JP3501429B2 - 写真用処理薬品の溶解補充装置 - Google Patents

写真用処理薬品の溶解補充装置

Info

Publication number
JP3501429B2
JP3501429B2 JP23549995A JP23549995A JP3501429B2 JP 3501429 B2 JP3501429 B2 JP 3501429B2 JP 23549995 A JP23549995 A JP 23549995A JP 23549995 A JP23549995 A JP 23549995A JP 3501429 B2 JP3501429 B2 JP 3501429B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dissolution
tank
replenisher
opening
chemicals
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP23549995A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0980718A (ja
Inventor
啓之 田中
博文 宮川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP23549995A priority Critical patent/JP3501429B2/ja
Publication of JPH0980718A publication Critical patent/JPH0980718A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3501429B2 publication Critical patent/JP3501429B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Photographic Processing Devices Using Wet Methods (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、処理機における処
理液の劣化を抑制し、使用可能時間を長くするため処理
液に補充する補充液を、補充液となる粉体状の薬品に手
を触れることなく自動的に開封して溶解し、更に補充液
(薬液)に手を触れることなく自動的に補充可能とする
写真用処理薬品の溶解補充装置に関する。
【0002】
【従来の技術】写真処理液は、感光材料の処理に伴い劣
化するため、処理液を新しくするか、又は処理量に応じ
て処理液を処理槽に補充することが必要となる。近年、
自然環境保全の点から廃液を低減化する必要もあり、処
理槽に補充液を補充しながら処理する処理機が用いられ
ている。
【0003】補充液の調製や処理機への補充は、従来、
粉体状の薬品(写真有用剤)を一定量の溶媒に溶解して
調製され、溶解し調製された補充液を、処理機に一体化
した、又は処理機とは別にサブタンクとして設けられて
いるストック槽に移送してストックしておき、必要に応
じて処理槽へ導入し補充される。このような、補充液の
調製や溶解して調製された補充液のストック槽への導入
などの作業は、作業する人の手によって行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ここで、これらの作業
が人の手によって行われているため、補充液を調製する
際に粉体状の薬品の入っている容器を開封するとき、ま
た、調製した液状の補充液をストック槽に導入するとき
など、薬品や薬液が手に付着する危険や、手間がかかる
等の欠点があった。写真の処理液は、高酸性であった
り、高アルカリ性であったりするため手に付着すること
を避けなければならない。また、作業効率を上げること
が、迅速で良好な仕上がりを提供することにつながる。
【0005】そこで、本発明の目的は、薬品の入った容
器の開封、補充液の溶解及び処理槽への導入などを自動
化し、薬品や薬液が手に付着する危険をなくし、作業効
率を上げることができる写真用処理薬品の溶解補充装置
を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は上記目的を達
成すべく鋭意研究を重ねた結果、以下の構成により目的
を達成することができた。 (1) 写真用処理機に粉体状の薬品を溶解して供給す
る溶解補充装置であって、水の供給口を備え、内部に攪
拌翼を有した、粉体状の薬品を溶解して補充液を調製す
る溶解槽と、前記溶解槽の上部に配置され、薄膜シール
で開口部を密封した粉体状の薬品の容器を開口部を下向
きに着脱自在に保持して、薄膜シールの一部が切れずに
残って薄膜シールが落下しないように構成された開封刃
該薄膜シールを突き破って切開して粉体状の薬品を
前記溶解槽に落下させて供給する機構を備えた粉体供給
部と、前記溶解槽の下側に配置され、調製された前記補
充液を受けてストックするストック槽と、前記ストック
槽内の前記補充液を写真用処理機に供給する補充ポンプ
と、前記水供給口から水を供給し、攪拌しつつ、前記粉
体供給部からの粉体状の薬品を受けて前記溶解槽で前記
補充液を調製し、前記ストック槽へ移送する一連の溶解
動作を、前記溶解槽および前記ストック槽の液量と予め
定めたタイミングに基づいて制御する制御手段と、を備
えたことを特徴とする写真用処理薬品の溶解補充装置。
【0007】(2) 前記制御手段は、更に前記ストッ
ク槽内の補充液の残量が一定値以下になったことを検出
して、新たな前記一連の溶解動作を開始するよう制御す
ることを特徴とする前記(1)に記載の写真用処理薬品
の溶解補充装置。
【0008】上記構成により、粉体状の薬品は、その容
器を開口部を下向きに着脱自在に保持され、薄膜シール
を開封刃で切開して溶解槽に落下、攪拌して溶解され
る。溶解された薬品の溶解液は、溶解槽の下側に配置さ
れたストック槽へ移送弁を通じて移送される。移送され
たストック槽内の補充液は、補充ポンプにより処理機へ
補充される。また、このような一連の溶解動作、つま
り、水供給口から水を供給し、攪拌しつつ、前記粉体供
給部からの粉体状の薬品を受けて溶解槽で補充液を調製
し、ストック槽へ移送する一連の溶解動作は、溶解槽お
よびストック槽の液量と予め定めたタイミングに基づい
て制御手段により制御されている。
【0009】本発明の上記構成によれば、粉体状の薬品
の容器を開口部を下向きに保持することを手動で行う以
外、つまり、粉体状の薬品の容器の開封、溶媒の計量、
薬品の溶解、補充液のストック槽への移送、ストック槽
から処理槽への補充液の供給等が、全て自動的に処理さ
れ、薬品及び薬液に手を触れることがなく、作業効率も
上がる。
【0010】本発明の写真用処理薬品の溶解補充装置
は、少なくとも溶解槽の上部に粉体供給部を配置し、溶
解槽の下側にストック槽を配置している。粉体供給部
は、薬品の入った容器を手動で設置する以外は、自動で
開封し溶解槽内に薬品を入れることができる構成を有す
る。更に薬品の容器の開封、溶解、攪拌、溶液の移送、
補充液の処理機への供給の制御は、制御回路にて自動的
に行われる。制御の情報は、溶解槽及びストック槽内に
内設されている電極式の液面計(検知棒)により検知さ
れる。この検知された情報は、制御回路により制御内容
として装置の各部位にフィードバックされる。
【0011】粉体供給部は、薬品の容器を保持する保持
部と、開口部を自動的に開封する駆動部を有し、更に駆
動部に連結して開口部に動的に作用することで開封する
レバー部材と開封刃を有する。保持部としては、容器を
保持できる構成であればよい。薬品を数種用いる場合は
保持部を複数設け、種類の異なる薬品の容器を隣接して
装填する際、相互に異なる容器の誤装着がないように突
起の形状を変えるのが好ましい。
【0012】駆動部としては、開口部を開封できるよう
に駆動するものであればよい。
【0013】
【発明の実施の形態】更に図を用いて本発明を説明す
る。図1、図2および図3は、本発明に係る漂白定着液
の電界処理装置の実施の形態の一例を示したもので、図
1は実施の形態の一例の写真用処理薬品の溶解補充装置
の断面図であり、図2は実施の形態の一例の写真用処理
薬品の溶解補充装置の粉体供給部の断面図であり、図3
は実施の形態の一例の写真用処理薬品の溶解補充装置の
粉体供給部を下から見た図である。
【0014】この実施の形態の一例の写真用処理薬品の
溶解補充装置1は、溶解槽10、粉体供給部30、スト
ック槽50および制御手段(図示されていない)を備え
ている。溶解槽10は、内部に充填される溶液の水面よ
り高い位置に水の給水口19を備え、駆動部11に設置
された攪拌モーター12に連結した攪拌軸14と攪拌翼
15を内部に有した粉体状の薬品を溶解して補充液を調
製する槽である。
【0015】粉体供給部30は、溶解槽10の上部に配
置され、薄膜シール42で開口部40を密封した(開口
部40が薄膜シール42で覆われているので図では同一
箇所となる。)粉体状の薬品の容器41を開口部40を
下向きに保持部36に着脱自在に保持して、薄膜シール
42を開封駆動部31の開封ソレノイド34と圧縮バネ
32の駆動により円弧状に揺動するレバー部材37の端
部に設置されている開封刃38で切開して粉体状の薬品
を溶解槽10に落下させて供給する機構を備えている。
【0016】ストック槽50は、溶解槽10の下側に配
置され、溶解槽10の低部に設けられた移送口17に配
設されている移送弁16を駆動部11内に設置されてい
る移送弁ソレノイド18により持ち上げて溶解槽10か
ら溶解液を移送させストックする。制御手段は、ストッ
ク槽50内の補充液を写真処理機(図示されていない)
に供給する補充ポンプ53と、給水口19から水を供給
し、攪拌しつつ、粉体供給部30からの粉体状の薬品を
受けて溶解槽10で補充液を調製し、ストック槽50へ
移送する一連の溶解動作を、溶解槽10及びストック槽
50の液量と予め定めたタイミングに基づいて制御す
る。
【0017】溶解槽10の低部は、移送口17に向かっ
て下方に傾斜していてもよく、傾斜していることで、溶
解槽10で溶解した液をストック槽に移送し易くなる。
また、ストック槽50の低部も溶解槽10と同様に下方
に傾斜していてもよい。溶解槽10内の溶液を攪拌する
機能を有する駆動部11は、溶解槽10の低部に設けら
れた移送口17を塞いでいる移送弁16を持ち上げる移
送弁ソレノイド18と、攪拌軸14とその先端に設置さ
れている攪拌翼15を駆動させる攪拌モーター12とを
備えている。また、駆動部11の位置は、特に限定され
ないが、溶解槽10の内容物を十分に攪拌でき、移送弁
の開閉を良好に行うのに溶解槽10の上部であることが
好ましい。また、駆動部11内に、開封駆動部31が設
けられていてもよい。
【0018】溶解槽10には、さらに給水が止まらない
などの異常時における排水口としてオーバー排水口21
が設けられている。給水口19からの水の給水は、電磁
弁20により支配され、更に電磁弁20は制御回路で制
御されている。溶解槽10およびストック槽50内に
は、電極式の液面計(検知棒〜)を設置し、液量の
レベルを検出して制御し、更にその液量レベルの検知情
報により電磁弁20、開封ソレノイド34、移送弁ソレ
ノイド18、攪拌モータ12、補充ポンプ53等を制御
回路にて制御している。
【0019】検知棒は液なし、検知棒は攪拌開始、
開封開始及び薬剤投下、検知棒は定水量、検知棒は
過水量、検知棒は液なし、検知棒は補充液の残量が
少なく次期動作開始など、槽内の液量検知、および検知
された情報からの装置制御の内容を有する。
【0020】図5に示した制御手段のフローチャートを
用いて、制御の内容の一例を説明する。制御手段は、ま
ずS1にて検知棒によりストック槽50における補充
液の残量が少なくなったことを検知し、S2にて溶解槽
10への電磁弁20からの給水を開始し、溶解槽10内
の水量がS3にて溶解槽10内の検知棒の位置まで達
したところで、給水を停止しS4にて攪拌を開始する。
攪拌と同時に粉体供給部30にて粉体状の薬品の容器4
1を開封して溶解槽10へ薬品を落下させる。一定時間
攪拌した後、S5にて溶解槽10内の検知棒により溶
解液の水量を検知し、ここで水量が足りない場合はS6
にて電磁弁20からの給水を行う。S7にてストック槽
内の検知棒によりストックしている補充液の残量がな
くなったことを検知し、S8にて溶解槽10内の溶解液
を移送弁を通してストック槽50へ移送する。そして、
写真の処理に応じて補充液を写真処理機へ補充し、再び
S1にて検知棒でストック槽内の補充液の残量が少な
くなったことを検知し、一連の溶解動作が開始される。
【0021】このような装置の各部位の制御による溶
解、溶液の移動または次期溶解の開始などのタイミング
は、予め制御回路の回路定数で設定しておく。液量や装
置の各部位の制御のタイミングの実施の形態としては、
例えば、約2リットル相当分の粉体を約8リットルの水
に溶かして、出来上がり10リットルの溶解量またはこ
の2倍とする。また、溶解時間としては、現像、定着等
の種類や量により異なるが、例えば15分、20分、2
5分等から選択して行われる。但し、攪拌の時間は、3
0分を超えないことが補充液の供給が途切れない点で好
ましい。
【0022】溶解槽10の容量は、例えば出来上がり1
0リットルとし、ストック槽の容量は、溶解槽の容量に
次の溶解サイクルを始める時の残量、例えば5リットル
を加えた量とする。粉体状の薬品は、写真有用物であ
り、例えば現像剤、定着剤等であり、これらの薬品は常
温の水に溶解可能な粉末または顆粒状である。かりに常
温で溶けにくい薬品を溶解する場合は、溶解槽10内に
サーモスタットなどの温度調節機能を設けることが好ま
しい。また、任意の添加薬品を添加する場合、粉体状の
ものは主薬ととものに粉体状で溶解し、液体として添加
されるものがある場合は、液体で溶解のタイミングをみ
て添加してもよい。
【0023】ストック槽50には、溶解槽10から移送
口17を通じて導入された補充液の劣化を防止するため
に、補充液の液面を覆うように樹脂製の浮玉52が浮か
んでいる。また、ストック槽50には、給水などの異常
時に備えてオーバー排水口51が補充液の定常の液面よ
り高い位置に設けてある。このように、溶解槽10の上
部に粉体供給部30を配置し、更に溶解槽10の下側に
ストック槽50を配置し、更にこれらの各部位の制御回
路により制御する構成の写真用処理薬品の溶解補充装置
1とすることにより、粉体、溶液の自然落下を利用し、
ポンプや複雑な装置を用いずとも、薬品の入った容器の
開封、溶解、溶液の移送および補充液の処理機への補充
を自動化することができる。
【0024】図2を用いて、粉体供給部30の実施の形
態の一例を更に詳細に説明する。粉体供給部30は、薬
品の入った容器41着脱自在に保持できる保持部36
と、回転運動により下から保持された容器41の開口部
40に近接するレバー部材37と、レバー部材37の端
部に位置し薄膜シール42を突き破る開封刃38と、レ
バー部材に回転運動与える開封駆動部31とを備えてい
る。
【0025】保持部36は、薄膜シール42で開口部4
0を密封し開口部40の近傍に開口突起39を有する粉
体状の薬品の容器41を、開口突起39が収まるような
凹状枠111を有する保持部36に、薄膜シール42で
密封した開口部40を下向きに着脱自在に保持すること
ができる。また、保持部36へ薬品の容器41が着脱自
在に保持されるとは、保持部36に設けられている特定
の形状を有した凹状枠111に、同様の特定の形状を有
した容器41の開口突起39を差し込み、回転させて固
定し、空になった容器41を再び回転させて保持部36
から外すものである。
【0026】容器41の固定用の開口突起39は、カメ
ラレンズのバヨネットのようなものであり、複数の薬品
を溶解補充装置に装填する場合、例えば、現像剤の容器
と定着剤の容器とを隣合わせて装填する場合、相互に異
なる容器の誤装着がないよう突起の形状を変えることが
好ましい。突起の形状としては、例えば図4に示すよう
に巾が狭くて径が大きい(a)、巾が広くて径が小さい
(b)などである。
【0027】また、保持部36には、開口突起39に対
応するように周上に切りかけを有するリング状に容器の
内部に溝があり、この凹状枠111に開口突起39が収
まるように凹状枠111の形状も図4の(a)や(b)
のように形成されている。また、容器41は凹状枠11
1内で、摩擦又はラチェットなどで止まり固定される。
【0028】レバー部材37は、中間支点33の周りに
回転自在に取りつけられ、その一方の端部が回転運動に
より下から前記保持部36の開口突起39に着脱自在に
保持された容器41の開口部40に近接する如く構成さ
れている。開封刃38は、レバー部材37の前記開口部
40に近接する端部に支持部材112を介して取付けら
れ、レバー部材37の端部が前記開口部40に近接した
時に、前記薄膜シール42を突き破る位置に達するよう
構成されている。
【0029】開封駆動部31は、前記レバー部材37の
一部(移動軸35)に連結具113により係合し、レバ
ー部材37に回転力を与え、レバー部材の前記端部を前
記開口部40に回転運動によって近接、離反させるよう
駆動するプランジャー114および圧縮バネ32を有す
る開封ソレノイド34からなる。また、開封の際、開封
刃38で薄膜シール42を破った時に開封刃38を支持
する支持部材112又はレバー部材37の一部が容器4
1の開口部40の縁を叩き、粉体の落下を援ける構造に
なっている。このような「叩く動作」は、破った開封刃
38が一度下へ逃げた後、適当なタイミングで(粉体落
下の途中、及び落下が終った後)開封と同じ動作で容器
41の縁を叩く動作を行うことである。
【0030】開封刃38は、容器41の薄膜シール42
の強さによって選択するが、金属以外にプラスチック、
セラミックでもよい。開封刃38は、耐薬品性と刃とし
ての耐久性があればよく、例えばSUS316が好まし
い。刃の形状は、薄膜シールの一部が切れずに残り、薄
膜シールが落下しないように構成されている。例えば、
刃面の形状は波形、鋸刃型、山型刃等あるが、鋸刃型が
好適であり、切断力が時間差で加わる形状がよい。
【0031】また、開封刃38は、容器41の開口径よ
り小さい径のリング状の外周を有する支持部材112の
周りに、その円周面の一部を露出させて円筒状となるよ
う薄板状の刃を巻き付けて取りつけた構成と薄膜シール
42に突き当たる刃の面を鋸刃状とすることが好まし
い。刃を巻き付けて取り付けるときの固定具としては、
例えばネジ120、接着剤等である。
【0032】このように、薬品の容器の開口部付近に開
口突起をもたせ、更に保持部の容器を保持して固定させ
る部分を凹状にして鍵と鍵孔のように形状を特定し、更
に粉体状の薬品が自然落下できるように容器の保持位置
を特定し、更にまたレバー部材の開封刃が容器の開口部
に突き当たるよう円弧状に駆動させることで、人間の手
においては容易である開封という動作を、装置に置き換
えても、低コストで簡便な装置とすることができる。
【0033】薬品を水で溶解して現像用、定着用の補充
液を作成し、処理機へ供給する手段としての具体例を現
像用を例にして説明する。駆動部11に隣接された粉体
供給部30の保持部36に、薬剤の入った容器を、薄膜
シール42で密閉された開口部40を下側にして保持部
36に入れて容器を半回転させ、開口突起39が保持部
36の凹部に嵌まり込んで容器が上下、左右に移動しな
いよう固定する。
【0034】既使用中のストック槽50における補充液
の残量が少なくなった信号を検知棒より受けて溶解動
作を開始する。溶解槽10は薬剤を溶解して補充液を作
成するための槽である。電磁弁20を開いて給水口19
から水道水が溶解槽10に供給され、攪拌翼15を越え
た定点(検知棒)で攪拌モーター12により攪拌軸
14を介して攪拌翼15が回転して攪拌を開始する。
【0035】次いで、中間支点33を遊嵌されたレバー
部材37の保持部36内部の一端に開封刃38が取付け
られ、レバー部材37の他端が保持部36の外側に位置
し、開封ソレノイド34によりレバー部材が吸着される
と、中間支点33を中心に保持部内部のレバー部材に取
り付けられている開封刃38が上方向に円弧状に回動し
て、容器41の開口部40を密閉している薄膜シール4
2を突き破る。
【0036】開封刃38は容器の開口部40を密閉して
いる薄膜シール42を突き破ることのできる形状であ
る。突き破ったあと開封刃38は自重及び開封ソレノイ
ド34側とレバー部材37の間に設けられた圧縮バネ3
2により元の位置に戻る。容器内の薬剤は薄膜シール4
2が破られたので開口部40より溶解槽10内に落下す
る。このとき薄膜シール42は鋼に亘り破られず一部を
残しているため溶解槽10には落下しない。
【0037】尚、開封刃38による容器の開口部40を
たたく動作は容器内に薬剤を残さぬため数回行うことも
ある。また元の位置に戻った開封刃38が薬剤の落下を
さまたげないような中空形状とか容器の真下を避ける位
置に戻す配慮がいる。給水は薬剤を投入して溶解して出
来た補充液が定量になるように設定された位置で給水を
とめる。例えば検知棒の位置で給水を停止している。
【0038】検知棒は溶解後の液が定量に達している
かを検知している。検知棒は給水オーバーを検知する
過水量検知である。検知棒は液ナシの検知である。オ
ーバー排水口21は給水がとまらないなどの異常時にお
ける排水口である。排水口は排水ホースなどで排水路へ
連絡する。
【0039】溶解に必要な時間攪拌すると攪拌モーター
12が停止し、移送弁ソレノイド18により弁棒13を
介して溶解槽10底部の移送弁16を持ち上げる。溶解
槽10内で溶解された補充液は移送口より溶解槽10下
部に設けられたストック槽50へ移送される。移送が終
わると移送弁16が下がって元の位置に戻する。
【0040】尚、移送弁16の周囲が液が無くなったこ
とにより結晶などで溶解槽10に密着せぬよう少量の水
を給水しておくこともある。ストック槽50は溶解され
た補充液をストックしておき、必要なとき補充液を処理
機へ供給するための槽である。ストック槽50には樹脂
製の浮玉52が多数あり、溶解槽10から移送された補
充液が大気に接することによる処理能力の劣化を防ぐた
め補充液の液面に浮かんでいる。
【0041】処理機からの信号で一定時間補充ポンプ5
3が動作すると、ストック槽50内の補充液が一定時間
相当量処理機へ供給される。これをくり返し行うことで
処理機における処理液の劣化を抑制し、使用可能時間を
長くしている。補充をくり返して残量が少なくなると検
知棒の位置を検知し、次の溶解動作を開始させる。
【0042】残量は次の溶解動作が完了するまでの時間
に使用する補充液より少し多く設定される。例えば、約
5リットル位であり、補充液が完全に無くならないよう
に設定されている。ストック槽50にも異常時のオーバ
ー排水口51が設けてある。
【0043】
【発明の効果】本発明により、容器を手動で保持部に設
置すること以外はすべて自動的に処理されるため薬剤お
よび薬液(補充液)に手を触れることが無い。また容器
も密閉されているため容器を手動で保持部に設置する
際、手を汚すことも無い。
【0044】連続的に使用するため、容器は復数準備で
きる。容器は1個でも使用可能であるが、1個の容器が
空になり、ストック槽も残量が少なくなって次の溶解開
始の信号がきたときでも復数個の容器及び粉体供給部が
あれば、連続使用が容易である。容器がセットされてい
るか否かはセンサー又はマイクロスイッチ等で容器の開
口部が保持部上に有るか否かを検知すれば容易にわか
る。
【0045】また、容器内の薬剤が空になったことは開
封刃の動作が完了したことで空になったと見倣すことが
できる。もし薬剤が何らかの理由で落下しなければ溶解
液が定量に達しないことで異常を知ることになる。復数
個の容器の薄膜シールを突き破る粉体供給部は同じく復
数個にしてもよく、又、1個の粉体供給部を他の容器の
開口部へ移動させてもよく、又、1個の粉体供給部に対
し、容器を移動させて開封してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例である写真用処理薬
品の溶解補充装置の断面図である。
【図2】本発明に係る写真用処理薬品の溶解補充装置の
実施の形態の一例である粉体供給部の断面図である。
【図3】本発明に係る写真用処理薬品の溶解補充装置の
粉体供給部を下から見た図である。
【図4】本発明に係る粉体供給部の一例である固定用突
起の概略図である。
【図5】本発明に係る制御手段のフローチャートであ
る。
【符号の説明】
1 写真用処理薬品の溶解補充装置 10 溶解槽 30 粉体供給部 50 ストック槽 53 補充ポンプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03D 3/00 - 15/10

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】写真用処理機に粉体状の薬品を溶解して供
    給する溶解補充装置であって、 水の給水口を備え、内部に攪拌翼を有した、粉体状の薬
    品を溶解して補充液を調製する溶解槽と、 前記溶解槽の上部に配置され、薄膜シールで開口部を密
    封した粉体状の薬品の容器を開口部を下向きに着脱自在
    に保持して、薄膜シールの一部が切れずに残って薄膜シ
    ールが落下しないように構成された開封刃で該薄膜シー
    ルを突き破って切開して粉体状の薬品を前記溶解槽に
    落下させて供給する機構を備えた粉体供給部と、 前記溶解槽の下側に配置され、調製された前記補充液を
    受けてストックするストック槽と、 前記ストック槽内の前記補充液を写真用処理機に供給す
    る補充ポンプと、 前記水供給口から水を供給し、攪拌しつつ、前記粉体供
    給部からの粉体状の薬品を受けて前記溶解槽で前記補充
    液を調製し、前記ストック槽へ移送する一連の溶解動作
    を、前記溶解槽および前記ストック槽の液量と予め定め
    たタイミングに基づいて制御する制御手段と、を備えた
    ことを特徴とする写真用処理薬品の溶解補充装置。
  2. 【請求項2】前記制御手段は、更に前記ストック槽内の
    補充液の残量が一定値以下になったことを検出して、新
    たな前記一連の溶解動作を開始するよう制御することを
    特徴とする請求項1に記載の写真用処理薬品の溶解補充
    装置。
JP23549995A 1995-09-13 1995-09-13 写真用処理薬品の溶解補充装置 Expired - Fee Related JP3501429B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23549995A JP3501429B2 (ja) 1995-09-13 1995-09-13 写真用処理薬品の溶解補充装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23549995A JP3501429B2 (ja) 1995-09-13 1995-09-13 写真用処理薬品の溶解補充装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0980718A JPH0980718A (ja) 1997-03-28
JP3501429B2 true JP3501429B2 (ja) 2004-03-02

Family

ID=16986939

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23549995A Expired - Fee Related JP3501429B2 (ja) 1995-09-13 1995-09-13 写真用処理薬品の溶解補充装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3501429B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0980718A (ja) 1997-03-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2949385B2 (ja) ハロゲン化銀写真感光材料用自動現像機
US4165186A (en) Photographic chemical mixing system
JP3501429B2 (ja) 写真用処理薬品の溶解補充装置
JP3531699B2 (ja) 写真用処理薬品容器の開封装置
US5452046A (en) Automatic developing apparatus for processing silver halide color photographic light-sensitive material
JPH04127160A (ja) 感光性平版印刷版処理装置用補充液補充装置
JP3092766B2 (ja) 写真処理機の自動補水装置
JPH05127341A (ja) 処理剤溶解供給装置
JPH0429136A (ja) 感光材料自動現像機の処理液供給方法
JP2942975B2 (ja) ハロゲン化銀写真感光材料用自動現像機
JPS6237225Y2 (ja)
US6705779B2 (en) Automatic replenishment for a treatment compartment of a photofinishing apparatus
JPH028283Y2 (ja)
JP3293004B2 (ja) 感光材料処理装置
JP2876904B2 (ja) 写真感光材料処理装置における補充液残量検出機構
JPH05127342A (ja) 処理剤溶解装置
JPS61213850A (ja) 自動現像処理装置
JPH0224117Y2 (ja)
JP3559416B2 (ja) 処理剤補給装置
JPS63189867A (ja) 写真処理液の調液装置
JP3527363B2 (ja) 補充方法及び補充機構
JPH06180492A (ja) 自動現像機用調液方法、装置及び該装置を内蔵した自動現像機
JPH11258757A (ja) 写真処理用補充液の補充装置
JPH07146539A (ja) 補充用原液混合装置
JPH02157755A (ja) 自動給液システム

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20031126

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20031201

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071212

Year of fee payment: 4

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071212

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081212

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081212

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091212

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101212

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101212

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111212

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees