375B2 (en) Rear projection display device having multiple mirrors that are substantially parallel to a screen
JPH10319501A (ja) リアプロジェクションモニタ
US8226248B2 (en) Projection display device with shift mechanism for displacing an imager
JP3538128B2 (ja) 投写装置
JP2008070694A (ja) プロジェクションシステム
JP3501788B2 (ja) 背面投射型プロジェクタ
JP2019128584A (ja) 投影機、光学エンジン及び画素シフト装置
JP2006011457A (ja) アレイミラーを備えた反射部ユニット及びそれを採用したプロジェクションディスプレイシステム
JP2001092002A (ja) 位置決め保持機構を有する画像投影装置
JPH11327048A (ja) 背面投写型表示装置
JP2005084576A (ja) 表示装置
JPH05158151A (ja) 背面投写型表示装置
JP2003287809A (ja) 背面投写型映像表示装置
JP2932609B2 (ja) 背面投射型表示装置
JP2015072334A (ja) 画像投射装置用支持具
JPH06186496A (ja) 投影型画像表示装置
JPH04362622A (ja) 背面型4面マルチ液晶投射装置
JPH05157988A (ja) 背面型液晶カラー投射装置
KR200400937Y1 (ko) 3개의 영상반사판을 구비한 배면 투사형 프로젝터
JP3086278U (ja) 背面投写型プロジェクター装置
JP3475456B2 (ja) 投影光学系
JP3088145U (ja) 可動型背面投写型プロジェクター装置
JPH04172436A (ja) 液晶投射装置
JP3087322U (ja) 可動型背面投写型プロジェクター装置
JP2502474Y2 (ja) 背面型液晶カラ―投射装置

Legal Events

Date Code Title Description
A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20031202

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071212

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081212

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091212

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091212

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101212

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101212

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111212

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111212

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121212

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121212

Year of fee payment: 9

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121212

Year of fee payment: 9

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121212

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131212

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees