JPH05158151A - 背面投写型表示装置 - Google Patents

背面投写型表示装置

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JPH05158151A
JPH05158151A JP3319271A JP31927191A JPH05158151A JP H05158151 A JPH05158151 A JP H05158151A JP 3319271 A JP3319271 A JP 3319271A JP 31927191 A JP31927191 A JP 31927191A JP H05158151 A JPH05158151 A JP H05158151A
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JP
Japan
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screen
optical system
image
projection optical
reflecting mirror
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JP3319271A
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English (en)
Inventor
Jiyouji Karasawa
穣児 唐澤
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 投写画像を、反射ミラーによる複数回反射を
経て、所要角度を持ってスクリーンへ投射することによ
り、画質を損なわずにキャビネットの小型、薄型化を図
る。 【構成】 画像形成光学系13、投写光学系14をキャ
ビネット11の下部に配置する。投写光学系14からの
投写画像を、第1、第2、第3および第4の反射ミラー
15、16、17、18によって進路変換し、スクリー
ン12に所要角度を持って投写する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は背面投写型表示装置にか
かり、特にビデオ映像やコンピュータ画像などを拡大し
て投写する背面投写型表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近時、透過型または反射型ドットマトリ
クス液晶等を用いた表示装置(以下ライトバルブと称す
る。)を用い、このライトバルブに表示される画像をス
クリ−ンに拡大投写して大画面としてみせる拡大投写方
式が着目されている。これは、ブラウン管(CRT)に
よる画像表示には大きさに限界があり、大画面化するに
はブラウン管自体の大型化が伴い、実用上は40インチ
程度の大きさが限界となるために、それ以上の画像を得
たいという要望に応えるためのものである。
【0003】一方、ライトバルブ自体を大面積化するた
めには、製作の上で欠陥の無い大型液晶表示装置を得る
ことは容易でなく、仮に得られたとしてもきわめて高価
になる。
【0004】このようなことから、透過型(または反射
型)のライトバルブを用いてこれに表示される画像を拡
大投写すれば、画面の制約を受けず、迫力のある大画面
を得ることが可能である。
【0005】しかし通常の投影方式によりスクリ−ンの
正面から投写すると、暗い室内でしか使用することがで
きず利用範囲が限られるばかりでなく、別置きのスクリ
−ンを用意しなければならないため手軽に使用すること
ができない。
【0006】上記のような事情から、ライトバルブを用
いて拡大投写する光学系をキャビネット内に納め、キャ
ビネットの前面に設けたスクリ−ンに背面投写して、キ
ャビネットの前面から拡大画像を見ることができるよう
にしたディスプレイ型の表示装置が提供されるにいたっ
ている。
【0007】この種のライトバルブを用いた従来の背面
投写型表示装置は、たとえば実開平1−85778号公
報にも見られるように、透過型液晶ライトバルブに光源
から照明を与え、このライトバルブに表示される画像を
投写レンズにより拡大して反射ミラーにより光路を変換
させ、スクリーンの背面に導く構造である。こうするこ
とにより投写光学系はすべてキャビネット内に納めら
れ、任意の場所へ移動が可能であり、かつ明るい室内で
あってもスクリーン上の画像を見ることができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来のデ
ィスプレイ型の背面投写による表示装置では、ライトバ
ルブを透過した光束を反射ミラーにより光路変換してス
クリーンの背面に導く構造で有るため、スクリーンに対
し垂直な光軸をもって投写しないとキーストン歪などに
より画像に歪が生じるので反射ミラー−の設置条件に大
きな制約を受け、これに基因して投写光学系が占める容
積、特にスクリーンに対して奥行き方向の寸法(キャビ
ネットの厚さ)が増し、それゆえに薄型のキャビネット
による背面投写型表示装置とすることができないという
問題があった。
【0009】本発明は、このような問題点を解決するも
ので、画像形成光学系により形成された画像をキャビネ
ットの前面のスクリーンに背面投写して拡大画像を得る
に当たり、投写画像の画質を損なうことなく、キャビネ
ットの奥行きを可能な限り薄型に構成するとともに、キ
ャビネットの小型化を実現する背面投写型表示装置を提
供することを目的としてなされたものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の背面投写型表示
装置は、画像形成光学系と、画像形成光学系で生成され
た画像をキャビネット前面に設置したスクリーンに投写
する投写光学系をキャビネット内に有し、投写光学系
は、画像形成光学系で生成された画像を台形歪のある中
間像に変換する第1の投写光学手段と、その台形歪のあ
る中間像をスクリーン上で台形歪のない像に変換する第
2の投写光学手段からなり、投写光学系からの画像光束
をスクリーンに対して概ね平行方向に出射すべく投写光
学系をスクリーンのある一辺側に配置し、投写光学系か
らの画像光束をスクリーンの上方または下方に反射する
ための第1の反射ミラーと、スクリーンを介して第1の
反射ミラーと反対側に配置され、第1の反射ミラーから
の反射光を受ける第2の反射ミラーと、スクリーンを介
して第2の反射ミラーと反対側に配置され、第2の反射
ミラーからの反射光を受ける第3の反射ミラーと、キャ
ビネットの後面でありスクリーンと概ね平行に配置さ
れ、第3の反射ミラーからの反射光を受ける第4の反射
ミラーとを含む複数枚の反射ミラーによって、画像光束
をスクリーン背面に導き、スクリーンの背面に対して所
要の傾斜角度を持って斜めに入射させることを特徴とす
る。
【0011】また、画像形成光学系と、画像形成光学系
で生成された画像をキャビネット前面に設置したスクリ
ーンに投写する投写光学系をキャビネット内に有し、投
写光学系は、画像形成光学系で生成された画像を台形歪
のある中間像に変換する第1の投写光学手段と、その台
形歪のある中間像をスクリーン上で台形歪のない像に変
換する第2の投写光学手段からなり、投写光学系からの
画像光束をスクリーンに対して概ね平行方向に出射すべ
く投写光学系をスクリーンのある一辺側でありキャビネ
ットの前側に配置し、画像形成光学系と投写光学系をそ
の光軸周りに画像光束の回転角を補正する方向に所要角
度傾け、投写光学系からの画像光束をスクリーンの上方
または下方に反射するための第1の反射ミラーと、スク
リーンを介して第1の反射ミラーと反対側に配置され、
第1の反射ミラーからの反射光を受ける第2の反射ミラ
ーと、スクリーンを介して第2の反射ミラーと反対側に
配置され、第2の反射ミラーからの反射光を受ける第3
の反射ミラーと、キャビネットの後面でありスクリーン
と概ね平行に配置され、第3の反射ミラーからの反射光
を受ける第4の反射ミラーとを含む複数枚の反射ミラー
によって、画像光束をスクリーン背面に導き、スクリー
ンの背面に対して所要の傾斜角度を持って斜めに入射さ
せることを特徴とする。
【0012】また、画像形成光学系と、画像形成光学系
で生成された画像をキャビネット前面に設置したスクリ
ーンに投写する投写光学系をキャビネット内に有し、投
写光学系は、画像形成光学系で生成された画像を台形歪
のある中間像に変換する第1の投写光学手段と、その台
形歪のある中間像をスクリーン上で台形歪のない像に変
換する第2の投写光学手段からなり、投写光学系からの
画像光束をスクリーンに対して概ね平行方向に出射すべ
く投写光学系をスクリーンのある一辺側に配置し、投写
光学系からの画像光束をスクリーンの上方または下方に
反射するための第1の反射ミラーと、スクリーンを介し
て第1の反射ミラーと反対側に配置し、第1の反射ミラ
ーからの反射光を受ける第2の反射ミラーと、第2の反
射ミラーよりはスクリーン寄りであり、スクリーンに対
して概ね平行にキャビネットの前側に配置され、第2の
反射ミラーからの反射光を受ける第3の反射ミラーと、
キャビネットの後面でありスクリーンと概ね平行に配置
され、第3の反射ミラーからの反射光を受ける第4の反
射ミラーとを含む複数枚の反射ミラーによって、画像光
束をスクリーン背面に導き、スクリーンの背面に対して
所要の傾斜角度を持って斜めに入射させることを特徴と
する。
【0013】また、請求項1または2に記載の背面投写
型表示装置において、スクリーンと第4の反射ミラーの
距離をD、投写光軸のスクリーンへの入射角度をα、ス
クリーンの中心線上の垂直断面において投写光軸とスク
リーン最下点への入射光線とのなす角度をθとすると
き、第3の反射ミラーの反射面の奥行き方向の寸法が、
D/SIN(π/2−α+θ)以下であることを特徴と
する。
【0014】また、請求項1から3のいずれかに記載の
背面投写型表示装置において、複数枚の反射ミラーの面
積が、投写光学系から出射した画像光束の反射順に大き
くなり、複数枚の反射ミラーが全ての画像光束に干渉し
ない配置であることを特徴とする。その際、請求項2に
おいては、第3の反射ミラーが、第2の反射ミラーにい
たる画像光束の通過領域に対応する部分が削除された形
状であることを特徴とする。さらに、反射ミラーの少な
くとも一枚に角度調整機構を具備すること、投写光路上
で投写光学系に最も近い反射ミラーが、投写光学系と一
体構造上に固定されること、複数枚の反射ミラーが一体
構造上に固定されることを特徴とする。
【0015】
【実施例】以下、本発明を図面に示す実施例を参照して
説明する。
【0016】(実施例1)図1は、本発明の一実施例を
表す背面投写型表示装置の構成図である。薄型のキャビ
ネット11の前面にスクリーン12を備え、キャビネッ
ト11の下部に、画像形成光学系13と投写光学系14
を、スクリーン12に対して概ね平行方向に画像光束を
投写すべく横向きに配置している。
【0017】投写光学系14からの画像光束は、その前
方に配置した第1の反射ミラー15によって上方に反射
され、キャビネット11の上部に配置した第2の反射ミ
ラー16によって再び下方に反射される。さらに、キャ
ビネット11の下部であり、画像形成光学系13および
投写光学系14の上部に配置した第3の反射ミラー17
によってキャビネット11の背面に向けて反射され、ス
クリーン12に対してほぼ平行に配置した第4の反射ミ
ラー18によって反射されて、スクリーン12の背面に
傾斜角α(たとえば60゜)をもって投写される。
【0018】画像形成光学系13は、液晶ライトバルブ
等によるライトバルブ方式やCRT方式が考えられる
が、小型で高精細のフルカラー画像を得るためには、3
枚の液晶パネルを用い、それぞれに形成した画像を合成
してフルカラー画像を形成する液晶ライトバルブ方式が
有効である。
【0019】図2は、この液晶ライトバルブ方式を用い
た本発明による投写光学系の基本構成図である。図2に
おいて、第1の投写光学手段の第1レンズ23および第
2レンズ24の光軸、第2の投写光学手段26の光軸、
ライトバルブ22およびスクリーン12の法線は同一平
面上にある。
【0020】光源21は放物面形状の反射鏡付きのキセ
ノンまたはメタルハライドランプであり、ライトバルブ
22は液晶に格子上の電極を配置して各画素の透過率を
制御できるようにしたものである。
【0021】光源21を出射した光はライトバルブ22
をほぼ平行に照射する。したがって、ライトバルブ22
に対して光線はほぼ同一の入射角で入り、ライトバルブ
22の全面で均一な明るさとコントラストを得ることが
できる。ライトバルブ22に形成された画像は、互いに
傾いた第1の投写光学手段の第1レンズ23と第2レン
ズ24によって、台形歪のある中間像を結像する。図3
は、この第1の投写光学手段の説明図であり、第1レン
ズ23の像側焦平面と第2レンズ24の主平面の交線を
含みZ軸に平行な面51と、中間像面25との交線をg
とする。このgと第2の投写光学手段26の物側焦点を
通り、第2の投写光学手段26に平行な面と中間像面2
5の交線g’とを図4に示すように一致させると、図4
に示すような台形に歪んだ中間像は、第2の投写光学手
段26により、図5に示すように台形歪のない像として
スクリーン12上に結像する。
【0022】スクリーン12は、このスクリーン12の
背面から斜め(たとえば入射角60゜)に投写される光
束がその延長方向へ透過しないよう、図6に一部を拡大
表示するように、入射する光束をスクリーン12の前面
にほぼ直角方向に向かわせるようにするプリズム全反射
シートを用い、レンチキュラーレンズシートと組み合わ
せて配光特性を斜め投写に対して良好にしたスクリーン
が用いられる。
【0023】上述したように、第1の投写光学手段の第
1レンズ23、第2レンズ24および、第2の投写光学
手段26はそれぞれ傾いた構成であるため、投写画像に
は著しい収差が発生する。このため、第1の投写光学手
段の収差補正の例として、図7に示すような収差補正用
の組合せレンズを用いるが、こうした収差を軽減するた
めには補正レンズを多数設ける必要があり、必然的に投
写光学系は光軸方向に長くなる。したがって、キャビネ
ット11の奥行きを小さくするためには、本発明によ
る、画像形成光学系13および投写光学系14のスクリ
ーン12に対する平行配置は必須のものである。
【0024】また、この収差を軽減しレンズへの負担を
小さくするには、レンズの傾きを小さくするために投写
距離を長くとる必要があり、本発明による4回以上の複
数回反射は、そのための十分な投写距離を確保すること
ができる。また、4回以上の複数回反射にすることによ
って、各反射ミラーの設定角度が小さくなるため、投写
画像の回転や歪をも軽減することができる。さらには、
投写距離を長くすることによって投写画像の画角が小さ
くなるため、反射ミラーの角度依存性を軽減し、スクリ
ーンの傾斜角に関しては、スクリーンの上側と下側にお
ける傾斜角がスクリーンサイズ50インチで±3度程度
となり、スクリーンの全反射の条件から著しく外れるこ
とがないため、スクリーンの負担をも軽減できる。
【0025】第3の反射ミラー17上で反射される画像
光束をスクリーン12の背面に導くための光路変換用の
反射系は、図8にその原理的説明図を示すように、三角
形ABCを考えるとき、線分ABを底辺とする二等辺三
角形となるように光路を折り曲げることが最小奥行きと
なることがわかる。すなわち、Xは反射ミラー無しの場
合、Yは1回反射の場合、Zは2回反射の場合の光路を
示しており、以後も同様にして光路変換が行われる。
【0026】このとき線分ABとBCのなす角度φは、 φ=π/2−α−θ で表わされる。
【0027】tan φ= 1/tan(α+θ) 図から、 H/2D=tan(α+θ) ゆえに、 tan φ= 2D/H いま、(H/D)を3、すなわち奥行きDを高さHの3
分の1とするには、θ=12゜とすると上式より α=tan-13/2 −θ=56.3゜−12゜=4
4.3゜となる。
【0028】図1のようにα=60゜とすれば、奥行き
寸法Dをさらに小さくでき、薄型に構成できる。
【0029】したがって、図1に示したようにキャビネ
ット11内の下部に画像形成光学系13および投写光学
系14を置き、この投写光学系14から出射する光束を
第1の反射ミラ−15、第2の反射ミラー16により導
き、第3の反射ミラ−17を画像形成光学系13、投写
光学系14の上部であり、スクリーン12の下部に置
き、この第3の反射ミラ−17からの反射光を受ける第
4の反射ミラ−18をスクリーン12に相対向する後部
内面にスクリーン12の背面とほぼ平行に置くことがで
き、これによりキャビネット11の奥行き寸法を大幅に
短縮することができる。
【0030】この奥行き寸法は、図8より明らかなよう
に第3の反射ミラー17によって決まるため、図8に示
す幾何学的な関係から、第3の反射ミラー17の反射面
の奥行き方向の寸法Wは、 W=D/SIN(π/2−α+θ) 以下であり、諸角度から決まる最低寸法であることが重
要である。
【0031】同様に、第1、第2、第4の反射ミラー1
5、16、18を含む複数枚の反射ミラーは、投写光学
系14から出射した画像光束の反射順にその反射面積が
大きくなるため、各反射ミラーの面積もそれを含む最低
限の大きさにすることが、小型、軽量化の上で有効であ
る。
【0032】また、各反射ミラーの配置が全ての画像光
束に干渉しないことが、投写画像の画質を損なわないた
めに重要であるが、上記構成を用いるとともに各反射ミ
ラーの面積を最小にすることによって、キャビネット1
1を大型化することなく超薄型でありながら高画質を達
成することができる。
【0033】上記のように、本発明は4回以上の複数回
反射を用いているため、各反射ミラーの設置角度は小さ
くできるが、角度誤差の積み重ねが画像歪や画像回転の
原因となる。そこで、少なくとも一枚の反射ミラー、願
わくは全ての反射ミラーに角度調整機構を設けることが
望ましい。投写光学系14からの反射順序に応じて画像
歪や画像回転への影響率が小さくなるため、調整箇所を
少なくするためには、投写光学系14になるべく近い反
射ミラーにその調整機構を設けることが有効であり、本
実施例においては、第1の反射ミラーがそれにあたる。
【0034】逆に、投写光学系14に最も近い反射ミラ
ーが画像歪や画像回転に最も影響を与えるため、投写光
学系14と一体構造上にその反射ミラーを固定すれば、
そのような問題を未然に防止することが可能である。さ
らに、全ての反射ミラーを一体構造上、たとえばアルミ
ダイキャストによる骨組み構造上に固定すれば、一層の
効果がある。
【0035】(実施例2)図9は、本発明の第2の実施
例を表す背面投写型表示装置の構成図である。本実施例
は、基本構成は第1の実施例と同様であるが、さらなる
薄型化、小型化を目的としたものである。
【0036】画像形成光学系13は、スクリーン12を
備えた、キャビネット91の前側に出射口を有し、投写
光学系14はキャビネット91の下部前側であり、スク
リーン12に対して概ね平行方向に画像光束を投写すべ
く横向きに配置される。また、画像形成光学系13、投
写光学系14および第1の反射ミラー15は、共通の光
軸92を中心として図の方向に水平線に対して角度βを
もって配置される。投写光学系14を出射して第1の反
射ミラー15で反射された画像光束は、垂直線に対して
角度γをもって第2の反射ミラー16に向かい、以後第
2の反射ミラー16、第3の反射ミラー93、第4の反
射ミラー18によって反射されてスクリーン12に入射
する。
【0037】このとき、第1の反射ミラー15および第
2の反射ミラー16は三次元の角度設定となるため、投
写画像には回転が生じる。この回転角と角度γの和が概
ね角度βに等しくなるようにそれぞれの角度を設定すれ
ば、スクリーン12上には回転のない投写画像を得るこ
とができる。すなわちそのようにして設定した角度βに
よって回転角の補正が可能である。また、画像形成光学
系13と投写光学系14は共通の光軸92を中心として
回転しているため、第一の実施例で述べた投写光学系の
作用は維持される。
【0038】このように、投写光学系14をキャビネッ
ト91の前側に配置し画像形成光学系13および投写光
学系14をその光軸92の周りに所要角度傾けることに
よって、図9より明らかなように、光線と部品に干渉の
起こらないぎりぎりの所までキャビネット91の奥行き
を縮めることが可能となる。
【0039】一方、投写光学系14を出射した時点での
投写画像の光軸に垂直な断面形状は台形形状であるた
め、第3の反射ミラー93上においてもキャビネット9
1の前側方向が短辺となる台形形状を維持している。し
たがって、その画像光束の反射領域を維持しつつ第3の
反射ミラー93を台形形状にすることが可能である。こ
れにより削られた部分(図10における斜線部分)を、
第1の反射ミラー15によって反射され第2の反射ミラ
ー16に向かう画像光束の通過領域に使うことは、投写
光学系14をキャビネット91の前側に配置してあるこ
とから可能である。よって、本実施例によればキャビネ
ット91の奥行きを小さくするとともに、その横幅をも
短縮することができる。
【0040】(実施例3)図11は、本発明の第3の実
施例を表す背面投写型表示装置の構成図である。本実施
例についても前述の2実施例と同様に4回反射を用いて
いる。本実施例においては、画像形成光学系13、投写
光学系14および第1の反射ミラー15をキャビネット
111の上部に横向き配置し、第2の反射ミラー112
はキャビネット111の下部に、第3の反射ミラー11
3はキャビネット前面でスクリーン12の下部でありス
クリーン12に対して概ね平行に、第4の反射ミラーは
前述の2実施例と同様にキャビネット111の背面にス
クリーン12に対して概ね平行に配置している。
【0041】前述の2実施例においては、それぞれ第3
の反射ミラー17、93がキャビネット11、91の奥
行きを決定するのだが、本実施例においては第2の反射
ミラー112がそれを決定する。本実施例においても4
回反射にすることによって前述の2実施例と同程度の投
写距離を確保するとともに、第3、第4の反射ミラー1
13、18をスクリーン12に対して概ね平行に配置す
ることによって、キャビネット111の奥行きを決定す
る第2の反射ミラー112を投写光学系14に近づけて
いる。
【0042】同程度の投写距離であれば、幾何学的な比
例関係から明らかなように、キャビネットの奥行きを決
定する反射ミラーが投写光学系に近いほどその反射ミラ
ー上の投写画像は小さくなるため、反射ミラー形状も小
さくすることができる。本実施例においては、その投写
距離の関係から前記第2の実施例の6割までキャビネッ
トの奥行きを縮小することが可能である。
【0043】以上の全実施例において、画像形成光学系
および投写光学系は、スクリーンの他の一辺(残りの三
辺)側への配置が可能であることは自明である。また、
画像形成光学系として液晶ライトバルブ方式について述
べたが、他のライトバルブ方式やCRT方式を用いても
全く同様の構成が可能である。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ス
クリーンに対して画像光束を斜めに投写することによ
り、キャビネットの奥行き寸法を大幅に低減できる。そ
の際、投写光学系から出射する画像光束がスクリーンに
平行になるように投写光学系を配置し、4回以上の複数
反射の光学系とすることにより、投写距離が長くなり投
写光学系、反射ミラー、スクリーンへの負担が軽減する
ため、投写画像の画質を損なうことがない。
【0045】また、その投写光学系と画像形成光学系
を、その光軸周りに画像光束の回転角を補正する方向に
所要角度傾け、第3の反射ミラーの不要部分をカットす
ることによって、そのカット部分を光路として使用する
ため、キャビネットの横幅をも縮小することができる。
【0046】さらに、複数反射のうちの第3、第4の反
射ミラーをスクリーンに対して概ね平行に配置すること
により、キャビネットの奥行き寸法を決定する反射ミラ
ーを小型化できるため、より一層薄型の背面投写型表示
装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例を表す背面投写型表示装置
の構成図であり、(a)が斜視図、(b)が側面図であ
る。
【図2】 本発明によるライトバルブ方式を用いた投写
光学系の基本構成図である。
【図3】 本発明による第1の投写光学手段の説明図で
ある。
【図4】 本発明における第1の投写光学手段による結
像画像の歪を示す説明図である。
【図5】 本発明における第2の投写光学手段により矯
正された画像を示す説明図である。
【図6】 本発明によるスクリーンの部分拡大図であ
る。
【図7】 本発明における第1の投写光学手段の収差補
正用組合せレンズの構成図である。
【図8】 本発明による反射ミラーの配置関係の原理的
説明図である。
【図9】 本発明の第2の実施例を表す背面投写型表示
装置の構成図であり、(a)が斜視図、(b)が側面図
である。
【図10】 図9の実施例の平面図である。
【図11】 本発明の第3の実施例を表す背面投写型表
示装置の構成図であり、(a)が斜視図、(b)が側面
図である。
【符号の説明】
11 キャビネット 12 スクリーン 13 画像形成光学系 14 投写光学系 15 第1の反射ミラー 16 第2の反射ミラー 17 第3の反射ミラー 18 第4の反射ミラー 21 光源 22 ライトバルブ 23 第1の投写光学手段の第1レンズ 24 第1の投写光学手段の第2レンズ 25 中間像面 26 第2の投写光学手段 91 キャビネット 93 第3の反射ミラー 111 キャビネット 112 第2の反射ミラー 113 第3の反射ミラー

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像形成光学系と、前記画像形成光学系
    で生成された画像をキャビネット前面に設置したスクリ
    ーンに投写する投写光学系を前記キャビネット内に有
    し、前記投写光学系は、前記画像形成光学系で生成され
    た画像を台形歪のある中間像に変換する第1の投写光学
    手段と、前記台形歪のある中間像を前記スクリーン上で
    台形歪のない像に変換する第2の投写光学手段からな
    り、前記投写光学系からの画像光束を前記スクリーンに
    対して概ね平行方向に出射すべく前記投写光学系を前記
    スクリーンのある一辺側に配置し、前記投写光学系から
    の画像光束をスクリーンの上方または下方に反射するた
    めの第1の反射ミラーと、前記スクリーンを介して前記
    第1の反射ミラーと反対側に配置され、前記第1の反射
    ミラーからの反射光を受ける第2の反射ミラーと、前記
    スクリーンを介して前記第2の反射ミラーと反対側に配
    置され、前記第2の反射ミラーからの反射光を受ける第
    3の反射ミラーと、前記キャビネットの後面であり前記
    スクリーンと概ね平行に配置され、前記第3の反射ミラ
    ーからの反射光を受ける第4の反射ミラーとを含む複数
    枚の反射ミラーによって、前記画像光束を前記スクリー
    ン背面に導き、前記スクリーンの背面に対して所要の傾
    斜角度を持って斜めに入射させることを特徴とする背面
    投写型表示装置。
  2. 【請求項2】 画像形成光学系と、前記画像形成光学系
    で生成された画像をキャビネット前面に設置したスクリ
    ーンに投写する投写光学系を前記キャビネット内に有
    し、前記投写光学系は、前記画像形成光学系で生成され
    た画像を台形歪のある中間像に変換する第1の投写光学
    手段と、前記台形歪のある中間像を前記スクリーン上で
    台形歪のない像に変換する第2の投写光学手段からな
    り、前記投写光学系からの画像光束を前記スクリーンに
    対して概ね平行方向に出射すべく前記投写光学系を前記
    スクリーンのある一辺側であり前記キャビネットの前側
    に配置し、前記画像形成光学系と前記投写光学系をその
    光軸周りに前記画像光束の回転角を補正する方向に所要
    角度傾け、前記投写光学系からの画像光束をスクリーン
    の上方または下方に反射するための第1の反射ミラー
    と、前記スクリーンを介して前記第1の反射ミラーと反
    対側に配置され、前記第1の反射ミラーからの反射光を
    受ける第2の反射ミラーと、前記スクリーンを介して前
    記第2の反射ミラーと反対側に配置し、前記第2の反射
    ミラーからの反射光を受ける第3の反射ミラーと、前記
    キャビネットの後面であり前記スクリーンと概ね平行に
    配置され、前記第3の反射ミラーからの反射光を受ける
    第4の反射ミラーとを含む複数枚の反射ミラーによっ
    て、前記画像光束を前記スクリーン背面に導き、前記ス
    クリーンの背面に対して所要の傾斜角度を持って斜めに
    入射させることを特徴とする背面投写型表示装置。
  3. 【請求項3】 画像形成光学系と、前記画像形成光学系
    で生成された画像をキャビネット前面に設置したスクリ
    ーンに投写する投写光学系を前記キャビネット内に有
    し、前記投写光学系は、前記画像形成光学系で生成され
    た画像を台形歪のある中間像に変換する第1の投写光学
    手段と、前記台形歪のある中間像を前記スクリーン上で
    台形歪のない像に変換する第2の投写光学手段からな
    り、前記投写光学系からの画像光束を前記スクリーンに
    対して概ね平行方向に出射すべく前記投写光学系を前記
    スクリーンのある一辺側に配置し、前記投写光学系から
    の画像光束をスクリーンの上方または下方に反射するた
    めの第1の反射ミラーと、前記スクリーンを介して前記
    第1の反射ミラーと反対側に配置し、前記第1の反射ミ
    ラーからの反射光を受ける第2の反射ミラーと、前記第
    2の反射ミラーよりは前記スクリーン寄りであり、前記
    スクリーンに対して概ね平行に前記キャビネットの前側
    に配置され、前記第2の反射ミラーからの反射光を受け
    る第3の反射ミラーと、前記キャビネットの後面であり
    前記スクリーンと概ね平行に配置され、前記第3の反射
    ミラーからの反射光を受ける第4の反射ミラーとを含む
    複数枚の反射ミラーによって、前記画像光束を前記スク
    リーン背面に導き、前記スクリーンの背面に対して所要
    の傾斜角度を持って斜めに入射させることを特徴とする
    背面投写型表示装置。
  4. 【請求項4】 前記スクリーンと前記第4の反射ミラー
    の距離をD、投写光軸の前記スクリーンへの入射角度を
    α、前記スクリーンの中心線上の垂直断面において投写
    光軸と前記スクリーン最下点への入射光線とのなす角度
    をθとするとき、前記第3の反射ミラーの反射面の奥行
    き方向の寸法が、D/SIN(π/2−α+θ)以下で
    あることを特徴とする請求項1または2に記載の背面投
    写型表示装置。
  5. 【請求項5】 前記複数枚の反射ミラーの面積が、前記
    投写光学系から出射した画像光束の反射順に大きくなる
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の背
    面投写型表示装置。
  6. 【請求項6】 前記複数枚の反射ミラーが全ての画像光
    束に干渉しない配置であることを特徴とする請求項1ま
    たは3に記載の背面投写型表示装置。
  7. 【請求項7】 前記複数枚の反射ミラーが全ての画像光
    束に干渉しない配置であり、前記第3の反射ミラーは、
    前記第2の反射ミラーにいたる画像光束の通過領域に対
    応する部分が削除された形状であることを特徴とする請
    求項2に記載の背面投写型表示装置。
  8. 【請求項8】 前記反射ミラーの少なくとも一枚に角度
    調整機構を具備することを特徴とする請求項1から3の
    いずれかに記載の背面投写型表示装置。
  9. 【請求項9】 投写光路上で前記投写光学系に最も近い
    反射ミラーが、投写光学系と一体構造上に固定されるこ
    とを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の背面
    投写型表示装置。
  10. 【請求項10】 前記複数枚の反射ミラーが一体構造上
    に固定されることを特徴とする請求項1から3のいずれ
    かに記載の背面投写型表示装置。
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